JP7048866B2 - 商品販売データ処理装置およびプログラム - Google Patents
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Description
この商品販売データ処理装置では、一般的にプリンターが店員側に向けて固定設置され、精算後に店員が発行されたレシートを顧客に渡している。一方、例えばフルセルフモードや店員が商品登録して対面する顧客が精算するモード(以下、店員登録顧客精算モードという)等では、プリンターが顧客側に向けて設置され、精算後に顧客が直接レシートを受け取るようになっている。
取り易くするようにした商品販売データ処理装置およびプログラムを提供することを目的とする。
本発明によれば、発行口変更手段によって印字手段のレシート発行口を選択して店員側と顧客側のいずれかの向きに保持することができるため、設定された動作モードに応じて、店員または顧客が印字手段で印字されて発行されたレシートを受け取ることができる。
印字手段を回転させる際に、表示部に干渉することを防止できる。
第1の表示部と第2の表示部の間に印字手段を配設することで、印字手段のレシート発行口を選択して店員の向きと顧客の向きのいずれに設定した場合でも、発行されたレシートを受け取り易い。
印字手段と一体に回転する回転子をストッパー部によって停止させることで、印字手段を店員側または顧客側に向けた位置で停止させることができる。
センサをストッパー部に設けることで、印字手段が店員側と顧客側のいずれで停止したかを迅速に認識できる。
選択された動作モードと印字手段の向きを表示部に報知して表示することで、印字手段の向きの正誤を容易に確認できる。
なお、動作モードとして、例えば顧客が商品登録から精算までを行う第一モードと、店員が商品登録を行って顧客が精算を行う第二モードと、店員と顧客が同時に商品登録を行う第三モードと、商品登録するレジスタから登録データを異なるレジスタに送信して精算する第四モード等があり、そのいずれかを選択可能である。
また、選択された前記動作モードと、前記検出手段で検出した前記印字手段の向きとが異なっている場合に、前記印字手段の向きが異なっている旨を前記表示部で報知することが好ましい。
また、本発明に係るプログラムは、商品登録された商品の精算を顧客が行う商品販売データ処理装置であって、店員側に向けられた第1の商品登録部と、顧客側に向けられた決済手段と、登録された商品情報を表示する表示部と、精算時にレシート発行口からレシートを発行する印字手段と、前記レシート発行口を店員側と顧客側とのいずれか一方に変更する発行口変更手段と、前記印字手段の向きを検出する検出手段と、備えた前記商品販売データ処理装置に用いられるコンピュータに、前記検出手段で検出された前記印字手段の向きを前記表示部に表示させる、処理を実行させることを特徴とする。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態による商品販売データ処理装置について説明する。
本発明の第一実施形態による商品販売データ処理装置1について図1乃至図10により説明する。図1及び図2に示す本実施形態の商品販売データ処理装置1は、例えば対面型のレジスタである。商品販売データ処理装置1は、床面に設置された筐体2内の上部のスペース3内に決済手段として釣銭機4が設置されており、筐体2の上面2aに本体部6が固定されている。本体部6の釣銭機4側が顧客側スペースであり、これに対向する側が店員側スペースである。
スキャナ部7,8は、制御部による商品登録処理の実行中に、商品に対応付けられたバーコード状の商品コードを読み取り、商品コードの情報を制御部に供給する光学式読取装置である。スキャナ部7,8は、バーコード読み取り用の窓口を備えた固定型スキャナであるが、店員側のスキャナ部7はこれに代えてハンディスキャナにより実現されてもよい。
筐体2の上面2aにおいて、本体部6の側部にはレシートを印字して発行するプリンター12が、印字手段として設置されている。
なお、釣銭機4は、硬貨管理部14のみを備えるものであってもよい。また、紙幣管理部13は、紙幣投入口15および紙幣排出口16に代えて、紙幣の投入口と排出口とを兼用する一つの紙幣投入排出口であってもよい。
紙幣排出口16には、排出された紙幣を検出するセンサが設けられている。また、硬貨排出口18には、排出された硬貨を検出するセンサが設けられている。なお、リジェクト口19にも、排出された硬貨を検出するセンサが設けられてもよい。
プリンター12は、商品登録処理が完了し、入金処理及び釣り銭の排出からなる決済処理を実行したことによって得た会計の明細処理情報を紙媒体であるレシート用紙に印刷し、この印刷後のレシートをレシート発行口22から出力(発行)する。レシート発行口22がレシートを出力するタイミングは、おつりがない場合は、終了キーが押下された後であり、また、おつりがある場合は、終了キーが押下された後、おつりの貨幣が排出されたままになっていることを図示しないセンサが検知しなくなった後である。
