JP6933401B2 - 光スキャナ用mems走査モジュール - Google Patents

光スキャナ用mems走査モジュール Download PDF

Info

Publication number
JP6933401B2
JP6933401B2 JP2019547758A JP2019547758A JP6933401B2 JP 6933401 B2 JP6933401 B2 JP 6933401B2 JP 2019547758 A JP2019547758 A JP 2019547758A JP 2019547758 A JP2019547758 A JP 2019547758A JP 6933401 B2 JP6933401 B2 JP 6933401B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
support elements
scanning module
base
elements
interface element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019547758A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020506437A (ja
Inventor
ペティ フローリアーン
ペティ フローリアーン
Original Assignee
ブリックフェルト ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
ブリックフェルト ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ブリックフェルト ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング, ブリックフェルト ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング filed Critical ブリックフェルト ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
Publication of JP2020506437A publication Critical patent/JP2020506437A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6933401B2 publication Critical patent/JP6933401B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S7/00Details of systems according to groups G01S13/00, G01S15/00, G01S17/00
    • G01S7/48Details of systems according to groups G01S13/00, G01S15/00, G01S17/00 of systems according to group G01S17/00
    • G01S7/481Constructional features, e.g. arrangements of optical elements
    • G01S7/4817Constructional features, e.g. arrangements of optical elements relating to scanning
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B26/00Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements
    • G02B26/08Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light
    • G02B26/0816Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light by means of one or more reflecting elements
    • G02B26/0833Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light by means of one or more reflecting elements the reflecting element being a micromechanical device, e.g. a MEMS mirror, DMD
    • G02B26/0858Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light by means of one or more reflecting elements the reflecting element being a micromechanical device, e.g. a MEMS mirror, DMD the reflecting means being moved or deformed by piezoelectric means
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B81MICROSTRUCTURAL TECHNOLOGY
    • B81BMICROSTRUCTURAL DEVICES OR SYSTEMS, e.g. MICROMECHANICAL DEVICES
    • B81B3/00Devices comprising flexible or deformable elements, e.g. comprising elastic tongues or membranes
    • B81B3/0018Structures acting upon the moving or flexible element for transforming energy into mechanical movement or vice versa, i.e. actuators, sensors, generators
    • B81B3/0021Transducers for transforming electrical into mechanical energy or vice versa
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B26/00Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements
    • G02B26/08Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light
    • G02B26/10Scanning systems
    • G02B26/105Scanning systems with one or more pivoting mirrors or galvano-mirrors
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B81MICROSTRUCTURAL TECHNOLOGY
    • B81BMICROSTRUCTURAL DEVICES OR SYSTEMS, e.g. MICROMECHANICAL DEVICES
    • B81B2201/00Specific applications of microelectromechanical systems
    • B81B2201/04Optical MEMS
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S17/00Systems using the reflection or reradiation of electromagnetic waves other than radio waves, e.g. lidar systems
    • G01S17/003Bistatic lidar systems; Multistatic lidar systems

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Micromachines (AREA)
  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)
  • Mechanical Light Control Or Optical Switches (AREA)
  • Optical Radar Systems And Details Thereof (AREA)

