JP7040092B2 - ガスクロマトグラフ用検出器 - Google Patents

ガスクロマトグラフ用検出器 Download PDF

Info

Publication number
JP7040092B2
JP7040092B2 JP2018023382A JP2018023382A JP7040092B2 JP 7040092 B2 JP7040092 B2 JP 7040092B2 JP 2018023382 A JP2018023382 A JP 2018023382A JP 2018023382 A JP2018023382 A JP 2018023382A JP 7040092 B2 JP7040092 B2 JP 7040092B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resistor
analysis
flow path
gas
detector
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018023382A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019138802A (ja
Inventor
匠 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokogawa Electric Corp
Original Assignee
Yokogawa Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yokogawa Electric Corp filed Critical Yokogawa Electric Corp
Priority to JP2018023382A priority Critical patent/JP7040092B2/ja
Priority to EP19154365.1A priority patent/EP3524975B1/en
Priority to US16/261,812 priority patent/US10908134B2/en
Priority to CN201910089927.XA priority patent/CN110161160B/zh
Publication of JP2019138802A publication Critical patent/JP2019138802A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7040092B2 publication Critical patent/JP7040092B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N30/00Investigating or analysing materials by separation into components using adsorption, absorption or similar phenomena or using ion-exchange, e.g. chromatography or field flow fractionation
    • G01N30/02Column chromatography
    • G01N30/62Detectors specially adapted therefor
    • G01N30/64Electrical detectors
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N30/00Investigating or analysing materials by separation into components using adsorption, absorption or similar phenomena or using ion-exchange, e.g. chromatography or field flow fractionation
    • G01N30/02Column chromatography
    • G01N30/62Detectors specially adapted therefor
    • G01N30/64Electrical detectors
    • G01N30/66Thermal conductivity detectors
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N30/00Investigating or analysing materials by separation into components using adsorption, absorption or similar phenomena or using ion-exchange, e.g. chromatography or field flow fractionation
    • G01N30/02Column chromatography
    • G01N2030/022Column chromatography characterised by the kind of separation mechanism
    • G01N2030/025Gas chromatography
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N30/00Investigating or analysing materials by separation into components using adsorption, absorption or similar phenomena or using ion-exchange, e.g. chromatography or field flow fractionation
    • G01N30/02Column chromatography
    • G01N30/62Detectors specially adapted therefor
    • G01N30/64Electrical detectors
    • G01N2030/645Electrical detectors electrical conductivity detectors

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Electric Means (AREA)

