JP2968382B2 - コンクリート又はアスファルト床面に塗り床材を塗布する方法 - Google Patents

コンクリート又はアスファルト床面に塗り床材を塗布する方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は油等が付着、浸透した床
面上に塗り床材を塗布する方法に関する。更に詳しく
は、油等が付着、浸透し、塗り床材の塗布が困難なコン
クリート又はアスファルト床面に釘による固定効果を利
用して固着した樹脂コンクリート又は樹脂モルタル層を
介して樹脂塗り床材を塗布する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】コンクリート又はアスファルト床面に各
種樹脂製の塗り床材を塗布して床面の性能を向上させた
り、床面の損傷部分を補修する工法が最近広く行われる
ようになった。
【0003】このような塗り床材はアクリル系およびエ
ポキシ系等の硬化性の合成樹脂材料を含有する速硬化性
の塗り床材であり、特にアクリル系の塗り床材は短時間
硬化、高強度、耐候性、耐薬品性、美粧性等のため広く
用いられている。
【0004】しかし既に使用している床面に塗り床材を
塗布する場合、床面に油又は水が付着、浸透している床
面には塗布しても充分に接着せず、そのままでは施工で
きない。そのため床面を削ったり、バーナーで油を燃焼
させたり、水分を乾燥させたり、あるいは有機溶剤で油
を除去する等の作業が必要となる。しかしながらこのよ
うな操作は作業効率が悪く、又このような処理をしても
塗り床材を強固に塗布することは困難であった。例えば
バーナーで油を燃焼しても除去されるのは表面の油だけ
であり、内部に浸透残留している油が施工後気化して床
塗り材を劣化させ、強度が低下するという問題点があ
る。又有機溶剤を大量に用いることは作業環境を悪化さ
せるとともに使用した有機溶剤が床の内部にしみ込み、
これが気化して界面のハクリの原因になる。水が付着し
ている床面からの水の除去は油に比べれば容易である
が、完全に乾燥させるためには長時間を要するので、緊
急に補修、塗布を要する時には充分な対応ができなかっ
た。
【0005】樹脂コンクリートの一種であるエポキシ系
床材においてはこのような油面下地又は湿潤下地に施工
するための油面又は湿潤プライマーも使われているが、
まだ充分な接着力があるとは言えない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような油
面又は湿潤下地に塗り床を施工する方法について検討し
た結果、釘を打った油面又は湿潤面に樹脂コンクリート
を施工して、床面より露出した釘の頭部によるアンカー
効果によって床面と強固に固着した樹脂コンクリート層
を形成し、その上にアクリル系塗り床材を塗布すること
によって油又は水分の浸透したコンクリート面に強固に
固着した塗り床材層が形成できることを見出した。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は油又は水分
が浸透したコンクリート又はアスファルト床面に釘の頭
部を床面より露出させて所定の間隔で多数の釘を打込
み、次いでアクリル系樹脂コンクリート又はモルタルを
釘の頭部より上の高さまで塗布し、硬化後アクリル系樹
脂塗り床材を塗布、硬化させることを特徴とするコンク
リート又はアスファルト床面に塗り床材を塗布する方法
である。
【0008】本発明の塗り床材施工に当っては、必ずし
も必要ではないが最初にシンナー等の溶剤でコンクリー
ト又はアスファルト床面の油を拭きとるのが望ましい。
これは作業時に油により滑るのを防ぎ作業の危険性を防
止するためである。
【0009】表面の油が拭きとられた後、床面に所定の
間隔で、好ましくは釘の頭が床面より2mm〜10mm
の高さとなるように床面より露出させて釘を打ってお
く。釘の間隔は通常20〜50cm程度が望ましく、形
状は特に限定されないが碁盤目状、千鳥状等とすること
ができる。釘は頭部が床面上に出るように通常2.5〜
5cm長のものを用いる。使用する釘はコンクリート打
ち用のものであれば特に限定はされなず、市販のものを
用いることができる。釘によるアンカー効果を持たせる
ため釘の頭部は直径4mm以上のものが望ましい。
【0010】釘の打込が終った後、MMA系樹脂コンク
リートを塗布する。樹脂コンクリートの塗布面は釘の頭
部と同程度の高さでもよいが、釘がすべて隠れるよう
に、好ましくは釘頭部の最上面よりも1〜2mm程度高
い位置まで塗布し、硬化させる。ここにMMA系樹脂コ
ンクリートはメチルメタクリレート(MMA)等のアク
リル系成分と、砂、炭酸カルシウム等の骨材及び硬化剤
から成るもので、通常2液型で使用され、樹脂モノマー
と硬化剤との混合により迅速に硬化して樹脂コンクリー
ト層を形成する。アクリル系樹脂コンクリート又はモル
タルとしては市販のもの、例えば三井石化産資(株)製
の“シリカル”(登録商標)R7,R9,R17等を使
用することができる。
【0011】アクリル系樹脂コンクリートが硬化した
後、その上にアクリル系樹脂塗り床材を塗布する。塗り
床材の塗布は樹脂コンクリートの上に直接行ってもよい
が、形成された樹脂コンクリート層の上にガラスクロス
またはガラスマット、あるいは鋼製の網を敷き、その上
に塗り床材を塗布してもよい。ガラスクロスまたはガラ
