JP7054921B2 - 腸内フローラ改善健康味噌 - Google Patents

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本発明は、腸内フローラ改善健康納豆、味噌、醤油および煮豆に関する。
ヒトなどの動物の腸内には、多くの種の細菌が生息しており、これらの腸内細菌によって腸内フローラ(もしくは腸内細菌叢)と呼ばれる一種の生態系が形成されている。
腸内細菌は、宿主が摂取し腸内に送られた食物を代謝して生育しているが、細菌の種類ごとに代謝によって生成される代謝物が異なる。このうち代謝物が宿主の健康維持に貢献する善玉菌、代謝物が宿主の健康に害を及ぼす悪玉菌および、腸内フローラのバランスによって有益にも有害にもなりえる日和見菌が存在する。
腸内フローラにおける腸内細菌の理想的なバランスは、善玉菌:悪玉菌:日和見菌=2:1:7であると言われている。しかし、腸内フローラにおける腸内細菌のバランスは一定ではなく、宿主の個体差によって異なる。また宿主の食環境や体調の変化、医薬品の服用、ストレスなどによって、腸内フローラのバランスが変化することが知られている。
悪玉菌が増え、腸内フローラのバランスが悪化する(崩れる)と便秘や下痢などの消化器官系の不調の原因なることはもちろん、有害な代謝物が腸壁から血液中に吸収されるため肌荒れや肩こりなどの体の不調や、生活習慣病の原因になるとの報告もなされている。
一方で、腸内フローラを改善する食品としては、善玉菌である乳酸菌を含む乳酸菌発酵食品および、オリゴ糖などが知られている。
腸内フローラを改善すると、便通がよくなる。また、善玉菌が有益な代謝物(例えば、ビタミン)を産生するため、宿主にとって有益である。
腸内フローラのバランスを検査する方法としては、採取した糞便に含まれる腸内細菌を同定する方法が一般的である。
その他の腸内フローラのバランスを検査する方法として、腸内細菌の代謝物は宿主の血液中に吸収されるため、宿主の血液を検査する方法もある。
また正確な腸内フローラのバランスを検査方法ではないが、上述の体の不調から腸内フローラのバランスの悪化を予測することも可能である。
ここで腸内フローラを改善する機能を持つ食品として、特許文献1ではローヤルゼリーを乳酸菌発酵させた食品が、腸内フローラのバランスを改善する効果を有する食品として公知となっている。
また特許文献2では、難消化性糖質とにがりを含み、腸内フローラの改善作用を有する機能性付加水が公知となっている。
特許第5502449号 特許第4693390号
平山 和宏 著 「大豆イソフラボン類の代謝と腸内フローラ」 腸内細菌学雑誌 19巻(2005)1号、p.17-23 石見 佳子、東泉 裕子 著 「腸内細菌が作り出す大豆イソフラボン代謝産物の有用性と安全性 エクオールの可能性」 化学と生物 51巻(2013)2号、p.74-77 Tomomi Ueno et al. "Distribution of 24-h urinary equol excretion as an indicator of the physiological range in healthy Japanese equol excretors". Journal of Functional Foods, Volume 7, March 2014, P. 129-135 Kenneth D. R. Setchell et al. "Equol: History, Chemistry, and Formation". THE JOURNAL OF NUTRITION, Volume 140, Issue 7, 1 July 2010, p. 1355S-1362S
ところで、特許文献1の食品は、悪玉菌や大腸菌の総数や割合が減少する一方、善玉菌(乳酸菌)の総数や割合が増加することが示されているが、特許文献1に係る食品は乳酸菌による発酵食品である。発酵食品は、雑菌や有害菌の増殖を抑えながら、目的とする有益菌のみを増殖させる必要があるため製造および、保存が困難である。
特許文献2の機能性付加水は、にがりを含み腸内フローラの改善に寄与することが開示されているが、にがりは水の口当たりを柔らかくし、味覚を向上させる目的で加えられており、腸内フローラの改善に資するのはオリゴ糖である。
ここで本発明の発明者は、海洋深層水由来の特定の組成のにがりを摂取することで腸内フローラが改善されることを見出した。そこで本発明の発明者は、鋭意検討を重ね腸内フローラ改善に有効な組成のにがりを利用した腸内フローラ改善健康納豆、味噌、醤油および煮豆を発明するに至った。
