JP7032960B2 - 車両の荷物収納機構 - Google Patents

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Description

本発明は、車両荷物収納機構に関する。
乗用車等の車両の荷室(例えばトランクルーム)には、スペアタイヤやその他の備品(工具)と、使用者の様々な荷物が収納される。通常、荷室の内奥部(フロア部分)にスペアタイヤやその他の備品を収納する下部収納スペースが設けられ、さらにその上に、使用者が自由に使用できる上部収納スペースが設けられる。上部収納スペースは、荷室に配置される上端開口の凹状のツールボックスによって構成され、このツールボックスが上部収納スペースと下部収納スペースとを分離している。従って、使用頻度が低いスペアタイヤ等をツールボックスで覆い隠すことによって美観を維持するとともに、ツールボックスによって上部収納スペースの内底面を嵩上げして概ね平坦にして、使用者による荷物の出し入れを容易にしている。ツールボックスには、特定の工具(例えばジャッキやレンチやパンク修理キットなど)を収納するために、それらの工具に対応した専用の工具収納凹部が形成されている場合がある。工具収納凹部には予め特定の工具が収納されている。通常、使用者は、特に必要が無い限り工具収納凹部から工具を取り出すことはない。工具収納凹部の上方にボード部材が置かれて概ね平坦な載置面が構成されて、物品収納部が形成されている。
車両のトランクルームは比較的広く、その内周形状は複雑である。ツールボックスは、トランクルームの内周形状に合わせて複雑な外形を有している。また、下部収納スペース内のスペアタイヤや備品を取り出す際には、ツールボックスを一旦取り外してから下部収納スペースにアクセスする必要があるが、ツールボックスは大きくて重いため取り外す作業は容易ではない。そこで、複数のボックス部材を組み合わせて荷物収納機構を構成し、個々のボックス部材の大きさ、重さ、形状の複雑さを緩和する場合がある。例えば、特許文献1に開示された収納装置では、荷室に3つの内装部材(右側トランクケースとトランクフロントと左側トランクケース)を並べて配置している。
特開平6-247211号公報
特許文献1に記載された構成のように、複数の内装部材(ボックス部材)を並べて配置する場合、ボックス部材同士の間の隙間から部品等が落下すること、がたつきが発生して異音の原因となること、および意匠性が低下することを防ぐために、各ボックス部材は互いに密着して隙間なく配置されることが好ましい。その場合、下部収納スペースに収納されているスペアタイヤ等を取り出す際などにボックス部材を一旦取り外そうとしても、ボックス部材同士の間に隙間がないため手を差し入れることができず、持ち手になる部分が存在しないので、ボックス部材を持ち上げることが容易ではない。特に、ジャッキやレンチやパンク修理キット等の工具がボックスの専用の工具収納凹部に収納されている場合には、それらの工具が大きくかつ重いため、それらの工具が収納されたまま、持ち手のないボックス部材を持ち上げることは困難であり、多大な労力を必要とする。また、一旦取り外したボックス部材を荷室内に再度取り付けることも、作業性が悪く困難である。
隣り合うボックス部材同士が接する部分では、両ボックス部材の壁部が並んで位置するため、必要以上に厚い境界部分として認識され、構成線が多く煩雑な印象を与え、見栄えが良くない。さらに、境界部分が厚い(壁部2枚分の厚さである)ため、収納スペースが小さくなる。
そこで、本発明の目的は、車両の室内に配置される内装部材の取り外しが容易であるとともに、見栄えの良さとスペースの広さとを実現できる車両荷物収納機構を提供することにある。
