以下、図面を参照して、実施の形態について説明する。各図における同一の符号は、同一の部分または相当する部分を示す。本開示では、重複する説明については、適宜に簡略化または省略する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1の空気調和システムを構成する各要素の配置の一例を模式的に示す図である。実施の形態1の空気調和システムは、室内等の対象空間1の温度を調整するシステムである。実施の形態1の空気調和システムは、輻射式の空気調和装置を備える。輻射式の空気調和装置とは、熱が電磁波として放射される現象を利用することによる温調を行う装置である。
以下では、原則として、空気調和システムによる冷房が行われる際を前提として、当該空気調和システムの構成および動作を説明する。輻射式の空気調和装置は、輻射以外の手段、例えば熱伝導等によって冷やされた部材を用いて、冷房を行う。
図1に示すように、実施の形態1の空気調和システムは、一例として、天井空調100、壁掛空調200および床下空調300を備える。天井空調100、壁掛空調200および床下空調300は、それぞれ、輻射式の空気調和装置の一例である。なお、天井空調100、壁掛空調200および床下空調300は、任意の組み合わせで併用されてもよいし、いずれか1つが単独で空気調和システムに備えられていてもよい。
図1に示すように、天井空調100は、室外機101、熱交換器102、送風機103、送風ダクト104、天井輻射パネル105および天井吹出口106等によって構成される。壁掛空調200は、室外機201、壁掛輻射パネル202およびドレンパン203等によって構成される。また、床下空調300は、室外機301、熱交換器302、送風機303、床下ダクト部304、床板305、床吸込口306および床吹出口307によって構成される。
天井空調100の構成について、図1を参照してより詳細に説明する。図1に示すように、室外機101と熱交換器102とは、配管107によって接続されている。送風機103は、熱交換器102および送風ダクト104内を経由する気流を発生させるように設けられる。送風ダクト104は、対象空間1の天面をなしている天井の上方である天井裏に設けられる。一例として、送風機103は、この送風ダクト104の上流側に接続される。また、熱交換器102は、送風機103の上流側に配置される。
送風ダクト104の下流側には、天井吹出口106が形成されている。天井吹出口106は、対象空間1の天面をなしている天井に形成されている。天井吹出口106は、対象空間1に向く開口である。天井輻射パネル105は、この天井吹出口106の近傍に設けられる。天井輻射パネル105は、板状の部材である。天井輻射パネル105は、下面が対象空間1を向くように配置される。本実施の形態において、天井輻射パネル105は、対象空間1に曝露されている。天井輻射パネル105の上面は、送風ダクト104の内部を向いている。天井吹出口106は、一例として、図1に示すように、天井輻射パネル105の側方一側と他側とに配置される。
天井空調100の各部の機能および動作について、説明する。室外機101、熱交換器102および配管107の内部には、冷媒が循環する。空気調和システムによる冷房が行われる際には、冷媒が循環することによって、熱交換器102の表面が冷却される。
送風機103は、熱交換器102および送風ダクト104内を経由する気流を発生させる。送風機103が気流を発生させることで、天井空調100へ外気が取り込まれる。取り込まれた外気は、熱交換器102の表面との間で熱交換され、冷却される。冷却された外気は、送風ダクト104内へ送り出される。
送風ダクト104内へ送り出された冷たい空気の少なくとも一部は、天井吹出口106へ送られ、冷風が当該天井吹出口106から対象空間1へ吹き出される。これにより、対象空間1が冷却される。また、送風ダクト104内へ送り出された冷たい空気の少なくとも一部は、天井輻射パネル105に接触する。これにより、天井輻射パネル105が冷却される。冷却された天井輻射パネル105の周囲の空気は、当該天井輻射パネル105と熱交換されることで冷却される。
対象空間1に存在する人は、天井輻射パネル105からの熱放射を受けている。天井輻射パネル105が冷却されることにより、対象空間1に存在する人が受ける熱放射が低減する。また、天井輻射パネル105が冷却されることにより、対象空間1に存在する人から天井輻射パネル105への熱放射が増大する。まとめると、天井輻射パネル105が冷却されることで、対象空間1に存在する人が受ける熱放射が低減されて且つ当該人からの熱放射が増大する。これにより、対象空間1に存在する人は涼しさを感じる。輻射式の空気調和装置の一例である天井空調100は、上記のようにして、対象空間1に存在する人へ涼感を与える。
