JP7055029B2 - 自転車のディレイラの制御ケーブルを作動させるメカニカル作動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自転車のハンドルバーに装着されるように構成された、自転車のディレイラの制御ケーブルを作動させるメカニカル作動装置に関する。好ましくは、前記自転車は競走用自転車である。
自転車には、通常、相異なる径及び歯数を有して後輪のハブに連結されている一連の同軸歯車(スプロケット)で構成されたスプロケットアセンブリに対して動作する、リアディレイラが設けられている。
上記ディレイラは、上記スプロケットアセンブリとクランクセットとの間で閉ループ状に延在している伝動チェーンに係合しており、当該伝動チェーンを相異なる径及び歯数を有する歯車上において移動させることで様々なギヤ比を実現する。
具体的に述べると、ダウンシフト動作(downward gearshifting)とは、上記チェーンが大径側の歯車から小径側の歯車に移行するときであり、アップシフト動作(upward gearshifting)とは、上記チェーンが小径側の歯車から大径側の歯車に移動するときである。なお、これに関してリアディレイラを基準とすると、ダウンシフト動作はより高いギヤ比への移行に相当し、アップシフト動作はより低いギヤ比への移行に相当する。
リアディレイラのこのような二方向の運動は、ハンドルバーにおいて運転者が操作し易いように装着されている作動装置により実現される。
具体的に述べると、メカニカル・ギアシフト装置でのリアディレイラは上記スプロケットアセンブリの歯車間において、通常はシースが付いている非伸長性の制御ケーブル(一般的には、ボーデンケーブルと称される)により加えられる牽引動作によって第1の方向に、さらには、このケーブルの牽引の解除と当該ディレイラに設けられたばねの弾性復帰作用とによって反対の第2の方向に動かされる。
上記リアディレイラの運動は、関節接続型の平行四辺形リンク機構に従って実行されるものであり、当該平行四辺形機構の辺と辺とのペアがそれぞれの略平行な回転軸心に沿って、ピンで互いに関節接続されている。具体的に述べると、このような関節接続型の平行四辺形機構は、フレームに対して固定された状態で維持されるように意図されている支持体、上記チェーンを上記歯車への相異なる係合位置間で移動させるように構成されたいわゆるチェーンガイド、および当該チェーンガイドを上記支持体へと可動に接続する一対の関節接続アーム又はコネクティングロッド(一般的には、外側のコネクティングロッドおよび内側のコネクティングロッドと称される)から形成されている。
上記制御ケーブルの牽引は、上記リアディレイラ内で動作する弾性ばねの、当該ディレイラの上記コネクティングロッドを上記スプロケットアセンブリのうちの最小寸法の歯車に向けて押しやる傾向を持つ作用に抗して行われるのに対し、上記制御ケーブルの解放は、このようなばねの弾性エネルギーを放出させる。
つまり、上記制御ケーブルの牽引又は解放が上記ディレイラの上記コネクティングロッドのその時々の回転を決めて、その結果として上記チェーンガイドが移動し、上記チェーンを所望の歯車に対峙させて正確なギアシフト動作を行う。
通常、上記ケーブルの牽引の解除と上記復帰ばねとによって決まる運動方向は、ダウンシフト動作の方向である。反対に上記制御ケーブルの牽引動作は、上記チェーンが小径側の歯車から大径側の歯車に移動するアップシフト動作の方向に生じる。
上記作動装置内では、上記制御ケーブルが回転体エレメント(一般的には、ケーブル巻取りブッシュと称される)上での巻取りや巻出しによって牽引作動又は解除作動される。当該回転体エレメントの回転は、運転者により単一の適切な制御レバー又は2つの制御レバー(アップシフト動作用の第1のレバーおよびダウンシフト動作用の第2のレバー)を用いて作動される。
高速で、高い応答性の且つ安定なギアシフト動作を確実にするには、アップシフト動作時に上記伝動チェーンが実行する一回の運動の大きさを、2つのスプロケットを隔てる距離と厳密に一致させることが常に適切であるとは限らない。
事実、上記伝動チェーンを2つのスプロケットを隔てる量よりも多く移動させたほうが、事前選択したスプロケットに当該伝動チェーンが素早く係合すると共に当該伝動チェーンがさらに動くことで、そのスプロケットとの係合状態を維持するような位置へと当該伝動チェーンがそのスプロケット上で配置されるのでしばしば有利である。
したがって、上記ケーブル巻取りブッシュはギアシフト動作時に、上記伝動チェーンのこのような移動を制御するように相応に回転される必要がある。
ギアシフト動作を完了する前に、伝動チェーンをスプロケットに対して多様な位置に移動させるメカニカル作動装置の例は、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5および特許文献6に示されている。
さらに、上記作動装置は、ギアシフト動作の終了時に上記ケーブル巻取りブッシュを停止状態に保持していなければならない。
この機能は、いわゆるインデクサによって実現される。
インデクサには、(上記制御レバーによって回転される)上記ケーブル巻取りブッシュと一体になって回転するボール保持ブッシュであって、インデクシングブッシュに形成された(停止位置が付いている)留めトラック(fastening track)に係合するスライダが備え付けられたボール保持ブッシュを装備した種類のものがある。当該スライダが停止位置に達することで、到達した角度方向位置に上記ボール保持ブッシュと上記ケーブル巻取りブッシュとが保持される。
この種類のインデクサでは、上記インデクシングブッシュが、上記ボール保持ブッシュ及び上記ケーブル巻取りブッシュを回転可能に支持するケーシングに対して少量の回転遊びをもって取り付けられている。これにより、上記インデクシングブッシュはアップシフト動作のうちの初期段階において、上記ボール保持ブッシュに追従して上記ケーシングに対して角度方向に回転することで当該ボール保持ブッシュに(したがって、上記ケーブル巻取りブッシュに)、上記スライダを新たな停止位置へと移動させるための過剰の回転を実行させることになる。この過剰の回転が、アップシフト動作時の上記伝動チェーンの過剰ストロークを決める。
このような過剰ストロークは、最後のアップシフト動作段階で(上記スライダが新たな停止位置に係合した後で)完全に取り戻される。というのも、(上記ディレイラの上記ばねの復帰によって反対方向に回転する)上記ボール保持ブッシュにより上記インデクシングブッシュが当該反対方向に回転することで、上記インデクシングブッシュが上記回転遊びを取り戻すからである。
つまり、アップシフト方向の過剰ストロークは、アップシフト動作の終了までに上記ボール保持ブッシュが行った(したがって、上記ケーブル巻取りブッシュが行った)角度方向総移動量が、上記インデクシングブッシュのうちの2つの停止位置を隔てる角度方向距離と等しくなるように取り戻される。
ダウンシフト動作時には上記インデクシングブッシュが回転しないので、上記ケーブル巻取りブッシュは当該インデクシングブッシュの2つの停止位置を隔てる角度に一致する角度ぶん回転することができ、事前選択したスプロケットの箇所に上記伝動チェーンをぴったりと配置させる。
欧州特許出願公開第2527240号公報 米国特許第6216553号公報 米国特許第5676020号公報 米国特許第6367347号公報 欧州特許第1724189号公報 米国特許第5787757号公報