本発明の車両の荷物収納機構は、車両の室内において並べて配置される、2つのサイドボックスと、2つのサイドボックスに挟まれる位置にあるセンターボックスとを有し、サイドボックスおよびセンターボックスは、車両の荷室内に配置され、上部の少なくとも一部が開口しているボックス部材であり、センターボックスは、サイドボックスから独立して車両の荷室に対して取り外しおよび取り付け可能であり、サイドボックスの、センターボックスに面する側の壁部に切り欠き部が設けられており、センターボックスの、サイドボックスの切り欠き部が設けられている壁部に対向する壁部の一部が、切り欠き部を介して、サイドボックスの内部に向かって露出しており、少なくとも切り欠き部に対向する位置において、センターボックスの壁部に段部が設けられており、段部はセンターボックスの持ち手を構成している。
本発明の車両荷物収納機構によると、車両の室内に配置される内装部材の取り外しが容易であるとともに、見栄えの良さとスペースの広さとを実現できる。
本発明の第1の実施形態の車両の室内の仕切り機構を含む荷物収納機構が車両の荷室内に設けられた状態を示す斜視図である。 図1に示す荷物収納機構の平面図である。 図1に示す荷物収納機構のセンターボックスを示す斜視図である。 図1に示す荷物収納機構のサイドボックスを示す斜視図である。 図3,4に示すセンターボックスとサイドボックスの接する部分を示す拡大斜視図である。 図3,4に示すセンターボックスとサイドボックスの接する部分を、図5と異なる方向から示す拡大斜視図である。 図3,4に示すセンターボックスとサイドボックスの接する部分を模式的に示す断面図である。 図3,4に示すセンターボックスとサイドボックスの接する部分の要部を示す拡大斜視図である。 比較例のセンターボックスとサイドボックスの接する部分の要部を示す拡大斜視図である。 図7に示すセンターボックスとサイドボックスに吸音材を付加した例を模式的に示す断面図である。 比較例のセンターボックスとサイドボックスに吸音材を付加した例を模式的に示す断面図である。 (a)は図4に示すサイドボックスにサイドボードを取り付けた例を示す断面図、(b)はそのサイドボードが良好に閉じた状態を示す断面図、(c)はそのサイドボードが位置ずれを生じた状態を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。図1,2は、車両の一例である自動車の後部に設けられた荷室(トランクルーム)の内部に設けられた、車両の室内の仕切り機構を含む荷物収納機構を示している。この荷物収納機構は、主に、荷室内に並べて(好ましくは互いに密接に)配置されている、上部が開口した3つの内装部材(ボックス部材)、すなわちセンターボックス1と車両右側のサイドボックス3と車両左側のサイドボックス2とからなる。センターボックス1と車両右側のサイドボックス3と車両左側のサイドボックス2とを組み合わせた外形が、自動車の荷室の車体4の内側形状と実質的に一致している。図示しないが、センターボックス1と右側および左側のサイドボックス2、3との下方には、下部収納スペースが設けられており、スペアタイヤ等が収納されている。この下部収納スペースの上方にセンターボックス1と右側および左側のサイドボックス2、3とが配置されて、これらが下部収納スペースを覆っている。
図3に示すセンターボックス1は、2つの物品収納部1a,1bを有し、一方の物品収納部1aには、ジャッキやレンチやパンク修理キット等の工具(図示せず)のための専用の工具収納凹部1cが設けられている。この工具収納凹部1cの上方に、図示しないボード部材が置かれて概ね平坦な載置面が構成され、その上に任意の荷物を置くことができる。他方の物品収納部1bは、工具収納凹部1cが設けられた物品収納部1aとは別の区画として設けられ、任意の物品を収納可能である。ただし、センターボックス1に工具収納凹部1cを設けずに、工具は工具用収納袋に袋詰めしてサイドボックス2またはサイドボックス3に格納するようにしてもよい。センターボックス1には単一の大きな物品収納部を設けてもよく、図3に示すセンターボックス1と同様に複数の物品収納部を設けてもよい。いずれの場合であっても、工具収納凹部1cを設けない場合には、物品収納部を大きく拡張することができる。
