JP7038568B2 - ボトル - Google Patents

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Description

本発明は、ボトルに関する。
従来から、キャップ(打栓キャップ)が打栓によって口部に装着される合成樹脂製ボトルが知られている。一般的に、口部に打栓によってキャップを装着する場合、口部の内周面とキャップにおける内筒部の外周面との間のシール性を確保しつつ、口部に対するボトル軸回りの相対回転を抑制した状態でキャップを装着することが求められる。例えば、口部に対してボトル軸回りにキャップが回転した場合には、口部の内周面とキャップの内筒部の外周面との間のシール性が損なわれ、例えば内容物の液漏れの可能性がある。
そこで、例えば下記特許文献1には、口部の外周面に、キャップの外筒部に形成された第1係合突起がアンダーカット嵌合される第2係合突起と、キャップの外筒部の内周面に接触する接触突起と、がそれぞれ口部の全周に亘って環状に形成された合成樹脂製ボトルが開示されている。この合成樹脂製ボトルによれば、接触突起とキャップの外筒部の内周面との間の接触によって、口部に対してキャップがボトル軸回りに回転することを抑制している。
特開2016-101976号公報
しかしながら、上記従来の合成樹脂製ボトルでは、口部の外周面に接触突起及び第2係合突起の2つの突起をそれぞれ形成する必要があるので、2つの突起に対する寸法管理が必要となる等、改善の余地があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、従来よりも寸法管理の制約を少なくする等の利点を有すると共に、打栓キャップとの間に適切なシール性を確保しつつ、打栓キャップのボトル軸回りの回転を抑制することができるボトルを提供することである。
(1)本発明に係るボトルは、打栓キャップが装着される口部を有する合成樹脂製の容器本体を備えたボトルであって、前記口部は、前記容器本体の肩部の上端部に連設された基端筒部と、前記基端筒部よりもボトル軸方向の上方に配置された係合筒部と、前記係合筒部よりも前記ボトル軸方向の上方に配置されると共に、前記打栓キャップの内筒部の外周面に対して、密に接触可能とされたシール面が内周面に形成されたシール筒部と、を備え、前記係合筒部の外周面に、径方向の外側に向かって突出すると共に前記打栓キャップの外筒部が下方からアンダーカット嵌合可能とされた係合突起が形成され前記シール筒部は前記口部全体の上端部を構成することで、該シール筒部の上端開口縁が前記口部の上端開口縁として機能し、前記係合突起は、前記シール面よりも前記ボトル軸方向の下方に配置されると共に、前記口部全体における1つの係合突起として機能し、前記シール筒部のうち前記シール面が形成された部分の肉厚は、前記ボトル軸方向に沿って一定で、且つ1.0mm~1.5mmの範囲内とされ、前記係合突起は、前記ボトル軸方向の上方から下方に向かうにしたがって径方向の外側に向けて延びるように形成された傾斜面と、前記傾斜面から前記ボトル軸方向の下方に向けて前記ボトル軸方向に沿って延びると共に、前記打栓キャップの外筒部の内周面に対して前記口部の径方向の内側から接触する接触面と、前記接触面から前記ボトル軸方向の下方に向かうにしたがって径方向の内側に向けて延びるように形成された係合面と、を備え、前記ボトル軸方向に沿った前記接触面の長さは、1.2mm~1.6mmの範囲内とされている。
本発明に係るボトルによれば、打栓キャップを打栓によって容器本体の口部に装着したときに、打栓キャップの外筒部を係合突起に対して下方からアンダーカット嵌合させることができる。これにより、上方への抜け止めを適切に行いながら、打栓キャップを容器本体の口部に装着させることができる。これと同時に、打栓キャップの内筒部の外周面をシール面に対して密に接触させることができるので、シール筒部の内側に内筒部を密に嵌合させた状態で、打栓キャップを容器本体の口部に装着させることができる。
