JP7031469B2 - ドライバ状態判定装置及び運転支援装置 - Google Patents

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ここに開示された技術は、運転者が異常状態になっていることを判定するドライバ状態判定装置及び該ドライバ状態判定装置を備える運転支援装置に関するものである。
従来、運転者の脈拍、体温等の生体情報を検出し、検出した生体情報から運転者の体調等を推定する技術が知られている(特許文献1,2参照)。特許文献1に記載の技術では、車両座席のアームレスト部や機器を作動させるための操作スイッチに、生体情報を検出するセンサが組み込まれている。これによって、生体情報を検出する際に運転者に拘束感を与えないようにしている。一方、特許文献2に記載の技術では、車内カメラにより撮像した運転者の画像から運転者の前傾姿勢の角度を判定し、判定された前傾姿勢の角度が閾値角度を超えると、運転者が異常状態になっていると判定している。
特開2009-247649号公報 特開2017-206173号公報
上記特許文献1に記載の技術のように、センサを用いて運転者の生体情報を正確に検出するためには、センサを運転者に密着させておく必要がある。このため、生体情報を検出するセンサを用いる限りは、運転者に拘束感を与えることは避けられない。一方、上記特許文献2に記載の技術では、運転者を撮像するための専用のカメラを車室内に別途備える必要がある。このため、車両の構成が複雑化し、コストが増大してしまう。そこで、生体情報を検出するセンサも運転者を撮像するための専用のカメラも用いることなく、簡易に運転者の異常状態を判定することが望まれている。
ここに開示された技術は、生体情報を検出するセンサも運転者を撮像するための専用のカメラも用いることなく、簡易に運転者の異常状態を判定することを目的とする。
上述の課題を解決するために、ここに開示された技術の第1態様は、
車両を運転する運転者の状態を判定するドライバ状態判定装置であって、
前記運転者により前記車両のステアリングホイールに印加されるステアリングトルクを検出するステアリングセンサと、
前記運転者による前記車両の操作ペダルに対するペダル操作量を検出するペダルセンサと、
前記ステアリングセンサによる前記ステアリングトルクの検出値を検出時刻とともに保存し、前記ペダルセンサによる前記ペダル操作量の検出値を検出時刻とともに保存するメモリと、
第1閾値以上の前記ステアリングトルクの変化と、第2閾値以上の前記ペダル操作量の変化とが同時に生じたことにより、前記運転者が異常状態になっていると判定する状態判定部と、
を備え、
前記状態判定部は、前記ステアリングトルクの前記変化の開始時刻と前記ペダル操作量の前記変化の開始時刻とが実質的に同一であることにより、前記第1閾値以上の前記ステアリングトルクの前記変化と、前記第2閾値以上の前記ペダル操作量の前記変化とが同時に生じたと判定するものである
体調が悪化して運転者が前傾姿勢になると、ステアリングトルクが第1閾値以上変化する。また、体調が悪化して運転者が前傾姿勢になると、操作ペダルに対するペダル操作量が所定量以上変化する。そこで、この態様では、ステアリングトルクが第1閾値以上変化している間に、所定量以上のペダル操作量の変化が生じると、つまり、ステアリングトルクの第1閾値以上の変化と、第2閾値以上のペダル操作量の変化とが同時に生じると、運転者が異常状態になっていると判定される。したがって、この態様によれば、生体情報を検出するセンサも運転者を撮像するための専用のカメラも用いることなく、簡易に運転者の異常状態を判定することができる。
また、状態判定部は、第1閾値以上のステアリングトルクの変化開始時刻と、第2閾値以上のペダル操作量の変化開始時刻とが、実質的に同じであれば、第1閾値以上のステアリングトルクの変化と、第2閾値以上のペダル操作量の変化とが同時に生じたと判定する。したがって、この態様によれば、生体情報を検出するセンサも運転者を撮像するための専用のカメラも用いることなく、簡易に運転者の異常状態を判定することができる。
上記第1態様において、好ましくは、
前記状態判定部は
前記ステアリングトルクの絶対値が前記第1閾値以上減少したことにより、前記第1閾値以上の前記ステアリングトルクの前記変化があったと判定し、
前記ペダル操作量が前記第2閾値以上減少したことにより、前記第2閾値以上の前記ペダル操作量の前記変化があったと判定するものである。
体調が悪化して運転者が前傾姿勢になると、ステアリングトルクの絶対値が第1閾値以上減少する。また、体調が悪化して運転者が前傾姿勢になると、操作ペダルに対するペダル操作量が第2閾値以上減少する。そこで、この態様では、ステアリングトルクの絶対値が第1閾値以上減少している間に、ペダル操作量が第2閾値以上減少すると、つまり、ステアリングトルクの絶対値の第1閾値以上の減少と、ペダル操作量の第2閾値以上の減少とが同時に生じると、運転者が異常状態になっていると判定される。したがって、この態様によれば、生体情報を検出するセンサも運転者を撮像するための専用のカメラも用いることなく、簡易に運転者の異常状態を判定することができる。
