JP7030431B2 - 点検支援システム及び点検支援制御プログラム - Google Patents

点検支援システム及び点検支援制御プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP7030431B2
JP7030431B2 JP2017124427A JP2017124427A JP7030431B2 JP 7030431 B2 JP7030431 B2 JP 7030431B2 JP 2017124427 A JP2017124427 A JP 2017124427A JP 2017124427 A JP2017124427 A JP 2017124427A JP 7030431 B2 JP7030431 B2 JP 7030431B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
abnormal
distance
inspected object
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017124427A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019009919A (ja
Inventor
晋一 樫本
惠補 三田
朗 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba Digital Solutions Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Digital Solutions Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba Digital Solutions Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2017124427A priority Critical patent/JP7030431B2/ja
Publication of JP2019009919A publication Critical patent/JP2019009919A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7030431B2 publication Critical patent/JP7030431B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Testing And Monitoring For Control Systems (AREA)
  • Remote Monitoring And Control Of Power-Distribution Networks (AREA)

Description

本発明は、点検支援システム及び点検支援制御プログラムに関する。
従来、社会インフラ設備についての巡視点検は、主に巡視員による目視確認作業により実施されている。例えば、鉄塔や架空送電線(以下、送電線と称する)などの送電設備に対する定期点検や事故発生時の巡視は、巡視員がヘリコプターに同乗して送電線に沿って飛行して双眼鏡で送電線を見ながら異常個所の有無を確認したり、送電設備を徒歩で移動しながら確認したりしていた。
例えば、鉄塔についての異常発生の確認内容としては、ボルト/ナットなどの締結具の発錆、部材の発錆、がいし金具や電線付属品の発錆、部材への塗装の減耗/消失などがある。巡視員は、異常発生箇所を視認して、色、占有率、浸食度合いなどを考慮して品質判定を行う。
また、鉄塔は、山奥や丘陵地などにも設置されている。このため、巡視員が徒歩で移動しながら確認することができない場合には、ヘリコプターから鉄塔の画像撮影を行って、撮影した画像を巡視員が見て確認することもされている。
こうした、社会インフラ設備に対する点検の結果に基づいて、社会インフラ設備に対する改修計画が設定される。例えば、鉄塔の場合では、鉄塔の発錆状態に応じて再塗装などの計画が設定される。社会インフラ設備に対する改修工事には、多額な費用と長い作業期間を必要とするため、社会インフラ設備に発生している異常箇所の状態(異常箇所の発生数、劣化レベルなど)を正確に検出して、最適な改修計画(例えば、鉄塔塗装の実施周期)を設定する必要がある。
特開2014-159981号公報
しかしながら、巡視員による目視による点検/巡視は、巡視員に対して大きな負担となっている。鉄塔の場合には、上部に発錆していることが多く、点検のために昇塔が必要となるなど確認作業が困難となっていた。また、巡視員による目視による点検では、異常個所を見過ごすおそれがあった。
また、ヘリコプターを使用した送電設備の点検/巡視は、ヘリコプターを利用するための費用の他、ヘリコプターの操縦士の他に複数の巡視員を搭乗させるため、点検/巡視のための費用が高くなるほか、急に点検/巡視が必要になった場合に簡易かつ迅速に対応することができない。
また、画像撮影による点検作業も、撮影された全ての画像を巡視員が見ながら異常個所を検出しているため、迅速かつ正確な点検が行えないという問題がある。また、画像処理プログラムを用いて、画像中から被点検物に発生した異常箇所を検出することも考えられているが、ヘリコプターから撮影された画像には、鉄塔などの被点検物だけでなく背景を含む画像が撮影されているため、被点検物に発生した異常箇所を抽出することが困難となっていた。例えば、紅葉の時期に鉄塔を撮影した画像の場合、鉄塔に発錆があったとして、錆びの色と紅葉の色が類似しているため色に基づく画像処理では発錆部分を精度良く検出することができなかった。
このように、鉄塔や送電線などを含む送電設備の他、橋梁、高速道路、電波塔など、各種の社会インフラ設備についての点検/巡視のための作業負担が膨大であり、また正確に異常箇所を検出することが困難となっていた。このため、社会インフラ設備に発生した異常箇所を効率的かつ正確に検出できなければ、社会インフラ施設に対する適切な改修計画を設定することも困難となってしまう。
本発明が解決しようとする課題は、社会インフラ設備に生じた異常箇所を効率的かつ正確に検出することが可能な点検支援システム及び点検支援制御プログラムを提供することである。
実施形態によれば、点検支援システムは、入力手段、生成手段、設定手段、抽出手段、異常箇所検出手段、異常状態判別手段、出力手段を有する。入力手段は、異なる色のフィルタが形成されたカラー開口フィルタがレンズに装着されたカメラにより撮影された画像データを入力する。生成手段は、前記画像データをもとに、カラー画像と、被点検物を含む被写体までの距離を示す距離情報を含む距離画像とを生成する。閾値設定手段は、前記距離画像をもとに被点検物に相当する第1距離情報と、前記被点検物とは別の被写体に相当する第2距離情報とが示す距離の間、あるいは前記被点検物の奥行き範囲の間に、前記カラー画像から前記被点検物に相当する画像部分を抽出するための第1閾値を設定し、前記被点検物の奥行き範囲の間に前記カラー画像から前記被点検物の一部に相当する画像部分を抽出するための第2閾値を設定する。抽出手段は、前記第1閾値及び前記第2閾値をもとに前記被点検物の一部に相当する距離情報を抽出する。画像抽出手段は、前記抽出手段により抽出された距離情報に対応する前記被点検物の一部に相当する被点検物画像を前記カラー画像から抽出する。異常箇所検出手段は、前記被点検物画像から前記被点検物に異常が生じた異常箇所の異常画像を検出する。異常状態判別手段は、前記異常画像をもとに異常状態を判別する。出力手段は、前記異常箇所の異常状態を含む点検結果を出力する。
本実施形態における巡視点検支援システムの構成を示すブロック図。 本実施形態における巡視点検支援システムの構成を示すブロック図。 本実施形態における情報処理装置の構成を示すブロック図。 本実施形態における情報処理装置における機能構成を示すブロック図。 本実施形態におけるドローンの外観の一例を示す図。 本実施形態におけるドローンの主要な構成を示すブロック図。 本実施形態におけるカメラのレンズ開口部を示す斜視図。 本実施形態におけるカラー開口による作用を説明するための図。 本実施形態における巡回/点検ルート選択画面の一例を示す図。 本実施形態におけるドローンのフライトプランを説明するための図。 本実施形態におけるドローンの動作を示すフローチャート。 本実施形態における取得データ生成部により生成される取得データの一例を示す図。 本実施形態における情報処理装置における取得データ管理処理を示すフローチャート。 本実施形態における異常箇所検出処理を説明するフローチャート。 本実施形態における被点検物抽出処理を示すフローチャート。 異常箇所の検出対象とする画像の一例を示す図。 異常箇所検出部によって生成される距離画像を概念的に示す図。 本実施形態における異常箇所検出部によって生成されるフィルタリングされた距離画像を概念的に示す図。 本実施形態における距離情報の補完を説明するための図。 距離情報をもとにカラー画像から抽出された画像の一例を示す図。 抽出基準位置(閾値)を調整することにより、距離情報をもとに抽出される画像が変化する様子を示す図。 本実施形態における処理結果の閲覧画面の一例を示す図。 本実施形態における詳細情報画面の一例を示す図。 本実施形態における地図表示画面の一例を示す図。
以下、実施形態について図面を参照して説明する。
