JP7043367B2 - 電気機械の診断装置および診断方法、並びに回転電機 - Google Patents

電気機械の診断装置および診断方法、並びに回転電機 Download PDF

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Description

本発明は、発電機や電動機などにおける絶縁状態を診断する電気機械の診断装置および診断方法、並びにこれらが適用される回転電機に関する。
発電機や電動機のような電気機械の突発的な故障は、ユーザのシステム全体に対して想定外の稼動停止をもたらしたり、社会生活に大きな影響を与えたりする。また、東日本大震災以降、電力供給の余裕が少なく、発電所における発電機の突発的な故障は、経済的および社会的に大きな影響を与える。
電気機械の主たる故障原因は、軸受などに関する機械的原因、絶縁性などに関する電気的原因である。これらの原因の発生を構造的に抑えたり、電気機械を適切にメンテナンスしたりすることにより、突発的な故障を防止することができる。
近年、電気機械は、材料や装置構造における技術的進歩によって、信頼性と生産性のようにトレードオフの関係にある要件に対し、バランス良く設計され得る。しかし、周囲環境や稼働条件によっては、電気機器が故障する恐れがあるため、信頼性設計に加えて、高精度かつ簡易に故障原因の有無を診断できる診断技術の重要性が高まっている。
これに対し、特許文献1および特許文献2に記載の診断技術が知られている。
特許文献1に記載の診断技術では、インバータと負荷機器(電動機など)を接続する三相ケーブルにおける零相電流を計測し、計測した零相電流から抽出される3次高調波成分および3n次高調波成分に基づいて、各相における絶縁抵抗値を演算する。
特許文献2に記載の診断技術では、三相モータの少なくとも二相の引き出し線にそれぞれ取り付けられる電流センサと、三相分の引き出し線に一括して取り付けられる電流センサとにより、複数の劣化要因に起因する電流振幅を検出可能にする。
特開2013-130440号公報 特開2015-215275号公報
上述の診断技術では、絶縁抵抗値の増減や変化率を指標として絶縁劣化を判定したり、健全時に取得されたデータとの相違を抽出して絶縁劣化を判定したりしているが、基準値や閾値の設定など、高精度かつ簡易に診断するための判定手段について、必ずしも十分には配慮されていない。
そこで、本発明は、高精度かつ簡易に絶縁状態を診断できる、電気機械の診断装置および診断方法、並びにこれらが適用される回転電機を提供する。
上記課題を解決するために、本発明による電気機械の診断装置は、電気機械の絶縁状態を診断するものであって、電気機械の巻線に流れる電流を検出する電流センサと、電流センサの信号に基づいて電気機械の対地漏れ電流を計測する電流計測部と、電流計測部によって計測される対地漏れ電流と、対地漏れ電流の初期値に応じてあらかじめ設定される閾値とを比較するデータ処理部と、を備え、対地漏れ電流の初期値は、電気機械の特性もしくは構造に関する情報に基づいて演算され、情報は、電気機械の静電容量の初期値であり、対地漏れ電流の初期値は、静電容量の初期値と、巻線において分布する電圧の平均値とに基づいて演算される
上記課題を解決するために、本発明による電気機械の診断方法は、電気機械の絶縁状態を診断する方法であって、電気機械の巻線に流れる電流に基づいて電気機械の対地漏れ電流を計測し、計測された対地漏れ電流と、電気機械の特性もしくは構造に関する情報に基づいて演算される対地漏れ電流の初期値に応じてあらかじめ設定される閾値とを比較し、情報は、電気機械の静電容量の初期値であり、対地漏れ電流の初期値は、静電容量の初期値と、巻線において分布する電圧の平均値とに基づいて演算される
上記課題を解決するために、本発明による回転電機は、交流の相数分の巻線を有するものであって、回転電機の絶縁状態を診断する診断装置を備え、この診断装置は、回転電機の巻線に流れる電流を検出する電流センサと、電流センサの信号に基づいて回転電機の対地漏れ電流を計測する電流計測部と、電流計測部によって計測される対地漏れ電流と、対地漏れ電流の初期値に応じてあらかじめ設定される閾値とを比較するデータ処理部と、を備え、対地漏れ電流の初期値は、回転電機の特性もしくは構造に関する情報に基づいて演算され、情報は、回転電機の静電容量の初期値であり、対地漏れ電流の初期値は、静電容量の初期値と、巻線において分布する電圧の平均値とに基づいて演算される