なお、天井空調100の構成は、上記した例に限定されるものではない。天井空調100を構成する熱交換器102および送風ダクト104等の位置は、図1に示す例に限定されるものではない。例えば、室外機101に接続された配管107は、天井輻射パネル105に接続されていてもよい。天井輻射パネル105は、配管107を介して室外機101から供給される冷媒によって冷却されてもよい。また、天井空調100は、対象空間1内の空気を循環させるように構成されていてもよい。
次に、壁掛空調200の構成について、図1を参照してより詳細に説明する。図1に示すように、室外機201と壁掛輻射パネル202とは、配管204によって接続されている。配管204は、例えば、壁掛輻射パネル202の表面に接触、または、当該壁掛輻射パネル202に内蔵される。
壁掛輻射パネル202は、板状の部材である。壁掛輻射パネル202は、対象空間1の側面をなしている壁の近傍に設けられる。一例として、壁掛輻射パネル202は、上下方向に沿うように設けられる。本実施の形態において、壁掛輻射パネル202は、対象空間1に曝露されている。
ドレンパン203は、上記のように設けられた壁掛輻射パネル202の下方に設けられる。ドレンパン203は、壁掛輻射パネル202に生じた結露水を対象空間1の外へ排出するためのものである。このように、本実施の形態の壁掛空調200には、結露水を排出するための排水構造が設けられている。
壁掛空調200の各部の機能および動作について、説明する。空気調和システムによる冷房が行われる際、配管204の内部には、室外機201で冷却された冷媒が流れる。この冷媒によって、壁掛輻射パネル202の表面が冷却される。壁掛輻射パネル202が冷却されると、天井輻射パネル105が冷却された場合と同様に、対象空間1に存在する人が受ける熱放射が低減されて且つ当該人からの熱放射が増大する。壁掛空調200は、このようにして、対象空間1に存在する人へ涼感を与える。
また、冷却された壁掛輻射パネル202の周囲の空気は、当該壁掛輻射パネル202と熱交換されることで冷却される。これにより、対象空間1が冷却される。さらに、壁掛輻射パネル202の表面の温度が低下すると、当該表面の近傍には、熱対流によって下向きの気流が生成される。壁掛空調200は、上記のようにして生成する気流を利用して、冷風を対象空間1へ供給することもできる。
壁掛空調200は、例えば、輻射によって冷却する能力と冷風を供給する能力とのバランスを変更可能な機構を有していてもよい。この機構は、例えば、壁掛輻射パネル202と当該壁掛輻射パネル202の周囲の空気との間での熱交換を促進するための送風機等によって構成される。送風機は、例えば、壁掛輻射パネル202の近傍に設置される。
次に、床下空調300の構成について、図1を参照してより詳細に説明する。図1に示すように、室外機301と熱交換器302とは、配管308によって接続されている。熱交換器302は、一例として、対象空間1の底面をなしている床の下方の空間に配置される。この床の下方の空間を、「床下空間」とも称する。
送風機303は、一例として、床下空間に設けられる。床下ダクト部304は、床下空間の一部として形成される。床吸込口306および床吹出口307は、対象空間1の底面をなしている床に形成された開口である。送風機303は、図1に示すように、床吸込口306、熱交換器302、床下ダクト部304および床吹出口307を順に経由する気流を発生させるように設けられる。
送風機303は、一例として、図1に示すように、熱交換器302と床下ダクト部304との間に配置される。本実施の形態における床下ダクト部304は、図1に示すように、床下空間のうち送風機303よりも下流側の空間である。
床板305は、板状の部材である。床板305は、図1に示すように、床下ダクト部304内に配置されている。床板305は、床下空間の上面の一部を形成している。床板305の上方には、床の表面を形成するフローリング等の表材309が設けられている。床板305は、表材309によって覆われている。対象空間1の底面をなしている床は、床板305および表材309によって形成される。
床下空調300の各部の機能および動作について、説明する。室外機301、熱交換器302および配管308の内部には、冷媒が循環する。空気調和システムによる冷房が行われる際には、冷媒が循環することによって、熱交換器102の表面が冷却される。
送風機303は、床吸込口306、熱交換器302、床下ダクト部304および床吹出口307を順に経由する気流を発生させる。送風機103が気流を発生させることで、対象空間1内の空気が、床吸込口306から床下空間へ取り込まれる。床下空間へ取り込まれた空気は、熱交換器302の表面との間で熱交換され、冷却される。冷却された空気は、床下ダクト部304へ送り出される。
床下ダクト部304へ送り出された冷たい空気の少なくとも一部は、床吹出口307へ送られ、冷風が当該床吹出口307から対象空間1へ吹き出される。これにより、対象空間1が冷却される。また、床下ダクト部304へ送り出された冷たい空気の少なくとも一部は、床板305に接触する。これにより、床板305が冷却される。