Description

本発明は、光スキャナ用の走査モジュールに概ね関する。特に、本発明は、鏡面を固定するために基部とインターフェース要素との間に延在し、鏡面に直交する0.7mm以上の延長部を有する少なくとも1つの弾性支持要素を備える走査モジュールに関する。これは共鳴走査を可能にする。
物体の距離測定はさまざまな技術分野にて望ましい。例えば、自動運転用途の場合、車両の周囲の物体を検出すること、特に物体までの距離を判定することが望ましい場合がある。
物体の距離測定のための技術の1つには、いわゆるLIDAR技術(光検出及び測距、LADARとも呼ばれる)が挙げられる。ここでは、パルスレーザ光がエミッタによって放出される。周囲の物体はレーザ光を反射する。このような反射はその後測定することができる。レーザ光の伝播時間を判定することによって、物体までの距離を判定することができる。
周囲の物体の空間的に分解された検出のために、レーザ光を走査することが可能である。それにより、レーザ光の放射角度に応じて、周囲のさまざまな物体を検出することができる。
レーザスキャナを実装するために、微小電気機械(MEMS)構成要素をこの目的のために使用することができる。例えば、特許文献1(ドイツ国特許出願公開第10 2013 223 937 A1号明細書)を参照されたい。ここで、典型的には、横方向ばね要素を介して鏡を基板に接続する。鏡及びばね要素は基板と一体的に形成されるか一体化される。鏡は、適切なエッチングプロセスによってウェハから解除される。
しかし、そのような技術にはある種の不利益及び制限がある。例えば、走査角度は比較的制限されることが多く、例えば、20°〜60°の大きさである。さらに、使用可能な鏡領域は制限されていることが多い。典型的な鏡は一辺の長さが1mm〜3mmであることがある。このため、LIDAR技術では、検出器の開口部を制限することがある。これは、比較的近い対象物のみを確実に測定することができるという結果をもたらす。
このような欠点を改善するために、同期して複数の鏡を操作することが知られている。例えば、非特許文献1(Sandner、Thiloらの「3D距離測定用の大口径MEMS走査モジュール」 MOEMS−MEMS、国際光学・フォトニクス学会、2010)を参照されたい。ただし、同期は比較的複雑であることがある。さらに、二次元走査を実行することは不可能である可能性があるか、限定的に可能であるにすぎないことがある。ここでも、走査角度は制限される。
ドイツ国特許出願公開第10 2013 223 937 A1号明細書
Sandner、Thiloらの「3D距離測定用の大口径MEMS走査モジュール」 MOEMS‐MEMS、国際光学・フォトニクス学会、2010
このため、装置の周囲の物体の距離を測定するための改良された技術が必要とされる。特に、上記の制限及び不利益のうちの少なくともいくつかを改善するような技術に対する必要性がある。
この目的は独立請求項の特徴によって達成される。従属請求項は実施形態を定義する。
一例では、光スキャナ用の走査モジュールは、基部とインターフェース要素とを備える。インターフェース要素は、鏡面を固定するように構成される。走査モジュールはこのほか、基部とインターフェース要素との間に延在し、鏡面に直交する0.7mm以上の延長部を有する少なくとも1つの弾性支持要素を備える。基部、インターフェース要素及び少なくとも1つの支持要素は一体的に形成される。
少なくとも1つの支持要素は弾力性があるように設計されるため、ばね要素とも呼ぶことができる。それによって、少なくとも1つの支持要素の少なくとも1つの運動自由度を共鳴的に励起することができる。これは、光スキャナー(共鳴スキャナ)の共鳴動作に対応する。これは、例えば、一定の回転運動をするためのボールベアリング又はステップモータを備えた非共鳴型の光スキャナと区別するためのものである。
例えば、少なくとも1つの支持要素が、基部に直交する1mm以上、場合によっては3.5mm以上、さらに場合によっては7mm以上の延長部を有することが可能であろう。
少なくとも1つの支持要素は、鏡面に直交する重要な延長部を有するため、従来技術の横方向ばね要素とは対照的に、垂直配向支持要素とも呼ぶことができる。このような配置により、例えば、120°〜180°の範囲で、特に大きな走査角を生成することができる。
いくつかの例では、走査モジュールが少なくとも2つの支持要素を有することが可能であろう。走査モジュールは少なくとも3つの支持要素、場合によっては少なくとも4つの支持要素を備えることができる。それによって、振動に対して感受性の低い、特に頑強な走査モジュールを製造することができる。
例えば、少なくとも2つの支持要素の長手方向軸がそれぞれ対をなして45°以下、場合によっては10°以下、さらに場合によっては1°以下の角度を形成することが可能である。これは、少なくとも2つの支持要素を互いに平行又は実質的に平行に配置することができることを意味する。
少なくとも2つの支持要素は、中心軸に対して回転対称に配置してもよい。ここでは、回転対称性をn回にすることが可能であり、ここでnは少なくとも2つの支持要素の数を指す。それによって、光スキャナの共鳴動作中の非線形効果を回避することが可能である。
光スキャナの共鳴動作のために、少なくとも1つの支持要素の少なくとも1つの運動自由度を励起することができる。
少なくとも1つの運動自由度は、横モード及び捻れモードを含んでもよく、ここで、最も低い横モードの固有振動数は、最も低い捻れモードの固有振動数よりも大きい。
少なくとも1つの運動自由度は、横モード及び捻れモードを含んでもよく、ここで、最も低い横モードは、最も低い捻れモードによって縮退する。それによって、走査モジュールが外部励起に対して特に頑強であることを達成することができる。
捻れモードは、2つの支持要素の捻れに対応することができる。捻れモードは、対応する長手方向軸に沿った各個々の支持要素の捻れを示すことができる。場合によっては、捻れモードはこのほか、複数の支持要素を互いに捻ることを示すことできる。
少なくとも2つの支持要素のうちの2つの隣接する支持要素間の距離が、少なくとも2つの支持要素のうちの少なくとも1つの長さの2%〜50%の範囲内、場合によって10%〜40%の範囲内、さらに場合によっては12〜20%の範囲内であるようにすることができるであろう。これにより、コンパクトな設計及び捻れモードに振動数を適合させることが可能になる。
少なくとも2つの支持要素は、10%以下、場合によっては2%以下、さらに場合によっては0.1%以下だけ互いに異なる長さを有することが可能であろう。
例えば、走査モジュールが釣合重りを有することが可能であろう。釣合重りは、少なくとも1つのインターフェース要素の少なくとも1つに取り付けることができる。釣合重りは、特に、少なくとも1つのインターフェース要素と一体的に形成することができる。例えば、釣合重りは、少なくとも1つのインターフェース要素の長手方向軸に沿った断面積の変化によって実装することが可能であろう。釣合重りにより、慣性モーメントを変えることができる。それによって、少なくとも1つのインターフェース要素の捻れモードの振動数は、少なくとも1つのインターフェース要素の横モードの振動数に適合させることができる。釣合重りの設計に応じて、例えば、少なくとも1つのインターフェース要素の直交横モードの固有振動数の縮退を排除することが可能であろう。
一例では、走査モジュールは、第1の圧電屈曲アクチュエータと、第2の圧電屈曲アクチュエータと、第1の圧電屈曲アクチュエータと第2の圧電屈曲アクチュエータとの間に配置された基部とを備える。圧電屈曲アクチュエータは、このようにして、基部を介して連動して少なくとも1つの支持要素を励起してもよい。
ここで、第1の圧電屈曲アクチュエータは、第1の長手方向軸に沿って細長い形状を有することができ、第2の圧電屈曲アクチュエータは、第2の長手方向軸に沿って細長い形状を有することができるであろう。第1の長手方向軸及び第2の長手方向軸は、20°未満、場合によっては10°未満、さらに場合によっては1°未満の角度を互いに形成してもよい。
第1の長手方向軸及び/又は第2の長手方向軸は、少なくとも1つの支持要素の長手方向軸との間に20°未満、場合によっては10°未満、さらに場合によっては1°未満の角度を形成してもよい。これとは別に、第1の長手方向軸及び/又は第2の長手方向軸が、少なくとも1つの支持要素の長手方向軸との間に90°±20°の範囲内、場合によっては90°±10°の範囲内、さらに場合によっては90°±1°の範囲内の角度を形成することも可能であろう。基部は、第1の圧電屈曲アクチュエータの第1の長手方向軸に沿った長手方向延長部を有してもよい。この延長部は、第1の長手方向軸に沿った第1の圧電屈曲アクチュエータの長さの2〜20%の範囲内、場合によっては5〜15%の範囲内である。このようにして、特に大きな走査角を達成することができ、少なくとも1つの支持要素のさまざまな運動自由度の効率的な励起を達成することができる。
基部は、第2の圧電屈曲アクチュエータの第2の長手方向軸に沿った長手方向延長部を有してもよい。この延長部は、第2の長手方向軸に沿った第2の圧電屈曲アクチュエータの長さの2〜20%の範囲内、場合によっては5〜15%の範囲内にある。それによって、圧電屈曲アクチュエータは、少なくとも1つの支持要素のさまざまな運動自由度の効率的な励起のために十分に強い力を基部に付加することができるようにすることができる。
第1の圧電屈曲アクチュエータは、第1の長手方向軸に沿って細長い形状を有してもよい。第2の圧電屈曲アクチュエータはこのほか、第2の長手方向軸に沿って細長い形状を有してもよい。第1の圧電屈曲アクチュエータは第1の長手方向軸に沿って延び、第2の圧電屈曲アクチュエータは少なくとも1つの支持要素の長手方向軸に沿う第2の長手方向軸に沿って少なくとも1つの支持要素の自由可動端まで延びてもよい。
装置はこのほか、第1の信号形式で第1の圧電屈曲アクチュエータを制御し、第2の信号形式で第2の圧電屈曲アクチュエータを制御するように構成されたドライバを備えてもよい。ここで、第1の信号形式及び第2の信号形式は、異相信号の寄与を有してもよい。
場合によっては、第2の信号形式が、任意に振幅変調された追加の同相信号の寄与を有することも可能であろう。例えば、走査領域の走査に必要な持続時間の間の同相信号の寄与の振幅(リフレッシュレートと相関する)は、単調に増加又は減少し得る。包絡線の線形時間依存性が可能になるであろう。
ここで、信号の寄与は第1の振動数を有してもよい。ここで、追加の信号の寄与は第2の振動数を有する。ここで、第1の振動数は第2の振動数の95〜105%の範囲又は第2の振動数の45〜55%の範囲にある。
第1の信号形式及び/又は第2の信号形式がDC部分を有することが可能であろう。
方法には、ウェハ上にリソグラフィによってエッチングマスクを形成するステップが含まれる。方法はこのほか、走査モジュールを形成する少なくとも1つのエッチングされた構造体を得るためにエッチングマスクによってウェハをエッチングするステップを含む。方法はさらに、走査モジュールのインターフェース要素上に鏡を鏡面によって固定するステップを含む。
この方法は、本明細書に記載されるさまざまな例による走査モジュールを製造するために使用することができる。走査モジュールはウェハ、例えば、シリコンウェハ又はシリコン・オン・インシュレータウェハ(SOIウェハ)から製造されるため、そのような技術はMEMS技術とも呼ばれることがある。
インターフェース要素上へ鏡を固定するステップは、接着、陽極接合、直接接合、共晶接合、熱圧着接合、接着接合の技術のうちの少なくとも1つを含むことができる。
例えば、接着剤として、エポキシ樹脂又はポリメチルメタクリレート(PMMA)を使用してもよい。
この方法はさらに、鏡を固定する前に走査モジュールを形成するいくつかのエッチングされた構造体を接続するステップを含んでもよい。鏡の固定、即ち、接着、陽極接合、直接接合、共晶接合、熱圧着接合、接着接合に照らして、上記のエッチングされた構造体を接続するために対応する技術を使用することができる。
一般に、各ウェハごとに多数の構造体を形成ことができ、その結果、各ウェハごとに多数の走査モジュールを得ることができる。このため、並列ウェハレベル処理を用いて、個々の走査モジュールの個々の処理を回避することができる。処理の特定の段階では、個々の構造体の解除は、例えば、ウェハを切断又は鋸引きすることによって実施することができる。その後、走査モジュールレベルの処理を実施することができる。一般に、走査モジュールを形成する複数のエッチングされた構造体の接続は、ウェハレベル、即ち、個々の走査モジュールを解除する前に実施することが可能であろう。しかし、複数のエッチングされた構造体の接続は、走査モジュールレベル、即ち、個々の走査モジュールを解除した後に実施することも可能であろう。
複数のエッチングされた構造体のそれぞれは、基部と、インターフェース要素と、それぞれの基部とそれぞれのインターフェース要素との間に延びる少なくとも1つの支持要素とを備えることができる。次に、複数のエッチングされた構造体を基部と、複数のエッチングされた構造体のインターフェース要素とに接続することができる。
接続は直接に実施するかスペーサを介して実施することができる。
共鳴光スキャナ用の走査モジュールが鏡を備える。鏡は鏡面を有する。鏡はこのほか、裏側を有する。裏側は鏡面の反対側に位置づけられる。走査モジュールはこのほか、裏側から延びる少なくとも1つの弾性支持要素を有する。少なくとも1つの弾性支持要素は、MEMS技術によって製造される。
これは、少なくとも1つの弾性支持要素が、シリコンウェハ又はSOIウェハからウェハエッチング及びリソグラフィによって製造されることを意味することがある。これは、例えば、少なくとも1つの弾性支持要素が単結晶材料から形成され、このため特に強い張力に耐えることができることを意味することがある。
上記で説明した特徴及び以下で説明する特徴は、本発明の保護範囲を逸脱することなく、対応する明示的に表された組み合わせだけでなく他の組み合わせ又は単独でも使用することができる。
さまざまな例による光スキャナ用の走査モジュールを概略的に示す図であって、図1Aの例の走査モジュールは、互いに平行に配置された2つの支持要素と、一体的に形成されていない鏡とを有する図。 さまざまな例による光スキャナ用の走査モジュールを概略的に示す図であって、図1Bの例の走査モジュールは、互いに平行に配置された2つの支持要素と、一体的に形成された鏡とを有する図。 さまざまな例による光スキャナ用の走査モジュールを概略的に示す図であって、図1Cの例の走査モジュールは、互いに平行に配置された2つの支持要素と、走査モジュールのインターフェース要素に適用された鏡面とを有する図。 さまざまな例による光スキャナ用の走査モジュールを概略的に示す図であって、走査モジュールは、互いに平行に配置された2つの支持要素と、一体的に形成されておらず、支持要素の長手方向軸に対して傾斜することができる鏡とを有する図。 基部と、インターフェース要素と、基部とインターフェース要素との間に延在する2つの支持要素とを有する、さまざまな例による走査モジュールの概略斜視図。 基部と、インターフェース要素と、基部とインターフェース要素との間に延在する2つの支持要素とを有する、さまざまな例による走査モジュールの概略斜視図であって、基部は、圧電アクチュエータに接続されるように構成される2つの縁部領域を有する概略斜視図。 さまざまな例による走査モジュールの概略上面図であって、基部は2つの圧電屈曲アクチュエータに接続される概略上面図。 さまざまな例による走査モジュールの概略上面図であって、基部は2つの圧電屈曲アクチュエータに接続される概略上面図。 さまざまな例による圧電屈曲アクチュエータの概略側面図。 さまざまな例による走査モジュールの概略上面図であって、基部は2つの圧電屈曲アクチュエータに接続される概略上面図。 さまざまな例による光スキャナを概略的に示す図。 さまざまな例による圧電屈曲アクチュエータを動作させるために使用することができる異相信号形式を概略的に示す図。 さまざまな例による圧電屈曲アクチュエータを動作させるために使用することができる同相信号形式を概略的に示す図。 DC部分を有する異相信号形式であって、さまざまな例による圧電屈曲アクチュエータを動作させるために使用することができる信号形式を概略的に示す図。 DC部分を有する同相信号形式であって、さまざまな例による圧電屈曲アクチュエータを動作させるために使用することができる信号形式を概略的に示す図。 さまざまな例による時間の関数として同相信号形式の振幅変調を概略的に示す図。 少なくとも1つの支持要素の2自由度の運動に関する重ね合わせ図形と、さまざまな例による重ね合わせ図形によって画定される走査領域とを概略的に示す図。 少なくとも1つの支持要素の励起のスペクトルを示す図であって、さまざまな例による捻れモードと横モードとの間の縮退を表す図。 少なくとも1つの支持要素の励起のスペクトルを示す図であって、さまざまな例による捻れモードと横モードとの間の排除された縮退を表す図。 さまざまな例による光スキャナ用走査モジュールを概略的に示す図であって、図15の例の走査モジュールは、それぞれの釣合重りで互いに平行に配置された2つの支持要素を有する図。 さまざまな例による光スキャナ用走査モジュールの斜視図であって、走査モジュールは異なる平面内に2対の支持要素を有する図。 図17の例による走査モジュールの捻れモードを概略的に示す図。 さまざまな例による別個の支持要素を有する走査モジュールの横モードを概略的に示す図。 さまざまな例による別個の支持要素を有する走査モジュールの横モードを概略的に示す図。 さまざまな例による2つの平行支持要素を有する走査モジュールの横モードを概略的に示す図。 さまざまな例による2つの平行支持要素を有する走査モジュールの横モードを概略的に示す図。 さまざまな例による光スキャナ用走査モジュールを概略的に示す図であって、図23の走査モジュールは、それぞれの圧電材料を用いて互いに平行に配置された2つの支持要素を有する図。 走査モジュールの製造方法の一例のフローチャート。 さまざまな実施例による走査モジュールの製造を概略的に示す図。 図25による走査モジュールの断面図。
