JP7045389B2 - 加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、ヒータ加熱機能を備えた加熱調理器に関する。
一般的なヒータ加熱機能および高周波加熱機能を備えた加熱調理器として、例えば特許文献1に開示されたヒータ付き高周波加熱調理器がある。
日本国公開特許公報「特開2004-360963号公報(2004年12月24日公開)」
ところで、特許文献1に開示されたヒータ付き高周波加熱調理器のように、ヒータ加熱機能と高周波加熱機能の両方を備えている加熱調理器では、加熱室内の上部に、高周波加熱機能を実現するためのマイクロ波入射手段を備えているため、ヒータ加熱を行なうために加熱室の上部のヒータの位置が当該加熱室の中心からずれた位置に配置される。このため、加熱室の中心位置からずれ、且つ加熱室の上部に配置されたヒータから遠い位置では、被加熱物が十分に加熱されないという問題が生じる。
本発明の一態様は、加熱室の上部に配置されたヒータの位置が当該加熱室の中心からずれた位置にあっても、被加熱物に対してヒータによる加熱を十分に行える加熱調理器を実現することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る加熱調理器は、少なくともヒータ加熱機能を備えた加熱調理器であって、加熱室の下部に設けられた下ヒータと、上記加熱室の上部に設けられた上ヒータ、および導波管と、上記上ヒータを覆い、当該上ヒータが放射する熱を上記加熱室内に向かって反射するヒータカバーと、を備え、上記上ヒータは、当該上ヒータを上記加熱室の底面に投影した投影位置と、当該加熱室の底面の中心位置とがずれた位置になるように配置され、上記ヒータカバーは、上記投影位置から、上記中心位置を越えた位置に向かって、上記上ヒータが放射する熱を反射する第1反射板と、上記第1反射板より上記加熱室の底面の中心位置に近い第2反射板と、上記第1反射板と上記第2反射板との間にある第3反射板とで構成され、上記第1反射板の傾斜角度は、上記第2反射板の傾斜角度よりも大きく、上記第1反射板の傾斜は、当該第1反射板の両端の一部を除いた内部を傾斜させるように一枚板を内側に絞ることにより形成されていることを特徴としている。
本発明の一態様によれば、加熱室の上部に配置されたヒータの位置が当該加熱室の中心からずれた位置にあっても、被加熱物に対してヒータによる加熱を十分に行うことができる。
本発明の実施形態1に係る加熱調理器の前面パネルを取り外した状態の概略正面断面図である。 図1に示す加熱調理器の側面パネルを取り外した状態の概略横断面図である。 図1に示す加熱調理器の加熱室の天面側を示す図である。 図2に示す加熱調理器においてドアを取り外して、導波管、カバーが露出するように示した概略斜視図である。 図1に示す加熱調理器を模式的に記載した模式図である。 図5に示す加熱調理器の比較のための加熱調理器を模式的に記載した模式図である。 (a)はヒータパイプの外面のみ塗装された上ヒータ、下ヒータの概略構成を示す図であり、(b)はヒータパイプの外面および内面が塗装された図である。 加熱室の上部に配置された上ヒータの温度を測定するサーミスタの配置位置を示す図である。
〔実施形態1〕
以下、本発明の一実施形態について、詳細に説明する。なお、本実施形態では、ヒータ加熱機能と高周波加熱機能とを備えた加熱調理器について説明する。
(加熱調理器の概要)
図1は、加熱調理器1の前面パネル(図示せず)を取り外した状態の概略正面断面図である。図2は、加熱調理器1の側面パネル(図示せず)を取り外した状態の概略横断面図である。
加熱調理器1は、図1に示すように、加熱室10内のトレイ11上の被加熱物(例えば食品)12を、高周波加熱機能、ヒータ加熱機能の何れかを実行することにより加熱するようになっている。