車両右側のサイドボックス3と車両左側のサイドボックス2はセンターボックス1の両側に配置されており、センターボックス1を中心として互いにほぼ対称な形状を有している。図4には右側サイドボックス3が示されているが、左右が逆転するだけで、左側サイドボックス2も同様な構成を有している。右側と左側のサイドボックス2,3には、任意の物品を収納可能な物品収納部2a,3aがそれぞれ設けられている。従って、センターボックス1と左側のサイドボックス2と右側のサイドボックス3とが並べて配置された状態で、物品収納部1a,1b,2a,3aとが近接して設けられている。ここでは、これらの物品収納部1a,1b,2a,3aを総称して上部収納スペースと称する。この上部収納スペースは、使用者が任意の荷物(物品)を収納可能なスペースとして利用される。
このような本実施形態の荷物収納機構において、センターボックス(一方の内装部材)1と右側および左側のサイドボックス(他方の内装部材)2,3とは互いに密接に並べて配置されている。特に、本実施形態では、センターボックス1とサイドボックス2,3との境界部分において、上方から見て、少なくとも部分的に、センターボックス1の壁部1dとサイドボックス2,3の壁部2b,3bとが重なり合っている。具体的には、サイドボックス2,3の、センターボックス1に面する(好ましくはセンターボックス1に接する)壁部2b,3bの上部に、切り欠き部2c、3cが設けられている。従って、センターボックス1の、サイドボックス2,3の切り欠き部2c,3cが設けられている壁部2b,3bに対向する壁部1dの一部が、切り欠き部2c,3cを介してサイドボックス2,3の内部に向けて露出している。切り欠き部2c,3cおよびその周辺は、図3,4に示すX部である。このX部は、ある方向から見た斜視図である図5と、図5と異なる方向から見た斜視図である図6と、模式的な断面図である図7に拡大して示されている。これらの図5~7から判るように、サイドボックス2,3の上部の開口から使用者が手を差し入れると、切り欠き部2c,3cを介してセンターボックス1の壁部1dに触れることができる。ここで、センターボックス1の壁部1dの、切り欠き部2c,3cに対向する位置に凸状部または凹状部からなる段部が形成されていると、この段部が、サイドボックス2,3の上部の開口から切り欠き部2c,3cを介してアクセス可能なセンターボックス1の持ち手(把手部)として利用可能である。それにより、センターボックス1とサイドボックス2,3とが隙間無く密着していても、この切り欠き部2c,3cと段部を利用することによって、センターボックス1を容易に持ち上げて取り外したり取り付けたりすることができる。本実施形態では、このような段部の一例として壁部1dにビード形状部1eが形成されている。
切り欠き部2c,3cが設けられている部分では、サイドボックス2,3の壁部2b,3bが存在しないが、センターボックス1の壁部1dがセンターボックス1とサイドボックス2,3とを区画する仕切りとなる。言い換えると、切り欠き部2c,3cが設けられている部分では、センターボックス1の壁部1dが、センターボックス1の側壁とサイドボックス2,3の仕切り部(側壁)とを兼ねている。それにより、センターボックス1の物品収納部1a,1bとサイドボックス2,3の物品収納部2a,3aとは独立したスペースとして物品収納のために使用できる。すなわち、センターボックス1とサイドボックス2,3との間で物品が移動することはなく、センターボックス1とサイドボックス2,3との間から物品等が下方に落下するおそれもない。なお、サイドボックス2,3の壁部2b,3bの切り欠き部2c,3cの開口縁が、物品収納部2a,3aの内部に向かって下側に傾斜する斜面状であると、物品がサイドボックス2,3の外側に落ちることが抑制できるため好ましい。
