JP7037430B2 - 木材取付金物、木造構造物 - Google Patents

木材取付金物、木造構造物 Download PDF

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Description

本発明は、木材を取付対象部材に取付けるための木材取付金物、木造構造物に関する。
近年、例えば、施工が容易、部材の軽さ、運搬費削減等の理由から断面I型構造の木質I型部材等の木材が店舗や倉庫等の比較的中・大規模の木造建築物にも利用され始めている。そのため木質I型部材等の木材を取付対象部材に取付けるための木材取付金物が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2013-50008号公報(特許第5649538号公報)
しかし、上述の特許文献1に記載の木材取付金物では、取付対象部材の取付側面に固定される背板(特許文献1では前板12)と、木材底面が当接する底板と、木材側面が当接する側板とから構成されており、その木材は、その長手方向両側面が背板に当接するように取り付けるため、中・大規模の木造建築物の床組み等に利用した場合、木材が長くなり、木材の搬送(輸出入も含む。)に問題が生じる一方、木材の長さの制限によって木造構造物の設計などが影響を受けるという問題がある。
また、上述の特許文献1に記載の従来の木材取付金物では、取付対象部材の取付側面に固定される背板(特許文献1では前板12)をボルトによって取付対象部材に固定しているが、ボルトを通すボルト挿通孔(特許文献1では中孔14)は、背板の取付け面側から外側に突出したホゾ(特許文献1ではホゾ13)に設けているため、取付対象部材の取付側面にはボルト貫通孔(特許文献1では下孔34)だけでなくその周囲に背板側のホゾが嵌るホゾ穴(特許文献1ではホゾ33)を設ける必要があり、取付対象部材側の加工に手間がかかるという問題もある。
そこで、本発明はこのような課題に着目してなされたもので、木材の搬送(輸出入も含む。)や木材の長さの制限によって木造構造物の設計などに与える影響を小さくでき、かつ、取付対象部材側の加工にかかる手間も少なくすることできる木材取付金物、木造構造物を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る木材取付金物は、木材を取付対象部材の取付側面に取付けるための木材取付金物であって、前記取付対象部材の取付側面に当接して、ボルト挿通孔を通るボルトおよびナットによって前記取付対象部材に固定される背板部と、前記背板部の左右両端部から前記取付対象部材の取付側面に対し離れる方向に延び、前記背板部と前記木材との間に、少なくとも前記背板部の前記ボルト挿通孔から突出するボルト軸部およびその突出するボルト軸部に締結する前記ナットまたはボルト頭部等が納まる突出空間を形成する突出空間形成板部と、前記突出空間形成板部から延び、前記木材の前後側面を外側から支持する側板部と、前記側板部の下端部を連結し、上面に前記木材の下端面が当接する底板部とを備えることを特徴とする。
また、本発明に係る木材取付金物では、前記木材は、木質フランジ部の間に木質ウエブ部を接合した断面I型構造の木質I型部材であることも特徴とする。
また、本発明に係る木材取付金物では、前記側板部と前記突出空間形成板部の境界には、さらに、それぞれ、先端部の間隔が前記木質I型部材の前記木質ウエブ部の厚さとほぼ同じで、当該木材取付金物が回転した際に前記木質I型部材の前記木質ウエブ部に入り込んで前記木質ウエブ部を両側から支持するウエブ材変形支持部が設けられていることも特徴とする。
また、本発明に係る木材取付金物では、前記底板部における前記木質I型部材の前記木質ウエブ部下端面直下の中央部分は、他の部分よりも厚さが薄くなるように構成されていることも特徴とする。
また、本発明に係る木材取付金物では、前記背板部の上端部には、さらに、先端部が前記側板部と前記突出空間形成板部の境界まで延びる蓋部を設けたことも特徴とする。
また、本発明に係る木材取付金物では、前記蓋部の下面は、前記突出空間形成板部の上端面に当接する大きさに形成されていることも特徴とする。
また、本発明に係る木材取付金物では、前記背板部の下方には、さらに、先端部が前記側板部と前記突出空間形成板部の境界まで延びる舌片部を設けたことも特徴とする。
また、本発明に係る木造構造物は、上述のいずれかの木材取付金物を取付対象部材の取付側面に固定し、その取付対象部材に対し前記木材取付金物の側板部間に前記木材を取付けたことを特徴とする。
