JP7038568B2 - ボトル - Google Patents
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Description
さらにシール筒部の肉厚が1.0mmよりも薄い場合(薄肉の場合)には、シール筒部の剛性が低下してしまう。その反対に、シール筒部の肉厚が1.5mmよりも厚い場合(厚肉の場合)には、先に述べたように押出しブロー成形時に生じるひけに起因してシール面に凹部が形成され易い。従って、シール筒部の肉厚を、1.0mm~1.5mmの範囲内に規定している。
なお、ボトル軸方向に沿ったシール面の長さが3.0mmよりも短い場合には、上述した作用効果を有効に奏功させ難くなる。その反対に、ボトル軸方向に沿ったシール面の長さが5.0mmよりも長い場合には、シール面と内筒部の外周面との接触面積が大きくなり過ぎてしまい、打栓キャップを打栓することが困難になってしまう。従って、ボトル軸方向に沿ったシール面の長さを、3.0mm~5.0mmの範囲内に規定している。
図1に示すように、本実施形態の押出しブローボトル(ボトル)1は合成樹脂製のボトルであって、口部2、肩部3、胴部4及び底部5を有する有底筒状の容器本体10を備えている。
なお、押出しブローボトル1は、パリソンを利用した押出しブロー成形によって形成される。
例えば、主材樹脂及びバリア性樹脂の2種類の合成樹脂を積層することで押出しブローボトル1を形成しても構わない。この場合、主材樹脂としては、例えば上述したPP等の樹脂が挙げられる。また、バリア性樹脂は、例えばガス(酸素や二酸化炭素等)や、湿気等の水分や、紫外線等の光や、香り等の匂い成分等が主材樹脂を透過することを規制するバリア性を有する樹脂であり、バリアする対象物に応じて適宜選択される樹脂とされる。例えば、ガスに対するバリア性を発揮させる場合には、ナイロン系樹脂やエチレンビニルアルコール共重合体樹脂等が挙げられ、水分に対するバリア性を発揮させる場合には、環状ポリオレフィン系樹脂等が挙げられる。
さらに凹溝11の数は、2つに限定されるものではなく、1つだけ形成しても構わないし、ボトル軸O方向に間隔をあけて3つ以上形成しても構わない。さらには、凹溝11は必須なものではなく、具備しなくても構わない。
なお、各図面では、打栓キャップ20の図示を簡略化している。
外筒部22には、径方向内側に向けて突出すると共に外筒部22の全周に亘って延び、且つ口部2側の第1係合突起31に対して下方からアンダーカット嵌合される第2係合突起23が形成されている。
打栓キャップ20は、第1係合突起31に対する第2係合突起23のアンダーカット嵌合によって、上方に抜け止めされた状態で口部2に装着可能とされている。
そのため、例えばネックリング35を利用して打栓キャップ20を打栓したとしても、ネックリング35及び凹部が周方向に間欠的に配置されているので、ネックリング35がボトル軸O方向に例えば潰れる等といった不都合が生じ難い。つまり、基端筒部30のうち、周方向に隣り合うネックリング35及び凹部同士の間に位置する部分を、ボトル軸O方向に剛性を有する柱部として機能させることができ、主に柱部を利用して打栓時にネックリング35が潰れるように変形することを効果的に防止することができる。
なお、第1係合突起31の径方向外側へ向けた突出量は、ネックリング35の径方向外側へ向けた突出量よりも小さい。
これにより、打栓キャップ20は、第1係合突起31に対して第2係合突起23がアンダーカット嵌合された状態で口部2に装着される。
シール面33は、ボトル軸O方向に沿った長さL2が3.0mm~5.0mmの範囲内に設定され、接触面37の長さL1よりも長く形成されている。なお、シール面33は、押出しブロー成形時、エアブロー装置におけるブローノズルの外周面が密着することで形成される。
上述のように構成された押出しブローボトル1によれば、打栓キャップ20を打栓によって容器本体10の口部2に装着したときに、係合筒部32の第1係合突起31に対して打栓キャップ20における外筒部22の第2係合突起23を下方からアンダーカット嵌合させることができる。これにより、上方への抜け止めを適切に行いながら、打栓キャップ20を容器本体10の口部2に装着させることができる。
さらにこれと同時に、打栓キャップ20の内筒部21の外周面をシール面33に対して密に接触させることができる。これにより、シール筒部34の内側に内筒部21を密に嵌合させた状態で、打栓キャップ20を容器本体10の口部2に装着させることができる。
しかも、第1係合突起31の形成で済むうえ、第1係合突起31の形状自体を複雑な形状にする必要がないので、押出しブロー成形で押出しブローボトル1を形成する際に、良好な賦型性を具備させることができる。
