JP7050594B2 - 作業車 - Google Patents

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Description

本発明は、自動制御可能な作業車に関する。
特許文献1には、自走しながら草(芝)等を刈り取る草刈機が開示されている。特許文献1の草刈機は、走行機体の下部に設けられたモーアユニットを備えており、モーアユニット内のブレードユニットを回転駆動させることで草地や芝地の草刈りを行う。
この草刈機には、例えば、左右の走行輪をそれぞれ操作するための左走行レバー及び右走行レバーと、エンジンの回転数を変更可能なアクセルレバーと、PTO軸への動力の入り切りを操作するためのPTOレバーと、左右の走行輪を停止させるためのブレーキレバーと、モーアユニットの上昇及び下降を操作するための上昇ペダル及び下降ペダルとを含む各種の操作具が設けられている。草刈機の運転者は、これらの各種の操作具を操作することで、草刈機の走行方向、走行速度及びモーアユニットの昇降等を制御することができる。
特開2016-123377号公報
上記の通り、草刈機においては、各種の操作具を操作することで草刈機の走行方向、走行速度及びモーアユニットの昇降等を制御できるが、特許文献1に記載のタイプの草刈機においても、各種の操作具を実際に運転者が操作することなく、自動で草刈機を走行させ、自動で草刈りを行わすことが可能な構成が望まれている。
しかし、上記の草刈機においては、例えば、左走行輪を駆動するために左走行輪に動力を与える左無段変速装置と、左走行輪を操作する左走行レバーとは、リンクを介して連結されている。つまり、左走行レバーが操作されると、その操作がリンクを介して左無段変速装置に伝達され、左走行輪は、当該左走行レバーの操作に応じて駆動される。このように、左走行レバーと左無段変速装置とはリンクを介して機械的に連結されているため、左無段変速装置の駆動のための信号を送信して自動で左無段変速装置を駆動させて左走行輪を駆動する技術の適用が困難である。その他の操作具も同様にリンクを介して駆動機構に連結されており、同様に信号を送信することで駆動機構を制御する技術の適用が困難である。よって、操作具と駆動機構とがリンクを介して機械的に連結された構成を採用している上述のような作業機において、自動制御可能な構成を提供することが望まれている。
そこで、本発明は、自動制御可能な作業車を提供することを目的とする。
本発明に係る作業車の特徴構成は、
左右一対の前輪及び左右一対の後輪を含む車輪を有する走行機体と、
前記走行機体の左側に配置された前輪及び後輪の少なくともいずれかに走行のための動力を供給する左無段変速装置、及び、前記走行機体の右側に配置された前輪及び後輪の少なくともいずれかに走行のための動力を供給する右無段変速装置と、
前記走行機体の左側に配置された前輪及び後輪の少なくともいずれかの駆動を操作するための左走行操作具、及び、前記走行機体の右側に配置された前輪及び後輪の少なくともいずれかの駆動を操作するための右走行操作具と、
前記左走行操作具の操作を前記左無段変速装置に伝達するために、前記左走行操作具と左無段変速装置とを連結する左走行リンクと、前記右走行操作具の操作を前記右無段変速装置に伝達するために、前記右走行操作具と無段変速装置とを連結する右走行リンクと、
前記左走行操作具及び前記左走行リンクの少なくともいずれかを駆動させる左走行駆動部、及び、前記右走行操作具及び前記右走行リンクの少なくともいずれかを駆動させる右走行駆動部と、
前記走行機体を自動で制御する自動制御モードにおいて、前記左走行操作具に対する左走行指令を受信すると、前記左走行駆動部を動作させ、前記右走行操作具に対する右走行指令を受信すると、前記右走行駆動部を動作させる走行制御部と、を備える点にある。
上記構成により、自動制御モードにおいて、走行制御部は、走行指令に応じて走行駆動部を動作させるため、走行操作具が及び走行リンクが駆動される。これにより、走行操作具に走行リンクを介して機械的に連結されている無段変速装置を駆動することができる。
よって、走行操作具等の操作具と、無段変速装置などの駆動機構とが、走行リンク等のリンクを介して機械的に連結された構成を採用している作業車であっても、走行輪を自動で動作させて走行させる等の自動制御が可能である。
本発明に係る作業車の更なる特徴構成は、
前記走行制御部は、前記自動制御モードにおいて、前記左走行操作具のニュートラル位置への設定又は解除の左ニュートラル指令を受信すると、前記左走行操作具を前記左ニュートラル指令に応じて前記左走行駆動部を動作させ、前記右走行操作具のニュートラル位置への設定又は解除の右ニュートラル指令を受信すると、前記右走行操作具を前記ニュートラル指令に応じて前記右走行駆動部を動作させる点にある。
上記構成により、自動制御モードにおいては、走行制御部が、ニュートラル指令に応じて走行駆動部を動作させるため、走行操作具がニュートラル位置に設定され、あるいは、ニュートラル位置から解除される。これにより、走行操作具と無段変速装置とが走行リンクを介して機械的に連結された構成を採用している作業車であっても、走行操作具を自動でニュートラル位置に設定又は解除し、無段変速装置をニュートラル状態又はニュートラル状態から解除できる。
本発明に係る作業車の更なる特徴構成は、
エンジンと、
前記エンジンの回転数を操作するためのアクセル操作具と、
前記アクセル操作具の操作を前記エンジンに伝達するために、前記アクセル操作具と前記エンジンとを連結するアクセルリンクと、
前記アクセル操作具及び前記アクセルリンクの少なくともいずれかを駆動させるアクセル駆動部と、を備え、
