JP7051334B2 - 基板処理装置および基板処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、基板を処理する技術に関する。
従来、半導体基板(以下、単に「基板」という。)の製造工程では、基板に対して様々な処理が施される。例えば、表面上にレジストのパターン(すなわち、多数の微細な構造体要素の集合である構造体)が形成された基板上に、ノズルから薬液を吐出することにより、基板の表面に対してエッチング等の薬液処理が行われる。
また、基板に対する薬液処理後には、基板に純水を供給して薬液を除去するリンス処理、および、基板を高速に回転して基板上の液体を除去する乾燥処理がさらに行われる。基板上に多数の微細なパターン要素が形成されている場合、リンス処理および乾燥処理を順に行うと、乾燥途上において、隣接する2つのパターン要素の間に純水の液面が形成される。この場合に、パターン要素に作用する純水の表面張力に起因して、パターン要素が倒壊するおそれがある。
そこで、特許文献1では、パターン要素の間に充填材溶液を充填し、ポリマー等の充填材を固化させた後に乾燥処理を行うことにより、乾燥処理におけるパターン要素の倒壊を防止する手法が提案されている。基板上にて固化した充填材は、例えば、乾燥処理後に他の装置においてドライエッチング等が行われることにより、ガス化されて除去される。
特開2016-219471号公報
ところで、特許文献1のような装置では、充填材溶液を付与する際に基板の周縁領域に付着した不要な充填材が、基板の搬送時に搬送機構を汚すおそれがある。このため、基板の周縁領域のみに剥離液を供給することにより、不要な充填材を剥離して基板上から除去することが好ましい。
例えば、充填材が水溶性ポリマーである場合、当該装置において他の処理にも利用される純水が、剥離液として使用される。この場合、純水の表面張力が大きいため、回転中の基板から径方向外方へと飛散した純水が、基板周囲に配置されたカップ状の受液部にて跳ね返り、基板上に塗布された充填材の塗布膜を溶かしてしまうおそれがある。なお、剥離液として、当該装置において他の処理にも利用されるIPA(イソプロピルアルコール)が使用された場合、充填材の溶解性が低いため、基板の周縁領域において充填材が溶け残るおそれがある。あるいは、溶け残った充填材が周縁領域の内周縁近傍に集まって堤状に盛り上がるおそれがある。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、塗布膜の周縁部を好適に除去するとともに受液部からの剥離液の跳ね返りを抑制することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、基板を処理する基板処理装置であって、基板を水平状態で保持する基板保持部と、上下方向を向く中心軸を中心として前記基板を前記基板保持部と共に回転する基板回転機構と、前記基板の上面に水溶性高分子溶液である塗布液を供給して前記塗布液の膜である塗布膜を前記上面に形成する塗布液供給部と、回転中の前記基板の前記上面の周縁領域に剥離液を供給することにより、前記塗布膜のうち前記周縁領域上の部位を前記基板から剥離させる剥離液供給部と、前記基板保持部の周囲に配置され、回転中の前記基板から周囲に飛散する前記剥離液を受ける受液部とを備え、前記剥離液供給部が、水溶性有機溶剤と水性溶媒とを混合して前記剥離液を生成する混合部と、前記混合部から送出された前記剥離液を前記基板に向けて吐出する剥離液吐出部とを備え、前記剥離液における前記水溶性有機溶剤の体積濃度は、20%以上かつ40%以下である
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の基板処理装置であって、前記剥離液吐出部が、前記基板の下面の外縁部に向けて前記剥離液を吐出する。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の基板処理装置であって、前記剥離液供給部が、前記混合部において前記水性溶媒に混合される前記水溶性有機溶剤の割合を調節する混合割合調節部をさらに備える。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の基板処理装置であって、前記剥離液供給部が、前記塗布膜の剥離処理に関する入力情報に基づいて前記混合割合調節部を制御する濃度制御部をさらに備え、前記入力情報は、前記受液部の材質を含む
請求項に記載の発明は、請求項1ないしのいずれか1つに記載の基板処理装置であって、前記水溶性有機溶剤がイソプロピルアルコールである。
請求項に記載の発明は、請求項1ないしのいずれか1つに記載の基板処理装置であって、前記基板の前記上面にリンス液を供給するリンス液供給部をさらに備え、前記リンス液が、前記剥離液の前記水性溶媒と同じ種類の液体である。
