JP7041145B2 - ワイヤソー - Google Patents

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Description

本発明は、請求項1の前段に従うワイヤソー、及び請求項25の前段に従うワイヤソーを製造するための方法に関する。
特許文献1が、フレーム本体と、1組のワイヤガイドシリンダを受け取るための4つの開口部と、を有するカッティング熱源を備えるワイヤソーを開示する。フレーム本体は、ミネラルキャスティングでできており、そして、4つのベアリングボックススリーブ及び1つ又は複数の温度制御シールドと結合されている。フレーム本体は、回転軸103に対して提供された2つの開口部102を有する。ベアリングボックススリーブ130は、典型的には接着及び/又はプレス嵌合によって、開口部102内に提供されている。ワイヤガイドローラ上に及びワイヤガイドローラ同士の間で作用する力が、ベアリングボックススリーブを介してフレーム本体の中へと導かれる。温度制御シールドは、冷却/加熱機能だけを有する。そのような構成の欠点は、非常に大きく重いフレーム本体が、ワイヤウェブ内部のワイヤ張力から生じる力(ワイヤウェブは、数トンの荷重をもたらす数千ループの部分から構成されることがある)を吸収するために使用されなければならないことである。これらの力は、ワイヤガイドローラの回転軸同士の間の方向に作用し、ミネラルキャスティングでできているフレーム本体の変形を別の態様で生じさせることになる。フレーム変形は、ワイヤガイドローラの整列を悪化させて、カッティング品質を低下させる。
特許文献2が、ワイヤソーを開示し、当該ワイヤソーは、小さい膨脹係数を有する材料でできている一体鋳造ボックス構造によって構成されたフレームに一体化されている。フレームは、内蔵のサーモスタットで制御された流体回路を有する。フレームは、4つの柱を形成する4つの対称に位置するアクセス開口部を有する。ベアリングによってそれらの端部が支持されたワイヤガイドシリンダが、フレームに一体化されている。
特許文献3が、ワイヤソーの部分であってもよいワイヤ又はワイヤのような対象物を駆動するための装置を開示する。
特許文献4が、ワイヤソーの部分であってもよいワイヤ管理システムを開示する。
欧州特許第2826582号明細書 スイス国特許発明第690419号明細書 欧州特許出願公開第2546014号明細書 国際公開第2014087340号
本発明の目的は、ミネラルキャスティング又は小さいヤング率を有する別の材料等の材料がワイヤソーのフレームの製造に用いられる場合に生じる問題を解決することである。この発明の狙いは、軽重量及び/又は低密度を有するフレームを使用すること、及び/又はより簡単なフレーム製造(鋳造)を可能にすることであるが、同時に、フレーム変形の問題を解決することによって高いカッティング品質を保証することである。ワイヤソーの製造は、容易で、製造プロセス中の高い融通性を可能にしなければならない。また、フレームの構成が可能な限り少ない空間を占めることにより、ワイヤガイドローラが必要に応じて一緒に接近して設置されてもよい。
その目的は、初めに述べたようなワイヤソーによって達成され、当該ワイヤソーは、第1ワイヤガイドローラを支持する第1ベアリングと、第2ワイヤガイドローラを支持する第2ベアリングと、がその中に収容されている少なくとも1つの共通ベアリングブロックを備え、少なくとも1つの共通ベアリングブロックは、第2材料でできていて、フレームに取り付けられており、第2材料のヤング率は、第1材料のヤング率よりも大きく、好ましくは少なくとも3倍だけ大きい。
(カッティング領域に及ぶ)両方のワイヤガイドローラは、それらの端部の少なくとも1つが共通ベアリングブロックによって支持されている。そのような態様で、カッティングワイヤの引張力に起因してワイヤガイドローラに作用する力が共通ベアリングブロックの中へと導かれ、すなわち、共通ベアリングブロックがこれらの力を吸収し、それで、フレームは、ワイヤガイドローラ同士の間に作用する力及び振動から解放される。共通ベアリングブロックは、好ましくは1個の部品から形成されている。(ワイヤガイドローラのための)ベアリングは、共通ベアリングブロック内に形成された開口部内部に収容されている。共通ベアリングブロックは、眼鏡又は眼鏡状の形状を有する。
好ましい実施形態では、ベアリングブロックは、第1開口部と、第2開口部と、を有し、第1ベアリングは、第1開口部内部に完全に埋め込まれ、第2ベアリングは、第2開口部内部に完全に埋め込まれている。そのような態様で、非常に安定した構成が達成される。カッティング領域の引張力に起因してワイヤガイドローラ同士の間に作用する力(すなわち、半径方向の力)が、共通ベアリングブロックの中へと全体的に導かれる。