本発明によれば、高精度かつ簡易に電気機械の絶縁状態を診断できる。
上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
図1は、実施例1である電気機械の故障診断装置の構成を示す。 図2は、実施例2である電気機械の故障診断装置の構成を示す。 図3は、実施例3である電気機械の故障診断装置の構成を示す。 実施例4である電気機械の故障診断装置によって計測される対地漏れ電流の計測データの一例を示す。
以下、本発明の実施形態について、下記の実施例1~4により、図面を用いながら説明する。各図において、参照番号が同一のものは同一の構成要件あるいは類似の機能を備えた構成要件を示している。
なお、実施例1~4において、電気機械は発電機であるが、これらの実施例は、電動機をも含む回転電機に適用できる。
図1は、本発明の実施例1である電気機械の故障診断装置の構成を示す。
本実施例1における電気機械は、電力系統9に接続される三相交流発電機1である。以下に説明するように、本実施例1においては、三相交流発電機1の稼働中に漏れ電流を検出し、検出される漏れ電流に基づいて、三相交流発電機1の絶縁状態が計測システム8によって診断される。
診断対象である三相交流発電機1は、公知の構成、すなわち、固定子と、所定寸法の空隙を介して固定子と対向する回転子と、固定子および回転子が収納されるケースとを備える。固定子は、ケース内に固定される磁性体コア(図示せず)と、磁性体コアに巻装される三相巻線、すなわち図1におけるU相巻線10a、V相巻線10bおよびW相巻線10cと、磁性体コアと三相巻線の間を電気的に絶縁する主絶縁層を有する。
三相巻線とケースとの間には、主絶縁層を誘電体とする静電容量が存在し、三相巻線に電圧が印加されると、この静電容量を介して漏れ電流が流れる。主絶縁層の劣化などにより三相巻線とケースの間の絶縁状態が変化すると、漏れ電流の大きさが変化する。このような漏れ電流を、本実施例1では、後述するように、図1に示す電流センサ2a,2b,2cによって、各相について検出する。
三相交流発電機1には、三相交流発電機1が発生する電力を電力系統9に供給するために敷設されるケーブル3を三相交流発電機1に接続するために端子台4が取り付けられる。端子台4は、接続端子U,X,V,Y,W,Zを備える。接続端子U,X,V,Y,W,Zには、それぞれ、U相巻線10aの一端u、U相巻線10aの他端x、V相巻線10bの一端v、V相巻線10bの他端y、W相巻線10cの一端w、W相巻線10cの他端zからの各引き出し線が電気的に接続される。
本実施例1では、U相巻線10a、V相巻線10bおよびW相巻線10cは、端子台4において、Δ結線される。このため、端子台4において、接続端子U,Zが電気的に接続され、接続端子V,Xが電気的に接続され、接続端子W,Yが電気的に接続される。
電流センサ2a,2b,2cを、端子台4から見て三相交流発電機1側に設置する。例えば、電流センサ2aは、U相巻線10aの一端uからの引き出し線に流れる電流と、U相巻線10aの他端xからの引き出し線に流れる電流とを、一括して検出する。これらの引き出し線に流れる電流は往復電流であるから、電流センサ2aは、この往復電流の差分、すなわちU相における漏れ電流を検出する。同様に、電流センサ2bおよび2cは、それぞれV相における漏れ電流およびW相における漏れ電流を検出する。
このような電流センサ2a,2b,2cによって、U相巻線10a、V相巻線10bおよびW相巻線10cに流れる電流から、各相の漏れ電流のみを検出できる。これにより、漏れ電流の検出精度が向上する。
なお、電流センサ2a,2b,2cとしては、CT(Current Transformer)などが適用される。
