JP7044975B2 - アクチュエータとその製造方法、及び、光走査装置とその製造方法 - Google Patents

アクチュエータとその製造方法、及び、光走査装置とその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、アクチュエータとその製造方法、及び、光走査装置とその製造方法に関する。
従来から圧電体の上面に上部電極、下面に下部電極を形成したアクチュエータを用いて、入射光を反射させるミラー部を回転軸回りに回転させ、反射光を走査する光走査装置が知られている。このアクチュエータでは、圧電体に電圧を印加するために、上部電極に接続される上部配線と、下部電極に接続される下部配線とが形成されている(例えば特許文献1及び特許文献2参照)。
上記のアクチュエータは、厚さ方向に変形可能なMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)構造体であり、表面の面内方向の剛性を確保しつつ、厚さ方向の剛性を下げるために蛇腹構造を有している。上記のMEMS構造体を製造する際には、複数個のMEMS構造体に相当する形状を1枚のウェハにパターン形成した後、ダイシングにより個々のMEMS構造体に個片化する。ダイシングの際には、ウェハをダイシングテープに貼付し、水を流しながらダイシングブレードにより切断する。
上記のアクチュエータであるMEMS構造体は、支持層、埋め込み(BOX:Buried Oxide)層及び活性層を有するSOI(Silicon On Insulator)基板から形成される。SOI基板の活性層のみで上記の蛇腹構造を作成した場合、蛇腹構造はダイシングテープに固定されずに宙吊り状態となる。その状態でダイシングを行う場合、蛇腹構造の剛性が低いため、ダイシングする際の振動や水流によって蛇腹部分が振動し破損する恐れがある。
特開2016-1325号公報 特許5876329号
アクチュエータとなるMEMS構造体の製造行程において、複数個のMEMS構造体に相当する形状を1枚のウェハにパターン形成した後、ウェハをダイシングテープに固定してダイシングを行う際に、振動や水流によって蛇腹部分が振動し破損することを抑制することが求められていた。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、ウェハをダイシングテープに固定してダイシングを行う際に、振動や水流によって蛇腹部分が振動し破損することを抑制することを目的とする。
本発明の一態様に係るアクチュエータは、所定の軸に垂直な方向に延在する複数の梁を有し、隣接する前記梁の端部同士が折り返し部で連結されて全体としてジグザグ状の蛇腹構造を有し、駆動対象物に接続された駆動梁(130A、130B)と、前記駆動梁に接続された固定枠と、前記梁の一方の面上に形成された駆動源(131A、131B)と、前記梁の他方の面において前記折り返し部より前記所定の軸側に形成されたリブ(132)と、を有し、前記リブは前記固定枠と同じ高さであり、前記駆動源の駆動により前記駆動対象物を前記所定の軸の周りに揺動駆動する。
なお、上記括弧内の参照符号は、理解を容易にするために付したものであり、一例にすぎず、図示の態様に限定されるものではない。
開示の技術によれば、ウェハをダイシングテープに固定してダイシングを行う際に、振動や水流によって蛇腹部分が振動し破損することを抑制することができる。
第1の実施の形態に係る光走査装置の光走査部の一例を示す上面側の斜視図(A)と下面側の斜視図(B)である。 第1の実施の形態に係る光走査装置の光走査部の一例を示す上面側の平面図である。 第1の実施の形態に係る光走査装置の光走査部の他の一例を示す上面側の斜視図である。 参考例に係る光走査装置の光走査部を示す上面側の斜視図である。 光走査装置の角度振幅の周波数特性を説明する図である。 光走査装置の固有振動モードについて説明する図である。 実施例に係る光走査装置の光走査部の要部を示す上面側の平面図(A)と、リブの形状に対する感度比を説明する図(B)、(C)である。 第1の実施の形態に係る光走査装置の光走査部の製造方法の製造工程を示す断面図(A)~(C)である。 第1の実施の形態に係る光走査装置の光走査部の製造方法の製造工程を示す断面図(D)~(F)である。 第2の実施の形態に係る光走査装置の光走査部の一例を示す下面側の斜視図である。 第3の実施の形態に係る光走査装置の光走査部の一例を示す下面側の斜視図である。 アライメントマークの詳細を説明する図である。 光走査部を適用した光干渉断層撮影システムの一例を示す図である。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
〈第1の実施の形態〉
図1(A)は、第1の実施の形態に係る光走査装置の光走査部の一例を示す上面側の斜視図である。図1(B)は、第1の実施の形態に係る光走査装置の光走査部の一例を示す下面側の斜視図である。図2は、第1の実施の形態に係る光走査装置の光走査部の一例を示す上面側の平面図である。本実施の形態に係る光走査部100は、セラミックパッケージとパッケージカバー等のパッケージ部材に収容して用いることができる。
光走査部100は、ミラー110を揺動させて光源から照射されるレーザ入射光を走査する部分である。光走査部100は、例えば圧電素子によりミラー110を駆動させるMEMSミラー等である。光走査部100に設けられたミラー110にレーザ入射光を入射して、ミラー110から出射される光を2次元に走査する。
