JP7034896B2 - 無人飛行体 - Google Patents

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本発明は、無人飛行体に関する。本発明は、より具体的には、物体を吊り下げることができる無人飛行体に関する。
特開2017-87898号公報に、貨物を運搬することができる無人飛行体が開示されている。この無人飛行体からはワイヤが垂下されており、このワイヤの自由端に運搬対象の貨物が取り付けられる。当該無人飛行体には、ワイヤの繰り出し及び巻き取りを行うウインチが設けられている。貨物の運搬時には、当該貨物は、無人飛行体から吊り下げられる。
特開2017-87898号公報
無人飛行体に吊り下げられた物体は、その姿勢が安定しないという問題がある。例えば、無人飛行体の移動や風の影響により物体が振り子運動を行うことがある。
この振り子運動により無人飛行体の姿勢が不安定になるおそれがあるため、無人飛行体から吊り下げられる物体の振り子運動が抑制されることが望ましい。
本発明の目的の一つは、吊り下げられる物体の振り子運動を抑制可能な無人飛行体を提供することである。本発明の上記以外の目的は、本明細書全体を参照することにより明らかとなる。
本発明の一実施形態による無人飛行体は、本体と、前記本体に設けられた複数の回転翼と、前記本体から物体を吊り下げるための吊り糸と、前記吊り糸の延伸方向が鉛直方向に近づくように前記複数の回転翼のうちの少なくとも一つの回転を制御するコントローラと、を備える。
本発明の一実施形態による無人飛行体は、鉛直方向に対する前記吊り糸の延伸方向の傾きである吊り糸傾き角度を検出する傾き検出部をさらに備える。当該実施形態において、前記コントローラは、前記吊り糸傾き角度がゼロに近づくように前記複数の回転翼のうちの少なくとも一つの回転を制御する。
本発明の一実施形態において、前記傾き検出部は、第1の鉛直面内での鉛直方向に対する前記吊り糸の延伸方向の傾きを示す第1傾き角度、及び、前記第1の鉛直面と直交する第2の鉛直面内での鉛直方向に対する前記吊り糸の延伸方向の傾きを示す第2傾き角度を検出するように構成され、前記コントローラは、前記第1傾き角度及び前記第2傾き角度がゼロに近づくように前記複数の回転翼のうちの少なくとも一つの回転を制御する。
本発明の一実施形態において、前記傾き検出部は、前記吊り糸が通過する第1の貫通孔を有し前記第1の鉛直面内で回転可能に設けられた第1の可動部材と、前記吊り糸が通過する第2の貫通孔を有し前記第2の鉛直面内で回転可能に設けられた第2の可動部材と、を有する。当該実施形態において、前記第1の可動部材の回転角度を前記第1傾き角度として検出し、前記第2の可動部材の回転角度を前記第2傾き角度として検出する。
本発明の一実施形態による無人飛行体は、鉛直方向に沿って延びるガイド孔を有するガイド部材をさらに備える。当該実施形態において、前記第2の可動部材は、前記第2の貫通孔が前記ガイド孔よりも鉛直方向下方にあるように設けられる。
本発明の一実施形態による無人飛行体は、前記吊り糸を巻き取るためのウインチをさらに備える。当該実施形態において、前記ガイド部材は、前記ウインチに設けられ、前記第1の可動部材は前記ガイド部材に設けられ、前記第2の可動部材は前記第1の可動部材に設けられる。
本発明の一実施形態による無人飛行体は、前記本体に設けられ、前記物体を支持する物体支持具の像を含む撮像画像を出力するカメラをさらに備える。当該実施形態において、前記コントローラは、前記撮像画像において前記吊り糸が鉛直方向に延伸する場合における前記物体支持具の像の位置を示す基準位置に前記物体支持具の像が近づくように前記複数の回転翼のうちの少なくとも一つの回転を制御する。
本発明の一実施形態において、前記コントローラは、前記物体支持具の像が前記基準位置と重なるように前記複数の回転翼のうちの少なくとも一つの回転を制御する。
