JP7040985B2 - 非水電解質二次電池の負極板、非水電解質二次電池、非水電解質二次電池の製造方法、及び非水電解質二次電池の正極板 - Google Patents
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Description
好ましい構成として、前記電解液は、リチウムビスオキサレートボレート(LiBOB)を含み、前記負極板は、前記偏在範囲が非偏在範囲に比べて前記リチウムビスオキサレートボレートの濃度が高くなる。
このような構成によれば、コロナ放電処理であれば、電極の電解液の浸透性を非接触処理で高めることができる。
上記課題を解決する非水電解質二次電池の製造方法は、正極板と負極板とがセパレータを挟んで捲回される捲回体を有する非水電解質二次電池の製造方法であって、前記負極板の金属基板の合剤層が、前記捲回体の捲回軸方向に対して、前記捲回体において前記セパレータを挟んで前記正極板の合剤層に対向する対向部分と、前記正極板の合剤層に対向しない非対向部分とを有するように前記捲回体を作製する捲回体作製工程と、前記捲回体を電池ケースに収容する収容工程とを備え、前記捲回体作製工程の前に、前記対向部分側の端部から前記捲回軸方向への電解液の浸透性と前記非対向部分側の端部から前記捲回軸方向への電解液の浸透性とを、前記対向部分側の端部から前記捲回軸方向に浸透した電解液と、前記非対向部分側の端部から前記捲回軸方向に浸透した電解液とが合流する部分に形成される電解液に含まれる添加剤の偏在する偏在範囲の少なくとも一部が前記非対向部分に配置されるように設定する浸透性設定工程をさらに備える。
好ましい方法として、前記浸透性設定工程では、コロナ放電処理によって前記対向部分側の端部から前記捲回軸方向への電解液の浸透性が高められる。
上記課題を解決する非水電解質二次電池の正極板は、正極板と負極板とがセパレータを挟んで捲回される捲回体を有する非水電解質二次電池の正極板であって、前記正極板は、金属基板の表面に活物質を含む合剤層を有し、前記合剤層は、前記捲回体を構成するとき、前記捲回体の捲回軸方向に対して、前記セパレータを挟んで前記負極板の合剤層に対向する対向部分と、前記負極板の合剤層に対向しない非対向部分とを有し、前記合剤層は、前記捲回体に形成される電解液に含まれる添加剤の偏在する偏在範囲であって、前記対向部分側の端部から前記捲回軸方向に浸透した電解液と、前記非対向部分側の端部から前記捲回軸方向に浸透した電解液とが合流する部分に形成される前記偏在範囲の少なくとも一部が前記非対向部分に配置されるように、前記対向部分側の端部から前記捲回軸方向に有する電解液の浸透性と前記非対向部分側の端部から前記捲回軸方向に有する電解液の浸透性とが設定されている。
電解液27は、非水溶媒に支持塩が含有された組成物(非水電解質)である。ここで、非水溶媒としては、プロピレンカーボネート(PC)、エチレンカーボネート(EC)、ジエチルカーボネート(DEC)、ジメチルカーボネート(DMC)、エチルメチルカーボネート(EMC)等からなる群から選択された一種または二種以上の材料を用いることができる。また、支持塩としては、LiPF6、LiBF4、LiClO4、LiAsF6、LiCF3SO3、LiC4F9SO3、LiN(CF3SO2)2、LiC(CF3SO2)3、LiI等から選択される一種または二種以上のリチウム化合物(リチウム塩)を用いることができる。
(正極板)
図2に示すように、正極板21は、帯状の電極芯体としての正極基材211と、正極基材211の内周面211A及び外周面211Bに、それぞれの正極合剤層212,213とを備えている。正極基材211は、正極に適する金属箔が使用され、例えば、帯状のアルミニウム箔である。また、正極基材211は、幅方向片側の縁部に沿って未塗工部211Mを有している。正極合剤層212,213は、未塗工部211Mを除いて、正極基材211の両面に保持されて、正極基材211に塗工された合剤層形成部KP1を形成している。また正極基材211は、未塗工部211Mに上記正極のリード部21Aを有している。正極合剤層212,213には、正極活物質が含まれており、該正極活物質を含む正極合剤を正極基材211に塗工することによって形成されている。