床板305が冷却されると、天井輻射パネル105が冷却された場合および壁掛輻射パネル202が冷却された場合と同様、対象空間1に存在する人が受ける熱放射が低減されて且つ当該人からの熱放射が増大する。このように、床下空調300は、輻射によって、対象空間1に存在する人へ涼感を与える。床下空調300は、輻射と冷風の供給とによって、対象空間の温調を行う。
天井空調100、壁掛空調200および床下空調300は、それぞれ、輻射式の空気調和装置の一例である。輻射式の空気調和装置は、輻射による温調を行う輻射部を備えている。上記のように構成された天井空調100の天井輻射パネル105は、この輻射部の一例である。また、壁掛空調200の壁掛輻射パネル202および床下空調300の床板305も、それぞれ、上記の輻射部の一例である。
空気調和システムによる冷房が行われる際には、輻射部の一例である天井輻射パネル105は冷却される。天井輻射パネル105が冷却され続けると、当該天井輻射パネル105の表面温度はやがて露点に達する。天井輻射パネル105の表面温度が露点に達すると、当該天井輻射パネル105の表面には結露水が発生する。結露水は、壁掛輻射パネル202が冷却された場合および床板305が冷却された場合にも発生しうる。
天井空調100は、この結露水を要因とした菌の繁殖を防止するための殺菌機構を有している。本実施の形態における殺菌機構とは、紫外光を照射することによって殺菌を行う機構である。壁掛空調200および床下空調300も、同様に、殺菌機構を有している。図面を更に参照し、この殺菌機構の構造について、説明する。
天井空調100の殺菌機構は、輻射部の一例である天井輻射パネル105の周辺に設けられている。図2は、実施の形態1の天井輻射パネル105の周辺の構造を示す拡大図である。天井空調100は、図2に示すように、天井紫外光照射装置120を備える。天井紫外光照射装置120は、天井輻射パネル105に対して紫外光を照射する。天井紫外光照射装置120は、輻射部に紫外光を照射する紫外光照射手段の一例である。天井空調100の殺菌機構は、この天井紫外光照射装置120等によって構成される。
天井紫外光照射装置120は、殺菌を行うためのものである。天井紫外光照射装置120は、例えば、紫外光を発する光源と当該光源を保持する部材とによって構成される。紫外光を発する光源は、例えば、深紫外LEDである。深紫外LEDから照射される紫外光には、波長域が200nmから300nmの深紫外光が含まれる。深紫外光のうち、波長域が250nmから280nmのものは、殺菌に特に有効である。また、深紫外LEDは、オゾン等を生成しない光源である。なお、紫外光を発する光源は、LEDに限定されるものではなく、例えば、水銀ランプ、キセノンフラッシュランプ、プラズマ放電光源等であってもよい。
天井紫外光照射装置120は、設置部121に設置される。設置部121は、天井輻射パネル105の側方端部に形成されている。すなわち、本実施の形態において天井紫外光照射装置120は、天井輻射パネル105の側方端部の近傍に設けられている。
図2に示すように、天井紫外光照射装置120は、天井輻射パネル105の下面に紫外光を照射するように配置される。一例として、天井紫外光照射装置120は、天井輻射パネル105の下面全体に紫外光を照射するように配置される。例えば、図2に示すように、天井紫外光照射装置120は、天井輻射パネル105の側方一側と側方他側とにそれぞれ設けられる。なお、天井紫外光照射装置120は、天井輻射パネル105の下面のうち、結露水が溜まりやすい部位に紫外光を照射するように配置されてもよい。
本実施の形態において、天井紫外光照射装置120は、斜め上向きに紫外光を照射するように設けられる。なお、天井紫外光照射装置120は、鉛直上向きに紫外光を照射するように設けられてもよい。設置部121は、天井紫外光照射装置120を囲うように形成される。一例として、設置部121は、上向きに紫外光を照射する天井紫外光照射装置120の側方から下方に亘って形成される。
天井紫外光照射装置120を囲う設置部121は、当該天井紫外光照射装置120から照射された紫外光を遮蔽する。天井紫外光照射装置120を囲う設置部121は、天井紫外光照射装置120から照射された紫外光が対象空間1へ漏れることを防止するケーシングとしての機能を有している。
天井輻射パネル105は、例えば、紫外光を吸収可能に形成されていてもよい。紫外光を吸収可能な天井輻射パネル105は、例えば、アルミまたはステンレスで形成されたパネルと当該パネルの表面に形成された金属酸化物の膜とで構成される。金属酸化物は、深紫外光を吸収する材料の一例であり、酸化アルミおよび酸化鉄等が該当する。天井輻射パネル105の表面は、紫外光を吸収する材料によってコーティングされていることが望ましい。これにより、天井紫外光照射装置120から照射された紫外光が天井輻射パネル105で反射されてから対象空間1へ漏れてしまうことが抑制される。なお、天井輻射パネル105全体が紫外光を吸収する素材で形成されていてもよい。
