JP7037824B2 - 樹脂ブロック、樹脂ブロック製造装置、樹脂ブロック製造方法、および樹脂成形物 - Google Patents

樹脂ブロック、樹脂ブロック製造装置、樹脂ブロック製造方法、および樹脂成形物 Download PDF

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Description

本発明は、ブロック内に粒状の樹脂材料が存在する装飾性の高い樹脂ブロック、そのような樹脂ブロックを製造するための樹脂ブロック製造装置と樹脂ブロック製造方法、および、そのような樹脂ブロックを加工成形した樹脂成形物に関する。
いわゆるプラスチックは、一般的に、軽量かつ丈夫で、成形が容易で、断熱性や絶縁性等の特性も有することから、利便性が高く、現代社会では欠かせない成形材料である。通常、樹脂材料は、溶融された樹脂を固化してある程度の大きさの樹脂ブロックを製造し、これを切削加工等するか、あるいは、液状の樹脂を型に流し込み固化することにより、所望の形状の成形品とされる。
樹脂材料は着色性に優れており、種々の色の材料が存在する。しかし、色の異なる複数の材料を混ぜて樹脂ブロック等を形成すると、異なる色の樹脂が混ぜ合わさり、単色の樹脂ブロックとなってしまい、色柄が三次元的に内部まで表された樹脂ブロックは製造できない。また、色の数が多いと、全体がグレーや黒の濁った色となってしまい好ましくない。もっとも、色が流れて混ぜ合わさる途中段階を利用してマーブル模様の樹脂ブロックを形成することは可能である。そのような模様の樹脂成形体は、大理石を模して、たとえばシステムキッチン等で使用されている(特許文献1)。
ところで、近年、プラスチック廃棄物による海洋等の自然環境の汚染が深刻な問題となっており、早急な対策が求められている。対策の1つとして、プラスチック廃棄物を回収して再利用する取り組みが勧奨されている。プラスチック廃棄物を再利用する方法の1つは、プラスチック廃棄物を溶解して再度プラスチック原料やプラスチック製品に再生する方法である。
回収して再度プラスチック原料やプラスチック製品に再生可能な廃棄物としては、たとえばペットボトルのキャップのように、カラフルで装飾性が高いものも少なくない。このような廃棄物を有効に利用できれば、商業的な成功も期待でき、プラスチック廃棄物の回収が加速され、環境の大幅な改善も期待できる。
特開2019-43993号公報
しかしながら、個々にはカラフルで装飾性の高いペットボトルのキャップであるが、これをまとめて溶解すると、前述したように、混ぜ合わされて生成された樹脂材料は、濃いグレーあるいは黒となる。その結果、再生された樹脂材料は、さらなる着色が難しく、装飾性に乏しく、したがって用途が限定され、再利用できる樹脂製品は限られる。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、たとえばペットボトルのキャップのような本来カラフルな樹脂材料を再利用して製造することが可能な、装飾性が高く加工性に優れた樹脂ブロックを提供することにある。また、本発明の他の目的は、そのような装飾性の高い樹脂ブロックを製造するための樹脂ブロック製造装置、そのような装飾性の高い樹脂ブロックを製造するための樹脂ブロック製造方法、および、そのような樹脂ブロックを加工成形した樹脂成形物を提供することにある。
本発明の樹脂ブロックは、粒状樹脂材料が、粒状態を保持した状態で存在する部分を有することを特徴とする。
好適には、本発明の樹脂ブロックは、前記粒状樹脂材料として、前記樹脂ブロックを形成する他の樹脂材料とは色の異なる粒状樹脂材料を含むことを特徴とする。ここで、「他の樹脂材料」とは、樹脂基材および特定の粒状樹脂材料に着目した場合のそれ以外の粒状樹脂材料を含む概念である。このような樹脂ブロックは、粒状樹脂材料が混ぜ合わせられることなく独立してブロック中に存在するため、使用者等は、樹脂ブロック中に、異なる色の粒を観察(視覚的に認識)することができる。その結果、本発明の樹脂ブロックでは、所望の色の粒が所望の密度で存在するというような、色彩が豊で、見た人に種々の色彩感覚を湧きあがらせる豊かな表現が可能となる。このように、本発明の樹脂ブロックは、極めて装飾性の高い樹脂ブロックであり、種々の樹脂製品に広く利用することができる。
また、本発明の樹脂ブロックにおいて、粒状樹脂材料の大部分〈粒材本体部分〉は、多少は変形したとしても元の形状に近い形状で残存する可能性が高い。したがって、本発明に係る樹脂ブロックは、種々の粒形状の樹脂材料を用いることにより、色彩のみならず、その粒形状においても樹脂ブロックにおいて表現力を発揮することができ、その点においても装飾性の高い樹脂ブロックとすることができる。
一具体例として、前記粒状樹脂材料は、ペットボトルのキャップを破砕した部材である。ペットボトルのキャップは非常に色彩豊か、すなわちカラフルなので、ペットボトルのキャップを破砕して生成した種々の色の樹脂材料を本発明の粒状樹脂材料として用いれば、非常にカラフルで装飾性の高い樹脂ブロックを製造することができる。したがって、本発明の樹脂ブロックは、回収したプラスチック廃棄物に商業的に成功可能な再利用の方法を提供するものであり、プラスチック廃棄物の回収を加速し、ひいては環境の大幅な改善に貢献できるものである。
樹脂ブロックに含まれる粒状樹脂材料の種類は、1種類でも複数種類でもよい。なお、ここで粒状樹脂材料の種類とは、たとえば色、色合い、光沢、彩度等、視覚的に認識可能な特性が異なる粒状樹脂材料を言う。また、粒状樹脂材料の色は、一色であってもよいし、2色以上の多数の色を含むものであってもよい。
本発明において、樹脂ブロックとは、樹脂材料が、ある程度の大きさの1つの塊(ブロック)として成形されたものである。粒状態を保持した状態とは、粒状樹脂材料が周囲の他の材料と溶融したり、溶融途中のいわゆる流れた状態とならず、1つの粒として視覚的に認識可能な大きさと形状に保たれた状態である。また、「粒状態を保持した状態で存在する部分を含む」とは、樹脂ブロック中に、粒状樹脂材料が粒状態を保持した状態で存在する部分が少しでもあればよく、その他の部分として粒状樹脂材料が溶融したり流れた部分が存在するような場合も含むとの意である。