特に、係合突起はボトル軸方向に沿って1.2mm~1.6mmの範囲内の長さで延びた接触面を有しているので、打栓キャップの外筒部の内周面に対して広範囲に亘って接触面を接触させることができる。従って、係合突起の接触面と外筒部の内周面との接触面積を大きく確保することができ、係合突起と外筒部との密着性を高めた状態で容器本体の口部に打栓キャップを装着することが可能となる。これにより、打栓キャップに回転力を加えたときに打栓キャップがボトル軸回りに回転し始めるキャップ回転トルクを向上させることできる。従って、容器本体の口部に対してボトル軸回りに打栓キャップが回転してしまうことを抑制した状態で、打栓キャップを装着することができる。
さらに、接触面を有する係合突起によって、容器本体の口部に対してボトル軸回りに打栓キャップが回転してしまうことを抑制できるので、従来のように容器本体の口部に2つの突起を形成する必要がなく、係合突起を形成するだけで打栓キャップの回転を抑制することができる。従って、例えば係合突起の寸法管理だけで済み、従来よりも寸法管理の制約を少なくする等の利点を有する。しかも、1つの係合突起の形成で済むうえ、係合突起の形状自体を複雑な形状にする必要がないので、例えば押出しブロー成形でボトルを形成する際に、良好な賦型性を具備させることができる。
さらに、シール筒部の肉厚を1.0mm~1.5mmの範囲内としているので、例えば押出しブロー成形時に合成樹脂の収縮に起因するひけが生じることを防止することができる。そのため、シール面にひけによって生じる凹みが形成されてしまうことを防止することができ、シール面と打栓キャップの内筒部の外周面とを密に接触させて、両者の間に適切なシール性を確保することができる。それに加え、シール面と内筒部の外周面との密着性を高めることができるので、このことによっても上記キャップ回転トルクを向上させることできる。従って、容器本体の口部に対してボトル軸回りに打栓キャップが回転してしまうことをさらに効果的に抑制することができる。
上述のように、従来よりも寸法管理の制約を少なくする等の利点を有すると共に、打栓キャップとの間に適切なシール性を確保しつつ、打栓キャップのボトル軸回りの回転を抑制することができる。特に係合突起をシール面よりも下方に配置して、両者をボトル軸方向に離間して配置しているので、上述したそれぞれの機能を適切に発揮させることができる。
なお、ボトル軸方向に沿った接触面の長さが1.2mmよりも短い場合には、係合突起の接触面と外筒部の内周面との接触面積が小さくなってしまい、係合突起と外筒部との密着性が弱くなる。その反対に、ボトル軸方向に沿った接触面の長さが1.5mmよりも長い場合には、係合突起の接触面と外筒部の内周面との接触面積が大きくなり過ぎてしまい、打栓キャップを打栓することが困難になってしまう。従って、ボトル軸方向に沿った接触面の長さを、1.2mm~1.6mmの範囲内に規定している。
さらにシール筒部の肉厚が1.0mmよりも薄い場合(薄肉の場合)には、シール筒部の剛性が低下してしまう。その反対に、シール筒部の肉厚が1.5mmよりも厚い場合(厚肉の場合)には、先に述べたように押出しブロー成形時に生じるひけに起因してシール面に凹部が形成され易い。従って、シール筒部の肉厚を、1.0mm~1.5mmの範囲内に規定している。
(2)前記ボトル軸方向に沿った前記シール面の長さは、3.0mm~5.0mmの範囲内とされても良い。
この場合には、ボトル軸方向に沿って3.0mm~5.0mmの範囲内に亘って、シール面と打栓キャップの内筒部の外周面とを密に接触させることができるので、両者の接触面積を大きく確保することができ、シール面と内筒部の外周面との密着性をより効果的に高めることができる。従って、さらなるシール性の確保を行うことができると共に、容器本体の口部に対してボトル軸回りに打栓キャップが回転してしまうことをより一層効果的に抑制することができる。
なお、ボトル軸方向に沿ったシール面の長さが3.0mmよりも短い場合には、上述した作用効果を有効に奏功させ難くなる。その反対に、ボトル軸方向に沿ったシール面の長さが5.0mmよりも長い場合には、シール面と内筒部の外周面との接触面積が大きくなり過ぎてしまい、打栓キャップを打栓することが困難になってしまう。従って、ボトル軸方向に沿ったシール面の長さを、3.0mm~5.0mmの範囲内に規定している。
本発明に係るボトルによれば、従来よりも寸法管理の制約を少なくする等の利点を有すると共に、打栓キャップとの間に適切なシール性を確保しつつ、打栓キャップのボトル軸回りの回転を抑制することができる。