Description

本発明は、ガスクロマトグラフ用検出器に関する。
従来から、ガスクロマトグラフ用検出器として、ブロック状のマニホールドによって熱伝導度検出器(TCD:Thermal Conductivity Detector)を構成したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。TCDでは、マニホールドに形成された流路に分析ガス中の所定成分が供給されると、分析ガス中の所定成分によって、当該流路内に配置されたフィラメントが温度変化する。これにより、当該フィラメントが構成するブリッジ回路に電位変化が生じるため、当該電位変化を測定することで、分析ガス中の所定成分を検出することができる。
特開平11-118749号公報
特許文献1に記載されたガスクロマトグラフ用検出器は、1つのマニホールドで1つのTCDしか構成しておらず、複数のTCDを必要とする場合に、所要スペースが大きいという問題があった。
本発明の目的は、省スペース化が可能なガスクロマトグラフ用検出器を提供することである。
本発明の第1の態様としてのガスクロマトグラフ用検出器は、マニホールドと、第1ブリッジ回路と、第2ブリッジ回路と、を備え、前記マニホールドには、第1分析ガス中の所定成分を含む第1キャリアガスが供給されると共に第1分析用抵抗体が配置される第1分析用流路と、前記第1分析ガス中の所定成分を含まない前記第1キャリアガスが供給されると共に第1参照用抵抗体が配置される第1参照用流路と、第2分析ガス中の所定成分を含む第2キャリアガスが供給されると共に第2分析用抵抗体が配置される第2分析用流路と、前記第2分析ガス中の所定成分を含まない前記第2キャリアガスが供給されると共に第2参照用抵抗体が配置される第2参照用流路と、が形成されており、前記第1ブリッジ回路は、前記第1分析用抵抗体と前記第1参照用抵抗体とによって、前記第1分析ガス中の所定成分を検出可能に形成されており、前記第2ブリッジ回路は、前記第2分析用抵抗体と前記第2参照用抵抗体とによって、前記第2分析ガス中の所定成分を検出可能に形成されており、前記第1分析用抵抗体と前記第2参照用抵抗体との間の距離は、前記第1分析用抵抗体と前記第2分析用抵抗体との間の距離よりも小さい。
本発明の一実施形態としてのガスクロマトグラフ用検出器において、前記第2分析用抵抗体と前記第1参照用抵抗体との間の距離は、前記第2分析用抵抗体と前記第1分析用抵抗体との間の距離よりも小さい。
本発明の一実施形態としてのガスクロマトグラフ用検出器は、前記第1分析用抵抗体と前記第1参照用抵抗体とを結ぶ直線と、前記第2分析用抵抗体と前記第2参照用抵抗体とを結ぶ直線と、が互いに平行である。
本発明の一実施形態としてのガスクロマトグラフ用検出器において、前記第1分析用流路は、前記第1分析用抵抗体と前記第2参照用抵抗体との間に位置する入口及び/又は出口を有し、
前記第1参照用流路は、前記第1参照用抵抗体と前記第2分析用抵抗体との間に位置する入口及び/又は出口を有し、
前記第2分析用流路は、前記第1参照用抵抗体と前記第2分析用抵抗体との間に位置する入口及び/又は出口を有し、
前記第2参照用流路は、前記第1分析用抵抗体と前記第2参照用抵抗体との間に位置する入口及び/又は出口を有し、
前記第1分析用抵抗体と前記第1参照用抵抗体との間の距離は、前記第1分析用抵抗体と前記第2参照用抵抗体との間の距離よりも小さい。
本発明の一実施形態としてのガスクロマトグラフ用検出器において、前記第1分析用流路と前記第1分析用抵抗体とで構成される第1分析用セルと、前記第1参照用流路と前記第1参照用抵抗体とで構成される第1参照用セルと、前記第2分析用流路と前記第2分析用抵抗体とで構成される第2分析用セルと、前記第2参照用流路と前記第2参照用抵抗体とで構成される第2参照用セルと、のうちの少なくとも1つは、半拡散型である。
本発明によれば、省スペース化が可能なガスクロマトグラフ用検出器を提供することができる。
本発明の第1実施形態としてのガスクロマトグラフ用検出器の上面図である。 図1のA-A線に沿う断面図の一例である。 図1のB-B線に沿う断面図の一例である。 図1のB-B線に沿う断面図の他の例である。 図1のB-B線に沿う断面図の更に他の例である。 図1に示すガスクロマトグラフ用検出器の第1ブリッジ回路及び第2ブリッジ回路の構成を示す図である。 図1に示すガスクロマトグラフ用検出器による検出結果の概念図である。 図1のガスクロマトグラフ用検出器の使用態様の一例を示す正面図である。 本発明の第2実施形態としてのガスクロマトグラフ用検出器の上面図である。 本発明の第3実施形態としてのガスクロマトグラフ用検出器の上面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。各図において共通の要素には、同一の符号を付している。本明細書において、「上方」とは、後述するガスクロマトグラフ用検出器1の上面側(図2等の上側)を意味し、「下方」とは、ガスクロマトグラフ用検出器1の下面側(図2等の下側)を意味する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態としてのガスクロマトグラフ用検出器1の上面図である。図2は、図1のA-A線に沿う断面図の一例である。図3は、図1のB-B線に沿う断面図の一例である。
ガスクロマトグラフ用検出器1(以下、「検出器1」とも称する。)は、ガスクロマトグラフで用いられる検出器である。ガスクロマトグラフでは、ヘリウム、水素、窒素、アルゴン等のキャリアガスと分析ガスとを、カラムに供給することで、分析ガスが成分ごとに分離されて、カラムから経時的に排出される。検出器1は、成分ごとに分離された分析ガスを含むキャリアガスがカラムから経時的に供給されると、分析ガス中の成分ごとの量を検出する。詳細は後述するが、検出器1は、第1分析ガス中の所定成分を検出可能な第1熱伝導度検出器(第1TCD)と、第2分析ガス中の所定成分を検出可能な第2熱伝導度検出器(第2TCD)と、を備える、マルチ検出器である。
図1~図3に示すように、検出器1は、マニホールド10を備える。マニホールド10は、例えば、アルミニウム又はステンレス等の金属で構成される。マニホールド10の形状は、例えば略直方体状である。マニホールド10には、第1分析用流路21と、第1参照用流路31と、第2分析用流路41と、第2参照用流路51と、が形成されている。
図3に示すように、第1分析用流路21には、第1分析ガス中の所定成分を含む第1キャリアガスが、マニホールド10の上面11に形成された入口22を通じて供給され、マニホールド10の下面12に形成された出口23を通じて排出される。第1分析ガスは、1以上の成分を含む分析対象のガスである。第1キャリアガスは、反応性の低い単一成分のガスであることが好ましく、例えば、ヘリウム、水素、窒素、アルゴン等である。
図3に示すように、第1分析用流路21には、第1分析用抵抗体24が配置されている。第1分析用抵抗体24は、例えばフィラメントであり、サーミスタであってもよい。第1分析用抵抗体24は、上端に接続された第1リード線27a及び下端に接続された第2リード線27bを通じて、第1分析用流路21の外部に電気的に接続可能に構成されている。第1分析用流路21は、第1リード線27aの周囲が第1封止材26aによってシールされ、第2リード線27bの周囲が第2封止材26bによってシールされることで、入口22及び出口23以外の箇所では外部から閉鎖されている。また、第1分析用流路21と第1分析用抵抗体24とによって、第1分析用セル20が構成されている。
