JP7043274B2 - 車両運行システム、車載装置、通行判断方法 - Google Patents

車両運行システム、車載装置、通行判断方法 Download PDF

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本発明は、車両運行システム、車載装置、および通行判断方法に関する。
コンピュータの演算能力の向上と通信ネットワークの発達により、交通車両の情報を送受信して利便性を高める試みが幅広く行われている。特許文献1には、自バスの現在位置を検出する現在位置検出部と、現在位置から自バス路線上の乗換えバス停までの到達時間を求めるための自バス路線データを記憶した自バス路線データ記憶部と、自バス路線および乗換えバス路線沿いに設けられた端末装置と前記乗換えバス路線の他のバス上の端末装置と共に中継機能付き無線端末間ネットワークを形成する送受信部と、前記現在位置検出部が検出した現在位置と前記自バス路線データに基づいて現在位置から乗換えバス停への到達時間を算出する到達時間算出部と、前記中継機能付き無線端末間ネットワークを介した通信により、前記乗換えバス停への到達時間を、前記乗換えバス路線の他のバス上の端末装置との間で授受する到達時間授受部と、前記到達時間算出部により算出された到達時間と前記到達時間授受部により取得された前記他のバスの到達時間に基づいて、前記乗換えバス停での乗換えを支援する乗換え支援処理を行う乗換え支援部と、を備えたことを特徴とするバス搭載端末装置が開示されている。
特開2005-227869号公報
特許文献1に記載されている発明では、狭隘エリアへの進入可否の情報を提供できない。
本発明の第1の態様による車両運行システムは、別々の車両に搭載される複数の車載装置を備える車両運行システムであって、前記複数の車載装置のそれぞれは、車両のすれ違いが困難な狭隘エリアの位置を示す狭隘エリア情報を格納する記憶部と、前記狭隘エリア情報を参照し前記狭隘エリアとの相対位置関係を特定する相対特定部と、電波の送受信が可能な範囲に存在する他の前記車載装置と通信を行う通信部と、前記相対位置関係に基づき前記狭隘エリアに進入したか否かを判断し、前記狭隘エリアに進入する前に、前記通信の有無、または前記通信で得られた情報に基づき前記狭隘エリアを優先して通行するか否かを判断する通行判断部と、前記通行判断部の判断を示す信号に基づき報知のための信号を出力するインタフェースとを備える。
本発明の第2の態様による車載装置は、車両に搭載され、車両のすれ違いが困難な狭隘エリアの位置を示す狭隘エリア情報を格納する記憶部と、前記狭隘エリア情報を参照し前記狭隘エリアとの相対位置関係を特定する相対特定部と、電波の送受信が可能な範囲に存在する他の前記車載装置と通信を行う通信部と、前記相対位置関係に基づき前記狭隘エリアに進入したか否かを判断し、前記狭隘エリアに進入する前に、前記通信の有無、または前記通信で得られた情報に基づき前記狭隘エリアを優先して通行するか否かを判断する通行判断部と、前記通行判断部の判断を示す信号に基づき報知のための信号を出力するインタフェースとを備える。
本発明の第3の態様による通行判断方法は、車両のすれ違いが困難な狭隘エリアの位置を示す狭隘エリア情報を格納する記憶部を備え車両に搭載される車載装置において実行される通行判断方法であって、前記狭隘エリア情報を参照し前記狭隘エリアとの相対位置関係を特定することと、電波の送受信が可能な範囲に存在する他の前記車載装置と通信を行うことと、前記相対位置関係に基づき前記狭隘エリアに進入したか否かを判断し、前記狭隘エリアに進入する前に、前記通信の有無、または前記通信で得られた情報に基づき前記狭隘エリアを優先して通行するか否かを判断することとを含む。
本発明によれば、狭隘エリアへの進入可否の情報を提供できる。
バス運行システムSのハードウエア構成図 車載装置1の機能ブロック図 バスの停留所および狭隘エリアを例示する図 ダイヤ台帳51の一例を示す図 図5(a)はルート番号001-1のルート情報52を示す図、図5(b)はルート番号001-2のルート情報52を示す図 通行判断部23の動作を表すフローチャート 優先判断の詳細を示すフローチャート 変形例1における優先判断の詳細を示すフローチャート 変形例2におけるダイヤ台帳51の一例を示す図 変形例2における優先判断の詳細を示すフローチャート 変形例3における優先判断の詳細を示すフローチャート 第2の実施の形態における優先判断の詳細を示すフローチャート 第2の実施の形態の変形例1における優先判断の詳細を示すフローチャート 図14(a)はt1~t5の時系列変化を示す図であり、図14(b)はそれぞれの車載装置1に格納される情報を示す図
―第1の実施の形態―
以下、図1~図7を参照して、本発明にかかる車両運行システムであるバス運行システムの第1の実施の形態を説明する。本実施の形態では、上り方向と下り方向にそれぞれ1台のバスが存在する状況を想定する。
(ハードウエア構成)
図1はバス運行システムSのハードウエア構成を示す図である。バス運行システムSは、複数の車載装置1により実現される。それぞれの車載装置1は異なるバス10に搭載される。以下ではある車載装置1およびバス10の構成や動作を説明するが、いずれの車載装置1およびバス10の構成も同一であり、いずれの車載装置1の動作アルゴリズムも同一である。
バス10は、車載装置1と、通過ボタン11と、開閉スイッチ12と、表示装置13と、車速センサ14とを備える。バス10は運転手によりその動作が制御され、車載装置1は表示装置13を介して運転手に情報を提供する。通過ボタン11は、たとえば押しボタンであり操作されると車載装置1に信号を出力する。通過ボタン11は、バス10が停留所に停車せず通過する際に運転手により押下される。開閉スイッチ12はバス10の乗客乗降用の扉を開閉するスイッチであり操作されると車載装置1に信号を出力する。開閉スイッチ12は、バス10が停留所に停車すると運転手により操作される。すなわち本実施の形態では、通過ボタン11および開閉スイッチ12が出力する信号を監視することで、車載装置1は停車の有無にかかわらずバス10が停留所を通過したことを認識できる。