本発明に係るボトルの実施形態を示す外観側面図である。 図1に示すA部分を拡大した縦断面図である。
以下、本発明に係るボトルの実施形態について図面を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態の押出しブローボトル(ボトル)1は合成樹脂製のボトルであって、口部2、肩部3、胴部4及び底部5を有する有底筒状の容器本体10を備えている。
なお、押出しブローボトル1は、パリソンを利用した押出しブロー成形によって形成される。
合成樹脂としては、例えばポリプロピレン(PP)、ポリエチレンやポリエチレンテレフタレート(PET)等が挙げられる。ただし、本実施形態の押出しブローボトル1は、1種類の合成樹脂により形成される場合に限定されるものではなく、異種の合成樹脂を積層することで形成されても構わない。
例えば、主材樹脂及びバリア性樹脂の2種類の合成樹脂を積層することで押出しブローボトル1を形成しても構わない。この場合、主材樹脂としては、例えば上述したPP等の樹脂が挙げられる。また、バリア性樹脂は、例えばガス(酸素や二酸化炭素等)や、湿気等の水分や、紫外線等の光や、香り等の匂い成分等が主材樹脂を透過することを規制するバリア性を有する樹脂であり、バリアする対象物に応じて適宜選択される樹脂とされる。例えば、ガスに対するバリア性を発揮させる場合には、ナイロン系樹脂やエチレンビニルアルコール共重合体樹脂等が挙げられ、水分に対するバリア性を発揮させる場合には、環状ポリオレフィン系樹脂等が挙げられる。
口部2、肩部3、胴部4及び底部5は、それぞれの中心軸線を共通軸上に位置させた状態で、この順に連設されている。以下、この共通軸をボトル軸Oといい、ボトル軸O方向に沿って口部2側を上方、その反対側を下方という。また、ボトル軸O方向から見た平面視で、ボトル軸Oに交差する方向を径方向といい、ボトル軸O回りに周回する方向を周方向という。
口部2、肩部3、胴部4及び底部5は、それぞれ径方向に沿う横断面視形状が円形状とされている。ただし口部2、肩部3、胴部4及び底部5の形状は、この場合に限定されるものではなく、例えば横断面視で楕円状或いは多角形状に形成されていても構わない。
肩部3と胴部4との接続部分、及び胴部4と底部5との接続部分には、それぞれ径方向内側に向けて凹んだ凹溝11が全周に亘って連続して形成されている。ただし、凹溝11は、連続する環状である必要がなく、例えば周方向に間隔をあけて複数形成し、各凹溝11を周方向に延びた周溝状に形成しても良い。
さらに凹溝11の数は、2つに限定されるものではなく、1つだけ形成しても構わないし、ボトル軸O方向に間隔をあけて3つ以上形成しても構わない。さらには、凹溝11は必須なものではなく、具備しなくても構わない。
胴部4には、減圧吸収用のパネル面12が周方向に間隔をあけて複数形成されている。さらに、胴部4において周方向で隣り合うパネル面12同士の間に位置する部分は、ボトル軸O方向に沿って延びる柱部13とされている。つまり、胴部4には、パネル面12と柱部13とが胴部4のほぼ全長に亘って周方向に交互に配設されている。
パネル面12は、ボトル軸O方向を長手方向とする矩形状に形成され、その中央部分には径方向内側に向けて凹んだ凹部14が形成されている。図示の例では、凹部14はボトル軸O方向に沿って延びるように形成されている。ただし、凹部14は必須なものではなく具備しなくても構わない。さらに、凹部14に代えて例えば径方向外側に膨らんだ凸部を形成しても構わない。
図1及び図2に示すように、口部2は、肩部3の上端部から上方に向かって突出する円筒状に形成され、打栓キャップ20が装着可能とされている。なお、口部2は、その全長に亘って内径がほぼ同径とされた円筒状に形成されている。
なお、各図面では、打栓キャップ20の図示を簡略化している。
口部2は、肩部3の上端部に連設された基端筒部30と、基端筒部30の上方に配設されると共に、外周面に第1係合突起(係合突起)31が形成された係合筒部32と、係合筒部32の上方に配置されると共に、内周面にシール面33が形成されたシール筒部34と、を主に備えている。従って、基端筒部30が口部2の下端部側に配置されると共にシール筒部34が口部2の上端部側に配置されている。