本発明の上記の特徴、特性及び利点並びに上記の特徴、特性及び利点が達成される方法は、図面を参照してさらに詳細に説明される実施例の以下の説明に基づいて明らかにされ、さらに良好に理解することができる。
以下、本発明を、図面を参照しながら好適な実施形態に基づいてさらに詳細に説明する。図面では、同一の参照番号は同一又は類似の要素を示す。図面は、本発明のさまざまな実施形態の概略図である。図面に表される要素は必ずしも縮尺通りに表されていない。代わりに、図面に表されたさまざまな要素は、そのような要素の機能及び一般的な目的が当業者には理解可能であるような方法で再現される。図面に表される機能ユニットと要素との間の接続及び結合はこのほか、間接的な接続又は結合として実施することができる。機能ユニットは、ハードウェア、ソフトウェア又はハードウェアとソフトウェアの組み合わせとして実装することができる。
以下に、光を走査するさまざまな技術を説明する。以下に記載される技術は、例えば、光の二次元走査を可能にすることができる。走査は、異なる放射角度での光の繰り返し放射を意味することがある。この目的のために、光は偏向ユニットによって偏向することができる。走査は、光を用いて周囲の異なる点を繰り返し走査することを指すことがある。例えば、周囲の異なる点の数及び/又は異なる放射角の数は走査領域を確立することができる。
さまざまな例では、光の走査は、少なくとも1つの可動支持要素のさまざまな自由度に従って、2つの共鳴駆動運動の時間的重ね合わせ、場合によっては空間的重ね合わせによって実施することができる。それによって、さまざまな例では、重ね合わせ図形を追跡することができる。 時々、重ね合わせ図形はリサジュー(Lissajous)図形とも呼ばれる。重ね合わせ図形は、支持要素の運動によってさまざまな放射角が実現される順序を記述することができる。
さまざまな例では、レーザ光を走査することが可能である。ここでは、例えば、コヒーレント又はインコヒーレントなレーザ光を使用することができる。偏光又は非偏光のレーザ光を使用することが可能であろう。例えば、レーザ光をパルス状に使用することが可能であろう。例えば、フェムト秒、ピコ秒又はナノ秒の範囲のパルス幅を有する短いレーザーパルスを使用することができる。例えば、パルス幅が0.5〜3ナノ秒の範囲内であることがある。レーザ光は700〜1800nmの範囲の波長を有することがある。簡潔にするために、以下では主にレーザ光について言及する。しかし、本明細書に記載のさまざまな例はこのほか、他の光源、例えば、広帯域光源又はRGB光源からの光の走査に使用することができる。ここで、RGB光源は可視スペクトルの光源を一般に意味し、色空間はいくつかの異なる色、例えば、赤、緑、青又はシアン、マゼンタ、黄色、黒の重ね合わせによって覆われる。
さまざまな例では、形状誘起弾性又は材料誘起弾性を有する少なくとも1つの支持要素が光の走査のために使用される。このため、少なくとも1つの支持要素はこのほか、ばね要素と呼ばれてもよい。次いで、少なくとも1つの支持要素の少なくとも1つの運動自由度、例えば、捻れモード及び/又は横モードを励起することができる。即ち、対応するモードの共鳴励起が起こる。それによって、少なくとも1つの支持要素の可動端部に接続される鏡を移動させることができる。このため、少なくとも1つの支持要素の可動端部はインターフェース要素を形成する。それによって、光を走査することができる。例えば、2つ以上の単一支持要素、例えば、2つ又は3つ又は4つの支持要素を使用することが可能であろう。このような支持要素は場合によっては互いに対称的に配置することができる。
例えば、可動端部は一次元又は二次元で移動してもよい。この目的のために、1つ又は複数のアクチュエータを使用することができる。例えば、少なくとも1つの支持要素の固定手段に対して可動端部を傾けることが可能であろう。これにより、少なくとも1つの支持要素の湾曲が生じる。これは第1の運動自由度に対応する可能性がある。この自由度は、横モードと呼ぶことができる(あるいはウィグルモードと呼ぶことがある)。これとは別に、あるいはこれに加えて、支持要素の長手方向軸に沿って可動端部を捻ることが可能であろう(捻れモード)。これは、第2の運動自由度に対応する可能性がある。可動端部の運動によって、レーザ光を異なる角度で放射することを達成することが可能である。この目的のために、例えば、鏡のような偏向ユニットを設けることができる。これにより、周囲をレーザ光で走査することができる。可動端部の運動の程度に応じて、さまざまなサイズのスキャン領域を実装できる。
ここに記載されたさまざまな例では、それぞれの場合にて、横モードの代わり、あるいは横モードに加えて捻れモードを励起することが可能である。即ち、捻れモードと横モードの時間的かつ空間的な重ね合わせが可能である。しかし、この時間的かつ空間的な重ね合わせも排除することができる。他の例ではこのほか、他の運動自由度を実装してもよい。
例えば、偏向ユニットはプリズム又は鏡として実装することができる。例えば、鏡は、ウェハ、例えば、シリコンウェハ又はガラス基板によって実装してもよい。例えば、鏡は、0.05μm〜0.1mmの範囲の厚さを有してもよい。例えば、鏡は25μm又は50μmの厚さを有してもよい。例えば、鏡は25μmから75μmの範囲の厚さを有してもよい。例えば、鏡は正方形、長方形又は円形になるように設計されてもよい。例えば、鏡は、3mm〜12mm又は特に8mmの直径を有してもよい。
一般に、光を走査するそのような技術を多種多様な応用分野で使用することができる。例としては、内視鏡及びRGBプロジェクタ並びにプリンタが挙げられる。さまざまな例では、LIDAR技法を使用することができる。LIDAR技術は、周囲の物体の空間的に分解された距離測定を実施するために使用することができる。例えば、LIDAR技術は、鏡と物体と検出器との間のレーザ光の伝播時間の測定を含むことができる。一般に、光を走査するそのような技術を多種多様な応用分野で使用することができる。例としては、内視鏡及びRGBプロジェクタ並びにプリンタが挙げられる。さまざまな例では、LIDAR技術を使用することができる。LIDAR技術は、周囲の物体の空間的に分解された距離測定を実施するために使用することができる。例えば、LIDAR技術は、レーザ光の伝播時間の測定を含むことができる。
さまざまな例は、放射角に関して高精度でレーザ光の走査を実施することが望ましい可能性があるという発見に基づくものである。例えば、LIDAR技術の文脈では、距離測定の空間分解能が放射角の不正確さによって制限される可能性がある。典型的には、達成される空間分解能が高くなる(低くなる)ほど、レーザ光の放射角度を判定する正確性が増大する(低下する)ことがある。
以下では、特に堅牢なレーザスキャナを提供するための技術について説明する。さまざまな例では、これは、支持要素を備える走査モジュールが提供されることで達成される。ここで、支持要素は、基部と、鏡面を固定するように構成されたインターフェース要素と一体的に形成される。
一体的に形成された設計のために、基部を介して特に強い力の束を支持要素に伝達することを達成することが可能である。それによって、支持要素の1つ又は複数の運動自由度を特に効率的に励起することができる。それによって、支持要素が特に大きな振幅で運動を実施することを次に達成することができる。それによって、大きな走査角を実現することができる。さらに、例えば、非一体的に形成された設計にて使用する必要があるであろう接着剤をはじめとする接続手段が裂けるか撓み、それによって走査モジュールを損傷することが回避される。
走査モジュールのさまざまな部分を一体的に形成するために、MEMS技術を使用することができる。例えば、走査モジュールは、ウェハからエッチング技術によって製造してもよい。ウェハは、例えば、500μmの厚さを有することができる。例えば、湿式化学エッチング又は乾式エッチングの技術、例えば、反応性イオンエッチング(RIE)、例えば、乾式RIE(DRIE)を使用してもよい。ウェハは、例えば、シリコンウェハ又はシリコン・オン・インシュレータ(SOI)ウェハとすることができる。絶縁体は、ウェハの表面下約100μmに配置してもよい。ここで、絶縁体は、例えば、エッチングストップとして作用することができる。ここで、走査モジュールのさまざまな部分を解放するために、前面エッチング及び/又は背面エッチングを使用することが可能である。例えば、リソグラフィによってウェハ上にエッチングマスクを形成することが可能であろう。このようにして、特に、走査モジュールのさまざまな部分は、単一片を形成するように/一体的に形成されるように設計することができ、場合によっては単結晶になるようにも形成されるように設計することができる。
以下では、このほか、特に大きな走査角を実現することができるレーザスキャナを提供するための技術が説明される。これは、支持要素が、鏡面に直交する0.7mm以上の延長部を有するという点でさまざまな例で達成される。このため、支持要素は、従来のMEMSベースのマイクロミラーと比較して、鏡面の平面内に延在するだけではなく、鏡面に直交する重要な延長部を有する。例えば、支持要素は、長手方向軸に沿って棒状になるように設計されてもよい。ここで、長手方向軸は鏡面に直交する成分を有する。ここで、支持要素は、釣合重りを実装するために断面積の局所的な変化を有してもよい。
そのような技術によって、鏡面が特に自由に動くことができることを達成することが可能である。それによって、大きな振幅の運動を達成することができ、それによって次に大きな走査角度が可能になる。
図1Aは、走査モジュール100に関する態様を図示する。走査モジュール100は、基部141、2つの支持要素101、102及びインターフェース要素142を備える。ここで、基部141、支持要素101、102及びインターフェース要素142は一体的に形成される。支持要素101、102は、1つの平面(図1Aの紙面)内に設計される。図1Aの例では、支持要素101、102は直線状に設計される。即ち、静止状態では、支持要素101、102は湾曲も屈曲もしていない。本明細書に記載のさまざまな例では、対応する直線状の棒状構成の支持要素を使用することができる。
例えば、基部141、支持要素101、102及びインターフェース要素142は、シリコンウェハ(又は別の半導体基板)をエッチングすることによるMEMSプロセスによって得ることが可能であろう。そのような場合、基部141、支持要素101、102及びインターフェース要素142は、特に単結晶であるように設計することができる。
2つの隣接する支持要素101、102間の距離は、少なくとも2つの支持要素のうちの少なくとも1つの長さ211の2%〜50%の範囲内、場合によっては10%〜40%の範囲内、さらに場合によっては12%〜20%の範囲内であることが可能であろう。少なくとも2つの支持要素は、10%以下、場合によっては2%以下、さらに場合によっては0.1%以下だけ互いに異なる長さ211を有することが可能であろう。それによって、特に大きな振幅の対応する運動自由度を達成することができる。例えば、支持要素101、102の長手方向軸111、112が、それぞれ対をなして、45°以下、場合によっては10°以下、さらに場合によっては1°以下の角度を形成することが可能であろう。支持要素101、102は、中心軸220に関して回転対称に配置される。図1Aの例では、これは2回回転対称である。
このほか、走査モジュール100が、単一の支持要素のみ、あるいは3つ以上の支持要素を有することが可能であろう。
図1Aはこのほか、レーザスキャナ99に関する態様を図示する。レーザスキャナ99は、走査モジュール100と鏡150とを備える。図1Aの例では、鏡150は、光180の高い反射率(例えば、厚さ80〜250nmのアルミニウム又は金にて、例えば、波長950μmで>95%、場合によっては>99%、さらに場合によっては>99.999%)を有する鏡面151を前面に形成し、基部141、支持要素101、102及びインターフェース要素142と一体的には形成されない。例えば、鏡150はインターフェース要素142に接着してもよい。インターフェース要素142は、実際には鏡面151を固定するように構成することができる。この目的のために、例えば、インターフェース要素142は、鏡150の対応する接触面を固定するように構成される接触面を有してもよい。鏡150をインターフェース要素142に接続するために、例えば、接着、はんだ付けなどの技術のうちの1つ以上を使用することができるであろう。
インターフェース要素142と鏡面151との間には、鏡150の裏側152が配置される。インターフェース要素142は、鏡150の裏側152に配置される。図1から、支持要素が鏡150の裏側152から基部141まで延びていることがわかる。それによって、従来のMEMSアタッチメントと同じような空間集約的なフレーム様構造体を回避することができる。このため、鏡150は、インターフェース要素142を介して支持要素101、102に接続することができる。それによって、ツーピース製造が可能であり、その結果、従来のMEMSアタッチメントと同じような複雑な一体化された裏側構造化が必ずしも生じない。
そのような技術によって、例えば、10mm2以上、場合によっては15mm2以上の大きい鏡面を実装することができる。それによって、鏡面151を検出器開口としても使用するLIDAR技術の文脈にて、高い精度及び範囲を達成することができる。
図1Aの例では、支持要素101、102は鏡面151に直交する延長部を有する。この延長部は、図1Aの例では、例えば、約2〜8mmであってもよい。支持要素は、対応する長手方向軸111、112に沿って特に棒状になるように設計される。図1Aでは、鏡面151の面法線155が表される。長手方向軸111、112は、面法線155に対して平行に配向される、即ち、この面法線と0°の角度を形成する。
このため、鏡面151に直交する支持要素101、102の延長部は、支持要素101、102の長さ211に等しい。一般に、支持要素101、102の長さ211は、2mm以上、場合によっては4mm以上、さらに場合によっては6mm以上になることが可能であろう。例えば、支持要素101、102の長さが20mm以下、場合によっては12mm以下、さらに場合によっては7mm以下であることが可能であろう。複数の支持要素が使用される場合、支持要素はすべて同じ長さを有することができる。
鏡面151に対する長手方向軸111、112の相対的な向きに応じて、(面法線155に平行な投影だけが考慮されることから、)鏡面151に直交する支持要素101、102の延長部を長さ211よりも短くすることも可能であろう。一般に、鏡面151に直交する支持要素101、102の延長部が0.7mm以上にすることが可能であろう。そのような値は、走査モジュール100を製造することができるウェハの典型的な厚さよりも大きい。これにより、光180に対する特に大きな走査角度を実現することができる。
支持要素101、102は、例えば、長方形の断面を有してもよい。支持要素101、102はこのほか、正方形の断面を有してもよい。しかし、例えば、円形、三角形などの他の断面形状も可能であろう。支持要素101、102の断面の典型的な一辺の長さは、50μm〜200μmの範囲内とすることができ、場合によっては約100μmとすることができる。一般に、断面の短辺は、断面の長辺の50%以上であってもよい。これは、支持要素101、102が平坦な要素として設計されていなくてもよいことを意味する。このようにして、支持要素101、102の領域内の材料が、損傷を受けることなく十分に強い張力を吸収することができることが確実なものになる。しかし、同時に、支持要素101、102の領域の材料の形状誘起弾性は、基部141に対するインターフェース要素142の動きを可能にするのに十分なほど高い値をとることができる。
例えば、インターフェース要素142、ひいては鏡150を移動させるために、支持要素101、102の捻れモード及び/又は横モードを使用することができる。それによって、光の走査を実施することができる(図1Aでは、支持要素101、102の静止状態が表される)。
図1Aの例では、走査モジュール102は、1つの平面(図1Aの紙面)に配置された支持要素101、102を備える。2つの支持要素101、102を使用することによって、走査モジュール100は特に高い堅牢性を備えた状態で実装することができる。特に、それによって、各支持要素101、102の張力は減少することがある。一方、単一の支持要素の場合、光180の二次元走査を特に十分に可能にすることが可能であることがある。
