JP2004149185A - 容器の中栓 - Google Patents

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Abstract

【課題】容器の口部に対するシール性が良好な中栓を提供する。
【解決手段】本発明は、容器口部210を開封する封止部材120を有する栓本体110と、栓本体110に一体に連結された内筒130と、栓本体110に一体に連結され該内筒130との二重配置にて環状溝150を形成する外筒140とを備え、外筒140の内壁141にアンダーカットによる抜け止めを行う凹部141aを設け、環状溝150に容器口部210を挿入して凹部141aに口部210の係合爪211を係止させて打栓する容器の中栓100である。中栓100は、外筒140の内壁141bに、内筒130の外壁131とともに容器口部210を挟持して口部210の内壁212と内筒130の外壁131との間の締め代を確保する押え部141bを備える。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、容器の口部に打栓する中栓に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の容器の中栓10は、図9(a)の部分断面図に示す如く、栓本体11と一体に容器20の口部21を開封する封止部材12を有し、この栓本体11に一体に連結された内筒13と、この内筒13と同様に栓本体11に一体に連結された外筒14とを備え、内筒13および外筒14の二重配置にてその相互間に環状溝15を形成する。外筒14の内壁14fには、アンダーカットによる抜け止めを行う凹部14faが設けられ、環状溝15に容器20の口部21を挿入して凹部14faに口部21の係合爪22を係止させて打栓する(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開昭63−13171号公報
【0004】
このため、従来の中栓は、内筒13の外壁13fが容器口部21の内壁23に嵌合して密接し、この締め代にて容器口部21をシールしている。
【0005】
ところが、こうした中栓10は、外筒14の凹部14faに容器口部21に設けた係合爪22を係止させて打栓するため、図9(a)に示す如く、外筒14と容器口部21との間に隙間ΔCが形成される。この場合、図9(b)の二点鎖線に示す如く、容器口部21が外向きに変形すると、内筒13の外壁13fと容器口部21の内壁23との間の締め代が無くなってしまうため、液漏れや外気などが容器内に侵入するという不都合が生じる。
【0006】
特に、PET(ポリエチレンテレフタレート)などの合成樹脂からなるボトル形容器(所謂、PETボトル)に打栓する合成樹脂製の中栓にあっては、みりんや料理酒など、液温が45℃を越える高温の内容物を充填する場合、熱によって図9(b)の如くの変形が生じやすい。このため、外筒14と容器口部21との間に形成された隙間ΔCに向かって容器口部21が変形してボトル径が大きくなったまま馴染んでしまうと、液漏れや熱収縮に伴う減圧で雑菌を含んだ外気を吸い込んでしまうという不都合が生じる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の解決すべき課題は、上述した事実認識に基づいてなされたものであって、容器の口部に対するシール性が良好な中栓を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、容器の口部を開封する封止部材を有する栓本体と、この栓本体に一体に連結された内筒と、この内筒と同様に前記栓本体に一体に連結され該内筒との二重配置にて環状溝を形成する外筒とを備え、前記外筒の内壁にアンダーカットによる抜け止めを行う凹部を設け、前記環状溝に容器の口部を挿入して前記凹部に前記口部の係合爪を係止させて打栓する容器の中栓において、前記外筒の内壁に、前記内筒の外壁とともに前記容器の口部を挟持して該口部の内壁と前記内筒の外壁との間の締め代を確保する押え部を設けたことを特徴とするものである。
【0009】