前記走行制御部は、前記自動制御モードにおいて、前記アクセル操作具に対する回転数調整指令を受信すると、前記アクセル駆動部を動作させる点にある。
上記構成により、自動制御モードにおいては、走行制御部が、回転数調整指令に応じてアクセル駆動部を動作させるため、アクセル操作具及びアクセルリンクが駆動される。これにより、アクセル操作具とエンジンとがアクセルリンクを介して機械的に連結された構成を採用している作業車であっても、エンジンの回転数を自動制御可能である。
本発明に係る作業車の更なる特徴構成は、
エンジンからの動力を外部に取り出すPTO軸と、
前記エンジンから前記PTO軸に伝達される動力の入り切りを行うPTOクラッチと、
前記PTOクラッチを操作するためのPTO操作具と、
前記PTO操作具の操作を前記PTOクラッチに伝達するために、前記PTO操作具と前記PTOクラッチとを連結するPTOリンクと、
前記PTO操作具及び前記PTOリンクの少なくともいずれかを駆動させるPTO駆動部と、を備え、
前記走行制御部は、前記自動制御モードにおいて、前記PTO操作具に対する入り切り指令を受信すると、前記PTO駆動部を動作させる点にある。
上記構成により、自動制御モードにおいては、走行制御部が、入り切り指令に応じてPTO駆動部を動作させるため、PTO操作具及びPTOリンクが駆動される。これにより、PTO操作具とPTOクラッチとがPTOリンクを介して機械的に連結された構成を採用している作業車であっても、PTOクラッチの入り切りを自動制御可能である。
本発明に係る作業車の更なる特徴構成は、
前記前輪及び前記後輪の少なくともいずれかの駆動を停止するためのブレーキと、
前記ブレーキを操作するためのブレーキ操作具と、
前記ブレーキ操作具の操作を前記ブレーキに伝達するために、前記ブレーキ操作具と前記ブレーキとを連結するブレーキリンクと、
前記ブレーキ操作具と及び前記ブレーキリンクの少なくともいずれかを駆動させるブレーキ駆動部と、を備え、
前記走行制御部は、前記自動制御モードにおいて、前記ブレーキ操作具に対するブレーキ指令を受信すると、前記ブレーキ駆動部を動作させる点にある。
上記構成により、自動制御モードにおいては、走行制御部が、ブレーキ指令に応じてブレーキ駆動部を動作させるため、ブレーキ操作具及びブレーキリンクが駆動される。これにより、ブレーキ操作具とブレーキとがブレーキリンクを介して機械的に連結された構成を採用している作業車であっても、ブレーキを自動制御可能である。
本発明に係る作業車の更なる特徴構成は、
前記ブレーキが操作された状態において、前記ブレーキ操作具をロックするブレーキロック部と、
前記ブレーキロック部による前記ブレーキ操作具のロック、または、ロックの解除を操作するブレーキロック操作具と、
前記ブレーキロック部を駆動させるブレーキロック駆動部と、を備え、
前記走行制御部は、前記自動制御モードにおいて、前記ブレーキ操作具をロックするロック指令を受信すると、前記ブレーキロック部により前記ブレーキ操作具をロックするようにブレーキロック駆動部を動作させ、前記ブレーキ操作具のロックを解除するロック解除指令を受信すると、前記ブレーキロック部による前記ブレーキ操作具のロックを解除するようにブレーキロック駆動部を動作させる点にある。
上記構成により、自動制御モードにおいて、走行制御部は、ブレーキ操作具のロック指令又はロック解除指令を受信すると、ブレーキロック駆動部を動作させる。ブレーキロック駆動部は、ロック指令又はロック解除指令に応じてブレーキロック部を駆動する。これにより、ブレーキロック部を自動制御してブレーキ操作具をロック状態又はロック解除状態にできる。
本発明に係る作業車の更なる特徴構成は、
草を刈り取るモーアユニットと、
前記モーアユニットの上下動を操作するためのモーア昇降操作具と、
前記モーア昇降操作具の操作に応じて、前記モーアユニットを上下動するモーア昇降機構と、
前記モーア昇降操作具と前記モーア昇降機構とを連結するモーア昇降リンクと、
前記モーア昇降操作具及び前記モーア昇降リンクの少なくともいずれかを駆動させるモーア昇降駆動部と、を備え、
前記走行制御部は、前記自動制御モードにおいて、前記モーア昇降操作具に対するモーア上昇指令又はモーア下降指令を受信すると、前記モーア昇降駆動部を動作させる点にある。
上記構成により、自動制御モードにおいて、走行制御部は、モーア上昇指令又はモーア下降指令に応じてモーア昇降駆動部を動作させるため、モーア昇降操作具及びモーア昇降リンクが駆動される。これにより、モーア昇降操作具とモーア昇降機構とがモーア昇降リンクを介して機械的に連結された構成を採用している作業車であっても、モーア昇降機構を自動制御可能である。
本発明に係る作業車の更なる特徴構成は、
前記モーアユニットにより刈り取る草の刈高さの調整を操作する刈高さ操作具と、
前記刈高さ操作具の操作に応じて、前記モーアユニットを上下動する刈高さ調整機構と、
前記刈高さ操作具の操作を前記刈高さ調整機構に伝達するために、刈高さ操作具と刈高さ調整機構とを連結する刈高さ調整リンクと、
前記刈高さ操作具及び前記刈高さ調整リンクの少なくともいずれかを駆動させる刈高さ駆動部と、を備え、
前記走行制御部は、前記自動制御モードにおいて、前記刈高さ調操作具に対する刈高さ操作指令を受信すると、前記刈高さ駆動部を動作させる点にある。
上記構成により、自動制御モードにおいて、走行制御部は、刈高さ操作指令に応じて刈高さ駆動部を動作させるため、刈高さ操作具及び刈高さ調整リンクが駆動される。これにより、刈高さ操作具に刈高さ調整リンクを介して機械的に連結されている刈高さ調整機構を駆動することができる。その結果、刈高さ調整機構を刈高さ操作指令に応じて自動で駆動させることができる。