前述したように、本実施形態では、サイドボックス2,3の壁部2b,3bの上部に切り欠き部2c、3cが設けられ、センターボックス1の壁部1dのみがセンターボックス1とサイドボックス2,3とを区画する仕切りになる。それにより、少なくともこの部分においては、センターボックス1とサイドボックス2,3との境界部分に壁部が1枚しか存在せず、収納スペースが広くなるとともに見栄えが良くなる。さらに、図7に示すように、サイドボックス2,3の切り欠き部2c,3cの下方の壁部2b,3bがセンターボックス1の壁部1dの段部の直下に位置していると、壁部2b,3bは上方からほとんど見えず、センターボックス1とサイドボックス2,3との境界部分が薄く見える。具体的には、センターボックス1の壁部1dの上端に、外側へ突出するビード形状部1eが設けられている。このビード形状部1eの一部は、切り欠き部2c,3cに対向する段部であり、センターボックス1の持ち手として利用可能である。ビード形状部1e等の段部からなる持ち手は使用者からは視認困難であるが、切り欠き部2c,3cに手を入れることによって、持ち手になる部分(ビード形状部1e)に使用者の手が自然に導かれるため、利便性が良い。手探りであっても持ち手(ビード形状部1e)をつかむことが容易にできる。
また、サイドボックス2,3の壁部2b,3bの上端には、外側へ突出する棚部2d,3dが設けられている。そして、サイドボックス2,3の壁部2b,3bの棚部2d,3dの上にセンターボックス1の壁部1dのビード形状部1eの少なくとも一部が置かれることで、サイドボックス2,3がセンターボックス1に近接する位置で安定的に保持されるとともに、図7の矢印で示すように上方から見た時に、ビード形状部1eと棚部2d,3dとが重なるため棚部2d,3dは視認されない。使用者からは、センターボックス1とサイドボックス2,3との境界部分にビード形状部1eと棚部2d,3dとが並んで見えるのではなく、ビード形状部1eのみが見える。すなわち、センターボックス1とサイドボックス2,3の境界部分の仕切りの厚さが薄く、この境界部分に壁の稜線や隙間などの線がなくなってさらにすっきりとした見栄えになるとともに、境界部分に合わせ面や隙間がなくなり、各部品間の成形のばらつきによる隙間偏差などの課題も解消する。ビード形状部1eが棚部2d,3dの上に置かれることと、図7に示すように切り欠き部2c,3cの開口縁の端部がセンターボックス1の壁部に当接することにより、安定的な接合(合わせ)が可能であるとともに、物品がセンターボックス1とサイドボックス2,3との間から落下することを抑制できる。
切り欠き部2c,3cは、壁部2b,3bから棚部2d,3dに亘って切り欠いたものであり、切り欠き部の2c,3cは棚部2d,3dよりも低くなるように形成されているため、手を挿入できる隙間が生じている。このように切り欠き部2c,3cを設けることによって、壁部2b,3bが小さくなり、軽量化および低コスト化と収納スペースの拡大(収納量の増大)とが可能になる。収納スペースの拡大に関し、図7に、本実施形態の切り欠き部2c,3cおよび棚部2d,3dを示すとともに、切り欠き部2c,3cが存在しない場合の壁部2b,3bを2点鎖線で示している。切り欠き部2c,3cが存在しない場合には、壁部2b,3bがセンターボックス1の壁部1dの上部のビード形状部1eと干渉するため、壁部2b,3bの位置が規制され、物品収納部2a,3aをあまり広くできない。これに対し、本実施形態のように切り欠き部2c,3cが設けられていると、壁部2b,3bがセンターボックス1の壁部1dの上部のビード形状部1eと干渉せず、ビード形状部1eよりも下方で壁部1dと当接する。従って、本実施形態のように壁部2b,3bに切り欠き部2c,3cが設けられていると、切り欠き部2c,3cが設けられていない場合に比べて、壁部2b,3bをセンターボックス1に近接させて配置することができ、それによって物品収納部2a,3aの容積を広げて収納量を増大させることができる。サイドボックス2,3の壁部2b,3bに切り欠き部2c,3cが設けられていることによって、見栄えが向上するとともに物品収納部2a,3aの容積が拡大することは、本実施形態のサイドボックス2,3の要部拡大図である図8を、壁部2b,3bに切り欠き部2c,3cが設けられていない比較例のサイドボックスを示す図9と対比することによって明らかである。なお、図7に示すように壁部2b,3bが傾斜面である場合には、切り欠き部2c,3cをもっと大きくしてその開口縁と棚部2d,3dをもっと低い位置にすれば、物品収納部2a,3aの容積および収納量をより増大させることが可能である。また、サイドボックス2,3の壁部のほぼ全域を切り欠き部2c,3cにして、物品収納部2a,3aの容積および収納量をさらに大きくすることもできる。