上記第1態様において、好ましくは、
前記状態判定部は、
前記ステアリングトルクの絶対値が前記第1閾値以上減少したことにより、前記第1閾値以上の前記ステアリングトルクの前記変化があったと判定し、
前記ペダル操作量の変化の微分値が第3閾値以上低下したことにより、前記第2閾値以上の前記ペダル操作量の前記変化があったと判定するものである。
体調が悪化して運転者が前傾姿勢になると、ステアリングトルクの絶対値が第1閾値以上減少する。また、体調が悪化して運転者が前傾姿勢になると、操作ペダルに対するペダル操作量の変化の微分値が第3閾値以上低下する。そこで、この態様では、ステアリングトルクの絶対値が第1閾値以上減少している間に、ペダル操作量の変化の微分値が第3閾値以上低下すると、つまり、ステアリングトルクの絶対値の第1閾値以上の減少と、ペダル操作量の変化の微分値の第3閾値以上の低下とが同時に生じると、運転者が異常状態になっていると判定される。したがって、この態様によれば、生体情報を検出するセンサも運転者を撮像するための専用のカメラも用いることなく、簡易に運転者の異常状態を判定することができる。
上記第1態様において、好ましくは、
前記状態判定部はさらに、前記ステアリングトルクが前記第1閾値以上変化したときの変化量が最大値となった時刻と、前記ペダル操作量が前記第2閾値以上変化したときの変化量が最大値となった時刻とが、実質的に同じであれば、前記第1閾値以上の前記ステアリングトルクの前記変化と、前記第2閾値以上の前記ペダル操作量の前記変化とが同時に生じたと判定するものである。
ステアリングトルクが第1閾値以上変化したときの変化量が最大値となった時刻と、ペダル操作量が第2閾値以上変化したときの変化量が最大値となった時刻とが、実質的に同じであれば、ステアリングトルクの第1閾値以上の変化と、第2閾値以上のペダル操作量の変化とが同時に生じていると考えられる。したがって、この態様によれば、生体情報を検出するセンサも運転者を撮像するための専用のカメラも用いることなく、簡易に運転者の異常状態を判定することができる。
ここに開示された技術の第2態様は、
上記第1態様のドライバ状態判定装置を備え、前記運転者による前記車両の運転を支援する運転支援装置であって、
前記運転者に対して警報を発する警報器と、
前記運転者が異常状態になっていると判定されると、前記警報器を作動させる警報制御部と、
を更に備えるものである。
この態様によれば、運転者が異常状態になっていると判定されると、警報器が作動するため、警報を発して運転者の覚醒を試みることができる。
上記第2態様において、好ましくは、
前記運転者により操作可能に設けられ、作動する前記警報器を停止させるための操作スイッチと、
前記車両のステアリング機構及び前記車両のブレーキ機構の少なくとも一方を作動させる運転支援制御部と、
を更に備え、
前記警報制御部は、前記警報器の作動後に前記操作スイッチが操作されると、作動している前記警報器を停止させ、
前記運転支援制御部は、前記警報器の作動開始から所定時間以内に前記警報器が停止されないときは、前記車両のステアリング機構及び前記車両のブレーキ機構の少なくとも一方を作動させて、前記車両に退避及び減速の少なくとも一方を行わせるものである。
警報器の作動開始から所定時間が経過しても警報器が停止されないということは、運転者が操作スイッチを操作できないほど異常状態になっていると考えられる。このため、車両のステアリング機構及び車両のブレーキ機構の少なくとも一方を作動させて、車両に退避及び減速の少なくとも一方を行わせることにより、運転者及び周囲の安全を図ることができる。
このドライバ状態判定装置によれば、ステアリングトルクの第1閾値以上の変化と、所定量以上のペダル操作量の変化とが同時に生じると、運転者が異常状態になっていると判定されるため、生体情報を検出するセンサも運転者を撮像するための専用のカメラも用いることなく、簡易に運転者の異常状態を判定することができる。
本実施の形態の運転支援装置が搭載された車両の構成を概略的に示すブロック図である。 車両の動作の一例を示すフローチャートである。 車両の動作の一例を示すフローチャートである。 車両の動作の一例を示すフローチャートである。 車両の動作の一例を示すフローチャートである。 剖検の例から推定された事故直前における運転者の運転姿勢を概略的に示す図である。 車両を運転中の運転者の姿勢を説明する図である。 通常姿勢でステアリングホイールを持つ運転者を概略的に示す図である。 前傾姿勢でステアリングホイールを持つ運転者を概略的に示す図である。 上腕の筋電位を概略的に示すタイミングチャートである。 運転者の姿勢を変化させる実験を行ったときの、ステアリングトルクの変化を概略的に示す図である。 通常姿勢でアクセルペダルを踏む運転者を概略的に示す図である。 前傾姿勢でアクセルペダルを踏む運転者を概略的に示す図である。 運転者の通常姿勢及び前傾姿勢における下肢の筋電位を概略的に示す図である。 運転者の姿勢を変化させる実験を行ったときの、アクセルペダルのペダル操作量の変化を概略的に示す図である。 上記実施形態の図4と異なる動作例を示すフローチャートである。 運転者のトルソー角を変化させる実験を行ったときの、ペダル操作量の変化の微分値及びステアリングトルクの推移をそれぞれ概略的に示すタイミングチャートである。