図2に示すように、負極板22は、帯状の金属基板としての負極基材221と、負極基材221の内周面221A及び外周面221Bに負極合剤層222,223とを備えている。負極基材221には、負極に適する金属箔が好適に使用され、例えば、帯状の銅箔が用いられる。また、負極基材221の幅方向片側には、縁部に沿って合剤層の非形成部である未塗工部221Mを有している。負極合剤層222,223は、未塗工部221Mを除いて、負極基材221の両面に保持されている。負極合剤層222,223には、負極活物質が含まれており、該負極活物質を含む負極合剤を負極基材221に塗工することによって形成されている。
図3に示すように、二次電池10において、正極合剤層212及び負極合剤層222は、例えば、活物質と導電材との粒子間に、微小な隙間を有している。また、セパレータ23は、電解液27の移動が可能な微多孔質材料から構成され、その体内に微小な隙間を有している。これら微小な隙間に、注入された電解液27が浸透することで、正極板21及び負極板22に含まれる活物質と電解質との間で電荷担体(リチウムイオン)の受け渡しが行われる。
負極合剤層222の浸透性を調整する。浸透性の調整は、電解液27に対する浸透性が向上される調整であれば、その手法、改良の度合い等に特に制限はない。なお、浸透性は、負極合剤層222の電解液27に対する濡れ性の改良で高められる。例えば、対象とする部材が所望の浸透性を備えられるよう、化学的、光学的な処理を濡れ性の改良に採用することができ、かかる処理の条件等も適宜調整して実施することができる。化学的、光学的な処理手法による濡れ性の改良によれば、電極特性を損ねることなく濡れ性が高く確保された対向部分KM1を設けられるために好ましい。濡れ性の度合いについては、例えば、各種の濡れ性の評価手法を利用して確認することができる。例えば、具体的には、未処理の負極合剤層222の表面に電解液27を滴下した際の液滴の接触角に対する、処理後の負極合剤層222における電解液27の液滴の接触角の比が、0.7以下となるように改良することが例示される。より好ましくは、かかる比は0.5以下である。ここで接触角は、例えば、JIS K2396の接触角の試験方法等に基づき、汎用の接触角測定装置等を用いることで簡便に測定することができる。これにより、負極合剤層222の対向部分KM1における濡れ性が非対向部分KM2に比較して十分に改良され、負極合剤層222の対向部分KM1側の側面部225に浸透した電解液27がより迅速に対向部分KM1を浸透することのできる電極体20とすることができる。
「P」は放電電力[W]を、「T」は改良幅(m)を、「v」は搬送速度(m/min)を示す。なお、上記に例示した放電量は、使用するコロナ放電装置30、負極合剤層222の活物質等の種類、負極合剤層222の密度等により相対的に変更される数値である。
コロナ放電装置30は、負極板22を通過させる隙間を有して対向配置される2つの放電電極31P,31Mの間に所定の電圧を印加してコロナ放電32を行う。
以下、図6~図8を参照して、具体的な実施例の一例と比較例の一例とについて説明する。以下の手順で、負極板22の対向部分KM1に非対向部分KM2に比べて高い浸透性を付与した二次電池10を作製した。
(正極板21)
正極板21は、帯状の電極芯体としての正極基材211と、正極基材211の内周面211A及び外周面211Bに、それぞれの正極合剤層212,213とを備えるものを用意した。
負極板22は、帯状の金属基板としての負極基材221と、負極基材221の内周面221A及び外周面221Bに負極合剤層222,223とを備えるものを用意した。
次いで、正極板21と濡れ性の改良された負極板22とセパレータ23とを積層して電極体20を作製する。電極体20を作製する場合、これらを下からセパレータ23、負極板22、セパレータ23、正極板21の順に積層して、電池ケース11に収容可能な扁平に捲回する(捲回体作製工程)。電極体20を作製するとき、負極合剤層222,223は、セパレータ23を挟んで正極板21の正極合剤層212,213に対向する対向部分KM1と、正極板21の正極合剤層212,213に対向しない非対向部分KM2とを有するように積層される。ここで、幅を捲回軸方向の長さであるとすると、負極合剤層222,223の幅は正極合剤層212,213の幅よりも広く、負極合剤層222,223が正極合剤層212,213を幅方向に覆う状態に配置される。