センターボックス1は、ポリプロピレン等の発泡性の樹脂粒子を成形型内に充填して加熱発泡成形することにより形成できる。これにより、大型かつ軽量で、ユーザーの取り扱い性に優れたセンターボックス1が得られ、車両の燃費低下を抑制する効果がある。さらに、図示しないが、センターボックス1の外壁に複数の突起を形成して、それらの突起の先端部を、隣接する部材(例えばサイドボックス2,3)に当接させて保持すると、発泡成形に伴う製造時の寸法や形状のばらつきの影響を受けず、がたつきなく高精度に配置および接合することができる。この場合、センターボックス1の外壁の突起の表面に不織布を貼着すると、隣接する部材に最初に当接するのは、突起の先端の不織布であるため、隣接する部材との接触による異音の発生を抑えられる。
前述したように、センターボックス1の壁部1dのビード形状部1eがサイドボックス2,3の棚部2d,3dの上に置かれる構成であると、図10に示すように、壁部1dのビード形状部1eの下面(棚部2d,3dに接する面)に、吸音材(例えばエプトシーラー)5を貼着することができる。この構成によれば、車内への騒音の侵入を抑制することができ、しかも吸音材5はユーザーの視認できない位置にあるため、見栄えを良好に保つことが可能である。さらに、センターボックス1とサイドボックス2,3との接合動作において、吸音材5を圧縮させる方向に力が加わるため、吸音効果および脱落防止に優れている。
仮に、サイドボックス2,3の壁部2b,3bに切り欠き部2c,3cが設けられていない構成であると、ビード形状部1eをサイドボックス2,3の棚部2d,3dの上に配置することがなく、ビード形状部1eの下面に吸音材5を貼着する意味は無い。この構成では、図11に示すように、ビード形状部1eと壁部2b,3bの上部のリブ状部分との間に吸音材5を配置することができるが、その場合、センターボックス1とサイドボックス2,3との接合動作において、吸音材5に対してせん断方向に力が加わって剥がれ易くなる可能性がある。それに対し、前述した本実施形態によると、図10に示すように吸音材5に対してせん断方向に力が加わることがなく、吸音材5を安定して剥がれにくく保持することができる。
本実施形態のサイドボックス2,3は、例えばポリプロピレンの射出成形によって形成される。板厚は概ね2.5mm程度であり、部分的に板厚1mm程度の補強用リブが複数個所に形成される。図示しないが、サイドボックス2,3の外壁には、騒音の侵入を抑制するために吸音用のフェルト(不織布)を貼着してもよく、ボスが設けられている場合には不織布製のキャップにより被覆してもよく、クリップ座が設けられている場合にはクリップを係止してもよい。
サイドボックス2,3の上部には、開閉可能な蓋状のサイドボード6を取り付けてもよい。例えば、図12(a)に示す例では、サイドボックス2,3にサイドボード6を、回転軸8を中心として揺動可能に取り付けている。サイドボード6の内面には、中間部がくびれたピン状の嵌合雄部材6bと、ガイド突起6aが設けられている。そして、サイドボックス2,3の上面には、嵌合雄部材6bと対向する嵌合雌部材7bと、ガイド突起6aが挿入されるガイド凹部7aが設けられている。嵌合雌部材7bは、弾性を持って挟み込む挟持部が設けられているため、図12(b)に示すように嵌合雄部材6bが押し込まれると、挟持部の先端がくびれ部を挟み込んだ状態で固定することができる。そして、この構成では、ガイド突起6aの突出高さが、嵌合雄部材6bの突出高さよりも高い。