本発明の実施形態によって、吊り下げられる物体の振り子運動を抑制可能な無人飛行体を提供することができる。
本発明の一実施形態による無人飛行体を模式的に示す斜視図である。 図1の無人飛行体の正面図である。 図1の無人飛行体の底面図である。 図1の無人飛行体の底部の分解斜視図である。 図1の無人飛行体の底部のYZ面に沿った断面図である。 図1の無人飛行体の底部のZX面に沿った断面図である。 図1の無人飛行体の機能を説明するためのブロック図である。 本発明の別の実施形態による無人飛行体を模式的に示す正面図である。 図7の無人飛行体において撮像された画像を模式的に示す図である。 図1の無人飛行体の機能を説明するためのブロック図である。
以下、適宜図面を参照し、本発明の様々な実施形態を説明する。なお、各図面において共通する構成要素に対しては同一の参照符号が付されている。各図面は、説明の便宜上、必ずしも正確な縮尺で記載されているとは限らない点に留意されたい。
図1から図3を参照して、本発明の一実施形態による無人飛行体1について説明する。図1は、本発明の一実施形態による無人飛行体1を模式的に示す斜視図であり、図2は、無人飛行体1の正面図であり、図3は、無人飛行体1の底面図である。
本明細書において、「無人飛行体」とは、人が飛行体に搭乗して操縦することなく遠隔的に操縦可能な又は自立的に飛行可能な飛行体のことである。無人飛行体1は、例えば、複数の回転翼を有するマルチコプターである。
図示のように、本発明の一実施形態に係る無人飛行体1は、本体10と、本体10から外側に延びる6本のアーム11と、この6本のアームの各々の外端に設けられた6つの支持体12と、この支持体12の各々に設けられた6つの回転翼13と、を備える。回転翼13は、アーム11及び支持体12を介して本体10に設けられている。無人飛行体1は、ウインチ15と、物体支持具16と、吊り糸20と、ガイド部材31と、連結リング32と、アーム33と、をさらに備えることができる。
支持体12は、回転翼13を回転可能に支持する。支持体12は、回転翼13に回転駆動力を与える駆動源を収容する。この駆動源は、例えば後述するモータ12aである。回転翼13は、回転時に無人飛行体1に推力を与えるように構成及び配置される。
図示の実施形態において、無人飛行体1は、吊り糸20により物体Mを吊り下げている。無人飛行体1から吊り下げられる物体Mは、無人飛行体1が吊り下げ可能な任意の物体である。物体Mは、例えば、カメラ、照明装置、スピーカー、マイク、センサー、消火装置、物体投擲装置、貨物、及びこれら以外の物体である。物体Mがカメラ、照明装置、スピーカー、マイク、センサー、消火装置、及び物体投擲装置の場合には、その用途に照らして、無人飛行体1から吊り下げられているときの姿勢の安定性が重要である。例えば、無人飛行体1から吊り下げられたカメラによって撮像を行う場合には、撮像対象にカメラのレンズを安定して向けられるようにするために吊り下げられたカメラの姿勢の安定性が重要となる。照明装置、スピーカー、マイク、センサー、消火装置、及び物体投擲装置についても、姿勢の安定性について同様のことがいえる。
吊り糸20は、その一端がウインチ15に取り付けられ、その他端が物体支持具16に取り付けられる。吊り糸20は、ガイド部材31を介してウインチ15から物体支持具16へ案内される。
吊り糸20は、金属材料、合成樹脂材料、又はこれら以外の材料から成る単線又は撚線であってもよい。吊り糸20は、吊り下げる物体Mの重量、使用環境、又はこれら以外の要素に応じて適したものが選択される。吊り糸20は、ウインチ15からガイド部材31を介して物体支持具16まで引き回すことができる程度の可撓性を有していることが望ましい。
