特許文献1の中央コンピュータのスクリーンを見た者は、技術的装置の状態、つまり技術的装置における異常の有無や異常の内容を把握することができる。しかし、技術的装置に異常等が発生した場合における現場の作業員による対応状況のような追加の情報までは把握できない。このような追加の情報を表示することができれば、さらに利便性を向上できる。
そこで、この発明の一実施形態は、信号表示灯からより多様な情報を取得して監視用表示装置において表示でき、それによって利便性を向上できる監視システムを提供する。
この発明は、第1信号表示灯と、監視用表示装置とを含む監視システムを提供する。前記第1信号表示灯は、第1情報が入力される第1入力部と、第2情報が入力される第2入力部と、情報を可変表示する第1表示部と、第1制御部と、第1出力部とを含む。前記第1制御部は、前記第1情報に対応する情報と前記第2情報に対応する情報とを表示するように前記第1表示部を制御する。前記第1出力部は、前記第1情報に対応する情報と前記第2情報に対応する情報とを出力する。前記監視用表示装置は、前記第1出力部によって出力された情報を受信する受信部と、前記受信部が受信した情報に対応する情報を表示する監視表示部と、前記監視表示部を制御する監視制御部とを含む。前記監視制御部は、前記第1情報に対応する情報と前記第2情報に対応する情報とが関連付けられて表示されるように前記監視表示部を制御する。
この構成により、第1情報が第1入力部に入力されると、第1制御部は、第1情報に対応する情報を表示するように第1表示部を制御する。これにより、第1表示部に表示された情報を見た者は、この情報を把握できる。一方、第2情報が第2入力部に入力されると、第1制御部は、第2情報に対応する情報を表示するように第1表示部を制御する。これにより、第1表示部に表示された情報を見た者は、さらに追加の情報を把握できる。第1情報に対応する情報と第2情報に対応する情報とは、第1出力部によって出力されて、監視用表示装置の受信部によって受信される。監視用表示装置では、監視制御部が、第1情報に対応する情報と第2情報に対応する情報とが関連付けられて表示されるように監視表示部を制御する。これにより、監視表示部を見た者は、第1情報に対応する情報だけでなく、第2情報に対応する情報も把握できる。以上の結果、監視用表示装置は、信号表示灯からより多様な情報を取得して表示することが可能となり、それより、利便性を向上できる。
一つの具体例では、機械装置の異常の発生やその内容を表す情報が第1情報として第1入力部に入力されてもよい。この構成により、機械装置での異常の発生を表わす第1情報が第1入力部に入力されると、第1制御部は、第1情報に対応する情報を表示するように第1表示部を制御する。これにより、第1表示部に表示された情報を見た者は、異常の発生やその内容を把握できる。
さらに一つの具体例では、機械装置の異常に対応する作業者等の操作者が、作業者の到着を表す情報を第2情報として第2入力部に入力してもよい。すると、第1制御部は、第2情報に対応する情報を表示するように第1表示部を制御する。これにより、第1表示部に表示された情報を見た者は、異常への対応が開始されたことを把握できる。
このようにして、第1信号表示灯は、異常の発生や内容だけでなく異常への対応状況も報知できる。そして、監視用表示装置の監視表示部は、第1信号表示灯に対応付けられた機械装置での異常の発生や内容だけでなく異常への対応状況も表示できる。
この発明の一実施形態では、前記監視制御部は、前記第1情報に対応する情報と前記第2情報に対応する情報とが一体表示または並列表示されるように前記監視表示部を制御する。
この構成により、第1情報に対応する情報と、第2情報に対応する情報とは、一体表示または並列表示されることによって、確実に関連付けられて監視表示部に表示される。これにより、監視表示部は、例えば第1信号表示灯に対応付けられた機械装置での異常の発生およびその内容を表わす第1情報だけでなく、この異常への対応状況を表わす第2情報も確実に表示できる。
「一体表示」は、第1情報および第2情報を一体的に表す文字、記号、色もしくは図形またはこれらの結合による表示であってもよい。「並列表示」は、第1情報を表す文字、記号、色もしくは図形またはこれらの結合による表示と、第2情報を表す文字、記号もしくは図形またはこれらの結合による表示とが並置された表示であってもよい。
この発明の一実施形態では、前記第1情報は、前記第1信号表示灯に対応付けられた第1機械装置を制御する制御装置から出力される情報である。前記第2情報は、操作者による操作部の操作によって前記第2入力部に入力される情報である。
この構成により、例えば、第1信号表示灯に対応付けられた第1機械装置での異常の発生を表わす第1情報が、第1機械装置を制御する制御装置から出力されて第1信号表示灯の第1入力部に入力される。この場合、第1機械装置の異常が解消すると、異常の解消を表わす第1情報が、制御装置から出力されて第1入力部に入力されてもよい。第1信号表示灯の第1制御部がこのような第1情報に対応する情報を第1表示部に表示する場合、第1表示部に表示された情報を見た者は、第1機械装置における異常の発生や内容と、異常の解消とを把握できる。第1機械装置で発生した異常に対応するために駆けつけた者が操作部を操作すると、第2情報が第1信号表示灯の第2入力部に入力される。この場合、第2情報は、異常への対応状況を表わす。第1制御部は、入力された第2情報に対応する情報を第1表示部に表示するので、第1表示部に表示された情報を見た者は、異常への対応状況を把握できる。監視用表示装置の監視表示部には、第1機械装置における異常有無や異常の内容を表わす第1情報と、異常等への対応状況を表わす第2情報とが関連付けられて表示される。これにより、監視表示部を見た者は、第1機械装置における異常の有無および内容だけでなく、第1機械装置における異常等への対応状況も把握できる。
この発明の一実施形態では、前記監視システムは、第2信号表示灯をさらに含む。前記第2信号表示灯は、第3情報が入力される第3入力部と、第4情報が入力される第4入力部と、情報を可変表示する第2表示部と、第2制御部と、第2出力部とを含む。前記第2制御部は、前記第3情報に対応する情報と前記第4情報に対応する情報とを表示するように前記第2表示部を制御する。前記第2出力部は、前記第3情報に対応する情報と前記第4情報に対応する情報とを出力する。前記受信部は、前記第2出力部によって出力された情報をさらに受信する。前記監視制御部は、さらに、前記第3情報に対応する情報と前記第4情報に対応する情報とが関連付けられて表示されるように前記監視表示部を制御する。
この構成により、第3情報が第3入力部に入力されると、第2制御部は、第3情報に対応する情報を表示するように第2表示部を制御する。これにより、第2表示部に表示された情報を見た者は、この情報を把握できる。一方、第4情報が第4入力部に入力されると、第2制御部は、第4情報に対応する情報を表示するように第2表示部を制御する。これにより、第2表示部に表示された情報を見た者は、さらに追加の情報を把握できる。第3情報に対応する情報と第4情報に対応する情報とは、第2出力部によって出力されて、監視用表示装置の受信部によって受信される。監視用表示装置では、監視制御部が、第3情報に対応する情報と第4情報に対応する情報とが関連付けられて表示されるように監視表示部を制御する。これにより、監視表示部を見た者は、第3情報に対応する情報だけでなく、第4情報に対応する情報も把握できる。以上の結果、監視用表示装置は、第2信号表示灯からより多様な情報を取得して表示することが可能となり、それより、利便性を一層向上できる。
