JP7041535B2 - プリント配線板とその製造方法 - Google Patents
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Description
そこで近年では、上記サーマルビアに代えて、熱容量の大きい金属片(例えば「銅片」)を埋め込むという手段が種々検討されている(例えば、特許文献1参照)。
まず、表裏面に導体層2bが形成され、且つ、後に金属片6を配置固定するための金属片収容孔3が形成された絶縁基板1を用意し、次いで、当該絶縁基板1を治具12上に配置した後、当該金属片収容孔3の高さHよりも高く、且つ、当該金属片収容孔3の孔径Dよりも小さい径からなる円柱形状の金属片素材6aを、当該金属片収容孔3内に挿入する(図6(a)参照)。
なお、図中に示した符号「A」は「電子部品実装側面」、符号「B」は「放熱体配置側面」を示したものであるが、プレス加工によって金属片収容孔3内に配置固定された金属片6は、当該金属片6の電子部品接続側露出面7と放熱体接続側露出面8が、中間基板pw2の電子部品実装側面Aと放熱体配置側面Bのそれぞれの面に形成されている導体層2bの外側面18とほぼ平滑となるように埋め込まれる。
また、本発明のプリント配線板の製造方法によれば、上記効果が得られるプリント配線板を容易に得ることができる。
なお、説明の便宜上、金属片収容孔内に金属片を配置固定する前の段階のものを「絶縁基板」、配置固定した後のものを「プリント配線板」として説明を進めていく。
また説明において、プリント配線板に実装される電子部品や放熱体は、図示を省略しているが、前記従来技術の説明と同様に、プリント配線板(絶縁基板)の上面側を「電子部品実装側面A」、下面側を「放熱体配置側面B」と仮定し、また、金属片収容孔内の金属片の上面側を「電子部品接続側露出面7」、下面側を「放熱体接続側露出面8」と仮定して説明を進めて行く。
一方、金属片6の下面、すなわち放熱体接続側露出面8は、絶縁基板1における放熱体配置側面Bに形成されている配線パターン2の外側面17と略面一の位置にある。
また、当該クラック伸展防止用孔4は、金属片収容孔3の周囲に複数列形成されていてもよい。図1(c)に示したように、当該クラック伸展防止用孔4を当該金属片収容孔3の周囲に複数列形成する場合は、隣合う列において千鳥足状に位置するようにクラック伸展防止用孔4を形成することが、より確実にクラックの伸展を抑制する上で望ましい。
クラック伸展防止用孔4の孔径としては、0.15~0.30mmの範囲とすることが好ましい。その理由は、0.15mmよりも小さい径の場合、クッラクの伸展を食い止める機能が果たせなくなる懸念があり、0.30mmよりも大きい径とした場合には、電子部品を実装する際の半田が、放熱体配置側面Bに流れ出る懸念があるためである(半田が放熱体配置側面Bに流れ出た場合、放熱体の取り付けに支障が出てしまう)。
なお、クラック伸展防止用孔4の形状自体は、円形状に限らず、正方形状、長方形状、楕円形状等任意に選択することができる。
絶縁基板1に過度の負荷が掛かってしまう要因としては、プリント配線板が、通常、大判のワークボードに複数面付けして形成されるためだと考えられる。
つまり、ワークボードの面内の板厚バラツキが大きいところで発生してしまうと考えられるため、どの部分に発生するかは予測がつかないのだが、本発明においては、仮に絶縁基板1にクッラク14が発生したとしても、金属片収容孔3の周囲に列状に位置する当該絶縁基板1を貫通する複数のクラック伸展防止用孔4により当該クラック14の大きな伸展を食い止めることができ、もって、絶縁不良や隣接する配線パターンの断線不良の発生を抑制することができる。
2:配線パターン
2a:金属箔
2b:導体層
3:金属片収容孔
4:クラック伸展防止用孔
5:めっき膜
6:金属片
6a:金属片素材
6b:突出上面
7:電子部品接続側露出面
8:放熱体接続側露出面
9:ソルダーレジスト
10:穴埋め樹脂
11:コア基板
11a:ビルドアップ層
12:治具
13:プレスピン
14:クラック
15:突起
16:貫通孔
17:配線パターンの外側面
18:導体層の外側面
A:電子部品実装側面
B:放熱体配置側面
C:金属片の中央部
D:金属片収容孔の孔径
H:金属片収容孔の高さ
PW1、PW2:プリント配線板
pw1、pw2:中間基板
Claims (4)
- 電子部品からの発熱を、当該電子部品の直下に配置した金属片によって、電子部品実装側面と反対の面側に配置された放熱体へと伝熱させるプリント配線板であって、少なくとも、絶縁基板と、当該絶縁基板上に形成された配線パターンと、当該絶縁基板を貫通する金属片収容孔と、当該金属片収容孔内に塑性変形されて配置固定された金属片とを有し、且つ、当該金属片収容孔の周囲の配線パターンに、当該絶縁基板を貫通する複数のクラック伸展防止用孔が列状に形成されていることを特徴とするプリント配線板。
- 当該クラック伸展防止用孔は、隣合う列において千鳥足状に位置するように、当該金属片収容孔3の周囲の配線パターンに複数列形成されていることを特徴とする請求項1記載のプリント配線板。
- 電子部品からの発熱を、当該電子部品の直下に配置した金属片によって、当該電子部品実装側面と反対の面側に配置された放熱体へと伝熱させるプリント配線板の製造方法であって、少なくとも、絶縁基板に当該絶縁基板を貫通する金属片収容孔を形成する工程と、当該金属片収容孔の周囲に列状に位置し、且つ、当該絶縁基板を貫通する複数のクラック伸展防止用孔を形成する工程と、当該金属片収容孔とクラック伸展防止用孔を含む絶縁基板の全体にめっき膜を析出させる工程と、当該金属片収容孔の高さより高い長さと当該金属片収容孔の孔径より短い直径を有する金属片素材を当該金属片収容孔内に挿入する工程と、当該金属片収容孔から突出している金属片素材の突出上面に荷重をかけ、当該荷重により塑性変形した金属片を金属片収容孔に配置固定する工程と、当該絶縁基板上に配線パターンを形成し、当該クラック伸展防止用孔が金属片収容孔の周囲の配線パターンに形成されたプリント配線板を得る工程とを有することを特徴とするプリント配線板の製造方法。
- 当該クラック伸展防止用孔を、隣合う列において千鳥足状に位置するように、当該金属片収容孔3の周囲に複数列形成することを特徴とする請求項3記載のプリント配線板の製造方法。
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JP5351563B2 (ja) | 2009-03-04 | 2013-11-27 | 株式会社日立国際電気 | プリント基板およびプリント基板の製造方法 |
JP2017220647A (ja) | 2016-06-10 | 2017-12-14 | 凸版印刷株式会社 | パッケージ用基板 |
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