好ましくは、ワイヤガイドローラの回転軸に垂直に延びる全ての方向に、第1ベアリング及び第2ベアリングのそれぞれは、ベアリングブロックの第2材料によってフレームの第1材料から間隔をあけられている。言い換えると、第1ベアリング及び第2ベアリングのそれぞれは、それの外周全体に沿って、ベアリングブロックの第2材料によって囲まれている。または、半径方向に、ベアリングがベアリングブロックの第2材料によって完全に封入されている。ここでも、非常に安定した構成が達成されている。フレームは、カッティング領域の引張力に起因してワイヤガイドローラ同士の間に作用する力から解放されている。
好ましくは、第1ベアリング及び第2ベアリングは、共通ベアリングブロックによって全体的に支持されている。ベアリングは、共通ベアリングブロックによって完全に保持されている、すなわち、それらは、フレームと接触していない。このことは、カッティング領域の引張力に起因してワイヤガイドローラ同士の間に作用する力が、フレームの第1材料に影響を及ぼさないことを保証する。
本発明の原理は、2つのワイヤガイドローラによって説明されることになる。しかし、ワイヤガイドローラが3つ又は4つの場合、共通ベアリングブロックは、更に、第3又は第4ベアリングを収容してもよい。
本発明の解決策によって、フレームは、先行技術の場合よりもずっとスリム化、したがって省スペース化及び軽量化した状態に設計されてもよい。第1共通ベアリングブロックは、ワイヤガイドローラをそれらの端部の1つにおいて支持し、第2共通ベアリングブロックは、ワイヤガイドローラをそれらの端部の他方において支持することが勿論好ましい。したがって、本発明の有益な効果は、ワイヤガイドローラの両端において実現されてもよい。
共通ベアリングブロックのヤング率は、カッティングワイヤをワイヤガイドローラの周りに通す際に、ワイヤガイドローラの回転軸がほとんど移動しないように選択されてもよい。選択は、ワイヤガイドローラのワイヤ張力、長さ及び直径、カットされるべき材料のタイプ等に依存することになる。好ましい実施形態では、(共通ベアリングブロックを形成する)第2材料は、金属、好ましくはスフェロイダル鋳鉄、ダクタイル鋳鉄等の鋼でできている。
好ましくは、第2材料が、鋳鉄又は鋳鋼、好ましくはスフェロイダル鋳鉄又はダクタイル鋳鉄でできていることにより、共通ベアリングブロックに作用する強い力に抵抗する。
好ましい実施形態では、第1ワイヤガイドローラ及び第2ワイヤガイドローラは、それぞれ、ワイヤガイドローラの表面の周りを走る複数のワイヤガイド溝を備え、ワイヤガイド溝は、カッティング領域を形成するワイヤ部分の端部を受け取り、好ましくは、ワイヤガイドローラ上に形成されたワイヤガイド溝の数が、500よりも多い、好ましくは1000よりも多い、より好ましくは2000よりも多い。カッティング領域のワイヤ部分同士は、互いに平行である。そのようなワイヤソーが、(半導体)ブリック又はインゴットからウェハを作成するために用いられる。ワイヤソーによってカットされる別のタイプの材料は、サファイヤ、ホウ素、石英及び希土類金属である。
第1及び第2のワイヤガイドローラの他に、ワイヤソーは、また、ワイヤのガイドローラ、偏向ローラ、引張ローラ、格納ローラ、作動ローラを更に備えてもよい。
本発明の更なる長所は、力がフレームによってより良く及び一様に吸収されてもよいこと、及びフレームの重量及び/又は寸法(特に厚さ)が低減されてもよいことである。したがって、コストのかなりの低減が達成され得る。更に、本発明は、ワイヤガイドローラの「平行度」及び/又は「直角精度」を向上させる。
また、ワイヤガイドローラ同士の間の距離が低減されてもよく、その理由は、高いカッティング品質に必要である剛性及び剛度を達成するのに必要な材料が少なくなる(尺度として体積)からである。
ワイヤガイドローラの軸線間の距離、すなわち共通ベアリングブロック内部のベアリング同士間の距離は、柔軟に選択されてもよい。フレームの設計が常に同じままであるにも関わらず、共通ベアリングブロックの設計(特に、回転軸同士間の距離)が、顧客の要望に従うように適合されてもよい。好ましい実施形態では、少なくとも1つの共通ベアリングブロックが、フレームに交換可能に装着されている。
好ましくは、少なくとも1つの共通ベアリングブロックが、フレーム内に形成された陥凹内に埋め込まれている。ここで、共通ベアリングブロックとフレームとの間に強く安定した接続が達成される。更に、この実施形態は、省スペース設計によって特徴付けられる。
好ましくは、ワイヤソーは、2つの共通ベアリングブロックを備え、それぞれのベアリングブロックは、第1ワイヤガイドローラを支持する第1ベアリングと、第2ワイヤガイドローラを支持する第2ベアリングと、を収容し、ベアリングブロックの一方は、ワイヤガイドローラをそれらの端部の一方で支持し、他方のベアリングブロックは、ワイヤガイドローラをそれらの端部の他方で支持する。ここで、本発明の有利な効果が、ワイヤガイドローラの両端において実現される。共通ベアリングブロックをそれぞれ担持又は収容する対向したフレーム部分が、(カッティング領域にわたる)ワイヤガイドローラ同士の間に作用する力に起因する変形を防ぐ。