(本開示に係る一態様の着眼点)
まず、本開示に係る一態様の着眼点が説明される。交通事故の死亡原因の一つに、運転中における運転者の体調の急変がある。運転者の体調の急変の要因には、脳血管疾患及び心疾患等の種々の疾患が含まれており、体調の急変により運転が継続できなくなった運転者の状態は一定ではない。
このような運転者の体調不良を、脈拍又は眼球の動きなどの生体情報から判断することは困難である。しかも、上述のように、生体情報を検出するセンサも運転者を撮像するための専用のカメラも用いることなく、簡易に運転者の異常状態を判定することが望まれている。
図6は、剖検の例から推定された事故直前における運転者の運転姿勢を概略的に示す図である。図6に示されるように、運転席1に着座している運転者2は、ステアリングホイール3に寄りかかって、通常の運転姿勢に比べて前傾姿勢になっている。運転中に体調が急変した運転者2は、事故を回避するための行動を実行できていない場合が多い。したがって、運転者2は、体調の急変により意識レベルが低下し、場合によっては意識を失っていると思われる。このため、図6に示されるように、運転者2は、通常の運転姿勢から逸脱した前傾姿勢になっていると考えられる。
図7は、車両を運転中の運転者の姿勢を説明する図である。図7では、背中を運転者用シート21のシートバック21bに密着し、シートクッション21aに着座している運転者23を横から見た状態が示されている。運転者23は、肘32を軽く曲げて上腕31及び前腕33を伸ばし、手34でステアリングホイール22を握っている。また、運転者23は、膝42を軽く曲げて大腿41及び下腿43を伸ばし、くるぶし44をほぼ直角に曲げて、足45のつま先46でアクセルペダル50を踏んでいる。胴体の鉛直方向に対する傾斜角θは、トルソー角と称される。具体的には、トルソー角θは、腰の下端24と首の付け根25とを結んだ直線26の鉛直線27に対する傾斜角である。
図8は、通常姿勢でステアリングホイールを持つ運転者を概略的に示す図である。図9は、前傾姿勢でステアリングホイールを持つ運転者を概略的に示す図である。図10は、上腕の筋電位を概略的に示すタイミングチャートである。図11は、運転者の姿勢を変化させる実験を行ったときの、ステアリングトルクの変化を概略的に示す図である。
なお、ステアリングトルクは、車両が直進するときに、ステアリングホイールに生じる微小な揺れを元に戻そうとする動作により発生する。図8~図11を用いて、運転者の姿勢とステアリングトルクとの関係が説明される。
図8では、腰の下端24がシートクッション21aの奥に密着し、背中がシートバック21bに密着した状態で、運転者は、肘32を軽く曲げて上腕31及び前腕33を伸ばし、手34でステアリングホイール22を握っている。一方、図9では、腰の下端24はシートクッション21aの奥に密着しているが、背中がシートバック21bから離れた状態で、運転者は前傾姿勢となっており、肘32が深く曲がった状態で、手34でステアリングホイール22を握っている。
図10には、図8の姿勢と、図9の姿勢とで、腕を持ち上げる上腕31の筋電位を計測した結果が示されている。図10において、電位V1は、図8の姿勢のときの上腕31の筋電位を示し、電位V2は、図9の姿勢のときの上腕31の筋電位を示す。図10から分かるように、図9の前傾姿勢での筋電位V2は、図8の通常姿勢での筋電位V1に比べて、低下している。この筋電位の低下は、運転者によりステアリングホイールに印加されるステアリングトルクに影響すると考えられる。
図11には、異なる姿勢の運転者によりステアリングホイールに印加されるステアリングトルクが示されている。図11の左端は、通常姿勢(図8)の運転者によりステアリングホイールに印加されるステアリングトルクを表す。図11の中央は、トルソー角が通常姿勢(図8)から前傾方向に20[度]傾いた運転者によりステアリングホイールに印加されるステアリングトルクを表す。図11の右端は、トルソー角が通常姿勢(図8)から前傾方向に40[度]傾いた運転者によりステアリングホイールに印加されるステアリングトルクを表す。図11に示されるように、運転者が前傾姿勢になるほど、ステアリングトルクが低下している。
図12は、通常姿勢でアクセルペダルを踏む運転者を概略的に示す図である。図13は、前傾姿勢でアクセルペダルを踏む運転者を概略的に示す図である。図14は、運転者の通常姿勢及び前傾姿勢における下肢の筋電位を概略的に示す図である。図15は、運転者の姿勢を変化させる実験を行ったときの、アクセルペダルのペダル操作量の変化を概略的に示す図である。図12~図15を用いて、運転者の姿勢とアクセルペダルのペダル操作量との関係が説明される。