請求項2に記載の発明は、上記請求項1に記載の中栓において、前記押え部は、前記環状溝の天面から凹部に至るまでの奥底側の前記外筒の内壁を隆起させたものである。
【0010】
請求項3に記載の発明は、上記請求項1または2に記載の中栓において、前記押え部は、前記外筒の内壁から容器の口部に向けて突出する突起である。
【0011】
請求項4に記載の発明は、容器の口部を開封する封止部材を有する栓本体と、この栓本体に一体に連結された内筒と、この内筒と同様に前記栓本体に一体に連結され該内筒との二重配置にて環状溝を形成する外筒とを備え、前記外筒の内壁にアンダーカットによる抜け止めを行う凹部を設け、前記環状溝に容器の口部を挿入して前記凹部に前記口部の係合爪を係止させて打栓する容器の中栓において、前記外筒と前記内筒との間に、前記環状溝の天面に一体に連結され前記口部の係合爪まで延在する中間筒を設け、この中間筒の内壁を、前記内筒の外壁とともに前記容器の口部を挟持して該口部の内壁と前記内筒の外壁との間の締め代を確保する押え部としたことを特徴とするものである。
【0012】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の中栓において、前記押え部は、前記中間筒の内壁から容器の口部に向けて突出する突起であるものである。
【0013】
請求項6に記載の発明は、上記請求項1乃至5のいずれか一項に記載の中栓において、前記外筒は、その内壁の開口端面から前記凹部に至るまでの入側の内壁の最内径が前記押え部の最内径よりも大きい径を有するものである。
【0014】
請求項7に記載の発明は、上記請求項1乃至6のいずれか一項に記載の中栓において、前記押え部は、前記口部の外壁を全周にわたって液密にシールする環状体である。
【0015】
請求項8に記載の発明は、上記請求項1乃至6のいずれか一項に記載の中栓において、前記押え部は、前記口部の外壁を間欠的に押えるものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づき詳細に説明する。
【0017】
図1は、本発明の第一の実施形態である中栓100をキャップ300と共に示す分解斜視図である。また図2は、中栓100を容器200の口部210に打栓した状態を側面から示す一部断面図であり、図3(a),(b)はそれぞれ、本実施形態における押え部を図2の領域Xで示す要部拡大図およびそのA−A断面図である。
【0018】
中栓100は、栓本体110の内部に容器200の口部210を開封する封止部材120を一体に有し、栓本体110の外壁には、図1に示す如く、スクリュー式のキャップ300が螺合するおねじ部110aが形成されている。封止部材120は、指掛けリング120aを備え、このリング120aを指に引っ掛けて栓本体110から封止部材120をもぎり取ることにより、容器口部210と整列する位置に注出口111を形成する、所謂、もぎり栓である。
【0019】
また栓本体110は、図2に示す如く、その下部に一体に連結された内筒130と、この内筒130と同様に栓本体110に一体に連結された外筒140とを備え、内筒130および外筒140の二重配置にてその相互間に環状溝150を形成する。外筒140の内壁141には、アンダーカットによる抜け止めを行う環状の凹部141aが設けられている。これにより、中栓100は、環状溝150に容器口部210を挿入して凹部141aに容器口部210の係合爪211を係止させて打栓する。
【0020】
本実施形態において、内筒130の外壁131は、図3(a)に示す如く、容器口部210の内壁212に密接した状態で嵌合するシール部を構成する。これにより内筒130は容器口部210の内側をシールする。
【0021】
外筒140の内壁141は、図3(a)に示す如く、環状溝150の天面151から凹部141aに至るまでの奥底側の内壁141bを隆起させている。この内壁141bは、容器口部210の端縁210eから係合爪211に至るまでのスリーブ状の外壁213aにて、内筒130の外壁131とともに容器口部210を挟持して、外壁213aとの間の隙間ΔC(図9参照)を埋める。
【0022】