天井紫外光照射装置120が設置された設置部121は、一例として、図2に示すように、天井輻射パネル105と一体的に形成される。天井輻射パネル105と一体的な設置部121は、当該天井輻射パネル105と共に冷却される。設置部121が冷却されると、当該設置部121に設置された天井紫外光照射装置120も冷却される。天井紫外光照射装置120の寿命は、当該天井紫外光照射装置120が冷却されることによって、より長くなる。
天井紫外光照射装置120は、図2に示すように、天井吹出口106から吹き出される冷風が直接当たらない位置に設置されることが望ましい。これにより、天井吹出口106から吹き出される風に含まれる塵埃が天井紫外光照射装置120の表面に付着することが防止される。本実施の形態においては、天井紫外光照射装置120を囲う設置部121が、天井吹出口106から吹き出される冷風を遮っている。
天井紫外光照射装置120が設けられる位置は、天井輻射パネル105が輻射によって温調を行う機能を低下させない位置、例えば、天井輻射パネル105の中央よりも端部に寄った位置であると、よりよい。また、天井紫外光照射装置120が設けられる位置は、天井輻射パネル105の表面に生じた結露水が付着しない位置であると、よりよい。天井空調100は、例えば、天井輻射パネル105の表面に生じた結露水が天井紫外光照射装置120に付着することを防止する部材を備えていてもよい。
図3は、実施の形態1の天井空調100の第1の変形例を示す図である。図4は、実施の形態1の天井空調100の第2の変形例を示す図である。図3および図4は、それぞれ、図2と対応関係にある。図3および図4を参照して、天井空調100の変形例について説明する。
図3に示すように、天井輻射パネル105は、パンチングメタル状の形状であってもよい。パンチングメタル状の天井輻射パネル105には、複数の通風孔105aが形成される。通風孔105aは、上下方向に沿って天井輻射パネル105を貫通している。
図3に示す天井空調100の第1の変形例において、天井吹出口106は設けられていなくてもよい。天井輻射パネル105に複数の通風孔が形成されている場合、図3に示すように、これらの複数の通風孔105aから冷風が吹き出される。冷風は、複数の通風孔105aから吹き出されることで、対象空間1内のより広範囲に供給される。図3に示す天井空調100の第1の変形例においては、対象空間1へ供給される冷風の風速が低減されても、当該対象空間1は十分に冷却される。図3に示す天井空調100の第1の変形例であれば、対象空間1内にいる人へのドラフト感を抑制しつつ当該対象空間1を十分に冷却することが可能である。
また、図4に示すように、天井輻射パネル105は、回転可能なディスク状に形成されてもよい。天井空調100の第2の変形例において、ディスク状の天井輻射パネル105は、回転軸105bによって支持される。回転軸105bは、天井輻射パネル105の中央部分に設けられる。天井輻射パネル105は、この回転軸105bを中心として回転可能である。ディスク状の天井輻射パネル105は、例えば、別途設けられたモーター等によって回転する。なお、ディスク状の天井輻射パネル105は、例えば、送風機103が発生させた気流によって回転するように形成されてもよい。
ディスク状の天井輻射パネル105には、複数の通風孔105cが形成される。複数の通風孔105cは、それぞれ、図4に示すように、斜め方向に沿って貫通する。図4に示すように、これらの複数の通風孔105cから、斜め方向に向かって冷風が吹き出される。天井輻射パネル105が回転することで、冷風が広範囲に偏りなく供給される。図4に示す天井空調100の第2の変形例であれば、対象空間1の全体が、偏りなくより均一に冷却される。
図4に示す天井空調100の第2の変形例において、天井紫外光照射装置120は、ディスク状の天井輻射パネル105の下面の一部に紫外光を照射するように設けられる。一例として、天井紫外光照射装置120は、図4に示すように、天井輻射パネル105の側方一側だけに設置される。例えば、天井紫外光照射装置120の数が1つだけであっても、天井輻射パネル105が回転することで、当該、天井輻射パネル105の下面全体に紫外光が当たる。図4に示す天井空調100の第2の変形例であれば、天井紫外光照射装置120の数を少なくしつつ、天井輻射パネル105の下面全体を紫外光によって殺菌することができる。
また、壁掛空調200の殺菌機構は、輻射部の一例である壁掛輻射パネル202の周辺に設けられている。図5は、実施の形態1の壁掛輻射パネル202の周辺の構造を示す側面図である。図6は、実施の形態1の壁掛輻射パネル202の周辺の構造を示す上面図である。図5および図6を参照し、壁掛空調200の殺菌機構について説明する。
壁掛空調200は、図5および図6に示すように、壁掛空調用光源220と光源ボックス221とを備える。壁掛空調用光源220は、紫外光を発する光源である。壁掛空調用光源220は、例えば、深紫外LED、水銀ランプ、キセノンフラッシュランプ、プラズマ放電光源等である。光源ボックス221は、壁掛空調用光源220を保持する部材である。壁掛空調200の殺菌機構は、この壁掛空調用光源220および光源ボックス221等によって構成される。