本発明は、上記の海洋深層水由来の特定の組成のにがりの摂取が腸内フローラを改善することに基づき、にがりを含有することによって、腸内フローラを改善する腸内フローラ改善健康納豆、味噌、醤油および煮豆を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、100gあたりのマグネシウム含有量が2500mg乃至6000mgおよびカルシウム含有量が500mg乃至2000mgであり、カルシウム含有量に対するマグネシウム含有量の比率が2~7であり、且つ硬度が144000mg/L乃至383000mg/Lであるにがりを、健康食品全重量に対して0.8重量%乃至1.5重量%含む、ことを特徴とするエクオール産生細菌を増加および、活性化するための腸内フローラ改善健康納豆に関する。
請求項2に係る発明は、100gあたりのマグネシウム含有量が2500mg乃至6000mgおよびカルシウム含有量が500mg乃至2000mgであり、カルシウム含有量に対するマグネシウム含有量の比率が2~7であり、且つ硬度が144000mg/L乃至383000mg/Lであるにがりを、健康食品全重量に対して0.8重量%乃至1.5重量%含む、ことを特徴とするエクオール産生細菌を増加および、活性化するための腸内フローラ改善健康味噌に関する。
請求項3に係る発明は、100gあたりのマグネシウム含有量が2500mg乃至6000mgおよびカルシウム含有量が500mg乃至2000mgであり、カルシウム含有量に対するマグネシウム含有量の比率が2~7であり、且つ硬度が144000mg/L乃至383000mg/Lであるにがりを、健康食品全重量に対して0.8重量%乃至1.5重量%含む、ことを特徴とするエクオール産生細菌を増加および、活性化するための腸内フローラ改善健康醤油に関する。
請求項4に係る発明は、100gあたりのマグネシウム含有量が2500mg乃至6000mgおよびカルシウム含有量が500mg乃至2000mgであり、カルシウム含有量に対するマグネシウム含有量の比率が2~7であり、且つ硬度が144000mg/L乃至383000mg/Lであるにがりを、健康食品全重量に対して0.8重量%乃至1.5重量%含む、ことを特徴とするエクオール産生細菌を増加および、活性化するための腸内フローラ改善健康煮豆に関する。
請求項1に係る発明によれば、腸内フローラ改善健康納豆は100gあたりのマグネシウム含有量が2500mg乃至6000mgおよびカルシウム含有量が500mg乃至2000mgであり、カルシウム含有量に対するマグネシウム含有量の比率が2~7であり、且つ硬度が144000mg/L乃至383000mg/Lであるにがりを、健康食品全重量に対して0.8重量%乃至1.5重量%含む。これにより、にがりを含有することによって、エクオール産生細菌を増加および、活性化するための腸内フローラ改善健康納豆を提供することが可能である。
善玉菌であるエクオール産生細菌は、イソフラボン、特にダイゼインを代謝してエクオールを産生し生育(すなわち、増殖)する。ここで、ダイゼインなどのイソフラボンは、大豆に多く含まれるため、大豆成分と上記の組成のにがりを摂取することで、より効率的にエクオール産生細菌を増加および、活性化させて、腸内フローラを改善することが可能である。
請求項2に係る発明によれば、腸内フローラ改善健康味噌は100gあたりのマグネシウム含有量が2500mg乃至6000mgおよびカルシウム含有量が500mg乃至2000mgであり、カルシウム含有量に対するマグネシウム含有量の比率が2~7であり、且つ硬度が144000mg/L乃至383000mg/Lであるにがりを、健康食品全重量に対して0.8重量%乃至1.5重量%含む。これにより、にがりを含有することによって、エクオール産生細菌を増加および、活性化するための腸内フローラ改善健康味噌を提供することが可能である。
請求項3に係る発明によれば、腸内フローラ改善健康醤油は100gあたりのマグネシウム含有量が2500mg乃至6000mgおよびカルシウム含有量が500mg乃至2000mgであり、カルシウム含有量に対するマグネシウム含有量の比率が2~7であり、且つ硬度が144000mg/L乃至383000mg/Lであるにがりを、健康食品全重量に対して0.8重量%乃至1.5重量%含む。これにより、にがりを含有することによって、エクオール産生細菌を増加および、活性化するための腸内フローラ改善健康醤油を提供することが可能である。
請求項4に係る発明によれば、腸内フローラ改善健康煮豆は100gあたりのマグネシウム含有量が2500mg乃至6000mgおよびカルシウム含有量が500mg乃至2000mgであり、カルシウム含有量に対するマグネシウム含有量の比率が2~7であり、且つ硬度が144000mg/L乃至383000mg/Lであるにがりを、健康食品全重量に対して0.8重量%乃至1.5重量%含む。これにより、にがりを含有することによって、エクオール産生細菌を増加および、活性化するための腸内フローラ改善健康煮豆を提供することが可能である。
以下、本発明に係る腸内フローラ改善健康納豆、味噌、醤油および煮豆について詳述する。
