JP2013530666A - 圧電電動機械のローター - Google Patents

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Abstract

本発明は、発電電動機械のためのローターに関し、ローターは、ローター本体の軸方向に延在する溝に配置された巻線要素と、ローター本体に軸方向に隣接して配置された巻線ヘッドであって、巻線ヘッド領域で巻線要素は、溝から軸方向に出て軸方向斜めに延在し、かつ巻線要素の軸方向の端部近くで軸方向に再度延在し、さらなる巻線要素に接続される、巻線ヘッドと、巻線ヘッド内に半径方向に配置された巻線ヘッドキャリアと、を備え、巻線ヘッドは、引張ボルトによって巻線ヘッドキャリアに接続され、引張ボルトは、半径方向外側端部で支持体に係合し、支持体は、巻線ヘッド領域で巻線要素上に設置され、引張ボルトは、軸方向に延在する領域または軸方向から軸方向斜めに延在する方向に屈曲する領域において、半径方向に巻線ヘッドを貫通し、支持体は、軸方向に離間した少なくとも2つの円周セグメント環状装置を形成している。

Description

本発明は、請求項1のプリアンブルに詳細に定義されたような発電機などの発電電動機械のローターに関する。
ローター巻線の巻線ヘッドを固定するために、とりわけ一般的な方法は、環状の巻線ヘッドキャリアによって内部で巻線ヘッドを支持し、かつ結合バンドによって巻線ヘッドを前記巻線キャリアに固定する方法である。特に大きな機械の場合、結合バンドの代わりに数個に分割した環を使用することも可能であり、環は、中間絶縁層を有して巻線ヘッドに載置され、およびネジによって巻線キャリアに固定されている。特に大きい遠心力の場合、キャップもまた巻線ヘッドにスライドさせることもできる。このようなキャップは、特にタービン発電機のローターの巻線ヘッドを固定するために用いられる(非特許文献1、特許文献1、特許文献2参照)。さらに励起コイルの外表側に載置された保持架橋の補助により、同期機械の励起発生コイルに由来する遠心力を吸収することも知られており、保持架橋自体は、機械の本体に固定され張力がかけられたボルトによって保持される(特許文献3)。
ローターの巻線ヘッドを固定する課題は、特に揚水貯蔵運転のための速度制御可能な水力モーターに使用されるローター給電スリップリング機械にあてはまる。とりわけこのような発電モーターはローターが3m〜8mの直径を有するということに特徴がある。このようなローターの巻線ヘッドを固定するために、U字形状の締付ボルトの端部を固定して、架台を介してローター本体に保持環を配置することが知られている。それぞれの1つの締付ボルトは、そのU字形端部によって巻線ヘッドを把持する(非特許文献2,特許文献4)。このような巻線ヘッド固定は、構造上および取り付けの観点から非常に複雑である。
特許文献5には、上述の種類の発電電動機械が記載されている。遠心力に対する固定装置は、連結棒を備え、該連結棒の半径方向の内側端部が支持リングに、およびそれらの半径方向の外側端部が巻線ヘッドの半径方向外側に載置される軸受けボックスに作用する。
巻線ヘッドには、電流が流れる。したがって、それらは、高温に加熱され、かつ膨張する。一方、支持リングには電流が流れないため、冷たいままである。それらから及ぼされる機械的な張力を防ぐために、大抵は機械の表側から支持リングおよび巻線ヘッドの間のエアギャップに冷却空気が供給される。冷却空気は、巻線ヘッドの間の半径方向の間隙に入り、前記巻線ヘッドを通り半径方向に流れ、巻線ヘッドの外側に再び出る。実際には、軸受けボックス−前述のドイツ明細書において−が比較的大きく、巻線ヘッドの円周の部分を実質的に覆っている場合には、この種の冷却では不十分であることが示されている。
したがって、巻線ヘッドの領域に冷却空気が流れることができるように、ローター本体に隣接して設置された巻線ヘッドキャリアの領域に半径方向に延在する開口部を備える構成は、特許文献6から既知である。十分な貫流を確実にするために、支持体は、連結棒を介して遠心力に対して巻線ヘッドを支えるための巻線ヘッドキャリア領域の支持リングに接続される。前記支持体は、比較的小さい形状で提供されており、主に軸方向に対して斜めに巻線ヘッド領域に延在する巻線要素にわたって分配配置される。
記載された構成によって巻線ヘッド領域内の巻線要素のより良い冷却が可能であるとしても、個々の巻線要素の間の引張ボルトを半径方向に案内するための十分な空間を設けることが必要であるため、全体としてかなりの大きさになる。さらにこれは、空気抵抗について決定的に不利である。非常に多く分配され、巻線ヘッド上で互いに対して大きい距離を有する支持体は、特に速く回転する機械の場合に、大きい空気抵抗を伴う大量の空気の渦を生成する。
独国特許発明第2629574号明細書 独国特許出願公開第701612号明細書 独国特許出願公開第950659号明細書 特開平04−098444号公報 独国特許発明第19519127号明細書 独国特許出願公開第19513457号明細書 独国特許出願公開第102009016516号明細書 独国特許出願公開第102009016515号明細書
「Leitfaden der Elektrotechnik (電気工学ガイド)」第3巻「Konstruktions und Festigkeitsberechnungen elekrrischer Maschinen (電気機械の構造および強度計算)」Dr. C. von Dobbeler著,1962年, B.G, Teubner Verlagsgesellschaft Stuttgart, 25頁〜29頁および58頁〜62頁 1992年8月30日〜9月5日,CIGREカンファレンスレポート,11〜104,「Development and achieved commercial operation ..... for a pumped storage power plant」
本発明は、一方で、遠心力により半径方向に拡大する巻線ヘッドの確実な固定を保証し、他方でコンパクトかつ費用効果の高い構成が十分な冷却との組み合わせで実現することができるような、請求項1のプリアンブルによる発電電動機械のローターを提供するという目的に基づく。
この目的は、請求項1の特徴部分に記載の特徴よって達成される。さらなる好都合な実施形態は、請求項1に従属する請求項によって提供される。
本発明による解決策によって、連結棒が個々の巻線要素の間の中空空間を通って延在できるように、引張ボルトを有する支持体が巻線ヘッドの周りに配置され、中空空間は、任意に設けられる。この目的のために、引張ボルトは、巻線要素間に延在するように配置され、これは、軸方向に延在する巻線領域、または軸方向から軸方向対して斜めに延在する巻線要素が屈曲する領域で行われる。結果として、軸方向に対して斜めに延在す領域において巻線要素が互いに非常に近くに延在できるため、巻線ヘッドを軸方向に非常にコンパクトにすることができる。したがって巻線ヘッドは、軸方向に非常に短く、かつ斜めに延在する部分のみに巻線要素の非常に短い自由経路を備えるように作られる。そして巻線要素は、軸方向端部の領域において軸方向に延在し、ローター本体または溝から出る際に巻線要素が延在しているところに設けられるような個々の巻線要素間の距離を再度形成する。結果として、軸方向に延在する領域または屈曲領域において、さらなる引張ボルトおよび関連する支持体のための十分な空間がまたここに作られる。そしてこの構成は、支持体が互いに軸方向に離間して周囲に設置された、少なくとも2つに分割された環状装置を形成することによって実現され、これは、特に追加的な空間を必要とせずに連結棒によって巻線ヘッドキャリアに接続可能な領域で行われる。