壁掛輻射パネル202は、例えば、図5および図6に示すように、上下に沿った細長い短冊状のパネルである。本実施の形態の壁掛空調200は、この壁掛輻射パネル202を複数備える。複数の壁掛輻射パネル202は、左右に並べて積層される。壁掛空調200がこのように構成されることで、複数の壁掛輻射パネル202を設置するために必要な領域をより小さくしつつ、壁掛輻射パネル202全体の表面積がより大きくなる。本実施の形態によれば、コンパクト且つ効果的に輻射による温調が可能な壁掛空調200が得られる。
壁掛空調用光源220および光源ボックス221は、壁掛空調用光源220からの紫外線が壁掛輻射パネル202の表面に照射されるように設けられる。壁掛空調用光源220および光源ボックス221は、輻射部に紫外光を照射する紫外光照射手段の一例である。
光源ボックス221は、図5および図6に示すように、左右に沿った細長い箱状に形成される。壁掛空調用光源220は、この光源ボックス221内を左右に移動可能に設置される。また、光源ボックス221は、上下に移動可能に設置される。壁掛空調用光源220および光源ボックス221の移動は、電気的に制御される。光源ボックス221が上下に動くと、壁掛空調用光源220は当該光源ボックス221とともに上下に動く。すなわち、本実施の形態の壁掛空調用光源220は、上下左右に移動可能である。なお、壁掛空調用光源220を上下左右に移動させるための機構は、本実施の形態で示した例に限定されない。
壁掛空調用光源220が上下左右に移動することで、壁掛輻射パネル202の表面全体に紫外光が照射される。また、上下左右に移動可能な壁掛空調用光源220は、壁掛輻射パネル202の任意の場所にのみ紫外光を照射することも可能である。
壁掛空調用光源220および光源ボックス221は、図5に示すように、壁掛輻射パネル202に生じた結露水を受けるドレンパン203へも紫外光を照射できるように構成されてもよい。壁掛空調用光源220および光源ボックス221は、紫外光を照射していないときには、壁掛輻射パネル202が輻射によって温調を行う機能を低下させない位置、例えば、壁掛輻射パネル202の端部の近傍に移動するように構成されてもよい。壁掛輻射パネル202は、天井輻射パネル105と同様、紫外光を吸収可能に形成されていてもよい。
床下空調300の殺菌機構は、輻射部の一例である床板305の周辺に設けられている。図7は、実施の形態1の床板305の周辺の構造を示す拡大図である。図7を参照し、床下空調300の殺菌機構について説明する。
床下空調300は、図7に示すように、床下紫外光照射装置320を備える。床下紫外光照射装置320は、天井紫外光照射装置120と同様、紫外光を発する光源と当該光源を保持する部材とによって構成される。床下紫外光照射装置320は、床板305に対して紫外光を照射する。床下紫外光照射装置320は、輻射部に紫外光を照射する紫外光照射手段の一例である。床下空調300の殺菌機構は、この床下紫外光照射装置320等によって構成される。
一例として、床の下方の空間である床下空間の底部は、図7に示すように、シート状の断熱材310によって覆われている。この断熱材310の上に複数の根太311が設けられる。根太311は、床板305を下方から支持する柱状の部材である。根太311は、床下ダクト部304内に配置される。柱状の根太311は、床下空間および床下ダクト部304を完全に分断するものではない。床下ダクト部304を流れる冷風は、根太311の周りを流れる。根太によって支持された床板305は、フローリング等の表材309によって覆われている。
床下紫外光照射装置320は、根太311等が配置された床下ダクト部304内に設置される。床下紫外光照射装置320は、床板305の下面に紫外線を照射するように設けられる。
一例として、床下空調300は、複数の床下紫外光照射装置320を備える。複数の床下紫外光照射装置320は、それぞれ、床板305の下面のうちの結露水が発生しやすい場所に紫外光を照射するように設置される。床板305の下面のうちの結露水が発生しやすい場所は、例えば、熱交換器302に近い場所および冷気が淀む場所等の低温になりやすい場所である。
床板305の下面が殺菌されることで、床下空間内で細菌、カビ等の微生物が発生することが防止される。本実施の形態の床下空調300であれば、根太311は微生物等によって劣化することが防止される。また、微生物が床吹出口307から対象空間1内に侵入することも防止される。また、例えば、対象空間1を含む住宅が解体された際に、床下空間から周辺環境に微生物が放散することも防止される。
床下紫外光照射装置320は、床吹出口307の近傍の空間に紫外光を照射するように設置されてもよい。これにより、より衛生的な冷風が床吹出口307から吹き出される。また、床板305は、天井輻射パネル105と同様、紫外光を吸収可能に形成されていてもよい。これにより、床板305で反射した紫外光によって根太311等の部材が劣化してしまうことが抑制される。