好ましくは、第1材料は、ミネラルキャスティングであり、第2材料は、金属、好ましくは鋼である。ミネラルキャスティングは、通常、30と45kN/mmとの間の範囲に及ぶヤング率を有する。鋼は、約210kN/mmのヤング率を有する。ミネラルキャスティング(フレーム)と鋼(共通ベアリングブロック)との組合せは、したがって、好ましい実施形態である。
好ましくは、共通ベアリングブロックは、好ましくはそれの外周全体に沿って、フレームの第1材料によって囲まれている。ここで、フレーム(第1材料)と共通ベアリングブロック(第2材料)との間に、強固で移動不可能な接続が確立されてもよい。
好ましくは、少なくとも1つの共通ベアリングブロックは、好ましくはフレームに使用されるのと同じ材料によって、陥凹の中に接着されるか、又は、陥凹内部で再キャストされる。接着/キャスト材料は、例えば、ミネラルキャスティング塊(液状又は糊状)から構成されて、当該塊が、フレームがすでに完成された後に陥凹の中に導入されてもよい。
好ましくは、共通ベアリングブロックの外側及び/又は陥凹の内壁が、溝、好ましくは円周方向に走る溝を有し、当該溝は、接着又はキャスト材料によって充填される。
好ましくは、ワイヤガイドローラは、フレームの対向するフレーム壁の間に延在し、それぞれのフレーム壁内に、陥凹が形成され、当該陥凹内に、ワイヤガイドローラを支持する共通ベアリングブロックが埋め込まれている。
好ましくは、フレームは、好ましくは少なくとも1つの共通ベアリングブロックに隣接して、より好ましくはその上方に開口部を有することにより、材料片をワイヤソーのカッティング範囲の中へと動かし、好ましくは、共通ベアリングブロックの少なくとも1つが、開口部に隣接して窪みを有する。この実施形態では、通常、材料片保持器/固定具取付け器に付けた材料片(例えば、インゴット、ブリック又はコア)の、ワイヤソーのカッティング範囲への導入が、容易にされる。
好ましくは、ワイヤソーは、カッティングワイヤを一時的に格納するための少なくとも1つのカッティングワイヤスプールを有し、カッティングワイヤスプールは、カッティングワイヤを介してワイヤガイドローラと協働し、そして、ワイヤソーのカッティング範囲から分離された空間内に配設されている及び/又はカッティング範囲の下方に配列されている。好ましくは、ワイヤソーは、カッティングワイヤを一時的に格納するための少なくとも2つのカッティングワイヤスプール、すなわち、ワイヤ供給スプール(使用されていないワイヤ)と、ワイヤ貯蔵スプール(使用されているワイヤ)と、を有する。
通常、偏向及び/又は引張スプールが、また、ワイヤソー内に提供されている。この実施形態の長所は、1つ又は複数のスプールが、カッティング範囲、すなわち、ワイヤガイドローラ及びカッティング領域がその中に配列されている範囲の下方に配列されている場合に、ワイヤソーが非常にコンパクトに省スペース態様で設計できることである。フレームを軽量化し省スペース化することができるため、カッティング範囲の下方にスプールを配列することが可能になる。カッティングワイヤは、ワイヤガイドローラと少なくとも1つのカッティングワイヤスプールとの間により短い経路を有し、それにより、より短い許容量連鎖をもたらし、スプール及び/又はプーリの整列をより容易にする。
好ましくは、少なくとも1つの共通ベアリングブロックの形状は、本質的に長方形又は楕円形である。
好ましくは、少なくとも1つの共通ベアリングブロックの幅は、その高さの少なくとも1.5倍だけ、好ましくはその少なくとも2倍だけより大きい。「共通ベアリングブロックの幅」とは、ワイヤガイドローラの軸線同士間の方向に平行な寸法である。通常、カッティング領域は、水平であり、したがって、共通ベアリングブロックの幅も水平方向寸法である。
好ましくは、少なくとも1つの共通ベアリングブロックの幅は、ワイヤガイドローラの回転軸同士間の距離と、ワイヤガイドローラの直径の少なくとも1倍、好ましくはその1.5倍との合計よりも大きい。この実施形態は、第1と第2のベアリングとの間の距離が異なるベアリングブロックが、ワイヤソーの製造中に用いられることにより、ワイヤソーが製造プロセスの後期のステージにおいて顧客仕様に注文製造されるのを可能にすることを意味する。フレーム内に形成された陥凹のサイズは、サイクル内で製造される全てのフレームについて同じものであってもよい。しかし、異なるベアリングブロック、例えば、同じ幅及び/又は高さを有するが、ベアリング同士間に異なる距離を有するベアリングブロックを用いることができる。また、ベアリングブロックは、より硬質の材料がカットされる場合に、より強固にされてもよい。このように、高い融通性が、顧客のために達成される。