軸方向に非常に短い巻線ヘッドに加えて、本発明により配置されたローターは、軸方向に互いに離間した、2つに分割された環状装置の支持体を備え、該環状装置の間には自由空間が残るため、これら2つの環状装置の間を冷却空気がよく流れることができて、巻線要素を冷却することができる。個々の支持体によって形成された環状装置により、互いに離間して配置されたいくつかの支持体を有する最初に述べた従来技術の構成と比較して、比較的好ましい抵抗係数を有し、そのため速く回転するローターの場合であっても、著しく小さい空気抵抗しか生じないという構成を作ることができる。
本発明によるローターは、巻線ヘッドの領域において、空間を節約し、したがって巻線ヘッドキャリアの材料、特に巻線要素の材料を節約する単純かつコンパクトな構成が可能となる。この材料は、通常電気をよく通す材料(例えば銅)であるため、大幅な費用優位性が達成される。巻線ヘッドおよび巻線ヘッドを支持する巻線ヘッドキャリアのより短く、かつより小さい構成は、さらに半径方向外側に比較的遠くに設置されたローター領域の重量を節約することができる。
非常にコンパクトな巻線ヘッドは、ローターを支持する軸受けスパンを小さくすることができるというさらなる利点を提供する。ローターを支持するこのようなより小さい軸受けスパンにより、より高い臨界回転速度を可能にし、大幅な設計上の優位性を示している。
さらに、2つのそれぞれの巻線要素が各溝から軸方向に出る、本発明によるローターの有利なさらなる発展形が提供され、巻線要素の一方は、軸方向に進んだ後で軸方向に対して右斜めに延在し、巻線要素の他方は、軸方向に対して左斜めに延在する。そして、巻線要素は、互いに接続される前に、軸方向にみて巻線ヘッドの他端部において、短い距離だけ軸方向に再度延在する。結果として、引張ボルトは、ローター本体の方向から見て、ローター本体と一側の巻線要素の最初の交差部との間に、および巻線要素の最後の交差部と、他側の巻線要素の接続部との間に配置される。この構成はまた、引張ボルトを自由領域、特に個々の巻線要素の屈曲領域に配置する。引張ボルトは、巻線要素が交差する交差点の方向に押されることができ、2つの交差する巻線要素および溝の間に延在するローター本体の材料によって、三角形のような形の間に事実上密閉され、したがって特にコンパクトな方法で配置されることができる。ローターの形状は、この特にコンパクトな配置によってさらに小さくすることができる。
支持体は、通常2つ以上の巻線要素を載置し、遠心力に対して半径方向に支持するように、異なる大きさに構成することができる。それぞれ1つの支持体がそれぞれ1つの引張ボルトに関連する、特に適切かつ好ましい実施形態が提供される。これは、欠陥がある支持体および/または引張ボルトを単純かつ効率的な方法で交換可能にするために、特に適切かつ単純である。引張ボルトによってそれぞれ固定された、多数の支持体に分割することにより、影響を受けた巻線の交換を可能とするために、巻線要素を選択的に交換する必要がある場合に、意図的に支持体および引張ボルトをほとんど除去しなくてよい。
支持体が繊維強化材料から作られている本発明によるローターのさらにより好都合な実施形態が提供される。プラスチックから作られているマトリックス材料での規則的な、または不規則な繊維を備えることができるこのような繊維強化材により、非常に費用効果の高い構成が可能となり、かつ比較的軽い重量で強度を強くすることができるため、費用および重量を節約して巻線ヘッド領域において遠心力に対して必要な巻線ヘッドの支持が実現できる。ガラス繊維強化プラスチック材料の形の構成は、生じる遠心力を吸収する目的において、ほとんどの機械に対して十分である。速い回転の機械の場合、支持体はまた炭素繊維強化プラスチックで作ることができる。強度が強くなり、重量はさらに低減されるが、わずかに費用がかかる。
繊維強化材料から作られている支持体の構成は、単純かつ効率的な方法によって比較的自由に選択可能な成形によって作ることができるという利点をさらに提供する。支持体は、立方体状の板のように配置されないようにすることができ、一定量の丸みを設けて分割されているが、取り付け後に高度に均質な環を形成することができ、軸方向に丸みを帯びた縁によって空気抵抗に対して最適化することができる。
引張ボルトは、事実上任意の方法で配置することができる。特に、両側にねじ山を有し、通常平ワッシャーおよびナットによって支持体の領域に固定され、および例えばプロファイル溝などのプロファイル要素領域にねじ山を有する引張ボルトを設けることができる。引張ボルトのこの構成、およびまた全ての他の既知の構成には、比較的多くの数の部品が設けられ、ローターによって生じる空気抵抗に悪影響を及ぼす可能性がある。そのため、内部形状を有するネジ頭に引張ボルトが一体に配置され、取り付けられた状態で支持体の凹部にネジ頭が載置される、非常に好都合な本発明のさらなる発展形が提供される。六角ソケット、トルクス(登録商標)等の内部形状(内部駆動)を有するネジ頭を有するこのような構成は、取り付けに関して非常に単純かつ効率的である。ネジ頭には、面取り形状を設けることができ、支持体の領域の面取りした面に置かれ、面は、引張ボルトのための穴の周りに配置される。外側に対して支持体が比較的平面になるように、ネジ頭は、支持体への取り付けの間に見えなくなり、これが比較的低い空気抵抗を提供する。平ワッシャーおよびナットと共に固定される必要がある引張ボルト以外では、部品の数を少なくする構成がさらに得られ、これにより、取り付けの際の取り扱いが簡単になる。これはまた、重量ならびに材料および取り付け費用の両方に関する利点につながる。
軸方向における支持体の可動性を保証するように、巻線ヘッドキャリアの領域に引張ボルトが固定された、本発明によるローターのさらに非常に好都合な実施形態が提供される。巻線要素に電流が流れ、それに応じて加熱されるため、軸方向における支持体のこの可動性は、望ましいものである。巻線ヘッドキャリア自体は、加熱されない、または少なくともそれほど高くならない。この加熱の強さの違いおよび異なる材料の結果として、特に巻線要素の最も長い伸長方向において、すなわち実質的にローターの軸方向において、互いに対する構成要素の相対移動が発生する。良好に冷却される場合においてもしばしば完全に防ぐことが不可能なこのような直線的な膨張をそれぞれ補うために、支持体に軸方向の可動性を持たすように巻線ヘッドキャリアの領域に引張ボルトが固定されることができる。結果として、支持体および引張ボルトにかかる不必要な張力および高い機械的な負荷を回避することができる。
