JP7036636B2 - 印刷用シート - Google Patents
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Description
このような紫外線硬化型インキは、レタープレス印刷においても広く用いられている。
(1) 基材と、
前記基材の一方の面側に積層され、ポリエステルと、紫外線重合性官能基を有する樹脂と、架橋剤と、を含む印刷用コート層と、を備え、
前記印刷用コート層は、表面自由エネルギーが45mJ/m2以上73mJ/m2以下であり、かつ、チタンエチルアセトアセテートを含むことを特徴とする印刷用シート。
[印刷用シート]
まず、本発明の印刷用シートについて説明する。
図1は、本発明の印刷用シートの好適な実施形態を示す模式的な縦断面図である。
基材10は、印刷用コート層11を支持する支持体となる。
印刷用コート層11は、印刷用シート1に対し印刷を行う際に、インキが付与され固定されるインキ受容層である。
ポリエステル系樹脂(ポリエステル)としては、ポリエステル樹脂、ウレタン変性ポリエステル樹脂等が挙げられる。
樹脂は、紫外線重合性官能基を有し、重合開始剤が存在していると、紫外線を照射することにより、架橋、硬化する重合性化合物を指す。この紫外線重合性官能基としては、アクリレート基であるのが好ましい。
なお、(メタ)アクリル酸とは、アクリル酸および/またはメタクリル酸を指す。
なお、(メタ)アクリレートとは、アクリレートおよび/またはメタクリレートを指す。
紫外線重合性官能基を有する樹脂の硬化には、必要に応じて光重合開始剤を用いることができる。
印刷用コート層11は、上記ポリエステルと共に、架橋剤を含有する。
印刷用コート層11は、ポリエステル、紫外線重合性官能基を有する樹脂、架橋剤以外に、希釈媒体を含有することができる。希釈媒体としては、有機系希釈媒体、水系希釈媒体等が挙げられる。
次に、本発明の印刷用シート1の作製方法について説明する。
当該印刷用コート層11を形成するための印刷用コート層形成用塗工液としては、適当な溶媒中に、上述したポリエステルと、紫外線重合性官能基を有する樹脂と、架橋剤と、必要に応じて用いられる光重合開始剤および各種添加剤、例えば有機または無機の顔料、着色剤、可塑剤、酸化防止剤、光安定剤、分散剤、レベリング剤等を溶解または分散させてなる塗工液を用いることができる。
印刷用コート層形成用塗工液に用いられる溶媒としては特に限定はなく、例えば酢酸エチル、酢酸ブチル等のようなエステル系溶媒、メチルイソブチルケトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノンのようなケトン系溶媒、トルエン、キシレン等のような芳香族炭化水素系溶媒等を挙げることができる。
まず、前記のようにして調製された印刷用コート層形成用塗工液を基材10の一方の面に塗布し、乾燥させて印刷用コート層11を設ける。
図2に示すように、本発明の印刷用シート1B(1)は、基材10の他方の面(印刷用コート層11が形成された側とは反対側の面)に粘着剤層12を設けることにより、粘着ラベルとして使用することができる。
剥離ライナー20の基材としては、例えば、紙、合成紙、合成樹脂フィルム等が挙げられる。紙としては、例えば、上質紙、グラシン紙、コート紙等の紙基材、これらの紙基材にポリエチレン、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂をラミネートしたラミネート紙のような紙基材、および上質紙、グラシン紙、コート紙等にセルロース、澱粉、ポリビニルアルコール、アクリル-スチレン樹脂等で目止め処理した紙基材等が挙げられる。合成樹脂フィルムとしては、例えば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等のポリオレフィン樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂等のポリエステル樹脂からなるフィルム、およびこれらの合成樹脂フィルムに易接着処理を施したフィルム等が挙げられ、これらに剥離剤を塗布したものであることが好ましい。
本発明の印刷用シート1の印刷用コート層11に印刷するために用いられる印刷用インキは、熱転写性インキ、紫外線硬化型インキ等の種々のインキが用いられる。
接触角計:協和界面科学(株)製全自動接触角計DM-701
測定溶媒:水、ジヨードメタン、1-ブロモナフタレン
(1)印刷用コート層形成用塗工液の調製
芳香族ポリエステルの基本構造を有するウレタン変性ポリエステル(東洋紡(株)製、商品名「バイロンUR8700」、数平均分子量32000、水酸基価2~4mgKOH/g、酸価1mgKOH/g未満、ガラス転移温度-22℃)と、架橋剤としてイソシアネート系化合物(東ソー社製、商品名「コロネートHL」)と、紫外線重合性官能基を有する樹脂としてジペンタエリスリトールペンタアクリレートと、を乾燥後の印刷用コート層における含有割合が、表1に示す割合となるように所定の質量比で混合し、さらに、溶剤としてトルエンとメチルエチルケトンとシクロヘキサノンとが質量比で10:10:1の割合で混合されてなる混合溶媒を混合、攪拌することにより、印刷用コート層形成用塗工液とした。