なお、打栓キャップ20は、容器本体10の口部2に対して上方から所定の打栓力(押圧力)で押圧される、いわゆる打栓によって口部2に装着される。打栓キャップ20は、図2に示すように、少なくとも口部2の内側に密に嵌合される内筒部21と、口部2を径方向外側から囲む外筒部22と、を備えている。
外筒部22には、径方向内側に向けて突出すると共に外筒部22の全周に亘って延び、且つ口部2側の第1係合突起31に対して下方からアンダーカット嵌合される第2係合突起23が形成されている。
打栓キャップ20は、第1係合突起31に対する第2係合突起23のアンダーカット嵌合によって、上方に抜け止めされた状態で口部2に装着可能とされている。
図1に示すように基端筒部30には、径方向外側に向かって突出すると共に、周方向に延びるネックリング35が形成されている。図示の例では、ネックリング35は周方向に延びる平面視円弧状に形成されると共に、周方向に等間隔をあけて並ぶように形成されている。ただし、この場合に限定されるものではなく、例えば周方向の全周に亘って延びるようにネックリング35を環状に形成しても構わない。
なお、基端筒部30の内周面には、ネックリング35の形成に伴って径方向外側に向かって凹む凹部が形成されている。凹部は、ネックリング35に対応して形成されている。すなわち凹部は、周方向に延びる平面視円弧状に形成されると共に、周方向に等間隔をあけて並ぶように形成されている。
そのため、例えばネックリング35を利用して打栓キャップ20を打栓したとしても、ネックリング35及び凹部が周方向に間欠的に配置されているので、ネックリング35がボトル軸O方向に例えば潰れる等といった不都合が生じ難い。つまり、基端筒部30のうち、周方向に隣り合うネックリング35及び凹部同士の間に位置する部分を、ボトル軸O方向に剛性を有する柱部として機能させることができ、主に柱部を利用して打栓時にネックリング35が潰れるように変形することを効果的に防止することができる。
図2に示すように、第1係合突起31は、シール面33よりも下方に配置され、係合筒部32の外周面から径方向外側に向かって突出すると共に打栓キャップ20の外筒部22が下方からアンダーカット嵌合可能とされる環状に形成されている。
なお、第1係合突起31の径方向外側へ向けた突出量は、ネックリング35の径方向外側へ向けた突出量よりも小さい。
第1係合突起31は、上方から下方に向かうにしたがって径方向外側に向けて延びるように形成され、斜め上方を向いた断面テーパ状の傾斜面36と、傾斜面36の下端部から下方に向けてボトル軸O方向に沿って延びた接触面37と、接触面37の下端部から下方に向かうにしたがって径方向内側に向けて延びるように形成され、斜め下方を向いた断面テーパ状の係合面38と、を備えている。
上述のように第1係合突起31が形成されているので、容器本体10の口部2に対して打栓キャップ20を上方から押圧(打栓)すると、外筒部22の第2係合突起23が傾斜面36上を摺動しながら拡径し、第1係合突起31を上方から下方に向けて乗り越えた後、係合面38に対して下方から係合する。
これにより、打栓キャップ20は、第1係合突起31に対して第2係合突起23がアンダーカット嵌合された状態で口部2に装着される。
打栓キャップ20の装着時、第1係合突起31の接触面37は、外筒部22の内周面に対して径方向内側から例えば密に接触可能とされている。接触面37は、ボトル軸O方向に沿った長さL1が1.2mm~1.6mmの範囲内に設定されている。従って、接触面37と外筒部22の内周面とを、広範囲に亘って接触させることが可能とされている。
シール筒部34は、上述した係合筒部32の上方に配置され、口部2全体の上端部を構成する。従って、シール筒部34の上端開口縁は、口部2の上端開口縁として機能する。シール筒部34は、その肉厚Tが1.0mm~1.5mmの範囲内に形成されている。
シール筒部34の内周面のうち上端部側に位置する部分は、上方に向かうにしたがって径方向外側に向けて延びた断面テーパ状の傾斜面39とされている。シール筒部34のうち傾斜面39を除く部分は、シール筒部34の内周面の全周に亘って形成され、打栓キャップ20の内筒部21の外周面に対して密に接触可能とされた上記シール面33とされている。
