JP7051033B1 - 電力変換装置及び制御装置 - Google Patents

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Abstract

電流抑制制御部(100)は、電力変換器を電圧源として動作させるための基準電圧指令値(VmgDB)の補正量(ΔVmg)を算出して、基準電圧指令値の振幅値(VmgDB)の補正量(ΔVmg)を反映して電圧指令値の振幅値(Vmg*)を設定する。補正量(ΔVmg)は、連系点の交流電圧(Vsys)の低下に応じて、電圧指令値の振幅値(Vmg*)を基準電圧指令値の振幅値(Vmgbs)よりも小さくするために設定される。

Description

本開示は、電力変換装置及び制御装置に関する。
近年、電力系統に対して、太陽光発電設備等の分散型電源による再生可能エネルギーの導入が進んでいる。分散型電源は電力変換器を介して電力系統に接続されるため、再生可能エネルギーの導入量が増加すると、電力系統に接続される同期機の割合が減少することにより、周波数変動に対する電力系統の慣性力が低下することが懸念される。
このため、系統に連系している電力変換装置に同期機と同様な挙動をさせることによって、減少した慣性力を補う仮想同期機制御が提案されている。具体的には、電圧制御型の仮想同期機制御機能を有する電力変換器(以下、「仮想同期機」とも称する)は、模擬対象となる同期発電機が電力系統に接続される場合の挙動を模擬するように制御される。
例えば、特開2019-80476号公報(特許文献1)には、仮想同期機制御のための出力指令値に従った交直変換器の電圧指令値の演算において、電力系統に短絡事故が発生した際には、交直変換器の出力電流が電流制限値を超えない様に仮想同期機の内部インピーダンスを変化させる出力電流抑制部による制御を行うことが記載されている。
特開2019-80476号公報
仮想同期機は電圧源として動作するため、電力系統で短絡事故が発生して連系点の電圧が低下すると、仮想同期機の出力電圧と連系点電圧との電圧差が大きくなる。このため、電力変換器の出力電流が過大となることにより、当該電力変換器が保護停止することが問題となる。
この問題に対して、特許文献1では、電力系統に短絡事故が発生した際には、仮想同期機の内部インピーダンスを変化させて、電圧源としての電圧指令値を演算することで、過電流が発生しない様に上記電圧差を減少させる制御が行われる。従って、特許文献1の技術では、系統事故の際に適切な電流抑制効果を得るためには、仮想同期機の内部インピーダンスの変化量を適切に設定することが必要となる。
しかしながら、系統インピーダンスは負荷状況等によって変化する他、短絡事故の態様によっても変化するため、系統インピーダンスに対応させて、特許文献1の出力電流抑制部における、仮想同期機の内部インピーダンスの変化量(増大量)を適切化することが難しくなる。この結果、過電流の抑制効果を安定的に得られないことが懸念される。
本開示のある局面における目的は、電力系統に連系された電力変換器を、電圧源として動作させるとともに過電流の発生を抑制する制御を安定的に行うことが可能な電力変換装置及び制御装置を提供することである。
本開示のある実施の形態に従うと、電力変換装置が提供される。電力変換装置は、スイッチング素子を含んで構成された少なくとも1個の電力変換器と、電力変換器における電力変換を制御する制御装置とを備える。電力変換器は、直流電力源からの直流電力を交流電力に変換して電力系統に出力する。制御装置は、電圧制御部と、電流抑制制御部と、スイッチング制御部とを含む。電圧制御部は、電力系統とは異なる周波数及び位相の交流電圧を出力する電圧源として電力変換器を動作させるための基準電圧指令値を生成する。電流抑制制御部は、電力系統に対する電力変換器の連系点の交流電圧及び基準電圧指令値を用いて、電力変換器の電圧指令値を生成する。スイッチング制御部は、電圧指令値に従って電力変換器のスイッチング素子のオンオフを制御する。電流抑制制御部は、第1の補正演算部と、振幅補正部とを有する。第1の補正演算部は、連系点の交流電圧の低下に応じて、電圧指令値の振幅値を基準電圧指令値の振幅値よりも小さくするための第1の補正量を、連系点の交流電圧の振幅値を用いて演算する。振幅補正部は、基準電圧指令値の振幅値に第1の補正量を反映して電圧指令値の振幅値を設定する。
本開示の他のある実施の形態に従うと、直流電力源からの直流電力を交流電力に変換して電力系統に出力するための、スイッチング素子を含んで構成された電力変換器の制御装置が提供される。制御装置は、電圧制御部と、電流抑制制御部と、スイッチング制御部とを備える。電圧制御部は、電力系統とは異なる周波数及び位相の交流電圧を出力する電圧源として電力変換器を動作させるための基準電圧指令値を生成。電流抑制制御部は、電力系統に対する電力変換器の連系点の交流電圧及び基準電圧指令値を用いて、電力変換器の電圧指令値を生成する。スイッチング制御部は、電圧指令値に従って電力変換器のスイッチング素子のオンオフを制御する。電流抑制制御部は、第1の補正演算部と、振幅補正部とを有する、第1の補正演算部は、連系点の交流電圧の低下に応じて、電圧指令値の振幅値を基準電圧指令値の振幅値よりも小さくするための第1の補正量を、連系点の交流電圧の振幅値を用いて演算する。振幅補正部は、基準電圧指令値の振幅値に第1の補正量を反映して電圧指令値の振幅値を設定する。