表示装置13は、たとえば液晶ディスプレイであり、車載装置1の動作指令に基づき運転手に情報を提示する。車速センサ14は、バス10の走行距離を測定するセンサである。車速センサ14は、バス10が一定距離を走行するごとに車載装置1にパルス信号を出力する。以下ではこのパルス信号を「車速パルス」と呼ぶ。
車載装置1は、中央演算装置であるCPU2と、読み込み専用の記憶装置であるROM3と、読み書き可能な揮発性の記憶装置であるRAM4と、読み書き可能な不揮発性の記憶装置である記憶部5と、通信部6と、インタフェース7とを備える。CPU2は、ROM3に格納されたプログラムをRAM4に展開して実行することで後述する機能を実現する。記憶部5はたとえばフラッシュメモリであり、記憶部5にはCPU2が実行するプログラムが使用するデータが格納されている。
通信部6は、数メートル~数百メートル程度の通信が可能な無線通信装置であり、たとえばIEEE802.11に対応する通信モジュールである。ただし車載装置1またはバス10がアンテナを備え、通信部6がそのアンテナを使用して通信してもよい。またアンテナがバス10の進行方向に指向性を有していてもよい。通信部6は中継器などを介さずに他の車載装置1の通信部6と通信を行う。この通信は、たとえばアドホックモードと呼ばれるものである。
インタフェース7は、通過ボタン11、開閉スイッチ12、および車速センサ14が出力する信号を取り込み、表示装置13に動作指令を出力するハードウエアである。インタフェース7はたとえばCANコントローラであり、変換装置を介して各装置と接続されてもよいし、インタフェース7が複数のハードウエアから構成されてもよい。たとえばインタフェース7は、通過ボタン11および開閉スイッチ12から信号を取り込むADコンバータと、車速センサ14から車速パルスを取り込むパルスカウンタと、表示装置13に映像信号を出力するディスプレイアダプタとから構成されてもよい。またインタフェース7は、バス10の運転手が入力するバス10の運行ダイヤを特定する情報、すなわち後述するダイヤ番号を受け付ける。
(用語の定義)
本実施の形態では、車両同士のすれ違いが困難な道路の区間を「狭隘エリア」と呼ぶ。狭隘エリアはたとえば、市街地の細い道路である細街路、山腹に沿って作られた細い道路、および道幅が狭いトンネルなどである。また本実施の形態では、車載装置1が電波を発信している状態を「電波発信状態」と呼び、複数の装置が電波を用いて何らかの情報を伝達する状態を「通信状態」と呼ぶ。ある装置が通信状態となるためには、少なくとも次の条件を満たす必要がある。すなわち、自らが電波発信状態となっており、かつ電波の届く範囲に電波発信状態となっている他の装置が存在する必要がある。
ある車載装置1を基準として、その車載装置1を搭載するバス10を「自車両」や「自車」と呼び、それ以外のバス10を「他車両」や「他車」と呼ぶ。ただし車載装置1の動作の説明において特に説明しない限りは、「バス10」とは自車両を意味する。
(車載装置1の通信動作の概要)
車載装置1は、記憶部5に格納されているルート情報52により狭隘エリアをあらかじめ把握しており、狭隘エリアの所定距離手前、たとえば100m手前から信号発信を開始して電波発信状態に移行する。周囲に同様の信号を発信している車載装置1が存在すると、それらの車載装置1は相互に通信を行う。ただし狭隘エリアごとに通信コードが設定されており、車載装置はその通信コードを通信に用いて、同一の通信コードを有する装置同士のみが通信を行う。通信コードは「ネットワークセキュリティキー」、「パスフレーズ」、「SSID(service set identifier)」とも呼ばれる。この通信コードを用いることで、異なる狭隘エリアに関する通信の混在が防止される。そして車載装置は、狭隘エリアを通過すると信号発信を停止する。本実施の形態では、通信コードをSSIDと呼ぶ。
(機能構成)
図2は、車載装置1が備える機能を機能ブロックとして示す図である。ただし図2には記憶部5に格納される情報も記載している。車載装置1はその機能として、相対特定部21と、停留所判定部22と、通行判断部23とを備える。停留所判定部22は、自車両であるバス10が停留所を通過したことを判定する。ただしここでいう通過とは、バス10が停留所に停車した後にそのバス停から離れる場合と、停留所に停車しないで通り過ぎる場合との両方を含む意味である。停留所判定部22は、インタフェース7に入力される通過ボタン11および開閉スイッチ12の出力信号を監視し、いずれかの信号が入力されると停留所を通過したと判断する。
相対特定部21は、インタフェース7が受け付ける走行ルートを特定する情報と、後述するルート情報52とから停留所ごとの狭隘エリアまでの距離を特定し、停留所判定部22の判定により停留所を通過したことを認識し、車速センサ14が出力するパルス信号に基づき狭隘エリアまでの相対距離を算出する。通行判断部23は、自車両であるバス10が狭隘エリアに進入する前に、狭隘エリアを優先して通行してよいのか否か、すなわちそのまま狭隘エリアに進入してもよいのか、それとも対向車両が狭隘エリアを通過するのを狭隘エリアの手前で待機すべきかを判断する。通行判断部23の動作は後にフローチャートを用いて詳しく説明する。
記憶部5には、ダイヤ台帳51と、複数のルート情報52とが格納される。ダイヤ台帳51は、バス10のダイヤ番号ごとのルート番号、およびそれぞれの停留所の発車時刻が記載される。ダイヤ番号とはダイヤを識別する符号であり、少なくとも1日のうちでユニークな符号である。ルート番号とはバス10のルート情報を特定する符号であり、ダイヤ台帳51に記載されたルート番号は、複数のルート情報52のいずれかを指すものである。
(停留所と狭隘エリアの例)
図3は、本実施の形態で例示するバスの停留所、および狭隘エリアを示す図である。図3には、A,B,Cの3つの停留所が示されており、バスはA,B,Cの順、またはC,B,Aの順に走行する。本実施の形態では、A,B,Cの順に走行する走行経路をルート番号「001-1」とし、C,B,Aの順に走行する走行経路をルート番号「001-2」とする。このように本実施の形態では同一の停留所を通過する場合であっても、順番が異なる場合は異なる走行経路として扱い、異なるルート番号を付与する。また停留所A~B間には、狭隘エリアN1およびN2が存在し、停留所B~C間には狭隘エリアN3が存在する。