本出願人は、アップシフト方向の過剰ストロークが完全には取り戻されないものとし、ギアシフト動作の終了時に上記伝動チェーンが、事前選択したスプロケットを若干越えて直近のより大きい寸法を有するスプロケット側へと配置されていることを可能にすることで、アップシフト動作が応答性及び効率の観点からみてさらに向上することを見出した。
しかし、本出願人は、上記で概要を説明したような種類のインデクサにおいてアップシフト方向の過剰ストロークが完全には取り戻されないものとすると、ダウンシフト動作時に上記伝動チェーンが事前選択したスプロケットの箇所に配置されずにむしろ当該事前選択したスプロケットの中心から外れた位置に、具体的には直近のより大きい径を有するスプロケット側にずれてしまう結果、低速で且つ場合によっては不安定なダウンシフト動作になることに気付いた。
したがって、本発明は、自転車のギアシフト装置の制御ケーブルを作動させる作動装置であって、
-自転車のハンドルバーに固定するように構成されたケーシングと、
-前記ケーシング内において回転軸心回りに回転可能に取り付けられた制御ピンと、
-前記制御ピンと同軸に取り付けられており、前記制御ピンと共に第1の角度方向および当該第1の角度方向とは反対の第2の角度方向に回転可能であるケーブル巻取りブッシュと、
-前記ケーシング内において前記回転軸心回りに回転可能に取り付けられており、前記ケーブル巻取りブッシュと一体回転し且つ少なくとも1つのスライダが備え付けられているボール保持ブッシュと、
-前記制御ピンに対して回転可能であり、前記ケーシング内において当該ケーシングに対して前記回転軸心回りに回転遊びをもって取り付けられているインデクシングブッシュであって、当該インデクシングブッシュにはそれぞれのインデクシング角度で離間した複数の停止位置を有する留めトラックが設けられていて、当該複数の停止位置は前記ボール保持ブッシュと当該インデクシングブッシュとの相対回転時に前記スライダにより順次係合されることが可能であり、それぞれの停止位置が前記ケーブル巻取りブッシュの安定した角度方向位置を定める、インデクシングブッシュと、
-ポインタであって、当該ポインタが前記インデクシングブッシュと相互作用することによって当該インデクシングブッシュの前記ケーシングに対する前記角度方向遊び(angular play)を制限するアクテイブ(能動)位置と、当該ポインタが前記インデクシングブッシュと相互作用せず当該インデクシングブッシュと前記ケーシングとの間の前記角度方向遊びを制限しないパッシブ(受動)位置との間で切替え可能であるポインタと、
を備える、装置に関する。
前記ケーブル巻取りブッシュは、運転者が単一の制御レバー(又は2つの専用の制御レバー)を操作することによって回転される。当該制御レバーは、前記ケーブル巻取りブッシュが前記制御ピンと一体回転するものであることから、これら制御ピンとケーブル巻取りブッシュとを回転させる。
前記ボール保持ブッシュの前記スライダは、前記インデクシングブッシュの前記留めトラックにおける停止位置に係合することで、前記ボール保持ブッシュ及び(当該ボール保持ブッシュと一体回転する)前記ケーブル巻取りブッシュが安定した角度方向位置に留まることを可能にする。
前記ケーブル巻取りブッシュの前記第1の角度方向への回転は前記制御ケーブルの解放
(release)に対応付けられており、当該制御ケーブルの解放は前記ディレイラのダウンシフト動作方向への運動を決める。
前記ケーブル巻取りブッシュの前記第2の角度方向への回転は前記制御ケーブルの緊張
(tighten)に対応付けられており、当該制御ケーブルの緊張は前記ディレイラのアップシフト動作方向への運動を決める。
前記インデクシングブッシュの前記ケーシングに対する前記角度方向遊びにより、前記ボール保持ブッシュの(したがって、前記ケーブル巻取りブッシュの)、固定側部材である前記ケーシングに対する(2つのインデクシング角度間の回転に加えて)さらなる回転が可能となり、アップシフト動作時の前記ディレイラの過剰ストロークを実現する。
本出願人は、アクテイブ位置とパッシブ位置との間で切替え可能であることによって前記インデクシングブッシュの前記角度方向遊びを選択的に制限するように当該インデクシングブッシュと相互作用するポインタを配置することにより、当該ポインタが取る位置に応じて、アップシフト動作用の前記制御レバーの作動時に前記インデクシングブッシュが前記第2の角度方向に行う回転の範囲と、アップシフト動作のうちの最終段階において(前記ディレイラの前記ばねの復帰によって)前記インデクシングブッシュが前記第1の角度方向に行う回転の範囲との両方を制限できることを見出した。
このようにして、前記ポインタが取る位置に応じて、前記ケーブル巻取りブッシュの過剰の回転を完全に取り戻すか又はこのような過剰の回転の一部のみを取り戻すことが可能となる。さらに、前記ポインタが取る位置に応じて、アップシフト動作時の前記ケーブル巻取りブッシュの過剰の回転を制限すること、したがって、アップシフト動作時の過剰ストロークの範囲を制限することが可能となる。
これにより、ダウンシフト動作時では現在の基準スプロケットに対して前記ディレイラの位置が常に同一となる(例えば、現在の基準スプロケットの完全な中心に常に配置される)こと、さらに、アップシフト動作時ではアップシフト方向の過剰ストロークの取戻しの程度が前記ディレイラを常に基準スプロケットを所定の量ぶん若干越えて配置させる程度のものとなることが確実になるように、前記ポインタが取る位置を選択することができる。
よって、ダウンシフト動作とアップシフト動作との両方が、高い応答性で且つ効率的なものとなる。
前記制御ピンの前記回転軸心を、本発明にかかる装置に属する構成要素についての主要な基準軸心とする。例えば「軸方向」、「径方向」、「周方向」、「直径方向」等の方向などを示唆する全ての文言は、これを基準とする。同じく、径方向についての「外側(外方)」、「内側(内方)」の文言は、その軸心から離れること、その軸心に近付くことを意味するものと理解されたい。さらに、その軸心回りに2つの相対する角度方向も定義される。
本発明にかかる自転車のディレイラの制御ケーブルを作動させるメカニカル作動装置は、少なくとも1つの下記の好適な構成を、単独で又は複数の組合せとして備えるものとされてもよい。
好ましくは、前記インデクシングブッシュの前記角度方向遊びの制限は、前記ポインタが前記パッシブ位置にあるときの前記インデクシングブッシュの角度方向最大可動域と前記ポインタが前記アクテイブ位置にあるときの前記インデクシングブッシュの角度方向最大可動域との差分に等しい角度により与えられる。
以降では「デルタ」とも称されるこのような角度は、アップシフト動作の終了時に前記リアディレイラが所定の歯車を越えて配置されるときの、その越えたぶんの所定の量に直接釣り合う(directly proportional to the predetermined amount)。
好ましくは、前記ポインタは、前記制御ピンの前記第2の角度方向への制御された回転直後の当該制御ピンの前記第1の角度方向への制御された回転時に前記アクテイブ位置から前記パッシブ位置へと切り替わる。
このようにして、アップシフト動作の後に続くダウンシフト動作(以降では「第1のダウンシフト動作」とも称される)では、前記インデクシングブッシュ、当該インデクシングブッシュと共に前記ボール保持ブッシュ、および前記ケーブル巻取りブッシュが、2つの停止位置を離間する前記インデクシング角度よりも大きい回転を前記第1の角度方向に行うことになる。