一つの具体例では、機械装置の異常の発生やその内容を表す情報が第3情報として第3入力部に入力されてもよい。この構成により、第2信号表示灯に対応付けられた機械装置での異常の発生を表わす第3情報が第3入力部に入力されると、第2制御部は、第3情報に対応する情報を表示するように第2表示部を制御する。これにより、第2表示部に表示された情報を見た者は、異常の発生やその内容を把握できる。
さらに一つの具体例では、機械装置の異常に対応する作業者等の操作者が、作業者の到着を表す情報を第4情報として第4入力部に入力してもよい。すると、第2制御部は、第4情報に対応する情報を表示するように第2表示部を制御する。これにより、第2表示部に表示された情報を見た者は、異常への対応が開始されたことを把握できる。
このようにして、第2信号表示灯は、異常の発生や内容だけでなく異常への対応状況も報知できる。そして、監視用表示装置の監視表示部は、第2信号表示灯に対応付けられた機械装置での異常の発生や内容だけでなく異常への対応状況も表示できる。
この発明の一実施形態では、前記監視制御部は、前記第3情報に対応する情報と前記第4情報に対応する情報とが一体表示または並列表示されるように前記監視表示部を制御する。
この構成により、第3情報に対応する情報と、第4情報に対応する情報とは、一体表示または並列表示されることによって、確実に関連付けられて監視表示部に表示される。これにより、監視表示部は、例えば第2信号表示灯に対応付けられた機械装置での異常の発生を表わす第3情報だけでなく、この異常への対応状況を表わす第4情報も確実に表示できる。
この発明の一実施形態では、前記第3情報は、前記第2信号表示灯に対応付けられた第2機械装置を制御する制御装置から出力される情報である。前記第4情報は、操作者による操作部の操作によって前記第4入力部に入力される情報である。
この構成により、例えば、第2信号表示灯に対応付けられた第2機械装置での異常の発生を表わす第3情報が、第2機械装置を制御する制御装置から出力されて第2信号表示灯の第3入力部に入力される。この場合、第2機械装置の異常が解消すると、異常の解消を表わす第3情報が、制御装置から出力されて第3入力部に入力されてもよい。第2信号表示灯の第2制御部がこのような第3情報に対応する情報を第2表示部に表示する場合、第2表示部に表示された情報を見た者は、第2機械装置における異常の発生や内容と異常の解消とを把握できる。第2機械装置で発生した異常に対応するために駆けつけた者が操作部を操作すると、第4情報が第2信号表示灯の第4入力部に入力される。この場合、第4情報は、異常への対応状況を表わす。第2制御部は、入力された第4情報に対応する情報を第2表示部に表示するので、第2表示部に表示された情報を見た者は、異常への対応状況を把握できる。監視用表示装置の監視表示部には、第2機械装置における異常有無や異常の内容を表わす第3情報と、異常等への対応状況を表わす第4情報とが関連付けられて表示される。これにより、監視表示部を見た者は、第2機械装置における異常の有無および内容だけでなく、第2機械装置における異常等への対応状況も把握できる。
この発明の一実施形態では、前記第1情報が、緊急事態発生に関する情報を含む場合に、前記監視制御部は、前記第1情報に対応する情報が前記第2情報に応じて強調表示されるように前記監視表示部を制御する。
この構成により、監視表示部において強調表示された第1情報に対応する情報を見た者は、第1機械装置に緊急事態が発生したことを確実に把握できる。
この発明の一実施形態では、前記第1情報が、前記第3情報よりも緊急度が高い情報を含む場合に、前記監視制御部は、前記第1情報に対応する情報が前記第3情報に対応する情報よりも強調表示されるように前記監視表示部を制御する。
この構成により、監視表示部において第3情報に対応する情報と当該情報よりも強調表示された第1情報に対応する情報とを見た者は、第1機械装置で生じた事象の緊急度が第2機械装置で生じた事象の緊急度よりも高いことを把握できる。
この発明の一実施形態では、前記第1情報に対応する情報は、前記第1信号表示灯の図形表示を含む。前記第2情報に対応する情報は、保守作業者が前記第1機械装置に到着したことを示す図形表示と、前記第1機械装置の保守作業完了を示す図形表示とを含む。前記第3情報に対応する情報は、前記第2信号表示灯の図形表示を含む。前記第4情報に対応する情報は、保守作業者が前記第2機械装置に到着したことを示す図形表示と、前記第2機械装置の保守作業完了を示す図形表示とを含む。前記第1情報が、前記第3情報よりも緊急度が高い情報を含む場合に、前記監視制御部は、前記第1信号表示灯の図形表示が前記第2信号表示灯の図形表示よりも強調表示されるように前記監視表示部を制御する。
例えば、第1信号表示灯の図形表示の強調度合いによって、第1信号表示灯に対応付けられた第1機械装置に生じた事象の緊急度を監視表示部に表示できる。この場合、第1信号表示灯の図形表示と、保守作業者が第1機械装置に到着したことを示す図形表示とが関連付けられて表示された監視表示部を見た者は、第1機械装置に生じた事象の緊急度と、保守作業者が第1機械装置に到着したこととを把握できる。そして、保守作業者が第1機械装置に到着したことを示す図形表示から、第1機械装置の保守作業完了を示す図形表示に切り替わったことを見た者は、第1機械装置の保守作業完了を把握できる。同様に、第2信号表示灯の図形表示の強調度合いによって、第2信号表示灯に対応付けられた第2機械装置に生じた事象の緊急度を監視表示部に表示できる。この場合、第2信号表示灯の図形表示と、保守作業者が第2機械装置に到着したことを示す図形表示とが関連付けられて表示された監視表示部を見た者は、第2機械装置に生じた事象の緊急度と、保守作業者が第2機械装置に到着したこととを把握できる。そして、保守作業者が第2機械装置に到着したことを示す図形表示から、第2機械装置の保守作業完了を示す図形表示に切り替わったことを見た者は、第2機械装置の保守作業完了を把握できる。そして、監視表示部において、第2信号表示灯の図形表示と、当該図形表示よりも強調表示された第1信号表示灯の図形表示とを見た者は、第1機械装置に生じた事象の緊急度が第2機械装置に生じた事象の緊急度よりも高いことを確実に把握できる。
この発明の一実施形態では、前記第1情報が、前記第1機械装置が正常であることを表わす情報を含み、且つ、前記第2情報が、前記第1機械装置の保守作業開始を表わす情報を含む場合に、前記監視制御部は、前記第1機械装置の予防的な保守作業が行われていると判断する。
この構成により、第1機械装置が正常であることを表わす情報と、第1機械装置の保守作業開始を表わす情報とを受信した監視用表示装置では、監視制御部が、正常な第1機械装置において予防的な保守作業が行われていることを判断する。この場合、監視表示部には、正常な第1機械装置において予防的な保守作業が行われていることを表示できる。そのため、監視表示部を見た者は、第1機械装置において異常が発生していないものの予防的な保守作業が行われていることを把握できる。
図1は、この発明の一実施形態に係る監視システム1を説明するための模式的な斜視図である。監視システム1は、例えば工場の生産現場に設けられている。生産現場には、第1機械装置MA、第2機械装置MB、第3機械装置MC、第4機械装置MD、第5機械装置ME、第6機械装置MF、第7機械装置MG、第8機械装置MH(以下、総称するときには「機械装置M」という。)が設置されている。監視システム1は、第1機械装置MA、第2機械装置MB、第3機械装置MC~MHにそれぞれ取り付けられた第1信号表示灯2A、第2信号表示灯2B、第3信号表示灯2C~第8信号表示灯2H(以下、総称するときには「信号表示灯2」という。)を含む。監視システム1は、第1信号表示灯2A、第2信号表示灯2B、第3信号表示灯2C~第8信号表示灯2Hの周辺にそれぞれ配置された第1操作部3A、第2操作部3B、第3操作部3C~第8操作部3H(以下、総称するときには「操作部3」という。)をさらに含む。
