JP7040501B2 - サイドシル - Google Patents
サイドシル Download PDFInfo
- Publication number
- JP7040501B2 JP7040501B2 JP2019137589A JP2019137589A JP7040501B2 JP 7040501 B2 JP7040501 B2 JP 7040501B2 JP 2019137589 A JP2019137589 A JP 2019137589A JP 2019137589 A JP2019137589 A JP 2019137589A JP 7040501 B2 JP7040501 B2 JP 7040501B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vehicle
- side sill
- collision
- model
- pillar
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Body Structure For Vehicles (AREA)
Description
このような変形モードとSOL衝突におけるサイドシルの変形モードとを比較すると、軸圧壊時に折れ変形が生じる前記SOL衝突における変形モードは、同じ衝突エネルギーが与えられた時にエネルギー吸収効率が低下し、折れ変形によるキャビンへの侵入量がより大きくなる傾向にある。そのため、SOL衝突におけるタイヤの侵入に起因したサイドシルの折れ変形を抑制することが、衝突安全性能を向上させるためには重要である。そこで、SOL衝突における衝突安全性を向上させる方法の一つとして、サイドシルの折れ変形を抑制させるための種々の技術が提案されてきた。
しかしながら、特許文献1および特許文献2に開示された技術は、衝突性能を向上させるために新規部材を配置することを要するものであり、重量増加は避けられなかった。
また、特許文献3に開示された技術は、サイドシルへのタイヤ衝突による車両下方向に凸となる折れ変形を抑制するものではないため、サイドシルに折れ変形が発生すると衝突エネルギーの吸収効果が十分に発揮できない場合があった。
以下、各構成について説明する。
なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付し、重複する説明は省略又は簡略化している。
ビード形状部13は、図2に示すように、車両上方側のハット上底稜線部9a、9bのそれぞれに、サイドシル1の閉断面に対して外方に向かって凸状に設けられたものである。
なお、ビード形状部11は、図3(a)(i)に示すように、サイドシルアウタ3の上フランジ稜線部7aに形成された凸状部11aと、サイドシルインナ5の上フランジ稜線部7bに形成された凸状部11bとから構成されている。
0.265≦L1/L0≦0.290 ・・・(1)
0.21≦L2/L0≦0.27 ・・・(2)
ビード形状部11の形状としては、上フランジ稜線部7の形状のまま外方に突出した形状(図3(a)(i))、フランジ部3d(5d)と壁部3a(5a)との間が外方に凸状に屈曲した形状(図3(b)(ii))、又は、上フランジ稜線部7よりも外方に膨出した形状(図3(a)(iii))、等が例示できる。
ビード形状部49及びビード形状部51は、Aピラーロアモデル35の後端と同位置から車体後方に向かって延在し、サイドシルモデル33の閉断面に対して外方に向かって凸状である。
なお、従来例及び比較例1~比較例4においても、発明例と同様の板厚(1.2mm)及び材質(引張強度1180MPa級鋼板)とし、材料モデルはひずみ速度依存性を考慮した等方弾塑性体モデルとした。
まず、衝突体の衝突による折れ変形について検討した。
図5(b)に、L1/L0=0.284、L2/L0=0.22(L0=1040mm)した発明例に係るCAEモデル31に衝突体53を100mm侵入させた後の外観を示す。
同様に、図6(b)に、L1/L0=0.284(L0=1040mm)とした従来例に係るCAEモデル55に衝突体53を100mm侵入させた後の外観を示す。
さらに、図8(b)に、車両上方側のハット上底稜線部47のみにビード形状部51が設けられた比較例2に係るCAEモデル65について衝突解析を行い、衝突体53を100mm侵入された後の外観を示す。
図9に示す軸角度は、CAEモデル55の衝突解析において、衝突前(変形前)のサイドシルモデル57の中心軸と、衝突体53が100mm侵入した時点でのサイドシルモデル33の前端部の中心軸とがなす角度とした。
図12において、横軸はビード形状部49及び51の幅w、縦軸はビード形状部49及び51の高さhであり、図12中の○印は軸角度が±5°以内、×印は軸角度が+5°超え又は-5°未満であったビード形状部49及び51の幅wと高さhの組合せをプロットしたものである。
なお、ビード形状部49及び51は、幅w及び高さhが大きすぎると、自動車組み立て時に他の部品と干渉するため、幅wは25mm以下、高さhは6mm以下がよい。