ウインチ15は、一対の板状のフランジ15aと、この一対のフランジ15aの間に設けられた胴部15bと、を有する。吊り糸20は、ウインチ15の胴部15bの外周面上に巻かれている。ウインチ15は、胴部15bがY軸方向に延びる回転軸の周りで回転可能に構成される。ウインチ15が駆動されると、胴部15bが回転軸の周りに正転又は逆転し、これにより吊り糸20の繰り出し及び巻き取りが行われる。ウインチ15を駆動するための駆動電力は、本体10に収容されているバッテリから供給されてもよい。ウインチ15の繰り出し及び巻き取りは、所定のアルゴリズムに従って行われてもよく、遠隔にいる操縦者からの指令に基づいて行われてもよい。
物体支持具16は、物体Mを支持可能に構成される。図示の実施形態において、物体支持具16は、円盤状の形状を有する。この円盤状の物体支持具16の中心には突起が設けられており、この突起に吊り糸20が取り付けられる。物体支持具16の形状及び構造は、図示の態様に限定されない。物体支持具16は、物体Mの吊り下げに適した任意の形状とすることができる。物体支持具16は、例えば、フック形状であってもよい。
物体Mは、物体支持具16の下面に取り付けられている。物体Mは、物体支持具にネジなどの締結部材で締結されてもよい。物体Mは、支持ベルトによって物体支持具16に取り付けられてもよい。物体Mは、物体支持具16に回転可能に支持された軸部材を介して物体支持具16に回転可能に取り付けられてもよい。物体Mを物体支持具16へ取り付ける態様は、本明細書で明示的に説明されるものに限定されない。物体Mは、物体支持具16に任意の態様で取り付けられ得る。
次に、図4~図6を参照して、ガイド部材31、連結リング32、及びアーム33についてより詳細に説明する。図4は、無人飛行体1の底部の分解斜視図であり、図5は、図3のI-I線に沿った(つまり、YZ面に沿った)無人飛行体1の底部の断面図であり、図6は、図3のII-II線に沿った(つまり、ZX面に沿った)無人飛行体1の底部の断面図である。図4においては、説明の便宜上、吊り糸20の図示が省略されている。
図示のように、ガイド部材31は、一対のフランジ15aの下端同士を接続する支持部材31aと、一対のフランジ15aから等距離又はほぼ等距離の位置に設けられた筒状部材31bと、を有する。支持部材31aは、例えば円柱形状に形成される。支持部材31aの形状は円柱形状に限られず、例えば角柱形状であってもよい。筒状部材31bは、貫通孔31cを有する。図示の実施形態において、貫通孔31cは、鉛直方向(Z軸方向)に筒状部材31bを貫いている。貫通孔31cは、吊り糸20が通過できる大きさの径を有する。筒状部材31bの側面には、X軸方向に沿って延びる一対の孔31dが設けられている。孔31dは貫通孔であってもよいし有底の凹部であってもよい。
ガイド部材31の径方向外側にはリング形状の連結リング32が設けられる。連結リング32は、ガイド部材31の筒状部材31bの外径よりも大きな内径の貫通孔32cを有する。連結リング32の側面には、X軸方向に沿って延びる一対の貫通孔32dと、Y軸方向に沿って延びる一対の孔32eが形成されている。孔32eは貫通孔であってもよいし有底の凹部であってもよい。貫通孔32dは、連結リング32がガイド部材31の筒状部材31b径方向外側の所定位置に位置合わせさせれたときに当該筒状部材31bの孔31dと対向するように設けられる。連結リング32の貫通孔32d及び筒状部材31bの孔31d内に連結ピン32bを設けることにより、連結リング32はガイド部材31の筒状部材31bに連結される。連結リング32は、ガイド部材31の筒状部材31bに当該連結ピン32bの周りで回転可能に設けられる。連結ピン32bはX軸方向に延びているので、連結リング32はYZ平面内で回転可能である。連結リング32は、第1の可動部材の例である。YZ平面は、第1の鉛直面の例である。