ただし、おつりの貨幣が排出された場合において、所定時間(例えば、10秒間)を経過してもセンサが貨幣を検知し続ける場合、すなわち、おつりが取り去られない場合、レシート発行口22からレシートを出力することができる。
なお、プリンター12は前面12aを本体6と反対側を向いて正逆回転することが好ましい。これにより、プリンター12のカバーが開いたままでも回転可能である。
プリンター12は、筐体2の上面2aに固定配置された支持台24の上部に設けた側面視略L字板状をなす支持板25の底板26の上に設置されている。支持板25は底板26と背板27とで形成され、プリンター12はその前面12aに対向する背面12bが背板27にネジ等で固定されている。そのため、プリンター12は支持台24上で支持板25と一体に回転可能とされている。
図5乃至図8に示すプリンター12の回転機構30において、支持台24の支持板25を載置するための載置面24aには略円形の孔部31が形成されている。支持台24の載置面24aに形成した孔部31内には略半円形のスペーサ32が配設され、載置面24aの表裏面にはそれぞれ上部滑りシート34と下部滑りシート35が設置されている。上部滑りシート34の上面には支持板25の底板26が載置され、下部滑りシート35の下面には略円板状の回転子36が当接している。しかも、支持板25の底板26とスペーサ32と回転子36はネジnで互いに連結されている。
回転子36は金属製、例えばスチール製で略円板状に形成され、その中心を外れた位置から円弧の両側の外方に突出する一対のアーム部37a、37bを有している。しかも、アーム部37a、37bはそれぞれ略L字状に屈曲して形成され、先端の屈曲部が被吸着部38を有している。アーム部37a、37bはプリンター12が店員側と顧客側のいずれを向いているかを検知する検知部を構成する。なお、回転子36を例えばアルミやプラスチック等の非磁性体で形成してもよく、略L字状のアーム部37a、37bの被吸着部38に鉄等の磁性体を貼り付ければよい。
また、この位置から支持板25を逆方向に約180度回転させると、回転子36も中心点Oを中心に180度回転するため、アーム部37a、37bの他方が第1ストッパー部39、第2ストッパー部40の他方に吸着されて対向する位置に保持される。例えば、二点鎖線で示すように、アーム部37bの被吸着部38が第2ストッパー部40の電磁石に接近・対向する位置で吸着されて停止する。この位置で、プリンター12は店員側に向くものとする。
この位置から、プリンター12のレシート発行口22を設けた前面12aを店員側に向けるよう支持板25を約180度回転させると、スペーサ32及び回転子36も約180度一体回転する。この位置で、回転子36のアーム部37bの被吸着部38が第2ストッパー部40に対向する位置で電磁石に吸着保持される。第2ストッパー部40でこれを検知すると、制御部42に出力して店員用表示部10に表示させる。
フルセルフモードは、顧客が商品登録から精算までを顧客自身で行うモードである。店員登録顧客精算モードは、店員が商品登録を行い、顧客が精算を行うモードである。ダブルスキャンモードは、店員と顧客とで同時に商品登録が可能なモードである。精算機指定モードは、複数のレジスタが配列された状態で、店員が1のレジスタで商品登録を行った後、他の1のレジスタに登録データを送信し、送信された他の1のレジスタで顧客が精算(決済)を行うモードである。
例えば、商品販売データ処理装置1で動作モードとしてフルセルフモードが選択された場合について図9に沿って説明する。フルセルフモードが選択されると店員用表示部10に表示される(ステップS10)。この状態では、プリンター12は顧客側に向いていて顧客に向けてレシートを印刷して出力する必要がある。そのため、制御部42でプリンター12が顧客側と店員側のいずれを向いているかを第1ストッパー部39及び第2ストッパー部40からなる第1センサー部及び第2センサー部で判断する(S11)。
この状態で、顧客は商品のバーコードをスキャナ部8にかざして商品登録を順次行い(S14)、商品登録の終了後に顧客用表示部11上の商品登録処理の終了キーをタッチパネルで押す。そして、顧客は買い上げ商品の合計金額を確認して、釣銭機4に貨幣を投入する。
即ち、表示された合計金額に応じて紙幣を紙幣投入口15に投入し、硬貨を硬貨投入口17に投入して決済を行う。紙幣排出口16や硬貨排出口18から排出された釣り銭を受領することで精算処理が完了する(S15)。釣り銭を顧客が取り出した後に、プリンター12で会計の明細処理情報がレシートに印刷され、レシート発行口22からレシートが発行される。
また、ダブルスキャンモードでは、店員側及び顧客側の両側で登録処理を実行することができる。店員登録顧客精算モードでは、店員側で登録処理を実行する登録専用モードと、顧客側で精算処理を実行する会計専用モードとに区別される。
精算機指定モードでは、図10(a)に示す商品販売データ処理装置1として登録専用のレジスタ1Aと、会計専用の他のレジスタ1B、1C等を備えている。
店員は、登録専用モードのレジスタ1Aにおいて、図10(b)のフローチャートに示すように、顧客の買上商品を店員用スキャナ部7を操作して(S20)商品登録を実行する(S21)。店員による登録処理が完了した場合、登録完了キーを操作し(S22)、会計専用モードのレジスタ1B,1Cのいずれか、例えばレジスタ1Bを指定する(S23)。このレジスタ1Bに精算処理に必要な商品登録データを移送する(S24)。登録専用モードのレジスタ1Aでは次の顧客の商品登録を行う。次の顧客がいない場合には待機状態になる。
プリンター12のレシート発行口22を店員側に向ける他の場合として、レジスタのメンテナンスの場合、例えば商品の新規登録、商品の価格変更をした際にチェックシートの排出を行う場合、本日の特売一覧レシートを発行する場合等がある。また、集計レポートとして、現時点での売り上げレポートの発行、その日の営業終了時のレジ締めレポートを出力する場合や、レシート用ロール紙の交換時等にもプリンター12を店員側に向ける。
その他、複数のレジスタ間で釣銭補充のために一のレジスタから他のレジスタに釣銭を移動させる場合、顧客が精算を金券やクレジットカード、電子マネー等で行い、現金を使用しない場合等にも、プリンター12を店員側に向ける。
しかも、プリンター12を回転させる際、回転子36の被吸着部38を有するアーム部37a、37bをいずれか一方のストッパー部39、40の電磁石で吸着することで確実にレシート発行口22を有する前面12aが顧客または店員に向き合う位置に停止させることができる。
また、選択された動作モードに対してプリンター12の向きが間違っている場合には店員用表示部10に表示して店員に確認させることができる。
この場合、第1センサー部、第2センサー部として例えばレーザー光等による光学式検知装置や赤外線式検知装置等を設けることができる。
また、上述した実施形態による商品販売データ処理装置1では、プリンター12の回転を手動で行うようにしたが、駆動モータに接続して自動で回転するようにしてもよい。
本実施形態では商品販売データ処理装置45は例えば既存のカウンター51の上に設置されており、上述した第一実施形態による商品販売データ処理装置1と略同一または同様な構成や部品には同一の符号を用いてその説明を省略する。商品販売データ処理装置45は例えば対面型のレジスタである。
また、別のセンサーで、商品販売データ処理装置1、45の前に顧客がいること、或いは店員が居ないことが判定された場合にプリンター12が顧客側を向くように制御してもよい。また、店員が商品販売データ処理装置1、45の前に居ることが判定された場合にはプリンター12が店員側を向くように設定してもよい。
この機構は、上述した回転機構30と共に、発行口変更手段に含まれる。
また、プリンター12の回転方向は、水平方向に限らず上下方向に縦回転させてもよい。
また、プリンター12の支持台24は、プリンター12の回転を支持するだけでなく、レシートを発行する店員側または顧客側に平行移動するように設定してもよい。この場合、回転機構30も一体に移動可能に構成するとよい。これにより、プリンター12からレシートを受け取る店員や顧客にとってさらに受け取りが容易になる。
2、46 筐体
4 釣銭機
6 本体部
7 店員用スキャナ部
8 顧客用スキャナ部
10 店員用表示部
11 顧客用表示部
12 プリンター
12a 前面
22 レシート発行口
24 支持台
25 支持板
30 回転機構
36 回転子
37a、37b アーム部
38 被吸着部
39 第1ストッパー部
40 第2ストッパー部
42 制御部
Claims (4)
- 商品登録された商品の精算を顧客が行う商品販売データ処理装置であって、
店員側に向けられた第1の商品登録部と、
顧客側に向けられた決済手段と、
登録された商品情報を表示する表示部と、
精算時にレシート発行口からレシートを発行する印字手段と、
前記レシート発行口を店員側と顧客側とのいずれか一方に変更する発行口変更手段と、
前記印字手段の向きを検出する検出手段と、
備え、
前記表示部は、前記検出手段で検出された前記印字手段の向きを表示する、
ことを特徴とする商品販売データ処理装置。 - 商品登録及び/または精算を店員と顧客のどちらが行うかを設定した複数の動作モードの1つを選択可能であり、
選択された前記動作モードと、前記検出手段で検出した前記印字手段の向きと、を前記表示部で報知するようにした請求項1に記載された商品販売データ処理装置。 - 選択された前記動作モードと、前記検出手段で検出した前記印字手段の向きとが異なっている場合に、前記印字手段の向きが異なっている旨を前記表示部で報知する、
請求項2に記載された商品販売データ処理装置。 - 商品登録された商品の精算を顧客が行う商品販売データ処理装置であって、
店員側に向けられた第1の商品登録部と、
顧客側に向けられた決済手段と、
登録された商品情報を表示する表示部と、
精算時にレシート発行口からレシートを発行する印字手段と、
前記レシート発行口を店員側と顧客側とのいずれか一方に変更する発行口変更手段と、
前記印字手段の向きを検出する検出手段と、
備えた前記商品販売データ処理装置に用いられるコンピュータに、
前記検出手段で検出された前記印字手段の向きを前記表示部に表示させる、
処理を実行させることを特徴とするプログラム。
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