また、粒状樹脂材料を混ぜ合わせて加熱および加圧をして本発明の樹脂ブロックを形成する場合において、ブロック化する前の原料としての樹脂材料の粒の形状と、ブロック化した後の粒状樹脂材料の粒の形状とが同じである必要はない。加熱により軟化し、加圧されて変形された状態で冷却固化された粒状樹脂材料は、当初の形状とは異なる形状で樹脂ブロック中に存在する場合がある。そのような場合も、樹脂材料が粒状態で視覚的に認識可能である限り、粒状態を保持した状態で存在する粒状樹脂材料、であることに変わりはない。
従来、このような樹脂ブロックは存在しない。熱可塑性樹脂から樹脂ブロックを成形する方法としては、粉樹脂材料の溶解物を金型内に流し込み冷却固化する射出成形や注型成形(キャスティング)、粒状の樹脂を金型内で加熱溶融して冷却固化する粉末成形等が知られている。しかし、いずれの方法においても、異なる樹脂材料を1つの型内で溶解した段階でそれらの樹脂材料は液状状態で流れて混ざり合い、成形品の色柄は、模様が生じない完全に混ぜ合わされた色か、あるいは、流れ柄あるいはマーブル柄と言われる柄になる。
もっとも、本発明の樹脂ブロックにおいて、粒状樹脂材料が、その製造段階において全く溶解しておらず、周囲の樹脂材料と全く混ぜ合わさっていないということではない。その溶解の範囲(境界溶融部分)が、粒状樹脂材料の表面の極めて薄い層の範囲に限定されており、少なくとも人が一見したときには、周囲の材料と混ぜ合わさっていない部分、すなわち当初の特性を引き続き発揮している部分(粒材本体部分)が粒状樹脂材料中に存在し、これが視覚的に認識可能な状態で樹脂ブロック中に残存しているということである。
一具体例として、本発明に係る樹脂ブロックは、溶融成形された樹脂基材の中に粒状樹脂材料が粒状態を保持した状態で存在する部分が配置された構成であり、粒状態を保持した前記粒状樹脂材料が、前記樹脂基材中に埋設された形態で存在しているものである。
また、一具体例として、前記粒状樹脂材料は所定の長さを有する線状樹脂材料であり、本発明に係る樹脂ブロックは、線状態を保持した前記線状樹脂材料が、前記樹脂基材中に、埋設された形態で存在しているものである。
また、他の具体例として、本発明に係る樹脂ブロックは、基材と言われるような構成が存在せず、複数種類の前記粒状樹脂材料が、各々粒状態を保持した状態で密着して形成された構成である。
本発明の樹脂ブロックにおいて、樹脂ブロックに存在する粒状樹脂材料の大きさは、その粒状樹脂材料が視覚的に粒として認識可能な大きさであればよい。詳細には、粒状樹脂材料の表面の溶融する部分(境界溶融部分)と区別して、粒材本体部分が視覚的に粒として認識可能な大きさであればよい。具体的には、樹脂ブロックに存在する粒状樹脂材料を任意の方向に切断した場合に、断面として直径0.2mmの円形より大きな面が露呈する可能性のある大きさであればよい。
本発明の発明者は、実験の結果、手に持った物の表面(目から約40cmの距離の平面に)において、たとえば色が異なる等の理由により周囲と異なる部分として肉眼で視覚的に認識可能な部分の最小の大きさは、縦横それぞれ約0.2mmの矩形あるいは直径約0.2mmの円形であることを見出した。また、長さが十分に長い(具体的には、たとえば長さが3mm以上、好ましくは5mm以上、より好ましくは1cm以上)場合には、約0.05mm以上の幅(ヒトの細い髪の毛程度の幅)があれば、周囲と異なる部分として肉眼で視覚的に認識可能であることを見出した。
また、縦横それぞれ約0.3mmの矩形または直径約0.3mmの円形以上の大きさであれば、あるいは、長さが5mm以上であれば幅が約0.05mmのままであっても、ヒトが凝視する必要なく容易に1つのモノとして視覚的に認識可能であることを見出した。さらに、縦横それぞれ約0.5mmの矩形あるいは直径約0.5mmの円形以上の大きさであれば、あるいは、長さが1cm以上で幅が約0.08mm以上であれば、視野に入った場合に視点が止まる程度にヒトの意識を引き付けることができることを見出した。
以上のような実験結果、観察結果より、前述したように、本発明の発明者は、直径0.2mmの円形を包含可能な面が断面として露呈する可能性のある固体が、本発明に係る効果を得ることができる最小の大きさであることを見出した。
また、本発明に係る樹脂ブロック製造装置は、
水平面内をスライド移動可能な複数の成形プレートを有し、前記成形プレートが閉じたときに前記成形プレートで側面周囲を囲まれた樹脂ブロック形成空間が形成されるスライドユニット、
前記樹脂ブロック形成空間の底面を規定する底面プレートと、前記底面プレートを昇降させる昇降機構とを有する昇降ユニット、
前記樹脂ブロック形成空間の上面を構成する加熱プレートと、前記加熱プレートを加熱するヒーターと、前記加熱プレートを昇降させる昇降機構とを有するヒーターユニット、
前記樹脂ブロック形成空間に複数種類の粒状樹脂材料を含む原材料を供給する材料供給ユニット、および、
前記スライドユニット、前記ヒーターユニットおよび前記昇降ユニットを制御し、前記樹脂ブロック形成空間に供給された前記原材料を、所定の条件で加熱、加圧および冷却し固化させる制御部、を有し、
前記制御部は、前記樹脂ブロック形成空間内の前記原材料に対して、所定の加圧を先行した後に所定の条件で加熱することにより、前記原材料を構成する前記粒状樹脂材料の間の気泡を除去しつつ前記粒状樹脂材料を相互に密着させ、前記樹脂ブロック形成空間に前記粒状樹脂材料が粒状態を保持された状態で存在する部分を有する樹脂層が形成されるように、前記スライドユニット、前記ヒーターユニットおよび前記昇降ユニットを制御することを特徴とする。
好適には、本発明に係る樹脂ブロック製造装置は、前記樹脂ブロック形成空間における前記樹脂層の形成を繰り返し、前記樹脂層の形成ごとに前記底面プレートを下降させ、前記樹脂ブロック形成空間において前記繰り返し形成される前記樹脂層を前記底面プレート上に順次積層し、所望の高さを有する樹脂ブロックを製造する。
