<<実施例1>>
<写真シール作成装置の外観>
図1および図2は、写真シール作成装置1の外観の構成例を示す斜視図である。
写真シール作成装置1は、撮影画像や編集画像を提供するゲーム機である。写真シール作成装置1は、画像をシール紙に印刷したり、画像を利用者の携帯端末上で閲覧可能にしたりすることで、利用者に画像を提供する。写真シール作成装置1は、ゲームセンターなどのアミューズメント施設や店舗に設置される。
写真シール作成装置1の利用者は、主に女子高生や若い女性が中心とされる。写真シール作成装置1において、1組あたり主に2人や3人などの複数人の利用者がゲームを楽しむことができる。もちろん、写真シール作成装置1において、1人の利用者がゲームを楽しむこともできる。
写真シール作成装置1において、利用者は、自身が被写体となって撮影作業を行う。利用者は、編集作業により、撮影によって得られた撮影画像の中から選択した画像に、手書きの文字やスタンプ画像などの合成用画像を合成させる。これにより、撮影画像が彩り豊かな画像に編集される。利用者は、編集済みの画像である編集画像が印刷されたシール紙を受け取って一連のゲームを終了させる。
写真シール作成装置1は、写真作成ゲームを提供する写真作成ゲーム機ということができる。
図1に示すように、写真シール作成装置1は、基本的に、撮影ユニット11と編集ユニット12が接した状態で設置されることによって構成される。撮影ユニット11と編集ユニット12は電気的に接続される。
撮影ユニット11は、人が中に入ることができる程度の大きさを有する箱形状の筐体を有し、事前選択部20、撮影部21、および背景部22から構成される。事前選択部20は、撮影部21の側面に設置される。事前選択部20の前方の空間が、事前選択処理が行われる事前選択空間となる。また、撮影部21と背景部22は所定の距離だけ離して設置される。撮影部21と背景部22の間に形成される空間が、撮影処理が行われる撮影空間となる。
事前選択部20は、事前選択処理として、写真シール作成装置1によって提供されるゲームを紹介するガイダンスを行ったり、撮影空間で行われる撮影処理における各種の設定を行ったりする。事前選択部20には、利用者が代金を投入する硬貨投入口や、各種の操作に用いられるタッチパネルモニタなどが設けられる。事前選択部20は、撮影空間の空き状況に応じて、適宜、事前選択空間にいる利用者を撮影空間へと案内する。
撮影部21は、利用者を被写体として撮影するための装置である。撮影部21は、撮影空間に入った利用者の正面に位置する。撮影空間に臨む撮影部21の正面には、カメラや、各種の操作に用いられるタッチパネルモニタなどが設けられる。
撮影空間において正面を向いている利用者からみて左側の面を左側面、右側の面を右側面とすると、撮影部21の左側面が側面パネル41Aにより構成され、右側面が側面パネル41Bにより構成される。さらに、撮影部21の正面が正面パネル42により構成される。側面パネル41Aには、上述した事前選択部20が設置される。なお、事前選択部20が、側面パネル41Bに設置されるようにしてもよい。
背景部22は、背面パネル51、側面パネル52A、および側面パネル52Bから構成される。背面パネル51は、正面を向いている利用者の背面側に位置する板状の部材である。側面パネル52Aは、背面パネル51の左端に取り付けられ、側面パネル41Aより横幅の狭い板状の部材である。側面パネル52Bは、背面パネル51の右端に取り付けられ、側面パネル41Bより横幅の狭い板状の部材である。
側面パネル41Aと側面パネル52Aは、ほぼ同一平面に設けられる。側面パネル41Aと側面パネル52Aの上部は、板状の部材である連結部23Aによって連結される。側面パネル41Aと側面パネル52Aの下部は、床面に設けた例えば金属製の部材である連結部23A’によって連結される。側面パネル41Bと側面パネル52Bも同様に、ほぼ同一平面に設けられる。側面パネル41Bと側面パネル52Bの上部は、連結部23Bによって連結される。側面パネル41Bと側面パネル52Bの下部は、連結部23B’によって連結される。
撮影空間の床には、板状の部材である床材27が敷かれる。
なお、背面パネル51の撮影空間側の面には、例えば緑色のクロマキー用のシートが貼り付けられる。写真シール作成装置1は、クロマキー用のシートを背景として撮影することで、撮影処理や編集処理においてクロマキー合成を行う。これにより、所望の背景画像が、シートが写っている利用者の背景の部分に合成される。
側面パネル41A、連結部23A、および側面パネル52Aに囲まれることによって形成される開口が撮影空間の出入り口となる。また、側面パネル41B、連結部23B、および側面パネル52Bに囲まれることによって形成される開口も撮影空間の出入り口となる。
撮影空間の上方には、撮影部21の正面、連結部23A、および連結部23Bに囲まれた天井が形成される。その天井の一部に、天井ストロボユニット24が設けられる。天井ストロボユニット24の一端が連結部23Aに固定され、他端が連結部23Bに固定される。
天井ストロボユニット24は、撮影に合わせて撮影空間内に向けて光を照射するストロボを内蔵する。天井ストロボユニット24の内部には、ストロボの他に蛍光灯が設けられている。これにより、天井ストロボユニット24は、撮影空間の照明としても機能する。
編集ユニット12は、撮影画像に編集を施すための装置である。編集ユニット12は、一方の側面が撮影部21の正面パネル42に接するようにして、撮影ユニット11に連結している。
図1に示される編集ユニット12の構成を正面側の構成とすると、編集ユニット12の正面側と背面側のそれぞれに、編集作業で用いられる構成が設けられる。この構成により、2組の利用者が同時に編集作業を行うことができる。
編集ユニット12の正面側は、面61と、面61の上方に形成された斜面62から構成される。面61は、床面に対して垂直で、撮影部21の側面パネル41Aとほぼ平行な面である。斜面62には、編集作業に用いられる構成として、タブレット内蔵モニタやタッチペンが設けられる。斜面62の左側には、照明装置64の一端を支持する柱状の支持部63Aが設けられる。斜面62の右側には、照明装置64の他端を支持する柱状の支持部63Bが設けられる。支持部63Aの上面にはカーテンレール26を支持する支持部65が設けられる。
編集ユニット12の上方にはカーテンレール26が取り付けられる。カーテンレール26は、3本のレール26A乃至26Cを、組み合わせて構成される。3本のレール26A乃至26Cは、上から見たときの形状がコの字状となるように組み合わせられる。平行に設けられるレール26Aとレール26Bの一端は、連結部23Aと連結部23Bにそれぞれ固定され、レール26Aとレール26Bの他端は、レール26Cの両端にそれぞれ接合される。
カーテンレール26には、編集ユニット12の正面前方の空間と背面前方の空間が外から見えないようにカーテンが取り付けられる。そのカーテンにより囲まれる編集ユニット12の正面前方の空間と背面後方の空間が、利用者が編集作業を行う編集空間となる。
後述するが、編集ユニット12の左側面には、印刷済みのシール紙が排出される排出口が設けられる。編集ユニット12の左側面前方の空間が、利用者が印刷済みのシール紙が排出されるのを待つ印刷待ち空間となる。
<利用者の移動について>
ここで、写真シール作成ゲームの流れと、それに伴う利用者の移動について説明する。
図3は、写真シール作成装置1を上から見た平面図である。
利用者は、事前選択部20の前方の空間である事前選択空間A0において硬貨投入口に代金を投入する。次に、利用者は、タッチパネルモニタに表示される画面に従って各種の設定を行う。利用者は、例えば、撮影空間で行われる撮影に関するコースの選択などを事前選択作業として行う。
事前選択作業を終えた利用者は、白抜き矢印#1で示すように、側面パネル41Aと側面パネル52Aの間の出入り口G1から、撮影部21と背景部22の間に形成された撮影空間A1に入る。利用者は、撮影部21に設けられたカメラやタッチパネルモニタなど利用して撮影作業を行う。
撮影作業を終えた利用者は、白抜き矢印#2で示すように出入り口G1から撮影空間A1を出て編集空間A2-1に移動するか、または、白抜き矢印#3で示すように出入り口G2から撮影空間A1を出て編集空間A2-2に移動する。
編集空間A2-1は、編集ユニット12の正面側の編集空間である。一方、編集空間A2-2は、編集ユニット12の背面側の編集空間である。利用者が編集空間A2-1と編集空間A2-2のいずれの空間に移動するのかは、撮影部21のタッチパネルモニタの画面表示などによって案内される。例えば2つの編集空間のうちの空いている方が移動先として案内される。編集空間A2-1または編集空間A2-2に移動した利用者は、編集作業を開始する。編集空間A2-1の利用者と、編集空間A2-2の利用者は同時に編集作業を行うことができる。
編集作業が終了した後、編集画像の印刷が開始される。印刷が開始されると、編集空間A2-1での編集作業を終えた利用者は、白抜き矢印#4で示すように編集空間A2-1から印刷待ち空間A3に移動する。また、編集空間A2-2での編集作業を終えた利用者は、白抜き矢印#5で示すように編集空間A2-2から印刷待ち空間A3に移動する。
印刷待ち空間A3に移動した利用者は、印刷が終わるのを待つ。印刷が終了すると、利用者は、編集ユニット12の右側面に設けられた排出口から排出されたシール紙を受け取り、一連の写真シール作成ゲームを終える。
次に、各装置の構成について説明する。
<事前選択部の構成>
図4は、事前選択部20の構成例を示す図である。
事前選択部20の上側にはタッチパネルモニタ71が設けられる。タッチパネルモニタ71は、LCD(Liquid Crystal Display)などのモニタと、それに積層されたタッチパネルにより構成される。タッチパネルモニタ71は、各種のGUI(Graphical User Interface)を表示し、利用者の選択操作を受け付ける機能を備えている。タッチパネルモニタ71には、利用者の人数の選択などに用いられる画面が表示される。
タッチパネルモニタ71の下方には、スピーカ72が設けられる。スピーカ72は、事前選択処理の案内音声、BGM(Back Ground Music)、効果音などを出力する。スピーカ72に隣接するようにして、利用者が硬貨を入れる硬貨投入返却口73が設けられる。
<撮影部の構成>
図5は、撮影部21の正面の構成例を示す図である。撮影部21は、側面パネル41A、側面パネル41B、および正面パネル42に囲まれるようにして構成される。
正面パネル42の中央よりやや上側には、カメラユニット81が設けられる。カメラユニット81の正面には、カメラ91、タッチパネルモニタ92、および正面ストロボ93が設けられる。
カメラ91は、例えば一眼レフカメラであり、レンズが露出するようにカメラユニット81の内部に取り付けられる。カメラ91は、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサなどの撮像素子を有し、撮影空間A1にいる利用者を撮影する。カメラ91は、利用者を被写体として撮影を行う撮影部として機能する。
カメラ91により取り込まれた動画像(以下、ライブビュー画像ともいう)は、タッチパネルモニタ92にリアルタイムで表示される。撮影が指示されたときなどの所定のタイミングでカメラ91により取り込まれた静止画像は、撮影画像として保存される。
タッチパネルモニタ92は、カメラ91の下方に設けられる。タッチパネルモニタ92は、LCDなどのモニタと、それに積層されたタッチパネルにより構成される。タッチパネルモニタ92は、カメラ91により取り込まれた動画像を表示するライブビューモニタとしての機能と、各種のGUIを表示し利用者の選択操作を受け付ける機能を備えている。
正面ストロボ93は、カメラ91の上方に設けられる。正面ストロボ93は、乳白アクリル板よりなる、三日月状の発光面を有する。正面ストロボ93は、カメラ91による撮影に合わせて発光することで、被写体としての利用者の顔付近を正面から照射する。
カメラユニット81の上方には、曲面の発光面を利用者に向けた上ストロボユニット82が設置される。上ストロボユニット82は、利用者の正面上方から、利用者の顔および上半身に光を照射する。
カメラユニット81の下方には、利用者の下半身および足元に光を照射する足元ストロボユニット83が設けられる。
上ストロボユニット82および足元ストロボユニット83は、蛍光灯とストロボ発光可能な照明機器とにより構成される。上ストロボユニット82および足元ストロボユニット83は、撮影空間を明るくして、利用者の操作性や安全性を確保するために、撮影空間内を常時照らすとともに、撮影画像の画質を向上させるために、撮影タイミングでストロボ発光し、被写体となる利用者に光を照射する。
足元ストロボユニット83と側面パネル41Aとの間には、箱状部84が設けられる。
また、足元ストロボユニット83と側面パネル41Bとの間には、箱状部85が設けられる。箱状部84,85の上面は、写真シール作成装置1の設置面と略水平な面をなし、撮影作業を行う利用者が手荷物などを置くための荷物置き場として用いられる。
なお、図示はしないが、正面パネル42の例えば天井付近には、スピーカが設けられる。そのスピーカは、撮影処理の案内音声、BGM、効果音などを出力する。
<背景部の構成>
図6は、背景部22の撮影空間A1側の構成例を示す図である。
背面パネル51の上方には、背面上ストロボ101が設置される。背面上ストロボ101は、背面上方から利用者に光を照射する。
図中、背面パネル51の左方には、背面左ストロボ102が設置される。背面左ストロボ102は、背面右方から利用者を照射する。図中、背面パネル51の右方には、背面右ストロボ103が設置される。背面右ストロボ103は、背面左方から利用者を照射する。
また、背面パネル51の撮影空間A1側(図中、手前側)の面には、クロマキーシート121が貼り付けられる。クロマキーシート121の色は、例えば緑色とされる。
なお、図示はしないが、側面パネル52A,52Bの撮影空間A1側の面の下側(床面側)にも、クロマキーシート121と同様に、クロマキーシートが貼り付けられる。
図7は、床材27を示す斜視図である。説明の便宜上、撮影部21、側面パネル41Aなどの図示を省略している。
床材27の後方寄りの位置には、横長長方形の床シート27Aが、その長辺が背面パネル51と略平行になるように貼り付けられる。図7において、背面パネル51のある方向が撮影空間A1の後方となり、白抜き矢印で示す、撮影部21のある方向が撮影空間A1の前方となる。
床シート27Aの前方寄りには、目印図形28-1乃至28-4が並べて印刷され、その後方に、目印図形28-5乃至28-8が並べて印刷される。2行×4列に配置された目印図形28-1乃至28-8は、それぞれ視覚的に異なる図形であり、全体が例えば黒色で塗りつぶされている。
1行目の目印図形28-1は菱形の目印であり、目印図形28-2はハート型の目印である。目印図形28-3は四つ葉のクローバー型の目印であり、目印図形28-4は正方形の目印である。
また、2行目の目印図形28-5は四枚の花びらからなる花状の目印であり、目印図形28-6は星型の目印である。目印図形28-7は円形の目印であり、目印図形28-8はチューリップの花びら状の目印である。
それぞれの目印図形は、1人の利用者がその両足を載せることが出来るような、略30cm×30cmの範囲内に収まる程度の大きさを有している。それぞれの大きさが異なるようにしてもよい。
後に詳述するように、目印図形28-1乃至28-8は、撮影時の立ち位置を利用者毎に誘導するための目印として用いられる。
例えば、利用者の人数が2人であり、上半身が大きく写る画像を撮影する場合、カメラ91に向かって右側に立っている利用者の立ち位置として、四つ葉のクローバー型の目印図形28-3が指定され、左側に立っている利用者の立ち位置として、ハート型の目印図形28-2が指定される。
目印図形28-1乃至28-8は、それぞれ、利用者の人数、撮影する画像の画角(範囲)などに応じて、最適な立ち位置を指定することができるような位置に印刷されている。なお、最適な立ち位置は、ストロボからの光が被写体に対して十分に照射される位置、カメラ91の撮影範囲から外れない位置、背景と顔の大きさのバランスがよくなる位置等を意味する。
目印図形として、黒色以外の色を付した図形、所定の模様を付した図形、または、色と模様を付した図形を用いるようにしてもよい。目印図形毎に、形状、大きさ、模様、および色のうちの少なくともいずれかを変えるようにすることも可能である。図7に示す目印図形28-1乃至28-8は、色は黒色として同じ色であるが、それぞれ形状を変えた図形である。
<編集ユニットの構成>
図8は、編集ユニット12の正面側(編集空間A2-1側)の構成例を示す図である。
斜面62のほぼ中央には、タブレット内蔵モニタ131が設けられる。タブレット内蔵モニタ131の左側にはタッチペン132Aが設けられる。タブレット内蔵モニタ131の右側にはタッチペン132Bが設けられる。
タブレット内蔵モニタ131は、タブレットとディスプレイを積層して構成される。タブレットは、タッチペン132Aまたはタッチペン132Bを用いた操作入力を可能とする。タブレット内蔵モニタ131には、例えば、編集作業に用いられる編集画面が表示される。2人の利用者が同時に編集作業を行う場合、タッチペン132Aはタブレット内蔵モニタ131に向かって左側にいる利用者により用いられ、タッチペン132Bはタブレット内蔵モニタ131に向かって右側にいる利用者により用いられる。
なお、タッチペン132Aを用いた操作とタッチペン132Bを用いた操作は識別される。適宜、タブレット内蔵モニタ131の左側の表示に対してはタッチペン132Aを用いた操作のみが可能とされ、右側の表示に対してはタッチペン132Bを用いた操作のみが可能とされる。以下、適宜、タッチペン132Aとタッチペン132Bを区別する必要がない場合、まとめてタッチペン132という。
図9は、編集ユニット12の左側面の構成例を示す図である。
編集ユニット12の左側面の下側にはシール紙排出口161が設けられる。編集ユニット12の内部にはプリンタが設けられている。そのプリンタにより、編集空間A2-1の利用者が写る画像、または、編集空間A2-2の利用者が写る画像が所定のレイアウトでシール紙に印刷され、シール紙排出口161から排出される。
<シール紙の例>
図10は、写真シール作成装置1により作成されるシール紙の例を示す図である。
利用者が例えば2人である場合、図10に示すようなレイアウトで写真(編集画像)が印刷されたシール紙が2枚分作成され、利用者に提供される。図10に示すレイアウトは複数種類用意されているレイアウトのうちの1つであり、利用者は好みのレイアウトを選択することができる。
1枚のシール紙には、略名刺サイズの編集画像印刷領域181Aと、横長帯状のおまけ画像印刷領域181Bが形成される。編集画像印刷領域181Aの略左半分には編集画像191-1が大きく印刷され、その右側に、4枚の編集画像191-2乃至191-5が、編集画像191-1より小さいサイズで2行×2列に並べて印刷される。
編集画像191-1乃至191-5は、被写体の顔と上半身が大きく写る画像であるアップ画像に対して編集が施されることによって生成された画像である。実際には、適宜、利用者の背景には、所定の色や柄の画像である背景画像が合成され、利用者の前景には、手書きの文字やスタンプ画像などの前景画像が合成される。
撮影処理においては、アップ画像の他に、頭の上から膝下付近までの広い範囲が写る画像の撮影も行われる。この画像は、例えば、洋服のコーディネートを残しておくために用いられる。以下、適宜、洋服のコーディネートを残しておくためなどに用いられる、アップ画像よりも撮影範囲の広い画像をコーディネート画像という。
アップ画像とコーディネート画像は縦横比が異なる。例えば、アップ画像の横方向の長さと縦方向の長さの比は1:1.2であり、コーディネート画像の横方向の長さと縦方向の長さの比は1:1.5である。この例においては、コーディネート画像は、シール紙には印刷されないものとされている。
おまけ画像印刷領域181Bには、床シート27Aに印刷された目印図形28-1乃至28-8と同じようなシンプルな形状にトリミングされた撮影画像192-1乃至192-5が横に並べて印刷される。おまけ画像印刷領域181Bに印刷されている画像は、例えばはさみで切り取って用いられる。
編集前の画像ではなく、編集済みの画像(編集画像191-1乃至191-5と同じ画像)がトリミングされて撮影画像192-1乃至192-5として印刷されるようにしてもよい。
おまけ画像印刷領域181Bの余白にはシールIDなどが印刷される。シールIDは、写真シール作成装置1からサーバに送信された画像をスマートフォンなどの携帯端末で閲覧するときに利用される。
携帯端末に対する画像の送信は、写真シール作成装置1から送信された画像を携帯端末に取り込む(保存する)ためのWebサイトである画像取得サイトを管理するサーバを介して行われることになる。利用者は、携帯端末に取り込んだ画像をSNSに投稿したり、壁紙に設定したりして利用することができる。以下、適宜、画像取得サイトを管理するサーバを画像取得サイト管理サーバという。
