JP7054294B2 - 床の改修方法 - Google Patents

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本発明は、厨房や食品工場、スーパーの作業場の床面を施工する床の施工方法に関し、詳細には、下地処理後約5時間で仕上り、油面、湿潤面に対応でき、防滑性、耐薬品性、抗菌性、耐摩耗性、耐熱性に優れ、工事完了後、臭いが1時間で抜けるため、営業を休むことなく床の改修ができる方法に関する。
厨房の床は酷使されており、さまざまな有機物や食品添加物、そして動植物油が使われているばかりか熱湯がこぼれたりして、床の劣化が進行し、衛生面や安全面においては不適な状態にある。しかし、既存の改修方法では、最低2日間厨房をストップしなければ施工はできなかった。
一般的に厨房・食品工場・スーパー作業場の床は、建設当時にエポキシ樹脂などの塗床材が施工されており、又、タイル張りを施している箇所もある。しかし、経年劣化により、塗床材の摩耗・剥がれが生じ、不衛生な状態にある。又、タイル貼り部は、防滑性が劣り、滑る状態になっている箇所もある。一般的な厨房床改修では、MMA系の樹脂で施工しているが、この材料は湿潤面では接着に問題があり、バーナーなどの強火での強制乾燥させる必要があり、又、材料の特性状強臭が発生するため、臭いを抜くのに施工後、かなりの時間(5~6時間)を要する。又、エポキシ樹脂の塗床材を施工する場合、回数塗り(工程毎に硬化・乾燥時間が必要)に3日間かかるため、休めない厨房床では使えない。又、このような施工方法では短期間での作業が完了せず、仮に、コンクリート打設などの現地工事を一日で終わらせることができたとしても、打設したコンクリートが所定の強度特性を発揮するには、数日から1~2週間の養生期間が必要であり、その間、補修部分を使用することができず、 例えばスーパーマーケット等の店舗においては営業に支障をきたすものであった。
床改修方法については種々の施工技術が提案されている。特許文献1には、コンクリート床面上に、接着付与剤を塗布した後、この上面に、ビニルエステル樹脂に1mm~4mm径のフレークを10%~50%混入させたビニルエステルフレーク混合物を所定の厚さ塗布し、このビニルエステルフレーク混合物の表面に、所定幅の目地部を設けてホーローコンクリートまたは耐熱タイル等の表面床材を敷設し、目地部に、上記と同材質のビニルエステルフレーク混合物を充填施工する方法を提案している。この方法は、床材の耐久性に優れている。特許文献2に係る発明は、コンクリート下地に不陸調整する工程と、不陸調整された上に接着層を形成する工程と、接着層の上に予め表面処理を施した平板を敷設する工程と、敷設された平板間に目地処理を施す工程とからなることを特徴とする屋内のコンクリート床構造の施工法を提案しており、新設、既設を問わず適用できるものである。
特開平5―52024号公報 特開2000-320113号公報
しかし、特許文献1に係る施工方法は、短期間での施工を可能にしない。特許文献2に係る施工方法は、エポキシ樹脂を使用するため、工程ごとの硬化乾燥時間に難点がある。また、一般的な塗り床材の厚みは8~10mm程度が限度であるため、床材の厚みが足りず、水勾配を形成し、床の水たまりを解消することは困難であった。そこで本発明の目的は、厨房や、スーパーの作業場、食品工場の床面等を施工する床の施工工法に関し、施工時間が短く、施工後に長い養生期間を必要とすることがなく、すぐに使用することができる屋内の床の改修方法を提供するとともに、水たまりを解消する床の施工工法を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題に鑑み提案されたもので、室内の湿潤面及び油潤面を有する床の施工工法において、床の下地に対して下地処理を行う下地処理工程と、樹脂を塗布する上塗り工程とからなることを特徴とする。また、上塗り工程の次に、樹脂の表面を仕上げる表面仕上げ工程とを備えても良い。さらに、上塗り工程と表面仕上げ工程との中間に、中塗り工程を加えることにより、珪砂を散布しての防滑性効果を持たせることができる。