これにより、アップシフト動作時に前記ディレイラを、事前選択した歯車を前記「デルタ」量ぶん越えて(具体的には、直近のより大きい径を有する歯車側へと)安定して配置するということ可能となり、後続のダウンシフト動作においてそのような「デルタ」量を取り戻して前記ディレイラをその事前選択した歯車の中心に後退させられる。
好ましくは、前記ポインタは、前記制御ピンの前記第1の角度方向への制御された回転直後の当該制御ピンの前記第2の角度方向への制御された回転時に前記パッシブ位置から前記アクテイブ位置へと切り替わる。
このようにして、ダウンシフト動作の後に続くアップシフト動作(以降では「第1のアップシフト動作」とも称される)では、前記インデクシングブッシュ、当該インデクシングブッシュと共に前記ボール保持ブッシュ、および前記ケーブル巻取りブッシュが、2つの停止位置を離間する前記インデクシング角度よりも大きい、具体的には前記「デルタ」量ぶん大きい回転を、前記第2の角度方向に行うことになる。
好ましくは、前記制御ピンの前記第1の角度方向への先行制御された回転直後に、前記制御ピンの前記第1の角度方向への制御された回転において、前記ポインタは前記パッシブ位置に留まる。
このようにして、前記第1のアップシフト動作の直後に続くアップシフト動作は、前記ディレイラを前記インデクシング角度ぶんだけ動かすことで、前記第1のアップシフト動作の前記「デルタ」を後続のアップシフト動作に受け渡していく。
好ましくは、前記制御ピンの前記第2の角度方向への先行制御された回転直後に、前記制御ピンの前記第2の角度方向への制御された回転において、前記ポインタは前記アクテイブ位置に留まる。
このようにして、前記第1のダウンシフト動作の直後に続くダウンシフト動作は、前記第1のダウンシフト動作で前記「デルタ」が既に取り戻されていることから、前記ディレイラを前記インデクシング角度ぶんだけ動かす。
好ましくは、前記インデクシングブッシュは、前記ケーシングにおける当接座部に挿入された径方向突出部(radial appendage)を有しており、当該径方向突出部の周方向広がりは、前記インデクシングブッシュと前記ケーシングとの間に前記回転遊びを形成するように前記ケーシングにおける前記当接座部の周方向広がりよりも短い。
このようにして、前記インデクシングブッシュは、固定側部材である前記ケーシングに対して回転することができる。
好ましくは、前記突出部は、第1の径方向壁および第2の径方向壁により画定されており、前記当接座部は、前記インデクシングブッシュの前記ケーシングに対する回転の第1および第2のエンドストップをそれぞれ形成する第1の壁及び第2の壁を有している。
好ましくは、前記ポインタは、前記ケーシングに形成された径方向ハウジング内にスライド可能に取り付けられており、当該径方向ハウジングが、前記ケーシングにおける前記当接座部へと開口する径方向内側端部を有している。
このようにして、前記アクテイブ位置にあるときの前記ポインタは、前記当接座部内へと挿入されて前記インデクシングブッシュの前記径方向突出部と干渉することができる。
好ましくは、前記アクテイブ位置での前記ポインタは、前記ケーシングにおける前記当接座部内へと少なくとも部分的に挿入されて、前記インデクシングブッシュの前記ケーシングに対する回転の第3のエンドストップを、前記第1および第2のエンドストップ間に形成する。
このようにして、前記アクテイブ位置にあるときの前記ポインタは、前記インデクシングブッシュの角度方向可動域を制限する。
好ましくは、前記ポインタは、ヘッド、および当該ヘッドを前記径方向ハウジング内で径方向内方に押しやるように当該ヘッドに対して作用する弾性部材を有している。
このようにして、前記ポインタは、前記インデクシングブッシュの前記径方向突出部によって妨害されていないときには前記アクテイブ位置へと切り替わる。
好ましくは、前記ヘッドは、略楔形状(wedge-shaped)であり且つ前記径方向ハウジングの傾斜壁に接触しており、前記ヘッドは、前記第1の角度方向に沿って向いた力が前記ポインタの当該ヘッドに働いたときに前記弾性部材に抗して前記傾斜壁上をスライドする。
このようにして、前記インデクシングブッシュの前記径方向突出部の前記第1の径方向壁は、当該径方向突出部が前記ポインタの前記ヘッドに対して十分な力で押し付けられると、当該ポインタを前記パッシブ位置へと切り替える。
本発明のさらなる特徴および利点は、添付の図面を参照しながら行う、本発明の好適な実施形態についての以下の説明から明らかになる。
本発明にかかる自転車のディレイラの制御ケーブルを作動させるメカニカル作動装置の斜視図である。 図1の装置の幾つかの構成要素の分解図である。 図2の分解図のうちの一つの構成要素の斜視図である。 図1の装置の、ある動作形態での背面図である。 図1の装置の、他の動作形態での背面図である。 図1の装置の、さらなる他の動作形態での背面図である。 図1の装置の、さらなる他の動作形態での背面図である。 図4の装置のうちの細部の拡大図である。 図1の装置の斜視図であって、一部の部品を省略して他の部品をより分かり易く強調図示した図である。 図1の装置の動作対象となるスプロケットアセンブリを示す図である。
図面を参照する。図面には、本発明にかかる自転車のディレイラの制御ケーブルを作動させるメカニカル作動装置の好適な一実施形態が示されている。このメカニカル作動装置の全体に、符号10を付す。
装置10は、自転車のハンドルバーに例えばストラップ等の従来からの様式で固定されるケーシング11を備える。好ましくは、ケーシング11は、さらに、(図1に部分的に描かれている)ブレーキレバー100も前記ハンドルバーに拘束する。
ケーシング11内には、当該ケーシング11内部で回転軸心X回りに回転可能である制御ピン12が存在する。回転軸心X回りに、第1の角度方向Aと第2の角度方向Bとの2つの相対する角度方向がそれぞれ定義される。
制御ピン12は、第1および第2の角度方向A,Bに、第1の角度方向位置と最後の角度方向位置との間で回転軸心X回りに角度方向回転可能である。制御ピン12のこれら第1および最後の角度方向位置は、エンドストップによって定められる。好ましくは、当該エンドストップは、ケーシング11に固定的に連結されている。
制御ピン12は、第1の角度方向Aに回転するように好ましくは専用の制御部材101により、さらには、第2の角度方向Bに回転するように好ましくは専用の作動レバー102により回転される。
装置10は、さらに、ケーブル巻取りブッシュ13を備える。ケーブル巻取りブッシュ13には制御ケーブル(図示せず)が第1の端部で固定されており、かつ、当該ケーブル巻取りブッシュ13上にこの制御ケーブルが巻き取られる。当該制御ケーブルの他方の端部はリアディレイラ(図示せず)へと、スプロケットアセンブリ200の歯車に対する当該リアディレイラの運動を制御するように固定されている。
ケーブル巻取りブッシュ13は前記ケーシング内に取り付けられており、かつ、第1および第2の角度方向A,Bに回転軸心X回りに角度方向回転可能である。ケーブル巻取りブッシュ13は、前記制御ケーブルの巻取りが最小となる第1の角度方向位置から前記制御ケーブルの巻取りが最大となる最後の角度方向位置への間で且つこれとは逆にも回転可能である。
ケーブル巻取りブッシュ13の全ての角度方向位置は、前記リアディレイラの前記スプロケットアセンブリ200の歯車に対する角度方向位置に対応している。