図1及び図2は、本実施形態における巡視点検支援システム1の構成を示すブロック図である。巡視点検支援システム1は、各種の社会インフラ設備に対する巡視点検に用いられるシステムである。本実施形態では、例えば発電所や変電所から送電するための送電設備(送電線、鉄塔)17について、通常時あるいは事故発生時において航空機、例えば無人航空機(以下、ドローン14と称する)を利用して、巡視点検する場合を例にして説明する。巡視点検支援システム1は、ドローン14と巡視点検制御システム2により構成される。巡視点検制御システム2は、ドローン14に搭載されたカメラにより撮影された画像データをもとに、送電設備17に含まれる複数の異なる被点検物(例えば、架空地線、送電線、碍子、閃絡表示器、アークホーン、鉄塔、鉄塔基礎コンクリートなど)に生じた異常箇所を検出し、この検出結果を巡視点検結果報告として記録する。本実施形態では、巡視点検制御システム2は、例えば情報処理装置10とネットワーク15を介して接続される管理装置12により構成する。ただし、巡視点検制御システム2を1つの装置として実現することも可能である。また、管理装置12は、クラウドコンピューティングにより実現されるものとし、ネットワーク15(インターネット)を介して接続された1台のサーバ、あるいは複数のサーバが協働して動作することで実現されても良い。
図1及び図2に示すように、巡視点検支援システム1は、巡視点検制御システム2(情報処理装置10、管理装置12)、及びドローン14を含む。
情報処理装置10は、ドローン14の航行の管理/制御、ドローン14から取得される取得データ(画像データ(動画像、静止画像)、位置データ等を含む)の整理/管理、ドローン14からの取得データに対する処理結果をまとめる巡視/点検管理などの処理を実行する。情報処理装置10は、例えばドローン14と共に巡視点検対象とする送電設備17の近くまで搬送されて使用され、ドローン14により撮影された画像データをもとにした被点検物に生じた異常箇所の検出、異常箇所の画像の確認処理などが実行される。
管理装置12は、情報処理装置10における画像データをもとに、被点検物に生じた異常箇所を検出するための画像処理に用いる学習モデルの生成、情報処理装置10において作成された処理結果の記録等を実行する。管理装置12は、プロセッサにより学習モデル生成プログラムを実行することにより、情報処理装置10における画像処理で使用される学習モデルを生成する。また、管理装置12は、情報処理装置10において作成された巡視点検データ等の記録、巡視点検データをもとにした巡視点検結果の出力(表示、印刷など)を実行する。
ドローン14は、情報処理装置10により設定される送電設備17を巡視/点検するためのフライトプラン(飛行制御データ)をもとに、GNSS(Global Navigation Satellite System))を利用して生成される位置データ、例えばGPS(Global Positioning System)衛星16から受信されるGPS信号から生成する位置データ等を利用して自律飛行し、巡視点検対象とする送電設備17を撮影して画像データを記憶する。また、ドローン14は、自律飛行のために位置データを用いるだけで無く、撮影された画像をもとに被点検物などの周囲に存在する物体までの距離を検出して、飛行制御に用いることもできる。なお、ドローン14は、飛行中にリアルタイムで飛行制御データを情報処理装置10から受信して、情報処理装置10に対する作業者による操作に応じて、マニュアル制御により飛行することも可能である。
図3は、本実施形態における情報処理装置10の構成を示すブロック図である。情報処理装置10は、例えばパーソナルコンピュータによって実現される。情報処理装置10は、プロセッサ10a、メモリ10b、記憶装置10c、入出力インタフェース(I/F)10d、表示装置10e、入力装置10f、無線通信装置10g、通信装置10hを有する。
プロセッサ10aは、メモリ10bに記憶された基本プログラム(OS)やアプリケーションプログラムを実行して、各種の機能を実現するための回路である。例えば、プロセッサ10aは、巡視点検支援制御プログラムを実行することで、ドローン14の飛行を管理し、ドローン14により撮影された画像をもとに、送電施設の被点検物に生じた異常箇所を検出し、その検出結果をもとに巡視点検結果をまとめる処理を実行する(図4参照)。
メモリ10bは、プロセッサ10aにより実行されるプログラムや一時的なデータ等を記憶する。
記憶装置10cは、各種のプログラムや各種データが記憶される。記憶装置10cに記憶されるデータには、ドローン14の航行を制御するための飛行制御データ、ドローン14から受信される取得データ(画像データ、位置データ)、画像データから被点検物に生じた異常箇所を検出するための画像処理に用いる学習モデルデータ、異常箇所の画像データ、巡視点検結果をまとめた巡視点検データなどを含む。
入出力I/F10dは、外部機器とデータを送受信するためのインタフェースである。入出力I/F10dは、例えば可搬型のメモリ媒体を介してデータを入出力することができる。
表示装置10eは、LCD(Liquid Crystal Display)などであり、プロセッサ10aの処理に応じた画面を表示させる。入力装置10fは、キーボードやポインティングデバイスなどであり、作業者等により操作される。
無線通信装置10gは、無線通信を制御するもので、ドローン14との間、あるいは無線公衆網に収容された基地局との間の無線通信を制御する。
通信装置10hは、ネットワーク15を通じた外部装置、例えば管理装置12、ドローン14、他の情報処理装置10との通信を制御する。ネットワーク15は、無線あるいは有線によるWAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)等を含む。
図4は、本実施形態における情報処理装置10において、プロセッサ10aにより巡視点検支援制御プログラムを実行することにより実現される機能構成を示すブロック図である。
情報処理装置10は、巡視点検支援制御プログラムに基づいて、例えば航行管理部20、取得データ整理管理部21、巡視点検管理部22の機能を実現する。
航行管理部20は、ドローン14の航行の管理/制御をするもので、巡視点検指示入力部20a、フライトプラン処理部20bを含む。
巡視点検指示入力部20aは、例えば作業員による入力装置10fに対する入力操作によって、例えば表示装置10eに表示させた選択メニューに対する選択に応じて巡視点検の内容についての指示を入力する。巡視点検の内容としては、例えば巡視点検の対象とする送電設備17の指定、巡視対象とする送電設備17に含まれる被点検物(鉄塔など)の指定、検出対象とする異常種類(ボルト/ナットなどの締結具の発錆、部材の発錆、がいし金具や電線付属品の発錆、部材への塗装の減耗/消失など)がある。
フライトプラン処理部20bは、巡視点検指示入力部20aにおいて入力された巡視点検の内容に応じたフライトプラン、すなわち巡視点検の対象とする被点検物を撮影することができる経路をドローン14に航行させる飛行制御データを生成する。なお、巡視点検指示入力部20aは、ネットワーク15を通じて外部から取得される情報、例えば気象情報や地図情報などを利用してフライトプランを生成することができる。
取得データ整理管理部21は、ドローン14から取得される取得データ(画像データ(動画像、静止画像)、位置データ等を含む)の整理/管理をするもので、学習モデル記憶部21a、検出対象指示入力部21b、異常箇所検出部21c、取得データ記憶部21d、画像確認部21e、異常箇所表示部21f、異常箇所記憶部21g、確認指示入力部21h、確認データ記憶部21k、及び異常箇所画像データ記憶部21mを含む。
学習モデル記憶部21aは、管理装置12により生成された学習モデルを記憶する。学習モデルは、ドローン14から取得された画像データから被点検物に生じた異常を画像中から検出するためのもので、被点検物に生じる異常状態の特徴を表す。管理装置12では、ドローン14により撮影される撮影環境の変動等により画像データが一定でない、あるいは検出対象とする異常箇所が様々な状態である状況に対応できるように、被点検物に生じた異常箇所を確実に検出することができる学習モデルが生成される。本実施形態では、管理装置12において、実際に生じた異常箇所の画像データだけでなく、被点検物に生じる異常/劣化の状態を表す擬似的な画像(類似画像)をニューラルネットワークを活用したディープラーニング(深層学習)の技術を利用して生成する。
検出対象指示入力部21bは、巡視点検の対象とする送電設備17に含まれる被点検物、検出対象とする異常種類などの検出対象についての指示を巡視員の入力操作に応じて入力する。
異常箇所検出部21cは、取得データ記憶部21dに記憶された取得データから、学習モデル21aに記憶された学習モデル(被点検物の異常箇所の特徴)をもとにした画像処理により、検出対象指示入力部21bにより入力された検出対象の指示に応じた異常箇所を検出する。
取得データ記憶部21dは、ドローン14から取得された取得データ(図12参照)を記憶する。取得データには、例えば、被点検物を撮影した画像データ(動画像、静止画像)、画像撮影時のドローン14の位置を示す位置データ(緯度、経度、高度)、被点検物(巡回/点検対象)毎の撮影をした期間(あるい開始タイミング)を判別するための巡回/点検対象データが含まれる。
本実施形態のドローン14では、カメラのレンズ開口部にカラー開口フィルタ(詳細については後述する)が装着されて画像の撮影がされている。ドローン14により撮影された画像の画像データに対しては、後述する画像処理を実行することにより、1フレームの画像からカラー画像と距離画像が取得される。距離画像は、カラー画像の画素(ピクセル)ごとの、カメラから被写体までの距離を示すデータ(距離情報)を有する。取得データ記憶部21dには、画像データとして、カラー画像と距離画像とが記憶されるものとする。
画像確認部21eは、ドローン14により撮影された画像に対する異常箇所検出の処理結果を表示するための確認画面を表示させる。画像確認部21eは、確認画面において、取得データ記憶部21dに記憶された取得データ、あるいは異常箇所検出部21cによる処理結果に応じた画像を表示させる。画像確認部21eには、異常箇所表示部21fが含まれる。異常箇所表示部21fは、異常箇所検出部21cにより画像データから検出された異常箇所の候補とする部分の画像(異常候補画像)を表示する異常候補画像(図23参照)を表示させる。