下地処理工程は、床面を洗浄する洗浄工程と、既存床材の一部又は全部を斫り、撤去することと既存床材を残したままで、不具合部分のみを削りとる工程とにわかれる。その後、床の下地に応じた下地処理材を塗布する工程とからなる。
さらに、水溜り解消として、樹脂モルタル組成物がポリエステル樹脂・ビニルエステル樹脂と骨材とを混練したものであって、空気を導入しながら水勾配に沿ってモルタルの厚みを10~40mmにし、しかも、塗布後、1時間で硬化し、水勾配を形成することによる屋内床の施工工法を提案する。 なお、上記骨材は、乾いた丸みのある天然石又は人造石であると好適である。
上塗り工程は、樹脂モルタル組成物を塗布するものであってもよいし、上塗り工程は、プライマー塗布工程と、超速硬化高硬度ウレタンの吹付けによるものであってもよい。樹脂モルタル組成物を塗布する場合、樹脂モルタル組成物は、不飽和ポリエステル樹脂・ビニルエステル樹脂と骨材とからなるようにしてもよい。
表面仕上げ工程は、トップコートを塗布し、さらに防滑材を混入するようにしてもよいし、抗菌剤を混入してもよい。また別の例では、表面仕上げ工程は、上塗り層の表面にローラをかけるものであってもよい。さらに、表面仕上げ工程は、骨材を散布してもよい。上塗り工程がスプレー施工の場合は、骨材を散布しながら超速硬化高硬度ウレタンの樹脂で固定する。
さらに、施工する室内の臭気を排出する臭気排出口を室入口に配置して、臭気を機械的に排出する臭気排出手段を使用すると、施工工程で発生する臭いや塵芥を適切に除去することができる。
本発明に係る床の施工工法は、特殊な下地処理材を使用することにより、油に汚れた床や湿潤面でも工事をすることを可能にし、工事完了後は臭いもほとんどなく耐薬品、耐摩耗性、防滑性、抗菌性、耐熱性にも優れ、当日の営業終了後から翌朝の仕込みの時間までの間に下地処理後約5時間/50m2で安全で清潔な床を実現できる。また、床材の厚みを薄くする薄膜工法であれば狭い通路の施工を容易にし、床材の厚みを厚くする厚膜工法であれば水勾配を形成し水溜りを解消し、超速硬度ウレタンスプレーを使用したスプレー工法であれば、大面積の施工を短時間に施工対応することができる効果がある。
また、本発明に係る床の施工工法によれば、水性硬質ウレタン樹脂又は不飽和ポリエステル樹脂・ビニルエステル樹脂を使用するため、高強度で耐衝撃・耐摩耗・耐熱性・抗菌性に優れる床構造を実現できる。
既設建築物の床面補修においては、その使用を短期間で再開でき、例えばスーパーマーケット等の店舗では営業に支障をきたすことがない。
実施例1に係る施工方法の工程を示すフローチャートである。 図1に係る施工方法によって仕上げられた床構造を示す概略図である。 実施例2に係る施工方法の工程を示すフローチャートである。 図3に係る施工方法によって仕上げられた床構造の断面図である。 実施例3に係る施工方法の工程を示すフローチャートである。 図5に係る施工方法によって仕上げられた床構造を示す概略図である。 実施例4に係る施工方法の工程を示すフローチャートである。 図7に係る施工方法によって仕上げられた床構造を示す概略図である。
以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に説明する。各図において、同一部分には同一番号を付し、重複する説明は省略する。なお、本発明は下記に示される実施例に限られるものではない。
実施例1を図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明に係る施工方法の工程を示すフローチャートである。
図1は、本発明に係る施工方法の工程の一例を示すフローチャートである。
図1を参照する。実施例1の床の施工工法は、特に、厨房機器を移動できない場所や応急処置的な部分施工に適した工法であって、床の下地に対して下地処理を行う下地処理工程(S110)と、樹脂モルタル組成物を塗布する上塗り工程 (S120)と、表面仕上げ工程(S130)とからなる。この施工工法の下地処理工程(S110)は、床面を洗浄する洗浄工程(S111)と、既存床材の一部若しくは全部を撤去する又は削る既存床材撤去・削り工程(S112) とからなるようにするとよい。
下地処理とは、ハツリ処理、砂塵等をサンダー 等で処理するサンディング処理、除去したくず等の清掃処理などを示す前処理である。詳細には、コンクリート等床面を清掃して、付着している油分、土、泥等 の汚染物を除去する。下地が濡れている場合は、湿潤面・油面対応プライマーで処理するとよい。また、レイタンス、エフロレッセンスを床材研削機等で完全に除去する。既存塗膜も除去する。その上で、既存床面において改修すべき床材を撤去する。その際、壁際や役物周辺等の施工部位の端部又は平面部に適切な間隔で目地切りをしておく。
上塗り工程(S120)において使用する樹脂モルタル組成物は、不飽和ポリエステル樹脂・ビニルエステル樹脂と骨材とから組成されると好適である。このように組成された樹脂モルタルの作成方法について説明する。例えば、主剤である不飽和ポリエステル樹脂に硬化剤を投入する。主剤と硬化剤との割合は、施工時の温度や湿度等施工環境を鑑みて決めるとよい。硬化剤の添加量の度合いにより、樹脂モルタルの硬化収縮によるハガレやフクレ、あるいは物性の機能低下が起こらないように留意する。そして、混合攪拌機にペール缶を取り付けた後、モルタル樹脂1kgと骨材3~4kgの割合で混合する。混練状態が好適であれば、厚みの調整バーを敷設した施工箇所に撒き散らし塗布しながら、樹脂モルタルが硬化する前に、珪砂等の防滑材を散布し、樹脂モルタルが硬化した後、ポリエステル樹脂を0.3kg塗布するとよい(S121)。
表面仕上げ工程(S130)として、上述した上塗りした層が硬化した後、その表面にトップコート層を設けると汚れ防止が行いやすくなり、あるいは珪砂等の防滑材を配合してもよい。上塗り工程に不飽和ポリエステル樹脂・ビニルエステル樹脂を用いた場合にはトップコート層として同一の不飽和ポリエステル・ビニルエステル樹脂を用いると密着性が高いので望ましい。また、トップコート層に抗菌剤を混入する。不飽和ポリエステル樹脂・ビニルエステル樹脂を用いると、施工完了後において臭いが1時間程度で解消することができる。表面仕上げ工程(S130)の後、硬化養生工程(S140)に移行する。
図2を参照する。図2は、図1に係る施工方法によって仕上げられた床構造の断面図である。図2によると、コンクリート下地Cの上に、下地処理材として、特殊プライマーとプライマーが塗布され、特殊下地処理材塗布層11が形成されている。特殊プライマーは0.2kg/m2、プライマー0.3kg/m2を塗布すると好適である。その上に上述したポリエステル樹脂及びビニルエステル樹脂を用いた上塗層12が形成され、さらに、その上にトップコート層13が形成されている。ポリエステル樹脂及びビニルエステル樹脂の樹脂モルタルは2.5kg/m2、トップコートは0.3kg/m2を塗布すると好適である。このような塗布工程により、塗布層の厚みは2~3mm程度とすることができる。このように、ポリエステル樹脂及びビニルエステル樹脂を使用することにより、高強度で衝撃や摩耗・薬品に強く、耐衝撃・耐摩耗・高荷重に優れる床構造を実現できる。また、作業時間は乾燥も含めて8時間程度/50m2で床施工が完了する。
さらに、施工する室内の空気を排出する空気排出口を室入口に配置し、空気を機械的に排出する空気排出手段を使用することにより、施工工程で発生する臭いを適切に除去するとよい。
実施例2を図面を参照して詳細に説明する。図3は、実施例1とは別の施工方法の工程を示すフローチャートである。
実施例2の床の施工工法は、特に、水たまりを解消する工法であって、床の下地に対して下地処理を行う下地処理工程(S210)と、樹脂モルタル組成物を塗布する上塗り工程(S220)と、トップコート層を塗布する表面仕上げ工程(S230)とからなる。
なお、実施例2において、下地処理工程(S210)と、トップコート層を塗布する表面仕上げ工程(S230)は実施例1と同様であるので、ここでは説明を省略する。
上塗り工程(S220)において使用する樹脂モルタル組成物は、ポリエステル樹脂とビニルエステル樹脂と骨材とから組成されると好適である。このように組成された樹脂モルタルの作成方法について説明する。ポリエステル樹脂及びビニルエステル樹脂と骨材の割合を1:5.5(重量比)とする。主剤と硬化剤を所望の容器、例えば混練缶に入れて、これをモルタルミキサーを使用して攪拌しながら投入し混練する。所望の練上がりを確認した後、少しずつ骨材を投入する。なお、骨材としては乾いた丸みのある石が好適である。投入される石は天然石でも人工石でもよいが、丸みのある石が好ましい。骨材を投入し終えたら、再度よく混練する。混練を終えたら速やかに容器(混練缶)の全量を作業箇所に撒き、角コテを混練物に対して回転するように混ぜながら空気を入れ込み、水勾配に沿って塗布する。
図4を参照する。図4は、図3に係る施工方法によって仕上げられた床構造の断面図である。図4によると、コンクリート下地Cの上に、下地処理材として、特殊プライマーとプライマーが塗布され、特殊下地処理材塗布層21が形成されている。その上に上述したポリエステル樹脂及びビニルエステル樹脂を用いた上塗層22が形成され、さらに、その上にトップコート層23が形成されている。上塗層22は、樹脂モルタルMと、骨材Sと、空気泡Aから構成されていることが理解できるであろう。なお、空気泡Aは誇張して図示しているので、留意されたい。このような塗布工程により、上塗り層の厚みを3cm程度、場合によっては2.5~4cmにするとよい。このように、ポリエステル樹脂とビニルエステル樹脂と骨材とを混練した樹脂モルタル組成物に空気を導入しながら塗布すると、床面の強度が高くなるため、水勾配を作っても水たまりを解消した床構造を実現できる。時間的には、この上塗り工程に2時間程度要するものの、10時間/50m2の短時間で床施工が完了する。
さらに、施工する室内の空気を排出する空気排出口を室入口に配置し、空気を機械的に排出する空気排出手段を使用することにより、施工工程で発生する臭いを適切に除去するとよい。
実施例3を図面を参照して詳細に説明する。図5は、実施例2の変形形態の工程を示すフローチャートである。
図5を参照する。実施例3の床の施工工法は、床の下地に対して下地処理を行う下地処理工程(S310)と、樹脂モルタル組成物を塗布する上塗り工程(S320)と、中塗り工程(S330)と、トップコート層を塗布する表面仕上げ工程(S340)とからなる。
この施工工法の下地処理工程(S310)は、床面を洗浄する洗浄工程(S311)と、既存床材の一部若しくは全部を撤去する又は削る既存床材撤去・削り工程(S312)と、床の下地に下地処理材を塗布する工程(S 313)からなるようにするとよい。下地処理材は、湿潤面で使用できるプライマーを使用するとよく、特に限定するものではない。
上塗り工程(S320)において使用する樹脂モルタル組成物は、不飽和ポリエステル樹脂・ビニルエステル樹脂と骨材とから組成されると好適である。このように組成された樹脂モルタルの作成方法について説明する。まず、主剤である不飽和ポリエステル樹脂に硬化剤を投入する。主剤と硬化剤との割合は、施工時の温度や湿度等施工環境を鑑みて決めるとよい。硬化剤の添加量の度合いにより、樹脂モルタルの硬化収縮によるハガレやフクレ、あるいは物性の機能低下が起こらないように留意する。そして、混合攪拌機にペール缶を取り付けた後、モルタル樹脂1kgと骨材5.5kgの割合で混合する。混練状態が好適であれば、厚みの調整バーを敷設した施工箇所に撒き散らし塗布する(S321)。
次に、中塗り工程(S330)を行う。この工程においては、上塗り層の上に中塗り・防滑材を塗布するとよい。中塗り・防滑材として用いる塗料についても特に限定するものではない。このように、上塗り工程と表面仕上げ工程との中間に、中塗り工程を加えることにより、珪砂を散布しての防滑性効果を持たせることができる。
表面仕上げ工程(S340)として、上述した上塗りした層が硬化した後、その表面にトップコート層を設けると汚れ防止が行いやすくなり、あるいは珪砂等の防滑材を配合してもよい。上塗り工程に不飽和ポリエステル樹脂・ビニルエステル樹脂を用いた場合にはトップコート層として同一の不飽和ポリエステル・ビニルエステル樹脂を用いると密着性が高いので望ましい。また、トップコート層に抗菌剤を混入する。不飽和ポリエステル樹脂・ビニルエステル樹脂を用いると、施工完了後において臭いが1時間程度で解消することができる。表面仕上げ工程(S340)の後、硬化養生工程(S350)に移行する。
図6を参照する。図6は、図5に係る施工方法によって仕上げられた床構造を示す概略図である。図6によると、コンクリート下地Cの上に、下地処理材として、特殊プライマーとプライマーが塗布され、特殊下地処理材塗布層31が形成されている。特殊プライマーは0.2kg/m2、プライマー0.3kg/m2を塗布すると好適である。その上に上塗層32が形成され、さらに、その上に中塗り・防滑層34、トップコート層33が形成されている。このような塗布工程により、塗布層の厚みは5mm程度とすることができる。
さらに、施工する室内の空気を排出する空気排出口を室入口に配置し、空気を機械的に排出する空気排出手段を使用することにより、施工工程で発生する臭いを適切に除去するとよい。
実施例4を図面を参照して詳細に説明する。図7は、実施例1、2、3とは別の施工方法の工程を示すフローチャートである。
図7を参照する。実施例4の床の施工工法は、特に、広い面積での施工に適した工法であって、床の下地に対して下地処理を行う下地処理工程(S410)と、上塗り工程(S420)と、表面仕上げ工程(S430)とからなる。
この施工工法の下地処理工程(S410)は、床面を洗浄する洗浄工程(S411)と、既存床材の一部又は全部を撤去する既存床材撤去工程(S412)と、端末工程(S413)からなるようにするとよい。
上塗り工程(S420)においては、プライマー塗布(S421)と超速硬化ウレタンの吹付け(S422)を行い、さらに表面仕上げ工程(S430)として、骨材Sを散布しながら上述した超速硬化ウレタンの吹付け(S431、S432)を行うとよい。なお、プライマー0.2kg/m2を塗布し、超速硬化ウレタンの吹付けは合わせて2kg/m2すると好適である。このような塗布工程により、塗布層の厚みは2mm程度とすることができる。なお、作業時間は、プライマー層の乾燥に3時間程度要するものの、8時間程度の短時間で床施工が完了する。
図8を参照する。図8は、図7に係る施工方法によって仕上げられた床構造を示す概略図である。図8によると、下地処理を行ったコンクリート下地Cの上に、プライマーが塗布され、プライマー塗布層45が形成されている。その上にさらに超速硬化ウレタン樹脂を吹き付けた超速硬化ウレタン層46が形成され、さらに、骨材Sを散布しながら超速硬化ウレタン樹脂を吹き付けた表面層47が形成されている。なお、下地処理材として、水性エポキシ樹脂を混和液としたセメント系下地調整塗材を使用する。また、吹き付けに使用する超速硬化ウレタン樹脂は、例えば、主剤:イソシアネートNCO%:1.0~45.0%および硬化剤:ポリオール:分子量300~6000の二液混合による原液を用いるとよい。超速硬化ウレタン樹脂このように、超速硬化ウレタン樹脂を使用することにより、高強度で衝撃や摩耗・薬品に強く、耐衝撃・耐摩耗・高荷重に優れる床構造を実現できる。また、作業時間が短縮できるので、時間的制限を受ける場所、例えば、人の出入りが激しいスーパーマーケットのバックヤードでの施工が可能になる。なお、作業時間は、プライマー層の乾燥に3時間程度要するものの、8時間程度/150m2の短時間で床施工が完了する。