(ダイヤ台帳51の例)
図4はダイヤ台帳51の一例を示す図である。ダイヤ台帳51には、ダイヤ番号ごとのルート番号、およびそれぞれの停留所の発車時刻が記載される。ただしダイヤ台帳51には停留所の名称などは記載されず、ルートにおける何番目であるかが記載される。たとえば図4の1つ目の例では、ダイヤ番号「XYZ-1」は、ルート番号が「001-1」を走行し、1つ目の停留所を「10:00」に発車し、2番目の停留所を「10:10」に発車し、3番目の停留所を「10:15」に発車することが記載されている。なお図4に示す例では停留所は3番目までしか記載されていないが、停留所の数は3に限定されない。
(ルート情報52の例)
図5(a)はルート番号001-1のルート情報52を示す図であり、図5(b)はルート番号001-2のルート情報52を示す図である。図5に示す例は図3に対応している。それぞれのルート台帳には、通過する停留所の名称、および停留所間に存在する狭隘エリアの情報が通過する順番に記載される。狭隘エリアの情報は、狭隘エリアの名称、直前の停留所から狭隘エリアまで到達距離、狭隘エリアの区間長、および狭隘エリアのSSIDから構成される。
図5(a)に示す例では、狭隘エリアN1は停留所Aから停留所Bに向かって1.5km走行した位置から始まり、100m続くことが示されている。また狭隘エリアN1のSSIDは「abcdN1」である。また逆方向を走行する場合に参照される図5(b)に示すルート番号001-2では、狭隘エリアN1は、停留所Bから停留所Aに向かって3.4km走行した位置から始まり、100m続くことが示されている。またルート番号001-2でも狭隘エリアN1のSSIDは「abcdN1」である。
(フローチャート)
図6は通行判断部23の動作を表すフローチャートである。通行判断部23は停留所判定部22が停留所を通過したと判断すると図6に示す動作を開始する。以下に説明する各ステップの実行主体は、車載装置1のCPU2である。
通行判断部23はまずS601においてルート情報52から次の停留所までの狭隘エリアに関する情報を読み込む。前述のとおり狭隘エリアに関する情報には、直前の停留所から狭隘エリアまでの距離、狭隘エリアのSSID、および狭隘エリアの区間長さが含まれる。続くS602では通行判断部23は、S601において読み込んだ情報に基づき、次の停留所までに狭隘エリアが存在するか否かを判断する。狭隘エリアが存在すると判断する場合はS603に進み、狭隘エリアが存在しないと判断する場合は図6の処理を終了する。
S603では通行判断部23は、バス10の現在位置が次の狭隘エリアまで100m以内であるか否かを判断する。ルート情報52には停留所から狭隘エリアまでの距離が記載されているので、通行判断部23は、相対特定部21の出力を参照することでS603の判断が可能である。通行判断部23はS603を肯定判断する場合はS604に進み、S603を否定判断する場合はS603に留まる。換言すると通行判断部23は、バス10が走行して次の狭隘エリアまで100m以内の距離に近づくまでS603で待機する。
S604では通行判断部23は通信部6に、次の狭隘エリアに対応するSSIDを含む接続信号の発信を開始させて電波発信状態となる。この接続信号の発信は後述するS622まで継続する。続くS605では通行判断部23は、S604において発信を開始した接続信号に含まれるSSIDを受信したか否かを判断する。通行判断部23はS605を肯定判断する場合はS610に進み、S605を否定判断する場合はS606に進む。すなわち通行判断部23は、S604において発信を開始した接続信号に含まれるSSIDとは異なるSSIDを受信した場合は、何ら信号を受信しなかった場合と同様にS605を否定判断する。
S606では通行判断部23は、狭隘エリアに到達したか否かを判断し、狭隘エリアに到達したと判断する場合はS607に進み、狭隘エリアに到達していないと判断する場合はS605に戻る。すなわち通行判断部23は、狭隘エリアに到達するまでは同一のSSIDの受信を待機し、同一のSSIDを受信するとS610に進み、狭隘エリアに到達するまで同一のSSIDを受信しないとS607に進む。S607では通行判断部23は、表示装置13に進行して、すなわち狭隘エリアを優先して通行してよい旨の表示を出力してS620に進む。ただしこの場合は通行判断部23は、単に進行してよい旨だけではなく通信が行われなかった旨も付記することが望ましい。S607の表示を行う理由は、同一のSSIDを受信しなかったのでその狭隘エリアでは対向車両が存在しないと推定できるからである。
S605において肯定判断されると実行されるS610では、後述するように狭隘エリアを優先して通行してよいか否かを判断する優先判断を行いS611に進む。S611では通行判断部23は、S610の判断の結果が進行可および待機のいずれであったかを判断し、進行可であったと判断する場合はS612に進み、進行可ではなかった、すなわち待機であったと判断する場合はS613に進む。S612では通行判断部23は、表示装置13に進行してよい旨の表示を出力してS620に進む。
S613では通行判断部23は、表示装置13に狭隘エリアの手前で待機すべき旨の表示を出力してS614に進む。S614では通行判断部23は、対向車両が狭隘エリアを通過したか否かを判断し、否定判断する場合はS614に留まり、肯定判断する場合はS615に進む。自車両が狭隘エリアの手前で待機している際に、他車両が狭隘エリアを通行して出口に近づくにつれて電波強度が強くなり、自車両を通り過ぎると電波強度が弱くなるので、通行判断部23は通信部6の電波強度を監視することでS614の判断が可能である。S615では通行判断部23は、表示装置13に進行してよい旨の表示を出力してS620に進む。