草刈機の全体を示す側面図である。 草刈機の全体を示す上面図である。 草刈機の自動制御モードを説明するための模式図である。
[実施形態]
以下、本発明による作業車の一例として、ミッドマウント式ゼロターンモーアと称される草刈機を例に挙げて説明する。
なお、特に断り書きがない限り、この明細書で記載されている前後方向は草刈機の走行方向である機体の長手方向を意味しており、横方向(横断方向)または左右方向は機体長手方向に対して水平に横断する方向を意味しており、上下方向または高さ方向は地面ないしは機体水平面に対する法線方向を意味している。
〔全体構成〕
図1、図2で示された草刈機では、走行機体10の前後方向に延びる機体フレーム2が設けられている。走行機体10の機体フレーム2は横幅の広い前フレーム21と横幅の狭い後フレーム22とで構成されている。前フレーム21及び後フレーム22は、機体前後方向に延びる左右一対の縦ビームと縦ビームを連結するクロスビームとからなる。前フレーム21の横幅(左右の縦ビームの間隔)は後フレーム22の横幅より大きく、平面視で後フレーム22の前部は前フレーム21の後部に入り込んでおり、図示されていない連結部材によって互いに連結されている。
機体フレーム2の前方及び後方それぞれには、左右一対の前輪11(左前輪(左側に配置された前輪)11a、右前輪(右側に配置された前輪)11b)と左右一対の後輪12(左後輪(左側に配置された後輪)12a、右後輪(右側に配置された後輪)12b)とが設けられており、機体フレーム2は、これら前輪11及び後輪12によって対地支持されている。一対の前輪11は前輪連結アーム23により連結されており、一対の後輪12は後輪連結アーム(図示せず)により連結されている。図1で模式的に示されている草刈機は、ミッドマウント式ゼロターンモーアと称される草刈機であり、後輪12が回転駆動され、前輪11は後輪12の回転駆動に応じて回転する。
後輪12には、後輪12の回転を停止するための後輪ブレーキ96(図3)が設けられている。
機体フレーム2の前部には運転部5が配置されている。運転部5の後部には、エンジンルームを構成するボンネット16が設けられており、ボンネット16内にはエンジン3が配置されている。そして、エンジン3の前方やや下側にトランスミッション4が配置されている。エンジン3からは、トランスミッション4にエンジン動力を伝達する入力軸30がほぼ水平延びている。ボンネット16内には、さらに、エンジン3の前方に向かって冷却ファン33及びラジエータ31が順に設けられている。
また、機体フレーム2の前輪11と後輪12との間からは、草(芝)等を刈り取るモーアユニット6がモーア昇降機構14を介して機体フレーム2から吊り下げられている。また、運転部5の後部にロプス装置13が設けられている。
運転部5には、運転座席53が、機体フレーム2の上の座席支持体52に固定されている。座席支持体52の左右側面にはフェンダ17が形成されている。フェンダ17の上面には操作パネル8が設けられている。フェンダ17の下方には燃料タンク18がそれぞれ配備されている。運転座席53の足元領域にはステップ50が、前フレーム21の上に敷設されている。
また、運転部5には、図1、図2に示すように、左右一対の左走行レバー(左走行操作具)51a及び右走行レバー(右走行操作具)51bと、運転座席53とが設けられている。以下では、左右一対の左走行レバー51a及び右走行レバー51bを走行レバー51と称する。
また、運転部5には、図3に示すように、アクセルレバー(アクセル操作具)71、PTO(Power Take-Off)レバー73(PTO操作具)、上昇ペダル(モーア昇降操作具)73a、下降ペダル(モーア昇降操作具)73b、刈高さ操作具77等の操作具が設けられている。
さらに、操作具として、ブレーキペダル(ブレーキ操作具)191及びブレーキロックペダル(ブレーキロック操作具)192等の操作具等も備えられている。ブレーキペダル191は、ステップ50の前領域の中央近くに配置されている。また、ブレーキロックペダル192は、ブレーキペダル191の横側において、ブレーキペダル191を踏込み位置に保持する駐車用のペダルとして配置されている。ブレーキロックペダル192を操作することで、ブレーキロック部(図3)193がブレーキペダル191に係止し、ブレーキペダル191がロック状態及びロック解除状態となる。
トランスミッション4は、エンジン3の動力を走行系である前輪11及び後輪12に伝達する。トランスミッション4には、走行機体10の左側の左後車軸伝動部4aと、走行機体10の右側の右後車軸伝動部4bが含まれている。左後車軸伝動部4aと右後車軸伝動部4bのそれぞれには、独立して操作可能な静油圧式変速機構(HST:Hydro-Static
Transmission)が無段変速機構の一例として内装されている。左後車軸伝動部4aには左HST(左無段変速装置)81a(図3)が設けられており、右後車軸伝動部4bには右HST(左無段変速装置)81b(図3)が設けられている。以下では、左HST81a及び右HST81bをHST81と称する。
静油圧式変速機構は、エンジン動力を正転(前進)状態及び逆転(後進)状態で、低速から高速まで無段階に変更して、後輪ユニットの左右それぞれの後輪12に伝達することができる。これにより、左右の後輪12の両方が同じまたはほぼ同じ速度で前進方向に駆動することで直進前進が作り出され、左右の後輪12が同じまたはほぼ同じ速度で後進方向に駆動することで直進後進が作り出される。さらに、左右の後輪12の速度を互いに異ならせることで、走行機体10を任意の方向に旋回移動させることができ、例えば、左右の後輪12のいずれか一方を零速に近い低速にさせ、他方の後輪12を高速で前進側あるいは後進側に操作することで小回り旋回させることができる。さらに、左右の後輪12を互いに逆方向に駆動することで、走行機体10を左右の後輪12のほぼ中央部を旋回中心としてスピンターンさせることもできる。前輪11は、左右一対のキャスタ輪として構成され、縦軸芯周りで向きを自由に変更することができるので、左右の後輪12駆動による走行方向に応じて向きが修正されることになる。