ここで、本実施例1においては、公知の発電機と同様に、ケースが接地されているので、各相の漏れ電流は大地へ流出する。そこで、以下、このような漏れ電流を「対地漏れ電流」と称する(他の実施例においても同様)。
次に、本実施例1における絶縁状態の診断手段について説明する。
図1に示す計測システム8は、電流センサ2a,2b,2cの出力信号から各相の対地漏れ電流を計測する電流計測部81と、電流計測部81によって計測される対地漏れ電流のデータを記録して蓄積するデータ記録部82と、データ記録部82に蓄積された対地漏れ電流のデータに基づいて、三相交流発電機1の絶縁状態を診断するデータ処理部83とを備える。なお、電流計測部81は、電流センサの出力信号に応じて、データ処理部83やデータ記録部82の動作に適したデータ形式の対地漏れ電流データを作成する。
電流計測部81およびデータ記録部82としては、これらの機能を併せ持つ、ハードディスク付きノート型パーソナルコンピュータ(データ処理部83を兼ねてもよい)、データロガー、データ記録可能なオシロスコープなどが適用できる。
データ処理部83としては、各種コンピュータなどが適用できる。なお、電流計測部81とデータ記録部82とデータ処理部83のうち、電流計測部81とデータ記録部82のみを三相交流発電機1の近くに設置して、対地漏れ電流のデータが蓄積された後、データ処理部83を接続して絶縁状態を診断してもよい。この場合、USBオシロスコープなどの携帯容易な計測装置を、電流計測部81およびデータ記録部82として用いることが好ましい。
計測システム8は、検出された対地漏れ電流の基本波成分と、あらかじめ設定される閾値とを比較し、比較結果に基づいて三相交流発電機1の絶縁状態を診断する。対地漏れ電流の大きさが閾値を超えている場合、三相交流発電機1が、絶縁劣化して故障していると判定される。
本実施例1では、対地漏れ電流の閾値が、三相交流発電機1の静電容量の初期値に基づいて設定される。ここで、静電容量の初期値は、出荷時や据え付け時などにおけるオフライン試験(発電機を停止して実施する試験)により計測可能である。オフライン試験による静電容量の計測には、LCRメータやtanδ計測器などが適用される。また、静電容量の初期値は、一製品情報として既知である場合が多く、比較的容易に取得できる。
本発明者の検討によれば、対地漏れ電流の閾値を設定するために、まず、静電容量の初期値(C)と、各相巻線において分布する電圧の平均値の大きさと、発電機の交流出力の角周波数(ω)とを積算して、対地漏れ電流の初期値を算出する。
ここで、運転中の三相交流発電機1において、各相の巻線の両端における電位の位相差は120度(=2π/3)である。したがって、例えば、図1において、U相巻線10aの一端uの電位V,他端xの電位Vは式(1)で表される。なお、式中の「V」は定格電圧の大きさを示す。
Figure 0007043367000001
U相巻線10aにおいて分布する電圧の平均値は、式(2)で表される。
Figure 0007043367000002
本式から判るように、U相巻線10aにおいて分布する電圧の平均値の大きさはV/2である。したがって、対地漏れ電流の初期値iは、式(3)で表される。
Figure 0007043367000003
このiを基準値として、基準値に基づいて故障判定のための閾値が設定される。例えば、基準値に許容度を掛け算して閾値とする。
本発明者の検討によれば、実機においても、絶縁状態が正常な発電機の初期状態においける対地漏れ電流は式(3)に従う。すなわち、比較的簡単な式(3)を用いれば、静電容量の初期値から、容易にかつ精度よく対地漏れ電流の初期値iすなわち故障判定のための基準値が算出できる。
なお、対地漏れ電流を所定時間間隔で検出して記録することにより、対地漏れ電流の初期値からの変化の状態を計測することができる。この場合、対地漏れ電流の検出値から式(3)により静電容量を算出して記録することにより、静電容量の初期値からの変化の状態を計測してもよい。これにより、絶縁状態の劣化の進行状態や、絶縁劣化による故障発生の兆候の有無を判定することができる。本実施例1では、各相について対地漏れ電流を検出しているので、判定精度が向上する。