S607、S612、およびS615の次に実行されるS620では通行判断部23は、同一のSSIDを受信すると狭隘エリアを通過中である旨を発信する。本ステップの動作は、後述するS631に対応する。続くS621では通行判断部23は、自車両が狭隘エリアを通過したか否かを判断する。具体的には通行判断部23は、相対特定部21の出力が、狭隘エリアまでの距離に狭隘エリアの区間長を加えた値よりも大きいか否かを判断する。通行判断部23はS621を肯定判断する場合はS622に進み、S621を否定判断する場合はS620に戻る。
S622では通行判断部23は、S604において開始した接続信号の発信を終了してS623に進む。S623では通行判断部23は、S601において読み込んだ情報に基づき、さらに狭隘エリアが存在するか否かを判断する。通行判断部23は、さらに狭隘エリアが存在すると判断する場合はS603に戻り、次の停留所までの区間にこれ以上の狭隘エリアは存在しないと判断する場合は図6に示す処理を終了する。たとえばS601において読み込んだ情報に2つの狭隘エリアの情報が含まれる場合は、1回目にS623が実行された際には肯定判断され、2回目にS623が実行されると否定判断される。
図7は、図6におけるS610、すなわち優先判断の詳細を示す図である。図7ではまず通行判断部23はS631において、通過中である旨の信号を受信したか否かを判断する。受信したと判断する場合はS642に進み、受信していないと判断する場合はS632に進む。本ステップは、狭隘エリアをすでに通過中の対向車が存在するか否かを判断するものである。S632では通行判断部23は、自車両の狭隘エリアまでの距離を送信し、続くS633では通行判断部23は、他車両の狭隘エリアまでの距離を受信する。
続くS634では通行判断部23は、S632において送信した距離とS633において受信した距離が略同一であるか否かを判断する。略同一の基準はあらかじめ定められており、たとえば両者の差が5m以内の場合に略同一と判断する。通行判断部23は略同一と判断する場合はS635に進み、略同一ではないと判断する場合にS638に進む。S635では通行判断部23はランダム秒だけ待機し、続くS636では通行判断部23は譲渡信号を受信したか否かを判断する。通行判断部23は譲渡信号を受けたと判断する場合はS641に進み、譲渡信号を受けていないと判断する場合にS637に進む。S637では通行判断部23は譲渡信号を送信してS642に進む。
S638では通行判断部23は、S632において送信した自車の距離が、S633において受信した他車の距離よりも短いか否かを判断する。通行判断部23はS638を肯定判断する場合はS641に進み、S638を否定判断する場合はS642に進む。S641では通行判断部23は狭隘エリアを優先して走行してよい、すなわち進行可であると判断して図7の処理を終了する。S642では通行判断部23は、他車両が先に狭隘エリアを通行する、すなわち待機すべきと判断して図7の処理を終了する。
以上説明した図7では、本質的な処理はS632,S633およびS638である。S631は他車両が狭隘エリアをすでに通過中であった場合のいわば例外処理であり、S634~S637は両者の距離が略同一の場合に対応する例外処理である。なおS635~S637は様々な代替手法が考えられ、何らかの手段で当該車載装置1および他の車載装置1のいずれを優先するかを決定し、その決定を共有できればよい。
上述した第1の実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)バス運行システムSは、別々のバス10に搭載される複数の車載装置1を備える。複数の車載装置1のそれぞれは、車両のすれ違いが困難な狭隘エリアの位置を示す狭隘エリア情報を含むルート情報52を格納する記憶部5と、車速パルスおよびルート情報52を参照し狭隘エリアとの相対位置関係を特定する相対特定部21と、電波の送受信が可能な範囲に存在する他の車載装置1と通信を行う通信部6と、相対位置関係に基づき狭隘エリアに進入したか否かを判断し、狭隘エリアに進入する前に、通信の有無、または通信で得られた情報に基づき狭隘エリアを優先して通行するか否かを判断する通行判断部23と、通行判断部23の判断を示す信号に基づき報知のための信号を出力するインタフェース7とを備える。そのため狭隘エリアに進入する前にバス10の運転手に狭隘エリアへの進入可否の情報を提示できる。
(2)記憶部5には狭隘エリアごとに異なる符号、すなわちSSIDが格納される。通信部6は、狭隘エリアの所定距離手前から当該狭隘エリアに対応するSSIDを送信し、送信する符号と同一の符号を送信する他の車載装置と通信を行う(図6のS605:YES)。そのため狭隘エリアごとに独立した通信が行われるので、仮に狭隘エリアが隣接していた場合でも混乱が生じることを未然に防ぐことができる。
(3)通信部6は、図6のS620に示すように狭隘エリアを通過中は通過中である旨の信号を他の車載装置1に出力し、通行判断部23は通信部6が他の車載装置1から図6のS631に示すように通過中である旨の信号を受信すると狭隘エリアを優先して通行しないと判断する。そのためあるバス10が狭隘エリアに進入した後に、別のバス10が逆側から狭隘エリアに近づき通信を開始した場合には、先に狭隘エリアに進入したバス10の通過を待ってから狭隘エリアに進入させることができる。
(4)通信では、図7のS632~S633に示すようにそれぞれの車載装置1の狭隘エリアまでの距離の情報が送受信され、通行判断部23は狭隘エリアまでの距離が短い車載装置1が狭隘エリアを優先して通行すると判断する。そのため全体の待ち時間を短くでき、効率が良い。
(変形例1)
上述した第1の実施の形態では、それぞれのバス10の狭隘エリアまでの距離に基づきいずれのバス10が優先して狭隘エリアを通過するかを決定した。しかしバス10の予定運行時間からの遅れ時間に基づいて、遅れ時間が大きい、すなわちより遅れている車両が優先して通行するように決定してもよい。
図8は、変形例1における優先判断の詳細、すなわち図7に示す処理の代替処理を示すフローチャートである。ここでは図7との相違点を説明する。S631において否定判定されると実行されるS651では通行判断部23は、直前の停留所における遅延時間、すなわち予定通過時刻とその停留所に到着した時刻との差(以下、運行遅延時間)を算出して送信する。前述のとおり、停留所ごとの予定通過時刻はダイヤ台帳51に格納されているので通行判断部23は運行遅延時間を算出可能である。続くS652では通行判断部23は、他車の運行遅延時間を受信する。