異常箇所記憶部21gは、異常箇所検出部21cにより画像データから検出された異常箇所の候補とする異常箇所画像データを記憶する。異常箇所記憶部21gに記憶された異常箇所画像データは、取得データ整理管理部21に読み出されて異常候補画像表示画面において表示される。
確認指示入力部21hは、確認画面に対する作業員等による確認指示を入力する。
確認データ記憶部21kは、確認画面において、異常候補画像が異常箇所であることが確認された画像データ(異常箇所画像データ)、検出対象とする被点検物、検出対象とする異常種類、劣化状態(劣化レベル)、検出位置、検出日時などを示す各データを確認データとして記憶する。確認データは、例えば、巡視点検管理部22において巡視点検データとして使用される。
異常箇所画像データ記憶部21mは、管理装置12において学習モデルの生成に利用するために、異常箇所画像データ、検出対象とする被点検物及び検出対象とする異常種類を示すデータが記憶される。
巡視点検管理部22は、ドローン14からの取得データに対する処理結果をまとめる巡視/点検管理をするもので、巡視点検データ記憶部22a、巡視点検結果報告作成部22bを含む。
巡視点検データ記憶部22aは、取得データ整理管理部21による処理結果とする巡視点検データを記憶する。巡視点検データには、例えば、異常箇所が検出された被点検物、異常箇所と確認された異常箇所画像データ、異常箇所の異常種類、劣化状態(劣化レベル)、異常箇所が検出された位置(被点検物における位置、被点検物における異常箇所の位置(緯度、経度、高度)など)などのデータを含む。
巡視点検結果報告作成部22bは、巡視点検データ記憶部22aに記憶された巡視点検データをもとに、巡視点検の結果をまとめた巡視点検結果報告データを作成する。巡視点検結果報告作成部22bは、例えば被点検物毎に、異常箇所として検出された検出数、異常箇所の異常種類、異常箇所の劣化状態(劣化レベル)などをもとに改修が必要であるか判定し、改修が必要な被点検物(改修対象被点検物)について判定に用いた巡視点検データをもとに保全優先度を決定する。巡視点検結果報告作成部22bは、巡視点検結果報告データをもとに、例えば、改修計画の設定の根拠となる保全優先度の順に配列された改修対象被点検物のリストデータ、地図中に改修対象被点検物を明示するための地図表示データなどを、巡視点検結果報告データとして作成する。
巡視点検管理部22は、巡視点検結果報告作成部22bにより作成された巡視点検結果報告データをもとに、改修対象被点検物のリスト、改修対象被点検物の設置位置が明示された地図などを表示させることができる。また、巡視点検管理部22は、巡視点検結果報告データを管理装置12に出力して、社会インフラ設備の改修計画の設定に参照されるデータとして管理装置12において管理(記憶)させる。
図5は、本実施形態におけるドローン14の外観の一例を示す図である。
図5に示すドローン14は、制御ユニット等を内部に収納するドローン本体14aと、ドローン本体14aから上方に向けて対称に設けられた4つのローター14bと、ドローン本体14aの下方に撮影方向を可変にして設けられたカメラ14cとを有している。ローター14bは、回転によって上向きの揚力を発生させる回転翼であり、制御ユニットにより回転が制御され、ドローン14を垂直方向及び水平方向へ移動させることができる。また、ほぼ同じ位置で飛行を継続するホバリングをさせることもできる。カメラ14cは、静止画または動画像を撮影するデジタルカメラ、ビデオカメラ等である。
本実施形態におけるドローン14に装着されたカメラ14cには、レンズ開口部にカラー開口フィルタ(詳細については後述する)が装着されている。これにより、カメラ14cにより撮影された画像データをもとに、被点検物や背景などを含むカラー画像と、カラー画像に対応する距離画像を取得することができる。
図6は、本実施形態におけるドローン14の主要な構成を示すブロック図である。ドローン14のドローン本体14aには、制御ユニット30a、取得データ生成部30b、撮影制御部30c、飛行制御部30d、センサ群30e、メモリ30f、GPSデータ受信部30g、無線通信部30h、カメラユニット30k、駆動ユニット30mが設けられる。
制御ユニット30aは、ドローン14の全体の制御を司るもので、専用のコントローラとして構成されても良いし、プロセッサとメモリを含む汎用のユニットであっても良い。制御ユニット30aは、各制御プログラムを実行することにより実現される、取得データ生成部30b、撮影制御部30c、飛行制御部30dの各機能モジュールを有する。
取得データ生成部30bは、情報処理装置10に提供する取得データを生成する。取得データ生成部30bは、例えば、カメラ14cにより撮影された画像(動画像あるいは静止画像)の画像データ、GPSデータ受信部30gにより生成される画像撮影時のドローン14の位置を示す位置データ(緯度、経度、高度)、及び飛行制御部30dによる飛行制御に用いられる飛行制御データをもとに被点検物(巡回/点検対象)毎の撮影をした期間(あるい開始タイミング)を示す巡回/点検対象データとを対応づけて、取得データを生成する(図12参照)。
撮影制御部30cは、飛行制御部30dの制御によりドローン14が飛行する間に、巡視点検の対象とする送電設備17をカメラ14cにより撮影するための制御をする。撮影制御部30cは、例えばカメラ14cのレンズ、シャッター、絞り、フォーカス機構、ズーム機構等の制御、撮影方向(レンズ方向)を調整する機能を有している。撮影方向を調整する機能としては、カメラユニット30kを駆動してカメラ14cのレンズ向きをドローン本体14aに対して水平方向又は垂直方向に回動させて撮影方向を変更させても良いし、飛行制御部30dを通じて駆動ユニット30mの駆動を制御し、ドローン14を傾斜させてカメラ14cの撮影方向を変更させても良い。カメラ14cでは、ドローン14の下方向の画像だけでなく、横方向あるいは上方向の画像を撮影できるようにする。
飛行制御部30dは、情報処理装置10から受信される飛行制御データ、GPSデータ受信部30gにより生成されるドローン14の現在位置を示す位置データ、センサ群30eなどにより検出される障害物や被点検物等の位置に基づいて、駆動ユニット30m(モータ)を駆動し、ドローン14を自律飛行させるための制御をする。飛行制御部30dは、飛行制御データを取得すると、GPSデータ受信部30gから位置データを取得し、ドローン14を送電設備17の被点検物から所定の範囲内で飛行するように制御する。
なお、飛行制御部30dは、自律飛行のために位置データを用いるだけで無く、撮影制御部30cの制御により撮影された画像データ(距離画像)をもとに被点検物などの周囲に存在する物体までの距離を検出して、飛行制御に用いることもできる。例えば、飛行制御部30dは、画像データ(距離画像)をもとに、被点検物や被点検物などの周囲に存在する物体の3Dデータを生成して、被点検物に対して所定範囲の距離を保って飛行する、あるいは周囲に存在する物体に衝突しないように飛行するなどの制御をすることができる。
なお、距離画像は、飛行制御部30dにおいて画像データをもとに生成しても良いし、情報処理装置10に画像データを送信して、情報処理装置10において生成しても良い。情報処理装置10において距離画像を生成する場合、情報処理装置10は、距離画像をもとに飛行制御データを生成し、この飛行制御データをドローン14に送信する。これにより、ドローン14は、撮影された画像(距離画像)をもとにした飛行制御をすることができる。
センサ群30eは、例えば位置、高度、速度及び方向などの各種情報を取得するもので、例えば物体の加速度を計測する3軸加速度計、物体の角度や角速度を検出するジャイロスコープ、3軸磁気センサ等を含む。また、センサ群30eには、障害物や被点検物を検知するために、対象物までの距離を計測するさまざまな方式を含んでいる。例えば、レーザー光を照射して反射波の受信時間から距離を検出するLiDAR(Light Detection and Ranging)や、障害物カメラである。障害物カメラは、例えば複数(例えば4台)を設けることで、飛行制御部30dにおいて障害物や被点検物の画像を3次元処理して、障害物や被点検物の位置を3次元空間で認識できるようにすることができる。これにより、障害物や被点検物との接触/衝突を回避したり、被点検物に対して所定の距離を保って飛行するといった飛行制御を可能にする。
メモリ30fは、各種データが記憶されるもので、例えば情報処理装置10から受信される飛行制御データ、取得データ生成部30bにより生成された取得データなどが記憶される。メモリ30fは、例えば脱着可能な可搬型に構成されたメモリ媒体とすることができ、情報処理装置10に取得データを提供する場合に、ドローン14から取り外して情報処理装置10にデータを読み取らせることもできる。
GPSデータ受信部30gは、GPS衛星16からのGPS信号を受信し、GPS信号をもとにドローン14の現在位置を位置データ(緯度、経度、高度)及び時刻データを生成する。GPSデータ受信部30gにより生成された位置データは、飛行制御部30dによる自律飛行制御や取得データの生成に利用される。
無線通信部30hは、情報処理装置10との間、あるいは無線公衆網に収容された基地局との間の無線通信を制御する。無線通信部30hは、制御ユニット30aの制御により、ドローン14の飛行中に撮影した取得データ(画像データ)をリアルタイムで情報処理装置10に送信しても良い。また、無線通信部30hは、ドローン14をマニュアル制御により飛行させるために、飛行中に情報処理装置10に対する作業者による操作に応じた飛行制御データを受信することもできる。