具体的に述べると、ケーブル巻取りブッシュ13の前記第1の角度方向位置は、前記伝動チェーンの前記スプロケットアセンブリ200のうちの最小寸法の歯車201の箇所への位置決め動作に対応している。ケーブル巻取りブッシュ13の前記最後の角度方向位置は、前記伝動チェーンの前記スプロケットアセンブリ200のうちの最大寸法の(言い換えれば、最大径の)歯車211の箇所への位置決め動作に対応している。ケーブル巻取りブッシュ13のうちの途中にある位置は、前記伝動チェーンの、前記スプロケットアセンブリ200のうちの途中にある歯車202,203,204,205,206,207,208,209,210上への位置決め動作に対応している。
ケーブル巻取りブッシュ13は、当該ケーブル巻取りブッシュ13のうちの前記第1の角度方向位置から前記最後の角度方向位置への間の(且つこれとは逆の)角度方向可動域全体において制御ピン12と一体回転するものである。そのため、運転者による制御ピン12の作動が、前記リアディレイラの利用可能なギアシフト動作を決めることになる。
具体的に述べると、制御ピン12の前記第1の角度方向Aへの回転が、ダウンシフト動作、すなわち、前記ディレイラをスプロケットアセンブリ200のうちの徐々に小さい歯車へと動かすギアシフト動作に対応しており、制御ピン12の前記第2の角度方向Bへの回転が、アップシフト動作、すなわち、前記ディレイラをスプロケットアセンブリ200のうちの徐々に大きい歯車へと動かすギアシフト動作に対応している。
装置10は、さらに、制御ピン12が(これにより、ケーブル巻取りブッシュ13が)安定した角度方向位置を取ることを可能にするインデクサ14を備える。
インデクサ14は、ケーシング11内において回転軸心X回りに回転可能に取り付けられたボール保持ブッシュ15を含む。ボール保持ブッシュ15には、第1のスライダ16および第2のスライダ17が備え付けられている(図2)。好ましくは、これら2つのスライダ16,17は球状体である。
それぞれのスライダ16,17は、ボール保持ブッシュ15に形成された互いに反対側にあるそれぞれの径方向スロート部(throat)18内において、径方向にスライド可能なものとされている。これら2つのスライダ16,17は、スロート部18内に装着されたそれぞれのばね19により、当該スロート部18内において外方に弾性的に付勢されている。それらのばね19は、スライダ16,17を、それぞれのスロート部18のうちの径方向外側端部の箇所に位置決めする。スロート部18は、スライダ16,17がボール保持ブッシュ15の軸方向のかさから部分的に露出するように当該ボール保持ブッシュ15のうちの一方の側で開口しており、スライダが軸方向に突き出るようにしている。
インデクサ14は、さらに、留めトラック21(図3)が設けられたインデクシングブッシュ20を含む。留めトラック21には、前記2つのスライダ16,17が係合している。
留めトラック21は、スライダ16,17が当該留めトラック21に係合するようにボール保持ブッシュ15に直接対向している。留めトラック21の軸方向深さは、スライダ16,17のうちのボール保持ブッシュ15から軸方向に露出している部分を収容するような深さとされている。
留めトラック21は、前記2つのスライダ16,17により順次係合されることが可能な停止位置22を有している。これらの停止位置22は、留めトラック21に沿った前記スライダのための安定した位置を定めるものであり、かつ、互いにインデクシング角度Iぶん離間している。好ましくは、インデクシング角度Iは、互いに同一ではない。
好ましくは、留めトラック21が2つの半体部分に動作可能に分割されていて、それぞれの当該半体部分にそれぞれのスライダ16,17が係合しており、そのため同一の停止領域22が角度方向に180°離れて設けられていることになる。
ボール保持ブッシュ15がインデクシングブッシュ20に対して回転すると、それぞれのスライダ16,17がある停止位置22から隣接する停止位置22に移行してボール保持ブッシュ15を新たな安定した角度方向位置へと連れ込む。
具体的に述べると、ダウンシフト動作時にはボール保持ブッシュ15がインデクシングブッシュ21に対して第1の角度方向Aに回転し、前記2つのスライダ16,17が留めトラック21をスライドして新たな停止位置22に到達する。
インデクシングブッシュ20は、制御ピン12に対して自由に回転するように当該制御ピン12上に取り付けられている。
インデクシングブッシュ20は、当該インデクシングブッシュ20の略円筒形状から径方向外方に突出する径方向突出部23を有している。
径方向突出部23は、第1の径方向壁24及び第2の径方向壁25によって周方向に画定されている。好ましくは、これら第1の径方向壁24及び第2の径方向壁25は互いに平行である。径方向突出部23は径方向外方が、それら2つの径方向壁24,25を繋ぐトップ壁26によって画定されている(図3)。
径方向突出部23は、ケーシング11に形成された当接座部27(図8)に挿入するように構成されている。当接座部27は周方向が第1の当接壁28及び第2の当接壁29によって画定されており、当接座部27の径方向広がりは、径方向突出部23を収容するように当該径方向突出部23の径方向広がりよりも長い。
径方向突出部23の周方向広がりは、当該径方向突出部23が当接座部27に挿入されてインデクシングブッシュ20の前記ケーシング11に対する角度方向遊びを可能にするように当接座部27の周方向広がりよりも短い。
図8に示すように、径方向突出部23の第1の径方向壁24は当接座部27の第1の当接壁28に対向し且つ第2の径方向壁25は第2の当接壁29に対向しており、これによって当接壁28,29がインデクシングブッシュ20の前記ケーシング11に対する回転の第1および第2のエンドストップをそれぞれ形成している。
図8に示す角度方向距離(角度)Eは、当接座部27の角度方向広がりと径方向突出部23の角度方向広がりとの周方向の差分により与えられる。
装置10は、さらに、図9の分解図に示すようにポインタ30を備える。
ポインタ30は、ケーシング11における径方向に延びるハウジング31内に挿入されている。本発明の好適な実施形態におけるハウジング31は、ケーシング11外に開口する孔によって形成されていて、当接座部27内へも第1の当接壁28側で開口している。
ポインタ30は、ヘッド32を有する。ヘッド32は径方向外側端部32aを有しており、当該径方向外側端部32aに対して弾性部材33(例えば、線形ばね等)が、場合によっては当該弾性部材33とポインタ30のうちの前記ヘッド32との間にワッシャ34を介在させたうえで作用している。
弾性部材33に対してはプリロードダウエル(preload dowel)35が作用しており、当該ダウエル35を操作することにより、弾性部材33がポインタ30の前記ヘッド32に対して加える押圧(thrust)を設定することができる。
ポインタ30の前記ヘッド32の径方向内側端部32bからは当該ヘッド32の傾斜側壁32cが、当該ヘッド32の略楔形状を形成するように延びている(図8)。
ポインタ30のための前記ハウジング31は当接座部27側に傾斜壁31aを有しており、ポインタ30の前記ヘッド32は、傾斜壁31a上をスライドしながらハウジング31内において径方向に直接動くことができる。
ポインタ30がハウジング31内に完全に挿入されると、当該ポインタ30の前記ヘッド32が当接座部27内へと部分的に挿入されて第1の当接壁28から周方向に飛び出す。
すなわち、ポインタ30がハウジング31内に完全に挿入されると、当該ポインタ30の前記ヘッド32が当接座部27の周方向広がりを狭めて、第1の当接壁28に代わってインデクシングブッシュ20の前記ケーシング11に対する回転の第3のエンドストップを形成する。
この位置において、ポインタ30は、当接座部27のうちの角度方向部分Dを占め、すなわち、当接座部27内部において角度「デルタ」とも定義される角度D(図5)にわたって延在する。