ヒトなどの腸内には多くの細菌が生息している。ヒト一人あたり腸内には100種から3000種類の細菌が生育しており、細菌の個体数にして100兆個から1000兆個の腸内細菌が生息している。
腸内フローラとはこれらの腸内細菌によって形成される生物群集(一種の生態系)をいう。腸内フローラは、宿主の食環境や体調の変化、医薬品の服用、ストレスなどによってバランスが変化する。また腸内細菌には、宿主の健康維持に貢献する善玉菌、宿主の健康に害を及ぼす悪玉菌および、腸内フローラのバランスによって有益にも有害にもなりえる日和見菌などが存在する。
善玉菌としては、Bifidobacterium属の細菌やLactobacillus属の細菌が代表的であり、その多くは乳酸菌とも呼ばれる細菌である。悪玉菌としては、Clostridium属の細菌やStaphylococcus属の細菌が代表的である。
腸内フローラのバランスを検査する方法として、採取した糞便から善玉菌である乳酸菌、悪玉菌であるClostridium属などを菌数測定用培地で測定し検査する方法(特許文献1)、被験者の排便状況・便性状などをアンケートにより調査し検査する方法(特許文献2)もある。
腸内細菌の代謝物は、宿主の腸壁から血液中に吸収されるため、血液検査によって腸内フローラのバランスを検査することも可能である。またこれらの代謝物の一部は尿中に排出されるため、尿検査によって腸内フローラのバランスを検査することも可能である。
腸内フローラは、腸内細菌のバランスを善玉菌:悪玉菌:日和見菌=2:1:7に保つことが理想とされるが、一般的に腸内フローラは、悪玉菌優位に傾きやすい傾向がある。したがって、善玉菌を増加させることが好ましい。
ここで善玉菌として、エクオール産生細菌も存在する。エクオール産生細菌は、大豆などに含まれるイソフラボン(特にダイゼイン)を代謝してエクオールを産生する。
エクオール産生細菌が増え、血液中に吸収されるエクオールの量が増えると疫学的にも宿主に対して様々な有益な効果が表れることが報告されている(非特許文献1、非特許文献2および、非特許文献3)。
またエクオールの一部は、宿主の尿として放出されることが知られている。非特許文献1では腸内フローラを持たない無菌動物に大豆食を与えたところ、尿からダイゼインは検出されるが、エクオールは検出されなかったことなど記載されており、腸内でのエクオール産生細菌によるエクオールの産生量と、宿主の尿中のエクオールの含有量には正の相関関係があることも知られている。
本発明において腸内フローラ改善とは、善玉菌であるエクオール産生細菌が増加および、活性化することを指標として評価する。また宿主の尿中のエクオールの含有量によって、エクオール産生細菌の増加および、活性化を評価する。
ここで、エクオール産生細菌とは、イソフラボン(特にダイゼイン)を代謝してエクオールを産生する細菌の総称である。
このエクオール産生細菌として、Adlercreutzia equolifaciens、Asaccharobacter celatus AHU1763、Asaccharobacter celatus gen,nov.sp. nov strain do03T、Bacteroides ovatus、Bifidobacterium animalis、Coriobacteriaceae sp MT1B9、Eggerthella sp (YY7918、Julong732、MT4s-5)、Enterococcus faecium、Eubacterium sp D1 and D2、Finegoldia magna、Lactobacillus mucosae、Lactobacillus sp Niu-O16、Lactococcus garvieae (Lc 20-92)、Ruminococcus productus、Slackia sp (HE8、FJK1、TM-30、NATTS)Slackia equolifaciens (Strain DZE)、Streptococcus intermedius、Veillonella sp、Mixture of Lactobacillus mucosae EPC4、および、Corynebacteriales sp E-17などがある。
イソフラボンは、厳密には下式(化1)で示す3-フェニルクロモンを指す用語であるが、広義にイソフラボン類に属する誘導体をイソフラボンと称することもある。本発明においてもイソフラボン類に属する誘導体を指してイソフラボンと呼ぶ。
Figure 0007054921000001
イソフラボンには多数の種類があるが、特にダイズ(Glycine max)(以下、大豆と称する)には、下式(化2)で示されるダイゼイン(daidzein)、および下式(化3)で示されるゲニステイン(genistein)などのイソフラボンが多く含まれている。
