JP7031431B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents
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1.内燃機関の制御装置は、吸気通路に燃料を噴射するポート噴射弁を備える内燃機関に適用され、前記内燃機関の気筒内に充填される新気量に比例した噴射量であるベース噴射量を算出するベース噴射量算出処理と、吸気バルブの開弁期間に同期して燃料を噴射する吸気同期噴射の噴射量である同期噴射量と、前記吸気同期噴射よりも進角側のタイミングにて燃料を噴射する吸気非同期噴射の噴射量である非同期噴射量とに、前記ベース噴射量を分割する分割処理と、前記ベース噴射量の補正要求量を出力する補正要求量出力処理と、前記補正要求量に応じて前記非同期噴射量を補正し、前記同期噴射量を補正しない選択的補正処理と、前記同期噴射量および前記補正のなされた非同期噴射量に応じて前記ポート噴射弁を操作する操作処理と、を実行する。
6.上記1~5のいずれか1つに記載の内燃機関の制御装置において、前記補正要求量は、前記充填される新気量が変化する過渡時において、前記新気量の変化に応じて前記ベース噴射量を補正するための要求量を含む。
図1に示す内燃機関10の吸気通路12には、スロットルバルブ14が設けられており、スロットルバルブ14の下流には、ポート噴射弁16が設けられている。吸気通路12に吸入された空気とポート噴射弁16から噴射された燃料とは、吸気バルブ18の開弁に伴って、シリンダ20およびピストン22によって区画された燃焼室24に流入する。燃焼室24において、燃料と空気との混合気は、点火装置26の火花放電によって燃焼に供され、その際生成される燃焼エネルギは、ピストン22を介してクランク軸28の回転エネルギに変換される。燃焼に供された混合気は、排気バルブ30の開弁に伴って、排気として排気通路32に排出される。排気通路32には、触媒34が設けられている。
吸気位相差算出処理M10は、クランク角センサ80の出力信号Scrと吸気側カム角センサ84の出力信号Scaとに基づき、クランク軸28の回転角度に対する吸気側カム軸40の回転角度の位相差である吸気位相差DINを算出する処理である。目標吸気位相差算出処理M12は、内燃機関10の動作点に基づき、目標吸気位相差DIN*を可変設定する処理である。なお、本実施形態では、回転速度NEと充填効率ηとによって動作点を定義している。ここで、CPU72は、回転速度NEを、クランク角センサ80の出力信号Scrに基づき算出し、充填効率ηを回転速度NEおよび吸入空気量Gaに基づき算出する。なお、充填効率ηは、燃焼室24内に充填される新気量を定めるパラメータである。
乗算処理M48は、フィードバック補正係数KAFと空燃比学習値LAFと減量係数Kdとを乗算することによって、補正係数Kcを算出する処理である。
図3(a)は、吸気バルブ18の開弁前に燃料の噴射を開始し、吸気バルブ18の開弁前に燃料の噴射を終了させる単一の噴射を実行するシングル噴射処理である。
Ksn・Kc・Kw・Qb+ΔQ=Kc・Kw・Qb-Ks・Qb+ΔQ
このため、非同期噴射量Qnsと同期噴射量Qsとの和は、「Kc・Kw・Qb+ΔQ」となり、これは要求噴射量Qdに等しい。
ここで、本実施形態の作用および効果について説明する。
上記実施形態における事項と、上記「課題を解決するための手段」の欄に記載した事項との対応関係は、次の通りである。以下では、「課題を解決するための手段」の欄に記載した解決手段の番号毎に、対応関係を示している。[1]分割処理は、S18の処理に対応する。補正要求量は、フィードバック補正係数KAF、パージ補正比率Dp、希釈補正比率Dd、空燃比学習値LAF、過渡補正量ΔQに対応する。補正要求量出力処理は、パージ補正比率算出処理M38、希釈補正比率算出処理M44、減量係数算出処理M46、フィードバック処理M32、空燃比学習処理M34、乗算処理M48、低温補正処理M50および過渡補正処理M52に対応する。