ハウジング31内にポインタ30が完全挿入された位置が、当該ポインタ30のアクテイブ位置を定める。
ポインタ30が前記アクテイブ位置から持ち上げられると(例えば図8に示す状態)、当該ポインタ30の前記ヘッド32は当接座部27に干渉しなくなる。
ヘッド32が径方向突出部23のトップ壁26に当接し、当該トップ壁26が弾性部材33の作用に抗してポインタ30を持ち上がった状態に保持する(図8)。
ポインタ30のこの位置が、当該ポインタ30のパッシブ位置を定める。
装置10の動作についての以下の説明から明らかになるように、ポインタ30の前記アクテイブ状態から前記パッシブ状態への(及びこれとは逆の)切替えは、インデクシングブッシュ20の前記ケーシング11に対する回転によって作動される。
休止状態、すなわち、運転者がギアシフト動作を実行するように装置10を作動しないとき、ボール保持ブッシュ15は前述したようにスライダ16,17を介してインデクシングブッシュ20に係合している。したがって、インデクシングブッシュ20とボール保持ブッシュ15とは一体になって回転する。この動作形態では、前記リアディレイラの(当該リアディレイラを構成する関節接続型の四辺形機構の変形に抗するばねにより得られる)弾性復帰力が、ケーブル巻取りブッシュ13を第1の角度方向Aに回転させる傾向を持つ。ケーブル巻取りブッシュ13はこのような回転を、制御ピン12を介してボール保持ブッシュ15へと(したがって、インデクシングブッシュ20へと)伝える。
装置10の休止状態では、径方向突出部23の第1の径方向壁24が当接座部27の第1の当接壁28の方向に押しやられる。
装置10の休止状態においてポインタ30が前記パッシブ位置にあるときには、径方向突出部23の第1の径方向壁24が(例えば図8に示されているように)当接座部27の第1の当接壁28に当接している。
ポインタ30が前記アクテイブ位置にあるときには、径方向突出部23の第1の径方向壁24が(例えば図6に示されているように)ポインタ30の前記ヘッド32に当接している。
装置10は、ケーブル巻取りブッシュ13が前記第1の角度方向位置にあるときにはポインタ30が前記パッシブ位置となるように設定されている。
なお、ケーブル巻取りブッシュ13のこのような角度方向位置は、前記リアディレイラの前記スプロケットアセンブリ200のうちの最小寸法の歯車201の箇所への位置決め動作に対応している。
(図4に示す)この形態から、運転者はアップシフト動作を実行するように装置10を作動させることができ、具体的には制御ピン12が(作動レバー102の作動によって)第2の角度方向Bに回転される。
制御ピン12がボール保持ブッシュ15及びケーブル巻取りブッシュ13を、第2の角度方向Bに回転させる。ボール保持ブッシュ15は、当該ボール保持ブッシュ15のスライダ16,17がインデクシングブッシュ20の留めトラック21におけるそれぞれの停止位置22に係合していることによって当該インデクシングブッシュ20を回転させる。
インデクシングブッシュ20は、当該インデクシングブッシュ20とケーシング11との間の前記回転遊びのぶん第2の角度方向Bに回転する。
インデクシングブッシュ20の径方向突出部23の第2の径方向壁25が前記ケーシングにおける当接座部27の第2の当接壁29に当接する(図5に示す状態)ことで、当該インデクシングブッシュの前記第2の角度方向Bへのそれ以上の回転が妨げられる。この位置では、ケーブル巻取りブッシュ13が第2の角度方向Bに、角度E(当接座部27の角度方向広がりと径方向突出部23の角度方向広がりとの差分)に等しい大きさの角度方向可動域ぶん移動したことになる。
ケーブル巻取りブッシュ13の(安定しておらず且つ維持されていない)この位置では、前記ディレイラが直近のより大きい歯車202に向かって、Eに釣り合う量ぶん動いたことになる。
運転者の操作が(前記リアディレイラの前記ばねに抗して)続けられて制御ピン12が第2の角度方向Bになおいっそう回転されると、ボール保持ブッシュ15のスライダ16,17がインデクシングブッシュ20の留めトラック21における停止位置22から解き放たれる。制御ピン12、前記ボール保持ブッシュ及びケーブル巻取りブッシュ13の前記第2の角度方向Bへのこのような回転は、スライダ16,17が留めトラック21のうちの隣接する停止位置22に安定して係合するまで続く。
この位置では、前記ケーブル巻取りブッシュが前記第2の角度方向に、(2つの前記停止位置を隔てる前記インデクシング角度に等しい)大きさIのさらなる回転を行ったことになる。
ケーブル巻取りブッシュ13の(安定しておらず且つ維持されていない)この位置では、前記リアディレイラが直近のより大きい歯車202に向かって、E+Iに釣り合う合計量ぶん動いたことになる。
前記ディレイラのこのような運動は、係合する2つの前記停止位置を隔てる前記インデクシング角度よりも大きく、これによってアップシフト方向の過剰ストロークを実現して直近のより大きい径を有する歯車との係合を促す。
第2の角度方向Bへの上記のような回転時に、ポインタ30の前記ヘッド32がインデクシングブッシュ20の径方向突出部23のトップ壁26によって支持されなくなることで、当該ポインタ30が前記アクテイブ位置へと切り替わる。
運転者が前記作動制御部材を解放すると、前記リアディレイラの、すなわち、当該リアディレイラの変形に抗する前記ばねの復帰作用が、ケーブル巻取りブッシュ13および当該ケーブル巻取りブッシュ13と共にボール保持ブッシュ15を、第1の角度方向Aに回転させる。この位置にあるときの当該インデクシングブッシュ20はケーシング11に対して第1の角度方向Aに自由に回転できるのでボール保持ブッシュ15がインデクシングブッシュ20を回転させる。
第1の角度方向Aへのこのような回転は、径方向突出部23が前記第3のエンドストップ、すなわち、ポインタ30のうちの、当接座部27内で前記アクテイブ位置を取った前記ヘッド32が提供するエンドストップに当接するまで続けられる。
なお、前記リアディレイラの前記ばねの復帰力は、ポインタ30の前記ヘッド32の楔形状部分をハウジング31の傾斜壁31aに沿ってスライドさせるには十分でない。弾性部材33は、このようなスライドに抵抗するように働き、かつ、前記リアディレイラの前記ばねにより付与される荷重では変形しないように寸法決めされている。
(安定していて且つ維持されている)この位置では、ケーブル巻取りブッシュ13が第1の角度方向Aに、角度E(当接座部27の角度方向広がりと径方向突出部23の角度方向広がりとの差分)から角度D(当接座部27内でのポインタ30の角度方向広がり)を引いたものに等しい量ぶんの角度方向可動域を移動したことになる。
したがって、前記第1のアップシフト動作の終了時の前記ケーブル巻取りブッシュの正味の角度方向移動量は、E+I-(E-D)、すなわち、I+Dとなる。
前記ディレイラは歯車202を越えるように、図10の矢印F1で表されるようにI+Dに釣り合う合計量ぶん動き、当該歯車202を若干越えた位置で停止したことになる。
到達したこの位置から運転者がさらなるアップシフト動作を指令すると、制御ピン12が第2の角度方向Bに回転される。
前述のようにしてボール保持ブッシュ15がインデクシングブッシュ20を回転させて、当該インデクシングブッシュ20は当該インデクシングブッシュ20とケーシング11との間に存在する前記回転遊びによって第2の角度方向Bに回転する。