ポリエチレンテレフタレート(厚さ50μm)の一方の面に、上記(1)で得られた印刷用コート層形成用塗工液を、乾燥後の厚みが100nmになるような量でバーコートにより塗布し、90℃の熱風乾燥機で1分間乾燥して、印刷用シートを作製した。
印刷用コート層形成用塗工液の調製において、さらに、スズ系架橋促進剤としてジブチルスズジラウレートを、乾燥後の印刷用コート層における含有割合が、表1に示す割合となるように所定の質量比で混合したこと以外は、実施例1と同様にして印刷用コート層形成用塗工液を調製し、印刷用シートを作製した。
印刷用コート層形成用塗工液の調製において、さらに、チタン系架橋促進剤としてチタンエチルアセトアセテートを、乾燥後の印刷用コート層における含有割合が、表1に示す割合となるように所定の質量比で混合したこと以外は、実施例1と同様にして印刷用コート層形成用塗工液を調製し、印刷用シートを作製した。
印刷用コート層形成用塗工液の調製において、さらに、スズ系架橋促進剤としてジブチルスズジラウレートを、乾燥後の印刷用コート層における含有割合が、表1に示す割合となるように所定の質量比で混合したこと以外は、実施例1と同様にして印刷用コート層形成用塗工液を調製し、印刷用シートを作製した。
印刷用コート層形成用塗工液の調製において、ウレタン変性ポリエステル樹脂と、紫外線重合性官能基を有する樹脂とを、乾燥後の印刷用コート層における含有割合が、表1に示す割合となるように所定の質量比で混合したこと以外は、実施例1と同様にして印刷用コート層形成用塗工液を調製し、印刷用シートを作製した。
印刷用コート層形成用塗工液の調製において、ウレタン変性ポリエステル樹脂と、架橋剤と、スズ系架橋促進剤とを、乾燥後の印刷用コート層における含有割合が、表1に示す割合となるように所定の質量比で混合したこと以外は、実施例1と同様にして印刷用コート層形成用塗工液を調製し、印刷用シートを作製した。
印刷用コート層形成用塗工液の調製において、ウレタン変性ポリエステル樹脂と、架橋剤とを、乾燥後の印刷用コート層における含有割合が、表1に示す割合となるように所定の質量比で混合したこと以外は、実施例1と同様にして印刷用コート層形成用塗工液を調製し、印刷用シートを作製した。
以上のようにして作製された各実施例および各比較例の印刷用シートについて、フレキソ印刷および熱転写印字についての適性を評価した。
各実施例および各比較例で得られた印刷用シートのそれぞれについて、印刷用コート層の表面に印刷用紫外線硬化型インキ(T&K TOKA(株)製、商品名「BESTCURE UV161 墨S」)を用いてフレキソ印刷機(松尾産業社製、イージープルーフ、スチールアニロックスローラー、180線、セル容量:16.6cm3/m2)でフレキソ印刷を施し、UV照射(UV-LEDランプ)を行って印刷画像を得た、すなわち、印刷層を得た。
×:セロテープ剥離試験後に印刷層が残存するマス目の数が、マス目100個当たり90未満である。
各実施例および各比較例で得られた印刷用シートのそれぞれについて、印刷用コート層の表面に、レジン系インキリボン(ソニーケミカル社製、商品名「TR4070」)を熱転写プリンタ(ゼブラ社製、機種名「Zebra140XiIII」)で速度3インチ/sec(7.6cm/sec)にてバーコードのパターンの印字を行った。インキリボンの熱転写性を下記の基準で評価した。
×:バーコードの読み取りが困難であった。
10 基材
11 印刷用コート層
12 粘着剤層
13 印刷用コート層
20 剥離ライナー
Claims (5)
- 基材と、
前記基材の一方の面側に積層され、ポリエステルと、紫外線重合性官能基を有する樹脂と、架橋剤と、を含む印刷用コート層と、を備え、
前記印刷用コート層は、表面自由エネルギーが45mJ/m2以上73mJ/m2以下であり、かつ、チタンエチルアセトアセテートを含むことを特徴とする印刷用シート。 - 前記ポリエステルは、ウレタン変性ポリエステルである請求項1に記載の印刷用シート。
- 前記印刷用コート層における前記ポリエステルの含有量は、50wt%以上95wt%以下である請求項1または2に記載の印刷用シート。
- 前記紫外線重合性官能基を有する樹脂は、アクリレート基を有する請求項1ないし3のいずれか1項に記載の印刷用シート。
- 前記印刷用コート層における前記紫外線重合性官能基を有する樹脂の含有量は、2wt%以上20wt%以下である請求項4に記載の印刷用シート。
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