図1(A)、図1(B)及び図2に示されるように、光走査部100は、ミラー110と、ミラー支持部120と、連結梁121A、121Bと、水平駆動梁130A、130Bと、可動枠160と、垂直駆動梁170A、170Bと、固定枠180とを有する。ミラー支持部120の上面にミラー110が支持されている。
ミラー110を支持するミラー支持部120の両側に、ミラー支持部120に接続される一対の水平駆動梁130A、130Bが配置されている。ミラー支持部120と水平駆動梁130A、130Bは連結梁121A、121Bにより接続されている。また、水平駆動梁130A、130B、連結梁121A、121B、ミラー支持部120及びミラー110は、可動枠160によって外側から支持されている。水平駆動梁130Aは、水平回転軸AXHと直交する垂直回転軸AXVの方向に延在する複数の矩形状の水平梁を有し、隣接する水平梁の端部同士が折り返し部131X2、131X3、131X4により連結され、全体としてジグザグ状の蛇腹構造を有する。水平駆動梁130Aの一方が可動枠160の内周側に、他方が折り返し部131X1及び連結梁121Aを介してミラー支持部120に接続される。また、水平駆動梁130Bは、水平回転軸AXHと直交する垂直回転軸AXVの方向に延在する複数の矩形状の水平梁を有し、隣接する水平梁の端部同士が折り返し部131Y2、131Y3、131Y4により連結され、全体としてジグザグ状の蛇腹構造を有する。水平駆動梁130Bの一方が可動枠160の内周側に、他方が折り返し部131Y1及び連結梁121Bを介してミラー支持部120に接続される。
また、可動枠160の両側に、可動枠160に接続される一対の垂直駆動梁170A、170Bが配置されている。垂直駆動梁170Aは、水平回転軸AXH方向に延在する複数の矩形状の垂直梁を有し、隣接する垂直梁の端部同士が折り返し部171Xにより連結され、全体としてジグザグ状の蛇腹構造を有する。垂直駆動梁170Aの一方が固定枠180の内周側に、他方が可動枠160の外周側に接続される。また、垂直駆動梁170Bは、水平回転軸AXH方向に延在する複数の矩形状の垂直梁を有し、隣接する垂直梁の端部同士が折り返し部171Yにより連結され、全体としてジグザグ状の蛇腹構造を有する。垂直駆動梁170Bの一方が固定枠180の内周側に、他方が可動枠160の外周側に接続される。
水平駆動梁130A、130Bは、それぞれ水平駆動源131A、131Bを有する。また、垂直駆動梁170A、170Bは、それぞれ垂直駆動源171A、171Bを有する。水平駆動梁130A、130B、垂直駆動梁170A、170Bは、ミラー110を上下又は左右に揺動してレーザ光を走査するアクチュエータとして機能する。
水平駆動梁130A、130Bの上面には、それぞれ曲線部を含まない矩形単位である水平梁ごとに水平駆動源131A、131Bが形成されている。水平駆動源131Aは、水平駆動梁130Aの上面に形成された、圧電薄膜と、圧電薄膜の上に形成された上部電極と、圧電薄膜の下面に形成された下部電極とを含む。水平駆動源131Bは、水平駆動梁130Bの上面に形成された圧電薄膜と、圧電薄膜の上に形成された上部電極と、圧電薄膜の下面に形成された下部電極とを含む。
水平駆動梁130A、130Bは、水平梁ごとに隣接している水平駆動源131A、131B同士で、駆動波形の中央値を基準に上下反転した波形の駆動電圧を印加することにより、隣接する水平梁を上方反対方向に反らせ、各水平梁の上下動の蓄積をミラー支持部120に伝達する。水平駆動梁130A、130Bの動作によりミラー110及びミラー支持部120が水平回転軸AXHを回転する方向に揺動され、この揺動する方向を水平方向と呼び、ミラー110の光反射面の中心を通る上記の揺動軸を水平回転軸AXHという。例えば水平駆動梁130A、130Bによる水平駆動には、非共振振動を用いることができる。
例えば、水平駆動源131Aは、水平駆動梁130Aを構成する1番目から4番目の各水平梁の上にそれぞれ形成された4つの水平駆動源131A1、131A2、131A3、131A4を含む。また、水平駆動源131Bは、水平駆動梁130Bを構成する1番目から4番目の各水平梁の上にそれぞれ形成された4つの水平駆動源131B1、131B2、131B3、131B4を含む。この場合、水平駆動源131A1、131B1、131A3、131B3を同波形、水平駆動源131A2、131B2、131A4、131B4を前者と駆動波形の中央値を基準に上下反転した波形で駆動することで、ミラー110及びミラー支持部120を水平方向へ揺動できる。
垂直駆動梁170A、170Bの上面には、それぞれ曲線部を含まない矩形単位である垂直梁ごとに垂直駆動源171A、171Bが形成されている。垂直駆動源171Aは、垂直駆動梁170Aの上面に形成された、圧電薄膜と、圧電薄膜の上に形成された上部電極と、圧電薄膜の下面に形成された下部電極とを含む。垂直駆動源171Bは、垂直駆動梁170Bの上面に形成された、圧電薄膜と、圧電薄膜の上に形成された上部電極と、圧電薄膜の下面に形成された下部電極とを含む。