高周波加熱機能を実行するため、加熱調理器1は、図1に示すように、高周波を発生するマグネトロン13と、加熱室10の上部に設けられ、マグネトロン13で発生した高周波を加熱室10に導くための導波管14とを備えている。導波管14の開口部14aから放出された高周波は、加熱室10内のトレイ11上の被加熱物12に直接照射されるもの、加熱室10の内壁面10aに反射された後、トレイ11上の被加熱物12に照射されるものがある。図1中の矢印が導波管14によって加熱室10に導かれた高周波の一例を示している。なお、導波管14の詳細については後述する。
ヒータ加熱機能を実行するため、加熱調理器1は、図2に示すように、加熱室10の上部および下部にヒータ15を2本ずつ備えている。上部の2本のヒータ15は、外側をカバー(ヒータカバー)16で覆われている。このカバー16は、熱を反射できる素材からなり、ヒータ15で発生した熱を反射して加熱室10内のトレイ11に向かって放射できる構造となっている。また、下部の2本のヒータ15は、外側をカバー17で覆われている。このカバー17も、カバー16と同様に、熱を反射できる素材からなり、ヒータ15で発生した熱を反射して加熱室10内のトレイ11に向かって放射できる構造となっている。
なお、トレイ11は、セラミックス製であり、被加熱物12の載置面が凹凸形状となっている。なお、トレイ11については、高周波を透過する材質であれば、セラミックス製でなくてもよい。また、トレイ11の被加熱物12の載置面は凹凸形状でなくてもよい。
また、カバー16の詳細については後述する。
(導波管14の詳細)
図3は、加熱室10の天面側を示す図である。
導波管14には、図1に示すように、加熱室10の底面に対向した位置に開口部14aが形成され、且つ、図3に示すように、上記開口部14aの形成面に対向した位置に当該加熱室10内に向かって突出した突起部18が設けられている。
突起部18は、導波管14を伝送した高周波を反射して、開口部14aから加熱室10内に放出させるものである。従って、突起部18は、高周波を反射させる素材、例えばステンレス等の金属からなり、加熱室10側を頂点とする略円錐形状となっている。なお、突起部18は、円錐に近い形状であればよく、導波管14を伝送した高周波を加熱室10内に適切に放出できる形状であればよい。また、突起部18の先端の形状は、針状に尖っていてもよいが、少し平らに形成された形状であってもよい。このように、突起部18の先端が平らであることで、突起部18にて反射した高周波が加熱室10内の一点に集中せず、好ましい。
従って、突起部18は、加熱室10側を頂点とする円錐形状、円錐台形状、多角錐形状、または多角錐台形状であればよい。
導波管14には、突起部18よりも上流側(高周波の伝送方向の上流側)に、当該導波管14を伝送される高周波の位相を調整するための位相調整部材19がさらに設けられている。この位相調整部材19は、突起部18と同様に、ステンレス等の金属からなり、導波管14内で突出した円柱状となっている。
この位相調整部材19を設けることで、マグネトロン13で発生した高周波の位相が調整され、突起部18にて反射され、導波管14の開口部14aから加熱室10に放射される。これにより、加熱室10内に、導波管14から伝送された高周波を効率良く放射することができるので、より効果的に被加熱物12を加熱することができる。
なお、位相調整部材19は、円柱状に限定されるものではなく、円錐状であってもよく、導波管14の内面から突出した形状であればよく、また、突起部18が反射する高周波の位相に合わせる位置に設けられていればよい。
突起部18は、加熱室10の底面中央に対向する導波管14内の位置に設けられていることが好ましい。これにより、加熱室10内への高周波の拡散をより効率よく行なうことができるので、加熱室10内にセットされた被加熱物12をよりムラ無く温めることが可能となる。
なお、突起部18は、ステンレス等の金属以外の素材、例えばセラミックスで形成されてもよい。突起部18がセラミックスで形成された場合、加熱室10に被加熱物12がセットされていない状態で高周波を放射したときの加熱室10からの戻りの高周波を当該突起部18によって吸収することが可能となるので、戻りの高周波によるマグネトロン13の破損を回避することが可能となる。
(カバー16の詳細)
図4は、図2に示す加熱調理器1においてドア21を取り外して、導波管14、カバー16が露出するように示した概略斜視図である。