図13に、発明例に係るCAEモデル31(図5(a))と従来例に係るCAEモデル55(図6(a))それぞれの衝突解析により求めた衝突荷重と衝突体53の侵入量の関係(以下、「荷重-侵入量曲線」という。)を示す。さらに、図13には、衝突解析により算出した衝突エネルギーの吸収量(以下、「吸収エネルギー」という。)もあわせて示す。ここで、吸収エネルギーは、図13に示す衝突開始から所定の侵入量までの荷重-侵入量曲線の面積から算出した。
図14に、L1/L0=0.274、L2/L0=0.23とした発明例に係るCAEモデル31と、L1/L0=0.274とした従来例に係るCAEモデル55のそれぞれについて衝突解析を行い、従来例において衝突体53の侵入量が100mmとなったときの吸収エネルギーと同じ吸収エネルギーとなる発明例における衝突体53の侵入量を比較した結果を示す。
Aピラーロアモデル35により被われる範囲を増すことにより、前述した発明例と同様(図5(b))、サイドシルモデル33の折れ変形が抑制されていることが分かる。
重量当たりのエネルギー吸収向上率は、従来例における吸収エネルギーをAE0、発明例又は比較例4における吸収エネルギーをAE、発明例又は比較例4のCAEモデルそれぞれの重量をMとして、(AE-AE0)×100/(AE0×M)により算出したものである。
3 サイドシルアウタ
3a、3b、3c 壁部
3d、3e フランジ部
5 サイドシルインナ
5a、5b、5c 壁部
5d、5e フランジ部
7、7a、7b 上フランジ稜線部
9 ハット上底稜線部
11 ビード形状部
11a、11b 凸状部
13 ビード形状部
21 Aピラーロア
23 Bピラー
31 CAEモデル
33 サイドシルモデル
35 Aピラーロアモデル
37 サイドシルアウタ部
39 サイドシルインナ部
41 Aピラーロアアウタ部
43 Aピラーロアインナ部
45 上フランジ稜線部
47 ハット上底稜線部
49 ビード形状部
51 ビード形状部
53 衝突体
55 CAEモデル(従来例)
57 サイドシルモデル
61 CAEモデル(比較例1)
63 サイドシルモデル
65 CAEモデル(比較例2)
67 サイドシルモデル
69 CAEモデル(比較例4)
Claims (1)
- 車両前後方向に延在し、車両幅方向の車内側に向かって開口するハット断面形状のサイドシルアウタと、車両幅方向の車外側に向かって開口するハット断面形状のサイドシルインナとを備え、該サイドシルアウタと該サイドシルインナとが前記開口側を互いに向い合わせて接合されて閉断面をなし、車両前後方向の前端部における前記サイドシルアウタの外面を車両上下方向に配設されるAピラーロアの下部が被って接合され、車両前後方向における中央部が車両上下方向に配設されるBピラーの下部に接合されるサイドシルであって、
前記サイドシルアウタ及び前記サイドシルインナは、いずれも、車両上方側、車両側方側及び車両下方側それぞれに壁部と、車両上方側及び車両下方側それぞれにフランジ部と、前記車両上方側のフランジ部と前記車両上方側の壁部とを接続する上フランジ稜線部と、前記車両上方側の壁部と前記車両側方側の壁部とを接続するハット上底稜線部と、を有し、前記サイドシルアウタ及び前記サイドシルインナとが前記車両上方側及び車両下方側それぞれのフランジ部で接合されるとともに、
前記サイドシルアウタと前記サイドシルインナの前記車両上方側の壁部の間の一対の前記上フランジ稜線部と、該サイドシルアウタ及び該サイドシルインナそれぞれの前記ハット上底稜線部に、前記サイドシルアウタにおける前記Aピラーロア下部の後端と同位置から車体後方に向かって延在して前記閉断面に対して外方に向かって凸状のビード形状部が設けられ、
前記サイドシルの前端から前記Bピラーの下部の前端までの車両前後方向の長さをL0、
前記前端部の車両前後方向の長さをL1、
前記ビード形状部の車両前後方向の長さをL2、としたとき、
0.265≦L1/L0≦0.290、及び、0.21≦L2/L0≦0.27、の関係を満たすことを特徴するサイドシル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019137589A JP7040501B2 (ja) | 2019-07-26 | 2019-07-26 | サイドシル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019137589A JP7040501B2 (ja) | 2019-07-26 | 2019-07-26 | サイドシル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021020531A JP2021020531A (ja) | 2021-02-18 |
JP7040501B2 true JP7040501B2 (ja) | 2022-03-23 |
Family
ID=74573504
