JP2003274551A - 絶縁状態監視システム - Google Patents

絶縁状態監視システム

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JP2003274551A
JP2003274551A JP2002072862A JP2002072862A JP2003274551A JP 2003274551 A JP2003274551 A JP 2003274551A JP 2002072862 A JP2002072862 A JP 2002072862A JP 2002072862 A JP2002072862 A JP 2002072862A JP 2003274551 A JP2003274551 A JP 2003274551A
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power supply
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Hiroshi Yamanaka
博史 山中
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Subaru Corp
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  • Testing Relating To Insulation (AREA)
  • Emergency Protection Circuit Devices (AREA)
  • Control Of Ac Motors In General (AREA)
  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】電源周波数が広範囲に変動する場合であっても
ノイズを確実に除去することができて絶縁劣化の進行を
高精度に検出できるようにする。 【解決手段】三相交流主回路1に、零相電流から不平衡
電流を検出する零相変流器13と電源周波数を検出する
変圧器12とを配設し、零相変流器13で検出した不平
衡電流成分信号を低域通過フィルタ16を通過させるこ
とで高調波ノイズを除去し、その後、ブリッジドT形を
備える自動同調式帯域通過フィルタ19に出力し、不平
衡電流成分信号と電源周波数信号とが合算された信号を
ろ波する。このフィルタ19には変圧器12で検出した
電源周波数成分が負帰還されるため、通過周波数帯域の
中心周波数が電源周波数に同調されるので、迷走電流に
よるノイズが除去され、電源周波数に対応した周波数の
漏電成分のみの信号を出力させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、零相変流器で検出
した不平衡電流と、負荷へ供給する電源周波数とに基づ
いて、主回路及び負荷の絶縁劣化の進行状態を監視する
絶縁状態監視システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の絶縁状態監視システムで
は、ACサーボモータ等の負荷に電力を供給する主回路
を構成する三相の導体を一まとめの一次導体として零相
電流を検出する零相変流器を設け、この零相変流器で主
回路を流れる零相電流から相間電流の不平衡を検出し、
検出した不平衡電流に基づき漏電の有無を監視する技術
が知られている。
【0003】しかし、検出した不平衡電流にはノイズが
含まれているため、このままの状態で漏電の有無を判定
すると誤判定を引き起こす可能性がある。そのため、一
般的には、検出した不平衡電流を各種フィルタを通過さ
せてろ波し、必要な成分のみを取り出すことで、検出精
度を高めるようにしている。
【0004】例えば、特開平8-306297号公報に
は、零相変流器で検出した不平衡電流を減衰特性の異な
る複数の低域通過フィルタ、或いはカットオフ周波数の
異なる低域通過フィルタに入力させ、この各低域通過フ
ィルタと漏電判定回路とを切換スイッチを介して選択的
に接続することで、負荷に対応する制御周波数に応じた
漏れ電流を検出するようにした技術が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ACサーボ
モータ等の負荷へ供給する電源の周波数は、その制御特
性から、回転数制御、トルク制御により数十〜数百Hz
の間で変化する。
【0006】しかし、上述した公報に開示されている技
術では、複数の低域通過フィルタを選択的に切換えてろ
波するようにしているため、周波数が広範囲に変動する
場合には対応することができず、希望の信号成分を取り
出すことが困難になる。
【0007】本発明は、上記事情に鑑み、簡単な構成な
がら、電源周波数が広範囲に変動する場合であっても、
ノイズを確実に除去することができて絶縁劣化の進行を
