以下、添付の図面を参照しながら、本発明による制御装置および制御方法の一例を詳細に説明するものとする。なお、以下の実施形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
ここで、図1には、本発明による制御装置の概略構成図が示されている。なお、本実施形態では、本発明による制御装置が記録装置であるものとする。図1(a)には、一方のスタック部に記録媒体が排出された状態が示され、図1(b)には、他方のスタック部に記録媒体が排出された状態が示されている。図2には、図1の記録装置の制御系のブロック構成図が示されている。
この図1に示す記録装置10は、長尺のシート状の記録紙がロール状に巻き回されて形成されたロール紙を記録媒体Mとして保持する2つの保持部12、14を有している。また、記録装置10は、保持部12、14に保持されたロール紙をそれぞれ巻き解いて、シート状の記録紙(記録媒体M)を給送する給送部16を有している。さらに、記録装置10は、給送部16を介して給送された記録媒体Mを搬送し、当該記録媒体Mに対してインクジェット方式によりインクを吐出して記録を行う記録部18と、記録部18で記録された記録媒体Mを排出する排出部20とを有している。なお、記録部18による記録方式は、記録剤としてインクを記録媒体に付与して記録を行うインクジェット方式に限定されず、例えば、記録剤としてトナーを記録媒体に付与して記録を行う電子写真方式であってもよい。さらにまた、記録装置10は、排出部20から排出された記録媒体Mを積載可能な積載部22を有している。なお、こうした記録装置10の全体の動作については、制御部23により制御されている。また、図1に示す記録装置10としては、例えば、大判の記録媒体に対する記録を行うラージフォーマットプリンタとする。なお、本発明を適用可能な制御装置は、プリンタ(記録装置)であってもよいし、プリンタに対して別途装着されるスタッカー(積載部)を含む装置等であってもよい。
より詳細には、保持部12、14では、それぞれ異なる種類のロール紙が保持され、本実施形態では、保持部12には光沢紙GPによるロール紙が保持され、保持部14には普通紙PPによるロール紙が保持されることとなる。なお、光沢紙GP(第1の種類の記録媒体)とは、普通紙PPとは紙種・材質が異なる記録紙である。光沢紙の特徴として、インクジェット記録装置において、普通紙PP(第2の種類の記録媒体)よりも高品位に記録することが可能な記録紙である一方で、普通紙よりも、インクの定着が遅いという特徴がある。なお、本実施形態では、第1の種類の記録媒体が光沢紙、第2の種類の記録媒体が普通紙であるものとしたが、この形態に限定されず、それぞれ紙種・材質が少なくとも異なる記録媒体であれば、どのような記録媒体であってもよい。
保持部12、14に保持されたロール紙はそれぞれ、給送部16により巻き解かれて給送される。なお、本実施形態では、保持部を2つ備えるようにしたが、保持部の数はこれに限定されるものではなく、3つ以上備えるようにしてもよい。
給送部16は、保持部12から巻き解かれた記録媒体Mまたは保持部14から巻き解かれた記録媒体Mを選択的に給送する。即ち、給送部16では、記録ジョブを処理する制御部23の制御に基づいて、保持部12に保持された光沢紙GPまたは保持部14に保持された普通紙PPのどちらか一方が、当該記録ジョブによる記録対象として記録部18により記録可能な位置まで給送される。
記録部18は、記録可能な位置まで給送された記録媒体Mを搬送するとともに、当該記録媒体Mに対してインクを吐出して所定の記録を行う。なお、記録部18は、インクを吐出して記録を行う記録ヘッド(不図示)を備えており、この記録ヘッドについては、記録媒体Mの搬送方向と交差(例えば、直交)する方向に走査しながら、記録媒体Mにインクを吐出する。記録ヘッドについては、こうした構成に限定されるものではなく、固定的に設けられ、インクを吐出する吐出口列が、記録可能な記録媒体Mの幅をカバーする長さを有する構成としてもよい。即ち、本実施形態では、記録装置10は、シリアルプリンタでもよいし、ラインプリンタでもよい。なお、本実施形態では、給送部16と、記録部18と、給送部16および記録部18を制御する制御部23とが、保持部12、14に保持された光沢紙GPおよび普通紙PPに対して選択的に記録を行う記録手段として機能することとなる。
排出部20は、記録部18で記録された記録媒体Mを排出するための排出ローラ対(不図示)を備えている。なお、排出ローラ対は、例えば、排出ローラ(不図示)および排出ローラに当接して従動する拍車(不図示)により構成されている。
積載部22は、記録媒体Mを積載可能な2つのスタック部24a、24bを備えている。なお、記録装置10は、記録部18において記録した記録媒体をカットするカッタ(不図示)を備えており、これにより、記録後の記録媒体Mは所定の位置でカットされてスタック部24a、24bに積載されることとなる。本実施形態では、スタック部の数は保持部の数に対応している。また、積載部22(積載手段)は、スタック部24a(第1の積載部)またはスタック部24b(第2の積載部)に、排出部20から排出される記録媒体Mを積載(載置)可能なように、スタック部24a、24bを移動させる移動機構(不図示)を備えている。