かかる構成によれば、中栓100の環状溝150に容器口部210を挿入して凹部141aに容器口部210の係合爪211を係止させて打栓するに際し、外筒140と容器口部210との間の隙間ΔCが内壁141bによって無くなるため、容器口部210が外向きに変形することなく、容器口部210の内壁212と内筒130の外壁131との間の締め代を確保することができる。
【0023】
従って本実施形態によれば、容器口部210が加熱などによって外向きに変形する状態にあっても、容器口部210の内壁212と内筒130の外壁131との間のシール性を確保できるため、液漏れや外気などが容器200内に侵入するという不都合を解消することができる。
【0024】
特に本実施形態の押え部141bは、環状溝150の天面151から凹部141aに至るまでの奥底側の外筒140の内壁141bを隆起させている。この場合、容器口部210が外向きに変形することを剛性の高い内壁141bで確実に押えることができるため、液漏れや外気などの侵入に一層効果的である。
【0025】
また本実施形態の押え部141bは、図3(b)に示す如く、容器口部210の外壁213aを全周にわたって液密にシールする環状体である。この場合、容器口部210の外壁213aを含めた容器口部210周りを液密にシールできるから、液漏れや外気などの侵入の防止にさらに効果的である。
【0026】
ところで、本発明にかかる中栓100は、他の実施形態として、図2の領域Xを図4,5に示すように変更してもよい。なお、これらの実施形態は、第一の実施形態の変形例であり、図1〜3と同一部分は同一符号をもってその説明を省略する。
【0027】
図4は、外筒140の内壁141bに凹部141aと同じ径寸法を有する間隙Cを有するものであって、図4(a)は、その形状を図2の領域Xで示す要部断面図であり、図4(b),(c)はそれぞれ、様々な断面形状を例示するA−A断面図である。また図5は、外筒140の内壁141bに凹部141aよりも径寸法が小さい間隙Cを有するものであって、図5(a)は、その形状を図2の領域Xで示す要部断面図であり、図5(b),(c)はそれぞれ、様々な断面形状を例示するA−A断面図である。
【0028】
図4,5に示す実施形態は、押え部141bが容器口部210の外壁213aを間欠的に押えるものである。こうした場合、外筒140の内壁141b全体で容器口部210を挟持するのに比べて、容器口部210の外壁213aとの接触面積が小さく済む。このため、中栓100を容器口部210に対してスムーズに打栓することができるから、組付け作業の効率化を図ることができる。
【0029】
また図2〜5において、外筒140は、その内壁141の開口端面141eから凹部141aに至るまでの入側の内壁141cの最内径r1が奥底側の内壁141bの最内径r2よりも大きい径を有するものである。この場合、環状溝150に容器口部210を挿入して凹部141aに口部210の係合爪211を係止させるに際して、外筒140の内壁141bが係合爪211に沿って外側に押し開かれることがないため、打栓時における中栓外筒140の内壁141bと容器口部の外壁213aとの接触を最小限に抑えることができる。かかる構成によれば、打栓時における内壁141bと外壁213aとの相互間での摺動に伴う締め代の劣化が軽減されるから、内壁141bが容器口部210を確実に押えて容器口部210の内壁212と内筒130の外壁131との間のシール性をさらに確保することができる。
【0030】
また本発明にかかる中栓100は、他の実施形態として、図2の領域Xを図6(a),(b)に示すように変更してもよい。なお、これらの実施形態も、第一の実施形態の変形例であり、図1〜3と同一部分は同一符号をもってその説明を省略する。
【0031】
本実施形態においても、内筒130の内壁131は、図6(a)に示す如く、容器口部210の内壁212に密接した状態で嵌合するシール部を構成する。これにより内筒130は容器口部210の内側をシールする。なお、内筒130の外壁131は、図6(b)に示す如く、内筒130周りに一体に1つまたは複数の環状突起132または溝を設けてシールしてもよい。
【0032】
