JP7042602B2 - コンクリートの硬化時間の制御方法、制御装置およびコンクリートの施工方法 - Google Patents
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Description
まず、本発明に係るコンクリートの硬化時間の制御方法の実施の形態について説明する。
まず、本発明の基本原理について説明する。
一般に、凝結過程にあるコンクリートについて、例えばJIS A 1147に記載の貫入抵抗試験を行い、経過時間ごとに貫入抵抗値をプロットすると、図1に示すような散布図が得られる。これらのプロットから、貫入抵抗値Pと経過時間tの関係は、t=A×Ln(P)+Bという対数近似式で表すことができる。ここで、Aは傾き(傾き情報)、Bは切片である。
次に、本実施の形態に係るコンクリートの硬化時間の制御方法の具体的な手順を説明する。
まず、実施の形態1を説明する。本実施の形態1は、コンクリートの「注水時刻」と「導電率低下時刻」を基にして、「導電率低下時刻」において予めコンクリートの押え作業開始時刻、終了時刻および作業可能時間を予測し、その時刻および時間に無理がある場合は、コンクリートの硬化時間を制御する場合である。
コンクリートに導電率計の電極を設置し、導電率を測定すると、導電率は徐々に上昇していくが、ある時刻から低下を開始する。この導電率低下時刻は、コンクリート中のセメントの反応に関係しており、0.1(N/mm2)の貫入抵抗値が発現する時刻と一致することがわかっている。
次に、実施の形態2を説明する。本実施の形態2は、施工時間帯の「予想気温」と「注水時刻」を基にして、予めコンクリートの押え作業開始時刻、終了時刻および作業可能時間を予測し、その時刻および時間に無理がある場合は、コンクリートの硬化時間を制御する場合である。
図5に示すように、コンクリートの温度Tは、傾きAと相関が高いことがわかる。したがって、施工時間帯(例えば施工当日)の予想気温が得られれば、コンクリートの温度と大きく異ならないことを前提として、この図から傾きAを求めることができる。
次に、本発明に係るコンクリートの硬化時間の制御装置の実施の形態について説明する。
次に、本発明に係るコンクリートの施工方法の実施の形態について、上記の実施の形態1を用いてコンクリートスラブを施工する場合を例にとり説明する。
Claims (7)
- 施工中のコンクリートの表面に対する均し作業を実施する前に、均し作業を行うのに好適な均し作業可能時期を予測して、予測した均し作業可能時期が均し作業を適切に行うための所定の時期的条件を満たさない場合にコンクリートの硬化時間を制御する方法であって、
フレッシュコンクリートを作製するためにセメントと水を混ぜる際の注水時刻と、施工中のコンクリートの導電率を測定して得られる導電率低下時刻に基づいて、コンクリートの均し作業可能時期を予測する予測ステップと、
予測した均し作業可能時期が所定の時期的条件を満たすか否かを判定する判定ステップと、
所定の時期的条件を満たさないと判定した場合に、コンクリートの硬化を促進するための硬化促進剤、または、コンクリートの硬化を遅延するための硬化遅延剤を施工中または施工前のコンクリートに添加して、コンクリートの硬化速度を調整する調整ステップとを備えることを特徴とするコンクリートの硬化時間の制御方法。 - 予測ステップは、
施工中のコンクリートの導電率を測定し、導電率低下時刻を求めるステップと、
求めた導電率低下時刻を、予め把握された注水時刻からコンクリートの導電率低下時刻までの時間と、所定の貫入抵抗試験により得られる貫入抵抗値と経過時間の関係を表す近似式の傾き情報の関係に当てはめることで、求めた導電率低下時刻に対応する傾き情報を求めるステップと、
求めた傾き情報に対応する貫入抵抗値と経過時間の関係を推定するステップと、