好ましくは、陥凹は、フレームのフレーム壁内部の貫通開口部として形成される、及び/又は、共通ベアリングブロックは、ぴったり合った態様で、好ましくは接着剤のための空間を残して、陥凹内部に埋め込まれている。フレーム内部に共通ベアリングブロックを支持することは、信頼性が高く、安定的であり、共通べリングブロックを移動不可能とする。
好ましくは、フレーム内に形成された陥凹の幅(すなわち、ワイヤガイドローラの軸線間の接続線に平行な寸法)は、共通ベアリングブロックの幅よりも少なくとも10%だけより大きく、好ましくは、少なくとも15%だけより大きく、より好ましくは少なくとも20%だけより大きい。ここで、「より小さい」ベアリングブロックが、また用いられてもよい。ベアリングブロックとフレームとの間の1つ又は複数の自由空間が、中間部品(代替物)によって充填されてもよい。共通ベアリングブロックは、たとえ陥凹が共通ベアリングブロックよりも(かなり)大きい場合であっても、陥凹内にそれを位置決めするための協働/位置決め部分を有することにより、それの位置決めが正しく確立されてもよい。
したがって、好ましい実施形態では、少なくとも1つの共通ベアリングブロックは、フレーム内に形成された対応する(好ましくは、ぴったり合った)位置決め構造と協働する少なくとも1つの位置決め構造を有する。
好ましい実施形態では、第1ベアリング及び第2ベアリングの少なくとも1つ、好ましくはそれらのそれぞれは、スリーブによって封入され、当該スリーブは、それぞれのベアリングを共通ベアリングブロックの材料から半径方向に分離し、好ましくは、スリーブは、それの外面によって共通ベアリングブロックの材料と直接接触している。1つ又は複数のスリーブは、ベアリングから共通ベアリングブロック上に作用する力を均一に分散するのを助ける。
好ましい実施形態では、ワイヤソーは、ワイヤガイドローラの少なくとも1つを駆動するための少なくとも1つのモータを有し、モータは、共通ベアリングブロックに取り付けられ、好ましくは、モータは、共通ベアリングブロックによって完全に支持されている。そのような態様で、フレームは、また、駆動力から分断されている。モータの全重量が共通ベアリングブロックによって担持されるならば好ましい。
好ましい実施形態では、共通ベアリングブロックは、少なくとも100kg、好ましくは少なくとも150kg、より好ましくは少なくとも180kgの重量を有する。共通ベアリングブロックの大きい重量は、ワイヤガイドローラ同士間に作用する力を吸収できるだけではなく、また、フレームへの振動の伝達を低減するという安定した構成(大きい慣性)を保証する。
好ましい実施形態では、共通ベアリングブロックは、ベアリングの回転軸の方向に、少なくとも150mm、好ましくは少なくとも180mmの厚さを有する。そのような大きく重い共通ベアリングブロックは、ワイヤウェブ内部のワイヤ張力から生じる力を確実に吸収する(ワイヤウェブは、数トンの荷重をもたらす数千のループ部分から構成されてもよい)。同じことが以下の実施形態についてあてはまる。
好ましい実施形態では、ベアリング同士間に延在する共通ベアリングブロックの体積部分は、少なくとも5.000cm、好ましくは少なくとも7.500cmになる。上記体積部分は、側方にはベアリングが接し、鉛直方向には両方のベアリングの最上点を含む上側平面が接し、そして両方のベアリングの最下点を含む下側平面が接している部分として画定されている。
好ましい実施形態では、少なくとも1つの導出部、好ましくはチャネルが、共通ベアリングブロック内部に形成され、好ましくは、導出部がケーブル及び/又は冷却媒体及び/又は加圧媒体を収容するように適合されている。ここで、共通ベアリングブロックは、追加の1つ又は複数の機能を有する。これらの機能の1つは、(循環する)冷却媒体、好ましくは冷却流体によってベアリングを冷却することであってもよい。好ましくは、共通ベアリングブロック内部の導出部の端部は、フレーム内部に形成された導出部の端部に結合される。
本目的は、また、本発明に従うワイヤソーを製造する方法によって達成され、当該方法は、少なくとも1つの共通ベアリングブロックをフレームに装着するステップ、好ましくは少なくとも1つの共通ベアリングブロックを、好ましくは接着によってフレーム内部に埋め込むステップを備える。
好ましくは、フレームは、好ましくはミネラルキャスティングからキャストされ、共通ベアリングブロックは、フレームをキャストすることに続いて又はその間にフレーム内部に埋め込まれる。
好ましくは、少なくとも1つの共通ベアリングブロックは、フレーム内に形成される陥凹内部に埋め込まれ、好ましくは、陥凹は、フレームをキャストする間に形成される。
本発明の更なる実施形態が、図において及び従属請求項において示されている。参照符号の表が、本開示の部分を形成する。本発明は、ここで図面によって詳細に説明されることになる。