選択的補正処理は、S20,S24の処理に対応する。操作処理は、S28の処理から移行したS16の処理に対応する。[2]パージ補正比率算出処理M38、希釈補正比率算出処理M44、および減量係数算出処理M46に対応する。[3]調整装置は、パージバルブ66に対応し、流量制御処理は、目標パージ率算出処理M16およびパージバルブ操作処理M18の処理に対応する。蒸気割合は、パージ補正比率Dpに対応する。なお、パージ補正比率Dpと蒸気割合とは同一ではないが、1対1対応の関係を有し、パージ補正比率Dpに応じた補正要求は、キャニスタからの蒸気割合に応じた補正要求とみなせる。[7]要求噴射量設定処理は、ベース噴射量算出処理M30、パージ補正比率算出処理M38、希釈補正比率算出処理M44、減量係数算出処理M46、フィードバック処理M32、空燃比学習処理M34、乗算処理M48、低温補正処理M50および過渡補正処理M52に対応する。すなわち、要求噴射量は、「Kc・Kw・Qb+ΔQ」であり、これは、ベース噴射量Qb、補正係数Kc、低温増量係数Kw、および過渡補正量ΔQを算出することによって設定されたとみなせる。操作処理は、S28の処理から移行したS16の処理とS24の処理とに対応し、また、図7の処理に対応する。[8,9]図8の処理に対応する。なお、蒸気割合は、パージ補正比率Dpに対応する。ここで、パージ補正比率Dpとキャニスタからの蒸気割合とは同一ではないが、1対1対応の関係を有する。[10]要求噴射量設定処理は、ベース噴射量算出処理M30、パージ補正比率算出処理M38、希釈補正比率算出処理M44、減量係数算出処理M46、フィードバック処理M32、空燃比学習処理M34、乗算処理M48、低温補正処理M50および過渡補正処理M52に対応する。すなわち、要求噴射量は、「Kc・Kw・Qb+ΔQ」であり、これは、ベース噴射量Qb、補正係数Kc、低温増量係数Kw、および過渡補正量ΔQを算出することによって設定されたとみなせる。操作処理は、S28の処理から移行したS16の処理とS24の処理とに対応し、また、図8の処理に対応する。[11,12]要求噴射量設定処理は、ベース噴射量算出処理M30、パージ補正比率算出処理M38、希釈補正比率算出処理M44、減量係数算出処理M46、フィードバック処理M32、空燃比学習処理M34、乗算処理M48、低温補正処理M50および過渡補正処理M52に対応する。すなわち、要求噴射量は、「Kc・Kw・Qb+ΔQ」であり、これは、ベース噴射量Qb、補正係数Kc、低温増量係数Kw、および過渡補正量ΔQを算出することによって設定されたとみなせる。操作処理は、S28の処理から移行したS16の処理とS24の処理とに対応し、また、図9の処理に対応する。
なお、本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態および以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
上記実施形態では、パージ補正比率Dp、希釈補正比率Dd、フィードバック補正係数KAF、空燃比学習値LAF、低温増量係数Kw、および過渡補正量ΔQを、ベース噴射量Qbの補正要求量としたが、これに限らない。たとえば、それら6つのパラメータに関しては、それらのうちの5つのみを補正要求量としてもよく、またたとえば4つのみを補正要求量としてもよい。またたとえば、3つのみを補正要求量としてもよく、またたとえば、2つのみを補正要求量としてもよく、さらにたとえば、1つのみを補正要求量としてもよい。
上記実施形態では、吸気非同期噴射を、ポート噴射弁16から噴射された燃料が吸気バルブ18の開弁前の位置に到達する期間が吸気バルブ18の閉弁期間となるように燃料を噴射するものとしたが、これに限らない。たとえば非同期噴射量Qnsが過度に多い場合、ポート噴射弁16から噴射された燃料が吸気バルブ18の開弁前の位置に到達する期間の一部が吸気バルブ18の開弁期間と重複してもよい。