本発明に係る木材取付金物および木造構造物では、ボルト及びナットによって取付対象部材に固定される背板部の左右両端部と側板部との間に、少なくとも背板部のボルト挿通孔から突出するボルト軸部、およびその突出するボルト軸部に締結するナットまたはボルト頭部等が納まる突出空間を形成する突出空間形成板部を備えるため、木材の長手方向の両端部を背板に当接して木材を取り付ける場合と比較して、木材を短くすることができる。
そのため、木材の搬送(輸出入も含む。)や木材の長さの制限によって中・大規模の木造建築物等の木造構造物の設計などに与える影響を小さくすることができると共に、木材を取り付ける取付対象部材側のボルト貫通孔の周囲にホゾ穴を加工する必要がなくなるので、取付対象部材側の加工にかかる手間も少なくすることできる。
本発明に係る実施形態の木材取付金物を使用して例えば横架材に木質I型部材を固定した場合の要部を示す斜視図である。 本発明に係る実施形態の木材取付金物の斜視図である。 本発明に係る実施形態の木材取付金物の正面図である。 本発明に係る実施形態の木材取付金物の右側面図である。 本発明に係る実施形態の木材取付金物の背面図である。 (a),(b)それぞれ、本発明に係る実施形態の木材取付金物を構成する木材取付金物本体の平面図、底面図である。 図3におけるA-A線断面図である。 (a),(b)それぞれ、図3におけるB-B線断面図、C-C線断面図である。 図4におけるD-D線断面図である。 本発明に係る実施形態の木材取付金物の使用例を示す側面図である。 図10に示す本発明に係る実施形態の木材取付金物の使用例における片側の木材取付金物を含む一部切欠拡大平面図である。 図10におけるE-E線断面図である。 図11におけるF-F線断面図である。 図10に示す本発明に係る実施形態の木材取付金物の使用例において木材取付金物が変形するような積載荷重以上の過大な鉛直荷重が木質I型部材に作用した場合の状態を示す側面図である。 図14に示す過大な鉛直荷重が作用した場合における木質I型部材や木材取付金物の動きや変形等を示す側面断面図である。 図14に示す過大な鉛直荷重が作用した場合における木質I型部材や木材取付金物の動きや変形等を示す正面断面図である。 図14に示す過大な鉛直荷重が作用した場合における木材取付金物を構成する蓋部の変形や木質I型部材への食い込みを示す斜視図である。
以下、本発明に係る実施の形態の木材取付金物1および木材取付金物1を使用した木造構造物について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお、下記に説明する実施の形態は、あくまで、本発明の一例であり、本発明は、下記に説明する実施の形態に限定されるものではない。
<木材取付金物1の構成>
実施形態の木材取付金物1は、図1に示すように木質フランジ部2a,2aの間に木質ウエブ部2bを接合した断面I型構造の木材である木質I型部材2を、柱や梁、胴差し等の取付対象部材3の取付側面3aに取付けるための金物であって、図2~図9に示すように、背板部11と、側板部12,12と、突出空間形成板部13,13と、底板部14と、蓋部15とを有する。
(背板部11)
背板部11は、取付対象部材3の取付側面3aに当接する部分で、図3や図5等に示すように上側の第1背板部11aと、下側の第2背板部11bとを有している。
第1背板部11aは、取付対象部材3に形成されたボルト挿通孔11a1,11a1を通る例えば2本のボルト4aによって取付対象部材3に固定される上側の背板であって、2本のボルト4aが貫通するボルト挿通孔11a1,11a1が設けられていると共に、上端部は内側にほぼ90度に折り曲げて蓋部15を設けている。尚、蓋部15については後述する。
第2背板部11bは、第1背板部11aの下方に設けられており、その下端部には間隔を開けて上方へ延びる2本のスリット11b1,11b1を形成すると共に、そのスリット11b1,11b1間に舌片部11b2を設け、図7等に示すように舌片部11b2の下端部11b21が、側板部12と突出空間形成板部13との境界BLまで達するように斜めに曲げて“く”の字形状に構成されている。尚、背板部11は、第1背板部11aと第2背板部11bとに分かれていなくても良いし、3つ以上に分かれていても良い。また、舌片部11b2は、図7等に示すように斜めに曲げて“く”の字形状に限定されるものではなく、例えば、垂直に曲げたり、L字形状に曲げても良く、要は、舌片部11b2の先端部等が境界BLまで伸び、木質I型部材2の端面に当接すれば良い。
(側板部12,12)