本発明の実施形態に従う埋込型ベアリングブロックを有するワイヤソーのフレームを示す。 図1に従うフレームを有するワイヤソーを示す。 カッティング範囲下方の空間内にカッティングワイヤスプールを有するワイヤソーを示す。 ベアリングブロック内のベアリング開口部同士間により大きい距離を有する実施形態を示す。 ベアリングブロック内のベアリング開口部同士間により短い距離を有する実施形態を示す。 ベアリングブロックの幅がフレーム内に形成された陥凹の幅よりも小さい実施形態を示す。 ワイヤソーを製造する方法を概略的に示す。 ワイヤソーの好ましい実施形態を示す。
図2及び3は、材料片20をカットするための、特に、硬くて脆い材料及び/又は半導体材料等の材料片をスライスする、角形化する及び/又はブリック化するための、本発明に従うワイヤソー10を示す。図1は、図2に示すワイヤソー10のフレーム3を示す。
ワイヤソー10は、第1ワイヤガイドローラ1と、第2ワイヤガイドローラ2と、を備えることにより、カッティングワイヤから形成されたカッティング領域19を支持する。フレーム3は、ワイヤガイドローラ1、2を支持し、そして第1材料でできている。ワイヤガイドローラ1、2は、ベアリング4、5を介してフレーム3に回転可能に装着されている。
ワイヤソー10は、少なくとも1つの共通ベアリングブロック6を備え、当該共通ベアリングブロック内には、第1ワイヤガイドローラ1を支持する第1ベアリング4と、第2ワイヤガイドローラ2を支持する第2ベアリング5と、が収容されている。図1及び2の好ましい実施形態では、ワイヤソー10は、2つの共通ベアリングブロック6を備え、それぞれのベアリングブロック6は、第1ワイヤガイドローラ1を支持する第1ベアリング4と、第2ワイヤガイドローラ2を支持する第2ベアリング5と、を収容している。ベアリングブロック6の一方が、ワイヤガイドローラ1、2をそれらの端部の一方で支持し、他方のベアリングブロック6が、ワイヤガイドローラ1、2をそれらの端部の他方で支持している。ベアリングブロック6は、それぞれ、第1開口部14(第1ベアリング4を収容する)と、第2開口部15(第2ベアリング5を収容する)と、を有する。図1及び3からわかるように、第1ベアリング4は、第1開口部14内部に完全に埋め込まれ、第2ベアリング5は、第2開口部15内部に完全に埋め込まれている。ワイヤガイドローラ1、2の回転軸に垂直に延びる全ての方向に、第1ベアリング4及び第2ベアリング5のそれぞれは、ベアリングブロック6の第2材料によってフレーム3の第1材料から間隔をあけられている。第1ベアリング4及び第2ベアリング5は、共通ベアリングブロック6によって全体的に支持されている。それぞれのベアリングブロック6は、フレーム3に装着されている。好ましい実施形態では、ベアリングブロック6は、フレーム3(図1)内に形成された陥凹7内に埋め込まれている。陥凹7は、フレーム3のフレーム壁8、9内部の貫通開口部として形成されてもよく、共通ベアリングブロック6は、ぴったり合った態様で陥凹7内部に埋め込まれてもよい。
1つ又は複数の共通ベアリングブロック6は、第2材料でできており、第2材料(ベアリングブロック)のヤング率は、第1材料(フレーム)のヤング率よりも大きく、好ましくは少なくとも3倍だけ大きい。
第1材料が(約30~45kN/mmのヤング率を有する)ミネラルキャスティングであり、第2材料が金属、好ましくは(約150~220kN/mmのヤング率を有する)鋼であるならば好ましい。カッティング領域19の引張力に起因してワイヤガイドローラ1、2間に作用する力が、共通ベアリングブロック6によって吸収され、フレーム3がこれらの力から解放される。
共通ベアリングブロック6は、フレーム3(図1)の第1材料によって、好ましくは周囲全体が囲まれてもよい。少なくとも1つの共通ベアリングブロック(6)は、好ましくはフレーム3に使用されるものと同じ材料によって、陥凹7内部に接着されるか又は再キャストされる(共通ベアリングブロックが適所にあると、フレームに使用される材料がフレームと共通ベアリングブロックとの間でキャストされる)。
図2からわかるように、ワイヤガイドローラ1、2が、フレーム3の対向するフレーム壁8、9の間に延在し、それぞれのフレーム壁8、9内に、陥凹7が形成され、当該陥凹内にワイヤガイドローラ1、2を支持する共通ベアリングブロック6が埋め込まれている。
フレーム3が、(ここでは、少なくとも1つの共通ベアリングブロック6の上方に)開口部11を有することにより、ワイヤソー10のカッティング範囲の中へと材料片を動かす。材料片の設計及び導入を最適化するために、少なくとも1つの共通ベアリングブロック6が、開口部11に隣接した窪み12を有してもよい。