連結リング32の外側には、アーム33が設けられる。アーム33は、U字形状を有するアーム本体33aと、Y軸方向の中央またはほぼ中央に設けられた筒状部材33dと、を有する。筒状部材33dは、貫通孔33cを有する。貫通孔33cは、吊り糸20が通過できる大きさの径を有する。貫通孔33cの内径寸法は、吊り糸30の外径寸法の1.01倍~2倍とされる。貫通孔33cの内径寸法は、例えば、吊り糸30の外径寸法の1.01倍、1.05倍、1.1倍、1.2倍、1.3倍、1.4倍、1.5倍、1.6倍、1.7倍、1.8倍、1.9倍、又は1.95倍であってもよい。
アーム本体33aの上端付近には、Y軸方向に沿って延びる一対の貫通孔33eが設けられている。貫通孔33eは、アーム33が連結リング32の径方向外側の所定位置に位置合わせさせれたときに当該連結リング32の孔32eと対向するように設けられる。アーム33の貫通孔33e及び連結リングの孔32e内に連結ピン33bを挿入することにより、アーム33は連結リング32に連結される。アーム33は、連結リング32に連結ピン33bの周りで回転可能に設けられる。連結ピン33bはY軸方向に延びているので、アーム33はZX平面内で回転可能である。アーム33が連結リングに取り付けられたとき、アーム33の筒状部材33の貫通孔33cは、ガイド部材31の筒状部材31bの貫通孔31cよりも鉛直方向Aの下方にある。アーム33は、第2の可動部材の例である。ZX平面は、第2の鉛直面の例である。
吊り糸20に吊り下げられた物体Mは、無人飛行体1の移動や風の影響により振り子運動をすることがある。物体Mが振り子運動をする場合には、図5に点線で示されているように吊り糸20の延伸方向がYZ面内で鉛直方向Aに対して第1傾き角度(例えば、第1傾き角度θ1)だけ傾き、図6に点線で示されているように吊り糸20の延伸方向がZX面内で鉛直方向Aに対して第2傾き角度(例えば、第2傾き角度θ2)だけ傾く。吊り糸の延伸方向の鉛直方向Aに対する傾きに言及する場合、吊り糸20の延伸方向は、筒状部材31bの下端からアーム33の筒状部材33dの下端まで(又は物体支持具16との取付位置まで)の区間で吊り糸20が延伸している方向を意味する。
吊り糸20がYZ面内において鉛直方向Aに対して第1傾き角度θ1だけ傾くと、アーム33の筒状部材33dの内周面が吊り糸20によって押される。アーム33はYZ面内での回転が規制されているが、連結リング32がアーム33にYZ面内で回転可能に取り付けられているため、吊り糸20がYZ面内において鉛直方向Aに対して第1傾き角度θ1だけ傾くと、連結リング32も第1傾き角度θ1と同じ又はほぼ同じ角度だけ傾く。連結リング32の回転角度は、後述する角度センサ61により検出される。図4~図6では、角度センサ61の図示は省略されている。
吊り糸20がZX面内において鉛直方向Aに対して第2傾き角度θ2だけ傾くと、アーム33も第2傾き角度θ2と同じ又はほぼ同じ角度だけ傾く。アーム33の回転角度は、後述する角度センサ62により検出される。図4~図6では、角度センサ62の図示は省略されている。
次に、図7を参照して、無人飛行体1の機能についてより詳細に説明する。図示のとおり、無人飛行体1は、コントローラ50と、傾き検出部54と、を備えている。コントローラ50は、傾き検出部54、モータ12a、及びウインチ15と電気的に接続されている。
コントローラ50は、コンピュータプロセッサ51と、メモリ52と、ストレージ53と、を有する。コンピュータプロセッサ51は、ストレージ53又はそれ以外のストレージから飛行制御アルゴリズムを規定する飛行制御プログラムをメモリ52にロードし、ロードした飛行制御プログラムに含まれる命令を実行する演算装置である。コンピュータプロセッサ51は、飛行制御プログラム以外にも無人飛行体1の機能の実現に関連する様々なプログラムを実行することが可能である。コントローラ50は、PWM信号をモータ12aに出力することによりモータ12aの回転数を制御するように構成されてもよい。