請求項に記載の発明は、請求項1ないしのいずれか1つに記載の基板処理装置であって、前記基板の前記上面に構造体が予め形成されており、前記基板の前記上面上に前記塗布膜が形成されることにより、前記構造体における隙間が前記塗布液で満たされる。
請求項に記載の発明は、基板を処理する基板処理方法であって、a)基板を水平状態で保持する工程と、b)前記基板の上面に水溶性高分子溶液である塗布液を供給して前記塗布液の膜である塗布膜を前記上面上に形成する工程と、c)水溶性有機溶剤と水性溶媒とを混合して剥離液を生成する工程と、d)前記b)工程および前記c)工程よりも後に、上下方向を向く中心軸を中心として前記基板を回転させた状態で、前記基板の前記上面の周縁領域に前記剥離液を供給することにより、前記塗布膜のうち前記周縁領域上の部位を前記基板から剥離させ、回転中の前記基板から周囲に飛散する前記剥離液を受液部で受ける工程とを備え、前記剥離液における前記水溶性有機溶剤の体積濃度は、20%以上かつ40%以下である
請求項に記載の発明は、請求項に記載の基板処理方法であって、前記d)工程において、前記基板の下面の外縁部に向けて前記剥離液が吐出される。
請求項10に記載の発明は、請求項またはに記載の基板処理方法であって、前記c)工程において、前記水性溶媒に混合される前記水溶性有機溶剤の割合が調節可能である。
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の基板処理方法であって、前記c)工程において、前記塗布膜の剥離処理に関する入力情報に基づいて、前記水性溶媒に混合される前記水溶性有機溶剤の割合が調節され、前記入力情報は、前記受液部の材質を含む
請求項12に記載の発明は、請求項ないし11のいずれか1つに記載の基板処理方法であって、前記水溶性有機溶剤がイソプロピルアルコールである。
請求項13に記載の発明は、請求項ないし12のいずれか1つに記載の基板処理方法であって、前記基板の前記上面にリンス液を供給する工程をさらに備え、前記リンス液が、前記剥離液の前記水性溶媒と同じ種類の液体である。
請求項14に記載の発明は、請求項ないし13のいずれか1つに記載の基板処理方法であって、前記基板の前記上面に構造体が予め形成されており、前記b)工程において、前記構造体における隙間が前記塗布液で満たされる。
本発明では、塗布膜の周縁部を好適に除去することができるとともに、受液部からの剥離液の跳ね返りを抑制することができる。
一の実施の形態に係る基板処理装置の側面図である。 基板処理装置の側面図である。 処理液供給部を示すブロック図である。 基板の平面図である。 基板の処理の流れを示す図である。
図1は、本発明の一の実施の形態に係る基板処理装置1の構成を示す側面図である。基板処理装置1は、半導体基板9(以下、単に「基板9」という。)を1枚ずつ処理する枚葉式の装置である。基板処理装置1は、基板9に処理液を供給して処理を行う。図1では、基板処理装置1の構成の一部を断面にて示す。
基板処理装置1は、基板保持部31と、基板回転機構33と、カバープレート35と、カップ部4と、処理液供給部5とを備える。基板保持部31は、基板9の下側の主面(以下、「下面92」と呼ぶ。)の中央部を真空吸着により保持するいわゆるバキュームチャックである。基板保持部31は、上下方向を向く中心軸J1を中心として回転可能に設けられる。基板9は、基板保持部31の上方に配置される。基板9は、水平状態にて基板保持部31により吸着保持される。基板回転機構33は、基板保持部31の下方に配置される。基板回転機構33は、中心軸J1を中心として基板9を基板保持部31と共に回転する。
カバープレート35は、中心軸J1を中心とする略円環板状の部材である。カバープレート35は、基板保持部31に保持された基板9の下方に位置し、基板9の下面92と上下方向に対向する。図1に示す例では、カバープレート35の外径は、基板9の直径と略同じである。カバープレート35は、図示省略の昇降機構により、図1に示す第1位置と、図2に示す第2位置との間にて上下方向に移動する。第2位置は、第1位置よりも下側に位置する。図2に示すように、カバープレート35が第2位置に位置する状態では、カバープレート35は基板回転機構33と係合しており、基板9および基板保持部31と共に回転する。一方、図1に示すように、カバープレート35が第1位置に位置する状態では、カバープレート35は基板回転機構33から離間しているため回転しない。
処理液供給部5は、基板9に複数種類の処理液を個別に供給する。当該複数種類の処理液には、例えば、後述する薬液、リンス液、溶剤、充填材溶液および剥離液が含まれる。処理液供給部5は、第1ノズル51と、第2ノズル52と、第3ノズル53と、第4ノズル64とを備える。また、処理液供給部5は、後述する図3に示すように、混合部61と、混合割合調節部62と、濃度制御部63とをさらに備える。
