JP7052217B2 - 加工装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ワークホルダ及びワークホルダを有する加工装置に関する。
従来から、ワークホルダに保持されたワーク(加工対象)に対して切削加工及び研削加工等の機械加工を行う加工装置が知られている。
例えば、特許文献1には、ワークホルダとしての固定冶具に2つのワークを固定し、これらワークに対して機械加工を行う加工装置が開示されている。
特開2004-358657号公報
上述した固定冶具は平板状部材であって、固定冶具の左右の側面に対して2つのワークがそれぞれ固定される。このように2つのワークが同一平面上において隣り合うように配置されている場合には、これらワークが対向するワーク対向面間に加工装置の工具を進入させることができず、ワーク対向面(ワーク内側側面)に対しては機械加工を行うことができないという問題がある。
したがって、本発明の目的は、2つのワークにおいて隣り合うワークの内側側面に対しても機械加工を行うことができるワークホルダ及び加工装置を提供することである。
本発明の一態様による加工装置は、機械加工が行われる2つのワークを隣り合うように保持するワークホルダと前記ワークに対して機械加工を行う工具を備える加工ユニットと、を備える。このワークホルダは、平面視において略V字状の断面を有するホルダ本体と、ホルダ本体の前面に形成され、第1のワークを保持する第1保持面と、ホルダ本体の凸側である前面において前記第1保持面に隣接するよう形成され、第2のワークを保持する第2保持面と、第1保持面の裏側に位置する第1裏面と、第1裏面に隣接するよう形成され、第2保持面の裏側に位置する第2裏面と、を備える。ホルダ本体は、第1保持面と第1裏面とを貫通する第1貫通孔と、第2保持面と第2裏面とを貫通する第2貫通孔と、を備え、第1貫通孔及び第2貫通孔には、第1のワーク又は第2のワークを加工する工具が通過可能に構成され、第1保持面と第2保持面とのなす挟角は、90°より大きく、かつ180°よりも小さくされている。第1裏面及び第2裏面とのなす挟角が、第1裏面及び第2裏面の一方から第1貫通孔及び第2貫通孔の一方を通過する工具がワークホルダに干渉しない工具不干渉角度に設定され、工具不干渉角度は、90°より大きく、かつ180°よりも小さく設定される。
一態様によるワークホルダによれば、隣り合う第1のワーク及び第2のワークの間に加工ユニットの工具を進入させることができ、第1のワーク及び第2のワークの内側側面を工具によって加工することが可能となる。
図1は、本発明の一実施形態によるワークホルダを有する加工装置の概略構成図である。 図2は、加工装置が備えるワークホルダの位置制御ユニットを示す斜視図である。 図3Aは、ワークホルダの平面図である。 図3Bは、ワークホルダの正面図である。 図4Aは、位置制御ユニットを上方から見た時の図であって、ワークの前面を加工する加工状態を説明する図である。 図4Bは、位置制御ユニットを上方から見た時の図であって、ワークの外側側面を加工する加工状態を説明する図である。 図4Cは、位置制御ユニットを上方から見た時の図であって、ワークの裏面を加工する加工状態を説明する図である。 図4Dは、位置制御ユニットを上方から見た時の図であって、ワークの内側側面を加工する加工状態を説明する図である。 図4Eは、位置制御ユニットを上方から見た時の図であって、ワークの上面を加工する加工状態を説明する図である。 図5Aは、一実施形態によるワークホルダに保持されたワークの内側側面の加工について説明する模式図である。 図5Bは、参考例によるワークホルダに保持されたワークの内側側面の加工について説明する模式図である。 図6Aは、一実施形態によるワークホルダに保持されたワークの裏面の加工について説明する模式図である。 図6Bは、参考例によるワークホルダに保持されたワークの裏面の加工について説明する模式図である。 図7は、ワークホルダの変形例について説明する概略図である。
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態について説明する。
図1は、一実施形態によるワークホルダ20を有する加工装置100の概略構成図である。
図1に示すように、加工装置100は、加工対象としてのワーク10に対して切削加工及び研削加工等の機械加工を行うマシニングセンタである。加工装置100によって加工された部材は、例えば車両を構成する部品として用いられる。