図11は、編集画像のレイヤ構造の例を示す図である。
左端の編集画像P1が編集によって生成される画像である。編集画像P1は、背景画像P11、人物画像P12、前景画像P13の各レイヤの画像から構成される。
図11の例において、背景画像P11は、レンガを重ねた壁面の柄の画像である。前景画像P13は、「Love my friend」の手書き文字の画像とハート型の画像を含む画像である。「Love my friend」の手書き文字の画像は、ペンツールを用いて利用者によって入力されたペン画像である。また、ハート型の画像は、スタンプツールを用いて利用者によって入力されたスタンプ画像である。
このように、編集画像P1は、撮影画像からクロマキー処理によって抽出した人物の領域の画像である人物画像P12を背景画像P11に重ね、その上に前景画像P13を重ねることによって生成される。ペン画像やスタンプ画像を背景画像P11上に入力し、被写体の背景に表示させるようにすることも可能とされる。撮影画像に対しては、前景画像や背景画像が合成されることもあるし、編集処理を経たとしても利用者の操作によっては合成されないこともある。
<写真シール作成装置の内部構成>
図12は、写真シール作成装置1の構成例を示すブロック図である。図12において、上述した構成と同じ構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。
図12に示すように、写真シール作成装置1は、PC(Personal Computer)部301に対して、事前選択部302、撮影部304、編集部305A,305B、および印刷部306が外部入出力インタフェース303を介して接続されることによって構成される。情報処理部であるPC部301は、例えば編集ユニット12の筐体内部に収納される。
PC部301を構成するCPU(Central Processing Unit)311、ROM(Read Only Memory)312、RAM(Random Access Memory)313は、バス314により相互に接続される。
CPU311は、所定のプログラムを実行し、写真シール作成装置1の全体の動作を制御する。ROM312は、CPU311が実行するプログラムやデータを記憶する。RAM312は、CPU311が処理するデータやプログラムを一時的に記憶する。
バス314には、さらに、入出力インタフェース315が接続される。入出力インタフェース315には、記憶部316、通信部317、およびドライブ318が接続される。
記憶部316は、ハードディスクやフラッシュメモリなどの不揮発性の記憶媒体である。記憶部316は、CPU311から供給された各種の設定情報などを記憶する。記憶部316に記憶されている情報はCPU311により適宜読み出される。
通信部317は、インターネットなどのネットワークのインタフェースである。通信部317は、CPU311による制御に従って外部の装置と通信を行う。通信部317は、利用者により選択された画像を、例えば写真シール作成装置1の製造メーカが管理する画像取得サイト管理サーバに送信する。通信部317から送信された画像は、所定の記憶領域が割り当てられて保存され、画像取得サイト管理サーバにアクセスしてきた携帯端末上で表示されたり、その携帯端末にダウンロードされたりする。
ドライブ318には、光ディスクや半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア319が適宜装着される。ドライブ318によりリムーバブルメディア319から読み出されたプログラムやデータは、CPU311に供給され、記憶部316に記憶されたり、インストールされたりする。
入出力インタフェース315には外部入出力インタフェース303が接続される。PC部301による各部の制御が、外部入出力インタフェース303を介して行われる。
事前選択部302は、事前選択空間A0にいる利用者を対象とした事前選択処理を実現する。事前選択部302は、タッチパネルモニタ71、スピーカ72、および硬貨処理部321から構成される。
タッチパネルモニタ71は、PC部301による制御に従って各種の選択画面を表示し、選択画面に対する利用者の操作を受け付ける。利用者の操作の内容を表す入力信号はPC部301に供給され、各種の設定が行われる。
硬貨処理部321は、硬貨投入返却口73への硬貨の投入を検出する。硬貨処理部321は、所定の金額分の硬貨が投入されたことを検出した場合、ゲームの開始を指示する起動信号をPC部301に出力する。
撮影部304は、撮影空間A1にいる利用者を対象とした撮影処理を実現する。撮影部304は、照明装置331、カメラ91、タッチパネルモニタ92、およびスピーカ332から構成される。
照明装置331は、撮影空間A1内の各ストロボユニットであり、PC部301から供給される照明制御信号に従って発光する。
カメラ91は、PC部301によるシャッタ制御に従って撮影を行い、撮影によって得られた撮影画像(画像データ)をPC部301に出力する。
編集部305Aは、編集空間A2-1にいる利用者を対象とした編集処理を実現する。
編集部305Aは、タブレット内蔵モニタ131、タッチペン132A,132B、およびスピーカ341から構成される。編集部305Bは、編集空間A2-2にいる利用者を対象とした編集処理を実現し、編集部305Aと同一の構成を有する。なお、以下、編集部305A,305Bを特に区別しない場合には、単に、編集部305という。
タブレット内蔵モニタ131は、PC部301による制御に従って編集画面を表示し、編集画面に対する利用者の操作を受け付ける。利用者の操作の内容を表す入力信号はPC部301に供給され、編集対象となる撮影画像が編集される。
印刷部306は、プリンタ351を含むように構成される。プリンタ351にはシール紙ユニット352が装着される。
プリンタ351は、内蔵するヘッド361を駆動し、PC部301から供給された印刷データに基づいて、シール紙ユニット352に収納されているロール状のシール紙363に画像を印刷する。また、プリンタ351は、画像を印刷したシール紙363をカッター362によって所定のカット位置でカットして、シール紙排出口161に排出する。
<写真シール作成装置の機能構成例>
図13は、写真シール作成装置1の機能構成例を示すブロック図である。図13に示す機能部のうちの少なくとも一部は、CPU311により所定のプログラムが実行されることによって実現される。
写真シール作成装置1においては、事前選択処理部401、撮影処理部402、編集処理部403、および印刷処理部404が実現される。
事前選択処理部401は、事前選択部302の各部を制御することで、事前選択処理を実行する。事前選択処理により、利用者の人数の選択、背景画像の選択などが行われる。
利用者による選択内容を表す情報は撮影処理部402に供給される。
撮影処理部402は、撮影部304の各部を制御することで撮影処理を行う。撮影処理部402は、撮影処理を行うことによって得られた撮影画像のデータを編集処理部403に出力する。撮影処理部402から編集処理部403に対しては、撮影を複数回行うことによって得られた複数枚の撮影画像のデータが供給される。
編集処理部403は、編集部305の各部を制御することで編集処理を行う。編集処理には、撮影画像に写る利用者の目の大きさや肌の明るさを調整する処理、撮影画像に対して編集を施す処理などが含まれる。
写真シール作成装置1が提供するゲームにおける編集処理には、撮影画像を用いて動画像を生成する処理も含まれる。この動画像は、静止画像である撮影画像を合成した各フレーム画像から構成され、例えば7秒間などの再生時間の短い動画像である。
利用者は、ゲームの終了後、画像取得サイト管理サーバにアクセスして動画像を自分の携帯端末に取り込み、SNSに投稿して用いたりすることができる。以下、適宜、撮影画像を用いて生成される動画像を、携帯用ミニ動画という。
編集処理部403は、撮影画像の編集を終えた後、編集画像を所定のレイアウトで配置することによって印刷データを生成し、印刷処理部404に出力する。
印刷処理部404は、プリンタ351に印刷データを出力し、編集画像の印刷を行う。
<撮影処理部の詳細構成>
図14は、撮影処理部402の構成例を示すブロック図である。
撮影処理部402は、撮影制御部411、合成部412、および表示制御部413から構成される。表示制御部413には誘導部421が含まれる。
撮影制御部411は、カメラ91を制御して利用者を被写体として撮影を行う。撮影制御部411は、カメラ91により取り込まれたライブビュー画像用の動画像を表示制御部413に出力する。また、撮影制御部411は、撮影画像の撮影タイミングになったときにカメラ91により撮影された静止画像を合成部412に出力する。
撮影制御部411による静止画像の撮影は例えば6回行われる。1回目から5回目までの撮影がアップ画像の撮影となり、6回目の撮影が例えばコーディネート画像の撮影となる。アップ画像の撮影とコーディネート画像の撮影は、カメラ91のレンズの焦点距離を例えば同じ24mmとして行われる。トリミング範囲を変えることによって、縦横比の異なるアップ画像とコーディネート画像が生成される。
図15は、アップ画像とコーディネート画像の生成の例を示す図である。
図15に示す画像は、焦点距離を24mmとして撮影された静止画像である。枠F1で示す矩形領域が、アップ画像の撮影時にトリミングによって切り出される領域である。撮影制御部411は、枠F1で示す矩形領域をトリミングによって切り出し、アップ画像を生成する。
また、枠F2で示す矩形領域が、コーディネート画像の撮影時にトリミングによって切り出される領域である。撮影制御部411は、枠F2で示す矩形領域をトリミングによって切り出し、コーディネート画像を生成する。
アップ画像とコーディネート画像の撮影前のライブビュー画像の表示も、カメラ91により撮影された動画像の各フレームから、図15において枠F1と枠F2で示す範囲を切り出して得られた画像を用いて行われる。
なお、コーディネート画像よりも撮影範囲が広い、利用者の全身が写る全身画像の撮影が行われるようにすることが可能である。この場合、例えばカメラ91のレンズの焦点距離を10mmに変更して、アップ画像よりも縦長の画像が得られるようにしてもよい。
撮影制御部411は、トリミングによって切り出したアップ画像またはコーディネート画像を撮影画像として合成部412に出力する。
合成部412は、撮影制御部411から供給された撮影画像に対してクロマキー処理を行い、利用者が写っている領域を抽出する。合成部412は、利用者の背景に背景画像を合成し、表示制御部413に出力する。
人物の領域の背景に背景画像が合成された撮影画像は、編集の対象として編集処理部403に供給される。編集処理部403に対しては、背景画像が合成されていない撮影画像も供給される。背景画像が合成されていない撮影画像は、携帯用ミニ動画の生成に用いられる。
表示制御部413は、タッチパネルモニタ92の表示を制御する。例えば、表示制御部413は、撮影に関するガイダンスの画面をタッチパネルモニタ92に表示させる。また、表示制御部413は、撮影制御部411から供給された情報に基づいて、タッチパネルモニタ92にライブビュー画面を表示させ、撮影が行われた場合、撮影結果の静止画像をタッチパネルモニタ92に表示させる。
表示制御部413の誘導部421は、ライブビュー画像の表示前、タッチパネルモニタ92に誘導画面を表示し、利用者の立ち位置を最適な位置に誘導させる。後に詳述するように、誘導部421による誘導は、利用者毎の立ち位置を指定するようにして行われる。
<編集処理部の詳細構成>
図16は、編集処理部403の構成例を示すブロック図である。
編集処理部403は、撮影画像取得部431、編集制御部432、携帯用ミニ動画生成部433、表示制御部434、印刷データ生成部435、および通信制御部436から構成される。
撮影画像取得部431は、撮影処理部402から出力された撮影画像を取得する。撮影画像取得部431は、5枚のアップ画像と1枚のコーディネート画像に対して、適宜、目の大きさを調整したり、肌の明るさを調整したりするなどの画像処理を施す。撮影画像取得部431は、画像処理によって写りを調整した撮影画像を編集制御部432と携帯用ミニ動画生成部433に出力する。編集制御部432に対しては、背景画像が合成された撮影画像が出力され、携帯用ミニ動画生成部433に対しては、背景画像が合成されていない撮影画像が出力される。
編集制御部432は、利用者による操作に応じて撮影画像の編集を行う。編集制御部432は、編集結果を表す情報を表示制御部434に出力し、編集画面の表示に反映させる。
また、編集制御部432は、適宜、携帯端末に送信する専用の画像である携帯送信用画像を利用者の操作に応じて生成する。編集画面には、携帯送信用画像の作成を行うときに操作されるボタンが用意されている。携帯送信用画像は、トリミングや、フレーム画像などの他の画像を合成する処理を含む各種の画像処理を利用者により選択された撮影画像に施すことによって生成される画像である。携帯送信用画像は、画像取得サイト管理サーバを経由して利用者の携帯端末に送信され、シール紙363には印刷されない。
編集制御部432は、編集が終了した場合、撮影画像や、編集を施して得られた撮影画像である編集画像を印刷データ生成部435と通信制御部436に出力する。編集制御部432から通信制御部436に対しては携帯送信用画像も供給される。
携帯用ミニ動画生成部433は、撮影画像取得部431から供給された撮影画像を用いて携帯用ミニ動画を生成する。携帯用ミニ動画生成部433による携帯用ミニ動画の生成は例えば編集が行われた後に行われる。
携帯用ミニ動画生成部433により生成された携帯用ミニ動画は表示制御部434に出力される。また、携帯用ミニ動画の生成に用いられる情報は携帯用ミニ動画関連情報として通信制御部436に出力される。携帯用ミニ動画関連情報は、外部のサーバにおいて、携帯用ミニ動画生成部433が生成した携帯用ミニ動画と同じ動画像を生成するのに用いられる。
すなわち、写真シール作成装置1から外部のサーバに対しては、通信量を抑える観点から、携帯用ミニ動画はそのままは送信されずに、その生成に用いる情報だけが送信される。
表示制御部434は、タブレット内蔵モニタ131の表示を制御する。例えば、表示制御部434は、撮影画像の編集に用いられる編集画面をタブレット内蔵モニタ131に表示させる。
印刷データ生成部435は、編集制御部432から供給された編集画像を編集画像印刷領域181Aに所定のレイアウトで配置するとともに、所定の形状にトリミングを行った撮影画像をおまけ画像印刷領域181Bに配置し、印刷データを生成する。印刷データ生成部435は、印刷データを印刷処理部404に出力し、シール紙363に印刷させる。
通信制御部436は、通信部317を制御し、編集制御部432から供給された編集画像と携帯送信用画像を画像取得サイト管理サーバに送信する。また、通信制御部436は、携帯用ミニ動画生成部433から供給された携帯用ミニ動画関連情報などの情報を画像取得サイト管理サーバに送信する。
<携帯用ミニ動画について>
・フレーム画像の構成
図17は、携帯用ミニ動画を構成するフレーム画像の例を示す図である。
携帯用ミニ動画は、7秒などの所定の時間分のフレーム画像から構成される。携帯用ミニ動画のフレームレートが30fps/秒であり、再生時間が7秒間であるとすると、1つの携帯用ミニ動画は210フレームのフレーム画像から構成される。図17に示すように、フレーム画像の形状は正方形である。
フレーム画像451-1は、略同じサイズの9枚の個別画像P31乃至P39が3行×3列に配置されることによって構成される。個別画像P31乃至P39は、撮影によって得られたアップ画像に基づいて生成された画像である。この例においては、コーディネート画像は携帯用ミニ動画には用いられない。なお、コーディネート画像を使用しないのは、膝から上の範囲が写っている画像であるために、人物の部分が小さく見えにくくなるためである。
図18は、個別画像の配置の例を示す図である。
図18に示すように、フレーム画像451-1は、正方形の区画461-1乃至461-9に分けられ、撮影画像が各区画に割り当てられる。区画461-1乃至461-9の左上に示す数字は、各区画に割り当てられる撮影画像が何枚目の撮影画像であるのかを示す。
すなわち、区画461-1乃至461-5には、それぞれ、1枚目~5枚目のアップ画像が割り当てられ、割り当てられたアップ画像を用いて生成された個別画像が配置される。区画461-6乃至461-9には、それぞれ、1枚目~4枚目のアップ画像が割り当てられ、割り当てられたアップ画像を用いて生成された個別画像が配置される。撮影処理によって得られるアップ画像は5枚であるから、1枚目~4枚目のアップ画像については2箇所ずつ割り当てられることになる。
携帯用ミニ動画の再生中、例えば、それぞれの個別画像は、配置された区画内において動いて表示される。個別画像の動きについては後述する。
図17の説明に戻り、個別画像P31,P36は円形の画像であり、個別画像P32,P38は四つ葉のクローバー形の画像である。個別画像P33,P37は角丸菱形の画像であり、個別画像P34,P39は歯車型の画像である。中央の個別画像P35は星型の画像である。それぞれの個別画像は、床シート27Aに印刷された目印図形と同じ形状の画像である。
それぞれの個別画像は、人物が写っている領域を撮影画像から抽出し、抽出した人物の領域の画像である人物画像と、背景画像と、前景フレーム画像とを重ねることによって構成される。個別画像の生成には、編集が施されていない撮影画像が用いられる。
図19は、個別画像P31のレイヤ構成を示す図である。図19には、個別画像P31にのみ注目した場合のレイヤ構成が示されている。
最下層の背景レイヤL1は背景画像のレイヤであり、その上の人物レイヤL2は人物画像のレイヤである。最上層の前景フレームレイヤL3は前景フレーム画像のレイヤである。
背景レイヤL1の背景画像は、所定の色の画像などのシンプルな画像である。個別画像の生成には、編集対象となる撮影画像に合成される背景画像とは異なる画像が用いられる。
人物レイヤL2の人物画像は、1枚目の撮影画像を元にして生成された画像である。例えば、1枚目の撮影画像を8ビット(αチャンネル)の白黒画像に変換することで、白色の領域が人物領域として特定される。また、特定された人物領域をマスクとして用いて、撮影画像を対象としたクロマキー処理を行い、人物の領域を抽出して合成することによって、人物が写る24ビット(RGB)の人物画像が生成される。
このとき、顔認識を行い、認識した顔が中央に配置されるように正方形状の領域をトリミングにより切り出して、人物画像が生成されるようにしてもよい。図19において黒で着色して示す背景の部分は透明度が100%となる部分である。
前景フレームレイヤL3の前景フレーム画像は、円形の内側の範囲(図19において黒で着色して示す範囲)の透明度が100%として設定された画像である。
図19に示す各レイヤの画像を重ねることにより、1枚目の撮影画像は、図17に示すような見え方をする個別画像P31となる。フレーム画像451-1は、個別画像P31乃至P39全体の背景画像のレイヤと、人物画像のレイヤと、前景フレーム画像のレイヤとを重ねることによって構成される。
図20は、フレーム画像451-1の背景レイヤL1の例を示す図である。
図20に示すように、背景レイヤL1は、9枚の背景画像を区画461-1乃至461-9に配置することによって構成される。例えば、9枚の背景画像の中には同じ色の画像も含まれるが、隣り合う区画には異なる色の背景画像が配置される。隣り合う区画の背景画像を異なる色の画像にすることにより、動画像全体を見たときにバランスが良い印象を与えることが可能になる。
図21は、フレーム画像451-1の人物レイヤL2の例を示す図である。
図21に示すように、人物レイヤL2は、9枚の人物画像を、図18を参照して説明した順番で区画461-1乃至461-9に配置するレイヤである。詳細には、人物レイヤL2は、図22に示すように9枚のサブレイヤL2-1乃至L2-9から構成される。
図22のサブレイヤL2-1は、1枚目の撮影画像から抽出した人物画像を区画461-1に配置したレイヤである。区画461-1以外の、区画461-2乃至461-9は透明度が100%として設定された区画となる。
サブレイヤL2-2は、2枚目の撮影画像から抽出した人物画像を区画461-2に配置したレイヤである。区画461-2以外の、区画461-1,区画461-3乃至461-9は透明度が100%として設定された区画となる。
サブレイヤL2-3は、3枚目の撮影画像から抽出した人物画像を区画461-3に配置したレイヤである。区画461-3以外の、区画461-1,区画461-2,区画461-4乃至461-9は透明度が100%として設定された区画となる。