図2および図4に示すように、2本の上ヒータ(ヒータ)15a・15aは、円筒状のヒータであり、被加熱物12を加熱室10に出し入れする方向と直交する長手方向に延設されている。また、加熱室10の上部には、図2に示すように、ドア21から遠い位置から、導波管14、上ヒータ15a・15aが設けられている。このため、上ヒータ15a・15aは、加熱室10の中心位置の直上からドア21側にずれた位置に配置されている。換言すれば、上ヒータ15a・15aは、当該上ヒータ15a・15aを加熱室10の底面に投影した投影位置と、当該加熱室10の底面の中心位置とがずれた位置に配置されている。なお、本実施形態では、上ヒータ15aとして、円筒状ヒータを用いる。
カバー16は、図2に示すように、加熱室10を開閉するドア21に近い側に配置された上ヒータ15a側において、当該ドア21側に向かって下側に傾斜した第1反射板(第1反射面)16aと、上記ドア21に遠い側に配置された上ヒータ15a側において、当該ドア21側と反対側に向かって下側に傾斜した第2反射板(第2反射面)16bと、2本の上ヒータ15a・15aの上部に配置され、第1反射板16aと第2反射板16bとの間に形成された第3反射板16cとで構成されている。従って、2本の上ヒータ15a・15aのうち、一方は、第1反射板16aに近接して配置され、他方は、第2反射板16bに近接して配置されている。
なお、上記構成のカバー16では、第1反射板16aと第2反射板16bとの間に第3反射板16cを設けた構成を示しているが、これに限定されるものではない。カバー16は、第1反射板16aと第2反射板16bとが互いに対向する位置に設けられていればよく、第3反射板16cを備えていない構成であってもよい。
第1反射板16aおよび第2反射板16bの傾斜角度(加熱室10の上面に対して傾斜している角度)は異なる。第1反射板16aの傾斜角度は、第2反射板16bの傾斜角度よりも大きくなっている。これにより、第1反射板16aに近い側の上ヒータ15aが放射する熱を反射して、トレイ11上の被加熱物12の第1反射板16aから遠い部分を加熱することが可能となる。なお、上記の第1反射板16aの傾斜角度については、上ヒータ15aの配置位置、加熱室10の高さ、底面の大きさ、トレイ11上の被加熱物12の載置位置の大きさなどを考慮して、最適な角度に設定される。この場合、第1反射板16aの傾斜角度だけでなく、第2反射板16bの傾斜角度についても、加熱室10のトレイ11上に載置された被加熱物12を適切に加熱できるように調整してもよい。
第1反射板16aの傾斜は、例えば図4に示すように、当該第1反射板16aの両端の一部を除いた内部を傾斜させるように一枚板を内側に絞る(凹ませる)ことにより形成してもよい。この場合、第1反射板16aの絞り部分により、当該第1反射板16aの強度が増す。また、第1反射板16aの絞り部分は一枚の金属板(反射パネル)をプレス加工することで簡単に作ることができる。
さらに、加熱室10に取り付けられる上ヒータ15aの両端部分は、取り付けのためヒータパイプの径よりも少し大きな領域が必要となる。このため、第1反射板16aは、そのままではヒータ両端部分(取付部分)に干渉してしまうような角度であっても、当該両端部分に対応する部分を除き、中央部分を凹ませることで、所望の反射角度に設定しつつ、上記干渉を回避することができる。
第2反射板16bの傾斜も、第1反射板16aと同様に、当該第2反射板16bの両端の一部を除いた内部を傾斜させるように一枚板を内側に絞る(へこませる)ことにより形成してもよい。
このように、第1反射板16aおよび第2反射板16bの強度が増せば、カバー16全体の強度も増す。しかも、第1反射板16a、第2反射板16bをプレス加工するだけで簡単にカバー16の強度を増すことができる。
さらに、加熱室10に取り付けられる上ヒータ15aの両端部分は、取り付けのためヒータパイプの径よりも少し大きな領域が必要となる。このため、第2反射板16bは、そのままではヒータ両端部分(取付部分)に干渉してしまうような角度であっても、当該両端部分に対応する部分を除き、中央部分を凹ませることで、所望の反射角度に設定しつつ、上記干渉を回避することができる。