図1Bは、走査モジュール100に関する態様を図示する。走査モジュール100は、基部141、2つの支持要素101、102及びインターフェース要素142を備える。ここで、基部141、支持要素101、102及びインターフェース要素142は一体的に形成される。
図1Bの例はここでは基本的に図1Aの例に対応する。しかし、図1Bの例では、鏡150は、インターフェース要素142又は支持要素101、102及び基部141と一体的に形成される。可能な限り最大の鏡面151を達成するために、図1Bの例では、インターフェース要素142の中央領域を超えた突出部が設けられる。それによって、走査モジュール100と鏡150との間の力の束を接着剤を介して伝達する必要がないことを達成することができる。
図1Cは、走査モジュール100に関する態様を図示する。走査モジュール100は、基部141、2つの支持要素101、102及びインターフェース要素142を備える。ここで、基部141、支持要素101、102及びインターフェース要素142は一体的に形成される。
図1Cの例はここでは基本的に図1Bの例に対応する。図1Cの例では、鏡150及びインターフェース要素142は、全く同一の要素によって実装される。鏡面151はインターフェース要素142に直接取り付けられる。これは特に簡単な設計を可能にする。
図2は、走査モジュール100に関する態様を図示する。走査モジュール100は、基部141、2つの支持要素101、102及びインターフェース要素142を備える。ここで、基部141、支持要素101、102及びインターフェース要素142は一体的に形成される。
図2の例はここでは基本的に図1Aの例に対応する。しかし、図2の例では、支持要素101、102の長手方向軸111、112は鏡面151に直交するように配向されていない。図2では、鏡面151の面法線155と長手方向軸111、112との間の角度159が表される。図2の例では、角度159は45°であるが、一般には、−60°〜+ 60°の範囲内、あるいは場合によっては−45°±15°の範囲内、あるいは+45°±15°の範囲内、即ち、実質的に45°であってもよい。
特に、図2では、光180の1つのビーム経路が支持要素101、102の長手方向軸111〜112に平行に延び、鏡面151による偏向の前後に光180の追加のビーム経路が長手方向軸111〜112に直交して延びる。一般に、光180のビーム経路は中心軸220と平行に延びることができる。
長手方向軸111、112に対する鏡面151のそのような傾斜は、支持要素101、102の捻れモードが鏡150を移動させるために使用されるときに特に有利であることがある。次いで、光180の潜望鏡のような走査を実施することができる。
捻れモードによる潜望鏡のような走査は、鏡150が検出器開口としても使用される限りは、検出器開口の大きさが走査角度に依存しないという利点を有する。入射光と鏡150との間の角度は実際には走査角度には依存しない。これは、鏡の傾斜に起因して、検出器開口の大きさ、ひいては測定の感度が、走査角度の関数として変化する参照実装とは異なる。
図3は、走査モジュール100に関する態様を図示する。走査モジュール100は、基部141、2つの支持要素101、102及びインターフェース要素142を備える。ここで、基部141、支持要素101、102及びインターフェース要素142は一体的に形成される。図3は走査モジュール100の斜視図である。
特に、図3では、前面エッチングの方向1901と背面エッチングの方向1902とがどのように配向しているかが示される。例えば、走査モジュール100は、方向1901、1902に沿ってSOIウェハを適切に2段階エッチングすることによって製造されてもよい。絶縁体とシリコンとの間の境界面は、支持要素101、102を形成してもよい。
例えば、ここで、ウェハ表面は方向1901、1902に直交して配向されてもよい。図1A、図1B、図1C、図2と図3との比較から、鏡面151はウェハ面に直交して配向されていないことがわかる。それによって、少なくとも1つの支持要素101、102の特に大きな長さ211を可能にすることができる。次いで、これにより、大きな走査角度が可能になる。
図3の例では、基部141及びインターフェース要素142の厚さ1998は、支持要素101、102の厚さ1999とは異なる。他の例では、基部141、インターフェース要素142及び支持要素101、102が同じ厚さを有するのは可能であろう。これは、MEMS構造化のエッチング方向、即ち、方向1901、1902での前面構造化及び背面構造化に関するウェハ法線に直交する方向での厚さ1998、1999に関するものである。ウェハ法線は通常、特定の結晶方向と相関している。
図4は、走査モジュール100に関する態様を図示する。走査モジュール100は、基部141、2つの支持要素101、102及びインターフェース要素142を備える。ここで、基部141、支持要素101、102及びインターフェース要素142は一体的に形成される。図4は走査モジュール100の斜視図である。
図4の例は基本的に図3の例に対応する。図4の例では、基部141は、中央領域145と、中央領域145の両側に配置された2つの縁部領域146と、を備える。支持要素101、102は中央領域145に接続される。中央領域145及び縁部領域146はいずれも一体的に形成される。
図3の例では、縁部領域146は、中央領域145よりも実質的に薄い厚さを有する。例えば、縁部領域146の厚さは、中央領域145の厚さの30%以下であってもよい。縁部領域146の厚さが減少しているため、縁部領域が中央領域145よりも大きな形状誘起弾性を有することを達成することができる。一般に、縁部領域146が中央領域145よりも大きな形状誘起弾性を達成するために他の手段を採用してもよい。例えば、弾力性を提供する凹部又は溝を設けてもよい。
縁部領域146は、圧電アクチュエータとの接続を確立するために使用することができる。ここで、中央領域145は支持要素101、102との接続を確立する。
図5Aはレーザスキャナ99に関する態様を図示する。レーザスキャナ99は、例えば、本明細書に記載されるさまざまな他の例に従って構成され得る走査モジュール100を備える(ただし、図5Aでは、単一の支持要素101のみを有する走査モジュール100が例として表される)。
図5Aは、圧電アクチュエータ310、320に関する特定の態様を図示する。さまざまな例では、圧電屈曲アクチュエータ310、320を支持要素101の励起に使用することができる。
例えば、一般に、第1及び第2の圧電屈曲アクチュエータを使用することができる。第1の圧電屈曲アクチュエータ及び/又は第2の圧電屈曲アクチュエータをプレート形状の設計とすることが可能であろう。一般に、圧電屈曲アクチュエータの厚さを、例えば、200μm〜1mmの範囲内、場合によっては300μm〜700μmの範囲内とすることができる。例えば、第1の圧電屈曲アクチュエータ及び/又は第2の圧電屈曲アクチュエータが、複数の圧電材料の交互配置を含む層構造体を有することが可能であろう。圧電屈曲アクチュエータは、さまざまな強度の圧電効果を有することができる。それによって、温度変化中のバイメタル板の屈曲と同じように、屈曲を引き起こすことができる。例えば、第1の圧電屈曲アクチュエータ及び/又は第2の圧電屈曲アクチュエータを固定位置に固定することが可能である。次いで、固定位置の反対側の端部を、第1の圧電屈曲アクチュエータ及び/又は第2の圧電式屈曲アクチュエータの屈曲又は湾曲の結果として移動させることができる。
圧電屈曲アクチュエータを使用することによって、特に効率的で強力な励起を達成することができる。圧電屈曲アクチュエータは、実際には、基部141を移動させることができ、特に、少なくとも1つの支持要素の捻れモードを励起するために、この基部を傾けることができる。さらに、励起のための装置の高集積化を達成することが可能であり得る。これは、必要な設置スペースを特に小さくなるように寸法設定できることを意味し得る。
特に、図5Aの例では、圧電アクチュエータ310、320は圧電屈曲アクチュエータとして設計される。これは、圧電屈曲アクチュエータ310、320の電気接点に張力を付与することによって、圧電屈曲アクチュエータ310、320の屈曲又は湾曲がその長手方向軸319、329に沿って生じることを意味する。この目的のために、圧電屈曲アクチュエータ310、320は層構造体を有する(図5Aには示されていないが、紙面に直交して配向される)。このようにして、圧電屈曲アクチュエータ310、320の端部315、325を、長手方向軸319、329にそれぞれ直交する固定部位311、321に対して偏向させる(図5Aの例では、偏向は紙面に直交するように方向付けられる)。圧電屈曲アクチュエータ310、320の偏向399は、図6Aに表される屈曲の結果としてのものである。
図6Aは圧電屈曲アクチュエータ310、320の側面図である。図6Aは、例えば、駆動信号又は張力/湾曲を受けることなく静止位置にある圧電屈曲アクチュエータ310、320を示す。
再び図5Aに関して、例えば、311、321の固定部位は、圧電屈曲アクチュエータ310、320とレーザスキャナ99の(図5Aには示されていない)ハウジングとの間に堅固な接続を確立してもよい。
基部141は、長手方向軸319、329の長手方向延長部を有してもよい。この延長部は長手方向軸319、329に沿って圧電屈曲アクチュエータ310、320の長さの2〜20%の範囲内であり、場合によっては5〜15%の範囲内である。それによって、十分に強い励起を達成することができる。このとき、基部141は、圧電屈曲アクチュエータ310、320の動きを比較的わずかしか減衰させない。
図5Aの例では、圧電屈曲アクチュエータ310、320は互いに実質的に平行に配置される。このほか、長手方向軸319、329の互いに対する傾斜が、特にその傾斜が1つの平面内で生じる限り、可能であろう。
図5Aの例から、圧電屈曲アクチュエータ310、320と支持要素101との接続が、基部141の縁部領域146を介して実施されることが分かる。このような縁部領域146は弾性を有しているため、屈曲399は、吸収することができ、基部141の偏向を招く。それによって、基部141を介して結合方式でインターフェース要素101の1つ又は複数の運動自由度を励起することができる。それによって、特に効率的で省スペースの励起が達成される。
図5Aの例では、圧電屈曲アクチュエータ310、320はインターフェース要素142から離れる方向に延びる。しかし、このほか、圧電屈曲アクチュエータ310、320を、その長さの少なくとも50%に沿ってインターフェース要素142に向かって延ばすことが可能であろう。それによって、特にコンパクトな構成を達成することができる。これは図5Bに示される。
図5Bは、レーザスキャナ99に関する態様を図示する。レーザスキャナ99は、例えば、本明細書に記載の他のさまざまな例に従って構成され得る走査モジュール100を備える(ただし、図5Bでは、単一の支持要素101のみを有する走査モジュール100が表される)。
図5Bの例はここでは基本的に図5Aの例に対応する。しかし、ここで、圧電屈曲アクチュエータ310、320は、インターフェース要素142に向かって、あるいは少なくとも1つの支持要素101の自由に移動可能な端部に向かって延びる。それによって、光スキャナ99の特にコンパクトな構造体を達成することができる。
図5A、図5B、図6Aと図4との比較から、縁部領域146を介した励起の場合、複数の支持要素101、102の結合励起が生じることがわかる。例えば、圧電屈曲アクチュエータが、基部141を通って導かれる力の束を介して全支持要素101、102を共に励振することを達成することができる。これに対応して、これは、磁場コイルの共通の磁場によって全支持要素101、102に接続された磁性材料に力の束が付与される点で、達成されてもよい。結合励起のそのような技術は、エネルギー効率が良好であって省スペースの励起が可能になるという利点を有する。さらに、結合により、さまざまなアクチュエータを位相コヒーレンスで動作させる必要がある状態を防止することができ、これは実施を単純化する。結合励起により、特に結合捻れモード及び/又は結合横モードを励起することができる。
アクチュエータは、運動の自由度を励起する直接的な力作用のために構成することができる、即ち、例えば、静電櫛歯構造体を有する参照実装の場合と同じように、パラメトリック励起の使用を回避することができる。
一方、図5A、図5B及び図6Aの例では、長手方向軸319、329は支持要素101の長手方向軸と平行に配向される。このほか、他の例では、圧電屈曲アクチュエータの長手方向軸319、329を支持要素101の長手方向軸に直交して配置することが可能であろう。これは図6Bに表される。一般に、長手方向軸319、329は、少なくとも1つの支持要素の長手方向軸と90°±20°、場合によっては90°±5°、さらに場合によっては90°±1°の角度を形成してもよい。
図7は、レーザスキャナ99に関する態様を図示する。レーザスキャナ99は、例えば、マイクロプロセッサ又は特定用途向け集積回路(ASIC)として実装され得る制御ユニット4001を備える。制御ユニット4001はこのほか、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)として実装してもよい。制御ユニット4001は、ドライバ4002に制御信号を出力するように構成される。例えば、制御信号はデジタル形式又はアナログ形式で出力されてもよい。
ドライバ4002は、次に、1つ又は複数の電圧信号を生成し、圧電アクチュエータ310、320の対応する電気接点に電圧信号を出力するように構成される。電圧信号の典型的な振幅は50Vから250Vの範囲内にある。
圧電アクチュエータ310、320は、次に、例えば図5及び図6に関して上記したように、走査モジュール100に結合される。それによって、走査モジュール100、特に走査モジュール100の1つ又は複数の支持要素101、102の1つ又は複数の運動自由度を励起することができる。それによって、鏡面151が偏向される。それによって、レーザスキャナ99の周囲領域は光180によって走査することができる。
図8は、本明細書に記載のさまざまな例に従って圧電アクチュエータ310、320を制御するために使用することができる信号形式800に関する態様を図示する。例えば、信号形式800はドライバ4002によって出力することができる。図8は、特に信号形式800の振幅を時間の関数として描画している。
図8の例では、圧電屈曲アクチュエータ310を制御するのに使用される信号寄与811(実線)が表される。さらに、図8の例では、圧電屈曲アクチュエータ320を制御するのに使用される信号寄与821(破線)が表される。図8の例から、信号寄与811、821は、位相がずれているように構成されることがわかる。図8の例では、これは、信号寄与811、821が同一振動数のほか、180°の位相シフトを有することを意味する。
それによって、圧電屈曲アクチュエータ310が湾曲するか上方へ移動(湾曲するか下方へ移動)するのに対し、圧電屈曲アクチュエータ320が湾曲するか下方へ移動(湾曲するか上方へ移動)することを達成することができる。それによって、基部141が(1つ又は複数の支持要素101、102の中心軸220に対して)左及び右に交互に傾斜することを次に達成することができる。このため、そのような信号形式800の構成により、1つの支持要素又は支持要素101、102の捻れモードの特に効率的な励起を達成することができる。
図9は、本明細書に記載のさまざまな例に従って圧電屈曲アクチュエータ310、320を制御するのに使用することができる信号形式800に関する態様を図示する。図9は、特に信号形式800の振幅を時間の関数として描画している。
図9の例では、圧電屈曲アクチュエータ310を制御するのに使用される信号寄与812(実線)が表される。さらに、図9の例では、圧電屈曲アクチュエータ320を制御するのに使用される信号寄与822(破線)が表される。図9の例から、信号寄与812、822は同相であるように構成されることがわかる。図9の例では、これは、信号寄与812、822が同一振動数と0°の位相シフトを有することを意味する。いくつかの例では、同相信号寄与812、822が振幅変調を有することが可能であろう。
同相信号寄与812、822により、圧電屈曲アクチュエータ310が湾曲するか上方へ移動(湾曲するか下方へ移動)するのに対し、圧電屈曲アクチュエータ320が湾曲するか上方へ移動(湾曲するか下方へ移動)することを達成することができる。その結果、次に、(中心軸220に対して)基部141を上下に交互に移動させることを達成することができる。このため、信号形式800のそのような構成によって、1つの支持要素又は支持要素101、102の横モードの特に効率的な励起が生じることがある。