高精度に検出することの可能な絶縁状態監視システムを
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明による絶縁状態監視システムは、交流電源と負荷
とを接続する主回路に結合されて該主回路を流れる零相
電流から不平衡電流を検出して不平衡電流成分信号を出
力する零相変流器と、上記負荷に供給される電源周波数
を検出して該電源周波数に比例する電源周波数信号を出
力する周波数検出手段と、上記零相変流器から出力され
る上記不平衡電流成分信号をろ波する低域通過フィルタ
と、上記電源周波数信号に同調させて通過周波数帯域を
設定し上記低域通過フィルタでろ波された上記不平衡電
流成分信号を上記通過周波数帯域を基準として更にろ波
する自動同調式帯域通過フィルタと、上記自動同調式帯
域通過フィルタから出力される信号に基づいて漏電の有
無を検出する論理演算手段とを備えることを特徴とす
る。
【0009】このような構成では、零相変流器から出力
される、主回路を流れる不平衡電流に対応する電流信号
は、低域通過フィルタを通過する際に、高調波ノイズが
除去され、その後、自動同調式帯域通過フィルタを通過
させて更にろ波される。自動同調式帯域通過フィルタ
は、負荷に供給される電源周波数を検出する周波数検出
手段から出力される当該電源周波数に比例する電源周波
数信号に同調して通過周波数帯域が設定されているた
め、高調波ノイズの除去された不平衡電流成分信号は、
自動同調式帯域通過フィルタを通過する際に、他の機器
からの回り込み等により混入される迷走電流によるノイ
ズは除去される。
【0010】この場合、好ましくは、1)上記周波数検
出手段は、上記電源周波数を制御するサーボアンプ内部
の発信回路から出力される信号に基づいて上記電源周波
数を検出することを特徴とする。
【0011】2)上記周波数検出手段は、検出した周波
数を電圧に変換する周波数電圧変換器と、該周波数電圧
変換器で変換した電圧を強度変調して出力する発光素子
と、該発光素子からの光を受光して光量に応じた電圧に
変換する受光素子とを備えることを特徴とする。
【0012】3)上記論理演算手段は、上記自動同調式
帯域通過フィルタから出力される信号に基づき経時変化
を1マシンサイクル毎にファイル化して蓄積することを
特徴とする。
【0013】4)上記論理演算手段が通信網を介してコ
ンピュータ端末に接続され、該コンピュータ端末にて上
記論理演算手段に格納されているデータに基づき絶縁劣
化状態を一括監視することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の一
実施の形態を説明する。図1に絶縁状態監視システムの
全体構成図、図2に絶縁状態監視システムの要部回路図
を示す。
【0015】同図の符号1は三相交流主回路であり、こ
の三相交流主回路1を介してACサーボアンプ2と、負
荷としてのACサーボモータ3とが接続され、更に、こ
の三相交流主回路1にはACサーボアンプ2を介して三
相交流電源4が接続されている。
【0016】ACサーボアンプ2は、三相交流電源4を
一旦直流電源に変換した後、制御装置5からの起動信号
に基づき、内蔵されているインバータ回路(図示せず)
にて所定周波数の3相交流電圧に変換してACサーボモ
ータ3へ出力するものである。尚、ACサーボモータ3
の駆動対象が、3軸制御NC工作機械等、X軸、Y軸、
Z軸の3方向を駆動制御する場合は、各軸に対応して3
種のACサーボモータ3が設けられている。
【0017】又、主回路1に、周波数検出手段としての
変圧器12の1次側が接続されていると共に、二次巻線
13aを巻回する零相変流器(ZCT:Zero Phase-se
aquence Current Transformers)13が貫通されてい
る。
【0018】変圧器12は、主回路1に通電される電源
周波数を所定に降圧した定電圧信号として検出するもの
で、一方、零相変流器13は、主回路1を流れる零相電
流から不平衡電流を検出するものである。
【0019】この変圧器12の二次巻線12aと、零相
変流器13の二次巻線13aとが、ACサーボモータ絶
縁監視ユニット(ZMT)14に接続されている。
【0020】ZMT14はACサーボモータ3の漏れ電
流成分を選別、増幅して、アナログ電圧信号に変換する
もので、図2に示すように、変圧器12の二次巻線12
aに、変圧器で降圧した低電圧信号の周波数を直流電圧
信号に変換する周波数電圧(f-v)変換器15が接続さ
れている。一方、零相変流器13の二次巻線13aに、
零相変流器13で検出した不平衡電流を電圧に変換する
検出用抵抗r1が並列接続されていると共に、この検出
用抵抗r1で変換した信号(以下「不平衡電流成分信
号」と称する)から高調波ノイズを除去する低域通過フ
ィルタ16が接続されている。尚、本実施の形態による