外筒140の内壁141は、図6(a),(b)に示す如く、その内壁141bに、容器口部210に向けて突出する突起142が設けられている。この突起142は、内筒130の外壁131とともに容器口部210を挟持して容器口部210の外壁213aとの隙間ΔCを埋める。
【0033】
かかる構成によれば、中栓100の環状溝150に容器口部210を挿入して凹部141aに容器口部210の係合爪211を係止させて打栓するに際し、外筒140と容器口部210との間の隙間ΔCが突起142によって無くなるため、容器口部210が外向きに変形することなく、容器口部210の内壁212と内筒130の外壁131との間の締め代を確保することができる。
【0034】
従って本実施形態においても、容器口部210が加熱などによって外向きに変形する状態にあっても、容器口部210の内壁212と内筒130の外壁131との間のシール性を確保できるため、液漏れや外気などが容器200内に侵入するという不都合を解消することができる。
【0035】
特に本実施形態の場合、押え部が突起142であるから、外筒140の内壁141b全体で容器口部210を挟持するのに比べて、容器口部210の外壁213との接触面積が小さく済む。このため、中栓100を容器口部210に対してスムーズに打栓することができるから、組付け作業の効率化を図ることができる。
【0036】
なお、突起142は、図3と同様に、容器口部210の外壁213を全周にわたって液密にシールする環状体であっても、図4,5と同様に、容器口部210の外壁213と間欠的に押えるものであってもよい。また突起142の配置は、容器口部210の外壁213との隙間ΔCを埋める位置であれば、容器口部210の外壁213aと対向する位置に限ることなく、係合爪211に形成された斜面213bまたはこの斜面213bと連続する最外面213cと対向する位置であってもよい。さらに突起142は、外筒140の内壁141bを隆起させることなく、容器口部210に向けて突出させてもよい。
【0037】
また本実施形態においても、外筒140は、図6(a),(b)に示す如く、その内壁141の開口端面141eから凹部141aに至るまでの入側の内壁141cの最内径r1が奥底側の内壁141bに設けた突起142の最内径r3よりも大きい径を有するものである。この場合、環状溝150に容器口部210を挿入して凹部141aに口部210の係合爪211を係止させるに際して、突起142が係合爪211に沿って外側に押し開かれることがないため、打栓時における中栓外筒140の突起142と容器口部の外壁213aとの接触を最小限に抑えることができる。かかる構成によれば、打栓時における突起142と外壁213aとの相互間での摺動に伴う締め代の劣化が軽減されるから、突起142が容器口部210を確実に押えて容器口部210の内壁212と内筒130の外壁131との間のシール性をさらに確保することができる。
【0038】
なお、図2〜6において、環状溝150の天面151には、環状溝150に沿って環状に突出したコンタクトリング152が形成されており、このコンタクトリング152が容器口部210の開口端縁210eに密接してシールしているが、天面151を直接容器口部210の開口端縁210eに密接させてシールしてもよい。さらに天面151またはコンタクトリング152は、中栓100を打栓したときに、容器口部210の開口端縁210eと接触しなくてもよい。
【0039】
ところで本発明にかかる中栓100は、さらに他の実施形態として、図2の領域Xの部分を図7に示すように変更してもよい。なお、本実施形態において、図1〜6と同一部分は同一符号をもってその説明を省略する。
【0040】
本実施形態は、内筒130と外筒140との間に、環状溝150の天面151に一体に連結され容器口部210の係合爪211まで延在する中間筒160を付加して備え、この中間筒160の内壁161に、容器口部210に向けて突出する突起162が設けられている。この突起162は、第1実施形態の突起142と同様、内筒130の外壁131とともに容器口部210を挟持して容器口部210の外壁213aとの隙間ΔCを埋める。
【0041】
