JP7045666B2 - 食品洗浄装置 - Google Patents

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Description

本発明は、殺菌または除菌成分を有する洗浄水を用いて食品を洗浄する食品洗浄装置に関する。
従来から、微酸性電解水など、殺菌または除菌成分を有する洗浄水を用いて、青果などの食品を洗浄する食品洗浄装置が存在する。
たとえば国際公開第2016/166862号公報(特許文献1)では、洗浄タンクに電解水を供給する供給経路と、途中位置に循環ポンプを有し、洗浄タンクに両端が接続された循環経路とを備えた食品洗浄装置が開示されている。洗浄タンクの側壁には、電解水を給水するための給水口、循環経路を通過した電解水の戻り口、および、満水レベルを超えたオーバーフロー水を排水するためのオーバーフロー口が設けられている。また、この食品洗浄装置においては、電解水の有効塩素濃度を測定または判定可能とするために、洗浄タンクの側壁には、測定容器に電解水を流出させるための流出口がさらに設けられている。
国際公開第2016/166862号公報
特許文献1のように洗浄水を循環させて食品を洗浄する場合、あるいは洗浄水をかけ流すことにより食品を洗浄する場合、食品に付着していた異物および野菜くずは、洗浄タンク内において浮き沈みを繰り返す。そのため、食品の洗浄が完了したとしても、洗浄水中を浮遊していた異物(野菜くずを含む)が食品に再付着してしまうおそれがある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであって、その目的は、洗浄水に浮遊する異物が食品に再付着することを防止することのできる食品洗浄装置を提供することである。
この発明のある局面に従う食品洗浄装置は、殺菌または除菌成分を有する洗浄水を用いて食品を洗浄する洗浄装置であって、洗浄水が貯められる洗浄タンクと、洗浄タンクの底面に載置され、底面に到達した異物の浮き上がりを防止するための浮き上がり防止部材とを備える。浮き上がり防止部材は、洗浄タンクの底面から上方に離れて配置され、複数の孔が設けられた本体部と、孔の縁部から下方に延びる障壁部とを含む。
好ましくは、浮き上がり防止部材は、本体部に連結された脚部をさらに含み、洗浄タンクの底面と障壁部との間には、隙間が設けられている。
洗浄タンクの底面には水勾配が設けられていてもよい。この場合、本体部が水平となるように脚部の長さが調整されていることが望ましい。
好ましくは、浮き上がり防止部材の本体部の上には、食品を収容するための洗浄カゴが載置される。
洗浄タンクの底面に排水口が設けられている場合、浮き上がり防止部材の少なくとも一部は、排水口に重なるように配置されることが望ましい。
好ましくは、浮き上がり防止部材の本体部には、孔よりも大きい開口が設けられている。
この発明の他の局面に従う浮き上がり防止部材は、殺菌または除菌成分を有する洗浄水が貯められる洗浄タンクを備えた食品洗浄装置に用いられ、洗浄タンクの底面から上方に離れて配置され、複数の孔が設けられた本体部と、孔の縁部から下方に延びる障壁部とを含む。
本発明によれば、浮き上がり防止部材の障壁部により異物の再浮上が抑制される。したがって、洗浄水に浮遊する異物が食品に再付着することを防止することができる。
本発明の実施の形態に係る食品洗浄装置の外観を示す図であり、(A)~(C)はそれぞれ、食品洗浄装置の正面図、側面図、上面図を示す。 本発明の実施の形態に係る食品洗浄装置の配管構成例を模式的に示す図である。 本発明の実施の形態における洗浄タンクを模式的に示す外観斜視図である。 