本開示によれば、電力系統に連系された電力変換器を、電圧源として動作させるとともに過電流の発生を抑制する制御を安定的に行うことができる。
本実施の形態に係る電力変換装置の適用例である電力変換システムの構成を説明するブロック図である。 図1に示された電力変換器の構成の一例を示す回路図である。 図1に示された制御装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。 図1に示された電流抑制制御部の構成を説明するブロック図である。 図4に示されるリミッタによるリミットゲインの設定例を説明する概念図である。 電流抑制制御部の変形例を説明するブロック図である。 図6に示された電圧自動調整器の動作を説明するフローチャートである。 本実施の形態に係る電力変換装置の他の適用例を説明するブロック図である。
以下に、本開示の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下では、図中の同一又は相当部分には同一符号を付して、その説明は原則的に繰返さないものとする。
以下に、本開示の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下では、図中の同一又は相当部分には同一符号を付して、その説明は原則的に繰返さないものとする。
<システム構成の説明>
図1は、本実施の形態に係る電力変換装置の適用例である電力変換システムの構成を説明するブロック図である。電力変換システムは、電力系統2と、変圧器3と、電力変換装置6と、電流検出器7と、電圧検出器8と、蓄電要素40とを含む。電力変換装置6は、制御装置10と、電力変換器20とを含む。
電力変換器20は、直流電力を蓄積する蓄電要素40と、三相交流の電力系統2との間でDC/AC電力変換を実行する。具体的には、電力変換器20は、変圧器3を介して電力系統2に接続されており、蓄電要素40からの直流電力を交流電力に変換して、交流電力を電力系統2に出力する。この際に、電力変換器20は、後述する様に、制御装置10によって電圧源として制御される。
図2には、電力変換器20の構成例を説明する回路図が示される。
図2を参照して、蓄電要素40は、直列接続されたキャパシタ41,42を含む。尚、蓄電要素40としては、キャパシタの他、二次電池を始めとする直流電力の貯蔵素子を任意に適用することができる。蓄電要素40は「直流電力源」の一実施例に対応する。
電力変換器20は、3レベル変換器としての3レベルインバータ21u,21v,21wを有する。3レベルインバータ21u,21v,21wの各々は、トライアックで構成された4個のスイッチング素子を有する公知の構成であり、蓄電要素40と並列接続されたキャパシタの直流電圧を、4個のスイッチング素子のPWM(Pulse Modulation Control)制御によって、正弦波状の交流電圧に変換する。
図2中に示された、3レベルインバータ21u,21v,21wのそれぞれに入力されるオンオフ制御信号Sgu,Sgv,Sgwは、上記PWM制御によって生成された、各3レベルインバータにおける4個のスイッチング素子のオンオフ制御信号(4個分)を包括して示すものである。
3レベルインバータ21u,21v,21wは、三相の送電線にそれぞれ120度ずつ位相が異なる正弦波状の交流電圧を出力する。これにより、電力変換器20は、三相の3レベル変換器として動作する。
尚、電力変換器20については、DC/AC電力変換機能を有するものであれば、2レベル変換器、又は、モジュラーマルチレベル変換器等の自励式変換器によって構成することが可能である。又、DC側、即ち、「直流電力源」については、蓄電要素40に代えて、直流送電線による直流系統が接続されてもよい。
再び図1を参照して、電流検出器7は、電力系統2の三相の交流電流を検出する。具体的には、電流検出器7は、電力系統2(より具体的には、電力変換器20の連系点9)のa相の交流電流Ia、b相の交流電流Ib、およびc相の交流電流Icを検出する。交流電流Ia,Ib,Icは、制御装置10へ入力される。以下、交流電流Ia,Ib,Icを交流電流Isysとも総称する。
電圧検出器8は、電力系統2(より具体的には、電力変換器20の連系点9)の三相の交流電圧を検出する。例えば、電圧検出器8は、電力系統2のa相の交流電圧Va、b相の交流電圧Vb、およびc相の交流電圧Vcを検出する。交流電圧Va,Vb,Vcは、制御装置10へ入力される。以下、交流電圧Va,Vb,Vcを交流電圧Vsysとも総称する。