運転者は、図12、図13では、同様に、膝42を軽く曲げて大腿41及び下腿43を伸ばし、膝42を軽く曲げて大腿41及び下腿43を伸ばし、くるぶし44をほぼ直角に曲げて、足45のつま先46でアクセルペダル50を踏んでいる。但し、図12では、腰の下端24がシートクッション21aの奥に密着し、背中がシートバック21bに密着している。これに対して、図13では、腰の下端24がシートクッション21aの奥に密着している点は同じであるが、背中がシートバック21bから離れている点で異なる。したがって、運転者は、図12の姿勢ではシートバック21bからの反力を受けるが、図13の姿勢ではシートバック21bからの反力を受けない。
図14には、図12の姿勢と、図13の姿勢とで、下肢(つまり大腿41及び下腿43)の筋電位を計測した結果が示されている。図14において、電位V11は、図12の姿勢のときの下肢の筋電位を示し、電位V12は、図13の姿勢のときの下肢の筋電位を示す。図14から分かるように、前傾姿勢(図13)での筋電位V12は、通常姿勢(図12)での筋電位V11に比べて、低下している。この筋電位の変化は、運転者がシートバック21bから受ける反力の有無に起因すると考えられる。すなわち、運転者がシートバック21bから反力を受けると、筋電位は高くなる。一方、運転者がシートバック21bから反力を受けないと、筋電位は低くなる。
図15には、異なる姿勢の運転者によるアクセルペダルのペダル操作量が示されている。図15の左端は、通常姿勢(図12)の運転者によるアクセルペダル50(図7)のペダル操作量を表す。図15の中央は、トルソー角が通常姿勢(図12)から前傾方向に20[度]傾いた運転者によるアクセルペダル50(図7)のペダル操作量を表す。図15の右端は、トルソー角が通常姿勢(図12)から前傾方向に40[度]傾いた運転者によるアクセルペダル50(図7)のペダル操作量を表す。図15に示されるように、運転者が前傾姿勢になるほど、アクセルペダル50(図7)のペダル操作量が低下している。
以上より、運転者23(図7)によりステアリングホイール22に印加されるステアリングトルクの低下量を算出することによって、運転者23(図7)が前傾姿勢になっているか否かを判定することが可能になると考えられる。また、運転者23(図7)によるアクセルペダル50(図7)のペダル操作量を検出することによって、運転者23(図7)が前傾姿勢になっているか否かを判定することが可能になると考えられる。上述の考察に鑑みて、以下に説明される本開示の一態様が考え出された。
(実施の形態)
以下、図面を参照しつつ、本開示の実施の形態が説明される。なお、各図では、同様の要素には同様の符号が付され、適宜、説明が省略される。
図1は、本実施の形態の運転支援装置が搭載された車両の構成を概略的に示すブロック図である。この運転支援装置は、ドライバ状態判定装置を備える。車両10は、例えば4輪自動車である。車両10は、ステアリングホイール22、アクセルペダル50、アクセルセンサ100、ステアリングセンサ105、操作スイッチ110、ブレーキペダル115、警報音発生器200、ハザードフラッシャー205、ブレーキ機構210、ステアリング機構215、電子制御ユニット(ECU)300を備える。
アクセルセンサ100(ペダルセンサの一例に相当)は、アクセルペダル50のペダル操作量を検出する。アクセルセンサ100は、検出値をECU300に出力する。アクセルセンサ100として、エンジンのスロットルの開度を検出するスロットル開度センサを用いてもよい。ステアリングセンサ105は、ステアリングコラムの近傍に配置され、運転者23(図7)によりステアリングホイール22に印加されるステアリングトルクを検出する。ステアリングセンサ105は、検出値をECU300に出力する。操作スイッチ110は、運転者23(図7)により操作され、作動中の警報音発生器200を停止させるためのスイッチである。ブレーキペダル115は、運転者23(図7)の足により操作され、ブレーキ機構210を作動させるためのペダルである。
警報音発生器200(警報器の一例に相当)は、例えばブザー又はベルを含み、運転者23(図7)に対する警報音を発生する。ハザードフラッシャー205は、橙色の全て(例えば4個)の方向指示灯を一斉に点滅させる。ブレーキ機構210は、車輪を制動して車両10を減速させる機構である。ブレーキ機構210は、通常、運転者23(図7)によるブレーキペダル115に対する操作によって作動する。ステアリング機構215は、車輪の向きを制御して車両10の進行方向を変える機構である。ステアリング機構215は、通常、運転者23(図7)によるステアリングホイール22に対する操作によって作動する。