また好適には、前記スライドユニットは、ベース、断熱材および前記成形プレートを有するスライド機構を複数有し、前記成形プレートそれぞれの上縁部には、前記樹脂ブロック形成空間側に略水平方向に突出し、前記加熱プレートの側面に当接可能な返し部が設置されている。
また、本発明に係る樹脂ブロック製造方法は、
複数の成形プレートにより側面周囲を囲まれた樹脂ブロック形成空間に複数種類の粒状樹脂材料を含む原材料を供給し、
前記原材料を構成する前記粒状樹脂材料の間の気泡を除去しつつ前記粒状樹脂材料を相互に密着させ、前記樹脂ブロック形成空間に前記粒状樹脂材料が粒状態を保持された状態で存在する部分有する樹脂層が形成されるように、前記樹脂ブロック形成空間内の前記原材料に対して、所定の加圧を先行した後に所定の条件で加熱することを特徴とする。
好適には、本発明に係る樹脂ブロック製造方法は、前記樹脂ブロック形成空間における前記樹脂層の形成を繰り返し、前記繰り返し形成される前記樹脂層を順次積層し、所望の高さを有する樹脂ブロックを製造する。
また好適には、本発明に係る樹脂ブロック製造方法は、前記原材料を構成する前記粒状樹脂材料の表面が薄層に溶融する一方で、前記粒状樹脂材料の内部は軟化状態が維持されるような前記所定の条件で前記原材料を加圧および加熱する。
また、本発明に係る樹脂ブロックとしては、前述したいずれかの樹脂ブロック製造装置あるいは樹脂ブロック製造方法により製造された樹脂ブロックを含む。
また、本発明に係る樹脂成形物は、前述したいずれかの本発明に係る樹脂ブロックを切削加工して形成した樹脂成形物、および、前述したいずれかの本発明に係る樹脂ブロックを所望の形状の成形物として形成した樹脂成形物である。
図1(A)は、本発明に係る樹脂ブロックを示す斜視図であり、図1(B)は、本発明に係る樹脂ブロックの一例の表面を表す図である。 図2は、本発明に係る樹脂ブロックの他の例の表面を表す図である。 図3は、本発明に係る樹脂ブロックのさらに他の例の表面を表す図である。 図4は、本発明の一実施形態の樹脂ブロック製造装置を示す斜視図である。 図5は、図4に示した樹脂ブロック製造装置の移動ユニットを示す斜視図である。 図6は、図4に示した樹脂ブロック製造装置のスライドユニットを示す斜視図である。 図7は、図4に示した樹脂ブロック製造装置の樹脂ブロック形成空間を模式的に表す図である。 図8は、図4に示した樹脂ブロック製造装置の動作を示す第1のフローチャートである。 図9は、図8に続いて樹脂ブロック製造装置の動作を示す第2のフローチャートである。 図10(A)および図10(B)は、樹脂ブロック製造装置の動作を表す第1の図および第2の図であり、樹脂ブロック形成空間に樹脂材料を投入し成形を開始する工程を模式的に示す図である。 図11(A)および図11(B)は、樹脂ブロック製造装置の動作を表す第3の図および第4の図であり、樹脂ブロック形成空間の樹脂材料を加熱加圧する工程を模式的に示す図である。 図12(A)~図12(F)は、樹脂ブロック製造装置の動作を表す第5の図~第10の図であり、形成した樹脂ブロックの層を離形する工程を模式的に示す図である。 図13は、返し部を具備しない成形プレートを有する樹脂ブロック製造装置の課題を説明するための図である。
まず、本発明に係る樹脂ブロックについて図1~図3を参照して説明する。
図1(A)は、本発明に係る樹脂ブロックを模式的に示す斜視図であり、図1(B)は、本発明に係る樹脂ブロックの第1の例の表面(たとえば、図1(A)の領域z)の状態を示す図である。
本発明に係る樹脂ブロック8は、図1(A)に示すように、所定の高さの樹脂層8(i=1,2,3、…)が順次積層して構成されている。図1(A)に示す例では、5層の樹脂層8~8が積層されて1の樹脂ブロック8を構成している。本実施形態において、1つの樹脂層8の厚さは、約5mmである。後述する本発明に係る製造装置および製造方法で樹脂ブロックを製造する場合、樹脂ブロック中に気泡が残存するのを防ぐために、樹脂層の積層厚さは5mm以下にしておくのが好ましい。
図1(B)に示す樹脂ブロック8aは、溶融成形された樹脂基材の中に粒状樹脂材料が粒状態を保持した状態で存在する部分を有する樹脂ブロックである。すなわち、粒状態を保持した粒状樹脂材料が、樹脂基材中に埋設された形態で存在している樹脂ブロックである。
図1(B)において黒色に示されている部分tが、粒状樹脂材料が粒状態を保持した状態で樹脂ブロック中に存在している粒状樹脂であり、「粒材本体部分」と前述した部分である。本実施形態の樹脂ブロック8において、粒状樹脂材料は、ペットボトルのキャップを破砕して得られた材料であり、図1(B)は白黒の図なので黒く示されているが、実際には、各粒tは種々の色の粒状樹脂である。
図1(B)において粒状樹脂の間で白色になっている部分hは、この樹脂ブロックにおいて基材として用いている樹脂部分である。この基材部分hは、白色の新しいペレット(樹脂材料を工業原料として加工しやすいように3~5mm程度の粒状に形成したもの)が溶融固化されて形成されている。
また、図1(B)において、黒色の粒状樹脂の周囲に、グレーのぼかしがかかったような領域gが観察される。これは、粒状樹脂tが、観察している樹脂ブロックの表面から深さ方向に埋まった状態で配置されているために、表面側に被さっている基材部分hにより色が薄まり(ぼかされて)白黒の図ではグレーに見えるものであり、粒状樹脂が溶融して基材の樹脂と混ぜ合わさったり、粒状樹脂材料が流れかけた部分ではない。
この樹脂ブロック8aにおいて、粒状樹脂tの表面には、粒状樹脂材料の表面が薄層に溶融し基材の樹脂と融着している境界溶融部分mが存在する。図1(B)においては、粒状樹脂tの表面を指し示して符号mを付しているが、この境界溶融部分は非常に薄く、実際に肉眼で観察できるものではない。したがって、図1(B)に示す樹脂ブロック8aの表面を肉眼で見た場合には、白色の基材hに、種々の色の粒状樹脂tが、粒状態を保持した状態で明確に区別されて埋設されているように観察できる。したがって、樹脂ブロック8aは、非常にカラフルで、装飾性に富んだ、従来にない樹脂ブロックである。