サブレイヤL2-4乃至L2-9も、それぞれ、割り当てられた撮影画像から抽出した人物画像を区画461-4乃至461-9に配置したレイヤである。サブレイヤL2-1乃至L2-9を重ねることにより、図21に示すような人物レイヤL2が構成される。隣り合う人物画像が異なる画像になるようにそれぞれの人物画像が配置される。
1枚の人物画像を配置したサブレイヤを9枚重ねて1つの人物画像のレイヤを構成することにより、隣接する区画の動きを考慮する必要がないため、それぞれの人物画像に容易に動きを持たせることが可能になる。
当然、9枚の人物画像を1つのレイヤに配置することによって人物レイヤL2を構成するようにしてもよい。これにより、処理対象となるレイヤの数が少なくなるため、携帯用ミニ動画のデータ量を抑えることができ、処理負担を軽減することが可能になる。
図23は、フレーム画像451-1の前景フレームレイヤL3の例を示す図である。
図23に示すように、前景フレームレイヤL3は、9枚の前景フレーム画像を区画461-1乃至461-9に配置することによって構成される。例えば、9枚の前景フレーム画像の中には同じ形状の画像も含まれるが、隣り合う区画には異なる形状の前景フレーム画像が配置される。
図17に示す1枚のフレーム画像451-1は、図20の背景レイヤL1、図21の人物レイヤL2、および図23の前景フレームレイヤL3を重ねることによって構成される。
以上のように、複数種類の形状の画像が配置されたフレーム画像は、前景フレーム画像を最上層に配置して生成される。すなわち、それぞれの形状にトリミングを行うのではなく、前景フレーム画像を配置することによって、人物画像の見える範囲を制限してフレーム画像が生成されることになる。
これにより、処理の対象となるレイヤの数は多くなるものの、各撮影画像からそれぞれの形状の画像を切り出し、切り出した9枚の画像を合成して1枚のフレーム画像を生成する場合に比べて、処理の負担を軽減することが可能になる。例えば、各撮影画像からそれぞれの形状の画像をトリミングにより切り出す場合、切り出した画像を別途記憶しておく必要があり、その分、動画像全体のデータ量が増加することになる。
各撮影画像からそれぞれの形状の画像を切り出し、切り出した画像を合成して図17に示すようなフレーム画像を生成するようにしてもよい。
・個別画像の動き
図24は、携帯用ミニ動画を構成する他のフレーム画像の例を示す図である。
図24に示すフレーム画像451-2は、フレーム画像451-1とともに同じ携帯用ミニ動画を構成するフレーム画像である。フレーム画像451-1とフレーム画像451-2はそれぞれ異なるタイミングで表示される。上述したように、携帯用ミニ動画の再生中、フレーム画像に配置された個別画像は、それぞれ、所定のパターンで独立に動いて表示される。
図24の例においては、個別画像P31は、区画461-1の中央より僅かに上に移動して表示され、個別画像P35は、個別画像P35の中心を軸にして、フレーム画像451-2の平面上で右に所定の角度だけ傾けて表示されている。個別画像P39は、個別画像P39の中心位置を通る垂直線を軸にして回転して見えるように歪んで表示されている。
図25は、携帯用ミニ動画を構成するさらに他のフレーム画像の例を示す図である。
図25に示すフレーム画像451-3も、フレーム画像451-1,451-2とともに同じ携帯用ミニ動画を構成するフレーム画像である。
図25の例においては、個別画像P33は、個別画像P33の中心を軸にして、フレーム画像451-3の平面上で右に所定の角度だけ傾けて表示され、個別画像P36は、個別画像P36の中心を軸にして、フレーム画像451-3の平面上で左に所定の角度だけ傾けて表示されている。
また、区画461-5に表示されていた個別画像P35は一時的に消え、例えば写真シール作成装置1の機種名を表すロゴの画像に置き換えられている。
このように、携帯用ミニ動画の再生中、それぞれの個別画像は、所定のパターンで動いて見えることになる。
それぞれの個別画像の動きには、上下方向、左右方向などの所定の方向の移動、表示・非表示、所定の軸を中心とした回転などが含まれる。個別画像の動きの非表示は、人物画像の消去によって行われるようにすることが可能である。個別画像の動きに拡大・縮小が含まれ、それぞれの個別画像が、拡大・縮小して表示されるようにしてもよい。
また、人物画像が入れ替わるような動きが含まれるようにしてもよい。例えば、個別画像P31として円形に見える、1枚目のアップ画像を元にして生成された人物画像と、個別画像P35として星型に見える、5枚目のアップ画像を元にして生成された人物画像とが所定のタイミングで入れ替わることにより、区画461-1と区画461-5の個別画像の形状はそのままに、その形状で表示される人物だけが入れ変わって見えることになる。
個別画像の表示位置が入れ替わるようにしてもよいし、背景画像が切り替わるようにしてもよい。
個別画像の動きは、背景画像、人物画像、前景フレーム画像の各レイヤの、対応する位置に配置された画像が同じ動きをとることによって実現される。例えば、個別画像の中心位置を通る垂直線を軸にした回転は、図26、図27に示すようにして行われる。
図26は、個別画像P35を構成する背景画像の回転の例を示す図である。
区画461-5に配置された背景画像は、連続するフレーム画像において、図26の左上の状態を初期状態として、矢印#11乃至#15の先に示すように順に回転して見えるように表示される。区画461-5に配置された人物画像と前景フレーム画像が、背景画像と同じように回転することにより、個別画像P35が回転して表示されることになる。
図27は、個別画像P31を構成する前景フレーム画像の回転の例を示す図である。
区画461-1に配置された前景フレーム画像は、連続するフレーム画像において、図27の左上の状態を初期状態として、矢印#21乃至#25の先に示すように順に回転して表示される。区画461-1に配置された背景画像と人物画像が、前景フレーム画像と同じように回転することにより、個別画像P31が回転して表示されることになる。
1つの携帯用ミニ動画が上述したように210フレームのフレーム画像から構成される場合、編集処理部403の携帯用ミニ動画生成部433は、図26に示すような背景画像のレイヤと、図27に示すような前景フレーム画像のレイヤのデータをそれぞれ210レイヤ分用いて、1つの携帯用ミニ動画を生成することになる。個別画像が配置される区画が9つあり、それぞれの個別画像が独立して動くため、9の9乗通りのパターンの動きを表現することが可能となる。
・テンプレート
携帯用ミニ動画生成部433は、以上のような、個別画像の配置、個別画像の形状(前景フレーム画像の形状)、背景画像の色、および、それぞれの個別画像の動きのパターンを規定するテンプレートを複数種類有している。
テンプレートは、個別画像の配置を表す情報(どの区画に何枚目の撮影画像を割り当てるのかを表す情報)、個別画像の形状を表す情報、背景画像の色を表す情報、個別画像の動きのパターンを表す情報である動きコマンドを含む情報である。
携帯用ミニ動画生成部433は、複数種類のテンプレートの中から選択したテンプレートに従ってそれぞれの撮影画像を区画461-1乃至461-9に割り当て、それぞれの個別画像が動きコマンドに従って動いて見えるように各レイヤの画像を構成するなどして、携帯用ミニ動画を生成することになる。
図28は、個別画像の配置の他の例を示す図である。
図28の例においては、区画461-1乃至461-5には、それぞれ、1枚目~5枚目のアップ画像が割り当てられ、割り当てられたアップ画像を用いて生成された個別画像が配置される。区画461-6乃至461-9には、それぞれ、4枚目、3枚目、2枚目、1枚目のアップ画像が割り当てられ、割り当てられたアップ画像を用いて生成された個別画像が配置される。
このように、携帯用ミニ動画生成部433が有するテンプレートには、図18に示す配置以外の配置を規定するテンプレートも含まれる。それぞれのテンプレートが規定する内容は、個別画像の配置、個別画像の形状、背景画像の色、個別画像の動きのうちの少なくともいずれかが異なる。
利用者は、以上のように、各フレーム画像に複数の個別画像が略同じサイズで配置され、それぞれの個別画像が独立して所定のパターンで動くような携帯用ミニ動画を自分の携帯端末に取り込んで視聴したり、SNSに投稿して友達に見せたりすることができる。
図29は、携帯用ミニ動画の表示例を示す図である。
写真シール作成装置1の利用を終えた利用者は、携帯端末501を操作して画像取得サイト管理サーバにアクセスし、例えばWebブラウザの画面の表示に従ってパスワードを入力したり、シールIDを入力したりして、自分の画像が保存されているWebページを表示させる。Webページに表示されている携帯用ミニ動画を選択し、再生を指示したとき、図29に示すように、携帯用ミニ動画521が携帯端末501のディスプレイ511に表示される。
複数の個別画像が、同時に、それぞれ独立して動的に表示されるため、何度見ても楽しめる動画像を提供することが可能になる。例えば画像が1枚ずつ順に表示されるようなスライドショー表示の動画像の場合、順に表示される画像だけに注目して見ることができるから1回で全ての画像を見終わってしまうが、携帯用ミニ動画は、動的に表示される画像が複数あるために、繰り返し見ようとする動機が働くことになる。
複数の個別画像が色々な形状で表示され、それぞれの画像の見た目が異なるため、賑やかな印象の、見ていて楽しい動画像を提供することができる。その賑やかな印象は、それぞれの個別画像が同じ小さいサイズで表示されることにもよるものである。個別画像毎にサイズを変更してしまうと、大きい画像が目立ってしまい、賑やかな印象を演出できないだけでなく、画像を均等に確認できないものになってしまうがそのようなことを防ぐことが可能になる。
また、各フレーム画像に9枚の個別画像が配置され、人物が小さく写ることになるため、SNSに投稿しやすい動画像を提供することが可能になる。例えば、4枚の個別画像を2行×2列に配置するとした場合、顔が大きく表示されることになるため、利用者によっては、SNSに投稿することに抵抗を感じる人もいるが、そのようなことを防ぐことが可能になる。
さらに、各フレーム画像に9枚の個別画像が配置されるため、1回のゲームで撮影された5枚のアップ画像を全て用いた動画像を提供することができる。動画像の各フレーム画像に4枚の個別画像が配置されるとした場合、アップ画像の撮影が5回行われるときには用いられないアップ画像が出てしまうが、そのようなことを防ぐことが可能になる。
16枚の個別画像を4行×4列に配置した場合、個別画像のサイズが小さくなりすぎてしまい、画像の確認が難しくなる。また、1回のゲームで撮影されるアップ画像が5枚であるから、同じ画像が少なくとも3箇所に配置した動画像となってしまい、似たような画像が多くあることによって完成度が低下してしまう。9枚の個別画像を3行×3列に配置することにより、そのようなことをも防ぐことが可能になる。
当然、各フレーム画像に、4枚の個別画像が2行×2列に配置されるようにしてもよいし、16枚の個別画像が4行×4列に配置されるようにしてもよい。また、縦方向に並ぶ個別画像の数と横方向に並ぶ個別画像の数は同じ数でなくてもよく、各フレーム画像に配置される個別画像の数と、配置の仕方は適宜変更可能である。
<写真シール作成装置の動作>
ここで、図30のフローチャートを参照して、写真シール作成ゲームを提供する写真シール作成装置1の動作について説明する。
ステップS1において、事前選択処理部401は、所定の金額分の硬貨が投入されたか否かを、硬貨処理部321から供給される起動信号に基づいて判定し、硬貨が投入されたと判定するまで待機する。硬貨が投入されたとステップS1において判定された場合、処理はステップS2に進む。
ステップS2において、事前選択処理部401は、事前選択部302を制御することで、事前選択処理を行う。事前選択処理により、例えば、利用者の人数の選択、メイクの内容の選択、撮影画像に合成する背景画像の選択などが行われる。いずれの選択も、タッチパネルモニタ71に表示される画面を用いて行われる。
人数の選択は、例えば、2人、3人以上、カップルの3種類の中からいずれかを選択するようにして行われる。選択画面には、それぞれの人数を選択するときに押下されるボタンが表示される。いずれの人数を選択した場合であっても、生成される携帯用ミニ動画は1種類である。
メイクの選択は、例えば、抜け感メイク、いろちメイク、オルチャンメイクの3種類の中からいずれかを選択するようにして行われる。選択画面には、それぞれのメイク内容を選択するときに押下されるボタンが表示される。ここでの選択結果に応じて、撮影画像に写る利用者の唇、目、頬などの顔の器官に対して特定のテクスチャーを施すような画像処理が行われる。携帯用ミニ動画は、ここでの選択結果が反映された撮影画像を用いて生成される。
背景画像の選択は、シール紙363に印刷したときに人物の背景に写る背景、または前景となる画像の選択である。後述するように動物の耳などが合成される5枚目の撮影画像に対しても、ここで選択された背景画像が合成される。
一方、携帯用ミニ動画の生成に用いられる撮影画像にはテンプレートで規定する背景画像が合成されるため、ここでの選択結果は、携帯用ミニ動画の生成に用いられる撮影画像には反映されない。これにより、シール紙363に印刷された画像と見栄えの異なる画像が動いて見える携帯用ミニ動画を提供することが可能になる。
ステップS3において、撮影処理部402は、撮影部304を制御することで、撮影処理を行う。例えば、撮影処理部402は、カメラ91により取り込まれた動画像に基づいてライブビュー画面をタッチパネルモニタ92に表示させ、撮影空間A1にいる利用者を被写体として撮影を行う。撮影処理の詳細については図31のフローチャートを参照して後述する。
ステップS4において、編集処理部403は、編集空間A2-1と編集空間A2-2のうち、撮影処理を終えた利用者の移動先とした方の編集空間に対応する編集部305を制御することで、編集処理を行う。
例えば、編集処理部403は、タブレット内蔵モニタ131に編集画面を表示させ、撮影処理により得られた撮影画像に対して利用者に編集作業を行わせる。編集画面には、編集対象の撮影画像とともに、撮影画像に合成する合成用画像を選択するときに操作されるボタンなどが表示される。編集処理部403は、利用者の操作に応じて合成用画像を合成することによって撮影画像の編集を行い、編集画像を生成する。
撮影画像の編集後、編集処理部403は、分割数の選択に用いられる画面、画像取得サイト管理サーバに送信する画像の選択に用いられる画面などの各種の画面をタブレット内蔵モニタ131に表示する。編集処理部403は、各画面に対する利用者の操作に応じて各種の処理を行う。編集処理の詳細については図36のフローチャートを参照して後述する。
ステップS5において、印刷処理部404は、プリンタ351を制御することで、印刷処理を行う。印刷処理部404は、編集処理部403により生成された印刷データをプリンタ351に出力してシール紙363に印刷させる。
印刷が終了した場合、ステップS6において、プリンタ351は、カッター362で切り離したシール紙363をシール紙排出口161に排出する。
写真シール作成装置1の利用者の各グループに対しては、以上のような一連の処理からなる写真作成ゲームが提供される。あるグループの利用者に続けて他のグループの利用者が写真シール作成装置1の利用を開始した場合、写真シール作成装置1の利用を先に始めた利用者の写真作成ゲームと、後から始めた利用者の写真作成ゲームとが適宜並行して行われることになる。適宜、写真シール作成ゲームを単にゲームともいう。
<撮影処理>
次に、図31のフローチャートを参照して、図30のステップS3において行われる撮影処理について説明する。
ステップS11において、撮影処理部402の誘導部421(図14)は、タッチパネルモニタ92に誘導画面を表示させ、目印図形を指定することによって、利用者毎の立ち位置を誘導する。
図32は、誘導画面の表示例を示す図である。
タッチパネルモニタ92の中央上方には、「必ず足元にある(ハート型)と(四つ葉のクローバー型)の上に立ってね!」のメッセージ601が表示される。「()」は、その括弧内の図形の画像がメッセージ中に含まれることを表す。
メッセージ601は、カメラ91に向かって左側に立つ利用者の立ち位置として、床シート27Aの前方に印刷されたハート型の目印図形28-2の上を指定するとともに、カメラ91に向かって右側に立つ利用者の立ち位置として、四つ葉のクローバー型の目印図形28-3の上を指定するメッセージである。
図7を参照して説明したように、床材27に貼り付けられた床シート27Aには、ハート型の目印図形28-2と四つ葉のクローバー型の目印図形28-3を含む、異なる形状の8種類の目印図形が印刷されている。メッセージ601は、床シート27A上の目印図形を指定することによって、利用者毎の立ち位置を誘導するものである。
なお、この例においては、利用者が2人であるものとされている。目印図形28-2と目印図形28-3は、2人で撮影した場合に、写りが最適になるような位置に印刷されている。ここで、写りが最適な状態とは、撮影時のフラッシュ光が人物の顔にあたる状態、アップ画像に写る人物の領域の位置および面積と、背景の領域の位置および面積とのバランスが適した状態になっていることをいう。
メッセージ601の下には、目印図形画像611-1乃至611-8を含む、横長長方形の撮影空間画像602が表示される。撮影空間画像602は、撮影空間A1において、床材27の目印図形28-1乃至28-8を含む範囲を真上から見た状態を表す画像である。撮影空間画像602に含まれる目印図形画像611-1乃至611-8は、それぞれ、目印図形28-1乃至28-8と同じ形状の画像であり、目印図形28-1乃至28-8の配置と同じ配置で表示される。
目印図形画像611-1乃至611-8のうち、立ち位置として指定された目印図形28-2を表す目印図形画像611-2と、目印図形28-3を表す目印図形画像611-3は、例えば赤色で強調表示される。図32において、目印図形画像611-2,611-3に斜線を付して示していることは強調表示されていることを表す。
立ち位置として指定されていない、言い換えると、立つことが禁止された位置の目印図形を表す目印図形画像611-1,611-4乃至611-8は例えば黒色で表示される。
これにより、2人の利用者は、目印図形画像611-2によって表されるハート型の目印図形28-2と、目印図形画像611-3によって表される四つ葉のクローバー型の目印図形28-3の位置が立ち位置として指定されていることを容易に確認することができる。利用者は、このような誘導に従って、立ち位置を調整することになる。
利用者が3人以上である場合(事前選択処理時に利用者の人数として3人以上が選択されている場合)、以上のような利用者毎の立ち位置の誘導は行われない。
立ち位置の誘導が行われた後、図31のステップS12において、表示制御部413は、ライブビュー画面の表示を開始する。すなわち、撮影制御部411によりカメラ91が制御され、動画像の取り込みが開始される。カメラ91により取り込まれた動画像は、表示制御部413に出力され、ライブビュー画面の表示に用いられる。
図33は、ライブビュー画面の表示例を示す図である。
ライブビュー画面の略中央にはライブビュー表示領域621が配置される。ライブビュー表示領域621には、カメラ91により取り込まれた動画像がライブビュー画像として表示される。
図33の例においては、上述したようにして立ち位置を調整した2人の利用者の顔と上半身が写るライブビュー画像が表示されている。ライブビュー表示領域621の右側には、撮影までのカウントダウンを表す数字が表示される。
利用者は、撮影が行われる前、このようにして表示されるライブビュー画像を見て、ポーズを確認することができる。
撮影のタイミングになったとき、ステップS13において、撮影制御部411は、アップ画像の撮影を行う。すなわち、撮影制御部411は、撮影によって得られた画像から、図15を参照して説明したような範囲の画像を抽出し、アップ画像を生成する。撮影制御部411により生成されたアップ画像に対しては、背景画像の合成などが合成部412により適宜行われる。背景画像が合成されたアップ画像は表示制御部413に供給され、撮影結果としてタッチパネルモニタ92に表示される。
ステップS14において、撮影制御部411は、アップ画像の撮影を5回行ったか否かを判定する。アップ画像の撮影が5回終わったと判定されるまで、ステップS13に戻り、ライブビュー画面が所定の時間表示された後、アップ画像の撮影が繰り返し行われる。
例えば、5枚目のアップ画像の撮影は、利用者の顔を認識し、頭の部分に動物の耳の画像を合成したり、顔の部分に動物の鼻の画像を合成したりした合成画像を得るような撮影となる。合成画像は、編集の対象となり、編集が適宜施されてシール紙363に印刷されるものの、携帯用ミニ動画の生成には用いられない。5枚目のアップ画像については、動物の鼻の画像などが合成されていない状態で、携帯用ミニ動画の生成に用いられる。