加工装置100は、2つのワーク10を保持するワークホルダ20と、ワークホルダ20の位置を制御する位置制御ユニット30と、一のワーク10に対して機械加工を行う加工ユニット60と、位置制御ユニット30及び加工ユニット60の動作を制御するコントローラ70と、を備える。
ワークホルダ20は、2つのワーク10を保持するための冶具であって、位置制御ユニット30の回転テーブル上に配置される。ワークホルダ20に保持される2つのワーク10は、例えば車両右輪側のアクスルハウジングと車両左輪側のアクスルハウジングである。右輪側及び左輪側のアクスルハウジングは左右対称に構成される部材である。ワーク10の一例としてアクスルハウジングを挙げたが、ワーク10としては機械加工が必要な部材であれば、アクスルハウジング以外の部材であってもよいし、車両用以外の部材であってもよい。また、ワークホルダ20に保持される2つのワーク10は、同じ種類の部材であってもよいし、異なる種類の部材であってもよい。
位置制御ユニット30は、加工ユニット60によって加工されるワーク10の姿勢を調整するために、ワークホルダ20の位置を制御する装置である。位置制御ユニット30は、床面に固定されるマシンベット1上に設置される。
加工ユニット60は、ワーク10に対して機械加工を施す装置であって、位置制御ユニット30と対向するようにマシンベット1上に配置されている。加工ユニット60は、ワーク10を加工するための工具61と、工具61を保持するスピンドル62と、スピンドル62を回転可能に保持する主軸63と、主軸63を所定方向に移動させる移動機構64とを備えている。工具61、スピンドル62、及び主軸63は、ワーク10を加工する加工手段として機能する。
スピンドル62にセットされる工具61は、ワーク10に対して行う機械加工の種類に応じて適宜取り換えられる。加工装置100は、複数の工具を有するツールマガジンを備えており、ツールマガジンに保管された工具の中から機械加工の種類に応じた一の工具61を選択し、自動的に工具交換を実行するように構成されている。なお、加工装置100は、手動にて工具交換が実行されるように構成されてもよい。
移動機構64は、工具61及びスピンドル62を備える主軸63を図中のX,Y,Z軸の3方向(所定方向)に移動させる機構である。
X軸及びY軸方向は水平方向において互いに直交する方向であって、X軸方向はワーク10に対する前後方向であり、Y軸方向はワーク10に対する左右方向である。Z軸方向は、鉛直方向であって、ワーク10に対する上下方向である。
コントローラ70は、位置制御ユニット30及び加工ユニット60を統括的に制御する制御装置である。コントローラ70は、中央演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、及び入出力インタフェース(I/Oインタフェース)を備えたマイクロコンピュータで構成される。コントローラ70は、特定のプログラムを実行することにより位置制御ユニット30及び加工ユニット60を制御する処理を実行する。コントローラ70は、一のマイクロコンピュータにより構成されてもよいし、複数のマイクロコンピュータにより構成されてもよい。
図2を参照して、ワークホルダ20の位置を制御する位置制御ユニット30について説明する。図2は、位置制御ユニット30を示す斜視図である。
図2に示すように、位置制御ユニット30は、旋回台31と、旋回台31上に設けられる回転テーブル32と、旋回台31を回転駆動させる第1駆動モータ33と、回転テーブル32を回転駆動させる第2駆動モータ34と、を備える。
第1駆動モータ33及び第2駆動モータ34は、複数の脚部35を介して、加工装置100のマシンベット1(図1参照)の上面に固定される。第1駆動モータ33及び第2駆動モータ34はマシンベット1の左右方向に所定間隔をあけて配置されており、これらモータ33,34の間には、回転が許容されるようマシンベット1の上面から離間した状態で旋回台31が設けられる。旋回台31はワークホルダ20を収容するための収容部31Aを有しており、この収容部31Aの底面には回転テーブル32が設けられている。
回転テーブル32は、円板状のテーブルであって、旋回台31に対して相対的に回転できるよう構成されている。
第1駆動モータ33は旋回台31の一方側の側方に配置されており、第1駆動モータ33と旋回台31とは第1駆動モータ33の回転動力を伝達する回転軸を介して連結されている。旋回台31は、第1駆動モータ33の回転動力に基づいて矢印Aに示す方向に回転可能となっている。このように、旋回台31は、ワークホルダ20の高さ方向に直交する方向に延びる旋回軸を中心として旋回可能に構成されている。