また、トランスミッション4は、エンジン3の動力を作業系であるPTO軸41に伝達する。PTO軸41は、トランスミッション4のミッションケース40の前壁から前方に突き出しており、エンジン3からの動力を取り出し、モーアユニット6に動力を伝達する。このPTO軸41とモーアユニット6のPTO入力軸61とは、PTO中継軸62を介して接続されている。なお、PTO軸41とトランスミッション4との間にはPTOクラッチ93が設けられており(図3)、PTOクラッチ93は、PTOレバー73の操作に応じてトランスミッション4からの動力のPTO軸41への伝達を入り切りする。
運転座席53の両側に配置された左右一対の走行レバー51を操作することで、トランスミッション4に対する変速操作、特に左後車軸伝動部4aと右後車軸伝動部4bに対する変速操作が行われる。走行レバー51を前後中立位置に保持すると無段変速装置が中立停止状態となり、走行レバー51を中立位置から前方に操作することで前進変速が実現し、後方に操作することで後進変速が実現する。
ロプス装置13は、運転座席53の後方に設けられており、左右一対の支柱13aと支柱13aの上端をつなぐ横部材13bとを有する。支柱13aは中間で揺動式に折り曲げ可能となっている。支柱13aの下半分である脚部13a2は、後フレーム22の上端とほぼ同じ高さ位置で内側に屈曲し、前フレーム21の後端に達するまで延びている。前フレーム21の後端とロプス装置13の脚部13a2とは連結ブラケットを介して連結されている。支柱13aの上半分である直線状の支柱部13a1は、脚部13a2と、揺動連結部を介して垂直姿勢と横向き(または下向き)姿勢との間で揺動可能に連結されている。
草(芝)を刈り取るモーアユニット6は、天井壁と天井壁の外周から下方の延びている周壁とからなるモーアデッキ60を備えている。モーアデッキ60は、左側ブレード641、中央ブレード642、右側ブレード643とからなるブレードユニットを備えている。このため、モーアデッキ60には、横方向に並設された垂直軸心を有する第1回転軸631、第2回転軸632、第3回転軸633に、PTO入力軸61によって受け取られた動力を分配するベルト式の伝動ユニット63が設けられている。伝動ユニット63には、トランスミッション4からの動力が、PTO軸41、PTO中継軸62及びPTO入力軸61を介して伝達される。第1回転軸631には左側ブレード641が、第2回転軸632には中央ブレード642が、第3回転軸633には右側ブレード643が取り付けられている。左側ブレード641と中央ブレード642と右側ブレード643とは、それぞれ平面視で、時計方向に回転する。
モーアユニット6は、上昇ペダル75a及び下降ペダル75bの操作に応じて、モーア昇降機構14により、モーアデッキ60が地面に接近している下降作業状態と、モーアデッキ60が地面から上昇した上昇非作業状態との間を上下に揺動可能である。モーアユニット6を下降作業状態にして草刈機が走行するとともに、モーアユニット6のブレードユニットが回転駆動すると、草地や芝地の草刈りが行われる。その際、刈草はブレードユニットの駆動にともなって発生する風、又は別途のブロアにより発生する風によってモーアデッキ60の右側端部に形成された刈草排出部66から排出される。
また、モーアユニット6には、刈り取る草の刈高さの調整をするためにモーアユニット6を上下動させる刈高さ調整機構97(図3)が設けられている。刈高さ調整機構97は、刈高さ操作具77の操作に応じた所望の刈高さに、モーアユニット6を上下動させる。
走行レバー51、アクセルレバー71、PTOレバー73、上昇ペダル75a、下降ペダル75b、刈高さ操作具77、ブレーキペダル191及びブレーキロックペダル192等の各種操作具は、運転者の手及び足等による手動で操作可能である。そして、運転者による各種操作具の操作によって、各種操作具に対応する各種装置及び各種機構等が駆動される。このように、本実施形態に係る草刈機は、各種操作具を手動で操作し、各種装置及び各種機構等を駆動する手動操作モードを備えている。さらに、本実施形態に係る草刈機は、手動操作モードに加えて、各種装置及び各種機構等を自動で駆動する自動制御モードを備えており、この自走制御モードにおいて各種操作具等を駆動するための制御を行う走行制御部120(図3)と、走行制御部120により制御される各種駆動部(図3)とを有する。
本実施形態に係る草刈機は、各種操作具を駆動する各種駆動部として、図3に示すように、後述の左走行駆動部131a、右走行駆動部131b、アクセル駆動部141、PTO駆動部143、モーア上昇駆動部(モーア昇降駆動部)145a、モーア下降駆動部(モーア昇降駆動部)145b、ブレーキ駆動部146a、ブレーキロック駆動部146b、刈高さ駆動部147を備えている。
各種駆動部は、例えば、回転角を微調整できるステッピングモータを用いることができる。また、ステッピングモータに用いるギヤ比を、例えば1:10以上と大きくすることで、小型モータであっても十分なトルクを確保できる。
また、各種駆動部に、後述の走行制御部120を内蔵することで、低コスト化できる。