図2に示すように、第1参照用流路31には、第1分析ガスを含まない第1キャリアガスが、マニホールド10の上面11に形成された入口32を通じて供給され、マニホールド10の下面12に形成された出口33を通じて排出される。
図2に示すように、第1参照用流路31には、第1参照用抵抗体34が配置されている。第1参照用抵抗体34は、例えばフィラメントであり、サーミスタであってもよい。第1参照用抵抗体34は、上端に接続された第1リード線37a及び下端に接続された第2リード線37bを通じて、第1参照用流路31の外部に電気的に接続可能に構成されている。第1参照用流路31は、第1リード線37aの周囲が第1封止材36aによってシールされ、第2リード線37bの周囲が第2封止材36bによってシールされることで、入口32及び出口33以外の箇所では外部から閉鎖されている。また、第1参照用流路31と第1参照用抵抗体34とによって、第1参照用セル30が構成されている。
図2に示すように、第2分析用流路41には、第2分析ガス中の所定成分を含む第2キャリアガスが、マニホールド10の上面11に形成された入口42を通じて供給され、マニホールド10の下面12に形成された出口43を通じて排出される。第2分析ガスは、1以上の成分を含む分析対象のガスである。第2キャリアガスは、反応性の低い単一成分のガスであることが好ましく、例えば、ヘリウム、水素、窒素、アルゴン等である。
図2に示すように、第2分析用流路41には、第2分析用抵抗体44が配置されている。第2分析用抵抗体44は、例えばフィラメントであり、サーミスタであってもよい。第2分析用抵抗体44は、上端に接続された第1リード線47a及び下端に接続された第2リード線47bを通じて、第2分析用流路41の外部に電気的に接続可能に構成されている。第2分析用流路41は、第1リード線47aの周囲が第1封止材46aによってシールされ、第2リード線47bの周囲が第2封止材46bによってシールされることで、入口42及び出口43以外の箇所では外部から閉鎖されている。また、第2分析用流路41と第2分析用抵抗体44とによって、第2分析用セル40が構成されている。
図3に示すように、第2参照用流路51には、第2分析ガスを含まない第2キャリアガスが、マニホールド10の上面11に形成された入口52を通じて供給され、マニホールド10の下面12に形成された出口53を通じて排出される。
図3に示すように、第2参照用流路51には、第2参照用抵抗体54が配置されている。第2参照用抵抗体54は、例えばフィラメントであり、サーミスタであってもよい。第2参照用抵抗体54は、上端に接続された第1リード線57a及び下端に接続された第2リード線57bを通じて、第2参照用流路51の外部に電気的に接続可能に構成されている。第2参照用流路51は、第1リード線57aの周囲が第1封止材56aによってシールされ、第2リード線57bの周囲が第2封止材56bによってシールされることで、入口52及び出口53以外の箇所では外部から閉鎖されている。また、第2参照用流路51と第2参照用抵抗体54とによって、第2参照用セル50が構成されている。
図2及び図3に示すように、第1分析用抵抗体24、第1参照用抵抗体34、第2分析用抵抗体44、及び第2参照用抵抗体54は、それぞれ長尺状であり、互いに並列に配置されている。
第1分析用セル20は、半拡散型であることが好ましい。この場合、図3に示すように、第1分析用流路21は、入口22から連通する第1内部流路25aと、第1内部流路25aから分岐する一方の流路である第2内部流路25bと、第1内部流路25aから分岐する他方の流路である第3内部流路25cと、第2内部流路25bと第3内部流路25cとが合流して出口23に連通する第4内部流路25dと、で構成される。第1分析用抵抗体24は、第3内部流路25c内に配置される。
上記のように、第1分析用セル20が半拡散型である場合、第1分析用流路21の入口22に供給されたガスは、第1内部流路25aを通って、第2内部流路25bに流れるガスと、第3内部流路25cに流れるガスとに別れる。その後、第2内部流路25bを流れたガスと、第3内部流路25cを流れたガスとが合流して、第4内部流路25dを通って出口23から排出される。
また、第1参照用セル30は、半拡散型であることが好ましい。この場合、図2に示すように、第1参照用流路31は、入口32から連通する第1内部流路35aと、第1内部流路35aから分岐する一方の流路である第2内部流路35bと、第1内部流路35aから分岐する他方の流路である第3内部流路35cと、第2内部流路35bと第3内部流路35cとが合流して出口33に連通する第4内部流路35dと、で構成される。第1参照用抵抗体34は、第3内部流路35c内に配置される。
上記のように、第1参照用セル30が半拡散型である場合、第1参照用流路31の入口32に供給されたガスは、第1内部流路35aを通って、第2内部流路35bに流れるガスと、第3内部流路35cに流れるガスとに別れる。その後、第2内部流路35bを流れたガスと、第3内部流路35cを流れたガスとが合流して、第4内部流路35dを通って出口33から排出される。
このように、第1分析用セル20及び第1参照用セル30それぞれを半拡散型とすることで、第1分析用抵抗体24が配置された第3内部流路25cに流れるガスの流量、及び、第1参照用抵抗体34が配置された第3内部流路35cに流れるガスの流量を、それぞれ直通型よりも低減させつつ、拡散型よりも増大させることができる。従って、第1分析用抵抗体24及び第1参照用抵抗体34によって第1分析ガス中の所定成分を検出する際に、検出感度を保持しつつノイズを低減させることができる。
上記同様に、第2分析用セル40は、半拡散型であることが好ましい。この場合、図2に示すように、第2分析用流路41は、入口42から連通する第1内部流路45aと、第1内部流路45aから分岐する一方の流路である第2内部流路45bと、第1内部流路25aから分岐する他方の流路である第3内部流路45cと、第2内部流路45bと第3内部流路45cとが合流して出口43に連通する第4内部流路45dと、で構成される。第2分析用抵抗体44は、第3内部流路45c内に配置される。
また、第2参照用セル50は、半拡散型であることが好ましい。この場合、図3に示すように、第2参照用流路51は、入口52から連通する第1内部流路55aと、第1内部流路55aから分岐する一方の流路である第2内部流路55bと、第1内部流路55aから分岐する他方の流路である第3内部流路55cと、第2内部流路55bと第3内部流路55cとが合流して出口53に連通する第4内部流路55dと、で構成される。第2参照用抵抗体54は、第3内部流路55c内に配置される。
このように、第2分析用セル40及び第2参照用セル50それぞれを半拡散型とすることで、第2分析用抵抗体44が配置された第3内部流路45cに流れるガスの流量、及び、第2参照用抵抗体54が配置された第3内部流路55cに流れるガスの流量を、それぞれ直通型よりも低減させつつ、拡散型よりも増大させることができる。従って、第2分析用抵抗体44及び第2参照用抵抗体54によって第2分析ガス中の所定成分を検出する際に、検出感度を保持しつつノイズを低減させることができる。
図4は、図1のB-B線に沿う断面図の他の例である。第1分析用セル20は、直通型であってもよい。この場合、図4に示すように、第1分析用流路21は、入口22から連通し、他の流路と分岐も合流もすることなく、出口23に連通する内部流路28で構成される。第1分析用抵抗体24は、内部流路28内に配置される。
上記のように、第1分析用セル20が直通型である場合、第1分析用流路21の入口22に供給されたガスは、内部流路28を通って、分岐することなく第1分析用抵抗体24に接触した後、出口23から排出される。
図示は省略するが、第1参照用セル30も、第1分析用セル20と同様に、直通型であってもよい。このように、第1分析用セル20及び第1参照用セル30それぞれを直通型とすることで、第1分析用抵抗体24が配置された内部流路28に流れるガスの流量、及び、第1参照用抵抗体34が配置された内部流路に流れるガスの流量を、それぞれ拡散型及び半拡散型よりも増大させることができる。従って、第1分析用抵抗体24及び第1参照用抵抗体34によって第1分析ガス中の所定成分を検出する際に、ノイズが大きくなるものの、検出感度を向上させることができる。
上記同様に、第2参照用セル50は、直通型であってもよい。この場合、図4に示すように、第2参照用流路51は、入口52から連通し、他の流路と分岐も合流もすることなく、出口53に連通する内部流路58で構成される。第2参照用抵抗体54は、内部流路58内に配置される。
上記のように、第2参照用セル50が直通型である場合、第2参照用流路51の入口52に供給されたガスは、内部流路58を通って、分岐することなく第2参照用抵抗体54に接触した後、出口53から排出される。
図示は省略するが、第2分析用セル40も、第2参照用セル50と同様に、直通型であってもよい。このように、第2分析用セル40及び第2参照用セル50それぞれを直通型とすることで、第2分析用抵抗体44が配置された内部流路に流れるガスの流量、及び、第2参照用抵抗体54が配置された内部流路58に流れるガスの流量を、それぞれ拡散型及び半拡散型よりも増大させることができる。従って、第2分析用抵抗体44及び第2参照用抵抗体54によって第1分析ガス中の所定成分を検出する際に、ノイズが大きくなるものの、検出感度を向上させることができる。
図5は、図1のB-B線に沿う断面図の更に他の例である。第1分析用セル20は、拡散型であってもよい。この場合、図5に示すように、第1分析用流路21は、入口22から連通する第1内部流路29aと、第1内部流路29aから分岐して出口23に連通する一方の流路である第2内部流路29bと、第1内部流路29aから分岐する他方の流路である第3内部流路29cと、で構成される。第1分析用抵抗体24は、第3内部流路29c内に配置される。
上記のように、第1分析用セル20が拡散型である場合、第1分析用流路21の入口22に供給されたガスは、第1内部流路29aを通って、大部分が第2内部流路29bに流れて出口23から排出される一方、一部が第3内部流路29cに拡散される。
図示は省略するが、第1参照用セル30も、第1分析用セル20と同様に、拡散型であってもよい。このように、第1分析用セル20及び第1参照用セル30それぞれを拡散型とすることで、第1分析用抵抗体24が配置された第3内部流路29cに拡散されるガスの流量、及び、第1参照用抵抗体34が配置された第3内部流路に拡散されるガスの流量を、それぞれ直通型及び半拡散型よりも低減させることができる。従って、第1分析用抵抗体24及び第1参照用抵抗体34によって第1分析ガス中の所定成分を検出する際に、検出感度は低下するものの、ノイズを低減させることができる。
上記同様に、第2参照用セル50は、拡散型であってもよい。この場合、図5に示すように、第2参照用流路51は、入口52から連通する第1内部流路59aと、第1内部流路59aから分岐して出口53に連通する一方の流路である第2内部流路59bと、第1内部流路59aから分岐する他方の流路である第3内部流路59cと、で構成される。第2参照用抵抗体54は、第3内部流路59c内に配置される。
上記のように、第2参照用セル50が拡散型である場合、第2参照用流路51の入口52に供給されたガスは、第1内部流路59aを通って、大部分が第2内部流路59bに流れて出口53から排出される一方、一部が第3内部流路59cに拡散される。
図示は省略するが、第2分析用セル40も、第2参照用セル50と同様に、拡散型であってもよい。このように、第2分析用セル40及び第2参照用セル50それぞれを拡散型とすることで、第2分析用抵抗体44が配置された第3内部流路に拡散されるガスの流量、及び、第2参照用抵抗体54が配置された第3内部流路59cに拡散されるガスの流量を、それぞれ直通型及び半拡散型よりも低減させることができる。従って、第2分析用抵抗体44及び第2参照用抵抗体54によって第1分析ガス中の所定成分を検出する際に、検出感度は低下するものの、ノイズを低減させることができる。
図1に示すように、検出器1は、第1ブリッジ回路70及び第2ブリッジ回路80を更に備える。図6は、検出器1の第1ブリッジ回路70及び第2ブリッジ回路80の構成を示す図である。
図6に示すように、第1ブリッジ回路70は、第1分析用抵抗体24と第1参照用抵抗体34とによって、第1分析ガス中の所定成分を検出可能に形成されている。詳細には、第1ブリッジ回路70は、第1分析用抵抗体24と、第1参照用抵抗体34と、第1抵抗器71と、第2抵抗器72と、で構成されるブリッジ回路である。第1抵抗器71及び第2抵抗器72は、第1分析用流路21、第1参照用流路31、第2分析用流路41、及び第2参照用流路51のいずれにも配置されていない抵抗器である。第1抵抗器71及び第2抵抗器72は、マニホールド10の外部に配置されていてもよく、外部環境の影響を低減する観点から、後述する恒温槽60(図9参照)内に配置されていることが好ましく、板金ケース61a,61b(図9参照)内に配置されていることがより好ましい。
本例では、第1分析用抵抗体24としてフィラメントを用い、第1参照用抵抗体34としてフィラメントを用いる。第1分析用流路21(図3等参照)に第1分析ガス中の所定成分を含む第1キャリアガスが供給され、かつ、第1参照用流路31(図2等参照)に、第1分析ガス中の所定成分を含まない第1キャリアガスが供給されている状態で、第1ブリッジ回路70に第1電源73からの電力が供給されると、第1分析用抵抗体24及び第1参照用抵抗体34は発熱する。第1分析ガス中の所定成分を含む第1キャリアガスの供給により、第1分析用抵抗体24の温度が変化するため、第1分析用抵抗体24の抵抗値が変化する。同様に、第1分析ガス中の所定成分を含まない第1キャリアガスの供給により、第1参照用抵抗体34の温度が変化するため、第1参照用抵抗体34の抵抗値が変化する。一方、第1抵抗器71及び第2抵抗器72の抵抗値の変化は、第1分析用抵抗体24及び第1参照用抵抗体34の抵抗値の変化に比べて十分に小さいため、無視することができる。よって、第1ブリッジ回路70における、第1分析用抵抗体24と第1抵抗器71との間の第1検出点74と、第1参照用抵抗体34と第2抵抗器72との間の第2検出点75と、の電位差の経時変化を測定することで、そのピーク(高さ又は面積)に基づいて、第1分析ガス中の所定成分の量(濃度)を検出することができる。すなわち、第1ブリッジ回路70は、第1分析ガス中の所定成分を検出可能な第1TCDを構成する。第1ブリッジ回路70は、第1電源73として直流電源を用いるホイートストンブリッジ回路であってもよい。
上記同様に、図6に示すように、第2ブリッジ回路80は、第2分析用抵抗体44と第2参照用抵抗体54とによって、第2分析ガス中の所定成分を検出可能に形成されている。詳細には、第2ブリッジ回路80は、第2分析用抵抗体44と、第2参照用抵抗体54と、第3抵抗器81と、第4抵抗器82と、で構成されるブリッジ回路である。第3抵抗器81及び第4抵抗器82は、第1分析用流路21、第1参照用流路31、第2分析用流路41、及び第2参照用流路51のいずれにも配置されていない抵抗器である。第3抵抗器81及び第4抵抗器82は、マニホールド10の外部に配置されていてもよく、外部環境の温度変化の影響を低減する観点から、後述する恒温槽60(図9参照)内に配置されていることが好ましく、板金ケース61a,61b(図9参照)内に配置されていることがより好ましい。
本例では、第2分析用抵抗体44としてフィラメントを用い、第2参照用抵抗体54としてフィラメントを用いる。第2分析用流路41(図2等参照)に、第2分析ガス中の所定成分を含む第2キャリアガスが供給され、かつ、第2参照用流路51(図3等参照)に、第2分析ガス中の所定成分を含まない第2キャリアガスが供給されている状態で、第2ブリッジ回路80に第2電源83からの電力が供給されると、第2分析用抵抗体44及び第2参照用抵抗体54は発熱する。第2分析ガス中の所定成分を含む第2キャリアガスの供給により、第2分析用抵抗体44の温度が変化するため、第2分析用抵抗体44の抵抗値が変化する。同様に、第2分析ガス中の所定成分を含まない第2キャリアガスの供給により、第2参照用抵抗体54の温度が変化するため、第2参照用抵抗体54の抵抗値が変化する。一方、第3抵抗器81及び第4抵抗器82の抵抗値の変化は、第2分析用抵抗体44及び第2参照用抵抗体54の抵抗値の変化に比べて十分に小さいため、無視することができる。よって、第2ブリッジ回路80における、第2分析用抵抗体44と第3抵抗器81との間の第3検出点84と、第2参照用抵抗体54と第4抵抗器82との間の第4検出点85と、の電位差の経時変化を測定することで、そのピーク(高さ又は面積)に基づいて、第2分析ガス中の所定成分の量(濃度)を検出することができる。すなわち、第2ブリッジ回路80は、第2分析ガス中の所定成分を検出可能な第2TCDを構成する。第2ブリッジ回路80は、第2電源83として直流電源を用いるホイートストンブリッジ回路であってもよい。
ところで、例えば、第1キャリアガス及び第2キャリアガスとして、気体の中で最も熱伝導度が高い水素を用いる場合には、第1分析ガス中の所定成分が第1分析用流路21に供給されると、第1分析用抵抗体24の温度が上昇する。そして、その熱が第1キャリアガスを介してマニホールド10に伝播し、第2分析用流路41内又は第2参照用流路51の第2キャリアガスを介して、第2分析用抵抗体44又は第2参照用抵抗体54に伝播する可能性がある。その結果、第1分析ガス中の所定成分に起因するピークが、第2ブリッジ回路80でも検出される可能性がある。
そこで、図1に示すように、本実施形態の検出器1は、第1分析用抵抗体24と第2参照用抵抗体54との間の距離D1が、第1分析用抵抗体24と第2分析用抵抗体44との間の距離D2よりも小さくなるように構成されている。図7は、検出器1による検出結果の概念図である。具体的には、図7の上側のグラフは、第1ブリッジ回路70による仮想的な検出結果を示し、下側のグラフは、第2ブリッジ回路80による仮想的な検出結果を示す。図7の上側のグラフ及び下側のグラフにおいて、横軸は時間、縦軸は強度を示す。前述したように、第1キャリアガス及び第2キャリアガスを水素とした場合、図7に示すように、第1ブリッジ回路70で第1分析ガス中の所定成分が大量に第1分析用抵抗体24に供給されたことによる大きな第1ピーク76が検出されるとき、第1分析ガス中の所定成分によって第1分析用抵抗体24の温度が上昇する。このとき、上記の通り、距離D1が距離D2よりも小さいため、第1分析用抵抗体24の熱が、第2分析用抵抗体44よりも第2参照用抵抗体54に強く伝わる。すなわち、第1分析ガス中の所定成分によって、第2分析用抵抗体44よりも第2参照用抵抗体54が高温になる。これにより、第2ブリッジ回路80では、第1分析ガス中の所定成分に起因するノイズとしての第2ピーク86が、第2分析ガス中の所定成分によって検出される第3ピーク87とは反対の向きに発生する。従って、第2ブリッジ回路80で、第1分析ガス中の所定成分に起因するピークが検出された場合であっても、第2分析ガス中の所定成分によって検出されるピークとは向きが異なることから、ノイズであると容易に判別することができる。よって、2つのTCDを備えるマルチ検出器であっても、大型化することを要さずに、一方のTCDで検出される分析ガスによる、他方のTCDへの影響を低減することができる。
このように、本実施形態の検出器1によれば、例えば第1キャリアガス及び第2キャリアガスとして水素を用いることにより、検出精度を向上でき、もって、2つのTCDを近接配置することが可能となる。また、この効果は、第1キャリアガス及び第2キャリアガスとして、第1分析ガス中の所定成分及び第2分析ガス中の所定成分のいずれよりも熱伝導度が大きい又は小さいガスを用いることによって、実現することができる。
また、図1に示すように、本実施形態の検出器1は、第2分析用抵抗体44と第1参照用抵抗体34との間の距離D3が、第2分析用抵抗体44と第1分析用抵抗体24との間の距離D2よりも小さくなるように構成されている。これにより、上記効果に加えて、第1ブリッジ回路70で、第2分析ガス中の所定成分に起因するピークが検出された場合であっても、第1分析ガス中の所定成分によって検出されるピークとは向きが異なることから、ノイズであると容易に判別することができる。よって、2つのTCDを備えるマルチ検出器であっても、大型化することを要さずに、互いのTCDで検出される分析ガスによる、互いのTCDへの影響を低減することができる。
また、図1に示すように、本実施形態の検出器1は、第1分析用抵抗体24と第1参照用抵抗体34とを結ぶ直線L1と、第2分析用抵抗体44と第2参照用抵抗体54とを結ぶ直線L2と、が互いに平行となるように構成されている。すなわち、第1分析用抵抗体24と第2分析用抵抗体44とが互いに対角上に位置し、第1参照用抵抗体34と第2参照用抵抗体54とが互いに対角上に位置している。
更に、図1に示すように、第1分析用流路21の入口22は、第1分析用抵抗体24と第2参照用抵抗体54との間に位置する。また、第1参照用流路31の入口32は、第1参照用抵抗体34と第2分析用抵抗体44との間に位置する。また、第2分析用流路41の入口42は、第1参照用抵抗体34と第2分析用抵抗体44との間に位置する。また、第2参照用流路51の入口52は、第1分析用抵抗体24と第2参照用抵抗体54との間に位置する。そして、第1分析用抵抗体24と第1参照用抵抗体34との間の距離D4は、第1分析用抵抗体24と第2参照用抵抗体54との間の距離D1よりも小さい。従って、第1分析用抵抗体24、第1参照用抵抗体34、第2分析用抵抗体44、及び第2参照用抵抗体54は、図1に示す上面視で、長方形の4つの頂点に位置する。そして、第1分析用抵抗体24と第2参照用抵抗体54とは、上記長方形の長辺を介して隣り合っている。同様に、第1参照用抵抗体34と第2分析用抵抗体44とは、上記長方形の長辺を介して隣り合っている。
上記構成により、第1分析用抵抗体24と第2参照用抵抗体54との間の距離D1、及び、第1参照用抵抗体34と第2分析用抵抗体44との間の距離D3を、大きくすることができるので、第1ブリッジ回路70で検出される第2分析ガス中の所定成分に起因するピーク、及び、第2ブリッジ回路80で検出される第1分析ガス中の所定成分に起因するピークを、それぞれ小さくすることができる。
また、上記構成により、各流路の入口をマニホールド10の上面11の中心付近に配置することができるので、外部環境の影響を低減することができる。なお、上記構成では、各流路の入口の位置関係を規定したが、各流路の入口の位置関係に加えて、又は代えて、各流路の出口が上記同様の位置関係であってもよい。
図8は、検出器1の使用態様の一例を示す正面図である。図8に示すように、検出器1は、恒温槽60内に設置してもよい。恒温槽60内では、周囲環境による温度変化の影響を低減するために、温度を一定範囲内に保つように制御されている。図8に示す例では、2つの検出器1それぞれが、恒温槽60内に設置されている。詳細には、2つの検出器1のうちの一方の検出器1aは、恒温槽60内に設置された板金ケース61a内に収容されている。2つの検出器1のうちの他方の検出器1bは、恒温槽60内に設置された板金ケース61b内に収容されている。板金ケース61a及び板金ケース61bそれぞれには、内部に断熱材が充填されている。上記構成により、検出器1aと検出器1bとの間での熱の伝播による検出結果への影響は、無視できる程度に小さい。恒温槽60内に設置される検出器1は、2つには限定されず、1つでもよいし、3つ以上でもよい。
検出器1aの上記各流路の入口には、ガスの供給が可能な4つの供給配管62a~62dが1つずつ接続される。また、検出器1aの上記各流路の出口には、ガスの排出が可能な4つの排出配管63a~63dが1つずつ接続される。同様に、検出器1bの上記各流路の入口には、ガスの供給が可能な4つの供給配管62e~62hが1つずつ接続される。また、検出器1bの上記各流路の出口には、ガスの排出が可能な4つの排出配管63e~63hが1つずつ接続される。
(第2実施形態)
図9は、本発明の第2実施形態としてのガスクロマトグラフ用検出器2の上面図を示す図である。ガスクロマトグラフ用検出器2(以下、「検出器2」とも称する。)は、上述した第1実施形態の検出器1における、第1参照用抵抗体34と第2参照用抵抗体54との位置を交換し、かつ、第1参照用流路31と第2参照用流路51との位置を交換したものである。
図9に示すように、本実施形態の検出器2は、第1実施形態の検出器1と同様に、第1分析用抵抗体24と第2参照用抵抗体54との間の距離D1が、第1分析用抵抗体24と第2分析用抵抗体44との間の距離D2よりも小さくなるように構成されている。また、第2分析用抵抗体44と第1参照用抵抗体34との間の距離D3が、第2分析用抵抗体44と第1分析用抵抗体24との間の距離D2よりも小さくなるように構成されている。従って、本実施形態の検出器2によると、第1実施形態の検出器1と同様に、第2ブリッジ回路80で、第1分析ガス中の所定成分に起因するピークが検出された場合であっても、第2分析ガス中の所定成分によって検出されるピークとは向きが異なることから、ノイズであると容易に判別することができる。また、第1ブリッジ回路70で、第2分析ガス中の所定成分に起因するピークが検出された場合であっても、第1分析ガス中の所定成分によって検出されるピークとは向きが異なることから、ノイズであると容易に判別することができる。
また、図9に示すように、本実施形態の検出器2は、第1実施形態の検出器1と同様に、第1分析用抵抗体24と第1参照用抵抗体34とを結ぶ直線L1と、第2分析用抵抗体44と第2参照用抵抗体54とを結ぶ直線L2と、が互いに平行となるように構成されている。すなわち、第1分析用抵抗体24と第2分析用抵抗体44とが互いに対角上に位置し、第1参照用抵抗体34と第2参照用抵抗体54とが互いに対角上に位置している。
(第3実施形態)
図10は、本発明の第3実施形態としてのガスクロマトグラフ用検出器3の上面図を示す図である。ガスクロマトグラフ用検出器3(以下、「検出器3」とも称する。)は、上述した第2実施形態の検出器2における、第1参照用抵抗体34と第2分析用抵抗体44との位置を交換し、かつ、第1参照用流路31と第2分析用流路41との位置を交換したものである。
図10に示すように、本実施形態の検出器3は、第1実施形態の検出器1及び第2実施形態の検出器2と同様に、第1分析用抵抗体24と第2参照用抵抗体54との間の距離D1が、第1分析用抵抗体24と第2分析用抵抗体44との間の距離D2よりも小さくなるように構成されている。また、第2分析用抵抗体44と第1参照用抵抗体34との間の距離D3が、第2分析用抵抗体44と第1分析用抵抗体24との間の距離D2よりも小さくなるように構成されている。従って、本実施形態の検出器3によると、第1実施形態の検出器1及び第2実施形態の検出器2と同様に、第2ブリッジ回路80で、第1分析ガス中の所定成分に起因するピークが検出された場合であっても、第2分析ガス中の所定成分によって検出されるピークとは向きが異なることから、ノイズであると容易に判別することができる。また、第1ブリッジ回路70で、第2分析ガス中の所定成分に起因するピークが検出された場合であっても、第1分析ガス中の所定成分によって検出されるピークとは向きが異なることから、ノイズであると容易に判別することができる。
本発明は、上述した各実施形態で特定された構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した内容を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。
本発明は、ガスクロマトグラフ用検出器に関する。
1、1a、1b、2、3:ガスクロマトグラフ用検出器
10:マニホールド
11:マニホールドの上面
12:マニホールドの下面
20:第1分析用セル
21:第1分析用流路
22:第1分析用流路の入口
23:第1分析用流路の出口
24:第1分析用抵抗体
25a:第1内部流路
25b:第2内部流路
25c:第3内部流路
25d:第4内部流路
26a:第1封止材
26b:第2封止材
27a:第1リード線
27b:第2リード線
28:内部流路
29a:第1内部流路
29b:第2内部流路
29c:第3内部流路
30:第1参照用セル
31:第1参照用流路
32:第1参照用流路の入口
33:第1参照用流路の出口
34:第1参照用抵抗体
35a:第1内部流路
35b:第2内部流路
35c:第3内部流路
35d:第4内部流路
36a:第1封止材
36b:第2封止材
37a:第1リード線
37b:第2リード線
40:第2分析用セル
41:第2分析用流路
42:第2分析用流路の入口
43:第2分析用流路の出口
44:第2分析用抵抗体
45a:第1内部流路
45b:第2内部流路
45c:第3内部流路
45d:第4内部流路
46a:第1封止材
46b:第2封止材
47a:第1リード線
47b:第2リード線
50:第2参照用セル
51:第2参照用流路
52:第2参照用流路の入口
53:第2参照用流路の出口
54:第2参照用抵抗体
55a:第1内部流路
55b:第2内部流路
55c:第3内部流路
55d:第4内部流路
56a:第1封止材
56b:第2封止材
57a:第1リード線
57b:第2リード線
58:内部流路
59a:第1内部流路
59b:第2内部流路
59c:第3内部流路
60:恒温槽
61a、61b:板金ケース
62a~62h:供給配管
63a~63h:排出配管
70:第1ブリッジ回路
71:第1抵抗器
72:第2抵抗器
73:第1電源
74:第1検出点
75:第2検出点
76:第1ピーク
80:第2ブリッジ回路
81:第3抵抗器
82:第4抵抗器
83:第2電源
84:第3検出点
85:第4検出点
86:第2ピーク
87:第3ピーク
101:第1ブリッジ回路の検出結果
102:第1ピーク
103:第2ブリッジ回路の検出結果
104:第2ピーク
106:第1ブリッジ回路の検出結果
107:第1ピーク
108:第2ブリッジ回路の検出結果
109:第2ピーク
D1:第1分析用抵抗体と第2参照用抵抗体との間の距離
D2:第1分析用抵抗体と第2分析用抵抗体との間の距離
D3:第2分析用抵抗体と第1参照用抵抗体との間の距離
D4:第1分析用抵抗体と第1参照用抵抗体との間の距離
L1:第1分析用抵抗体と第1参照用抵抗体とを結ぶ直線
L2:第2分析用抵抗体と第2参照用抵抗体とを結ぶ直線