ECU300は、車両10の全体の動作を制御する。ECU300は、メモリ310、中央演算処理装置(CPU)320、その他の周辺回路を含む。メモリ310は、例えば、フラッシュメモリなどの半導体メモリ、ハードディスク、又は他の記憶素子で構成される。メモリ310は、プログラムを保存するメモリ、データを一時的に保存するメモリ等を含む。メモリ310は、予め定められた閾値TH1,TH2をプログラムの一部として保存している。閾値TH1,TH2は後述される。なお、メモリ310は、プログラムを保存する領域、データを一時的に保存する領域を備えた単一のメモリで構成されていてもよい。
CPU320は、メモリ310に保存されているプログラムに従って動作することにより、検出値取得部321、状態判定部322、警報制御部323、運転支援制御部324として機能する。
検出値取得部321は、運転者23(図7)によるアクセルペダル50のペダル操作量を、所定時間毎にアクセルセンサ100から取得する。検出値取得部321は、取得したアクセルペダル50のペダル操作量を、取得した時刻又は取得した順番の通し番号とともに、メモリ310に保存する。検出値取得部321は、運転者23(図7)によりステアリングホイール22に印加されるステアリングトルクを、所定時間毎にステアリングセンサ105から取得する。検出値取得部321は、取得したステアリングトルクを、取得した時刻又は取得した順番の通し番号とともに、メモリ310に保存する。すなわち、ペダル操作量とステアリングトルクとは、同じタイミングで取得されたデータが区別可能に、メモリ310に保存されている。
状態判定部322は、ステアリングトルクの絶対値が閾値TH1(第1閾値の一例に相当)以上減少している間に、アクセルペダル50のペダル操作量が閾値TH2(第2閾値の一例に相当)以上減少すると、運転者23(図7)が前傾姿勢になっていて異常状態になっていると判定する。閾値TH1は、例えば図11に示されるような実験を予め行って決定し、メモリ310に保存しておけばよい。閾値TH2は、例えば図15に示されるような実験を予め行って決定し、メモリ310に保存しておけばよい。
警報制御部323は、運転者23(図7)が異常状態になっていると状態判定部322により判定されると、警報音発生器200を作動させて、運転者23(図7)に対して警告を発する。
運転支援制御部324は、警報音発生器200が作動したときに、作動開始から所定時間(例えば3[秒])以内に操作スイッチ110が操作されて警報音発生器200が停止されなければ、ハザードフラッシャー205を作動させ、全ての方向指示器を点滅させて、他車に注意を促す。運転支援制御部324は、更に、ブレーキ機構210を作動させて、車両10を減速させる。このとき、運転支援制御部324は、車両10を停止させてもよい。運転支援制御部324は、更に、ステアリング機構215を作動させて、車両10を路肩に退避させる。
図2~図5は、車両10の動作の一例を示すフローチャートである。例えば車両10のエンジンが始動されると、一定の時間間隔(例えば50msec)で、図2~図5に示される動作が実行される。
ステップS1000において、検出値取得部321は、アクセルペダル50のペダル操作量をアクセルセンサ100から取得して、メモリ310に保存する。ステップS1005において、検出値取得部321は、ステアリングトルクをステアリングセンサ105から取得して、メモリ310に保存する。上述のように、ペダル操作量とステアリングトルクとは、同じタイミングで取得されたデータが区別可能に、メモリ310に保存されている。
ステップS1010において、状態判定部322は、メモリ310から現在のステアリングトルクSTtと、1個前のステアリングトルクST(t-1)とを読み出して、ステアリングトルクの絶対値の変化量を算出する。なお、ステップS1010以降の動作は、車両10のエンジン始動から、所定時間後(例えば1分後)に、又は、所定個数のペダル操作量及びステアリングトルクがメモリ310に保存された後に、実行されるようにしてもよい。
ステップS1015において、状態判定部322は、最新のステアリングトルクSTtが、1個前のステアリングトルクST(t-1)に比べて、ステアリングトルクの絶対値が減少したか否かを判定する。ステアリングトルクの絶対値が減少していれば(ステップS1015でYES)、処理はステップS1020に進む。一方、ステアリングトルクの絶対値が増加していれば又は同じであれば(ステップS1015でNO)、処理はステップS1100(図3)に進む。
ステップS1020において、状態判定部322は、減少開始直前のステアリングトルクST0をメモリ310に保存する。なお、減少開始直前のステアリングトルクST0が既にメモリ310に保存されていれば、ステップS1020は、実行されずにスキップされる。
ステップS1025において、状態判定部322は、減少開始直前のステアリングトルクST0の絶対値から最新のステアリングトルクSTtの絶対値を減算して、ステアリングトルクの絶対値が減少開始後の減少量を算出する。ステップS1030において、状態判定部322は、ステアリングトルクの絶対値が減少開始後の減少量は、閾値TH1以上であるか否かを判定する。減少開始後の減少量が閾値TH1以上であれば(ステップS1030でYES)、処理はステップS1035に進む。一方、減少開始後の減少量が閾値TH1未満であれば(ステップS1030でNO)、処理はステップS1200(図4)に進む。