垂直駆動梁170A、170Bは、垂直梁ごとに隣接している垂直駆動源171A、171B同士で、駆動波形の中央値を基準に上下反転した波形の駆動電圧を印加することにより、隣接する垂直梁を上方反対方向に反らせ、各垂直梁の上下動の蓄積を可動枠160に伝達する。垂直駆動梁170A、170Bの動作によりミラー110及びミラー支持体161が水平回転軸AXHの方向と直交する方向に揺動され、この揺動する方向を垂直方向と呼び、ミラー110の光反射面の中心を通る上記の揺動軸を垂直回転軸AXVという。例えば垂直駆動梁170A、170Bによる垂直駆動には、非共振振動を用いることができる。
例えば、垂直駆動源171Aは、垂直駆動梁170Aを構成する1番目から2番目の各垂直梁の上にそれぞれ形成された2つの垂直駆動源171A1、171A2を含む。また、垂直駆動源171Bは、垂直駆動梁170Bを構成する1番目から2番目の各垂直梁の上にそれぞれ形成された2つの垂直駆動源171B1、171B2を含む。この場合、垂直駆動源171A1、171B1を同波形、垂直駆動源171A2、171B2を前者と駆動波形の中央値を基準に上下反転した波形で駆動することで、ミラー110に接続されている可動枠160を垂直方向へ揺動できる。
本実施の形態の光走査装置において、アクチュエータとして機能するMEMS構造体は、例えば支持層、埋め込み(BOX)層及び活性層を有するSOI基板から形成されている。上記の固定枠180と可動枠160等は、支持層、BOX層及び活性層の3層から形成されている。一方、水平駆動梁130A,130B及び垂直駆動梁170A、170B等の固定枠180と可動枠160等を除く部分は活性層の単層によって形成されている。あるいは、BOX層と活性層の2層で形成されていてもよい。
本実施の形態の光走査装置において、水平駆動梁130A、130Bを構成する水平梁の一方の面(上面)には上記のように水平駆動源131A、131Bが形成されており、他方の面(裏面)には折り返し部131X1、131X2、131X3、131X4、131Y1、131Y2、131Y3、131Y4より水平回転軸AXH側にリブ132が形成されている。図1(B)に示されるように、リブ132は水平駆動梁130A、130Bを構成する水平梁の中央部である水平回転軸AXH上に形成されている。
水平駆動梁130A、130Bを構成する水平梁の他方の面(裏面)に形成されているリブ132は、固定枠180及び可動枠160と同じ高さ(厚さ)を有する。即ち、光走査装置のアクチュエータとして機能するMEMS構造体がSOI基板で形成される場合、リブ132は支持層、BOX層、活性層の3層から形成される。
また、本実施の形態の光走査装置においては、垂直駆動梁170A、170Bを構成する垂直梁の一方の面(上面)には上記のように垂直駆動源171A、171Bが形成されており、他方の面(裏面)にはリブ172が形成されている。リブ172は、例えば垂直梁と折り返し部171X、171Yの境界に形成されている。また、ミラー支持部120のミラー110形成面の裏面にもリブが形成されている。垂直駆動梁170A、170Bを構成する垂直梁の他方の面(裏面)に形成されているリブ172と、ミラー支持部120の裏面に形成されているリブは、例えば、ミラー支持部120及び垂直駆動梁170A、170Bの上方向への反りと直交する方向(駆動梁170の幅(短手)方向)へ不要に反ってしまうことを防止する目的で設けられている。
上記の本実施の形態に係る光走査装置は、水平駆動梁130A、130Bを構成する水平梁の他方の面(裏面)にリブ132が形成されている。光走査装置のアクチュエータを構成するMEMS構造体の製造工程において、MEMS構造体を複数個集積してなるウェハをダイシングテープに固定してダイシングを行う際に、リブ132がダイシングテープに張り付くことで水平駆動梁130A、130Bが振動や水流によって過度に振動し、破損することを抑制することができる。蛇腹構造の折り返し部にリブを設けた場合、蛇腹が長手方向に傾くモードで振られる質量が大きくなり、共振周波数の低下や振動量が増大するといった影響が出る。本実施の形態では、折り返し部131X1、131X2、131X3、131X4、131Y1、131Y2、131Y3、131Y4より水平回転軸AXH側にリブ132が形成されているので、蛇腹の傾き方向の周波数特性の変動を抑えつつ、ダイシング時の破損を防ぐことができる。
図3は本実施の形態に係る光走査装置の光走査部の他の一例を示す上面側の斜視図である。図3に示される光走査装置では、リブ132は水平回転軸AXH上ではなく、折り返し部131X1、131X2、131X3、131X4、131Y1、131Y2、131Y3、131Y4の近傍に形成されている点で図1(A)、図1(B)及び図2に示される光走査部と異なり、上記以外は図1(A)、図1(B)及び図2に示される光走査部と同様である。
図3に示される光走査装置は、水平駆動梁130A、130Bを構成する水平梁の他方の面(裏面)にリブ132Aが形成されている。光走査装置のアクチュエータを構成するMEMS構造体の製造工程において、MEMS構造体を複数個集積してなるウェハをダイシングテープに固定してダイシングを行う際に、リブ132Aがダイシングテープに張り付くことで水平駆動梁130A、130Bが振動や水流によって過度に振動し、破損することを抑制することができる。蛇腹の傾き方向の周波数特性の変動を抑えつつ、ダイシング時の破損を防ぐことができる。
図4は参考例に係る光走査装置の光走査部を示す上面側の斜視図である。図4に示される光走査装置では、水平駆動梁130A、130Bを構成する水平梁の他方の面(裏面)にリブが形成されていない点で図1(A)、図1(B)及び図2に示される光走査部と異なり、上記以外は図1(A)、図1(B)及び図2に示される光走査部と同様である。