いくつかの例では、信号寄与811、821を、812、822にて信号寄与と時間的に重ね合わせて適用することが可能であろう。これは、単一の支持要素のみが使用される場合に特に望ましい可能性がある。次いで、少なくとも1つの支持要素の捻れモードと横モードとの時間的かつ空間的重ね合わせを得ることができる。それによって、二次元走査領域が走査され、光が単一の鏡面で偏向されることを達成することができる。これにより、レーザスキャナ99を特に省スペースで統合することができる。
他の例では、このほか、異相信号寄与811、821又は同相信号寄与812、822のいずれかを適用することが可能であろう。これは、複数の支持要素が使用される場合、特に望ましい可能性がある。次に、少なくとも1つの支持要素の捻れモード又は横モードのいずれかを励起することができる。それによって、鏡面での偏向により、一次元走査領域を走査することができる。それにもかかわらず、二次元走査領域を走査するために、例えば、2つのレーザスキャナが光を順次偏向することが可能であろう。ここでは、2つのレーザスキャナは同期して動作させることができる。
しかし、以下では、少なくとも1つの支持要素のさまざまな運動自由度の時間的かつ空間的な重ね合わせが二次元走査領域を走査するために使用されるシナリオを主に参照する。
信号寄与811、812、821、822の典型的な振動数が、例えば、50Hz〜1.5kHzの範囲、場合によっては200Hz〜1kHzの範囲、さらに場合によっては500Hz〜700Hzの範囲である。このようにして、適切な走査振動数を達成することができる。
図8及び図9の例では、圧電屈曲アクチュエータ310、320の励起に対して、異相信号寄与811、821が同相信号寄与812、822とほぼ同じ振動数を有するシナリオが図示される。一般に、異相信号寄与811、821が同相信号寄与812、822の第2の振動数の95〜105%の範囲の第1の振動数を有することが可能であろう。信号形式800の振動数のそのような実施によって、少なくとも1つの支持要素101、102のさまざまな運動自由度の特に効率的な重ね合わせ図形を達成することができる。
特に、重ね合わせ図形の結節点によって走査領域の特定の領域を複数回走査することなく、高いリフレッシュレートを達成することができる。特に、信号形式800の振動数のそのような実施は、振動数空間での少なくとも1つの支持要素101、102のさまざまな励起運動自由度の縮退が存在するという事実を利用することができる。例えば、少なくとも1つの支持要素101、102の捻れモードの振動数及び少なくとも1つの支持要素101、102の横モードの振動数の縮退を、少なくとも1つの支持要素101、102の長さ211、少なくとも1つの支持要素101、102及び/又は少なくとも1つの支持要素101、102に取り付けられた釣合重りの慣性モーメント並びにインターフェース要素142及び/又は鏡150の慣性モーメントといったパラメータのうちの1つ以上の適切な構成によって達成することができる。
しかし、他の例では、同相信号寄与812、822の第2の振動数以外の第1の振動数を異相信号寄与811、821が有することが可能であろう。例えば、異相信号寄与811、821の第1の振動数は、同相信号寄与812、822の第2の振動数の45〜55%の範囲、即ち、第2の振動数の約半分であってもよい。他の例では、第1の振動数はこのほか、第2の振動数の2倍であってもよく、全く異なる値であってもよい。少なくとも1つの支持要素101、102のさまざまな運動自由度であって、異相信号寄与811、821と同相信号寄与812、822によって励起される運動自由度間の縮退のそのような排除によって、対応する運動自由度間の非線形相互作用を回避することができる。例えば、横モード及び/又は捻れモードによるパラメトリック発振器の形成を回避することができる。それによって、少なくとも1つの支持要素101、102の特に標的を定めた励起を達成することができる。
異相信号寄与811、821と同相信号寄与812、822とを重ね合わせることによって、圧電屈曲アクチュエータ810上の信号形式800が、圧電屈曲アクチュエータ820上の信号形式800に対する特定の位相シフトを有することを達成することができる。この位相シフトは、例えば、互いに対する同相信号寄与811、821及び異相信号寄与812、822の相対振幅の関数として変化させることができる。言い換えれば、実際の信号形式800は、同相信号寄与811、821と、異相信号寄与812、822とに分解することができる。いくつかの例では、信号形式800を生成するのに使用されるドライバが、同相信号寄与811、821と異相信号寄与812、822との重ね合わせを既に生成していることがある。
図10は、本明細書で説明されたさまざまな例に従って圧電屈曲アクチュエータ310、320を制御するのに使用することができる信号形式800に関する態様を図示する。図10は、特に信号形式800の振幅を時間の関数として描画している。
図10の例は基本的に図8の例に対応する。ただし、図10の例では、信号寄与811、821はそれぞれ、DC部分801を有する。いくつかの例では、このほか、信号寄与811、821のうちの1つのみがDC部分801(図10の水平方向の破線)を有することが可能であろう。いくつかの例では、このほか、例えば、大きさ及び/又は表示の観点から、2つの信号寄与811、821が異なる寸法のDC部分801を有することが可能であろう。
DC部分801を設けることにより、少なくとも1つの支持要素101、102のバイアス、即ち、少なくとも1つの支持要素101、102のDC偏向が達成されることを達成することができる。それによって、例えば、少なくとも1つの支持要素のオフセット及び/又は対応するスキャナの視野の特定を補償するか考慮に入れることができる。
図11は、本明細書で説明されるさまざまな例に従って圧電屈曲アクチュエータ310、320を制御するのに使用することができる信号形式800に関する態様を図示する。図11は、特に信号形式200の振幅を時間の関数として描画している。
図11の例は基本的に図9の例に対応する。ただし、図11の例では、信号寄与812、822はそれぞれ、DC部分801を有する。一般に、信号寄与812、822のうちのいくつかのみがDC部分801を有することが可能である。このほか、さまざまな信号寄与がさまざまなDC部分を有することがある。
図12は、信号寄与812、822の振幅変調に関する態様を図示する。特に、図12は信号寄与812、822の振幅を時間の関数として図示する。
図12の例では、重ね合わせ図形を走査するのに必要な期間860が表される。これは、期間860がレーザスキャナ99のリフレッシュレートに対応し得ることを意味する。
図12から、同相信号寄与812、822の振幅は、期間860の間、時間の関数として単調に連続的に増加することがわかる。しかし、振幅はこのほか、段階的に増加する可能性がある。振幅はこのほか、単調に減少する可能性がある。
図12はこのほか、信号寄与811、821の振幅変調に関する態様を図示する。図12から、異相信号寄与811、821の振幅は変化しないことがわかる。
そのような技術によって、レーザ光の特に効率的な走査を実施することができる。特に、結節点を持たないか、少なくともいくつかの結節点しか持たない重ね合わせ図形が得られる可能性がある。それによって、広い走査領域を高いリフレッシュレートで走査することができる。
急上昇なしの連続振幅変調が選択された場合に特に良好な結果が達成され得ることが観察された。特に正弦波又は余弦波の振幅変調の場合、特に良好な結果を達成することができる。次に、特に、非線形効果が特に十分に抑制される。特に明確に定義された重ね合わせ図形を得ることができる。
図13は重ね合わせ図形900に関する態様を図示する。図13は、重ね合わせ図形900によって画定される走査領域915(図13の点線)に関する特定の態様を図示する。図13はここで、少なくとも1つの支持要素101、102の第1の運動自由度501によって達成することができる走査角度901を示す。図13はこのほか、少なくとも1つの支持要素101、102の第2の運動自由度502によって達成することができる走査角度902を示す(走査角度は、例えば、図1にも示される)。
例えば、第1の運動自由度501が、少なくとも1つの支持要素101、102の横モードに対応することが可能であろう。次に、横モード501を同相信号寄与812、822によって励起することが可能であろう。これに対応して、運動自由度902が少なくとも1つの支持要素101、102の捻れモードに対応することが可能であろう。次に、捻れモード502を異相信号寄与811、821によって励起することが可能であろう。
図13の例による重ね合わせ図形900は、横モード501と捻れモード902が同一振動数である場合に得られる。さらに、図13の例による重ね合わせ図形900は、次に、期間860の間に横モード501の振幅が同相信号寄与812、822の振幅変調(図12と比較)によって増大される場合に得られる。それによって、実際には、「開いた眼」の形態の重ね合わせ図形900が得られる。即ち、横モード501の振幅が増大するほど、走査角度901が大きくなる(図13の垂直の点線矢印で表される)。それによって、走査線を得ることができ(図13の水平の点線矢印)、走査線によってレーザスキャナ99の周囲を走査することができる。光パルスを繰り返し放射することによって、さまざまな像点951を次に得ることができる。複数の結節点を有する重ね合わせ図形が避けられ、これによって特に高いリフレッシュレートを達成することができる。さらに、結節点間の特定の領域が走査されない状態が回避される。
図14は、運動自由度501、502の共鳴曲線1301、1302に関する態様を図示する。共鳴曲線は、例えば、図13の例による重ね合わせ図形900を実現することができる。図14はここでは、それぞれの運動自由度501、502の励起振幅を図示する。少なくとも1つの支持要素101、102のさまざまな運動自由度501、502の時間的かつ空間的な重ね合わせが二次元走査のために望まれる場合、図14の例による共鳴スペクトルが特に望ましい可能性がある。
横モード501の共鳴曲線1301は最大値1311(実線)を有する。図14ではこのほか、捻れモード502の共鳴曲線1302が表される(破線)。共鳴曲線1302は最大値1312を有する。
捻れモード502の最大値1312は、横モードの最大値1311よりも低い振動数にあり、これは、例えば、最低次数の横モード501であってもよい。このため、捻れモード502はシステムの基本モードを形成することができる。それによって、走査モジュールが振動などのような外部の干渉の影響に対して特に頑強であることを達成することができる。これは、そのような外部励起が、典型的には横モード501を特に効率的に励起するが、一方で、捻れモード502を特に効率的に励起しないためである。
例えば、共鳴曲線1301、1302はローレンツ型であってもよい。これは、対応する運動自由度501、502が調和振動子によって記述できる場合に当てはまるであろう。
最大値1311、1312は、振動数に関して互いに移行される。例えば、最大値1311、1312間の振動数間隔は5Hzから20Hzの範囲内であってもよい。
図14ではこのほか、共鳴曲線1301、1302の半値全幅1321、1322が表される。典型的には、半値全幅は、対応する運動自由度501、502の減衰によって定義される。図14の例では、半値全幅1321、1322は同一である。しかし、一般に、半値全幅1321、1322は互いに異なってもよい。いくつかの例では、半値全幅1321、1322を増大させるためにさまざまな技術を使用することができる。例えば、対応する接着剤を提供してもよい。接着剤を提供した部位のうちの特定の部位は、例えば、圧電屈曲アクチュエータ310、320と基部141との間に配置される。
図14の例では、共鳴曲線1301、1302は、(斜線で示す)重複領域1330を有する。これは、横モード501と捻れモード502が縮退していることを意味する。重複領域1330では、共鳴曲線1301と共鳴曲線1302の両方が有意な振幅を有する。例えば、重複領域での共鳴曲線1301、1302の振幅が、それぞれの場合にそれぞれの最大値1311、1312での対応する振幅の10%以上、場合によってはそれぞれ5%以上、さらに場合によってはそれぞれ1%以上であることが可能であろう。重複領域1330によって、2つの運動自由度501、502を結合方式で励起することができる、即ち、それぞれの場合に振動数1399にて半共鳴方式で励起することができることを達成することができる。振動数1399は2つの最大値1311、1312の間である。それによって、時間的かつ空間的な重ね合わせを達成することができる。しかし、その一方で、2つの運動自由度501、502の間を結合することによって非線形効果を抑制するか回避することができる。
図15は、運動自由度501、502の共鳴曲線1301、1302に関する態様を図示する。図15の例では、2つの運動自由度501、502には重複領域がない。退縮が除去されている。このため、励起振動数1399が用いられる場合、捻れモード502のみが励起される。これは、走査モジュールが一次元走査のみを実施することになる場合、望ましいことである可能性がある。これは、特に2つ以上の支持要素が用いられる場合に望ましいことである可能性がある。
例えば、運動自由度502は捻れモードに対応することがある。捻れモード502は、運動学的システムの基本モードを形成することができ、即ち、この運動自由度より小さな固有振動数を有する追加の運動自由度が存在しないようにすることが可能である。
最大値1312の側部への半共鳴励起により、非線形効果を防止することができる。
共鳴曲線1301、1302を調整するか移行するために、例えば、少なくとも1つの支持要素101、102と一体的に形成することができる1つ又は複数の釣合重りを設けることができる。対応する例を図16に表す。
図16の例は基本的に図1の例に対応する。ただし、図16の例では、支持部材101、102には釣合重り1371、1372が設けられる。釣合重り1371、1372は支持要素101、102と一体的に形成される。捻れモード502の振動数は、釣合重り1371、1372により変えることができる。釣合重り1371、1372は、棒状支持要素101、102の断面の局所的拡大に対応する。
図17は、レーザスキャナ99に関する態様を図示する。図17の例では、第1の対の支持要素101-1、102-1及び第2の対の支持要素102-1、102-2を備える走査モジュール100が表される。第1の対の支持要素101-1、102-1は平面内に配置される。このほか、第2の対の支持要素101-1、102-2が別の平面内に配置される。このような平面は互いに平行に配置され、互いにずれている。
支持要素の各対はここでは対応する基部141-1、141-2及び対応するインターフェース要素142-1、142-2に連動する。2つのインターフェース要素142−1、142−2はここでは鏡150との接続を確立する。このようにして、複数の支持要素を有し、特に安定した走査モジュール100が提供されることを達成することができる。特に、走査モジュール100は、さまざまな平面に配置される支持要素を備えることができる。これにより、特に高い堅牢性を実現することができる。
図17からこのほか、基部141-1は基部141-2と一体的に形成されていないことがわかる。さらに、インターフェース要素142-1はインターフェース要素142-2と一体的に形成されていない。支持要素101-1、102-1は、支持要素102-1、102-2と一体になるようには設計されていない。特に、上記のさまざまな部品がウェハの異なる領域から製造され、その後に例えば、接着又は陽極接合によって互いに接続されることが可能である。接続技術の他の例には、融着、融着又は直接接着、共晶接着、熱圧着及び接着剤接着が挙げられる。対応する接続面160に図17にて印を付けている。そのような技術によって、走査モジュール100を特に簡単に製造することができることを達成することが可能である。特に、走査モジュール100が全体的に、単一片の形態で製造されるか、ウェハから一体的に製造されることは必要ではない。代わりに、走査モジュール100は二段階の製造工程で製造することができる。しかし、同時に、これは堅牢性を著しく低下させる可能性はない。接続面160の面積が大きいことにより、基部141-1と基部141-2との間と、インターフェース要素142-1とインターフェース要素142-2との間とのそれぞれの特に安定した接続を生じさせることができる。
図17の例では、基部141-1は基部141-2に直接接続される。さらに、インターフェース要素142-1はインターフェース要素142-2に直接接続される。これは、支持要素101-1、101-2、102-1、102-2とは厚さが異なることによって可能になる(図3と比較)。他の例では、基部141-1、基部141-2、インターフェース要素142-1、インターフェース要素142-2及び支持要素101-1、101-2、102-1、102-2はいずれも、同一の厚さを有する。その結果、スペーサを介した接続が実施されてもよい(図17には示されていない)。