即ち、記録媒体Mとして普通紙PPが用いられる場合には、図1(a)のように、スタック部24a、24bを移動することとなる。具体的には、制御部23により移動機構を制御し、排出部20から排出される普通紙PPを積載可能な位置までスタック部24bを移動する。そしてそれとともに、当該普通紙PPに接触しない(排出される当該普通紙PPが積載されない)位置までスタック部24aを移動する。また、記録媒体Mとして光沢紙GPが用いられる場合には、図1(b)のように、スタック部24a、24bを移動することとなる。具体的には、制御部23により移動機構を制御し、排出部20から排出される光沢紙GPを積載可能な位置までスタック部24aを移動する。そしてそれとともに、当該光沢紙GPに接触しない(排出される当該光沢紙GPが積載されない)位置までスタック部24bを移動する。
記録装置10は、制御部23により全体の動作が制御されている。制御部23は、図2のように、中央処理装置(CPU)102と、ROM104と、RAM106とを備えている。CPU102では、記録動作などの各種の制御処理が実行される。このCPU102には、全体の動作や種々の処理を実行するための所定のプログラムを格納したROM104と、CPU102によるプログラム実行時に必要な各種のレジスタなどが設定されたワーキングエリアとしてのRAM106とが接続されている。
また、CPU102には、記録制御部108が接続される。これにより、記録装置10では、制御部23が記録制御部108を介して記録部18を制御して、記録媒体Mに対する記録が行われる。CPU102には、給送制御部110が接続される。これにより、記録装置10では、制御部23が給送制御部110を介して給送部16を制御し、保持部12、14に保持された記録媒体Mの一方が記録可能な位置まで給送される。CPU102には、排出制御部112が接続される。これにより、記録装置10では、制御部23が排出制御部112を介して、排出部20および積載部22を制御する。即ち、排出部20では、排出ローラの駆動を制御して積載部22へ記録媒体Mを排出する。また、積載部22では、移動機構の駆動を制御して、排出部20から排出される記録媒体Mをスタック部24a、24bのどちらか一方に積載可能な状態とされる。
さらに、CPU102には、記録装置10を操作するための操作部114が接続されており、この操作部114には、各種操作キー(不図示)とともに表示装置116が設けられている。なお、表示装置116については、操作部114とは独立して設けられるようにしてもよい。CPU102には、I/F118が接続されている。そして、このI/F118を介して、例えば、汎用のパーソナルコンピュータよりなるホスト装置120などが接続され、記録画像などの種々の情報がホスト装置120から記録装置10に出力される。
ここで、図3を参照しながら、制御部23の機能的構成について説明する。ここで、図3には、制御部23の機能的構成を示すブロック図が示されている。制御部23は、記録制御部108を介する記録部18の制御などの各種公知の構成を備える。さらに、それらに加えて、制御部23は、記録ジョブ(印刷ジョブ)が入力されると後述する記録処理(印刷処理)が開始され、当該記録処理が開始された時点で記録動作が行われているか否かの判断を行う第1の判断部30を備えている。ここで、記録処理は、記録ジョブの入力がトリガとなって開始される。以下の説明においては、記録処理の開始の際に入力される記録ジョブを、「第1記録ジョブ」と適宜に称する。従って、第1の判断部30では、第1記録ジョブが入力される前に入力された記録ジョブ(以下、「第1記録ジョブが入力される前に入力された記録ジョブ」を、「第2記録ジョブ」と適宜に称する。)による記録動作中か否かの判断を行う。
また、制御部23は、第1の判断部30において記録動作中であると判断された際に、当該記録動作において光沢紙GPへの記録が行われているか否かを判断する第2の判断部32備えている。即ち、第2の判断部32では、第2記録ジョブに基づいて、動作中の記録において光沢紙GPへの記録が行われているのか、あるいは、普通紙PPへの記録が行われているのかを判断することとなる。制御部23は、さらに、第1記録ジョブによる記録では光沢紙GPが用いられるか否かを判断する第3の判断部34を備えている。即ち、第3の判断部34では、第1記録ジョブにおいて、光沢紙GPを用いた記録を行うのか、あるいは、普通紙PPを用いた記録を行うのかを判断することとなる。このように、本実施形態では、第2の判断部と第3の判断部とにより、排出される記録媒体が、第1の種類の記録媒体と第2の種類の記録媒体のどちらかを特定する特定手段として機能することとなる。
制御部23は、第1記録ジョブが入力された時点でなされていた記録動作が終了したか否かを判断する第4の判断部36を備えている。即ち、第4の判断部36では、第2記録ジョブによる記録動作が終了したか否かの判断を行うこととなる。この第4の判断部36における判断は、例えば、排出部20から記録媒体が排出されたことを検知するためのセンサ(不図示)の検知結果に基づいてなされる。