側板部12,12は、それぞれ、木質I型部材2の木質フランジ部2a,2aそれぞれの前後両側面を挟持するように木質I型部材2の縦方向に延びる部分で、図2~図5等に示すように、その上端部には、取付対象部材3を上方から落とし込み易いように外側に向かって斜めに曲げられた傾斜案内部12a,12aが設けられていると共に、傾斜案内部12a,12aの下方にほぼU字形状ないしは上部開放コ字形状の切り込みを入れて側板上部舌片部12b,12bを設け、側板上部舌片部12b,12bの基部を内側に曲げると共に、中間部で外側に曲げて“く”の字形状に形成して、その屈曲部分が側板部12,12間に挿入した木質I型部材2の上側の木質フランジ部2aの前後両側面を挟持するように構成している。
一方、側板部12,12の下端部には、それぞれ、図3や図5等に示すように、チャンネル形状の底板部14の底面14aを下方から支持するため内側に90度折り曲げた底面支持部12c,12cが設けられていると共に、底板部14の側面14b,14bをリベット16等により固定するための2つのリベット挿通孔が設けられている。尚、本実施形態は、一例なので、リベットの数は2つ以外でも良いし、溶接等で接合するように構成しても良い。
ここで、底面支持部12c,12c先端部間は離れており、その先端部間の間隔W3(図6(b)参照。)は、木質I型部材2の木質ウエブ部2bの厚さW1(後述する図12参照。)よりも大きくし、底面支持部12c,12cで支持されない底板部14の中央部分は、底面支持部12c,12cで支持された部分よりも強度的に弱く構成している。
また、側板部12,12下端部それぞれにおけるリベット挿通孔の上方には、上端部に設けた側板上部舌片部12b,12bと同様に、側板部12,12にU字形状ないしは上部開放コ字形状の切り込みを入れて側板下部舌片部12e,12eを設け、側板下部舌片部12e,12eの基部を内側に曲げると共に、中間部で外側に曲げて“く”の字形状に形成して、その屈曲部分が図12に示すように側板部12,12間に挿入した木質I型部材2下側の木質フランジ部2aの上部角部に当接するように構成している。ただし、側板下部舌片部12e,12eは、その屈曲部分によって木質I型部材2が抜け出さない機構になっていれば良いので、その屈曲部分が木質フランジ部2aの上部角部に当接せず隙間があっても良い。
(突出空間形成板部13,13)
突出空間形成板部13,13は、背板部11と木質I型部材2との間に少なくとも背板部1のボルト挿通孔11a1から突出するボルト4aの軸部の突出長さ以上の深さと、ボルト4a軸部に締結するナット4b、または背板部11のボルト挿通孔11a1側にボルト頭部が来る場合には当該ボルト頭部等が納まる突出空間を形成するもので、それぞれ、背板部11の左右両端部と側板部12,12とをそれぞれ中継するように例えば45度の角度で傾斜して設けられ、図3~図5等に示すように、側板部12,12の基部上側と第1背板部11aの基部との間に設けられた第1突出空間形成板部13a,13aと、側板部12,12の基部下側と第2背板部11bの基部との間に設けられた第2突出空間形成板部13b,13bとを有する。尚、背板部11と同様に、突出空間形成板部13,13は、それぞれ、第1突出空間形成板部13a,13aと第2突出空間形成板部13b,13bとに分かれていなくても良いし、3つ以上に分かれていても良い。また、本実施形態では、突出空間形成板部13,13は45度の角度で傾斜して設けているが、あくまでこの角度は一例であり、45度の角度に限定されるものではない。
第1突出空間形成板部13a,13aにおける第1背板部11aに設けたボルト挿通孔11a1,11a1間には、それぞれ、側板部12,12との境界BL(図7参照。)が基部となるようにコ字形状の切り込みを入れると共に、内側に曲げて先端部間が離間したウエブ材変形支持部13a1,13a1を設けている。尚、本実施形態では、ウエブ材変形支持部13a1,13a1を曲げて設けているが、別部材のウエブ材変形支持部13a1,13a1を溶接等によって接合して設けても勿論良い。
ここで、ウエブ材変形支持部13a1,13a1先端部間の間隔W2(図3参照。)は、この木材取付金物1が後述するように回転等した際、木質I型部材2の木質ウエブ部2bが入り込んで両側から支持できるように木質I型部材2の木質ウエブ部2bの厚さW1(後述する図12参照。)と同じか、僅かに大きく、例えば木質ウエブ部2bの厚さW1の約1.2倍程度まで大きくしている。そのため、ウエブ材変形支持部13a1,13a1先端部間の間隔W2(図3参照。)は、底面支持部12c,12c先端部間の間隔W3(後述する図6(b)参照。)以下、すなわち間隔W3と同じか、間隔W3よりも小さく形成している。
(底板部14)
底板部14は、木質I型部材2下側の木質フランジ部2aの下端面を支持する部分で、図2等に示すように底面14aとその両側が側面14b,14bが形成された正面視、コ字形状に形成されており、その長さL(図8(b)参照。)は側板部12,12の幅W4(図8(a)参照。)よりも長く、側板部12,12から突出するように構成している。ただし、底板部14の長さLを、側板部12,12の幅W4よりも長く構成することはあくまで一例であり、本発明では、幅W4と同じでも良いし、幅W4より小さくても良いが、幅W4以上が好ましい。