カメラユニット30kは、ドローン本体14aの下部においてカメラ14cを支持し、撮影制御部30cの制御により駆動されてカメラ14cによる撮影方向を調整する。
駆動ユニット30mは、飛行制御部30dの制御に応じて駆動され、複数のローター14bをそれぞれ個別に回転させる。複数のローター14bを個別に回転制御することで、ドローン14を垂直方向や水平方向へ移動させたり、ホバリングやドローン本体14aを傾斜させるなどの姿勢調整をすることができる。
図7は、本実施形態におけるカメラ14cのレンズ開口部を示す斜視図である。
図7に示すように、カメラ14cのレンズ開口部にカラー開口フィルタ14eが装着(内挿)される。カラー開口フィルタ14eは、円形のフィルタの半円のそれぞれが異なる色のフィルタ、例えば水色カラーフィルタ14e1と黄色カラーフィルタ14e2に形成されている。カラー開口フィルタ14eは、水色カラーフィルタ14e1と黄色カラーフィルタ14e2とが、例えば左右に配置されるように装着される。以下、カラー開口フィルタ14eが装着されたレンズ開口部をカラー開口と称する。
図8は、本実施形態におけるカラー開口による作用を説明するための図である。
カラー開口を通じて画像を撮影した場合、ボケ形状が色毎に変化する。例えば、緑色の場合には、従来のカメラ(カラー開口フィルタ14e無し)と同様のボケ形状となり、赤色及び青色の場合には、カラー開口によって非対称のボケ形状なる。
また、図8(B)に示すように、ピント位置ではボケが生じないが、図8(A)(C)に示すように、ピント位置がずれるとボケが生じる。そして、図8(A)に示す被写体の位置がピント位置(図8(B))の奥側にある(距離が長い)場合と、図8(C)に示す被写体の位置がピント位置(図8(B))の手前側にある(距離が短い)場合とでは、ボケの形状(色)が左右に反転する。画像データの各画素(ピクセル)のボケ形状を色毎に画像処理により解析することにより、図8(A)に示すピント位置より奥方向の距離、図8(C)に示すピント位置より手前方向の距離を測定することができる。この結果、カラー画像の画素(ピクセル)ごとの、カメラから被写体までの距離を示すデータを有する距離画像が生成される。
こうして、カラー開口を用いて撮影された画像データをもとに、カラー画像と共に、カラー画像に対応する距離画像を取得することができる。カラー開口は、既存のカメラ14cにレンズ開口部にカラー開口フィルタ14eを装着するだけであるため、既存の距離測定のための技術である、ステレオカメラ、ミリ波レーダや赤外線/超音波センサを用いた構成と比較して、実装が容易であり低コストで距離画像の生成が可能である。
なお、距離画像の生成(画像データに対する画像処理)については、ドローン14の制御ユニット30a(取得データ生成部30b)により実行しても良いし、情報処理装置10(取得データ整理管理部21)により実行しても良い。本実施形態の巡視点検支援システム1では、ドローン14(カメラ14c)により撮影された画像データに対して情報処理装置10において画像処理して距離画像が生成されるものとして説明する。
次に、本実施形態における情報処理装置10とドローン14による巡視点検の動作について説明する。ここでは、例えば送電設備17の鉄塔に対して定期点検して異常箇所を検出する場合を想定して説明する。
例えば、作業員等は、送電設備17に対してドローン14を用いた点検をする場合には、情報処理装置10とドローン14を自動車などに搭載して、ドローン14が送電設備17まで飛行可能な範囲内に移動する。
まず、情報処理装置10では、巡視点検の対象とする送電設備17に応じてフライトプランの設定を行う。情報処理装置10は、例えば図9に示すような、フライトプランを設定するための巡回/点検ルート選択画面60を表示させて、作業員等により選択させる。巡回/点検ルート選択画面60には、例えば定期巡回ボタン61、事故巡回ボタン62、鉄塔巡回ボタン63が設けられており、何れかを任意に選択することができる。事故巡回は、例えば、送電設備17への落雷等の事故発生時に巡回し、事故原因を特定するために実行される。定期巡回及び鉄塔巡回は、定期的な巡回あるいは点検のために実行される。
また、巡回/点検ルート選択画面60では、定期巡回ボタン61、事故巡回ボタン62、鉄塔巡回ボタン63のそれぞれに対して、通常ボタン61a,62a,63aと冬季ボタン61b,62b,63bがそれぞれ設けられている。通常の巡回/点検時には、通常ボタン61a,62a,63aの操作によりフライトプランの設定を指示することができる。また、落雷などによる異常箇所を点検する場合には、例えば北陸地方の冬季間において発生する、地表から上向きに放電される冬季雷による異常箇所を点検するために、冬季ボタン61b,62b,63bの操作により被点検物の下面側を撮影可能なフライトプランを作成できるようにしている。
例えば、鉄塔巡回ボタン63により鉄塔巡回が選択された場合、情報処理装置10のフライトプラン処理部20bは、巡視点検指示入力部20aにより入力される巡視点検の内容(被点検物、検出対象とする異常種類など)に応じて、巡視点検の対象(例えば鉄塔の全体)を撮影することができるように、フライトプラン(飛行制御データ)を生成する。
例えば、鉄塔の発錆を検出するための巡回をする場合、図10に示すように、巡回対象とする鉄塔を下部から上端まで撮影できるようにする。また、鉄塔の周囲全体の画像を撮影できるように、1つの鉄塔に対して、上下方向の飛行を、位置を変えて複数回するようにしても良い。また、カメラ14cによる撮影方向を水平にするだけでなく、下向きあるいは上向きにして撮影を実行することで、鉄塔の部材を上方あるいは下方から撮影した画像データを取得するようにしても良い。
さらに、被点検物が設置された地形、巡回を実施する季節、被点検物に対する太陽や海の方角など、被点検物に対して異常を発生させる要因に基づいて、被点検物ごとに特定される方向から画像が撮影されるようにフライトプラン(飛行制御データ)を生成するようにしても良い。被点検物に対して異常を発生させる要因は、例えば過去の巡視結果(異常箇所の検出結果)などをもとに設定し、それに応じて被点検物に異常が発生しやすい箇所を特定して撮影方向を決定することができる。
なお、定期巡回ボタン61あるいは事故巡回ボタン62が操作された場合には、前述と同様にして、目的に応じて被点検物の画像を撮影可能なフライトプラン(飛行制御データ)がそれぞれ生成されるものとする。
また、点検の対象とする送電設備17については、予め鉄塔が設置された位置、鉄塔の形状などの基本情報が情報処理装置10に記憶されており、作業員等により指定できるものとする。フライトプラン処理部20bは、巡視点検の対象とする送電設備17の位置などの基本情報と、巡回/点検ルート選択画面60において選択された巡視点検のフライトプランに基づいて飛行制御データを生成する。
また、前述した説明では、鉄塔を被点検物とする場合について説明しているが、鉄塔だけでなく、架空地線と複数の送電線など他の対象物を被点検物として、ドローン14により画像を撮影させるようにすることも可能である。
次に、本実施形態におけるドローン14による動作について、図11に示すフローチャートを参照しながら説明する。
ドローン14の制御ユニット30aは、情報処理装置10から受信した飛行制御データを記憶した後、飛行開始が指示されると、飛行制御部30dにより駆動ユニット30mを駆動して、飛行制御データに応じた経路を飛行させる飛行制御を開始する(ステップB1)。
また、制御ユニット30aは、取得データ生成部30bにより取得データの生成と、取得データの記憶を開始させる。すなわち、取得データ生成部30bは、被点検物(巡回/点検対象)毎の撮影をした期間(あるい開始タイミング)を示す巡回/点検対象データの記憶(ステップB2)、カメラ14cにより撮影される画像データ(ここでは、例えば動画像データ)の記録、GPSデータ受信部30gにより生成される位置データの記憶を開始する(ステップB2,B3,B4)。
図12は、本実施形態における取得データ生成部30bにより生成される取得データの一例を示している。図12に示すように、取得データ生成部30bは、カメラ14cにより撮影された動画像データ(図12(A))、GPSデータ受信部30gにより生成される位置データ(図12(C))、及び巡回/点検対象データ(図12(B))とを対応づけて記憶する。
最初の巡回/点検対象が「鉄塔A1」であるため、巡回/点検対象データとして「鉄塔A1」が記憶される。動画像データと位置データは継続して記憶される。なお、位置データは、所定の時間毎(例えば5秒毎)に記憶されるようにしても良い。また、動画像データではなく、所定時間毎の静止画像データを連続して記憶するようにしても良い。同様にして、巡回/点検対象「鉄塔A2」「鉄塔A3」のそれぞれについて、巡回/点検対象データとして「鉄塔A2」「鉄塔A3」が記憶され、それぞれ動画像データと位置データが継続して記憶される。
図12に示すように、巡回/点検データを記憶しておくことで、ドローン14による撮影が終了した後、巡回/点検データをもとに、動画像データに含まれる被点検物別の記録範囲を容易に検索することができる。例えば、「鉄塔A2」を示す巡回/点検対象データをもとに、「鉄塔A2」が撮影された動画像データの範囲M2を検索することができる。また、動画像データと位置データとが対応づけて記憶されるため、例えば動画像データの範囲M2に異常箇所が撮影されている場合に、異常箇所が撮影された時のドローン14の位置を示す位置データPEをもとに、「鉄塔A2」に生じている異常箇所の位置(緯度、経度、高度)を把握することができる。
なお、前述した説明では、取得データをドローン14(例えばメモリ30f)に記憶させるとしているが、リアルタイムで情報処理装置10に対して無線通信により送信することも可能である(ステップB5)。