信号表示灯2は、当該信号表示灯2に対応付けられた機械装置Mを制御する制御装置4に、有線または無線の入力信号線5を介して接続されている。制御装置4は、対応する機械装置Mの動作を制御するプログラマブルロジックコントローラ(PLC)であってもよい。制御装置4から出力された情報が、入力信号線5を介して信号表示灯2に入力される。この情報は、例えば、対応する機械装置Mが正常動作中であることや、機械装置Mの異常発生やその内容(例えば、故障、部品欠品、その他の異常の発生)を表わす信号である。以下では、第1機械装置MAを制御する制御装置4(以下では、「制御装置4A」ということがある。)から出力されて第1信号表示灯2Aに入力される情報を「第1情報」という。また、第2機械装置MBを制御する制御装置4(以下では、「制御装置4B」ということがある。)から出力されて第2信号表示灯2Bに入力される情報を「第3情報」という。
この実施形態における信号表示灯2は、全体として柱状の基本形態を有している。第1信号表示灯2Aを参照して、信号表示灯2は、機械装置Mにおける適所に固定されるベース6と、ベース6によって支持された表示部8とを含む。ベース6は、柱状(典型的には円柱状)に構成されている。表示部8は、ベース6と整合する大きさおよび形状の柱状(例えば円柱状)に構成されている。表示部8は、ベース6上に積層された下表示部81と、下表示部81上に積層された中表示部82と、中表示部82上に積層された上表示部83とを含んでいる。このような信号表示灯2は、いわゆる積層信号灯である。
下表示部81、中表示部82および上表示部83のそれぞれは、光源9と、光源9の周囲を覆う筒状(例えば円筒状)のグローブ10とを含む。この実施形態の光源9は、発光ダイオードである。この実施形態のグローブ10は、無色透明または白色透光性であり、光源9が発した光をそのままの色で外部に放出させる。光源9の発光色は、表示部8の表示色となる。この実施形態では、下表示部81の表示色は緑色であり、中表示部82の表示色は黄色であり、上表示部83の表示色は赤色である。なお、下表示部81、中表示部82および上表示部83では、それぞれの表示色に応じて光源9の発光色が異なってもよいし、光源9の発光色が同じ色(例えば白色)であって、グローブ10が、対応する表示色で着色されていてもよい。各信号表示灯2では、下表示部81、中表示部82および上表示部83の光源9が同時に発光することはなく、下表示部81、中表示部82および上表示部83のいずれか1つにおける光源9が選択的に発光する。下表示部81、中表示部82および上表示部83のうち、光源9が発光しているものの上下の位置(積層位置)を、以下では、「表示位置」という。信号表示灯2の表示部8は、当該信号表示灯2に対応付けられた機械装置Mの稼働状態等の情報を、表示位置や表示色や点灯パターンによって可変表示する。
各信号表示灯2は、有線または無線のネットワーク11を介して通信可能に接続されている。ネットワーク11として、IO-Link等の接続技術による通信線を用いることができる。ネットワーク11が無線によって構成される場合には、ネットワーク11につながる無線通信ユニット12が、例えば表示部8上に設けられる。
操作部3は、生産現場において保守を担当する保守作業者等の操作者によって操作される。操作部3は、この実施形態では、スイッチであって、信号線13を介して、対応する信号表示灯2に接続されている。当該スイッチとして、静電容量式のタッチセンサを用いることができる。操作部3は、この実施形態では、信号表示灯2から離れた位置に配置されているが、信号表示灯2に一体化されてもよい。この実施形態における操作部3は、操作者の手によって押し操作(より詳細にはタッチ操作)される。一方、信号表示灯2から離れた位置に配置された場合における操作部3は、操作者の足踏みによって操作されるフットスイッチであってもよい。操作者が操作部3を押し操作する度に、当該操作部3は情報を生成して、対応する信号表示灯2に入力する。この情報の一例は、パルス信号である。以下では、操作者が第1操作部3Aを押し操作する度に第1操作部3Aが生成する情報を、「第2情報」という。操作者が第2操作部3Bを押し操作する度に第2操作部3Bが生成する情報を、「第4情報」という。
図2は、監視システム1の電気的構成例を説明するためのブロック図である。第1信号表示灯2Aは、制御装置4Aからの第1情報が入力される第1入力部21と、第1操作部3Aが生成した第2情報が入力される第2入力部22とを含む。第1入力部21は、制御装置4Aにつながった入力信号線5に接続されるインタフェース部である。第2入力部22は、第1操作部3Aにつながった信号線13に接続されるインタフェース部である。第2信号表示灯2Bは、制御装置4Bからの第3情報が入力される第3入力部23と、第2操作部3Bが生成した第4情報が入力される第4入力部24とを含む。第3入力部23は、制御装置4Bにつながった入力信号線5に接続されるインタフェース部である。第4入力部24は、第2操作部3Bにつながった信号線13に接続されるインタフェース部である。第3信号表示灯2C~第8信号表示灯2Hのそれぞれは、第1入力部21や第3入力部23に相当するインタフェース部と、第2入力部22や第4入力部24に相当するインタフェース部とを含む。
各信号表示灯2は、CPU(中央処理ユニット)によって構成された制御部25と、前述した表示部8と、例えばベース6に内蔵されたブザー26と、時間を計測するタイマ27と、信号表示灯2の動作条件等の情報を記憶する記憶部28と、外部通信するための出力部29とを含む。
以下では、第1信号表示灯2Aの制御部25を「第1制御部25A」といい、第2信号表示灯2Bの制御部25を「第2制御部25B」ということがある。また、第1信号表示灯2Aの表示部8を「第1表示部8A」といい、第2信号表示灯2Bの表示部8を「第2表示部8B」ということがある。第1制御部25Aは、第1入力部21に入力される第1情報と、第2入力部22に入力される第2情報とに応じて第1表示部8Aを制御する。これにより、第1表示部8Aにおいて、第1情報に対応する情報が第1表示属性により表示され、第2情報に対応する情報が、第1表示属性とは異なる第2表示属性により表示される。第2制御部25Bは、第3入力部23に入力される第3情報と、第4入力部24に入力される第4情報とに応じて第2表示部8Bを制御する。これにより、第2表示部8Bにおいて、第3情報に対応する情報が第3表示属性により表示され、第4情報に対応する情報が、第3表示属性とは異なる第4表示属性により表示される。この実施形態における第1表示属性および第3表示属性は、同じ表示属性であり、具体的には、表示部8の表示位置および表示色である。この実施形態における第2表示属性および第4表示属性は、同じ表示属性であり、具体的には表示部8の点灯パターンである。
制御部25は、ブザー26を制御する。制御部25は、必要に応じてタイマ27の計時時間を参照しながら処理を実行する。