なお、床下空調300の構成は、上記した例に限定されるものではない。図8は、実施の形態1の床下空調300の変形例を示す図である。図8に示すように、床下空調300は、送風機303を備えていなくてもよい。冷媒が流れる配管308は、床板305を通るように設けられてもよい。輻射部の一例である床板305は、冷風ではなく、配管308を流れる冷媒によって直接的に冷却されてもよい。また、床吸込口306および床吹出口307は、床面に形成されていなくてもよい。対象空間1と床下空間とは、床面によって完全に分断されていてもよい。
図8に示す変形例においては、床板305の下面に断熱材310が設けられる。図8に示す変形例においては、床板305と断熱材310とが一体的になっている。一体的な床板305と断熱材310とは、輻射部の一例である。図8に示す変形例において、根太311は、床板305および断熱材310を支持する。床板305の下面に断熱材310が設けられている場合には、当該断熱材310の下面に結露水が発生しうる。床板305の下面に断熱材310が設けられている場合、床下紫外光照射装置320は、当該断熱材310の下面に紫外光を照射するように設置される。これにより、対象空間1から分断された床下空間内で細菌、カビ等の微生物が繁殖することが防止される。
次に、実施の形態1の空調システムが備える空気調和装置の制御について説明する。図9は、実施の形態1の空気調和装置の制御の例を示す図である。図9を参照して、空気調和装置の一例である天井空調100の制御について説明する。なお、空気調和装置の一例である壁掛空調200および床下空調300も、天井空調100と同様に制御される。壁掛空調200および床下空調300の制御については、詳細な説明を省略する。
図9は、天井空調100の冷房の設定が、OFF、弱冷、強冷、OFF、という順に時間とともに切り替えられる例を示している。図9(a)は、天井輻射パネル105の表面温度の時間変化例を示す。図9(b)は、対象空間1の相対湿度の時間変化例を示す。対象空間1の相対湿度は、換気および人の出入り等の影響を受けて変化する。また、図9(c)は、天井輻射パネル105の表面の水分量の時間変化例を示す。
天井空調100の冷房の設定がOFFの状態で一定時間経過すると、図9(b)に示すように、部屋の温度および湿度が上昇する。これにより、相対湿度が上がる。天井空調100は、相対湿度が一定以上になった時点で、弱冷モードで冷房を開始する。
天井空調100が冷房を開始すると、図9(a)に示すように、天井輻射パネル105の表面温度が低下し始める。天井輻射パネル105の表面温度は、予め設定された温度まで低下する。また、図9(c)に示すように、天井輻射パネル105の表面の水分量が上昇する。天井輻射パネル105の表面温度はやがて露点以下になる。これにより、天井輻射パネル105の表面に結露水が発生する。図9においては、天井輻射パネル105の表面温度が露点以下である時間帯を、「結露期間」と表記している。
天井空調100の冷房の設定が強冷に切り替えられると、天井輻射パネル105の表面における結露がさらに進行する。また、対象空間1の相対湿度が低下する。これにより、天井輻射パネル105の表面温度は露点以上になる。天井輻射パネル105の表面温度が露点以上になることで、結露の発生が解消される。天井空調100は、対象空間1の相対湿度が予め設定された湿度になった時点で、冷房を終了する。天井空調100の冷房の設定がOFFになると、天井輻射パネル105の表面温度が上がり始め、結露水は時間経過とともに蒸発する。
ここで、図9(d)を参照し、天井紫外光照射装置120のオンオフ制御について説明する。図9(d)は、天井紫外光照射装置120が紫外光を照射するタイミングの一例を示すものである。
天井紫外光照射装置120は、天井輻射パネル105の表面温度が露点に到達してから一定時間経過後に、紫外光の照射を開始する。この一定時間を、図9においては、「結露判定待機時間」と表記している。
結露判定待機時間は、天井輻射パネル105の表面における結露の誤検知を防止するために設定される。これにより、紫外光の無駄な照射がより確実に抑制される。また、結露判定待機時間が設定されることで、天井輻射パネル105の表面に一定以上の結露水が発生する。これにより、天井輻射パネル105の表面の汚れが結露水によって洗い流される。天井輻射パネル105の表面の汚れは、紫外光を反射する要因になりえる。また、天井輻射パネル105の表面に一定以上の結露水が生じることで、当該表面はより殺菌されやすい状態になる。
なお、天井紫外光照射装置120は、天井輻射パネル105の表面温度が露点以下に達すると同時に紫外光の照射を開始してもよい。また、天井紫外光照射装置120は、天井輻射パネル105の表面温度が露点以下になる一定時間前に紫外光の照射を開始してもよい。この場合、天井輻射パネル105の表面温度が露点以下になる時点は、後述する各種のパラメータによって予測される。
天井輻射パネル105の表面での結露が発生する前から予め紫外光が当該表面に照射されることで、当該表面はより強力に殺菌される。また、結露の発生開始とともに微生物の繁殖が開始されることが防止される。これにより、結露水とともに排出される微生物が死滅した状態になる。天井輻射パネル105の表面での結露が発生する前から予め紫外光が当該表面に照射された場合、天井空調100からの排水はより衛生的なものとなる。