また、底板部14における側板部12,12から突出した底面14aとその両側の側面14b,14bには、図2や図4、図8(b)等に示すように間隔を開けて3本の補強リブ14cが設けられている。ただし、補強リブ14cおよびその数は任意であり、本発明では、省略しても良い。
その一方、側面14b,14bそれぞれにおける側板部12,12との重合部分には、図2等に示すように、側板部12,12のリベット挿通孔と位置を合わせてリベット16等により固定するための2つのリベット挿通孔が設けられている一方、底板部14の底面14a基部側の中央、すなわち側板部12,12の底面支持部12c,12c先端部間の隙間部分には、図6(a),(b)等に示すように、例えば、木材取付金物1と木質I型部材2とを固定する際、ビスやネジ等を通す補助孔14a1が形成されている。
尚、本発明では、底板部14の形状も任意であり、以上説明した本実施形態の底板部14の形状に限定されることはない。例えば、底板部14の側面14b,14bの高さを高くして、底板部14の底面14aが側板部12,12の下端部よりも下方に突出するように構成し、側板部12,12の下端部よりも下方に突出する底板部14の側面14b,14bに側板下部舌片部12e,12eと同様の舌片部を設けたり、また底板部14の側面14b,14bにも補強リブを設けても良いし、さらには側板部12,12の下端部を内側に折り曲げる等して底板部14を設けるようにしても勿論良い。また、木材取付金物1と木質I型部材2とをビスやネジ等で固定する必要がない場合、補助孔14a1は省略できる。
(蓋部15)
蓋部15は、上述したように背板部11の上端部を内側にほぼ90度に折り曲げて形成したもので、その先端部に向かって広がるようにほぼ台形状に形成され、図6(a),(b)等に示すように先端部が側板部12,12と突出空間形成板部13,13の境界BL(図7参照。)まで延び、その台形状の斜辺部分の下側面が突出空間形成板部13,13の上端面に重なるように構成されている。ただし、本発明では、蓋部15の形状は、任意であり、台形以外の四角形でも、円形でも特に形状にこだわらず、また蓋部15の大きさも任意で突出空間形成板部13,13の上端面に重なっていなくても良い。
<木材取付金物1の使用例や機能等>
次に、以上のように構成された実施形態の木材取付金物1の使用例や機能等について説明する。
(木材取付金物1を使用した木質I型部材2の取付け)
図10~図13は、それぞれ、本発明に係る実施形態の木材取付金物1の使用例を示す側面図、図10における片側の木材取付金物を含む一部切欠拡大平面図、図10におけるE-E線断面図、図11におけるF-F線断面図である。
図10~図13では、柱や梁、胴差し等の取付対象部材3,3間に木質I型部材2を渡すように取り付けるため、まずは、取付対象部材3の取付側面3aに実施形態の木材取付金物1を固定する。
具体的には、まず、取付対象部材3には、取付側面3aの反対側の側面からボルト4aの軸部を通して取付側面3a側からその軸部先端が突出するよう、木材取付金物1の第1背板部11aのボルト挿通孔11a1,11a1の位置に合わせてボルト4aが通る貫通孔を形成し、ボルト4aの軸部を通す。
次に、木材取付金物1の第1背板部11aのボルト挿通孔11a1,11a1に取付対象部材3の取付側面3aから突出したボルト4aの軸部先端が通るように木材取付金物1の第1背板部11aを取付対象部材3の取付側面3aに当接して、ボルト挿通孔11a1,11a1から突出したボルト4aの軸部先端をナット4bにより締結して木材取付金物1に取付対象部材3に固定する。
左右両側それぞれの取付対象部材3の取付側面3aに木材取付金物1の固定が完了すると、左右両側の木材取付金物1の上方から木質I型部材2を落とし込む。
その際、図11や図12等に示すように、木材取付金物1の側板部12,12の上端部には、それぞれ取付対象部材3を上方から落とし込み易いように外側に向かって斜めに曲げられた傾斜案内部12a,12aを設けているため、木質I型部材2を容易かつ円滑に落とし入れることができ、作業効率を向上させることができる。
また、図2や図6(a),(b)、図7、図11、図13等に示すように、第1背板部11aの上端部には、先端が側板部12,12と突出空間形成板部13,13の境界BL(図7参照。)まで延びる蓋部15を設けているため、その蓋部15が木質I型部材2を木材取付金物1の側板部12,12間に上方から落とし込んで取付ける際のガイドとなる。