考え得る実施形態において、支持体の可動性を確実にするために、引張ボルトは、軸方向に延在するプロファイル溝またはプロファイル溝部分に対応して巻線ヘッドキャリアの領域に配置される軸方向のプロファイル本体にねじ込まれる。このようなプロファイル本体は、ありつぎ状のプロファイル溝に配置することができ、支持体は、軸方向可動性はなおも保証される程度に巻線ヘッドキャリアによって締め付けられる。プロファイル本体は、プロファイル溝内で摺動することができる。軸方向に位置合わせして配置された2つのそれぞれの引張ボルトに対して1つの単独のプロファイル本体を使用することができ、単独のプロファイル本体は、プロファイル溝または軸方向に位置合わせされたいくつかのプロファイル溝部分に配置される。また、各引張ボルトの個別のプロファイル溝に個別のプロファイル本体を設けることができる。また、円周方向に隣接して設置された、いくつかの張力ボルを収容することができる程度に、円周方向に延在するプロファイル溝を設けることができる。
またこのような巻線ヘッドにおいて引張ボルトの軸方向の可動性を保証することができる角度調整可能ボルトの形の代替の実施形態が特に特許文献7に記載されている。巻線ヘッドの内部において全体が軸方向に移動可能な方法で支持リングが配置された第3の可能性は、特許文献8に記載されている。
本発明によるローターのさらなる実施形態において、冷却空気の貫流のための半径方向に延在する開口部が巻線ヘッドキャリアの領域に設けられている。巻線ヘッドキャリアの環状中断の形、または半径方向に延在するチャネルの形で巻線ヘッドキャリアの領域に配置することができるこのような開口部は、巻線ヘッドの通気を向上させる。巻線ヘッドの領域における冷却空気による巻線要素の非常に良好な貫流は、支持体の分割された環状装置の間に残された領域との組み合わせにより可能となり、前記巻線要素は、非常に良く冷却される。良好な冷却によりまた、巻線ヘッドキャリアに対する巻線要素の軸方向の相対移動を減らすことができるため、前述の方法の場合では、必要に応じて互いに対する比較的短い経路の軸方向の相対移動が構成要素内で可能であることを確実にすることのみが必要である。
本発明によるローターのさらなる好都合な実施形態は、残りの従属項により、および図面を参照することにより詳細に以下に説明される実施形態により提供される。
本発明によるローターの部分的な断面を通る概略断面図を示す。 本発明によるローターの巻線ヘッド部分の三次元図を示す。 図2の線III−IIIに沿った概略断面図を示す。
図1は、発電電動機械のローター1の断面概略図を示す。このようなローター1は、例えば大きさが3m〜8mの外径を有することができる。ローター1は、通常積層状に構成された、すなわち複数のシートが一枚一枚軸方向に積み重ねられているローター本体2からなる。ローター本体2は、この場合一例として示されるように例えばハブ3によって支持されることができる。典型的な層状構成のローター本体2において、圧力板4によって軸方向に引っ張られている。外周に亘って分布した多数の溝11がローター本体2に設けられ、そこに巻線要素5が既知の方法によって配置される。図1は、ローター本体2の層状構成の図を示していない。同様に、溝11は見えず、前記溝に延在する巻線要素5のみが隠線によって示されている。その間に絶縁層が設置される棒5の形(すなわちいわゆる上部棒およびいわゆる下部棒)で通常配置される巻線要素5は、ローター本体2の軸方向端部にて前記端部を越えて突出して、前記領域においていわゆる巻線ヘッド6を形成する。
前記巻線ヘッド6領域において、巻線要素5の端部は、所定の方法によって互いに接続されており、1の第1溝からの巻線要素5の端部は、前記第1溝に隣接する多数のn溝によって配置された溝の巻線要素5の端部にそれぞれ接続される。上部棒は、n溝から離れて右側に隣接する溝、またはそこに設置された下部棒に接続されるのに対し、下部棒は、n溝から離れて左側に隣接する溝またはそこに設置された上部棒に接続されるのが一般的であり、またはその逆も成り立つ。図1は、このような接続部12のみの概略を示す。これは、適切な接続要素または互いに一体に接続された巻線要素5によって形成することができる。
これを実現するために、一旦ローター本体2または溝11から離れた個々の巻線要素5は、短い距離だけ軸方向に継続し、そしてその端部が接続される巻線要素5の領域に到達するために軸に対して斜めに曲がることが必要であり、かつ一般的な方法である。
巻線要素5は、通常電気を非常によく通す材料、例えば銅で作られている。この材料は、比較的軟らかいため、ローター1の回転中に生じる遠心力により巻線ヘッド6の領域において巻線要素5は容易に変形し、支持されていないと、外向きに湾曲される。ここで示されるローター1の場合、巻線ヘッドキャリア7が巻線ヘッド6内に半径方向に、かつ巻線ヘッドと同軸上に配置されるように、巻線ヘッド6領域における巻線要素5の支持が配置され、巻線ヘッドキャリアはまたハブ3またはハブ3の拡張部に載置され、およびハブ3およびローター本体2と共に適宜回転する。前記巻線ヘッドキャリア7はまた、層状に構成されることができる、またはその代わりに大きい材料から別の方法で作ることができる、または例えば個々の要素から溶接された構造の形の中空体として構成されることができる。
巻線要素5には、巻線ヘッド6領域において巻線要素5に載置する支持体8が設けられ、支持体は、一部が引張ボルト9を介して巻線ヘッドキャリア7領域に接続される。支持体8は、非磁性材料から成る個別の小さい板または小さいブロッとして好ましく配置される。特に高速回転機械の場合は、支持体8がガラス繊維強化プラスチックなどの絶縁体、または任意の炭素繊維で強化されたプラスチック材料で作られている。繊維は、特に短繊維として不規則に支持体8の材料に配置することができる、または−吸収されるのに非常に強い力が必要である場合は−好ましく電気の流れに沿った規則的な配置のコイル状繊維ストランド、織り繊維マット等の形にすることができる。個々の支持体8は、引張ボルト9で巻線ヘッドキャリア7に接続されており、遠心力に対して巻線要素5を支持することができる。名前によって既に示されているように、引張ボルト9は、張力がかけられる。選択的な支持要素16を巻線要素5および/または巻線ヘッドキャリア7の間にさらに設けることができ、支持要素は、図1に示されている。
引張ボルト9の構造は、なんら決定的な役割を果たさない。しかし、引張ボルト9は、ネジ頭10に一体に配置されるように設けることができ、内部形状(内部駆動)を形成する。内部形状を有する前記ネジ頭10は、支持体8の適切な凹部にほぼ完全に落ち込むことができるという利点を提供し、引張ボルト9および支持体8の形状は、取り付け後に比較的滑らかな表面を有するため、可能な限り小さい空気抵抗を提供する。引張ボルト9の全ての代替形および通常既知の構造もまた可能である。