図4に示される光走査装置は、光走査装置を構成するMEMS構造体の製造工程において、MEMS構造体を複数個集積してなるウェハをダイシングテープに固定してダイシングを行う際に、水平駆動梁130A、130Bが振動や水流によって振動し、破損する可能性がある。
図5は光走査装置の角度振幅の周波数特性を説明する図である。図5において、実線aは図4に示される参考例に係る光走査装置の周波数特性を示し、点線bは図1(A)、図1(B)及び図2に示される本実施の形態に係る光走査装置の周波数特性を示し、一点鎖線cは図3に示される本実施の形態の他の一例に係る光走査装置の周波数特性を示す。
図5に示される周波数特性はシミュレーションの結果であり、各光走査装置において固定枠を固定し、可動枠内における水平駆動梁を構成する水平梁の外側から奇数番目の梁の水平駆動源131A2、131A4、131B2、131B4に±1Vの電圧を印加した際の水平回転軸AXH方向の角度振幅を求めた。図5の縦軸は水平回転軸AXH方向の角度振幅であり、横軸は印加電圧の周波数である。
図5に示されるように、リブ132が水平駆動梁130A、130Bを構成する水平梁の中央部である水平回転軸AXH上に形成されている図1(A)、図1(B)及び図2に示される本実施の形態の光走査装置(点線b)は、リブが形成されていない図4の参考例の光走査装置(実線a)と同等の周波数特性を有していることが確認された。即ち、リブ132を水平駆動梁130A、130Bを構成する水平梁の中央部である水平回転軸AXH上に形成しても、水平駆動梁の周波数特性はほとんど変動しなかった。図1(A)、図1(B)及び図2に示される本実施の形態の光走査装置は、上記の周波数特性の変動がなく、上記のようにダイシング時の破損を防ぐことができるという効果を享受することができる光走査装置である。
一方、リブ132が折り返し部131X1、131X2、131X3、131X4、131Y1、131Y2、131Y3、131Y4の近傍に形成されている図3に示される本実施の形態の他の一例の光走査装置(一点鎖線c)は、リブが形成されていない図4の参考例の光走査装置(実線a)と比較して、700~1000Hzの領域での大きなゲイン変化があり、2000~3000Hzの領域で大きな周波数変化が確認された。即ち、リブ132を水平駆動梁130A、130Bを構成する水平梁の折り返し部131X1、131X2、131X3、131X4、131Y1、131Y2、131Y3、131Y4の近傍に形成すると、水平駆動梁の周波数特性は大きく変動した。図3に示される本実施の形態の他の一例の光走査装置は、上記の周波数特性の変動はあるものの、変動は実用可能な範囲内であり、上記のようにダイシング時の破損を防ぐことができるという効果を享受することができる光走査装置である。
図6は光走査装置の固有振動モードについて説明する図である。図6(A)は本実施の形態に係る光走査装置の900Hzモードにおける駆動梁及びミラーの位置と姿勢を示す模式図である。図6(B)は本実施の形態に係る光走査装置の2200Hzモードにおける駆動梁及びミラーの位置と姿勢を示す模式図である。図6(C)は本実施の形態に係る光走査装置の2400Hzモードにおける駆動梁及びミラーの位置と姿勢を示す模式図である。図6(D)は本実施の形態に係る光走査装置の2800Hzモードにおける駆動梁及びミラーの位置と姿勢を示す模式図である。
本実施の形態に係る光走査装置では、900Hz~2800Hzまでの周波数領域において、MEMS構造体の破損につながるような異常な振動状態はなく、安定して振動するように駆動させることができた。
図7(A)は、リブの幅及び長さに対する振れ角感度をシミュレーションにより求める際に用いた光走査装置の構成を示す模式図である。水平駆動梁130A、130Bの部分のみを示している。水平駆動梁130A、130Bの幅W1(水平梁が延在する方向に直交する方向の幅)に対して、水平駆動梁に設けられたリブ132は、長さL(水平梁が延在する方向に直交する方向の長さ)と、幅W2(水平梁が延在する方向の幅)を有する。水平梁が延在する方向は垂直回転軸AXV方向であり、水平梁が延在する方向と直交する方向は水平回転軸AXH方向である。リブ132の高さは、上記のように不図示の可動枠及び固定枠と同じである。上記を除いては、図1(A)、図1(B)及び図2に示される構成を有する。
図7(B)は、図7(A)に示される光走査装置のDC駆動時の振れ角感度をシミュレーションにより求めた結果を示す図である。縦軸はリブなし時を基準としたときの感度比、即ち、図4に示される光走査装置の感度を1としたときの感度である。横軸は、水平梁の幅W1に対するリブ132の幅W2(W2/W1)の相対値(%)である。ここで、図7(B)のシミュレーションは、水平梁の幅W1に対するリブ132の長さL(L/W1)を93%に固定して行っている。W2/W1が50%以下のときに、振れ角感度の比が約1以上となり、リブなし時以上の感度を得ることが可能であり、好ましい。
