JP7040970B2 - 異常検出装置および異常検出方法 - Google Patents
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Description
(ボールねじの異常検出システム)
図1は、本発明の実施の形態1に係る異常検出システムを示す図である。実施の形態1に係る異常検出システムは、異常検出装置1と、対象装置2と、コントローラ3と、振動センサ4とを備える。
図2を参照して基準波形データの生成処理の流れについて説明する。図2は、基準波形データの生成処理の流れを示すフローチャートである。
図3を参照して、対象装置2の異常の検出処理の流れについて説明する。図3は、対象装置2の異常の検出処理の流れを示すフローチャートである。
図4は、基準波形データおよび判定対象波形データの一例を示す図である。図4の左側には、対象装置2に損傷がなく正常であるときに生成部10によって生成された基準波形データWc1が示される。図4の右側には、対象装置2に損傷があるときに生成部10によって生成された判定対象波形データWc2が示される。
以上のように、異常検出装置1は、生成部10と判定部14とを備える。生成部10は、ボールねじ20を連続して動作させる期間に振動センサ4によって計測された振動データに対してエンベロープ処理ならびに時間領域および振幅領域の正規化処理を行なうことにより、振動の時間変化を示す波形データを生成する。判定部14は、対象装置2が正常であるときに生成された基準波形データで示される基準波形に対する、対象装置2の異常の有無を判定するときに生成された判定対象波形データで示される判定対象波形の乖離度を算出する。判定部14、乖離度に基づいて対象装置2に異常が生じているか否かを判定する。
上記の実施の形態1では、判定部14は、乖離度のみに基づいて対象装置2の異常の有無を判定した。これに対し、実施の形態2に係る異常検出装置1の判定部14は、ローパスフィルタ処理されたエンベロープ波形データで示される振動(加速度)の実効値と、上記の乖離度とに基づいて、対象装置2の異常の有無を判定する。
実施の形態3に係る異常検出装置1は、複数の基準候補波形データを予め記憶しておき、異常の有無を判定するときの対象装置2の運転条件に応じて複数の基準候補波形データの中の1つを基準波形データとして選択する。
実施の形態4に係る異常検出装置1の判定部14は、上記の処理に加えて、基準波形と判定対象波形との差に基づいて、ボールねじ20における異常が生じている位置を推定する。
上記の実施の形態1~4では、判定部14は、基準波形データと判定対象波形データとの差分の積分値を乖離度として算出した。しかしながら、判定部14は、別の方法により乖離度を算出してもよい。たとえば、判定部14は、基準波形データと判定対象波形データとの相関係数σを算出し、1-σを乖離度としてもよい。
上記の実施の形態1~4では、判定部14は、CSV形式の基準波形データとCSV形式の判定対象波形データとの差分の積分値を乖離度として算出した。しかしながら、生成部10は、基準波形データおよび判定対象波形データをN×M画素の画像データとして生成してもよい。
上記の実施の形態1~4では、振動センサ4は、固定側サポートユニット23に設置されるものとした。しかしながら、振動センサ4は、支持側サポートユニット24またはナット22に設置されてもよい。ただし、ナット22に振動センサ4を設置した場合、ナット22の移動によって、振動センサ4がナット22から外れる可能性がある。そのため、振動センサ4は、静止している固定側サポートユニット23または支持側サポートユニット24に設置することが好ましい。
上記の実施の形態1~4では、コントローラ3は、対象装置2を動作させるためのタイミング信号を生成するたびに、生成したタイミング信号を異常検出装置1に出力するものとした。しかしながら、コントローラ3は、対象装置2を特定の動作パターンで動作させるためのタイミング信号のみを異常検出装置1に出力してもよい。特定の動作パターンは、ナット22を固定側サポートユニット23側の端部から支持側サポートユニット24側の端部まで一定速度で移動させるパターンであることが好ましい。これにより、ボールねじ軸21の部分的な異常を精度良く検出することができる。
異常検出装置1に上述した動作を実行させるためのプログラムが提供されてもよい。このようなプログラムは、コンピュータに付属するフレキシブルディスク、CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory)、ROM、RAMおよびメモリカードなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体にて記録させて、プログラム製品として提供することもできる。あるいは、コンピュータに内蔵するハードディスクなどの記録媒体にて記録させて、プログラムを提供することもできる。また、ネットワークを介したダウンロードによって、プログラムを提供することもできる。
11 データ取得部、12 データ処理部、13 記憶部、14 判定部、20 ボールねじ、21 ボールねじ軸、22 ナット、23 固定側サポートユニット、24 支持側サポートユニット、25 モータ。
Claims (8)
- ボールねじを含む対象装置に設置された振動センサを用いて、前記対象装置の異常の有無を判定する異常検出装置であって、