なお、各種駆動部であるモータが脱調した場合には、走行制御部120による制御を停止し、自動制御モードを終了してもよい。また、モータの駆動開始時の原点は、リミットスイッチにより取得できる。なお、各種駆動部が各種操作具を操作する場合、ポテンショメータにより絶対位置を測定してもよい。
〔各種操作具による各種装置及び各種機構等の駆動〕
次に、各種操作具による各種装置及び各種機構等の駆動の構成について説明する。
左右の走行レバー51は、エンジン3からの駆動力を左右の後輪に各別に伝達する一対の左HST81a及び右HST81bに各別に連動するように設けられている。
図3に示すように、左走行レバー51aと左HST81aとの間には、左走行レバー51aの操作を左HST81aに伝達するために、左走行レバー51aと左HST81aとを連結する左走行リンク101aが設けられている。同様に、右走行レバー51bと右HST81bとの間には、右走行レバー51bの操作を右HST81bに伝達するために、右走行レバー51bと右HST81bとを連結する右走行リンク101bが設けられている。
前述のような構成により、左走行レバー51aが車体前後方向に揺動操作されると、その操作が左走行リンク101aを介して左の後輪12aの左HST81aに伝達され、左HST81aが変速操作される。一方、右走行レバー51bが車体前後方向に揺動操作されると、その操作が右走行リンク101bを介して右の後輪12bの右HST81bに伝達され、右HST81bが変速操作される。これによって左右の走行レバー51を前方又は後方に同一の揺動操作をすれば自走車が前進又は後進し、左右の走行レバー51を異なった揺動操作をすれば自走車が左や右向きに旋回走行するようになっている。以下では、左走行リンク101a及び右走行リンク101bを走行リンク101と称する。
手動操作モードでは、運転者が走行レバー51を操作して後輪12を駆動させて草刈機を走行させる。一方、自動制御モードでは、草刈機の使用者が、例えば、リモコン等により走行レバー51を等を操作する走行指令を送信し、走行制御部120は走行指令に応じて走行駆動部131(左走行駆動部131a、右走行駆動部131b)を制御する。
例えば、自動制御モードでは、走行制御部120は、左走行レバー51aに対する左走行指令を受信すると、左走行駆動部131aを動作させ、左走行レバー51aを駆動する。左走行レバー51aが駆動されるのに対応して、左走行レバー51aに連結されている左走行リンク101aも駆動される。これにより、左走行レバー51aに左走行リンク101aを介して機械的に連結されている左HST81aを駆動することができる。その結果、左側の後輪12aを左走行指令に応じて自動で駆動させることができる。
同様に、右側の後輪12bについても、自動制御モードにおいて、走行制御部120が右走行指令に応じて右走行駆動部131bを動作させることで、自動で駆動させることができる。
なお、走行駆動部131は、走行指令に応じて走行レバー51を駆動する代わりに、走行リンク101を駆動し、HST81を駆動することもできる。
また、自動制御モードにおいて、走行制御部120は、左走行レバー51aのニュートラル位置への設定又は解除の左ニュートラル指令を受信すると、左ニュートラル指令に応じて左走行駆動部を動作させる。これにより、左走行レバー51aがニュートラル位置に設定され、あるいは、ニュートラル位置から解除され、左走行レバー51aに連結されている左走行リンク101aも同様にニュートラル位置に設定又は解除される。これにより、左HST81aをニュートラル状態又はニュートラル状態の解除に設定できる。
同様に、自動制御モードにおいて、走行制御部120により右ニュートラル指令によって右走行レバー51bがニュートラル位置に設定又は解除されるとともに、右走行リンク101bも同様にニュートラル位置に設定又は解除される。これにより、右HST81bをニュートラル状態又はニュートラル状態の解除に設定できる。
以上の構成により、走行レバー51とHST81とが、走行リンク101を介して機械的に連結された構成を採用している草刈機等の作業車であっても、走行輪を自動で動作させて走行させる、HST81を自動でニュートラル状態又はニュートラル状態の解除に設定できる等の自動制御が可能である。
アクセルレバー71は、エンジン3の回転数を操作するための操作具である。図3に示すように、アクセルレバー71とエンジン3との間には、アクセルレバー71の操作をエンジン3に伝達するために、アクセルレバー71とエンジン3とを連結するアクセルリンク111が設けられている。アクセルレバー71が所望の位置に操作されると、その操作がアクセルリンク111を介してエンジン3に伝達され、エンジン3の回転数が調整される。
手動操作モードでは、運転者がアクセルレバー71を操作することで、エンジン3の回転数が調整される。一方、自動制御モードでは、草刈機の使用者が、例えば、アクセルレバー71を操作する回転数調整指令を送信し、走行制御部120は回転数調整指令に応じてアクセル駆動部141を制御する。
例えば、自動制御モードでは、走行制御部120は、アクセルレバー71に対する回転数調整指令に応じて、アクセル駆動部141によりアクセルレバー71を駆動する。回転数調整指令には、例えば、設定するエンジン3の回転数、エンジン3の回転数の増加又は減少等の指令が含まれる。アクセルレバー71が駆動されるのに対応して、アクセルレバー71に連結されているアクセルリンク111も駆動され、エンジン3の回転数が制御される。これにより、アクセルレバー71とエンジン3とがアクセルリンク111を介して機械的に連結された構成を採用している作業車であっても、エンジン3の回転数を自動制御可能である。
