JP7048323B2 - 部品実装機、部品吸着方法 - Google Patents

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Description

この発明は、部品供給部によって供給された部品を複数のノズルによって同時に吸着して基板に実装する部品実装技術に関する。
特許文献1では、それぞれ部品を吸着可能な複数のノズルを昇降可能に支持するヘッドユニットを具備する部品実装機が一般に用いられている。かかる部品実装機では、複数のノズルをそれぞれ複数の部品に上方から対向させて下降させることで、複数のノズルのそれぞれに同時に部品を吸着させる。
特開2004-71711号公報
この際、部品の位置に対してノズルの位置がずれていると、ノズルが部品の吸着に失敗する。したがって、複数のノズルによって部品を同時吸着するためには、各ノズルと各部品との位置を的確に合わせる必要がある。ただし、安定した部品吸着のために、部品の表面のうちノズルが吸着できる範囲は、部品の外形によって異なる。例えばサイズの小さい部品はノズルによって吸着できる範囲が狭く、サイズの大きい部品はノズルによって吸着できる範囲が広い。しかしながら、従来はこの点が考慮されておらず、同時吸着の際のノズルと部品との位置関係は必ずしも適切なものではなかった。
この発明は上記課題に鑑みなされたものであり、部品に対して適切な位置関係をそれぞれ有する複数のノズルによって部品を同時吸着することを可能とする技術の提供を目的とする。
本発明に係る部品実装機は、複数の供給位置のそれぞれに部品を供給する部品供給部と、複数の供給位置に供給される部品のうちM個(Mは2以上の整数)の部品に向けてM個のノズルを下降させてM個のノズルに同時に部品を吸着させる同時吸着を実行可能なヘッドユニットと、同時吸着を実行する際のM個の部品とM個のノズルとの位置関係をM個の部品それぞれの外形に応じて算出するための演算を実行する演算部とを備える。
本発明に係る部品吸着方法は、複数の供給位置に供給される部品のうちM個(Mは2以上の整数)の部品に向けてM個のノズルを下降させてM個のノズルに同時に部品を吸着させる同時吸着を実行する際のM個の部品とM個のノズルとの位置関係を、M個の部品それぞれの外形に応じて算出するための演算を実行する工程と、演算の結果に基づき、ノズルによる部品の吸着を制御する工程とを備える。
このように構成された本発明(部品実装機、部品吸着方法)は、同時吸着を実行する際のM個の部品とM個のノズルとの位置関係を、M個の部品それぞれの外形に応じて算出することができる。その結果、部品に対して適切な位置関係をそれぞれ有する複数のノズルによって部品を同時吸着することが可能となっている。
また、供給位置に供給される部品の表面のうちノズルが吸着できる吸着可能範囲を、供給位置に関連付けて記憶する記憶部をさらに備え、演算部は、M個の部品それぞれの吸着可能範囲に応じて、M個の部品とM個のノズルとの位置関係を算出するように、部品実装機を構成しても良い。かかる構成では、M個の部品それぞれの吸着可能範囲に応じてM個の部品に対する位置関係が適切化されたM個のノズルによって同時吸着を実行することが可能となる。
また、演算部は、吸着可能範囲が狭い部品ほど重い係数を乗じたM個の部品の位置の加重平均を部品代表位置として算出するとともに、M個のノズルの位置の単純平均をノズル代表位置として算出し、部品代表位置とノズル代表位置とが一致するように、M個の部品とM個のノズルとの位置関係を算出するように、部品実装機を構成しても良い。かかる構成では、同時吸着において、吸着可能範囲が狭い部品を確実に吸着することが可能となる。
また、演算部は、M個の部品のうちから選択したL個(Lは1以上でM未満)の部品の位置の平均を部品代表位置として算出するとともに、M個のノズルのうちL個の部品を吸着予定のL個のノズルの位置の平均をノズル代表位置として算出し、部品代表位置とノズル代表位置とが一致するように、M個の部品とM個のノズルとの位置関係を算出し、M個の部品のうち、L個の部品の吸着可能範囲は、他の(M-L)個の部品の吸着可能範囲より狭いように、部品実装機を構成しても良い。かかる構成では、同時吸着において、吸着可能範囲が比較的狭い部品を確実に吸着することが可能となる。なお、本明細書において、Lが1の場合には、対象となる1個の部品の位置がL個の部品の位置の平均に相当し、対象となる1個のノズルの位置がL個のノズルの位置の平均に相当するものとする。
また、演算部は、M個の部品のうち吸着可能範囲が最小である最小部品の位置の平均を部品代表位置として算出するとともに、M個のノズルのうち最小部品を吸着予定のノズルの位置の平均をノズル代表位置として算出し、部品代表位置とノズル代表位置とが一致するように、M個の部品とM個のノズルとの位置関係を算出するように、部品実装機を構成しても良い。かかる構成では、同時吸着において、吸着可能範囲が最小の部品を確実に吸着することが可能となる。