図3は、信号表示灯2の報知パターンを説明するための図である。第1信号表示灯2Aの記憶部28には、制御装置4Aから入力される第1情報と、第1表示属性の属性値(以下「第1表示属性値」という。)と、当該第1表示属性値に対応する表示位置および表示色との関係が記憶されている。第2信号表示灯2Bの記憶部28には、制御装置4Bから入力される第3情報と、第3表示属性の属性値(以下「第3表示属性値」という。)と、当該第3表示属性値に対応する表示位置および表示色との関係が記憶されている。この実施形態では、第1情報および第3情報が、対応する機械装置Mが正常に自動運転していることを表わす場合に、第1表示属性値および第3表示属性値は「正常値」に設定される。そして、「正常値」に対応する表示位置は下表示部81に設定され、その表示色は「緑」に設定されている。一方、第1情報および第3情報が、対応する機械装置Mにおける第1異常(例えば、ワークの欠品)の発生を表わす場合に、第1表示属性値および第3表示属性値は「第1異常値」に設定される。そして、「第1異常値」に対応する表示位置は中表示部82に設定され、その表示色は「黄」に設定されている。一方、第1情報および第3情報が、対応する機械装置Mにおける第2異常(例えば、機械装置Mの異常停止)の発生を表わす場合に、第1表示属性値および第3表示属性値は「第2異常値」に設定される。そして、「第2異常値」に対応する表示位置は上表示部83に設定され、その表示色は「赤」に設定されている。この実施形態では、表示色が赤である第2異常の方が、表示色が黄である第1異常よりも緊急度が高い。
第1信号表示灯2Aの記憶部28には、第2表示属性の属性値(以下「第2表示属性値」という。)と、当該第2表示属性値に対応する表示部8の点灯パターンとの関係が記憶されている。第2信号表示灯2Bの記憶部28には、第4表示属性の属性値(以下「第4表示属性値」という。)と、当該第4表示属性値に対応する第2表示部8Bの点灯パターンとの関係が記憶されている。第2表示属性値および第4表示属性値は、「初期値」、「中間値」および「完了値」のいずれかの値に設定される。この実施形態では、「初期値」に対応する点灯パターンは、点灯(連続点灯)である。「中間値」に対応する点灯パターンは、点滅である。「完了値」に対応する点灯パターンは、閃光である。「点滅」とは、一定の短時間点灯と一定の短時間滅灯とを周期的に繰り返す点灯パターンをいう。「閃光」とは、一定の極短時間点灯(点滅の場合よりも短時間の点灯)とその後の一定の短時間滅灯(点灯時間よりも長い時間の消灯)とを周期的に繰り返す点灯パターンをいう。第1信号表示灯2Aの第1制御部25Aは、操作者が第1操作部3Aを押し操作することによる第2入力部22への第2情報の入力に応じて、第2表示属性値を変更する。第2信号表示灯2Bの第2制御部25Bは、操作者が第2操作部3Bを押し操作することによる第4入力部24への第4情報の入力に応じて、第4表示属性値を変更する。
図3は、第1表示属性および第2表示属性のそれぞれの属性値が変化した場合における第1信号表示灯2Aの第1表示部8Aの表示状態の変化を示している。図3の太い実線矢印は、操作者による第1操作部3Aの操作、すなわち第2情報の入力に応じて第1表示部8Aの表示状態が変化する様子を示している。図3の太い破線矢印は、制御装置4Aから入力される第1情報の内容に応じて第1表示部8Aの表示状態が変化する様子を示している。第1表示部8Aは、この例では、9つの表示状態A~Iをとり得る。
第1機械装置MAの正常動作を表わす第1情報が制御装置4Aから第1入力部21に入力されると、第1信号表示灯2Aの第1制御部25Aは、第1表示属性値を正常値に設定し、下表示部81の光源9の発光色を緑色に設定する。このとき、第2表示属性値が初期値であれば、第1制御部25Aの制御によって、下表示部81は緑色で連続点灯する表示状態Aとなる。この状態で、作業者が例えばメンテナンス(異常発生を事前に回避するための予防的な保守作業)のために第1機械装置MAにやってきて、メンテナンスの開始に先立って第1操作部3Aを1回押し操作すると、第2情報が第2入力部22に入力される。すると、第1制御部25Aは、第2表示属性値を、初期値から中間値に変更する。これにより、下表示部81の表示状態は、緑点灯(表示状態A)から緑色の点滅状態に変わり、表示状態Bとなる。表示状態Bを見た者は、正常状態にある第1機械装置MAにおいて現在メンテナンスが行われていることを把握できる。
下表示部81が緑点滅している表示状態Bで、作業者がメンテナンスを完了して第1操作部3Aを1回押し操作すると、第2情報が第2入力部22に入力される。すると、第1制御部25Aは、第2表示属性値を、中間値から完了値に変更する。これにより、下表示部81の表示状態は、緑点滅(表示状態B)から緑色の閃光状態に変わり、表示状態Cとなる。表示状態Cを見た者は、正常状態にある第1機械装置MAにおいてメンテナンスが完了したことを把握できる。
下表示部81が緑閃光している表示状態Cで、作業者が第1操作部3Aをもう1回押し操作すると、第2情報が第2入力部22に入力される。すると、第1制御部25Aは、第2表示属性値を、完了値から初期値に変更する。これにより、下表示部81の表示状態は、緑閃光(表示状態C)から緑色の連続点灯に変わり、表示状態Aとなる。表示状態Aを見た者は、第1機械装置MAが正常動作中であってメンテナンス等が行われていないことを把握できる。
第1機械装置MAにおける第1異常の発生を表わす第1情報が制御装置4Aから第1入力部21に入力されると、第1制御部25Aは、第1表示属性値を正常値から第1異常値に変更する。それにより、下表示部81の光源9が消灯して、中表示部82の光源9が黄色で発光する。このとき、第2表示属性値が初期値であれば、第1制御部25Aの制御によって、中表示部82は黄色で連続点灯し、表示状態Dとなる。この状態で、作業者が第1異常を解消するために第1機械装置MAにやってきて、作業開始に先立って第1操作部3Aを1回押し操作する。この押し操作により、第2情報が第2入力部22に入力される。すると、第1制御部25Aは、第2表示属性値を、初期値から中間値に変更する。これにより、中表示部82の表示状態は、黄点灯(表示状態D)から黄色の点滅状態に変わり、表示状態Eに遷移する。表示状態Eを見た者は、第1異常が発生した第1機械装置MAにおいて第1異常を解消するための対応が現在行われていることを把握できる。
中表示部82が黄点滅している表示状態Eで、作業者が作業を完了して第1操作部3Aを1回押し操作すると、第2情報が第2入力部22に入力される。すると、第1制御部25Aは、第2表示属性値を、中間値から完了値に変更する。これにより、中表示部82の表示状態は、黄点滅(表示状態E)から黄色の閃光状態に変わり、表示状態Fに遷移する。表示状態Fを見た者は、第1異常が発生した第1機械装置MAにおいて対応が完了したことを把握できる。
作業者が対応しても第1異常を解消できない場合がある。その場合には、作業者は、例えば表示状態Eから第1操作部3Aを1回押し操作して中表示部82を黄閃光させて表示状態Fとし、さらに、第1操作部3Aをもう1回押し操作する。このとき、第1制御部25Aは、第2情報の第2入力部22への入力に応じて、第2表示属性値を、中間値から完了値を経て初期値へと変更する。そのため、中表示部82の表示状態は、黄点滅から黄閃光を経て黄点灯に変わり、表示状態Dとなる。表示状態Dを見た者は、第1機械装置MAの第1異常が未解消であることを把握できる。
作業者の対応に応じて異常が解消されることにより、第1機械装置MAの正常動作を表わす第1情報が制御装置4Aから第1入力部21に入力されると、第1制御部25Aは、第1表示属性値を異常値から正常値に変更する。これにより、中表示部82の光源9が消灯して下表示部81の光源9が緑色で発光する。中表示部82が黄点灯中(表示状態D)または黄点滅中(表示状態E)であるにもかかわらず第1異常が自然解消される場合があり得る。この場合に、第1機械装置MAの正常動作を表わす第1情報が制御装置4Aから第1入力部21に入力されると、第1制御部25Aは、中表示部82を消灯して下表示部81を緑点灯させたり緑点滅させたりする(表示状態A,B)。逆に、第1異常が発生することによって、下表示部81が消灯して中表示部82が黄点灯したり黄点滅したり黄閃光したりすることもある(表示状態D,E,F)。
第1機械装置MAにおける第2異常の発生を表わす第1情報が制御装置4Aから第1入力部21に入力されると、第1制御部25Aは、第1表示属性値を正常値から第2異常値に変更する。それにより、下表示部81の光源9が消灯して、上表示部83の光源9が赤色で発光する。このとき、第2表示属性値が初期値であれば、第1制御部25Aの制御によって、上表示部83は赤色で連続点灯し、表示状態Gとなる。この状態で、作業者が第2異常を解消するために第1機械装置MAにやってきて、作業開始に先立って第1操作部3Aを1回押し操作する。この押し操作により、第2情報が第2入力部22に入力される。すると、第1制御部25Aは、第2表示属性値を、初期値から中間値に変更する。これにより、上表示部83の表示状態は、赤点灯(表示状態G)から赤色の点滅状態に変わり、表示状態Hに遷移する。表示状態Hを見た者は、第2異常が発生した第1機械装置MAにおいて第2異常を解消するための対応が現在行われていることを把握できる。
上表示部83が赤点滅している表示状態Hで、作業者が作業を完了して第1操作部3Aを1回押し操作すると、第2情報が第2入力部22に入力される。すると、第1制御部25Aは、第2表示属性値を、中間値から完了値に変更する。これにより、上表示部83の表示状態は、赤点滅(表示状態H)から赤色の閃光状態に変わり、表示状態Iに遷移する。表示状態Iを見た者は、第2異常が発生した第1機械装置MAにおいて対応が完了したことを把握できる。
作業者が対応しても第2異常を解消できない場合がある。その場合には、作業者は、例えば表示状態Hから第1操作部3Aを1回押し操作して第1表示部8Aを赤閃光させて表示状態Iとし、さらに、第1操作部3Aをもう1回押し操作する。このとき、第1制御部25Aは、第2情報の第2入力部22への入力に応じて、第2表示属性値を、中間値から完了値を経て初期値へと変更する。そのため、上表示部83の表示状態は、赤点滅から赤閃光を経て赤点灯に変わり、表示状態Gとなる。表示状態Gを見た者は、第1機械装置MAの第2異常が未解消であることを把握できる。
作業者の対応に応じて異常が解消されることにより、第1機械装置MAの正常動作を表わす第1情報が制御装置4Aから第1入力部21に入力されると、第1制御部25Aは、第1表示属性値を第2異常値から正常値に変更する。これにより、上表示部83の光源9が消灯して下表示部81の光源9が緑色で発光する。上表示部83が赤点灯中(表示状態G)または赤点滅中(表示状態H)であるにもかかわらず第2異常が自然解消される場合があり得る。この場合に、第1機械装置MAの正常動作を表わす第1情報が制御装置4Aから第1入力部21に入力されると、第1制御部25Aは、上表示部83を消灯して下表示部81を緑点灯させたり緑点滅させたりする(表示状態A,B)。逆に、第2異常が発生することによって、下表示部81が消灯して上表示部83が赤点灯したり赤点滅したり赤閃光したりすることもある(表示状態G,H,I)。また、第2異常が解消しても、第1異常が発生することによって、上表示部83が消灯して中表示部82が黄点灯したり黄点滅したり黄閃光したりすることもある(表示状態D,E,F)。
図3には、第3表示属性および第4表示属性のそれぞれの属性値が変化した場合における第2信号表示灯2Bの第2表示部8Bの表示状態の変化も示されている。前述したように、第1表示属性および第3表示属性は同じ表示属性であり、第2表示属性および第4表示属性は同じ表示属性である。そのため、第2表示部8Bの表示状態は、第1信号表示灯2Aの第1表示部8Aと同様に変化する。具体的には、第3入力部23に入力される第3情報に伴う第3表示属性値の変化に応じて、第2表示部8Bの表示位置および表示色が変化する。そして、第4入力部24に入力される第4情報に伴う第4表示属性値の変化に応じて、第2表示部8Bの点灯パターンが変化する。また、第3信号表示灯2C~第8信号表示灯2Hの表示部8の表示状態も、第1表示部8Aおよび第2表示部8Bと同様に変化する。
図2を参照して、出力部29は、ネットワーク11に接続されるインタフェース部である。出力部29は、IO-Link等の接続技術を利用した通信インタフェースであってもよい。以下では、第1信号表示灯2Aの出力部29を「第1出力部29A」といい、第2信号表示灯2Bの出力部29を「第2出力部29B」ということがある。第1出力部29Aは、第1表示部8Aの表示状態に関する情報を外部出力する。第2出力部29Bは、第2表示部8Bの表示状態に関する情報と外部出力する。表示部8の表示状態に関する情報とは、表示部8の表示状態A~I(図3参照)を特定できる情報であり、この実施形態では、表示部8の表示色、表示位置および点灯パターンを表す情報である。第1信号表示灯2Aの場合、第1表示部8Aの表示状態に関する情報は、第1情報に対応する情報(第1表示部8Aの表示色および表示位置を表す情報)と、第2情報に対応する情報(第1表示部8Aの点灯パターンを表す情報)とを含む。第2信号表示灯2Bの場合、第2表示部8Bの表示状態に関する情報は、第3情報に対応する情報(第2表示部8Bの表示色および表示位置を表す情報)と、第4情報に対応する情報(第2表示部8Bの点灯パターンを表す情報)を含む。第3信号表示灯2C~第8信号表示灯2Hも、それぞれの表示部8の表示状態に関する情報を外部出力する。
監視システム1は、各信号表示灯2の表示状態を表示する監視用表示装置40をさらに含む。監視用表示装置40は、機械装置Mから離れた管理室(生産現場の外でも構わない)において生産現場を管理する管理者の目が届く位置に配置されている。監視用表示装置40は、CPUによって構成された監視制御部41と、各信号表示灯2の出力部29によって出力された情報を受信する受信部42と、モニタ等によって構成されて監視制御部41に制御される監視表示部43とを含む。受信部42は、ネットワーク11に接続されるインタフェース部である。
図4は、監視用表示装置40の監視表示部43の表示内容を説明するための図である。監視表示部43は、例えば矩形状の表示画面44を有する。表示画面44は、第1信号表示灯2A~第8信号表示灯2Hにそれぞれ対応する矩形状の第1個別表示領域45A~第8個別表示領域45H(以下、総称するときには「個別表示領域45」という。)に仕切られている。これらの個別表示領域45は、例えば縦2列横4列に並ぶように規則的に配置されている。各個別表示領域45の上端には、対応する機械装置Mを表わす見出し50が表示されている。例えば、第1個別表示領域45Aの見出し50として、対応する第1機械装置MAを表わす「1号機」という文字が表示されている。同様に、図4の見出し50における「2号機」~「8号機」は、第2機械装置MB~第8機械装置MHをそれぞれ指している。
監視制御部41は、受信部42が各信号表示灯2から受信した情報に対応する情報を各信号表示灯2による表示と同期して表示するように監視表示部43を制御する。これにより、監視表示部43には、ネットワーク11に接続された全ての信号表示灯2の表示部8の表示状態に相当する情報がリアルタイムで表示される。つまり、第1個別表示領域45A~第8個別表示領域45Hには、第1信号表示灯2A~第8信号表示灯2Hの表示部8の表示状態A~Iのいずれかに相当する情報がそれぞれ複製表示される。
