JP7045697B2 - 建物用基礎の施工方法 - Google Patents

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本発明は、建物用基礎の施工方法に関する。
ガラスの温室、植物工場、簡易倉庫、簡易事務所などの建物の基礎として、建物の外壁や柱等の下方において地中に一部が埋設された状態で構築されるコンクリート基礎体を備えた布基礎が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2009-215823号公報
上記布基礎を施工する際には、重機により地面に大きな穴を掘削し、その穴にコンクリート基礎体を形成した後、土を埋め戻す必要があるため、大掛かりな作業となる。また、コンクリート基礎体の形成に際しては、コンクリートの養生期間が必要となるため、基礎体の施工だけでも多大な時間と労力を要するという問題があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、施工が容易で工期の短縮化を図ることができる建物用基礎の施工方法を提供することを目的とする。
本発明は、複数のガイド筒部を有するベース部材、及び前記各ガイド筒部に挿通される複数の杭を一組とする複数組の基礎体と、前記複数組の基礎体の前記ベース部材上に載置されて固定される基礎フレームと、を備える建物用基礎の施工方法であって、地面に前記ベース部材が収まる程度の穴を複数掘削する掘削工程と、前記各穴内に、各組の前記基礎体のベース部材を設置する設置工程と、前記各穴内に設置された前記ベース部材上において、当該ベース部材の各ガイド筒部への前記杭の挿通を許容する位置に前記基礎フレームを載置して固定する載置固定工程と、前記載置固定工程の後、前記各穴内の前記ベース部材の各ガイド筒部に前記杭を挿通し、前記基礎フレームの水平レベルを調整しながら、当該杭の下端部を地中に打ち込む第1打ち込み工程と、前記第1打ち込み工程の後、下端部が地中に打ち込まれた前記杭をさらに地中に深く打ち込む第2打ち込み工程と、前記第2打ち込み工程の後、前記各穴に土を埋め戻す埋め戻し工程と、を含む建物用基礎の施工方法である。
本発明によれば、地面に掘削した複数の穴内にベース部材を設置し、これらのベース部材上に基礎フレームを載置して固定した状態で、各ベース部材の複数のガイド筒部に杭を挿通して地中に打ち込んだ後、各穴に土を埋め戻すことによって建物用基礎を施工することができる。これにより、従来の布基礎のようにコンクリート基礎体を形成する必要がないので、コンクリートの養生期間が不要となる。また、前記穴はベース部材が収まる程度の大きさであればよいので、重機を用いることなく人力で前記穴の掘削と埋め戻しをすることができる。さらに、杭を地中に打ち込んでベース部材を地面に固定した後に基礎フレームをベース部材上に固定する場合、杭の打ち込み途中にベース部材の位置がずれて基礎フレームをベース部材上に固定できなくなるおそれがあるが、本発明ではベース部材上に基礎フレームを固定した状態で杭を地中に打ち込むため、基礎フレームをベース部材上に確実に固定することができる。以上より、建物用基礎の施工が容易となり、工期の短縮化を図ることができる。
前記建物用基礎は、前記基礎フレームの側面に沿って固定される追加フレームをさらに備え、前記第2打ち込み工程よりも後に、前記基礎フレームの側面に前記追加フレームを固定する追加固定工程をさらに含むのが好ましい。
基礎フレーム上に設置される建物の柱等が大きくなると、その柱等を基礎フレーム上に設置することができなくなるおそれがある。このような場合、前記追加固定工程により基礎フレームの側面に沿って追加フレームを固定することで、建物の柱等を設置するための設置面積を拡大することができる。従って、建物の柱等の大きさに応じてその設置面積を容易に調整することができる。
本発明の建物用基礎の施工方法によれば、施工が容易で工期の短縮化を図ることができる。
