JP7037430B2 - 木材取付金物、木造構造物 - Google Patents
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Description
また、本発明に係る木材取付金物では、前記木材は、木質フランジ部の間に木質ウエブ部を接合した断面I型構造の木質I型部材であることも特徴とする。
また、本発明に係る木材取付金物では、前記側板部と前記突出空間形成板部の境界には、さらに、それぞれ、先端部の間隔が前記木質I型部材の前記木質ウエブ部の厚さとほぼ同じで、当該木材取付金物が回転した際に前記木質I型部材の前記木質ウエブ部に入り込んで前記木質ウエブ部を両側から支持するウエブ材変形支持部が設けられていることも特徴とする。
また、本発明に係る木材取付金物では、前記底板部における前記木質I型部材の前記木質ウエブ部下端面直下の中央部分は、他の部分よりも厚さが薄くなるように構成されていることも特徴とする。
また、本発明に係る木材取付金物では、前記背板部の上端部には、さらに、先端部が前記側板部と前記突出空間形成板部の境界まで延びる蓋部を設けたことも特徴とする。
また、本発明に係る木材取付金物では、前記蓋部の下面は、前記突出空間形成板部の上端面に当接する大きさに形成されていることも特徴とする。
また、本発明に係る木材取付金物では、前記背板部の下方には、さらに、先端部が前記側板部と前記突出空間形成板部の境界まで延びる舌片部を設けたことも特徴とする。
また、本発明に係る木造構造物は、上述のいずれかの木材取付金物を取付対象部材の取付側面に固定し、その取付対象部材に対し前記木材取付金物の側板部間に前記木材を取付けたことを特徴とする。
そのため、木材の搬送(輸出入も含む。)や木材の長さの制限によって中・大規模の木造建築物等の木造構造物の設計などに与える影響を小さくすることができると共に、木材を取り付ける取付対象部材側のボルト貫通孔の周囲にホゾ穴を加工する必要がなくなるので、取付対象部材側の加工にかかる手間も少なくすることできる。
実施形態の木材取付金物1は、図1に示すように木質フランジ部2a,2aの間に木質ウエブ部2bを接合した断面I型構造の木材である木質I型部材2を、柱や梁、胴差し等の取付対象部材3の取付側面3aに取付けるための金物であって、図2~図9に示すように、背板部11と、側板部12,12と、突出空間形成板部13,13と、底板部14と、蓋部15とを有する。
背板部11は、取付対象部材3の取付側面3aに当接する部分で、図3や図5等に示すように上側の第1背板部11aと、下側の第2背板部11bとを有している。
側板部12,12は、それぞれ、木質I型部材2の木質フランジ部2a,2aそれぞれの前後両側面を挟持するように木質I型部材2の縦方向に延びる部分で、図2~図5等に示すように、その上端部には、取付対象部材3を上方から落とし込み易いように外側に向かって斜めに曲げられた傾斜案内部12a,12aが設けられていると共に、傾斜案内部12a,12aの下方にほぼU字形状ないしは上部開放コ字形状の切り込みを入れて側板上部舌片部12b,12bを設け、側板上部舌片部12b,12bの基部を内側に曲げると共に、中間部で外側に曲げて“く”の字形状に形成して、その屈曲部分が側板部12,12間に挿入した木質I型部材2の上側の木質フランジ部2aの前後両側面を挟持するように構成している。