本発明の実施の形態に係る食品洗浄装置の機能構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る食品洗浄装置の基本動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態における除菌洗浄処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態におけるすすぎ処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態における浮き上がり防止部材が洗浄タンクの底面に載置された状態を模式的に示す図であり、(A)および(B)はそれぞれ、洗浄タンクの平面図および断面図を示す。 本発明の実施の形態における浮き上がり防止部材を模式的に示す図であり、(A)および(B)はそれぞれ、浮き上がり防止部材の斜視図および部分断面図を示す。 本発明の実施の形態の変形例における浮き上がり防止部材を模式的に示す図であり、(A)および(B)はそれぞれ、浮き上がり防止部材の斜視図および部分断面図を示す。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
(基本構成について)
はじめに、図1~図3を参照して、本実施の形態に係る食品洗浄装置1の基本構成について説明する。なお、図1(A)には食品洗浄装置1の正面図、図1(B)には食品洗浄装置1の側面図、図1(C)には食品洗浄装置1の上面図が示されている。
食品洗浄装置1は、たとえば立方体形状の筐体90と、筐体90に設けられた洗浄タンク10とを備えている。洗浄タンク10は、たとえば、平面視矩形状の水槽であり、略矩形形状の底壁部31と、底壁部31の四辺それぞれに下端が連結された4つの側壁32a~32dとを有している。これら側壁32a~32dにより角筒形状の側壁部32が構成されている。
本実施の形態では、筐体90の上面91には蓋がなく、シンクのように洗浄タンク10が露出している。洗浄タンク10には、被洗浄物としての食品を収容する洗浄カゴ(以下「カゴ」と略す)11が設置される。カゴ11も、たとえば平面視矩形状であり、略矩形形状の底面と、底面の四辺それぞれに下端が連結された4つの側面とを有している。これら側面により角筒形状の側面部が構成されている。カゴ11は、たとえば網状またはメッシュ状に形成され、各面には水を通過させるための複数の孔が設けられる。なお、カゴ11は、洗浄タンク10内には、複数(たとえば2つ)のカゴ11が左右方向または前後方向に並んで配置されてもよい。
筐体90の上面91には、洗浄タンク10に水道水を上方から供給するための給水管25が設置されている。筐体90の前面92には開閉扉が設けられており、内部の点検等が可能となっている。筐体90の背面93側には、上面91よりも上に立ち上がる立壁部94が設けられており、立壁部94の表面に操作表示部74が設けられている。
図2に示されるように、食品洗浄装置1は、基本の配管構成として、電解水の給水経路21と、水道水の給水経路24と、排水経路22と、循環経路23とを有している。
電解水の給水経路21は、洗浄タンク10の給水口12に接続されている。給水経路21上には、制御装置によって開閉制御される給水バルブ21aが設けられている。給水バルブ21aが開状態のとき、殺菌作用を有する電解水が給水経路21を介して洗浄タンク10に供給される。給水経路21を介して供給される電解水は、たとえば40mg/kg程度の有効塩素濃度の微酸性電解水である。給水口12は、洗浄タンク10の側壁部32に設けられている。
水道水の給水経路24は、洗浄タンク10に直接接続されず、給水経路24の一部(下流側端部)が、上記給水管25により構成されている。給水経路24上には、制御装置によって開閉制御される給水バルブ24aが設けられている。給水バルブ24aが開状態のとき、水道水が給水経路24を介して洗浄タンク10に給水される。給水管25の先端の給水口25aは、洗浄タンク10の上方に位置し、給水口25aから洗浄タンク10に水道水が流下する。