また、セパレータ23は、負極合剤層222,223を幅方向に覆うことで、正極板21と負極板22との絶縁を確保する。すなわち、これらの幅方向の寸法関係は、正極合剤層212,213の合剤層形成部KP1の幅よりも負極合剤層222,223の幅が広く、さらに負極合剤層222,223の幅よりもセパレータ23の幅が広い。このように、負極合剤層222,223が正極合剤層212,213よりも幅広のため、正極板21から放出される電荷担体(リチウムイオン)の負極板22での受け入れ性が高まり、負極板22の容量を確保することができる。そのため、例えば、充放電の繰り返しに伴う負極板22でのリチウムの析出を抑制する効果を得ることができる。
そして、電極体20は、正極のリード部21A及び負極のリード部22Aにそれぞれ集電板14が溶接され、これら集電板14はそれぞれ、蓋体12を挟んで対応する外部端子13に接続される。電極体20は、機械的に接続された蓋体12と、機械的かつ電気的に接続された外部端子13とともに開口部から電池ケース11に収容される。そして、電池ケース11の開口部に蓋体12が溶接される(収容工程)。
その後、蓋体12に設けられている電解液注入孔(図示略)から電池ケース11内に電解液27が注入され、電極体20の周囲に電解液27が配置される(注入工程)。電極体20の正極のリード部21Aの捲回軸方向内側の側面部215,225や負極のリード部22Aの捲回軸方向内側にある側面部216,226から電解液27が正極合剤層212,213や負極合剤層222,223に浸透する(浸透工程)。
<比較例>
上記実施例(実施例1及び実施例2)の負極板22に行ったコロナ放電処理を、比較例では行わなかった点が相違し、あとは実施例と同様の手順で二次電池10を作製した。
[負極板22の反応抵抗の分布]
図6及び図7には、実施例及び比較例のそれぞれについて、反応抵抗の負極板22の幅方向における分布を示す。ここでは、グラフL2は実施例1に、グラフL3は比較例1にそれぞれ対応する。
図8のリスト81は、リチウム析出耐性を有する限界電流値を「○」(丸印)、リチウム析出耐性を有しない限界電流値を「×」(バツ印)で示す。リチウム析出耐性は、リチウムを析出させるようになるときの充電電流で示すことができ、充電電流値(限界電流値)が大きいほど耐性が高く、充電電流値が小さいほど耐性が低い。リチウム析出耐性を超えない充電電流であれば、添加剤によって負極板22に形成された被膜が、負極に移動してくるリチウムイオンを十分に通過させることができるため負極板22にリチウムが析出しない。一方、リチウム析出耐性を超えた充電電流が流れると、添加剤によって負極板22に形成された被膜が、負極に移動してくるリチウムイオンを十分に通過させることができないため負極板22の被膜等にリチウムが析出するようになる。
本実施形態の二次電池10によれば、負極合剤層222において充放電への寄与の小さい非対向部分KM2はリチウム析出耐性のある範囲内に充放電量が抑えられつつ、充放電への寄与の大きい対向部分KM1には必要な充放電を確保することができる。つまり、電解液27の添加剤が偏在する偏在範囲の少なくとも一部が非対向部分KM2にあるようにすることによって、二次電池10の電池性能がリチウム析出耐性によって規制されるおそれが緩和される。例えば、電解液27の添加剤の偏在範囲が負極合剤層222の中央部分である比較例1,2の場合、限界電流値が「19C」や「20C」であったが、この偏在範囲を負極合剤層222の非対向部分KM2にした実施例1,2の場合、限界電流値を「26C」にすることができ、二次電池10の充放電特性を大幅に高めることができるようになる。なお、比較例1,2では、限界電流値によって、大抵は、添加剤が偏在している箇所にリチウムが析出する。一方、実施例1,2では、限界電流値によって、添加剤が偏在している箇所に限らず、そのとき負極合剤層222においてリチウムが析出しやすい箇所にリチウムが析出するようになる。
(1)捲回軸方向の両端から浸透した電解液27の流れの先端が負極板22の対向部分KM1の中央では停止せず、非対向部分KM2で停止するようになる。これにより、添加物の偏在範囲の少なくとも一部を非対向部分KM2に配置させることができ、充放電量に応じて析出する難溶性のリチウム塩等の析出を抑制することができる。よって、電極体20における電解液27の添加剤の偏在による電池性能の低下を抑制することができる。