さらに、制御部23は、第4の判断部36において記録動作が終了したと判断された時点から、時間のカウントを開始するカウント部38を備えている。さらにまた、制御部23は、カウント部38でカウントされた時間が所定時間に達したか否かを判定する判定部40を備えている。なお、所定時間とは、光沢紙GPに付与されたインクが定着する時間に応じた時間であり、使用するインクなどに基づいて、予め設定されている。また、排出制御部112を介してスタック部24a、24bの移動を制御する移動制御部42を備えている。即ち、本実施形態では、例えば、移動制御部42により、スタック部24aを光沢紙GPが積載可能な状態とするとともにスタック部24bを普通紙PPが積載可能な状態とする積載制御手段として機能する。なお、積載制御手段としては、排出制御部112および移動機構のどちらか一方を含むようにしてもよいし、両方を含むようにしてもよい。
また、制御部23は、記録媒体Mが、保持部12および保持部14に保持されて給送部16により記録部18へ給送可能な状態か否かを判断する第5の判断部44を備えている。この第5の判断部44によって、保持部12に記録媒体M(光沢紙GP)が保持されて給送部16により記録部18へ当該記録媒体Mが給送可能な状態か否かを判断することができる。また、保持部14に記録媒体M(普通紙PP)が保持されて給送部16により記録部18へ当該記録媒体Mが給送可能な状態か否かを判断することができる。 制御部23は、また、第5の判断部44の判断結果に基づいて、光沢紙GPまたは普通紙PPがセットされていない旨を、例えば、表示装置116を介してユーザーに通知する通知部46を備えている。なお、例えば、操作部114などにスピーカーを設けて、当該スピーカーを介して音声ガイダンスを流して、ユーザーへの通知を行うようにしてもよい。なお、本実施形態では、通知部46と表示装置116とにより、ユーザーに対して種々の通知を行う通知手段として機能する。
以上の構成において、記録装置10では、ホスト装置120から記録に関する情報が入力され、当該記録に関する情報に基づく記録の開始が指示されると、当該指示に基づく記録を行うための記録処理が開始される。なお、記録に関する情報には、記録装置10により記録画像を記録するために必要な種々の情報(記録設定情報等)が含まれており、こうした情報の一つとして、記録に用いる記録紙に関する情報が含まれている。
即ち、記録装置10では、記録に関する情報などの各種情報を含む第1記録ジョブが入力されると記録処理が開始されることとなる。ここで、記録処理について、図4を参照しながら詳細に説明する。図4には、記録処理の詳細な処理内容を示すフローチャートが示されている。なお図4に示す処理は、例えば、CPU102が、ROM104や不図示の外部記憶装置からプログラムを読みだしてRAM106にロードし、そのプログラムを実行することにより実現されるものとする。この記録処理が開始されると、まず、第1の判断部30により、記録中か否かを判断する(ステップS402)。
ステップS402において、記録中である、つまり、第2記録ジョブによる記録動作中であると判断されると、第2の判断部32により、当該記録動作では光沢紙GPへの記録を行っているか否かの判断を行う(ステップS404)。ステップS404において、光沢紙GPへの記録を行っていると判断されると、第1の処理を行う(ステップS406)。
ここで、図5のフローチャートには、このステップS406における第1の処理の詳細な処理内容が示されている。なお図5に示す処理は、例えば、CPU102が、ROM104や不図示の外部記憶装置からプログラムを読みだしてRAM106にロードし、そのプログラムを実行することにより実現されるものとする。この第1の処理では、まず、第3の判断部34により、第1記録ジョブでは光沢紙GPへの記録を行うか否かを判断する(ステップS502)。ステップS502において、光沢紙GPへの記録を行う、つまり、光沢紙GPを用いた記録を行うと判断されると、第4の判断部36により、第2記録ジョブによる記録動作が終了したか否かを判断する(ステップS504)。
ステップS504において、記録動作が終了していないと判断されると、再度ステップS504の処理を行う。即ち、第2記録ジョブによる記録が終了するまで、このステップS504の処理が繰り返し実行される。また、ステップS504において、記録動作が終了したと判断されると、カウント部38により時間のカウントを開始し(ステップS506)、判定部40により所定時間が経過したか否かを判断する(ステップS508)。
ステップS508において、所定時間が経過していないと判断されると、再度ステップS508の処理を行う。即ち、第2記録ジョブによる記録が終了した後に、所定時間が経過するまで、このステップS508の処理が繰り返し実行される。また、ステップS508において、所定時間が経過したと判断されると、第1記録ジョブによる記録を行う(ステップS510)。その後、第1記録ジョブにより記録された光沢紙GPを、スタック部24aに積載された光沢紙GP(第2記録ジョブによる記録済み)上に排出(ステップS512)し、この第1の処理を終了して記録処理を終了する。