排水経路22は、洗浄タンク10の排水口13に接続されている。排水経路22上には、制御装置によって開閉制御される排水バルブ22aが設けられている。排水バルブ22aが開状態のとき、洗浄タンク10内の電解水が排水経路22を介して排水される。排水口13は、洗浄タンク10の底壁部31に設けられている。本実施の形態では、排水口13は、底壁部31の中央部、すなわち、側壁部32から離れた位置に配置されている。
循環経路23は、排水経路22から分岐し、洗浄タンク10の戻し口14に接続されている。循環経路23は、途中位置に循環ポンプ23aを有している。排水バルブ22aが閉状態で、かつ、循環ポンプ23aがONのとき、洗浄タンク10内の電解水が循環経路23を介して循環する。戻し口14は、側壁部32に設けられている。なお、循環経路23は、排水経路22とは独立して設けられていてもよい。つまり、排水経路22に接続される排水口と、循環経路23に接続される排水口とが、個別に設けられていてもよい。
戻し口14の配置形態については、図3を参照して説明する。なお、図3において、矢印A1は洗浄タンク10の上方を示し、矢印A2は洗浄タンク10の正面方向(前方)を示している。
洗浄タンク10の側壁部32は、正面側に位置する側壁32aと、正面から見て右側に位置する側壁32bと、背面側に位置して側壁32aに対面する側壁32cと、正面から見て左側に位置して側壁32bに対面する側壁32dとで構成される。正面および背面の側壁32a,32cの横幅の方が、左右の側壁32b,32dの横幅よりも大きい。
本実施の形態において、戻し口14は、2個設けられている。この場合、第1および第2の戻し口14a,14bは、側壁部32の対角位置に配置されていることが望ましい。第1の戻し口14aは、たとえば右側の側壁32bの端部に設けられ、第2の戻し口14bは、たとえば左側の側壁32dの端部に設けられている。
第1および第2の戻し口14a,14bの高さは略同じであり、中レベルL1付近、すなわち満水レベルL2の半分程度の高さである。なお、電解水用の給水口12は、たとえば、第1の戻し口14aと同様に、右側の側壁32bに設けられる。給水口12の高さは、戻し口14a,14bよりも高く、満水レベルL2付近である。具体的には、給水口12は、中レベルL1と満水レベルL2との間の高さに設けられてもよいし、満水レベルL2以上の高さに設けられてもよい。本実施の形態では、給水口12は、第1の戻し口14aの直上に配置される。
第1および第2の戻し口14a,14bが上述のような位置に配置されることにより、循環洗浄中に第1および第2の戻し口14a,14bから吐出される電解水の、洗浄タンク10内での滞留時間を長くすることができる。また、洗浄タンク10の内周に沿って流れる電解水の水平方向の水流と、電解水が排水口13へと吸引されることによって洗浄タンク10の中央部分に生成される垂直方向の水流とにより、カゴ11内の食品を効率良く洗浄することができる。また、本実施の形態では、洗浄タンク10の底面(底壁部31)に水勾配が設けられているため、垂直方向の水流(渦流)をより効果的に生じさせることができる。
図1(C)および図3に示されるように、本実施の形態では、洗浄タンク10の側壁部32には、給水口12および戻し口14より上方に位置する、オーバーフロー水用の切欠き部34が設けられている。切欠き部34は、満水レベル付近が底辺となるように略U字状に形成されている。満水レベル付近とは、満水レベルと同じ高さか、満水レベルとの差がたとえば10mm以下の高さである。
筐体90の上面91には、この切欠き部34に連なるように凹部が形成されている。この凹部は、オーバーフロー水を受ける受水室40として機能し、この受水室40に、オーバーフロー水を外部に排水するための排水口、すなわちオーバーフロー口15が設けられている。図2に示されるように、オーバーフロー口15は排水経路26に接続されている。排水経路26は、洗浄タンク10の排水口13に接続されたメインの排水経路22に合流してもよい。