第1ノズル51、第2ノズル52および第3ノズル53はそれぞれ、基板9の上方から基板9の上側の主面(以下、「上面91」という。)に向けて処理液を供給する。図1に示す状態では、第1ノズル51が基板の上方に位置し、第1ノズル51から基板9に処理液の供給が行われる。このとき、第2ノズル52および第3ノズル53は、基板9の外縁よりも径方向外側へと退避している。第2ノズル52から基板9に処理液の供給が行われる際には、第1ノズル51および第3ノズル53が基板9の外縁よりも径方向外側へと退避し、第2ノズル52が基板9の上方に位置する。第3ノズル53から基板9に処理液の供給が行われる際には、第1ノズル51および第2ノズル52が基板9の外縁よりも径方向外側へと退避し、第3ノズル53が基板9の上方に位置する。
第4ノズル64は、基板9よりも下側に配置される。第4ノズル64は、基板9の下方から、基板9の下面92の外縁部に向けて処理液を供給する。第4ノズル64は、図1に示すように、カバープレート35が第1位置に位置する状態で、カバープレート35の外周部に設けられた開口351に挿入され、処理液を吐出する。一方、図2に示すように、カバープレート35が第2位置に位置する状態では、第4ノズル64は、ノズル移動機構641により下方へと移動されてカバープレート35よりも下側に退避している。第4ノズル64がカバープレート35よりも下側に退避している状態では、第4ノズル64から基板9への処理液の供給は行われない。
図1および図2に示すカップ部4は、中心軸J1を中心とする環状の部材である。カップ部4は、基板9、基板保持部31およびカバープレート35の周囲に配置され、基板9、基板保持部31およびカバープレート35の側方および下方を覆う。カップ部4は、回転中の基板9から周囲に向かって飛散する処理液等を受ける受液部である。カップ部4の内側面は、例えば撥水性材料により形成される。カップ部4は、基板9の回転および静止に関わらず、周方向において静止している。カップ部4の底部には、カップ部4にて受けられた処理液等を基板処理装置1の外部へと排出する排液ポート(図示省略)が設けられる。カップ部4は、図1に示す基板9の周囲の位置である処理位置と、当該処理位置よりも下側の退避位置との間を、図示省略の昇降機構により上下方向に移動する。
図3は、基板処理装置1の処理液供給部5を示すブロック図である。図3では、処理液供給部5以外の構成も併せて示す。第1ノズル51は、薬液供給源54およびリンス液供給源55に接続される。第2ノズル52は、溶剤供給源56に接続される。第3ノズル53は、充填材溶液供給源57に接続される。第4ノズル64は、混合部61を介してリンス液供給源55および溶剤供給源56に接続される。
第1ノズル51は、薬液供給源54から送出された薬液を、基板9の上面91の中央部に供給する。薬液としては、例えば、希フッ酸(DHF)またはアンモニア水を含む洗浄液が利用される。なお、薬液供給源54からは、他の種類の洗浄液、または、洗浄液以外の薬液が第1ノズル51へと送出されてもよい。また、第1ノズル51は、薬液供給源54からの薬液の送出が停止された状態で、リンス液供給源55から送出されたリンス液を、基板9の上面91の中央部に供給する。リンス液としては、例えば、DIW(De-ionized Water)、炭酸水、オゾン水または水素水等の水性処理液が利用される。本実施の形態では、DIWがリンス液として利用される。
第1ノズル51は、基板9の上面91に薬液を供給する薬液供給部に含まれる。当該薬液供給部には、上述の薬液供給源54も含まれてよい。また、第1ノズル51は、基板9の上面91にリンス液を供給するリンス液供給部にも含まれる。当該リンス液供給部には、上述のリンス液供給源55も含まれてよい。第1ノズル51の下端には、例えば、薬液用の吐出口、および、リンス液用の吐出口が個別に設けられており、種類の異なる処理液は、異なる配管および吐出口を介して基板9の上面91に供給される。また、第1ノズル51は、薬液用の処理液ノズルと、リンス液用の処理液ノズルとを備えていてもよい。
第2ノズル52は、溶剤供給源56から送出された溶剤を、基板9の上面91の中央部に供給する。溶剤としては、例えば、IPA(イソプロピルアルコール)、メタノール、エタノールまたはアセトン等の水溶性有機溶剤が利用される。当該溶剤は、上述のリンス液よりも表面張力が小さい。本実施の形態では、溶剤としてIPAが利用される。第2ノズル52は、基板9の上面91に溶剤を供給する溶剤供給部に含まれる。当該溶剤供給部には、上述の溶剤供給源56も含まれてよい。
第3ノズル53は、充填材溶液供給源57から送出された充填材溶液を、基板9の上面91の中央部に供給する。充填材溶液は、固体の溶質を溶媒に溶かした溶液である。当該溶質としては、水溶性高分子(以下、単に「ポリマー」と呼ぶ。)が利用される。すなわち、充填材溶液は、水溶性高分子溶液である。当該ポリマーは、例えば、アクリル樹脂等の水溶性高分子樹脂である。充填材溶液の溶媒は水性であり、例えば、DIW、PGEE(プロピレングリコールエチルエーテル)、PGME(プロピレングリコールメチルエーテル)またはEL(乳酸エチル)が利用される。充填材溶液は、上述の溶剤よりも比重が大きい。