画像の合成が行われた合成画像を含む5枚のアップ画像を用いて携帯用ミニ動画が生成されるようにしてもよい。
一方、アップ画像の撮影が5回終わったとステップS14において判定された場合、処理はステップS15に進む。
ステップS15において、誘導部421は、タッチパネルモニタ92に誘導画面を表示させ、コーディネート画像用の立ち位置に誘導する。
図34は、ステップS15において表示される誘導画面の例を示す図である。
タッチパネルモニタ92の中央上方には、「一番後ろの(円形)と(星型)の所まで下がってね!」のメッセージ631が表示される。メッセージ631は、カメラ91に向かって左側に立つ利用者の立ち位置として、床シート27Aの後方に印刷された星型の目印図形28-6の上を指定するとともに、カメラ91に向かって右側に立つ利用者の立ち位置として、円形の目印図形28-7の上を指定するメッセージである。
メッセージ631は、床シート27A上の目印図形を指定することによって、利用者毎の立ち位置を、それまでのアップ画像の撮影時の立ち位置から下げ(カメラ91から離し)、より広い範囲を画角に含めることができる位置に立ち位置を誘導するものである。
ここでの立ち位置の誘導も、立ち位置とする目印図形を、利用者毎に指定することによって行われることになる。目印図形28-6と目印図形28-7は、コーディネート画像の撮影を2人で行った場合に、写りが最適になるような位置に印刷されている。
メッセージ631の下には、カメラ91側から見た撮影空間A1の様子を表す撮影空間画像632が表示される。撮影空間画像632には2人の人物H1,H2が写っており、その足元には、目印図形画像611-1乃至611-8が表示される。撮影空間画像632に写る人物H1,H2は例えばモデルの人である。
撮影空間画像632に含まれる目印図形画像611-1乃至611-8も、それぞれ、目印図形28-1乃至28-8と同じ形状の画像であり、目印図形28-1乃至28-8をカメラ91側から見たときの配置と同じ配置で表示される。
図34において右側に写る人物H1(カメラ91に向かって左側に立つ利用者を想定したモデルの人)は、星型の目印図形28-6を表す目印図形画像611-6の上に立っており、左側に写る人物H2(カメラ91に向かって右側に立つ利用者を想定したモデルの人)は、円形の目印図形28-7を表す目印図形画像611-7の上に立っている。
目印図形画像611-1乃至611-8のうち、立ち位置として指定された目印図形を表す目印図形画像611-6と目印図形画像611-7は、例えば赤色で強調表示される。立ち位置として指定されていない、言い換えると、立つことが禁止された位置の目印図形を表す目印図形画像611-1乃至611-5,611-8は、例えば黒色で表示される。
これにより、2人の利用者は、目印図形画像611-6によって表される星型の目印図形28-6と、目印図形画像611-7によって表される円形の目印図形28-7の位置が立ち位置として指定されていることを容易に確認することができる。利用者は、このような誘導に従って、立ち位置を調整することになる。
図35は、利用者が3人以上である場合(事前選択処理時に利用者の人数として3人以上が選択されている場合)に表示される誘導画面の例を示す図である。
この場合、タッチパネルモニタ92の中央上方には、メッセージ631として「一番後ろまで下がってね!」が表示される。すなわち、利用者が3人以上である場合、利用者全体の立ち位置を指定することは行われるが、立ち位置を利用者毎に指定することは行われない。
メッセージ631の下には、利用者が2人である場合と同様に撮影空間画像632が表示されるが、撮影空間画像632に含まれる目印図形画像611-1乃至611-8は、全て例えば黒色で表示され、いずれの目印図形画像も強調表示されない。このように、利用者が3人以上である場合、利用者全体の立ち位置が指定される。
立ち位置の誘導が行われた後、図31のステップS16において、表示制御部413は、ライブビュー画面の表示を開始する。ライブビュー画面の構成は、図33を参照して説明した構成と同じである。ライブビュー表示領域621には、利用者の頭の上から膝下付近までが写るライブビュー画像が表示される。
撮影のタイミングになったとき、ステップS17において、撮影制御部411は、コーディネート画像の撮影を行う。すなわち、撮影制御部411は、撮影によって得られた画像から、図15を参照して説明したような範囲の画像を抽出し、コーディネート画像を生成する。コーディネート画像に対しては、背景画像の合成などが合成部412により適宜行われる。背景画像が合成されたコーディネート画像は表示制御部413に供給され、撮影結果としてタッチパネルモニタ92に表示される。
ステップS18において、表示制御部413は、案内画面をタッチパネルモニタ92に表示させることによって、6回の撮影を終えた利用者に対して編集空間A2への移動を案内する。その後、図30のステップS3に戻り、それ以降の処理が行われる。撮影処理によって得られた5枚のアップ画像と1枚のコーディネート画像に対しては、メイクの選択内容に応じた画像処理が合成部412により適宜施された後、編集処理部403に出力される。
このように、撮影処理においては、携帯用ミニ動画の生成に用いるためだけの画像の撮影は行われない。
以上のように、床材27に印刷された目印図形を指定することにより、利用者毎に、撮影する画像の画角に応じた適切な位置に誘導することが可能になる。適切な立ち位置に誘導することにより、よい写りの画像を撮影することができる。ポップな印象の目印図形が立ち位置として指定されるため、利用者としても、心理的な抵抗感なく、立ち位置を自然に変えることができる。
・利用者が3人の場合
利用者が3人以上である場合、アップ画像の撮影前には立ち位置の誘導は行われず、コーディネート画像の撮影前には利用者全員に対する立ち位置の誘導が行われるものとしたが、3人以上である場合においても、利用者毎の立ち位置が指定されるようにしてもよい。
利用者が3人である場合、例えばアップ画像の撮影前の立ち位置の誘導の方法としては、以下の2パターンの方法が考えられる。
(1)パターン1
ハート型の目印図形28-2、四つ葉のクローバー型の目印図形28-3、および、円形の目印図形28-7と星型の目印図形28-8の中間位置を指定して、前に2人、後ろに1人が立つように誘導するパターン。
(2)パターン2
菱形の目印図形28-1とハート型の目印図形28-2の中間位置、ハート型の目印図形28-2と四つ葉のクローバー型の目印図形28-3の中間位置、および、クローバー型の目印図形28-3と正方形の目印図形28-4の中間位置を指定して、3人が横並びで立つように誘導するパターン。
例えばパターン1の場合、「前の人は足元にある(ハート型)と(四つ葉のクローバー型)の上に立ってね。後ろの人は(円形)と(星型)の間に立ってね。」などのメッセージが誘導画面に表示されることになる。
目印図形と目印図形の間に立たせることは、立ち位置を直接的に指定しているのではないため、目印図形の上に立たせる場合と比較すると誘導の効果が弱いと考えられる。よって、効果のある誘導しか行わないようにするために、上述したように、利用者が2人である場合だけ、利用者毎の誘導が行われるようにしてもよい。
・利用者が1人の場合
この場合、例えばアップ画像の撮影前、ハート型の目印図形28-2と四つ葉のクローバー型の目印図形28-3の中間位置を指定して、立ち位置の誘導が行われる。利用者が1人である場合、2人である場合よりアップ画像に写る人物の領域が狭くなる。人物がより大きく写るアップ画像を得ることが出来るようにするために、ハート型の目印図形28-2と四つ葉のクローバー型の目印図形28-3の中間位置の前方の位置を立ち位置として指定するようにしてもよい。
このように、目印図形の位置を基準にして、目印図形のない位置を立ち位置として指定することも可能である。
・被写体がX人の場合(Xは任意の自然数)
立つことを禁止する領域を利用者に示すため、立ち位置として指定する領域以外の領域が必要になる。つまり、領域の数としては、利用者毎の最適な立ち位置となるXの領域と少なくとも1以上の領域が床材27に形成される。
例えば4人の利用者の立ち位置を誘導する場合、それぞれの利用者に立ち位置として指定する4つの領域と、立つことを禁止する1つの領域との5つの領域が必要になる。
<編集処理>
次に、図36のフローチャートを参照して、図30のステップS4において行われる編集処理について説明する。
各種の編集機能の説明画面が表示された後、ステップS31において、編集処理部403の表示制御部434(図16)は、目の大きさ・明るさ選択画面をタブレット内蔵モニタ131に表示させる。
目の大きさ・明るさ選択画面は、撮影画像に写る利用者の目の大きさと肌の明るさの選択に用いられる画面である。目の大きさ・明るさ選択画面には、例えば、5種類の目の大きさの中から所定の大きさを選択するためのボタンと、5種類の肌の明るさの中から所定の明るさを選択するためのボタンが表示される。
撮影画像取得部431は、目の大きさを規定するパラメータを設定し、目の大きさ・明るさ選択画面において選択された大きさになるようにそれぞれの撮影画像に写る利用者の目の大きさを調整する。また、撮影画像取得部431は、肌の明るさを規定するパラメータを設定し、選択された明るさになるようにそれぞれの撮影画像に写る利用者の肌の明るさを調整する。
上述したメイクの選択内容が反映されるだけでなく、ここで目の大きさと肌の明るさが調整された撮影画像を用いて携帯用ミニ動画が生成される。
なお、利用者の人数として2人、またはカップルが選択された場合、利用者毎に、好きな目の大きさを選択することができるようにしてもよい。この場合においても、利用者毎に個別に選択させると画像としてのバランスがおかしくなるため、肌の明るさについては、利用者毎に選択することが禁止される。
ステップS32において、表示制御部434は、名前入力画面をタブレット内蔵モニタ131に表示させる。
名前入力画面は、利用者による名前の入力に用いられる画面である。名前入力画面には、名前の入力に用いるキーボードなどが表示される。入力された名前は、例えば、スタンプ画像の生成に用いられる。
ステップS33において、表示制御部434は、編集画面をタブレット内蔵モニタ131に表示させる。
編集画面は、編集対象となる撮影画像の編集に用いられる画面である。編集画面には、編集対象となる撮影画像と、編集に用いられるスタンプ画像やペン画像などの各種の編集ツール(合成用画像)が表示される。
図37は、タブレット内蔵モニタ131に表示される編集画面の例を示す図である。
編集画面は、基本的に、主な構成が左右対称に設けられることによって構成される。左半分の領域は、タブレット内蔵モニタ131に向かって左側にいる利用者により用いられる領域である。右半分の領域は、タブレット内蔵モニタ131に向かって右側にいる利用者により用いられる領域である。このような編集画面の構成により、主に2人の利用者が同時に編集作業を行うことができる。なお、図37に示される編集画面上の各領域を囲む破線は、画面に実際に表示されるものではない。
編集画面の左半分の領域の中央上方には、サムネイル表示領域711Lが設けられる。
サムネイル表示領域711Lは、撮影画像を表すサムネイル画像の表示領域である。サムネイル画像は、例えば、背景画像が合成された撮影画像をそれぞれ縮小することによって生成される。利用者(タブレット内蔵モニタ131に向かって左側にいる利用者)は、サムネイル表示領域711Lに表示されているサムネイル画像を選択することによって、編集対象とする撮影画像を選択する。
図37の例では、5枚のアップ画像のサムネイル画像P51乃至P55と、1枚のコーディネート画像のサムネイル画像P56が、サムネイル表示領域711Lに並べて表示されている。
左半分の領域の略中央には編集領域712Lが設けられる。編集領域712Lは、サムネイル画像を用いて選択された編集対象となる撮影画像の表示領域である。利用者は、タッチペン132Aを用いて編集ツールを選択し、編集領域712Lに表示された撮影画像の編集を行うことができる。
編集領域712Lの下方には、横長長方形の領域である編集パレット713Lが表示される。編集パレット713Lは、編集領域712Lに表示されている撮影画像に合成されるペンツール(ペン画像)、スタンプツール(スタンプ画像)などの各種の編集ツール(合成用画像)の選択に用いられるボタンなどが表示される領域である。
編集パレット713Lの上方には、編集ツールのカテゴリの選択に用いられる5種類のタブが表示される。編集パレット713Lの右には、編集ツールの種類の選択に用いられる6種類のタブが表示される。利用者は、編集パレット713Lに表示させる編集ツールの種類とカテゴリを、これらのタブを用いて切り替えることができる。
編集領域712Lの左方には化粧ツール領域714Lが表示される。化粧ツール領域714Lには、編集対象の撮影画像に写る利用者の唇の色などを調整するときに操作されるボタンが表示される。
編集領域712Lの右方には、修正ツール選択領域715Lが形成される。修正ツール選択領域715Lは、消しゴムツールの選択に用いられるボタン、「戻る」ボタン、「進む」ボタン、「最初から」ボタンなどが縦に並んで表示される領域である。
消しゴムツールは、合成された編集ツールを消すときに用いられるツールである。「戻る」ボタンおよび「進む」ボタンは、編集ツールの選択操作を1つ戻す、または、1つ進めるときに操作されるボタンであり、「最初から」ボタンは、編集ツールの選択操作を全てキャンセルし、いずれの編集もされていない状態に戻すときに操作されるボタンである。また、修正ツール選択領域715Lには、「1set戻る」ボタンも表示される。「1set戻る」ボタンを押すことにより、所定の時間の間に合成された編集ツールをまとめて消すことができる。
修正ツール選択領域715Lの右方には、携帯送信用画像を作成するときに操作される作成ボタン716Lが表示される。図37の編集画面に表示されている「ケータイおまけ」の文字は携帯送信用画像を表す。作成ボタン716Lが押下された場合、携帯送信用画像の作成画面が編集画面に重ねて表示される。
修正ツール選択領域715Lの上方には、編集処理を終了するときに操作される終了ボタン717Lが表示される。
タブレット内蔵モニタ131に向かって右側にいる利用者により用いられる右半分の領域には、上述した左半分の領域の構成と同じ構成が、位置を対称にして配置される。
撮影画像の編集は、このような編集画面を用いて行われる。なお、携帯用ミニ動画は編集の対象とはならないため、携帯用ミニ動画を表すサムネイル画像などは編集画面には表示されない。
図36のステップS34において、編集制御部432は、利用者の操作に応じて、編集対象となる撮影画像に編集を施す。編集が施されることによって生成された編集画像は印刷データ生成部435に供給される。
終了ボタンが操作されるなどして編集が終了した場合、ステップS35において、表示制御部434は、分割数選択画面をタブレット内蔵モニタ131に表示させる。
分割数選択画面は、シールレイアウトの選択に用いられる画面である。シールレイアウトは、1枚の写真シールに配置される編集画像の枚数や位置、大きさを決定するレイアウト(配置パターン)である。シール紙363には、ここで利用者により選択されたシールレイアウトに従って配置された編集画像が印刷される。
ステップS36において、印刷データ生成部435は、利用者により選択されたレイアウトで編集画像を配置することによって印刷データを生成する。生成された印刷データは印刷処理部404に供給され、編集画像の印刷に用いられる(図30のステップS5)。
ステップS37において、表示制御部434は、携帯用ミニ動画の紹介画面を表示した後、テンプレート選択用のミニゲームの画面をタブレット内蔵モニタ131に表示させる。
上述したように、携帯用ミニ動画は、複数用意されるテンプレートの中から選択された1つのテンプレートに基づいて生成される。携帯用ミニ動画の生成に用いる1つのテンプレートが、ここで行われるミニゲームの結果に応じて選択される。
図38は、ミニゲーム画面の例を示す図である。
図38に示すミニゲーム画面は、ミニゲームとしてルーレットゲームを採用した場合に表示される画面である。図38のミニゲーム画面には、ルーレット画像731と、ルーレット盤731Aの回転を止めるときに押下されるストップボタン732が表示される。ルーレット盤731Aには、目印図形で採用されている図形と同様の図形が表示される。
ミニゲーム画面が表示された後、ルーレット盤731Aが回転して表示される。利用者は、タッチペン132を用いて、所定のタイミングでストップボタン732を押下する。
ストップボタン732が押下されてから所定時間の後にルーレット盤731Aの回転が停止し、所定の図形が選択される。
この例においては、テンプレートと図形が対応付けられている。ルーレットで選択された図形に対応するテンプレートが、携帯用ミニ動画の生成に用いられる。
テンプレートを選択するために行われるミニゲームを、ルーレットゲーム以外のゲームとすることが可能である。複数種類のミニゲームが用意されており、その中から利用者に選択させるようにしてもよいし、ミニゲームの種類がランダムに選択されるようにしてもよい。
図36の説明に戻り、ステップS38において、携帯用ミニ動画生成部433は、ミニゲームの結果に応じて、複数用意されるテンプレートの中から1つのテンプレートを選択する。
ステップS39において、携帯用ミニ動画生成部433は、選択したテンプレートを用いて、携帯用ミニ動画を生成する。すなわち、携帯用ミニ動画生成部433は、撮影画像取得部431から供給されたそれぞれの撮影画像を、選択したテンプレートの規定に従ってフレーム画像の各区画に割り当てる。また、携帯用ミニ動画生成部433は、各区画の個別画像がテンプレートの規定(動画コマンド)に従って動いて見えるように、各レイヤの画像を構成し、携帯用ミニ動画を生成する。
携帯用ミニ動画生成部433により生成された携帯用ミニ動画は表示制御部434に供給される。携帯用ミニ動画生成部433から通信制御部436に対しては、携帯用ミニ動画のデータ自体は供給されずに、携帯用ミニ動画の生成に用いられる情報が供給される。
ステップS40において、表示制御部434は、携帯用ミニ動画の作成結果をタブレット内蔵モニタ131に表示させる。
図39は、作成結果表示画面の例を示す図である。
図39の例においては、携帯端末の外観を表す外観画像741が画面中央に表示され、そのディスプレイ部分に、ステップS39において生成された携帯用ミニ動画741Aが表示される。携帯用ミニ動画741Aは、それぞれの個別画像が上述したように動いて見える動画像である。
所定の1フレームのフレーム画像が作成結果表示画面に表示され、携帯用ミニ動画の作成結果が静止画像として表示されるようにしてもよい。
このように、写真シール作成装置1においては、携帯用ミニ動画として1種類の動画像のみが生成される。複数用意されているテンプレートに基づいて複数種類の携帯用ミニ動画を生成し、その中から1つを利用者に選択させる場合に比べて、写真シール作成装置1の処理負担を軽減することが可能になる。
また、携帯用ミニ動画の生成に用いられるテンプレートがミニゲームによって選択され、好みのテンプレートを利用者に選択させないようにすることにより、どのテンプレートを用いた携帯用ミニ動画が作られるのかを利用者は楽しみにすることができる。好きなテンプレートがあった場合、そのテンプレートが選択されるまで、写真シール作成装置1のゲームを繰り返す必要があるため、写真シール作成装置1のプレイ回数が向上することが期待できる。
ステップS41において、表示制御部434は、送信画像選択画面をタブレット内蔵モニタ131に表示させる。編集画像(5枚のアップ画像と1枚のコーディネート画像)、および携帯送信用画像は、画像取得サイト管理サーバに送信される。
利用者は、画像取得サイトを利用するためには会員登録を行う必要があり、会員には有料会員と無料会員がある。有料会員は画像取得サイト管理サーバに送信された全ての画像を自分の携帯端末にダウンロードすることができるのに対して、無料会員は1枚の画像だけを自分の携帯端末にダウンロードすることができる。送信画像選択画面は、無料会員が、自分の携帯端末にダウンロードする画像を選択するのに用いられる画面である。送信画像選択画面において選択された画像の情報は通信制御部436に供給される。
なお、携帯用ミニ動画は、有料会員、無料会員のいずれの会員であっても携帯端末に取り込むことが可能とされる。送信画像選択画面には、携帯用ミニ動画を表すサムネイル画像が静止状態で表示される。携帯用ミニ動画を表すサムネイル画像の近傍には、選択しないでも携帯端末に取り込むことができる旨を伝えるメッセージが表示される。
携帯端末に送信する画像が選択された後、タブレット内蔵モニタ131にはメールアドレスの入力画面が表示される。利用者は、入力画面に表示されたキーボードを操作して自分のメールアドレスを入力する。ここで入力されたメールアドレス宛てに、画像取得サイト管理サーバから電子メールが送信され、画像の保存先が通知される。メールアドレスの入力は制限時間内に行うことが必要とされる。