かかる構成によれば、中栓100の環状溝150に容器口部210を挿入して凹部141aに容器口部210の係合爪211を係止させて打栓するに際し、外筒140と容器口部210との間の隙間ΔCが突起162によって無くなるため、容器口部210が外向きに変形することなく、容器口部210の内壁212と内筒130の外壁131との間の締め代を確保することができる。
【0042】
従って本実施形態においても、容器口部210が加熱などによって外向きに変形する状態にあっても、容器口部210の内壁212と内筒130の外壁131との間のシール性を確保できるため、液漏れや外気などが容器200内に侵入するという不都合を解消することができる。
【0043】
また本実施形態の場合も、押え部が突起162であるから、中間筒160の内壁161全体で容器口部210を挟持するのに比べて、容器口部210の外壁213との接触面積が小さく済む。このため、中栓100を容器口部210に対してスムーズに打栓することができるから、組付け作業の効率化を図ることができる。
【0044】
なお、突起162も、図3と同様に、容器口部210の外壁213を全周にわたって液密にシールする環状であっても、図4,5と同様に、容器口部210の外壁213と間欠的に密接するものであってもよい。また突起162の配置も、容器口部210の外壁213との隙間ΔCを埋める位置であれば、容器口部210の外壁213aと対向する位置に限ることなく、係合爪211に形成された斜面213bと対向する位置であってもよい。
【0045】
加えて本実施形態において、外筒140は、図7に示す如く、その内壁141の開口端面141eから凹部141aに至るまでの入側の内壁141cの最内径r1が中間筒160に設けた突起162の最内径r4よりも大きい径を有するものである。この場合、環状溝150に容器口部210を挿入して凹部141aに口部210の係合爪211を係止させるに際して、中間筒160の突起162が係合爪211に沿って外側に押し開かれることがないため、打栓時における中間筒160の突起162と容器口部の外壁213aとの接触を最小限に抑えることができる。かかる構成によれば、打栓時における突起162と外壁213aとの相互間での摺動に伴う締め代の劣化が軽減されるから、突起162が容器口部210を確実に押えて容器口部210の内壁212と内筒130の外壁131との間のシール性をさらに確保することができる。
【0046】
なお、本実施形態において、環状溝150の天面151には、環状に突出したコンタクトリング152を形成していないが、他の実施形態の如く、天面151やコンタクトリング152でシールしてもよい。
【0047】
また中間筒160を設けたときの押え部は、突起部162に限ることなく、中間筒160の内壁161を押え部として容器口部210の外壁213aで内筒130の外壁131とともに容器口部210を挟持して容器口部210の内壁212と内筒130の外壁131との間の締め代を確保してもよい。
【0048】
この場合も、内壁161は、図3と同様に、容器口部210の外壁213を全周にわたって液密にシールする環状であっても、図4,5と同様に、容器口部210の外壁213と間欠的に押えるものであってもよい。またこの場合も、外筒140は、図7と同様、その内壁141の開口端面141eから凹部141aに至るまでの入側の内壁141cの最内径r1が中間筒内壁161の最内径(図7に示すところの最内径r4に相当)よりも大きい径を有するものであることが好ましい。
【0049】
図8は、本発明のさらに他の実施形態を側面から示す断面図であり、スクリューキャップ300をヒンジキャップ400に変更した以外、第1実施形態と同様の構成である。このため、図1〜3と同一部分は同一符号をもってその説明を省略する。
【0050】
ヒンジキャップ400は、図8に示す如く、栓本体110にヒンジ部410を介して一体に取り付けられたものである。こうした構造は、図4〜図7に示す実施形態と組み合わせてもよい。
【0051】