一方、ステップS502において、光沢紙GPへの記録を行わない、つまり、普通紙PPを用いた記録を行うと判断されると、第4の判断部36により、第2記録ジョブによる記録動作が終了したか否かを判断する(ステップS514)。ステップS514において、記録動作が終了していないと判断されると、再度ステップS514の処理を行う。即ち、第2記録ジョブによる記録動作が終了するまで、このステップS514の処理が繰り返し実行される。また、ステップS514において、記録動作が終了したと判断されると、移動制御部42により排出制御部112を介して、普通紙PPをスタック部24bにより積載可能な状態とする(ステップS516)。即ち、ステップS516では、スタック部24bを、排出部20から排出される普通紙PPを積載可能な位置まで移動するとともに、スタック部24aを、当該普通紙PPと接触しない位置まで移動する。なお、この処理は、例えば、第1記録ジョブによる記録と並行して行われてもよいし、第1記録ジョブによる記録の後に行われてもよい。
その後、第1記録ジョブによる記録を行い(ステップS518)、第1記録ジョブにより記録された普通紙PPを、スタック部24bに排出し(ステップS520)、この第1の処理を終了して記録処理を終了する。
このように、記録処理(第1の処理)では、第1記録ジョブおよび第2記録ジョブにより光沢紙GPに記録を行う場合、第2記録ジョブに対応する光沢紙GPと、第1記録ジョブに対応する光沢紙GPとを、同一のスタック部に排出する。これにより、排出先のスタック部を切り替える時間を短縮できる。そして、第1記録ジョブにより光沢紙GPに記録を行う場合、第2記録ジョブにより記録される光沢紙GPへの記録終了後、所定時間を空けて第1記録ジョブによる記録を行うようにしている。これにより、第1記録ジョブにより記録された光沢紙GPは、第2記録ジョブによる記録の際に吐出されたインクが定着した光沢紙GP上に積載されることとなる。
ところで、光沢紙GPへの記録では、高品位な記録を行うために普通紙PPへの記録の場合と比較してインクの吐出量が多くなることがある。このため、連続した光沢紙GPへの記録がなされる場合には、光沢紙GPへ吐出されたインクが定着する前に、当該光沢紙GP上に新たに記録媒体M(光沢紙GP、普通紙PP)が積載されると、当該光沢紙GPにおける記録品位を損なう可能性がある。
上記記録処理では、記録ジョブ間における連続した光沢紙GPへの記録の際に、先の記録ジョブ(第2記録ジョブ)による記録終了後、所定時間を空けて次の記録ジョブ(第1記録ジョブ)による記録を行うようにした。このため、先の記録ジョブにより記録されてスタック部24aに積載された光沢紙GPにインクが定着した後に、当該光沢紙GP上に次の記録ジョブにより記録された光沢紙GPが積載されることとなる。これにより、スタック部24aにおいて、光沢紙GPが複数枚積載されても、各光沢紙GPにおける記録品位の低下が生じ難くなる。
また、第1記録ジョブにより普通紙PPに記録を行う場合には、第2記録ジョブにより記録された光沢紙GPが積載されたスタック部24aとは異なるスタック部24bに、記録された普通紙PPが積載される。このため、第2記録ジョブによる記録動作が終了すると、直ぐに、スタック部24bを普通紙PPが積載可能な位置に移動するとともに、第1記録ジョブによる記録を行うこととなる。そして、光沢紙GPと、普通紙PPとが、別のスタック部に排出されるため、ユーザは、普通紙に記録された記録物と光沢紙に記録された記録物とを分別しなくともよくなり、利便性が向上する。
また、第1記録ジョブと第2記録ジョブの両方で光沢紙GPに記録する場合は、インクの定着を待つための所定時間を空けて第1記録ジョブによる記録を行っていた。しかし、第1記録ジョブで普通紙PPに記録し、第2記録ジョブで光沢紙GPに記録する場合は、当該所定時間を空けずに記録を行う。これは、各記録物は同一のスタック部に排出されないため、インクの定着を待つ必要がないためである。これにより、第1記録ジョブで普通紙PPに記録し、第2記録ジョブで光沢紙GPに記録する場合は、すばやく記録を完了することができる。
なお上述では、所定時間を空けるタイミングは、第1記録ジョブによる記録が行われる前であったが、この形態に限定されず、前回の記録に対応する記録媒体が排出されてから、今回の記録に対応する記録媒体が排出されるまでの間のいずれのタイミングでもよい。例えば、第1記録ジョブによる記録が行われた後であり、第1記録ジョブによる記録が行われた記録物がスタック部に排出される前のタイミング等であってもよい。
ここで、説明は図4に戻る。ステップS404において、光沢紙GPへの記録を行っていない、つまり、普通紙PPへの記録を行っていると判断されると、第2の処理を行う(ステップS408)。
ここで、図6のフローチャートには、このステップS408における第2の処理の詳細な処理内容が示されている。なお図6に示す処理は、例えば、CPU102が、ROM104や不図示の外部記憶装置からプログラムを読みだしてRAM106にロードし、そのプログラムを実行することにより実現されるものとする。この第2の処理では、まず、第3の判断部34により、第1記録ジョブでは光沢紙GPへの記録を行うか否かを判断する(ステップS602)。ステップS602において、光沢紙GPへの記録を行う、つまり、光沢紙GPを用いた記録を行うと判断されると、第4の判断部36により、第2記録ジョブによる記録動作が終了したか否かを判断する(ステップS604)。