前記ボールねじを連続して動作させる期間に前記振動センサによって計測された振動データに対してエンベロープ処理ならびに時間領域および振幅領域の正規化処理を行なうことにより、振動の時間変化を示す波形データを生成する生成部と、
前記対象装置が正常であるときに前記生成部によって生成された基準波形データで示される波形に対する、前記対象装置の異常の有無を判定するときに前記生成部によって生成された判定対象波形データで示される波形の乖離度を算出し、前記乖離度に基づいて前記対象装置に異常が生じているか否かを判定する判定部を備え、
前記判定部は、前記乖離度が第1しきい値を超え、かつ、前記正規化処理を行なう前の前記振動データの実効値が第2しきい値を超える場合に前記対象装置に異常が生じていると判定する、異常検出装置。 - 前記対象装置は、ボールねじ軸と、前記ボールねじ軸に螺合されたナットと、前記ボールねじ軸の一方端を回転可能に支持する固定側サポートユニットと、前記ボールねじ軸の他方端を回転可能に支持する支持側サポートユニットとを備え、
前記振動センサは、前記ナット、前記固定側サポートユニットおよび前記支持側サポートユニットの少なくとも1つに設置される、請求項1に記載の異常検出装置。 - ボールねじを含む対象装置に設置された振動センサを用いて、前記対象装置の異常の有無を判定する異常検出装置であって、
前記ボールねじを連続して動作させる期間に前記振動センサによって計測された振動データに対してエンベロープ処理ならびに時間領域および振幅領域の正規化処理を行なうことにより、振動の時間変化を示す波形データを生成する生成部と、
前記対象装置が正常であるときに前記生成部によって生成された基準波形データで示される波形に対する、前記対象装置の異常の有無を判定するときに前記生成部によって生成された判定対象波形データで示される波形の乖離度を算出し、前記乖離度に基づいて前記対象装置に異常が生じているか否かを判定する判定部を備え、
前記ボールねじは、ボールねじ軸と、前記ボールねじ軸に螺合されたナットとを有し、
前記判定部は、前記判定対象波形データで示される波形の中から前記基準波形データで示される波形と異なる部分を特定し、特定した部分に対応する振動を前記振動センサが計測したときの前記ナットの位置に基づいて、前記ボールねじにおける異常が生じている位置を推定する、異常検出装置。 - 前記生成部は、前記エンベロープ処理が行なわれた前記振動データに対して、前記正規化処理を行なう前にローパスフィルタ処理を行なう、請求項1または3に記載の異常検出装置。
- 前記生成部は、前記対象装置が正常であるときに複数の基準候補波形データを生成し、
前記複数の基準候補波形データは、前記対象装置の運転条件が互いに異なる状態において生成され、
前記判定部は、異常の有無を判定するときの前記対象装置の運転条件に応じて、前記複数の基準候補波形データの中の1つを前記基準波形データとして選択する、請求項1または3に記載の異常検出装置。 - 前記判定部は、前記基準波形データで示される波形と前記判定対象波形データで示される波形との差分の積分値を前記乖離度として算出する、請求項1または3に記載の異常検出装置。
- ボールねじを含む対象装置に設置された振動センサを用いて、前記対象装置の異常の有無を判定する異常検出方法であって、
前記ボールねじを連続して動作させる期間に前記振動センサによって計測された振動データに対してエンベロープ処理ならびに時間領域および振幅領域の正規化処理を行なうことにより、振動の時間変化を示す波形データを生成するステップと、
前記対象装置が正常であるときに生成された基準波形データで示される波形に対する、前記対象装置の異常の有無を判定するときに生成された判定対象波形データで示される波形の乖離度を算出し、前記乖離度に基づいて前記対象装置に異常が生じているか否かを判定するステップとを備え、
前記判定するステップは、前記乖離度が第1しきい値を超え、かつ、前記正規化処理を行なう前の前記振動データの実効値が第2しきい値を超える場合に前記対象装置に異常が生じていると判定するステップを含む、異常検出方法。 - ボールねじを含む対象装置に設置された振動センサを用いて、前記対象装置の異常の有無を判定する異常検出方法であって、
前記ボールねじを連続して動作させる期間に前記振動センサによって計測された振動データに対してエンベロープ処理ならびに時間領域および振幅領域の正規化処理を行なうことにより、振動の時間変化を示す波形データを生成するステップと、
前記対象装置が正常であるときに生成された基準波形データで示される波形に対する、前記対象装置の異常の有無を判定するときに生成された判定対象波形データで示される波形の乖離度を算出し、前記乖離度に基づいて前記対象装置に異常が生じているか否かを判定するステップとを備え、
前記ボールねじは、ボールねじ軸と、前記ボールねじ軸に螺合されたナットとを有し、
前記判定するステップは、前記判定対象波形データで示される波形の中から前記基準波形データで示される波形と異なる部分を特定し、特定した部分に対応する振動を前記振動センサが計測したときの前記ナットの位置に基づいて、前記ボールねじにおける異常が生じている位置を推定するステップを含む、異常検出方法。
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