上記実施形態では、回転速度NE、充填効率η、水温THWおよび吸気位相差DINに基づき、到達終了時期を設定したが、これに限らない。たとえば、回転速度NE、充填効率η、水温THWおよび吸気位相差DINに基づき同期噴射開始時期Isを設定してもよい。また、負荷を示すパラメータとして、充填効率ηに代えて、たとえばベース噴射量Qbを用いてもよい。また、回転速度NE、負荷、水温THWおよび吸気位相差DINの4つのパラメータに関しては、そのうちの3つのパラメータのみに基づき、到達終了時期や同期噴射開始時期Isを可変設定したり、2つのパラメータのみに基づき可変設定したり、1つのパラメータのみに基づき可変設定したりしてもよい。
上記実施形態では、シングル噴射処理を、吸気バルブ18の開弁前にすべての燃料の噴射を終了するものとしたがこれに限らない。たとえば、要求噴射量Qdが大きい場合には、噴射の終了タイミングが吸気バルブ18の開弁タイミングよりも遅角側となることがあってもよい。なお、シングル噴射処理を実行することは必須ではない。
上記実施形態では、回転速度NE、充填効率η、水温THWおよび吸気位相差DINに基づき、ベース噴射量Qbのうちの同期噴射量Qsの占める割合を示す同期噴射割合Ksを可変設定したが、これに限らない。たとえば、燃焼室24内に充填される新気量を示すパラメータである負荷パラメータとして、充填効率ηに代えて、要求噴射量Qdを用いてもよい。また、負荷パラメータと回転速度NEと水温THWと吸気位相差DINとの4つのパラメータについては、それらのうちの3つパラメータのみに基づき可変設定したり、2つのパラメータのみに基づき可変設定したり、1つのパラメータのみに基づき可変設定したりしてもよい。なお、この際、負荷パラメータおよび水温THWのうちの少なくとも1つを極力用いて可変設定することが望ましい。また、上記4つのパラメータ以外にたとえば、吸気圧や、吸入空気の流速を用いてもよい。ただし、上記4つのパラメータによれば、吸気圧や吸入空気の流速を把握することができる。
たとえば、パージ濃度学習値Lpや希釈濃度学習値Ldを算出する代わりに、パージ通路68およびブローバイガス通路52の少なくとも一方に、流量センサとHCセンサとを備えて、それら一対のセンサの検出値に基づき、燃料蒸気の流量を算出し、これに基づき、燃焼室24内に流入する燃料量に対する燃料蒸気の割合を算出してもよい。この場合であっても、燃料蒸気の割合に応じて、ベース噴射量Qbの減量補正係数や減量補正比率、減量補正量を算出することができる。
図7には、水温THWが高い場合に対する低い場合の非同期噴射量Qnsの増量比率がゼロよりも大きく、且つ同期噴射量Qsの増量比率がゼロである場合を例示したがこれに限らない。たとえば、低温増量係数Kwによる増量量「(Kw-1)・Kc・Qb」のうちの1パーセントに限って、同期噴射量Qsに割り振ってもよい。
上記実施形態では、目標パージ率Rpを、充填効率ηに応じて可変設定したが、目標パージ率Rpを可変設定するパラメータとしては、充填効率ηに限らない。また、目標パージ率Rpを固定値としてもよい。また、パージバルブ66の開口度を全閉または所定の開口度に2値的に制御するものであってもよい。
キャニスタから吸気通路への流体の流量を調節する調節装置としては、パージバルブ66に限らない。たとえば、キャニスタ64内の流体を吸引して吸気通路12に吐出するポンプを備えて調節装置を構成してもよい。ポンプを備える構成は、内燃機関10が過給機を備える場合に特に有効である。
吸気バルブ18の特性を変更する特性可変装置としては、吸気側バルブタイミング調整装置44に限らない。たとえば、吸気バルブ18のリフト量を変更するものであってもよい。この場合、吸気バルブ18のバルブ特性を示すパラメータは、吸気位相差DINに代えて、リフト量等となる。