また、演算部は、演算の結果に基づき、M個のノズルによるM個の部品の同時吸着の適否を判定するように、部品実装機を構成しても良い。これによって、同時吸着において部品の吸着の失敗が発生するのを抑制することが可能となる。
また、M個のノズルは、それぞれが吸着予定の部品まで下降して当該部品を吸着し、演算部が同時吸着を不適と判定した場合は、M個のノズルのうち、一部のノズルが部品まで下降するとともに、他のノズルが一部のノズルの下降と並行して部品よりも上方の待機位置まで下降し、一部のノズルが部品を吸着して上昇を開始した後に、他のノズルが待機位置から部品に下降して部品を吸着するように、部品実装機を構成しても良い。かかる構成では、同時吸着が不適と判定されると、一部のノズルが部品の吸着を行ってから、他のノズルが部品の吸着を行う。この際、一部のノズルが部品へ向けて下降するのと並行して、他のノズルも待機位置まで下降する。そして、一部のノズルが部品を吸着した後に、他のノズルが待機位置から部品へ向けて下降して、部品を吸着する。したがって、一部のノズルの部品の吸着から他のノズルの部品の吸着までに生じる時間を抑えることができ、複数の部品の吸着を速やかに完了できる。
また、一部のノズルは、部品を吸着してから上昇位置まで上昇し、他のノズルは、上昇位置へ向けて一部のノズルが上昇している途中で、部品へ向けて下降を開始するように、部品実装機を構成しても良い。これによって、他のノズルの部品への下降を早期に開始でき、複数の部品の吸着を速やかに完了できる。
本発明によれば、部品に対して適切な位置関係をそれぞれ有する複数のノズルによって部品を同時吸着することが可能となる。
本発明に係る部品実装機を模式的に示す部分平面図。 図2は図1の部品実装機が備える電気的構成を示すブロック図。 部品とノズルの吸着可能範囲との関係を模式的に示す図。 同時吸着に際して実行されるノズルの位置調整の一例を模式的に示す図。 同時吸着時のノズルと部品との位置関係を算出する吸着位置算出の一例を示すフローチャート。 図5のフローチャートに従って得られる演算結果の一例を模式的に示す図。 部品の別吸着の実行態様の一例を模式的に示す図。 同時吸着時のノズルと部品との位置関係を算出する吸着位置算出の第1変形例を示すフローチャート。 同時吸着時のノズルと部品との位置関係を算出する吸着位置算出の第2変形例を示すフローチャート。
図1は本発明に係る部品実装機を模式的に示す部分平面図であり、図2は図1の部品実装機が備える電気的構成を示すブロック図である。図1および以下の図では、Z方向を鉛直方向とし、X方向およびY方向のそれぞれを水平方向とするXYZ直交座標を示す。
図2に示すように、部品実装機1は、演算処理部110、駆動制御部120および記憶部130を有する主制御部100を備える。演算処理部110は、CPU(Central Processing Unit)およびRAM(Random Access Memory)等で構成されたプロセッサーであり、記憶部130に記憶されたプログラムやデータに基づき、駆動制御部120等の装置各部を制御することで、後述する各動作を制御する。
図1に示すように、部品実装機1は、基台11の上に設けられた一対のコンベア12、12を備える。そして、部品実装機1は、駆動制御部120によってコンベア12を制御することで、部品実装に要する基板Bの搬送を実行する。つまり、部品実装機1は、コンベア12によりX方向(基板搬送方向)の上流側から作業位置(図1の基板Bの位置)に搬入した基板Bに対して部品E(図3)を実装し、部品実装を完了した基板Bをコンベア12により作業位置からX方向の下流側へ搬出する。
一対のコンベア12、12のY方向の両側それぞれでは2つの部品供給部25がX方向に並んでおり、各部品供給部25では、複数のテープフィーダー5がX方向に並ぶ。各テープフィーダー5に対しては、集積回路、トランジスター、コンデンサ等の小片状の部品Eを所定間隔おきに収容した部品供給テープが巻き付けられた部品供給リールが配置されており、各テープフィーダー5は部品供給リールから引き出された部品供給テープを間欠的に送り出すことで、その先端部の部品供給位置5sに部品Eを供給する。このように、部品供給部25では、X方向に所定ピッチで複数の部品供給位置5sが一列に並び、各部品供給位置5sに部品Eが供給される。
また、部品実装機1では、Y方向に延びる一対のY軸レール21、21と、Y方向に延びるY軸ボールネジ22と、Y軸ボールネジ22を回転駆動するY軸モーターMyとが設けられ、ヘッド支持部材23が一対のY軸レール21、21にY方向に移動可能に支持された状態でY軸ボールネジ22のナットに固定されている。ヘッド支持部材23には、X方向に延びるX軸ボールネジ24と、X軸ボールネジ24を回転駆動するX軸モーターMxとが取り付けられており、ヘッドユニット3がヘッド支持部材23にX方向に移動可能に支持された状態でX軸ボールネジ24のナットに固定されている。したがって、駆動制御部120は、Y軸モーターMyによりY軸ボールネジ22を回転させてヘッドユニット3をY方向に移動させ、あるいはX軸モーターMxによりX軸ボールネジ24を回転させてヘッドユニット3をX方向に移動させることができる。