スマットあるいは鋼製の網を介在させることにより、強
度向上、クラック発生防止等の利点が得られるのでより
好ましい。
【0012】塗り床材の塗布に当っては直接塗布しても
よいが、アクリル樹脂系プライマーを塗布した後、塗り
床材を塗布するのが好ましく、通常はプライマー処理が
行われる。ガラスクロス等を介在させた場合は、プライ
マーによりガラスクロス又はガラスマットが樹脂コンク
リートに貼付けられる。プライマー塗布直後に脱気ロー
ラー等によりプライマー中の気泡を除去する。
【0013】プライマー硬化後、アクリル樹脂系塗り床
材を塗布し、硬化させることにより塗布作業は完了し、
図1に示すような表面がアクリル樹脂系塗り床材で仕上
げられた床面が得られる。
【0014】アクリル系樹脂塗り床材はMMA等のアク
リル系樹脂成分と珪砂、顔料、硬化剤等から成り、通常
2液型で、樹脂モノマーと硬化剤との混合により硬化が
迅速に行われる。アクリル系樹脂塗り床材としては市販
のもの、例えば三井石化産資(株)製の“シリカル”
(登録商標)R−61等を使用することができる。
【0015】本発明は各種の鉱油、動植物油又は水分等
の浸透したコンクリート又はアスファルトの床面、例え
ば機械加工工場や天プラ工場、食品工場等の油面又は湿
潤面床の補修工事に適用することができるが、特にその
ままでは補修が困難な油が浸透した床面の補修工事に適
している。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、油又は水分が浸透した
床面をアクリル系樹脂コンクリート又はモルタルの層を
介してアクリル系樹脂塗り床材を塗布し、その際釘打ち
による固定効果により下地コンクリート面と塗り床材が
強固に固着し、表面外観のすぐれた床面が簡便、迅速に
得られるので、塗り床材の塗布が困難な油又は水分の浸
透した床面の補修が容易にできる。
【0017】
【実施例】実施例1 機械加工工場の一部で25年以上経過し、油が深く浸透
したコンクリート床面に図2に示した手順により塗り床
材を施工した。まずコンクリートの表面をシンナーを含
んだ布で拭き取り、次いで図2−(a)に示すように長
さ3.5cmのコンクリート用釘をエアー釘打機を用い
て30cm間隔でほぼ碁盤目状に釘の頭が床面上5mm
の高さに出るように打込んだ。次いで釘の打たれた床面
にMMA樹脂レジンモルタル(三井石化産資(株)製シ
リカルR17(登録商標)を7mmの厚さで塗布し、釘
の頭部を完全に覆い、コテを用いて平滑に仕上げた。約
30分間放置してモルタルを硬化させ、図2−(b)の
モルタル層を形成させた後、筋入りガラスクロスを敷
き、その上にMMAレジンプライマー(三井石化産資
(株)製シリカルR51(登録商標)を塗布し、ガラス
クロスと樹脂モルタルに貼付け、直ちに脱気ローラーを
用いて脱気及び平滑処理を行う(図2−(c))。次い
でMMA材が塗り床材(三井石化産資(株)製シリカル
R61SL(登録商標)を塗り、合計厚み約3mmの塗
り床材層を形成させ、硬化して施工を完了した(図2−
(d))。施工に要した時間は全部で2.5時間であっ
た。
【0018】補修施工された床面の固着強度を評価する
ため、積層床面の釘打ちした位置(4cm×4cm)を
切り取り、建研式接着強度試験機を用いて固着強度を測
定した結果、固着強度は30Kg/cm2 であった。
【0019】比較例1 実施例1において、釘打ち、MMA樹脂レジンモルタル
塗布、ガラスクロス敷設を省略し、表面の油をシンナー
で拭き取った床面に直接実施例1で用いたMMAレジン
プライマーとMMA樹脂塗り床材を塗布し、厚み約4m
mの塗り床材を形成させた。この床面の一部(4cm×
4cm)を切り取り、実施例1と同じ方法で接着強度を
測定した結果、接着強度は2Kg/cm2 であった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明により施工されたコンクリート床の断面
図の1例である。
【図2】本発明の施工手順を示す図である。
【符号の説明】
1 コンクリート床 2 コンクリート床の油浸透部分 3 コンクリート用釘 4 MMA樹脂系コンクリート層 5 ガラスクロス 6 MMA樹脂系プライマー 7 MMA樹脂系塗り床材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04G 23/02 C04B 41/00 E04F 15/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油又は水が付着、浸透したコンクリート
    又はアスファルト床面に釘の頭部を床面より露出させて
    所定の間隔で多数の釘を打込み、次いでアクリル系樹脂
    コンクリート又はモルタルを釘の頭部より上の高さまで
    塗布し、硬化後アクリル系樹脂塗り床材を塗布、硬化さ
    せることを特徴とするコンクリート又はアスファルト床
    面に塗り床材を塗布する方法。
  2. 【請求項2】 アクリル系樹脂コンクリート又は、モル
    タルを塗布し、硬化後ガラスクロス又はガラスマットを
    敷設した後、アクリル系樹脂塗り床材を塗布硬化させる
    ことを特徴とする請求項1記載の塗り床材を塗布する方
    法。
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