シール面33は、ボトル軸O方向に沿った長さL2が3.0mm~5.0mmの範囲内に設定され、接触面37の長さL1よりも長く形成されている。なお、シール面33は、押出しブロー成形時、エアブロー装置におけるブローノズルの外周面が密着することで形成される。
(ボトルの作用)
上述のように構成された押出しブローボトル1によれば、打栓キャップ20を打栓によって容器本体10の口部2に装着したときに、係合筒部32の第1係合突起31に対して打栓キャップ20における外筒部22の第2係合突起23を下方からアンダーカット嵌合させることができる。これにより、上方への抜け止めを適切に行いながら、打栓キャップ20を容器本体10の口部2に装着させることができる。
さらにこれと同時に、打栓キャップ20の内筒部21の外周面をシール面33に対して密に接触させることができる。これにより、シール筒部34の内側に内筒部21を密に嵌合させた状態で、打栓キャップ20を容器本体10の口部2に装着させることができる。
特に、係合突起はボトル軸O方向に沿って1.2mm~1.6mmの範囲内の長さで延びた接触面37を有しているので、打栓キャップ20の外筒部22の内周面に対して広範囲に亘って接触面37を接触させることができる。従って、第1係合突起31の接触面37と外筒部22の内周面との接触面積を大きく確保することができ、第1係合突起31と外筒部22との密着性を高めた状態で、容器本体10の口部2に打栓キャップ20を装着することが可能となる。
これにより、打栓キャップ20に回転力を加えたときに打栓キャップ20がボトル軸O回りに回転し始めるキャップ回転トルクを向上させることできる。従って、容器本体10の口部2に対してボトル軸O回りに打栓キャップ20が回転してしまうことを抑制した状態で、打栓キャップ20を装着することができる。
さらに、接触面37を有する第1係合突起31によって、容器本体10の口部2に対してボトル軸O回りに打栓キャップ20が回転してしまうことを抑制できるので、従来のように容器本体10の口部2に2つの突起を形成する必要がなく、1つの係合突起、すなわち第1係合突起31を形成するだけで打栓キャップ20の回転を抑制することができる。従って、例えば第1係合突起31の寸法管理だけで済み、従来よりも寸法管理の制約を少なくする等の利点を有することができる。
しかも、第1係合突起31の形成で済むうえ、第1係合突起31の形状自体を複雑な形状にする必要がないので、押出しブロー成形で押出しブローボトル1を形成する際に、良好な賦型性を具備させることができる。
またシール筒部34の肉厚を、1.0mm~1.5mmの範囲内としているので、押出しブロー成形時に合成樹脂の収縮に起因するひけが生じることを防止することができる。そのため、シール面33にひけによって生じる凹みが形成されてしまうことを防止することができ、シール面33と打栓キャップ20の内筒部21の外周面とを密に接触させて、両者の間に適切なシール性を確保することができる。
それに加え、シール面33と内筒部21の外周面との密着性を高めることができるので、このことによっても上記キャップ回転トルクを向上させることできる。従って、容器本体10の口部2に対してボトル軸O回りに打栓キャップ20が回転してしまうことをさらに効果的に抑制することができる。
従って、打栓キャップ20との間に適切なシール性を確保しつつ、打栓キャップ20のボトル軸O回りの回転を抑制することができる。特に第1係合突起31をシール面33よりも下方に配置することで、両者をボトル軸O方向に離間して配置しているので、上述したそれぞれの機能を適切に発揮させることができる。
以上説明したように、本実施形態の押出しブローボトル1によれば、従来よりも寸法管理の制約を少なくする等の利点を有することができると共に、打栓キャップ20との間に適切なシール性を確保しつつ、打栓キャップ20のボトル軸O回りの回転を抑制することができる。従って、打栓キャップ20との間のシール性を確実に確保することができ、例えば内容物の液漏れを効果的に抑制し易いボトルとすることができる。
なお、ボトル軸O方向に沿った接触面37の長さL1が1.2mmよりも短い場合には、第1係合突起31の接触面37と外筒部22の内周面との接触面積が小さくなってしまい、第1係合突起31と外筒部22との密着性が弱くなる。その反対に、ボトル軸O方向に沿った接触面37のL1の長さが1.5mmよりも長い場合には、第1係合突起31の接触面37と外筒部22の内周面との接触面積が大きくなり過ぎてしまい、打栓キャップ20を打栓することが困難になってしまう。