本発明の第1実施形態に係る施工方法を用いて施工された建物用基礎を示す断面図である。 ベース部材を斜め上方から見下ろした斜視図である。 ベース部材の側面図である。 ベース部材の平面図である。 図1の建物用基礎の平面図である。 ベース部材に対する基礎フレームの固定構造を示す図5のA-A矢視拡大図である。 図6の平面図である。 建物用基礎の施工方法における掘削工程を示す説明図である。 建物用基礎の施工方法における設置工程を示す説明図である。 建物用基礎の施工方法における載置固定工程を示す説明図である。 建物用基礎の施工方法における第1打ち込み工程を示す説明図である。 建物用基礎の施工方法における第2打ち込み工程を示す説明図である。 建物用基礎の施工方法における埋め戻し工程を示す説明図である。 本発明の第2実施形態に係る施工方法を用いて施工された建物用基礎の一部拡大側面図である。
次に、本発明の好ましい実施形態について添付図面を参照しながら説明する。
[第1実施形態]
<建物用基礎の全体構成>
図1は、本発明の第1実施形態に係る施工方法を用いて施工された建物用基礎1を示す断面図である。建物用基礎1は、例えば、ガラスの温室、植物工場、簡易倉庫、簡易事務所などの建物の基礎として用いられるものである。本実施形態の建物用基礎1は、ベース部材10及び複数の杭20を一組として地中に埋設される複数組の基礎体2と、地上において前記複数組の基礎体2のベース部材10上に載置されて固定される基礎フレーム3とを備える。基礎体2(ベース部材10と杭20)及び基礎フレーム3は、例えば金属製の部材からなる。
<ベース部材>
図2~図4は、基礎体2のベース部材10を示しており、図2はベース部材10を斜め上方から見下ろした斜視図、図3はベース部材10の側面図、図4はベース部材10の平面図である。図2~図4において、ベース部材10は、中心軸部11と、複数(図例では4つ)のガイド筒部12A~12Dと、取付板13とを有している。なお、以下において、ガイド筒部12A~12Dの共通事項を説明する場合は、ガイド筒部12と総称する。
ベース部材10の中心軸部11は、例えば円筒部材からなり、その軸心Cはベース部材10の中心線と一致する。中心軸部11の上端部には、内部空間11aに連通する切欠溝11bが周方向の複数箇所(図例では2箇所)に形成されている。切欠溝11bは、ボルト16(図6参照)、及び当該ボルト16を締め付けるための工具(スパナやレンチ等)を内部空間11aに差し入れることができる程度の大きさに形成されている。
ベース部材10のガイド筒部12は、例えば円筒部材からなり、その内部に杭20が挿通されるものである(図1参照)。本実施形態のガイド筒部12A~12Dは、中心軸部11の外周面において、その周方向に沿って等間隔(図例では90°間隔)に配置され、かつ軸心a1~a4が中心軸部11の軸心Cに対して傾斜した状態で一体に固定されている。なお、ガイド筒部12の個数は、2つ又は4つ以上であってもよい。
これにより、杭20は、その軸線がベース部材10の中心線Cに対して傾斜した状態でガイド筒部12に挿通されて案内されながら地中に打ち込まれる。このため、4つのガイド筒部12A~12Dそれぞれに異なる方向の支持力が生じ、ベース部材10を用いた基礎体2の支持力が向上する。また、4つのガイド筒部12A~12Dは、中心軸部11の外周面の周方向に沿って等間隔に配置されているため、ベース部材10は、各ガイド筒部12に挿通された4本の杭20によってバランスよく保持される(図1参照)。その結果、ベース部材10及び4本の杭20を含む基礎体2を建物用基礎1の一部として用いた場合の強度のバランスを保つことができる。
ベース部材10の取付板13は、その上面に基礎フレーム3を載置して固定するためのものである。本実施形態の取付板13は、例えば、中心軸部11の外径よりも大きい直径を有する円板部材からなり、取付板13の中心を中心軸部11の軸線Cに一致させた状態で、中心軸部11の上端面に固定されている。取付板13の上面14は、基礎フレーム3が載置される載置面とされている(図6参照)。
取付板13の中央部には、その板厚方向(上下方向)に貫通して中心軸部11の内部空間11aに連通する貫通孔15が形成されている。貫通孔15は、取付板13の上面14に載置された基礎フレーム3を固定するボルト16の軸部が挿通される大きさに形成されている。
<基礎フレーム>
図5は、図1の建物用基礎1の平面図である。図1及び図5に示すように、本実施形態では、8組の基礎体2のベース部材10を互いに所定間隔をあけて地中に埋設し、これらのベース部材10上に基礎フレーム3が載置されて固定されている。基礎フレーム3の上面には、図示しない建物の柱や金具等が設置される。