図2は、この構造を再度三次元図で示す。この場合も、ローター本体2および巻線ヘッドキャリア7が単一の一体型構成要素としてこの簡略化した図に示される。これは、通常特にローター本体2領域において、層状に配置されている。三次元図の部分的な断面図に、上部棒および下部棒の形のいくつかの巻線要素5が示され、これらの棒は、ローター本体2の溝11から突出し、かつ軸方向に一定距離すすんだ後、他の溝を通り延在する巻線要素5に端部を接続するために、軸に対して傾斜する。上部棒は、例えば溝から出た後、一定の長さ進んだ後で、軸方向に対して右に曲がり、それぞれの溝11で配置された下部棒は、それぞれ左に曲がる。
さらに、図2は、各支持体8が、引張ボルト9に関連し、および引張ボルト9が図3により詳細に示されるような方法で配置され、軸方向に延在する領域または屈曲領域の巻線要素5を半径方向に貫通することを示す。溝11は、ローター本体2において互いに離間するように配置される必要があるため、巻線要素5がなおも軸方向に延在する領域、および巻線要素が曲げられた領域において、個々の巻線要素5間に自由空間が得られる。自由空間は、特にローター本体2と、ローター本体2に面する側の隣接する溝11の上部棒および下部棒の巻線要素5の最初の交差部との間にある。接続部12に面する側において、図1に示すように、特に上部棒および下部棒の巻線要素5の最後の交差部と、接続部12との間の領域に自由空間が設置される。引張ボルト9は、ここで示されるような構造のローター1において自由空間を通って押し込まれることができる。したがって引張ボルト9は、巻線ヘッド6の構造を変更することなく、利用可能な空間全体の領域に配置される。これにより、巻線要素5は、互いに非常に近くに誘導されることができるため、巻線要素5が軸に対して斜めに延在する領域において、非常にコンパクトな構造の巻線ヘッド6を提供することができる。したがって巻線ヘッド6は、軸方向に非常にコンパクトな方法で配置されることができる。全体空間および重量が節約され、および特に銅などの電気を非常に良く通す巻線要素5の比較的高価な材料の削減が要求される。したがって構造は、非常にコンパクトで軽量であり、それぞれ費用効果の高い方法で実現することができる。
巻線要素5の間に自由空間が設置される領域は、巻線要素5が溝11から出てくる領域および端部で巻線要素5が接続される領域に通常設置されるため、構造は、引張ボルト9および支持体8の配置によって得られ、支持体の1つを引張ボルト9の1つに関連させることができ、支持体8は、巻線ヘッド6の外周周りに2つの軸方向に離間した分割された環状構成を形成する。支持体8の軸方向に間隔があるため、巻線要素5の材料特性により、この部分において自分自身で遠心力を支持することができなければならない。しかし、本発明による構造においては、特に、軸方向に非常にコンパクトな巻線ヘッド6であるため、この距離はそれぞれ小さくなり、通常設けられる上部および下部棒5の大きさの場合においては危険とはならない。
支持体8の軸方向に離間した環状構成の間の距離は、巻線ヘッド6領域において巻線要素5の非常に良好な冷却を可能にするために、巻線ヘッド6領域を冷却空気が通過することができるのになおも十分である。この目的のために、図1は、この場合ハブ3またはハブ3の突出部および巻線ヘッドキャリア7を貫通する、半径方向に延在する開口部13を追加的に示し、それにより冷却空気が矢印で示したように通常内側から巻線ヘッドを通り外側へ流れることができる。したがって構造は、非常にコンパクト、かつ費用効果の高い方法で配置されることができ、さらに巻線ヘッド6領域において、巻線要素5の非常に良好な冷却が可能となる。
ここで示した構造において巻線ヘッド6は比較的良好に冷却されるが、巻線ヘッドキャリア7および巻線要素5の材料が異なるため、および巻線要素5を電流が流れるため、一方で巻線要素5において、他方で巻線ヘッドキャリア7において異なる温度が発生する。これは、巻線要素5および巻線ヘッドキャリア7の間で熱によって誘導される相対移動を導く場合があり、その移動は、避けなければならない深刻な強い機械的な張力につながる可能性がある。巻線ヘッドキャリア7領域における支持体8または引張ボルト9の接続は、少なくともわずかな軸方向の移動を許容するように構成されるべきである。これは、ここで示された溝14が巻線ヘッドキャリア7領域に配置され、その溝は、軸方向に延在するようなローター1の好ましい実施形態において実現される。これらの溝14は、特に図2に示されている。巻線ヘッドキャリア7の軸方向の長さ全体にわたって延在する連続的な溝14に追加して、例えば軸方向にローター本体2に面する巻線ヘッドキャリア7領域、および軸方向にローター本体2と反対側の巻線ヘッドキャリア7領域に軸方向に位置合わせした溝部分を配置することができる。このような構成は、冷却空気の循環をさらに促進することができるが、製造がわずかに複雑になる。
図2の三次元図では図示しない適切なプロファイル本体15が溝14に配置される。このようなプロファイル本体15は、連続的なプロファイル本体15として図1に示される。これは、例えば軸方向に連続的に延在する溝14に配置されることができ、溝は、特に図2に示すようなありつぎ形状を備える。図1に示すようなプロファイル本体15は、それに応じて同じ形状を有する必要がある。軸方向の連続的な溝14の代わりに、上述したような軸方向に位置合わせした2つ以上の溝部分をまた設けることができる。それに応じて、プロファイル本体15も適宜再分割され、プロファイル本体15は、引張ボルト9が特にねじ山によって収容されているところの引張ボルト9領域のみの相手方として存在する。このような構成により、引張ボルト9の締め付けトルクが適当に選択され、それにしたがい支持体8が巻線ヘッドキャリア7に対して巻線要素5を支持する場合において、溝14に対するプロファイル本体15の軸方向のわずかな移動が可能となる。
本発明は、請求項1のプリアンブルに詳細に定義されたような発電機などの発電電動機械のローターに関する。
ローター巻線の巻線ヘッドを固定するために、とりわけ一般的な方法は、環状の巻線ヘッドキャリアによって内部で巻線ヘッドを支持し、かつ結合バンドによって巻線ヘッドを前記巻線キャリアに固定する方法である。特に大きな機械の場合、結合バンドの代わりに数個に分割した環を使用することも可能であり、環は、中間絶縁層を有して巻線ヘッドに載置され、およびネジによって巻線キャリアに固定されている。特に大きい遠心力の場合、キャップもまた巻線ヘッドにスライドさせることもできる。このようなキャップは、特にタービン発電機のローターの巻線ヘッドを固定するために用いられる (非特許文献1、特許文献1、特許文献2参照)。さらに励起コイルの外表側に載置された保持架橋の補助により、同期機械の励起発生コイルに由来する遠心力を吸収することも知られており、保持架橋自体は、機械の本体に固定され張力がかけられたボルトによって保持される(特許文献3)。
ローターの巻線ヘッドを固定する課題は、特に揚水貯蔵運転のための速度制御可能な水力モーターに使用されるローター給電スリップリング機械にあてはまる。とりわけこのような発電モーターはローターが3m〜8mの直径を有するということに特徴がある。このようなローターの巻線ヘッドを固定するために、U字形状の締付ボルトの端部を固定して、架台を介してローター本体に保持環を配置することが知られている。それぞれの1つの締付ボルトは、そのU字形端部によって巻線ヘッドを把持する (非特許文献2,特許文献4)。 このような巻線ヘッド固定は、構造上および取り付けの観点から非常に複雑である。