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019137589A Active JP7040501B2 (ja) | 2019-07-26 | 2019-07-26 | サイドシル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7040501B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7167960B2 (ja) * | 2020-04-07 | 2022-11-09 | Jfeスチール株式会社 | 車体側部構造の前面衝突試験方法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013166435A (ja) | 2012-02-15 | 2013-08-29 | Honda Motor Co Ltd | 車体下部構造 |
JP2017200795A (ja) | 2016-05-02 | 2017-11-09 | Jfeスチール株式会社 | 車体側部構造 |
-
2019
- 2019-07-26 JP JP2019137589A patent/JP7040501B2/ja active Active
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013166435A (ja) | 2012-02-15 | 2013-08-29 | Honda Motor Co Ltd | 車体下部構造 |
JP2017200795A (ja) | 2016-05-02 | 2017-11-09 | Jfeスチール株式会社 | 車体側部構造 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2021020531A (ja) | 2021-02-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR102575806B1 (ko) | 자동차용 사이드 실 부품 | |
KR101097018B1 (ko) | 측면 충돌 성능을 강화시킨 자동차용 도어 | |
CN105882763B (zh) | 车辆用前围板部结构 | |
CA2853708C (en) | Subframe with beads | |
CA2867108C (en) | Vehicle body | |
CN106347466B (zh) | 车身组装结构 | |
JP2011088596A (ja) | 車両の車体構成部材 | |
JP4973180B2 (ja) | 衝撃吸収部材の製造方法 | |
JP6176468B2 (ja) | 自動車の車体構造 | |
JP6540591B2 (ja) | 車体側部構造 | |
JPWO2020085381A1 (ja) | 自動車骨格部材および電気自動車 | |
JP7040501B2 (ja) | サイドシル | |
JP6681912B2 (ja) | 自動車のロッカ及びそのようなロッカを備える自動車 | |
KR101091212B1 (ko) | 자동차 범퍼 레일 | |
CN113710566B (zh) | 具有一体式侧向加强件的通道 | |
JP6733849B1 (ja) | フロアトンネル | |
JP5918092B2 (ja) | 車両用バンパビーム | |
WO2023189028A1 (ja) | 車体構造、および、車体構造の設計方法 | |
KR102251342B1 (ko) | 차량용 사이드멤버 구조 | |
KR20170064426A (ko) | 전방 충돌 대응 차체 보강구조 | |
JP2009029366A (ja) | 側面衝突性能を強化させた自動車用ドア | |
RU2772084C1 (ru) | Боковой нижний обвязочный брус кузова автомобильного транспортного средства | |
JP5158246B2 (ja) | 衝撃吸収部材 | |
CN219154586U (zh) | 车身框架结构及车辆 | |
JP7255657B1 (ja) | サイドシルの内部構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210222 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220131 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220208 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220221 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7040501 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |