JP7055069B2 - 蓋の取付方法 - Google Patents

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本発明は、自動車車両等の給油口、充電口等に用いられる車体の凹部を覆い、開閉可能な蓋の取付方法に関する。
この種の蓋の取付構造として、図7に示すように、ソーサー200は、車両内外を連通する筒状部202と、筒状部202から水平に延びる水平延在部203とを有する。筒状部202の車両外側端部が開口201をなしている。水平延在部203は、筒状部202の側部から水平に延びる箱状に形成される。蓋部材300は、ソーサー200の凹部の開口201を閉塞可能な蓋本体301と、蓋本体301とソーサー200とを接続するアーム部302とを有する。蓋本体301は概略板状に形成され、アーム部302は蓋部材300の裏面からソーサー200の水平延在部203の内部へ延びる。本実施形態においては、アーム部302は、車幅方向内側へ凸に湾曲して形成され、ソーサー200の水平延在部203の車幅方向外側に、上下方向へ延びるピン400により回動自在に固定される。また、ソーサー200と蓋部材300の間に介在し、所定方向へ伸縮するばね500を有する。
図7に示すように、ばね500は、ソーサー200の水平延在部203内で、水平延在部203とアーム部302との間に、水平方向に圧縮された状態で配置される。図8に示すように、ばね500は、本体側固定部501が水平延在部203に固定され、蓋部材側固定部502がアーム部302に固定されることにより位置決めされている。
そして、ばね500の蓋部材側固定部502が、蓋部材300の回転中心(ピン400)とばね500の本体側固定部501を結ぶ仮想線600よりも、蓋部材300の回転方向について閉塞側であると、ばね500の付勢力は蓋部材300を閉塞する方向へ作用する。一方、蓋部材側固定部502が、当該仮想線600よりも、蓋部材300の回転方向について開放側であると、ばね500の付勢力は蓋部材300を開放する方向へ作用する。
特開2015-98284号公報
ところで、図7及び図8に記載された蓋の取付け方法については、特許文献1の発明の詳細な説明には記載されていないが、図面に基づけば、以下のようであると考えられる。まず、蓋部材300のアーム部302にばね500の蓋部材側固定部502を取付ける。次に蓋部材300が開いた状態で、アーム部302をソーサー200の開口201から水平延在部203に入れ、水平延在部203の側面に開けられた穴とアーム部302のピン400の挿入穴を合致させる。
次に水平延在部203の側面に開けられた穴とアーム部302のピン400の挿入穴にピン400を挿入し、水平延在部203にアーム部302を固定する。なお、この状態において、ばね500の本体側固定部501はフリーの状態にある。次に、手を水平延在部203に挿入し、ばね500の本体側固定部501を探し当て、最後に、ばね500を伸縮方向に圧縮させながら、ソーサー200の水平延在部203の所定の位置に運び入れる。
したがって、特許文献1の蓋の取付け方法については、水平延在部203の両側面に開けられた穴とアーム部302のピン400の挿入穴を合わせなければならず、かつ穴を合わせた状態でピン400を挿入しなければならないので作業性に問題がある。また、水平延在部203にアーム部302を固定した後、内部を見ることができない水平延在部203内に手を入れ、第1に、フリーの状態にあるばね500の本体側固定部501を探し当てなければならず、第2に、ばね500の本体側固定部501を探し当てた後にばねを伸縮方向に圧縮させながら、ばね500の本体側固定部501をソーサー200の水平延在部203の所定の位置に運び入れなければならないので、作業性に問題があった。さらに、ばね500の本体側固定部501が図8のソーサー200の水平延在部203の所定の位置に届いたか否かを確認することができない問題もあった。
上記課題を解決するために請求項1の本発明は、車体の給油口や充電口を塞ぐ蓋には取付アーム部材が取付けられ、給油口や充電口に取付けられる凹部を有するボックスは、開口を有するボックス本体部と、ボックス本体部から延設されるアーム収納部とを有し、取付アーム部材は、蓋を取付ける蓋取付部と、ボックスのアーム収納部に回動自在に取付けるボックス取付腕と、ボックス取付腕の先端に、ボックスのアーム収納部に取付アーム部材を回動自在に係止するボックス係合ピンと、取付アーム部材を付勢する開閉バネを取付ける開閉バネ取付部を有し、ボックスのアーム収納部の長手方向には、車内側に向かいアーム収納部の空間が広がる傾斜部と、傾斜部に接続する段差部と、段差部とボックス本体部とを接続する底面部を有し、ボックスのアーム収納部の幅方向には、取付アーム部材のボックス係合ピンを案内するアームガイド部と、アームガイド部の先端部にボックス係合ピンを取付けるアーム係合部を有し、開閉バネは、開閉バネ取付部に取付けられる開閉バネアーム取付部と、ボックスのアーム収納部に当接する開閉バネボックス取付部と、開閉バネアーム取付部と開閉バネボックス取付部との間に存在する開閉バネ本体部を有する蓋の取付方法であって、
ボックスをアーム収納部を下にして略垂直にして冶具に固定するステップと、開閉バネの開閉バネアーム取付部を取付アーム部材の開閉バネ取付部に取付けるステップと、開閉バネが取付けられた取付アーム部材のボックス係合ピンをボックスのアーム収納部のアームガイド部に挿入し、アームガイド部の先端の前記アーム係合部に向けて移動させるステップと、取付アーム部材のボックス係合ピンをボックスのアームガイド部のアーム係合部に固定するステップを有し、開閉バネが取付けられた取付アーム部材のボックス係合ピンをアームガイド部の先端のアーム係合部に向けて移動させるステップには、開閉バネの開閉バネボックス取付部が、ボックスのアーム収納部の傾斜部に当接するステップと、開閉バネボックス取付部が傾斜部を段差部に向けて移動するステップと、アーム収納部の傾斜部と段差部との接続部に当接してその位置に留まるステップと、取付アーム部材のボックス係合ピンがボックスのアームガイド部のアーム係合部に固定されるまで、開閉バネのバネアーム取付部と開閉バネボックス取付部の間は縮むように撓むステップを有することを特徴とする蓋の取付方法である。
請求項1の本発明では、ボックスのアーム収納部の幅方向には、取付アーム部材のボックス係合ピンを案内するアームガイド部を有しているので、アーム収納部のアームガイド部に取付アーム部材のボックス係合ピンを挿入し、アームガイド部に沿って移動させればよいので、取付アーム部材をボックスに取付けるときに、アーム収納部の内部に形成された直接見ることができないアーム係合部に取付けアーム部材を容易に組み付けることができる。
また、ボックスをアーム収納部を下にして垂直にして冶具に固定するので、開閉バネの開閉バネアーム取付部を取付アーム部材の開閉バネ取付部に取付け、開閉バネが取付けられた取付アーム部材のボックス係合ピンをボックスのアーム収納部のアームガイド部に挿入するとき、およびアームガイド部の先端のアーム係合部に向けて移動させるときには、開閉バネの開閉バネボックス取付部は略真下を向いているので、開閉バネの開閉バネボックス取付部が、ボックスのアーム収納部の傾斜部に当接するときには、開閉バネボックス取付部が傾斜部を段差部に向けて移動する方向に力が働くようになっている。
さらに、アーム収納部には、傾斜部に接続する段差部が設けられているので、開閉バネボックス取付部が傾斜部を段差部に向けて移動し、傾斜部と段差部の接続部に当接してその位置に留まるので、開閉バネボックス取付部を所望の位置に確実に固定することができる。
さらに、取付アーム部材のボックス係合ピンがボックスのアームガイド部のアーム係合部に固定されるまで、開閉バネのバネアーム取付部と開閉バネボックス取付部の間は縮むように撓むので、取付アーム部材のボックス係合ピンがボックスのアームガイド部のアーム係合部に固定されたときには取付アーム部材を付勢して、給油中または充電中に蓋が閉じないようにすることができる。
以上のことより、請求項1の本発明では、ボックスのアームガイド部に沿ってボックス係合ピンを挿入すれば、ボックス係合ピンがアーム収納部のアーム係合部に移動する間に開閉バネの開閉バネボックス取付部が自動的に傾斜部を段差部に向けて移動し、アーム収納部の傾斜部と段差部の接続部に当接してその位置に留まり、所望の位置に固定でき、内部が見えないアーム収納部への蓋の取付を、容易に、且つ確実に行うことができる。
請求項2の本発明は、アーム収納部の長手方向の傾斜部は、ボックス本体部のアーム収納部側と非アーム収納部側の車外側の上端を結んだ延長線から傾斜部と段差部の接続部に向けて垂直に引いた線に対して5°から45°の角度αを有している蓋の取付方法である。
請求項2の本発明では、アーム収納部の長手方向の傾斜部は、ボックス本体部のアーム収納部側と非アーム収納部側の車外側上端を結んだ延長線から傾斜部と段差部の接続部に向けて垂直に引いた線に対して5°から45°の角度αを有しているので、開閉バネの開閉バネボックス取付部が、ボックスのアーム収納部の傾斜部に当接するときには、開閉バネボックス取付部が傾斜部を段差部に向けて移動する方向に力が働くようになり、開閉バネの開閉バネボックス取付部をアーム収納部の傾斜部と段差部の接続部に導くことができる。
αが5°より小さい場合は、開閉バネの開閉バネボックス取付部が、ボックスのアーム収納部の傾斜部に当接するときに開閉バネボックス取付部が傾斜部を段差部に向けて移動する方向に力が働く確実性が低い場合があり、45°を越えると開閉バネボックス取付部が傾斜部を段差部に向けて移動する方向への力については問題ないが、ボックスのアーム収納部が不必要に大きくなる。また、開閉バネも大きなものが必要になり好ましくない。
請求項3の本発明は、傾斜部と段差部のなす角度βは、α+βが90°から130°を満たす蓋の取付方法である。請求項3の本発明では、傾斜部と段差部のなす角度βは、α+βが90°から130°を満たすので、蓋の開閉時の取付アーム部材の回動時に開閉バネがアーム収納部内を移動する空間が確保されると共に、開閉バネボックス取付部が傾斜部を段差部に向けて移動し、傾斜部と段差部の接続部に当接してその位置に留め、開閉バネボックス取付部を所望の位置に固定することができる。α+βが130°を超えると、開閉ばねの開閉バネボックス取付部がアーム収納部の傾斜部と段差部の接続部を通過し、最悪の場合は、段差部を越え、開閉ばねの開閉バネボックス取付部をボックスのアーム収納部内に固定できなくなる可能性があり好ましくない。
請求項4の本発明は、アーム収納部のアームガイド部とアーム係合部の連結部には、ボックス係合ピン保持突起が形成され、取付アーム部材のボックス係合ピンは、ボックス係合ピン保持突起を通過してアームガイド部のアーム係合部に固定される蓋の取付方法である。
請求項4の本発明では、アーム収納部のアームガイド部とアーム係合部の連結部には、ボックス係合ピン保持突起が形成され、取付アーム部材のボックス係合ピンは、ボックス係合ピン保持突起を通過してアームガイド部のアーム係合部に固定されるので、アーム係合部に設けられたボックス係合ピンが外れることを防止することができる。
ボックスのアーム収納部のアームガイド部に沿って蓋のアーム取付部材のボックス係合ピンを挿入すれば、ボックス係合ピンがアーム収納部のアーム係合部に移動する間に、自動的に開閉バネの開閉バネボックス取付部がアーム収納部の傾斜部を段差部に向けて移動し、傾斜部と段差部の接続部に当接してその位置に留まり、開閉バネをボックスのアーム収納部の所望の位置に固定でき、内部が見えないアーム収納部への蓋の取付を容易に、且つ確実に行うことができる。
本発明の実施の形態を示すもので、蓋を開いた状態のボックスと蓋及び取付アーム部材の断面図である。 本発明の実施の形態を示すもので、蓋を開いた状態の取付アーム部材と口ボックスの取付部分の拡大断面図である。 本発明の実施の形態を示すもので、(a)は、ボックスのアームガイド部部分の斜視図であり、(b)は、ボックスのアームガイド部部分の断面図である。 本発明の実施の形態を示すもので、取付アーム部材のボックス係合ピンの拡大断面図である。 本発明の実施形態を示すもので、開閉バネの(a)は平面図、(b)は側面図である。 本発明の実施形態を示すもので、(a)は開閉バネボックス取付部がアーム収納部の傾斜部に当接したときの側面図、(b)は、取付アーム部材のボックス係合ピンがボックスのアームガイド部のアーム係合部に固定されたときの側面図である。 従来のリッド装置の斜視図である。(特許文献1の図1) 従来のリッド装置の拡大断面図である。(特許文献1の図4)
本発明は、方法の発明であるが、実施形態に使用される各部材およびそれらを組み付けた結果を図1から図5に基づいて説明し、蓋10の取付方法を図6に基づき説明する。本実施形態では、燃料を補給するための給油口に使用されるが、電気自動車の充電口として使用することも可能である。
蓋10は、図1に示すように、車体2の給油口を塞ぐために給油口の形状に合わせて形成されている。自動車用燃料タンクに燃料を給油する場合に、車体2に設けられた給油口を塞ぐ蓋10を開いて、給油口から燃料を給油する。
蓋10の裏面12には、蓋10の取付部材である取付アーム部材20を取付ける蓋アーム部材取付部13が設けられている。本実施の形態では、蓋アーム部材取付部13は、2枚の平行板として形成されている。蓋アーム部材取付部13には、取付アーム部材20が取付けられる蓋アーム部材取付孔14が設けられている。
取付アーム部材20は、図1と図2に示すように、円弧状に湾曲した板状の取付アーム部材20のボックス取付腕23と、ボックス取付腕23の一方の先端に形成され、蓋10に取付けられる部分である取付アーム部材20の蓋取付部21と、ボックス取付腕23の他方の先端に形成され、ボックス30に取付けられる部分である取付アーム部材20のボックス取付部24を有している。
取付アーム部材20の蓋取付部21が蓋アーム部材取付孔14にはめ込まれて、蓋10が取付アーム部材20に取付けられる。
なお、蓋10と取付アーム部材20を一体的に形成して、取付アーム部材20の蓋取付部21と蓋アーム部材取付孔14を省略して、蓋10の裏面12に取付アーム部材20の蓋取付部21を一体的に形成することができる。
取付アーム部材20の蓋取付部21の先端には、ボックス30側に延設された取付アーム部材20の蓋ロック部22が形成されている。蓋ロック部22は、蓋10が閉まったときに、後述するボックス30のロックピン32と係合する。蓋ロック部22は、蓋10に形成することもできる。
取付アーム部材20のボックス取付部24は、後述するボックス30のアーム係合部35に係合する取付アーム部材20のボックス係合ピン25で回動自在に取付けられている。ボックス係合ピン25は、ボックス取付部24の先端を係合している。
また、ボックス係合ピン25は、ボックス取付部24の先端の一方の側面から他方の側面まで連続した1本のピンとして形成することができる。
図2に示すように、ボックス取付部24のボックス係合ピン25と係合する部分から若干外れて、後述する開閉バネ40の開閉バネアーム取付部41が取付けられる取付アーム部材20の開閉バネ取付部26が形成されている。
次に、蓋10が取付アーム部材20により取付けられるボックス30について、図1および図2に基づき説明する。ボックス30の本体であるボックス本体部31は、給油口が形成される車体2と蓋10の形状に合わせて形成される。
ボックス本体部31は、図1に示すように、底部の中心に車体2の給油口と連通する給油ガン(図示せず。)を挿入するボックス30の給油孔1が形成されている。ボックス30は、車体2に設けられているボックス保持部3に取付けられている。
ボックス30における取付アーム部材20のボックス取付部24が取付けられる部分は、車体2のボックス保持部3が形成されている部分よりも車体2の内側(図1における左側)に入り込んで、ボックス30のアーム収納部37として形成されている。アーム収納部37の詳細は、後述する。
図1に示すように、ボックス30のアーム収納部37と反対側(非アーム収納部側)には、ボックス30のロックピン32が形成され、蓋10が閉じられたときに、ロックピン32が取付アーム部材20の蓋ロック部22に係合して、蓋10をロックすることができる。蓋10を開くときは、ロックピン32が後退して、蓋ロック部22から外れる。
ボックス30のボックス本体部31の上端の周囲には、図2に示すように、ボックス30のシール部材33が取付けられて、ボックス本体部31が、車体2のボックス保持部3に取付けられたときに、ボックス保持部3とボックス本体部31の上端の間をシールすることができる。
ボックス30のアーム収納部37の長手方向には、車内側に向かってアーム収納部37の空間が広がる傾斜部38と、傾斜部38に接続する段差部39と、段差部39とボックス本体部31を接続する底面部50を有している。アーム収納部37の長手方向の傾斜部38は、ボックス本体部31のアーム収納部側と非アーム収納部側の車外側上端を結んだ延長線(図2の直線X)から傾斜部38と段差部39の接続部36に向けて垂直に引いた線(図2の直線Y)に対して20°の角度αを有している。また、傾斜部38と段差部39のなす角度βは、100°である。
図3及び図4に示すように、ボックス30のアーム収納部37は、取付アーム部材20のボックス係合ピン25を係合するアーム係合部35を有している。ボックス本体部31からアーム係合部35まで取付アーム部材20のボックス係合ピン25を案内するボックス30のアームガイド部34を形成している。アームガイド部34は、図3(a)に示すように、溝状に形成しても、溝の代わりに切り欠き部として形成しても、凸部として形成してもよい。
アームガイド部34を形成したため、取付アーム部材20をボックス30に取付けるときに、アームガイド部34の中を、取付アーム部材20のボックス係合ピン25を挿入して、摺動することで、ボックス30のアーム収納部37の奥が見にくくても、容易に取付アーム部材20をボックス30に組み付けることができる。
図3(b)に示すように、ボックス30のアーム係合部35にボックス30のアーム係合部ピン当接部35aを設けて、取付アーム部材20のボックス係合ピン25の先端を当接することができる。
図4に示すように、ボックス30のアームガイド部34とアーム係合部35の連結部にボックス係合ピン保持突起35cが対向するように2個形成されている。ボックス係合ピン保持突起35cにより、ボックス係合ピン保持突起35cを撓ませて、ボックス30のアーム係合部35にはめ込まれた取付アーム部材20のボックス係合ピン25がアーム係合部35から外れることを防止できる。
次に、ボックス30と取付アーム部材20に取付けられる開閉バネ40について
図5に基づき説明する。開閉バネ40は、図5に示すように、全体形状が略Z字状又は己字状に屈曲して形成されている。
開閉バネ40は、ボックス30に取付アーム部材20を付勢するように取付けられる。開閉バネ40は、図5(b)に示すように、ボックス30の傾斜部38と段差部39の接続部36に保持される開閉バネボックス取付部42と、取付アーム部材20のボックス取付部24に保持される開閉バネアーム取付部41と、開閉バネアーム取付部41と開閉バネボックス取付部42を接続する開閉バネ本体部43を有する。
開閉バネアーム取付部41の先端からボックス30のアーム収納部37に当接する開閉バネボックス当接部44が延設されている。
開閉バネボックス当接部44は、図5(a)に示すように、開閉バネアーム取付部41の先端から開閉バネアーム取付部41と開閉バネ本体部43が形成する面の斜め下方
る斜め左側下方)に延設されている。
開閉バネ40は、図5に示すように、1本の金属線状部材であるワイヤーで形成されている。このため、構造が簡単であり、一本の針金等の金属線状部材を折り曲げることにより容易に製造することができるとともに、構造がシンプルであり、他の部材を必要とせず、重量を軽減することができる。
開閉バネ40は、本実施の形態では、全体形状が略己字状に屈曲して形成されている。上辺に相当する開閉バネアーム取付部41は、図5に示すように、横方向に直線状に延設され形成されている。
また、同様に下辺に相当する開閉バネボックス取付部42は、図5に示すように、横方向に直線状に延設され形成されている。
そして、開閉バネアーム取付部41と開閉バネボックス取付部42を接続する開閉バネ本体部43は、横方向に直線状に延設されるとともに、開閉バネアーム取付部41側の先端は、U字状に湾曲して形成されて、開閉バネアーム取付部41の先端と接続され、開閉バネボックス取付部42側の先端は、U字状に湾曲して形成されて、開閉バネボックス取付部42の先端と接続されている。
なお、開閉バネアーム取付部41と開閉バネボックス取付部42のそれぞれの先端を斜めに接続して全体形状がZ字状に形成することもできる。
図5に示すように、開閉バネアーム取付部41と開閉バネボックス取付部42が近接する方向や離れる方向(図5(a)示す矢印Aの方向)に伸縮すると、図5(b)の矢印Cに示す方向に付勢力が生じる。
また、上述のように、開閉バネボックス当接部44は、開閉バネアーム取付部41と開閉バネ本体部43が形成する面の斜め下方に延設されているため、図5(a)に示すように、開閉バネボックス当接部44は、開閉バネアーム取付部41との接続部を中心に、開閉バネアーム取付部41や開閉バネ本体部43に対して回転するように撓む。このため、図5(a)の矢印Dに示す方向に付勢力が生じる。
蓋10の取付方法を図6に基づき説明する。
まず、ボックス30をアーム収納部37を下にして、図示しないボックス30取付冶具に略垂直(図6(a)の直線Xが該当する)に立てる。
次に、開閉バネ40の開閉バネアーム取付部41を取付アーム部材20の開閉バネ取付部26に取付ける。
そして、開閉バネ40が取付けられた取付アーム部材20のボックス係合ピン25をボックス30のアーム収納部37のアームガイド部34に挿入し、その後、アームガイド部34の先端のアーム係合部35に向けて移動させる。このとき、開閉バネ40の開閉バネボックス取付部42は、直線Xと略平行に垂れ下がった状態になっている。
開閉バネ40が取付けられた蓋10の取付アーム部材20のボックス係合ピン25が、アームガイド部34の先端のアーム係合部35に向けて移動する過程で、図6(a)に示すように、開閉バネ40の開閉バネボックス取付部42が、アーム収納部37の傾斜部38に当接する。
このとき、傾斜部38は、20°の角度αを有しているので、開閉バネ40が取付けられた蓋10の取付アーム部材20のボックス係合ピン25が、アームガイド部34の先端のアーム係合部35に向けて移動する(図6(a)の矢印Eの方向)と、開閉バネボックス取付部42には、段差部39方向に向けた力(図6(a)の矢印Fの方向)が働いている。そのため、開閉バネ40の開閉バネボックス取付部42は、その後、傾斜部38を段差部39との接続部36に向けて移動し、やがて、傾斜部38と段差部39との接続部36に到達する。
なお、この時点では、蓋10の取付アーム部材20のボックス係合ピン25は、アームガイド部34の先端のアーム係合部35には到達していない。
ここで、傾斜部38と段差部39との間の角度は、100°であるので、蓋10の取付アーム部材20のボックス係合ピン25が、アームガイド部34の先端のアーム係合部35に向けて移動する過程において、段差部39を乗り越えることはなく、接続部36に留まる。
そして、蓋10の取付アーム部材20のボックス係合ピン25が、さらにアームガイド部34の先端のアーム係合部35に向けて移動する過程において、取付アーム部材20のボックス係合ピン25がボックス30のアームガイド部34のアーム係合部35に固定されるまで、開閉バネ40の開閉バネアーム取付部41と開閉バネボックス取付部42の間は縮むように撓む(図6(b)の矢印Gの方向)。
最後に、蓋10の取付アーム部材20のボックス係合ピン25が、アームガイド部34のボックス係合ピン保持突起35cを通過し、ボックス30のアームガイド部34のアーム係合部35に到達、固定されることにより、蓋10の取付けが完了する(図6(b))。
本発明の実施にあたっては、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。
例えば、開閉バネ40については、図5に示すものを用いたが、特許文献1の図2に記載されたものを用いてもよい。また、コイル状のものを用いることもできる。
10 蓋
20 取付アーム部材
23 ボックス取付腕
24 ボックス取付部
25 ボックス係合ピン
26 開閉バネ取付部
30 給油口ボックス
31 給油口ボックス本体部
34 アームガイド部
35 アーム係合部
35c ボックス係合ピン保持突起
36 接続部
37 ボックス収納部
38 傾斜部
39 段差部
50 底面部
40 開閉バネ
41 開閉バネアーム取付部
42 開閉バネボックス取付部
44 開閉バネボックス当接部

Claims (4)

  1. 車体の給油口または充電口を塞ぐ蓋には取付アーム部材が取付けられ、
    前記給油口または充電口に取付けられる凹部を有するボックスは、開口を有するボックス本体部と、該ボックス本体部から延設されるアーム収納部とを有し、
    前記取付アーム部材は、前記蓋を取付ける蓋取付部と、前記ボックスの前記アーム収納部に回動自在に取付けるボックス取付腕と、該ボックス取付腕の先端に、前記ボックスの前記アーム収納部に前記取付アーム部材を回動自在に係止するボックス係合ピンと、前記取付アーム部材を付勢する開閉バネを取付ける開閉バネ取付部を有し、
    前記ボックスの前記アーム収納部の長手方向には、車内側に向かい前記アーム収納部の空間が広がる傾斜部と、該傾斜部に接続する段差部と、該段差部と前記ボックス本体部間を接続する底面部を有し、
    前記ボックスの前記アーム収納部の幅方向には、前記取付アーム部材の前記ボックス係合ピンを案内するアームガイド部と、該アームガイド部の先端部に前記ボックス係合ピンを取付けるアーム係合部を有し、
    前記開閉バネは、前記開閉バネ取付部に取付けられる開閉バネアーム取付部と、前記ボックスの前記アーム収納部に当接する開閉バネボックス取付部と、前記開閉バネアーム取付部と前記開閉バネボックス取付部との間に存在する開閉バネ本体部を有する蓋の取付方法であって、
    前記ボックスを前記アーム収納部を下にして略垂直にして冶具に固定するステップと、
    前記開閉バネの前記開閉バネアーム取付部を前記取付アーム部材の前記開閉バネ取付部に取付けるステップと、
    前記開閉バネが取付けられた前記取付アーム部材の前記ボックス係合ピンを前記ボックスの前記アーム収納部の前記アームガイド部に挿入し、前記アームガイド部の先端の前記アーム係合部に向けて移動させるステップと、
    前記取付アーム部材の前記ボックス係合ピンを前記ボックスの前記アームガイド部の前記アーム係合部に固定するステップを有し、
    前記開閉バネが取付けられた前記取付アーム部材の前記ボックス係合ピンを前記アームガイド部の先端の前記アーム係合部に向けて移動させるステップには、前記開閉バネの前記開閉バネボックス取付部が、前記ボックスの前記アーム収納部の前記傾斜部に当接するステップと、前記開閉バネボックス取付部が前記傾斜部を前記段差部に向けて移動するステップと、前記アーム収納部の前記傾斜部と前記段差部との接続部に当接してその位置に留まるステップと、前記取付アーム部材の前記ボックス係合ピンが前記ボックスの前記アームガイド部の前記アーム係合部に固定されるまで、前記開閉バネの前記バネアーム取付部と前記開閉バネボックス取付部の間は縮むように撓むステップを有することを特徴とする蓋の取付方法。
  2. 前記アーム収納部の長手方向の前記傾斜部は、前記ボックス本体のアーム収納部側と非アーム収納部側の車外側の上端を結んだ延長線から前記傾斜部と前記段差部との前記接続部に向けて垂直に引いた線に対して5°から45°の角度αを有している請求項1に記載の蓋の取付方法。
  3. 前記傾斜部と前記段差部のなす角度βは、α+βが90°から130°を満たす請求項2に記載の蓋の取付方法。
  4. 前記アームガイド部と前記アーム係合部の連結部には、ボックス係合ピン保持突起が形成され、前記取付アーム部材の前記ボックス係合ピンは、前記ボックス係合ピン保持突起を通過して前記アームガイド部の前記アーム係合部に固定される請求項1乃至請求項3に記載の蓋の取付方法。
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