第2駆動モータ34は旋回台31の他方側の側方に配置されており、第2駆動モータ34の出力軸が旋回台31の側部に挿入されている。第2駆動モータ34の出力軸と旋回台31の旋回軸とは同一線上に存在している。第2駆動モータ34の回転動力は旋回台31の内部に設けられた動力伝達機構を介して回転テーブル32に伝達される。回転テーブル32は、第2駆動モータ34の回転動力に基づいて矢印Bに示す方向に回転可能となっている。このように、回転テーブル32は、ワークホルダ20の高さ方向に延びる回転軸を中心として回転可能に構成されている。
ワークホルダ20は、回転テーブル32に固定(載置)された状態で、旋回台31の収容部31A内に収容されている。
図3A及び図3Bを参照して、ワークホルダ20の構成について説明する。図3Aはワークホルダ20の平面図であり、図3Bはワークホルダ20の正面図である。
図3A及び図3Bに示すように、ワークホルダ20は、回転テーブル32上に固定される矩形平板状のホルダベース21と、ホルダベース21の表面から垂直に立設するホルダ本体22とを有している。
図3Aに示すように、ホルダ本体22は、平面視において略V字状となる屈曲板部材であって、ホルダ本体22の前面には2つのワーク10が取り付けられるように構成されている。図3Bに示すように、ホルダ本体22の前面右側は第1のワーク10(例えば右輪側アクスルハウジング)を保持するための第1保持面22Rとして形成されており、ホルダ本体22の前面左側は第2のワーク10(例えば左輪側アクスルハウジング)を保持するための第2保持面22Lとして形成されている。第1保持面22R及び第2保持面22Lは平坦面となっており、第1保持面22Rの左端と第2保持面22Lに右端とが連接されている。このように、第1保持面22Rと第2保持面22Lとはワークホルダ20の幅方向(左右方向)において隣り合うように形成されている。
なお、図3A及び図3Bにおいては、ワークホルダ20の構成を理解しやすくするため、第1保持面22Rだけにワーク10が保持された状態が示されている。実際にワーク10を加工する際には、第1保持面22Rに第1のワーク10が保持され、第2保持面22Lに第2のワーク10が保持されることとなる。
図3Aに示すように、ワークホルダ20においては、第1保持面22Rと第2保持面22Lとのなす挟角θAが90°より大きく、かつ180°より小さく設定されている。第1保持面22Rと第2保持面22Lとのなす挟角θAは120°が好ましいが、120±数十°に設定されてもよい。
また、ホルダ本体22は、第1保持面22Rの裏側に位置する第1裏面23Rと、第2保持面22Lの裏側に位置する第2裏面23Lとをさらに備えている。ワークホルダ20においては、第1裏面23Rと第2裏面23Lとのなす挟角θBが90°より大きく、かつ180°より小さく設定されている。第1裏面23Rと第2裏面23Lとのなす挟角θBは120°が好ましいが、120±数十°に設定されてもよい。
なお、図3Aにおいては第1裏面23Rと第2裏面23Lとは平坦な部位から徐々に湾曲しながら連接しているが、挟角θBは、図3Aの破線で示すように、第1裏面23Rの一部を構成する平坦面と第2裏面23Lの一部を構成する平坦面とがなす角度を意味している。
上述の通り、第1保持面22Rと第2保持面22Lとのなす挟角θAが90°より大きく180°よりも小さく設定され、第1裏面23Rと第2裏面23Lとのなす挟角θBが90°より大きく180°よりも小さく設定されることで、ワークホルダ20(ホルダ本体22)は平面視において略V字状断面を有する部材として構成される。
さらに、ワークホルダ20のホルダ本体22は、図3Bに示すように、前面側と裏面側とを貫通する第1貫通孔24R及び第2貫通孔24Lを備えている。これら貫通孔24R,24Lはワーク10の裏面を加工する際に工具61が通過する部位として機能する。第1貫通孔24Rは第1保持面22Rの中央部分と第1裏面23Rの中央部分とを貫通する開口であり、第2貫通孔24Lは第2保持面22Lの中央部分と第2裏面23Lの中央部分とを貫通する開口である。
図3A及び図3Bを参照して、ワークホルダ20におけるワーク10の保持手段について説明する。
図3A及び図3Bに示すように、ホルダ本体22の第1保持面22Rには、当該保持面に第1のワーク10を保持するため、ロケートピン25Rと、把持機構26Rと、3つのクランプ機構27Rとが設けられている。