続くS653では通行判断部23は、S651において送信した自車の運行遅延時間とS652において受信した他車の運行遅延時間とが略同一、たとえば差が2分以内であるか否かを判断する。通行判断部23は、両者が略同一であると判断する場合はS635に進み、以下は第1の実施の形態と同様に処理する。通行判断部23は、両者が略同一ではないと判断する場合はS654に進む。S654では通行判断部23は、自車の運行遅延時間が他車の運行遅延時間よりも長いか否かを判断する。通行判断部23は、自車の方が運行遅延時間が長い、換言すると遅れが大きいと判断する場合はS641に進み、他車の方が運行遅延時間が長いと判断する場合はS642に進む。以下は第1の実施の形態と同様なので説明を省略する。
この変形例1によれば、次の作用効果が得られる。
(5)記憶部5のダイヤ台帳51には地点ごとの標準時刻が格納され、車載装置1は、図8のS651に示すように地点ごとに標準時刻からの遅れである運行遅延時間を算出する。通信では、図8のS651~S652に示すようにそれぞれの車載装置が算出した運行遅延時間が送受信される。通行判断部23は、図8のS654に示すように運行遅延時間が長い車載装置が狭隘エリアを優先して通行すると判断する。そのため遅れているバス10を優先して通行させるので、バス10の運行状況を改善できる。
(変形例2)
上述した第1の実施の形態では、それぞれのバス10の狭隘エリアまでの距離に基づきいずれのバス10が優先して狭隘エリアを通過するかを決定した。しかしあらかじめどちらの進行方向を優先するかを定めてもよい。狭隘エリアの通行が優先されるか否かは、たとえば前述のダイヤ台帳51に優先されることを示す狭隘優先、または優先されないことを示す狭隘待機として記録される。
図9は変形例2におけるダイヤ台帳51Aの一例を示す図である。図9に示すダイヤ台帳51Aには、第1の実施の形態における図4の例における全ての情報に加えて、優先/待機の欄が追加され、この欄には狭隘優先、または狭隘待機が記録される。狭隘優先が設定されたダイヤでは、原則として狭隘エリアの手前での待機を行わない。
図10は変形例2における優先判断の詳細、すなわち図7に示す処理の代替処理を示すフローチャートである。通行判断部23はまずS631において、通過中である旨の信号を受信したか否かを判断する。受信したと判断する場合はS642に進み、受信していないと判断する場合はS661に進む。S661では通行判断部23は、ダイヤ台帳51Aを参照して現在、バス10が従事している運行ダイヤが狭隘優先であるか否かを判断する。狭隘優先であると判断する場合はS641に進み、狭隘優先ではない、すなわち狭隘待機であると判断する場合はS642に進む。以下は第1の実施の形態と同様なので説明を省略する。
この変形例2によれば、次の作用効果が得られる。
(6)記憶部5には車両の状態、具体的にはそのバス10が従事する運行ダイヤごとに狭隘優先または狭隘待機が記載されたダイヤ台帳51Aが格納される。通行判断部23は、通過中である旨の信号を受信しない場合に(図10のS631:NO)、現在のダイヤに設定された優先/待機の欄の値に基づき狭隘エリアにそのまま進行するか狭隘エリアの手前で待機するかを判断する。そのため車載装置1は、ダイヤ台帳51Aの記載にしたがい、適切なバス10の運行を補助することができる。
(変形例3)
上述した第1の実施の形態では、それぞれのバス10の狭隘エリアまでの距離に基づきいずれのバス10が優先して狭隘エリアを通過するかを決定した。しかし停車状態からの発進が困難な登坂側の通行を優先してもよい。本変形例におけるバス10はピッチ方向の傾きを測定可能な傾斜計をさらに備え、傾斜計は測定結果を車載装置1に出力する。ただし特別な事情により下り坂である降坂側を優先することも考えられるので、登坂側と降坂側のいずれを優先するかを記憶部5に記録してもよい。
図11は変形例3における優先判断の詳細、すなわち図7に示す処理の代替処理を示すフローチャートである。ここでは図7との相違点を説明する。S631において否定判定されると実行されるS671では通行判断部23は、傾斜計の出力がおおよそゼロであるか否かを判断する。おおよそゼロとは、たとえばプラスマイナス5度以下である。通行判断部23はS671を肯定判断する場合はS653に進んで、以下は第1の実施の形態と同様に処理する。通行判断部23はS671を否定判断する場合はS672に進み、上り勾配、すなわちバス10の先頭が後部よりも高い状態にあるか否かを判断する。通行判断部23はS672を肯定判断する場合はS641に進み、S672を否定判断する場合はS642に進む。以下は第1の実施の形態と同様なので説明を省略する。
この変形例3によれば、次の作用効果が得られる。
(7)記憶部5には登坂側を優先する旨の情報が格納される。通行判断部23は、通過中である旨の信号を受信しない場合に(図11のS631:NO)、道路の勾配に基づき狭隘エリアにそのまま進行するか狭隘エリアの手前で待機するかを判断する。そのため車載装置1は、記憶部5に格納された登坂側または降坂側の優先設定にしたがい、適切なバス10の運行を補助することができる。
(変形例4)
上述した第1の実施の形態では、狭隘エリアの位置はルート情報52において停留所からの距離で表され、車載装置1は停留所を通過してから走行した距離により狭隘エリアまでの距離を算出した。しかし狭隘エリアの位置が緯度および経度で表されてもよい。この場合にバス10は、衛星航法システムを構成する複数の衛星から電波を受信し、その電波に含まれる信号を解析することで自車両の位置、すなわち緯度と経度を算出するGPS受信機を備える。そしてGPS受信機は算出した緯度および経度を車載装置1に出力する。さらにこの場合は、車載装置1を搭載する車両はバス以外の任意の車両とすることができる。
(変形例5)