充填材溶液は、基板9の上面91に塗布される塗布液である。基板9の上面91に塗布された充填材溶液の膜(すなわち、塗布膜)中の上記ポリマーは、溶媒が気化することにより固化する。また、基板9が加熱されてポリマー中の残留溶媒成分が除去されてもよい。第3ノズル53は、基板9の上面91に当該塗布液を供給して当該塗布液の膜である塗布膜を上面91上に形成する塗布液供給部に含まれる。当該塗布液供給部には、上述の充填材溶液供給源57も含まれてよい。
混合部61は、リンス液供給源55から送出されたリンス液(すなわち、水性溶媒)と、溶剤供給源56から送出された溶剤(すなわち、水溶性有機溶剤)とを混合することにより、後述する剥離処理にて利用される処理液である剥離液を生成する。剥離液は、溶剤をリンス液によって希釈した希釈溶剤である。本実施の形態では、混合部61にて生成される剥離液は、IPAをDIWにて希釈した希釈IPAである。混合部61は、例えば、駆動部を有しないスタティックミキサ(すなわち、静止型混合器)であってもよく、攪拌羽根等を回転させることによりリンス液および溶剤を攪拌して混合するダイナミックミキサーであってもよい。また、混合部61は、リンス液および溶剤のうち一方の処理液を貯溜槽に一時的に貯溜し、当該貯溜槽内の上記一方の処理液に他方の処理液を供給することにより、リンス液と溶剤とを混合してもよい。
第4ノズル64は、混合部61から送出された上記剥離液を、基板9の下面92の外縁部に向けて吐出する。第4ノズル64から基板9の下面92に供給された剥離液は、基板9の側面(すなわち、外縁)を経由して上面91に回り込み、上面91の周縁領域93(すなわち、エッジ部)に供給される。第4ノズル64および混合部61は、基板9の上面91の周縁領域93に剥離液を供給する剥離液供給部6に含まれる。剥離液供給部6には、リンス液供給源55および溶剤供給源56も含まれてよい。
図4は、基板9を示す平面図である。図4では、図の理解を容易にするために、基板9の上面91において周縁領域93の径方向内側の領域である内側領域94上に平行斜線を付し、周縁領域93と内側領域94との境界を二点鎖線にて示す。基板9の上面91では、多数の微細な構造体要素の集合である構造体(例えば、製品にて使用される回路パターン)が、内側領域94に予め形成されている。周縁領域93には、当該構造体は形成されていない。
混合割合調節部62は、混合部61においてリンス液に混合される溶剤の割合を調節する。図3に示す例では、混合割合調節部62は、バルブ621,622を備える。バルブ621は、リンス液供給源55と混合部61との間に配置され、リンス液供給源55から混合部61に供給されるリンス液の流量を変更する。バルブ622は、溶剤供給源56と混合部61との間に配置され、溶剤供給源56から混合部61に供給される溶剤の流量を変更する。
濃度制御部63は、混合割合調節部62を制御することにより、混合部61においてリンス液に混合される溶剤の割合を所望の割合とする。換言すれば、濃度制御部63は、混合部61において生成される剥離液の成分を所望のものに調整する。基板処理装置1では、混合割合調節部62によってリンス液および溶剤の流量が調節されることにより、リンス液に混合される溶剤の割合を維持した状態で、混合部61から送出される剥離液の流量を変更することもできる。濃度制御部63および混合割合調節部62は、上述の剥離液供給部6に含まれる。
基板処理装置1における基板9の処理は、例えば、薬液処理、リンス処理、溶剤置換処理、充填材充填処理、剥離処理(すなわち、エッジリンス処理)および乾燥処理の順で行われる。図5は、基板処理装置1における基板9の処理の流れの一例を示す図である。
まず、上面91に上述の構造体が形成された基板9が、基板保持部31により水平状態で保持される(ステップS11)。続いて、基板9の回転が開始され、比較的高い回転速度(例えば、800rpm)にて回転中の基板9に対して、第1ノズル51から薬液が供給される。そして、薬液の供給が所定時間継続されることにより、基板9に対する薬液処理(例えば、洗浄液による洗浄処理)が行われる(ステップS12)。基板9に対する薬液処理中は、カバープレート35が第1位置に位置しており、基板9とカバープレート35の間の間隙に、径方向内側から径方向外方に向かう不活性ガスの気流が形成されている。これにより、基板9の上面91に供給された薬液が、基板9の側面を経由して下面92に回り込むことが防止または抑制される。
薬液の供給が停止されると、比較的高い回転速度(例えば、ステップS12と同様の800rpm)にて回転中の基板9に対して、第1ノズル51からリンス液が供給される。そして、リンス液の供給が所定時間継続されることにより、基板9に対するリンス処理が行われる(ステップS13)。リンス処理では、基板9上の薬液が、第1ノズル51から供給されるリンス液(例えば、DIW)により洗い流される。上記所定時間が経過すると、基板9の回転速度を漸次減少させ、上述の回転速度よりも十分に低い回転速度(以下、「液膜保持速度」という。)とする。基板9の回転速度は、例えば、10rpmまで減少する。この状態において、基板9の上面91上には、リンス液の液膜が形成されて保持される。なお、液膜保持速度は、0rpmであってもよい。