実施例1~4を説明してきたように、本発明の施工工法では、施工が容易であり、施工後に長い養生期間を必要とすることがなく、すぐに使用することができる。したがって、例えばスーパーマーケット等の店舗においては、当日の営業終了後から翌朝の仕込み時間までの間に安全で清潔な床構造を実現でき、営業にほとんど支障がない。
以上、本発明に係る床の施工工法における好ましい実施形態を説明してきたが、本発明の技術的範囲を逸脱することなく種々の変更が可能であることは理解されるであろう。
本発明に係る施工方法は、狭い通路の施工であっても、大面積の施工であっても、短時間対応が可能であり、水溜りの解消にも有益であるため、飲食店やスーパーマーケットのバックヤード、食品工場にも活用でき、さらに病院、老人ホーム、ホテル・旅館の床の改修にも広範囲に利用することができる。
S110 S210 S410 下地処理工程
S111 S211 S411 油面・汚れ面の洗浄工程
S112 S212 S412 既存床材撤去工程
S113 S213 S413 特殊下地処理材塗布工程
S120 S220 S420 上塗り工程
S121 S321 樹脂モルタル塗り工程
S130 S340 表面仕上げ工程
S140 S350 硬化養生工程
S330 中塗り・防滑仕上げ工程
S221 樹脂モルタル組成物の混練工程
S222 混練された組成物に骨材投入工程
S223 空気を投入しながら塗布工程
11 21 31 特殊下地処理材塗布層
2 22 32 樹脂モルタル層
13 23 33 トップコート層
34 中塗り・防滑層
45 プライマー層
46 超速硬化ウレタン層
47 骨材・超速硬化ウレタン層
C コンクリート面
M 樹脂モルタル
S 骨材

Claims (3)

  1. 室内の湿潤面及び/又は油潤面を有する床の施工工法において、
    床の下地に対して下地処理を行う下地処理工程と、
    樹脂モルタル組成物を塗布する上塗り工程と、
    前記樹脂モルタル組成物を塗布した層の表面を仕上げる表面仕上げ工程と、
    からなり、
    前記上塗り工程は、前記樹脂モルタル組成物がポリエステル樹脂とビニルエステル樹脂と骨材とを混練したものであって、空気を導入しながら水勾配に沿って上塗り層の厚みを25~40mmにするものであって、
    前記下地処理工程は、床面を洗浄する洗浄工程と、既存床材の一部又は全部を撤去する既存床材撤去工程とからなることを特徴とする屋内床の施工工法。
  2. 室内の湿潤面及び/又は油潤面を有する床の施工工法において、
    床の下地に対して下地処理を行う下地処理工程と、
    樹脂モルタル組成物を塗布する上塗り工程と、
    前記樹脂モルタル組成物を塗布した層の表面を仕上げる表面仕上げ工程と、
    からなり、
    前記上塗り工程は、前記樹脂モルタル組成物がポリエステル樹脂とビニルエステル樹脂と骨材とを混練したものであって、空気を導入しながら水勾配に沿って上塗り層の厚みを25~40mmとし、さらに、プライマーにより又は、主剤としてのイソシアネートと硬化剤としてのポリオールとの二液混合による原液を吹付けることにより、前記床面に塗布することを特徴とする屋内床の施工工法。
  3. 前記表面仕上げ工程は、骨材を散布することによるものであることを特徴とする請求項2に記載の屋内床の施工工法。
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