図2は、本発明に係る樹脂ブロックの第2の例の表面(図1(A)の領域zに相当)の状態を示す図である。図2に示す樹脂ブロック8bは、粒状樹脂材料として所定の長さを有する線状樹脂材料を用いた樹脂ブロックである。すなわち、線状態を保持した線状樹脂材料が、基材中に埋設された形態で存在している樹脂ブロックである。
図2において黒色に示されている部分tが、線状樹脂材料が線状態(粒状態)を保持した状態で樹脂ブロック中に存在している粒状樹脂である。図2に示す樹脂ブロック8bにおいても、線状樹脂材料は、ペットボトルのキャップを破砕して得られた材料であり、図2は白黒の図なので黒く示されているが、実際には、各線状部分tは種々の色を呈している。
図2において粒状樹脂の間で白色になっている基材部分h、線状樹脂の周囲でグレーのぼかしがかかったようになっている領域g、線状樹脂tの表面の境界溶融部分mの構成および意味は、図1(B)を参照して前述した樹脂ブロック8aの各部と同じである。
このような樹脂ブロック8bを見た場合には、白色の基材hに、種々の色の線状樹脂tが、線状態を保持した状態で明確に区別されて埋設されているように観察できる。したがって、樹脂ブロック8bは、白を基調としながらカラフルな線状材料がアクセントとして存在する装飾性に富み高級感のある従来にない樹脂ブロックである。
図3は、本発明に係る樹脂ブロックの第3の例の表面(図1(A)の領域zに相当)の状態を示す図である。図3に示す樹脂ブロック8bは、基材と言われるような樹脂部分が存在せず、複数種類の粒状樹脂材料が、各々粒状態を保持した状態で相互に密着し、1つの塊を構成している樹脂ブロックである。
図3において濃淡の黒色あるいはグレーで区分けされて示されている各部分tの全てが、個々の粒状樹脂材料を示す。本実施形態の樹脂ブロック8cにおいても、粒状樹脂材料は、ペットボトルのキャップを破砕して得られた材料であり、実際には、各粒tは種々の色の粒状樹脂である。
図3に示す樹脂ブロック8cにおいても、観察している樹脂ブロックの一部が表面から深さ方向に埋まった状態となり配置されていることにより、また、粒状樹脂の表面側に他の粒状樹脂が被さって配置されることにより、粒状樹脂の周囲に、樹脂本体部分とは異なる色として観察する部分(g)が存在する可能性はある。しかし、樹脂ブロック8cにおいては、白地の基材樹脂を用いておらず、構成する全ての樹脂が着色されているので、このような部分が目立つことはない。
図3の樹脂ブロック8cにおいて、粒状樹脂tの表面の境界溶融部分mの構成および意味は、図1(B)を参照して前述した樹脂ブロック8aと同じである。
このような樹脂ブロック8cを見た場合には、種々の色の粒状樹脂tが、粒状態を保持した状態で明確に区別されて密着し一体成型されているように観察できる。したがって、樹脂ブロック8cは、モザイク状に多数の色の粒が配置されたデザイン性の高い、カラフルな、したがって装飾性の高い、従来にない樹脂ブロックである。
本発明に係る樹脂ブロックは、たとえばこのような樹脂ブロック8a~8cである。
次に、本発明に係る樹脂ブロックの製造装置について、図4~図7を参照して説明する。
図4は、本発明の一実施形態の樹脂ブロック製造装置1の構成を示す斜視図である。図4に示すように、樹脂ブロック製造装置1は、本体10および移動ユニット20を有する。図5は、その移動ユニット20を示す斜視図である。
図4に示すように、本体10は、供給ステージ11、成形ステージ12および取出しステージ13を有する。本体10には、移動ユニット20が移動可能に収容されており、本体10の底部分には、移動ユニット20を本体10の幅方向(図4におけるX方向)に移動させるためのレール15が設置されている。本体10の上部の幅方向中央付近には、ヒーターユニット300が設置されている。また、本体10の上部の幅方向一端側には、ホッパー410を含む材料供給ユニット400が設置されている。
移動ユニット20は、前述したように、レール15に沿って供給ステージ11、成形ステージ12および取出しステージ13の間を移動可能に本体10に収容されている。移動ユニット20の移動は、サーボを使ったボールねじによるアクチュエータ機構等の図示せぬ駆動装置により行われる。図5に示すように、移動ユニット20には、上部にスライドユニット100が設置され、内部に昇降ユニット200が設置されている。
移動ユニット20に備わるスライドユニット100は、樹脂ブロックを形成するための樹脂ブロック形成空間の水平面(XY面)の位置を規定する構成である。
図6は、スライドユニット100の構成を示す斜視図であり、図7は、樹脂ブロック形成空間を模式的に表す図である。
樹脂ブロックは、樹脂ブロックの原料となる固形樹脂材料がスライドユニット100の樹脂ブロック形成空間150に投入され、加熱および冷却固化されて形成される。
図6に示すように、スライドユニット100は、平板状のステージ110と、第1~第4の4つのスライド機構120a~120dを有する。4つのスライド機構120a~120dは、各々、水平面内を移動可能にステージ110上に設置されている。
第1および第2のスライド機構120a,120bは、Y方向(樹脂ブロック製造装置1の奥行き方向)に、所定の中央側位置である樹脂ブロック形成位置と、所定の外側位置である樹脂ブロック離形位置との間をスライド移動可能に構成されている。また、第3および第4のスライド機構120c、120dは、X方向(樹脂ブロック製造装置1の幅方向、図4参照)に、所定の中央側位置である樹脂ブロック形成位置と、所定の外側位置である樹脂ブロック離形位置との間をスライド移動可能にステージ110上に設置されている。各スライド機構120a~120dの移動は、図示せぬ駆動装置およびその制御装置によって行われる。