上述のような実施例1によれば、三相交流発電機の絶縁状態を対地漏れ電流の検出値に基づいて診断する場合の故障判定閾値を、静電容量の初期値(C)と、各相巻線において分布する電圧の平均値の大きさと、発電機の交流出力の角周波数(ω)とを積算して算出される対地漏れ電流の基準値(i)に基づいて設定する。これにより、容易にかつ精度良く、絶縁劣化による故障を判定することができる。なお、各相巻線において分布する電圧の平均値の大きさは定格電圧Vの1/2とすることにより、比較的簡単な数式「ωCV/2」により、高精度に基準値を算出できる。なお、検出精度を考慮して、電圧の平均値の大きさを定格電圧Vの略1/2としてもよい。
また、実施例1によれば、漏れ電流や静電容量の絶対値に基づいて絶縁状態を診断するので、三相交流発電機の絶縁状態、並びに初期状態からの絶縁状態の変化を定量的に把握することができる。さらに、出荷時試験などにより既知であり入手容易な静電容量の初期値を用いて、初期状態すなわち漏れ電流の初期値を算出することにより、絶縁状態を容易にかつ定量的に診断することができる。これらにより、診断精度が向上する。
また、実施例1によれば、対地漏れ電流の検出値に基づいて絶縁状態を診断するので、LCRメータやtanδ計測器などを用いてオフラインで静電容量を計測することなく、オンラインで、すなわち三相交流発電機の運転中に、絶縁状態を診断できる。このため、絶縁状態を容易にかつ高精度に診断できる。
本実施例1では、計測システム8(図1)が、電流計測部81とデータ記録部82とデータ処理部83とを備えるが、これらは別体(例えば、データロガーとパーソナルコンピュータ)であってもよいし、一体(例えば、大容量ハードディスク付きパーソナルコンピュータ)でもよい。電流計測部81とデータ記録部82が一体であり、データ処理部83がこれらとは別体である場合、電流計測部81およびデータ記録部82を構成する計測装置(例えば、データロガー)を、三相交流発電機1に隣接して設置し、所定期間データを蓄積した後で、計測装置を、データ処理部83を構成するコンピュータなどに接続して絶縁状態を診断してもよい。
なお、計測システム8は、所定期間蓄積されたデータに基づいて絶縁状態を判定してもよいし、対地漏れ電流データを蓄積するとともに、対地漏れ電流データを逐次取得しながら絶縁状態を判定してもよい。この場合、データ処理部83は、電流計測部81から、データ記録部82を介さずに、対地漏れ電流データを取得してもよい。
なお、本実施例1では、静電容量の初期値に基づいて対地漏れ電流の初期値を演算しているが、漏れ電流の初期値を測定してもよい。例えば、発電機の初期状態において、実施例1と同様の電流センサにより対地漏れ電流を検出して、検出された対地漏れ電流を初期値として設定してもよい。この場合、データ処理部83が、発電機の初期状態における対地漏れ電流データであるか否かを判定し、発電機の初期状態における対地漏れ電流データであると判定したら、その対地漏れ電流データを初期値として設定してもよい。
また、データ処理部83の診断結果をデータ記録部82に記録してもよい。
本実施例1の診断装置は、診断時に診断対象の発電機に取り付けてもよし、常設されてもよい。診断時に取り付ける場合、電流センサは容易に着脱可能なクランプ式CTなどが好ましいが、電流センサのみを常設してもよい。
本実施例1によれば、製品情報として既知の静電容量値に基づいて故障判定閾値を設定するので、三相交流発電機の運転開始後の時点からでも、例えば劣化が進んだ時点からでも、初期状態との比較による絶縁状態の診断が可能である。また、故障の兆候を事前に検知し、計画的な設備更新を可能とすることで、ロスコストの低減が可能になる。また、省メンテナンス化が可能となるので、診断サービスの効率が向上できる。
図2は、本発明の実施例2である電気機械の故障診断装置の構成を示す。以下、主に、実施例1と異なる点について説明する。
本実施例2においては、実施例1とは異なり、各相の巻線からの引き出し線ごとに電流センサが設けられ、各引き出し線に流れる電流が検出される。すなわち、図2に示すように、U相巻線10aの一端u、U相巻線10aの他端x、V相巻線10bの一端v、V相巻線10bの他端y、W相巻線10cの一端w、W相巻線10cの他端zからの引き出し線に流れる電流が、それぞれ電流センサ2a-1,2a-2,2b-1,2b-2,2c-1,2c-2によって検出される。