制御装置10は、電力変換器20の制御機能としての、電圧制御部12と、三相電圧指令生成部14と、PWM制御部16と、電流抑制制御部101とを含む。
図3には、制御装置10のハードウェア構成例が示される。図3には、コンピュータによって制御装置10を構成する例が示される。
図3を参照して、制御装置10は、1つ以上の入力変換器70と、1つ以上のサンプルホールド(S/H)回路71と、マルチプレクサ(MUX)72と、A/D変換器73と、1つ以上のCPU(Central Processing Unit)74と、RAM(Random Access Memory)75と、ROM(Read Only Memory)76と、1つ以上の入出力インターフェイス77と、補助記憶装置78とを含む。また、制御装置10は、構成要素間を相互に接続するバス79を含む。
入力変換器70は、入力チャンネルごとに補助変成器を有する。各補助変成器は、図1の電流検出器7および電圧検出器8による検出信号を、後続する信号処理に適した電圧レベルの信号に変換する。
サンプルホールド回路71は、入力変換器70ごとに設けられる。サンプルホールド回路71は、対応の入力変換器70から受けた電気量を表す信号を規定のサンプリング周波数でサンプリングして保持する。
マルチプレクサ72は、複数のサンプルホールド回路71に保持された信号を順次選択する。A/D変換器73は、マルチプレクサ72によって選択された信号をデジタル値に変換する。なお、複数のA/D変換器73を設けることによって、複数の入力チャンネルの検出信号に対して並列的にA/D変換を実行するようにしてもよい。
CPU74は、制御装置10の全体を制御し、プログラムに従って演算処理を実行する。揮発性メモリとしてのRAM75及び不揮発性メモリとしてのROM76は、CPU74の主記憶として用いられる。ROM76は、プログラム及び信号処理用の設定値などを収納する。補助記憶装置78は、ROM76に比べて大容量の不揮発性メモリであり、プログラム及び電気量検出値のデータなどを格納する。
入出力インターフェイス77は、CPU74及び外部装置の間で通信する際のインターフェイス回路である。
なお、図2の例とは異なり、制御装置10の少なくとも一部をFPGA(Field Programmable Gate Array)および、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の回路を用いて構成することも可能である。
再び図1を参照して、電圧制御部12、三相電圧指令生成部14、PWM制御部16、及び、電流抑制制御部100の各機能は、制御装置10によるハードウェア処理、及び/又は、ソフトウェア処理によって実現される。
電圧制御部12は、電力変換器20を仮想同期機として動作させるための電圧指令値として、2軸(d-q軸)の回転座標系でのd軸の電圧指令値Vdbs及びq軸の電圧指令値Vqbsを生成する。以下では、電圧制御部12による電圧指令値Vdbs,Vqbsについて、基準電圧指令値Vdbs,Vqbsと称する。
電流抑制制御部100は、基準電圧指令値Vdbs,Vqbsに対して、過大電流を抑制するための電流抑制制御による補正量を反映することで、最終的な2軸上での電圧指令値Vd*,Vq*を生成する。
三相電圧指令生成部14は、電流抑制制御部100からのd-q軸上の電圧指令値Vd*,Vq*を、予め定められた二相/三相座標変換によって三相の電圧指令値Vu*,Vv*,Vw*に変換する。電圧指令値Vu*,Vv*,Vw*は、位相が120度ずつずれた正弦波電圧となる。
PWM制御部16は、三相の電圧指令値Vu*,Vv*,Vw*の各々とキャリア信号とを比較するPWM制御によって、図2に示された3レベルインバータ21u,21v,21wの各々の4個のスイッチング素子のオンオフ制御信号Sgu,Sgv,Sgwを生成する。
3レベルインバータ21uは、オンオフ制御信号Sguに従って4個のスイッチング素子がオンオフ動作することによって、電圧指令値Vu*に従う正弦波状の交流電圧を出力する。同様に、3レベルインバータ21vは、オンオフ制御信号Sgvに従ってスイッチング動作することによって、電圧指令値Vv*に従う正弦波状の交流電圧を出力し、3レベルインバータ21wは、オンオフ制御信号Sgwに従ってスイッチング動作することによって、電圧指令値Vw*に従う正弦波状の交流電圧を出力する。電力変換器20は、この様にスイッチング動作することで、電力系統2とは異なる振幅及び位相の交流電圧を出力する電圧源として動作することが理解される。
尚、電圧制御部12では、同期発電機が電力系統に接続される場合の挙動を模擬するための基準電圧指令値Vdbs,Vqbsについて、任意の公知の技術によって作成することができる。例えば、特許文献1において、出力電流抑制部の動作を停止させて内部インピーダンスを一定とした状態で生成された電圧指令値(三相)を3相/2相変換して得られるd-q軸の電圧指令値が、電圧制御部12によって生成される基準電圧指令値Vdbs,Vqbsと等価である。