無人飛行体1は、図示されている構成要素以外にも通信装置、バッテリ、角度センサ61,62以外のセンサ、及びこれら以外の無人飛行体1の運用に必要となる装置を備えてもよい。無人飛行体1に備えられる角度センサ61,62以外のセンサは、例えば、ジャイロセンサ、加速度センサ、地磁気センサ、気圧センサ、及びこれら以外の各種センサである。これらの構成要素は、必要に応じてコントローラ50と接続される。
コントローラ50は、無人飛行体1に備えられている各種センサの検出情報に基づき、飛行制御アルゴリズムに従って回転翼13の回転数を制御することにより、無人飛行体1の姿勢や位置をコントロールするように構成されてもよい。コントローラ50、角度センサ61,62以外のセンサ、通信装置、及びバッテリは、本体10に収容されてもよい。
傾き検出部54は、連結リング32と、アーム33と、連結リング32のYZ平面での回転角度を検出する角度センサ61と、アーム33のZX平面での回転角度を検出する角度センサ62と、を備える。角度センサ61は、連結リング32の連結ピン32b周りでの回転角度を検出することができる任意の角度センサである。角度センサ62は、アーム33の連結ピン33b周りでの回転角度を検出することができる任意の角度センサである。角度センサ61及び角度センサ62は、例えば、ボリューム抵抗、光学式エンコーダ、磁気式エンコーダ、レゾルバ、及びこれら以外の角度センサであってもよい。
角度センサ61によって検出される連結リング32のYZ平面での回転角度は、連結リング32のYZ平面での鉛直方向Aからの傾きを示す。また、連結リング32のYZ平面での鉛直方向Aからの傾きは、YZ平面での吊り糸20の鉛直方向Aからの傾き角度である第1傾き角度θ1と等しい。角度センサ61は、検出された連結リング32のYZ平面での回転角度をコントローラ50に出力する。
角度センサ62によって検出されるアーム33のZX平面での回転角度は、アーム33のZX平面での鉛直方向Aからの傾きを示す。また、アーム33のZX平面での鉛直方向Aからの傾きは、ZX平面での吊り糸20の鉛直方向Aからの傾き角度である第2傾き角度θ2と等しい。角度センサ62は、検出されたアーム33のZX平面での回転角度をコントローラ50に出力する。
傾き検出部54は、角度センサ61及び角度センサ62の一方のみを備えてもよい。この場合、傾き検出部54は、YZ平面及びZX平面のうちの一方における吊り糸20の傾き角度を検出し、この検出した傾き角度をコントローラ50に出力することができる。
傾き検出部54は、上記以外の態様で、吊り糸20の鉛直方向Aからの傾き角度を検出し、この検出した傾き角度をコントローラ50に出力するように構成されてもよい。傾き検出部54は、互いに直交する2つの鉛直面(例えば、YZ平面及びZX平面)の各々における傾き角度を検出してもよいし、その一方のみを検出してもよい。
コントローラ50は、傾き検出部54から取得した吊り糸20の傾き角度に基づいて、6つの回転翼13うちの少なくとも一つの回転を制御することにより、無人飛行体1の位置を制御する。一実施形態において、コントローラ50は、傾き検出部54からの第1傾き角度θ1、第2傾き角度θ2、及び必要に応じてこれら以外の検出情報に基づいて、吊り糸20の延伸方向が鉛直方向Aに近づくように、回転翼13のうちの少なくとも一つの回転を制御して無人飛行体1を移動させる。例えば、図5に示されているように吊り糸20がYZ平面において角度θ1だけ鉛直方向Aから傾いている場合には、コントローラ50は、傾き検出部54から取得した第1傾き角度θ1がゼロに近づくようにY軸の負の方向へ無人飛行体1を移動させるべく回転翼13のうちの少なくとも一つの回転を制御する。