図2における計測システム8の電流計測部81は、各相の巻線の両端からの2本の引き出し線に流れる電流の検出値の差分を演算することにより対地漏れ電流を計測する。すなわち、電流計測部81は、U相、V相およびW相における対地漏れ電流を、それぞれ、電流センサ2a-1,2a-2の検出値の差分、電流センサ2b-1,2b-2の検出値の差分、および電流センサ2c-1,2c-2の差分によって計測する。
本実施例2は、実施例1と同様の作用効果を有する。さらに、本実施例2によれば、引き出し線と端子台4の接続端子U,X,V,Y,W,Zとの接続状態や、引き出し線の敷設状態による電流センサの取り付け個所の制約が小さくなる。
図3は、本発明の実施例3である電気機械の故障診断装置の構成を示す。以下、主に、実施例1と異なる点について説明する。
図3に示すように、本実施例3における計測システム8は、電流計測部81とデータ記録部82とデータ処理部83とに加えて、さらに、対地漏れ電流の計測データを外部へ送信する通信部84を備える。
電流計測部81が出力する対地漏れ電流の計測データは、通信部84によって、通信ネットワーク200を介して、三相交流発電機1の設置場所とは地理的に離れた場所に位置するデータセンタ100に送信される。なお、通信ネットワーク200は無線および有線のいずれでもよい。
データセンタ100はデータ記録部82Aを備えている。発電機側の計測システム8から受信した対地漏れ電流の計測データは、データ記録部82Aに記録されて蓄積される。これにより、三相交流発電機1の運転状態で計測される、膨大な量の対地漏れ電流の計測データを、記録して蓄積することができる。なお、データセンタ100は、図示されない他の発電機を含む複数の発電機側から送信される計測データを受信してデータ記録部82Aに記録する。
通信部84は、電流計測部81で計測される対地漏れ電流のデータを、逐次、データセンタ100へ送信してもよいし、発電機側のデータ記録部82に所定期間蓄積されたデータを、定期的に(例えば、データ蓄積期間とおなじ時間間隔で)、データセンタ100へ送信してもよい。
なお、データ処理部83による絶縁状態の診断結果が、通信部84によって、データセンタ100に送信されてもよい。
また、発電機側のデータ処理部83が逐次絶縁状態の診断を実行し、電流計測部81で計測される対地漏れ電流が閾値を超えた場合、通信部84が、通信ネットワーク200を介して、データセンタ100などの監視拠点に警報を発信してもよい。この場合、データ処理部83が対地漏れ電流が閾値を超えたと判定した時点において、データ記録部82に蓄積された計測データをデータセンタ100へ送信して、絶縁状態の詳細な分析に用いてもよい。
本実施例3では、データセンタ100が備えるデータ記録部82Aが主たるデータ記録部であり、発電機側の計測システム8が備えるデータ記録部82はデータのバックアップ用である。なお、バックアップするデータ量やバックアップ期間を適宜設定することにより、発電機側の計測システム8が備えるデータ記録部82のデータ記録容量を低減することができる。この場合、データ記録部82のデータ記録容量は、データ記録部82Aにおける計測システム8からの計測データのデータ記録容量よりも小さくなる。なお、発電機側では、データ記録部82を設けないことも可能である。
なお、三相交流発電機1の設置場所とは地理的に離れた場所に位置するデータ処理部83Aは、通信ネットワーク200を介して、データ記録部82Aに蓄積される計測データを取得し、取得された計測データに基づいて、三相交流発電機1の絶縁状態を診断する。
データ処理部83Aは、データセンタ100に備えられてもよい。この場合、データ処理部83Aは、通信ネットワーク200を介することなく、データ記録部82Aから計測データが取得される。また、発電機側の計測システム8が備えるデータ処理部83が、通信ネットワーク200を介して、データ記録部82Aに蓄積される計測データを取得し、取得された計測データに基づいて、三相交流発電機1の絶縁状態を診断してもよい。