ステップS604において、記録動作が終了していないと判断されると、再度ステップS604の処理を行う。即ち、第2記録ジョブによる記録が終了するまで、このステップS604の処理が繰り返し実行される。また、ステップS604において、記録動作が終了したと判断されると、移動制御部42により排出制御部112を介して、光沢紙GPをスタック部24aにより積載可能な状態とする(ステップS606)。即ち、ステップS606では、スタック部24aを、排出部20から排出される光沢紙GPを積載可能な位置まで移動するとともに、スタック部24bを、当該光沢紙GPと接触しない位置まで移動する。なお、この処理は、例えば、第1記録ジョブによる記録と並行して行われてもよいし、第1記録ジョブによる記録の後に行われてもよい。
その後、第1記録ジョブによる記録を行い(ステップS608)、第1記録ジョブにより記録された光沢紙GPを、スタック部24aに排出し(ステップS610)、この第2の処理を終了して記録処理を終了する。
一方、ステップS602において、光沢紙GPへの記録を行わない、つまり、普通紙PPを用いた記録を行うと判断されると、第4の判断部36により、記録ジョブによる記録動作が終了したか否かを判断する(ステップS612)。ステップS612において、記録動作が終了していないと判断されると、再度ステップS612の処理を行う。即ち、第2記録ジョブによる記録が終了するまで、このステップS612の処理が繰り返し実行される。また、ステップS612において、記録動作が終了したと判断されると、第1記録ジョブによる記録を行う(ステップS614)。その後、第1記録ジョブにより記録された普通紙PPを、スタック部24bに排出し(ステップS616)、この第2の処理を終了して記録処理を終了する。
このように、記録処理(第2の処理)では、第1記録ジョブおよび第2記録ジョブにより普通紙PPに記録を行う場合、第2記録ジョブに対応する普通紙PPと、第1記録ジョブに対応する普通紙PPとを、同一のスタック部に排出する。これにより、排出先のスタック部を切り替える時間を短縮できる。
また、上述したように第1記録ジョブと第2記録ジョブの両方で光沢紙GPに記録する場合は、インクの定着を待つための所定時間を空けて第1記録ジョブによる記録を行っていた。しかし、第1記録ジョブと第2記録ジョブの両方で普通紙PPに記録する場合、及び、第1記録ジョブで普通紙PPに記録し、第2記録ジョブで光沢紙GPに記録する場合は、当該所定時間を空けずに記録を行う。普通紙PP対して吐出されたインクは、定着のためにかかる時間が短いためである。これにより、第1記録ジョブで普通紙PPに記録し、第2記録ジョブで光沢紙GPに記録する場合は、すばやく記録を完了することができる。
ここで、説明は図4に戻る。ステップS402において、記録中でない、つまり、第2記録ジョブによる記録動作中でないと判断されると、第3の処理を行う(ステップS410)。ここで、図7のフローチャートには、このステップS410における第3の処理の詳細な処理内容が示されている。なお図7に示す処理は、例えば、CPU102が、ROM104や不図示の外部記憶装置からプログラムを読みだしてRAM106にロードし、そのプログラムを実行することにより実現されるものとする。この第3の処理では、まず、第3の判断部34により、第1記録ジョブでは光沢紙GPへの記録を行うか否かの判断を行う(ステップS702)。ステップS702において、光沢紙GPへの記録を行う、つまり、光沢紙GPを用いた記録を行うと判断されると、第5の判断部44により、光沢紙GPがセットされているか否かを判断する(ステップS704)。
ステップS704において、光沢紙GPがセットされている、つまり、光沢紙GPが給送可能な状態であると判断されると、移動制御部42により排出制御部112を介して、光沢紙GPをスタック部24aにより積載可能な状態とする(ステップS706)。ステップS706は、ステップS606と同様の処理のため説明を省略する。なお、ステップS706の処理の際に、既に、スタック部24aが光沢紙GPを積載可能な状態であれば、この処理は省略される。また、この処理は、例えば、第1記録ジョブによる記録と並行して行われてもよいし、第1記録ジョブによる記録の後に行われてもよい。その後、第1記録ジョブによる記録を行い(ステップS708)、第1記録ジョブにより記録した光沢紙GPをスタック部24aに排出し(ステップS710)、この第3の処理を終了して記録処理を終了する。
一方、ステップS704において、光沢紙GPがセットされていない、つまり、光沢紙GPが給送可能な状態でないと判断されると、通知部46により、光沢紙GPがセットされていない旨を通知し(ステップS712)、第3の処理を終了して記録処理を終了する。
また、ステップS702において、光沢紙GPへの記録を行わない、つまり、普通紙PPを用いた記録を行うと判断されると、第5の判断部44により、普通紙PPがセットされているか否かの判断を行う(ステップS714)。