図17のシナリオでは、基部141-1、支持要素101-1、102-1及びインターフェース要素142-1を、対称面(接続面160も配置される面)での基部141-2、支持要素102-1、102-2及びインターフェース要素142-2上へのミラーリングによって再現することが可能である。それによって、対称性の高い構造体を実現することができる。特に、回転対称構造体を達成することができる。回転対称性は次数n=4、即ち、使用される支持要素101-1、101-2、102-1、102-2の数に等しい次数を有することができる。中心軸220に対するそのような対称的な構造体は、捻れモード502の励起に関して特に利点を有することがある。非線形性を回避することができる。
図18は、捻れモード502に関する態様を図示する。図18は、図17の例による走査モジュール100に対する捻れモード502の偏向を概略的に図示する(図18では、偏向した状態を実線で表し、休止状態を破線で表している)。
図18では、捻れモード502の回転軸220が表される。回転軸220は、基部141-1を基部141-2上に再現するか、支持要素101-1、101-2を支持要素102-1、102-2上に再現する対称面221内にある。
このため、複数の支持要素101−1、101−2、102−1、102−2は、両方が中心軸220に沿って互いに対して捻られ(I)、また、それぞれの場合でその長手方向軸に沿って個々に捻られる(II)。このため、捻れモード502はこのほか、支持要素101-1、101-2、102-1、102-2の結合捻れモード502と呼ばれる。これは、支持要素101-1、101-2、102-1、102-2の互いに対する幾何学的配置、即ち、特に支持要素101-1、101-2、102−1、102−2の互いに対する平行配置によって促進される。即ち、支持要素101−1、101−2、102−1、102−2の各々の長さと比較して各々の間の距離が非常に小さいものになることによって促進される。この結合捻れモード502は、支持要素101-1、101-2、102-1、102-2の平行運動学と呼ぶことができる。
図18の例では、支持要素101-1、102-1、101-2、102-2は、中心軸220に関して回転対称に配置される。特に、4回回転対称が存在する。回転対称の存在は、例えば、支持要素101−1、102−1、101−2、102−2のシステムを回転によってシステム自体と重ね合わせることができることを意味する。回転対称の次数は、360°の回転角当たり支持要素101-1、102-1、101-2、102-2のシステムをシステム自体と重ね合わせることができる頻度を示す。一般に、回転対称性はn回であり、ここでnは使用される支持要素の数を示してもよい。
高次の回転対称配置によって、以下の効果を達成することができる。捻れモード502の励起の場合、非線形性を低減するか抑制することができる。このことの妥当性は、次の例によって示すことができる。例えば、支持要素101-1、102-1、101-2、102-2は、長手方向軸と中心軸220がいずれも一平面にあるように配置してもよい。そのとき、回転対称性は2回になるであろう(図18の例のように4回にはならない)。そのような場合、直交横モード501(中心軸220に直交する異なる方向)は、異なる慣性モーメントのために異なる振動数を有する。このため、例えば、低振動数の横モードの方向は、捻れモード502が励起されるときの回転と共に回転する。それによって、固有振動数が回転角の関数として、即ち、時間の関数として変化するため、パラメトリック発振器が形成される。パラメトリック発振器の異なる状態間のエネルギー移動は非線形性をもたらす。高次の回転対称性が用いられるという点で、パラメトリック発振器の形成を防ぐことができる。好ましくは、支持要素は、捻れ角に対する固有振動数の依存性がないように配置される。
支持要素101−1、102−1、101−2、102−2の捻れモードの励起での非線形性を回避することによって、光の特に大きな走査角が捻れモード502によって達成され得ることを達成することができる。
支持要素101−1、102−1、101−2、102−2の中心軸220に沿った互いに対する捻れと、支持要素101−1、102−1、101−2、102−2の各々の長手方向軸に沿った捻れとは、基部141までの距離が増大するにつれて増大するほか、捻れ角が増大するにつれて増大する。例えば、捻れモード502の捻れ角が支持要素101−1、102−1、101−2、102−2間の角距離(図18の例では、4回回転対称のため90°)より大きい場合、支持要素101−1、102−1、101−2、102−2が互いに長手方向に重なり合って完全に捻れる。このため、一般に、捻れモード502の捻れ角は、360°/nよりも大きくすることができ、ここでnは回転対称の次数を表す。それによって、支持要素101-1、102-1、101-2、102-2の互いに対する捻れが促進される。この平行運動学は、同時に非線形効果が軽微であり、特に空間要求が低い状態で走査角度を大きくすることができる。
図19は、走査モジュール100に関する態様を図示する。図19の例では、走査モジュール101は、任意の釣合重り1371を有する単一の支持要素101を備える。このため、横モード501が励起されると、鏡面151の傾斜が生じる。これは図20に表される。図20では、特に最低次の横モード501が表される。他の例ではこのほか、光180の走査にさらに高次の横モードを使用することが可能であろう。その場合、支持要素101の長さ211に沿った特定の位置での支持要素101の偏向はゼロに等しくなるであろう(いわゆる偏向の結節点又は膨らみ)。
図21は、走査モジュール100に関する態様を図示する。図21の例では、走査モジュール101は一対の支持要素101、102を備える。支持要素は一平面(図21の紙面)内に配置される。横モード502がこの平面内で偏向して励起されると、鏡面151の傾斜は生じない。このため、光180の偏向は横モード502の励起による影響を受けない。これは図22に表される。それによって、振動に関するシステム固有の安定化を達成することができる。例えば、いずれも同一平面内にない3つ以上の支持要素が使用される場合、特に強い安定化を達成することができる。これは、例えば、図17の例による走査モジュール100の場合であろう。
図23は、走査モジュール100に関する態様を図示する。図23の例では、圧電アクチュエータ310、320は、例えば、蒸着プロセスによって支持要素101、102に直接付着される。それによって、運動自由度501、502の励起が基部141を介して生じないことを達成することができる。その代わりに、この励起は支持要素101、102の領域にて直接生じる。これは特に効率的で省スペースの励起を可能にすることができる。
励起とは別に、あるいは励起に加えて、対応する圧電層を用いて支持要素の曲率を検出することもできる。それによって、偏向角度901、902は特に正確に判定することができる。例えば、湾曲のさまざまな方向を検出するために、支持要素101、102の異なる側面に複数の圧電層を取り付けることができる。
図24は、走査モジュールの製造方法の一例のフローチャートである。例えば、図24による方法によって、本明細書に記載のさまざまな例による走査モジュール100を製造してもよい。
まず、ステップ5001では、ウェハ、例えば、Siウェハ又はSOIウェハ上に、リソグラフィによってエッチングマスクが形成される。ウェハは、例えば、500μmの厚さを有することができる。
次に、ステップ5002では、ウェハがエッチングされる。ここで、エッチングは、例えば、ウェハの前面及び/又は背面から実施することができる。このようにして、走査モジュール又は走査モジュールの一部(エッチングされた構造体)は、一体の自立構造体の形態で得られる。
ステップ5002では、エッチングはウェハの1つ又は複数の側面から実施することができる。例えば、まず、前面エッチングは、例えば、SOIエッチングストップと共に実施してもよい。次いで、例えば、基部の縁部領域に凹部を形成するために、背面エッチングを実施してもよい。それによって、縁部領域は高い形状誘起弾性を得ることができる。
場合によっては、その後に複数のエッチングされた構造体を接着又は陽極接合によって互いに接続してもよい(図17と図25を比較されたい)。それによって、走査モジュールは、ステップ5002にて部品のみが製造される程度まで完成させることができる。例えば、走査モジュールを得るためのエッチングされた構造体の接続の前に、接続されるエッチングされた構造体の解除がこの目的のために実施されてもよく、ウェハは切断されるか鋸引きされてもよい。
ステップ5003では、鏡面は走査モジュール100に固定される。鏡面は、エッチングされていないウェハ面と、例えば、-60°〜+ 60°の範囲、場合によっては45°又は0°の角度を形成してもよい。例えば、鏡面は、エッチングされていないウェハ面と45°±15°の角度を形成してもよい。
簡素な例では、鏡面の固定は、走査モジュール100又はインターフェース要素142の対応する表面上へのアルミニウム又は金の堆積を含んでもよい。他の例では、例えば、接着剤によって、鏡150をインターフェース要素142に接着してもよい。鏡150はこのほか、半導体材料又はガラスから製造してもよい。鏡150を固定するために陽極接合も可能であろう。接続技術の他の例には、融着、融着又は直接接着、共晶接着、熱圧着及び接着剤接着が挙げられる。このため、一般に、鏡150は走査モジュール100上に固定することができる。
ステップ5004では、原則的には任意選択のステップにて、アクチュエータを走査モジュール100に固定することができる。簡素な例では、これは支持要素101、102上への圧電材料の堆積を含んでもよい(図23と比較)。他の例では、例えば、圧電屈曲アクチュエータを基部141に固定することも可能であろう。
図25は、走査モジュール100の製造に関する態様を図示する。特に、図25は、複数のエッチングされた構造体411、412の接続に関する態様を図示する。
図25では、同一にエッチングされた2つの構造体411、412がウェハ処理によって得られることが表される。それぞれのエッチングされた構造体は、対応する基部141-1、141-2、対応するインターフェース要素142-1、142-2及び支持要素101-1、102-1及び101-2、102-2をそれぞれ形成する。
図25の例では、基部141-1、インターフェース要素142-1及び支持要素101-1、102-1はいずれも(図3のシナリオとは対照的に)同じ厚さ1998、1999を有する。図25の例では、基部141-2、インターフェース要素142-2及び支持要素101-2、102-2はいずれも(図3のシナリオとは対照的に)同じ厚さ1998、1999を有する。
2つのエッチングされた構造体411、412は、例えば、接着、例えば、エポキシ接着剤又はPMMAなどによる接着によって互いに接続される。これは、破線の矢印によって図25に示される。
図25のシナリオでは、エッチングされた構造体は互いに直接接続されていない。代わりに、スペーサ401、402が使用される。スペーサは、エッチングされた構造体411、412と一体的には形成されていない。詳細には、エッチングされた構造体411の基部141-1は、間に配置された基部スペーサ401によって、エッチングされた構造体412の基部141-2に接続される。さらに、エッチングされた構造体411のインターフェース要素142-1は、インターフェーススペーサ402を介してエッチングされた構造体412のインターフェース要素142-2に接続される。このため、各スペーサ401、402に対して、例えば、接着剤などが塗布された2つの接続面があり、それぞれが2つの構造体411、412のうちの1つに連動している。
このほか、対称面が図25に表される。この対称面は、ミラーリングによって2つの構造体411、412を共に担持し、ひいては特に支持要素101-1、102-2を支持要素101-2、102-2に複製する。スペーサ401、402の厚さを適切に寸法設定することによって、4回回転対称の配置を達成することができる(図18と比較)。
スペーサ401、402はこのほか、ウェハのリソグラフィ加工によって得ることができる。スペーサ401、402はこのほか、例えば、シリコンから製造することができる。図25の例では、スペーサ401、402は、形状誘起弾性が低い嵩高い部品である。これにより、走査モジュール100を形成する2つの構造体411、412の強い結合がもたらされる。
スペーサ401、402を使用することによって、特に支持要素101-1、102-1と101-2、102-2との間の距離は柔軟に調整することができる。さらに、エッチングされた構造体は、横方向の厚さを変動させる必要がない、即ち、基部141-1、141-2、インターフェース要素142-1、142-2及び支持要素101−1、101-2、102-1、102-2はいずれも同じ厚さ1998、1999を有することができることを可能にすることができる。これにより、特に簡単でエラーの少ないウェハの処理が可能になる。さらに、材料には圧力が加えられていない。例えば、複数のエッチングストップが必要ないため、SOIウェハを省くことができる。これにより、プロセスのコストを削減できる。
縁部領域146の形状誘起弾性は、縁部領域146の幾何学的形状によって可能になる。図25の例では、基部141-1、141-2の縁部領域146はU字型に設計される。中央領域145と縁部領域146とは同じ厚さ1998を有する。捻れモード502の励起のために基部141-1、141-2の傾斜を促進するために、基部141-1、141-2の縁部領域146は増大した形状誘起弾性を有する。図25の例では、これはこのほか、中央領域145に面する部位の縁部領域146に配置された凹部によって達成される(図25では破線で描かれた円で強調表示される)。対応する詳細を図25に関連して説明する。
図26は、走査モジュール100に関する態様を図示する。図26は、図25のA-A’断面図である。図26は、特に、基部141-1、141-2の縁部領域146の形状誘起弾性に関する態様を図示する。
図26の例では、基部141-1、142-2は、中央領域145と縁部領域146とを備える(図4とも比較)。ここで、縁部領域146はそれぞれ、凹部149又は溝/ノッチ/テーパを有する。凹部149はそれぞれ、支持要素の長手方向軸111、112にそれぞれ直交(図26の紙面に直交)して配置された軸148に沿って配置される。
ここで、凹部149は、中央領域145に面する基部141-1、141-2の側に配置される。凹部149は、中央領域145に隣接して配置することができる。それによって、傾斜軸を中心とした基部141-1、141-2の傾斜が生じ、傾斜軸は支持要素の長手方向軸111、112と平行(図26の紙面に垂直)に配置される(図26の傾斜は点線の矢印で表される)。そのような傾斜は、縁部領域146に、例えば、凹部149から離れたところに配置された圧電屈曲アクチュエータによって生じることがある(図5A、図5B、図6A、図6Bとも比較)。
凹部は対応するウェハの背面構造化によって生成してもよい。ここで、支持要素は前面構造化によって生成することができる。それによって、ウェハ材料の機械的切除の間、前面構造化の後で背面構造化の前に、凹部の領域では、材料の破裂又は材料の過度の加圧の発生を防止することができる。
当然、本発明の上記の実施形態及び態様の特徴は互いに組み合わせることができる。特に、本発明の範囲を逸脱することなく、記載された組み合わせだけでなく、他の組み合わせ又は単独で特徴を使用することができる。
例えば、一定数の支持要素を有する走査モジュールに関してさまざまな技術をこれまでに挙げてきた。しかし、さまざまな技術はこのほか、さまざまな数の支持要素を有する走査モジュールのために使用することができる。
例えば、レーザスキャナに関してさまざまな技術をこれまでに説明してきたが、一般に、レーザ光以外の光を走査することも可能であろう。
横モードと捻れモードの時間的かつ空間的な重ね合わせに関してさまざまな例を説明してきた。他の例ではこのほか、他の運動自由度を時間的かつ空間的に重ね合わせること、例えば、異なる方向の横モード及び/又は異なる次数の横モードを重ね合わせることが可能であろう。一般に、このほか、異なる運動自由度の時間的かつ空間的な重ね合わせを実施することは必要ではない。例えば、異なるシナリオでは、異なるモード間の縮退が排除され、個々のモードが標的を定めて励起される可能性があるであろう。
例えば、ドイツ国特許出願公開第DE10 2016 010 448.1号のファイバ系スキャナのための空間的及び時間的重ね合わせの技術が考察されてきた。対応する開示内容、例えば、重ね合わせ図形及び励起の振幅変調に関する開示内容は、参照により本明細書に含まれる。対応する技術はこのほか、一体型MEMSスキャナに使用することができる。
例えば、鏡面の傾斜を抑制するための技術がドイツ国特許出願公開第DE10 2016 013 227.2号に関して説明されてきた。対応する開示内容、例えば、複数のファイバの回転対称配置に関する開示内容は、参照により本明細書に含まれる。対応する技術はこのほか、MEMSスキャナに使用することができる。
さらに、上記の例は、圧電駆動装置に関して説明されてきた。しかし、本明細書に記載の技術はこのほか、他の駆動形態、例えば、磁気駆動装置又は静電駆動装置と共に使用することができる。