なお、アクセル駆動部141は、回転数調整指令に応じてアクセルレバー71を駆動する代わりに、アクセルリンク111を駆動し、エンジン3を駆動することもできる。
PTOレバー73は、エンジン3からのPTO軸41への動力の伝達を、PTOクラッチ93を入り切り操作することにより、モーアユニット6を駆動及び停止するものである。図3に示すように、PTOレバー73とPTOクラッチ93との間には、PTOレバー73の操作をPTOクラッチ93に伝達するために、PTOレバー73とPTOクラッチ93との間を連結するPTOリンク113が設けられている。
前述のような構成により、PTOレバー73が操作されると、その操作がPTOリンク113を介してPTOクラッチ93に伝達され、PTOクラッチ93が入り切りされる。
手動操作モードでは、運転者がPTOレバー73を操作することで、PTOクラッチ93が入り切りされる。一方、自動制御モードでは、草刈機の使用者が、例えば、PTOレバー73に対する入り切り指令を送信し、走行制御部120は入り切り指令に応じてPTO駆動部143を制御する。
例えば、自動制御モードにおいて、走行制御部120は、PTOレバー73に対する入り切り指令に応じて、PTO駆動部143によりPTOレバー73を動作する。PTOレバー73が駆動されるのに対応して、PTOレバー73に連結されているPTOリンク113も駆動され、PTOクラッチ93も駆動される。これにより、PTOレバー73とPTOクラッチ93とがPTOリンク113を介して機械的に連結された構成を採用している草刈機等の作業車であっても、PTOクラッチ93の入り切りを自動制御可能である。
なお、PTO駆動部143は、入り切り指令に応じてPTOレバー73を駆動する代わりに、PTOリンク113を駆動し、PTOクラッチ93を駆動することもできる。
ブレーキペダル191は、その操作によって、左右の一対の後輪12に設けられた後輪ブレーキ96(図3)を操作し、後輪12の回転に対して後輪ブレーキ96を掛ける、又は後輪ブレーキ96を解除するための操作具である。図3に示すように、ブレーキペダル191と後輪ブレーキ96との間には、ブレーキペダル191の操作を後輪ブレーキ96に伝達するために、ブレーキペダル191と後輪ブレーキ96とを連結するブレーキリンク116が設けられている。ブレーキペダル191が所望の位置に操作されると、その操作がブレーキリンク116を介して後輪ブレーキ96に伝達される。
手動操作モードでは、運転者がブレーキペダル191を操作することで、後輪ブレーキ96が調整される。一方、自動制御モードでは、草刈機の使用者が、例えば、ブレーキペダル191に対するブレーキ指令を送信し、走行制御部120はブレーキ指令に応じてブレーキ駆動部146aを制御する。
例えば、自動制御モードにおいて、走行制御部120は、ブレーキペダル191に対するブレーキ指令に応じて、ブレーキ駆動部146aによりブレーキペダル191を駆動する。ブレーキ指令には、例えば、一対の後輪12の駆動を停止させる停止指令、一対の後輪12の駆動停止を解除する指令が含まれる。ブレーキペダル191が駆動されるのに対応して、ブレーキペダル191に連結されているブレーキリンク116も駆動され、後輪ブレーキ96を駆動することができる。これにより、ブレーキペダル191と後輪ブレーキ96とがブレーキリンク116を介して機械的に連結された構成を採用している草刈機等の作業車であっても、後輪ブレーキ96を自動制御可能である。
なお、ブレーキ駆動部146aは、ブレーキ指令に応じてブレーキペダル191を駆動する代わりに、ブレーキリンク116を駆動し、後輪ブレーキ96を駆動することもできる。
ブレーキロックペダル192は、ブレーキロック部193によって、ブレーキペダル191の踏み込み状態を保持するためのものである。つまり、ブレーキロックペダル192は、ブレーキロック部193によるブレーキペダル191のロック、または、ロックの解除を操作する操作具である。
自動制御モードにおいて、走行制御部120は、ブレーキロックペダル192をロックするロック指令又は、ロックを解除するロック解除指令を受信すると、ブレーキロック部193によりブレーキペダル191をロック又はロック解除するようにブレーキロック駆動部146bを動作させる。これにより、ブレーキロック部193を自動制御可能である。
上昇ペダル75a及び下降ペダル75bは、モーア昇降機構14を介してモーアデッキ60を上昇または下降させる操作具である。図3に示すように、上昇ペダル75aとモーア昇降機構14との間には、上昇ペダル75aの操作をモーア昇降機構14に伝達するために、上昇ペダル75aとモーア昇降機構14とを連結する上昇モーアリンク115a(モーア昇降リンク)が設けられている。上昇ペダル75aが所望の位置に操作されると、その操作が上昇モーアリンク115aを介してモーア昇降機構14に伝達され、モーアデッキ60が上昇される。同様に、図3に示すように、下降ペダル75bとモーア昇降機構14との間には、下降ペダル75bの操作をモーア昇降機構14に伝達するために、下降ペダル75bとモーア昇降機構14とを連結する下降モーアリンク(モーア昇降リンク)115bが設けられている。下降ペダル75bが所望の位置に操作されると、その操作が下降モーアリンク115bを介してモーア昇降機構14に伝達され、モーアデッキ60が下降される。
手動操作モードでは、運転者が上昇ペダル75a及び下降ペダル75bを操作することで、モーア昇降機構14が調整される。一方、自動制御モードでは、草刈機の使用者が、例えば、上昇ペダル75a及び下降ペダル75bを操作するモーア上昇指令及びモーア下降指令を送信し、走行制御部120は、モーア上昇指令又はモーア下降指令に応じてモーア昇降駆動部145(モーア上昇駆動部145a、モーア下降駆動部145b)を制御する。