受水室40は、切欠き部34の下端と同じ高さ(またはそれよりも下)に位置する底面41と、底面41から上方に立ち上がる立上り面42とを有している。つまり、底面41は、満水レベル付近の高さに位置する。オーバーフロー口15は、受水室40の底面41に設けられていることが望ましい。これにより、食品の洗浄期間において満水レベルを超えた電解水(オーバーフロー水)が、切欠き部34から、洗浄タンク10に隣接して配置された受水室40へ流れ、受水室40のオーバーフロー口15を介して下方へ排水される。
本実施の形態の食品洗浄装置1は、側壁部32に設けられた循環経路23の戻し口14から供給される電解水によって洗浄タンク10内に水流を発生させ、その水流を利用して食品を効果的に洗浄する。
このように電解水を循環させて食品を洗浄する場合、食品に付着していた異物および野菜くずは、洗浄タンク10内において浮き沈みを繰り返す。本実施の形態の食品洗浄装置1は、洗浄タンク10の底面(底壁部31)に沈んだ異物(野菜くずを含む)の浮き上がりを防止するために、カゴ11の下に配置される浮き上がり防止部材を備えている。浮き上がり防止部材については後に詳述する。
(機能構成および基本動作について)
次に、食品洗浄装置1の機能構成および基本動作について説明する。
図4は、食品洗浄装置1の機能構成を示すブロック図である。食品洗浄装置1は、上記したバルブ21a,22a,24aおよび循環ポンプ23aに加え、水位センサ71,72と、濃度センサ73と、操作表示部74と、これらに電気的に接続された制御装置50とを備える。
水位センサ71は、洗浄タンク10内の電解水の水位が第1水位に達したことを検知する。水位センサ72は、洗浄タンク10内の電解水の水位が第2水位に達したことを検知する。第1水位は第2水位よりも低い。以下、第1水位を「中レベル」、第2水位を「満水レベル」という。なお、満水レベルは、切欠き部34付近(つまりオーバーフロー口15付近)の高さであり、典型的には切欠き部34の底辺(下端位置)と略同じ高さである。中レベルは、典型的には満水レベルの1/2程度の高さである。
本実施の形態では水位センサ71,72により水位レベルを検知することとするが、限定的ではなく、たとえば流量センサで水位レベルを検知してもよい。あるいは、時間制御により水位レベルを判断してもよい。
濃度センサ73は、洗浄タンク10内の電解水の濃度を検知する。操作表示部74は、ユーザからの指示を受け付ける操作部と、洗浄モードなどの各種情報を表示するための表示部とを一体的に含む。操作表示部74には、食品の自動洗浄を開始するためのスタートボタンが含まれる。なお、操作部と表示部とが個別に設けられていてもよい。
制御装置50は、各種演算処理を行う制御部51と、各種データおよびプログラムを記憶するための記憶部52と、計時動作を行う計時部53とを含む。制御部51は、たとえばCPU(Central Processing Unit)により実現される。
図5は、食品洗浄装置1の基本動作を示すフローチャートである。なお、図5に示す一連の食品洗浄処理は、制御装置50の制御部51が、記憶部52に予め記憶された食品洗浄プログラムを読み出して実行することによって実現される。なお、食品洗浄処理が開始される前は、各バルブ21a,22a,24aは閉状態であり、循環ポンプ23aはOFFである。
ユーザにより操作表示部74のスタートボタンが押下されて、自動運転開始の指示が入力されると(ステップS2にてYES)、はじめに除菌洗浄処理が実行される(ステップS3)。除菌洗浄処理については、図6にサブルーチンを挙げて後に説明する。
除菌洗浄処理が終わると、制御部51は、排水バルブ22aを開状態とし、排水処理を実行する(ステップS4)。これにより、洗浄タンク10内の電解水が、自重により排水口13から排水される。
排水処理が終わると、すすぎ処理が実行される(ステップS5)。すすぎ処理については、図7にサブルーチンを挙げて後に説明する。