基板9に対するリンス処理中も、カバープレート35が第1位置に位置しており、基板9とカバープレート35の間の間隙に、径方向内側から径方向外方に向かう不活性ガスの気流が形成されている。これにより、基板9の上面91に供給されたリンス液が、基板9の側面を経由して下面92に回り込むことが防止または抑制される。
次に、リンス液の供給が停止され、上述の液膜保持速度にて回転中の基板9に対して第2ノズル52から溶剤が供給される。そして、溶剤の供給を継続しつつ、基板9の回転速度を液膜保持速度から漸次増加させ、比較的高い回転速度(例えば、800rpm)にて基板9を回転させる。これにより、基板9の上面91の中央部から溶剤が径方向外方へと拡がり、基板9上のリンス液が溶剤に置換される。基板9の上面91上には、溶剤の薄い液膜(以下、「溶剤膜」という。)が形成されて保持される。
当該溶剤は、表面張力が小さいため、基板9の上面91の構造体における隙間(すなわち、構造体において隣接する構造体要素の間の空間)に入り込みやすい。このため、構造体における隙間が溶剤で満たされる(ステップS14)。溶剤膜は、少なくとも構造体の高さをほぼ覆う程度、または、それ以上の厚さを有する。溶剤によるリンス液の置換処理(すなわち、溶剤置換処理)が終了すると、溶剤の供給が停止される。
基板9に対する溶剤の供給中も、カバープレート35が第1位置に位置しており、基板9とカバープレート35の間の間隙に、径方向内側から径方向外方に向かう不活性ガスの気流が形成されている。これにより、基板9の上面91に供給された溶剤が、基板9の側面を経由して下面92に回り込むことが防止または抑制される。
溶剤置換処理が終了すると、ステップS14における比較的高い回転速度を維持した状態で回転中の基板9に対して、第3ノズル53から塗布液である充填材溶液が供給される。所定量の充填材溶液が基板9上に供給されると、充填材溶液の供給は停止される。第3ノズル53から基板9上の溶剤膜に供給された充填材溶液は、基板9の回転により上面91の中央部から径方向外方へと拡がる。これにより、基板9上の溶剤膜上に充填材溶液の液膜が形成される。なお、充填材溶液の液膜が形成される際の基板9の回転数は、必ずしも一定に維持される必要はなく、適宜変動してもよい。例えば、基板9の回転が停止された状態で充填材溶液が供給され、その後、基板9が回転されることにより、溶剤膜上に充填材溶液の液膜が形成されてもよい。
その後、基板9の回転速度が減少され、例えば、上述の液膜保持速度とされる。上述のように、基板9の上面91の略全体は溶剤膜により覆われており、溶剤膜の上面の略全体は充填材溶液の液膜により覆われている。充填材溶液の比重は溶剤よりも大きいため、溶剤膜と充填材溶液の液膜との上下が入れ替わる。これにより、基板9の上面91上の構造体における隙間に存在する溶剤が、充填材溶液により置換され、構造体における隙間が充填材溶液により満たされる(ステップS15)。換言すれば、ステップS15は、構造体において隣接する構造体要素の間に充填材を埋め込む充填材充填処理(すなわち、充填材埋め込み処理)である。基板9上では、上面91上に充填材溶液の液膜が位置し、充填材溶液の液膜上に溶剤膜が位置する。
ステップS15が終了すると、基板9の回転速度が増加され、充填材溶液の液膜上の溶剤膜が基板9上から除去される。また、充填材溶液の余剰も、基板9上から除去される。このときの基板9の回転速度は、ステップS15において基板9の構造体における隙間(すなわち、隣接する構造体要素の間)に埋め込まれた充填材が遠心力で外方に抜けてしまわない程度の速度である。例えば、基板9は、300rpm~500rpmにて回転される。これにより、基板9の上面91上に、充填材溶液の液膜である塗布膜が形成される(ステップS16)。当該塗布膜は、構造体の全体を覆うために必要な厚さを有する。基板9上では、充填材溶液に含まれる溶媒が気化することにより、塗布膜の固化が進行する。
基板9に対する充填材溶液の供給中は、カバープレート35は第2位置において基板9および基板保持部31と共に、基板回転機構33により回転する。これにより、カバープレート35に付着している処理液(例えば、薬液、リンス液または溶剤)が、径方向外方へと移動し、カバープレート35の外縁から径方向外方へと飛散する。