図5において、本実施形態の基礎フレーム3は、互いに所定間隔をあけて平行に配置された2本の長尺フレーム31A,31Bと、これらの長尺フレーム31A,31B間においてその長手方向に等間隔をあけて配置された4本の短尺フレーム32A~32Dとによって構成されている。
短尺フレーム32Aの長手方向の両端部は、各長尺フレーム31A,31Bの長手方向の一端部に連結されており、短尺フレーム32Dの長手方向の両端部は、各長尺フレーム31A,31Bの長手方向の他端部に連結されている。残りの短尺フレーム32B,32Cの長手方向の両端部は、各長尺フレーム31A,31Bの長手方向の途中部にそれぞれ連結されている。これにより、本実施形態の基礎フレーム3は、矩形の格子枠状に形成されている。
なお、以下において、長尺フレーム31A,31Bの共通事項を説明する場合は、長尺フレーム31と総称する。同様に、短尺フレーム32A~32Dの共通事項を説明する場合は、短尺フレーム32と総称する。
図6は、ベース部材10に対する基礎フレーム3の固定構造を示す図5のA-A矢視拡大図である。また、図7は、図6の平面図である。なお、図6及び図7では、杭20の図示を省略している。
図6及び図7において、長尺フレーム31は、例えば、内側(図6では右側)が開口する溝形のチャンネル材からなり、縦板部311、上側横板部312、及び下側横板部313を有している。
長尺フレーム31の下側横板部313は、ベース部材10の取付板13の上面14において、各ガイド筒部12への杭20の挿通を許容する位置に載置されている(図5参照)。具体的には、下側横板部323は、平面視(図7参照)において、隣接するガイド筒部12の上側の開口121同士の間を通過するように配置されている。
下側横板部313には、取付板13の貫通孔15に挿通されたボルト16の軸部を板厚方向に貫通させるためのボルト孔314が形成されている。このボルト孔314を貫通した前記ボルト16の軸部にはナット17が締結されている。これにより、長尺フレーム31(下側横板部313)は、ベース部材10の取付板13上に載置された状態で固定され、上側横板部312の上面は、建物の柱等が設置される設置面とされている。
長尺フレーム31には、短尺フレーム32を連結するための連結板33が固定されている。連結板33の一部33aは、長尺フレーム31内に配置され、上側横板部312の下面、下側横板部313の上面、及び縦板部311の内面にそれぞれ固定されている。連結板33の他部33bは、長尺フレーム31よりも内側に突出している。
短尺フレーム32は、例えば長尺フレーム31と同様に、内側(図7では上側)が開口する溝形のチャンネル材からなり、縦板部321、上側横板部322、及び下側横板部323を有している。短尺フレーム32の下側横板部323の長手方向の端部は、ベース部材10の取付板13の上面14において、長尺フレーム31に近接させるとともに、各ガイド筒部12への杭20の挿通を許容する位置に載置されている(図5参照)。具体的には、下側横板部323の長手方向の端部は、平面視(図7参照)において、隣接するガイド筒部12の上側の開口121同士の間を通過するように配置されている。
短尺フレーム32の長手方向の端部には、連結板33の他部33bが挿入されており、当該他部33bは、短尺フレーム32の縦板部321の内面に当接した状態で、複数(図例では4個)のボルト34及びナット35により縦板部321に固定されている。これにより、短尺フレーム32は、連結板33を介して長尺フレーム31に連結されている。
以上により、基礎フレーム3は、ベース部材10の取付板13上に載置された状態で固定されている。
<建物用基礎の施工方法>
図8~図13は、本実施形態における建物用基礎1の施工方法の一例を示す説明図である。以下、この施工方法について、図8~図13を参照しながら説明する。
まず、図8に示すように、施工者は、建物の設置場所に、8組の基礎体2のベース部材10をそれぞれ設置するための穴を掘削する(掘削工程)。このとき、各穴は、ベース部材10が収まる程度の大きさであればよい。かかるベース部材10は、人力で設置可能な程度の大きさのものであるので、従来の布基礎工法と比べて小さい穴を掘削すればよい。従って、施工者は、ショベルカー等の重機を用いることなく、人力で穴を掘削することができる。
次に、図9に示すように、施工者は、前記各穴内に、8組の基礎体2のベース部材10をそれぞれ設置する(設置工程)。これらのベース部材10は小型でかつ軽量であるため、施工者は、ベース部材10の前記設置場所への搬入などを人力で行うことができる。