Claims (21)

  1. 光スキャナ(99)用の走査モジュール(100)であって、
    −基部(141、141−1、141−2)と、
    −鏡面(151)を固定するように構成されたインターフェース要素(142、142−1、142−2)と、
    −互いの間に1°以下の角度を形成する、少なくとも2つの支持要素(101、101−1、101−2、102、102−1、102−2)であって、前記少なくとも2つの支持要素(101、101−1、101−2、102、102−1、102−2)はそれぞれ、弾性的であるように設計され、前記基部(141、141−1、141−2)と前記インターフェース要素(142、142−1、142−2)との間を延伸し、前記鏡面(151)に直交して0.7 mm以上の延長部を有し、前記鏡面(151)に直交する成分を有する長手方向軸(111、112)に沿った棒状であるように設計された、前記少なくとも2つの支持要素(101、101−1、101−2、102、102−1、102−2)と、を具備する、走査モジュール(100)において、
    前記基部(141、141−1、141−2)、前記インターフェース要素(142、142−1、142−2)及び前記少なくとも2つの支持要素(101、101−1、101−2、102、102−1、102−2)は一体的に形成され、
    前記少なくとも2つの支持要素の最も低い横モードの固有振動数は、最も低い捻れモードの固有振動数よりも大きい、走査モジュール(100)。
  2. 前記少なくとも2つの支持要素(101、101−1、101−2、102、102−1、102−2)の長さ(211)は、2 mm以上である、請求項1に記載の走査モジュール(100)。
  3. 前記少なくとも2つの支持要素(101、101−1、101−2、102、102−1、102−2)のそれぞれの長手方向軸(111、112)が、前記鏡面(151)の面法線(155)との間に、−60°〜+60°の範囲の角度(159)を形成する、請求項1又は2に記載の走査モジュール(100)。
  4. 前記少なくとも2つの支持要素(101、101−1、101−2、102、102−1、102−2)は、一平面に配置された少なくとも2つの支持要素(101、101−1、101−2、102、102−1、102−2)を具備する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の走査モジュール(100)。
  5. −前記基部(141、141−1、141−2)に接続されるが一体的に形成されることはない追加の基部(141、141−1、141−2)と、
    −前記インターフェース要素(142、142−1、142−2)に接続されるが一体的に形成されることはなく、前記鏡面(151)を固定するように構成された追加のインターフェース要素(142、142−1、142−2)と、
    −弾性的であるように設計された少なくとも1つの追加の支持要素(101、101−1、101−2、102、102−1、102−2)であって、前記追加の基部(141、141−1、141−2)と前記追加のインターフェース要素(142、142−1、142−2)との間を延伸する、追加の支持要素と、をさらに具備する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の走査モジュール(100)。
  6. 前記基部(141、141−1、141−2)は基部スペーサ(401)を介して前記追加の基部(141、141−1、141−2)に接続され、及び/又は
    前記少なくとも1つのインターフェース要素(142、142−1、142−2)はインターフェーススペーサ(402)を介して前記少なくとも1つの追加のインターフェース要素(142、142−1、142−2)に接続される、請求項に記載の走査モジュール(100)。
  7. 前記少なくとも2つの支持要素は2つの支持要素(101−1、101−2)を具備し、
    前記少なくとも1つの追加の支持要素は2つの追加の支持要素(102−1、102−2)を具備し、
    前記2つの支持要素及び前記2つの追加の支持要素は、中心軸(220)に対して4回回転対称で配置される、請求項5又は6に記載の走査モジュール(100)。
  8. 前記基部(141、141−1、141−2)は中央領域(145)及び縁部領域(146)を具備し、
    前記少なくとも2つの支持要素(101、101−1、101−2、102、102−1、102−2)は前記中央領域(145)から離れて延伸し、
    前記縁部領域(146)は、前記中央領域(145)の形状誘起弾性よりも大きい形状誘起弾性を有する、請求項1〜のいずれか1項に記載の走査モジュール(100)。
  9. 前記縁部領域(146)は凹部(149)を有する、請求項に記載の走査モジュール(100)。
  10. −前記少なくとも2つの支持要素(101、101−1、101−2、102、102−1、102−2)に付与され、前記少なくとも2つの支持要素(101、101−1、101−2、102、102−1、102−2)の捻れモードを励起するように構成される圧電層(310、320)をさらに具備する、請求項1〜のいずれか1項に記載の走査モジュール(100)。
  11. −前記インターフェース要素(142、142−1、142−2)に接続されるが一体的に形成されることはない前記鏡面(151)をさらに具備する、請求項1〜10のいずれか1項に記載の走査モジュール(100)。
  12. −前記鏡面(151)と、前記鏡面に対向する裏側(152)とを有する鏡(150)をさらに具備する、請求項11に記載の走査モジュール(100)であって、
    前記インターフェース要素は前記鏡(150)の前記裏側(152)に取り付けられる、走査モジュール(100)。
  13. 前記少なくとも2つの支持要素(101、101−1、101−2、102、102−1、102−2)の隣接する2つの支持要素(101、101−1、101−2、102、102−1、102−2)の間の距離が、前記少なくとも2つの支持要素(101、101−1、101−2、102、102−1、102−2)の少なくとも1つの長さの2%〜50%の範囲である、請求項1〜12のいずれか1項に記載の走査モジュール(100)。
  14. 前記少なくとも2つの支持要素(101、101−1、101−2、102、102−1、102−2)は、鏡(150)の前記鏡面(151)に対向する裏側(152)から離れて延伸する、請求項1〜13のいずれか1項に記載の走査モジュール(100)。
  15. 前記少なくとも2つの支持要素(101、101−1、101−2、102、102−1、102−2)はn個の支持要素(101、101−1、101−2、102、102−1、102−2)を具備し、
    nは2以上であり、
    前記n個の支持要素はn回回転対称で配置される、請求項1〜14のいずれか1項に記載の走査モジュール(100)。
  16. 前記基部、前記インターフェース要素及び前記少なくとも2つの支持要素はいずれも、前記少なくとも2つの支持要素の長手方向軸(111、112)に直交して同一の厚さ(1998、1999)を有する、請求項1〜15のいずれか1項に記載の走査モジュール(100)。
  17. 前記少なくとも2つの支持要素の長手方向軸に直交する、前記基部及び前記インターフェース要素は、前記少なくとも2つの支持要素の厚さ(1999)よりも厚い厚さ(1998)を有する、請求項1〜15のいずれか1項に記載の走査モジュール(100)。
  18. −請求項1〜17のいずれか1項に記載の走査モジュール(100)と、
    −前記鏡面(151)と、
    −前記少なくとも2つの支持要素(101、101−1、101−2、102、102−1、102−2)の捻れモード(502)又は前記少なくとも2つの支持要素の横モード(501)を励起するように構成された少なくとも2つのアクチュエータ(310、320)と、を具備する、光スキャナ(99)。
  19. 前記少なくとも2つのアクチュエータ(310、320)は、前記基部(141、141−1、141−2)を傾斜させることによって前記捻れモード(502)を励起するように構成される、請求項18に記載の光スキャナ(99)。
  20. 前記少なくとも2つのアクチュエータ(310、320)は前記基部の縁部領域(146)に取り付けられる、請求項19に記載の光スキャナ(99)。
  21. 前記少なくとも2つのアクチュエータ(310、320)は第1の圧電屈曲アクチュエータと第2の圧電屈曲アクチュエータとを具備し、
    前記基部は前記第1の圧電屈曲アクチュエータと前記第2の圧電屈曲アクチュエータとの間を延伸する、請求項1820のいずれか1項に記載の光スキャナ(99)。
JP2019547758A 2016-11-23 2017-11-22 光スキャナ用mems走査モジュール Active JP6933401B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE102016014001.1 2016-11-23
DE102016014001.1A DE102016014001B4 (de) 2016-11-23 2016-11-23 MEMS Scanmodul für einen Lichtscanner mit mindestens zwei Stützelementen
PCT/DE2017/101007 WO2018095486A2 (de) 2016-11-23 2017-11-22 Mems scanmodul für einen lichtscanner