また、図6に示されているように吊り糸20がZX平面において角度θ2だけ鉛直方向Aから傾いている場合には、コントローラ50は、傾き検出部54から取得した第2傾き角度θ2がゼロに近づくようにX軸の負の方向へ無人飛行体1を移動させるべく回転翼13のうちの少なくとも一つの回転を制御する。吊り糸20の延伸方向がYZ面内でもZX面内でも鉛直方向Aに対して傾いている場合には、コントローラ50は、第1傾き角度θ1及び第2傾き角度θ2の各々がゼロに近づくように無人飛行体1を移動させるべく回転翼13のうちの少なくとも一つの回転を制御する。
続いて、図8~図10を参照して、本発明の別の実施形態による無人飛行体101について説明する。本発明の別の実施形態による無人飛行体101は、カメラ63を備えている点で無人飛行体1と異なっている。無人飛行体101の構成要素のうち無人飛行体1の構成要素と同一又は類似のものには図1~図7と同様の参照符号を付し、これらの同一又は類似の構成要素については詳細な説明を省略する。
図示の実施形態において、カメラ63は、本体10の下面に設けられている。カメラ63は、吊り糸20で吊り下げられた物体支持具16が画角内に入る画像を取得することができる。言い換えると、カメラ63は、物体支持具16が画角内に入るように構成及び配置される。より具体的には、カメラ63は、少なくとも吊り糸20が物体支持具16とウインチ15との間で鉛直方向Aに延びている場合に、物体支持具16の全部又は一部が画角内に入るように構成される。カメラ63は、その撮像方向を変化させることができるように、所定の回転軸の周りで回転可能に本体10に設けられてもよい。この回転軸は、ウインチ15の回転軸と同じ向きに延びていてもよい。ウインチ15から吊り糸20が繰り出されると物体支持具16は降下し、逆にウインチ15に吊り糸20巻き取られると物体支持具16は上昇する。カメラ63は、このように物体支持具16が下降又は上昇しても物体支持具16を画角内に入れることができるように、その姿勢が調整できるように本体10に設けられてもよい。例えば、ウインチ15の繰り出し及び巻き取り動作と連動してカメラ63の回転軸を回転させることでカメラ63の姿勢を制御する姿勢制御機構が無人飛行体1に設けられてもよい。
カメラ63は、撮像した画像を示す画像データをコントローラ50に出力する。コントローラ50は、カメラ63から取得した画像データに基づいて、回転翼13のうちの少なくとも一つの回転を制御することにより無人飛行体1の位置を制御する。一実施形態においては、吊り糸20の延伸方向が鉛直方向Aに沿った方向となっている場合における撮像画像内での物体支持具16の位置が基準位置として定められる。ストレージ53は、基準位置を特定するための基準位置特定データを記憶することができる。基準位置は、吊り糸20の繰り出し量によって(つまり、物体支持具16の鉛直方向Aにおける位置によって)変わり得る。この場合、ストレージ53は、吊り糸20の繰り出し量と対応付けて(または、物体支持具16の鉛直方向Aにおける位置と対応付けて)基準位置特定データを記憶してもよい。
図9は、カメラ63によって撮像された物体支持具16の像を含む撮像画像の例を模式的に示す。この撮像画像には、物体支持具16の(上面の)像とこの物体支持具16を吊り下げている吊り糸20の像とが含まれている。また、当該撮像画像には、吊り糸20が鉛直方向Aに延伸する場合における物体支持具16の像の位置を示す基準位置Pが示されている。コントローラ50は、この撮像画像を解析し、基準位置Pに物体支持具16の像が近づくように無人飛行体1を移動させる。無人飛行体1の移動は、上記のように、回転翼13のうちの少なくとも一つの回転を制御することにより制御される。