次に、図10に示すように、施工者は、基礎フレーム3を前記設置場所に搬入し、各穴内に設置されたベース部材10上に基礎フレーム3を載置する。その際、基礎フレーム3は、2本の長尺フレーム31及び4本の短尺フレーム32で構成されているため、これらのフレーム31,32に分解して前記設置場所まで搬入することができる。従って、施工者は、基礎フレーム3の前記設置場所への搬入などを人力で行うことができる。
また、施工者は、各穴内に設置されたベース部材10上に基礎フレーム3を載置するときには、ベース部材10の各ガイド筒部12への杭20の挿通を許容する位置に各長尺フレーム31及び各短尺フレーム32を載置する(図5参照)。そして、施工者は、各長尺フレーム31の長手方向の両端部及び2箇所の途中部をボルト16及びナット17(図6参照)により対応するベース部材10に固定するとともに、各短尺フレーム32の両端部をボルト34及びナット35(図6参照)により2本の長尺フレーム31に連結する(載置固定工程)。
次に、図11に示すように、施工者は、各穴内のベース部材10の各ガイド筒部12(図7参照)に杭20を挿通し、これらの杭20の下端部を地中に打ち込む(第1打ち込み工程)。このとき、施工者は、基礎フレーム3の上面の水平レベルを調整しながら、杭20の下端部を地中に打ち込む。なお、杭20の打ち込みは、ハンディータイプの電動ハンマーなどの電動工具を用いて杭20の上端部を打撃することで行うことができる。
次に、図12に示すように、施工者は、下端部が地中に打ち込まれた杭20をさらに地中に深く打ち込む(第2打ち込み工程)。ベース部材10の4つのガイド筒部12は、それぞれ、中心軸部11の外周面に、軸心Cに対して傾斜し、かつ周方向に等間隔に配置されているので(図2参照)、4つのガイド筒部12にそれぞれ挿通されている杭20をさらに深く打ち込むことによって、ベース部材10が水平方向及び上下方向に移動しないように当該ベース部材10を地面に対して強固に固定することができる。これにより、基礎フレーム3上に建物を立設するのに十分な支持力を確保することができる。
次に、図13に示すように、施工者は、各穴に土を埋め戻して転圧する(埋め戻し工程)。このとき、上記のように従来の布基礎工法と比べて穴が小さいため、埋め戻し土量も少なくてすむ。したがって、施工者は、ショベルカー等の重機を用いることなく、人力で土を埋め戻すことができる。
<作用効果>
以上のように、本実施形態における建物用基礎1の施工方法によれば、地面に掘削した複数の穴内にベース部材10を設置し、これらのベース部材10上に基礎フレーム3を載置して固定した状態で、各ベース部材10の複数のガイド筒部12に杭20を挿通して地中に打ち込んだ後、各穴に土を埋め戻すことによって建物用基礎1を施工することができる。これにより、従来の布基礎のようにコンクリート基礎体を形成する必要がないので、コンクリートの養生期間が不要となる。また、前記穴はベース部材10が収まる程度の大きさであればよいので、重機を用いることなく人力で前記穴の掘削と埋め戻しをすることができる。さらに、杭20を地中に打ち込んでベース部材10を地面に固定した後に基礎フレーム3をベース部材10上に固定する場合、杭20の打ち込み途中にベース部材10の位置がずれて基礎フレーム3をベース部材10上に固定できなくなるおそれがあるが、本実施形態ではベース部材10上に基礎フレーム3を固定した状態で杭20を地中に打ち込むため、基礎フレーム3をベース部材10上に確実に固定することができる。以上より、建物用基礎1の施工が容易となり、工期の短縮化を図ることができる。
[第2実施形態]
図14は、本発明の第2実施形態に係る施工方法を用いて施工された建物用基礎1の一部拡大側面図である。本実施形態の建物用基礎1は、基礎フレーム3の長尺フレーム31における縦板部311の外側面に沿って固定される追加フレーム4をさらに備えている。この追加フレーム4は、長尺フレーム31と同じ部材、すなわち金属製の溝形のチャンネル材からなり、縦板部41、上側横板部42、及び下側横板部43を有している。
