JP7046149B1 - 電子回路装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】耐タンパ性を高めた電子回路装置を得ること。【解決手段】有底円筒状に形成され、円筒部の外周面に第一ねじ溝を有した筐体部材と、有底円筒状に形成され、円筒部の内周面に、第一ねじ溝に螺合される第二ねじ溝を有し、筐体部材の開口を覆うカバー部材と、筐体部材の底壁の内側に固定された回路基板と、筐体部材の底壁と反対側の前記回路基板の面に接続されると共に、前記カバー部材の底壁の内側面に接着された電子部品とを備えた。【選択図】図2

Description

本願は、電子回路装置及びその製造方法に関するものである。
マイクロプロセッサなどの電子部品が実装された回路基板を筐体の内部に収容した電子回路装置が、単体であるいは機器の内部に組み込まれて用いられている。このような電子回路装置において、収容された電子部品等における耐タンパ性の重要性が高まっている。耐タンパ性とは、電子回路装置などの装置または機器において、電子部品等の内部の情報が外部から解析されたり、読み取られたり、あるいは変造されたりしにくくなっていることである。耐タンパ性を高めることで、電子回路装置内の電子部品等の情報の外部への不正な流出を抑制することができる。
耐タンパ性を高めた電子回路装置としては、回路基板上に実装された電子部品の上面及び回路基板が、電子部品及び回路基板を覆うカバー部材と接着剤により接着されている電子回路装置の構造が開示されている(例えば、特許文献1参照)。電子部品及び回路基板をカバー部材と接着することで、電子回路装置の内部を解析しようとする際にカバー部材と電子部品及び回路基板とを引き離そうとすれば電子部品及び回路基板に過剰な応力が加わることになる。過剰な応力によって電子部品及び回路基板の一方または双方が損傷するため、電子回路装置の耐タンパ性を高めることができる。
特開2008-130737号公報
上記特許文献1における電子回路装置の構造では、カバー部材と電子部品及び回路基板を引き離そうとする際にカバー部材の全体を引き離そうとした場合、電子部品及び回路基板に過剰な応力が加わって電子部品及び回路基板の一方または双方が損傷するので、電子回路装置の耐タンパ性を高めることができる。しかしながら、カバー部材と電子部品及び回路基板を引き離そうとする際にカバー部材の全体ではなくカバー部材の一端を上方向に引っ張った場合、カバー部材と電子部品との接合部に対して割裂応力が加えられることになる。割裂応力が加わる接着構造では、応力が接着面の一部に偏るため、カバー部材と電子部品との間において十分な接合強度が得られなくなる。そのため、電子部品が損傷に至る前に接着面のみが破断して、電子部品が損傷することなくカバー部材が取り除かれるので、電子回路装置の耐タンパ性が損なわれるという課題があった。
そこで、本願は、耐タンパ性を高めた電子回路装置及びその製造方法を得ることを目的とする。
本願に開示される電子回路装置は、有底円筒状に形成され、円筒部の外周面に第一ねじ溝を有した筐体部材と、有底円筒状に形成され、円筒部の内周面に、第一ねじ溝に螺合される第二ねじ溝を有し、筐体部材の開口を覆うカバー部材と、筐体部材の底壁の内側に固定された回路基板と、筐体部材の底壁と反対側の回路基板の面に接続されると共に、カバー部材の底壁の内側面に接着された電子部品とを備えたものである。
本願に開示される電子回路装置によれば、カバー部材は円筒部の内周面に筐体部材が備えた第一ねじ溝に螺合される第二ねじ溝を有し、第一ねじ溝と第二ねじ溝とを螺合してカバー部材が筐体部材に組付けられているので、カバー部材の一端を引っ張り上げて筐体部材からカバー部材を取り外すことができないため、カバー部材と電子部品との間を接着する接着部に対して割裂応力が加わることがなく、電子部品が損傷に至る前に接着部のみが破断することがないので、電子回路装置の耐タンパ性を高めることができる。
実施の形態1に係る電子回路装置の概略を示す平面図である。 図1のA-A断面位置で切断した電子回路装置の断面図である。 実施の形態1に係る別の電子回路装置の概略を示す平面図である。 実施の形態1に係る電子回路装置の製造工程を示す図である。 実施の形態2に係る電子回路装置の概略を示す平面図である。 図5のB-B断面位置で切断した電子回路装置の断面図である。 実施の形態2に係る電子回路装置の製造工程を示す図である。
以下、本願の実施の形態による電子回路装置及びその製造方法を図に基づいて説明する。なお、各図において同一、または相当部材、部位については同一符号を付して説明する。
実施の形態1.