径方向突出部23の第2の径方向壁25が前記ケーシングにおける当接座部27の第2の当接壁29に当接すると、インデクシングブッシュ20の回転が止まる。この位置では、アップシフト動作開始前にポインタ30が前記アクテイブ位置にあったことから、ケーブル巻取りブッシュ13が第2の角度方向Bに、角度E(当接座部27の角度方向広がりと径方向突出部23の角度方向広がりとの差分)から角度D(当接座部27内でのポインタ30の角度方向広がり)を引いたものに等しい量ぶんの角度方向可動域を移動したことになる。
ケーブル巻取りブッシュ13の(安定しておらず且つ維持されていない)この位置では、前記ディレイラが直近のより大きい歯車202に向かって、E-Dに釣り合う量ぶん動いたことになる。
運転者の操作が(前記リアディレイラの前記ばねに抗して)続けられて制御ピン12が第2の角度方向Bになおいっそう回転されると、スライダ16,17がインデクシングブッシュ20の留めトラック21における隣接する停止位置22との係合状態となる。
この位置では、前記ケーブル巻取りブッシュが前記第2の角度方向に、(2つの前記停止位置を隔てる前記インデクシング角度に等しい)量Iぶんのさらなる回転を行ったことになる。
ケーブル巻取りブッシュ13の(安定しておらず且つ維持されていない)この位置では、前記リアディレイラが直近のより大きい歯車202に向かって、E-D+Iに釣り合う合計量ぶん動いたことになる。
前記ディレイラのこのような運動は、係合する2つの前記停止位置を隔てる前記インデクシング角度よりも大きく、これによってアップシフト方向の過剰ストロークを実現して直近のより大きい径を有する歯車との係合を促す。
第2の角度方向Bへの上記のような回転時には、ポインタ30が前記アクテイブ位置に留まる。
運転者が前記作動制御部材を解放すると、前記リアディレイラの復帰作用が、ケーブル巻取りブッシュ13および当該ケーブル巻取りブッシュ13と共にボール保持ブッシュ15を、第1の角度方向Aに回転させる。この位置にあるときの当該インデクシングブッシュ20はケーシング11に対して第1の角度方向Aに自由に回転できるので、ボール保持ブッシュ15がインデクシングブッシュ20を回転させる。
第1の角度方向Aへのこのような回転は、径方向突出部23が前記ポインタのうちの、当接座部27内の前記アクテイブ位置にある前記ヘッド32に当接するまで続けられる。
(安定していて且つ維持されている)この位置では、ケーブル巻取りブッシュ13が第1の角度方向Aに、角度E(当接座部27の角度方向広がりと径方向突出部23の角度方向広がりとの差分)から角度D(当接座部27内でのポインタ30の角度方向広がり)を引いたものに等しい量ぶんの角度方向可動域を移動したことになる。
したがって、第2のアップシフト動作後のケーブル巻取りブッシュ13の正味の角度方向移動量は、E-D+I-(E-D)、すなわち、Iとなり、言い換えれば、前記インデクシング角度とぴったり同一になる。
前記ディレイラは歯車203を越えるように、Iに釣り合う合計量ぶん動き、当該歯車203を若干越えた位置で停止したことになり、このときに係合している歯車との間の距離は、前記第2のアップシフト動作以前に係合していた歯車との間の距離と同一距離に維持される。
これ以降のアップシフト動作は前記第2のアップシフト動作に関して前述した一連の動作を繰り返し、ケーブル巻取りブッシュ13の巻取りを、I(インデクシング角度)に等しい正味の角度ぶん実行する。
上記のようにして到達した位置からの(又は任意のアップシフト動作の終了時に到達している位置からの)第1のダウンシフト動作は、図6に示す形態から、すなわち、ポインタ30が前記アクテイブ位置にある状態から行われる。
例えば歯車208から開始して直近のより小さい寸法を有する歯車207に到達させたい場合には、運転者が制御部材101を作動させて当該制御部材101が制御ピン12を第1の角度方向Aに回転させる。
制御ピン12がケーブル巻取りブッシュ13及びボール保持ブッシュ15の両方を回転させる。前述したようにボール保持ブッシュ15は、スライダ16,17が停止位置22に係合していることによってインデクシングブッシュ20を回転させる。
インデクシングブッシュ20の前記第1の角度方向Aに沿った回転は、径方向突出部23の第1の径方向壁24がポインタ30の前記ヘッド32に当接しているため、即座に抵抗を受ける。
この状況で運転者が制御部材101に力を加えると、当該力は制御ピン12に及び(ボール保持ブッシュ15を介して)インデクシングブッシュ20に伝わり、ポインタ30の前記ヘッド32の前記楔形状部分を弾性部材33に抗して(当該弾性部材33を圧縮して)ハウジング31の傾斜壁31aに沿ってスライドさせる。
このようにしてポインタ30は、前記パッシブ位置へと切り替えられる。これに関して述べると、弾性部材33は、ボール保持ブッシュ15からインデクシングブッシュ20に伝わる力によってスライダ16,17が停止位置22との係合状態から外れる前に弾性的に変形する(圧縮して、ポインタ30が前記パッシブ位置に到達するのを可能にする)ように選択されている。
換言すれば、占めていた停止位置22からスライダ16,17を離脱させるのに必要な力は、弾性部材33を弾性的に変形させるのに必要な力よりも大きい。
したがって、インデクシングブッシュ20は第1の角度方向Aに、当該インデクシングブッシュ20の径方向突出部23の第1の径方向壁24がケーシング11における当接座部27の第1の当接壁28に当接するまで回転する。
この位置では、ケーブル巻取りブッシュ13が第1の角度方向Aに、角度D(当接座部27内でのポインタ30の角度方向広がり)に等しい量ぶんの角度方向可動域を移動したことになる。
ケーブル巻取りブッシュ13の(安定しておらず且つ維持されていない)この位置では、前記ディレイラが直近のより小さい歯車207に向かって、Dに釣り合う量ぶん動いたことになる(図7)。
運転者の操作が続けられて制御ピン12が第1の角度方向Aになおいっそう回転されると、スライダ16,17がインデクシングブッシュ20の留めトラック21における隣接する停止位置22と係合状態となる。
この位置では、前記ケーブル巻取りブッシュが前記第1の角度方向に、(2つの前記停止位置を隔てる前記インデクシング角度に等しい)大きさIのさらなる回転を行ったことになる。
前記ディレイラは、直近のより小さい歯車207に向かって、図10の矢印F2で表されるようにD+Iと釣り合う(proportional to) 合計量ぶん動いたことになる。
前記ディレイラのこのような運動は、係合する2つの前記停止位置を隔てる前記インデクシング角度よりも大きく、具体的には前記第1のアップシフト動作の終了時の当該ディレイラの運動と(逆方向ではあるが)同量であり、これによって当該ディレイラを歯車207の箇所に配置して正確なダウンシフト動作を実現する。
運転者が制御部材101を離しても、ケーブル巻取りブッシュ13及びボール保持ブッシュ15が到達する位置はそのままで変わらない。
前記第1のダウンシフト動作の終了時のインデクシングブッシュ20及びポインタ30の位置は図4に示す位置となり、すなわち、ポインタ30はパッシブ位置にあり且つインデクシングブッシュ20の径方向突出部23は当接座部27の第1の当接壁28に当接している。
これ以降のダウンシフト動作は、ポインタ30が前記パッシブ位置にある形態から始まり、当該ポインタ30がそのパッシブ位置にある状態のままで且つ前記アクテイブ位置への中間的形態を取ることなく終わる。
したがって、これ以降のダウンシフト動作ではケーブル巻取りブッシュ13が第1の角度方向Aに、I(インデクシング角度)に等しい量ぶん回転する。