さらに、第3反射板16cにおいては、図4に示すように、第1反射板16a、第2反射板16bとは反対に、外側に突出する突起部が形成されている。これにより、カバー16の強度がさらに増す。
なお、第1反射板16aは、上ヒータ15aを加熱室10の底面に投影した投影位置から、加熱室10の中心位置を越えた位置に向かって、当該上ヒータ15aが放射する熱を反射するようにできれば、どのように加工してもよい。
また、第2反射板16bは、加熱室10において、第1反射板16aで熱を反射する位置よりも手前の位置に、上記上ヒータ15aが放射した熱を反射するようにできれば、どのように加工してもよい。
(効果)
図5は、本実施形態に係る加熱調理器1を模式的に記載した模式図である。
図6は、比較のための加熱調理器2を模式的に記載した模式図であり、図5に示す加熱調理器1と異なるのは上ヒータ15a・15aを覆うカバーの形状が異なる点である。
加熱室10の上部に導波管14と上ヒータ15a・15aが設けられ、上ヒータ15a・15aが加熱室10の底面の中心の直上からずれた位置にある場合、図6に示すように、従来の加熱調理器2では、カバー116の第1反射板116aと第2反射板116bとの加熱室10の上面に対する傾斜角は同じである。このため、上ヒータ15aから放射された熱は、主に当該上ヒータ15aの直下の位置を加熱することになる。つまり、トレイ11上に載置された被加熱物12の上ヒータ15aの直下に対応する位置にない部分について十分に加熱されない。
これに対して、本実施形態に係る加熱調理器1では、図5に示すように、第1反射板16aの傾斜角度を、第2反射板16bの傾斜角度よりも大きくして、上ヒータ15aが放射した熱を加熱室10内のトレイ11に載置された被加熱物12の第1反射板16aから遠ざかる位置も加熱できるようになっている。
以上のように、本実施形態1の加熱調理器1によれば、加熱室10の上部に配置された上ヒータ15aの位置が導波管14によって当該加熱室10の中心からずれた位置にあっても、被加熱物12に対して上ヒータ15aによる加熱を十分に行えるという効果を奏する。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
前記実施形態1では、高周波加熱を行なうための導波管14を備えた加熱調理器1に、本発明を適用した例について説明したが、本発明は、高周波加熱を行なうための導波管14を備えていない加熱調理器にも適用できる。特に、上ヒータ15aが加熱室10の中心からずれている加熱調理器に適用できる。
このように、カバー16の第1反射板16a、第2反射板16bの傾斜角度を調整することで、加熱室10内の被加熱物12を適切に加熱できるようにしているため、上ヒータ15aの配置位置は、加熱室10の上部であればどこに設けてもよいことになる。つまり、加熱調理器1のデザインにより、上ヒータ15aが加熱室10の底面の中心位置からずれた位置になっても、第1反射板16a、第2反射板16bの傾斜角度を調整するだけ、加熱室10内に載置された被加熱物12を十分に加熱することが可能となる。従って、本発明によれば、加熱調理器1の設計の自由度が増すという効果を奏する。
〔実施形態3〕
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
前記実施形態1では、上ヒータ15aの本数を2本としているが、1本であってもよいし、3本以上の複数本であっても、これら上ヒータ15aを覆うカバー16の第1反射板16a、第2反射板16bの傾斜角度を調整することで、加熱室10内の被加熱物12を十分に加熱することができる。
また、加熱調理器1において、加熱効率をアップさせるには、上ヒータ15aの本数を増やすこと、さらに、下ヒータ15bの本数を増やすことが考えられる。上ヒータ15aや下ヒータ15bの本数を増やす以外に、加熱効率をアップさせるには、上ヒータ15a、下ヒータ15bの輻射効率をアップさせることが考えられる。