そのため、木質I型部材2とボルト4a軸部先端やナット4bとが干渉することを防止でき、施工性を向上させることができる。
特に、従来製品の場合、金物を釘で固定するものが多いが、本実施形態の木材取付金物1はボルトで固定するため、ボルトを固定する穴加工はプレカット工場などで予めあけることが多く、現場での位置出し等が不要で、工場での穴加工により品質も向上するため、施工性が向上する。
また、図13等に示すように、木材取付金物1の下側には、第2背板部11bから下端部11b21が側板部12と突出空間形成板部13との境界BL(図7参照。)まで達するように斜めに曲げた舌片部11b2を設けているため、蓋部15とも合わせて境界BL(図7参照。)に沿って取付対象部材3の取付側面3aと平行に木質I型部材2を容易かつ円滑に落とし入れることが可能となり、作業効率を向上させることができると共に、木質I型部材2を正確に取り付けることができる。
さらに、図11や図13等から明らかなように、木材取付金物1を取付対象部材3の取付側面3aに固定しているボルト4aおよびナット4bは取付側面3aから突出しているものの、木材取付金物1の第1背板11aおよび第2背板11bからなる背板11と木質I型部材2との間には、背板11と側板部12,12との間を繋ぐ突出空間形成板部13,13によって、背板部11のボルト挿通孔11a1,11a1から突出するボルト4aの軸部およびそのボルト4aの軸部に締結するナット4bが納まる突出空間を形成しているため、木質I型部材2の長手方向両端側面とボルト4aの軸部先端およびナット4bが干渉しない。
そのため、木質I型部材2の搬送(輸出入も含む。)や木質I型部材2の長さの制限によって中・大規模の木造建築物等の木造構造物の設計などに与える影響を小さくすることができると共に、取付対象部材3側のボルト貫通孔の周囲にホゾ穴を加工する必要がなくなるので、取付対象部材3側の加工にかかる手間も少なくすることできる。
尚、左右両側それぞれの取付対象部材3の取付側面3aに固定した木材取付金物1,1間に木質I型部材2を落とし入れ後、必要あれば、木材取付金物1,1それぞれの底板部14,14の補助孔14a1からビスや釘等を通して木材取付金物1,1と木質I型部材2下側の木質フランジ部2aとを固定しても良い。
(木質I型部材2に木材取付金物1が変形しない積載荷重以下の鉛直荷重がかかっている場合)
木材取付金物1間に木質I型部材2を落とし入れによる木造構造物の構築後、木質I型部材2に木材取付金物1が変形しない積載荷重以下の鉛直荷重がかかっている場合、その鉛直荷重は主に木質I型部材2下側の木質フランジ部2aの下端面を支持する底板部14の底面14aが負担する。
その際、図8(a),(b)に示すように底板部14の長さLは、側板部12,12の幅W4よりも長くして、木質I型部材2下側の木質フランジ部2aへの接触面積を増大させているため、底板部14に当接している木質I型部材2下側の木質フランジ部2aにおける鉛直荷重による凹みや破損等を防止できる。ただし、上述したように底板部14の長さLを、側板部12,12の幅W4よりも長く構成することはあくまで一例であり、本発明では、幅W4と同じでも良いし、幅W4より小さくても良いが、幅W4以上が好ましい。
また、底板部14における側板部12,12から突出した底面14aとその両側の側面14b,14bには、図2や図4、図8(b)等に示すように間隔を開けて3本の補強リブ14cが設けられている。
また、図8(a),(b)に示すように底板部14の長さLを側板部12,12の幅W4よりも長くして、底板部14全体が図8(b)や図2等に示すように側板部12,12から突出するように構成しため、側板部12,12から突出する底板部14は側板部12,12下端部はその下端部から折れ曲がった底面支持部12c,12cに支持されていないため強度的に弱くなるが、図2や図4等に示すように側板部12,12から突出する底板部14の底面14aおよび側面14b,14bには、間隔を開けて3本の補強リブ14cによって補強されているため、側板部12,12から突出する底板部14における鉛直荷重による変形を防止できる。ただし、上述したように補強リブ14cおよびその数は任意であり、本発明では、省略しても良い。
(木質I型部材2に木材取付金物1が変形するような積載荷重以上の過大な鉛直荷重がかかった場合)
図14~図16は、図10に示す本発明に係る実施形態の木材取付金物1の使用例において木材取付金物1が変形するような積載荷重以上の過大な鉛直荷重が木質I型部材2に作用した場合の状態を示す側面図、この場合における木質I型部材2や木材取付金物1の変形や作用等を示す側面断面図、正面断面図である。
(底板部14の底面14a等の変形)