具体的には、第1個別表示領域45Aには、第1信号表示灯2Aの図形表示46Aが表示される。第2個別表示領域45Bには、第2信号表示灯2Bの図形表示46Bが表示される。第3個別表示領域45Cには、第3信号表示灯2Cの図形表示46Cが表示される。第4個別表示領域45Dには、第4信号表示灯2Dの図形表示46Dが表示される。第5個別表示領域45Eには、第5信号表示灯2Eの図形表示46Eが表示される。第6個別表示領域45Fには、第6信号表示灯2Fの図形表示46Fが表示される。第7個別表示領域45Gには、第7信号表示灯2Gの図形表示46Gが表示される。第8個別表示領域45Hには、第8信号表示灯2Hの図形表示46Hが表示される。これらの図形表示46A~46H(以下、総称するときには「図形表示46」という。)は、対応する信号表示灯2の現在の表示状態を示すイラストレーションである。そのため、図形表示46A~46Hでは、対応する信号表示灯2の下表示部81、中表示部82および上表示部83に相当する部分が、当該信号表示灯2の表示状態を模擬するように、当該信号表示灯2と同じ表示色で点灯、点滅または閃光するように疑似的に表示される。
機械装置Mで異常が発生した場合、対応する個別表示領域45には、待ち表示47と、到着表示48と、完了表示49とが選択的に表示される。待ち表示47は、保守作業者が機械装置Mに到着していないことを示す図形表示である。待ち表示47の一例は、保守作業者を白抜き表示したイラストレーションである。到着表示48は、保守作業者が機械装置Mに到着したことを示す図形表示である。到着表示48の一例として、保守作業者を白抜き表示したイラストレーションと、保守作業者を黒抜き表示したイラストレーションとが交互に表示される。完了表示49は、機械装置Mの保守作業が完了して機械装置Mの復旧を待っている状態を示す図形表示である。完了表示49の一例は、保守作業者を黒抜き表示したイラストレーションである。
第1個別表示領域45Aには、第1信号表示灯2Aの第1表示部8Aの表示状態に相当する情報として、第1情報に対応する情報と、第2情報に対応する情報とが表示される。第1情報に対応する情報は、第1信号表示灯2Aの図形表示46Aを含む。第2情報に対応する情報は、待ち表示47、到着表示48および完了表示49のいずれかを含む。図形表示46Aと、待ち表示47、到着表示48および完了表示49のいずれかとは関連付けられて表示される。一例として、図4では、第1個別表示領域45Aにおいて、図形表示46Aと待ち表示47とが左右に並ぶように並列表示されている。図形表示46Aと待ち表示47とは、少なくとも部分的に互い重なるように一体表示されてもよい。到着表示48や完了表示49が表示される場合でも同様である。第1個別表示領域45Aには、第1機械装置MAにおいて第2異常が発生したものの保守作業者が第1機械装置MAに到着していないこと(表示状態Gを表わす情報)が、図形表示46Aにおいて上表示部83に相当する部分の赤点灯と、待ち表示47とによって表示されている。この場合における第1情報は、緊急事態(ここでは第2異常)の発生に関する情報を含む。
第2個別表示領域45Bには、第2信号表示灯2Bの第2表示部8Bの表示状態に相当する情報として、第3情報に対応する情報と、第4情報に対応する情報とが関連付けられて表示される。第3情報に対応する情報は、第2信号表示灯2Bの図形表示46Bを含む。第4情報に対応する情報は、待ち表示47、到着表示48および完了表示49のいずれかを含む。一例として、図4では、第2個別表示領域45Bにおいて、図形表示46Bと到着表示48とが左右に並ぶように並列表示されている。図形表示46Bと到着表示48とは、重なるように一体表示されてもよい。待ち表示47や完了表示49が表示される場合でも同様である。第2個別表示領域45Bには、第1異常が発生した第2機械装置MBに保守作業者が到着したこと(表示状態Eを表わす情報)が、図形表示46Bにおいて中表示部82に相当する部分の黄点滅と、到着表示48とによって表示されている。この場合における第3情報は、緊急事態(ここでは第1異常)の発生に関する情報を含む。
一例として、第3個別表示領域45Cには、第1異常が発生した第3機械装置MCに保守作業者が到着して第1異常への対応を完了したこと(表示状態Fを表わす情報)が、図形表示46Cにおいて中表示部82に相当する部分の黄閃光と、完了表示49とによって表示されている。一例として、第4個別表示領域45Dには、第4機械装置MDが正常であって保守作業が行われていないこと(表示状態Aを表わす情報)が、図形表示46Dにおいて下表示部81に相当する部分の緑点灯によって表示されている。このときの第4個別表示領域45Dには、待ち表示47は表示されない。一例として、第5個別表示領域45Eには、第1異常が発生した第5機械装置MEに保守作業者が到着していないこと(表示状態Dを表わす情報)が、図形表示46Eにおいて中表示部82に相当する部分の黄点灯と、待ち表示47とによって表示されている。
一例として、第6個別表示領域45Fには、第2異常が発生した第6機械装置MFに保守作業者が到着して第2異常への対応を完了したこと(表示状態Iを表わす情報)が、図形表示46Fにおいて上表示部83に相当する部分の赤閃光と、完了表示49とによって表示されている。一例として、第7個別表示領域45Gには、第7機械装置MGが正常であって保守作業が行われていないこと(表示状態Aを表わす情報)が、図形表示46Gにおいて下表示部81に相当する部分の緑点灯によって表示されている。一例として、第8個別表示領域45Hには、保守作業者が正常運転中の第8機械装置MHに到着して保守作業をしていること(表示状態Bを表わす情報)が、図形表示46Hにおいて下表示部81に相当する部分の緑点滅と、到着表示48とによって表示されている。各個別表示領域45では、待ち表示47や到着表示48や完了表示49によって保守作業者の対応状況を把握できるので、当該対応状況を表わす点灯パターン(特に、点滅や閃光)が図形表示46において再現されなくてもよい。
正常動作中の機械装置Mに対応する個別表示領域45における表示サイズ(図形表示46等の大きさ)を100%とする(第4個別表示領域45D、第7個別表示領域45Gおよび第8個別表示領域45Hを参照)。監視制御部41は、第1異常や第2異常といった緊急事態が発生した機械装置Mに対応する個別表示領域45における表示サイズを100%よりも大きくする。これによって、監視制御部41は、当該個別表示領域45における図形表示46、待ち表示47、到着表示48および完了表示49を強調表示する(第1個別表示領域45A~第3個別表示領域45Cおよび第5個別表示領域45E~第6個別表示領域45Fを参照)。具体的には、監視制御部41は、保守作業員が到着済の機械装置Mに対応する図形表示46と、到着表示48とを、例えば140%の表示サイズで拡大表示する(第2個別表示領域45Bを参照)。監視制御部41は、保守作業員が緊急事態への対応を完了した機械装置Mに対応する図形表示46と、完了表示49とを、例えば140%の表示サイズで拡大表示する(第3個別表示領域45Cおよび第6個別表示領域45Fを参照)。一方、監視制御部41は、保守作業員が到着していない機械装置Mに対応する図形表示46と、待ち表示47とを、さらに拡大して例えば200%の表示サイズで表示する(第1個別表示領域45Aおよび第5個別表示領域45Eを参照)。