従って、ボトル軸O方向に沿った接触面37の長さL1を、1.2mm~1.6mmの範囲内に規定している。
さらにシール筒部34の肉厚Tが1.0mmよりも薄い場合(薄肉の場合)には、シール筒部34の剛性が低下してしまう。その反対に、シール筒部34の肉厚Tが1.5mmよりも厚い場合(厚肉の場合)には、先に述べたように押出しブロー成形時に生じるひけに起因してシール面33に凹部が形成され易い。
従って、シール筒部34の肉厚Tを1.0mm~1.5mmの範囲内に規定している。
さらに本実施形態では、ボトル軸O方向に沿ったシール面33の長さL2を3.0mm~5.0mmの範囲内としているので、この範囲内に亘ってシール面33と打栓キャップ20の内筒部21の外周面とを密に接触させることができる。そのため、両者の接触面積を大きく確保することができ、シール面33と内筒部21の外周面との密着性をより効果的に高めることができる。従って、さらなるシール性の確保を行うことができると共に、容器本体10の口部2に対してボトル軸O回りに打栓キャップ20が回転してしまうことをより一層効果的に抑制することができる。
なお、ボトル軸O方向に沿ったシール面33の長さL2が3.0mmよりも短い場合には、上述した作用効果を有効に奏功させ難くなる。その反対に、ボトル軸O方向に沿ったシール面33の長さL2が5.0mmよりも長い場合には、シール面33と内筒部21の外周面との接触面積が大きくなり過ぎてしまい、打栓キャップ20を打栓することが困難になってしまう。
従って、ボトル軸O方向に沿ったシール面33の長さL2を3.0mm~5.0mmの範囲内に規定している。
次いで、本実施形態の押出しブローボトル1の性能を確認するために、上述したキャップ回転トルクを測定したところ、170N・cmであった。
なお、キャップ回転トルクは、先に述べたように打栓キャップ20の回転力を加えたときに、打栓キャップ20がボトル軸O回りに回転しはじめるときのトルクであり、容器本体10の口部2と打栓キャップ20との嵌合力(密着力)を示す。一般的に、内容物を熱充填するボトルに必要とされるキャップ回転トルクの基準値としては、150N・cm以上とされている。
本実施形態の押出しブローボトル1によれば、キャップ回転トルクが170N・cmであり、基準値を大きく上回っている。従って、熱充填、特に高温充填にも対応可能な押出しブローボトル1として利用することができる。
さらに、キャップ回転トルクが150N・cm以上の場合には、一般的に手動で打栓キャップ20を回転させることが難しく、打栓キャップ20を回すことが困難という感覚を使用者に想起させることができる。
さらに、本実施形態における押出しブローボトル1の性能に対する比較例として、例えば以下の第1ボトル及び第2ボトルにおけるキャップ回転トルクを測定した。
第1ボトルとしては、シール面33と第1係合突起31とがボトル軸O方向に重なるように配置された口部を有する押出しブローボトルとした。第1係合突起31自体の肉厚は2.7mmとし、第1係合突起31における接触面37のボトル軸O方向に沿った長さは2.1mmとした。
このように口部を形成した第1ボトルのキャップ回転トルクを測定したところ、120N・cmであり、本実施形態の押出しブローボトル1よりも低い数値であることを確認できた。
第1ボトルでは、接触面37のボトル軸O方向に沿った長さが、本実施形態の押出しブローボトル1の接触面37の長さL1よりも長く、キャップ回転トルクの向上に寄与することが考えられる。しかしながら、シール面33と第1係合突起31とがボトル軸O方向に重なっているうえ、第1係合突起31自体の肉厚が2.7mmと厚肉であるために、押出しブロー成形時にひけが生じ、シール面33に凹部が形成された。そのため、シール面33と打栓キャップ20の内筒部21の外周面との間の密着力が低下し、キャップ回転トルクが本実施形態の押出しブローボトル1よりも低い数値になったものと考えられる。
第2ボトルとしては、シール面33よりも第1係合突起31を下方に配置したうえで、シール筒部34の肉厚を1.3mm、第1係合突起31における接触面37のボトル軸O方向に沿った長さを0.9mmとした口部を有する押出しブローボトルとした。