推定した貫入抵抗値と経過時間の関係と、求めた導電率低下時刻から、コンクリートの均し作業可能時期を予測するステップとからなることを特徴とする請求項1に記載のコンクリートの硬化時間の制御方法。 - 予測ステップは、
施工時間帯の気温とコンクリートの温度が相関関係にあるとみなして、施工時間帯に予想される予想気温を、予め把握された所定の貫入抵抗試験により得られる貫入抵抗値と経過時間の関係を表す近似式の傾き情報と、コンクリートの温度の関係に当てはめることで、予想気温に対応する傾き情報を求めるステップと、
求めた傾き情報を、予め把握された注水時刻からコンクリートの導電率低下時刻までの時間と、傾き情報の関係に当てはめることで、求めた傾き情報に対応する導電率低下時刻を推定するステップと、
求めた傾き情報に対応する貫入抵抗値と経過時間の関係を推定するステップと、
推定した貫入抵抗値と経過時間の関係と、推定した導電率低下時刻から、コンクリートの均し作業可能時期を予測するステップとからなることを特徴とする請求項1に記載のコンクリートの硬化時間の制御方法。 - 施工中のコンクリートの表面に対する均し作業を実施する前に、均し作業を行うのに好適な均し作業可能時期を予測して、予測した均し作業可能時期が均し作業を適切に行うための所定の時期的条件を満たさない場合にコンクリートの硬化時間を制御する装置であって、
フレッシュコンクリートを作製するためにセメントと水を混ぜる際の注水時刻と、施工中のコンクリートの導電率を測定して得られる導電率低下時刻に基づいて、コンクリートの均し作業可能時期を予測する予測手段と、
予測した均し作業可能時期が所定の時期的条件を満たすか否かを判定する判定手段と、
所定の時期的条件を満たさないと判定した場合に、コンクリートの硬化を促進するための硬化促進剤、または、コンクリートの硬化を遅延するための硬化遅延剤を施工中または施工前のコンクリートに添加して、コンクリートの硬化速度を調整する調整手段とを備えることを特徴とするコンクリートの硬化時間の制御装置。 - 予測手段は、
施工中のコンクリートの導電率を測定し、導電率低下時刻を求める手段と、
求めた導電率低下時刻を、予め把握された注水時刻からコンクリートの導電率低下時刻までの時間と、所定の貫入抵抗試験により得られる貫入抵抗値と経過時間の関係を表す近似式の傾き情報の関係に当てはめることで、求めた導電率低下時刻に対応する傾き情報を求める手段と、
求めた傾き情報に対応する貫入抵抗値と経過時間の関係を推定する手段と、
推定した貫入抵抗値と経過時間の関係と、求めた導電率低下時刻から、コンクリートの均し作業可能時期を予測する手段とからなることを特徴とする請求項4に記載のコンクリートの硬化時間の制御装置。 - 予測手段は、
施工時間帯の気温とコンクリートの温度が相関関係にあるとみなして、施工時間帯に予想される予想気温を、予め把握された所定の貫入抵抗試験により得られる貫入抵抗値と経過時間の関係を表す近似式の傾き情報と、コンクリートの温度の関係に当てはめることで、予想気温に対応する傾き情報を求める手段と、
求めた傾き情報を、予め把握された注水時刻からコンクリートの導電率低下時刻までの時間と、傾き情報の関係に当てはめることで、求めた傾き情報に対応する導電率低下時刻を推定する手段と、
求めた傾き情報に対応する貫入抵抗値と経過時間の関係を推定する手段と、
推定した貫入抵抗値と経過時間の関係と、推定した導電率低下時刻から、コンクリートの均し作業可能時期を予測する手段とからなることを特徴とする請求項4に記載のコンクリートの硬化時間の制御装置。 - 請求項1~3のいずれか一つに記載のコンクリートの硬化時間の制御方法を用いてコンクリートを施工する方法であって、
予測した均し作業可能時期に基づいて硬化速度を調整した後でコンクリートの表面に対する均し作業を実施するステップとを備えることを特徴とするコンクリートの施工方法。
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