特許文献5には、上述の種類の発電電動機械が記載されている。遠心力に対する固定装置は、連結棒を備え、該連結棒の半径方向の内側端部が支持リングに、およびそれらの半径方向の外側端部が巻線ヘッドの半径方向外側に載置される軸受けボックスに作用する。
巻線ヘッドには、電流が流れる。したがって、それらは、高温に加熱され、かつ膨張する。一方、支持リングには電流が流れないため、冷たいままである。それらから及ぼされる機械的な張力を防ぐために、大抵は機械の表側から支持リングおよび巻線ヘッドの間のエアギャップに冷却空気が供給される。冷却空気は、巻線ヘッドの間の半径方向の間隙に入り、前記巻線ヘッドを通り半径方向に流れ、巻線ヘッドの外側に再び出る。実際には、軸受けボックス−前述のドイツ明細書において−が比較的大きく、巻線ヘッドの円周の部分を実質的に覆っている場合には、この種の冷却では不十分であることが示されている。
したがって、巻線ヘッドの領域に冷却空気が流れることができるように、ローター本体に隣接して設置された巻線ヘッドキャリアの領域に半径方向に延在する開口部を備える構成は、特許文献6から既知である。十分な貫流を確実にするために、支持体は、連結棒を介して遠心力に対して巻線ヘッドを支えるための巻線ヘッドキャリア領域の支持リングに接続される。前記支持体は、比較的小さい形状で提供されており、主に軸方向に対して斜めに巻線ヘッド領域に延在する巻線要素にわたって分配配置される。
記載された構成によって巻線ヘッド領域内の巻線要素のより良い冷却が可能であるとしても、個々の巻線要素の間の引張ボルトを半径方向に案内するための十分な空間を設けることが必要であるため、全体としてかなりの大きさになる。さらにこれは、空気抵抗について決定的に不利である。非常に多く分配され、巻線ヘッド上で互いに対して大きい距離を有する支持体は、特に速く回転する機械の場合に、大きい空気抵抗を伴う大量の空気の渦を生成する。
さらなる従来技術については、特許文献7および特許文献8を参照のこと。
独国特許発明第2629574号明細書 独国特許出願公開第701612号明細書 独国特許出願公開第950659号明細書 特開平04−098444号公報 独国特許発明第19519127号明細書 独国特許出願公開第19513457号明細書 独国特許出願公開第19535700号明細書 スイス特許出願公開第592380号明細書
「Leitfaden der Elektrotechnik (電気工学ガイド)」第3巻「Konstruktions und Festigkeitsberechnungen elekrrischer Maschinen (電気機械の構造および強度計算)」Dr. C. von Dobbeler著,1962年, B.G, Teubner Verlagsgesellschaft Stuttgart, 25頁〜29頁および58頁〜62頁 1992年8月30日〜9月5日,CIGREカンファレンスレポート,11〜104,「Development and achieved commercial operation ..... for a pumped storage power plant」
本発明は、一方で、遠心力により半径方向に拡大する巻線ヘッドの確実な固定を保証し、他方でコンパクトかつ費用効果の高い構成が十分な冷却との組み合わせで実現することができるような、請求項1のプリアンブルによる発電電動機械のローターを提供するという目的に基づく。
この目的は、請求項1の特徴部分に記載の特徴よって達成される。さらなる好都合な実施形態は、請求項1に従属する請求項によって提供される。
本発明による解決策によって、連結棒が個々の巻線要素の間の中空空間を通って延在できるように、引張ボルトを有する支持体が巻線ヘッドの周りに配置され、中空空間は、任意に設けられる。この目的のために、引張ボルトは、巻線要素間に延在するように配置され、これは、軸方向に延在する巻線領域、または軸方向から軸方向対して斜めに延在する巻線要素が屈曲する領域で行われる。結果として、軸方向に対して斜めに延在す領域において巻線要素が互いに非常に近くに延在できるため、巻線ヘッドを軸方向に非常にコンパクトにすることができる。したがって巻線ヘッドは、軸方向に非常に短く、かつ斜めに延在する部分のみに巻線要素の非常に短い自由経路を備えるように作られる。そして巻線要素は、軸方向端部の領域において軸方向に延在し、ローター本体または溝から出る際に巻線要素が延在しているところに設けられるような個々の巻線要素間の距離を再度形成する。結果として、軸方向に延在する領域または屈曲領域において、さらなる引張ボルトおよび関連する支持体のための十分な空間がまたここに作られる。そしてこの構成は、支持体が互いに軸方向に離間して周囲に設置された、少なくとも2つに分割された環状装置を形成することによって実現され、これは、特に追加的な空間を必要とせずに連結棒によって巻線ヘッドキャリアに接続可能な領域で行われる。
軸方向に非常に短い巻線ヘッドに加えて、本発明により配置されたローターは、軸方向に互いに離間した、2つに分割された環状装置の支持体を備え、該環状装置の間には自由空間が残るため、これら2つの環状装置の間を冷却空気がよく流れることができて、巻線要素を冷却することができる。個々の支持体によって形成された環状装置により、互いに離間して配置されたいくつかの支持体を有する最初に述べた従来技術の構成と比較して、比較的好ましい抵抗係数を有し、そのため速く回転するローターの場合であっても、著しく小さい空気抵抗しか生じないという構成を作ることができる。
本発明によるローターは、巻線ヘッドの領域において、空間を節約し、したがって巻線ヘッドキャリアの材料、特に巻線要素の材料を節約する単純かつコンパクトな構成が可能となる。この材料は、通常電気をよく通す材料(例えば銅)であるため、大幅な費用優位性が達成される。巻線ヘッドおよび巻線ヘッドを支持する巻線ヘッドキャリアのより短く、かつより小さい構成は、さらに半径方向外側に比較的遠くに設置されたローター領域の重量を節約することができる。
本発明によると、軸方向における支持体の可動性を保証するように、巻線ヘッドキャリアの領域に引張ボルトが固定される。巻線要素に電流が流れ、それに応じて加熱するため、軸方向における支持体のこの可動性は、望ましいものである。巻線ヘッドキャリア自体は、加熱されない、または少なくともそれほど高くならない。この加熱の強さの違いおよび異なる材料の結果として、特に巻線要素の最も長い拡大方向において、すなわち実質的にローターの軸方向において、互いに対する構成要素の相対移動が発生する。良好に冷却される場合においてもしばしば完全に防ぐことが不可能なこのような直線的な膨張をそれぞれ補うために、支持体の軸方向の可動性があるように巻線ヘッドキャリアの領域に引張ボルトが固定されることができる。結果として、支持体および引張ボルトにかかる不必要な張力および高い機械的な負荷を回避することができる。