その後、混合部61において、リンス液と溶剤とが混合されて剥離液が生成される(ステップS17)。ステップS17では、上述のように、混合部61においてリンス液に混合される溶剤の割合が調節可能である。具体的には、塗布膜の剥離処理に関する入力情報が濃度制御部63に予め格納されており、当該入力情報に基づいて濃度制御部63が混合割合調節部62を制御することにより、混合部61においてリンス液に混合される溶剤の割合が調節される。当該入力情報には、例えば、基板9上の塗布膜の厚さ、塗布膜を形成する充填材溶液の種類、基板9の種類、または、カップ部4の材質等が含まれる。ステップS17では、剥離液における溶剤の体積濃度は、20%以上かつ40%以下であることが好ましい。換言すれば、混合部61において剥離液を生成する際の溶剤とリンス液との体積混合比は、2:8~4:6である。なお、本発明の関連技術では、剥離液における溶剤の体積濃度は、20%未満であってもよく、40%よりも大きくてもよい。
続いて、基板9を回転させた状態で、基板9の下面92の外縁部に向けて、混合部61にて生成された剥離液が、第4ノズル64を介して吐出される。基板9の回転速度は、例えば、ステップS16と同様に300~500rpmであってもよく、ステップS16の回転速度よりも高い速度まで段階的に増速されてもよい。第4ノズル64から基板9の下面92に供給された剥離液は、基板9の側面を経由して上面91に回り込み、回転中の基板9の上面91の周縁領域93に、全周に亘って供給される。これにより、基板9の上面91上の塗布膜(すなわち、充填材溶液の液膜)のうち周縁領域93上の部位を基板9から剥離させて除去する剥離処理が行われる(ステップS18)。ステップS18では、基板9の上面91の周縁領域93に加えて、基板9の側面および下面92の外縁部に付着した充填材溶液も除去される。基板9に対する剥離処理中は、カバープレート35が第1位置に位置している。
ステップS18にて使用される剥離液は、水性溶媒と水溶性有機溶剤とを混合して生成されるのであれば、必ずしも、リンス液供給源55からのリンス液と、溶剤供給源56からの溶剤とを混合して生成される必要はない。例えば、リンス液供給源55とは異なる供給源から供給された水性溶媒と、溶剤供給源56とは異なる供給源から供給された水溶性有機溶剤とが、混合部61にて混合されて剥離液が生成されてもよい。上述の水性溶媒は、リンス液供給源55から送出されるリンス液とは異なる種類の液体(例えば、炭酸水、オゾン水または水素水)であってもよい。また、水溶性有機溶剤も、溶剤供給源56から送出される溶剤とは異なる種類の液体(例えば、PGEE、PGME、EL、メタノール、エタノールまたはアセトン)であってもよい。
ステップS17,S18が終了すると、基板9の乾燥処理が行われる(ステップS19)。ステップS19では、基板9を基板保持部31により保持した状態で高速にて基板保持部31を回転する。これにより、基板9の周縁領域93に付与された剥離液が、遠心力により基板9の外縁から径方向外方へと飛散し、基板9上から除去される。上述のステップS12~S19中に基板9上から径方向外方へと飛散した薬液、リンス液、溶剤、充填材溶液および剥離液等の処理液は、カップ部4により受けられ、基板処理装置1の外部へと排出される。
乾燥処理が終了した基板9は、基板処理装置1から搬出され、次の処理装置(図示省略)へと搬送される。そして、当該次の処理装置にて基板9が加熱され、基板9上の構造体における隙間(すなわち、隣接する構造体要素の間)に埋め込まれた充填材を固化させる処理が行われる。基板9が基板処理装置1から次の処理装置へと搬送される際には、基板9の周縁領域93の充填材は除去されているため、搬送機構が充填材により汚染されることが防止される。基板処理装置1では、上述のステップS11~S19の処理が、複数の基板9に対して順次行われる。
以上に説明したように、基板処理装置1は、基板保持部31と、基板回転機構33と、塗布液供給部と、剥離液供給部6と、受液部であるカップ部4とを備える。基板保持部31は、基板9を水平状態で保持する。基板回転機構33は、上下方向を向く中心軸J1を中心として基板9を基板保持部31と共に回転する。塗布液供給部は、基板9の上面91に水溶性高分子溶液である塗布液(すなわち、充填材溶液)を供給して、塗布液の膜である塗布膜を上面91に形成する。剥離液供給部6は、回転中の基板9の上面91の周縁領域93に剥離液を供給することにより、当該塗布膜のうち周縁領域93上の部位を基板9から剥離させる。カップ部4は、基板保持部31の周囲に配置され、回転中の基板9から周囲に飛散する剥離液を受ける。剥離液供給部6は、混合部61と、剥離液吐出部である第4ノズル64とを備える。混合部61は、水溶性有機溶剤と水性溶媒とを混合して剥離液を生成する。第4ノズル64は、混合部61から送出された剥離液を基板9に向けて吐出する。
このように、水性溶媒を含む剥離液を基板9の周縁領域93に供給することにより、基板9上に形成された塗布膜の周縁部を好適に除去することができる。また、剥離液が水溶性有機溶剤を含んでいるため、剥離液の表面張力は、水溶性有機溶剤を含まない場合に比べて低減される。これにより、基板9から飛散してカップ部4に衝突した剥離液が、カップ部4から跳ね返ることを抑制することができる。その結果、カップ部4から跳ね返った剥離液が、基板9上の塗布膜に付着して塗布膜を溶かすことを防止または抑制することができる。