図3からわかるように、ワイヤソー10は、少なくとも1つの(ここでは、2つの)カッティングワイヤスプール17、18を有することにより、カッティングワイヤを一時的に格納してもよい。カッティングワイヤスプール17、18は、カッティングワイヤを介してワイヤガイドローラ1、2と協働し、そして、ワイヤソー10のカッティング範囲から分離された空間内に配列され、そしてカッティング範囲の下方に配列されている。スプール17、18が配列されている空間は、壁16によってカッティング範囲から分離されている。
ベアリングブロック6の形状は、本質的に長方形又は楕円形である。例えば、3つのワイヤガイドローラが収容される必要があるとき、ベアリングブロックは、(3つの陥凹を有する)一般的な三角形形状を有してもよい。図4~6を参照すると、ベアリングブロック6は、それぞれ、(第1ベアリング4を収容する)第1開口部14と、(第2ベアリング5を収容する)第2開口部15と、を有する。ベアリングブロック6は、そのため、眼鏡のような形状を有する。
図4~6において、ベアリングブロックのコンセプトの融通性が示されている。顧客の要望に従って、異なるベアリングブロック6が、フレーム3に(フレーム3の設計を変えることなく)装着されてもよい。
図4は、開口部14、15の間により大きい距離を有するベアリングブロック6を示す。
ワイヤガイドローラ1、2の間の距離がより小さくされる必要がある場合、図5に従うベアリングブロックが使用されてもよい。ここでは、少なくとも1つの共通ベアリングブロック6の幅が、ワイヤガイドローラ1、2の回転軸の間の距離と、ワイヤガイドローラ1、2の直径の少なくとも1倍、好ましくは1.5倍との合計よりも大きいことが好ましい。
図6の実施形態では、陥凹7の幅は、ベアリングブロック6の幅よりも大きい。ここでは、フレーム3内に形成された陥凹7は、共通ベアリングブロック6の幅よりも少なくとも10%だけ、好ましくは少なくとも15%だけ、更に好ましくは少なくとも20%だけ大きいことが好ましいことがある。介在空間が、充填材料13(例えば、キャストミネラル材料、金属平板等)によって充填されてもよい。
図4~6が、また、ベアリングブロック6上に形成された位置決め構造21を示す。位置決め構造21は、フレーム3に形成された対応する位置決め構造と協働する。
本発明は、また、ワイヤソー10(図7)を製造する方法100に関し、当該方法は、ステップ101において以前にキャストされたフレーム3内部に少なくとも1つの共通ベアリングブロック6を装着する/埋め込むステップ102を備える。陥凹7は、好ましくは、キャスティングプロセス101中に形成される。共通ベアリングブロック6を埋め込むステップ102は、好ましくは、接着又はキャスト材料によって実行される。フレーム3は、好ましくは、ミネラルキャスティングからキャストされてもよく、そして、1つ又は複数の共通ベアリングブロック6は、フレーム3のキャスティングに続いて又は(代替として)その際中にフレーム3内部に埋め込まれる。
図8は、ワイヤソー10の実施形態を示す。ベアリング4は、スリーブ24によって封入されており、当該スリーブは、半径方向にベアリング4を共通ベアリングブロック6の材料から分離する。スリーブ24は、それの外面によって共通ベアリングブロック6の材料と直接接触してもよい。
図8からわかるように、ワイヤガイドローラを駆動するためのモータ22が、共通ベアリングブロック6に取り付けられている。モータ22は、共通ベアリングブロック6によって完全に支持されてもよい。
すでに述べたように、共通ベアリングブロック6は、少なくとも100kg、好ましくは少なくとも150kg、より好ましくは少なくとも180kgの重量を有してもよく、及び/又は、ベアリングの回転軸の方向に少なくとも150mm、好ましくは少なくとも180mmの厚さを有してもよい。
好ましい実施形態では、ベアリング4、5の間に延在する共通ベアリングブロックの体積部分は、少なくとも5.000cm、好ましくは少なくとも7.500cmになる。
図8は、また、共通ベアリングブロック6内部に形成されたチャネル形式の導出部23を示す。導出部23は、ケーブル及び/又は冷却媒体及び/又は加圧媒体を収容してもよい。共通ベアリングブロック6内部の導出部23の端部は、フレーム3内部に形成された導出部の端部と連絡していてもよい。
本発明は、これらの実施形態に限定されない。別の変形が、当業者には明らかになるであろう、そして、以下の請求項に編成されるような本発明の範囲内にあると見なされる。特に図に関連して上記の明細書において説明された個々の特徴は、互いに結合されて別の実施形態を形成してもよく、及び/又は請求項で説明されたもの及び残りの説明に必要な変更を加えて適用されてもよい。
1 第1ワイヤガイドローラ、2 第2ワイヤガイドローラ、3 フレーム、4 第1ベアリング、5 第2ベアリング、6 共通ベアリングブロック、7 陥凹、8 フレーム壁、9 フレーム壁、10 ワイヤソー、11 開口部、12 窪み、13 充填材料、14 第1開口部、15 第2開口部、16 壁、17 供給スプール、18 貯蔵スプール、19 カッティング領域、20 材料片、21 位置決め構造、22 モータ、23 導出部、24 スリーブ。