すすぎ処理が終わると、再び排水処理が実行される(ステップS6)。ここでの排水処理は、上記S4の排水処理と同様であってよい。以上で、自動洗浄処理が終了する。
図6を参照して、除菌洗浄処理について説明する。制御部51は、給水バルブ21aを開状態とし、洗浄タンク10への電解水の給水を開始する(ステップS11)。これにより、洗浄タンク10内には、側壁部32に設けられた給水口12から電解水が供給される。
その後、水位センサ71により洗浄タンク21内の電解水の水位が、中レベルと検知された場合(ステップS12にてYES)、制御部51は、循環ポンプ23aをONにし、循環ポンプ23aの駆動を開始する。これにより、洗浄タンク10内の電解水の循環が開始される(ステップS13)。すなわち、洗浄タンク10内の電解水が排水口13から取水され、取水された電解水が循環経路23を通過して、戻し口14から洗浄タンク10に戻される。
さらに、水位センサ72により洗浄タンク10内の電解水の水位が、満水レベルと検知されると(ステップS15にてYES)、制御部51は、給水バルブ21aを閉状態とし、給水経路21からの電解水の給水を停止する(ステップS16)。これにより、洗浄タンク21内には、戻し口14から吐出される電解水による水流だけが生じる。
給水を停止してからたとえば所定時間経過すると(ステップS17にてYES)、制御部51は、循環ポンプ23aをOFFにし、電解水の循環を停止する(ステップS18)。引き続き、排水バルブ22aを開状態とし、洗浄タンク10内の電解水を排水する(ステップS19)。なお、洗浄タンク10内の電解水は全量排水されるのではなく、一定量の電解水を残して排水されることが望ましい。
電解水の排水が終わると、再びステップS11に戻り、除菌洗浄が完了したと判定されるまで、上記処理が繰り返される。除菌洗浄の完了は、予め設定された洗浄時間が経過したか否かにより判定されてもよい。あるいは、サイクルごとに濃度センサ73により検知される濃度の低下度合を検出し、電解水の濃度の低下度合が所定値未満となった場合に、除菌洗浄が完了したと判断してもよい。
この場合、ステップS19で電解水を排水する前に除菌洗浄が完了したかを判定し、完了していれば(濃度の低下度合が所定値未満であれば)ステップS19に進み、完了していなければ(濃度の低下度合が所定値以上であれば)ステップS11に戻って上記処理を繰り返すようにしてもよい。一連の除菌洗浄処理が終了すると、処理はメインルーチンに戻される。
電解水で青果を洗浄する場合、一般的には流水洗浄(かけ流し)されることが多いが、本実施の形態では循環経路23の戻り水の水流を利用して食品を洗浄するため、流水洗浄だけを行う食品洗浄装置に比べて節水効果がある。
なお、本実施の形態では、電解水の給水のみが行われる給水期間、電解水の給水と電解水の循環とが並行して行われる並行期間、および、電解水の循環のみが行われる循環期間が、繰り返されることとしたが、繰り返されることなく1サイクルで終了してもよい。
図7を参照して、すすぎ処理について説明する。制御部51は、給水バルブ24aを開状態とし、洗浄タンク10への水道水の給水を開始する(ステップS31)。すすぎ洗浄のための貯水運転では、水道水が、洗浄タンク10のたとえば中レベルまで供給される。
水位センサ71により、洗浄タンク10内の洗浄水(より具体的には水道水)の水位が、中レベルに達したと検知された場合(ステップS32にてYES)、制御部51は、排水バルブ22aを開状態とし、定量排水を開始する(ステップS33)。これにより、水道水による食品の流水すすぎ洗浄が行われる。なお、すすぎ洗浄においても、洗浄水の循環処理を行ってもよい。洗浄水の循環処理は、水道水の供給とともに行われてもよいし、水道水の供給停止時に行われてもよい。
食品のすすぎ運転は、所定時間(たとえば2分)行われる(ステップS34)。すすぎ運転が開始されてから所定時間経過したと判断された場合(ステップS34にてYES)、給水バルブ24aを閉状態とし、水道水の給水を停止する(ステップS35)。以上ですすぎ処理は終了し、処理はメインルーチンに戻される。