ステップS714において、普通紙PPがセットされている、つまり、普通紙PPが供給可能な状態であると判断されると、移動制御部42により排出制御部112を介して、普通紙PPをスタック部24bにより積載可能な状態とする(ステップS716)。ステップS716は、ステップS516と同様の処理のため説明を省略する。なお、ステップS716の処理の際に、既に、スタック部24bが普通紙PPを積載可能な状態であれば、この処理は省略される。また、この処理は、例えば、第1記録ジョブによる記録と並行して行われてもよいし、第1記録ジョブによる記録の後に行われてもよい。その後、第1記録ジョブによる記録を行い(ステップS718)、第1記録ジョブにより記録した普通紙PPをスタック部24bに排出し(ステップS720)、この第3の処理を終了して記録処理を終了する。
一方、ステップS714において、普通紙PPがセットされていない、つまり、普通紙PPが給送可能な状態でないと判断されると、通知部46により、普通紙PPがセットされていない旨を通知する(ステップS722)。そして、第3の処理を終了して記録処理を終了する。
なお、ステップS704およびステップS714における、記録に用いる記録媒体がセットされているかどうかの確認は、第3の処理だけでなく、第1の処理や第2の処理においても、記録前に実行されてもよい。
以上において説明したように、記録装置10では、記録ジョブに基づいて選択的に異なる記録媒体M(光沢紙GP、普通紙PP)への記録を行うとともに、記録済みの記録媒体を、記録媒体Mの種類に応じて異なるスタック部に積載するようにした。これにより、記録済みの記録媒体Mを、その種類に応じてユーザーが分別する手間が省け、作業時間が短縮され、記録後の作業を効率的に行うことができる。
また、第1記録ジョブが入力された際に、第2記録ジョブに基づく光沢紙GPへの記録を行っていると、第2記録ジョブによる記録が終了して所定時間が経過した後に、第1記録ジョブによる記録を行うようにした。これにより、記録装置10では、第2記録ジョブにより記録されてスタック部24aに積載された光沢紙GPにおいてインクが定着した後に、当該光沢紙GP上に、第1記録ジョブにより記録された光沢紙GPが積載されることとなる。このため、記録された光沢紙GPは記録品位が損なわれ難くなる。
なお、上記した実施の形態は、以下の(1)乃至(7)に示すように変形するようにしてもよい。
(1)上記実施形態では、特に記載しなかったが、光沢紙GPを積載可能なスタック部24aに、図8のように、ヒータ50を設けるようにしてもよい。なお、ヒータ50については、スタック部24aにおいて、光沢紙GPと当接可能な面の、一部の領域のみに設けるようにしてもよいし、全面に設けるようにしてもよい。
上記したように、光沢紙GPは、記録後にインクを定着させるための時間を要する場合がある。この場合、光沢紙GPをスタック部24aから回収する際には、光沢紙GPにインクが定着した後に回収する必要がある。これに対して、スタック部24aにヒータ50を設けることで、スタック部24a積載される光沢紙GPを加熱してインクの定着を促進させて、光沢紙GPへのインクの定着時間を短縮することができる。これにより、スタック部24aに記録済みの光沢紙GPが積載されてから回収するまでの時間を短縮することができ、作業性が向上する。また、記録処理では、判定部40における判定基準となる所定時間を短く設定することができ、記録品位を確保しながら、効率的に記録を行うことができるようになる。
(2)上記実施形態では、光沢紙GPを積載するスタック部24aと、普通紙PPを積載するスタック部24bとを、それぞれ1つずつ設けるようにしたが、これに限定されるものではない。即ち、光沢紙GPを積載するスタック部24aを、複数設けるようにしてもよい。例えば、図9(a)のように、積載部22において、普通紙PPを積載するスタック部24bとともに、光沢紙GPを積載するスタック部24aを3つ(スタック部24a-1、24a-2、24a-3)設けるようにしてもよい。なお、光沢紙GPを積載するスタック部24aの数については、3つに限定されるものではなく、2つ、または、4つ以上としてもよい。
この場合において、第1の処理のステップS504において第2記録ジョブによる記録動作が終了したと判断されるとする。すると、当該記録動作によって記録された光沢紙GPが積載されていないスタック部24aに第1記録ジョブにより記録される光沢紙GPが積載可能な状態とする。具体的には、第2記録ジョブにより記録された光沢紙GPがスタック部24a-1に積載されたとすると、第1記録ジョブにより記録されて排出部20から排出される光沢紙GPを、スタック部24a-2またはスタック部24a-3に積載可能な状態とする。その後、ステップS510に進み、第1記録ジョブによる記録を行うこととなる。これにより、第1記録ジョブにより記録された光沢紙GPが、第2記録ジョブにより記録された光沢紙GP上に載置される頻度が少なくなって、各光沢紙GPにおける記録品位がより損なわれ難くなる。