また、紫外光を照射している天井紫外光照射装置120は、天井輻射パネル105の表面温度が露点に到達してから一定時間経過後に、紫外光の照射を停止する。この一定時間を、図9においては、「乾燥判定照射残置時間」と表記している。
乾燥判定照射残置時間が設定されることで、天井輻射パネル105の表面が乾燥するまで天井輻射パネル105の表面に紫外光が照射され続ける。これにより、結露水を原因とした菌の発生がより確実に抑制される。
なお、紫外光を照射している天井紫外光照射装置120は、天井輻射パネル105の表面温度が露点に達した時点で紫外光の照射を停止してもよい。また、紫外光を照射している天井紫外光照射装置120は、天井輻射パネル105の表面温度が露点以上になる一定時間前に紫外光の照射を停止してもよい。この場合、天井輻射パネル105の表面温度が露点以上になる時点は、後述する各種のパラメータによって予測される。
天井紫外光照射装置120は、天井輻射パネル105の表面温度が露点以下の時間帯に当該天井紫外光照射装置120が紫外光の照射を実行している時間帯が含まれるように制御されればよい。また、天井紫外光照射装置120は、天井輻射パネル105の表面温度が露点以上の時間帯に当該天井紫外光照射装置120が紫外光の照射を停止している時間帯が含まれるように制御されればよい。上記のように制御される天井紫外光照射装置120を備える天井空調100であれば、紫外光の無駄な照射を抑制しつつ衛生性を維持することができる。本実施の形態であれば、天井紫外光照射装置120の光源の寿命をより長くさせることができる。これにより、例えば、天井空調100のメンテンスの頻度がより低減される。
なお、天井紫外光照射装置120の制御は、天井輻射パネル105の表面温度および露点に基づくものでなくてもよい。天井紫外光照射装置120の制御は、例えば、天井輻射パネル105の含水率に基いて行われても良い。天井輻射パネル105の含水率が基準値以上になると、天井輻射パネル105の表面温度が露点以下になった場合と同様、結露水が発生する。天井紫外光照射装置120は、天井輻射パネル105の含水率が基準値以上の時間帯に当該天井紫外光照射装置120が紫外光の照射を実行している時間帯が結露期間に含まれるように制御されてもよい。また、天井紫外光照射装置120は、天井輻射パネル105の含水率が基準値以下の時間帯に当該天井紫外光照射装置120が紫外光の照射を停止している時間帯が含まれるように制御されてもよい。
上記のように制御される天井紫外光照射装置120は、紫外光照射手段の一例である。紫外光照射手段の一例である壁掛空調用光源220および光源ボックス221は、天井紫外光照射装置120と同様に制御される。壁掛空調用光源220の明滅は、壁掛輻射パネル202の表面温度、露点および含水率等によって制御される。また、紫外光照射手段の一例である床下紫外光照射装置320の明滅は、床板305および断熱材310の表面温度、露点および含水率等によって制御される。本実施の形態の壁掛空調200および床下空調300であれば、天井空調100と同様、紫外光の無駄な照射を抑制しつつ衛生性を維持することができる。
図10は、実施の形態1の天井紫外光照射装置120の制御系統を示すブロック図である。壁掛空調用光源220の制御系統および床下紫外光照射装置320の制御系統も、天井紫外光照射装置120の制御系統と同様に構成される。壁掛空調用光源220の制御系統および床下紫外光照射装置320の制御系統については、図示および詳細な説明を省略する。
天井紫外光照射装置120の動作は、制御装置400およびセンサ部410によって制御される。センサ部410は、天井紫外光照射装置120の動作を制御するための各種のパラメータを検知するものである。制御装置400は、センサ部410が検知した各種のパラメータに基づき、天井紫外光照射装置120の動作を電気的に制御する。
より具体的には、制御装置400は、センサ部410が検知したパラメータに基づいて、天井輻射パネル105の表面温度が露点以下であるかどうかを判定する。制御装置400は、判定結果に応じて、天井紫外光照射装置120を制御する。なお、制御装置400は、センサ部410が検知したパラメータに基づいて、天井輻射パネル105の含水率が基準値以上であるかどうかを判定してもよい。本実施の形態における制御装置400およびセンサ部410は、判定手段の一例である。
センサ部410は、例えば、天井輻射パネル105の表面の水分量を検知する電界センサまたは天井輻射パネル105から反射される赤外線を検知する赤外線センサ等によって構成される。また、センサ部410は、例えば、対象空間1の室温および湿度の少なくとも一方を検知してもよい。センサ部410は、天井輻射パネル105に当たる冷風の温度を検知してもよい。センサ部410は、天井輻射パネル105の近傍の空気の湿度を検知してもよい。センサ部410は、天井輻射パネル105表面の温度を実測してもよい。センサ部410は、天井輻射パネル105の含水率を実測してもよい。