図1は実施の形態1に係る電子回路装置100の概略を示す平面図、図2は図1のA-A断面位置で切断した電子回路装置100の断面図、図3は実施の形態1に係る別の電子回路装置100の概略を示す平面図、図4は実施の形態1に係る電子回路装置100の製造工程を示す図である。電子回路装置100は、マイクロプロセッサなどの電子部品1を内部に収容した装置で、単体であるいは機器の内部に組み込まれて用いられるものである。図2において、有底円筒状に形成された筐体部材3及びカバー部材5の円筒部分の中心軸20を一点鎖線で示し、中心軸20における上方(矢印の方向)を一方の側、反対の方向を他方の側として以下説明する。
<電子回路装置100>
電子回路装置100は、図2に示すように、電子部品1、回路基板2、筐体部材3、及びカバー部材5を備える。筐体部材3は、有底円筒状に形成され、円筒部3bの外周面に第一ねじ溝3aを有する。カバー部材5は、有底円筒状に形成され、円筒部5bの内周面に第一ねじ溝3aに螺合される第二ねじ溝5aを有する。カバー部材5は、筐体部材3の開口を覆う。筐体部材3に対してカバー部材5を第一ねじ溝3aに沿って回転させることで、カバー部材5は筐体部材3に組付けられる。筐体部材3とカバー部材5は、例えばアルミニウムなどの金属、あるいは樹脂で作製される。金属の場合、プレス加工もしくは鋳造によりこれらは作製される。筐体部材3とカバー部材5は、それぞれが異なる材料で作製されていても構わない。
回路基板2は、筐体部材3の底壁3cの内側に、例えばねじ4で固定される。回路基板2の底壁3cへの固定はねじに限るものではなく、接着であっても構わない。回路基板2には配線パターンが形成されている。回路基板2は、例えばガラスエポキシ樹脂で作製される。回路基板2の外形を図1に破線で示す。回路基板2の外形は例えば円形であるが、回路基板2の外形は円形に限るものではなく矩形であっても構わない。回路基板2の外形が円形の場合、円筒部3bの内周面に沿って回路基板2を設けることができるので、筐体部材3の内部を有効に利用することができる。また、筐体部材3の内部で基板の面積を大きくできるため、回路基板2に搭載される回路の規模を大きくすることができる。
電子部品1は、図2に示すように、筐体部材3の底壁3cと反対側の回路基板2の一方の側の面に接続される。電子部品1が回路基板2の配線パターンと接続されることで、電子回路装置100の電子回路が形成される。電子部品1が矩形板状のBGA(Ball Grid Array)パッケージを有する場合、電子部品1は複数のはんだ接続部1aを介して回路基板2に実装される。電子部品1の構成はBGAパッケージに限るものではなく、QFP(Quad Flat Package)などの他の形態であっても構わない。また、電子部品1はコンデンサなどの単体の部品であっても構わない。
<接着部>
電子回路装置100の接着部の構成について説明する。電子回路装置100は、第一の接着部6、及び第二の接着部7を有する。第一の接着部6は電子部品1とカバー部材5との接着部で、電子部品1とカバー部材5とは接着剤8を介して接着されている。接着剤8は、例えば絶縁性接着剤である。カバー部材5は、カバー部材5の底壁5cにおける電子部品1と対向している部分に貫通孔5dを有する。カバー部材5は、電子部品1の一方の側の面が貫通孔5dと対向するように筐体部材3に組付けられる。カバー部材5を筐体部材3に組付けた後、貫通孔5dから接着剤8が電子部品1の一方の側の面に向けて注入される。注入された接着剤8は、電子部品1の一方の側の面に塗布される。接着剤8は注入圧力により電子部品1とカバー部材5との間に押し広げられ、電子部品1とカバー部材5の接着に必要な接着面積が確保される。このようにして、電子部品1はカバー部材5の底壁5cの他方の側の面である内側面に接着され、貫通孔5dは接着剤8で充填される。カバー部材5が有した貫通孔5dに接着剤8を注入して電子部品1とカバー部材5を接着する場合、電子部品1が配置された箇所に合わせてカバー部材5に貫通孔5dを設ければ電子部品1とカバー部材5とを貫通孔5dから注入した接着剤8で接着できるため、電子部品1の回路基板2における配置の自由度を向上させることができる。