この技術的意義について説明すると、図示しないが、仮にガイド突起6aが設けられていない場合には、サイドボード6がサイドボックス2,3に対して位置ずれした場合にサイドボード6を閉じようとすると、嵌合雄部材6bがサイドボックス2,3の上面に当接する。サイドボード6の下面に設けられている嵌合雄部材6bとその下方に位置する嵌合雌部材7bは、使用者から視認できないため、位置ずれした際の両者の当接を回避することは困難である。そして、嵌合雄部材6bはくびれ部を有する形状であるため、サイドボックス2,3の上面に当接すると破損しやすい。これに対し、図12(a)に示す構成では、サイドボード6がサイドボックス2,3に対して位置ずれした場合にサイドボード6を閉じようとすると、図12(c)に示すようにガイド突起6aがサイドボックス2,3の上面に当接し、嵌合雄部材6bは当接しない。従って、嵌合雄部材6bの破損が防げる。ガイド突起6aは破損しにくい形状および大きさに形成すればよい。なお、このように嵌合雄部材6bの破損を防止するためには、ガイド突起6aの突出高さが、嵌合雄部材6bの突出高さよりも高いことが望まれる。
以上の実施形態では、センターボックス1に持ち手となる部分を設けるために本発明を適用してセンターボックス1の取り付けおよび取り外しが容易になるとともに、見栄えの良さとスペースの広さとを実現できるという優れた効果が得られる。ただし、これに限られず、荷室内の様々な収納部品の合わせ部に本発明を適用することができる。そのような構造にすることで、荷室全体の見栄えを向上させることができる。
1 センターボックス(他方の内装部材)
1a,1b,2a,3a 物品収納部
1c 工具収納凹部
1d,2b,3b 壁部
1e ビード形状部
2,3 サイドボックス(一方の内装部材)
2c,3c 切り欠き部
2d,3d 棚部
4 車体
5 吸音材
6 サイドボード
6a ガイド突起
6b 嵌合雄部材
7a ガイド凹部
7b 嵌合雌部材
8 回転軸

Claims (6)

  1. 車両の室内において並べて配置される内装部材である、2つのサイドボックスと、2つの前記サイドボックスに挟まれる位置にあるセンターボックスと、を有し、
    前記サイドボックスおよび前記センターボックスは、車両の荷室内に配置され、上部の少なくとも一部が開口しているボックス部材であり、
    前記センターボックスは、前記サイドボックスから独立して前記車両の荷室に対して取り外しおよび取り付け可能であり、
    前記サイドボックスの、前記センターボックスに面する側の壁部に切り欠き部が設けられており、
    前記センターボックスの、前記サイドボックスの前記切り欠き部が設けられている壁部に対向する壁部の一部が、前記切り欠き部を介して、前記サイドボックスの内部に向かって露出しており、
    少なくとも前記切り欠き部に対向する位置において、前記センターボックスの壁部に段部が設けられており、前記段部は前記センターボックスの持ち手を構成している、車両の荷物収納機構。
  2. 前記切り欠き部が設けられている部分では、前記センターボックスの壁部の一部が、前記サイドボックスの仕切り部を兼ねている、請求項1に記載の荷物収納機構。
  3. 前記段部の少なくとも一部は、前記サイドボックスの壁部に設けられた棚部の上に置かれている、請求項1または2に記載の荷物収納機構。
  4. 前記切り欠き部の下方において、前記サイドボックスの壁部が、前記センターボックスの壁部の一部の直下に位置している、請求項1からのいずれか1項に記載の荷物収納機構。
  5. 前記サイドボックスおよび前記センターボックスは、中空の物品収納部を有している、請求項1から4のいずれか1項に記載の荷物収納機構。
  6. 前記段部の下端部と前記切り欠き部の底部との間に空間が設けられている、請求項1から5のいずれか1項に記載の荷物収納機構。
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