ステップS42において、通信制御部436は、編集画像とともに、携帯用ミニ動画生成部433から供給された携帯用ミニ動画関連情報を画像取得サイト管理サーバに送信する。画像取得サイト管理サーバに対しては、写真シール作成装置1の機器ID、撮影日時、送信画像選択画面からどの画像が選択されたのかを表す情報なども送信される。
図40は、画像取得サイト管理サーバに送信される情報の例を示す図である。
画像取得サイト管理サーバに対しては、編集済みの5枚のアップ画像、編集済みの1枚のコーディネート画像、および、編集時に作成された携帯送信用画像が送信される。また、携帯用ミニ動画関連情報として、5枚のアップ画像、人物マスク画像、顔座標情報、テンプレート情報、および動きコマンドが送信される。
携帯用ミニ動画関連情報として送信される5枚のアップ画像は、携帯用ミニ動画生成部433において携帯用ミニ動画の生成に用いられたアップ画像と同じ画像である。
人物マスク画像は、携帯用ミニ動画の生成時に、人物画像を生成するために携帯用ミニ動画生成部433により生成されたマスク画像である。
顔座標情報は、携帯用ミニ動画の生成時に、顔認識によって携帯用ミニ動画生成部433により認識された利用者の顔の位置を表す情報である。
テンプレート情報は、携帯用ミニ動画の生成に携帯用ミニ動画生成部433が用いたテンプレート(ミニゲームによって選択されたテンプレート)を表す識別情報である。動画コマンドは、テンプレート情報によって指定されるようにしてもよいし、テンプレート情報とは別に送信されるようにしてもよい。
サーバにおいては、これらの情報に基づいて、携帯用ミニ動画生成部433が生成した携帯用ミニ動画と同じ動画像が生成される。携帯用ミニ動画関連情報は、携帯用ミニ動画の生成用のデータである。
ステップS43において、表示制御部434は、案内画面をタブレット内蔵モニタ131に表示させることによって、編集作業を終えた利用者に対して、印刷待ち空間A3への移動を案内する。印刷待ち空間A3への移動の案内は、スピーカ341から音声を出力することによっても行われる。その後、図30のステップS4に戻り、それ以降の処理が行われる。
以上の処理により、写真シール作成装置1は、繰り返し見たくなるような動画像を利用者に提供することができる。
<システム構成>
図41は、画像提供システムの構成例を示す図である。
図41の画像提供システムは、写真シール作成装置1、携帯端末501、画像取得サイト管理サーバ1001、画像記憶サーバ1002、および携帯用ミニ動画生成サーバ1003が、インターネット1004を介して接続されることによって構成される。図41には、写真シール作成装置1と携帯端末501がそれぞれ1台しか示されていないが、さらに多くの写真シール作成装置1と携帯端末501が画像提供システムには含まれる。
画像取得サイト管理サーバ1001は、画像取得サイトを管理し、アクセスしてきた携帯端末501に対して画像を送信する。
画像記憶サーバ1002は、写真シール作成装置1から画像取得サイト管理サーバ1001に対して送信された画像を記憶するストレージサーバである。
携帯用ミニ動画生成サーバ1003は、画像取得サイト管理サーバ1001から送信されてきた携帯用ミニ動画関連情報に基づいて、写真シール作成装置1において生成されたものと同じ携帯用ミニ動画を生成する。携帯用ミニ動画生成サーバ1003は、写真シール作成装置1が携帯用ミニ動画の生成に用いるモジュール(プログラム)と同じモジュールを有している。携帯用ミニ動画生成サーバ1003により生成された携帯用ミニ動画は画像記憶サーバ1002に送信され、記憶される。
図42は、携帯用ミニ動画の提供に関する情報の送受信の例を示す図である。
まず、写真シール作成装置1から画像取得サイト管理サーバ1001に対して携帯用ミニ動画関連情報が送信される。画像取得サイト管理サーバ1001に送信された携帯用ミニ動画関連情報は携帯用ミニ動画生成サーバ1003に転送される。
携帯用ミニ動画生成サーバ1003においては、携帯用ミニ動画関連情報に基づいて携帯用ミニ動画の生成が行われ、生成された携帯用ミニ動画が画像記憶サーバ1002に送信される(アップロードされる)。
画像記憶サーバ1002においては、携帯用ミニ動画生成サーバ1003により生成された携帯用ミニ動画に対して所定の領域が割り当てられ、保存される。画像記憶サーバ1002から携帯用ミニ動画生成サーバ1003に対しては、保存領域のURLが通知され、そのURLが画像取得サイト管理サーバ1001に転送される。
画像取得サイト管理サーバ1001においては、携帯用ミニ動画生成サーバ1003から送信されてきた携帯用ミニ動画の保存先を表すURLが、利用者のパスワード、シールIDなどとともに紐付けて管理される。利用者のパスワード、シールIDに対しては、写真シール作成装置1から送信された他の画像の保存先を表すURLなども紐付けて管理される。
例えば、利用者が携帯端末501を操作して画像取得サイト管理サーバ1001にアクセスし、パスワードとシールIDを入力したとき、携帯端末501のディスプレイ511には、携帯用ミニ動画を表す静止画像が表示される。静止画像を押下するなどして携帯用ミニ動画の再生を指示した場合、画像取得サイト管理サーバ1001において管理されているURLに基づいて画像記憶サーバ1002に対するアクセスが行われ、画像記憶サーバ1002に保存されている携帯用ミニ動画が携帯端末501に送信されて、再生される。
なお、シール紙に印刷される16桁のシールIDは、1回のゲームにおいて2つ生成される。2つのシールIDをID A、ID Bとすると、電子メールアドレスを入力した1人目の利用者に対してはID Aがシール紙に印刷して通知され、2人目の利用者に対してはID Bがシール紙に印刷して通知される。電子メールアドレスを入力した3人目の利用者に対してはID Aがシール紙に印刷して通知され、4人目の利用者に対してはID Bがシール紙に印刷して通知される。1人目と2人目にID A、ID Bが割り当てられるのは、通常は、2人目までが電子メールアドレスの入力を行うためである。
このように、携帯用ミニ動画の生成は、画像取得サイトを管理する画像取得サイト管理サーバ1001とは異なる携帯用ミニ動画生成サーバ1003において行われる。
写真シール作成装置1において生成された携帯用ミニ動画をそのまま画像取得サイト管理サーバ1001に送信しないで、その生成に用いる情報だけを送信することにより、ネットワークの負荷が大きくなりデータ送信に遅延が生じるのを防ぐことができる。
当然、写真シール作成装置1において生成された携帯用ミニ動画がそのまま画像取得サイト管理サーバ1001に送信され、管理されるようにしてもよい。画像取得サイト管理サーバ1001が管理する画像取得サイトにアクセスしてきた携帯端末501に対しては、写真シール作成装置1により生成され、管理されていた携帯用ミニ動画が提供される。
携帯用ミニ動画の生成が携帯用ミニ動画生成サーバ1003において正常に行われたか否かを表す情報が写真シール作成装置1に対して送信されるようにしてもよい。また、携帯用ミニ動画の生成が携帯用ミニ動画生成サーバ1003において正常に行われなかった場合、写真シール作成装置1に対して、ファイルの内容が正しくない、または、ファイルが不足していることが通知されるようにしてもよいし、携帯用ミニ動画生成サーバ1003において不具合が生じていることが通知されるようにしてもよい。
なお、画像取得サイト管理サーバ1001、画像記憶サーバ1002、携帯用ミニ動画生成サーバ1003が有する以上の機能は、1つの装置において実現されるようにしてもよいし、さらに多くの装置で分散して実現されるようにしてもよい。
携帯用ミニ動画生成サーバ1003において、携帯用ミニ動画に音声データが付加され、利用者に提供されるようにしてもよい。付加される音声データは、写真シール作成装置1においてゲーム中に再生される音声データと同じ音声データであってもよいし、異なる音声データであってもよい。
<<実施例2>>
・実施例2-1
携帯用ミニ動画の生成に用いるためだけの静止画像の撮影が行われないものとしたが、そのような静止画像の撮影が行われるようにしてもよい。
携帯用ミニ動画の生成に用いるためだけの静止画像と、編集の対象となり、シール紙363に印刷される静止画像とを用いて、携帯用ミニ動画が生成されるようにしてもよい。
・実施例2-2
アップ画像の撮影と、全身が写る全身画像の撮影が行われる場合、撮影によって得られたアップ画像と全身画像を用いて携帯用ミニ動画の生成が行われるようにしてもよい。この場合、それらの画像に写る人物の顔部分を中心にトリミングが行われ、トリミングによって切り出された顔画像を用いて携帯用ミニ動画が生成されるようにすることが可能である。
全身画像に前景フレーム画像を重ねることによって、人物の顔部分だけが見える画像を生成し、その画像を用いて携帯用ミニ動画が生成されるようにしてもよい。
・実施例2-3
全身画像がそのまま携帯用ミニ動画の生成に用いられるようにしてもよい。
・実施例2-4
特別撮影が行われる場合、携帯用ミニ動画の生成には特別撮影によって得られた画像が用いられないようにしてもよい。特別撮影には、複数人が写る1枚の画像を元にして、それぞれの人が写る複数の画像を生成する撮影、複数の撮影画像を合成して1枚の画像を生成する撮影、フィルタ処理などを施して見た目の異なる画像を生成する加工撮影などがある。
それらの撮影には目的があるため、携帯用ミニ動画に用いると見た目が不自然になることがあるがそのようなことを防ぐことが可能になる。
・実施例2-5
携帯用ミニ動画の各フレーム画像が、背景レイヤL1、人物レイヤL2、および前景フレームレイヤL3から構成されるものとしたが、前景フレームレイヤL3が用いられないようにしてもよい。人物レイヤL2に配置する画像として、撮影画像から抽出した人物画像を用いるのではなく、背景が写っている撮影画像をそのまま用いる場合、背景レイヤL1が用いられないようにすることも可能である。
<<実施例3>>
・実施例3-1
上述したように、携帯用ミニ動画の生成に用いる撮影画像は、編集の対象とはならない。編集が反映された状態の撮影画像を用いて携帯用ミニ動画が生成されるとした場合、編集が苦手な利用者に提供される携帯用ミニ動画の完成度が低下してしまうが、そのようなことを防ぐことが可能になる。
・実施例3-2
編集が反映された状態の撮影画像を用いて携帯用ミニ動画が生成されるようにするか、編集が反映されていない状態の撮影画像を用いて携帯用ミニ動画が生成されるようにするかを利用者が選択することができるようにしてもよい。この場合、いずれかを選択するときに押下されるボタンが、編集終了後などの所定のタイミングでタブレット内蔵モニタ131に表示される。
・実施例3-3
携帯用ミニ動画の生成に用いるテンプレートを、編集画面において選択することができるようにしてもよい。
テンプレートを選択するだけでなく、区画に対する撮影画像の割り当て、個別画像の形状、背景画像の色、個別画像の動きなどを利用者が選択することができるようにしてもよい。また、携帯用ミニ動画の再生時間や再生速度を選択することができるようにしてもよい。
・実施例3-4
編集画面において、携帯用ミニ動画に施す加工の種類を選択することができるようにしてもよい。これにより、携帯用ミニ動画をSNSに投稿した場合でも個人の特定を防ぐことができるようにするために、画像全体にぼかしを施したりすることができる。
携帯用ミニ動画を構成するフレーム画像全体に施す加工の種類ではなく、個別画像に施す加工の種類を選択することができるようにしてもよい。
・実施例3-5
加工の種類の選択が行われる場合、選択された加工の種類に応じて携帯用ミニ動画が生成されるようにしてもよい。加工は、コントラスト調整、トーンカーブを用いた調整等の、画像の見た目を変更する画像処理である。加工を施す範囲は、携帯用ミニ動画の元になる撮影画像全体、背景画像のみ、または人物画像のみとすることが可能である。
<<実施例4>>
・実施例4-1
無料会員の利用者に対しては携帯用ミニ動画を提供しないで、有料会員の利用者に対してのみ、携帯用ミニ動画が提供されるようにしてもよい。
<<実施例5>>
・実施例5-1
利用者の人数は通常2人であるため、携帯用ミニ動画を2種類生成するようにしてもよい。この場合、1人につき、1つのテンプレートを選択することができるようにしてもよい。
・実施例5-2
携帯用ミニ動画を構成する個別画像の動き、個別画像の形状、背景画像の色等を携帯端末上で組み替えることができるようにしてもよい。
・実施例5-3
携帯用ミニ動画の再生時間を後から変更することができるようにしてもよい。
・実施例5-4
以上においては、フレーム画像に配置される区画が全て同じ大きさの区画であるものとしたが、例えば図43に示すように、任意に大きさを変更することができるようにしてもよい。
図43の例においては、フレーム画像の左端に、区画461-1,461-4,461-7の3つの区画が縦に並べて形成され、中央に、区画461-2,461-5の2つの区画が縦に並べて形成される。右端には、縦長の区画461-3が形成される。
・実施例5-5
ミニゲームによって携帯用ミニ動画のテンプレートが選択されるものとしたが、シール紙に印刷する画像のレイアウト、コラージュ画像のレイアウト、携帯送信用画像のデザインなどが、ミニゲームによって選択されるようにしてもよい。
<<実施例6>>
<画像処理の例>
図44は、携帯用ミニ動画の生成に用いる人物画像の処理の例を示す図である。
上述したように、携帯用ミニ動画を構成するフレーム画像には人物レイヤが含まれ、人物レイヤの9個の区画には人物画像がそれぞれ配置される。人物レイヤに配置されるそれぞれの人物画像に対しては、そこに写っている人物の顔の状態に応じて、サイズを調整するなどの調整処理が施される。
例えば、図44の左端に示す人物画像P101に対しては、顔検出のための解析処理が施され、顔の輪郭や器官を特定することによって、2人の利用者の顔が検出される。人物画像P101は、撮影画像に対してクロマキー処理などを施すことによって得られた画像である。検出されたそれぞれの顔のサイズ(面積)が検出され、2つの顔のうちの大きい方の顔のサイズ(最大の顔のサイズ)が、閾値として設定されたサイズより大きいか否かが判定される。
最大の顔のサイズが、閾値として設定されたサイズ以上であると判定された場合、人物画像P101は、矢印#51の先に示すように、所定の縮小率で縮小される。破線で囲んで示す範囲が、縮小後の人物画像P101の範囲である。縮小後の人物画像P101の周りには余白領域が付加され、元の人物画像P101と同じ大きさの人物画像P101’が生成される。
人物画像P101’に対しては、縮小後の人物画像P101の範囲を含むようにトリミングが施され、人物レイヤの区画の形状に合わせて切り出されることによって、矢印#52の先に示すように略正方形の人物画像P101’’が生成される。
図44の例においては、人物画像P101’の中心に、正方形状のトリミング範囲の中心が設定されているが、顔の中心に正方形状のトリミング範囲の中心が設定されるようにしてもよい。例えば、2つのそれぞれの顔の中心位置が検出され、2つの中心位置間の中心にトリミング範囲の中心が設定されるようにしてもよい。これにより、顔がより中心に見える人物画像P101’’を生成することが可能になる。
このようにして生成された人物画像P101’’が人物レイヤの区画に配置され、他の区画に配置された人物画像とともに、矢印#53の先に示すように背景レイヤL1に配置された背景画像P103と前景フレームレイヤL3に配置された前景フレーム画像P102が合成され、矢印#54の先に示すように、フレーム画像の1区画を構成する個別画像P104が生成される。
すなわち、顔が大きすぎる場合、人物画像全体を縮小することによって顔を小さくする処理が行われることになる。
人物画像の上に配置される前景フレーム画像は、人物画像のうち、基本的に、円形、ハート型などの所定の形状の内側の範囲だけが見えるようにするための画像であり、顔が大きすぎる場合、前景フレーム画像を重ねたときに、前景フレーム画像によって顔の大部分が隠れてしまうことがある。人物画像全体を縮小して用いることによって、そのようなことを防ぐことが可能になる。つまり、顔が縮小されるため、前景フレーム画像を合成したとしても顔が途切れたりせず表情を確認できるため、利用者の満足度が向上する。
一方、最大の顔のサイズが、閾値として設定されたサイズより小さいと判定された場合、人物画像P101は、縮小されず、トリミングなどの処理にそのまま用いられる。
このような画像処理が、携帯用ミニ動画の生成に用いる全ての人物画像に対してそれぞれ施される。
図45は、人物画像の縮小を行わない場合の画像処理の例を示す図である。
写っている最大の顔のサイズが大きいまま、人物画像P101に対してトリミングを施し、人物レイヤの区画の形状に合わせて切り出した場合、矢印#61の先に示すように、顔が大きく写っている略正方形の人物画像P101’’が生成される。
この人物画像P101’’を、矢印#62の先に示すように背景画像P103と前景フレーム画像P102との合成に用いた場合、矢印#63の先に示すように、人物の部分に前景フレーム画像が大きくかかる個別画像P104が生成される。
このような個別画像P104を用いた携帯用ミニ動画は、図44に示すような、顔を確認できる個別画像P104を用いた携帯用ミニ動画と比べて見栄えが悪い。顔の大きさに応じて人物画像を適宜縮小して用いることにより、全ての人物画像に写っている顔が確認できる、完成度の高い携帯用ミニ動画を生成し、提供することが可能になる。
また、顔が大きく写っている人物画像に対しては縮小処理を施して用い、顔が大きく写っていない人物画像に対して縮小処理を施さないため、フレーム画像に配置されたそれぞれの個別画像に表れる顔の大きさを揃えることができる。これによっても、同じようなサイズの顔が写っている個別画像が動く、完成度の高い携帯用ミニ動画を生成することが可能になる。
なお、縮小処理が施される人物画像は、上述したように、編集の対象ともなるアップ画像を元に生成された画像である。人物画像に写る人物の範囲とアップ画像に写る人物の範囲は同じ範囲となる。縮小処理が施された人物画像を用いて生成された個別画像に写る顔の面積の、個別画像の面積に対する割合は、縮小処理を施していない人物画像からトリミングにより切り出した正方形状の人物画像(図45の人物画像P101’’)を用いて生成された個別画像に写る顔の面積の、個別画像の面積に対する割合と比べて、図45を参照して説明したように小さくなる。
合成する各レイヤの画像の大きさをフレーム画像の1区画の大きさとして固定にして、人物画像を相対的に縮小するものとしたが、反対に、人物画像の大きさを固定にして、前景フレーム画像P102と背景画像P103を相対的に拡大して合成に用いるようにしてもよい。これによっても、合成して得られた個別画像P104において、前景フレーム画像P102の形状の内側に見える人物画像の範囲を広く確保することが可能になる。
<携帯用ミニ動画生成部433の構成例>
図46は、以上のような縮小処理を適宜行う携帯用ミニ動画生成部433の構成例を示すブロック図である。
図46に示すように、携帯用ミニ動画生成部433は、クロマキー処理部1051、顔検出部1052、顔サイズ検出部1053、人物画像サイズ調整部1054、トリミング部1055、テンプレート管理部1056、人物レイヤ生成部1057、背景レイヤ生成部1058、前景フレームレイヤ生成部1059、およびレイヤ合成部1060から構成される。撮影画像取得部431(図16)から出力された撮影画像はクロマキー処理部1051に供給される。
クロマキー処理部1051は、上述したように、5枚の撮影画像のそれぞれに対してクロマキー処理を施し、人物の領域を抽出して人物画像を生成する。クロマキー処理部1051は、撮影画像を元にして生成した5枚の人物画像を顔検出部1052と人物画像サイズ調整部1054に出力する。
顔検出部1052は、人物画像を解析し、例えば、目、鼻などの器官と、これらの器官を囲む顔の輪郭を特定することによって、人物画像に写る顔を検出する。顔の検出技術については、例えば特開2005-277476号公報に開示されている。顔検出部1052は、それぞれの人の顔の輪郭を構成する輪郭点を複数検出し、人物画像毎の、輪郭点の位置の情報を顔サイズ検出部1053に出力する。
全身画像に写る顔の検出を行う場合、アップ画像を対象として顔検出を行う場合より、抽出する輪郭点の数を多くするといったように、抽出する輪郭点の数を処理対象とする画像の画角に応じて変えるようにしてもよい。全身画像に写る顔はアップ画像に写る顔と比較すると小さいため、顔検出を誤ってしまうことがあるが、多くの輪郭点を用いることにより、そのような誤検出を防止することができる。
また、所定の器官の輪郭点からその大きさ・位置等を特定でき、それに基づいて顔のサイズを推定できる場合、顔の輪郭点の抽出を行わないようにしてもよい。クロマキー処理部1051により生成されたマスクに基づいて顔の位置、サイズを検出できる場合、器官等を用いた顔の検出を行わないようにしてもよい。