なお、この場合には、例えば、スタック部24a-1、24a-2、24a-3の移動および記録ジョブによる記録に並行して、時間のカウントの開始および所定時間が経過したか否かの判定を実行するようにしてもよい。これにより、例えば、移動時間および記録時間の合計時間が、所定時間よりも短い場合には、インク定着前の光沢紙GP上に、記録済みの光沢紙GPを積載することがなくなり、記録品位の低下をより確実に抑制する。
また、図9(b)のように、複数から構成されるスタック部24a(図9(b)では、3つのスタック部24a-1、24a-2、24a-3)にそれぞれ、光沢紙GPの有無を検知可能なセンサ52(検知手段)を設けるようにしてもよい。この場合、記録処理におけるステップS406では、第4の処理が実行される。
ここで、第4の処理について、図10を参照しながら詳細に説明する。図10には、第4の処理の詳細な処理内容を示すフローチャートが示されている。この第4の処理が開始されると、まず、第3の判断部34により、第1記録ジョブでは光沢紙GPへの記録を行うか否かを判断する(ステップS1002)。ステップS1002において、光沢紙GPへの記録を行わない、つまり、普通紙PPを用いた記録を行うと判断されると、記録動作が終了したか否かの判断を行い(ステップS1004)、終了していないと判断されると、再度ステップS1004の処理を行う。また、終了した判断されると、普通紙PPをスタック部24bに積載可能な状態とする(ステップS1006)。その後、記録ジョブによる記録を行い(ステップS1008)、記録した普通紙PPをスタック部24bに排出し(ステップS1010)、この第4の処理を終了して記録処理を終了する。なお、上記ステップS1002~S1010については、第1の処理におけるステップS502、S514~S520と同様の処理となっている。
一方、ステップS1002において、光沢紙GPへの記録を行う、つまり、光沢紙GPを用いた記録を行うと判断されると、第4の判断部36により、第2記録ジョブによる記録動作が終了したか否かの判断を行う(ステップS1012)。ステップS1012において、記録動作が終了していないと判断されると、再度ステップS1012の処理を行う。また、ステップS1012において記録動作が終了したと判断されると、通知処理を行う(ステップS1014)。
ここで、図11のフローチャートには、このステップS1014における通知処理の詳細な処理内容が示されている。この通知処理では、まず、ステップS1012において記録動作が終了したと判断されたタイミングで、カウント部38により時間のカウントを開始し(ステップS1102)、判定部40により、所定時間が経過したか否かの判定を行う(ステップS1104)。ステップS1102、S1104はそれぞれ、ステップS506、S508と同様の処理となっている。
ステップS1104において、所定時間が経過していないと判定されると、再度ステップS1104の処理を行う。また、ステップS1104において、所定時間が経過したと判定されると、通知部46により、ユーザーに対して記録された光沢紙GPの回収を促す通知を行い(ステップS1106)、ステップS1016に進む。即ち、ステップS1106では、例えば、通知部46により、表示装置116に、光沢紙GPの回収を指示する旨の表示を行うとともに、当該光沢紙GPが積載されているスタック部24aを特定する情報を表示する。
通知処理が終了すると、光沢紙GPが積載されていないスタック部24aに光沢紙GPを積載可能な状態とする(ステップS1016)。即ち、ステップS1016では、センサ52において光沢紙GPを検知していないスタック部24aに光沢紙GPを積載可能な状態とする。例えば、スタック部24a-1、24a-2、24a-3のいずれにおいてもセンサ52により光沢紙GPを検知していないとすると、排出部20から排出される光沢紙GPを積載可能な位置まで、例えば、スタック部24a-1を移動する。また、排出部20から排出される光沢紙GPに接触しない位置までスタック部24a-2、24a-3を移動することとなる。なお、スタック部24a-1、24a-2、24a-3の全てにおいてセンサ52により光沢紙GPを検知しているときには、例えば、表示装置116に表示された表意内容を強調して表示する。あるいは、光沢紙GPを至急回収するように指示する旨の表示を行う。
その後、第1記録ジョブによる記録を行い(ステップS1018)、記録した光沢紙GPをスタック部24aに排出し(ステップS1020)、この第4の処理を終了して記録処理を終了する。なお、ステップS1018、S1020は、ステップS510、S512と同様の処理となっている。
この第4の処理により、スタック部24a-1、24a-2、24a-3では、複数の光沢紙GPが積載されることがなくなる。これにより、所定の光沢紙GP上に積載される光沢紙GPによる所定の光沢紙GPの記録面への傷の発生などを抑制することができ、より確実に記録品位の低下を抑制することができるようになる。