ステップS1035において、状態判定部322は、ステアリングトルクの絶対値が減少開始後の減少量が、閾値TH1以上になった時刻TM1と、その時のステアリングトルクST1とを、メモリ310に保存する。その後、処理はステップS1200(図4)に進む。なお、時刻TM1とステアリングトルクST1とが既にメモリ310に保存されていれば、ステップS1035は、実行されずにスキップされる。
図3のステップS1100において、状態判定部322は、ステアリングトルクST1(つまりステアリングトルクの絶対値が減少開始後の減少量が閾値TH1以上になったときのステアリングトルク)がメモリ310に保存されているか否かを判定する。ステアリングトルクST1がメモリ310に保存されていれば(ステップS1100でYES)、処理はステップS1105に進む。一方、ステアリングトルクST1がメモリ310に保存されていなければ(ステップS1100でNO)、処理はステップS1200(図4)に進む。
図2のステップS1015でNOのときに、図3のステップS1100が実行されているので、ステアリングトルクST1がメモリ310に保存されている(ステップS1100でYES)ということは、現在はステアリングトルクの絶対値が増加に転じているが、それ以前に、ステアリングトルクの絶対値の減少量が閾値TH1以上であった期間が存在する、ということを意味する。
ステップS1105において、状態判定部322は、最新のステアリングトルクSTtがステアリングトルクST1に等しいか否かを判定する。最新のステアリングトルクSTtがステアリングトルクST1に等しければ(ステップS1105でYES)、処理はステップS1110に進む。一方、最新のステアリングトルクSTtがステアリングトルクST1と異なれば(ステップS1105でNO)、処理はステップS1200(図4)に進む。ステップS1110において、状態判定部322は、最新のステアリングトルクSTtがステアリングトルクST1に等しいと判定された時刻TM2をメモリ310に保存する。
最新のステアリングトルクSTtがステアリングトルクST1に等しいということは、ステアリングトルクの絶対値が増加に転じた後で、ステアリングトルクの絶対値の減少量が閾値TH1に等しくなった、ということを意味する。したがって、時刻TM1から時刻TM2までの期間が、ステアリングトルクの絶対値の減少量が閾値TH1以上である期間ということになる。
図4のステップS1200において、状態判定部322は、時刻TM1がメモリ310に保存されているか否かを判定する。時刻TM1がメモリ310に保存されていれば(ステップS1200でYES)、処理はステップS1205に進む。一方、時刻TM1がメモリ310に保存されていなければ(ステップS1200でNO)、図2~図5の動作は終了する。
ステップS1205において、状態判定部322は、時刻TM1から、現在又は時刻TM2までのペダル操作量を、メモリ310から読み出す。ステップS1210において、状態判定部322は、読み出した範囲におけるペダル操作量の減少量を算出する。ステップS1215において、状態判定部322は、減少量が閾値TH2以上であるか否かを判定する。減少量が閾値TH2以上であれば(ステップS1215でYES)、処理はステップS1220に進む。一方、減少量が閾値TH2未満であれば(ステップS1215でNO)、図2~図5の動作は終了する。ステップS1220において、状態判定部322は、運転者が前傾姿勢になっており、異常状態になっていると判定する。
続くステップS1300(図5)において、警報制御部323は、警報音発生器200を作動させて、運転者23に注意を促す。ステップS1305において、運転支援制御部324は、ステップS1300の警報音発生器200の作動に対して、運転者23の反応があるか否かを判定する。運転支援制御部324は、警報音発生器200の作動から所定時間(例えば3秒)以内に操作スイッチ110が操作されて警報音発生器200がオフにされると、運転者23の反応があると判定する。運転支援制御部324は、警報音発生器200の作動から所定時間(例えば3秒)以内にブレーキペダル115が操作されると、運転者23の反応があると判定してもよい。運転支援制御部324は、警報音発生器200の作動から所定時間(例えば3秒)以内にステアリングホイール22が操作されると、運転者23の反応があると判定してもよい。
運転者23の反応がないと判定されると(ステップS1305でNO)、処理はステップS1310に進む。一方、運転者23の反応があると判定されると(ステップS1305でYES)、図2~図5の動作は終了する。ステップS1310において、運転支援制御部324は、ハザードフラッシャー205を作動させて、ハザードランプ(橙色の4個の方向指示器)を点滅させる。ステップS1315において、運転支援制御部324は、ブレーキ機構210を作動させて、車両10を減速させる。ここで、運転支援制御部324は、車両10を停止させてもよい。ステップS1320において、運転支援制御部324は、ステアリング機構215を作動させて、車両10を路肩に退避させる。その後、図2~図5の動作は終了する。