実施形態の木材取付金物1では、鉛直荷重は底板部14の底面14aや側板部12,12それぞれの底面支持部12c,12cで負担するが、底面支持部12c,12c先端部間の間隔W3(図6(b)参照。)を少なくとも木質I型部材2の木質ウエブ部2bの幅W1(図12参照。)以上にして、側板部12,12の底面支持部12c,12cに下方を支持されない底板部14の底面14aの中央は、底面支持部12c,12cによって下方を支持された底面14aの両端部よりも強度を弱くしている。
そのため、木材取付金物1,1によって取り付けた木質I型部材2の長手方向の中央に木材取付金物1が変形するような積載荷重以上の過大な鉛直荷重が作用した場合、図16に示すように、木質I型部材2下側の木質フランジ部2aを支持する底板部14の底面14aの中央の側板部12,12の底面支持部12c,12cによって支持されない1枚部分が大きく曲がり、底面支持部12c,12c先端部間に木質ウエブ部2b下方の木質フランジ部2aが入り込むような動きをして、木質ウエブ部2bにかかる鉛直荷重を逃がす。
これにより、木質ウエブ部2bの破損を遅らせて、木材取付金物1ないしはその木材取付金物1を使用して構築した木造構造物の粘り(靭性)を向上させることができる。
(ウエブ材変形支持部13a1,13a1による木質I型部材2の木質ウエブ部2bの変形抑制)
また、木材取付金物1,1によって取り付けた木質I型部材2の長手方向中央に木材取付金物1が変形するような積載荷重以上の過大な鉛直荷重が作用した場合には、鉛直荷重が作用している木質I型部材2の長手方向中央に向かって回転しようとする回転モーメントが発生し、取付対象部材3に木材取付金物1を固定するボルト4aや第1背板部11aのボルト挿通孔11a1,11a1周縁に大きな回転力等が発生し、図14や図15等に示すように木材取付金物1を木質I型部材2の長手方向中央に向かって回転させる。
すると、図15に示すように木質I型部材2の両端部を支持している木材取付金物1上部が木質I型部材2に引っ張られて木質I型部材2の長手方向中央に向かって移動し変形する。
そのため、木質I型部材2上側の木質フランジ部2aの両側面に当接している第1背板部11a上端部の蓋部15も、図15や図17に示すように曲がる等して変形する一方、図15や図16に示すようにウエブ材変形支持部13a1,13a1先端部間が木質I型部材2の木質ウエブ部2bに入り込む。
<実施形態の木材取付金物1の主な効果>
従って、本発明に係る実施形態の木材取付金物1は、背板部11の左右両端部と側板部12,12との間に、背板部11のボルト挿通孔11a1,11a1から突出するボルト4aの軸部およびそのボルト4aの軸部に締結するナット4bが納まる突出空間を形成する突出空間形成板部13,13を備えるため、木質I型部材2の長手方向の両端部を背板部に当接して木質I型部材2を取り付ける特許文献1に記載された発明の場合と比較して、木質I型部材2を短くすることが可能となる。
そのため、木質I型部材2の搬送(輸出入も含む。)や木質I型部材2の規格長さの制限によって中・大規模の木造建築物等の木造構造物の設計などに与える影響を小さくすることができると共に、取付対象部材3側のボルト貫通孔の周囲には、上述の特許文献1に記載された発明では必要であったホゾ穴を加工する必要がなくなるので、取付対象部材3側の加工にかかる手間も少なくすることできる。
つまり、通常の木造の形状では、木材を欠損させる形で金物を納めるが、木質フランジ部2a,2aの間に木質ウエブ部2bを接合した断面I型構造の木質I型部材2の長手方向両端部では、長さを短くする程度の加工しか出来ない。しかし、本実施形態の木材取付金物1では、背板部11の左右両端部と側板部12,12との間に突出空間形成板部13,13を設け、背板部11から突出するボルト4aの軸部およびそのボルト4aの軸部に締結するナット4bが納まる突出空間を確保しているため、その分だけ工場や現場で取付対象部材3の加工対応が不要となり、安価にすることができると共に、ホゾ加工等による木材の断面欠損も減らせることができる。また、本実施形態の木材取付金物1では、背板部11の左右両端部と側板部12,12との間に突出空間形成板部13,13を備えることによって、取付対象部材3の取付側面3aに背板を介し木質I型部材2端面を当接させる特許文献1に記載の木材取付金物と違って木質I型部材2自体の長さが短くて済むことになるため、木質I型部材2のコストの削減にも寄与することができる。
また、本発明に係る実施形態の木材取付金物1は、第1突出空間形成板部13a,13aには、さらに、それぞれ、先端部の間隔が木質I型部材2の木質ウエブ部2bの厚さW1と同じか、僅かに大きく、例えば木質ウエブ部2bの厚さW1の約1.2倍程度まで大きくしているので、当該木材取付金物1に対し木質I型部材2が回転した際に木質I型部材2の木質ウエブ部2bが入り込んで木質ウエブ部2bを左右両側から支持するウエブ材変形支持部13a1,13a1を設けている。