各スライド機構120a~120dの中央側の面、すなわち、第1および第2のスライド機構120a,120bの各対向面、および、第3および第4のスライド機構120c、120dの各対向面には、製造する樹脂ブロックの側面を規定する成形プレート125a~125dが設置されている。これら成形プレート125a~125dで囲まれたスライドユニット100の中央部が、樹脂ブロック形成空間150となる。全てのスライド機構120a~120dが樹脂ブロック形成位置に配置されたとき、各スライド機構120a~120dの成形プレート125a~125dは順次接触し、周回して閉じた状態とされる。
第1および第2のスライド機構120a,120bは、第3および第4のスライド機構120c、120dより幅が広い。第3および第4のスライド機構120c、120dは、第1および第2のスライド機構120a,120bの対向面間に収容され、第1および第2のスライド機構120a,120bの対向面の間をX軸方向にスライドするように構成されている。
成形プレート125a~125dそれぞれの上縁部には、樹脂ブロック形成空間150側に略水平方向に突出した返し部126a~126dが設置されている。返し部126a~126dは、図7に示すように、断面矩形で所定の長さの棒状部材が、成形プレート125a~125dの幅方向に沿って、成形プレート125a~125dの上縁部に、所定の幅で設置されたものである。
返し部126a~126dのそれぞれは、加熱部310の加熱プレート315の側面317の一片に略等しい長さである。また、スライド機構120a~120dおよび加熱部310のそれぞれが樹脂ブロック形成位置に配置されたとき、返し部126a~126dそれぞれの内側面127が加熱部310の加熱プレート315の側面317に当接するように、返し部126a~126dは配置されている。このような長さおよび配置であれば、スライド機構120a~120dが樹脂ブロック形成位置に配置されたとき、隣接するスライド機構の返し部126a~126dが干渉することが防止できる。
返し部126a~126dは、金属製の部材であることが好ましいが、耐熱性のある部材であれば任意の材料の部材でよい。成形プレート125a~125dと返し部126a~126dとは、任意の接着手段により接着した構成でもよいし、1の部材として一体に形成されたものであってもよい。
成形プレート125a~125dにこのような返し部126a~126dを備えることで、樹脂ブロック形成空間150へ不要な樹脂材料が流れ込むことが防止されるとともに、離形を容易にすることができる。すなわち、返し部126a~126dが無い場合には、図13に示すように、加熱プレート315bと成形プレート125a~125dとの間のわずかな隙間に樹脂が流れてしまい、加熱プレート315の上昇動作の不良、成形プレート125a~125dのスライド動作の不良、型開き時の樹脂ブロックの破損等の不具合が生じる可能性がある。これに対して、返し部126a~126dが設置されていれば、加熱プレート315bと成形プレート125a~125dとの間のわずかな隙間に樹脂が流れる状態を防ぐことができ、加熱プレート315および成形プレート125a~125dを適切に移動させることができ、樹脂ブロックの破損を防止し、樹脂ブロックの離形を容易に適切に行うことができる。
図6に示すように、成形プレート125a~125dは、断熱材124a~124を介してベース123a~123dに設置されている。断熱材124a~124は、後述するヒーターユニット300により樹脂ブロック形成空間150が加熱されたとき、熱が樹脂ブロック形成空間150から逃げるのを防ぐとともに、ベース123a~123dが著しく高温になるのを防いでいる。
成形ステージ121の中央部には、開口112が形成されている。開口128は、スライド機構120a~120dが樹脂ブロック形成位置に配置され、樹脂ブロック形成空間150の周囲が成形プレート125a~125dにより閉塞された状態とされたときの樹脂ブロック形成空間150のXY平面における範囲と略同じか、その樹脂ブロック形成空間150より若干大きい範囲に形成されている。成形ステージ121の開口128には、後述する昇降ユニット200の底面部210が通過可能になっている。底面部210は、樹脂ブロック形成空間150の底面を規定する構成である。
また、図7に示すように、各スライド機構120(120a~120d)の下側には、成形プレート125(125a~125d)からの熱を遮断するための金属プレート160が設置されている。金属プレート160を設けておくことにより、一部の溶融した樹脂が底面プレート215の周囲の隙間から下側に漏れた場合も、プレート160で冷却され固まるため、高温の溶融した樹脂の漏えいを抑えることができる。なお、金属プレート160は、本願のその他の図面においては図示を省略する。
移動ユニット20に備わる昇降ユニット200(図5参照)は、樹脂ブロック形成空間150の底面を規定するとともに、樹脂材料を順次積層させて大容積の樹脂ブロックを形成するための構成である。昇降ユニット200は、底面部210(図7参照)と、底面部210を鉛直方向(Z方向)に昇降(移動)させる昇降機構230(図5参照)とを有する。
底面部210は、昇降機構230の上端部に設置されている。樹脂ブロックの製造を開始するとき、昇降ユニット200の底面部210は、スライドユニット100のステージ110に形成された開口112を通過し、ステージ110より上方の所定の樹脂ブロック形成開始位置に配置される。その後の工程において、樹脂ブロック形成空間150内の樹脂を加圧するために、底面部210は、樹脂ブロック形成開始位置から若干さらに上方に移動する。樹脂ブロック形成開始位置は、この加圧動作を可能とするために、底面部210が昇降移動可能な最上部位置より若干下方に設定される。
また、底面部210は、製造した樹脂ブロックを樹脂ブロック製造装置1から取り出すとき、樹脂ブロック形成開始位置よりも下方の位置であって、製造する樹脂ブロックのサイズにより決まる所定の離形位置に配置される。
図7に示すように、底面部210の最上面には、樹脂ブロック形成空間150の底面となり、製造する樹脂ブロックの下面を規定する底面プレート215が設置されている。スライドユニット100の全てのスライド機構120a~120dが樹脂ブロック形成位置に配置されて樹脂ブロック形成空間150の周囲が閉塞状態にされ、底面部210が樹脂ブロック形成開始位置に配置されたとき、底面プレート215は、4辺がスライド機構120a~120dの成形プレート125a~125dの下部に密接した状態に配置される(図10(A)参照)。