第1信号表示灯2Aの場合、保守作業員が第1機械装置MAに到着したか否かや、保守作業員が第1機械装置MAの緊急事態への対応を完了したか否かは、保守作業者による第1操作部3Aの操作によって入力される第2情報に対応している。第1信号表示灯2Aに対応する図形表示46Aの元となる第1情報が緊急事態発生に関する情報を含む場合に、監視制御部41は、図形表示46Aが第2情報に応じて強調表示されるように監視表示部43を制御する。そのため、緊急事態が発生した第1機械装置MAに保守作業員が到着して第1操作部3Aを操作した場合や、保守作業員が緊急事態への対応を完了して第1操作部3Aを操作した場合には、第1機械装置MAが正常である場合(図形表示46Dを参照)と比べて、図形表示46Aが拡大表示される。そして、保守作業員が緊急事態発生中の第1機械装置MAに到着していない場合には、図形表示46Aがさらに拡大して表示される。
第1個別表示領域45Aおよび第2個別表示領域45Bだけを参照して、図形表示46Aにおける赤の表示色が示す第2異常は、図形表示46Bにおける黄の表示色が示す第1異常よりも緊急度が高い。つまり、第1個別表示領域45Aに対応する第1情報は、第2個別表示領域45Bに対応する第3情報よりも緊急度が高い情報を含む。この場合、監視制御部41は、図形表示46Aが図形表示46Bよりも拡大表示されるように監視表示部43を制御してもよい。これにより、図形表示46Aは、図形表示46Bよりも強調表示される。
第1表示属性値が正常値であり、且つ、第2表示属性値が中間値である場合がある(図3参照)。この場合には、第1情報が、第1個別表示領域45Aに対応する第1機械装置MAが正常であることを表わす情報を含み、且つ、第2情報が、第1機械装置MAの保守作業開始を表わす情報を含む。これに応じて、監視制御部41は、第1機械装置MAの予防的な保守作業が行われていると判断する。そのため、監視制御部41は、図4の第8個別表示領域45Hの表示内容と同様に、第1個別表示領域45Aにおいて、図形表示46Aにおいて下表示部81に相当する部分を緑点滅させて、到着表示48を表示する。
このようにこの実施形態によれば、第1機械装置MAでの異常の発生に伴って制御装置4Aから出力された第1情報が第1信号表示灯2Aの第1入力部21に入力されると、第1制御部25Aは、異常の発生およびその内容を表わす情報を表示するように第1表示部8Aを制御する(図3の表示状態DおよびG)。これにより、第1表示部8Aに表示された情報を見た者は、異常の発生やその内容を把握できる。異常に対応するために駆けつけた者が第1操作部3Aを操作することによって第2情報を第2入力部22に入力すると、第1制御部25Aは、第2情報に対応する情報を表示するように第1表示部8Aを制御する(表示状態EおよびH)。これにより、第1表示部8Aに表示された情報を見た者は、異常への対応が開始されたことも把握できる。第1機械装置MAでの異常が解消すると、異常の解消を表わす第1情報が、制御装置4Aから出力されて第1入力部21に入力される。すると、第1制御部25Aは、異常解消を表わす情報を表示するように第1表示部8Aを制御する(表示状態A~C)。これにより、第1表示部8Aに表示された情報を見た者は、異常の解消を把握できる。
第1情報に対応する情報と第2情報に対応する情報とは、第1出力部29Aによって出力されて、監視用表示装置40の受信部42によって受信される。監視用表示装置40では、監視制御部41が、第1情報に対応する情報と第2情報に対応する情報とが関連付けられて表示されるように監視表示部43を制御する。そのため、監視表示部43の第1個別表示領域45Aには、第1機械装置MAにおける異常有無および異常の内容を表わす第1情報(図形表示46A)と、異常等への対応状況を表わす第2情報(図4では、待ち表示47)とが関連付けられて表示される。これにより、監視表示部43を見た者は、第1機械装置MAにおける異常有無および異常の内容だけでなく、第1機械装置MAにおける異常等への対応状況も把握できる。つまり、第1信号表示灯2Aの監視対象である第1機械装置MAの状態だけでなく、当該監視対象への対応状況も監視用表示装置40において把握できる。以上の結果、監視用表示装置40は、第1信号表示灯2Aからより多様な情報を取得して表示することが可能となり、それより、利便性を向上できる。
また、第1情報に対応する情報と、第2情報に対応する情報とは、一体表示または並列表示されることによって、確実に関連付けられて第1個別表示領域45Aに表示される。これにより、第1個別表示領域45Aを見た者は、第1信号表示灯2Aに対応付けられた第1機械装置MAでの異常の発生および内容を表わす第1情報だけでなく、この異常への対応状況に関する第2情報も確実に把握できる。つまり、第1信号表示灯2Aの監視対象である第1機械装置MAの状態だけでなく、当該監視対象への対応状況も監視用表示装置40において確実に把握できる。例えば、待ち表示47が表示された第1個別表示領域45Aを見た者は、第1個別表示領域45Aに対応する第1機械装置MAにおける異常状態の継続は、保守作業者の不在に起因することを把握できる。一方、第1個別表示領域45Aにおいて、完了表示49が表示されたものの図形表示46Aの表示色が赤または黄のままになっている場合がある。このときの第1個別表示領域45Aを見た者は、第1個別表示領域45Aにおける異常状態の継続は、第1機械装置MAの異常が保守作業によって解消されなかったことに起因することを把握できる。
第2機械装置MBでの異常の発生に伴って制御装置4Bから出力された第3情報が第3入力部23に入力されると、第2制御部25Bは、異常発生およびその内容を表わす情報を表示するように第2表示部8Bを制御する(図3の表示状態DおよびG)。これにより、第2表示部8Bに表示された情報を見た者は、異常の発生を把握できる。異常に対応するために駆けつけた者が第2操作部3Bを操作することによって第4情報を第4入力部24に入力すると、第2制御部25Bは、第4情報に対応する情報を表示するように第2表示部8Bを制御する(表示状態EおよびH)。これにより、第2表示部8Bに表示された情報を見た者は、異常への対応が開始されたことも把握できる。第2機械装置MBでの異常が解消すると、異常の解消を表わす第3情報が、制御装置4Bから出力されて第3入力部23に入力される。すると、第2制御部25Bは、異常解消を表わす情報を表示するように第2表示部8Bを制御する(表示状態A~C)。これにより、第2表示部8Bに表示された情報を見た者は、異常の解消を把握できる。
第3情報に対応する情報と第4情報に対応する情報とは、第2出力部29Bによって出力されて、監視用表示装置40の受信部42によって受信される。監視用表示装置40では、監視制御部41が、第3情報に対応する情報と第4情報に対応する情報とが関連付けられて表示されるように監視表示部43を制御する。そのため、監視表示部43の第2個別表示領域45Bには、第2機械装置MBにおける異常有無および異常の内容を表わす第3情報(図形表示46B)と、異常等への対応状況を表わす第4情報(図4では、到着表示48)とが関連付けられて表示される。これにより、監視表示部43を見た者は、第2機械装置MBにおける異常有無および異常の内容だけでなく、第2機械装置MBにおける異常等への対応状況も把握できる。つまり、第2信号表示灯2Bの監視対象である第2機械装置MBの状態だけでなく、当該監視対象への対応状況も監視用表示装置40において把握できる。以上の結果、監視用表示装置40は、第2信号表示灯2Bからより多様な情報を取得して表示することが可能となり、それより、利便性を一層向上できる。