そのため、木質I型部材2の上面に木材取付金物1が変形するような積載荷重以上の過大な鉛直荷重が作用した際、木質I型部材2の両端部を支持している木材取付金物1には回転モーメントが発生し、取付対象部材3に木材取付金物1を固定するボルト4aや第1背板部11aのボルト挿通孔11a1,11a1周縁には大きな回転力が発生して、図14や図15等に示すように木材取付金物1が回転して、木質I型部材2の木質ウエブ部2bがウエブ材変形支持部13a1,13a1先端部間に入り込む。
すると、ウエブ材変形支持部13a1,13a1が木質I型部材2の木質ウエブ部2bの途中での変形を抑制するので、木質I型部材2上面に積載荷重以上の過大な鉛直荷重が作用した際の木質I型部材2の座屈強度が向上し、実施形態の木材取付金物1によって取付対象部材3に木質I型部材2を取付けて構築した木造構造物の粘り(靭性)も向上させることができる。
また、本発明に係る実施形態の木材取付金物1では、側板部12,12の下端部には、それぞれ、底板部14の底面14aを下方から支持する底面支持部12c,12cを設けているものの、底面支持部12c,12c先端部間の間隔W3(図6(b)参照。)は、木質I型部材2の木質ウエブ部2bの厚さW1(図12参照。)よりも大きくし、底面支持部12c,12cで支持されない底板部14の中央部分は、底面支持部12c,12cで支持された部分よりも強度的に弱く構成している。
そのため、木材取付金物1,1によって取り付けた木質I型部材2の上面に木材取付金物1が変形するような積載荷重以上の過大な鉛直荷重が作用した場合、図16に示すように底面支持部12c,12cで支持されない底板部14の底面14aの中央の1枚部分が主に曲がり易く、底面支持部12c,12c先端部間に木質ウエブ部2b下方の木質フランジ部2aが入り込むような動きになって木質ウエブ部2bにかかる鉛直荷重を逃がすので、木質ウエブ部2bの破損を防止し、木材取付金物1ないしはその木材取付金物1を使用して構築した木造構造物の粘り(靭性)を向上させることができる。
また、本発明に係る実施形態の木材取付金物1では、第1背板部11aの上端部を内側にほぼ90度に折り曲げ、先端部が側板部12,12と突出空間形成板部13,13の境界BL(図7参照。)まで延びた蓋部15を設けている。
そのため、蓋部15は、木材取付金物1の側板部12,12間に木質I型部材2を上方から落とし込んで取付ける際のガイドとなるので、木質I型部材2とボルト4a軸部先端やナット4bとが干渉することを防止でき、施工性を向上させることができる。
また、木材取付金物1に木質I型部材2を取付けた場合、図13等に示すように蓋部15先端が木質I型部材2の上側の木質フランジ部2aの左右両側面に当接するが、木材取付金物1が変形するような積載荷重以上の過大な鉛直荷重が木質I型部材2に作用すると、図15や図17等に示すように蓋部15先端が木質I型部材2の上側の木質フランジ部2a側面に食い込むような動きをする。
そのため、蓋部15先端が木質I型部材2の上側の木質フランジ部2a側面に食い込むことによって拘束させ蓋部15でも鉛直荷重を受けることが可能になるので、木材取付金物1のせん断耐力を向上させることができる。
また、本実施形態の蓋部15は、その先端部に向かって広がるようにほぼ台形状に形成されており、図6(a),(b)等に示すようにその台形状の斜辺部分の下側面が突出空間形成板部13,13の上端面に重なって当接するように構成しているため、蓋部15が鉛直荷重を受けた際、蓋部15の斜辺部分の下側面が突出空間形成板部13,13の上端面に当接して変形したり、蓋部15で受けた鉛直荷重を突出空間形成板部13,13へ伝達することによって大きな拘束力を発生するので、この点でも木材取付金物1のせん断耐力を向上させることができる。尚、上述したように本発明では、蓋部15の形状は、任意であり、台形以外の四角形でも、円形でも特に形状にこだわるものではない。
また、本発明に係る実施形態の木材取付金物1では、背板部11の下方に先端部が側板部12,12と突出空間形成板部13,13の境界BL(図7参照。)まで延びる舌片部11b2を設け、木質I型部材2を木材取付金物1の側板部12,12間に上方から落とし込んで取付ける際、木質I型部材2の側面に蓋部15先端と共に舌片部11b2先端とが当接して、木質I型部材2の取付け面が背板部11に対し平行になるようにガイドするので、木材取付金物1に木質I型部材2を正しく取付けることが可能となり、施工性を向上させることができる。