ロケートピン25Rは、第1保持面22Rから前方に突出する棒状部材であって、ワーク10の所定位置に形成された孔と嵌合するように構成されている。また、把持機構26Rは、第1保持面22Rの下部に設けられている。把持機構26Rは、一対の駆動ピンを備えており、これら駆動ピンがワーク10の所定部位を挟み込むことでワーク10の所定部位を把持するように構成されている。ロケートピン25R及び把持機構26Rにより、第1保持面22R上におけるワーク10の取り付け位置が規定される。このように、ロケートピン25R及び把持機構26Rは、ワーク10を第1保持面22Rに取り付ける際の位置決め手段として機能する。
第1保持面22Rに設けられる各クランプ機構27Rは、第1保持面22Rとの間でワーク10を保持するクランプレバー271Rと、クランプレバー271Rを回動させるクランプシリンダ272Rとを備えている。クランプシリンダ272Rは、図示しない油圧供給源からの作動油圧に基づいて駆動するように構成されている。クランプシリンダ272Rによりクランプレバー271Rを回動させることで、クランプ状態を、クランプレバー271Rをワーク10に係合させる保持状態と、クランプレバー271Rとワーク10との係合を解除する保持解除状態とに切り換えることができる。
ホルダ本体22の第2保持面22Lにも、当該保持面に第2のワーク10を保持するための手段として、ロケートピン25Lと、把持機構26Lと、3つのクランプ機構27Lとが設けられている。これらロケートピン25L、把持機構26L、及びクランプ機構27L(クランプレバー271L及びクランプシリンダ272L)は上述したロケートピン25R、把持機構26R、及びクランプ機構27R(クランプレバー271R及びクランプシリンダ272R)と同じ機能を有するものであるため、各機構の詳細な説明を省略する。
なお、ロケートピン25L、把持機構26L、及びクランプ機構27Lと、ロケートピン25R、把持機構26R、及びクランプ機構27Rとは、第2保持面22Lと第1保持面22Rとの境界線に対して左右対称となるように配置されている。
上記のように構成されるワークホルダ20においては、クランプ機構27R等により第1保持面22Rに対して第1のワーク10が保持され、クランプ機構27L等により第2保持面22Lに対して第2のワーク10が保持される。このように、ワークホルダ20の前面側には、2つのワーク10がホルダ幅方向(横方向)に並んで保持されることとなる。
次に、図2及び図4A~図4Eを参照して、ワーク10に対する機械加工の一例について説明する。図2及び図4A~図4Eにおいても、図3A,3Bと同様、第1保持面22Rだけにワーク10が保持された状態が示されている。
加工開始前の初期状態では、図2に示すように、位置制御ユニット30の旋回台31及び回転テーブル32は初期位置にあって、ワークホルダ20に保持された第1及び第2のワーク10は加工ユニット60(図1参照)に対向した状態となっている。
以下では、第1保持面22Rに保持された第1のワーク10を加工する場合について図4A~図4Eを参照して説明する。
図4Aに示すように、第1のワーク10の前面を加工する場合、旋回台31を初期位置に維持したまま回転テーブル32(図2参照)を初期位置から時計周りに所定角度回転させ、第1のワーク10の前面が加工ユニット60と対向するようにワークホルダ20を移動させる。このように第1のワーク10の前面が加工ユニット60の正面側に位置した状態で、第1のワーク10の前面が加工ユニット60の工具61により加工される。なお、工具61の位置は、加工ユニット60の移動機構64(図1参照)により制御される。
ワーク10の前面加工が終了すると、図4Bに示すように、第1のワーク10の外側側面(右側面)が加工ユニット60と対向するように回転テーブル32が回転駆動される。このように第1のワーク10の外側側面が加工ユニット60の正面側に位置した状態で、第1のワーク10の外側側面が工具61により加工される。
ワーク10の外側側面加工が終了すると、図4Cに示すように、第1のワーク10の前面が加工ユニット60側とは反対側に位置するように回転テーブル32が回転駆動される。この状態では、第1のワーク10の裏面が、ホルダ本体22の第1貫通孔24R(図3B参照)を通じて、加工ユニット60と対向する。このように第1のワーク10の裏面が加工ユニット60の正面側に位置した状態で、第1のワーク10の裏面が工具61により加工される。工具61はホルダ本体22の第1貫通孔24Rを通じて第1のワーク10の裏面に到達する。
ワーク10の裏面加工が終了すると、図4Dに示すように、第1のワーク10の内側側面(左側面)が加工ユニット60と対向するように回転テーブル32が回転駆動される。このように第1のワーク10の内側側面が加工ユニット60の正面側に位置した状態で、第1のワーク10の内側側面が工具61により加工される。