ヘッドユニット3には、X方向に所定ピッチで一列に並ぶM個のノズルNが着脱自在に取り付けられている。ここで、Mは2以上の整数であり、ここの例では「3」である。また、ヘッドユニット3は、Z軸モーターMzを各ノズルNに対して有しており、Z軸モーターMzによってノズルNを昇降させることができる。かかるヘッドユニット3は、X方向およびY方向へ移動することでM個のノズルNを一体的にX方向およびY方向へ移動させることができるとともに、M個のノズルNのそれぞれを個別にZ方向に昇降させることができる。そして、これらノズルNによって部品実装が実行される。
つまり、駆動制御部120は、X軸モーターMxおよびY軸モーターMyによって、ヘッドユニット3のノズルNを部品供給位置5sに上方から対向させる。次に、駆動制御部120は、Z軸モーターMzによってノズルNを下降させて、テープフィーダー5によって部品供給位置5sに供給された部品EにノズルNを接触させる。続いて、駆動制御部120は、部品Eを吸着したノズルNを上昇させる。こうしてノズルNが部品供給位置5sからの部品Eのピックアップを完了すると、駆動制御部120は、X軸モーターMxおよびY軸モーターMyによってノズルNの上方に移動させ、ノズルNは、部品Eの吸着を解除することで、基板Bに部品Eを実装する。なお、ヘッドユニット3は、ノズルNをθ方向(Z方向を中心とする回転方向)に回転させるθ軸モーターMθを各実装ヘッド31について有し、駆動制御部120は、θ軸モーターMθによって実装ヘッド31をθ方向に回転させることで、基板Bに実装する部品Eの回転角度を調整する。
このように、ヘッドユニット3は、ノズルNによって部品供給位置5sから部品を吸着して基板Bに実装するという実装ターンを繰り返して、実装すべき全ての部品Eを基板Bへ実装する実装処理を完了する。この実装ターンでは、ノズルNは、外形の異なる種々の部品Eを部品供給位置5sから吸着して基板Bに実装することができる。ただし、ノズルNによる部品Eの吸着を安定的に行うために、ノズルNに吸着が許可されている範囲(吸着可能範囲R)は部品Eの種類によって異なる。
図3は部品とノズルの吸着可能範囲との関係を模式的に示す図である。同図では互いに外形の異なる3種類の部品Ea~Ecが示されている。なお、部品Eの外形とは、部品Eの表面(上面)の面積および形状を含む概念である。部品Ea、Ebはいずれもチップ部品であり、部品Eaの外形は部品Ebの外形より大きいサイズを有する。その結果、部品Eaの表面(上面)には、比較的広い吸着可能範囲Rが設定されているのに対して、部品Ebの表面(上面)には、部品Eaの吸着可能範囲Rよりも狭い吸着可能範囲Rが設定されている。また、部品Ecは部品Ebよりも大きい外形を有する。ただし、部品Ecの表面(上面)は部品Ea、Ebのように平坦ではなく、凹凸を有する。そのため、部品Ecの表面には、部品Ebの吸着可能範囲Rよりも狭い吸着可能範囲Rが設定されている。
なお、吸着可能範囲Rは、部品Eの外形のみならずノズルNの形状にも依存する。そこで、ヘッドユニット3に装着されたノズルNにより部品Eを安定的に吸着できる吸着可能範囲Rが、部品供給部25により供給される各種の部品Eについて予め実験的に求められて、記憶部130に保存される。具体的には、部品供給位置5sに供給される部品Eの吸着可能範囲Rを部品供給位置5s毎に示す吸着関連情報131が記憶部130に保存される。
ところで、上述のように、ヘッドユニット3はX方向に並ぶM個のノズルNを有する。そして、これらM個のノズルNは、部品供給部25でX方向に並ぶ複数の部品供給位置5sのうち、M個の部品供給位置5sから部品Eを同時に吸着する同時吸着を実行可能である。この際、演算処理部110は、吸着関連情報131を参照することで、同時吸着を実行する際のM個のノズルNの位置を、吸着対象となるM個の部品Eの吸着可能範囲Rに応じて調整する。
図4は同時吸着に際して実行されるノズルの位置調整の一例を模式的に示す図である。同図では、3個のノズルNの位置n1、n2、n3(X方向の位置)と、3個の部品Eの位置e1、e2、e3(X方向の位置)とが示されている。ノズルNの位置n1、n2、n3はそれぞれノズルNの中心線の位置(換言すれば、ノズルNのθ方向への回転中心の位置)であり、部品Eの位置e1、e2、e3はそれぞれ平面視における部品Eの吸着可能範囲Rの幾何重心の位置である。また、X方向において、3個の部品Eのうち、中央および左端の2個の部品Eは最小の吸着可能範囲Rを有し、右端の1個の部品Eは最大の吸着可能範囲Rを有する。そして、比較例および実施例では、3個の部品Eに対する3個のノズルNのX方向への位置合わせを行う異なる方法が示されている。