図7(C)は、図7(A)に示される光走査装置のDC駆動時の振れ角感度をシミュレーションにより求めた結果を示す図である。縦軸はリブなし時を基準としたときの感度比、即ち、図4に示される光走査装置の感度を1としたときの感度である。横軸は、水平梁の幅W1に対するリブ132の長さL(L/W1)の相対値(%)である。ここで、図7(C)のシミュレーションは、水平梁の幅W1に対するリブ132の幅W2(W2/W1)を20%に固定して行っている。L/W1が30%以上のときに、振れ角感度の比が約1以上となり、リブなし時以上の感度を得ることが可能であり、好ましい。
上記のように、リブ132の寸法としては、W2/W1が50%以下であり、L/W1が30%以上であることが好ましい。即ち、リブ132の形状は水平梁の長手方向に短く、短手方向に長いことが好ましいことを示している。これは、リブが水平梁の短手方向(延在方向に直交する方向)の反りを抑制することで、水平梁の長手方向(延在方向)の反り剛性を低下させることができるためと考えられる。
また、リブ132は幅W2が広く、長さLが短いほど振れ角感度が低下するため、リブ132の幅W2と長さLは、リブの長さL/リブの幅W2>2であることが好ましい。
次に、本実施の形態の係る光走査装置のアクチュエータであるMEMS構造体の製造方法について図8及び図9を参照して説明する。図8及び図9は、製造工程を示す断面図であり、図1(A)中におけるXからミラー110の中心点を通り、さらにZに到る位置の断面に相当する。
まず、図8(A)に示されるように、支持層10、BOX層11、活性層12を有するSOI基板を用意し、フォトレジスト膜をパターン形成してエッチング加工することにより、図8(B)に示されるように、アクチュエータが複数個集積してなる集積基板となるようにパターン加工する。ここで、アクチュエータは、可動枠160と、その内側に設けられ、表面にミラーが形成されたミラー支持部120と、ミラー支持部及び可動枠160に接続され、表面に水平駆動源131Bが形成された水平駆動梁と、を有する。可動枠160と固定枠を接続するように、表面に垂直駆動源171Bが形成された垂直駆動梁を有する。可動枠160の外周に固定枠を有するが、集積した状態では、固定枠は切り出されていない。また、水平駆動梁を構成する水平梁の裏面にリブ132が形成されている。本実施形態では、各水平梁の中央部近傍である水平回転軸上にリブ132が形成されている。
次に、図8(C)示されるように、アクチュエータが複数個集積した集積基板としたSOI基板に対してダイシング処理を行うために、SOI基板のミラー、水平駆動梁及び垂直駆動梁等の形成面(活性層12側の面)とは反対側のリブ132の形成面(支持層10側の面)に、ダイシングテープ14を貼り付ける。ここで、リブ132の底面がダイシングテープ14に十分に貼り合わされるようにする。
次に、図9(D)示されるように、SOI基板のダイシングラインに沿ってダイシング溝15を形成し、アクチュエータが複数個集積した集積基板から個片化されたアクチュエータであるMEMS構造体を切り出す。この工程において、SOI基板から固定枠180が切り出される。ダイシング工程は、振動及び水流の負荷がMEMS構造体にかけられるため、中空に浮いた状態の梁が存在すると破損する恐れがあるが、本実施の形態に係る製造方法ではリブ132がダイシングテープに貼り付けられて固定されており、ダイシング時の破損を防ぐことができる。
次に、図9(E)に示されるように、ダイシングテープ14の貼り合わせ面と反対側の面から、支持層10が残されている箇所である固定枠180、可動枠160、リブ132の各箇所を冶具で押圧する。これにより、図9(F)に示されるように、光走査装置のアクチュエータとして機能するMEMS構造体を個片化した状態でダイシングテープ14から剥離することができる。以上のようにして、光走査装置のアクチュエータを製造することができる。
〈第2の実施の形態〉
図10は、第2の実施の形態に係る光走査装置の光走査部の一例を示す下面側の斜視図である。水平駆動梁130A、130Bを構成する複数の水平梁として、リブが設けられた水平梁とリブは設けられていない水平梁を有しており、リブが設けられていない水平梁の隣にリブが設けられた水平梁が配置されている。この点を除いて、第1の実施の形態と同様である。具体的には、本実施の形態の光走査装置のアクチュエータにおいては、水平駆動梁130A、130Bを構成する水平梁のうち、外側から奇数番目の水平梁にのみ、リブ132Bが形成されている。偶数番目の水平梁にのみリブ132Bが形成されていても同様である。リブが形成されていない水平梁が2本連続して配置されると、ダイシングテープに固定されたときに梁が変形しやすくなるため、リブが形成されていない水平梁が2本連続しない配置とすることが好ましい。
図10は、外側から1番目と3番目の水平梁にリブが設けられている構成を示しているが、これ以外に、外側から2番目と4番目の水平梁にリブが設けられている構成でもよい。あるいは、2番目3番目の水平梁にリブが設けられている構成でもよい。
リブが設けられていない構成に対する周波数特性の変化の大きさは、リブの位置にもよるが、リブの位置が同一である場合にはリブの数が少ないほど変化が小さくなる。このため、リブが設けられていない構成の設計を利用して、リブが設けられた構成の光走査装置及びアクチュエータを設計することが可能である。