追加フレーム4の下側横板部43は、ベース部材10の取付板13の上面14において、長尺フレーム31の外側(図14では左側)に載置されている。追加フレーム4の縦板部41は、長尺フレーム31の縦板部311の外側面に当接した状態で、複数のボルト44及びナット45により、縦板部311に固定されている。これにより、追加フレーム4は、基礎フレーム3の側面に沿って固定されている。なお、基礎フレーム3に対する追加フレーム4の固定位置は、ガイド筒部12への杭20の挿通を阻害する位置となる。
以上のように追加フレーム4が基礎フレーム3の側面に沿って固定された状態で、追加フレーム4の上側横板部42の上面は、長尺フレーム31の上側横板部312の上面と面一に配置される。これにより、上側横板部42の上面は、上側横板部312の上面と共に建物の柱等が設置される設置面として構成される。
第2実施形態の建物用基礎1を施工する場合には、第1実施形態と同様に、掘削工程から第2打ち込み工程(又は埋め戻し工程)までを行って図6に示す状態とした後、図14に示すように、追加フレーム4をボルト44及びナット45により基礎フレーム3(長尺フレーム31)の外側面に沿って固定する(追加固定工程)。
以上、第2実施形態における建物用基礎1の施工方法では、第1実施形態と同様の作用効果を奏するとともに、以下の作用効果を奏する。基礎フレーム3上に設置される建物の柱等が大きくなると、その柱等を基礎フレーム3上に設置することができなくなるおそれがある。しかし、第2実施形態における建物用基礎1の施工方法によれば、前記追加固定工程により基礎フレーム3の側面に沿って追加フレーム4を固定することで、建物の柱等を設置するための設置面の設置面積を拡大することができる。従って、建物の柱等の大きさに応じてその設置面積を容易に調整することができる。
また、基礎フレーム3に対する追加フレーム4の固定位置は、ガイド筒部12への杭20の挿通を阻害する位置となるが、追加フレーム4を基礎フレーム3に固定する前に杭20の第1及び第2打ち込み工程を行うので、追加フレーム4によってガイド筒部12への杭20の挿通が阻害されることはない。
[その他]
上記各実施形態では、ベース部材10上に長尺フレーム31を固定し、長尺フレーム31に短尺フレーム32を連結しているが、ベース部材10上に短尺フレーム32を固定し、短尺フレーム32に長尺フレーム31を連結してもよい。また、ベース部材10上に長尺フレーム31と短尺フレーム32の両方を固定してもよい。
上記第2実施形態では、追加フレーム4を、長尺フレーム31の外側面に沿って固定しているが、長尺フレーム31の内側面に沿って固定してもよい。また、短尺フレーム32の上面が建物の柱等を設置する設置面である場合には、追加フレーム4を短尺フレーム32の側面に沿って固定してもよい。
今回開示した実施形態は例示であって制限的なものではない。本発明の権利範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の構成と均等の範囲内での全ての変更が含まれる。
1 建物用基礎
2 基礎体
3 基礎フレーム
4 追加フレーム
10 ベース部材
12 ガイド筒部
20 杭

Claims (1)

  1. 複数のガイド筒部を有するベース部材、及び前記各ガイド筒部に挿通される複数の杭を一組とする複数組の基礎体と、前記複数組の基礎体の前記ベース部材上に載置されて固定される基礎フレームと、前記基礎フレームの側面に沿って固定される追加フレームと、を備える建物用基礎の施工方法であって、
    地面に前記ベース部材が収まる程度の穴を複数掘削する掘削工程と、
    前記各穴内に、各組の前記基礎体のベース部材を設置する設置工程と、
    前記各穴内に設置された前記ベース部材上において、当該ベース部材の各ガイド筒部への前記杭の挿通を許容する位置に前記基礎フレームを載置して固定する載置固定工程と、
    前記載置固定工程の後、前記各穴内の前記ベース部材の各ガイド筒部に前記杭を挿通し、前記基礎フレームの水平レベルを調整しながら、当該杭の下端部を地中に打ち込む第1打ち込み工程と、
    前記第1打ち込み工程の後、下端部が地中に打ち込まれた前記杭をさらに地中に深く打ち込む第2打ち込み工程と、
    前記第2打ち込み工程の後、前記各穴に土を埋め戻す埋め戻し工程と、
    前記第2打ち込み工程よりも後に、前記基礎フレームの側面に前記追加フレームを固定する追加固定工程と、
    を含む建物用基礎の施工方法。
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