このように、本実施例3によれば、計測システム8が、対地漏れ電流の計測データを通信ネットワークへ送出する通信部84を備えることにより、データセンタ100が有する大容量のデータ記録部82Aに計測データを記録することができる。したがって、膨大な量の対地漏れ電流の計測データを蓄積して、絶縁状態の診断や詳細な分析に用いることができる。
図4は、本発明の実施例4である電気機械の故障診断装置によって計測される対地漏れ電流の計測データの一例を示す。なお、装置構成は、実施例1~3のいずれかと同様である。
図4に示す計測データ例では、対地漏れ電流の計測波形61(図4中の実線)に、脈動成分が重畳している。本発明者の検討によれば、脈動成分は、固定子および回転子のスロットコンビネーションに起因する。
本実施例4では、データ処理部(83,83A)が、計測データに重畳する脈動成分を平均化して、図4に示す評価波形62(図4中の点線)のように、脈動の無い計測データに変換する。このように変換された計測データに基づいて、データ処理部(83,83A)は絶縁状態を診断する。これにより、診断精度が向上する。
なお、本実施例4では、複数周期の脈動が生じる期間の計測データの脈動を平均化しているが、これに限らず、脈動一周期分の計測データについて、最大値と最小値の平均値を演算してもよい。また、フーリエ変換になどにより抽出される基本波成分のみを、絶縁状態の診断に適用してもよい。
なお、本発明は前述した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、前述した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置き換えをすることが可能である。
例えば、上述の絶縁状態の診断手段は、発電機に限らず、電動機を含む各種の回転電機に適用できる。さらに、上述の絶縁状態の診断手段は、三相の電機子巻線を備えるリニア同期モータやリニア誘導モータにも適用できる。なお、電動機の場合、電力系統9に替えて、各種交流電源装置が適用されてもよい。
また、電気機械の交流相数は、3相に限らず複数相でもよい。
また、絶縁状態の診断対象は、定格電圧700V以下の回転電機としてもよい。この場合、部分放電劣化が生じ難いので、熱劣化や吸湿劣化などによる絶縁劣化を精度よく診断できる。
また、診断に用いる静電容量の初期値は、既存のステータ巻線図面などから取得される設計情報を用いて算出してもよい。また、計測データから算出される、静電容量や、静電容量もしくは対地漏れ電流に関係するパラメータを、計測データと併用して、絶縁状態を診断してもよい。
1…三相交流発電機
2a,2b,2c…電流センサ
2a-1,2a-2,2b-1,2b-2,2c-1,2c-2…電流センサ
3…ケーブル
4…端子台
8…計測システム
9…電力系統
10a…U相巻線
10b…V相巻線
10c…W相巻線
81…電流計測部
82,82A…データ記録部
83,83A…データ処理部
84…通信部
100…データセンタ
200…通信ネットワーク

Claims (11)

  1. 電気機械の絶縁状態を診断する電気機械の診断装置において、
    前記電気機械の巻線に流れる電流を検出する電流センサと、
    前記電流センサの信号に基づいて前記電気機械の対地漏れ電流を計測する電流計測部と、
    前記電流計測部によって計測される前記対地漏れ電流と、前記対地漏れ電流の初期値に応じてあらかじめ設定される閾値とを比較するデータ処理部と、
    を備え、
    前記対地漏れ電流の初期値は、前記電気機械の特性もしくは構造に関する情報に基づいて演算され
    前記情報は、前記電気機械の静電容量の初期値であり、
    前記対地漏れ電流の初期値は、前記静電容量の初期値と、前記巻線において分布する電圧の平均値とに基づいて演算されることを特徴とする電気機械の診断装置。
  2. 請求項1に記載の電気機械の診断装置において、