即ち、本実施の形態では、電流抑制制御部100によって電圧指令値が補正されない場合には、Vd*=Vdbs,Vd*=Vqbsにそのまま設定されて、電力変換器20は、通常の仮想同期機制御のための電圧源として制御されることになる。
<制御系の詳細な説明>
次に、本実施の形態で配置される、過大電流を抑制するための電流抑制制御部100の構成について説明する。
図4は、電流抑制制御部100の構成を説明するブロック図である。
図4に示される様に、電流抑制制御部100は、極座標変換部110と、三相/二相座標変換部120と、電圧指令振幅補正部130と、極座標逆変換部180とを含む。
極座標変換部110は、電圧制御部12によって生成された基準電圧指令値Vdbs,Vqbsを、2軸の回転座標系(d-q軸)上で極座標(rθ)変換することで、基準電圧指令値の振幅値Vmgbs(基準振幅値)及び位相Vθbs(基準位相)を出力する。基準振幅値Vmgbs及び基準位相Vθbsは、下記の式(1),(2)で示される。
Vmgbs=√(Vdbs2+Vqbs2) …(1)
Vθbs=tan-1(Vqbs/Vdbs) …(2)
三相/二相座標変換部120は、電圧検出器8によって検出された連系点9での交流電圧Vsys(三相)を三相/二相(3φ/dq)変換して、2軸の回転座標系のd軸電圧VdFB及びq軸電圧VqFBを生成する。以下では、d軸電圧VdFB及びq軸電圧VqFBを、「フィードバック電圧」とも称する。
電圧指令振幅補正部130は、振幅演算部140と、振幅偏差演算部150と、リミッタ160と、調整ゲイン乗算部161と、乗算器170と、減算器175とを有する。
振幅演算部140は、d軸及びq軸のフィードバック電圧VdFB,VqFBの振幅である、フィードバック振幅値VmgFBを算出する。振幅演算部140は、ローパスフィルタ(LPF)141,142と、2乗演算のための乗算器143,144と、加算器145と、根号演算器146とを有する。
ローパスフィルタ141,142は、移動平均フィルタ等によって構成することができる。乗算器143、144及び加算器145によって、高周波成分が除去されたフィードバック電圧VdFB,VqFBの2乗和(VdFB2+VqFB2)が算出される。根号演算器146は、高周波成分が除去されたフィードバック電圧VdFB,VqFBの電圧振幅値(VmgFB)を出力する。
振幅偏差演算部150は、基準振幅値Vmgbsからフィードバック振幅値VmgFBを減算した振幅偏差値(Vmgbs-VmgFB)を出力する。
リミッタ160は、フィードバック振幅値VmgFBに応じてリミットゲインKlmtを設定する。調整ゲイン乗算部161は、リミットゲインKlmtに調整ゲインKcmpを乗算することによって、補正ゲインKcを出力する。調整ゲインKcmpは、基本的には1.0であるが、必要に応じて0<Kcmp<1、或いは、Kcmp>1に設定することができる。以下では、説明を簡単にするために、Kcmp=1.0とする。
乗算器170は、振幅偏差演算部150から出力された振幅偏差(Vmgbs-VmgFB)及び補正ゲインKcの乗算値を、振幅補正量ΔVmgとして出力する。
図5には、リミッタ160によるリミットゲインKlmtの設定例を説明する概念図が示される。
図5に示される様に、フィードバック振幅値VmgFBが予め定められた判定値Vtより小さいときに、電圧指令値の振幅補正をオンするために、リミットゲインKlmt=1.0に設定される。一方で、フィードバック振幅値VmgFBが当該判定値以上のときには、電圧指令値の振幅補正をオフするために、リミットゲインKlmt=0に設定される。
判定値Vtは、連系点の交流電圧Vsysの低下を検出するための予め定められた判定値Vminに対応して設定される。例えば、交流電圧Vsysの振幅値が判定値Vmin以下になると、VmgFB≦Vtとなる様に、必要であれば、三相/二相座標変換部120での三相/二相変換における振幅変換比を反映して、判定値Vtは設定される。
再び図4を参照して、Klmt=0に設定されると、補正ゲインKcも0になるため、振幅補正量ΔVmg=0となることが理解される。一方で、Klmt=1に設定されると、補正ゲインKc=1.0に設定されるので、振幅補正量ΔVmg=Vmgbs-VmgFBとなることが理解される。
減算器175は、基準振幅値Vmgbsから振幅補正量ΔVmgを減算することによって、振幅補正量ΔVmgが反映された電圧指令振幅値Vmg*を出力する。上述のリミットゲインKlmtの設定により、連系点9の電圧が低下して、フィードバック振幅値VmgFBが判定値Vtよりも小さくなると、電圧振幅指令値Vmg*は、式(3)に従って設定される。
Vmg*=Vmgbs-(Vmgbs-VmgFB)=VmgFB …(3)