(ヒータの輻射効率)
図7は、(a)はヒータパイプ102の外表面のみに耐熱塗装が施された上ヒータ15a、下ヒータ15bの概略構成を示す図であり、(b)はヒータパイプ102の外表面および内表面に耐熱塗装が施された図である。ここで、上ヒータ15aと下ヒータ15bとは基本的に同じ構成であるため、以下では、上ヒータ15aについて説明する。
上ヒータ15aは、図7の(a)(b)に示すように、発熱体としてのヒータ熱線101と、ヒータ熱線101を内包し、当該ヒータ熱線101を絶縁および保護するためのヒータパイプ102と、ヒータ熱線101に接続された電極103とで構成されている。
ヒータパイプ102は、金属、ガラス、セラミック等の耐熱の材質であればどのような材質であってもよい。
ヒータパイプ102の表面には、耐熱性の塗料(耐熱塗料)が塗布されている。図7の(a)は、ヒータパイプ102の表面のうち、外表面のみを上記耐熱塗料が塗布された状態を示し、図7の(b)は、ヒータパイプ102の外表面および内表面を上記耐熱塗料が塗布された状態を示す。
上記耐熱塗料はシリコン系の黒塗装液を用いる。しかしながら、耐熱塗料としては、比較的熱吸収効率のよい耐熱性の塗料であればよく、色についても黒以外に、深緑、茶などの濃い色であればよい。
図7の(a)(b)に示すように、ヒータパイプ102の表面(外表面、内表面)に耐熱塗装を施した場合、耐熱塗装によりヒータ熱線101が発する熱をより多く吸収し、より多く外部に放出することで、ヒータパイプ102の発熱温度が下がり、輻射効率がアップする。図7の(a)に示すように、ヒータパイプ102の外面のみに耐熱塗装を施しても、耐熱塗装を施していない場合に比べて、当該ヒータパイプ102の発熱温度が下がり、輻射効率がアップする。しかしながら、図7の(b)に示すように、ヒータパイプ102の外面の他に内面まで耐熱塗装を施せば、さらに、ヒータパイプ102の発熱温度が下がり、輻射効率がアップする。
(ヒータの測定)
図8は、加熱室10の上部に配置された上ヒータ15a・15aの温度を測定するサーミスタ22の配置位置を示す図である。
サーミスタ22は、図8の(b)に示すように、カバー16内において、上ヒータ15aの長手方向に対して、上面から見て略垂直に設置されている。しかも、サーミスタ22は、先端部の温度測定部位が上ヒータ15aのヒータ熱線(図7)の巻き線部に近づけるように配置されている。
すなわち、サーミスタ22は、当該サーミスタ22の温度測定部位を備えた先端部が、上ヒータ15aの長手方向に対して垂直となる向きにおいて、当該上ヒータ15aに近接するように配置されている。
サーミスタ22を上記のように配置することで、ヒータ熱線の直線部の影響を少なくし、温度を安定して捉えることができる。さらに、サーミスタ22の先端を図8の(a)に示すように、上ヒータ15a方向に傾斜させることにより、より選択的に温度を感知することができる。
サーミスタ22は、カバー16内に設置されていることにより、上ヒータ15aの温度変化をより安定的に捉えることができる。
サーミスタ22を加熱室10の側面近傍に設置することにより、ユーザーによるサーミスタへの接触を防止することができる。
なお、サーミスタ22の配置位置に関しては、上ヒータ15aに近接する位置に限定されものではなく、サーミスタ22の温度測定部位を備えた先端部が、上ヒータ15aの長手方向に対して垂直となる向きにおいて、カバー16内に配置される位置であればよい。ように配置されている。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る加熱調理器は、少なくともヒータ加熱機能を備えた加熱調理器であって、加熱室10に設けられたヒータ(上ヒータ15a)と、上記ヒータ(上ヒータ15a)を覆い、当該ヒータ(上ヒータ15a)が放射する熱を上記加熱室10内に向かって反射するヒータカバー(カバー16)と、を備え、上記ヒータ(上ヒータ15a)は、当該ヒータ(上ヒータ15a)を上記加熱室10の底面に投影した投影位置と、当該加熱室10の底面の中心位置とがずれた位置になるように配置され、上記ヒータカバー(カバー16)は、上記投影位置から、上記中心位置を越えた位置に向かって、上記ヒータ(上ヒータ15a)が放射する熱を反射する第1反射面(第1反射板16a)を有していることを特徴としている。