可動性の支持体を固定するために、引張ボルトは、プロファイル本体に軸方向にねじ込まれ、引張ボルトは、軸方向に延在するプロファイル溝またはプロファイル溝部分に対応する巻線ヘッドキャリアの領域に配置される。このようなプロファイル本体は、ありつぎ状のプロファイル溝に配置することができ、支持体は、軸方向可動性はなおも保証される程度に巻線ヘッドキャリアによって締め付けられる。プロファイル本体は、プロファイル溝内で摺動することができる。軸方向に位置合わせして配置された2つのそれぞれの引張ボルトに対して1つの単独のプロファイル本体を使用することができ、単独のプロファイル本体は、プロファイル溝またはいくつかの、軸方向に位置合わせされたプロファイル溝部分に配置される。また、各引張ボルトの個別のプロファイル溝に個別のプロファイル本体を提供することができる。また、円周方向に隣接して設置された、いくつかの張力ボルを収容することができる程度に、円周方向に延在するプロファイル溝を設けることができる。
非常にコンパクトな巻線ヘッドは、ローターを支持する軸受けスパンを小さくすることができるというさらなる利点を提供する。ローターを支持するこのようなより小さい軸受けスパンにより、より高い臨界回転速度を可能にし、大幅な設計上の優位性を示している。
さらに、2つのそれぞれの巻線要素が各溝から軸方向に出る、本発明によるローターの有利なさらなる発展形が提供され、巻線要素の一方は、軸方向に進んだ後で軸方向に対して右斜めに延在し、巻線要素の他方は、軸方向に対して左斜めに延在する。そして、巻線要素は、互いに接続される前に、軸方向にみて巻線ヘッドの他端部において、短い距離だけ軸方向に再度延在する。結果として、引張ボルトは、ローター本体の方向から見て、ローター本体と一側の巻線要素の最初の交差部との間に、および巻線要素の最後の交差部と、他側の巻線要素の接続部との間に配置される。この構成はまた、引張ボルトを自由領域、特に個々の巻線要素の屈曲領域に配置する。引張ボルトは、巻線要素が交差する交差点の方向に押されることができ、2つの交差する巻線要素および溝の間に延在するローター本体の材料によって、三角形のような形の間に事実上密閉され、したがって特にコンパクトな方法で配置されることができる。ローターの形状は、この特にコンパクトな配置によってさらに小さくすることができる。
支持体は、通常2つ以上の巻線要素を載置し、遠心力に対して半径方向に支持するように、異なる大きさに構成することができる。それぞれ1つの支持体がそれぞれ1つの引張ボルトに関連する、特に適切かつ好ましい実施形態が提供される。これは、欠陥がある支持体および/または引張ボルトを単純かつ効率的な方法で交換可能にするために、特に適切かつ単純である。引張ボルトによってそれぞれ固定された、多数の支持体に分割することにより、影響を受けた巻線の交換を可能とするために、巻線要素を選択的に交換する必要がある場合に、意図的に支持体および引張ボルトをほとんど除去しなくてよい。
支持体が繊維強化材料から作られている本発明によるローターのさらにより好都合な実施形態が提供される。プラスチックから作られているマトリックス材料での規則的な、または不規則な繊維を備えることができるこのような繊維強化材により、非常に費用効果の高い構成が可能となり、かつ比較的軽い重量で強度を強くすることができるため、費用および重量を節約して巻線ヘッド領域において遠心力に対して必要な巻線ヘッドの支持が実現できる。ガラス繊維強化プラスチック材料の形の構成は、生じる遠心力を吸収する目的において、ほとんどの機械に対して十分である。速い回転の機械の場合、支持体はまた炭素繊維強化プラスチックで作ることができる。強度が強くなり、重量はさらに低減されるが、わずかに費用がかかる。
繊維強化材料から作られている支持体の構成は、単純かつ効率的な方法によって比較的自由に選択可能な成形によって作ることができるという利点をさらに提供する。支持体は、立方体状の板のように配置されないようにすることができ、一定量の丸みを設けて分割されているが、取り付け後に高度に均質な環を形成することができ、軸方向に丸みを帯びた縁によって空気抵抗に対して最適化することができる。
引張ボルトは、事実上任意の方法で配置することができる。特に、両側にねじ山を有し、通常平ワッシャーおよびナットによって支持体の領域に固定され、および例えばプロファイル溝などのプロファイル要素領域にねじ山を有する引張ボルトを設けることができる。引張ボルトのこの構成、およびまた全ての他の既知の構成には、比較的多くの数の部品が設けられ、ローターによって生じる空気抵抗に悪影響を及ぼす可能性がある。そのため、内部形状を有するネジ頭に引張ボルトが一体に配置され、取り付けられた状態で支持体の凹部にネジ頭が載置される、非常に好都合な本発明のさらなる発展形が提供される。六角ソケット、トルクス(登録商標)等の内部形状(内部駆動)を有するネジ頭を有するこのような構成は、取り付けに関して非常に単純かつ効率的である。ネジ頭には、面取り形状を設けることができ、支持体の領域の面取りした面に置かれ、面は、引張ボルトのための穴の周りに配置される。外側に対して支持体が比較的平面になるように、ネジ頭は、支持体への取り付けの間に見えなくなり、これが比較的低い空気抵抗を提供する。平ワッシャーおよびナットと共に固定される必要がある引張ボルト以外では、部品の数を少なくする構成がさらに得られ、これにより、取り付けの際の取り扱いが簡単になる。これはまた、重量ならびに材料および取り付け費用の両方に関する利点につながる。
本発明によるローターのさらなる実施形態において、冷却空気の貫流のための半径方向に延在する開口部が巻線ヘッドキャリアの領域に設けられている。巻線ヘッドキャリアの環状中断の形、または半径方向に延在するチャネルの形で巻線ヘッドキャリアの領域に配置することができるこのような開口部は、巻線ヘッドの通気を向上させる。巻線ヘッドの領域における冷却空気による巻線要素の非常に良好な貫流は、支持体の分割された環状装置の間に残された領域との組み合わせにより可能となり、前記巻線要素は、非常に良く冷却される。良好な冷却によりまた、巻線ヘッドキャリアに対する巻線要素の軸方向の相対移動を減らすことができるため、前述の方法の場合では、必要に応じて互いに対する比較的短い経路の軸方向の相対移動が構成要素内で可能であることを確実にすることのみが必要である。
本発明によるローターのさらなる好都合な実施形態は、残りの従属項により、および図面を参照することにより詳細に以下に説明される実施形態により提供される。
本発明によるローターの部分的な断面を通る概略断面図を示す。 本発明によるローターの巻線ヘッド部分の三次元図を示す。 図2の線III−IIIに沿った概略断面図を示す。