ワーク10の内側側面加工が終了すると、図4Dの状態から一旦図4Cの状態まで回転テーブル32を反時計まわりに回転させた後、図4Eに示すように第1のワーク10の上面が加工ユニット60と対向するように旋回台31が旋回駆動される。このように第1のワーク10の上面が加工ユニット60の正面側に位置した状態で、第1のワーク10の上面が工具61により加工される。
図4A~図4Eの加工が全て行われ、第1のワーク10に対する機械加工が終了すると、第2のワーク10の各面が第1のワーク10と同様に加工される。
次に、図5A及び図5Bを参照して、本実施形態によるワークホルダ20と参考例によるワークホルダ200における機械加工の相違について説明する。
図5Bは、参考例によるワークホルダ200を示す図である。図5Bに示すように、ワークホルダ200はホルダ本体の保持面が平坦面として形成され、同一保持面内に第1及び第2のワーク10が横並びに配置される。このようなワークホルダ200では、第1及び第2ワーク10が対向するワーク対向面間に加工ユニット60の工具61を進入させることができず、第1及び第2のワーク10同士が対向する内側側面に対しては機械加工を行うことができない。
これに対して、図5Aに示すように、本実施形態によるワークホルダ20は、ホルダ本体22の第1保持面22Rと第2保持面22Lとのなす挟角が90°より大きくかつ180°よりも小さく、平面視において保持面側が略V字状に屈曲形成されている。ワークホルダ20をこのように構成することで、図4D及び図5Aに示すように、隣り合う第1のワーク10及び第2のワーク10の間に加工ユニット60の工具61を進入させることができる。その結果、第1のワーク10及び第2のワーク10の内側側面を工具61によって機械加工することが可能となる。
さらに、図6A及び図6Bを参照して、本実施形態によるワークホルダ20と参考例によるワークホルダ300とにおける機械加工の相違について説明する。
図6Bは、参考例によるワークホルダ300を示す図である。図6Bに示すように、ワークホルダ300は、ホルダ本体の前面(保持面)及び裏面が90°屈曲し、平面視においてL字状に形成されている。このようなワークホルダ300では、ホルダ本体の貫通孔を通じて第1のワーク10及び第2のワーク10を加工しようとすると、工具61を保持する主軸63がワークホルダ300の端部と干渉することがあり、ワーク裏面の機械加工が困難となる。
これに対して、図6Aに示すように、本実施形態によるワークホルダ20は、ホルダ本体22の第1裏面23Rと第2裏面23Lとのなす挟角が90°より大きくかつ180°よりも小さく、平面視において保持面側だけでなく裏面側も略V字状に屈曲形成されている。ワークホルダ20をこのように構成することで、図4C及び図6Aに示すように、ワーク10の裏面を加工する際においても加工ユニット60の主軸63とワークホルダ20との干渉を回避することができる。その結果、第1のワーク10及び第2のワーク10の裏面を主軸63の先端に設けられた工具61によって機械加工することが可能となる。
上記したワークホルダ20及びワークホルダ20を有する加工装置100によれば、以下の効果を得ることができる。
本実施形態によるワークホルダ20は、機械加工が行われる2つのワーク10を隣り合うように保持する冶具として構成されている。ワークホルダ20は、ホルダ本体22と、ホルダ本体22の前面に形成され、第1のワーク10を保持する第1保持面22Rと、ホルダ本体22の前面において第1保持面22Rに隣接するよう形成され、第2のワーク10を保持する第2保持面22Lと、を備える。そして、第1保持面22Rと第2保持面22Lとのなす挟角は90°より大きく、かつ180°よりも小さくなっている。
このようにワークホルダ20を構成することで、横方向に隣り合う第1のワーク10及び第2のワーク10の間に加工ユニット60の工具61を進入させることができ、第1のワーク10及び第2のワーク10の内側側面を工具61によって加工することが可能となる。
ワークホルダ20のホルダ本体22は、第1保持面22Rとホルダ本体22の裏面とを貫通する第1貫通孔24R、及び第2保持面22Lとホルダ本体22の裏面とを貫通する第2貫通孔24Lをさらに備えている。
このようにホルダ本体22に第1及び第2貫通孔24R,24Lを形成することで、これら貫通孔24R,24Lを通じて第1及び第2ワーク10の裏面を工具61によって機械加工することが可能となる。