上述したところは、本発明の好適な実施形態を示したに過ぎず、当業者によれば、請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。例えば、図1〜8に示す実施形態は、用途に合わせてそれぞれを組み合わせることができる。また封止部材120は栓本体からもぎり取るもぎり栓に限らず、注出口111に対して内部嵌合する着脱可能な部材であってもよい。さらに中栓100は、PE(ポリエチレン)やPP(ポリプロピレン)などの合成樹脂からなるものに限らず、様々な材質からなるものとしてもよい。また、その用途も、みりんや料理酒などの食料品を充填する耐熱性の容器に打栓されるものに限らず、例えば薬品などを常温充填する容器に打栓されるものであってもよい。
【0052】
【発明の効果】
本発明は、中栓の環状溝に容器口部を挿入して外筒内壁の凹部に容器口部の係合爪を係止させて打栓するに際し、外筒と容器口部との間の隙間が押え部によって無くなるため、容器口部が外向きに変形することなく、容器口部の内壁と内筒の外壁との間の締め代を確保することができる。
【0053】
従って本発明によれば、容器口部が加熱などによって外向きに変形する状態にあっても、容器口部の内壁と内筒の外壁との間のシール性を確保できるため、液漏れや外気などが容器内に侵入するという不都合を解消することができる。
【0054】
かかる構成にあっては、押え部は環状溝の天面から凹部に至るまでの奥底側の外筒の内壁を隆起させたものであることが好ましい。この場合、容器口部が外向きに変形することを剛性の高い奥底側の内壁で確実に押えることができるため、液漏れや外気などの侵入に一層効果的である。
【0055】
またかかる構成の押え部は、外筒の内壁から容器口部に突出する突起であってもよい。この場合、外筒の内壁全体で容器口部を挟持するのに比べて、容器口部の外壁との接触面積が小さく済んで、中栓を容器口部に対してスムーズに打栓することができるから、組付け作業の効率化を図ることができる。
【0056】
ところで、本発明は、外筒と内筒との間に、環状溝の天面に一体に連結され容器口部の係合爪まで延在する中間筒を設け、この中間筒の内壁を、内筒の外壁とともに容器の口部を挟持して該口部の内壁と内筒の外壁との間の締め代を確保する押え部としてもよい。この場合も、中栓の環状溝に容器口部を挿入して外筒内壁の凹部に容器口部の係合爪を係止させて打栓するに際し、外筒と容器口部との間の隙間が中間筒によって無くなるため、容器口部が外向きに変形することなく、容器口部の内壁と内筒の外壁との間の締め代を確保することができる。
【0057】
従って本発明の場合も、容器口部が加熱などによって外向きに変形する状態にあっても、容器口部の内壁と内筒の外壁との間のシール性を確保できるため、液漏れや外気などが容器内に侵入するという不都合を解消することができる。
【0058】
またかかる構成の押え部は、中間筒の内壁から容器口部に突出する突起であってもよい。この場合、中間筒の内壁全体で容器口部を挟持するのに比べて、容器口部の外壁との接触面積が小さく済んで、中栓を容器口部に対してスムーズに打栓することができるから、組付け作業の効率化を図ることができる。
【0059】
ところで本発明にかかる中栓の外筒は、その内壁の開口端面から凹部に至るまでの入側の内壁の最内径が押え部の最内径よりも大きい径を有するものであることが好ましい。この場合、環状溝に容器口部を挿入して外筒内壁の凹部に口部の係合爪を係止させるに際して、押え部が係合爪211に沿って外側に押し開かれることがないため、打栓時における押え部と容器口部の外壁との接触を最小限に抑えることができる。かかる構成によれば、打栓時における押え部と容器口部の外壁との相互間での摺動に伴う締め代の劣化が軽減されるから、押え部が容器口部を確実に押えて容器口部の内壁と内筒の外壁との間のシール性をさらに確保することができる。
【0060】
また本発明の押え部は、容器口部の外壁を全周にわたって液密にシールする環状体であることが好ましい。この場合、容器口部の外側を含めた容器口部周りを液密にシールできるから、液漏れや外気などの侵入の防止にさらに効果的である。
【0061】
さらに本発明の押え部は、容器口部の外壁を間欠的に押えるものであってもよい。この場合も、外筒の内壁全体で容器口部を挟持するのに比べて、容器口部の外壁との接触面積が小さく済んで、中栓を容器口部に対してスムーズに打栓することができるから、組付け作業の効率化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態である中栓をスクリュー式キャップと共に示す斜視図である。
