JP7048085B2 - ビルトインコンロ - Google Patents

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Description

本発明は、ビルトインコンロに関するものである。
特許文献1には、システムキッチンのカウンタートップに開設されたカウンター孔に落とし込まれて使用されるビルトインコンロの一例が開示されている。このビルトインコンロは、ケース開口部の外周に張り出し且つカウンター孔の周縁部に係合する係合フランジが設けられ、その外周全域に沿って弾性のパッキンが装着されている。このように、カウンター孔の周縁部とトッププレートとの間に環状のパッキンが介在することで、トッププレート側から零れた煮汁等がカウンター孔側に入り込むことを防いでいる。
実開平6-4508号公報
この種のビルトインコンロでは、単にパッキンが介在するだけでは、キッチンカウンターにおけるカウンター孔近傍の載置面が下方に反っていたり、その他の変形があったりする場合に、パッキンの一部がカウンター孔近傍の載置面から浮き上がりやすくなる。このようなパッキンの浮き上がりが生じると、パッキンとカウンター孔周辺の載置面との間の密着性が確保できなくなり、浮き上がり部分の近傍に生じる隙間(パッキンと載置面との間の隙間)からカウンター孔側に煮汁等が入り込みやすくなる。
この問題の対策として、特許文献1で開示されるビルトインコンロでは、コンロ本体のフランジを載置する載置部をパッキンの内周側に設け、外方に向かって斜め下方に傾斜する載置部(トッププレートの載置部)をパッキンの外周側に設けることで、トッププレートの載置部とカウンタトップの上面との密着性を高めている。しかし、特許文献1で開示されるパッキンは、外方に向かって斜め下方に傾斜する載置部(トッププレートの載置部)の基端よりも上側に中空部が設けられているため、トッププレートの載置部の基端付近を押圧し得る程度までカウンタトップの上面が密着しないと、中空部を潰すように変形させることができない。従って、軽い荷重であったり、カウンタトップ上面からの浮き上がり量が大きかったりすると、トッププレートの載置部の先端付近が少し変形するだけになってしまい、中空部を変形させるには至らずにシール性が不十分となってしまう虞がある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、キッチンカウンターに形成されたカウンター孔に一部が挿入された状態で設置されるビルトインコンロにおいて、トッププレートから零れた煮汁等の液体がカウンター孔側に入り込むことをより確実に防止し得る構成を実現することを目的とするものである。
本発明の一つであるビルトインコンロは、
ガスバーナと、
前記ガスバーナを収容する収容空間の周囲に配置される周壁部と、前記周壁部の上端部において外側へと環状に張り出すように形成された被支持部と、を備え、上端側が開放して構成された筐体部と、
板状に構成されるとともに前記筐体部の上端側を閉塞するように取り付けられ、自身の周縁部が前記被支持部の上方側を覆うように配置されるトッププレートと、
前記筐体部の前記被支持部に沿って設けられるパッキンと、
を有し、
キッチンカウンターの所定の載置面に形成されたカウンター孔を通してキッチンカウンターの内部に前記周壁部が収容されつつ、前記被支持部が前記カウンター孔の周囲の前記載置面に支持された状態で設置されるビルトインコンロであって、
前記パッキンは、
前記被支持部に沿うように環状に配置されるとともに前記被支持部に固定される固定部と、
前記固定部に沿うように環状に配置されるとともに前記固定部に一体的に連結され、前記固定部の外側且つ下側に張り出した形状をなし、弾性変形及び撓み変形が可能とされた外側部と、
前記固定部に沿うように環状に配置されるとともに前記固定部を基端として内側且つ下側に向かう形状をなす内側延出部を有し、前記外側部の内側において前記固定部に一体的に連結された構成で弾性変形及び撓み変形が可能とされた内側部と、
を備える。
このように構成されたビルトインコンロは、キッチンカウンターの載置面の反り等に起因して被支持部や固定部の一部が載置面から若干浮き上がったとしても、その浮き上がり部分近傍に位置する外側部や内側延出部は、被支持部や固定部と同様に浮き上がるのではなく、弾性復帰力によって載置面側に撓むように変位することになる。このような変位が外側部及び内側延出部において部分的に生じ得るため、被支持部や固定部の一部が若干浮き上がったとしても外側部及び内側延出部がキッチンカウンターの載置面に密着した状態で維持されやすくなる。しかも、外側部と内側延出部とが内外に延びる形態でそれぞれ設けられているため、比較的軽い荷重であったり、浮き上がり量が小さい場合であっても、外側部と内側延出部とが内外に拡がりながら撓み変形し、それぞれが載置面に密着した状態で維持されやすくなる。