顔サイズ検出部1053は、顔検出部1052から供給された情報に基づいて、人物画像に写るそれぞれの顔のサイズを検出する。顔サイズ検出部1053は、検出した顔のサイズのうち、最も大きいサイズ(最大顔サイズ)の情報を人物画像サイズ調整部1054に出力する。顔サイズ検出部1053による顔のサイズの検出も、それぞれの人物画像を対象として行われる。
人物画像サイズ調整部1054は、クロマキー処理部1051から供給されたそれぞれの人物画像のサイズを、顔サイズ検出部1053により検出された最大顔サイズに基づいて調整する。すなわち、人物画像サイズ調整部1054は、最大顔サイズが閾値以上である人物画像を所定の縮小率で縮小する。最大顔サイズが大きい程、より高い縮小率で縮小されるように、縮小率が、人物画像全体のサイズに対する最大顔サイズの割合に基づいて決定されるようにしてもよい。
人物画像サイズ調整部1054は、縮小後の人物画像をトリミング部1055に出力する。また、人物画像サイズ調整部1054は、最大顔サイズが閾値のサイズより小さい人物画像を、そのままトリミング部1055に出力する。
トリミング部1055は、人物画像サイズ調整部1054から供給されたそれぞれの人物画像から、正方形状の領域をトリミングにより切り出し、人物レイヤの区画に配置する人物画像として人物レイヤ生成部1057に出力する。
テンプレート管理部1056は、上述した、個別画像の配置、前景フレーム画像の形状、背景画像の種類、および、それぞれの個別画像の動きのパターンなどを規定するテンプレートを複数種類管理する。なお、個別画像の動きのパターンには、背景画像、人物画像、および前景フレーム画像のそれぞれの動きのパターンが含まれる。テンプレート管理部1056は、ミニゲームによって選択された1つのテンプレートの情報を人物レイヤ生成部1057、背景レイヤ生成部1058、および前景フレームレイヤ生成部1059に出力する。
人物レイヤ生成部1057は、トリミング部1055から供給された人物画像を、テンプレートにより規定される配置に従って各区画に配置し、各フレーム画像の人物レイヤを生成する。人物レイヤ生成部1057は、生成した人物レイヤの情報をレイヤ合成部1060に出力する。
背景レイヤ生成部1058は、テンプレートにより規定される背景画像を各区画に配置することによって、各フレーム画像の背景レイヤを生成する。背景レイヤ生成部1058は、生成した背景レイヤの情報をレイヤ合成部1060に出力する。
前景フレームレイヤ生成部1059は、テンプレートにより規定される前景フレーム画像を各区画に配置することによって、各フレーム画像の前景フレームレイヤを生成する。
前景フレームレイヤ生成部1059は、生成した前景フレームレイヤの情報をレイヤ合成部1060に出力する。
レイヤ合成部1060は、人物レイヤ生成部1057から供給された人物レイヤ、背景レイヤ生成部1058から供給された背景レイヤ、前景フレームレイヤ生成部1059から供給された前景フレームレイヤを重ねることによって、各フレーム画像を生成する。レイヤ合成部1060は、生成した各フレーム画像から構成される携帯用ミニ動画を出力する。
<携帯用ミニ動画の生成処理>
ここで、図47のフローチャートを参照して、以上のようにして適宜縮小した人物画像を用いて携帯用ミニ動画を生成する一連の処理について説明する。
図47の処理は、図36のステップS39において行われる処理である。ステップS38においてミニゲームにより選択されたテンプレートの情報は人物レイヤ生成部1057、背景レイヤ生成部1058、および前景フレームレイヤ生成部1059に供給される。
ステップS101において、クロマキー処理部1051は、5枚の撮影画像のそれぞれに対してクロマキー処理を施し、人物画像を生成する。
ステップS102において、顔検出部1052は、1枚の人物画像を顔サイズの判定対象の画像として選択し、顔検出を行う。顔検出部1052は、人物画像に写るそれぞれの顔の輪郭点の位置を表す情報を顔サイズ検出部1053に出力する。
ステップS103において、顔サイズ検出部1053は、顔検出部1052から供給された情報に基づいて、人物画像に写るそれぞれの顔のサイズを検出し、最大顔サイズの情報を人物画像サイズ調整部1054に出力する。
ステップS104において、人物画像サイズ調整部1054は、最大顔サイズが閾値以上であるか否かを判定する。
顔サイズの判定対象になっている人物画像の最大顔サイズが閾値以上であるとステップS104において判定した場合、ステップS105において、人物画像サイズ調整部1054は人物画像を縮小する。最大顔サイズが閾値以上ではないとステップS104において判定された場合、ステップS105の処理はスキップされる。
ステップS106において、人物画像サイズ調整部1054は、全ての人物画像の顔サイズの判定を行ったか否かを判定する。顔サイズの判定を行っていない人物画像があるとステップS106において判定された場合、ステップS102に戻り、他の人物画像を対象として以上の処理が繰り返し行われる。
全ての人物画像の顔サイズの判定を行ったとステップS106において判定された場合、処理はステップS107に進む。顔サイズの判定結果に応じて縮小された人物画像、および縮小されなかった人物画像はトリミング部1055に供給される。
ステップS107において、トリミング部1055は、人物画像サイズ調整部1054から供給されたそれぞれの人物画像から、正方形状の領域をトリミングにより切り出し、切り出した領域の人物画像を人物レイヤ生成部1057に出力する。
ステップS108において、人物レイヤ生成部1057は、トリミング部1055から供給された人物画像を、テンプレートにより規定される配置に従って各区画に配置し、人物レイヤを生成する。
ステップS109において、背景レイヤ生成部1058は、テンプレートにより規定される背景画像を各区画に配置し、背景レイヤを生成する。
ステップS110において、前景フレームレイヤ生成部1059は、テンプレートにより規定される前景フレーム画像を各区画に配置し、前景フレームレイヤを生成する。
ステップS111において、レイヤ合成部1060は、人物レイヤ、背景レイヤ、前景フレームレイヤを重ねることによってフレーム画像を生成する。
ステップS112において、レイヤ合成部1060は、7秒間などの所定の時間分の全てのフレーム画像を生成したか否かを判定する。全てのフレーム画像を生成していないとステップS112において判定された場合、ステップS108に戻り、以上の処理が繰り返し行われる。一方、全てのフレーム画像が生成されたとステップS112において判定された場合、処理は終了される。
各ステップの処理は、上述した順番で行われるものに限られるものではなく、適宜、他の処理と並行して、または、順番を変えて行われるようにしてもよい。例えば、ステップS108における人物レイヤの生成、ステップS109における背景レイヤの生成、およびステップS110における前景フレームレイヤの生成については、他の処理と並行して、または、順番を変えて行われるようにすることが可能である。
<判定基準の他の例>
・最小顔サイズを用いる例
人物画像に写る最も小さい顔のサイズを検出し、検出した最小顔サイズに基づいて、人物画像を拡大するか否かを判定するようにしてもよい。
この場合、それぞれの人物画像について、最大顔サイズと最小顔サイズが検出される。
また、最大顔サイズが第1の閾値以上である画像については、所定の縮小率で縮小され、最小顔サイズが第2の閾値より小さい画像については、所定の拡大率で拡大される。
このように、人物画像の縮小処理だけでなく、拡大処理が施されるようにすることも可能である。これにより、携帯用ミニ動画に配置されるそれぞれの個別画像に写る人物の顔のサイズを均一化することが可能になる。
・利用者同士の顏の距離を用いる例
図48は、利用者同士の顔の距離に基づいて、人物画像を縮小するか否かを判定する例を示す図である。
この場合、それぞれの人物画像について、利用者同士の顔の距離が検出される。例えば、人物画像に2つの顔が写っている場合、図48Aに示すように、左側に写る顔の左端から、右側に写る顔の右端までの距離が検出される。人物画像に3つの顔が写っている場合も同様に、図48Bに示すように、左側に写る顔の左端から、右側に写る顔の右端までの距離が検出される。
このようにして検出された利用者同士の顔の距離に基づいて、利用者同士の顔の距離が第1の閾値以上である人物画像については、所定の縮小率で縮小される。利用者同士の顔の距離が第2の閾値より近い人物画像については、所定の拡大率で拡大されるようにしてもよい。
・顔の向きを用いる例
それぞれの人物画像に写る顔の向きを検出し、正面を向いている顔の情報のみを、拡大/縮小の判定に用いるようにしてもよい。
・顔の位置を用いる例
それぞれの人物画像に写る顔のうち、所定の領域にある顔の情報のみを用いて以上のような判定を行うといったように、顔の位置に応じて判定を行うようにしてもよい。また、所定の領域以外については、顔の検出自体を行わないようにしてもよい。この場合、人の顔が通常写っていると想定される領域が、判定の対象とする領域として予め設定されている。
例えば画像の極端に下方の位置で検出された顔は、洋服に印刷された顔などである可能性がある。このように、顔の位置に応じて判定を行うことにより、実際の利用者の顔とは異なる顔に応じて処理を行うことを防ぐことが可能になる。
・顔の個数を用いる例
顏の数が一定以上である人物画像については、拡大/縮小の判定対象として用いないようにしてもよい。反対に、顏の数が一定以下である人物画像についても、拡大/縮小の判定対象として用いないようにすることも可能である。
このように、人物画像の大きさの調整を、顔のサイズ、顔の距離、向き、位置、数、またはこれらの2以上の組み合わせといったように、人物画像に写っている顔の各種の状態に基づいて行うようにすることが可能である。
<その他の例>
矩形の前景フレーム画像が用意されている場合、矩形以外の形状の前景フレーム画像を重ねる人物画像に対してのみ、顔のサイズに応じた拡大/縮小を施し、矩形の前景フレーム画像を重ねる人物画像に対しては、顔のサイズに応じた拡大/縮小を施さないようにしてもよい。
また、矩形以外の形状の前景フレーム画像と矩形の前景フレーム画像が1つの前景フレームレイヤに混在する場合、全ての人物画像に対して、顔のサイズに応じた拡大/縮小を施さないようにしてもよい。矩形以外の形状の前景フレーム画像を重ねる人物画像に対して拡大/縮小を施すとしたときには、個別画像毎に顔のサイズにばらつきがあることによって、見た目の違和感が生じてしまうことがあるが、そのようなことを防ぐことが可能になる。
背景画像レイヤ、人物画像レイヤ、前景フレームレイヤの全てのレイヤの画像が同じサイズではなく、それぞれ異なるサイズとしてもよい。この場合、人物画像レイヤの人物画像以外の画像のサイズを可変として、顔サイズに応じた拡大/縮小が施されるようにしてもよい。
以上においては、サイズ、位置、向き等の顔の状態に応じて人物画像の拡大/縮小を行うものとしたが、人物画像に対して施す画像処理は、拡大/縮小に限られるものではない。例えば、人物が写る領域の位置を移動させたり、人物が写る領域を回転させたりする処理が調整処理として、人物画像に対して施されるようにしてもよい。このとき、移動や回転が、拡大/縮小とともに施されるようにすることも可能である。
<<実施例7>>
顔サイズに応じた拡大/縮小が、携帯用ミニ動画を構成する人物画像に対して施されるものとしたが、シール紙363に印刷される静止画像に施されるようにしてもよい。
図10を参照して説明したように、シール紙363のおまけ画像印刷領域181Bには、編集画像がおまけ画像として様々な形状で印刷される。おまけ画像印刷領域181Bに印刷されるおまけ画像を構成する人物画像に対して、以上のような顔サイズに応じた拡大/縮小が施されるようにすることが可能である。
後述するように、撮影画像の編集が終了した後の分割数選択時、おまけ画像として、図10を参照して説明したような各種の形状の画像を印刷するか、縦長長方形の画像を印刷するかを選択することが可能とされる。各種の形状でおまけ画像印刷領域181Bに印刷されるおまけ画像を、所定の形の画像という意味で「カタチ画像」という。
図49は、おまけ画像印刷領域181Bを拡大して示す図である。
図49Aは、カタチ画像が印刷されたおまけ画像印刷領域181Bを示し、図49Bは、縦長長方形のおまけ画像が印刷されたおまけ画像印刷領域181Bを示す。
図49Aに示すカタチ画像181B-1乃至181B-5は、それぞれ、図10の編集画像192-1乃至192-5と同じ画像である。この例においては、カタチ画像181B-1は角丸正方形の画像であり、カタチ画像181B-2は円形の画像である。カタチ画像181B-3は角丸六角形の画像であり、カタチ画像181B-4は菊の花状の画像である。カタチ画像181B-5はカタチ画像181B-1と同様に角丸正方形の画像である。
おまけ画像印刷領域181Bに印刷されるカタチ画像として、同じ形状の画像が含まれるようにしてもよいし、それぞれ異なる形状の画像であってもよい。
一方、図49Bに示すおまけ画像181B-11乃至181B-15は、縦長長方形の画像である。
おまけ画像は、図49A、図49Bに示すように、編集画像印刷領域181A側に寄せて印刷される。横に並ぶおまけ画像の下には若干の余白が生じることになる。
利用者は、例えば、おまけ画像印刷領域181B全体を切り離してデザインが凝った1つのシールとして使う場合にはカタチ画像を選択し、それぞれのおまけ画像を切り離して使う場合には縦長長方形のおまけ画像を選択するといったような選択が可能になる。縦長長方形のおまけ画像は同じ大きさで等間隔に配置されているため、はさみで切り離すときに作業を行いやすい。
<分割数選択画面の例>
図50は、分割数選択画面の表示例を示す図である。
図50に示すような分割数選択画面が、編集画面を用いた編集の後にタブレット内蔵モニタ131に表示される(図36のステップS35)。
分割数選択画面の中央上方には分割数(レイアウト)の選択を促すメッセージが表示され、その下に、レイアウト選択タブ1111とレイアウト選択タブ1112が表示される。レイアウト選択タブ1111とレイアウト選択タブ1112は、レイアウトの種類の選択に用いられるタブであり、いずれかのタブを選択することに応じて、分割数選択画面の表示が切り替えられる。
レイアウト選択タブ1111は、おまけ画像印刷領域181B付きのレイアウトである「最旬レイアウト」を選択するときに操作されるタブである。レイアウト選択タブ1112は、おまけ画像印刷領域181Bのないレイアウトである「その他レイアウト」を選択するときに操作されるタブである。
この例においては2種類のタブが用意されているが、さらに多くのタブが用意されるようにしてもよい。図50の例においては、レイアウト選択タブ1111が選択されている。
左側領域1111Lと右側領域1111Rの間には縦方向の破線が表示され、その破線に重ねて、1枚のシール紙を2つに分けることができることを表すメッセージと、それを表すアイコン1113が表示される。
図51の左側に示すように、ゲームの終了時に提供される縦長長方形の1枚のシール紙363には水平にミシン目が入っており、そのミシン目で切り離すことによって、小分けシール363Aと小分けシール363Bに分けることができるようになっている。
小分けシール363Aと小分けシール363Bにはそれぞれ、レイアウトの選択内容によっては、編集画像印刷領域181Aとおまけ画像印刷領域181Bのセットを印刷することが可能とされる。図10のシール紙181は、ミシン目で切り離した1枚分の小分けシールに相当することになる。分割数選択画面は、小分けシール363Aと小分けシール363Bにそれぞれ印刷する画像のレイアウトを選択する画面となる。
写真シール作成装置1の1回のゲームでは、このように小分けシールに分けることができるシール紙363が2枚印刷され、利用者に提供される。なお、小分けシール363Aの部分と小分けシール363Bの部分の間にはミシン目が入るが、編集画像印刷領域181Aとおまけ画像印刷領域181Bの間にはミシン目が入らない。編集画像印刷領域181Aとおまけ画像印刷領域181Bを分ける場合には上述したようにはさみなどで切り分ける必要がある。
これにより、利用者が2人である場合、2人がそれぞれシール紙363を1枚ずつ受け取ることができる。
また、利用者が3人である場合、1枚のシール紙363を1人が受け取り、もう1枚のシール紙363を小分けシールに分けて、小分けシールを2人が1枚ずつ受け取るといった分け方が可能になる。利用者が4人である場合、2枚のシール紙363をそれぞれ小分けシールに分けて、小分けシールを4人が1枚ずつ受け取るといった分け方が可能になる。
図50の説明に戻り、左側領域1111Lの中央上方にはサンプル画像1121Lが表示される。サンプル画像1121Lは、その下の表示を用いて利用者により選択されたレイアウトで各画像を配置したときの小分けシールの部分のイメージを表す画像である。利用者の選択内容がサンプル画像1121Lの表示にリアルタイムで反映される。
サンプル画像1121Lの表示やその下の選択画像の表示には、実際の撮影によって得られた、利用者が写る画像(例えば撮影画像)が用いられる。
サンプル画像1121Lの下には吹き出し1122Lと吹き出し1123Lが表示される。
吹き出し1122Lは、編集画像印刷領域181Aのレイアウトの選択に用いられる領域であり、図50の例においては、オススメ分割を選択するときに操作される選択画像1131Lと、小分割を選択するときに操作される選択画像1132Lが縦に並べて表示されている。
選択画像1131Lは、5種類の画像をオススメ分割のレイアウトで配置した編集画像印刷領域181Aを表す画像であり、選択画像1132Lは、5種類の画像を小分割のレイアウトで配置した編集画像印刷領域181Aを表す画像である。
オススメ分割は、図10を参照して説明した、1枚の大きな画像を左側に配置し、その右側に、残りの4枚の画像をそれぞれ1箇所ずつ2行×2列に配置するレイアウトである。
小分割は、全て同じ大きさの画像を上段に3枚、下段に4枚並べて配置するレイアウトである。小分割のレイアウトにおいては、いずれかの画像が複数箇所に配置されることになる。図50の例においては小分割が選択されており、選択画像1132Lの縁が強調表示されている。
吹き出し1123Lは、おまけ画像印刷領域181Bのレイアウトの選択に用いられる領域であり、この領域の表示を用いて、カタチ画像が並ぶレイアウトと縦長長方形のおまけ画像が並ぶレイアウトのうちのいずれかを選択することが可能となる。
吹き出し1123Lには、カタチ画像が並ぶレイアウトを選択するときに操作される選択画像1141Lと、縦長長方形のおまけ画像が並ぶレイアウトを選択するときに操作される選択画像1142Lが縦に並べて表示されている。選択画像1141Lは、カタチ画像を配置したおまけ画像印刷領域181Bを表す画像であり、選択画像1142Lは、縦長長方形のおまけ画像を配置したおまけ画像印刷領域181Bを表す画像である。
図50の例においては縦長長方形のおまけ画像が並ぶレイアウトが選択されており、選択画像1141Lの縁が強調表示されている。
吹き出し1122Lの表示を用いて編集画像印刷領域181Aのレイアウトとして小分割が選択され、吹き出し1123Lの表示を用いておまけ画像印刷領域181Bのレイアウトとして縦長長方形のおまけ画像が並ぶレイアウトが選択されることにより、サンプル画像1121Lの表示は、それらの組み合わせを表す画像となる。
一方、右側領域1111Rにも左側領域1111Lと同様の表示が用意される。
図50の例においては、吹き出し1122Rの表示を用いて、編集画像印刷領域181Aのレイアウトとしてオススメ分割が選択され、吹き出し1123Rの表示を用いて、おまけ画像印刷領域181Bのレイアウトとしてカタチ画像が並ぶレイアウトが選択されている。サンプル画像1121Rの表示は、それらの組み合わせを表す画像となる。
タブレット内蔵モニタ131に向かって左側にいる利用者は、左側領域1111Lの表示を用いて、1枚目のシール紙363のレイアウトを選択し、右側にいる利用者は、右側領域1111Rの表示を用いて、2枚目のシール紙363のレイアウトを選択することになる。
左側領域1111Lと右側領域1111Rの下には、レイアウトの選択を終了するときに操作されるOKボタン1124L,1124Rがそれぞれ表示される。
図50の画面を用いてオススメ分割のレイアウトが選択された場合、タブレット内蔵モニタ131の表示は、図52の表示に切り替わる。図52に示す分割数選択画面は、編集画像印刷領域181Aの左側に大きく配置する画像の選択に用いられる画面である。
左側領域1111Lの中央上方には、編集画像印刷領域181Aの左側に大きく配置する画像を選択することを促すメッセージが表示され、その下にサンプル画像1121Lが表示される。図52の画面の表示開始時、それぞれの配置領域にデフォルトの順番で画像を配置したイメージを表す画像がサンプル画像1121Lとして表示される。