このように口部2を形成した第2ボトルのキャップ回転トルクを測定したところ、15~23N・cmであり、本実施形態の押出しブローボトル1よりも低い数値であることを確認できた。
第2ボトルでは、シール筒部34の肉厚を、本実施形態の押出しブローボトル1のシール筒部34の肉厚Tの範囲内としたが、第1係合突起31における接触面37のボトル軸O方向に沿った長さを、本実施形態の押出しブローボトル1の接触面37の長さL1よりも短く形成した。そのため、第1係合突起31の接触面37と打栓キャップ20における外筒部22の内周面との間の密着力が低下し、キャップ回転トルクが本実施形態の押出しブローボトル1よりも低い数値になったものと考えられる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。実施形態は、その他様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。実施形態やその変形例には、例えば当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、均等の範囲のものなどが含まれる。
例えば、上記実施形態では、第1係合突起31が傾斜面36を有するように形成したが、この場合に限定されるものではなく、例えば傾斜面36に代えて、ボトル軸Oに対してほぼ垂直に形成され、上方を向いた平坦面を有する第1係合突起としても構わない。
ただし、傾斜面36を有する第1係合突起31とした場合には、打栓キャップ20を打栓し易くなるので、より好ましい。
さらに、上記実施形態において、第1係合突起31の係合面38をボトル軸Oに対してほぼ垂直に形成し、下方を向くように形成しても構わない。
O…ボトル軸
T…シール筒部の肉厚
L1…ボトル軸方向に沿った接触面の長さ
L2…ボトル軸方向に沿ったシール面の長さ
1…押出しブローボトル(ボトル)
2…口部
10…容器本体
20…打栓キャップ
21…打栓キャップの内筒部
22…打栓キャップの外筒部
31…第1係合突起(係合突起)
32…係合筒部
33…シール面
34…シール筒部
37…接触面

Claims (2)

  1. 打栓キャップが装着される口部を有する合成樹脂製の容器本体を備えたボトルであって、
    前記口部は、
    前記容器本体の肩部の上端部に連設された基端筒部と、
    前記基端筒部よりもボトル軸方向の上方に配置された係合筒部と、
    前記係合筒部よりも前記ボトル軸方向の上方に配置されると共に、前記打栓キャップの内筒部の外周面に対して、密に接触可能とされたシール面が内周面に形成されたシール筒部と、を備え、
    前記係合筒部の外周面に、径方向の外側に向かって突出すると共に前記打栓キャップの外筒部が下方からアンダーカット嵌合可能とされた係合突起が形成され
    前記シール筒部は前記口部全体の上端部を構成することで、該シール筒部の上端開口縁が前記口部の上端開口縁として機能し、
    前記係合突起は、前記シール面よりも前記ボトル軸方向の下方に配置されると共に、前記口部全体における1つの係合突起として機能し、
    前記シール筒部のうち前記シール面が形成された部分の肉厚は、前記ボトル軸方向に沿って一定で、且つ1.0mm~1.5mmの範囲内とされ、
    前記係合突起は、
    前記ボトル軸方向の上方から下方に向かうにしたがって径方向の外側に向けて延びるように形成された傾斜面と、
    前記傾斜面から前記ボトル軸方向の下方に向けて前記ボトル軸方向に沿って延びると共に、前記打栓キャップの外筒部の内周面に対して前記口部の径方向の内側から接触する接触面と、
    前記接触面から前記ボトル軸方向の下方に向かうにしたがって径方向の内側に向けて延びるように形成された係合面と、を備え、
    前記ボトル軸方向に沿った前記接触面の長さは、1.2mm~1.6mmの範囲内とされている、ボトル。
  2. 請求項1に記載のボトルにおいて、
    前記ボトル軸方向に沿った前記シール面の長さは、3.0mm~5.0mmの範囲内とされている、ボトル。
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