例えば、自動制御モードにおいて、走行制御部120は、上昇ペダル75a及び下降ペダル75bに対するモーア上昇指令及びモーア下降指令に応じて、モーア昇降駆動部145により上昇ペダル75a及び下降ペダル75bを駆動する。上昇ペダル75a及び下降ペダル75bがモーア昇降駆動部145によって駆動されるのに対応して、上昇ペダル75a及び下降ペダル75bに連結されているモーア昇降リンク115(上昇モーアリンク115a及び下降モーアリンク115b)も駆動され、モーア昇降機構14が駆動される。これにより、上昇ペダル75a及び下降ペダル75bとモーア昇降機構14とがモーア昇降リンク115を介して機械的に連結された構成を採用している草刈機等の作業車であっても、モーア昇降機構14を自動制御可能である。
なお、モーア昇降駆動部145は、モーア上昇指令又はモーア下降指令に応じて上昇ペダル75a及び下降ペダル75bを駆動する代わりに、モーア昇降リンク115を駆動し、モーア昇降機構14を駆動することもできる。
刈高さ操作具77は、例えば、ダイヤル操作によりモーアデッキ60の高さを調整し、刈高さを調整する操作具である。図3に示すように、刈高さ操作具77と刈高さ調整機構97との間には、刈高さ操作具77の操作を刈高さ調整機構97に伝達するために、刈高さ操作具77と刈高さ調整機構97とを連結する刈高さ調整リンク117が設けられている。刈高さ操作具77が所望の位置に操作されると、その操作が刈高さ調整リンク117を介して刈高さ調整機構97に伝達され、モーアデッキ60の高さが調整される。
手動操作モードでは、運転者が刈高さ操作具77を操作することで、刈高さ調整機構97が調整される。一方、自動制御モードでは、草刈機の使用者が、例えば、刈高さ操作具77を操作する刈高さ操作指令を送信し、走行制御部120は、刈高さ操作指令に応じて刈高さ駆動部147を制御する。
例えば、自動制御モードにおいて、走行制御部120は、刈高さ操作具77に対する刈高さ操作指令に応じて、刈高さ駆動部147により刈高さ操作具77を駆動する。刈高さ操作具77が駆動されるのに対応して、刈高さ操作具77に連結されている刈高さ調整リンク117も駆動される。これにより、刈高さ操作具77と刈高さ調整機構97とが刈高さ調整リンク117を介して機械的に連結された構成を採用している草刈機等の作業車であっても、刈高さ調整機構97を自動制御可能である。
なお、刈高さ駆動部147は、刈高さ操作指令に応じて刈高さ操作具77を駆動する代わりに、刈高さ調整リンク117を駆動し、刈高さ調整機構97を駆動することもできる。
[別実施形態]
(1)上記実施形態では、ミッドマウント式ゼロターンモーアと称される草刈機を例に挙げて説明した。しかし、本発明は、ミッドマウント式ゼロターンモーアに限定されず、走行機体10の前方にモーアデッキを支持する草刈機にも適用できる。
また、草刈機に限定されず、各種操作具と駆動機構とがリンクを介して機械的に連結されている作業機にも本発明を適用可能である。
(2)上記実施形態では、操作具として走行レバー及びブレーキペダル等を例に挙げた。操作具としてはこれに限定されず、走行装置において駆動する各種装置を駆動するための各種操作具が含まれてもよい。この場合、各種操作具と各種装置とはリンクを介して連結されており、各種装置には、各種操作具からの操作がリンクを介して伝達される。また、上記実施形態で説明した、主に運転者の手で操作される走行レバー等のレバーはペダルに置き換えることが可能であり、逆に運転者の足で操作されるブレーキペダル等のペダルは手で操作されるレバーに置き換えることが可能である。
また、操作具の位置も上記実施形態に限定されない。例えば、アクセルレバー71を運転座席53に左側に設けてもよい。その他の、ブレーキペダル191等も任意の位置に設けてもよい。
(3)上記実施形態では、草刈機として、左右の後輪12が独立して駆動制御可能なゼロターンモーアと呼ばれる草刈機が取り上げられたが、前輪11を操向輪として左右の後輪12がディファレンシャル機構で連結されている草刈機にも本発明は適用できる。
(4)上記実施形態では、自動制御モードにおいて、走行制御部120は、各種操作具に対する指令に応じて各種操作具を操作する。各種操作具が指令に応じて自動で操作されることで、各種操作具に対応する各種装置及び各種機構等が自動で駆動される。しかし、走行制御部120は、各種操作具に対する指令に応じて、各種操作具と各種装置及び各種機構等とを連結するリンクを自動で駆動してもよい。リンクが自動で駆動されることで、リンクに対応する各種装置及び各種機構等が自動で駆動される。
(5)上記実施形態では、後輪12に対応して後輪ブレーキ96が設けられている。しかし、後輪12及び前輪11の両方に対応してブレーキが設けられてもよいし、前輪11に対応して前輪ブレーキが設けられてもよい。
(6)上述した具体的な実施形態では、モーアユニット6には3つのブレードが備えられていたが、2つまたは4つ以上であってもよい。
51a、51b: 走行レバー
81a、81b: HST
101a、101b: 走行リンク
131a、131b: 走行駆動部
120: 走行制御部

Claims (8)

  1. 左右一対の前輪及び左右一対の後輪を含む車輪を有する走行機体と、
    前記走行機体の左側に配置された前輪及び後輪の少なくともいずれかに走行のための動力を供給する左無段変速装置、及び、前記走行機体の右側に配置された前輪及び後輪の少なくともいずれかに走行のための動力を供給する右無段変速装置と、