なお、本実施の形態では、除菌洗浄処理の後にすすぎ処理が行われることとしたが、除菌洗浄処理とは独立して、すすぎ処理だけを実行可能としてもよい。これにより、除菌洗浄に向かない食品に対しては、水道水によるすすぎ洗浄だけを行うこともできる。
また、本実施の形態の除菌洗浄処理では、満水レベルまで電解水を貯めて除菌洗浄を行うこととしたが、満水洗浄モードと少量洗浄モードとを設けて、少量洗浄モードにおいては、すすぎ処理と同様に中レベルまで電解水を貯めて除菌洗浄を行ってもよい。
(浮き上がり防止部材について)
図8および図9を参照して、浮き上がり防止部材8について説明する。図8は、浮き上がり防止部材8が洗浄タンク10の底面に載置された状態を模式的に示す図であり、(A)および(B)はそれぞれ、洗浄タンク10の平面図および断面図を示す。図8(B)には、洗浄タンク10内に生じる水流が概念的に示されている。図9は、浮き上がり防止部材8を模式的に示す図であり、(A)および(B)はそれぞれ、浮き上がり防止部材8の斜視図および部分断面図を示す。
浮き上がり防止部材8は、洗浄タンク10の底面に載置され、底面に到達した異物の浮き上がりを防止する。本実施の形態では、2つ(複数)の浮き上がり防止部材8が左右に並べられ、各浮き上がり防止部材8の上にカゴ11(11a,11b)が載せられている。平面視において、2つの浮き上がり防止部材8の間から、洗浄タンク10の底面に設けられた排水口13の一部が露出している。つまり、浮き上がり防止部材8は、排水口13の一部と重なるように配置される。
なお、浮き上がり防止部材8とカゴ11とは1対1の関係でなくてもよい。たとえば、1個の浮き上がり防止部材8のみが洗浄タンク10の底面に載置され、1個の浮き上がり防止部材8の上に複数個のカゴ11が載置されていてもよい。この場合においても、浮き上がり防止部材8の少なくとも一部が、排水口13に重なるように配置されることが望ましい。
浮き上がり防止部材8は、複数の孔83が設けられた本体部81と、本体部81に連結された脚部82と、本体部81の孔83の縁部から下方に延びる障壁部83aとを含む。なお、図8(B)では、図面が煩雑となるのを避けるため障壁部83aの図示を省略している。
浮き上がり防止部材8の本体部81は、たとえばステンレスなど金属製の板状部材により構成されている。本体部81は平面視において略長方形状(矩形状)に形成されている。本実施の形態では、本体部81の長辺方向が洗浄タンク10の前後方向に一致するように配置される。なお、洗浄タンク10の底面全体に1個の浮き上がり防止部材8が載置される場合には、本体部の短辺方向が洗浄タンク10の前後方向に一致するように配置される。
脚部82は、たとえば、本体部81の対向する2辺に沿って設けられている。本実施の形態では、洗浄タンク10の底面(底壁部31)に、中央の排水口13側が低くなるよう水勾配が設けられている。図8(B)に示されるように、水勾配は、少なくとも底壁部31の左右方向(長手方向)に沿って設けられているものとする。図9(A)には、洗浄タンク10の底面の水勾配方向を矢印A3で示している。
この場合、脚部82の長さは均一ではなく、本体部81が水平となるように脚部82の長さが調整されている。すなわち、設置状態において、洗浄タンク10の周縁部から中央部へ向かうにつれて脚部82の長さが長くなっている。これにより、洗浄タンク10の底面が水平でない場合であっても、カゴ11を水平に配置できるため、カゴ11のがたつきを防止することができる。
本実施の形態では、本体部81の略全体に、多数の孔83が均等間隔で設けられている。そのため、図8(B)に示されるように、循環洗浄中に、洗浄タンク10内において排水口13へ向かう下向きの水流が、排水口13に集中することを抑制し、水平方向に分散することができる。