第二の接着部7は筐体部材3とカバー部材5との接着部で、筐体部材3とカバー部材5とは接着剤8を介して接着されている。接着剤8は、例えば絶縁性接着剤である。筐体部材3は、筐体部材3の開口した側の円筒部3bの外周面の部分を切り欠いた段差部3dを有する。カバー部材5を筐体部材3に組付ける前に、段差部3dの部分に接着剤8が塗布される。接着剤8は、円筒部3bの外周に沿って連続して塗布してもよく、間引いて複数の箇所に塗布しても構わない。接着剤8を段差部3dに塗布した後、カバー部材5が筐体部材3に組付けられる。組付けた際、筐体部材3の段差部3dとカバー部材5が接着剤8を介して接するため、カバー部材5は筐体部材3に接着される。接着剤8を段差部3dに塗布するため、塗布する位置が容易に定まるので電子回路装置100の生産性を向上させることができる。また、接着剤8が電子回路装置100の内部に流出することがないので、電子回路装置100の内部の環境を継続して維持することができる。
このように構成することで、カバー部材5は円筒部5bの内周面に筐体部材3の第一ねじ溝3aに螺合される第二ねじ溝5aを有し、第一ねじ溝3aと第二ねじ溝5aを螺合してカバー部材5が筐体部材3に組付けられているので、カバー部材5の一端を引っ張り上げて筐体部材3からカバー部材5を取り外すことができないため、カバー部材5と電子部品1との間の第一の接着部6に対して割裂応力が加えられることない。そのため、電子部品1が損傷に至る前に第一の接着部6のみが破断することがないので、電子回路装置100の耐タンパ性を高めることができる。
また、カバー部材5を回転させて筐体部材3からカバー部材5を取り外そうとした場合、カバー部材5と電子部品1との間の第一の接着部6に対して加わる応力はせん断応力及び引張り応力となる。せん断応力及び引張り応力は、第一の接着部6の接着面の一部に偏って加わる割裂応力よりも弱い応力である。そのため、最初に第一の接着部6のみが破断することがなく、損傷する箇所ははんだ接続部1aのみ、はんだ接続部1aと電子部品1、はんだ接続部1aと回路基板2、もしくははんだ接続部1aと電子部品1と回路基板2の何れかになる。何れの箇所が損傷しても第一の接着部6のみが破断することがなく、電子回路装置100は電気的な機能を失い、電子回路装置100の電気的な解析が不可能になるため、電子回路装置100の耐タンパ性を高めることができる。
本実施の形態では、カバー部材5が一つの貫通孔5dを有した例を示したが、カバー部材5が有する貫通孔5dの個数は一つに限るものではない。図3に示すように、カバー部材5は複数の貫通孔5dを備えても構わない。カバー部材5が複数の貫通孔5dを備えた場合、カバー部材5を筐体部材3に組付ける際、貫通孔5dと電子部品1の一方の側の面との位置合わせが不要となり、接着剤8は電子部品1の一方の側の面に対向した何れかの貫通孔5dから注入すればよい。貫通孔5dと電子部品1の一方の側の面との位置合わせが不要になるため、電子回路装置100の生産性を向上させることができる。なお、接着剤8の注入に使用しなかった貫通孔5dは、例えば樹脂を充填することで、電子回路装置100の内部を外部環境から保護することができる。
<電子回路装置100の製造方法>
電子回路装置100の製造方法について、図4を用いて説明する。電子回路装置100の製造方法は、部材用意工程(S11)、回路基板固定工程(S12)、接着剤塗布工程(S13)、組付け工程(S14)、及び接着剤注入工程(S15)を備える。
部材用意工程は、有底円筒状に形成され、円筒部3bの外周面に第一ねじ溝3aを有した筐体部材3と、有底円筒状に形成され、円筒部5bの内周面に第二ねじ溝5aを有したカバー部材5と、電子部品1が接続された回路基板2とを用意する工程である。電子部品1は、回路基板2の一方の側の面に接続される。回路基板固定工程は、電子部品1を筐体部材3の開口した側に向けて、回路基板2を筐体部材3の底壁3cの内側に固定する工程である。回路基板2は、例えばねじ4で底壁3cに固定されるが、接着して固定しても構わない。