デフォルトの配置では、例えば、5枚目の撮影画像が大きい画像として編集画像印刷領域181Aの左側に配置される。また、1枚目の撮影画像と2枚目の撮影画像が右側の上段に配置され、3枚目の撮影画像と4枚目の撮影画像が右側の下段に配置される。
1枚目の撮影画像が大きい画像として編集画像印刷領域181Aの左側に配置され、他の4枚の撮影画像が右側に配置されるといったように、デフォルトの配置のパターンを他のパターンとすることも可能である。
サンプル画像1121Lの下の選択領域1151Lには、5枚の撮影画像を表すサムネイル画像が表示され、サムネイル画像を用いて、1枚の撮影画像を大きくする画像として選択することができるようになっている。選択領域1151Lの表示を用いて所定の撮影画像が選択された場合、選択された撮影画像が大きい画像として配置され、他の4種類の撮影画像が右側に並べて配置された状態を表すサンプル画像1121Lが表示される。
大きく配置する画像が図52の画面を用いて選択された場合、分割数の選択が終了となり、印刷データの生成(図36のステップS36)以降の処理が行われる。なお、図50の画面において、編集画像印刷領域181Aのレイアウトとして小分割が選択された場合、分割数の選択は終了となる。
このように、利用者は、図50の1つの画面において、編集画像印刷領域181Aのレイアウトとおまけ画像印刷領域181Bのレイアウトをそれぞれ選択することができる。
編集画像印刷領域181Aのレイアウトとおまけ画像印刷領域181Bのレイアウトをそれぞれ異なる画面を用いて選択するとした場合、1枚のシール紙全体のレイアウトのイメージが分かりにくいが、1枚のシール紙全体のレイアウトを確認しながら、編集画像印刷領域181Aとおまけ画像印刷領域181Bのそれぞれのレイアウトを選択することが可能になる。
また、利用者は、図52の画面を用いることによって、大きく配置する画像を1枚だけ選択することができる。
以上においては、編集画像印刷領域181Aに印刷されるカタチ画像の形状の組み合わせが1種類であるものとしたが、図53に示すように複数種類用意されており、その中から好みの形状の組み合わせを選択することができるようにしてもよい。図53A、図53Bは、それぞれカタチ画像の形状の組み合わせの例を示す。
図54は、その他レイアウト選択時の分割数選択画面の表示例を示す図である。
その他レイアウトを選択することにより、おまけ画像印刷領域181Bのないレイアウトを選択することが可能になる。以下、左側領域1112Lの表示について主に説明する。右側領域1112Rの表示も左側領域1112Lの表示と基本的に同様である。
左側領域1112Lには右側に寄せてサンプル画像1151Lが表示される。サンプル画像1151Lは、その下の表示を用いて利用者により選択されたレイアウトで各画像を配置したときの1枚のシール紙363のイメージを表す画像である。利用者の選択内容がサンプル画像1151Lの表示にリアルタイムで反映される。
このように、最旬レイアウトを選択したときには1つの小分けシールのイメージを表すサンプル画像が表示されるのに対して、その他レイアウトを選択したときには1枚のシール紙363全体のイメージを表すサンプル画像が表示される。
サンプル画像1151Lの下には吹き出し1152Lが表示される。
吹き出し1152Lは、1枚のシール紙363全体のレイアウトの選択に用いられる領域であり、図54の例においては、それぞれ異なるレイアウトを表す選択画像1152L-1乃至1152L-4が横に並べて表示される。
選択画像1152L-1は、オススメ分割のレイアウトを選択するときに操作される画像であり、選択画像1152L-2は、小分割のレイアウトを選択するときに操作される画像である。選択画像1152L-3は、大分割のレイアウトを選択するときに操作される画像であり、選択画像1152L-4は、記念日分割のレイアウトを選択するときに操作される画像である。
図54のオススメ分割は、小分けシール部分のそれぞれに、1枚の大きな画像を左側に配置し、その右側に、残りの4枚の画像をそれぞれ1箇所ずつ2行×2列に配置するレイアウトである。
小分割は、1枚のシール紙363全体に、同じ大きさの画像を3行×5列に配置するレイアウトである。上段、中段、下段にはそれぞれ1~5枚目の画像が配置される。
大分割は、1枚のシール紙363全体に、同じ大きさの画像を上下2段に配置するレイアウトである。上段には2枚の画像が配置され、下段には3枚の画像が配置される。
記念日分割は、1枚のシール紙363全体に、1枚の大きな画像を中央上方に配置し、その下に、残りの4枚の画像を小さく横に並べて配置するレイアウトである。
図54の例においてはオススメ分割が選択されており、選択画像1152L-1の縁が強調表示されている。また、サンプル画像1151Lとして、5種類の画像をオススメ分割のレイアウトでそれぞれの小分けシールの部分に配置したイメージを表す画像が表示されている。
このように、利用者は、その他レイアウトを選択することにより、おまけ画像印刷領域181Bのない4種類のレイアウトの中から好みのレイアウトを選択することが可能になる。
特に、オススメ分割は、小分けシールに分けたときに、それぞれの小分けシールに同じ画像が印刷されるレイアウトであるから、利用者の人数が3人以上である場合に使いやすいレイアウトとなる。
例えば、利用者が3人である場合、左側領域1112Lにおいてオススメ分割を選択し、右側領域1112Rにおいてそれ以外のレイアウトを選択することにより、2枚のシール紙363を3人で分けることが可能になる。また、利用者が4人である場合、左側領域1112Lと右側領域1112Rのそれぞれにおいてオススメ分割を選択することにより、2枚のシール紙363を小分けシールに切り離して4人で分けることが可能になる。オススメ分割のレイアウトを選択するときに操作される選択画像1152L-1の上には、そのことを表す「3人4人にオススメ」の文字が表示されている。
図54の画面を用いてオススメ分割のレイアウトが選択された場合、タブレット内蔵モニタ131の表示は、図55の表示に切り替わる。図55に示す分割数選択画面は、オススメ分割のレイアウトにおいて、大きく配置する画像の選択に用いられる画面である。
左側領域1112Lには、右側に寄せてサンプル画像1151Lが表示され、その左側に、選択領域1161Lと選択領域1162Lが縦に並べて表示される。選択領域1161Lと選択領域1162Lにはそれぞれ5枚の撮影画像を表すサムネイル画像が表示される。
上に表示される選択領域1161Lは、小分けシール363Aの部分に大きく配置する画像の選択に用いられる領域であり、その下に表示される選択領域1161Rは、小分けシール363Bの部分に大きく配置する画像の選択に用いられる領域である。
すなわち、この例においては、上下の小分けシールの部分にオススメ分割のレイアウトで画像を配置する場合に、小分けシール363Aの部分と小分けシール363Bの部分とで画像の配置を変えることができるようになされている。当然、選択の仕方によっては、小分けシール363Aの部分と小分けシール363Bの部分に同じ配置で画像を印刷することも可能とされる。
選択領域1161Lの表示を用いて所定の撮影画像が選択された場合、選択された撮影画像が小分けシール363Aの部分に大きく配置されたサンプル画像1151Lが表示される。また、選択領域1162Lの表示を用いて所定の撮影画像が選択された場合、選択された撮影画像が小分けシール363Bの部分に大きく配置されたサンプル画像1151Lが表示される。
図55の画面を用いて大きくする画像が選択された場合、分割数の選択が終了となる。
一方、図54の画面を用いて記念日分割のレイアウトが選択された場合、タブレット内蔵モニタ131の表示は、図56の表示に切り替わる。図56に示す分割数選択画面も、大きく配置する画像の選択に用いられる画面である。
左側領域1112Lの略中央にはサンプル画像1151Lが表示され、その下に、横長長方形の選択領域1171Lが表示される。選択領域1171Lには5枚の撮影画像を表すサムネイル画像が表示される。
選択領域1171Lは、記念日レイアウトにおいて大きく配置する1枚の画像の選択に用いられる領域である。選択領域1171Lの表示を用いて所定の撮影画像が選択された場合、選択された撮影画像が大きく配置されたサンプル画像1151Lが表示される。
図56の画面を用いて大きくする画像が選択された場合、分割数の選択が終了となる。
以上のように、利用者は、2人で分ける用のレイアウトを左右のそれぞれの表示を用いて選択することができるし、1人用のレイアウトを左右のそれぞれの表示を用いて選択することもできる。すなわち、4人までであれば、人数に関わらずに分けやすいレイアウトを自由度の高い形で選択することができる。レイアウトを自由に選択することができるようにすることにより、利用者の満足度を高めることが可能になる。
<シール紙の例>
図57は、2枚のシール紙363の組み合わせの例を示す図である。
左側のシール紙363-1と右側のシール紙363-2は1回のゲームで得られるシール紙である。図57の例においては、おまけ画像印刷領域181Bがある最旬レイアウトが選択されたものとされている。
図57に示すように、最旬レイアウトでの印刷は、小分けシール363Aのおまけ画像印刷領域181Bの部分と、小分けシール363Bのおまけ画像印刷領域181Bの部分が、ミシン目を挟んで隣接する向きで行われる。
すなわち、図57の向きを基準にすると、小分けシール363Aには、分割数選択画面を用いて選択された最旬レイアウトで配置された画像が上向きで印刷され、小分けシール363Bには、分割数選択画面を用いて選択された最旬レイアウトで配置された画像が下向きで印刷される。
これにより、想定する位置からずれた位置にミシン目が入った場合であっても、小分けシールに分けたときに、シール紙363のより重要な部分といえる編集画像印刷領域181Aの部分が切れてしまうといったことを防ぐことが可能になる。利用者は、小分けシールをさらに編集画像印刷領域181Aの部分とおまけ画像印刷領域181Bの部分に切り分けることにより、形の整った編集画像印刷領域181Aの部分のシールを得ることができる。ミシン目は印刷時に入れられるが、その精度にはばらつきがあり、想定する位置と異なる位置にミシン目が入ることがある。
また、おまけ画像印刷領域181Bに印刷されるおまけ画像は、編集画像印刷領域181Aに寄せた位置に並べて印刷されるため、想定する位置からずれた位置にミシン目が入った場合であっても、小分けシールに分けたときに、おまけ画像が切れてしまうといったことを防ぐことが可能になる。
図57のシール紙363-1においては、ミシン目を挟んで隣接する小分けシール363Aのおまけ画像印刷領域181Bと小分けシール363Bのおまけ画像印刷領域181Bには、それぞれカタチ画像が印刷されている。一方、シール紙363-2においては、小分けシール363Aのおまけ画像印刷領域181Bにはカタチ画像が印刷され、小分けシール363Bのおまけ画像印刷領域181Bには縦長長方形のおまけ画像が印刷されている。
このように、上述した画面を用いて、1枚のシール紙363の2つのおまけ画像印刷領域181Bにそれぞれカタチ画像と縦長長方形のおまけ画像を印刷するレイアウトを選択することができるようにしてもよい。
図58は、その他レイアウトが選択された場合の2枚のシール紙363の組み合わせの例を示す図である。
図58の例においては、シール紙363-1の小分けシール363Aの部分と小分けシール363Bの部分には、それぞれ、オススメ分割のレイアウトで配置された画像が印刷されている。また、シール紙363-2には、その全体に、記念日分割のレイアウトで配置された画像が印刷されている。
シール紙363-1を小分けシール363Aの部分と小分けシール363Bの部分に分けることにより、シール紙363-2を受け取る1人だけ大きさが違うが、写真シール作成装置1を3人で利用した場合にシール紙を容易に分けることができる。なお、その他レイアウトでの印刷は、小分けシール363Aの部分と小分けシール363Bの部分に、同じ向きの画像を配置するようにして行われる。
分割数選択画面において選択可能なレイアウトは、上述したものに限られるものではない。利用者の人数に関わらずに分けることが可能な各種のレイアウトを用意することが可能である。
また、おまけ画像印刷領域181Bに印刷されるカタチ画像が、上述した携帯用ミニ動画の個別画像と同様に、利用者の顔のサイズに応じて人物画像のサイズを適宜調整して生成されるようにしてもよい。
すなわち、カタチ画像の生成に用いる人物画像の最大顔サイズが閾値より大きい場合、人物画像が縮小され、縮小後の人物画像が、カタチ画像の形状を表す前景フレーム画像との合成や、カタチ画像の形状にトリミングする処理に用いられる。
カタチ画像を印刷するレイアウトが選択された場合にのみ、顔のサイズに応じた人物画像のサイズの調整が行われ、縦長長方形のおまけ画像を印刷するレイアウトが選択された場合にはそのような調整が行われないようにしてもよい。
<<実施例8>>
図59は、事前選択処理時にタッチパネルモニタ71に表示される背景選択画面の例を示す図である。
事前選択処理時(図30のステップS2)、上述したように、撮影画像に合成する背景画像の選択が行われる。背景選択画面を用いて選択された背景画像が撮影画像に写る人物の背景に合成され、編集の対象として用いられる。
背景選択画面の中央上方には、背景画像のセットの選択を促すメッセージが表示される。この例においては、6種類の撮影画像に合成する背景画像を個別に選択するのではなく、予め用意された複数種類の背景画像のセットの中から好みのセットを選択するようになされている。
図59の例においては、カテゴリタブ1201-1乃至1201-6の6つのカテゴリが用意されている。タブの選択に応じて、背景選択画面に表示されるサンプル画像の表示が切り替わる。各サンプル画像は、背景画像のセットを表す画像である。
例えば「カワイめ」の名前が設定されたカテゴリタブ1201-1が選択された場合、タブの並びの下に、「カワイめ」カテゴリに属する6種類の背景画像のセットを表すサンプル画像が表示される。いずれかのサンプル画像がタッチされ、画面下方のOKボタンが操作されたとき、背景画像の選択が終了となる。
図59に示すように、「ノーマル」の名前が設定されたカテゴリタブ1201-4が選択された場合、背景選択画面には、白っぽい色の背景画像のセットである白背景のセットを含む、シンプルな背景画像のセットを表すサンプル画像が表示される。「ノーマル」カテゴリに属する背景画像のセットの中から白背景のセットが選択された場合、背景選択画面の表示は図60の表示に切り替わり、ポップアップ領域1202が表示される。
図60のポップアップ領域1202には、シール縁の6種類のデザインを表すサンプル画像が表示されている。各サンプル画像は、上述したオススメ分割のレイアウトと同じレイアウトで5つの画像を配置した場合の、その周りの縁領域のデザインの選択に用いられる画像である。各サンプル画像は、シール縁の色、シール縁に配置される機種名を表す文字の色やフォントなどが異なる画像である。
この画面を用いて選択されたシール縁のデザインは、例えば、分割数選択画面において、オススメ分割のレイアウトの縁のデザインに反映される。
このように白っぽい色の背景画像を選択した利用者だけがシール縁のデザインを選択できるようにすることにより、特別感を演出することができる。SNSの普及、携帯端末に画像を取り込んでから加工アプリ等で文字を記載したりするのが簡単、人物の写りの良さが際立つなどの理由から、白っぽい色の背景画像の選択率が高くなっており、多くの利用者に特別感を与えることが可能になる。
<背景画像の選択の変形例>
[例1]
図61は、事前選択処理時にタッチパネルモニタ71に表示される背景選択画面の他の例を示す図である。
図61の背景選択画面の中央上方には、背景画像のセットの選択を促すメッセージが表示される。図59と同様に、図61の背景選択画面も、複数種類のセットの中から好みの背景画像のセットを選択するのに用いられる画面である。
図61の例においては、カテゴリタブ1301-1乃至1301-6の6つのカテゴリが用意されている。タブの選択に応じて、背景選択画面に表示されるサンプル画像の表示が切り替わる。
「シンプル」の名前が設定されたカテゴリタブ1301-5が選択された場合、背景選択画面には、シンプルな背景画像のセットを表すサンプル画像が表示される。シンプルな背景画像は、全面が所定の一色で表される画像、一部に所定の一色でグラデーションが施された画像などである。
図61の例においては、サンプル画像1304-1乃至1304-8の8つのサンプル画像が2行4列に並べて表示されている。サンプル画像1304-1乃至1304-8は、編集画像印刷領域181Aの縦横比と略同じ縦横比の縦長長方形の画像である。後述するように、編集画像印刷領域181Aの印刷は、選択されたサンプル画像のデザインで行われる。
サンプル画像1304-1乃至1304-8には、それぞれ、5枚の背景画像が、右列に3枚、左列に2枚の同じレイアウトで並べて配置される。
また、サンプル画像1304-1乃至1304-8において、5枚の背景画像の周りの縁の部分には、文字、イラスト、柄、色などによって所定のデザインが施される。サンプル画像1304-1乃至1304-8の縁の部分のデザインは、縁の部分の色、機種名を表す文字の色やフォントなどが異なり、それぞれ異なるデザインとされている。
図62は、図61のサンプル画像1304-3を拡大して示す図である。
縦長長方形の表示領域1311-1乃至1311-5は、それぞれ背景画像の表示領域である。図62の表示領域1311-1乃至1311-5に表示されている背景画像は、周りが明るい色で縁取りされた、それぞれ異なる色の画像である。この5枚の背景画像から、サンプル画像1304-3の背景画像のセットが構成される。
サンプル画像1304-3のうち、表示領域1311-1乃至1311-5以外の領域が縁領域1312となる。縁領域1312には、所定の文字や柄等を用いてデザインが施されている。
他のサンプル画像も同様に、表示領域1311-1乃至1311-5と縁領域1312から構成される。他のサンプル画像にも、予め設定された、所定の色の背景画像のセットが表示される。予め設定された背景画像のセットには、白色以外の色の背景画像が少なくとも1枚は含まれるようにすることができる。予め設定されたセットを構成する背景画像は、全て異なる画像であってもよいし、一部が同じ画像であってもよい。
以下、適宜、それぞれのサンプル画像に表示される、予め設定されたセットを構成する所定の色の背景画像を、元の背景画像という。それぞれのサンプル画像には、1セットの背景画像が元の背景画像として紐付けられている。
利用者は、このような構成のサンプル画像を押下することにより、背景画像のセットと縁領域のデザインを選択することができる。背景選択画面は、背景画像のセットの選択に用いられる画面であるとともに、縁領域のデザインの選択に用いられる画面でもある。
図61の説明に戻り、サンプル画像1304-1の左隣には、「全部白背景」の文字を含む背景切り替えボタン1302と、「元の背景」の文字を含む背景切り替えボタン1303が表示されている。図61の例においては、背景切り替えボタン1303が目立つ色で表示され、元の背景画像の選択中であることが示されている。
背景切り替えボタン1302は、サンプル画像1304-1乃至1304-8上に表示されている全ての背景画像を、同じ白色の背景画像とするときに操作されるボタンである。
一方、背景切り替えボタン1303は、サンプル画像1304-1乃至1304-8上に表示されている背景画像を、それぞれのサンプル画像用として予め設定された、元の背景画像とするときに操作されるボタンである。
元の背景画像が選択されている図61の状態で、背景切り替えボタン1302が押下された場合、背景選択画面の表示は、図63の表示に切り替わる。
図63の例においては、背景切り替えボタン1302が目立つ色で表示され、全部白背景の選択中であることが示されている。
また、サンプル画像1304-1乃至1304-8に表示されている背景画像が、全て、白色の背景画像とされている。背景画像が元の背景画像から白色の背景画像に切り替わっているだけで、それぞれのサンプル画像の縁領域1312のデザインは、図61の状態のままである。
図64は、図63のサンプル画像1304-3を拡大して示す図である。
図64に示すように、表示領域1311-1乃至1311-5には、それぞれ白色の背景画像が表示されている。この5枚の白色の背景画像から、サンプル画像1304-3の背景画像のセットが構成される。他のサンプル画像の背景画像も同様に、全て、白色の背景画像となる。
利用者は、このような構成のサンプル画像を押下することにより、白色の背景画像のセットを選択することができる。白色の背景画像を用いることにより、顔を中心とした、人物が引き立つ画像を得ることが可能になる。つまり、写真シール作成装置1においては顔が綺麗に写るような画像処理が施されるため、この画像処理の結果を確認しやすい画像を得ることが可能になる。