さらに、ワークホルダ20のホルダ本体22は第1保持面22Rの裏側に位置する第1裏面23及び第2保持面22Lの裏側に位置する第2裏面23Lをさらに備えており、第1裏面23R及び第2裏面23Lとのなす挟角は90°より大きく、かつ180°よりも小さくなっている。
このようにワークホルダ20を構成することにより、ワーク10の裏面を加工する際において加工ユニット60の主軸63とワークホルダ20との干渉をより確実に回避することができ、ワーク10の裏面加工を容易に行うことが可能となる。
加工装置100は、ワークホルダ20と、ワークホルダ20に保持された第1及び第2のワーク10に対して機械加工を行う工具61を備える加工ユニット60と、を備える。加工装置100はワークホルダ20を載置する回転テーブル32をさらに備え、回転テーブル32はワークホルダ20の高さ方向に延びる回転軸を中心として回転可能に構成されている。
加工装置100によれば、加工ユニット60に対するワークホルダ20の位置を回転テーブル32により調整することができ、ワークホルダ20に保持された状態の第1及び第2ワーク10の前面及び各側面を工具61によって加工することができる。これにより、加工箇所に応じてワーク10とワークホルダ20との付け替えが不要となり、ワーク10の機械加工をスムーズに行うことが可能となる。その結果、機械加工時間を短縮することができる。
さらに、加工装置100は、回転テーブル32を有する旋回台31を備えている。旋回台31は、ワークホルダ20の高さ方向に直交する方向に延びる旋回軸を中心として旋回可能に構成されている。このように構成された加工装置100によれば、旋回台31を旋回させることにより、ワーク10の上面を加工ユニット60に対向させることができる。これにより、ワークホルダ20に保持された状態の第1及び第2ワーク10の上面を工具61によって加工することができ、ワーク10の機械加工をよりスムーズに行うことが可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
なお、本実施形態によるワークホルダ20のホルダ本体22では保持面側の挟角と裏面側の挟角とがほぼ同じ角度になるように図示されているが、保持面側の挟角及び裏面側の挟角は必要に応じて異なる角度に設定されてもよい。
また、ワーク10の内側側面に機械加工を行うという観点からは、ホルダ本体22の前面側の挟角が90°より大きく180°より小さく設定されていればよい。したがって、図7に示すワークホルダ20のように、ホルダ本体22の裏面23は平坦面として形成されていてもよい。

Claims (3)

  1. 機械加工が行われる2つのワークを隣り合うように保持するワークホルダと前記ワークに対して機械加工を行う工具を備える加工ユニットと、を備える加工装置であって、
    前記ワークホルダは、
    平面視において略V字状の断面を有するホルダ本体と、
    前記ホルダ本体の凸側である前面に形成され、第1のワークを保持する第1保持面と、
    前記ホルダ本体の前面において前記第1保持面に隣接するよう形成され、第2のワークを保持する第2保持面と、
    前記第1保持面の裏側に位置する第1裏面と、
    前記第1裏面に隣接するよう形成され、前記第2保持面の裏側に位置する第2裏面と、
    を備え、
    前記ホルダ本体は、前記第1保持面と前記第1裏面とを貫通する第1貫通孔と、前記第2保持面と前記第2裏面とを貫通する第2貫通孔と、を備え、前記第1貫通孔及び前記第2貫通孔には、前記第1のワーク又は前記第2のワークを加工する前記工具が通過可能に構成され、
    前記第1保持面と前記第2保持面とのなす挟角が、90°より大きく、かつ180°よりも小さく、
    前記第1裏面と前記第2裏面とのなす挟角が、前記第1裏面及び前記第2裏面の一方から前記第1貫通孔及び前記第2貫通孔の一方に通過する前記工具が前記ワークホルダに干渉しない工具不干渉角度に設定され、
    前記工具不干渉角度は、90°より大きく、かつ180°よりも小さく設定される、
    加工装置。
  2. 請求項1に記載の加工装置であって、
    前記ワークホルダを載置する回転テーブルを備え、
    前記回転テーブルは、前記ワークホルダの高さ方向に延びる回転軸を中心として回転可能に構成される、
    加工装置。
  3. 請求項2に記載の加工装置であって、
    前記回転テーブルを有する旋回台をさらに備え、
    前記旋回台は、前記ワークホルダの高さ方向に直交する方向に延びる旋回軸を中心として旋回可能に構成される、
    加工装置。
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