取得データ生成部30bは、巡回/点検対象に対応する範囲の飛行が完了すると(ステップB6、Yes)、全ての巡回/点検対象に対応する範囲の飛行が完了していなければ(ステップB7、No)、次の被点検物に巡回/点検対象が移った時点で新たな巡回/点検対象データを記憶させる(ステップB2)。以下、同様にして、次の巡回/点検対象について撮影した動画像データと位置データとを記憶させる(ステップB3、B4)。
以下同様にして、取得データの記録を継続し、全ての巡回/点検対象に対応する範囲の飛行が完了すると(ステップB7、Yes)、制御ユニット30aは、ドローン14を元の飛行開始位置に戻す飛行制御を開始して、取得データの記憶を終了させる。
次に、本実施形態における情報処理装置10における取得データ管理処理について、図13、図14及び図15に示すフローチャートを参照しながら説明する。
ドローン14により記憶された取得データは、情報処理装置10に送信され、取得データ記憶部21dにおいて記憶される。取得データ記憶部21dには、ドローン14による複数回の飛行により記憶された取得データを記憶させてくことができる。情報処理装置10は、作業者等の操作により、画像データをもとに被点検物に生じた異常箇所を検出して確認するための取得データの整理を開始する。
まず、情報処理装置10は、巡回/点検ルート選択画面60を通じて処理対象とする巡回/点検ルートの指定を入力し、指定された巡回/点検ルートの飛行により記憶された取得データから処理対象を選択する(ステップC1)。また、情報処理装置10は、例えば、検査対象とする被点検物、検出対象とする異常種類などを選択するための検査対象項目選択画面を表示させて、作業員等により何れかの検査対象項目を選択させる(ステップC2)。検査対象項目選択画面では、例えば被点検物について、鉄塔、送電線などを選択することができ、また検出対象とする異常種類について、ボルト/ナットなどの締結具の発錆、部材の発錆、がいし金具や電線付属品の発錆、部材への塗装の減耗/消失などを選択することができる。
異常箇所検出部21cは、検出対象として選択された異常種類に相当する異常箇所候補の画像を検出するための学習モデルを設定する(ステップC3)。検査対象項目選択画面において、検査対象項目を選択できるようにすることで、特定の異常箇所に対応する学習モデルを用いて異常箇所の検出処理を実行できるため、認識精度を向上させると共に、処理時間の短縮を図ることができる。
異常箇所検出部21cは、検査対象項目(学習モデル)の設定が完了した後、取得データ記憶部21dに記憶された処理対象とする取得データを読み出し、取得データに含まれる巡回/点検対象データを判別する(ステップC4)。ここで、異常箇所検出部21cは、巡回/点検対象データが、検査対象項目により指定される異常箇所の検出対象に該当するか判別する。
例えば、検査対象項目選択画面において、被点検物として鉄塔が選択された場合、巡回/点検対象データが鉄塔以外の被点検物(例えば送電線)を示す場合には(ステップC5、No)、異常箇所の検出対象ではないと判別して動画像データをスキップする(ステップC6)。すなわち、検査対象項目選択画面において選択された検査対象項目に応じて、異常箇所の検出対象となっていない被点検物を撮影した動画像データの処理を省略することで、処理時間の短縮を図る。
一方、巡回/点検対象データが鉄塔を示す場合には(ステップC5、Yes)、異常箇所の検出対象と判別して、該当する動画像データを異常箇所の検出対象とする。
異常箇所検出部21cは、異常箇所の検出対象とする動画像データについて、検査対象項目に応じて設定した学習モデルを用いて、検出対象とする異常箇所を検出する異常箇所検出処理を実行する(ステップC7)。
図14は、本実施形態における異常箇所検出処理を示すフローチャートである。
まず、異常箇所検出部21cは、異常箇所の検出対象とするカラー画像から点検対象とする被点検物に相当する画像を抽出するための被点検物抽出処理を実行する(ステップD1)。
図15は、本実施形態における被点検物抽出処理を示すフローチャートである。
異常箇所検出部21cは、取得データ記憶部21dに記憶された取得データの動画像データから、異常箇所の検出対象とする1フレームの画像を抽出する(ステップE1)。異常箇所検出部21cは、例えば、動画像データに対応する位置データをもとに、所定の高度毎に対応する1フレームの画像を異常箇所の検出対象として抽出する。すなわち、複数の異なる高度のそれぞれにおいて撮影された画像が、それぞれ一部が重複するようにすることで、鉄塔全体について異常箇所を検出することができる。
なお、異常箇所検出部21cは、動画像データに対応する位置データ(高度)をもとに、異常箇所の検出対象とする1フレームの画像を抽出するだけでなく、動画像データから一定時間毎に1フレームの画像を抽出して異常箇所の検出対象とすることも可能である。
図16は、異常箇所の検出対象とする画像の一例を示す図である。図16に示す画像では、鉄塔と背景の色が近いため、カラー画像の色情報だけでは鉄塔部分と背景部分とを区分することが困難であるため、異常箇所の検出対象とする鉄塔部分の画像を抽出することが困難である。
異常箇所検出部21cは、動画像データから抽出した1フレームの画像に対して、カラー開口を通じて撮影された画像に対する画像処理を実行して距離画像を生成する(ステップE2)。距離画像は、カラー画像の画素(ピクセル)ごとの、カメラから被写体までの距離を示すデータ(距離情報)を有している。
図17は、異常箇所検出部21cによって生成される距離画像を概念的に示す図である。図17は、カラー画像に対応する各画素を、それぞれの距離情報に応じた色によって表している。図17に示すように、距離が短い位置にある鉄塔と距離が遠い位置にある背景とは異なる色によって表される。すなわち、距離情報をもとに被点検物とする鉄塔と背景とを分離することができる。
異常箇所検出部21cは、距離画像に対して、前処理としてフィルタリングを実行する(ステップE3)。例えば、異常箇所検出部21cは、距離画像の各画素に対応する距離情報について、例えば3×3の中心にある注目画素の距離情報を、9個の画素のそれぞれに対応する位置情報をもとに変更する。例えば、9個の画素に対応する位置情報の平均値に変更したり、9個の画素に対応する位置情報の何れか(例えば、最大値、最小値、5番目など)に置き換えることで変更したりすることが可能である。
図18は、本実施形態における異常箇所検出部21cによって生成されるフィルタリングされた距離画像を概念的に示す図である。図18に示すように、鉄塔に相当する範囲と、背景に相当する範囲のそれぞれにおいて、ノイズ成分が低減されて平滑化されている。
次に、異常箇所検出部21cは、フィルタリングされた距離画像から被点検物(鉄塔)の奥行きを抽出する。すなわち、被点検物(鉄塔)が存在する範囲を抽出する。例えば、異常箇所検出部21cは、距離画像の各画素に対応する距離情報をもとに、距離毎のヒストグラムを生成する。通常、鉄塔を撮影した場合、鉄塔に相当する距離の範囲の距離情報と、背景に相当する距離の距離情報の度数が高くなり、鉄塔と背景との間(空間範囲)に相当する距離情報の度数が低くなる。従って、異常箇所検出部21cは、距離が短い方の度数が高い距離情報が被点検物(鉄塔)に相当すると判別して、これをもとに被点検物(鉄塔)の奥行きを抽出することができる。
次に、異常箇所検出部21cは、被点検物(鉄塔)の奥行きをもとに被点検物(鉄塔)に相当する距離情報を抽出するための抽出基準位置、すなわち距離情報に対する閾値を設定する(ステップE5)。異常箇所検出部21cは、例えば被点検物(鉄塔)に相当する距離情報と、背景に相当する距離情報とがそれぞれ示す距離の間に抽出基準位置(閾値)を設定する。
異常箇所検出部21cは、抽出基準位置(閾値)をもとに、距離画像から抽出基準位置(閾値)よりも距離が短い距離情報を抽出する。これにより、被点検物(鉄塔)に相当する距離情報のみを抽出することができる(ステップE6)。
ここで、異常箇所検出部21cは、距離画像から抽出された被点検物(鉄塔)に相当する距離情報に対して、前述した処理において抽出漏れがあった部分について距離情報を補完する(ステップE7)。
図19は、本実施形態における距離情報の補完を説明するための図である。例えば、図19(A)に示すように、抽出基準位置(閾値)をもとに被点検物(鉄塔)に相当する距離情報70が抽出されたものとする。図19(A)では、鉄骨に相当する範囲であるにも関わらず、距離画像から抽出されていない部分が存在することを表している。異常箇所検出部21cは、被点検物が鉄塔であり、鉄骨の部材の形状が基本的に直線状に形成されていることに基づいて、図19(B)に示すように、抽出済みの距離情報70をもとに、距離情報70を含めて部材の形状が形成されるように不足分の距離情報71を補完する。なお、距離情報71は、例えば隣接する距離情報70と同じ距離を示す値とする。
異常箇所検出部21cは、被点検物(鉄塔)に相当する距離情報をもとに、カラー画像から点検対象とする鉄塔に相当する画像を抽出する(ステップE8)。すなわち、異常箇所検出部21cは、距離画像から抽出された距離情報(補完された距離情報を含む)の画素位置に対応するカラー画像のデータを抽出する。
図20は、距離情報をもとにカラー画像から抽出された画像の一例を示している。こうして、鉄塔に相当する距離情報に対応する画素位置の画像を抽出することで、背景の画像に影響されることなく、被点検物とする鉄塔に相当する画像のみを抽出することができる。
なお、前述した説明では、被点検物(鉄塔)に相当する距離情報と、背景に相当する距離情報とがそれぞれ示す距離の間に抽出基準位置(閾値)を設定するとしているが、例えば被点検物が設置された環境に応じて、抽出基準位置(閾値)を調整することが可能である。例えば、被点検物とする鉄塔の周囲に他の構造物(建物、隣接する他の鉄塔、樹木など)がある場合には、被点検物に相当する画像のみを抽出できるように、被点検物(鉄塔)に相当する距離情報に近い抽出基準位置(閾値)を設定する。また、被点検物とする鉄塔だけでなく、鉄塔の周囲にある鉄塔の付属物についても一括して異常検出の対象とする場合には、鉄塔の周囲を含むように抽出基準位置(閾値)を設定すれば良い。