上記の本実施の形態に係る光走査装置は、水平駆動梁130A、130Bを構成する水平梁の他方の面(裏面)にリブ132Bが形成されている。光走査装置のアクチュエータを構成するMEMS構造体の製造工程において、MEMS構造体を複数個集積してなるウェハをダイシングテープに固定してダイシングを行う際に、リブ132Bがダイシングテープに張り付くことで水平駆動梁130A、130Bが振動や水流によって過度に振動し、破損することを抑制することができる。本実施の形態では、折り返し部より水平回転軸側にリブ132Bが形成されているので、蛇腹の傾き方向の周波数特性の変動を抑えつつ、ダイシング時の破損を防ぐことができる。
〈第3の実施の形態〉
図11は、第3の実施の形態に係る光走査装置の光走査部の一例を示す下面側の斜視図である。水平駆動梁130A、130Bを構成する複数の水平梁として、水平回転軸AXHからみて一方の側における水平梁の端部近傍にリブ132Cが設けられている第1梁と、第1梁の隣に配置され、水平回転軸AXHからみて一方の側の反対側における水平梁の端部近傍にリブ132Cが設けられている第2梁とを有する。図11に示される構成では、水平回転軸AXHからみて一方の側における水平梁の端部近傍にリブ132Cが設けられている第1梁と、他方の端部近傍にリブ132Cが形成されている第2梁が交互に設けられている。
上記の水平回転軸AXHからみて一方の側における水平梁の端部近傍にリブ132Cが設けられている第1梁と、第1梁の隣に配置され、水平回転軸AXHからみて一方の側の反対側における水平梁の端部近傍にリブ132Cが設けられている第2梁は、例えば外側から1番目と3番目の水平梁が第1梁であり、2番目と4番目が第2梁である構成でもよい。例えば外側から2番目と4番目の水平梁が第1梁であり、1番目と3番目が第2梁である構成でもよい。例えば外側から1番目と4番目の水平梁が第1梁であり、2番目と3番目が第2梁である構成でもよい。但し、この場合は、リブ132Cは2番目と3番目の水平梁の折り返し部分に形成されていなければならない。例えば外側から2番目と3番目の水平梁が第1梁であり、1番目と4番目が第2梁である構成でもよい。但し、この場合は、リブ132Cは2番目と3番目の水平梁の折り返し部分に形成されていなければならない。さらに、第1梁と第2梁の他に、リブを有さない第3の梁を有する構成であってもよい。
上記の本実施の形態に係る光走査装置は、水平駆動梁130A、130Bを構成する水平梁の他方の面(裏面)にリブ132Cが形成されている。光走査装置のアクチュエータを構成するMEMS構造体の製造工程において、MEMS構造体を複数個集積してなるウェハをダイシングテープに固定してダイシングを行う際に、リブ132Cがダイシングテープに張り付くことで水平駆動梁130A、130Bが振動や水流によって過度に振動し、破損することを抑制することができる。本実施の形態では、折り返し部より水平回転軸側にリブ132Cが形成されているので、蛇腹の傾き方向の周波数特性の変動を抑えつつ、ダイシング時の破損を防ぐことができる。
〈アライメントマーク〉
次に、図1及び図2に示される光走査部100の固定枠180に形成されたアライメントマークについて説明する。図12は、アライメントマークの詳細を説明する図である。
固定枠180の表面には、第1アライメントマークM1及び第2アライメントマークM2が形成されている。第1アライメントマークM1は、ミラー110を挟んで水平方向に対向するように、対をなして形成されている。第2アライメントマークM2は、ミラー110を挟んで垂直方向に対向するように、対をなして形成されている。
また、一対の第1アライメントマークM1を結ぶ第1直線L1と、一対の第2アライメントマークM2を結ぶ第2直線L2とは、ミラー110の中心点Cで交差する。このように、第1アライメントマークM1及び第2アライメントマークM2は、ミラー110の中心点Cを示すマークとして機能する。
なお、ミラー110の中心点Cは、水平方向に関しては矩形状の固定枠180の中心に位置しているが、垂直方向に関しては固定枠180の中心からは変位している。一対の第3アライメントマークM3は、固定枠180の垂直方向に関する中心位置を示している。
ミラー110の中心点Cが垂直方向に関して固定枠180の中心から変位している理由は、ミラー110とミラー支持体161の重量バランスの最適化のために、垂直方向に関してミラー支持体161の一方が重くなるように、可動枠160の一方の幅を広くしているためである。ここで、ミラー支持体161とは、ミラー支持部120と、連結梁121A、121Bと、水平駆動梁130A、130Bと、可動枠160とを含む部分である。このように、ミラー110とミラー支持体161の重量バランスの最適化は、垂直駆動時のリンギングの発生を抑制することを目的としている。
第1アライメントマークM1及び第3アライメントマークM3は、それぞれ1つの三角形で構成されている。第2アライメントマークM2は、近接して配置される第3アライメントマークM3と区別するために、垂直方向に並べた2つの三角形で構成されている。なお、各アライメントマークの形状は、三角形には限られず、適宜変更可能である。
各アライメントマークは、目視による判別が容易となるように、高反射率の金属(金、銀等)からなる薄膜で形成されていることが好ましい。また、各アライメントマークは、光走査装置のアクチュエータを構成するMEMS構造体の製造工程において、ミラー110、配線、電極等を形成する際に、これらと同一の工程で形成される。すなわち、アライメントマークを形成するための特別な製造工程は不要である。