接着剤塗布工程は、筐体部材3の円筒部3bの開口した側の部分に接着剤8を塗布する工程である。接着剤8は、筐体部材3の開口した側の円筒部3bの外周面の部分を切り欠いた段差部3dに塗布される。接着剤8は、円筒部3bの外周に沿って連続して塗布される。組付け工程は、筐体部材3の開口を覆って第二ねじ溝5aが第一ねじ溝3aに螺合するように、カバー部材5を回転させて筐体部材3にを組付ける工程である。筐体部材3とカバー部材5とは塗布された接着剤8を介して接着される。カバー部材5が一つの貫通孔5dを有する場合、カバー部材5は電子部品1の一方の側の面が貫通孔5dと対向するように筐体部材3に組付けられる。カバー部材5が複数の貫通孔5dを有する場合、カバー部材5が回転しなくなるまでカバー部材5は筐体部材3に組付けられる。なお、カバー部材5が一つの貫通孔5dを有する場合において、カバー部材5が回転しなくなるまでカバー部材5が筐体部材3に組付けられていなくても、カバー部材5は筐体部材3に接着されるため、カバー部材5は筐体部材3に固定される。
接着剤注入工程は、カバー部材5の底壁5cにおける電子部品1と対向している部分に設けられた貫通孔5dから接着剤8を注入する工程である。接着剤8は注入圧力により電子部品1とカバー部材5との間に押し広げられ、電子部品1とカバー部材5の接着に必要な接着面積が確保される。電子部品1はカバー部材5の底壁5cの他方の側の面である内側面に接着され、貫通孔5dは接着剤8で充填される。
このように製造することで、第一ねじ溝3aと第二ねじ溝5aとを螺合してカバー部材5が筐体部材3に組付けられ、カバー部材5の一端を引っ張り上げて筐体部材3からカバー部材5を取り外すことができないため、電子部品1が損傷に至る前に第一の接着部6のみが破断することがないので、電子回路装置100の耐タンパ性を高めることができる。また、筐体部材3とカバー部材5とは接着剤8で接着されており、筐体部材3とカバー部材5とを回転して取り外すことが困難なため、電子回路装置100の耐タンパ性高めることができる。また、筐体部材3とカバー部材5とを回転して取り外された場合においても、最初に第一の接着部6のみが破断することがなく、損傷する箇所ははんだ接続部1aのみ、はんだ接続部1aと電子部品1、はんだ接続部1aと回路基板2、もしくははんだ接続部1aと電子部品1と回路基板2の何れかになり、これらの箇所が損傷しても第一の接着部6のみが破断することがないので、電子回路装置100は電気的な機能を失い、電子回路装置100の電気的な解析が不可能になるため、電子回路装置100の耐タンパ性高めることができる。
以上のように、実施の形態1による電子回路装置100において、カバー部材5は円筒部5bの内周面に筐体部材3が備えた第一ねじ溝3aに螺合される第二ねじ溝5aを有し、第一ねじ溝3aと第二ねじ溝5aとを螺合してカバー部材5が筐体部材3に組付けられているので、カバー部材5の一端を引っ張り上げて筐体部材3からカバー部材5を取り外すことができないため、カバー部材5と電子部品1との間の第一の接着部6に対して割裂応力が加わることがなく、電子部品1が損傷に至る前に第一の接着部6のみが破断することがないので、電子回路装置100の耐タンパ性を高めることができる。また、カバー部材5の底壁5cにおける電子部品1と対向している部分に、接着剤8が充填された貫通孔5dを有している場合、電子部品1が配置された箇所に合わせてカバー部材5に貫通孔5dを設ければ電子部品1とカバー部材5とを貫通孔5dから注入した接着剤8で接着できるため、電子部品1の回路基板2における配置の自由度を向上させることができる。
実施の形態1による電子回路装置100の製造方法において、有底円筒状に形成され、円筒部3bの外周面に第一ねじ溝3aを有した筐体部材3と、有底円筒状に形成され、円筒部5bの内周面に第二ねじ溝5aを有したカバー部材5と、電子部品1が接続された回路基板2とを用意する部材用意工程と、電子部品1を筐体部材3の開口した側に向けて、回路基板2を筐体部材3の底壁3cの内側に固定する回路基板固定工程と、筐体部材3の円筒部3bの開口した側の部分に接着剤8を塗布する接着剤塗布工程と、筐体部材3の開口を覆って第二ねじ溝5aが第一ねじ溝3aに螺合するように、カバー部材5を回転させて筐体部材3に組付ける組付け工程と、カバー部材5の底壁5cにおける電子部品1と対向している部分に設けられた貫通孔5dから接着剤8を注入する接着剤注入工程とを備えたため、第一ねじ溝3aと第二ねじ溝5aとを螺合してカバー部材5が筐体部材3に組付けられ、カバー部材5の一端を引っ張り上げて筐体部材3からカバー部材5を取り外すことができず、電子部品1が損傷に至る前に第一の接着部6のみが破断することがないので、電子回路装置100の耐タンパ性を高めることができる。
実施の形態2.