底面プレート215は、断熱材214を介してベース213に設置されている。断熱材214は、樹脂ブロック形成空間150あるいは凝固した直後の高温の樹脂ブロックの熱により、ベース213が著しく高温になるのを防いでいる。
底面部210には、底面プレート215から上部に突出するように、また、底面部210の下面から回動引き抜き可能に、係合ネジ218が設置されている。係合ネジ218は、たとえば底面プレート215の4隅となる4箇所あるいは対角位置となる2箇所に設置されるが、その数や配置は任意でよい。
係合ネジ218は、底面プレート215上に積層形成される樹脂ブロックを離形するための部材である。底面プレート215上に樹脂ブロックを形成するときは、係合ネジ218を設置しておく。これにより、樹脂ブロックには係合ネジ218が係合し(食い込み)、樹脂ブロックは底面プレート215から離形しない。形成した樹脂ブロックを底面プレート215から離形する場合には、係合ネジ218を緩めて引き抜く。これにより、係合ネジ218と樹脂ブロックとの係合状態が解除され、樹脂ブロックは底面プレート215から容易に離形可能になる。
昇降機構230は、前述した所定の範囲で底面部210を上下移動させる。樹脂ブロックの形成を開始するとき、昇降機構230は、底面部210を樹脂ブロック形成開始位置に移動させる。樹脂ブロックの形成中、樹脂ブロック形成空間150内のペレット、溶融樹脂、加熱により柔らかくなった樹脂あるいは凝固途中の樹脂を加圧するため、昇降機構230は、底面部210を上方に所定の力で押す。
また、昇降機構230は、樹脂層を順次形成し積層するごとに、直前に形成した樹脂層の厚みに対応する高さだけ底面部210を下降させる。そして、所望のサイズの樹脂ブロックが形成できたら、その位置で、あるいはさらに底面部210を引き下げた位置で、すなわち前述した離形位置で、上述したように係合ネジ218を引き抜き、樹脂ブロックを離形させるために底面部210をさらに引き下げる。昇降機構230による底面部210のこのような移動は、図示せぬ駆動装置およびその制御装置等によって自動的に行ってもよいし、作業者が手動で操作して行ってもよい。
樹脂ブロック製造装置1の本体10に備わるヒーターユニット300は、樹脂ブロック形成空間150に投入された樹脂材料を加熱するととともに加圧して一体化しブロック状に形成するための構成である。ヒーターユニット300は、加熱部310(図7参照)と、加熱部310を鉛直方向(Z方向)に昇降(移動)させる昇降機構330(図4参照)と、図示せぬ冷却装置を有する。加熱部310は、昇降機構330の下端部に設置されている。また、冷却装置は、本実施形態においては、不凍液により加熱プレート315を冷却する。ただし、加熱プレート315の冷却のための冷媒は、不凍液に限らず、任意の冷媒を用いてよい。
ヒーターユニット300において、加熱部310は、退避位置と加熱位置との間を昇降移動可能に構成されている。退避位置は、所定の最上部位置であり、加熱位置は、スライドユニット100の成形プレート125a~125dの高さの範囲内に規定される所定の位置である。
図7に示すように、加熱部310の最下面には、樹脂ブロック形成空間150の上面となり、製造する樹脂ブロックの上面を規定する加熱プレート315が設置されている。加熱プレート315は、下方(樹脂ブロック形成空間150)に向かって面積が若干狭くなった台形状態に形成されており、その結果、加熱プレート315の側面317は、鉛直方向に対して若干傾斜した傾斜面に形成されている。加熱部310が加熱位置にあるとき、この側面317には、前述したように、スライド機構120a~120dの成形プレート125a~125dの返し部126a~126dが密接する。これにより、加熱部310の下側に樹脂ブロック形成空間150が規定される。
加熱プレート315には、ヒーター312が埋設されている。ヒーター312により加熱プレート315が加熱され、樹脂ブロック形成空間150に投入された粒状樹脂材料を加熱する。加熱プレート315は、断熱材314を介してベース313に設置されている。断熱材314は、ヒーター312による発熱がベース313方向に逃げないように、また、ベース313が著しく高温にならないように、ベース313と加熱プレート315との間を断熱する。
昇降機構330は、前述した所定の範囲で加熱部310を上下移動させる。新たに投入された粒状樹脂材料を加熱するとき、昇降機構330は、加熱部310を、最上位置である退避位置から樹脂ブロック形成空間150内の加熱位置に移動させる。この状態で、昇降ユニット200の底面部210が昇降機構230の動作により上方に移動してくることにより、粒状樹脂材料は溶融されながら、ヒーターユニット300の加熱プレート315と、昇降ユニット200の底面プレート215あるいはその上に積層された樹脂ブロックとの間に挟まれ加圧される。加熱され密着された粒状樹脂材料が層状に昇降ユニット200の底面プレート215上に、または、既に積層された樹脂層の上に積み上げられたら、昇降機構330は、加熱部310を上昇させ、退避位置に戻す。昇降機構330による加熱部310のこのような移動は、図示せぬ駆動装置およびその制御装置等によって自動的に行ってもよいし、作業者が手動で操作して行ってもよい。
材料供給ユニット400は、樹脂ブロック形成空間150に粒状樹脂材料を供給するための構成である。材料供給ユニット400は、図4に示すように、本体10の供給ステージ11の上部に設置された1つのホッパー410を有する。ホッパー410には、粒状樹脂材料が収納されている。また、材料供給ユニット400は、図示しないが、樹脂材料を適量ずつ樹脂ブロック形成空間150に投入するためのスクリュー、これを駆動するためのサーボあるいはモータ、これらを制御する制御部(サーボに含まれる場合もある)を有する。材料供給ユニット400においては、これらの構成により電気的に制御をしながら、適量の樹脂材料を樹脂ブロック形成空間150に供給する。