以上説明されたように、本実施形態では、ステアリングトルクの絶対値が閾値TH1以上減少している時刻TM1から時刻TM2の間に、ペダル操作量の減少量が閾値TH2以上になると、運転者23が前傾姿勢になっていて異常状態になっていると判定される。したがって、本実施形態によれば、生体情報を検出するセンサも運転者を撮像するための専用のカメラも用いることなく、簡易に運転者23の異常状態を判定することができる。
(変形された実施形態)
(1)上記実施形態では、状態判定部322は、ペダル操作量の減少量を用いているが、これに限られず、ペダル操作量の変化の微分値を用いてもよい。
図16は、上記実施形態の図4と異なる動作例を示すフローチャートである。図17は、運転者のトルソー角を変化させる実験を行ったときの、ペダル操作量の変化の微分値及びステアリングトルクの推移をそれぞれ概略的に示すタイミングチャートである。図17のセクション(A)は、アクセルペダル50のペダル操作量PD1の推移と、ペダル操作量の変化の微分値PD2の推移とを示す。図17のセクション(B)は、ステアリングトルクSTxの推移を示す。図17のセクション(C)は、運転者のトルソー角AGtの推移を示す。なお、この変形された実施形態において、図16以外の動作は、上記実施形態の図2、図3、図5と同じである。
図16のステップS1200,S1205は、図4のステップS1200,S1205と同じである。ステップS1205に続くステップS1400において、状態判定部322は、ペダル操作量の変化の微分値を算出する。ステップS1405において、状態判定部322は、微分値が閾値TH3以上低下しているか否かを判定する。微分値が閾値TH3以上低下していれば(ステップS1405でYES)、処理はステップS1220に進む。一方、微分値が閾値TH3以上低下していなければ(ステップS1405でNO)、図2、図3、図16、図5の動作は終了する。図16のステップS1220は、図4のステップS1220と同じである。
図17の時刻t1において、ステアリングトルクSTxの絶対値が、閾値TH1以上減少している。この時刻t1の近傍において、ペダル操作量の変化の微分値PD2が、閾値TH3以上低下している。このため、運転者は異常状態と判定される。このとき、運転者のトルソー角AGtは、前傾方向に大きく変化しているので、運転者の異常状態が適切に判定されている。
図17の時刻t2において、ステアリングトルクSTxの絶対値の減少量は、閾値TH1未満になっている。また、ペダル操作量の変化の微分値PD2の低下幅は、閾値TH3未満になっている。このため、運転者は、異常状態とは判定されない。このとき、運転者のトルソー角AGtは、前傾方向に変化しているが、変化幅は小さいので、運転者は異常状態とはなっていない。
図17の時刻t3,t4において、ステアリングトルクSTxの絶対値が、閾値TH1以上減少しているが、ペダル操作量の変化の微分値PD2の低下量は、閾値TH3未満になっている。このため、運転者は、異常状態とは判定されない。このとき、運転者のトルソー角AGtは、前傾姿勢から後傾方向に大きく変化しているので、運転者は異常状態とはなっていない。
図17の時刻t5において、ステアリングトルクSTxの絶対値が、閾値TH1以上減少している。この時刻t5の近傍において、ペダル操作量の変化の微分値PD2が、閾値TH3以上低下している。このため、運転者は異常状態と判定される。このとき、運転者のトルソー角AGtは、前傾方向に大きく変化しているので、運転者の異常状態が適切に判定されている。
閾値TH3(第3閾値の一例に相当)は、図17に示されるような実験を予め行って決定し、メモリ310に保存しておけばよい。
(2)上記実施形態では、状態判定部322は、ステアリングトルクの絶対値が、閾値TH1以上減少している間に、ペダル操作量の減少量が、閾値TH2以上になっているか否かを判定している。これによって、状態判定部322は、ステアリングトルクの絶対値の閾値TH1以上の減少と、ペダル操作量の閾値TH2以上の減少とが同時に生じているか否かを判定している。
代替的に、状態判定部322は、閾値TH1以上のステアリングトルクの絶対値の減少開始時刻と、閾値TH2以上のペダル操作量の減少開始時刻とが、実質的に同じであれば、状態判定部322は、ステアリングトルクの絶対値の閾値TH1以上の減少と、ペダル操作量の閾値TH2以上の減少とが同時に生じていると判定してもよい。
さらに代替的に、状態判定部322は、ステアリングトルクの絶対値が閾値TH1以上減少したときの減少量が最大値となった時刻と、ペダル操作量が閾値TH2以上減少したときの減少量が最大値となった時刻とが、実質的に同じであれば、ステアリングトルクの絶対値の閾値TH1以上の減少と、ペダル操作量の閾値TH2以上の減少とが同時に生じていると判定してもよい。