図1は、発電電動機械のローター1の断面概略図を示す。このようなローター1は、例えば大きさが3m〜8mの外径を有することができる。ローター1は、通常積層状に構成された、すなわち複数のシートが一枚一枚軸方向に積み重ねられているローター本体2からなる。ローター本体2は、この場合一例として示されるように例えばハブ3によって支持されることができる。典型的な層状構成のローター本体2において、圧力板4によって軸方向に引っ張られている。外周に亘って分布した多数の溝11がローター本体2に設けられ、そこに巻線要素5が既知の方法によって配置される。図1は、ローター本体2の層状構成の図を示していない。同様に、溝11は見えず、前記溝に延在する巻線要素5のみが隠線によって示されている。その間に絶縁層が設置される棒5の形(すなわちいわゆる上部棒およびいわゆる下部棒)で通常配置される巻線要素5は、ローター本体2の軸方向端部にて前記端部を越えて突出して、前記領域においていわゆる巻線ヘッド6を形成する。
前記巻線ヘッド6領域において、巻線要素5の端部は、所定の方法によって互いに接続されており、1の第1溝からの巻線要素5の端部は、前記第1溝に隣接する多数のn溝によって配置された溝の巻線要素5の端部にそれぞれ接続される。上部棒は、n溝から離れて右側に隣接する溝、またはそこに設置された下部棒に接続されるのに対し、下部棒は、n溝から離れて左側に隣接する溝またはそこに設置された上部棒に接続されるのが一般的であり、またはその逆も成り立つ。図1は、このような接続部12のみの概略を示す。これは、適切な接続要素または互いに一体に接続された巻線要素5によって形成することができる。
これを実現するために、一旦ローター本体2または溝11から離れた個々の巻線要素5は、短い距離だけ軸方向に継続し、そしてその端部が接続される巻線要素5の領域に到達するために軸に対して斜めに曲がることが必要であり、かつ一般的な方法である。
巻線要素5は、通常電気を非常によく通す材料、例えば銅で作られている。この材料は、比較的軟らかいため、ローター1の回転中に生じる遠心力により巻線ヘッド6の領域において巻線要素5は容易に変形し、支持されていないと、外向きに湾曲される。ここで示されるローター1の場合、巻線ヘッドキャリア7が巻線ヘッド6内に半径方向に、かつ巻線ヘッドと同軸上に配置されるように、巻線ヘッド6領域における巻線要素5の支持が配置され、巻線ヘッドキャリアはまたハブ3またはハブ3の拡張部に載置され、およびハブ3およびローター本体2と共に適宜回転する。前記巻線ヘッドキャリア7はまた、層状に構成されることができる、またはその代わりに大きい材料から別の方法で作ることができる、または例えば個々の要素から溶接された構造の形の中空体として構成されることができる。
巻線要素5には、巻線ヘッド6領域において巻線要素5に載置する支持体8が設けられ、支持体は、一部が引張ボルト9を介して巻線ヘッドキャリア7領域に接続される。支持体8は、非磁性材料から成る個別の小さい板または小さいブロッとして好ましく配置される。特に高速回転機械の場合は、支持体8がガラス繊維強化プラスチックなどの絶縁体、または任意の炭素繊維で強化されたプラスチック材料で作られている。繊維は、特に短繊維として不規則に支持体8の材料に配置することができる、または−吸収されるのに非常に強い力が必要である場合は−好ましく電気の流れに沿った規則的な配置のコイル状繊維ストランド、織り繊維マット等の形にすることができる。個々の支持体8は、引張ボルト9で巻線ヘッドキャリア7に接続されており、遠心力に対して巻線要素5を支持することができる。名前によって既に示されているように、引張ボルト9は、張力がかけられる。選択的な支持要素16を巻線要素5および/または巻線ヘッドキャリア7の間にさらに設けることができ、支持要素は、図1に示されている。
引張ボルト9の構造は、なんら決定的な役割を果たさない。しかし、引張ボルト9は、ネジ頭10に一体に配置されるように設けることができ、内部形状(内部駆動)を形成する。内部形状を有する前記ネジ頭10は、支持体8の適切な凹部にほぼ完全に落ち込むことができるという利点を提供し、引張ボルト9および支持体8の形状は、取り付け後に比較的滑らかな表面を有するため、可能な限り小さい空気抵抗を提供する。引張ボルト9の全ての代替形および通常既知の構造もまた可能である。
図2は、この構造を再度三次元図で示す。この場合も、ローター本体2および巻線ヘッドキャリア7が単一の一体型構成要素としてこの簡略化した図に示される。これは、通常特にローター本体2領域において、層状に配置されている。三次元図の部分的な断面図に、上部棒および下部棒の形のいくつかの巻線要素5が示され、これらの棒は、ローター本体2の溝11から突出し、かつ軸方向に一定距離すすんだ後、他の溝を通り延在する巻線要素5に端部を接続するために、軸に対して傾斜する。上部棒は、例えば溝から出た後、一定の長さ進んだ後で、軸方向に対して右に曲がり、それぞれの溝11で配置された下部棒は、それぞれ左に曲がる。
さらに、図2は、各支持体8が、引張ボルト9に関連し、および引張ボルト9が図3により詳細に示されるような方法で配置され、軸方向に延在する領域または屈曲領域の巻線要素5を半径方向に貫通することを示す。溝11は、ローター本体2において互いに離間するように配置される必要があるため、巻線要素5がなおも軸方向に延在する領域、および巻線要素が曲げられた領域において、個々の巻線要素5間に自由空間が得られる。自由空間は、特にローター本体2と、ローター本体2に面する側の隣接する溝11の上部棒および下部棒の巻線要素5の最初の交差部との間にある。接続部12に面する側において、図1に示すように、特に上部棒および下部棒の巻線要素5の最後の交差部と、接続部12との間の領域に自由空間が設置される。引張ボルト9は、ここで示されるような構造のローター1において自由空間を通って押し込まれることができる。したがって引張ボルト9は、巻線ヘッド6の構造を変更することなく、利用可能な空間全体の領域に配置される。これにより、巻線要素5は、互いに非常に近くに誘導されることができるため、巻線要素5が軸に対して斜めに延在する領域において、非常にコンパクトな構造の巻線ヘッド6を提供することができる。したがって巻線ヘッド6は、軸方向に非常にコンパクトな方法で配置されることができる。全体空間および重量が節約され、および特に銅などの電気を非常に良く通す巻線要素5の比較的高価な材料の削減が要求される。したがって構造は、非常にコンパクトで軽量であり、それぞれ費用効果の高い方法で実現することができる。
巻線要素5の間に自由空間が設置される領域は、巻線要素5が溝11から出てくる領域および端部で巻線要素5が接続される領域に通常設置されるため、構造は、引張ボルト9および支持体8の配置によって得られ、支持体の1つを引張ボルト9の1つに関連させることができ、支持体8は、巻線ヘッド6の外周周りに2つの軸方向に離間した分割された環状構成を形成する。支持体8の軸方向に間隔があるため、巻線要素5の材料特性により、この部分において自分自身で遠心力を支持することができなければならない。しかし、本発明による構造においては、特に、軸方向に非常にコンパクトな巻線ヘッド6であるため、この距離はそれぞれ小さくなり、通常設けられる上部および下部棒5の大きさの場合においては危険とはならない。