図21は、抽出基準位置(閾値)を調整することにより、距離情報をもとに抽出される画像が変化する様子を示す図である。図21は、図20に示す鉄塔だけでなく、鉄塔の周囲にある送電線などを含む画像が抽出された例を示している。
また、前述した説明では、被点検物とする鉄塔に相当する画像の全てを抽出しているが、抽出基準距離(閾値)を変更することにより、鉄塔に相当する一部の画像を抽出して、異常箇所の検出対象とすることができる。例えば、鉄塔を撮影した場合には、鉄塔の手前側の部材(外側面)と鉄塔の奥側の部材(内側面)とが撮影される。ここで、抽出基準距離(閾値)を調整することにより、鉄塔の手前側の部材(外側面)に相当する距離情報と、鉄塔の奥側の部材(内側面)に相当する距離情報を、それぞれ個別に抽出することができる。
鉄塔の手前側の部材(外側面)に相当する距離情報については、例えば被点検物(鉄塔)の奥行きの範囲の間に抽出基準距離(閾値)を設定し、抽出基準距離(閾値)よりも距離が短い距離情報を抽出する。これにより、鉄塔の奥側の部材(内側面)に相当する距離情報を除外できるので、鉄塔の手前側の部材(外側面)についてのみ異常箇所の検出対象とすることができる。
また、鉄塔の奥側の部材(内側面)に相当する距離情報については、例えば被点検物(鉄塔)の奥行きの範囲の間に第1の抽出基準距離(閾値)を設定し、被点検物(鉄塔)に相当する距離情報と、背景に相当する距離情報とがそれぞれ示す距離の間に第2の抽出基準位置(閾値)を設定する。そして、第1の抽出基準距離(閾値)と第2の抽出基準距離(閾値)との間に含まれる距離情報を抽出する。これにより、鉄塔の奥側の部材(内側面)に相当する距離情報のみを抽出できるので、鉄塔の奥側の部材(内側面)についてのみ異常箇所の検出対象とすることができる。
こうして、被点検物抽出処理により異常箇所の検出対象とする画像が抽出されると、異常箇所検出部21cは、この画像から異常画像候補領域を検出する(ステップD2)。すなわち、被点検物において周囲と異なる状態(形状、色等)にある異常箇所の可能性がある部分を検出する。
ここで、異常画像候補が検出された場合(ステップD3、Yes)、異常箇所検出部21cは、異常画像候補領域の画像データについて、被点検物に生じる異常種類の特徴を示す学習モデルを用いて、検出対象とする異常種類に相当する画像(異常箇所)であるか、また異常種類が何れの劣化状態(劣化レベル)であるかを判定する(ステップD4)。
例えば、検出対象とする異常種類がボルト/ナットなどの締結具の発錆の場合、劣化レベルが悪い順に、錆こぶの発生(ねじ山の消失)、黒褐色錆の発錆(ナットの角やボルトのねじ山の原形がない)、赤褐色錆の発錆(ナットとボルトが真っ赤)、斑点状錆の発錆(軽微な発錆)などがあり、それぞれの状態に対応する学習モデルをもとに劣化レベルを判定する。また、検出対象とする異常種類が部材の発錆の場合、劣化レベルが悪い順に、錆こぶの発生、赤褐色の発錆、黒褐色の発錆、斑点状の発錆などがあり、同様にして、それぞれの状態に対応する学習モデルをもとに劣化レベルを判定する。その他の検出対象とする異常種類(がいし金具や電線付属品の発錆、部材への塗装の減耗/消失など)についても、同様にして、それぞれに対応する学習モデルを用いて異常種類に該当するか、また異常種類が何れの劣化状態(劣化レベル)であるかを判定する。
異常箇所(異常画像)と判別された場合(ステップD5、Yes)、異常箇所検出部21cは、異常種類に相当する画像(異常画像)と判定された画像データ(異常箇所画像データ)を切り出すと共に(ステップD6)、異常箇所画像データに対応する位置データを取得する(ステップD7)。なお、異常箇所検出部21cは、何れの異常種類に対応する学習モデルをもとに異常と検出されたか、すなわち異常種類と劣化状態(劣化レベル)を示す異常種類データを記憶する。
異常箇所検出部21cは、異常箇所検出処理により異常箇所が検出されると異常箇所のデータを異常箇所記憶部21gに記憶させる。異常箇所のデータには、例えば異常箇所画像データ、異常箇所画像データに対応する位置データ(及び時刻)、異常種類データ、異常箇所画像データを含む動画像データの範囲に対応する巡回/点検対象データ、動画像データに対応する巡回/点検ルートなどを含む。
異常箇所検出部21cは、処理対象とする取得データについての処理が終了するまで、前述した処理を実行する(ステップC4~C13)。なお、異常箇所を検出する処理が実行されている間に、作業員等からの指示によって、例えば検査対象項目選択画面を通じて検出対象とする異常箇所が変更された場合には(ステップC10、Yes)、異常箇所検出部21cは、変更後の検出対象とする異常箇所(検査対象項目)に応じた学習モデルを再設定して、前述と同様にして、異常箇所を検出する処理を再開する。
一方、異常箇所表示部21fは、異常箇所記憶部21gに記憶された異常箇所のデータをもとに、作業員等に検出結果を確認させるための異常候補画像表示画面を表示させる(ステップC9)。
異常候補画像表示画面には、例えば異常箇所画像データをもとに異常箇所画像(異常候補画像)と共に異常種類データが示す異常種類が表示される。また、異常候補画像表示画面には、異常箇所画像に関係する参考情報が表示される。参考情報には、例えば巡回/点検ルート、撮影日時、位置データが示す検出位置(緯度、経度、高度)、巡回/点検対象データが示す被点検物などが含まれる。また、参考情報には、マップボタンが設けられている。マップボタンが選択された場合、異常箇所表示部21fは、検出位置を含む地図(送電設備17の位置などを付加する)を表示させて、送電設備17の異常箇所が検出された位置を地図上で確認できるようにする。
異常箇所表示部21fは、異常箇所記憶部21gによって動画像データから異常箇所(候補)が検出されると、異常候補画像表示画面80において、新たに検出された異常箇所(候補)に関する各情報を、前述したように順次、追加表示する。よって、作業員等は、取得データに対して異常箇所を検出する処理を実行している間に、異常箇所が検出された時点で検出内容を確認することができる。
また、異常箇所表示部21fは、異常候補画像表示画面において例えば異常箇所画像を選択する操作がされた場合、選択された異常箇所画像に対応する異常箇所を作業員等により最終確認させるための異常箇所確認画面を表示させる。
異常箇所確認画面には、異常候補画像表示画面において選択された異常箇所画像を拡大した異常箇所画像と、異常候補画像表示画面において表示されていない異常箇所画像を縮小した複数の異常箇所画像が表示される。
また、異常箇所確認画面には、異常箇所画像に関係する参考情報が表示される。参考情報には、例えば巡回/点検ルート、撮影日時、検出位置(緯度、経度、高度)が含まれる。さらに、異常箇所確認画面には、作業員等による異常種類の確認指示を入力するための異常箇所確認ボタン、作業員等による異常箇所ではないことを確認した指示を入力するための誤認識ボタンが設けられている。異常箇所確認ボタンには、例えば確認指示を入力可能な複数の異常種類のそれぞれに対応するボタンが設けられている。
なお、異常箇所確認画面では、異常箇所画像の左右に設けられた方向ボタン、あるいは異常箇所画像の何れかが選択された場合には、他の異常箇所の異常箇所画像を表示して、確認対象とする異常箇所を変更することができる。
作業員等は、異常箇所確認画面において表示された異常箇所画像を参照した結果、例えば異常箇所であることが確認された場合には、異常種類を確定するボタンを操作する。確認指示入力部21hは、ボタン操作による異常確認指示が入力されると(ステップC11、Yes)、被点検物、異常種類、検出位置、検出日時などを示す各データを確認データとして確認データ記憶部21kに記憶させる(ステップC12)。確認データ記憶部21kに記憶された確認データは、例えば、巡視点検管理部22において、巡視点検の結果をまとめた巡視点検結果報告データを作成するための巡視点検データとして使用される。
また、確認指示入力部21hは、確認データ記憶部21kに記憶された確認データと同じ、異常箇所画像データ、検出対象とする被点検物及び検出対象とする異常種類のデータを、管理装置12において学習モデルの生成に利用するために異常箇所画像データ記憶部21mに記憶させる。異常箇所画像データ記憶部21mに記憶されたデータは、任意のタイミングで管理装置12に送信される。
なお、異常箇所画像91を参照した結果、異常箇所ではないと確認された場合には、作業者等により誤認識ボタンが操作される。この場合、確認指示入力部21hは、異常箇所記憶部21gから対応する異常箇所画像データを削除する。
このようにして、情報処理装置10では、検査対象項目選択画面において選択された検査対象項目に応じて、被点検物に生じる検出対象とする異常箇所を良好に検出できる学習モデルが設定される。学習モデルは、管理装置12において、擬似的な画像(類似画像)を含めてディープラーニングの技術を利用して生成されているため、実際の異常箇所の画像サンプルが少ない状況においても、異常箇所を画像処理によって安定して検出することができる。
また、異常箇所検出処理によって異常箇所の候補として検出された異常箇所画像については、異常候補画像表示画面あるいは異常箇所確認画面において参照し、実際に異常箇所が生じているか否かを作業員等の判断により確定することができる。異常箇所確認画面において異常箇所確認ボタンを用いて異常箇所と確定された異常箇所画像データについては、学習モデルを生成するために利用され、検出対象とする異常種類に対応する学習モデルに反映させることができる。