これらの場合でも、状態判定部322は、運転者が異常状態になっていると適切に判定することが可能になっている。
(3)上記実施形態では、状態判定部322は、操作ペダルのペダル操作量として、アクセルペダル50のペダル操作量を用いているが、これに限られない。状態判定部322は、操作ペダルのペダル操作量として、ブレーキペダル115のペダル操作量を用いてもよい。この場合には、車両10は、図1に示されるように、ブレーキペダル115のペダル操作量を検出するブレーキセンサ400を備えればよい。
(4)上記実施形態では、運転者23の反応がないと判定されると(ステップS1305でNO)、運転支援制御部324は、ブレーキ機構210を作動させ(ステップS1315)、ステアリング機構215を作動させている(ステップS1320)。代替的に、運転支援制御部324は、ブレーキ機構210とステアリング機構215との一方だけを作動させてもよい。
10 車両
22 ステアリングホイール
50 アクセルペダル
100 アクセルセンサ
105 ステアリングセンサ
110 操作スイッチ
115 ブレーキペダル
200 警報音発生器
210 ブレーキ機構
215 ステアリング機構
322 状態判定部
323 警報制御部
324 運転支援制御部

Claims (6)

  1. 車両を運転する運転者の状態を判定するドライバ状態判定装置であって、
    前記運転者により前記車両のステアリングホイールに印加されるステアリングトルクを検出するステアリングセンサと、
    前記運転者による前記車両の操作ペダルに対するペダル操作量を検出するペダルセンサと、
    前記ステアリングセンサによる前記ステアリングトルクの検出値を検出時刻とともに保存し、前記ペダルセンサによる前記ペダル操作量の検出値を検出時刻とともに保存するメモリと、
    第1閾値以上の前記ステアリングトルクの変化と、第2閾値以上の前記ペダル操作量の変化とが同時に生じたことにより、前記運転者が異常状態になっていると判定する状態判定部と、
    を備え、
    前記状態判定部は、前記ステアリングトルクの前記変化の開始時刻と前記ペダル操作量の前記変化の開始時刻とが実質的に同一であることにより、前記第1閾値以上の前記ステアリングトルクの前記変化と、前記第2閾値以上の前記ペダル操作量の前記変化とが同時に生じたと判定する、
    ドライバ状態判定装置。
  2. 前記状態判定部は
    前記ステアリングトルクの絶対値が前記第1閾値以上減少したことにより、前記第1閾値以上の前記ステアリングトルクの前記変化があったと判定し、
    前記ペダル操作量が前記第2閾値以上減少したことにより、前記第2閾値以上の前記ペダル操作量の前記変化があったと判定する、
    請求項1に記載のドライバ状態判定装置。
  3. 前記状態判定部は、
    前記ステアリングトルクの絶対値が前記第1閾値以上減少したことにより、前記第1閾値以上の前記ステアリングトルクの前記変化があったと判定し、
    前記ペダル操作量の変化の微分値が第3閾値以上低下したことにより、前記第2閾値以上の前記ペダル操作量の前記変化があったと判定する、
    請求項1に記載のドライバ状態判定装置。
  4. 前記状態判定部はさらに、前記ステアリングトルクが前記第1閾値以上変化したときの変化量が最大値となった時刻と、前記ペダル操作量が前記第2閾値以上変化したときの変化量が最大値となった時刻とが、実質的に同じであれば、前記第1閾値以上の前記ステアリングトルクの前記変化と、前記第2閾値以上の前記ペダル操作量の前記変化とが同時に生じたと判定する、
    請求項1に記載のドライバ状態判定装置。
  5. 請求項1~のいずれか1項に記載のドライバ状態判定装置を備え、前記運転者による前記車両の運転を支援する運転支援装置であって、
    前記運転者に対して警報を発する警報器と、
    前記運転者が異常状態になっていると判定されると、前記警報器を作動させる警報制御部と、
    を更に備える運転支援装置。
  6. 前記運転者により操作可能に設けられ、作動する前記警報器を停止させるための操作スイッチと、
    前記車両のステアリング機構及び前記車両のブレーキ機構の少なくとも一方を作動させる運転支援制御部と、
    を更に備え、
    前記警報制御部は、前記警報器の作動後に前記操作スイッチが操作されると、作動している前記警報器を停止させ、
    前記運転支援制御部は、前記警報器の作動開始から所定時間以内に前記警報器が停止されないときは、前記車両のステアリング機構及び前記車両のブレーキ機構の少なくとも一方を作動させて、前記車両に退避及び減速の少なくとも一方を行わせる、
    請求項に記載の運転支援装置。
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