上記構成によれば、ヒータが、当該ヒータを上記加熱室の底面に投影した投影位置と、当該加熱室の底面の中心位置とがずれた位置に配置されているときに、ヒータカバーが、上記投影位置から、上記加熱室の底面の中心位置を越えた位置に向かって、上記ヒータが放射する熱を反射する第1反射面を有しているので、加熱室におけるヒータの直下位置付近と、ヒータの直下位置からずれた位置付近に対して当該ヒータの熱を反射することができる。
これにより、ヒータが、当該ヒータを上記加熱室の底面に投影した投影位置と、当該加熱室の底面の中心位置とがずれた位置に配置されていても、加熱室において被加熱物に対してヒータによる加熱を十分に行える。
本発明の態様2に係る加熱調理器は、上記態様1において、上記ヒータカバー(カバー16)は、上記第1反射面(第1反射板16a)を有する反射パネルを少なくとも含み、上記第1反射面(第1反射板16a)は、上記反射パネルの一部を凹ませて形成されていてもよい。
上記構成によれば、第1反射面が反射パネルの一部を凹ませて形成されていることで、当該反射パネルの強度(曲げ強度など)を高めることができる。しかも、反射パネルの一部を凹ませて第1反射面を形成しているので、凹ませる度合いを調整することで、ヒータかからの熱の反射角を容易に変更することが可能となる。
さらに、加熱室に取り付けられるヒータの両端部分は、取り付けのためヒータパイプの径よりも少し大きな領域が必要となる。このため、第1反射板は、そのままではヒータ両端部分(取付部分)に干渉してしまうような角度であっても、当該両端部分に対応する部分を除き、中央部分を凹ませることで、所望の反射角度に設定しつつ、上記干渉を回避することができるという効果を奏する。
本発明の態様3に係る加熱調理器は、上記態様1または2において、上記ヒータカバー(カバー16)は、上記第1反射面(第1反射板16a)で熱を反射する位置よりも上記投影位置に近い位置に、上記ヒータ(上ヒータ15a)が放射した熱を反射する第2反射面(第2反射板16b)を有していてもよい。
上記構成によれば、ヒータカバーが、第1反射面で熱を反射する位置よりもヒータを加熱室の底面に投影した投影位置に近い位置に、上記ヒータが放射した熱を反射する第2反射面を有していることで、第1反射面によって反射できない位置に熱の反射を行なうことができる。これにより、加熱室全体を十分に加熱することができる。
本発明の態様4に係る加熱調理器は、上記態様1~3の何れか1態様において、上記ヒータカバー(カバー16)は、上記第2反射面(第2反射板16b)を有する反射パネルを含み、上記第2反射面(第2反射板16b)は、上記第1反射面(第2反射板16b)と対向する位置に設けられ、上記反射パネルの一部を凹ませて形成されていてもよい。
上記構成によれば、第2反射面が反射パネルの一部を凹ませて形成されていることで、当該反射パネルの強度(曲げ強度など)を高めることができる。しかも、反射パネルの一部を凹ませて第2反射面を形成しているので、凹ませる度合いを調整することで、ヒータかからの熱の反射角を容易に変更することが可能となる。
さらに、加熱室に取り付けられるヒータの両端部分は、取り付けのためヒータパイプの径よりも少し大きな領域が必要となる。このため、第1反射板は、そのままではヒータ両端部分(取付部分)に干渉してしまうような角度であっても、当該両端部分に対応する部分を除き、中央部分を凹ませることで、所望の反射角度に設定しつつ、上記干渉を回避することができるという効果を奏する。
本発明の態様5に係る加熱調理器は、上記態様4において、上記ヒータ(上ヒータ15a)は、2本の円筒状ヒータからなり、上記2本の円筒状ヒータの一方は、上記第1反射面(第1反射板16a)に近接して配置され、他方は、上記第2反射面(第2反射板16b)に近接して配置されていてもよい。
上記構成によれば、ヒータ本数を2本とし、それぞれヒータに近接した反射面にて熱を反射させることができるため、加熱室をさらに効率良く加熱することが可能となる。