制御装置がCPU72とROM74とを備えて、ソフトウェア処理を実行するものに限らない。たとえば、上記実施形態においてソフトウェア処理されたものの少なくとも一部を、ハードウェア処理する専用のハードウェア回路(たとえばASIC等)を備えてもよい。すなわち、制御装置は、以下の(a)~(c)のいずれかの構成であればよい。(a)上記処理の全てを、プログラムに従って実行する処理装置と、プログラムを記憶するROM等のプログラム格納装置とを備える。(b)上記処理の一部をプログラムに従って実行する処理装置およびプログラム格納装置と、残りの処理を実行する専用のハードウェア回路とを備える。(c)上記処理の全てを実行する専用のハードウェア回路を備える。ここで、処理装置およびプログラム格納装置を備えたソフトウェア処理回路や、専用のハードウェア回路は複数であってもよい。すなわち、上記処理は、1または複数のソフトウェア処理回路および1または複数の専用のハードウェア回路の少なくとも一方を備えた処理回路によって実行されればよい。
内燃機関10が吸気バルブ18の特性を変更する特性可変装置を備えることは必須ではない。内燃機関10がスロットルバルブ14を備えることは必須ではない。
Claims (12)
- 吸気通路に燃料を噴射するポート噴射弁を備える内燃機関に適用され、
前記内燃機関の気筒内に充填される新気量に比例した噴射量であるベース噴射量を算出するベース噴射量算出処理と、
吸気バルブの開弁期間に同期して燃料を噴射する吸気同期噴射の噴射量である同期噴射量と、前記吸気同期噴射よりも進角側のタイミングにて燃料を噴射する吸気非同期噴射の噴射量である非同期噴射量とに、前記ベース噴射量を分割する分割処理と、
前記ベース噴射量の補正要求量を出力する補正要求量出力処理と、
前記補正要求量に応じて前記非同期噴射量を補正し、前記同期噴射量を補正しない選択的補正処理と、
前記同期噴射量および前記補正のなされた非同期噴射量に応じて前記ポート噴射弁を操作する操作処理と、を実行する内燃機関の制御装置。 - 前記補正要求量は、1燃焼サイクル内において前記内燃機関の燃焼室に流入する燃料量のうちの前記ポート噴射弁から噴射される燃料以外に前記燃焼室に流入する燃料量の割合である外乱燃料割合に基づくフィードフォワード制御によって、前記外乱燃料割合が大きい場合に小さい場合よりも前記ベース噴射量の減量量を大きくするための要求量を含む請求項1記載の内燃機関の制御装置。
- 前記内燃機関は、前記ポート噴射弁から噴射される燃料を貯蔵する燃料タンクからの燃料蒸気を捕集するキャニスタと、前記キャニスタ内の流体の前記吸気通路への流入量を調整する調整装置と、を備え、
前記調整装置を操作して、前記キャニスタから前記吸気通路に流入する燃料蒸気の流量を制御する流量制御処理を実行し、
前記補正要求量は、前記外乱燃料割合としての前記吸気通路内の流体に占める燃料蒸気の流量の割合である蒸気割合が大きい場合に小さい場合よりも前記ベース噴射量の減量量を大きくするための要求量を含む請求項2記載の内燃機関の制御装置。 - 前記補正要求量は、前記内燃機関の温度が低い場合に高い場合よりも前記ベース噴射量の増量量を大きくするための要求量を含む請求項1~3のいずれか1項に記載の内燃機関の制御装置。
- 前記補正要求量は、前記内燃機関の排気通路に設けられた空燃比センサの検出値を目標値にフィードバック制御するための操作量に応じて前記ベース噴射量を補正するための要求量を含む請求項1~4のいずれか1項に記載の内燃機関の制御装置。
- 前記補正要求量は、前記充填される新気量が変化する過渡時において、前記新気量の変化に応じて前記ベース噴射量を補正するための要求量を含む請求項1~5のいずれか1項に記載の内燃機関の制御装置。
- 吸気通路に燃料を噴射するポート噴射弁を備える内燃機関に適用され、
前記内燃機関の気筒内に充填される新気量に基づき、空燃比を目標空燃比に制御するための要求噴射量を設定する要求噴射量設定処理と、
吸気バルブの開弁期間に同期して燃料を噴射する吸気同期噴射の噴射量である同期噴射量と、前記吸気同期噴射よりも進角側のタイミングにて燃料を噴射する吸気非同期噴射の噴射量である非同期噴射量とに、前記要求噴射量を分割し、前記非同期噴射量の燃料および前記同期噴射量の燃料を順次噴射すべく前記ポート噴射弁を操作する操作処理と、を実行し、