突出空間形成板部13,13は、背板部11と木質I型部材2との間に少なくとも背板部1のボルト挿通孔11a1から突出するボルト4aの軸部の突出長さ以上の深さと、ボルト4a軸部に締結するナット4b、または背板部11のボルト挿通孔11a1側にボルト頭部が来る場合には当該ボルト頭部等が納まる突出空間を形成するもので、それぞれ、背板部11の左右両端部と側板部12,12とをそれぞれ中継するように例えば45度の角度で傾斜して設けられ、図3~図5等に示すように、側板部12,12の基部上側と第1背板部11aの基部との間に設けられた第1突出空間形成板部13a,13aと、側板部12,12の基部下側と第2背板部11bの基部との間に設けられた第2突出空間形成板部13b,13bとを有する。尚、背板部11と同様に、突出空間形成板部13,13は、それぞれ、第1突出空間形成板部13a,13aと第2突出空間形成板部13b,13bとに分かれていなくても良いし、3つ以上に分かれていても良い。また、本実施形態では、突出空間形成板部13,13は45度の角度で傾斜して設けているが、あくまでこの角度は一例であり、45度の角度に限定されるものではない。
底板部14は、木質I型部材2下側の木質フランジ部2aの下端面を支持する部分で、図2等に示すように底面14aとその両側が側面14b,14bが形成された正面視、コ字形状に形成されており、その長さL(図8(b)参照。)は側板部12,12の幅W4(図8(a)参照。)よりも長く、側板部12,12から突出するように構成している。ただし、底板部14の長さLを、側板部12,12の幅W4よりも長く構成することはあくまで一例であり、本発明では、幅W4と同じでも良いし、幅W4より小さくても良いが、幅W4以上が好ましい。
蓋部15は、上述したように背板部11の上端部を内側にほぼ90度に折り曲げて形成したもので、その先端部に向かって広がるようにほぼ台形状に形成され、図6(a),(b)等に示すように先端部が側板部12,12と突出空間形成板部13,13の境界BL(図7参照。)まで延び、その台形状の斜辺部分の下側面が突出空間形成板部13,13の上端面に重なるように構成されている。ただし、本発明では、蓋部15の形状は、任意であり、台形以外の四角形でも、円形でも特に形状にこだわらず、また蓋部15の大きさも任意で突出空間形成板部13,13の上端面に重なっていなくても良い。
次に、以上のように構成された実施形態の木材取付金物1の使用例や機能等について説明する。
図10~図13は、それぞれ、本発明に係る実施形態の木材取付金物1の使用例を示す側面図、図10における片側の木材取付金物を含む一部切欠拡大平面図、図10におけるE-E線断面図、図11におけるF-F線断面図である。
木材取付金物1間に木質I型部材2を落とし入れによる木造構造物の構築後、木質I型部材2に木材取付金物1が変形しない積載荷重以下の鉛直荷重がかかっている場合、その鉛直荷重は主に木質I型部材2下側の木質フランジ部2aの下端面を支持する底板部14の底面14aが負担する。
図14~図16は、図10に示す本発明に係る実施形態の木材取付金物1の使用例において木材取付金物1が変形するような積載荷重以上の過大な鉛直荷重が木質I型部材2に作用した場合の状態を示す側面図、この場合における木質I型部材2や木材取付金物1の変形や作用等を示す側面断面図、正面断面図である。
実施形態の木材取付金物1では、鉛直荷重は底板部14の底面14aや側板部12,12それぞれの底面支持部12c,12cで負担するが、底面支持部12c,12c先端部間の間隔W3(図6(b)参照。)を少なくとも木質I型部材2の木質ウエブ部2bの幅W1(図12参照。)以上にして、側板部12,12の底面支持部12c,12cに下方を支持されない底板部14の底面14aの中央は、底面支持部12c,12cによって下方を支持された底面14aの両端部よりも強度を弱くしている。
また、木材取付金物1,1によって取り付けた木質I型部材2の長手方向中央に木材取付金物1が変形するような積載荷重以上の過大な鉛直荷重が作用した場合には、鉛直荷重が作用している木質I型部材2の長手方向中央に向かって回転しようとする回転モーメントが発生し、取付対象部材3に木材取付金物1を固定するボルト4aや第1背板部11aのボルト挿通孔11a1,11a1周縁に大きな回転力等が発生し、図14や図15等に示すように木材取付金物1を木質I型部材2の長手方向中央に向かって回転させる。