前記ディレイラは、直近のより小さい歯車に向かってIに釣り合う合計量ぶん動いて、続いて、到達した歯車に中心を合わせる。
ダウンシフト動作の後に続くアップシフト動作は、前記第1のアップシフト動作に関して既述した内容(ポインタ30は初期位置がパッシブ位置であり且つ最終位置がアクテイブ位置となる)に従って実行される。
これまでの説明から、アップシフト動作の後に続くダウンシフト動作時にポインタ30が前記アクテイブ位置から前記パッシブ位置へと切り替わることは理解できる。
ダウンシフト動作の後に続くアップシフト動作時にはポインタ30が前記パッシブ位置から前記アクテイブ位置へと切り替わる。
ダウンシフト動作の後に続くダウンシフト動作時にはポインタ30が前記パッシブ位置に留まる。
アップシフト動作の後に続くアップシフト動作時にはポインタ30が前記アクテイブ位置に留まる。
当然ながら、当業者であれば、その時々の要件や偶発的な要件を満足するために、前述した本発明に(例えば、装置10をフロントディレイラと組み合わせて使用する等のような)様々な変更や変形を施すことが可能であり、いずれにせよ、これら変更や変形の全ては添付の特許請求の範囲により定まる本発明の保護範囲に包含される。
以下、本発明に含まれる態様を記す。
〔態様1〕自転車のギアシフト装置の制御ケーブルを作動させるメカニカル作動装置(10)であって、
-自転車のハンドルバーに固定するように構成されたケーシング(11)と、
-前記ケーシング(11)内において回転軸心(X)回りに回転可能に取り付けられた制御ピン(12)と、
-前記制御ピン(12)と同軸に取り付けられており、前記制御ピン(12)と共に第1の角度方向(A)および当該第1の角度方向(A)とは反対の第2の角度方向(B)に回転可能であるケーブル巻取りブッシュ(13)と、
-前記ケーシング(11)内において前記回転軸心(X)回りに回転可能に取り付けられており、前記ケーブル巻取りブッシュ(13)と一体回転し且つ少なくとも1つのスライダ(16,17)が備え付けられているボール保持ブッシュ(15)と、
-前記制御ピン(12)に対して回転可能であり、前記ケーシング(11)内において当該ケーシング(11)に対して前記回転軸心(X)回りに回転遊びをもって取り付けられているインデクシングブッシュ(20)であって、当該インデクシングブッシュ(20)にはそれぞれのインデクシング角度(I)で離間した複数の停止位置(22)を有する留めトラック(21)が設けられていて、当該複数の停止位置(22)は前記ボール保持ブッシュ(15)と当該インデクシングブッシュ(20)との相対回転時に前記スライダ(16,17)により順次係合されることが可能であり、それぞれの停止位置(22)が前記ケーブル巻取りブッシュ(13)の安定した角度方向位置を定める、インデクシングブッシュ(20)と、
-ポインタ(30)であって、当該ポインタ(30)が前記インデクシングブッシュ(20)と相互作用することによって当該インデクシングブッシュ(20)の前記ケーシング(11)に対する前記角度方向遊びを制限するアクテイブ位置と、当該ポインタ(30)が前記インデクシングブッシュ(20)と相互作用せず当該インデクシングブッシュ(20)と前記ケーシング(11)との間の前記角度方向遊びを制限しないパッシブ位置との間で切替え可能であるポインタ(30)と、
を備える、装置(10)。
〔態様2〕態様1に記載の装置(10)において、前記インデクシングブッシュ(20)の前記角度方向遊びの制限は、前記ポインタ(30)が前記パッシブ位置にあるときの前記インデクシングブッシュ(20)の角度方向最大可動域と前記ポインタ(30)が前記アクテイブ位置にあるときの前記インデクシングブッシュ(20)の角度方向最大可動域との差分に等しい角度(D)により与えられる、装置(10)。
〔態様3〕態様1または2に記載の装置(10)において、前記ポインタ(30)は、前記制御ピン(12)の前記第2の角度方向(B)への制御された回転直後の当該制御ピン(12)の前記第1の角度方向(A)への制御された回転時に前記アクテイブ位置から前記パッシブ位置へと切り替わる、装置(10)。
〔態様4〕態様1から3のいずれか一態様に記載の装置(10)において、前記ポインタ(30)は、前記制御ピン(12)の前記第1の角度方向(A)への制御された回転直後の当該制御ピン(12)の前記第2の角度方向(B)への制御された回転時に前記パッシブ位置から前記アクテイブ位置へと切り替わる、装置(10)。
〔態様5〕態様1から4のいずれか一態様に記載の装置(10)において、前記ポインタ(30)は、前記制御ピン(12)の前記第1の角度方向(A)へのそれまでの制御された回転直後の当該制御ピン(12)の前記第1の角度方向(A)への制御された回転時に前記パッシブ位置に留まる、装置(10)。
〔態様6〕態様1から5のいずれか一態様に記載の装置(10)において、前記ポインタ(30)は、前記制御ピン(12)の前記第2の角度方向(B)へのそれまでの制御された回転直後の当該制御ピン(12)の前記第2の角度方向(B)への制御された回転時に前記アクテイブ位置に留まる、装置(10)。
〔態様7〕態様1から6のいずれか一態様に記載の装置(10)において、前記インデクシングブッシュ(20)が、前記ケーシング(11)における当接座部(27)に挿入された径方向突出部(23)を有しており、当該径方向突出部(23)の周方向広がりは、前記インデクシングブッシュ(20)と前記ケーシング(11)との間に前記回転遊びを形成するように前記ケーシング(11)における前記当接座部(27)の周方向広がりよりも短い、装置(10)。
〔態様8〕態様7に記載の装置(10)において、前記径方向突出部(23)は、第1の径方向壁(24)および第2の径方向壁(25)により画定されており、前記当接座部(27)は、前記インデクシングブッシュ(20)の前記ケーシング(11)に対する回転の第1および第2のエンドストップをそれぞれ形成する第1の当接壁(28)及び第2の当接壁(29)を有している、装置(10)。
〔態様9〕態様8に記載の装置(10)において、前記ポインタ(30)が、前記ケーシング(11)に形成された径方向ハウジング(31)内にスライド可能に取り付けられており、当該径方向ハウジング(31)が、前記ケーシング(11)における前記当接座部(27)へと開口する径方向内側端部を有している、装置(10)。
〔態様10〕態様9に記載の装置(10)において、前記アクテイブ位置での前記ポインタ(30)は、前記ケーシング(11)における前記当接座部(27)内へと少なくとも部分的に挿入されて、前記インデクシングブッシュ(20)の前記ケーシング(11)に対する回転の第3のエンドストップを、前記第1および第2のエンドストップ間に形成する、装置(10)。
〔態様11〕態様9または10に記載の装置(10)において、前記ポインタ(30)が、ヘッド(32)、および当該ヘッド(32)を前記径方向ハウジング(31)内で径方向内方に押しやるように当該ヘッド(32)に対して作用する弾性部材(33)を有している、装置(10)。
〔態様12〕態様11に記載の装置(10)において、前記ヘッド(32)が、略楔形状であり且つ前記径方向ハウジング(31)の傾斜壁(31a)に接触しており、前記ヘッド(32)は、前記第1の角度方向(A)に沿って向いた力が前記ポインタ(30)の当該ヘッド(32)に働いたときに前記弾性部材(33)に抗して前記傾斜壁(31a)上をスライドする、装置(10)。
10 作動装置
11 ケーシング
12 制御ピン
13 巻取りブッシュ
14 インデクサ
15 ボール保持ブッシュ
16 スライダ