    前記走行機体の左側に配置された前輪及び後輪の少なくともいずれかの駆動を操作するための左走行操作具、及び、前記走行機体の右側に配置された前輪及び後輪の少なくともいずれかの駆動を操作するための右走行操作具と、
    前記左走行操作具の操作を前記左無段変速装置に伝達するために、前記左走行操作具と左無段変速装置とを連結する左走行リンクと、前記右走行操作具の操作を前記右無段変速装置に伝達するために、前記右走行操作具と無段変速装置とを連結する右走行リンクと、
    前記左走行操作具及び前記左走行リンクの少なくともいずれかを駆動させる左走行駆動部、及び、前記右走行操作具及び前記右走行リンクの少なくともいずれかを駆動させる右走行駆動部と、
    前記走行機体を自動で制御する自動制御モードにおいて、前記左走行操作具に対する左走行指令を受信すると、前記左走行駆動部を動作させ、前記右走行操作具に対する右走行指令を受信すると、前記右走行駆動部を動作させる走行制御部と、を備える、作業車。
  2. 前記走行制御部は、前記自動制御モードにおいて、前記左走行操作具のニュートラル位置への設定又は解除の左ニュートラル指令を受信すると、前記左走行操作具を前記左ニュートラル指令に応じて前記左走行駆動部を動作させ、前記右走行操作具のニュートラル位置への設定又は解除の右ニュートラル指令を受信すると、前記右走行操作具を前記ニュートラル指令に応じて前記右走行駆動部を動作させる、請求項1に記載の作業車。
  3. エンジンと、
    前記エンジンの回転数を操作するためのアクセル操作具と、
    前記アクセル操作具の操作を前記エンジンに伝達するために、前記アクセル操作具と前記エンジンとを連結するアクセルリンクと、
    前記アクセル操作具及び前記アクセルリンクの少なくともいずれかを駆動させるアクセル駆動部と、を備え、
    前記走行制御部は、前記自動制御モードにおいて、前記アクセル操作具に対する回転数調整指令を受信すると、前記アクセル駆動部を動作させる、請求項1又は2に記載の作業車。
  4. エンジンからの動力を外部に取り出すPTO軸と、
    前記エンジンから前記PTO軸に伝達される動力の入り切りを行うPTOクラッチと、
    前記PTOクラッチを操作するためのPTO操作具と、
    前記PTO操作具の操作を前記PTOクラッチに伝達するために、前記PTO操作具と前記PTOクラッチとを連結するPTOリンクと、
    前記PTO操作具及び前記PTOリンクの少なくともいずれかを駆動させるPTO駆動部と、を備え、
    前記走行制御部は、前記自動制御モードにおいて、前記PTO操作具に対する入り切り指令を受信すると、前記PTO駆動部を動作させる、請求項1~3のいずれか1項に記載の作業車。
  5. 前記前輪及び前記後輪の少なくともいずれかの駆動を停止するためのブレーキと、
    前記ブレーキを操作するためのブレーキ操作具と、
    前記ブレーキ操作具の操作を前記ブレーキに伝達するために、前記ブレーキ操作具と前記ブレーキとを連結するブレーキリンクと、
    前記ブレーキ操作具と及び前記ブレーキリンクの少なくともいずれかを駆動させるブレーキ駆動部と、を備え、
    前記走行制御部は、前記自動制御モードにおいて、前記ブレーキ操作具に対するブレーキ指令を受信すると、前記ブレーキ駆動部を動作させる、請求項1~4のいずれか1項に記載の作業車。
  6. 前記ブレーキが操作された状態において、前記ブレーキ操作具をロックするブレーキロック部と、
    前記ブレーキロック部による前記ブレーキ操作具のロック、または、ロックの解除を操作するブレーキロック操作具と、
    前記ブレーキロック部を駆動させるブレーキロック駆動部と、を備え、
    前記走行制御部は、前記自動制御モードにおいて、前記ブレーキ操作具をロックするロック指令を受信すると、前記ブレーキロック部により前記ブレーキ操作具をロックするようにブレーキロック駆動部を動作させ、前記ブレーキ操作具のロックを解除するロック解除指令を受信すると、前記ブレーキロック部による前記ブレーキ操作具のロックを解除するようにブレーキロック駆動部を動作させる、請求項5に記載の作業車。
  7. 草を刈り取るモーアユニットと、
    前記モーアユニットの上下動を操作するためのモーア昇降操作具と、
    前記モーア昇降操作具の操作に応じて、前記モーアユニットを上下動するモーア昇降機構と、
    前記モーア昇降操作具と前記モーア昇降機構とを連結するモーア昇降リンクと、
    前記モーア昇降操作具及び前記モーア昇降リンクの少なくともいずれかを駆動させるモーア昇降駆動部と、を備え、
    前記走行制御部は、前記自動制御モードにおいて、前記モーア昇降操作具に対するモーア上昇指令又はモーア下降指令を受信すると、前記モーア昇降駆動部を動作させる、請求項1~6のいずれか1項に記載の作業車。
  8. モーアユニットにより刈り取る草の刈高さの調整を操作する刈高さ操作具と、
    前記刈高さ操作具の操作に応じて、前記モーアユニットを上下動する刈高さ調整機構と、
    前記刈高さ操作具の操作を前記刈高さ調整機構に伝達するために、刈高さ操作具と刈高さ調整機構とを連結する刈高さ調整リンクと、
    前記刈高さ操作具及び前記刈高さ調整リンクの少なくともいずれかを駆動させる刈高さ駆動部と、を備え、
    前記走行制御部は、前記自動制御モードにおいて、前記刈高さ操作具に対する刈高さ操作指令を受信すると、前記刈高さ駆動部を動作させる、請求項1~7のいずれか1項に記載の作業車。
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