尚、上記実施形態の説明では、突出空間形成板部13,13は、背板部11の左右両端部と側板部12,12とをそれぞれ連結するように45度の角度で傾斜して設けて説明したが、本発明ではこれに限らず、背板部11と木質I型部材2との間に、少なくとも背板部1のボルト挿通孔11a1から突出するボルト4aの軸部の突出長さ以上の深さと、ボルト4a軸部に締結するナット4b、または背板部11のボルト挿通孔11a1側にボルト頭部が来る場合には当該ボルト頭部等が納まる突出空間を形成すれば十分であるので、例えば、側板部12,12に対し90度内側に向かって折れ曲がった後、側板部12,12と平行に背板部11の両端部まで延びるようなL字形状や、丸形状、湾曲形状、四角形状に構成しても勿論良く、要は、背板部11のボルト挿通孔11a1から突出するボルト4aの軸部およびその突出するボルト4aの軸部に締結するナット4b、またはボルト頭部等が納まる突出空間を形成できれば十分である。
また、上記実施の形態の説明では、木材取付金物1を介し取付対象部材3に取り付ける木材として、断面I型構造の木質I型部材2を一例に説明したが、本発明では、木質I型部材2に限定されることはなく、木質I型部材2以外の木材にも適用可能である。
1 木材取付金物
11 背板部
11a 第1背板部
11a1,11a1 ボルト挿通孔
11b 第2背板部
11b1,11b1 スリット
11b2 舌片部
11b21 下端部
12,12 側板部
BL 境界
12a,12a 傾斜案内部
12b,12b 側板上部舌片部
12c,12c 底面支持部
12e,12e 側板下部舌片部
13,13 突出空間形成板部
13a,13a 第1突出空間形成板部
13a1,13a1 ウエブ材変形支持部
13b,13b 第2突出空間形成板部
14 底板部
14a 底面
14a1 補助孔
14b,14b 側面
14c 補強リブ
15 蓋部
16 リベット
2 木質I型部材
2a,2a 木質フランジ部
2b 木質ウエブ部
3 取付対象部材
3a 取付側面
4a ボルト
4b ナット

Claims (8)

  1. 木材を取付対象部材の取付側面に取付けるための木材取付金物であって、
    前記取付対象部材の取付側面に当接して、ボルト挿通孔を通るボルトおよびナットによって前記取付対象部材に固定される背板部と、
    前記背板部の左右両端部から前記取付対象部材の取付側面に対し離れる方向に延び、前記背板部と前記木材との間に、少なくとも前記背板部の前記ボルト挿通孔から突出するボルト軸部およびその突出するボルト軸部に締結する前記ナットまたはボルト頭部等が納まる突出空間を形成する突出空間形成板部と、
    前記突出空間形成板部から延び、前記木材の前後側面を外側から支持する側板部と、
    前記側板部の下端部を連結し、上面に前記木材の下端面が当接する底板部とを備えることを特徴とする木材取付金物。
  2. 請求項1記載の木材取付金物において、
    前記木材は、木質フランジ部の間に木質ウエブ部を接合した断面I型構造の木質I型部材であることを特徴とする木材取付金物。
  3. 請求項2記載の木材取付金物において、
    前記側板部と前記突出空間形成板部の境界には、さらに、それぞれ、先端部の間隔が前記木質I型部材の前記木質ウエブ部の厚さとほぼ同じで、当該木材取付金物が回転した際に前記木質I型部材の前記木質ウエブ部に入り込んで前記木質ウエブ部を両側から支持するウエブ材変形支持部が設けられていることを特徴とする木材取付金物。
  4. 請求項2または請求項3記載の木材取付金物において、
    前記底板部における前記木質I型部材の前記木質ウエブ部下端面直下の中央部分は、他の部分よりも厚さが薄くなるように構成されていることを特徴とする木材取付金物。
  5. 請求項1~請求項4のいずれか一の請求項に記載の木材取付金物において、
    前記背板部の上端部には、さらに、
    先端部が前記側板部と前記突出空間形成板部の境界まで延びる蓋部を設けたことを特徴とする木材取付金物。
  6. 請求項5記載の木材取付金物において、
    前記蓋部の下面は、前記突出空間形成板部の上端面に当接する大きさに形成されていることを特徴とする木材取付金物。
  7. 請求項1~6のいずれか一の請求項に記載の木材取付金物において、
    前記背板部の下方には、さらに、
    先端部が前記側板部と前記突出空間形成板部の境界まで延びる舌片部を設けたことを特徴とする木材取付金物。
  8. 請求項1~請求項7のいずれか一の請求項に記載の木材取付金物を取付対象部材の取付側面に固定し、その取付対象部材に対し前記木材取付金物の側板部間に木材を取付けたことを特徴とする木造構造物。
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