このように、センサ部410によって検知されるパラメータは、任意のものでよい。本実施の形態の天井紫外光照射装置120の動作は、上記のように、天井輻射パネル105の露点または含水率等のパラメータに基づいて制御される。この露点および含水率は、実測値であってもよいし、予測値であってもよい。
一例として、センサ部410は、対象空間1の湿度と天井輻射パネル105の表面温度とを検知する。制御装置400は、センサ部410によって検知された対象空間1の湿度と天井輻射パネル105の表面温度とに基づいて、天井輻射パネル105の表面温度が露点以下になっているかどうか判定する。
さらに、センサ部410は、対象空間1内の空気および外気中の粉塵および微生物の量を検知してもよい。センサ部410は、天井輻射パネル105に付着している粉塵および微生物の量を検知してもよい。制御装置400は、センサ部410によって検知された粉塵および微生物の量に応じて、天井紫外光照射装置120を制御してもよい。また、制御装置400は、過去にセンサ部410によって検知された粉塵および微生物の量のデータを記憶し、記憶したデータに基づく制御を行ってもよい。
また、上記の結露判定待機時間および乾燥判定照射残置時間は、センサ部410が検知した各種のパラメータに基づいて変化させられてもよい。結露判定待機時間および乾燥判定照射残置時間は、センサ部410が検知した各種のパラメータに基づいて、適切な時間としてリアルタイムで算出されてもよい。
また、制御装置400は、天井紫外光照射装置120から照射される紫外光の強度の変更、当該紫外光の波長の切り替え等を組み合わせた制御を行ってもよい。また、制御装置400は、天井紫外光照射装置120に、紫外光の照射の開始と停止を連続的に繰り返させてもよい。
天井紫外光照射装置120から照射される紫外光の強度は、天井紫外光照射装置120へ通電する電流が少ないほど小さくなる。天井紫外光照射装置120へ通電する電流が少なくなることで、当該天井紫外光照射装置120の劣化がより防止される。
また、紫外光の殺菌効果は、その波長によって異なる。例えば、250nmから260nmの短波長の紫外光の殺菌効果は、270nmから300nmの長波長の紫外光の殺菌効果よりも高い。一方で、天井紫外光照射装置120の寿命は、短波長の紫外光が照射される場合の方が、長波長の紫外光が照射される場合よりも短くなる。天井紫外光照射装置120は、一定時間だけ短波長の紫外光を照射した後、長波長の紫外光を照射するように制御されてもよい。これにより、紫外光による殺菌効果と天井紫外光照射装置120の寿命とが両立される。
また、図11は、実施の形態1の天井紫外光照射装置120の照射デューティと天井輻射パネル105の表面温度との関係を示す図である。照射デューティとは、一定時間内において天井紫外光照射装置120が紫外光を照射している時間と天井紫外光照射装置120が紫外光の照射を停止している時間との比率を意味する。例えば、一定時間が50秒、天井紫外光照射装置120が紫外光を照射している時間が10秒、天井紫外光照射装置120が紫外光の照射を停止している時間が40秒である場合、照射デューティは「0.2」になる。
本実施の形態においては、天井輻射パネル105の表面温度が露点以下の時間帯に、天井紫外光照射装置120が紫外光の照射を実行している時間帯が含まれる。すなわち、天井輻射パネル105の表面温度が露点より高い場合には、図11に斜線で示すように、照射デューティは1未満に設定される。また、天井輻射パネル105の表面温度が露点以上の時間帯には、天井紫外光照射装置120が紫外光の照射を停止している時間帯が含まれる。すなわち、天井輻射パネル105の表面温度が露点より低い場合には、図11に斜線で示すように、照射デューティは0以上に設定される。
また、図12は、実施の形態1の照射デューティの設定例を示す図である。天井紫外光照射装置120の寿命をより効果的に長くするためには、天井輻射パネル105の表面温度が高温であるほど照射デューティが低いことが望ましい。また、天井輻射パネル105の表面温度が低温であるほど照射デューティが高いことが望ましい。例えば、照射デューティを決めるパラメータが天井輻射パネル105の表面温度だけである場合、照射デューティは、図12に実線および斜線で示すような線形性を有するものとして設定されることが望ましい。
照射デューティを決めるパラメータに、粉塵および微生物の量等の検出値が含まれる場合には、天井輻射パネル105の表面温度が同一の条件であっても、上記の検出値等によって照射デューティは変化する。例えば、1年間、1ヶ月などの予め設定された期間における照射デューティを通算した場合に、この通算値が図11中の斜線、図12中の斜線または実線に示されるような状態になることで、紫外光の無駄な照射が抑制される。
なお、壁掛空調用光源220の照射デューティおよび床下紫外光照射装置320の照射デューティも、天井紫外光照射装置120の照射デューティと同様に設定される。