17 スライダ
18 スロート部
19 ばね
20 インデクシングブッシュ
21 留めトラック
22 停止位置
23 径方向突出部
24 第1の径方向壁
25 第2の径方向壁
26 トップ壁
27 当接座部
28 第1の当接壁
29 第2の当接壁
30 ポインタ
31 ハウジング
31a 傾斜壁
32 ヘッド
32a 傾斜壁
32b 径方向内側端部
32c 傾斜側壁
33 弾性部材
34 ワッシャ
35 プリロードダウエル
100 ブレーキレバー
101 制御部材
102 作動レバー
200 スプロケットアセンブリ
201 歯車
202 歯車
203 歯車
204 歯車
205 歯車
206 歯車
207 歯車
208 歯車
209 歯車
210 歯車
211 歯車
A 角度方向
B 角度方向
D 角度
E 角度
F1 矢印
F2 矢印
I 大きさ
X 回転軸心

Claims (12)

  1. 自転車のギアシフト装置の制御ケーブルを作動させるメカニカル作動装置(10)であって、
    -自転車のハンドルバーに固定するように構成されたケーシング(11)と、
    -前記ケーシング(11)内において回転軸心(X)回りに回転可能に取り付けられた制御ピン(12)と、
    -前記制御ピン(12)と同軸に取り付けられており、前記制御ピン(12)と共に第1の角度方向(A)および当該第1の角度方向(A)とは反対の第2の角度方向(B)に回転可能であるケーブル巻取りブッシュ(13)と、
    -前記ケーシング(11)内において前記回転軸心(X)回りに回転可能に取り付けられており、前記ケーブル巻取りブッシュ(13)と一体回転し且つ少なくとも1つのスライダ(16,17)が備え付けられているボール保持ブッシュ(15)と、
    -前記制御ピン(12)に対して回転可能であり、前記ケーシング(11)内において当該ケーシング(11)に対して前記回転軸心(X)回りに回転遊びをもって取り付けられているインデクシングブッシュ(20)であって、当該インデクシングブッシュ(20)にはそれぞれのインデクシング角度(I)で離間した複数の停止位置(22)を有する留めトラック(21)が設けられていて、当該複数の停止位置(22)は前記ボール保持ブッシュ(15)と当該インデクシングブッシュ(20)との相対回転時に前記スライダ(16,17)により順次係合されることが可能であり、それぞれの停止位置(22)が前記ケーブル巻取りブッシュ(13)の安定した角度方向位置を定める、インデクシングブッシュ(20)と、
    -ポインタ(30)であって、当該ポインタ(30)が前記インデクシングブッシュ(20)と相互作用することによって当該インデクシングブッシュ(20)の前記ケーシング(11)に対する角度方向遊びを制限するアクテイブ位置と、当該ポインタ(30)が前記インデクシングブッシュ(20)と相互作用せず当該インデクシングブッシュ(20)と前記ケーシング(11)との間の前記角度方向遊びを制限しないパッシブ位置との間で切替え可能であるポインタ(30)と、
    を備える、装置(10)。
  2. 請求項1に記載の装置(10)において、前記インデクシングブッシュ(20)の前記角度方向遊びの制限は、前記ポインタ(30)が前記パッシブ位置にあるときの前記インデクシングブッシュ(20)の角度方向最大可動域と前記ポインタ(30)が前記アクテイブ位置にあるときの前記インデクシングブッシュ(20)の角度方向最大可動域との差分に等しい角度(D)により与えられる、装置(10)。
  3. 請求項1または2に記載の装置(10)において、前記ポインタ(30)は、前記制御ピン(12)の前記第2の角度方向(B)への制御された回転直後の当該制御ピン(12)の前記第1の角度方向(A)への制御された回転時に前記アクテイブ位置から前記パッシブ位置へと切り替わる、装置(10)。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の装置(10)において、前記ポインタ(30)は、前記制御ピン(12)の前記第1の角度方向(A)への制御された回転直後の当該制御ピン(12)の前記第2の角度方向(B)への制御された回転時に前記パッシブ位置から前記アクテイブ位置へと切り替わる、装置(10)。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の装置(10)において、前記ポインタ(30)は、前記制御ピン(12)の前記第1の角度方向(A)へのそれまでの制御された回転直後の当該制御ピン(12)の前記第1の角度方向(A)への制御された回転時に前記パッシブ位置に留まる、装置(10)。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の装置(10)において、前記ポインタ(30)は、前記制御ピン(12)の前記第2の角度方向(B)へのそれまでの制御された回転直後の当該制御ピン(12)の前記第2の角度方向(B)への制御された回転時に前記アクテイブ位置に留まる、装置(10)。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の装置(10)において、前記インデクシングブッシュ(20)が、前記ケーシング(11)における当接座部(27)に挿入された径方向突出部(23)を有しており、当該径方向突出部(23)の周方向広がりは、前記インデクシングブッシュ(20)と前記ケーシング(11)との間に前記回転遊びを形成するように前記ケーシング(11)における前記当接座部(27)の周方向広がりよりも短い、装置(10)。
  8. 請求項7に記載の装置(10)において、前記径方向突出部(23)は、第1の径方向壁(24)および第2の径方向壁(25)により画定されており、前記当接座部(27)は、前記インデクシングブッシュ(20)の前記ケーシング(11)に対する回転の第1および第2のエンドストップをそれぞれ形成する第1の当接壁(28)及び第2の当接壁(29)を有している、装置(10)。
  9. 請求項8に記載の装置(10)において、前記ポインタ(30)が、前記ケーシング(11)に形成された径方向ハウジング(31)内にスライド可能に取り付けられており、当該径方向ハウジング(31)が、前記ケーシング(11)における前記当接座部(27)へと開口する径方向内側端部を有している、装置(10)。
  10. 請求項9に記載の装置(10)において、前記アクテイブ位置での前記ポインタ(30)は、前記ケーシング(11)における前記当接座部(27)内へと少なくとも部分的に挿入されて、前記インデクシングブッシュ(20)の前記ケーシング(11)に対する回転の第3のエンドストップを、前記第1および第2のエンドストップ間に形成する、装置(10)。
  11. 請求項9または10に記載の装置(10)において、前記ポインタ(30)が、ヘッド(32)、および当該ヘッド(32)を前記径方向ハウジング(31)内で径方向内方に押しやるように当該ヘッド(32)に対して作用する弾性部材(33)を有している、装置(10)。
  12. 請求項11に記載の装置(10)において、前記ヘッド(32)が、略楔形状であり且つ前記径方向ハウジング(31)の傾斜壁(31a)に接触しており、前記ヘッド(32)は、前記第1の角度方向(A)に沿って向いた力が前記ポインタ(30)の当該ヘッド(32)に働いたときに前記弾性部材(33)に抗して前記傾斜壁(31a)上をスライドする、装置(10)。
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