低域通過フィルタ16は、入力側抵抗r2とコンデンサ
c1とを有するCRフィルタで構成されている。
【0021】一方、f-v変換器15の出力側に発光素子
17が接続されており、この発光素子17からは、f-v
変換器15から出力される直流電圧信号に応じた強度の
光が出力される。更に、発光素子17に、この発光素子
17から出射された光を電源周波数信号に光電変換する
受光素子18が対設されている。従って、この発光素子
17と受光素子18とは電気的に絶縁されており、電気
的ノイズの混入が防止される。
【0022】又、低域通過フィルタ16に自動同調式帯
域通過フィルタ19が接続されている。この自動同調式
帯域通過フィルタ19として、本実施の形態は、ブリッ
ジドT形帯域通過フィルタを採用している。この自動同
調式帯域通過フィルタ19のブリッジドT形の回路は、
直列接続された一対のコンデンサc2,c3と、この直
列回路の両端に接続された抵抗r5と、両コンデンサc
2,c3間の接続点Ptに接続されている不平衡電流成
分信号入力用抵抗r3と電源周波数入力用抵抗r4とで
構成されており、直列接続されたコンデンサc2,c3
が演算増幅器OP1の反転入力端に負帰還接続されてい
る。又、演算増幅器OP1の非反転入力端が接地されて
いる。そのため基準電圧は0Vである。
【0023】又、不平衡電流成分信号入力用抵抗r3に
低域通過フィルタ16が接続され、一方、電源周波数入
力用抵抗r4に、受光素子18が接続されている。接続
点Ptでは、不平衡電流成分信号入力用抵抗r3を介し
て入力される低域通過フィルタ16からの信号(電圧)
と、電源周波数入力用抵抗r4を介して入力される受光
素子18からの信号(電圧)とが加算される。受光素子
18からの信号は、電源周波数信号であるため、演算増
幅器OP1の出力端から出力される電圧値の中心周波数
は、電源周波数に同調した値とすることができる。
【0024】又、演算増幅器OP1の出力端が、反転増
幅器20の抵抗r6を介して増幅器OP2の反転入力端
に接続され、更に、この抵抗r6と反転入力端との間
に、直列接続された可変抵抗r7、抵抗r8が負帰還接
続されている。又、この増幅器OP2の非反転入力端が
接地されているため、基準電圧は0Vとなる。
【0025】増幅器OP2の反転入力端には、抵抗r6
と可変抵抗r7及び抵抗r8とで分圧された電圧が入力
されるため、出力端からは抵抗r6と可変抵抗r7及び
抵抗r8とによって設定された増幅率で増幅された電圧
が出力される。尚、この増幅率は可変抵抗r7により調
整することができるため、後述する比較判定ユニット2
3への出力レベルの調整が容易になる。
【0026】一方、増幅器OP2の出力端がコンデンサ
c4を介して比較判定ユニット23に接続されている。
図1に示すように、比較判定ユニット23はA-D変換器
24と論理演算手段としてのPLC(Programmable log
ic controller )25とで構成されており、増幅器OP
2から出力されたアナログデータの電圧値が、A-D変換
器24を介してデジタルデータに変換された後、PLC
25でデジタル変換された電圧値に基づき電流値を演算
し、演算した電流値を数値データとして保存すると共
に、経時変化をグラフ化して表示する画像データを作成
する。
【0027】更に、このPLC25が構内LAN(Local
Area Network)等の通信網26を介して監視室等に設置
されているコンピュータ端末28に接続されており、こ
のコンピュータ端末28にて、PLC25で演算したデ
ータを読込み、表示させることで、構内施設内に複数の
工作機械が設置されている場合であっても、各々の絶縁
劣化の進行状態を一括監視することができる。
【0028】次に、このような構成による絶縁状態監視
システム11の動作について説明する。
【0029】主回路1或いはACサーボモータ3の絶縁
劣化が進行すると、各相間のアンバランスにより零相変
流器13の二次巻線13aに不平衡電流が発生する。す
ると、検出用抵抗r1の両端に不平衡電流に比例する電
圧Vinが発生する。
【0030】図5に示すように、零相変流器13で検出
する不平衡電流は、周期の短い矩形波(パルス波)の連
続で、周期的なうねりが存在する。図6に示すように、
この波形の時間軸を延ばすと、波形よりも長いうねりが
存在することが解る。このうねりが電源周波数(例えば
50Hz)成分の漏れ電流であり、以降の回路におい
て、このうねりを抽出し、このうねりの度合いから絶縁
劣化の進行状態を判定する。
【0031】先ず、上述した不平衡電流成分信号をCR
フィルタで構成されている低域通過フィルタ16を通過
させ、この不平衡電流成分信号の基底信号(数KHz)
から高調波ノイズを除去する。
【0032】一方、変圧器12の二次巻線12aからは
所定に降圧された低電圧の周波数信号が検出されてお