本発明に係る樹脂ブロックを製造するためには、複数種類の粒状樹脂材料を混ぜ合わせて加熱し密着させて一体化する。具体的には、たとえば図1に示した樹脂ブロック8aを製造する場合には、白色のペレットと、種々の色のペットボトルのキャップの破砕樹脂材とを予め混ぜ合わせて原材料を準備しておき、これを材料供給ユニット400を介して、樹脂ブロック形成空間150に供給する。
具体的には、樹脂ブロック製造装置1において、スライドユニット100の成形プレート125上に新たに樹脂層を積層する場合、あるいは、既に積層された樹脂層の上にさらに樹脂層を積層する場合には、移動ユニット20が本体10の供給ステージ11に移動される。このとき、樹脂ブロック形成空間150の上部を覆うヒーターユニット300は本体10の成形ステージ12に設置されており供給ステージ11には移動しないため、スライドユニット100の樹脂ブロック形成空間150の上部は開口状態となっている。材料供給ユニット400は、この開口から、スライドユニット100の樹脂ブロック形成空間150に、次に積層する樹脂材料を投入する。
このような構成の樹脂ブロック製造装置1においては、移動ユニット20を、図1に示す供給ステージ11、成形ステージ12、取出しステージ13に適宜移動させることにより、樹脂ブロック形成空間150に順次樹脂層を積層し、所望のサイズの樹脂ブロックを形成する。なお、樹脂ブロック製造装置1は、さらに、本体10の取出しステージ13に移動された移動ユニット20から、完成した樹脂ブロックを自動的に取り出すための取り出し機構等を備える構成であってもよい。
次に、このような構成の樹脂ブロック製造装置1を用いた樹脂ブロックの製造方法について、図8~図12を参照して説明する。
樹脂ブロック製造装置1において樹脂ブロックを製造する場合、まず、移動ユニット20の昇降ユニット200を、240~270℃の暖気温で暖気しておく(ステップS1)。一層目の樹脂層の成形の際の樹脂材料の溶着性を良くするためである。
次に、移動ユニット20を供給ステージ11に移動させ(ステップS2)、図10(A)に示すように、樹脂ブロック形成空間150に原材料を供給する(ステップS3)。前述したように、たとえば図1に示した樹脂ブロック8aを製造する場合には、基材樹脂となる白色のペレットhと、ペットボトルのキャップを破砕して作成した種々の色の粒状樹脂材料tとを含む原材料を、材料供給ユニット400を介して樹脂ブロック形成空間150に供給する。なお、このとき、スライド機構120a~120dは閉じた状態とされ、昇降ユニット200の底面部210は、樹脂ブロック形成開始位置に配置されている。
樹脂ブロック形成空間150に原材料の樹脂材料を投入したら、移動ユニット20を成形ステージ12に移動し、図10(B)に示すように、樹脂ブロック形成空間150をヒーターユニット300の加熱部310の下に配置する(ステップS4)。そして、ヒーターユニット300の加熱プレート315を樹脂ブロック形成空間150内の加熱位置まで下降させて(ステップS5)、ヒーター312により加熱プレート315の加熱を開始する(ステップS6)。
また、それと略同時に、昇降ユニット200の昇降機構230を駆動し底面プレート215を上昇させ(ステップS7)、図11(A)に示すように、樹脂ブロック形成空間150内の原材料に圧力をかけ、樹脂ブロック形成空間150内の原材料を所定の圧力で圧縮する(ステップS8)。
すなわち、加熱プレート315の温度が十分高くなる前から樹脂ブロック形成空間150内の原材料に圧力をかけ、圧力をかけながら徐々に温度を所定の設定温度に向けて上昇させる。このときの加圧圧力は、通常の50~100%の範囲で調整する。すなわち、たとえば通常は14.25(kg/cm)の面圧力あるいは3200(kgf)の軸圧力で加圧している場合には、それより低く、その50%の7.13(kg/cm)の面圧力あるいは1600(kgf)の軸圧力より大きい所望の圧力で加圧する。
また、このときの加熱温度は、たとえば同じ原材料を通常の射出成形で成形する場合(たとえばこれが250℃の場合)と比べて、10%程度高い温度(270℃程度)に設定する。このような温度条件、加圧条件、作動条件で樹脂ブロック製造装置1を作動させることにより、図11(B)に示すように、内部に気泡が無い状態で原材料(樹脂材料)同士を適切に溶着するとともに、粒状樹脂材料を粒状態を保持した状態で樹脂ブロック中に存在させることができる。
樹脂ブロック形成空間150の温度を所定の設定温度で所定時間(たとえば、1~10分程度)保持したら(ステップS9)、ヒーターユニット300内の図示せぬ冷却装置により加熱プレート315の温度を常温まで冷却する(ステップS10)。
加熱プレート315が常温まで冷却されたら、まず、図12(A)に示すように、加熱プレート315を一度上昇させて加熱プレート315を成形された樹脂層から剥がし(ステップS11)、加熱プレート315が樹脂層から離れたら、図12(B)に示すように、再度加熱プレート315を下降させ、昇降ユニットとの間で樹脂層を保持する(ステップS12)。
次に、図12(C)に示すように、スライドユニット100の4つのスライド機構120a~120dの各々を外側にスライド移動させ、樹脂ブロック形成空間150の側面を開き、成形プレート125を一旦樹脂層から剥がす(ステップS13)。成形プレート125が樹脂層から剥がれたら、図12(D)に示すように、成形プレート125を樹脂層の側面に近接した位置に戻す(ステップS14)。樹脂ブロックを下方に下げるにあたり、樹脂ブロックの位置がずれたり斜めになったりしないように、樹脂ブロックが成形プレート125に摺動する程度にまで、成形プレート125を閉めておく。
そのような状態となったら、図12(E)に示すように、加熱プレート315で樹脂ブロックを押さえつつ昇降ユニットを下げていく(ステップS15)。すなわち、加熱プレート315と昇降ユニット200の底面プレート215との間で樹脂層を保持した状態で、これら全体を下方に下げていく。