上述した第1の実施の形態では、通信部6は中継アンテナなどを用いず、他の車載装置1に備えられる通信部6と直接の通信を行った。しかし通信部6は1または複数の装置に通信を中継させてもよい。たとえば通信部6が携帯電話モジュールであり、基地局を介して他の車載装置1の通信部と通信を行ってもよいし、基地局から広域ネットワークを経由して別の基地局に到達して他の車載装置1の通信部と通信を行ってもよい。
(変形例6)
上述した第1の実施の形態では、バス10は表示装置13を備えインタフェース7は表示装置13に映像信号を出力し、表示装置13に表示する映像により運転手に報知を行った。しかしバス10はスピーカーやライトを備え、スピーカーやライトを用いて運転手に報知を行ってもよい。この場合はインタフェース7は、バス10に備えられる装置に応じて報知のために適切な信号を出力する。
―第2の実施の形態―
図12を参照して、本発明にかかる車両運行システムであるバス運行システムの第2の実施の形態を説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同じである。本実施の形態では、主に、同一方向に複数台のバスが走行する場合を想定する点で、第1の実施の形態と異なる。
車載装置1が備える通信部6は、一度には1つの他の通信部6としか通信が行えない。複数の通信部6と情報を授受するためには、通信を一旦切断し、新たに接続を行う必要がある。
本実施の形態では、後述するように車両の走行方向を示す情報を送受信し、自車と同一か否かを評価する。車両の走行方向を示す情報とは、たとえば直前の停留所と次の停留所の組み合わせでもよいし、次の停留所だけでもよいし、ルート番号でもよい。さらに車両の走行方向を示す情報は、直前の停留所と次の停留所の組み合わせ、次の停留所、およびルート番号のいずれかを示す符号でもよい。通行判断部23は、設定されたルート番号に基づき自車の走行方向を示す情報を生成する。ただし以下では、自車の走行方向を示す情報を「自車の走行方向」と呼ぶ。
図12は、第2の実施の形態における優先判断の詳細、すなわち図7に示す処理の代替処理を示すフローチャートである。図12ではまず、S631において通行判断部23は、通過中である旨の信号を受信したか否かを判断する。受信していないと判断する場合はS681に進み、受信したと判断する場合は図7のS642に進む。S642以下の処理は第1の実施の形態と同様なので記載および説明を省略する。S681では通行判断部23は、自車の走行方向を通信中の他車に送信し、続くS682では他車から走行方向を受信する。続くS683では通行判断部23では、S681で送信した走行方向とS682で受信した走行方向が一致するか否かを判断する。両者が一致すると判断する場合はS684に進み、両者が一致しないと判断する場合は図7のS632に進んで距離に基づいた優先判断を行う。S632以下の処理は第1の実施の形態と同様なので記載および説明を省略する。
S684では通行判断部23は、通信中の車載装置1とID、たとえば通信装置のMACアドレスを互いに送信し、通信を切断する。続くS685では通行判断部23は、S684において受信したIDを記録し、続くS686では他の車載装置1との接続を試みる。ここでいう他の車載装置1とは、S685において保存したID以外のIDを有する車載装置1である。続くS687では通行判断部23は、他の車載装置1との接続ができたか否かを判断する。接続ができたと判断する場合はS631に戻り、他の車載装置1との接続ができていないと判断する場合はS688に進む。
S688では通行判断部23は、狭隘エリアに到着したか否かを判断する。通行判断部23は狭隘エリアに到着したと判断する場合はS689に進み、狭隘エリアに到着していないと判断する場合はS686に戻る。S689では通行判断部23は、S685において記録したIDを削除して図6のS607に進む。
上述した第2の実施の形態によれば、同一方向に複数のバス10が走行する場合にも第1の実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
(第2の実施の形態の変形例1)
上述した第2の実施の形態では、狭隘エリアまでの距離に基づきいずれの車両が優先して狭隘エリアを通過するかを決定した。しかし同一方向に走行している台数が多い方向の車両が優先して通行するように決定してもよい。
図13は、第2の実施の形態の変形例1における優先判断の詳細であって、第2の実施の形態の図12のS683において否定判断された場合の処理を示す図である。すなわち第2の実施の形態では、S683において否定判断されると図7のS632に進むとしていたが、本変形例ではS683において否定判断されると図13に示す処理を行う。
図13では通行判断部23はまずS691において、図12のS685において記憶したIDの数、すなわち自車両と同一方向に移動している他のバス10の台数を送信する。続くS692では通行判断部23は、他の車載装置1からIDの数を受信する。続くS693では通行判断部23は、S691で送信したIDの数とS692で受信したIDの数が同一か否かを判断する。通行判断部23は同一と判断する場合はS635に進み、同一ではないと判断する場合はS694に進む。
S694では通行判断部23は、自機が記憶したID数の方が多いか否か、すなわちS691で送信したIDの数の方が、S692で受信したIDの数よりも多いか否かを判断する。通行判断部23は自機が記憶したID数の方が多いと判断する場合はS641に進み、他機が記憶したID数の方が多いと判断する場合はS642に進む。以下の処理は第1の実施の形態と同様なので説明を省略する。
上述した第2の実施の形態の変形例1によれば、次の作用効果が得られる。
(8)車載装置1は、図13のS691に示すように同一方向に移動する車載装置の台数である同方向移動数を計測する。車載装置1同士の通信では、図13のS691~S692に示すようにそれぞれの車載装置の同方向移動数が送受信される。通行判断部23は、同方向移動数が多い車載装置が優先して通行すると判断する。そのためトータルでの待ち時間を短くすることができる。
(第2の実施の形態の変形例2)