本体部81には、孔83よりも大きい開口84が設けられている。開口84は、本体部81の中央部に1つ配置されている。この開口84の縁部には障壁部83aが設けられていなくてもよい。このような大径の開口84が本体部81に設けられることにより、浮き上がり防止部材8が、排水口13へと向かう水流の抵抗となり過ぎることを抑制することができる。つまり、本体部81に多数の小径の孔83と大径の開口84との双方が設けられることにより、洗浄タンク10内に効率的な水流を生じさせることができる。
また、開口84の大きさを、人の指が2~3本入る程度の大きさとすることにより、洗浄タンク10の底面の清掃時等に、浮き上がり防止部材8を容易に持ち上げることができる。
図9(B)に示されるように、障壁部83aは、たとえば筒状に構成されている。洗浄タンク10の底面と障壁部83aとの間には、隙間80が設けられている。これにより、本体部81の孔83を通過した異物は、隙間80から障壁部83aの裏側へと移動する。そうすると、異物は孔83から再浮上しようとしても、障壁部83aにぶつかるため、異物が孔83から抜け出て再浮上することを防止できる。
本実施の形態において、孔83は、本体部81の上方からパンチ具により空けられたパンチ孔であり、障壁部83aは、本体部81にパンチ孔を空ける際に生じるバリによって構成されている。これにより、簡易かつ安価に、浮き上がり防止部材8を製造することができる。なお、孔83の形状は円形に限定されない。
障壁部83aは、円筒状であってもよいが、下方に向かってテーパ状に広がっていることが望ましい。これにより、障壁部83aと本体部81の孔のない部分とが90度未満の角度で交差するため、この交差部にできる環状空間に異物が嵌まり込み、異物をトラップすることができる。
上述のような浮き上がり防止部材8がカゴ11の下に配置されることにより、洗浄タンク10の底面に沈んだ異物が再度浮遊して、食品に再付着することを防止することができる。また、カゴ11内を通る水流が水平方向に分散されるため、食品を効果的に洗浄できる。また、洗浄タンク10内にカゴ11を設置する際に、カゴ11が洗浄タンク10の底面に当たらない。したがって、洗浄タンク10の底面の損傷および錆の発生を抑制することができる。
なお、図9(A)には、一対の脚部82が、本体部81の長手方向両端部が折り曲げられて形成される例を示したが、限定的ではなく、たとえば本体部81の各コーナー部に棒状の脚部が連結されてもよい。
(浮き上がり防止部材の他の構成例)
浮き上がり防止部材の構成は、図9(A)のような構成に限定されない。浮き上がり防止部材の他の構成例を、図10に示す。図10(A)および(B)はそれぞれ、本実施の形態の変形例における浮き上がり防止部材8Aの斜視図および部分断面図を示す。図10(A)には、洗浄タンク10の左右方向(底面の水勾配方向)が矢印A3で示されている。
浮き上がり防止部材8Aの本体部85は、格子状部材により構成されている。たとえば洗浄タンク10の左右方向(矢印A3方向)に沿って配置される複数の長尺部材86と、洗浄タンク10の前後方向に沿って配置される複数の長尺部材87とで構成されている。本変形例では、長尺部材86,87が格子状に組まれることにより、本体部85に複数の孔89が形成されている。
一方の長尺部材86は、たとえばC字状断面を有しており、開口が下向きとなるように配置されている。この場合、長尺部材86は、他方の長尺部材87と連結される平坦部86bと、平坦部86bから下向きに延びる一対の湾曲部86aとを含み、この湾曲部86aが障壁部として機能する。以下、湾曲部86aを障壁部86aという。
他方の長尺部材87は平坦であり、長尺部材87の長手方向両端部が折り曲げられることにより、脚部87aが形成されている。
本変形例においても、本体部85の孔89を通過した異物99は、隙間80から障壁部86aの裏側へと移動する。そうすると、異物99は孔89から再浮上しようとしても、障壁部86aにぶつかるため、異物99が孔89から抜け出て再浮上することを防止できる。