さらに、異常箇所確認画面において異常箇所確認ボタンを用いて確定された異常箇所のデータについては、巡視点検管理部22において巡視点検データとして使用され、巡視点検の結果をまとめた巡視点検結果報告データを作成することができる。これにより、巡視点検の結果を記録する作業員等の作業負担を軽減することができる。また、異常候補画像表示画面または異常箇所確認画面による異常箇所の確認は、異常箇所検出処理と並行して実行することができるので、確認作業の短縮を図ることができる。
なお、取得データ整理管理処理の全体を自動的に実行させる場合には、スタッフC9~C12の処理を省略するようにしても良い。
取得データ整理管理部21は、処理対象とする取得データについての処理が終了し(ステップC13、Yes)、前述した異常箇所確認画面における異常箇所画像の確認処理が完了すると(ステップC14、Yes)、取得データ整理管理処理を終了する。
次に、本実施形態における巡視点検管理部22による取得データ整理管理処理の処理結果の出力例について説明する。
巡視点検管理部22は、巡視点検データ記憶部22aに記憶された巡視点検データ、巡視点検結果報告作成部22bにより生成した巡視点検結果報告データをもとに、処理結果を出力(表示あるいは印刷)する。
図22は、本実施形態における処理結果の閲覧画面80の一例を示す図である。
閲覧画面80は、検査対象とする被点検物を一覧表示すると共に、被点検物に対する処理結果を示している。図22では、例えば、被点検物として鉄塔を対象として検査結果を示すもので、鉄塔の識別情報81、それぞれの鉄塔を撮影した動画像中の異常箇所(異常候補)が検出された位置を示す異常候補位置情報82、及び検査結果の詳細な情報を表示させるための詳細ボタン83が設けられている。識別情報81には、例えば被点検物が設置された県名、送電線路名、鉄塔番号などの情報が含まれている。異常候補位置情報82では、鉄塔番号のそれぞれに対応して、動画像の長さを表す帯表示82a,82b,82cが表示されている。また、帯表示82a,82cでは、異常箇所が検出された動画像中の先頭位置を示す位置マーク82b1,82b2,82c1が表示されている。さらに、例えば、鉄塔番号A1に対応して、詳細ボタン83aが設けられている。
作業者等は、閲覧画面80を閲覧することにより、何れの鉄塔から異常箇所(異常候補)が検出されているかを容易に把握することができる。また、位置マーク82b1,82b2,82c1により、動画中から何カ所で異常箇所が検出されたか、また動画中の何れの時間に異常箇所が撮影されているかを容易に把握することができる。
巡視点検管理部22は、閲覧画面80の例えば鉄塔番号A1に対応する詳細ボタン83aが作業員により操作されると、鉄塔番号A1から検出された異常箇所についての詳細を表示する詳細情報画面90を表示させる。
図23は、本実施形態における詳細情報画面90の一例を示す図である。
図23に示す詳細情報画面90には、被点検物を撮影した動画像(あるいは異常箇所が検出された時点の静止画像)を表示させる画像領域91、画像領域91に表示される動画像に対応するシークバー92、情報表示領域93が設けられる。シークバー92には、異常箇所が検出された動画像中の先頭位置を示す位置マーク92a1,92a2、それぞれの位置マーク92a1,92a2に対応する時刻表示92b1,92b2が付されている。
情報表示領域93には、異常候補位置情報94、異常候補情報95が設けられている。異常候補位置情報94には、閲覧画面80から詳細の表示対象として選択された被点検物の識別情報81の内容が表示される。異常候補情報95には、例えば動画像の撮影日時(検査日時)、ドローン14の飛行制御情報、異常候補確認日時(異常箇所確認画面に対する操作日時)、動画像から検出された異常内容(異常種類などを含む)と劣化レベル、及び地図表示ボタンが含まれている。
詳細情報画面90では、例えば、異常候補情報95として表示される異常内容(異常種類)/劣化レベルと、異常箇所として検出された画像とを比較して確認することができる。よって、確認作業を効率的に実施することができる。
また、地図表示ボタンが作業者等により選択された場合、巡視点検管理部22は、確認対象としている被点検物が設置された位置を示す地図を表示させる。
図24は、本実施形態における地図表示画面100の一例を示す図である。
図24に示す地図表示画面100では、被点検物とする例えば鉄塔が設置された位置が鉄塔シンボル101によって明示されている。また、複数の鉄塔シンボル101のうち巡視点検結果報告作成部22bによって巡視点検データをもとに改修が必要と判定された鉄塔については、改修マーク102a,102bが付されている。また、改修マーク102a,102bは、巡視点検データをもとに決定された保全優先度に応じて異なる色によって表示される。例えば、保全優先度が高い順に、赤色、オレンジ色、黄色のように色を変えて表示させる。これにより、地図表示画面100において改修が必要と判定された鉄塔を容易に把握することができ、また改修マーク102a,102bの表示色によって保全優先度を容易に把握することができる。
また、地図表示画面100では、例えばカーソルなどのポインタ103を鉄塔シンボル101に合わせることで、この鉄塔シンボル101に対応する詳細情報104を表示させることができる。詳細情報104では、例えば保全優先度、異常内容、劣化レベル、鉄塔情報(鉄塔番号などを含む)などが表示される。これにより、作業員等は、地図上において確認対象とする鉄塔の位置、周囲に設置された他の鉄塔の検査結果などを容易に確認することができる。
なお、情報処理装置10は、図24に示すように、地図表示データをもとに地図の形態により検査結果を表示するだけでなく、リストデータをもとに、例えば、改修計画の設定の根拠となる保全優先度の順に配列された改修対象被点検物のリスト(一覧)を表示させることも可能である。
また、前述した説明では、情報処理装置10において被点検物に対する検査結果を出力(表示)させる場合について説明しているが、管理装置12においても同様にして検査結果を出力することが可能である。管理装置12は、情報処理装置10から例えば全国各地で複数箇所において実施した検査結果(巡視点検データ等)を収集し、それらを統合して、異常箇所として検出された検出数、異常箇所の異常種類、異常箇所の劣化状態(劣化レベル)などをもとに改修が必要であるか判定し、改修が必要な被点検物(改修対象被点検物)について判定に用いた巡視点検データをもとに保全優先度を決定することも可能である。
管理装置12は、統合した巡視点検データをもとに決定した改修対象被点検物のリストデータ、あるいは地図中に改修対象被点検物を明示するための地図表示データなどを作成して、社会インフラ設備の改修計画の設定に参照されるデータとしてリストあるいは地図の形態によって出力することができる。
なお、前述した説明では、送電設備17の鉄塔を被点検物とした場合の処理について説明しているが、送電設備の他、橋梁、高速道路、電波塔など、各種の社会インフラ設備を対象とすることが可能である。
このようにして、本実施形態における巡視点検支援システム1では、電波塔などの社会インフラ設備についての点検/巡視のための作業負担を軽減することができ、また正確に異常箇所を検出することが可能となる。こうして、社会インフラ設備に発生した異常箇所を効率的かつ正確に検出することで、社会インフラ施設に対する適切な改修計画を設定することを容易にすることが可能となる。
なお、上記の各実施形態に記載した手法は、コンピュータに実行させることのできるプログラムとして、磁気ディスク(ハードディスクなど)、光ディスク(CD-ROM、DVDなど)、光磁気ディスク(MO)、半導体メモリなどの記憶媒体に格納して頒布することもできる。また、記憶媒体としては、プログラムを記憶でき、かつコンピュータが読み取り可能な記憶媒体であれば、その記憶形式は何れの形態であっても良い。
また、記憶媒体からコンピュータにインストールされたプログラムの指示に基づきコンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)や、データベース管理ソフト、ネットワークソフト等のMW(ミドルウェア)等が上記実施形態を実現するための各処理の一部を実行しても良い。
さらに、各実施形態における記憶媒体は、コンピュータと独立した媒体に限らず、LANやインターネット等により伝送されたプログラムをダウンロードして記憶または一時記憶した記憶媒体も含まれる。
また、記憶媒体は1つに限らず、複数の媒体から上記の各実施形態における処理が実行される場合も本発明における記憶媒体に含まれ、媒体構成は何れの構成であっても良い。
なお、各実施形態におけるコンピュータは、記憶媒体に記憶されたプログラムに基づき、上記の各実施形態における各処理を実行するものであって、パーソナルコンピュータ等の1つからなる装置、複数の装置がネットワーク接続されたシステム等の何れの構成であっても良い。
また、各実施形態におけるコンピュータとは、情報処理機器に含まれる演算処理装置、マイコン等も含み、プログラムによって本発明の機能を実現することが可能な機器、装置を総称している。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…巡視点検支援システム、2…巡視点検制御システム、10…情報処理装置、10a…プロセッサ、10b…メモリ、10c…記憶装置、10d…入出力I/F、10e…表示装置、10f…入力装置、10g…無線通信装置、10h…通信装置、12…管理装置、14…ドローン、14a…ドローン本体、14b…ローター、14c…カメラ、20…航行管理部、20a…巡視点検指示入力部、20b…フライトプラン処理部、21…取得データ整理管理部、21a…学習モデル記憶部、21b…検出対象指示入力部、21c…異常箇所検出部、21d…取得データ記憶部、21e…画像確認部、21f…異常箇所表示部、21g…異常箇所記憶部、21h…確認指示入力部、21k…確認データ記憶部、21m…異常箇所画像データ記憶部、22…巡視点検管理部、22a…巡視点検データ記憶部、22b…巡視点検結果報告作成部、30a…制御ユニット、30b…取得データ生成部、30c…撮影制御部、30d…飛行制御部、30e…センサ群、30f…メモリ、30g…GPSデータ受信部、30h…無線通信部、30k…カメラユニット、30m…駆動ユニット。