Claims (24)

  1. 材料片をカットするための、特に、硬くて脆い材料及び/又は半導体材料等の材料片をスライス化する、角形化する及び/又はブリック化するためのワイヤソー(10)であって、
    カッティングワイヤから形成されたカッティング領域(19)を支持するための第1ワイヤガイドローラ(1)及び第2ワイヤガイドローラ(2)と、
    前記ワイヤガイドローラ(1、2)を支持し、第1材料でできているフレーム(3)と、を備え、
    前記ワイヤガイドローラ(1、2)は、ベアリング(4,5)を介して前記フレーム(3)に回転可能に装着されているワイヤソー(10)において、 前記ワイヤソー(10)は、少なくとも1つの共通ベアリングブロック(6)を備え、前記少なくとも1つの共通ベアリングブロック(6)内に、前記第1ワイヤガイドローラ(1)を支持する第1ベアリング(4)と、前記第2ワイヤガイドローラ(2)を支持する第2ベアリング(5)と、が収容されており、前記少なくとも1つの共通ベアリングブロック(6)は、第2材料でできていて前記フレーム(3)に取り付けられており、前記第2材料のヤング率は、前記第1材料のヤング率よりも大きく、好ましくは少なくとも3倍だけ大きく、
    前記少なくとも1つの共通ベアリングブロック(6)は、前記フレーム(3)内に形成された陥凹(7)内に埋め込まれており、
    前記ワイヤガイドローラ(1,2)は、それらの端部の少なくとも一方で共通ベアリングブロック(6)によって支持されることにより、カッティングワイヤの引張力に起因して前記ワイヤガイドローラ(1,2)に作用する力が、前記共通ベアリングブロック(6)の中へと導かれ、前記共通ベアリングブロック(6)は、それによってこれらの力を吸収し、前記フレーム(3)は、前記ワイヤガイドローラ(1,2)の間に作用する力及び振動から解放されることを特徴とする、ワイヤソー。
  2. 前記ベアリングブロック(6)は、第1開口部(14)と、第2開口部(15)と、を有し、前記第1ベアリング(4)は、前記第1開口部(14)内部に完全に埋め込まれ、前記第2ベアリング(5)は、前記第2開口部(15)内部に完全に埋め込まれている、請求項に記載のワイヤソー。
  3. 前記ワイヤガイドローラ(1、2)の回転軸に垂直に延びる全ての方向において、前記第1ベアリング(4)及び前記第2ベアリング(5)のそれぞれは、前記ベアリングブロック(6)の第2材料によって前記フレーム(3)の第1材料から間隔をあけられている、請求項1又は2に記載のワイヤソー。
  4. 前記第1ベアリング(4)及び前記第2ベアリング(5)は、前記共通ベアリングブロック(6)によって全体的に支持されている、請求項1~のいずれか1項に記載のワイヤソー。
  5. 前記ワイヤソー(10)は、2つの共通ベアリングブロック(6)を備え、それぞれのベアリングブロック(6)は、前記第1ワイヤガイドローラ(1)を支持する第1ベアリング(4)と、前記第2ワイヤガイドローラ(2)を支持する第2ベアリング(5)と、を収容し、前記ベアリングブロック(6)の一方は、前記ワイヤガイドローラ(1,2)をそれらの端部の一方で支持し、他方のベアリングブロック(6)は、前記ワイヤガイドローラ(1,2)をそれらの端部の他方で支持する、請求項1~のいずれか1項に記載のワイヤソー。
  6. 前記第1材料は、ミネラルキャスティングであり、前記第2材料は、金属、好ましくは鋼であり、及び/又は、前記第2材料は、鋳鉄又は鋳鋼、好ましくはスフエロイダル鋳鉄又はダクタイル鋳鉄でできている、請求項1~のいずれか1項に記載のワイヤソー。
  7. 前記カッティング領域(19)の引張力に起因して前記ワイヤガイドローラ(1、2)の間に作用する前記力は、前記共通ベアリングブロック(6)によって吸収され、前記フレーム(3)は、これらの力から解放される、請求項1~のいずれか1項に記載のワイヤソー。
  8. 前記共通ベアリングブロック(6)は、好ましくはそれの外周全体に沿って、前記フレーム(3)の第1材料によって固まれている、請求項1~のいずれか1項に記載のワイヤソー。
  9. 前記少なくとも1つの共通ベアリングブロック(6)は、好ましくは前記フレーム(3)に用いられるのと同じ材料によって、前記陥凹(7)の中へと接着されるか又は前記陥凹(7)の内部で再キャストされる、請求項1~8のいずれか1項に記載のワイヤソー。
  10. 前記ワイヤガイドローラ(1、2)は、前記フレーム(3)の対向するフレーム壁(8、9)の間に延在し、それぞれのフレーム壁(8,9)内に、陥凹(7)が形成され、前記陥凹(7)内に、前記ワイヤガイドローラ(1、2)を支持する共通ベアリングブロック(6)が埋め込まれている、請求項1~のいずれか1項に記載のワイヤソー。