よって、トッププレートから零れた煮汁等の液体がカウンター孔側に入り込むことをより確実に防止し得る。
本発明の一つであるビルトインコンロにおいて、パッキンは、ビルトインコンロがキッチンカウンターに設置されていない非設置状態において、外側部の上方に第1空間が存在し、内側延出部の上方に第2空間が存在する構成をなしていてもよい。そして、ビルトインコンロがキッチンカウンターに設置されることに応じて外側部の下端側が載置面によって下方から押され且つ内側延出部の下端側が載置面によって下方から押された場合に、外側部が第1空間側に弾性変形し、内側延出部が第2空間側に弾性変形する構成であってもよい。
このビルトインコンロは、非設置状態のときに外側部の上側に第1空間が存在し、内側延出部の上側に第2空間が存在するため、キッチンカウンターに設置されたときに外側に延びる外側部が上側に弾性変形しやすく、内側に延びる内側延出部も上側に弾性変形しやすくなる。ゆえに、比較的軽い荷重であったとしても、外側部と内側延出部とが内外に拡がる撓み変形がより生じやすくなり、それぞれが載置面に密着した状態がより生じやすくなる。
本発明の一つであるビルトインコンロは、ビルトインコンロがキッチンカウンターに設置されていない非設置状態において固定部が被支持部に沿って延びる方向と直交する方向の断面をみたとき、外側部が固定部の外側且つ下側に向かって延びるとともに外側部の上方に第1空間が存在し、内側延出部が固定部の内側且つ下側に向かって延びるとともに内側延出部の上方に第2空間が存在し、外側部と内側延出部との間において外側部と内側延出部とが連結する部分の下方側に第3空間が存在する構成であってもよい。そして、ビルトインコンロがキッチンカウンターに設置されることに応じて外側部の下端側が載置面によって下方から押され且つ内側延出部の下端側が載置面によって下方から押された場合に、外側部が第1空間側に弾性変形し、内側延出部が第2空間側に弾性変形し、外側部の下端側と内側延出部の下端側が離間する構成であってもよい。
このビルトインコンロは、非設置状態のときに外側部の上側に第1空間が存在し、内側延出部の上側に第2空間が存在し、外側部と内側延出部との間に第3空間が存在するため、キッチンカウンターに設置されたときに、外側部と内側延出部とが内外に離間しやすくなり、外側に延びる外側部はより一層上側に弾性変形しやすく、内側に延びる内側延出部もより一層上側に弾性変形しやすくなる。ゆえに、比較的軽い荷重であったとしても、外側部と内側延出部とが内外に拡がりつつ上側に弾性変形するような撓み変形がより生じやすくなり、それぞれが載置面に密着した状態がより生じやすくなる。
本発明の一つであるビルトインコンロは、ビルトインコンロがキッチンカウンターに設置されていない非設置状態において固定部が被支持部に沿って延びる方向と直交する方向の断面をみたとき、内側延出部は、下方側且つ外側に向かって凸となる湾曲形状をなしていてもよい。
このように、内側延出部が下方側且つ外側に向かって凸となるような湾曲形状をなしていれば、ビルトインコンロをキッチンカウンターに設置する際に、内側延出部の下側の面が載置面に接触しやすくなり、接触面積も小さくなる。よって、内側延出部において載置面に接触する部分に力が集中しやすくなり、内側延出部が上方側に撓みやすくなる。
本発明の一つであるビルトインコンロにおいて、内側部は、ビルトインコンロがキッチンカウンターに設置されていない非設置状態において固定部が被支持部に沿って延びる方向と直交する方向の断面をみたときに一端及び他端が固定部に連結された環状形態をなす中空部として構成され、当該中空部の下端部よりも外側の位置が内側延出部となっていてもよい。
このように内側部が中空部として構成されていれば、内側部の基端から下端部までの距離(厚み)を確保しやすくなる。また、「内側延出部のめくり上がり」等の意図しない変形を防ぎやすくなり、意図しない変形に起因するシール性の低下を防ぎやすくなる。
本発明の一つであるビルトインコンロによれば、キッチンカウンターの載置面とパッキンとの密着性をより高めることができ、トッププレートから零れた煮汁等の液体がカウンター孔側に入り込むことをより確実に防止し得る。