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020506437A JP2020506437A (ja) 2020-02-27
JP6933401B2 true JP6933401B2 (ja) 2021-09-08

Family

ID=60569539

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019547758A Active JP6933401B2 (ja) 2016-11-23 2017-11-22 光スキャナ用mems走査モジュール

Country Status (6)

Country Link
US (1) US11143858B2 (ja)
EP (1) EP3545332A2 (ja)
JP (1) JP6933401B2 (ja)
CN (1) CN110312944B (ja)
DE (1) DE102016014001B4 (ja)
WO (1) WO2018095486A2 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3435172B1 (fr) * 2017-07-28 2021-11-24 The Swatch Group Research and Development Ltd Procede de realisation d'un mecanisme de guidage flexible pour oscillateur mecanique d'horlogerie
DE102017118776B4 (de) * 2017-08-17 2020-11-12 Blickfeld GmbH Scaneinheit mit mindestens zwei Stützelementen und einem freistehenden Umlenkelement und Verfahren zum Scannen von Licht
DE102018102962A1 (de) * 2018-02-09 2019-08-14 Blickfeld GmbH Ausrichten eines resonanten Scansystems
DE102018112809A1 (de) * 2018-05-29 2019-12-05 Blickfeld GmbH Betätigung eines Scanspiegels mit einer elastischen Kopplung
DE102018113739A1 (de) 2018-06-08 2019-12-12 Blickfeld GmbH Koaxiales optisches System eines reibungsfreien Scansystems für Lichtdetektion und Abstandsmessung, LIDAR, Messungen
US11454932B2 (en) 2018-07-24 2022-09-27 The Swatch Group Research And Development Ltd Method for making a flexure bearing mechanism for a mechanical timepiece oscillator
EP3636588B1 (en) * 2018-09-26 2023-10-25 Murata Manufacturing Co., Ltd. Mems frequency-tuning springs
DE102018126522A1 (de) 2018-10-24 2020-04-30 Blickfeld GmbH Laufzeitbasierte Entfernungsmessung unter Verwendung von modulierten Pulsfolgen von Laserpulsen
EP4184230A4 (en) * 2020-07-15 2023-12-20 Koito Manufacturing Co., Ltd. LIGHT REFLECTION DEVICE, SENSOR DEVICE AND LIGHTING DEVICE
DE102021208125A1 (de) 2021-07-28 2023-02-02 Robert Bosch Gesellschaft mit beschränkter Haftung Verfahren zur Ansteuerung einer piezoelektrischen Antriebseinheit

Family Cites Families (52)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4878721A (en) * 1987-02-17 1989-11-07 General Scanning, Inc. Resonant mechanical system
US5280165A (en) * 1989-10-30 1994-01-18 Symbol Technolgoies, Inc. Scan pattern generators for bar code symbol readers
JPH07225347A (ja) * 1994-02-14 1995-08-22 S K S Kk レゾナントスキャナー
US5742377A (en) * 1994-04-12 1998-04-21 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford, Jr. University Cantilever for scanning probe microscope including piezoelectric element and method of using the same
JP3462684B2 (ja) * 1996-12-19 2003-11-05 ペンタックス株式会社 光学偏向装置
US5926307A (en) 1996-12-19 1999-07-20 Asahi Kogaku Kogyo Kabushiki Kaisha Optical deflection device
US5915063A (en) * 1997-01-15 1999-06-22 Colbourne; Paul Variable optical attenuator
US6498870B1 (en) * 1998-04-20 2002-12-24 Omm, Inc. Micromachined optomechanical switches
FR2778989B1 (fr) * 1998-05-25 2000-07-21 Suisse Electronique Microtech Actionneur optique permettant d'amener un faisceau de lumiere incidente sur une surface fixe exterieure audit actionneur
JP4724936B2 (ja) * 2000-04-28 2011-07-13 株式会社デンソー 光スキャナ及び2次元スキャンシステム
US6486995B2 (en) * 2000-04-28 2002-11-26 Denso Corporation Vibration-resisting structure of optical scanner
US6708491B1 (en) * 2000-09-12 2004-03-23 3M Innovative Properties Company Direct acting vertical thermal actuator
US6647164B1 (en) * 2000-10-31 2003-11-11 3M Innovative Properties Company Gimbaled micro-mirror positionable by thermal actuators
JP4724308B2 (ja) * 2001-04-17 2011-07-13 オリンパス株式会社 ガルバノミラー
JP3765251B2 (ja) * 2001-06-25 2006-04-12 日産自動車株式会社 光スキャナ装置及び光スキャナ装置の駆動方法
US6632698B2 (en) * 2001-08-07 2003-10-14 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Microelectromechanical device having a stiffened support beam, and methods of forming stiffened support beams in MEMS
DE10213671A1 (de) * 2002-03-27 2003-10-23 Karlsruhe Forschzent Aktor für einen optisch-mechanischen Scanner sowie Verfahren unter Verwendung des Aktors
US6956683B2 (en) * 2003-06-11 2005-10-18 Texas Instruments Incorporated Pivoting platform having a piezoelectric drive
WO2005006052A1 (en) * 2003-07-14 2005-01-20 Koninklijke Philips Electronics N.V. Laser beam scanner
JP2005043407A (ja) * 2003-07-22 2005-02-17 Ricoh Co Ltd 波面収差補正ミラーおよび光ピックアップ
JP4461870B2 (ja) * 2004-03-26 2010-05-12 ブラザー工業株式会社 光走査装置およびそれを備えた画像形成装置
TWI239414B (en) * 2004-06-25 2005-09-11 Ind Tech Res Inst MEMS optical switch with self-assembly structure
US6985279B1 (en) * 2004-08-02 2006-01-10 Advanced Nano Systems, Inc. MEMS mirror with drive rotation amplification of mirror rotation angle
US7636101B2 (en) * 2005-02-09 2009-12-22 Microvision, Inc. MEMS scanner adapted to a laser printer
JP4574396B2 (ja) * 2005-03-02 2010-11-04 キヤノン株式会社 光偏向器
US7250705B2 (en) * 2005-09-16 2007-07-31 Texas Instruments Incorporated Resonant oscillating device actuator structure
US7474165B2 (en) * 2005-11-22 2009-01-06 Canon Kabushiki Kaisha Oscillating device, optical deflector and optical instrument using the same
WO2008072248A2 (en) * 2006-12-14 2008-06-19 Ramot At Tel-Aviv University Ltd. Tilting actuator with close-gap electrodes
JP2009122383A (ja) * 2007-11-14 2009-06-04 Canon Inc 揺動体装置の製造方法、該製造方法により製造された揺動体装置によって構成される光偏向器及び光学機器
DE102008004639A1 (de) * 2008-01-16 2009-07-23 Robert Bosch Gmbh Mikromechanisches Bauteil und Herstellungsverfahren für ein mikromechanisches Bauteil
JP5239379B2 (ja) * 2008-02-18 2013-07-17 パナソニック株式会社 光学反射素子
US8222796B2 (en) * 2008-10-15 2012-07-17 International Business Machines Corporation Micro-electro-mechanical device with a piezoelectric actuator
JP5240953B2 (ja) * 2009-02-18 2013-07-17 独立行政法人産業技術総合研究所 光ビーム走査装置
JP2011039217A (ja) 2009-08-10 2011-02-24 Seiko Epson Corp 光偏向器及び光偏向器の製造方法
JP2011186422A (ja) * 2010-02-10 2011-09-22 Sanyo Electric Co Ltd ビーム照射装置
WO2011135943A1 (ja) * 2010-04-28 2011-11-03 コニカミノルタホールディングス株式会社 光路補正装置、干渉計およびフーリエ変換分光分析装置
US8643937B2 (en) * 2010-11-16 2014-02-04 Imec Diffractive optical nano-electro-mechanical device with reduced driving voltage
FR2984010B1 (fr) * 2011-12-09 2014-01-03 St Microelectronics Rousset Dispositif capacitif integre ayant une valeur capacitive thermiquement variable
US9715107B2 (en) * 2012-03-22 2017-07-25 Apple Inc. Coupling schemes for gimbaled scanning mirror arrays
US10401865B1 (en) * 2013-03-06 2019-09-03 Waymo Llc Light steering device with an array of oscillating reflective slats
DE102013223937B4 (de) 2013-11-22 2022-01-05 Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. Mikrospiegelanordnung
FR3022691B1 (fr) * 2014-06-23 2016-07-01 Stmicroelectronics Rousset Dispositif capacitif commandable integre
US9869858B2 (en) * 2015-12-01 2018-01-16 Apple Inc. Electrical tuning of resonant scanning
WO2017141529A1 (ja) * 2016-02-17 2017-08-24 三菱電機株式会社 ミラー駆動装置、ミラー駆動装置の制御方法およびミラー駆動装置の製造方法
DE102016010448B4 (de) 2016-08-30 2024-01-11 Blickfeld GmbH Faser-basierter Laser-Scanner
JP6724663B2 (ja) * 2016-09-01 2020-07-15 船井電機株式会社 スキャナミラー
DE102016011647A1 (de) * 2016-09-26 2018-03-29 Blickfeld GmbH Anregung von Fasern mit Biegepiezoaktuatoren
DE102016013227A1 (de) * 2016-11-07 2018-05-09 Blickfeld GmbH Faser-Scanner mit mindestens zwei Fasern
DE102017002866A1 (de) * 2017-03-24 2018-09-27 Blickfeld GmbH Scanner mit zwei sequentiellen Scaneinheiten
DE102017118776B4 (de) * 2017-08-17 2020-11-12 Blickfeld GmbH Scaneinheit mit mindestens zwei Stützelementen und einem freistehenden Umlenkelement und Verfahren zum Scannen von Licht
DE102018010451B4 (de) * 2018-05-22 2023-11-02 Infineon Technologies Ag MEMS-Bauelement mit Aufhängungsstruktur und Verfahren zum Herstellen eines MEMS-Bauelementes
IT201800008091A1 (it) * 2018-08-14 2020-02-14 St Microelectronics Srl Dispositivo micromeccanico dotato di una struttura orientabile tramite attuazione quasi-statica di tipo piezoelettrico e avente elementi di irrigidimento

Also Published As

Publication number Publication date
WO2018095486A3 (de) 2018-07-19
US20200183150A1 (en) 2020-06-11
EP3545332A2 (de) 2019-10-02
US11143858B2 (en) 2021-10-12
CN110312944B (zh) 2023-11-07
DE102016014001B4 (de) 2020-11-12
CN110312944A (zh) 2019-10-08
DE102016014001A1 (de) 2018-05-24
JP2020506437A (ja) 2020-02-27
WO2018095486A2 (de) 2018-05-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6933401B2 (ja) 光スキャナ用mems走査モジュール
KR101704160B1 (ko) 짐발형 스캐닝 미러 어레이
JP6846567B2 (ja) スキャナ向けの角度方向磁場センサ
US8422109B2 (en) Optical reflection element
US7557972B2 (en) Oscillator device, optical deflector and optical instrument using the same
KR101894375B1 (ko) 스캐닝 마이크로 미러
US20200218063A1 (en) Scanning unit and method for scanning light
US20190271766A1 (en) Fiber scanner having at least two fibers
JP6892149B2 (ja) 可動ファイバを備えたlidarシステム
JP2020515916A (ja) 2つの連続したスキャン部を備えたスキャナ
JP2007183574A (ja) 揺動体装置及び光偏向器
JP5557113B2 (ja) 画像表示装置
EP4148481A1 (en) Micromirror device and optical scanning device
JP2020101588A (ja) 可動装置、距離測定装置、画像投影装置、車両、及び台座
CN115774331A (zh) 微镜器件及光扫描装置
JP2006081320A (ja) アクチュエータ
JP2020101587A (ja) 可動装置、距離測定装置、画像投影装置、及び車両
US20190196181A1 (en) Actuator, optical scanning device, and manufacturing methods
US20210405349A1 (en) Actuation of a scanning mirror using an elastic coupling
US20210405348A1 (en) Reduced nonlinearities for resonant deflection of a scanning mirror
JP2009222841A (ja) 光学反射素子
JP2008151640A (ja) 計測装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190802

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190716

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200720

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200728

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201026

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210209

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210304

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210713

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210812

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6933401

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150