    前記対地漏れ電流の初期値、前記電気機械の前記静電容量の初期値、前記電気機械の交流角周波数、並びに前記電気機械の定格電圧を、それぞれ、i 、C、ω、並びにVとすると、前記対地漏れ電流の初期値は、数式「i =(1/2)ωCV」に基づいて演算されることを特徴とする電気機械の診断装置。
  3. 請求項に記載の電気機械の診断装置において、
    前記電流センサは、前記巻線の一端部に流れる電流と前記巻線の他端部に流れる電流を一括して検出することを特徴とする電気機械の診断装置。
  4. 請求項に記載の電気機械の診断装置において、
    前記電流センサは、前記巻線の一端部に流れる電流と前記巻線の他端部に流れる電流を検出し、
    前記電流計測部は、前記巻線の前記一端部に流れる電流と前記巻線の前記他端部に流れる電流の差分に基づいて前記対地漏れ電流を計測することを特徴とする電気機械の診断装置。
  5. 請求項1に記載の電気機械の診断装置において、
    さらに、前記電流計測部によって計測される前記対地漏れ電流のデータを記録するデータ記録部を備え、
    前記データ処理部は、前記データ記録部に記録された前記対地漏れ電流のデータと前記閾値とを比較することを特徴とする電気機械の診断装置。
  6. 請求項に記載の電気機械の診断装置において、
    さらに、前記電流計測部によって計測される前記対地漏れ電流のデータを、通信ネットワークに送出する通信部を備え、
    前記データ記録部は、前記通信ネットワークを介して、前記通信部から送られる前記対地漏れ電流のデータを記録することを特徴とする電気機械の診断装置。
  7. 請求項1に記載の電気機械の診断装置において、
    前記データ処理部は、前記電流計測部によって計測される前記対地漏れ電流の基本波成分と前記閾値とを比較することを特徴とする電気機械の診断装置。
  8. 請求項に記載の電気機械の診断装置において、
    前記データ処理部は、前記電流計測部によって計測される前記対地漏れ電流のデータの脈動を平均化して、前記対地漏れ電流のデータを脈動の無い評価用データに変換し、前記評価用データと前記閾値とを比較することを特徴とする電気機械の診断装置。
  9. 電気機械の絶縁状態を診断する電気機械の診断方法において、
    前記電気機械の巻線に流れる電流に基づいて前記電気機械の対地漏れ電流を計測し、
    計測された前記対地漏れ電流と、前記電気機械の特性もしくは構造に関する情報に基づいて演算される前記対地漏れ電流の初期値に応じてあらかじめ設定される閾値とを比較し、
    前記情報は、前記電気機械の静電容量の初期値であり、
    前記対地漏れ電流の初期値は、前記静電容量の初期値と、前記巻線において分布する電圧の平均値とに基づいて演算されることを特徴とする電気機械の診断方法。
  10. 請求項に記載の電気機械の診断方法において、
    前記対地漏れ電流の初期値、前記電気機械の前記静電容量の初期値、前記電気機械の交流角周波数、並びに前記電気機械の定格電圧を、それぞれ、i 、C、ω、並びにVとすると、前記対地漏れ電流の初期値は、式「i =(1/2)ωCV」に基づいて演算されることを特徴とする電気機械の診断方法。
  11. 交流の相数分の巻線を有する回転電機において、
    前記回転電機の絶縁状態を診断する診断装置を備え、
    前記診断装置は、
    前記回転電機の巻線に流れる電流を検出する電流センサと、
    前記電流センサの信号に基づいて前記回転電機の対地漏れ電流を計測する電流計測部と、
    前記電流計測部によって計測される前記対地漏れ電流と、前記対地漏れ電流の初期値に応じてあらかじめ設定される閾値とを比較するデータ処理部と、
    を備え、
    前記対地漏れ電流の初期値は、前記回転電機の特性もしくは構造に関する情報に基づいて演算され、
    前記情報は、前記回転電機の静電容量の初期値であり、
    前記対地漏れ電流の初期値は、前記静電容量の初期値と、前記巻線において分布する電圧の平均値とに基づいて演算されることを特徴とする回転電機。
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