Claims (5)

  1. マニホールドと、第1ブリッジ回路と、第2ブリッジ回路と、を備え、
    前記マニホールドには、
    第1分析ガス中の所定成分を含む第1キャリアガスが供給されると共に第1分析用抵抗体が配置される第1分析用流路と、
    前記第1分析ガス中の所定成分を含まない前記第1キャリアガスが供給されると共に第1参照用抵抗体が配置される第1参照用流路と、
    第2分析ガス中の所定成分を含む第2キャリアガスが供給されると共に第2分析用抵抗体が配置される第2分析用流路と、
    前記第2分析ガス中の所定成分を含まない前記第2キャリアガスが供給されると共に第2参照用抵抗体が配置される第2参照用流路と、が形成されており、
    前記第1ブリッジ回路は、前記第1分析用抵抗体と前記第1参照用抵抗体とによって、前記第1分析ガス中の所定成分を検出可能に形成されており、
    前記第2ブリッジ回路は、前記第2分析用抵抗体と前記第2参照用抵抗体とによって、前記第2分析ガス中の所定成分を検出可能に形成されており、
    前記第1分析用抵抗体と前記第2参照用抵抗体との間の距離は、前記第1分析用抵抗体と前記第2分析用抵抗体との間の距離よりも小さい、ガスクロマトグラフ用検出器。
  2. 前記第2分析用抵抗体と前記第1参照用抵抗体との間の距離は、前記第2分析用抵抗体と前記第1分析用抵抗体との間の距離よりも小さい、請求項1に記載のガスクロマトグラフ用検出器。
  3. 前記第1分析用抵抗体と前記第1参照用抵抗体とを結ぶ直線と、前記第2分析用抵抗体と前記第2参照用抵抗体とを結ぶ直線と、が互いに平行である、請求項2に記載のガスクロマトグラフ用検出器。
  4. 前記第1分析用流路は、前記第1分析用抵抗体と前記第2参照用抵抗体との間に位置する入口及び/又は出口を有し、
    前記第1参照用流路は、前記第1参照用抵抗体と前記第2分析用抵抗体との間に位置する入口及び/又は出口を有し、
    前記第2分析用流路は、前記第1参照用抵抗体と前記第2分析用抵抗体との間に位置する入口及び/又は出口を有し、
    前記第2参照用流路は、前記第1分析用抵抗体と前記第2参照用抵抗体との間に位置する入口及び/又は出口を有し、
    前記第1分析用抵抗体と前記第1参照用抵抗体との間の距離は、前記第1分析用抵抗体と前記第2参照用抵抗体との間の距離よりも小さい、請求項3に記載のガスクロマトグラフ用検出器。
  5. 前記第1分析用流路と前記第1分析用抵抗体とで構成される第1分析用セルと、前記第1参照用流路と前記第1参照用抵抗体とで構成される第1参照用セルと、前記第2分析用流路と前記第2分析用抵抗体とで構成される第2分析用セルと、前記第2参照用流路と前記第2参照用抵抗体とで構成される第2参照用セルと、のうちの少なくとも1つは、半拡散型である、請求項1から4のいずれか一項に記載のガスクロマトグラフ用検出器。
JP2018023382A 2018-02-13 2018-02-13 ガスクロマトグラフ用検出器 Active JP7040092B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018023382A JP7040092B2 (ja) 2018-02-13 2018-02-13 ガスクロマトグラフ用検出器
EP19154365.1A EP3524975B1 (en) 2018-02-13 2019-01-30 Detector for gas chromatography
US16/261,812 US10908134B2 (en) 2018-02-13 2019-01-30 Detector for gas chromatography
CN201910089927.XA CN110161160B (zh) 2018-02-13 2019-01-30 气相色谱仪用检测器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018023382A JP7040092B2 (ja) 2018-02-13 2018-02-13 ガスクロマトグラフ用検出器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019138802A JP2019138802A (ja) 2019-08-22
JP7040092B2 true JP7040092B2 (ja) 2022-03-23