比較例では、3個のノズルNの位置n1、n2、n3の平均nr
nr=(n1+n2+n3)/3 …式1
が3個のノズルNの位置を代表するノズル代表位置nrとして求められるとともに、3個の部品Eの位置e1、e2、e3の平均er
er=(e1+e2+e3)/3 …式2
が3個の部品Eの位置を代表する部品代表位置erとして求められる。そして、ノズル代表位置nrと部品代表位置erとが一致するように、同時吸着時の3個のノズルNと3個の部品Eとの位置関係が求められている。この比較例では、左端のノズルNが、左端の部品Eの吸着可能範囲Rの端部近傍に対向しており、吸着可能範囲Rが最小である左端の部品Eと当該部品Eを吸着予定のノズルNとの位置関係に余裕が少ない。
これに対して、実施例では、ノズル代表位置nrは、部品代表位置erよりも左側によっている。そのため、吸着可能範囲Rが最小である左端の部品Eと当該部品Eを吸着予定のノズルNとの位置関係に、十分な余裕が形成されている。したがって、3個のノズルNによって3個の部品Eを安定して同時吸着することが可能となる。このような位置合わせは、例えば図5のフローチャートによって実現できる。
図5は同時吸着時のノズルと部品との位置関係を算出する吸着位置算出の一例を示すフローチャートであり、同フローチャートの各ステップの演算は演算処理部110によって実行される。図6は図5のフローチャートに従って得られる演算結果の一例を模式的に示す図である。図6の表記の意味は、図4のそれと同様である。かかる吸着位置算出は、実装処理の開始前に行っても良いし、実装処理の途中(例えば、各実装ターンの実行前)に行っても良い。
ステップS101では、吸着グループの候補、すなわち1回の実装ターンで同時吸着するM個(3個)の部品Eで構成されるグループの候補を作成する。ステップS102では、作成した吸着グループの候補に含まれるM個の部品Eを、吸着可能範囲Rが狭い順にソートする。ここでは、部品Eに対してノズルNの位置を合わせる方向(位置合わせ方向)はX方向であるので、X方向への吸着可能範囲Rの幅が狭い順にM個の部品Eをソートする。ここの例では、X方向において、図6の3個の部品E1、E2のうち、左端および中央の2個の部品E1、E2は最小の吸着可能範囲Rを有し、右端の1個の部品E3は最大の吸着可能範囲Rを有しており、部品E1、E2、E3の順にソートされる。
そして、部品Eのソート順序を示すインデックスIをリセットしてから(ステップS103)、インデックスIをインクリメントする(ステップS104)。そして、I番目までの部品E、すなわち1番目の部品E1を吸着するノズルN1についてノズル代表位置nrが求められる(ステップS105)。具体的には、図6の「I=1」の欄に示すように、ノズルN1の位置n1がノズル代表位置nrとして求められる。また、I番目までの部品E、すなわち1番目の部品E1について部品代表位置erが求められる(ステップS106)。具体的には、図6の「I=1」の欄に示すように、部品E1の位置e1が部品代表位置erとして求められる。
そして、図6の「I=1」の欄に示すように、ノズル代表位置nrと部品代表位置erとが一致するように、M個の部品Eに対してM個のノズルNの位置がX方向に合わせられ(ステップS107)、部品Eの位置(換言すれば、吸着可能範囲Rの位置)とノズルNの位置との位置ずれΔが所定の閾値以下であるかが判定される(ステップS108)。この閾値は、位置ずれΔが吸着可能範囲Rに所定のマージンを持って収まるように部品E毎に設定されており、吸着関連情報131に含まれている。部品E1については、位置ずれΔが発生していない一方、部品E2、E3についてはそれぞれ位置ずれΔ2、Δ3が発生している。したがって、ステップS108では、部品E2用の閾値と位置ずれΔ2とが比較され、部品E3用の閾値と位置ずれΔ3とが比較される。ここの例では、ノズルN2と部品E2の吸着可能範囲Rとの位置関係に余裕が少ないため、位置ずれΔ2が閾値より大きいと判定されて(ステップS108で「NO」)、ステップS109に進む。
ステップS109では、インデックスIがノズルNの個数M(換言すれば、同時吸着する部品Eの個数M)以上であるか否かが判定される。ここでは、I=1であるため、ステップS109でNOと判定され、ステップS104に戻る。そして、インデックスIがインクリメントされて(ステップS104)、ステップS105~S108が実行される。
つまり、I番目までの部品E、すなわち1~2番目の部品E1、E2を吸着するノズルN1、N2についてノズル代表位置nrが求められる(ステップS105)。具体的には、図6の「I=2」の欄に示すように、ノズルN1、N2の位置n1、n2の平均、
nr=(n1+n2)/2 …式3
がノズル代表位置nrとして求められる。また、I番目までの部品E、すなわち1~2番目の部品E1、E2について部品代表位置erが求められる(ステップS106)。具体的には、図6の「I=2」の欄に示すように、部品E1、E2の位置e1、e2の平均
er=(e1+e2)/2 …式4
が部品代表位置erとして求められる。
そして、図6の「I=2」の欄に示すように、ノズル代表位置nrと部品代表位置erとが一致するように、M個の部品Eに対してM個のノズルNの位置がX方向に合わせられ(ステップS107)、部品Eの位置(換言すれば、吸着可能範囲Rの位置)とノズルNの位置との位置ずれΔが所定の閾値以下であるかが判定される(ステップS108)。「I=1」の場合と比較して「I=2」の場合では、ノズルN2と部品E2の吸着可能範囲Rとの位置ずれΔ2が小さく抑えられており、部品E2用の閾値以下となっている。また、他の位置ずれΔ1、Δ3もそれぞれの閾値以下に抑えられている。その結果、ステップS108で「YES」と判定され、ノズルN1、N2、N3によって部品E1、E2、E3を同時吸着すると決定される(ステップS110)。
なお、図6に示す例とは異なり、「I=2」の場合において、ステップS108で「NO」と判定される場合もある。この場合は、ステップS109、S104~S108が再度実行される。そして、「I=3」の場合においても、ステップS108で「NO」と判定されると、ステップS109で「NO」と判定され、部品E1、E2、E3を別々に吸着すると決定される(別吸着)。この別吸着は、1回の実装ターンを部品E1、E2、E3を順番に吸着することで行っても良いし、部品E1、E2、E3を異なる実装ターンで吸着することで行っても良い。
以上に説明した実施形態では、同時吸着を実行する際のM個の部品E1、E2、E3とM個のノズルN1、N2、N3との位置関係を、部品E1、E2、E3それぞれの外形に応じて算出する。その結果、部品E1、E2、E3に対して適切な位置関係をそれぞれ有するM個のノズルN1、N2、N3によって部品E1、E2、E3を同時吸着することが可能となっている。
また、記憶部130は、部品供給位置5sに供給される部品Eの表面(上面)のうちノズルNが吸着できる吸着可能範囲Rを、部品供給位置5sに関連付けて記憶する。そして、演算処理部110は、M個の部品E1、E2、E3それぞれの吸着可能範囲Rに応じて、M個の部品E1、E2、E3とM個のノズルN1、N2、N3との位置関係を算出する(ステップS108)。かかる構成では、M個の部品E1、E2、E3それぞれの吸着可能範囲Rに応じてM個の部品E1、E2、E3に対する位置関係が適切化されたM個のノズルN1、N2、N3によって同時吸着を実行することが可能となる。
また、図6の「I=2」の欄に示すように、演算処理部110は、M個の部品E1、E2、E3のうちから選択したL個(Lは1以上でM未満)の部品E1、E2の位置の平均を部品代表位置erとして算出する(I=2の際のステップS106)。また、M個のノズルN1、N2、N3のうちL個の部品E1、E2を吸着予定のL個のノズルN1、N2の位置の平均をノズル代表位置nrとして算出する(I=2の際のステップS105)。そして、部品代表位置erとノズル代表位置nrとが一致するように(ステップS107)、M個の部品E1、E2、E3とM個のノズルN1、N2、N3との位置関係を算出する(ステップS108、S110)。この際、M個の部品E1、E2、E3のうち、L個の部品E1、E2の吸着可能範囲Rは、他の(M-L)個の部品E3の吸着可能範囲Rより狭い。かかる構成では、同時吸着において、吸着可能範囲Rが比較的狭い部品E1、E2を確実に吸着することが可能となる。
また、演算処理部110は、演算の結果に基づき、M個のノズルN1、N2、N3によるM個の部品E1、E2、E3の同時吸着の適否を判定する(ステップS108~S111)。これによって、同時吸着において部品Eの吸着の失敗が発生するのを抑制することが可能となっている。
ところで、同時吸着が不適と判定された場合には(ステップS108、S109)、別吸着により部品E1、E2、E3を吸着すると決定する。かかる別吸着は、上述の通り、種々の態様で実行することができ、例えば次の図7に示すように実行しても良い。
図7は部品の別吸着の実行態様の一例を模式的に示す図である。同図の例では、図5の吸着位置算出を実行した結果、ステップS111で別吸着の実行が決定された場合に相当する。特に、I=2の際のステップS108において、部品E1、E2の吸着可能範囲Rに対するノズルN1、N2の位置ずれΔ1、Δ2はそれぞれの閾値以下である一方、部品E3に対するノズルN3の位置ずれΔ3が閾値より大きかった場合に相当する。
この場合、動作A11では、ノズルN3に優先してノズルN1、N2を吸着対象の部品E1、E2の吸着可能範囲Rに上方から対向させる。その結果、ノズルN3は、吸着対象の部品E3の吸着可能範囲RからX方向に外れる。この際、ノズルN1、N2、N3の下端はいずれも、Z方向において部品E1、E2、E3より上方の高さh1に位置する。 続いて、ノズルN1、N2が部品E1、E2に向けて下降を開始するとともに、ノズルN3がノズルN1、N2の下降に並行して、部品E3よりも上方の高さh2(高さh1より低い)まで下降する(動作A12)。