実施の形態2に係る電子回路装置100、及びその製造方法について説明する。図5は実施の形態2に係る電子回路装置100の概略を示す平面図、図6は図5のB-B断面位置で切断した電子回路装置100の断面図、図7は実施の形態2に係る電子回路装置100の製造工程を示す図である。実施の形態2に係る電子回路装置100は、電子部品1が実施の形態1とは異なる位置に配置された構成になっている。また、実施の形態2に係る電子回路装置100は、実施の形態1とは異なる製造方法で作製される。
電子部品1は、図6に示すように、筐体部材3の底壁3cと反対側の回路基板2の一方の側の面に接続される。電子部品1は、図5の破線に示すように、筐体部材3及びカバー部材5の円筒部3b、5bの中心軸20上に配置されている。実施の形態1ではカバー部材5に設けられた貫通孔5dから接着剤8を注入して、電子部品1をカバー部材5に接着した。本実施の形態では、電子部品1が中心軸20上に配置されているため、カバー部材5を筐体部材3に組付ける前に、電子部品1の一方の側の面に接着剤8が塗布される。カバー部材5を筐体部材3に組付ける工程で、接着剤8はカバー部材5と電子部品1との間に押し広げられる。カバー部材5と電子部品1の接着に必要な接着面積が確保され、電子部品1はカバー部材5の底壁5cの他方の側の面である内側面に接着される。このように構成することで、カバー部材5に貫通孔5dが不要であるため、カバー部材5の構成が簡素で安価になるので、電子回路装置100の生産性を向上させることができる。
電子回路装置100の製造方法について、図7を用いて説明する。電子回路装置100の製造方法は、部材用意工程(S21)、回路基板固定工程(S22)、接着剤塗布工程(S23)、及び組付け工程(S24)を備える。
部材用意工程は、有底円筒状に形成され、円筒部3bの外周面に第一ねじ溝3aを有した筐体部材3と、有底円筒状に形成され、円筒部5bの内周面に第二ねじ溝5aを有したカバー部材5と、筐体部材3にカバー部材5を組付けたときに、電子部品1が筐体部材3及びカバー部材5の円筒部3b、5bの中心軸20上に配置される位置に接続された回路基板2とを用意する工程である。電子部品1は、回路基板2の一方の側の面に接続される。回路基板固定工程は、電子部品1を筐体部材3の開口した側に向けて、回路基板2を筐体部材3の底壁3cの内側に固定する工程である。回路基板2は、例えばねじ4で底壁3cに固定されるが、接着して固定しても構わない。
接着剤塗布工程は、筐体部材3の円筒部3bの開口した側の部分、及び電子部品1の回路基板2の側とは反対側の部分に接着剤8を塗布する工程である。接着剤8は、筐体部材3の開口した側の円筒部3bの外周面の部分を切り欠いた段差部3dに塗布される。接着剤8は、円筒部3bの外周に沿って連続して塗布される。接着剤8は、電子部品1の一方の側の面に塗布される。組付け工程は、筐体部材3の開口を覆って第二ねじ溝5aが第一ねじ溝3aに螺合するように、カバー部材5を回転させて筐体部材3に組付ける工程である。組付け工程において、筐体部材3とカバー部材5は塗布された接着剤8を介して接着され、電子部品1とカバー部材5も塗布された接着剤8を介して接着される。
以上のように、実施の形態2による電子回路装置100において、電子部品1は筐体部材3及びカバー部材5の円筒部3b、5bの中心軸20上に配置されているため、カバー部材5に貫通孔5dを設けることなく、電子部品1をカバー部材5の底壁5cの他方の側の面である内側面に接着することができる。また、カバー部材5に貫通孔5dが不要であるため、カバー部材5の構成が簡素で安価になるので、電子回路装置100の生産性を向上させることができる。