次に、昇降ユニット200を次の樹脂積層分だけ下降させたら、図12(F)に示すように、加熱プレート315を含む加熱部を退避位置まで上昇させ(ステップS12)、移動ユニット20を移動可能にする。そして、底面部210の底面プレート215上の樹脂ブロックが所望の高さになったかどうか(樹脂層を所定の回数積層したか否か)判断し(ステップS18)、まだの場合にはステップS2に戻り、ステップS2~S18の処理を繰り返し、今回積層した樹脂層の上に、次の樹脂層を積層する。
ステップS18において、樹脂ブロックが所望の高さになったと判断した場合には、移動ユニット20を取出しステージ13に移動させ、出来上がった樹脂ブロックの取り出しを行う。すなわち、昇降ユニット200の底面部210に設置されている係合ネジ218を緩め、樹脂ブロック8を底面プレート215から離形する(ステップS19)。
本実施形態の樹脂ブロック製造装置1においては、このようにして所望の樹脂ブロック8を製造する。
なお、本発明は、上記した実施形態に限られるものではなく、任意好適な種々の改変が可能である。
1…樹脂ブロック製造装置
10…本体
11…供給ステージ
12…成形ステージ
13…取出しステージ
20…移動ユニット
100…スライドユニット
110…ステージ
112…開口
120…スライド機構
123…ベース
124…断熱材
125…成形プレート
126…返し部
150…樹脂ブロック形成空間
160…金属プレート
200…昇降ユニット
210…底面部
213…ベース
214…断熱材
215…底面プレート
218…係合ネジ
230…昇降機構
300…ヒーターユニット
310…加熱部
312…ヒーター
313…ベース
314…断熱材
315…加熱プレート
317…加熱プレート側面
330…昇降機構
400…材料供給ユニット
410…ホッパー
7…ペレット
8…樹脂ブロック

Claims (6)

  1. 熱可塑性樹脂からなる樹脂ブロックであって、
    前記樹脂ブロックを構成する複数の部分であって、それぞれが、
    熱可塑性樹脂からなり、当該部分の周囲の前記部分とは異なる色合いとして視覚的に区別可能な粒状樹脂材料が、直径0.2mmの円形を包含する断面を少なくとも部分的に有する大きさで1つの粒として視覚的に認識可能な形状である粒状態を保持した状態で存在する前記部分、又は、
    熱可塑性樹脂からなり、当該部分の周囲の前記部分とは異なる色合いとして視覚的に区別可能な線状樹脂材料が、長さ3mm以上かつ幅0.05mm以上の1つの線として視覚的に認識可能な形状である線状態を保持した状態で存在する前記部分、
    のいずれかである複数の前記部分と、
    複数の前記部分それぞれの表面に形成され、前記部分それぞれの前記熱可塑性樹脂と当該部分の周囲の前記部分の前記熱可塑性樹脂とが融着されている境界溶融部分と、
    を有し、
    前記粒状樹脂材料及び前記線状樹脂材料は、ペットボトルのキャップを破砕した部材であり、
    前記粒状樹脂材料又は前記線状樹脂材料の前記色合いは、前記キャップの色彩が保持されて呈される色合いであり、
    複数種類の前記粒状樹脂材料または前記線状樹脂材料が、各々前記粒状態または前記線状態を保持した状態で、前記粒状樹脂材料および前記線状樹脂材料以外の材料である基材中に存在あるいは埋設されることなく、相互に密着して形成されていることを特徴とする樹脂ブロック。
  2. 複数の成形プレートにより側面周囲を囲まれた樹脂ブロック形成空間に、熱可塑性樹脂からなり、相互に異なる色合いとして視覚的に区別可能で、それぞれ所定の大きさ以上の大きさを有し、ペットボトルのキャップを破砕して得られた複数の粒状樹脂材料及び/又は線状樹脂材料を含む原材料のみを供給し、前記粒状樹脂材料及び/又は前記線状樹脂材料が埋設される、あるいは、前記粒状樹脂材料及び/又は前記線状樹脂材料の間に介在される基材となる材料は供給せず、
    複数の前記粒状樹脂材料及び/又は前記線状樹脂材料の間の気泡を除去しつつ複数の前記粒状樹脂材料及び/又は前記線状樹脂材料を相互に密着させ、
    前記樹脂ブロック形成空間に、
    前記粒状樹脂材料が、直径0.2mmの円形を包含する断面を少なくとも部分的に有する大きさで1つの粒として視覚的に認識可能な形状である粒状態を保持された状態で存在する部分、又は、前記線状樹脂材料が、長さ3mm以上かつ幅0.05mm以上の1つの線として視覚的に認識可能な形状である線状態を保持された状態で存在する部分、のいずれか一方又は両方を含む複数の部分と、
    複数の前記部分それぞれの表面に形成され、前記部分それぞれの前記熱可塑性樹脂と当該部分の周囲の前記部分の前記熱可塑性樹脂とが融着されている境界溶融部分と、
    を有する樹脂層であって、
    前記粒状樹脂材料又は前記線状樹脂材料が、前記キャップの色彩が保持されて得られる前記色合いを呈し、
    複数種類の前記粒状樹脂材料または前記線状樹脂材料が、各々前記粒状態または前記線状態を保持した状態で、前記基材を介さずに相互に密着して形成されている樹脂層が形成されるように、前記樹脂ブロック形成空間内の前記原材料に対して、所定の加圧を先行した後に所定の条件で加熱する
    ことを特徴とする樹脂ブロック製造方法。
  3. 前記樹脂ブロック形成空間における前記樹脂層の形成を繰り返し、前記繰り返し形成される前記樹脂層を順次積層し、所望の高さを有する樹脂ブロックを製造することを特徴とする請求項に記載の樹脂ブロック製造方法。
  4. 前記原材料を構成する前記粒状樹脂材料の表面が薄層に溶融する一方で、前記粒状樹脂材料の内部は軟化状態が維持されるような前記所定の条件で前記原材料を加圧および加熱することを特徴とする請求項又はに記載の樹脂ブロック製造方法。
  5. 請求項1に記載の樹脂ブロックを切削加工して形成した樹脂成形物。
  6. 請求項1に記載の樹脂ブロックを所望の形状の成形物として形成した樹脂成形物。
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