【図2】同実施形態にて、中栓を容器の口部に打栓した状態を側面から示す一部断面図である。
【図3】(a),(b)はそれぞれ、同実施形態における押え部を図2の領域Xで示す要部拡大図およびそのA−A断面図である。
【図4】第1実施形態の変形例として押え部が容器口部の外壁と間欠的に密接するものであり、(a)は、その形状を図2の領域Xで示す要部断面図であり、(b),(c)はそれぞれ、その断面形状を例示するA−A断面図である。
【図5】第1実施形態の変形例として押え部が容器口部の外壁と間欠的に密接する他の実施形態であり、(a)は、その形状を図2の領域Xで示す要部断面図であり、(b),(c)はそれぞれ、その断面形状を例示するA−A断面図である。
【図6】(a),(b)はそれぞれ、本発明の他の実施形態における押え部を図2の領域Xで示す要部拡大図である。
【図7】本発明のさらに他の実施形態における押え部を側面から示す断面図である。
【図8】本発明のさらに他の実施形態における押え部を側面から示す断面図である。
【図9】(a),(b)はそれぞれ、従来の中栓の部分断面図およびその容器口部を示す要部断面図である。
【符号の説明】
100 中栓
110 栓本体
120 封止部材
130 内筒
131 外壁
140 外筒
141a 凹部内壁
141b 奥底側の内壁
141c 入側の内壁
142 突起
150 環状溝
151 天面
160 中間筒
161 中間筒内壁
162 突起
200 容器
210 容器口部
211 係合爪
212 容器口部の内壁
213 容器口部の外壁
300 スクリューキャップ
400 ヒンジキャップ
r1,r2,r3,r4 最内径

Claims (8)

  1. 容器の口部を開封する封止部材を有する栓本体と、この栓本体に一体に連結された内筒と、この内筒と同様に前記栓本体に一体に連結され該内筒との二重配置にて環状溝を形成する外筒とを備え、前記外筒の内壁にアンダーカットによる抜け止めを行う凹部を設け、前記環状溝に容器の口部を挿入して前記凹部に前記口部の係合爪を係止させて打栓する容器の中栓において、
    前記外筒の内壁に、前記内筒の外壁とともに前記容器の口部を挟持して該口部の内壁と前記内筒の外壁との間の締め代を確保する押え部を設けたことを特徴とする容器の中栓。
  2. 前記押え部は、前記環状溝の天面から凹部に至るまでの奥底側の前記外筒の内壁を隆起させたものである請求項1に記載の中栓。
  3. 前記押え部は、前記外筒の内壁から容器の口部に向けて突出する突起である請求項1または2に記載の中栓。
  4. 容器の口部を開封する封止部材を有する栓本体と、この栓本体に一体に連結された内筒と、この内筒と同様に前記栓本体に一体に連結され該内筒との二重配置にて環状溝を形成する外筒とを備え、前記外筒の内壁にアンダーカットによる抜け止めを行う凹部を設け、前記環状溝に容器の口部を挿入して前記凹部に前記口部の係合爪を係止させて打栓する容器の中栓において、
    前記外筒と前記内筒との間に、前記環状溝の天面に一体に連結され前記口部の係合爪まで延在する中間筒を設け、この中間筒の内壁を、前記内筒の外壁とともに前記容器の口部を挟持して該口部の内壁と前記内筒の外壁との間の締め代を確保する押え部としたことを特徴とする容器の中栓。
  5. 前記押え部は、前記中間筒の内壁から容器の口部に向けて突出する突起である請求項4に記載の中栓。
  6. 前記外筒は、その内壁の開口端面から前記凹部に至るまでの入側の内壁の最内径が前記押え部の最内径よりも大きい径を有するものである請求項1乃至5のいずれか一項に記載の中栓。
  7. 前記押え部は、前記口部の外壁を全周にわたって液密にシールする環状体である請求項1乃至6のいずれか一項に記載の中栓。
  8. 前記押え部は、前記口部の外壁を間欠的に押えるものである請求項1乃至6のいずれか一項に記載の中栓。
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