そして、ノズルN1、N2の下端が部品E1、E2の吸着可能範囲Rに接触すると、ノズルN1、N2が部品E1、E2を吸着する(動作A13)。次に、部品E1、E2を吸着したノズルN1、N2が高さh1へ上昇する途中で、ノズルN3を部品E3の吸着可能範囲Rに上方から対向させるためのノズルN3のX方向への移動と、ノズルN3の部品E3への下降とが開始される(動作A14)。そして、ノズルN3の下端が部品E3の吸着可能範囲Rに接触すると、ノズルN3が部品E3を吸着する(動作A15)。
このように、図7の例では、同時吸着が不適と判定されると、一部のノズルN1、N2が部品E1、E2の吸着を行ってから、他のノズルN3が部品E3の吸着を行う。この際、一部のノズルN1、N2が部品E1、E2へ向けて下降するのと並行して、他のノズルN3も高さh2まで下降する。そして、一部のノズルN1、N2が部品E1、E2を吸着して上昇を開始した後に、他のノズルN3が高さh2から部品E3へ向けて下降して、部品E3を吸着する。したがって、一部のノズルN1、N2の部品E1、E2の吸着から他のノズルN3の部品E3の吸着までに生じる時間を抑えることができ、M個の部品E1、E2、E3の吸着を速やかに完了できる。
また、一部のノズルN1、N2は、部品E1、E2を吸着してから高さh1まで上昇する。これに対して、他のノズルN3は、高さh1へ向けて一部のノズルN1、N2が上昇している途中で、部品E3へ向けて下降を開始する。これによって、他のノズルN3の部品E3への下降を早期に開始でき、M個の部品E1、E2、E3の吸着を速やかに完了できる。
このように本実施形態では、部品実装機1が本発明の「部品実装機」の一例に相当し、部品供給部25が本発明の「部品供給部」の一例に相当し、部品供給位置5sが本発明の「供給位置」の一例に相当し、ヘッドユニット3が本発明の「ヘッドユニット」の一例に相当し、ノズルN、N1、N2、N3が本発明の「ノズル」の一例に相当し、演算処理部110が本発明の「演算部」の一例に相当し、部品E、E1、E2、E3が本発明の「部品」の一例に相当し、記憶部130が本発明の「記憶部」の一例に相当し、吸着可能範囲Rが本発明の「吸着可能範囲」の一例に相当し、高さh1が本発明の「上昇位置」の一例に相当し、高さh2が本発明の「待機位置」の一例に相当する。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したものに対して種々の変更を加えることが可能である。例えば、吸着可能範囲Rに基づき部品Eに対するノズルNの位置関係を決定する具体的方法は、図5の吸着位置算出の例に限られない。そこで、次の第1あるいは第2変形例のように構成しても良い。
第1変形例
図8は同時吸着時のノズルと部品との位置関係を算出する吸着位置算出の第1変形例を示すフローチャートであり、同フローチャートの各ステップの演算は演算処理部110によって実行される。なお、ここでは、上記の例との差異点を中心に説明を行い、共通点については相当符号を付して適宜説明を省略する。ただし、上記の例と共通する構成を備えることで、同様の効果が奏されることは言うまでもない。
第1変形例では、吸着グループの候補に含まれるM個の部品Eのうちから、吸着可能範囲RがX方向において最小である最小部品Eが特定される(ステップS201)。そして、最小部品Eを吸着するノズルNの位置の平均がノズル代表位置nrとして算出され(ステップS202)、最小部品の位置の平均が部品代表位置erとして算出される(ステップS203)。図6の例を参酌すると、M個の部品E1、E2、E3のうちの最小部品E1、E2を吸着するノズルN1、N2の位置の平均(=(n1+n2)/2)がノズル代表位置nrとして算出される。また、最小部品E1、E2の位置の平均(=(e1+e2)/2)が部品代表位置erとして算出される。
そして、ノズル代表位置nrと部品代表位置erとが一致するように、M個の部品Eに対してM個のノズルNの位置がX方向に合わせられ(ステップS107)、部品Eの位置(換言すれば、吸着可能範囲Rの位置)とノズルNの位置との位置ずれΔが所定の閾値以下であるかが判定される(ステップS108)。M個のノズルNの全てについて、部品Eの吸着可能範囲Rに対する位置ずれΔが閾値以下であれば、ステップS108で「YES」と判定され、同時吸着の実行が決定される(ステップS110)。一方、M個のノズルNのいずれかについて、部品Eの吸着可能範囲Rに対する位置ずれΔが閾値より大きければ、ステップS108で「NO」と判定され、別吸着の実行が決定される(ステップS111)。