尚、上述の調整ゲインKcmp≠1.0のときには、式(3)は、Vmg*=Kcmp・VmgFBとなる。この様に、連系点の電圧が低下すると、電圧振幅指令値Vmg*は、電圧振幅指令値Vmg*ではなく、連系点の実際の電圧振幅値に従って設定される様に補正される。
一方で、連系点の電圧が低下しておらず、フィードバック振幅値VmgFBが判定値Vt以上であるときには、ΔVmg=0に設定されるので、基準振幅値Vmgbsが補正されずに電圧振幅指令値Vmg*に設定される(Vmg*=Vmgbs)。即ち、電圧振幅指令値Vmg*は、基準振幅値Vmgbsに従って設定される。
又、電圧位相指令値Vθ*には、極座標変換部110で算出された基準位相Vθbsがそのまま設定される。
この様に、図4の構成例では、振幅補正量ΔVmgは、連系点9の交流電圧Vsysの低下に応じて電圧振幅指令値Vmg*を基準振幅値Vmgbsよりも小さくするための「第1の補正量」の一実施例に対応する。振幅演算部140、振幅偏差演算部150、リミッタ160、調整ゲイン乗算部161、及び、乗算器170によって、「第1の補正演算部」の一実施例を構成することができる。又、減算器175は「振幅補正部」の一実施例に対応する。
極座標逆変換部180は、2軸の回転座標軸にて極座標表示された電圧振幅指令値Vmg*及び電圧位相指令値Vθ*から、三相の電圧指令値Vu*,Vv*,Vw*を生成する。
極座標逆変換部180では、式(4),(5)によって、電圧振幅指令値Vmg*及び電圧位相指令値Vθ*が、d軸及びq軸の電圧指令値Vd*,Vq*に変換される。
Vd*=Vmg*・cos(Vθ*) …(4)
Vq*=Vmg*・sin(Vθ*) …(5)
式(4),(5)で得られたd軸及びq軸の電圧指令値Vd*,Vq*は、図1に示された三相電圧指令生成部14へ入力される。三相電圧指令生成部14は、予め定められた二相/三相座標変換、即ち、三相/二相座標変換部120での三相/二相変換の逆変換によって三相の電圧指令値Vu*,Vv*,Vw*に変換する。更に、図1に示されたPWM制御部16は、三相電圧指令生成部14からの電圧指令値Vu*、Vv*、Vw*に従ったPWM制御により、図2に示された3レベルインバータ21u,21v,21wのそれぞれの4個のスイッチング素子のオンオフ制御信号Sgu,Sgv,Sgwを生成する。即ち、三相電圧指令生成部14及びPWM制御部16によって、「スイッチング制御部」の一実施例を構成することができる。
振幅補正量ΔVmg=0、即ち、電圧指令値の振幅補正がオフされるときは、d軸及びq軸の電圧指令値Vd*,Vq*は、電圧制御部12からのd軸及びq軸の基準電圧指令値Vdbs,Vqbsに従って設定される(Vd*=Vdbs,Vq*=Vqbs)。
これに対して、リミットゲイン=1.0とした振幅補正量ΔVmgによって電圧指令値の振幅が補正されるときには、d軸及びq軸の電圧指令値Vd*,Vq*は、連系点の実際の電圧振幅値と同等の電圧振幅を有する様に設定される。
この様に、本実施の形態では、連系点の電圧振幅が判定値Vminまで低下していない通常時には、電圧指令値の振幅補正がオフされて、電圧制御部12からの基準電圧指令値Vdbs,Vqbsに従って、電力変換器20を仮想同期機として動作させることができる。
これに対して、電力系統2での地絡事故等の発生により連系点の電圧振幅が判定値Vminまで低下すると、電圧指令値の振幅(Vmg*)を、基準振幅値Vmgbsよりも低下させる電流抑制制御によって、電圧源として制御される電力変換器20の出力電圧と連系点との電圧差が大きくなって、電力変換器20の出力電流が過大になることを防止できる。
この際に、連系点9の電圧振幅のフィードバック値(VmgFB)を用いて電圧指令値の振幅を設定することで、電力系統2のインピーダンスを把握することなく、上記出力電流抑制制御を実現することができる。
この様に、本実施の形態に係る電力変換装置によれば、電力系統に連系された電力変換器を電圧源として動作させる制御において、電力系統での地絡事故等によって電力変換器の連系点の電圧が低下した際に、過電流の発生を抑制する制御を安定的に行うことができる。
<電流抑制制御部の変形例>
図6には、電流抑制制御部の変形例を説明するブロック図が示される。
図6に示される、変形例に係る電流抑制制御部101は、図4の電流抑制制御部100と比較して、電圧指令振幅補正部130に代えて、電圧指令振幅補正部131を含む点で異なる。電圧指令振幅補正部131は、電圧指令振幅補正部130の構成に加えて、電圧自動調整器(AC-VCR)200と、減算器210とを更に含む。電圧指令振幅補正部131のこれ以外の構成は、図4の電圧指令振幅補正部130と同様であるので詳細な説明は繰り返さない。
電圧指令振幅補正部131において、乗算器170は、図4での振幅補正量ΔVmgに相当する第1の振幅補正量VmgC1を出力する。即ち、第1の振幅補正量VmgC1は、下記の式(6)で示される。図6でも、説明を簡単にするために調整ゲインKcmp=1.0であるものとする。
VmgC1=Klmt・Kcmp・(Vmgbs-VmgFB) …(6)
電圧自動調整器200は、リミットゲインKlmt=0に設定されたときに動作して、連系点の電圧振幅のフィードバック値(VmgFB)に基づく第2の振幅補正量VmgC2を出力する。一方で、リミットゲインKlmt=1.0に設定されたときには、第2の振幅補正量VmgC2=0に設定される。
減算器210は、乗算器170からの第1の振幅補正量VmgC1から、電圧自動調整器200からの第2の振幅補正量VmgC2を減算した値を、振幅補正量ΔVmgとして減算器175に対して出力する。
従って、減算器175から出力される電圧指令振幅値Vmg*は、下記の式(7)によって示される。
Vmg*=Vmgbs-VmgC1+VmgC2 …(7)
図7には、電圧自動調整器200の動作を説明するためのフローチャートが示される。
図7に示される様に、電圧自動調整器200は、リミットゲインKlmt=0に設定されたときに、ステップ(以下、単に「S」と表記する)S110がYES判定されて作動する。具体的には、電圧自動調整器200は、S120により、振幅演算部140によって求められたフィードバック振幅値VmgFBを読込むと、S130により、フィードバック振幅値VmgFBに基づいて第2の振幅補正量VmgC2を算出する。第2の振幅補正量VmgC2は、基準振幅値Vmgbsに対するフィードバック振幅値VmgFBの偏差ΔVmgFB(ΔVmgFB=Vmgbs-VmgFB)を補償する様に設定することができる。
例えば、偏差ΔVmgFB及び比例ゲインKpの積に従って、第2の振幅補正量VmgC2を算出することができる(VmgC2=Kp・ΔVmgFB)。これにより、VmgFB<Vmgbsの場合には、VmgC2>0に設定する一方で、VmgFB>Vmgbsの場合には、VmgC2<0に設定することができるので、偏差ΔVmgFBをゼロに近付ける様にフィードバック制御を行うことができる。
これに対して、電圧自動調整器200は、リミットゲインKlmt≠0(即ち、Klmt=1.0)に設定されたときに、S110がNO判定されて停止する。この場合には、S140により、第2の振幅補正量VmgC2=0に設定される。
再び図6を参照して、リミットゲインKlmt=1,0に設定されることにより、第1の振幅補正量VmgC1=Vmgbs-VmgFBに設定されるときには、電圧自動調整器200は停止されて、第2の振幅補正量VmgC2=0に設定される。この結果、電力系統2での異常によって連系点の電圧振幅が判定値Vminまで低下した場合には、電圧自動調整器200は停止して、電圧振幅指令値Vmg*は、図4で説明したのと同様に設定される。
これに対して、連系点の電圧振幅が判定値Vminまで低下していないため、リミットゲインKlmt=0に設定される通常時には、電圧自動調整器200による第2の振幅補正量VmgC2によって基準振幅値Vmgbsを補正する態様で、電圧振幅指令値Vmg*が設定される(Vmg*=Vmgbs+VmgC2)。これにより、電圧指令振幅Vmg*が基準振幅値Vmgbsと同等に設定される通常時には、連系点の電圧振幅を、基準振幅値Vmgbsに一致させるフィードバック制御が実現される。
図6の変形例の電流抑制制御部101によれば、電流抑制制御部100の効果に加えて、電流抑制制御が実行されていないとき(即ち、電力系統2に地絡事故等が発生していない通常時)の、電力変換器20の出力電圧の制御精度を高めることができる。
図6の例では、第1の振幅補正量VmgC1は「第1の補正量」に対応し、第2の振幅補正量VmgC2は「第2の補正量」に対応する。更に、電圧自動調整器200は、「第2の補正演算部」の一実施例に対応する。又、減算器210及び175によって「振幅補正部」の一実施例が構成される。
<電力変換装置の適用例>
図8には、本実施の形態に係る電力変換装置の他の適用例が示される。
図8の適用例では、本実施の形態に係る電力変換装置6は、複数個(n個)の電力変換器20(1)~20(n)を並列動作させることで大容量化を実現する回路構成を有する。
具体的には、電力変換器20(1)~20(n)の各々は、図1の電力変換器20と同様に制御装置10からのオンオフ制御信号Sg(1)~Sg(n)に従ってスイッチング制御されることで、図1の蓄電要素40に対応する直流電力源250からの直流電圧を三相の交流電圧に変換する。即ち、図8に示されたオンオフ制御信号Sg(1)~Sg(n)の各々は、三相分のオンオフ制御信号(例えば、図2におけるSgu,Sqv,Sgw)を包括するものである。
電力変換器20(1)~20(n)から出力された正弦波状の交流電圧は、一次側が電力変換器20(1)~20(n)とそれぞれ接続された多重巻線TR(1)~TR(n)を有する多重変圧器230で合成されて、電力線215へ出力される。電力線215は、図1の変圧器3に相当する主変圧器220を介して、図1の電力系統2に含まれる高圧電力線260に接続される。
図8の構成例においても、制御装置10は、図4又は図6の構成によって、d軸電圧指令値Vd*及びq軸電圧指令値Vq*を生成する。そして、d-q軸の電圧指令値Vd*,Vq*を二相/三相変換する際に、交流電圧指令値Vu*,Vv*,Vw*は、電力変換器20(1)~20(n)の各々について個別に生成される。これにより、本実施の形態での電流抑制制御が反映された共通の電圧指令値Vd*,Vq*を用いて、電力変換器20(1)~20(n)を並列動作することで、電力変換装置6の大容量化を図ることができる。
尚、本実施の形態では、電圧制御部12において、電力変換器20を電圧源として動作させるための電圧指令値を、電力変換器20を仮想同期機として動作させる様に生成する例を説明したが、当該電圧指令値は、当該仮想同期機制御によって生成されることが限定されるものではない。即ち、本実施の形態に係る電力変換装置は、電力系統2とは異なる振幅及び位相の交流電圧を出力する電圧源として電力変換器20を動作させるための任意の制御方式によって生成される電圧指令値に対して、図4又は図6で説明した電流抑制制御部100,101を作用させることで実現される。
又、本実施の形態では、図5に示された様に、リミットゲインKlmtを0又は1.0の2値に設定する例を説明したが、リミットゲインKlmtは、連系点9の交流電圧Vsysの低下に応じて、多段階、又は、連続的に大きくなる様に設定されてもよい。この場合には、電流抑制制御のオン時(0<Klmt≦1.0)において、調整ゲインKcmp=1.0であっても、電圧振幅指令Vmg*が、フィードバック振幅値VmgFB(交流電圧Vsysの振幅値)及び基準振幅値Vmg*の中間に設定されるケースが発生する。
上述の実施の形態として例示した構成は、本開示の構成の一例であり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本開示の要旨を逸脱しない範囲で、一部を省略する等、変更して構成することも可能である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
2 電力系統、3 変圧器、6 電力変換装置、7 電流検出器、8 電圧検出器、9 連系点、10 制御装置、12 電圧制御部、14 三相電圧指令生成部、16 PWM制御部、20 電力変換器、21u,21v,21w 3レベルインバータ、40 蓄電要素、41,42 キャパシタ、100,101 電流抑制制御部、110 極座標変換部、120 二相座標変換部、130,131 電圧指令振幅補正部、140 振幅演算部、141,142 ローパスフィルタ、143,144,170 乗算器、145 加算器、146 根号演算器、150 振幅偏差演算部、160 リミッタ、161 調整ゲイン乗算部、175,210 減算器、180 逆変換部、200 電圧自動調整器、215 電力線、220 主変圧器、230 多重変圧器、260 高圧電力線、Isys 交流電流、Kcmp 調整ゲイン、Klmt リミットゲイン、Sg(1)~Sg(n),Sgu,Sgv,Sgw オンオフ制御信号、TR(1)~TR(n) 多重巻線、Vθ* 電圧位相指令値、Vθbs 基準位相、Vsys 交流電圧(連系点)、Vdbs,Vqbs 基準電圧指令値、VdFB,VqFB フィードバック電圧(連系点)、Vd*,Vq* 電圧指令値、VmgC1 第1の振幅補正量、VmgC2 第2の振幅補正量、VmgFB フィードバック振幅値、Vmgbs 基準振幅値、Vt 判定値(連系点電圧低下)、Vu*,Vv*,Vw* 交流電圧指令値。

Claims (15)

  1. 直流電力源からの直流電力を交流電力に変換して電力系統に出力するための、スイッチング素子を含んで構成された少なくとも1個の電力変換器と、
    前記電力変換器における電力変換を制御する制御装置とを備え、
    前記制御装置は、
    前記電力系統とは異なる周波数及び位相の交流電圧を出力する電圧源として前記電力変換器を動作させるための基準電圧指令値を生成する電圧制御部と、
    前記電力系統に対する前記電力変換器の連系点の交流電圧及び前記基準電圧指令値を用いて、前記電力変換器の電圧指令値を生成する電流抑制制御部と、
    前記電圧指令値に従って前記電力変換器の前記スイッチング素子のオンオフを制御するスイッチング制御部とを含み、
    前記電流抑制制御部は、
    前記連系点の交流電圧の低下に応じて、前記電圧指令値の振幅値を前記基準電圧指令値の振幅値よりも小さくするための第1の補正量を、前記連系点の前記交流電圧の振幅値を用いて演算する第1の補正演算部と、
    前記基準電圧指令値の振幅値に前記第1の補正量を反映して前記電圧指令値の振幅値を設定する振幅補正部とを有する、電力変換装置。
  2. 前記第1の補正演算部は、前記連系点の交流電圧の振幅値が予め定められた判定値よりも大きいときには、前記第1の補正量をゼロに設定する、請求項1記載の電力変換装置。