り、この信号を周波数電圧(f−v)変換器15にて直
流電圧に変換し、発光素子17から直流電圧信号に応じ
た強度の光を出力する。この発光素子17から出力され
た光は、受光素子18で受光されて、受光強度に応じた
電圧に変換され、自動同調式帯域通過フィルタ19のブ
リッジドT型回路を構成する電源周波数入力用抵抗r4
に出力される。この場合、発光素子17と受光素子18
とは電気的に絶縁されているため、電気的ノイズの混入
が防止される。
【0033】一方、低域通過フィルタ16にて高調波ノ
イズが除去された不平衡電流成分信号は、自動同調式帯
域通過フィルタ19を構成する不平衡電流成分信号入力
用抵抗r3に出力される。
【0034】そして、両抵抗r3,r4から出力される
不平衡電流成分信号と電源周波数信号とは、接続点Pt
で合算されて、演算増幅器OP1の反転入力端へ出力さ
れる。
【0035】この反転入力端には、電源周波数成分を含
む信号が負帰還されているため、通過周波数帯域の中心
周波数が電源周波数に自動的に同調される。従って、演
算増幅器OP1の出力端からは、電源周波数に対応した
周波数の漏電成分のみの信号が出力される。その結果、
自動同調式帯域通過フィルタ19を通過させることで、
他の機器からの回り込み等により混入する迷走電流によ
るノイズが除去され、ACサーボモータ3の駆動出力成
分のみの漏れ電流成分信号を検出することができる。
【0036】尚、図7に、ACサーボモータ3の運転条
件を、電源周波数50Hzで固定、運転速度を一定とし
た場合の、自動同調式帯域通過フィルタ19で検出した
信号の波形を示す。
【0037】このように、本実施の形態によれば、自動
同調式帯域通過フィルタ19で設定される通過周波数帯
域の中心周波数を、電源周波数に同調させるようにした
ので、従来のように複数の低域通過フィルタを、電源周
波数に応じて選択的に切換える必要が無くなり、構造の
簡素化を実現することができると共に、電源周波数が広
範囲に変動する場合であっても、ノイズを確実に除去す
ることができ、絶縁劣化の進行状態をより高度に検出す
ることができる。
【0038】そして、自動同調式帯域通過フィルタ19
の演算増幅器OP1の出力端から出力された漏れ電流成
分信号は、増幅器OP2で直流の電圧信号に変換、増幅
されてた後、比較判定ユニット23へ出力される。尚、
この増幅器OP2の増幅率は可変抵抗r7により適正に
調整することができる。
【0039】図1に示すように、比較判定ユニット23
は、A-D変換器24とPLC25とで構成されており、A
-D変換器24にてアナログ信号からデジタル信号に変換
された漏れ電流成分信号は、PLC25に入力され、こ
こで、漏れ電流検出値に変換されて1マシンサイクル毎
にファイル化して記憶すると共に、そのときのピーク値
が記憶される。
【0040】図8に、PLC25で、漏れ電流を検知す
る際の1マシンサイクル毎のタイムスケジュールを例示
する。PLC25から制御装置5へ起動信号を出力して
ACサーボモータ3を駆動させると、先ず、ACサーボ
モータ3の駆動から所定時間t1(例えば2sec)が
経過するまで測定を開始せず、所定時間t1〜t2(例
えば2sec〜12sec)までの間、計測を行なう。
そして、その間の漏れ電流検出値を読込むと共に、測定
期間内のピーク値を算出し、図示しない記憶手段に記憶
する。その後、1マシンサイクルが終了したとき(時間
t3)、測定を終了し、次回のACサーボモータ3の起
動に備える。尚、このタイムスケジュールは、検出対象
となるACサーボモータ3に応じて適宜変更することが
できる。
【0041】このPLC25に格納されている漏れ電流
検出値データ及びピーク値データは、適宜に読出して、
表示器27等にリアルタイムに表示させることができる
と共に、漏れ電流検出値の経時変化も表示させることが
できる。
【0042】又、PLC25と監視室等に設置されてい
るコンピュータ端末28とが構内LAN等の通信網26
を介して接続されているため、PLC25に格納されて
いるデータは、このコンピュータ端末28において読み
出し、併設する表示手段に表示させることで、構内施設
内に複数の工作機械が設置されている場合であっても、
各々の絶縁劣化の進行状態を一括監視することができ
る。
【0043】図3に、表示器に表示される画像を例示す
る。同図には、3軸制御NC工作機械の各軸(X軸、Y
軸、Z軸)を駆動させる3種のACサーボモータ3から
の漏れ電流検出値を個別に検出して、各々リアルタイム
に表示する3個のアナログ電流計と、その経時変化を表
示させる画面を選択する「経時変化表示画面へ」選択ボ
タンと、「実行値表示」選択ボタンと、「ピークホール
ド表示」選択ボタン等が表示される。
【0044】各アナログ電流計に対応して配設されてい
る「経時変化表示画面へ」選択ボタンをクリックする
と、図4に示すように、PLC25で検出した、対応す