上述のように、第4ノズル64は、基板9の下面92の外縁部に向けて剥離液を吐出する。これにより、基板9の上面91に向けて剥離液を吐出する場合に比べて、基板9の上面91に供給される(すなわち、上面91に回り込む)剥離液の量を少量に抑えつつ、精度良く制御することができる。その結果、基板9の上面91において、剥離液が供給される周縁領域93の幅(すなわち、エッジリンス幅)が過剰に大きくなることを抑制しつつ、周縁領域93の幅を精度良く調節することができる。また、基板9を基板処理装置1に搬入する際、および、基板9を基板処理装置1から搬出する際に、第4ノズル64を基板9の上方から退避させる必要がないため、基板処理装置1の構造を簡素化することができる。また、基板処理装置1における基板9の処理に要する時間を短縮することもできる。
上述のように、剥離液供給部6は、混合部61において水性溶媒に混合される水溶性有機溶剤の割合を調節する混合割合調節部62をさらに備える。これにより、基板9上の塗布膜の厚さ、塗布膜を形成する充填材溶液の種類、基板9の種類、または、カップ部4の材質等に合わせて、剥離液中における水溶性有機溶剤の好ましい体積濃度を容易に実現することができる。
また、剥離液供給部6は、塗布膜の剥離処理に関する入力情報に基づいて混合割合調節部62を制御する濃度制御部63をさらに備える。これにより、基板9上の塗布膜の厚さ、塗布膜を形成する充填材溶液の種類、基板9の種類、または、カップ部4の材質等に合わせて、剥離液中における水溶性有機溶剤の体積濃度を自動的に調節することができる。
上述のように、剥離液における水溶性有機溶剤の体積濃度は、好ましくは20%以上かつ40%以下である。これにより、基板9の周縁領域93上の塗布膜の剥離と、カップ部4からの剥離液の跳ね返り抑制とを好適に両立することができる。当該体積濃度が20%以下の範囲では、体積濃度の増加に従って剥離液の表面張力が漸次減少する。このため、当該体積濃度を20%以上とすることにより、剥離液の表面張力を小さくしてカップ部4からの剥離液の跳ね返りを好適に抑制することができる。
基板処理装置1では、上述の水溶性有機溶剤がIPAである。このように、基板処理装置1において基板9の他の処理にも利用されるIPAを用いて剥離液を生成することにより、剥離液の生成に関する構造を簡素化することができる。その結果、基板処理装置1の構造も簡素化することができる。図3に示す例では、基板処理装置1が、基板9の上面91に溶剤を供給する溶剤供給部をさらに備え、当該溶剤が、剥離液の水溶性有機溶剤と同じ種類の液体である。したがって、基板処理装置1の構造を簡素化することができる。
上述のように、基板処理装置1は、基板9の上面91にリンス液を供給するリンス液供給部をさらに備え、当該リンス液が、剥離液の水性溶媒と同じ種類の液体である。これにより、剥離液の生成に関する構造を簡素化することができ、その結果、基板処理装置1の構造も簡素化することができる。
上述のように、基板9の上面91には構造体が予め形成される。そして、基板処理装置1では、基板9の上面91上に上述の塗布膜が形成されることにより、当該構造体における隙間が塗布液で満たされる。その結果、構造体に作用する処理液の表面張力に起因して構造体が倒壊することを防止または抑制することができる。
上述の基板処理装置1では、様々な変更が可能である。
第4ノズル64は、基板9よりも上側に配置されてもよい。この場合、第4ノズル64から基板9の上面91の周縁領域93に向けて、剥離液が吐出される。
剥離液供給部6では、濃度制御部63が省略されてもよい。この場合、基板9上の塗布膜の厚さ等の上記入力情報に基づいて作業者が混合割合調節部62を操作することにより、混合部61において水性溶媒に混合される水溶性有機溶剤の割合が調節される。また、剥離液供給部6では、水性溶媒に混合される水溶性有機溶剤の割合は一定であってもよい。この場合、混合割合調節部62が省略されてもよい。
上述の基板処理装置1は、半導体基板以外に、液晶表示装置または有機EL(Electro Luminescence)表示装置等の平面表示装置(Flat Panel Display)に使用されるガラス基板、あるいは、他の表示装置に使用されるガラス基板の処理に利用されてもよい。また、上述の基板処理装置1は、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板、フォトマスク用基板、セラミック基板および太陽電池用基板等の処理に利用されてもよい。
上記実施の形態および各変形例における構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わされてよい。
1 基板処理装置
4 カップ部
6 剥離液供給部
9 基板
31 基板保持部
33 基板回転機構
51 第1ノズル
53 第3ノズル
61 混合部
62 混合割合調節部
63 濃度制御部
64 第4ノズル
91 (基板の)上面
92 (基板の)下面
93 周縁領域
J1 中心軸
S11~S19 ステップ