Figure 0007054921000002
Figure 0007054921000003
またこれらのイソフラボンは、抗酸化能および、女性ホルモンであるエストロゲン様の作用を持ち、乳がん、前立腺がん、骨粗しょう症、高コレステロール血症、心疾患および、更年期障害などに対して予防および/または、改善する効果があることが示されている。
エクオールは、エクオール産生細菌の代謝によって産生される代謝産物であって、下式(化4)で示される物質である。
Figure 0007054921000004
エクオールも、抗酸化能および、女性ホルモンであるエストロゲン様の作用を持つが、他のイソフラボンと比較して抗酸化能もエストロゲン様の作用も高く、血液中で長期にわたり高濃度を維持する性質を有する。
したがって、エクオールは他のイソフラボンと比較して、乳がん、前立腺がん、骨粗しょう症、高コレステロール血症、心疾患および、更年期障害などに対して予防および/または、改善する効果が高い。
本発明に係る腸内フローラ改善健康納豆、味噌、醤油および煮豆は、100gあたりのマグネシウム含有量が2500mg乃至6000mgおよびカルシウム含有量が500mg乃至2000mgであり、カルシウム含有量に対するマグネシウム含有量の比率が2~7であり、且つ硬度が144000mg/L乃至383000mg/Lである海洋深層水由来のにがりを含む。
上記の組成のにがりを含む納豆、味噌、醤油および煮豆を摂取することで、腸内フローラを改善することができる。
なおにがりの硬度、以下の式1で求めることができる。硬度は本来1Lあたりで計算するが、100gあたりで計算をするときは、1Lあたりに変換するために10および、にがりの水に対する比重を乗じる必要がある。
硬度[mg/L]=((カルシウム量[mg/100g]×2.5)+(マグネシウム量[mg/100g]×4.1))×10×比重・・・(式1)
本発明に係る腸内フローラ改善健康納豆、味噌、醤油および煮豆は、健康食品全重量に対して0.8重量%乃至1.5重量%含む。より好ましくは、健康食品全重量に対して、1.0重量%乃至1.5重量%含む。
にがりの量を健康食品全重量に対して0.8重量%より少なくすると、充分な腸内フローラを改善する効果が得られず、1.5重量%より多くすると苦みが増すため好ましくない。なお、にがりの量を1.0重量%乃至1.5重量%とすることで、苦みを抑えつつより効果的な腸内フローラの改善効果が得られるため好ましい。
にがりとして、特に限定されないが、逆浸透膜法により海水を濃縮する方法によって生成されたにがりを好適に使用できる。
にがりを得る海水として海洋深層水を使用することが好ましい。海洋深層水は、深度200メートル以深の海水であり、汚染された河川などの水域の影響が少なく、化学物質による汚染が少ない。また、太陽光が届かず、水温も低いため微生物(雑菌)などの繁殖も少ない。したがって、本発明に海洋深層水由来のにがりを使用することで、化学物質による腸内フローラバランスへの悪影響や、雑菌および雑菌由来の代謝物による悪影響を受ける恐れを抑制することができる。
本発明は種々の添加剤を必要に応じて適当量配合し得る。添加剤として、限定されないが、賦形剤、崩壊剤、結合剤、酸味料、発泡剤、人工甘味料、香料、滑沢剤、着色剤、安定化剤、pH調整剤、界面活性剤などが挙げられる。
賦形剤としては、限定されないが、トウモロコシデンプン、馬鈴薯デンプン、コムギコデンプン、コメデンプン、部分アルファー化デンプン、アルファー化デンプン、有孔デンプン等のデンプン類、乳糖、ショ糖、ブドウ糖などの糖、マンニトール、キシリトール、エリスリトール、ソルビトール、マルチトールなどの糖アルコール、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、ハイドロタルサイト、無水リン酸カルシウム、沈降炭酸カルシウム、ケイ酸カルシウム、軽質無水ケイ酸などの無機化合物などがあげられる。
結合剤としては、限定されないが、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、アラビアゴム粉末、ゼラチン、プルランなどが挙げられる。
崩壊剤としては、限定されないが、デンプン、寒天、カルメロースカルシウム、カルボキシメチルスターチナトリウム、クロスカルメロースナトリウム、クロスポビドン、結晶セルロース、F-MELT(商標、富士化学工業株式会社製)などがあげられる。
酸味剤としては、限定されないが、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、アスコルビン酸などがあげられる。
発泡剤としては、限定されないが、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウムなどが挙げられる。