実施の形態2による電子回路装置100の製造方法において、有底円筒状に形成され、円筒部3bの外周面に第一ねじ溝3aを有した筐体部材3と、有底円筒状に形成され、円筒部5bの内周面に第二ねじ溝5aを有したカバー部材5と、筐体部材3にカバー部材5を組付けたときに、電子部品1が筐体部材3及びカバー部材5の円筒部3b、5bの中心軸20上に配置される位置に接続された回路基板2とを用意する部材用意工程と、電子部品1を筐体部材3の開口した側に向けて、回路基板2を筐体部材3の底壁3cの内側に固定する回路基板固定工程と、筐体部材3の円筒部3bの開口した側の部分、及び電子部品1の回路基板2の側とは反対側の部分に接着剤8を塗布する接着剤塗布工程と、筐体部材3の開口を覆って第二ねじ溝5aが第一ねじ溝3aに螺合するように、カバー部材5を回転させて筐体部材3に組付ける組付け工程とを備えたため、カバー部材5を筐体部材3に組付けた後の接着剤注入工程が不要なので、電子回路装置100の生産性を向上させることができる。
また本願は、様々な例示的な実施の形態及び実施例が記載されているが、1つ、または複数の実施の形態に記載された様々な特徴、態様、及び機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。
従って、例示されていない無数の変形例が、本願明細書に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
1 電子部品、1a はんだ接続部、2 回路基板、3 筐体部材、3a 第一ねじ溝、3b 円筒部、3c 底壁、3d 段差部、4 ねじ、5 カバー部材、5a 第二ねじ溝、5b 円筒部、5c 底壁、5d 貫通孔、6 第一の接着部、7 第二の接着部、8 接着剤、20 中心軸、100 電子回路装置

Claims (5)

  1. 有底円筒状に形成され、円筒部の外周面に第一ねじ溝を有した筐体部材と、
    有底円筒状に形成され、円筒部の内周面に、前記第一ねじ溝に螺合される第二ねじ溝を有し、前記筐体部材の開口を覆うカバー部材と、
    前記筐体部材の底壁の内側に固定された回路基板と、
    前記筐体部材の底壁と反対側の前記回路基板の面に接続されると共に、前記カバー部材の底壁の内側面に接着された電子部品と、を備えた電子回路装置。
  2. 前記カバー部材の底壁における前記電子部品と対向している部分に、接着剤が充填された貫通孔を有している請求項1に記載の電子回路装置。
  3. 前記電子部品は、前記筐体部材及び前記カバー部材の円筒部の中心軸上に配置されている請求項1に記載の電子回路装置。
  4. 有底円筒状に形成され、円筒部の外周面に第一ねじ溝を有した筐体部材と、有底円筒状に形成され、円筒部の内周面に第二ねじ溝を有したカバー部材と、電子部品が接続された回路基板と、を用意する部材用意工程と、
    前記電子部品を前記筐体部材の開口した側に向けて、前記回路基板を前記筐体部材の底壁の内側に固定する回路基板固定工程と、
    前記筐体部材の円筒部の開口した側の部分に接着剤を塗布する接着剤塗布工程と、
    前記筐体部材の開口を覆って前記第二ねじ溝が前記第一ねじ溝に螺合するように、前記カバー部材を回転させて前記筐体部材に組付ける組付け工程と、
    前記カバー部材の底壁における前記電子部品と対向している部分に設けられた貫通孔から接着剤を注入する接着剤注入工程と、を備えた電子回路装置の製造方法。
  5. 有底円筒状に形成され、円筒部の外周面に第一ねじ溝を有した筐体部材と、有底円筒状に形成され、円筒部の内周面に第二ねじ溝を有したカバー部材と、前記筐体部材に前記カバー部材を組付けたときに、電子部品が前記筐体部材及び前記カバー部材の円筒部の中心軸上に配置される位置に接続された回路基板と、を用意する部材用意工程と、
    前記電子部品を前記筐体部材の開口した側に向けて、前記回路基板を前記筐体部材の底壁の内側に固定する回路基板固定工程と、
    前記筐体部材の円筒部の開口した側の部分、及び前記電子部品の前記回路基板の側とは反対側の部分に接着剤を塗布する接着剤塗布工程と、
    前記筐体部材の開口を覆って前記第二ねじ溝が前記第一ねじ溝に螺合するように、前記カバー部材を回転させて前記筐体部材に組付ける組付け工程と、を備えた電子回路装置の製造方法。
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