一実施形態において、コントローラ50は、基準位置PのXY平面での座標と物体支持具16の中心のXY平面での座標とを比較し、この比較結果から物体支持具16の像を基準位置Pと重ねるための無人飛行体1の移動方向及び移動距離を算出し、この算出された移動方向へ算出された移動距離だけ無人飛行体1を移動させるための制御を行ってもよい。
続いて、上記実施形態が奏する作用効果について説明する。上記の一実施形態においては、吊り糸20の延伸方向が鉛直方向Aに近づくように回転翼13のうちの少なくとも一つの回転が制御される。吊り糸により吊り下げられている物体Mが振り子運動を始めると、吊り糸20の延伸方向が鉛直方向Aからずれる。よって、吊り糸20の延伸方向が鉛直方向Aに近づくように回転翼13の回転を制御することにより、物体Mの振り子運動を抑制することができる。
上記の一実施形態においては、鉛直方向Aに対する吊り糸20の延伸方向の傾きである吊り糸傾き角度が傾き検出部54によって検出され、この吊り糸傾き角度がゼロに近づくように回転翼13のうちの少なくとも一つの回転が制御される。これにより、吊り糸20の延伸方向の傾きを検出すれば、吊り下げられている物体M自体の動きを検出しなくても当該物体Mの振り子運動を抑制することができる。
上記の一実施形態においては、第1の鉛直面内での鉛直方向Aに対する吊り糸20の延伸方向の傾きを示す第1傾き角度θ1、及び、第1の鉛直面と直交する第2の鉛直面内での鉛直方向Aに対する吊り糸20の延伸方向の傾きを示す第2傾き角度θ2が検出され、この第1傾き角度θ1及び第2傾き角度θ2がゼロに近づくように回転翼13のうちの少なくとも一つの回転が制御される。これにより、直交する2つの鉛直面におて吊り下げられる物体Mの振り子運動を抑制することがでできる。
上記の一実施形態においては、YZ面内で回転可能に設けられた連結リング32の回転角度が第1傾き角度θ1として検出され、吊り糸20が通過する貫通孔33cを有しZX面内で回転可能に設けられたアーム33の回転角度が第2傾き角度θ2として検出される。これにより、連結リング32とアーム33とを組み合わせた簡易な角度検出機構により第1傾き角度θ1及び第2傾き角度θ2を検出することができる。
上記の一実施形態における無人飛行体1は、吊り糸20を巻き取るためのウインチ15と、鉛直方向Aに沿って延びるガイド孔31cを有するガイド部材31と、を備える。一実施形態において、ガイド部材31はウインチ15に設けられ、連結リング32はガイド部材31に設けられ、アーム33は連結リング32に設けられる。これにより、ウインチ15に取り付けられた連結リング32及びアーム33により、無人飛行体1の移動を制御するための第1傾き角度θ1及び第2傾き角度θ2を検出することができる。ウインチ15は、その巻き取り及び繰り出しの制御のためにコントローラ50と電気的に接続されている。連結リング32及びアーム33をウインチ15に取り付けることにより、連結リング32及びアーム33の回転角度をコントローラ50に入力することが容易になる。
吊り下げられた物体Mに加速度センサ等のセンサを取り付け、このセンサの検出情報に基づいて物体Mの振り子運動を抑制しようとすると、当該センサの検出情報をコントローラ50に入力するために通信ケーブル又は無線通信機構を備える必要がある。上記のように、ウインチ15に取り付けられた連結リング32及びアーム33の回転角度を検出して第1傾き角度θ1及び第2傾き角度θ2を得ることにより、物体Mとコントローラ50とを接続する通信ケーブルや無線通信機構は不要となる。
上記の一実施形態における無人飛行体1は、物体支持具16の像を含む撮像画像を出力するカメラ63を備えている。このカメラ63は本体10に設けられてもよい。当該実施形態においては、このカメラ63の撮像画像において吊り糸20が鉛直方向に延伸する場合における物体支持具16の像の位置を示す基準位置Pに物体支持具16の像が近づくように回転翼13のうちの少なくとも一つの回転が制御される。これにより、物体Mにその運動を検出するためのセンサを設けなくとも、物体Mの振り子運動を抑制することができる。