人工甘味料としては、限定されないが、サッカリンナトリウム、グリチルリチン二カリウム、アスパルテーム、ステビア、ソーマチンなどが挙げられる。
香料としては、限定されないが、レモン油、オレンジ油、メントールなどが挙げられる。
滑沢剤としては、限定されないが、ステアリン酸マグネシウム、ショ糖脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール、タルク、ステアリン酸、フマル酸ステアリルナトリウムなどが挙げられる。
着色剤としては、限定されないが、食用黄色5号、食用赤色2号、食用青色2号などの食用色素、食用レーキ色素、三二酸化鉄などが挙げられる。
安定化剤としては、限定されないが、エデト酸ナトリウム、トコフェロール、シクロデキストリン等が挙げられる。
pH調整剤としては、限定されないが、クエン酸塩、リン酸塩、炭酸塩、酒石酸塩、フマル酸塩、酢酸塩、アミノ酸塩などが挙げられる。
界面活性剤としては、限定されないが、ポリソルベート80、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ナトリウムカルボキシルメチルセルロース、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、アラビアガム、粉末トラガントなどが挙げられる。
さらに本発明は、ゲニステインおよび/または、ダイゼインなどのイソフラボンを追加して含有してもよい。イソフラボンはエクオール産生細菌が生育するために要求する物質であるため、イソフラボンを追加することでエクオール産生細菌をより効率的に増加および、活性化させることができる。
またこれに伴ってエクオールの産生量が増え、血液中に吸収されるエクオールの量が増える。よって、乳がん、前立腺がん、骨粗しょう症、高コレステロール血症、心疾患および、更年期障害などに対する予防および/または、改善する効果を高めることができる。
本発明は、納豆、味噌、醤油および煮豆として提供される。
大豆にはイソフラボンが多く含まれるため、大豆加工食品である納豆、味噌、醤油および煮豆として提供することで、本発明の摂取者の腸内において、より効率的にエクオール産生細菌を増加および、活性化させて、腸内フローラを改善することが可能である。
この発明に係る海洋深層水由来のにがりを含有する腸内フローラ改善健康納豆、味噌、醤油および、煮豆は、従来の納豆、味噌、醤油および、煮豆に比べて、エクオール産生細菌を増加および、活性化し腸内フローラを改善することができる。
本発明が提供し得る納豆としては、例えば、糸引き納豆、塩辛納豆、干し納豆および、五斗納豆などが挙げられる。
本発明が提供し得る味噌としては、使用する麹によって米味噌、麦味噌、豆味噌および、調合味噌に分けられるが、いずれの味噌でもよい。また、仕込みかたによって、赤味噌と白味噌に分けられるが、どちらの味噌も提供し得る。
本発明が提供し得る醤油としては、濃口醤油、淡口醤油、たまり醤油、再仕込み醤油および、白醤油などいずれの醤油も提供し得る。
本発明は、海洋深層水由来の特定の組成のにがりの摂取が腸内フローラを改善することに基づき、にがりを含有することによって、腸内フローラを改善する腸内フローラ改善健康納豆、味噌、醤油および煮豆を提供することができる。
さらに本発明に係る腸内フローラ改善健康納豆、味噌、醤油および煮豆の摂取による腸内フローラの改善は、エクオール産生細菌の増加および、活性化を伴うため、エクオールの産生量が増え、血液中に吸収されるエクオールの量が増える。これにより、乳がん、前立腺がん、骨粗しょう症、高コレステロール血症、心疾患および、更年期障害などに対する予防および/または、改善する効果を得ることができる。

Claims (1)

  1. 100gあたりのマグネシウム含有量が2500mg乃至6000mgおよびカルシウム含有量が500mg乃至2000mgであり、
    カルシウム含有量に対するマグネシウム含有量の比率が2~7であり、且つ
    硬度が144000mg/L乃至383000mg/Lであるにがりを、
    健康食品全重量に対して0.8重量%乃至1.5重量%含む、
    ことを特徴とするエクオール産生細菌を増加および、活性化するための腸内フローラ改善健康味噌
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高知県、高知大医学部と室戸海洋深層水に関する研究を実施 腸内環境改善など深層水の機能性を検証~オール高知で取り組んだ"産学官民"連携事業~,2017年05月22日,https://www.atpress.ne.jp/news/print/window/popup/pr_id/128733/,[retrieved on 2018.07.26]

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