従って、本発明に係る実施形態の木材取付金物1は、背板部11の左右両端部と側板部12,12との間に、背板部11のボルト挿通孔11a1,11a1から突出するボルト4aの軸部およびそのボルト4aの軸部に締結するナット4bが納まる突出空間を形成する突出空間形成板部13,13を備えるため、木質I型部材2の長手方向の両端部を背板部に当接して木質I型部材2を取り付ける特許文献1に記載された発明の場合と比較して、木質I型部材2を短くすることが可能となる。
11 背板部
11a 第1背板部
11a1,11a1 ボルト挿通孔
11b 第2背板部
11b1,11b1 スリット
11b2 舌片部
11b21 下端部
12,12 側板部
BL 境界
12a,12a 傾斜案内部
12b,12b 側板上部舌片部
12c,12c 底面支持部
12e,12e 側板下部舌片部
13,13 突出空間形成板部
13a,13a 第1突出空間形成板部
13a1,13a1 ウエブ材変形支持部
13b,13b 第2突出空間形成板部
14 底板部
14a 底面
14a1 補助孔
14b,14b 側面
14c 補強リブ
15 蓋部
16 リベット
2 木質I型部材
2a,2a 木質フランジ部
2b 木質ウエブ部
3 取付対象部材
3a 取付側面
4a ボルト
4b ナット
Claims (8)
- 木材を取付対象部材の取付側面に取付けるための木材取付金物であって、
前記取付対象部材の取付側面に当接して、ボルト挿通孔を通るボルトおよびナットによって前記取付対象部材に固定される背板部と、
前記背板部の左右両端部から前記取付対象部材の取付側面に対し離れる方向に延び、前記背板部と前記木材との間に、少なくとも前記背板部の前記ボルト挿通孔から突出するボルト軸部およびその突出するボルト軸部に締結する前記ナットまたはボルト頭部等が納まる突出空間を形成する突出空間形成板部と、
前記突出空間形成板部から延び、前記木材の前後側面を外側から支持する側板部と、
前記側板部の下端部を連結し、上面に前記木材の下端面が当接する底板部とを備えることを特徴とする木材取付金物。 - 請求項1記載の木材取付金物において、
前記木材は、木質フランジ部の間に木質ウエブ部を接合した断面I型構造の木質I型部材であることを特徴とする木材取付金物。 - 請求項2記載の木材取付金物において、
前記側板部と前記突出空間形成板部の境界には、さらに、それぞれ、先端部の間隔が前記木質I型部材の前記木質ウエブ部の厚さとほぼ同じで、当該木材取付金物が回転した際に前記木質I型部材の前記木質ウエブ部に入り込んで前記木質ウエブ部を両側から支持するウエブ材変形支持部が設けられていることを特徴とする木材取付金物。 - 請求項2または請求項3記載の木材取付金物において、
前記底板部における前記木質I型部材の前記木質ウエブ部下端面直下の中央部分は、他の部分よりも厚さが薄くなるように構成されていることを特徴とする木材取付金物。 - 請求項1~請求項4のいずれか一の請求項に記載の木材取付金物において、
前記背板部の上端部には、さらに、
先端部が前記側板部と前記突出空間形成板部の境界まで延びる蓋部を設けたことを特徴とする木材取付金物。 - 請求項5記載の木材取付金物において、
前記蓋部の下面は、前記突出空間形成板部の上端面に当接する大きさに形成されていることを特徴とする木材取付金物。 - 請求項1~6のいずれか一の請求項に記載の木材取付金物において、
前記背板部の下方には、さらに、
先端部が前記側板部と前記突出空間形成板部の境界まで延びる舌片部を設けたことを特徴とする木材取付金物。 - 請求項1~請求項7のいずれか一の請求項に記載の木材取付金物を取付対象部材の取付側面に固定し、その取付対象部材に対し前記木材取付金物の側板部間に木材を取付けたことを特徴とする木造構造物。
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