Family

ID=65243468

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018023382A Active JP7040092B2 (ja) 2018-02-13 2018-02-13 ガスクロマトグラフ用検出器

Country Status (4)

Country Link
US (1) US10908134B2 (ja)
EP (1) EP3524975B1 (ja)
JP (1) JP7040092B2 (ja)
CN (1) CN110161160B (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016080413A (ja) 2014-10-10 2016-05-16 株式会社島津製作所 熱伝導度検出器及びガスクロマトグラフ

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5979149A (ja) * 1982-10-28 1984-05-08 Yokogawa Hokushin Electric Corp 熱伝導度検出器
JPH0239249Y2 (ja) * 1986-07-08 1990-10-22
US5772321A (en) * 1995-10-25 1998-06-30 Hewlett-Packard Company Compensation for spacial and temporal temperature variations in a thermal conductivity detector
JPH11118749A (ja) * 1997-10-09 1999-04-30 Yokogawa Electric Corp 熱伝導度検出器
US6701774B2 (en) * 2000-08-02 2004-03-09 Symyx Technologies, Inc. Parallel gas chromatograph with microdetector array
JP2003042983A (ja) * 2001-08-03 2003-02-13 Shimadzu Corp 熱伝導度検出器
US7506533B2 (en) * 2005-09-02 2009-03-24 Abb Inc. Gas chromatograph module with an electronic device
JP2009128177A (ja) * 2007-11-22 2009-06-11 Yokogawa Electric Corp ガス分析装置および燃料電池
JP5136868B2 (ja) * 2010-08-18 2013-02-06 横河電機株式会社 熱伝導度検出器およびそれを用いたガスクロマトグラフ
ITRM20120311A1 (it) * 2012-07-04 2014-01-05 Consiglio Nazionale Ricerche Rilevatore di conducibilità termica (tcd) per applicazioni di gas-cromatografia veloce (gc).
EP2899540B1 (en) * 2014-01-27 2016-07-20 Siemens Aktiengesellschaft A thermal conductivity detector
US20160080413A1 (en) * 2014-09-12 2016-03-17 Level 3 Communications, Llc Blocking forgiveness for ddos
JP6607090B2 (ja) * 2016-03-07 2019-11-20 株式会社島津製作所 熱伝導度検出器
JP6701956B2 (ja) * 2016-05-23 2020-05-27 株式会社島津製作所 熱伝導度検出器及びガスクロマトグラフ

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016080413A (ja) 2014-10-10 2016-05-16 株式会社島津製作所 熱伝導度検出器及びガスクロマトグラフ

Also Published As

Publication number Publication date
EP3524975A1 (en) 2019-08-14
CN110161160B (zh) 2022-08-26
JP2019138802A (ja) 2019-08-22
EP3524975B1 (en) 2020-04-29
US20190250131A1 (en) 2019-08-15
CN110161160A (zh) 2019-08-23
US10908134B2 (en) 2021-02-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
PT1393032E (pt) Termopar multiponto
JP7040092B2 (ja) ガスクロマトグラフ用検出器
US20180188086A1 (en) Measurement unit and flow rate meter
US11933757B2 (en) Gas sensor
KR20080102194A (ko) 탐침
JP3607997B2 (ja) ガス中の微量不純物の分析装置
US20110056306A1 (en) State detection device
US9546972B2 (en) Thermal conductivity detector
US3603134A (en) Detector arrangements for analytical apparatus
WO2013125317A1 (ja) 圧力センサ
JPH11118749A (ja) 熱伝導度検出器
EP2742326B1 (en) An apparatus for measuring the composition of a multi-phase mixture flow
JP7468388B2 (ja) 液体クロマトグラフ用検出器
JP2015190884A (ja) ガス透過度測定装置
US9057315B2 (en) Oxygen sensor heat sinking boss
CN210123295U (zh) 流量测定装置
US3084536A (en) Split flow gas analysis detector
JP6607090B2 (ja) 熱伝導度検出器
KR101274163B1 (ko) 중량식 질량유량 측정용 다이버터 밸브
JPH07209222A (ja) 表皮材でラップした断熱材の熱伝導率測定装置及びその方法
KR102139276B1 (ko) 일체형 복합 액체 금속 누설 감지기 및 이를 포함하는 액체 금속 누설 감지 시스템
US3697750A (en) Method for the detection of change in density of a carrier gas and apparatus therefor
JPH0233164Y2 (ja)
CN106290664A (zh) 一种绝缘油中气体分离检测装置
SU765715A1 (ru) Датчик дл определени концентрации водорода в газах

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210115

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220127

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220208

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220221

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7040092

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150