図1は、実施例1のビルトインコンロを概略的に例示する斜視図である。 図2は、図1のビルトインコンロの平面図である。 図3は、図1のビルトインコンロにおいて、トッププレート等を取り外した状態を例示する斜視図である。 図4は、図2のA-A断面を概略的に例示する断面図である。 図5は、図2のB-B断面を概略的に例示する断面図である。 図6は、図4の一部を拡大して示す拡大断面図である。 図7は、図6の一部を拡大して示す拡大断面図である。 図8は、図5の一部を拡大して示す拡大断面図である。 図9は、図8の一部を拡大して示す拡大断面図である。 図10は、ビルトインコンロがキッチンカウンターに設置されたときの図7で示す部分を概念的に示す拡大断面図である。 図11は、ビルトインコンロがキッチンカウンターに設置されたときの図9で示す部分を概念的に示す拡大断面図である。
<実施例1>
以下、本発明の一例を具現化したビルトインコンロ1について、図面に基づいて説明する。これらの図面は、本発明が採用しうる技術的特徴を説明するために用いられるものである。以下に記載されている装置の構造などは、特に特定的な記載がない限り、それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例である。
ビルトインコンロ1は、図1、図2のような外観をなし、図3のような内部構成となっている。ビルトインコンロ1は、図2で概念的に示すキッチンカウンター100の所定の載置面102Aに形成されたカウンター孔104を通してキッチンカウンター100の内部に一部(後述する周壁部32等)が収容されつつ、筐体部30の一部(被支持部34)がカウンター孔104の周囲の載置面102Aに支持された状態で設置される。図1のように、ビルトインコンロ1は、板状に構成されたトッププレート2が筐体部30(図3参照)に対して着脱可能に取り付けられてなる。
図3のように、筐体部30は、ガスバーナ5,6などの各種部品を収容する収容空間の周囲に配置される周壁部32と、周壁部32の上端部において外側へと環状且つフランジ状に張り出すように形成された被支持部34と、を備え、上端部30A側が開放した箱状のケース体として構成されている。周壁部32は、前後左右のそれぞれに壁部が配置され、これら壁部によって囲まれた内部空間にガスバーナ5,6などの各種部品を収容する構成をなす。被支持部34は、ビルトインコンロ1がキッチンカウンター100に設置されたときに載置面102Aによって支持される部分(具体的には、パッキン50を介して支持される部分)である。
図1、図2で示すトッププレート2は、板状に構成された部品であり、図3で示す筐体部30の上端部30Aを覆うことにより、図4、図5のように筐体部30の上端側に形成された開口部を閉塞する形で、筐体部30に対して上方側から組み付けられる。トッププレート2は、矩形状の周縁部2Bを有しており、この周縁部2Bは、筐体部30における被支持部34の上方側を覆うように配置される。なお、本構成において、周縁部2Bは、トッププレート2のうちの被支持部34を覆う被覆部及びその被覆部の外側に配置される部分の総称である。トッププレート2は、筐体部30に対して着脱可能とされており、図1、図2のように筐体部30に組みつけられた状態でビルトインコンロ1の上面部として機能する。トッププレート2において、ガスバーナ5,6の周囲には、平坦な上面を有する平坦部2Aが設けられている。
なお、本明細書では、この平坦部2Aの上面と直交する方向をビルトインコンロ1の上下方向とする。上下方向と直交する方向のうち、図2のように平面視したときのビルトインコンロ1の長手方向がビルトインコンロ1の前後方向であり、これら上下方向及び前後方向と直交する方向がビルトインコンロ1の左右方向(幅方向)である。ビルトインコンロ1は、図2のように平面視した状態で前後に長い構成となっている。
図1、図2のように、トッププレート2の後ろ側の開口部の内側にはガスバーナ5が設けられ、前側の開口部の内側にはガスバーナ6が設けられ、2つのガスバーナ5,6が前後方向に1列に並んだ構成をなしている。それぞれの開口部の上側には五徳11,12が設けられている。五徳11,12は、それぞれの上面に調理鍋(図示略)等の調理容器を載置し得る構成となっている。ガスバーナ5,6は、燃焼ガスを燃焼させて五徳11,12に載置された調理容器を加熱するように機能する。なお、本構成では、五徳11,12上に平坦な板材を配置したときのその板面と直交する方向がビルトインコンロ1の上下方向となっている。ガスバーナ5の中心にはセンサ部15が設けられ、ガスバーナ6の中心にはセンサ部16が設けられている。ビルトインコンロ1の上面側において、トッププレート2の前端寄りの領域には、トッププレート2を貫通した形で点火スイッチ21,22がそれぞれ設けられ、左側の点火スイッチ21は、ガスバーナ5の点火操作や火力調整操作を行うための操作部となっており、右側の点火スイッチ22は、ガスバーナ6の点火操作や火力調整を行うための操作部となっている。