かかる第1変形例では、吸着可能範囲Rが最小の最小部品Eを優先して、部品Eに対するノズルNの位置関係が決定される。したがって、同時吸着において、吸着可能範囲Rが最小の部品を確実に吸着することが可能となる。
第2変形例
図9は同時吸着時のノズルと部品との位置関係を算出する吸着位置算出の第2変形例を示すフローチャートであり、同フローチャートの各ステップの演算は演算処理部110によって実行される。なお、ここでは、上記の例との差異点を中心に説明を行い、共通点については相当符号を付して適宜説明を省略する。ただし、上記の例と共通する構成を備えることで、同様の効果が奏されることは言うまでもない。
第2変形例では、M個のノズルNの位置の単純平均が、ノズル代表位置nrとして算出され(ステップS301)、吸着グループに含まれるM個の部品Eの位置の加重平均が、部品代表位置erとして算出される(ステップS302)。この加重平均での重み係数は、吸着可能範囲Rの広さに基づき定められて吸着関連情報131に含まれており、X方向において吸着可能範囲Rが狭い部品Eの位置ほど、重い係数が対応付けられている。図6の例を参酌すると、M個のノズルN1、N2、N3の位置の単純平均(=(n1+n2+n3)/3)がノズル代表位置nrとして算出される。また、M個の部品E1、E2、E3の位置の加重平均(=(α×e1+α×e2+β×e3)/(α+α+β))が、部品代表位置erとして算出される(なお、加重平均の分母はM以上、すなわち(α+α+β)≧3を条件とする)。ここで、部品E1、E2の吸着可能範囲Rは、部品E3の吸着可能範囲Rより狭いため、部品E1、E2の位置e1、e2に対する重み係数αは、部品E3の位置e3に対する重み係数βより大きい。こうして、ノズル代表位置nrと部品代表位置erとを算出してから、上述と同様に、ステップS107、S108、S110、S111が実行される。
かかる第2変形例では、吸着可能範囲Rが狭い部品Eほど重い係数を乗じたM個の部品Eの位置の加重平均を部品代表位置erとして算出するとともに(ステップS302)、M個のノズルNの位置の単純平均をノズル代表位置nrとして算出する(ステップS301)。そして、部品代表位置erとノズル代表位置nrとが一致するように(ステップS107)、M個の部品EとM個のノズルNとの位置関係が算出される(ステップS108、S110)。かかる構成では、同時吸着において、吸着可能範囲Rが狭い部品Eを確実に吸着することが可能となる。
なお、ここで示した変形例以外の変形も適宜実行できる。例えば、ヘッドユニット3が備えるノズルNの個数Mは「3」に限られず「2」以上であれば良い。
また、ヘッドユニット3は、上述のインラインタイプに限られない。したがって、特開2017-107960号公報に示されるようなロータリータイプの実装ヘッドを備えた部品実装機1で部品Eを同時吸着する場合にも、上記の実施例が有効に機能しうる。
また、部品Eの吸着可能範囲Rのバリエーションも、図3や図4等で例示したものに限られない。要するに、同時吸着の対象となるM個の部品Eに、異なる吸着可能範囲Rを有する種類の異なる部品Eが混在する場合であれば、上記の実施例が有効に機能しうる。
1…部品実装機
25…部品供給部
3…ヘッドユニット
5s…部品供給位置(供給位置)
110…演算処理部(演算部)
130…記憶部
N、N1、N2、N3…ノズル
E、E1、E2、E3…部品
R…吸着可能範囲
h1…高さ(上昇位置)
h2…高さ(待機位置)

Claims (8)

  1. 複数の供給位置のそれぞれに部品を供給する部品供給部と、
    前記複数の供給位置に供給される部品のうちM個(Mは2以上の整数)の部品に向けてM個のノズルを下降させて前記M個のノズルに同時に前記部品を吸着させる同時吸着を実行可能なヘッドユニットと、
    前記同時吸着を実行する際の前記M個の部品と前記M個のノズルとの位置関係を前記M個の部品それぞれの外形に応じて算出するための演算を実行する演算部と、
    前記供給位置に供給される前記部品の表面のうち前記ノズルが吸着できる吸着可能範囲を、前記供給位置に関連付けて記憶する記憶部と
    を備え
    前記演算部は、前記Mが3以上の場合において、前記M個の部品それぞれの前記吸着可能範囲と、前記M個のノズルの位置とに応じて、前記M個の部品と前記M個のノズルとの位置関係を算出する部品実装機。
  2. 複数の供給位置のそれぞれに部品を供給する部品供給部と、
    前記複数の供給位置に供給される部品のうちM個(Mは2以上の整数)の部品に向けてM個のノズルを下降させて前記M個のノズルに同時に前記部品を吸着させる同時吸着を実行可能なヘッドユニットと、
    前記供給位置に供給される前記部品の表面のうち前記ノズルが吸着できる吸着可能範囲を、前記供給位置に関連付けて記憶する記憶部と、
    前記同時吸着を実行する際の前記M個の部品と前記M個のノズルとの位置関係を前記M個の部品それぞれの外形に応じて算出するための演算を実行して、前記M個の部品それぞれの前記吸着可能範囲に応じて、前記M個の部品と前記M個のノズルとの位置関係を算出する演算部と