なお、各アライメントマークは、視認可能であればよく、表面上に保護膜や増反射膜等が形成されていてもよい。また、アライメントマークは、ミラー110の中心点Cを示すことが可能なものであればよく、第3アライメントマークM3は、必須ではない。
以上のように、ミラー110の中心点Cを示すアライメントを固定枠180に形成することにより、光走査部100をパッケージ部材に収容する際や、回路基板に固定する際の位置決めが容易となる。これにより、光走査部100が適用される装置において、光学系とミラー110の中心点Cとの位置合わせを容易かつ高精度に行うことが可能となる。
このように、光学系とミラー110の中心点Cとの位置合わせを高精度に行うことが可能となることにより、レーザ光がミラー110の中心点Cに高精度に照射され、ミラー110以外の領域にレーザ光が照射されることによる迷光の発生が低減する。
図13は、光走査部100を適用した光干渉断層撮影(OCT)システムの一例を示す図である。図13に示すように、OCTシステム200は、本体ユニット210と、固定ミラー220と、光走査部100と、OCT光学系230とを有する。
本体ユニット210は、レーザ光240を射出するレーザ光源211と、反射光241を検出するとを含む。反射光241は、レーザ光240が測定対象により反射されることにより生じる反射成分である。
レーザ光源211から射出されたレーザ光240は、固定ミラー220で反射されて光走査部100に導かれる。光走査部100は、入射したレーザ光240を二次元的に偏向することにより、OCT光学系230を介してレーザ光240を測定対象上に走査する。測定対象からの反射光241は、レーザ光240と同一の経路を通って検出部212に入射する。
OCTシステム200への光走査部100の取り付けは、光走査部100が取り付けられるパッケージ部材や回路基板を基準として行われるが、取り付け時に光走査部100に位置ずれが生じると、ミラー110の中心点Cがずれることにより迷光が発生する。また、
光走査部100に傾きが生じると、レーザ光240の経路だけでなく、反射光241の経路にも影響を及ぼしてしまう。さらに、光走査部100が回転方向に位置ずれすると、ミラー110の回転軸が傾くことにより、レーザ光240の走査領域が全体的に傾いてしまう。
光走査部100を、上記アライメントマークを基準として取り付けを行うことにより、取り付け時の位置ずれや傾きが抑制され、迷光の発生、レーザ光240及び反射光241の経路の位置ずれ、走査領域の傾き等が低減する。
なお、光走査部100が取り付けられる装置側にも基準となるマークを設けておくことが好ましい。
以上、好ましい実施の形態について説明したが、上述した実施の形態に制限されることはなく、特許請求の範囲に記載された範囲を逸脱することなく、上述した実施の形態に種々の変形及び置換を加えることができる。例えば、上記の実施の形態では、ミラーを有する光走査装置にアクチュエータを適用した形態を説明しているが、アクチュエータの駆動対象物はミラーでなくてもよく、本発明はミラーを持たないアクチュエータにも適用することが可能である。また、本発明の光走査装置は、眼底検査装置の光干渉断層計に好ましく適用することができる。眼底検査装置の光干渉断層計では、プロジェクタのように一方の軸が高速動作するため共振駆動を必要とされず、振角量を自由に設定して調整して光走査ができることを求められているため、本実施例のような二軸とも非共振駆動の構成が適している。また、プロジェクション装置にも適用可能である。
10 支持層
11 埋め込み(BOX)層
12 活性層
14 ダイシングテープ
15 ダイシング溝
100 光走査部
110 ミラー
120 ミラー支持部
121A、121B 連結梁
130A、130B 水平駆動梁
131A、131B 水平駆動源
131A1、131A2、131A3、131A4 水平駆動源
131B1、131B2、131B3、131B4 水平駆動源
131X1、131X2、131X3、131X4 折り返し部
131Y1、131Y2、131Y3、131Y4 折り返し部
132、132B、132C リブ
160 可動枠
161 ミラー支持体
170A、170B 垂直駆動梁
171A、171B 垂直駆動源
171A1、171A2 垂直駆動源
171B1、171B2 垂直駆動源
171X、171Y 折り返し部
172 リブ
180 固定枠

Claims (18)

  1. 所定の軸に垂直な方向に延在する複数の梁を有し、隣接する前記梁の端部同士が折り返し部で連結されて全体としてジグザグ状の蛇腹構造を有し、駆動対象物に接続された駆動梁と、
    前記駆動梁に接続された固定枠と、
    前記梁の一方の面上に形成された駆動源と、
    前記梁の他方の面において前記折り返し部より前記所定の軸側に形成されたリブと、を有し、
    前記リブは前記固定枠と同じ高さであり、
    前記駆動源の駆動により前記駆動対象物を前記所定の軸の周りに揺動駆動する
    アクチュエータ。
  2. 前記リブは前記梁の長手方向に短く、短手方向に長い形状である
    請求項1に記載のアクチュエータ。
  3. 前記所定の軸の方向における前記梁の幅W1に対する前記所定の軸に直交する方向における前記リブの幅W2が50%以下である
    請求項1または2に記載のアクチュエータ。
  4. 前記所定の軸の方向における前記梁の幅W1に対する前記所定の軸の方向における前記リブの長さLが30%以上である