(パッキン及び周辺構成)
図3のように、パッキン50は、筐体部30の被支持部34(ビルトインコンロ1がキッチンカウンター100に設置されたときにパッキン50を介して載置面102Aによって支持される部分)に沿って設けられ、被支持部34の周囲に環状に取り付けられている。図6~図11はいずれも、固定部52が被支持部34に沿って延びる方向と直交する方向の断面をみた図である。固定部52が被支持部34に沿って延びる方向は、被支持部34の左右両端部に配置される固定部52では、前後方向が被支持部34に沿って延びる方向である。よって、この位置に配置される固定部52の断面は、前後方向と直交する平面方向の断面である。また、被支持部34の前後両端部に配置される固定部52では、左右方向が被支持部34に沿って延びる方向である。よって、この位置に配置される固定部52の断面は、左右方向と直交する平面方向の断面である。また、被支持部34の四隅に設けられた円弧状の角部に配置される固定部52では、その円弧状の角部の接線方向が被支持部34に沿って延びる方向である。なお、図4、図5、図6、図8では、断面のハッチングを省略して示す。
ビルトインコンロ1がキッチンカウンター100に設置されていない非設置状態のときには、パッキン50は、図6~図9のような自然状態をなす。この自然状態のときには、パッキン50の外側部54や内側部56に対して下方からの接触力(押圧力)が加えられていない。なお、パッキン50は、図7、図9のように、環状に構成された被支持部34の周方向のどの位置でも、左右対称となりうる点以外は同様の断面形状をなす。ビルトインコンロ1がキッチンカウンター100に設置された設置時には、図10、図11のように自然状態から変形した状態となる。この設置態のときには、キッチンカウンター100の載置面102Aによって、パッキン50の外側部54や内側部56に対して下方からの接触力(押圧力)が加えられる。
図7、図9のように、パッキン50は、例えばゴム、エラストマーなどの弾性材料、或いはその他の樹脂材料などによって構成され、固定部52、外側部54、内側部56、を備えており、これらが一体的に形成されている。
図7、図9のように、固定部52は、筐体部30の上端部30Aにおいてフランジ状に構成された被支持部34に沿うように環状に配置されるとともに被支持部34に固定される部分である。図7等に示されるように、被支持部34はその外縁部がZ字状に曲げ形成されて、その端部34Bが被支持部本体部(固定部52に挟み込まれる部分の外側の部分)よりもやや下側で外方向に張り出すように形成されている。固定部52は、端部34Bの上側に接触する第1押圧部52Aと、端部34Bの下側に接触する第2押圧部52Bとを備え、第1押圧部52Aと第2押圧部52Bとが端部34Bを上下に挟み込む構成をなし、端部34Bを狭圧保持している。具体的には、第1押圧部52Aと第2押圧部52Bとによって湾曲した断面構造の溝部52Cが被支持部34の延びる方向(被支持部34の外縁に沿った方向と直交する平面方向の断面において被支持部34の延びる方向)に沿って形成されており、この溝部52C内に被支持部34の端部34Bが嵌り込んでいる。
図7、図9のように、外側部54は、環状に形成される固定部52に沿うように(即ち、環状に形成された被支持部34の外周縁に沿うように)環状に配置されるとともに固定部52に一体的に連結され、固定部52の外側且つ下側に張り出した形状をなし、弾性変形及び撓み変形が可能とされた部分である。外側部54は、固定部52の下端部付近(具体的には、第1押圧部52Aと第2押圧部52Bとの連結部付近)を基端部として、第1押圧部52Aと第2押圧部52Bとの連結部から固定部52の下側且つ外側に張り出している。そして、図7、図9のような自然状態では、外側部54の下端はトッププレート2の周縁部2Bの下側に位置し、周縁部2Bの下端よりも下側且つ被支持部34の下端よりも下側に位置している。具体的には、被支持部34の端部34B付近から断面直線状に延びており、先端が端部34Bよりも下側且つ外側となっている。
図7、図9のように、内側部56は、外側部54の内側において固定部52に一体的に連結された構成で弾性変形及び撓み変形が可能とされた部分である。この内側部56は、内側延出部57と、連結部58とを備えており、ビルトインコンロ1がキッチンカウンター100に設置されていない非設置状態において固定部52が被支持部34に沿って延びる方向と直交する方向の断面(図7、図9等)をみたときに一端及び他端が固定部52に連結された環状形態をなす中空部として構成され、当該中空部の下端部56Aよりも外側の位置に内側延出部57が設けられている。
内側延出部57は、固定部52に沿うように環状に配置されるとともに固定部52の下端部付近(具体的には、第1押圧部52Aと第2押圧部52Bとの連結部付近であって、外側部54の基端部付近)を基端部として、第1押圧部52Aと第2押圧部52Bとの連結部から内側且つ下側に向かう形状をなす部分である。また、非設置状態において固定部52が被支持部に沿って延びる方向と直交する方向の断面(図7、図9等)をみたとき、内側延出部57は、下方側且つ外側に向かって凸となる湾曲形状をなしている。連結部58は、固定部52の上端部付近(具体的には、第2押圧部52Bの上端部)を基端部として、第2押圧部52Bの上端部から下側に向かうように構成され、内側延出部57と固定部52(具体的には、第2押圧部52B)とを連結するように機能する。図7、図9の構成において、内側延出部57は、自然状態のときの内側部56において、内側部56の下端部56Aから固定部52(具体的には、第1押圧部52Aと第2押圧部52Bとの連結部)までの部分であり、連結部58は、自然状態のときの内側部56において、内側部56の下端部56Aから固定部52(具体的には、第2押圧部52Bの上端部)までの部分であって且つ内側延出部57よりも内側の部分である。
図7、図9のように、パッキン50は、ビルトインコンロ1がキッチンカウンター100に設置されていない非設置状態において、外側部54の上方に第1空間91が存在し、内側延出部57の上方に第2空間92が存在し、外側部54と内側延出部57との間に第3空間93が存在する構成をなす。具体的には、図7、図9のように、非設置状態において固定部52が被支持部34に沿って延びる方向と直交する方向の断面をみたとき、外側部54が固定部52の外側且つ下側に向かって延びるとともに外側部54の上方においてトッププレート2の周縁部2Bとの間に第1空間91が存在する。また、当該断面において、内側延出部57が固定部52の内側且つ下側に向かって延びるとともに、内側延出部57の上方に内側部56(中空部)の内部空間としての第2空間92が存在する。具体的には、内側延出部57と連結部58と第2押圧部52Bとによって囲まれる形で第2空間92が構成される。そして、当該断面において、外側部54と内側延出部57との間に第3空間93が存在する。具体的には、外側部54と内側延出部57との間において外側部54と内側延出部57とが連結する部分の下方側(より具体的には、第1押圧部52Aと第2押圧部52Bとが連結する部分の下方側)に第3空間93が存在する。
そして、ビルトインコンロ1がキッチンカウンター100に設置されることに応じて外側部54の下端側が載置面102Aによって下方から押され且つ内側延出部57の下端側が載置面102Aによって下方から押された場合に、図10、図11のように外側部54が第1空間91側に弾性変形し、内側延出部57が第2空間92側に弾性変形し、外側部54の下端側と内側延出部57の下端側とが離間する。
次に、本構成の主な効果を例示する。
上述したビルトインコンロ1は、キッチンカウンター100の載置面102Aの反り等に起因して被支持部34や固定部52の一部が載置面102Aから若干浮き上がったとしても、その浮き上がり部分近傍に位置する外側部54や内側延出部57は、被支持部34や固定部52と同様に浮き上がるのではなく、弾性復帰力によって載置面102A側に撓むように変位することになる。このような変位が外側部54及び内側延出部57において部分的に生じ得るため、被支持部34や固定部52の一部が若干浮き上がったとしても外側部54及び内側延出部57がキッチンカウンター100の載置面102Aに密着した状態で維持されやすくなる。しかも、外側部54と内側延出部57とが内外に延びる形態でそれぞれ設けられているため、比較的軽い荷重であったり、浮き上がり量が小さい場合であっても、外側部54と内側延出部57とが内外に拡がりながら撓み変形し、それぞれが載置面102Aに密着した状態で維持されやすくなる。よって、トッププレート2から零れた煮汁等の液体がカウンター孔104側に入り込むことをより確実に防止し得る。
上述したビルトインコンロ1では、図7、図9のように、パッキン50は、ビルトインコンロ1がキッチンカウンター100に設置されていない非設置状態において、外側部54の上方に第1空間91が存在し、内側延出部57の上方に第2空間92が存在する構成をなす。そして、ビルトインコンロ1がキッチンカウンター100に設置されることに応じて外側部54の下端側が載置面102Aによって下方から押され且つ内側延出部57の下端側が載置面102Aによって下方から押された場合には、図10、図11のように、外側部54が第1空間91側に弾性変形し、内側延出部57が第2空間92側に弾性変形する構成となっている。このように、非設置状態のときに外側部54の上側に第1空間91が存在し、内側延出部57の上側に第2空間92が存在するため、キッチンカウンター100に設置されたときに外側に延びる外側部54が上側に弾性変形しやすく、内側に延びる内側延出部57も上側に弾性変形しやすくなる。ゆえに、比較的軽い荷重であったとしても、外側部54と内側延出部57とが内外に拡がる撓み変形がより生じやすくなり、それぞれが載置面102Aに密着した状態がより生じやすくなる。
図6~図9のように、ビルトインコンロ1がキッチンカウンター100に設置されていない非設置状態において固定部52が被支持部34に沿って延びる方向と直交する方向の断面をみたとき、外側部54が固定部52の外側且つ下側に向かって延びるとともに外側部54の上方に第1空間91が存在し、内側延出部57が固定部52の内側且つ下側に向かって延びるとともに内側延出部57の上方に第2空間92が存在し、外側部54と内側延出部57との間に第3空間93が存在する構成となっている。そして、図10、図11のように、ビルトインコンロ1がキッチンカウンター100に設置されることに応じて外側部54の下端側が載置面102Aによって下方から押され且つ内側延出部57の下端側が載置面102Aによって下方から押された場合に、外側部54が第1空間91側に弾性変形し、内側延出部57が第2空間92側に弾性変形し、外側部54の下端側と内側延出部57の下端側が離間する構成となっている。このように、非設置状態のときに外側部54の上側に第1空間91が存在し、内側延出部57の上側に第2空間92が存在し、外側部54と内側延出部57との間に第3空間93が存在するため、キッチンカウンター100に設置されたときに、外側部54と内側延出部57とが内外に離間しやすくなり、外側に延びる外側部54はより一層上側に弾性変形しやすく、内側に延びる内側延出部57もより一層上側に弾性変形しやすくなる。ゆえに、比較的軽い荷重であったとしても、外側部54と内側延出部57とが内外に拡がりつつ上側に弾性変形するような撓み変形がより生じやすくなり、それぞれが載置面102Aに密着した状態がより生じやすくなる。
ビルトインコンロ1がキッチンカウンター100に設置されていない非設置状態において固定部52が被支持部34に沿って延びる方向と直交する方向の断面をみたとき、内側延出部57は、下方側且つ外側に向かって凸となる湾曲形状をなしている。このように、内側延出部57が下方側且つ外側に向かって凸となるような湾曲形状をなしていれば、ビルトインコンロ1をキッチンカウンター100に設置する際に、内側延出部57の下側の面が載置面102Aに接触しやすくなり、接触面積も小さくなる。よって、内側延出部57において載置面102Aに接触する部分に力が集中しやすくなり、内側延出部57が上方側に撓みやすくなる。
図6~図9のように、固定部52が被支持部に沿って延びる方向と直交する方向の断面をみたとき、内側部56は、一端及び他端が固定部52に連結された環状形態をなす中空部として構成され、当該中空部の下端部よりも外側の位置に内側延出部57が設けられ、内側の位置に連結部58が設けられている。このように内側部56が中空部として構成されていれば、内側部56の基端から下端部までの距離(厚み)を確保しやすくなる。また、「内側延出部57のめくり上がり」等の意図しない変形を防ぎやすくなり、意図しない変形に起因するシール性の低下を防ぎやすくなる。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような例も本発明の技術的範囲に含まれる。また、上述した実施例の特徴や後述する実施例の特徴は矛盾しない範囲で様々に組み合わせることが可能である。
上述した実施例では、内側部が中空状に構成されていたが、中空状でなくてもよい。例えば、連結部58が存在しない構成であってもよい。
上述した実施例では、内側延出部が断面円弧状に構成されていたが、この構成に限定されず、例えば、外側部と同様の形状で断面直線状に構成されていてもよい。
1…ビルトインコンロ
2…トッププレート
5,6…ガスバーナ
30…筐体部
32…周壁部
34…被支持部
50…パッキン
52…固定部
54…外側部
56…内側部(中空部)
57…内側延出部
100…キッチンカウンター
102A…載置面
104…カウンター孔

Claims (4)

  1. ガスバーナと、
    前記ガスバーナを収容する収容空間の周囲に配置される周壁部と、前記周壁部の上端部において外側へと環状に張り出すように形成された被支持部と、を備え、上端側が開放して構成された筐体部と、
    板状に構成されるとともに前記筐体部の上端側を閉塞するように取り付けられ、自身の周縁部が前記被支持部の上方側を覆うように配置されるトッププレートと、
    前記筐体部の前記被支持部に沿って設けられるパッキンと、
    を有し、
    キッチンカウンターの所定の載置面に形成されたカウンター孔を通して前記キッチンカウンターの内部に前記周壁部が収容されつつ、前記被支持部が前記カウンター孔の周囲の前記載置面に支持された状態で設置されるビルトインコンロであって、
    前記パッキンは、
    前記被支持部に沿うように環状に配置されるとともに前記被支持部に固定される固定部と、
    前記固定部に沿うように環状に配置されるとともに前記固定部に一体的に連結され、前記固定部の外側且つ下側に張り出した形状をなし、弾性変形及び撓み変形が可能とされた外側部と、
    前記固定部に沿うように環状に配置されるとともに前記外側部の基端よりも内側且つ下側に向かう形状をなす内側延出部と、前記固定部と前記内側延出部とを連結する連結部と、を有し、前記外側部の内側において前記固定部に一体的に連結された構成で弾性変形及び撓み変形が可能とされた内側部と、
    を備え
    前記ビルトインコンロが前記キッチンカウンターに設置されていない非設置状態において前記固定部が前記被支持部に沿って延びる方向と直交する方向の断面をみたときに、前記内側部は一端及び他端が前記固定部に連結された環状形態をなす中空部として構成され、前記中空部の下端部よりも外側に前記内側延出部が設けられ、前記中空部の下端部よりも内側に前記連結部が設けられ、前記内側延出部及び前記連結部によって囲まれる構成で空間が構成され、
    前記ビルトインコンロが前記キッチンカウンターに設置されることに応じて前記外側部が前記載置面によって下方から押され且つ前記内側延出部の下端側が前記載置面によって下方から押された場合に、前記内側延出部が前記空間側に弾性変形して前記中空部が変形した状態で前記中空部が前記載置面に密着しつつ維持される
    ビルトインコンロ。
  2. 前記パッキンは、前記非設置状態において、前記外側部の上方に第1空間が存在し、前記内側延出部の上方に前記空間である第2空間が存在する構成をなし、
    前記ビルトインコンロが前記キッチンカウンターに設置されることに応じて前記外側部の下端側が前記載置面によって下方から押され且つ前記内側延出部の下端側が前記載置面によって下方から押された場合に、前記外側部が前記第1空間側に弾性変形し、前記内側延出部が前記第2空間側に弾性変形する
    請求項1に記載のビルトインコンロ。
  3. 前記非設置状態において前記断面をみたとき、前記外側部が前記固定部の外側且つ下側に向かって延びるとともに前記外側部の上方に第1空間が存在し、前記内側延出部が前記固定部の内側且つ下側に向かって延びるとともに前記内側延出部の上方に前記空間である第2空間が存在し、前記外側部と前記内側延出部との間において前記外側部と前記内側延出部とが連結する部分の下方側に第3空間が存在し、
    前記ビルトインコンロが前記キッチンカウンターに設置されることに応じて前記外側部の下端側が前記載置面によって下方から押され且つ前記内側延出部の下端側が前記載置面によって下方から押された場合に、前記外側部が前記第1空間側に弾性変形し、前記内側延出部が前記第2空間側に弾性変形し、前記外側部の下端側と前記内側延出部の下端側が離間する
    請求項1に記載のビルトインコンロ。
  4. 前記非設置状態において前記断面をみたとき、前記内側延出部は、下方側且つ外側に向かって凸となる湾曲形状をなす
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のビルトインコンロ。
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