車載装置1は、搭載されているバス10の運行状況を相互に交換してもよい。また車載装置1は、取得した情報を他の車載装置1に転送してもよいし、転送された情報をさらに転送してもよい。またこの場合は、情報の転送に介在した車載装置1の数を示す情報を付加してもよい。以下では、転送に介在した車載装置1の数を示す情報を「ホップ数」と呼ぶ。ホップ数の初期値はゼロであり、転送が行われるたびに1増加される。車載装置1同士で授受されるバス10の運行状況とは、たとえばバス10のID、バス10が従事する運行ダイヤ、標準時間からの遅延時間などである。
図14は第2の実施の形態の変形例2における動作の概要を示す図である。図14(a)はt1~t5の時系列変化を示す図であり、図14(b)はそれぞれの車載装置1に格納される情報を示す図である。図14(a)に示すように4台のバス、S,T,U,Vが存在しており、それぞれ車載装置1を搭載する。バスS~Uは図示上方に移動しており、バスVのみが図示下方に移動している。以下では記載を簡潔にするために、各バスに搭載された車載装置1をバスの名称を付して呼ぶ。たとえばバスSに搭載された車載装置1は車載装置1Sと呼ぶ。
時刻t1が初期状態であり、いずれの車載装置1も情報交換を行っていない。時刻t2では車載装置1Sと車載装置1Tが情報を交換し、時刻t3では車載装置1Tと車載装置1Uが情報を交換し、時刻t4では車載装置1Uと車載装置Vが情報を交換し、時刻t5ではバスVが移動して車載装置1Vと車載装置1Sが情報を交換した。
図14(b)はそれぞれの車載装置1に格納される情報を時系列で示している。図14(b)では各車載装置の情報を、搭載するバス10の記号とホップ数の組み合わせで表現している。時刻t1ではそれぞれの車載装置1は自分自身の情報だけを持っている。それらの情報は転送されたものではないのでホップ数は「0」であり、たとえば車載装置1SはS0の情報を有する。時刻t2に車載装置1Sと車載装置1Tが情報を交換、すなわち転送するとホップ数を増加させる。そのため車載装置1Sは時刻t2ではS0とT1の情報を有する。
このように情報交換を繰り返すと、時刻t4には車載装置1Vは、V0,U1,T2,およびS3の情報を有する。次に時刻t5に車載装置1Sと車載装置1Vが情報を交換すると、車載装置1VはさらにS1およびT2を取得する。このとき車載装置1Vは、ホップ数が小さい方が情報が新鮮であると判断し、ホップ数が大きい情報を破棄してホップ数が小さい情報を保存する。そのため時刻t5には車載装置1Vは、V0,U1,T2,およびS1の情報を有する。
(第2の実施の形態の変形例3)
第2の実施の形態における通信部6は、一度には1つの他の車載装置1としか通信が行えなかったが、一度に複数の車載装置1と通信を行ってもよい。このような通信は、たとえばWifi-Direct(登録商標)に対応する機器において実行可能である。この場合は図12のS684における通信の切断が不要であり、従前の接続を維持したまま他の車載装置1と新たに通信を行うことができる。
上述した各実施の形態および変形例において、車載装置1のプログラムはROM3に格納されるとしたが、プログラムは記憶部5に格納されていてもよい。また、車載装置1が不図示の入出力インタフェースを備え、必要なときに入出力インタフェースと車載装置1が利用可能な媒体を介して、他の装置からプログラムが読み込まれてもよい。ここで媒体とは、例えば入出力インタフェースに着脱可能な記憶媒体、または通信媒体、すなわち有線、無線、光などのネットワーク、または当該ネットワークを伝搬する搬送波やディジタル信号、を指す。また、プログラムにより実現される機能の一部または全部がハードウエア回路やFPGAにより実現されてもよい。
上述した各実施の形態および変形例は、それぞれ組み合わせてもよい。上記では、種々の実施の形態および変形例を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
1…車載装置
2…CPU
5…記憶部
6…通信部
7…インタフェース
10…バス
11…通過ボタン
12…開閉スイッチ
21…相対特定部
22…停留所判定部
23…通行判断部
51…ダイヤ台帳
52…ルート情報

Claims (11)

  1. 別々の車両に搭載される複数の車載装置を備える車両運行システムであって、
    前記複数の車載装置のそれぞれは、
    車両のすれ違いが困難な狭隘エリアの位置を示す狭隘エリア情報を格納する記憶部と、
    前記狭隘エリア情報を参照し前記狭隘エリアとの相対位置関係を特定する相対特定部と、
    電波の送受信が可能な範囲に存在する他の前記車載装置と通信を行う通信部と、
    前記相対位置関係に基づき前記狭隘エリアに進入したか否かを判断し、前記狭隘エリアに進入する前に、前記通信の有無、または前記通信で得られた情報に基づき前記狭隘エリアを優先して通行するか否かを判断する通行判断部と、
    前記通行判断部の判断を示す信号に基づき報知のための信号を出力するインタフェースとを備え、
    前記記憶部には前記狭隘エリアごとに異なる符号が格納され、
    前記通信部は、前記狭隘エリアの所定距離手前から当該狭隘エリアに対応する前記符号を送信し、送信する前記符号と同一の前記符号を送信する他の前記車載装置と通信を行う車両運行システム。
  2. 請求項1に記載の車両運行システムにおいて、
    前記通信は、前記狭隘エリアを通過中は通過中である旨の信号を他の前記車載装置に送信し、前記通行判断部は、前記通信部が他の前記車載装置から前記通過中である旨の信号を受信すると前記狭隘エリアを優先して通行しないと判断する車両運行システム。
  3. 請求項1または請求項2に記載の車両運行システムにおいて、
    前記通信では、それぞれの前記車載装置の前記狭隘エリアまでの距離の情報が送受信され、
    前記通行判断部は、前記狭隘エリアまでの距離が短い前記車載装置が前記狭隘エリアを優先して通行すると判断する車両運行システム。
  4. 請求項2に記載の車両運行システムにおいて、
    前記通行判断部は、前記通信部が他の前記車載装置から前記通過中である旨の信号を受信しない場合に、前記狭隘エリアの手前の前記車両が走行する道路の勾配に基づき前記狭隘エリアを優先して通行するか否かを判断する車両運行システム。