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載のアクチュエータ。
  5. 前記複数の梁の全てに前記リブが設けられている
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載のアクチュエータ。
  6. 前記複数の梁として前記リブが設けられた梁とリブは設けられていない梁を有しており、
    前記リブが設けられていない梁の隣に前記リブが設けられた梁が配置されている
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載のアクチュエータ。
  7. 前記リブが前記所定の軸上に形成されている
    請求項1乃至6のいずれか1項に記載のアクチュエータ。
  8. 前記複数の梁として、前記所定の軸からみて一方の側における前記梁の端部近傍に前記リブが設けられている第1梁と、前記第1梁の隣に配置され、前記所定の軸からみて一方の側の反対側における前記梁の端部近傍に前記リブが設けられている第2梁とを有する
    請求項1乃至6のいずれか1項に記載のアクチュエータ。
  9. 前記固定枠は、支持層、BOX層、及び活性層から形成されている
    請求項1乃至8のいずれか1項に記載のアクチュエータ。
  10. 第2の所定の軸に垂直な方向に延在する複数の第2の梁を有し、隣接する前記第2の梁の端部同士が第2の折り返し部で連結されて全体としてジグザグ状の蛇腹構造を有し、前記駆動対象物に接続された可動枠に接続された第2の駆動梁と、
    前記第2の梁の一方の面上に形成された第2の駆動源と、をさらに有し、
    前記駆動源の駆動により前記駆動対象物を前記所定の軸の周りに揺動駆動し、前記第2の駆動源の駆動により前記駆動対象物を前記第2の所定の軸の周りに揺動駆動する
    請求項1乃至のいずれか1項に記載のアクチュエータ。
  11. 前記可動枠は、支持層、BOX層、及び活性層から形成されている
    請求項10に記載のアクチュエータ。
  12. SOI基板に所定のパターン加工を行い、所定の軸に垂直な方向に延在する複数の梁を有し、隣接する前記梁の端部同士が折り返し部で連結されて全体としてジグザグ状の蛇腹構造を有し、駆動対象物に接続された駆動梁と、前記駆動梁に接続された固定枠と、前記梁の一方の面上に形成された駆動源と、前記梁の他方の面において前記折り返し部より前記所定の軸側に形成されたリブとを有し、前記リブは前記固定枠と同じ高さであり、前記駆動源の駆動により前記駆動対象物を前記所定の軸の周りに揺動駆動するアクチュエータが、複数個集積してなる集積基板を形成する工程と、
    前記集積基板を前記リブの形成面側からダイシングテープに貼付する工程と、
    前記集積基板をダイシングして個片化されたアクチュエータとする工程と、
    前記個片化されたアクチュエータを前記ダイシングテープから剥離する工程と
    を有するアクチュエータの製造方法。
  13. 前記固定枠は、支持層、BOX層、及び活性層から形成されている
    請求項12に記載のアクチュエータの製造方法。
  14. 光反射面を有するミラーと、
    前記ミラーを支持するミラー支持体と、
    所定の軸に垂直な方向に延在する複数の梁を有し、隣接する前記梁の端部同士が折り返し部で連結されて全体としてジグザグ状の蛇腹構造を有し、前記ミラー支持体に接続された駆動梁と、
    前記駆動梁に接続された固定枠と、
    前記梁の一方の面上に形成された駆動源と、
    前記梁の他方の面において前記折り返し部より前記所定の軸側に形成されたリブと、を有し、
    前記リブは前記固定枠と同じ高さであり、
    前記駆動源の駆動により前記ミラー支持体を前記所定の軸の周りに揺動駆動する
    光走査装置。
  15. 前記固定枠に、前記ミラーの中心点を示すマークが形成されてい
    請求項14に記載の光走査装置。
  16. 前記固定枠は、支持層、BOX層、及び活性層から形成されている
    請求項14または15に記載の光走査装置。
  17. SOI基板に所定のパターン加工を行い、光反射面を有するミラーと、前記ミラーを支持するミラー支持体と、所定の軸に垂直な方向に延在する複数の梁を有し、隣接する前記梁の端部同士が折り返し部で連結されて全体としてジグザグ状の蛇腹構造を有し、前記ミラー支持体に接続された駆動梁と、前記駆動梁に接続された固定枠と、前記梁の一方の面上に形成された駆動源と、前記梁の他方の面において前記折り返し部より前記所定の軸側に形成されたリブと、を有し、前記リブは前記固定枠と同じ高さであり、前記駆動源の駆動により前記ミラー支持体を前記所定の軸の周りに揺動駆動する光走査部となるアクチュエータが、複数個集積してなる集積基板を形成する工程と、
    前記集積基板を前記リブの形成面側からダイシングテープに貼付する工程と、
    前記集積基板をダイシングして個片化されたアクチュエータとする工程と、
    前記個片化されたアクチュエータを前記ダイシングテープから剥離する工程と
    を有する光走査装置の製造方法。
  18. 前記固定枠は、支持層、BOX層、及び活性層から形成されている
    請求項17に記載の光走査装置の製造方法。
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