また、第3情報に対応する情報と、第4情報に対応する情報とは、一体表示または並列表示されることによって、確実に関連付けられて第2個別表示領域45Bに表示される。これにより、第2個別表示領域45Bを見た者は、第2信号表示灯2Bに対応付けられた第2機械装置MBでの異常の発生および内容を表わす第3情報だけでなく、この異常への対応状況に関する第4情報も確実に把握できる。つまり、第2信号表示灯2Bの監視対象である第2機械装置MBの状態だけでなく、当該監視対象への対応状況も監視用表示装置40において確実に把握できる。
また、第1情報が、緊急事態発生に関する情報を含む場合に、監視制御部41は、第1情報に対応する情報が第2情報に応じて強調表示されるように監視表示部43を制御する(図4の図形表示46Aを参照)。そのため、監視表示部43の第1個別表示領域45Aにおいて強調表示された図形表示46Aを見た者は、第1機械装置MAに緊急事態が発生したことを確実に把握できる。
また、第1情報が、第3情報よりも緊急度が高い情報を含む場合に、監視制御部41は、第1情報に対応する情報が第3情報に対応する情報よりも強調表示されるように監視表示部43を制御する。そのため、監視表示部43において第3情報に対応する情報(ここでは、図形表示46B)と当該情報よりも強調表示された第1情報に対応する情報(ここでは、図形表示46A)とを見た者は、第1機械装置MAで生じた事象の緊急度が第2機械装置MBで生じた事象の緊急度よりも高いことを把握できる。
第1信号表示灯2Aの図形表示46Aの強調度合い(この実施形態では、表示サイズ)によって、第1信号表示灯2Aに対応付けられた第1機械装置MAに生じた事象の緊急度を監視表示部43に表示できる。この場合、図形表示46Aと到着表示48とが関連付けられて表示された監視表示部43を見た者は、第1機械装置MAに生じた事象の緊急度と、保守作業者が第1機械装置MAに到着したこととを把握できる。そして、到着表示48から完了表示49に切り替わったことを見た者は、第1機械装置MAの保守作業完了を把握できる。同様に、第2信号表示灯2Bの図形表示46Bの強調度合いによって、第2信号表示灯2Bに対応付けられた第2機械装置MBに生じた事象の緊急度を監視表示部43に表示できる。この場合、図形表示46Bと到着表示48とが関連付けて表示された監視表示部43を見た者は、第2機械装置MBに生じた事象の緊急度と、保守作業者が第2機械装置MBに到着したこととを把握できる。そして、到着表示48から完了表示49に切り替わったことを見た者は、第2機械装置MBの保守作業完了を把握できる。そして、監視表示部43において、第2信号表示灯2Bの図形表示46Bと、図形表示46Bよりも強調表示された第1信号表示灯2Aの図形表示46Aとを見た者は、第1機械装置MAに生じた事象の緊急度が第2機械装置MBに生じた事象の緊急度よりも高いことを確実に把握できる。
また、第1機械装置MAが正常であることを表わす情報と、第1機械装置MAの保守作業開始を表わす情報とを受信した監視用表示装置40では、監視制御部41が、正常な第1機械装置MAにおいて異常についての予防的な保守作業が行われていることを判断する。この場合、監視表示部43には、正常な第1機械装置MAにおいて予防的な保守作業が行われていることを表示できる(図4の第8個別表示領域45Hの表示内容を参照)。そのため、監視表示部43を見た者は、第1機械装置MAにおいて異常が発生していないものの予防的な保守作業が行われていることを把握できる。以上では、監視表示部43において第1信号表示灯2Aおよび第2信号表示灯2Bに関連する表示によって得られる効果について説明したが、同様の効果は、監視表示部43において他の第3信号表示灯2C~第8信号表示灯2Hに関連する表示によっても得られる。
図5は、変形例に係る信号表示灯2を備えた監視システム1を説明するための模式的な斜視図である。以降では、前述の実施形態に関して説明した部分と機能的に同じ部分には同一番号を付して、当該部分についての詳細な説明は省略する。信号表示灯2として、前述した積層信号灯でなく、表示部8が下表示部81、中表示部82および上表示部83のいずれか1つだけを含む構成もあり得る。第1信号表示灯2Aを参照して、変形例に係る信号表示灯2の表示部8は、光源51と、光源51の周囲を覆う筒状のグローブ52とを含む。光源51は、発光ダイオードであって、複数色を選択的に発光する。つまり、光源51は、複数色の発光が可能なフルカラー光源またはマルチカラー光源である。変形例に係る信号表示灯2は、光源51が回転可能に構成された回転警告灯であってもよい。グローブ52は、ベース6から離れるにつれて小径になる円錐台形状に形成されている。この実施形態のグローブ52は、無色透明または白色透光性であり、光源51が発した光をそのままの色で外部に放出させる。表示部8における光源51の発光色は、表示部8の表示色となる。前述の実施形態の同様に、表示部8の表示色は、緑、黄および赤のいずれかであり、表示部8の点灯パターンは、点灯、点滅および閃光のいずれかである。変形例に係る信号表示灯2は、対応する機械装置Mの情報を表示色や点灯パターンによって可変表示する。操作部3は、対応する信号表示灯2のグローブ52の表面(例えば天面)に設けられることによって信号表示灯2に一体化されてもよい。
図6は、監視用表示装置40における変形例に係る表示内容を説明するための図である。変形例に係る信号表示灯2に応じて、各個別表示領域45における図形表示46が、変形例に係る信号表示灯2に一致したイラストレーションになる。図形表示46のイラストレーション以外については、監視用表示装置40の監視表示部43における表示内容は、前述の実施形態での表示内容と同じである。
以上、この発明の実施形態について説明してきたが、この発明は、さらに他の形態で実施することもできる。
(1)例えば、保守作業者が作業を完了して第1操作部3Aを押し操作すると、第1信号表示灯2Aの第1制御部25Aは、第2表示属性値を中間値から完了値に変更することによって表示部8を閃光させる。しかし、表示部8は閃光しなくてもよい。つまり、前述した表示状態C,F,I(図3参照)が省略されてもよい。この場合、第1制御部25Aは、第2表示属性値を中間値から完了値に変更することによって表示部8の点灯パターンを点滅から点灯に変更する。
(2)監視用表示装置40の監視制御部41は、個別表示領域45において図形表示46の強調表示する際に、当該個別表示領域45の見出し50(図4参照)も強調表示してもよい。見出し50の強調表示の一例として、監視制御部41は、対象となる個別表示領域45の見出し50の背景や文字を他の個別表示領域45の見出し50の背景や文字よりも目立つ色で表示する。一例として、正常動作中の機械装置Mに対応する個別表示領域45の見出し50の背景色は白に設定されて、文字色は黒に設定される。第1異常や第2異常が発生したものの保守作業員が到着していない機械装置Mに対応する個別表示領域45の見出し50では、文字色は白に設定され、背景色は、最も目立つ色(黒等)に設定される。第1異常や第2異常が発生して保守作業員が到着済であったり、対応が完了済であったりする機械装置Mに対応する個別表示領域45の見出し50では、文字色は黒のままであるが、背景色は、白よりは目立つものの黒よりは目立たない色に設定される。
本発明の実施形態について詳細に説明してきたが、これらは本発明の技術的内容を明らかにするために用いられた具体例に過ぎず、本発明はこれらの具体例に限定して解釈されるべきではなく、本発明の範囲は添付の請求の範囲によってのみ限定される。