Claims (14)

  1. 基板を処理する基板処理装置であって、
    基板を水平状態で保持する基板保持部と、
    上下方向を向く中心軸を中心として前記基板を前記基板保持部と共に回転する基板回転機構と、
    前記基板の上面に水溶性高分子溶液である塗布液を供給して前記塗布液の膜である塗布膜を前記上面上に形成する塗布液供給部と、
    回転中の前記基板の前記上面の周縁領域に剥離液を供給することにより、前記塗布膜のうち前記周縁領域上の部位を前記基板から剥離させる剥離液供給部と、
    前記基板保持部の周囲に配置され、回転中の前記基板から周囲に飛散する前記剥離液を受ける受液部と、
    を備え、
    前記剥離液供給部が、
    水溶性有機溶剤と水性溶媒とを混合して前記剥離液を生成する混合部と、
    前記混合部から送出された前記剥離液を前記基板に向けて吐出する剥離液吐出部と、
    を備え
    前記剥離液における前記水溶性有機溶剤の体積濃度は、20%以上かつ40%以下であることを特徴とする基板処理装置。
  2. 請求項1に記載の基板処理装置であって、
    前記剥離液吐出部が、前記基板の下面の外縁部に向けて前記剥離液を吐出することを特徴とする基板処理装置。
  3. 請求項1または2に記載の基板処理装置であって、
    前記剥離液供給部が、前記混合部において前記水性溶媒に混合される前記水溶性有機溶剤の割合を調節する混合割合調節部をさらに備えることを特徴とする基板処理装置。
  4. 請求項3に記載の基板処理装置であって、
    前記剥離液供給部が、前記塗布膜の剥離処理に関する入力情報に基づいて前記混合割合調節部を制御する濃度制御部をさらに備え
    前記入力情報は、前記受液部の材質を含むことを特徴とする基板処理装置。
  5. 請求項1ないしのいずれか1つに記載の基板処理装置であって、
    前記水溶性有機溶剤がイソプロピルアルコールであることを特徴とする基板処理装置。
  6. 請求項1ないしのいずれか1つに記載の基板処理装置であって、
    前記基板の前記上面にリンス液を供給するリンス液供給部をさらに備え、
    前記リンス液が、前記剥離液の前記水性溶媒と同じ種類の液体であることを特徴とする基板処理装置。
  7. 請求項1ないしのいずれか1つに記載の基板処理装置であって、
    前記基板の前記上面に構造体が予め形成されており、
    前記基板の前記上面上に前記塗布膜が形成されることにより、前記構造体における隙間が前記塗布液で満たされることを特徴とする基板処理装置。
  8. 基板を処理する基板処理方法であって、
    a)基板を水平状態で保持する工程と、
    b)前記基板の上面に水溶性高分子溶液である塗布液を供給して前記塗布液の膜である塗布膜を前記上面上に形成する工程と、
    c)水溶性有機溶剤と水性溶媒とを混合して剥離液を生成する工程と、
    d)前記b)工程および前記c)工程よりも後に、上下方向を向く中心軸を中心として前記基板を回転させた状態で、前記基板の前記上面の周縁領域に前記剥離液を供給することにより、前記塗布膜のうち前記周縁領域上の部位を前記基板から剥離させ、回転中の前記基板から周囲に飛散する前記剥離液を受液部で受ける工程と、
    を備え
    前記剥離液における前記水溶性有機溶剤の体積濃度は、20%以上かつ40%以下であることを特徴とする基板処理方法。
  9. 請求項に記載の基板処理方法であって、
    前記d)工程において、前記基板の下面の外縁部に向けて前記剥離液が吐出されることを特徴とする基板処理方法。
  10. 請求項またはに記載の基板処理方法であって、
    前記c)工程において、前記水性溶媒に混合される前記水溶性有機溶剤の割合が調節可能であることを特徴とする基板処理方法。
  11. 請求項10に記載の基板処理方法であって、
    前記c)工程において、前記塗布膜の剥離処理に関する入力情報に基づいて、前記水性溶媒に混合される前記水溶性有機溶剤の割合が調節され
    前記入力情報は、前記受液部の材質を含むことを特徴とする基板処理方法。
  12. 請求項ないし11のいずれか1つに記載の基板処理方法であって、
    前記水溶性有機溶剤がイソプロピルアルコールであることを特徴とする基板処理方法。
  13. 請求項ないし12のいずれか1つに記載の基板処理方法であって、
    前記基板の前記上面にリンス液を供給する工程をさらに備え、
    前記リンス液が、前記剥離液の前記水性溶媒と同じ種類の液体であることを特徴とする基板処理方法。
  14. 請求項ないし13のいずれか1つに記載の基板処理方法であって、
    前記基板の前記上面に構造体が予め形成されており、
    前記b)工程において、前記構造体における隙間が前記塗布液で満たされることを特徴とする基板処理方法。
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