図65は、背景選択画面の表示の切り替えの例を模式的に示す図である。
左側の画面D1は、元の背景画像が選択されている図61の表示状態を示す。画面D1内に並べて示すサンプル画像S1乃至S8は、図61のサンプル画像1304-1乃至1304-8に相当する。
サンプル画像S1の縁領域1312のデザインは「縁デザイン#1」で表される。サンプル画像S1の元の背景画像のセットは「背景セット#A」で表される。
他のサンプル画像の内側に示す文字は、それぞれの縁領域1312のデザインと背景画像のセットを表す。サンプル画像S2乃至S8の縁領域1312のデザインは、それぞれ「縁デザイン#2」乃至「縁デザイン#8」で表される。また、サンプル画像S2乃至S8の元の背景画像のセットは、それぞれ「背景セット#B」乃至「背景セット#H」で表される。
画面D1が表示されている状態で、背景切り替えボタン1302が押下された場合、矢印A101の先の画面D2に示すように、サンプル画像S1乃至S8のそれぞれの背景画像のセットは、「背景セット#I」で表される、白色の背景画像のセットとなる。サンプル画像S1乃至S8の縁領域1312のデザインは、それぞれ「縁デザイン#1」乃至「縁デザイン#8」のままである。右側の画面D2は、背景選択画面の図63の表示状態を示す。
また、画面D2が表示されている状態で、背景切り替えボタン1303が押下された場合、矢印A102の先に示すように、背景選択画面の表示は画面D1の表示に戻る。
このように、利用者は、背景切り替えボタン1302と背景切り替えボタン1303を用いて、縁領域1312のデザインを固定として、元の背景画像がそれぞれのサンプル画像に表示されている状態と、白色の背景画像がそれぞれのサンプル画像に表示されている状態とを切り替えることができる。
利用者は、タブ1301-1乃至1301-6を用いてサンプル画像の縁領域1312のデザインを選択した後、背景画像の表示を切り替えて、元の背景画像のセットと白色の背景画像のセットのうちのいずれかの背景画像のセットを選択することになる。
利用者は、縁領域1312のデザインと背景画像のセットを、1つの同じ画面から個別に選択することができる。2つの項目を選択する場合においても画面構成が変わらないため、容易に、かつ迅速にそれぞれの項目を選択することが可能になる。
また、利用者は、縁領域1312のデザインを選択した後、そのデザインにふさわしい背景画像のセットを、元の背景画像のセットと白色の背景画像のセットのうちのいずれかから選択することができる。
なお、同じ画面(同一画面)は、画面構成のレイアウトが同じ画面を意味する。図61の画面と図63の画面は、各構成のレイアウトは同じであり、サンプル画像の表示内容だけが異なる画面であるため、同じ画面といえる。一方、画面構成のレイアウトが異なる画面は、異なる画面となる。
事前選択処理においてこのようにして選択された背景画像は、撮影処理時のライブビュー画面の表示に用いられる。すなわち、各撮影の前にタッチパネルモニタ92に表示されるライブビュー画像に写る利用者の背景には、その撮影によって得られる撮影画像との合成に用いられる背景画像が合成され、表示される。
また、このようにして選択された背景画像は、撮影画像に写る利用者の背景に合成され、背景画像の合成済みの撮影画像が、編集の対象として編集処理において用いられる。
図66は、分割数選択画面の表示例を示す図である。
図66に示す分割数選択画面の構成は、図50を参照して説明した構成と同じである。
図66の例においては、編集画像印刷領域181Aのレイアウトの選択に用いられる吹き出し1122L内のオススメ分割を表す選択画像1131Lと、吹き出し1122R内のオススメ分割を表す選択画像1131Rとが、背景選択画面を用いて選択された内容を反映した画像になっている。
オススメ分割を表す選択画像1131L,1131Rに表示されている画像に写る利用者の背景には背景選択画面から選択された背景画像が合成され、縁領域のデザインは背景選択画面から選択されたデザインとなっている。このように、背景選択画面を用いた選択内容は、分割数選択時のオススメ分割の表示に反映される。
なお、図66の例においては、右側領域1111Rにおいて選択画像1131Rが選択されている。サンプル画像1121Rのうちの編集画像印刷領域181Aに相当する部分の画像は、選択画像1131Rと同じ画像になっている。
シール紙のうちの編集画像印刷領域181Aの印刷は、背景選択画面から選択された5枚の背景画像を合成した撮影画像(適宜編集が施された撮影画像)をサンプル画像に示されるレイアウトで配置し、その周りに、サンプル画像に示されるデザインを施したイメージを表す印刷データに基づいて行われることになる。
背景選択画面を用いて選択される背景画像に前景画像が紐付けられており、前景画像についても、背景選択画面から選択されるようにしてもよい。前景画像は、撮影画像に写る利用者(人物)の前景に合成される画像である。ここでいう前景画像(背景画像に紐付けられている前景画像)は、上述した前景フレーム画像に相当し、手書きの文字やスタンプ画像などの合成用画像とは異なる。
元の背景画像と白色の背景画像とで表示が切り替わるのに合わせて、それぞれの元の背景画像に重ねて前景画像が表示されている状態と、前景画像が表示されていない状態が切り替わるようにしてもよい。
図61の例においては、サンプル画像1304-1乃至1304-8に表示されている背景画像のレイアウトが全て同じレイアウトとされているが、それぞれ異なるレイアウトであってもよい。
[例2]
以上においては、背景切り替えボタン1302,1303の操作に応じて、縁領域1312のデザインを固定として背景画像の表示が切り替えられるものとしたが、固定とする対象、表示が切り替えられる対象は変更可能である。
・例2-1
図67は、背景選択画面の表示の切り替えの他の第1の例を模式的に示す図である。
左側の画面D11は、図65の画面D1と同じ画面である。サンプル画像S1乃至S8の縁領域1312のデザインは、それぞれ「縁デザイン#1」乃至「縁デザイン#8」で表され、背景画像のセットは、それぞれ「背景セット#A」乃至「背景セット#H」で表される。「縁デザイン#1」乃至「縁デザイン#8」が、サンプル画像S1乃至S8のそれぞれの縁領域1312のデザインとして予め設定されている、元のデザインとなる。
なお、元のデザインは、それぞれのサンプル画像に表示される縁領域1312のデザインである。それぞれのサンプル画像には、所定の縁領域1312のデザインが元のデザインとして紐付けられている。
画面D11が表示されている状態で所定の操作が行われた場合、矢印A111の先の画面D12に示すように、サンプル画像S1乃至S8の縁領域1312のデザインは、全て、「縁デザイン#9」で表される同じデザインとなる。サンプル画像S1乃至S8の背景画像のセットは、それぞれ「背景セット#A」乃至「背景セット#H」のままである。
また、画面D12が表示されている状態で所定の操作が行われた場合、矢印A112の先に示すように、背景選択画面の表示は画面D11の表示に戻る。
すなわち、図67の表示の切り替えは、背景画像のセットを固定として、縁領域1312の元のデザインがそれぞれのサンプル画像に表示されている状態と、元のデザインにはない、他のデザインがそれぞれのサンプル画像に表示されている状態との切り替えである。
このような表示を用いて、利用者は、背景画像のセットを選択した後、それぞれのサンプル画像のデザインの表示を切り替えて、元のデザインと他のデザインのうちのいずれかの縁領域1312のデザインを選択することになる。
利用者は、背景画像のセットを選択した後、その背景画像にふさわしい縁領域1312のデザインを、元のデザインと他のデザインのうちのいずれかから選択することができる。
図67の例においては、全てのサンプル画像の縁デザインが「縁デザイン#9」で表される同じデザインに切り替わるものとしたが、全てのサンプル画像に反映させる縁デザインを利用者が指定することができるようにしてもよい。
例えば、画面D11が表示されている状態で、「縁デザイン#1」を気に入ったことから利用者がサンプル画像S1の縁領域1312をタッチペン132で選択し、その状態で、表示を切り替えるための所定の操作を行った場合、縁領域1312のデザインが全て「縁デザイン#1」となるサンプル画像S1乃至S8が表示される。このとき、切り替え後のサンプル画像S1乃至S8の背景画像のセットは、それぞれ「背景セット#A」乃至「背景セット#H」のままである。
・例2-2
図68は、背景選択画面の表示の切り替えの他の第2の例を模式的に示す図である。
左側の画面D21に示されるサンプル画像S1乃至S8の縁領域1312のデザインは、それぞれ「縁デザイン#1」乃至「縁デザイン#8」で表される。また、上段のサンプル画像S1乃至S4の背景画像のセットは、それぞれ「背景セット#A」乃至「背景セット#D」で表され、下段のサンプル画像S5乃至S8の背景画像のセットも、それぞれ「背景セット#A」乃至「背景セット#D」で表される。
画面D21においては、同じ背景画像のセットが、縁領域1312のデザインが異なる2つのサンプル画像に表示される。
画面D21が表示されている状態で所定の操作が行われた場合、矢印A121の先の画面D22に示すように、サンプル画像S1乃至S8の背景画像のセットは、全て、「背景セット#I」で表される背景画像のセットとなる。サンプル画像S1乃至S8の縁領域1312のデザインは、それぞれ「縁デザイン#1」乃至「縁デザイン#8」のままである。
また、画面D22が表示されている状態で所定の操作が行われた場合、矢印A122の先に示すように、背景選択画面の表示は画面D21の表示に戻る。
すなわち、図68の表示の切り替えは、縁領域1312のデザインを固定として、元の背景画像のセットがそれぞれのサンプル画像に表示されている状態と、元のセットにはない、他の背景画像のセットがそれぞれのサンプル画像に表示されている状態との切り替えである。
このような表示を用いて、利用者は、縁領域1312のデザインを選択した後、背景画像のセットの表示を切り替えて、元の背景画像のセットと他の背景画像のセットのうちのいずれかの背景画像のセットを選択することになる。
利用者は、縁領域1312のデザインを選択した後、そのデザインにふさわしい背景画像のセットを、元の背景画像のセットと他の背景画像のセットのうちのいずれかから選択することができる。
サンプル画像S1とサンプル画像S5、サンプル画像S2とサンプル画像S6、サンプル画像S3とサンプル画像S7、サンプル画像S4とサンプル画像S8は、それぞれ、縁領域1312のデザインが異なるものの、背景画像のセットが同じサンプル画像である。
背景画像のセットの選択肢を少なくすることにより、選択にかかる時間を短縮することが可能になる。
図69は、背景選択画面の表示の切り替えの他の第3の例を模式的に示す図である。
左側の画面D31に示される上段のサンプル画像S1乃至S4の縁領域1312のデザインは、それぞれ「縁デザイン#1」乃至「縁デザイン#4」で表され、下段のサンプル画像S5乃至S8の縁領域1312のデザインも、それぞれ「縁デザイン#1」乃至「縁デザイン#4」で表される。また、サンプル画像S1乃至S8の背景画像のセットは、それぞれ「背景セット#A」乃至「背景セット#H」で表される。
画面D31においては、同じ縁領域1312のデザインが、背景画像のセットが異なる2つのサンプル画像に表示される。
画面D31が表示されている状態で所定の操作が行われた場合、矢印A131の先の画面D32に示すように、サンプル画像S1乃至S8の背景画像のセットは、全て、「背景セット#I」で表される背景画像のセットとなる。サンプル画像S1乃至S4の縁領域1312のデザインは、それぞれ「縁デザイン#1」乃至「縁デザイン#4」のままであり、サンプル画像S5乃至S8の縁領域1312のデザインも、それぞれ「縁デザイン#1」乃至「縁デザイン#4」のままである。
また、画面D32が表示されている状態で所定の操作が行われた場合、矢印A132の先に示すように、背景選択画面の表示は画面D31の表示に戻る。
すなわち、図69の表示の切り替えは、縁領域1312のデザインを固定として、元の背景画像のセットがそれぞれのサンプル画像に表示されている状態と、元のセットにはない、他の背景画像のセットがそれぞれのサンプル画像に表示されている状態との切り替えである。
このような表示を用いて、利用者は、縁領域1312のデザインを選択した後、背景画像のセットの表示を切り替えて、元の背景画像のセットと他の背景画像のセットのうちのいずれかの背景画像のセットを選択することになる。
利用者は、縁領域1312のデザインを選択した後、そのデザインにふさわしい背景画像のセットを、元の背景画像のセットと他の背景画像のセットのうちのいずれかから選択することができる。
サンプル画像S1とサンプル画像S5、サンプル画像S2とサンプル画像S6、サンプル画像S3とサンプル画像S7、サンプル画像S4とサンプル画像S8は、それぞれ、背景画像のセットが異なるものの、縁領域1312のデザインが同じサンプル画像である。
縁領域1312のデザインの選択肢を少なくすることにより、選択にかかる時間を短縮することが可能になる。
・例2-3
図70は、背景選択画面の表示の切り替えの他の第4の例を模式的に示す図である。
画面構成のレイアウトを同じとしたまま、3つ以上の表示状態が利用者の操作に応じて切り替えられるようにしてもよい。この場合、例えば、前の表示状態に戻るときに操作される戻るボタンなどが背景選択画面に用意される。
左上の画面D41は、図65の画面D1と同じ画面である。サンプル画像S1乃至S8の縁領域1312のデザインは、それぞれ「縁デザイン#1」乃至「縁デザイン#8」で表され、背景画像のセットは、それぞれ「背景セット#A」乃至「背景セット#H」で表される。
画面D41が表示されている状態で所定の操作が行われた場合、矢印A141の先の画面D42に示すように、サンプル画像S1乃至S8の背景画像のセットは、全て、「背景セット#I」で表される背景画像のセットとなる。サンプル画像S1乃至S8の縁領域1312のデザインは、それぞれ「縁デザイン#1」乃至「縁デザイン#8」のままである。
画面D41から画面D42への表示の切り替えは、背景画像のセットだけを変更するときに操作されるボタンに対する操作に応じて行われる。
また、画面D42が表示されている状態で戻るボタンが押下された場合、矢印A142の先に示すように、背景選択画面の表示は画面D41の表示に戻る。
画面D41と画面D42の表示の切り替えは、図65を参照して説明した画面D1と画面D2の表示の切り替えと同じである。
画面D41が表示されている状態で所定の操作が行われた場合、矢印A143の先の画面D43に示すように、サンプル画像S1乃至S8の縁領域1312のデザインは、全て、「縁デザイン#9」で表されるデザインとなる。サンプル画像S1乃至S8の背景画像のセットは、それぞれ「背景セット#A」乃至「縁デザイン#H」のままである。
画面D41から画面D43への表示の切り替えは、縁領域1312のデザインだけを変更するときに操作されるボタンに対する操作に応じて行われる。
また、画面D43が表示されている状態で戻るボタンが押下された場合、矢印A144に示すように、背景選択画面の表示は画面D41の表示に戻る。
画面D41と画面D43の表示の切り替えは、図67を参照して説明した画面D11と画面D12の表示の切り替えと同じである。
このように、3つ以上の状態を切り替えて背景選択画面の表示が行われるようにしてもよい。
表示状態の切り替えは、戻るボタンを操作するなどの利用者の操作に応じて行われるようにしてもよいし、所定時間が経過する毎に、自動的に行われるようにしてもよい。
破線矢印A145,A146で示すように、利用者の操作に応じて、画面D42の状態と画面D43の状態が切り替えられるようにしてもよい。
・例2-4
図71は、背景選択画面の表示の切り替えの他の第5の例を模式的に示す図である。
左上の画面D51は、図70の画面D41と同じ画面である。サンプル画像S1乃至S8の縁領域1312のデザインは、それぞれ「縁デザイン#1」乃至「縁デザイン#8」で表され、背景画像のセットは、それぞれ「背景セット#A」乃至「背景セット#H」で表される。
画面D51が表示されている状態で所定の操作が行われた場合、矢印A151の先の画面D52に示すように、サンプル画像S1乃至S8の背景画像のセットは、全て、「背景セット#A」で表される背景画像のセットとなる。サンプル画像S1乃至S8の縁領域1312のデザインは、それぞれ「縁デザイン#1」乃至「縁デザイン#8」のままである。
画面D51から画面D52への表示の切り替えは、背景画像のセットだけを変更するときに操作されるボタンに対する操作に応じて行われる。
また、画面D52が表示されている状態で戻るボタンが押下された場合、矢印A152に示すように、背景選択画面の表示は画面D51の表示に戻る。
一方、画面D51が表示されている状態で所定の操作が行われた場合、矢印A153の先の画面D53に示すように、サンプル画像S1乃至S8の背景画像のセットは、それぞれ「背景セット#B」で表される背景画像のセットとなる。サンプル画像S1乃至S8の縁領域1312のデザインは、それぞれ「縁デザイン#1」乃至「縁デザイン#8」のままである。
画面D51から画面D53への表示の切り替えも、背景画像のセットだけを変更するときに操作されるボタンに対する操作に応じて行われる。
また、画面D53が表示されている状態で戻るボタンが押下された場合、矢印A154に示すように、背景選択画面の表示は画面D51の表示に戻る。
このように、全ての背景画像のセットが同じセットに一括して切り替わる場合において、元の背景画像のセットに含まれるいずれかのセットが、切り替え後のセットとして表示されるようにしてもよい。どの背景画像のセットに一括して切り替えるのかを利用者が選択できるようにしてもよい。また、所定時間が経過する毎に、背景画像のセットの切り替えが自動的に行われるようにしてもよい。
・例2-5
背景選択画面の表示状態の切り替えが、画面に表示されたボタンを押下する操作に応じて行われるものとしたが、他の操作に応じて行われるようにしてもよい。
表示状態の切り替えに用いられる操作には、例えば、画面に表示されたツマミ、スライドバー、十字キー等の操作、タッチパネルモニタ71の近傍に物理的に設けられたボタン、ツマミ、スライドバー、十字キー等の操作が含まれる。
また、タッチ、スワイプ、フリック、ピンチイン、ピンチアウトなどの、画面に対する、指を使ったジェスチャー操作に応じて表示状態の切り替えが行われるようにしてもよい。
[例3]
以上のようにして表示状態の切り替えが行われる画面を用いて選択する対象を、背景画像のセットと縁領域1312のデザイン以外の項目とすることも可能である。
・例3-1
図72は、選択画面の表示の切り替えの例を模式的に示す図である。
図72に示す選択画面D61,D62は、シール紙の分割数(レイアウト)と背景画像のセットの選択に用いられる画面である。例えば、レイアウトは、図50を参照して説明したようなオススメ分割のレイアウトとして固定であり、大きく配置する撮影画像を選択する場合について説明する。
左側の画面D61には、大きく配置する画像と背景画像のセットの見本を表すサンプル画像S11乃至S18が表示されている。サンプル画像S11乃至S18の大きく配置する画像は、それぞれ「画像#1」乃至「画像#8」で表され、それぞれの背景画像のセットは「背景セット#A」乃至「背景セット#H」で表される。
画面D61が表示されている状態で所定の操作が行われた場合、矢印A161の先の画面D62に示すように、サンプル画像S11乃至S18の背景画像のセットは、全て、「背景セット#I」で表されるセットとなる。サンプル画像S11乃至S18の大きく配置する画像は、それぞれ「画像#1」乃至「画像#8」のままである。
また、画面D62が表示されている状態で所定の操作が行われた場合、矢印A162の先に示すように、選択画面の表示は画面D61の表示に戻る。
図72の表示の切り替えは、大きく配置する画像を固定として、背景画像のセットとして元のセットがそれぞれのサンプル画像に表示されている状態と、元のセットにはない、他の背景画像のセットがそれぞれのサンプル画像に表示されている状態との切り替えである。
このような表示を用いて、利用者は、大きく配置する画像を選択した後、それぞれのサンプル画像のデザインの表示を切り替えて、元の背景画像のセットと他の背景画像のセットのうちのいずれかのセットを選択することになる。
このように、他の項目を選択する場合においても、上述したような背景選択画面と同様にして表示状態の切り替えが行われる画面が用いられるようにしてもよい。
・例3-2
図72のような表示を用いて、撮影画像の撮影順が背景画像のセットとともに選択されるようにしてもよい。
背景画像については、セットとしてまとめて選択するのではなく、5枚の背景画像を個別に選択することができるようにしてもよい。
このように、本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。