また、図9(b)のように、センサ52を備えた構成の場合には、第2の処理では、ステップS606において、光沢紙GPが積載されたスタック部24a以外のスタック部24aに光沢紙GPを積載可能な状態とすることになる。即ち、第2記録ジョブによる記録動作によりスタック部24a-1に光沢紙GPが積載された際には、ステップS606では、スタック部24a-2またはスタック部24a-3に、第1記録ジョブによる記録される光沢紙GPを積載可能な状態とする。また、第3の処理では、ステップS706において、光沢紙GPが積載されていないスタック部24a-1、24a-2、24a-3のいずれか1つに、第1記録ジョブにより記録される光沢紙GPを積載可能な状態とすることとなる。
なお、上記第4の処理では、作業性の向上などを目的として、スタック部24a-1、24a-2、24a-3に複数の光沢紙GPを積載するようにしてもよい。この場合には、図12のように、制御部23では、各スタック部24aにおいて光沢紙GPが積載された時点からの経過時間を計測する計測部48(計測手段)を備えるようにする。なお、各スタック部24aにおいて光沢紙GPが接触された時点とは、センサ52により光沢紙GPの存在を検知して時点である。
即ち、この場合には、スタック部24a-1、24a-2、24a-3において、光沢紙GPが一定時間回収されない場合には、ステップS1016からステップS1018の処理に進むようにする。つまり、ステップS1014の通知処理後に、光沢紙GPが積載されていないスタック部24aが存在するか否かの判断を行う。この判断処理において、存在すると判断されると、ステップS1016の処理に進む。また、この判断処理において、存在しないと判断されると、計測部48の計測結果に基づいて、記録された光沢紙GPが積載されてから所定時間が経過したスタック部24aが存在するか否かの判断を行う。この判断処理において、存在しないと判断されると、再度この判断処理を実行する。また、存在すると判断されると、光沢紙GPが積載されてから所定時間が経過したスタック部24aを、光沢紙GPが積載可能な状態とし、その後、ステップS1018の処理に進む。
例えば、スタック部24a-1、24a-2では光沢紙GPが積載されてから所定時間が経過し、スタック部24a-3では光沢紙GPが積載されてから所定時間が経過していないとすると、例えば、スタック部24a-1を光沢紙GPが積載可能な状態とする。なお、このとき、例えば、スタック部24a-1、24a-2のうち、光沢紙GPが積載されてから経過した時間が長い一方を、光沢紙GPが積載可能な状態としてもよい。
また、上記第4の処理では、スタック部24aを移動して、記録ジョブに基づいて記録を行う処理と、通知処理とを、並行して実行するようにしてもよい。
(3)上記実施形態では、積載部22においてスタック部24a、24bが移動可能な構成とすることにより、排出部20から排出される記録媒体Mを、スタック部24a、24bの一方に選択的に積載するようにしたが、これに限られるものではない。即ち、積載部22では、スタック部24a、24bが固定的に設けられ、排出部20から排出される記録媒体M(光沢紙GP、普通紙PP)をスタック部24aまたはスタック部24bに選択的に排出可能な排出経路(積載制御手段)を備えるようにしてもよい。
(4)上記実施形態では、記録装置10をラージフォーマットプリンタとしたが、これに限定されるものではなく、比較的小さい記録媒体に記録を行う記録装置でもよい。また、記録装置10では、記録媒体Mたる光沢紙GPや普通紙PPをロール状にしたロール紙を保持する構成としたが、これに限定されるものではない。即ち、定型サイズのシート状の光沢紙GPおよび普通紙PPを異なるカセットなどの収容部に収容し、当該収容部から光沢紙GPおよび普通紙PPが記録部18まで給送される構成としてもよい。さらに、記録装置10では、記録媒体Mとして光沢紙GPと普通紙PPとに記録を行うようにしたが、これに限定されるものではなく、特性の異なる2つの記録媒体Mに対して記録可能な構成としてもよい。また、記録装置10としては、インクジェット記録装置により記録を行うインクジェット記録装置に限定されるものではなく、公知の技術により記録を行う記録装置としてもよい。
(5)上記実施形態では、スタック部24a、24bに記録媒体Mを積載可能な状態とした後に、第1記録ジョブによる記録を行うようにしたが、これに限定されるものではない。即ち、スタック部24a、24bを移動する時間が、記録媒体Mたる光沢紙GPまたは普通紙PPが記録されて排出部20から排出されるまでの時間よりも短ければ、スタック部24a、24bの移動と同時に、第1記録ジョブによる記録を行うようにしてもよい。
(6)上記実施形態では、特に記載しなかったが、第1記録ジョブ(第2記録ジョブ)による記録において複数の光沢紙GPへ記録するときにも、所定の光沢紙GPへの記録終了後、所定時間を空けて次の光沢紙GPへの記録を行うようにしてもよい。
(7)上記実施形態では、ジョブ毎に、記録の対象となる記録媒体の種類が異なる形態を説明したが、例えば、1つの記録ジョブによって、それぞれ種類が異なる複数の記録媒体に、記録が行われる形態であってもよい。その場合、上述における第1記録ジョブと第2記録ジョブを、第1記録物と第2記録物として扱い、記録物毎に排出先が制御される形態とする。すなわち、この形態では、1つのジョブによって記録される複数の記録物が、それぞれ記録媒体の種類ごとに異なる排出先に排出される。