それに加え、シール面33と内筒部21の外周面との密着性を高めることができるので、このことによっても上記キャップ回転トルクを向上させることできる。従って、容器本体10の口部2に対してボトル軸O回りに打栓キャップ20が回転してしまうことをさらに効果的に抑制することができる。
従って、ボトル軸O方向に沿った接触面37の長さL1を、1.2mm~1.6mmの範囲内に規定している。
従って、シール筒部34の肉厚Tを1.0mm~1.5mmの範囲内に規定している。
従って、ボトル軸O方向に沿ったシール面33の長さL2を3.0mm~5.0mmの範囲内に規定している。
なお、キャップ回転トルクは、先に述べたように打栓キャップ20の回転力を加えたときに、打栓キャップ20がボトル軸O回りに回転しはじめるときのトルクであり、容器本体10の口部2と打栓キャップ20との嵌合力(密着力)を示す。一般的に、内容物を熱充填するボトルに必要とされるキャップ回転トルクの基準値としては、150N・cm以上とされている。
本実施形態の押出しブローボトル1によれば、キャップ回転トルクが170N・cmであり、基準値を大きく上回っている。従って、熱充填、特に高温充填にも対応可能な押出しブローボトル1として利用することができる。
さらに、キャップ回転トルクが150N・cm以上の場合には、一般的に手動で打栓キャップ20を回転させることが難しく、打栓キャップ20を回すことが困難という感覚を使用者に想起させることができる。
このように口部を形成した第1ボトルのキャップ回転トルクを測定したところ、120N・cmであり、本実施形態の押出しブローボトル1よりも低い数値であることを確認できた。
このように口部2を形成した第2ボトルのキャップ回転トルクを測定したところ、15~23N・cmであり、本実施形態の押出しブローボトル1よりも低い数値であることを確認できた。
ただし、傾斜面36を有する第1係合突起31とした場合には、打栓キャップ20を打栓し易くなるので、より好ましい。
さらに、上記実施形態において、第1係合突起31の係合面38をボトル軸Oに対してほぼ垂直に形成し、下方を向くように形成しても構わない。
T…シール筒部の肉厚
L1…ボトル軸方向に沿った接触面の長さ
L2…ボトル軸方向に沿ったシール面の長さ
1…押出しブローボトル(ボトル)
2…口部
10…容器本体
20…打栓キャップ
21…打栓キャップの内筒部
22…打栓キャップの外筒部
31…第1係合突起(係合突起)
32…係合筒部
33…シール面
34…シール筒部
37…接触面
Claims (2)
- 打栓キャップが装着される口部を有する合成樹脂製の容器本体を備えたボトルであって、
前記口部は、
前記容器本体の肩部の上端部に連設された基端筒部と、
前記基端筒部よりもボトル軸方向の上方に配置された係合筒部と、
前記係合筒部よりも前記ボトル軸方向の上方に配置されると共に、前記打栓キャップの内筒部の外周面に対して、密に接触可能とされたシール面が内周面に形成されたシール筒部と、を備え、
前記係合筒部の外周面には、径方向の外側に向かって突出すると共に前記打栓キャップの外筒部が下方からアンダーカット嵌合可能とされた係合突起が形成され、
前記シール筒部は、前記口部全体の上端部を構成することで、該シール筒部の上端開口縁が前記口部の上端開口縁として機能し、
前記係合突起は、前記シール面よりも前記ボトル軸方向の下方に配置されると共に、前記口部全体における1つの係合突起として機能し、
前記シール筒部のうち前記シール面が形成された部分の肉厚は、前記ボトル軸方向に沿って一定で、且つ1.0mm~1.5mmの範囲内とされ、
前記係合突起は、
前記ボトル軸方向の上方から下方に向かうにしたがって径方向の外側に向けて延びるように形成された傾斜面と、
前記傾斜面から前記ボトル軸方向の下方に向けて前記ボトル軸方向に沿って延びると共に、前記打栓キャップの外筒部の内周面に対して前記口部の径方向の内側から接触する接触面と、
前記接触面から前記ボトル軸方向の下方に向かうにしたがって径方向の内側に向けて延びるように形成された係合面と、を備え、
前記ボトル軸方向に沿った前記接触面の長さは、1.2mm~1.6mmの範囲内とされている、ボトル。 - 請求項1に記載のボトルにおいて、
前記ボトル軸方向に沿った前記シール面の長さは、3.0mm~5.0mmの範囲内とされている、ボトル。
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- 2018-02-28 JP JP2018034664A patent/JP7038568B2/ja active Active
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