  11. 前記フレーム(3)は、関口部(11)を好ましくは少なくとも1つの共通ベアリングブロック(6)の上方に有することにより、前記材料片を前記ワイヤソー(10)のカッティング範囲の中へと動かし、好ましくは少なくとも1つの共通ベアリングブロック(6)は、前記開口部(11)に隣接した窪み(12)を有する、請求項1~10のいずれか1項に記載のワイヤソー。
  12. 前記ワイヤソー(10)は、カッティングワイヤを一時的に格納するための少なくとも1つのカッティングワイヤスプール(17、18)を有し、前記カッティングワイヤスプール(17、18)は、前記カッティングワイヤを介して前記ワイヤガイドローラ(1、2)と協働し、前記ワイヤソー(10)のカッティング範囲から分離された空間内に配列され、及び/又は前記カッティング範囲の下方に配列されている、請求項1~11のいずれか1項に記載のワイヤソー。
  13. 前記少なくとも1つの共通ベアリングブロック(6)の形状は、本質的に長方形又は楕円形である、請求項1~12のいずれか1項に記載のワイヤソー。
  14. 前記少なくとも1つの共通ベアリングブロック(6)の幅は、前記ワイヤガイドローラ(1、2)の回転軸の間の距離と、前記ワイヤガイドローラ(1、2)の直径の少なくとも1倍、好ましくは1.5倍との合計よりも大きい、請求項1~13のいずれか1項に記載のワイヤソー。
  15. 前記陥凹(7)は、前記フレーム(3)のフレーム壁(8,9)内部に貫通関口部として形成され、及び/又は、前記共通ベアリングブロック(6)は、ぴったり合った態様で前記陥凹(7)内部に埋め込まれている、請求項1~14のいずれか1項に記載のワイヤソー。
  16. 前記フレーム(3)内に形成された前記陥凹(7)の幅は、前記共通ベアリングブロック(6)の幅よりも少なくとも10%だけ大きく、好ましくは少なくとも15%だけ大きく、更に好ましくは少なくとも20%だけ大きい、請求項1~14のいずれか1項に記載のワイヤソー。
  17. 前記第1ベアリング(4)及び前記第2ベアリング(5)の少なくとも1つ、好ましくはそれらのそれぞれは、スリーブ(24)によって封入されており、前記スリーブ(24)は、それぞれのベアリング(4,5)を前記共通ベアリングブロック(6)の材料から半径方向に分離しており、好ましくは、前記スリーブ(24)は、それの外面によって前記共通ベアリングブロック(6)の材料と直接接触している、請求項1~16のいずれか1項に記載のワイヤソー。
  18. 前記ワイヤソー(10)は、前記ワイヤガイドローラ(1、2)の少なくとも1つを駆動するための少なくとも1つのモータ(22)を有し、前記モータ(22)は、前記共通ベアリングブロック(6)に取り付けられており、好ましくは、前記モータ(22)は、前記共通ベアリングブロック(6)によって完全に支持されている、請求項1~17のいずれか1項に記載のワイヤソー。
  19. 前記共通ベアリングブロック(6)は、少なくとも100kg、好ましくは少なくとも150kg、更に好ましくは少なくとも180kgの重量を有する、請求項1~18のいずれか1項に記載のワイヤソー。
  20. 前記共通ベアリングブロック(6)は、前記ベアリング(4,5)の回転軸の方向に、少なくとも150mm、好ましくは少なくとも180mmの厚さを有する、請求項1~19のいずれか1項に記載のワイヤソー。
  21. 前記ベアリング(4,5)の聞に延在する前記共通ベアリングブロック(6)の体積部分は、少なくとも5.000cm、好ましくは少なくとも7.500cmになる、請求項1~20のいずれか1項に記載のワイヤソー。
  22. 少なくとも1つの導出部(23)、好ましくはチャネルが、前記共通ベアリングブロック(6)内部に形成されており、好ましくは、前記導出部(23)は、ケーブル及び/又は冷却媒体を収容するように適合されている、請求項1~21のいずれか1項に記載のワイヤソー。
  23. 前記少なくとも1つの共通ベアリングブロック(6)を前記フレーム(3)に装着するステップ(102)、好ましくは、前記少なくとも1つの共通ベアリングブロック(6)を好ましくは接着又はキャスト材料によって前記フレーム(3)内部に埋め込むステップを備える、請求項1~22のいずれか1項に記載のワイヤソー(10)を製造する方法(100)。
  24. 前記フレーム(3)は、好ましくはミネラルキャスティングからキャストされ(101)、前記少なくとも1つの共通ベアリングブロック(6)は、前記フレーム(3)をキャストすること(101)に続いて又はその間に前記フレーム(3)内部に埋め込まれ、好ましくは前記少なくとも1つの共通ベアリングブロック(6)は、前記フレーム(3)内に形成された陥凹(7)内部に埋め込まれ、好ましくは、前記陥凹(7)は、前記フレーム(3)をキャストする(101)間に形成される、請求項23に記載の方法。
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