    を備え、
    前記演算部は、前記吸着可能範囲が狭い前記部品ほど重い係数を乗じた前記M個の部品の位置の加重平均を部品代表位置として算出するとともに、前記M個のノズルの位置の単純平均をノズル代表位置として算出し、前記部品代表位置と前記ノズル代表位置とが一致するように、前記M個の部品と前記M個のノズルとの位置関係を算出する部品実装機。
  3. 複数の供給位置のそれぞれに部品を供給する部品供給部と、
    前記複数の供給位置に供給される部品のうちM個(Mは2以上の整数)の部品に向けてM個のノズルを下降させて前記M個のノズルに同時に前記部品を吸着させる同時吸着を実行可能なヘッドユニットと、
    前記供給位置に供給される前記部品の表面のうち前記ノズルが吸着できる吸着可能範囲を、前記供給位置に関連付けて記憶する記憶部と、
    前記同時吸着を実行する際の前記M個の部品と前記M個のノズルとの位置関係を前記M個の部品それぞれの外形に応じて算出するための演算を実行して、前記M個の部品それぞれの前記吸着可能範囲に応じて、前記M個の部品と前記M個のノズルとの位置関係を算出する演算部と
    を備え、
    前記演算部は、前記M個の部品のうちから選択したL個(Lは1以上でM未満)の部品の位置の平均を部品代表位置として算出するとともに、前記M個のノズルのうち前記L個の部品を吸着予定のL個のノズルの位置の平均をノズル代表位置として算出し、前記部品代表位置と前記ノズル代表位置とが一致するように、前記M個の部品と前記M個のノズルとの位置関係を算出し、
    前記M個の部品のうち、前記L個の部品の前記吸着可能範囲は、他の(M-L)個の部品の前記吸着可能範囲より狭い部品実装機。
  4. 複数の供給位置のそれぞれに部品を供給する部品供給部と、
    前記複数の供給位置に供給される部品のうちM個(Mは2以上の整数)の部品に向けてM個のノズルを下降させて前記M個のノズルに同時に前記部品を吸着させる同時吸着を実行可能なヘッドユニットと、
    前記供給位置に供給される前記部品の表面のうち前記ノズルが吸着できる吸着可能範囲を、前記供給位置に関連付けて記憶する記憶部と、
    前記同時吸着を実行する際の前記M個の部品と前記M個のノズルとの位置関係を前記M個の部品それぞれの外形に応じて算出するための演算を実行して、前記M個の部品それぞれの前記吸着可能範囲に応じて、前記M個の部品と前記M個のノズルとの位置関係を算出する演算部と、
    を備え、
    前記演算部は、前記M個の部品のうち前記吸着可能範囲が最小である最小部品の位置の平均を部品代表位置として算出するとともに、前記M個のノズルのうち前記最小部品を吸着予定のノズルの位置の平均をノズル代表位置として算出し、前記部品代表位置と前記ノズル代表位置とが一致するように、前記M個の部品と前記M個のノズルとの位置関係を算出する部品実装機。
  5. 前記演算部は、前記演算の結果に基づき、前記M個のノズルによる前記M個の部品の同時吸着の適否を判定する請求項1ないしのいずれか一項に記載の部品実装機。
  6. 前記M個のノズルは、それぞれが吸着予定の前記部品まで下降して当該部品を吸着し、
    前記演算部が同時吸着を不適と判定した場合は、前記M個のノズルのうち、一部のノズルが前記部品まで下降するとともに、他のノズルが前記一部のノズルの下降と並行して前記部品よりも上方の待機位置まで下降し、前記一部のノズルが前記部品を吸着して上昇を開始した後に、前記他のノズルが前記待機位置から前記部品に下降して前記部品を吸着する請求項に記載の部品実装機。
  7. 前記一部のノズルは、前記部品を吸着してから上昇位置まで上昇し、
    前記他のノズルは、前記上昇位置へ向けて前記一部のノズルが上昇している途中で、前記部品へ向けて下降を開始する請求項に記載の部品実装機。
  8. 複数の供給位置に供給される部品のうちM個(Mは2以上の整数)の部品に向けてM個のノズルを下降させて前記M個のノズルに同時に前記部品を吸着させる同時吸着を実行する際の前記M個の部品と前記M個のノズルとの位置関係を、前記M個の部品それぞれの外形に応じて算出するための演算を演算部により実行する工程と、
    前記演算の結果に基づき、前記ノズルによる前記部品の吸着を制御する工程と
    を備え
    前記供給位置に供給される前記部品の表面のうち前記ノズルが吸着できる吸着可能範囲が、前記供給位置に関連付けて記憶部に記憶されており、
    前記演算部は、前記Mが3以上の場合において、前記M個の部品それぞれの前記吸着可能範囲と、前記M個のノズルの位置とに応じて、前記M個の部品と前記M個のノズルとの位置関係を算出する部品吸着方法。
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