(4)電解液27の添加剤の濃度の高い偏在範囲の少なくとも一部が非対向部分KM2に配置されるようになるが、非対向部分KM2は充放電に対する寄与度が小さいので反応抵抗が高くなっても電池性能の低下に与える影響が小さい。
(6)非対向部分KM2は充放電に対する寄与度が小さいので、この部分の反応抵抗やLiBOBの濃度が高くなっても電池性能低下への影響が小さいのみならず、充放電に対する寄与度の大きい部分から反応抵抗やLiBOBの濃度が高い箇所をなくしたり、減らしたりすることができる。これにより、チウム析出耐性が高くなり電池性能の向上が図られるようになる。
なお上記実施形態は、以下の態様で実施することもできる。
・上記実施形態では、正極板21の正極合剤層212,213に対して負極板22の負極合剤層222,223が非対向部分KM2を有する場合について例示した。しかしこれに限らず、非水電解質二次電池の正極板において、正極合剤層が負極板の負極合剤層に対して非対向部分を有していてもよい。このとき、正極合剤層における電解液の添加物の偏在範囲の少なくとも一部を非対向部分に配置させることで、添加物の偏在に起因する電池性能の劣化を抑制するようにしてもよい。
・上記実施形態では、電解液27の添加剤がLiBOBである場合について例示したが、これに限らず、ビニレンカーボネート(VC)、ビニルエチレンカーボネート(VEC)、フルオロエチレンカーボネート(FEC)及びジフルオロリン酸リチウム(P1)等が例示される。これらは1種のみを用いても良いし、これらにLiBOBを含めたなかから2種以上を複合的に用いるようにしてもよい。
Claims (10)
- 正極板と負極板とがセパレータを挟んで捲回される捲回体と、リチウムビスオキサレートボレート(LiBOB)を含む電解液とを有する非水電解質二次電池の負極板であって、
前記負極板は、金属基板の表面に活物質を含む合剤層を有し、
前記合剤層は、前記捲回体を構成するとき、前記捲回体の捲回軸方向に対して、前記セパレータを挟んで前記正極板の合剤層に対向する対向部分と、前記正極板の合剤層に対向しない非対向部分とを有し、
前記合剤層は、前記捲回体に形成される電解液に含まれるリチウムビスオキサレートボレート(LiBOB)の偏在する偏在範囲であって、前記対向部分側の端部から前記捲回軸方向に浸透した電解液と、前記非対向部分側の端部から前記捲回軸方向に浸透した電解液とが合流する部分に形成される前記偏在範囲の少なくとも一部が前記非対向部分に配置されるように、前記対向部分側の端部から前記捲回軸方向に有する電解液の浸透性と前記非対向部分側の端部から前記捲回軸方向に有する電解液の浸透性とが設定されている
非水電解質二次電池の負極板。 - 前記対向部分側の端部から前記捲回軸方向に有する電解液の浸透性は、前記合剤層に対するコロナ放電処理により高められている
請求項1に記載の非水電解質二次電池の負極板。 - 正極板と負極板とがセパレータを挟んで捲回される捲回体と、リチウムビスオキサレートボレート(LiBOB)を含む電解液とを有する非水電解質二次電池の負極板であって、
前記負極板は、金属基板の表面に活物質を含む合剤層を有し、
前記合剤層は、前記捲回体を構成するとき、前記セパレータを挟んで前記正極板の合剤層に対向する対向部分と、前記正極板の合剤層に対向しない非対向部分とを有し、
前記対向部分の有する電解液の浸透性と前記非対向部分の有する電解液の浸透性とは、前記捲回体の捲回軸方向に対して前記電解液が前記対向部分を浸透することに要する時間が、前記捲回軸方向に対して前記電解液が前記非対向部分を浸透することに要する時間よりも短くなるように浸透方向の長さが設定されている
非水電解質二次電池の負極板。 - 正極板と負極板とがセパレータを挟んで捲回される捲回体が非水電解質とリチウムビスオキサレートボレート(LiBOB)を含む電解液とともに電池ケースに収容される非水電解質二次電池であって、
前記負極板は、金属基板の表面に活物質を含む合剤層を有し、
前記合剤層は、前記捲回体を構成するとき、前記捲回体の捲回軸方向に対して、前記セパレータを挟んで前記正極板の合剤層に対向する対向部分と、前記正極板の合剤層に対向しない非対向部分とを有し、