本発明の態様6に係る加熱調理器は、上記態様1~5の何れか1態様において、上記ヒータ(上ヒータ15a)は、発熱体(ヒータ熱線101)と、当該発熱体(ヒータ熱線101)を覆うヒータパイプ102とからなり、上記ヒータパイプ102の外表面及び内表面に耐熱塗装が施されていてもよい。
上記構成によれば、ヒートパイプの外表面及び内表面に耐熱塗装が施されていることで、ヒートパイプの熱透過率を高めることができる。これにより、ヒートパイプ内の発熱体が発する熱が表面の耐熱塗装により放熱しやすくなるので、ヒートパイプ自体の温度を下げることができ、且つ、輻射効率を向上させることができる。
本発明の態様7に係る加熱調理器は、上記態様1~6の何れか1態様において、上記ヒータ(上ヒータ15a)の温度を測定するサーミスタ22を備え、上記サーミスタ22は、当該サーミスタ22の温度測定部位を備えた先端部が、上記ヒータ(上ヒータ15a)の長手方向に対して垂直となる向きにおいて、上記ヒータカバー(カバー16)内に配置されていてもよい。
上記構成によれば、サーミスタは、上記ヒータの長手方向に対して垂直となる向きに、温度測定部位を備えた先端部が近接する位置に配置されていることで、ヒータ内部の熱源に近接した位置で温度測定を行なうことができる。これにより、温度を安定して捉えることができる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
1 加熱調理器
2 加熱調理器
10 加熱室
10a 内壁面
11 トレイ
12 被加熱物
13 マグネトロン
14 導波管
14a 開口部
15 ヒータ
15a 上ヒータ
15b 下ヒータ
16 カバー(ヒータカバー)
16a 第1反射板(第1反射面)
16b 第2反射板(第2反射面)
16c 第3反射板
17 カバー
18 突起部
19 位相調整部材
21 ドア
22 サーミスタ
101 ヒータ熱線(発熱体)
102 ヒータパイプ
103 電極
116 カバー
116a 第1反射板
116b 第2反射板

Claims (4)

  1. 少なくともヒータ加熱機能を備えた加熱調理器であって、
    加熱室の下部に設けられた下ヒータと、
    上記加熱室の上部に設けられた上ヒータ、および導波管と、
    上記上ヒータを覆い、当該上ヒータが放射する熱を上記加熱室内に向かって反射するヒータカバーと、を備え、
    上記上ヒータは、当該上ヒータを上記加熱室の底面に投影した投影位置と、当該加熱室の底面の中心位置とがずれた位置になるように配置され、
    上記ヒータカバーは、
    上記投影位置から、上記中心位置を越えた位置に向かって、上記上ヒータが放射する熱を反射する第1反射板と、上記第1反射板より上記加熱室の底面の中心位置に近い第2反射板と、上記第1反射板と上記第2反射板との間にある第3反射板とで構成され、
    上記第1反射板の傾斜角度は、上記第2反射板の傾斜角度よりも大きく、上記第1反射板の傾斜は、当該第1反射板の両端の一部を除いた内部を傾斜させるように一枚板を内側に絞ることにより形成されていることを特徴とする加熱調理器。
  2. 上記上ヒータは、2本の円筒状ヒータからなり、
    上記2本の円筒状ヒータの一方は、上記第1反射板に近接して配置され、他方は、上記第2反射板に近接して配置されていることを特徴とする請求項1に記載の加熱調理器。
  3. 上記上ヒータは、発熱体と、当該発熱体を覆うヒータパイプとからなり、
    上記ヒータパイプの外表面及び内表面に耐熱塗装が施されていることを特徴とする請求項1または2に記載の加熱調理器。
  4. 上記上ヒータの温度を測定するサーミスタを備え、
    上記サーミスタは、当該サーミスタの温度測定部位を備えた先端部が、上記上ヒータの長手方向に対して垂直となる向きにおいて、上記ヒータカバー内に配置されていることを特徴とする請求項1~3の何れか1項に記載の加熱調理器。
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