本明細書で説明された各構成要素の寸法、材料、及び配置は、実施形態中で明示的に説明されたものに限定されず、この各構成要素は、本発明の範囲に含まれうる任意の寸法、材料、及び配置を有するように変形することができる。また、本明細書において明示的に説明していない構成要素を、説明した実施形態に付加することもできるし、各実施形態において説明した構成要素の一部を省略することもできる。例えば、図8~図10に示されている実施形態では、センサ61及びセンサ62を省略することができる。図8~図10に示されている実施形態では、連結リング32及びアーム33をさらに省略することができる。
上記の各実施形態は、適宜組み合わされてもよい。複数の実施形態を組み合わせることで実現される態様も、本発明の一実施形態となり得る。
1 無人飛行体
10 本体
11 アーム
12 支持体
13 回転翼
15 ウインチ
16 物体支持具
20 吊り糸
31 ガイド部材
32 連結リング
33 アーム
50 コントローラ
54 傾き検出部
61,62 角度センサ
63 カメラ
M 物体

Claims (5)

  1. 本体と、
    前記本体に設けられた複数の回転翼と、
    前記本体から物体を吊り下げるための吊り糸と、
    前記吊り糸の延伸方向が鉛直方向に近づくように前記複数の回転翼のうちの少なくとも一つの回転を制御するコントローラと、
    第1の鉛直面内での鉛直方向に対する前記吊り糸の延伸方向の傾きを示す第1傾き角度、及び、前記第1の鉛直面と直交する第2の鉛直面内での鉛直方向に対する前記吊り糸の延伸方向の傾きを示す第2傾き角度を検出する傾き検出部と、
    を備える無人飛行体であって、
    前記傾き検出部は、前記吊り糸が通過する第1の貫通孔を有し前記第1の鉛直面内で回転可能に設けられた第1の可動部材と、前記吊り糸が通過する第2の貫通孔を有し前記第2の鉛直面内で回転可能に設けられた第2の可動部材と、を有し、前記第1の可動部材の回転角度を前記第1傾き角度として検出し、前記第2の可動部材の回転角度を前記第2傾き角度として検出し、
    前記コントローラは、前記第1傾き角度及び前記第2傾き角度がゼロに近づくように前記複数の回転翼のうちの少なくとも一つの回転を制御する、
    無人飛行体
  2. 鉛直方向に沿って延びるガイド孔を有するガイド部材をさらに備え、
    前記第2の可動部材は、前記第2の貫通孔が前記ガイド孔よりも鉛直方向下方にあるように設けられる、
    請求項に記載の無人飛行体。
  3. 前記吊り糸を巻き取るためのウインチを備え、
    前記ガイド部材は、前記ウインチに設けられ、
    前記第1の可動部材は前記ガイド部材に設けられ、
    前記第2の可動部材は前記第1の可動部材に設けられる、
    請求項に記載の無人飛行体。
  4. 前記本体に設けられ、前記物体を支持する物体支持具の像を含む撮像画像を出力するカメラをさらに備え、
    前記コントローラは、前記撮像画像において前記吊り糸が鉛直方向に延伸する場合における前記物体支持具の像の位置を示す基準位置に前記物体支持具の像が近づくように前記複数の回転翼のうちの少なくとも一つの回転を制御する、
    請求項1から請求項のいずれか1項に記載の無人飛行体。
  5. 前記コントローラは、前記物体支持具の像が前記基準位置と重なるように前記複数の回転翼のうちの少なくとも一つの回転を制御する、
    請求項に記載の無人飛行体。


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