前記捲回体は、前記対向部分側の端部から前記捲回軸方向に浸透した電解液と、前記非対向部分側の端部から前記捲回軸方向に浸透した電解液とが合流する部分に電解液に含まれるリチウムビスオキサレートボレート(LiBOB)の偏在する偏在範囲を有し、
前記偏在範囲は、少なくとも一部が前記非対向部分に配置されている
非水電解質二次電池。 - 前記合剤層は、前記対向部分側の端部から前記捲回軸方向に有する電解液の浸透性と前記非対向部分側の端部から前記捲回軸方向に有する電解液の浸透性とが、前記偏在範囲の少なくとも一部が前記非対向部分に配置されるように設定されている
請求項4に記載の非水電解質二次電池。 - 正極板と負極板とがセパレータを挟んで捲回される捲回体と、リチウムビスオキサレートボレート(LiBOB)を含む電解液とを有する非水電解質二次電池の製造方法であって、
前記負極板の金属基板の合剤層が、前記捲回体の捲回軸方向に対して、前記捲回体において前記セパレータを挟んで前記正極板の合剤層に対向する対向部分と、前記正極板の合剤層に対向しない非対向部分とを有するように前記捲回体を作製する捲回体作製工程と、
前記捲回体を電池ケースに収容する収容工程とを備え、
前記捲回体作製工程の前に、前記対向部分側の端部から前記捲回軸方向への電解液の浸透性と前記非対向部分側の端部から前記捲回軸方向への電解液の浸透性とを、前記対向部分側の端部から前記捲回軸方向に浸透した電解液と、前記非対向部分側の端部から前記捲回軸方向に浸透した電解液とが合流する部分に形成される電解液に含まれるリチウムビスオキサレートボレート(LiBOB)の偏在する偏在範囲の少なくとも一部が前記非対向部分に配置されるように設定する浸透性設定工程をさらに備える
非水電解質二次電池の製造方法。 - 前記捲回体が収容された前記電池ケースに前記電解液を注入する注入工程と、
前記電解液を前記捲回体の両端部からそれぞれ前記対向部分及び前記非対向部分に浸透させる浸透工程とをさらに備える
請求項6に記載の非水電解質二次電池の製造方法。 - 前記浸透性設定工程では、コロナ放電処理によって前記対向部分側の端部から前記捲回軸方向への電解液の浸透性が高められる
請求項6又は7に記載の非水電解質二次電池の製造方法。 - 正極板と負極板とがセパレータを挟んで捲回される捲回体と、リチウムビスオキサレートボレート(LiBOB)を含む電解液とを有する非水電解質二次電池の正極板であって、
前記正極板は、金属基板の表面に活物質を含む合剤層を有し、
前記合剤層は、前記捲回体を構成するとき、前記捲回体の捲回軸方向に対して、前記セパレータを挟んで前記負極板の合剤層に対向する対向部分と、前記負極板の合剤層に対向しない非対向部分とを有し、
前記合剤層は、前記捲回体に形成される電解液に含まれるリチウムビスオキサレートボレート(LiBOB)の偏在する偏在範囲であって、前記対向部分側の端部から前記捲回軸方向に浸透した電解液と、前記非対向部分側の端部から前記捲回軸方向に浸透した電解液とが合流する部分に形成される前記偏在範囲の少なくとも一部が前記非対向部分に配置されるように、前記対向部分側の端部から前記捲回軸方向に有する電解液の浸透性と前記非対向部分側の端部から前記捲回軸方向に有する電解液の浸透性とが設定されている
非水電解質二次電池の正極板。 - 正極板と負極板とがセパレータを挟んで捲回される捲回体と、リチウムビスオキサレートボレート(LiBOB)を含む電解液を有する非水電解質二次電池の正極板であって、
前記正極板は、金属基板の表面に活物質を含む合剤層を有し、
前記合剤層は、前記捲回体を構成するとき、前記セパレータを挟んで前記負極板の合剤層に対向する対向部分と、前記負極板の合剤層に対向しない非対向部分とを有し、
前記対向部分の有する電解液の浸透性と前記非対向部分の有する電解液の浸透性とは、前記捲回体の捲回軸方向に対して前記電解液が前記対向部分を浸透することに要する時間が、前記捲回軸方向に対して前記電解液が前記非対向部分を浸透することに要する時間よりも短くなるように浸透方向の長さが設定されている
非水電解質二次電池の正極板。
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