  5. 請求項2に記載の車両運行システムにおいて、
    前記車両はバスであり、
    前記記憶部には前記車両が従事する運行ダイヤごとに前記狭隘エリアの通行を優先するか否かを示す優先可否情報が格納され、
    前記通行判断部は、前記通信部が他の前記車載装置から前記通過中である旨の信号を受信しない場合に、前記優先可否情報に基づき前記狭隘エリアを優先して通行するか否かを判断する車両運行システム。
  6. 請求項1または請求項2に記載の車両運行システムにおいて、
    前記車載装置は、
    同一方向に移動する前記車載装置の台数である同方向移動数を計測する同方向移動数計測部をさらに備え、
    前記通信では、それぞれの前記車載装置の前記同方向移動数が送受信され、
    前記通行判断部は、前記同方向移動数が多い前記車載装置が前記狭隘エリアを優先して通行すると判断する車両運行システム。
  7. 別々の車両に搭載される複数の車載装置を備える車両運行システムであって、
    前記複数の車載装置のそれぞれは、
    車両のすれ違いが困難な狭隘エリアの位置を示す狭隘エリア情報と、地点ごとの標準時刻とを格納する記憶部と、
    前記狭隘エリア情報を参照し前記狭隘エリアとの相対位置関係を特定する相対特定部と、
    電波の送受信が可能な範囲に存在する他の前記車載装置と通信を行う通信部と、
    前記相対位置関係に基づき前記狭隘エリアに進入したか否かを判断し、前記狭隘エリアに進入する前に、前記通信の有無、または前記通信で得られた情報に基づき前記狭隘エリアを優先して通行するか否かを判断する通行判断部と、
    前記通行判断部の判断を示す信号に基づき報知のための信号を出力するインタフェースと、
    前記地点ごとに前記標準時刻からの遅れである運行遅延時間を算出する運行遅延時間算出部とを備え、
    前記通信では、それぞれの前記車載装置が算出した前記運行遅延時間が送受信され、
    前記通行判断部は、前記運行遅延時間が長い前記車載装置が前記狭隘エリアを優先して通行すると判断する車両運行システム。
  8. 車両に搭載される車載装置であって、
    車両のすれ違いが困難な狭隘エリアの位置を示す狭隘エリア情報を格納する記憶部と、
    前記狭隘エリア情報を参照し前記狭隘エリアとの相対位置関係を特定する相対特定部と、
    電波の送受信が可能な範囲に存在する他の前記車載装置と通信を行う通信部と、
    前記相対位置関係に基づき前記狭隘エリアに進入したか否かを判断し、前記狭隘エリアに進入する前に、前記通信の有無、または前記通信で得られた情報に基づき前記狭隘エリアを優先して通行するか否かを判断する通行判断部と、
    前記通行判断部の判断を示す信号に基づき報知のための信号を出力するインタフェースとを備え、
    前記記憶部には前記狭隘エリアごとに異なる符号が格納され、
    前記通信部は、前記狭隘エリアの所定距離手前から当該狭隘エリアに対応する前記符号を送信し、送信する前記符号と同一の前記符号を送信する他の前記車載装置と通信を行う車載装置。
  9. 車両に搭載される車載装置であって、
    車両のすれ違いが困難な狭隘エリアの位置を示す狭隘エリア情報と、地点ごとの標準時刻とを格納する記憶部と、
    前記狭隘エリア情報を参照し前記狭隘エリアとの相対位置関係を特定する相対特定部と、
    電波の送受信が可能な範囲に存在する他の前記車載装置と通信を行う通信部と、
    前記相対位置関係に基づき前記狭隘エリアに進入したか否かを判断し、前記狭隘エリアに進入する前に、前記通信の有無、または前記通信で得られた情報に基づき前記狭隘エリアを優先して通行するか否かを判断する通行判断部と、
    前記通行判断部の判断を示す信号に基づき報知のための信号を出力するインタフェースと、
    前記地点ごとに前記標準時刻からの遅れである運行遅延時間を算出する運行遅延時間算出部とを備え、
    前記通信では、それぞれの前記車載装置が算出した前記運行遅延時間が送受信され、
    前記通行判断部は、前記運行遅延時間が長い前記車載装置が前記狭隘エリアを優先して通行すると判断する車載装置。
  10. 車両のすれ違いが困難な狭隘エリアの位置を示す狭隘エリア情報を格納する記憶部を備え車両に搭載される車載装置において実行される通行判断方法であって、
    前記狭隘エリア情報を参照し前記狭隘エリアとの相対位置関係を特定することと、
    電波の送受信が可能な範囲に存在する他の前記車載装置と通信を行うことと、
    前記相対位置関係に基づき前記狭隘エリアに進入したか否かを判断し、前記狭隘エリアに進入する前に、前記通信の有無、または前記通信で得られた情報に基づき前記狭隘エリアを優先して通行するか否かを判断することとを含み、
    前記記憶部には前記狭隘エリアごとに異なる符号が格納され、
    前記車載装置は、前記狭隘エリアの所定距離手前から当該狭隘エリアに対応する前記符号を送信し、送信する前記符号と同一の前記符号を送信する他の前記車載装置と通信を行う通行判断方法。
  11. 車両のすれ違いが困難な狭隘エリアの位置を示す狭隘エリア情報と、地点ごとの標準時刻とを格納する記憶部を備え車両に搭載される車載装置において実行される通行判断方法であって、
    前記狭隘エリア情報を参照し前記狭隘エリアとの相対位置関係を特定することと、
    電波の送受信が可能な範囲に存在する他の前記車載装置と通信を行うことと、
    前記相対位置関係に基づき前記狭隘エリアに進入したか否かを判断し、前記狭隘エリアに進入する前に、前記通信の有無、または前記通信で得られた情報に基づき前記狭隘エリアを優先して通行するか否かを判断することと、
    前記地点ごとに前記標準時刻からの遅れである運行遅延時間を算出することとを含み、
    前記通信では、それぞれの前記車載装置が算出した前記運行遅延時間が送受信され、
    前記車載装置は、前記運行遅延時間が長い前記車載装置が前記狭隘エリアを優先して通行すると判断する通行判断方法。
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