るACサーボモータ3の漏れ電流検出値の経時変化が表
示される。監視者は、表示器に表示されている経時変化
を視認することで、絶縁劣化の進行状況を予測し、予知
保全を行なう。
【0045】尚、本発明は上述した実施の形態に限るも
のではなく、例えば、電源周波数はサーボアンプ2に内
蔵されている発振回路から信号を取り出して検出するよ
うにしても良い。電源周波数をサーボアンプ2から直接
検出することで、変圧器12が不要となり構造をより簡
素化することができると共に、検出精度を高めることが
できる。又、PLC25で検出した漏れ電流検出値を積
分処理する等して、予知保全を自動的に行なうようにし
ても良い。
【0046】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
簡単な構成ながら、電源周波数が広範囲に変動する場合
であっても、ノイズを確実に除去することができて絶縁
劣化の状態を高精度に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】絶縁状態監視システムの全体構成図
【図2】絶縁状態監視システムの要部回路図
【図3】表示器に表示されたリアルタイム表示画面の説
明図
【図4】表示器に表示された経時変化表示画面の説明図
【図5】零相変流器13で検出した不平衡電流の波形図
【図6】図5の波形を時間軸を延ばして表示した波形図
【図7】自動同調式帯域通過フィルタから出力される信
号の波形図
【図8】プログラマブルロジックコントローラで検出し
た漏れ電流の波形と測定期間との関係を示す説明図
【符号の説明】
1 三相交流主回路 4 三相交流電源 3 サーボモータ(負荷) 13 零相変流器 12 変圧器(周波数検出手段) 15 周波数電圧変換器 16 低域通過フィルタ 17 発光素子 18 受光素子 19 自動同調式帯域通過フィルタ 25 PLC(論理演算手段) 26 通信網 27 表示器 28 コンピュータ端末
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G014 AA16 AB02 AC19 2G015 AA30 BA10 CA20 5G058 BB02 BC01 CC02 5H575 AA19 BB07 DD03 JJ03 JJ26 KK06 LL22 LL24 LL44 LL45 LL50 MM01 MM11 PP03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】交流電源と負荷とを接続する主回路に結合
    されて該主回路を流れる零相電流から不平衡電流を検出
    して不平衡電流成分信号を出力する零相変流器と、 上記負荷に供給される電源周波数を検出して該電源周波
    数に比例する電源周波数信号を出力する周波数検出手段
    と、 上記零相変流器から出力される上記不平衡電流成分信号
    をろ波する低域通過フィルタと、 上記電源周波数信号に同調させて通過周波数帯域を設定
    し上記低域通過フィルタでろ波された上記不平衡電流成
    分信号を上記通過周波数帯域を基準として更にろ波する
    自動同調式帯域通過フィルタと、 上記自動同調式帯域通過フィルタから出力される信号に
    基づいて漏電の有無を検出する論理演算手段と、を備え
    ることを特徴とする絶縁状態監視システム。
  2. 【請求項2】上記周波数検出手段は、上記電源周波数を
    制御するサーボアンプ内部の発信回路から出力される信
    号に基づいて上記電源周波数を検出することを特徴とす
    る請求項1記載の絶縁状態監視システム。
  3. 【請求項3】上記周波数検出手段は、検出した周波数を
    電圧に変換する周波数電圧変換器と、該周波数電圧変換
    器で変換した電圧を強度変調して出力する発光素子と、
    該発光素子からの光を受光して光量に応じた電圧に変換
    する受光素子とを備えることを特徴とする請求項1記載
    の絶縁状態監視システム。
  4. 【請求項4】上記論理演算手段は、上記自動同調式帯域
    通過フィルタから出力される信号に基づき経時変化を1
    マシンサイクル毎にファイル化して蓄積することを特徴
    とする請求項1〜3の何れかに記載の絶縁状態監視シス
    テム。
  5. 【請求項5】上記論理演算手段が通信網を介してコンピ
    ュータ端末に接続され、該コンピュータ端末にて上記論
    理演算手段に格納されているデータに基づき絶縁劣化状
    態を一括監視することを特徴とする請求項4記載の絶縁
    状態監視システム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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