  3. 前記第1の補正演算部は、前記連系点の交流電圧の振幅値が予め定められた判定値以下のときには、前記基準電圧指令値の振幅値及び前記連系点の交流電圧の振幅値の差分に従って前記第1の補正量を設定する、請求項1記載の電力変換装置。
  4. 前記第1の補正演算部は、前記連系点の交流電圧の振幅値が予め定められた判定値よりも大きいときには基準電圧指令値の振幅に従って前記電圧指令値の振幅を設定する一方で、前記連系点の交流電圧の振幅が前記判定値以下であるときには、前記連系点の交流電圧の振幅に従って前記電圧指令値の振幅を設定する様に第1の補正量を演算する、請求項1~3のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  5. 前記電流抑制制御部は、
    前記電圧指令値の振幅値が前記基準電圧指令値の振幅値と同等に設定されるときに、前記連系点の交流電圧の振幅値に応じて第2の補正量を演算する第2の補正演算部を更に含み、
    前記振幅補正部は、前記基準電圧指令値の振幅値に前記第1及び第2の補正量を反映して前記電圧指令値の振幅値を設定する、請求項1~4のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  6. 前記第2の補正演算部は、前記基準電圧指令値の振幅値に対する前記連系点の交流電圧の振幅値の偏差を補償する様に前記第2の補正量を演算する、請求項5記載の電力変換装置。
  7. 前記電圧指令値の位相は、前記基準電圧指令値の位相に従って設定される請求項1~6のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  8. 前記電力変換器は、複数個配置され、
    前記複数個の電力変換器は、多重変圧器を介して前記電力系統に並列に接続され、
    前記制御装置は、前記電流抑制制御部によって生成された共通の前記電圧指令値に従って、前記複数個の電力変換器を並列に動作させる、請求項1~7のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  9. 直流電力源からの直流電力を交流電力に変換して電力系統に出力するための、スイッチング素子を含んで構成された電力変換器の制御装置であって、
    前記電力系統とは異なる周波数及び位相の交流電圧を出力する電圧源として前記電力変換器を動作させるための基準電圧指令値を生成する電圧制御部と、
    前記電力系統に対する前記電力変換器の連系点の交流電圧及び前記基準電圧指令値を用いて、前記電力変換器の電圧指令値を生成する電流抑制制御部と、
    前記電圧指令値に従って前記電力変換器の前記スイッチング素子のオンオフを制御するスイッチング制御部とを備え、
    前記電流抑制制御部は、
    前記連系点の交流電圧の低下に応じて、前記電圧指令値の振幅値を前記基準電圧指令値の振幅値よりも小さくするための第1の補正量を、前記連系点の前記交流電圧の振幅値を用いて演算する第1の補正演算部と、
    前記基準電圧指令値の振幅値に前記第1の補正量を反映して前記電圧指令値の振幅値を設定する振幅補正部とを含む、制御装置。
  10. 前記第1の補正演算部は、前記連系点の交流電圧の振幅値が予め定められた判定値よりも大きいときには、前記第1の補正量をゼロに設定する、請求項9記載の制御装置。
  11. 前記第1の補正演算部は、前記連系点の交流電圧の振幅値が予め定められた判定値以下のときには、前記基準電圧指令値の振幅値及び前記連系点の交流電圧の振幅値の差分に従って前記第1の補正量を設定する、請求項9記載の制御装置。
  12. 前記第1の補正演算部は、前記連系点の交流電圧の振幅値が予め定められた判定値よりも大きいときには基準電圧指令値の振幅に従って前記電圧指令値の振幅を設定する一方で、前記連系点の交流電圧の振幅が前記判定値以下であるときには、前記連系点の交流電圧の振幅に従って前記電圧指令値の振幅を設定する様に第1の補正量を演算する、請求項9~11のいずれか1項に記載の制御装置。
  13. 前記電流抑制制御部は、
    前記電圧指令値の振幅値が前記基準電圧指令値の振幅値と同等に設定されるときに、前記連系点の交流電圧の振幅値に応じて第2の補正量を演算する第2の補正演算部を更に含み、
    前記振幅補正部は、前記基準電圧指令値の振幅値に前記第1及び第2の補正量を反映して前記電圧指令値の振幅値を設定する、請求項9~12のいずれか1項に記載の制御装置。
  14. 前記第2の補正演算部は、前記基準電圧指令値の振幅値に対する前記連系点の交流電圧の振幅値の偏差を補償する様に前記第2の補正量を演算する、請求項13記載の制御装置。
  15. 前記電圧指令値の位相は、前記基準電圧指令値の位相に従って設定される請求項9~14のいずれか1項に記載の制御装置。
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