(他の変形例)
本実施の形態では、洗浄タンク10内の電解水を循環させて食品を洗浄することとしたが、限定的ではなく、たとえば電解水のかけ流しにより食品を洗浄してもよい。かけ流しにより食品を洗浄する食品洗浄装置においても、異物は浮き沈みを繰り返すため、上記のような浮き上がり防止部材8(8A)を効果的に適用できる。また、浮き上がり防止部材8を単体で浮き上がり防止具として提供することもできる。
また、本実施の形態では、浮き上がり防止部材8(8A)が洗浄タンク10とは別体であることとしたが、浮き上がり防止部材と洗浄タンクとが一体的に設けられていていもよい。
本実施の形態では、平面視において洗浄タンク10が長方形状であることとしたが、限定的ではなく、たとえば正方形状や円形状であってもよい。
本実施の形態において、電解水は微酸性電解水であることとしたが、限定的ではなく、アルカリ性の電解水であってもよい。あるいは、殺菌または除菌成分を有する洗浄水であれば、電解水でなくてもよい。また、すすぎ洗浄に用いられる水道水は、冷水であってもよいし、たとえば50℃程度の温水であってもよい。また、すすぎ洗浄に用いられる洗浄水は、水道水に限定されず、たとえば野菜の鮮度向上を目的として用いられる機能水であってもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 食品洗浄装置、8,8A 浮き上がり防止部材、10 洗浄タンク、11 洗浄カゴ、12 給水口、13 排水口、14,14a,14b 戻し口、15 オーバーフロー口、21,24 給水経路、22 排水経路、23 循環経路、25 給水管、31 底壁部、32 側壁部、34 切欠き部、40 受水室、50 制御装置、51 制御部、52 記憶部、53 計時部、71,72 水位センサ、73 濃度センサ、74 操作表示部、80 隙間、81,85 本体部、82,87a 脚部、83,89 孔、83a,86a 障壁部、84 開口、90 筐体。

Claims (7)

  1. 殺菌または除菌成分を有する洗浄水を用いて食品を洗浄する洗浄装置であって、
    洗浄水が貯められる洗浄タンクと、
    前記洗浄タンクの底面に載置され、底面に到達した異物の浮き上がりを防止するための浮き上がり防止部材とを備え、
    前記浮き上がり防止部材は、前記洗浄タンクの底面から上方に離れて配置され、複数の孔が設けられた本体部と、前記孔の縁部から下方に延びる障壁部とを含む、食品洗浄装置。
  2. 前記浮き上がり防止部材は、前記本体部に連結された脚部をさらに含み、
    前記洗浄タンクの底面と前記障壁部との間には、隙間が設けられている、請求項1に記載の食品洗浄装置。
  3. 前記洗浄タンクの底面には水勾配が設けられており、
    前記本体部が水平となるように前記脚部の長さが調整されている、請求項2に記載の食品洗浄装置。
  4. 前記浮き上がり防止部材の前記本体部の上には、食品を収容するための洗浄カゴが載置される、請求項1~3のいずれかに記載の食品洗浄装置。
  5. 前記洗浄タンクの底面には、排水口が設けられており、
    前記浮き上がり防止部材の少なくとも一部は、前記排水口に重なるように配置される、請求項1~4のいずれかに記載の食品洗浄装置。
  6. 前記浮き上がり防止部材の前記本体部には、前記孔よりも大きい開口が設けられている、請求項5に記載の食品洗浄装置。
  7. 殺菌または除菌成分を有する洗浄水が貯められる洗浄タンクを備えた食品洗浄装置に用いられる浮き上がり防止部材であって、
    前記洗浄タンクの底面から上方に離れて配置され、複数の孔が設けられた本体部と、
    前記孔の縁部から下方に延びる障壁部とを含む、浮き上がり防止部材。
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