支持体8の軸方向に離間した環状構成の間の距離は、巻線ヘッド6領域において巻線要素5の非常に良好な冷却を可能にするために、巻線ヘッド6領域を冷却空気が通過することができるのになおも十分である。この目的のために、図1は、この場合ハブ3またはハブ3の突出部および巻線ヘッドキャリア7を貫通する、半径方向に延在する開口部13を追加的に示し、それにより冷却空気が矢印で示したように通常内側から巻線ヘッドを通り外側へ流れることができる。したがって構造は、非常にコンパクト、かつ費用効果の高い方法で配置されることができ、さらに巻線ヘッド6領域において、巻線要素5の非常に良好な冷却が可能となる。
ここで示した構造において巻線ヘッド6は比較的良好に冷却されるが、巻線ヘッドキャリア7および巻線要素5の材料が異なるため、および巻線要素5を電流が流れるため、一方で巻線要素5において、他方で巻線ヘッドキャリア7において異なる温度が発生する。これは、巻線要素5および巻線ヘッドキャリア7の間で熱によって誘導される相対移動を導く場合があり、その移動は、避けなければならない深刻な強い機械的な張力につながる可能性がある。巻線ヘッドキャリア7領域における支持体8または引張ボルト9の接続は、少なくともわずかな軸方向の移動を許容するように構成されるべきである。これは、ここで示された溝14が巻線ヘッドキャリア7領域に配置され、その溝は、軸方向に延在するようなローター1の好ましい実施形態において実現される。これらの溝14は、特に図2に示されている。巻線ヘッドキャリア7の軸方向の長さ全体にわたって延在する連続的な溝14に追加して、例えば軸方向にローター本体2に面する巻線ヘッドキャリア7領域、および軸方向にローター本体2と反対側の巻線ヘッドキャリア7領域に軸方向に位置合わせした溝部分を配置することができる。このような構成は、冷却空気の循環をさらに促進することができるが、製造がわずかに複雑になる。
図2の三次元図では図示しない適切なプロファイル本体15が溝14に配置される。このようなプロファイル本体15は、連続的なプロファイル本体15として図1に示される。これは、例えば軸方向に連続的に延在する溝14に配置されることができ、溝は、特に図2に示すようなありつぎ形状を備える。図1に示すようなプロファイル本体15は、それに応じて同じ形状を有する必要がある。軸方向の連続的な溝14の代わりに、上述したような軸方向に位置合わせした2つ以上の溝部分をまた設けることができる。それに応じて、プロファイル本体15も適宜再分割され、プロファイル本体15は、引張ボルト9が特にねじ山によって収容されているところの引張ボルト9領域のみの相手方として存在する。このような構成により、引張ボルト9の締め付けトルクが適当に選択され、それにしたがい支持体8が巻線ヘッドキャリア7に対して巻線要素5を支持する場合において、溝14に対するプロファイル本体15の軸方向のわずかな移動が可能となる。
1 ローター
2 ローター本体
3 ハブ
4 圧力板
5 巻線要素
6 巻線ヘッド
7 巻線ヘッドキャリア
8 支持体
9 引張ボルト
10 ネジ頭
11 溝
12 接続部
13 開口部
14 溝
15 プロファイル本体
16 支持要素

Claims (10)

  1. 発電電動機械のためのローター(1)であって、該ローターは、
    ローター本体(2)の軸方向に延在する溝(11)に配置された巻線要素(5)と、
    前記ローター本体(2)に軸方向に隣接して配置された巻線ヘッド(6)であって、前記巻線ヘッド(6)領域において、前記巻線要素(5)は、前記溝(11)から前記軸方向に出て、前記軸方向に対して斜めに延在し、かつ前記巻線要素の前記軸方向の端部近くで前記軸方向に再度延在し、かつさらになる巻線要素(5)に接続される、巻線ヘッド(6)と、
    前記巻線ヘッド(6)内に半径方向に配置された巻線ヘッドキャリア(7)と、
    を備え、
    前記巻線ヘッド(6)は、引張ボルト(9)によって前記巻線ヘッドキャリア(7)に接続され、該引張ボルトは、前記半径方向の外側の端部で支持体(8)に係合し、該支持体は、前記巻線ヘッド(6)領域にて前記巻線要素(5)上に設置され、
    前記引張ボルト(9)は、前記巻線要素が前記軸方向に延在する領域、または前記軸方向から前記軸方向に対して斜めに延在する方向へ前記巻線要素(5)が屈曲する領域において、前記半径方向に前記巻線ヘッド(6)を貫通し、かつ
    前記支持体(8)は、前記軸方向に離間した少なくとも2つの円周分割環状装置を形成することを特徴とする、ローター。
  2. 2つの巻線要素(5)がそれぞれ各前記溝(11)から前記軸方向に出て、前記軸方向の部分の後で、前記巻線要素(5)の一方は、前記軸方向に対して右斜めに延在し、および前記巻線要素(5)の他方は、前記軸方向に対して左斜めに延在し、およびその後で前記巻線要素(5)は、それらの前記軸方向の端部の領域において前記軸方向に再度延在し、および他の巻線要素(5)との接続部(12)を有し、
    前記引張ボルト(9)は、前記ローター本体(2)の方向から見て、前記ローター本体(2)と巻線要素(5)の最初の交差部との間、および巻線要素(5)の最後の交差部と前記接続部(12)との間に配置されることを特徴とする、請求項1に記載のローター。
  3. 前記支持体(8)の1つは、1つの引張ボルト(9)にそれぞれ関連することを特徴とする請求項1または2に記載のローター。
  4. 前記支持体(8)が非磁気性、特に電気絶縁性の材料で作られていることを特徴とする、請求項1、2または3に記載のローター。
  5. 前記支持体(8)が、繊維強化材料で作られていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載のローター。
  6. 前記支持体(8)の材料が、プラスチックで作られた材料マトリックスに規則的なまたは不規則な繊維、特にガラス繊維および/または炭素繊維を備えることを特徴とする、請求項5に記載のローター。
  7. 前記引張ボルト(9)は、内部形状を有するネジ頭(10)と一体に構成され、取り付けられた状態で前記ネジ頭(10)は、前記支持体(8)の凹部に設置されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のローター。
  8. 前記引張ボルト(9)は、前記支持体(8)の前記軸方向の可動性を設けるように、前記巻線ヘッドキャリア(7)領域に固定されていることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載のローター。
  9. 前記引張ボルト(9)は、軸方向に延在するプロファイル溝(14)またはプロファイル溝部分に対応して前記巻線ヘッドキャリア(7)領域に配置されたプロファイル本体(15)にねじ込まれることを特徴とする、請求項8に記載のローター。
  10. 冷却空気の貫流のための半径方向に延在する開口部(13)が前記巻線ヘッドキャリア(7)領域に設けられていることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一項に記載のローター。
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