前記操作処理は、前記内燃機関の温度が低い場合に高い場合よりも前記要求噴射量を増量し、前記内燃機関の温度が高い場合に対して低い場合の前記非同期噴射量の増量比率よりも前記内燃機関の温度が高い場合に対して低い場合の前記同期噴射量の増量比率を小さくする処理を含む内燃機関の制御装置。 - 前記操作処理は、1燃焼サイクル内において前記内燃機関の燃焼室に流入する燃料量のうちの前記ポート噴射弁から噴射される燃料以外に前記燃焼室に流入する燃料量の割合である外乱燃料割合が大きい場合に小さい場合よりも前記要求噴射量を減量し、前記外乱燃料割合が小さい場合に対する大きい場合の前記非同期噴射量の減量比率よりも前記外乱燃料割合が小さい場合に対する大きい場合の前記同期噴射量の減量比率を小さくする処理を含む請求項7記載の内燃機関の制御装置。
- 前記内燃機関は、前記ポート噴射弁から噴射される燃料を貯蔵する燃料タンクからの燃料蒸気を捕集するキャニスタと、前記キャニスタ内の流体の前記吸気通路への流入量を調整する調整装置と、を備え、
前記調整装置を操作して、前記キャニスタから前記吸気通路に流入する燃料蒸気の流量を制御する流量制御処理を実行し、
前記操作処理は、前記外乱燃料割合としての前記吸気通路内の流体の流量に占める燃料蒸気の流量の割合である蒸気割合が大きい場合に小さい場合よりも前記要求噴射量を減量し、前記蒸気割合が小さい場合に対する大きい場合の前記非同期噴射量の減量比率よりも前記蒸気割合が小さい場合に対する大きい場合の前記同期噴射量の減量比率を小さくする処理を含む請求項8記載の内燃機関の制御装置。 - 吸気通路に燃料を噴射するポート噴射弁を備える内燃機関に適用され、
前記内燃機関の気筒内に充填される新気量に基づき、空燃比を目標空燃比に制御するための要求噴射量を設定する要求噴射量設定処理と、
吸気バルブの開弁期間に同期して燃料を噴射する吸気同期噴射の噴射量である同期噴射量と、前記吸気同期噴射よりも進角側のタイミングにて燃料を噴射する吸気非同期噴射の噴射量である非同期噴射量とに、前記要求噴射量を分割し、前記非同期噴射量の燃料および前記同期噴射量の燃料を順次噴射すべく前記ポート噴射弁を操作する操作処理と、を実行し、
前記操作処理は、1燃焼サイクル内において前記ポート噴射弁から噴射される燃料以外に前記内燃機関の燃焼室に流入する燃料量の割合である外乱燃料割合が大きい場合に小さい場合よりも前記要求噴射量を減量し、前記外乱燃料割合が小さい場合に対する大きい場合の前記非同期噴射量の減量比率よりも前記外乱燃料割合が小さい場合に対する大きい場合の前記同期噴射量の減量比率を小さくする処理を含む内燃機関の制御装置。 - 前記操作処理は、前記充填される新気量が変化する過渡時において前記要求噴射量を補正し、前記過渡時における前記非同期噴射量の補正比率の絶対値よりも前記過渡時における前記同期噴射量の補正比率の絶対値を小さくする処理を含む請求項7~9のいずれか1項に記載の内燃機関の制御装置。
- 吸気通路に燃料を噴射するポート噴射弁を備える内燃機関に適用され、
前記内燃機関の気筒内に充填される新気量に基づき、空燃比を目標空燃比に制御するための要求噴射量を設定する要求噴射量設定処理と、
吸気バルブの開弁期間に同期して燃料を噴射する吸気同期噴射の噴射量である同期噴射量と、前記吸気同期噴射よりも進角側のタイミングにて燃料を噴射する吸気非同期噴射の噴射量である非同期噴射量とに、前記要求噴射量を分割し、前記非同期噴射量の燃料および前記同期噴射量の燃料を順次噴射すべく前記ポート噴射弁を操作する操作処理と、を実行し、
前記操作処理は、前記充填される新気量が変化する過渡時において前記要求噴射量を補正し、前記過渡時における前記非同期噴射量の補正比率の絶対値よりも前記過渡時における前記同期噴射量の補正比率の絶対値を小さくする処理を含む内燃機関の制御装置。
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