Claims (7)

  1. 異なる色のフィルタが形成されたカラー開口フィルタがレンズに装着されたカメラにより撮影された画像データを入力する入力手段と、
    前記画像データをもとに、カラー画像と、被点検物を含む被写体までの距離を示す距離情報を含む距離画像とを生成する生成手段と、
    前記距離画像をもとに被点検物に相当する第1距離情報と、前記被点検物とは別の被写体に相当する第2距離情報とが示す距離の間、あるいは前記被点検物の奥行き範囲の間に、前記カラー画像から前記被点検物に相当する画像部分を抽出するための第1閾値を設定し、前記被点検物の奥行き範囲の間に前記カラー画像から前記被点検物の一部に相当する画像部分を抽出するための第2閾値を設定する閾値設定手段と、
    前記第1閾値及び前記第2閾値をもとに前記被点検物の一部に相当する距離情報を抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段により抽出された距離情報に対応する前記被点検物の一部に相当する被点検物画像を前記カラー画像から抽出する画像抽出手段と、
    前記被点検物画像から前記被点検物に異常が生じた異常箇所の異常画像を検出する異常箇所検出手段と、
    前記異常画像をもとに異常状態を判別する異常状態判別手段と、
    前記異常箇所の異常状態を含む点検結果を出力する出力手段と
    を有する、点検支援システム。
  2. 前記閾値設定手段は、前記距離画像の各画素に対応する距離情報をもとに、距離毎のヒストグラムを生成し、前記ヒストグラムの度数の値をもとに前記第1距離情報と前記第2距離情報とが示す距離の間を判別する、請求項1記載の点検支援システム。
  3. 前記抽出手段により抽出された前記被点検物に相当する距離情報に対して、前記被点検物の形状に基づいて、不足分の距離情報を補完する補完手段をさらに有する請求項1記載の点検支援システム。
  4. 前記異常状態判別手段は、異常状態に対応する学習モデルをもとに、前記異常画像に対する劣化レベルを判定する請求項1記載の点検支援システム。
  5. 前記異常箇所の異常状態と前記劣化レベルをもとに前記被点検物が保全対象とするか判別する判別手段をさらに有する請求項4記載の点検支援システム。
  6. 前記判別手段によって保全対象として判別された被点検物を地図上に明示して出力する地図出力手段をさらに有する請求項5記載の点検支援システム。
  7. 画像データをもとに被点検物について点検する処理を実行するコンピュータを、
    異なる色のフィルタが形成されたカラー開口フィルタがレンズに装着されたカメラにより撮影された画像データを入力する入力手段と、
    前記画像データをもとに、カラー画像と、被点検物を含む被写体までの距離を示す距離情報を含む距離画像とを生成する生成手段と、
    前記距離画像をもとに被点検物に相当する第1距離情報と、前記被点検物とは別の被写体に相当する第2距離情報とが示す距離の間、あるいは前記被点検物の奥行き範囲の間に、前記カラー画像から前記被点検物に相当する画像部分を抽出するための第1閾値を設定し、前記被点検物の奥行き範囲の間に前記カラー画像から前記被点検物の一部に相当する画像部分を抽出するための第2閾値を設定する閾値設定手段と、
    前記第1閾値及び前記第2閾値をもとに前記被点検物の一部に相当する距離情報を抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段により抽出された距離情報に対応する前記被点検物の一部に相当する被点検物画像を前記カラー画像から抽出する画像抽出手段と、
    前記被点検物画像から前記被点検物に異常が生じた異常箇所の異常画像を検出する異常箇所検出手段と、
    前記異常画像をもとに異常状態を判別する異常状態判別手段と、
    前記異常箇所の異常状態を含む点検結果を出力する出力手段として機能させるための点検支援制御プログラム。
JP2017124427A 2017-06-26 2017-06-26 点検支援システム及び点検支援制御プログラム Active JP7030431B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017124427A JP7030431B2 (ja) 2017-06-26 2017-06-26 点検支援システム及び点検支援制御プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017124427A JP7030431B2 (ja) 2017-06-26 2017-06-26 点検支援システム及び点検支援制御プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019009919A JP2019009919A (ja) 2019-01-17
JP7030431B2 true JP7030431B2 (ja) 2022-03-07

Family

ID=65029872

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017124427A Active JP7030431B2 (ja) 2017-06-26 2017-06-26 点検支援システム及び点検支援制御プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7030431B2 (ja)

Families Citing this family (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20220147901A1 (en) * 2019-03-18 2022-05-12 Ntt Docomo, Inc. Information processing apparatus
JP7217660B2 (ja) * 2019-04-03 2023-02-03 株式会社Ihiインフラシステム ボルトの締結状態検知装置及び方法、並びにプログラム
CN113727938A (zh) * 2019-04-26 2021-11-30 住友重机械建机起重机株式会社 起重机检修系统及起重机
JP6788291B1 (ja) 2019-06-03 2020-11-25 株式会社イクシス 点検支援システム
JP7046873B2 (ja) * 2019-06-28 2022-04-04 ソフトバンク株式会社 点検管理システム、点検管理サーバ、点検管理方法および点検管理プログラム
JP2021039440A (ja) * 2019-08-30 2021-03-11 株式会社東芝 道路管制システム
CN110910341B (zh) * 2019-09-02 2023-05-30 海南电网有限责任公司海口供电局 一种输电线路锈蚀区缺陷检测方法及装置
JP7018540B2 (ja) * 2019-09-27 2022-02-10 朝日航洋株式会社 巡視点検システムおよび巡視点検方法
JP6993391B2 (ja) * 2019-09-27 2022-01-13 朝日航洋株式会社 巡視点検システムおよび巡視点検方法
CN110888373A (zh) * 2019-12-11 2020-03-17 云南电网有限责任公司保山供电局 一种变电站设备异常智能巡视系统和方法
JP7419838B2 (ja) * 2020-01-28 2024-01-23 中国電力株式会社 電力設備の調査要否判定装置、及び調査要否判定方法
JP7375909B2 (ja) * 2020-03-03 2023-11-08 日本電気株式会社 設備診断システム、及び、設備診断方法
JP2021158913A (ja) * 2020-03-26 2021-10-07 古河電気工業株式会社 送電線付属品の状態判定システム及び送電線付属品の状態判定方法
CN111724130A (zh) * 2020-06-17 2020-09-29 广东电网有限责任公司 一种配网机巡作业管理系统及管理方法
WO2022024245A1 (ja) * 2020-07-29 2022-02-03 オリンパス株式会社 検査システム、学習方法、検査方法、及び記憶媒体
JPWO2022180975A1 (ja) * 2021-02-24 2022-09-01
WO2022210873A1 (ja) * 2021-03-31 2022-10-06 住友重機械建機クレーン株式会社 クレーン点検システム、点検システム、経路設定プログラム及び情報端末
WO2022230561A1 (ja) * 2021-04-28 2022-11-03 キョーラク株式会社 フロート、ソーラシステムの保守方法
JP7058364B1 (ja) * 2021-05-13 2022-04-21 Kddi株式会社 情報処理装置、情報処理プログラム、情報処理方法及び飛行装置
US20240248490A1 (en) 2021-05-20 2024-07-25 Nec Corporation Patrol route determination system, patrol route determination method, and non-transitory computer-readable medium
CN113835004B (zh) * 2021-09-06 2024-02-09 太仓阿尔法数字科技有限公司 一种在役绝缘子远程探伤方法
CN114625166B (zh) * 2022-03-03 2024-04-30 江苏方天电力技术有限公司 一种无人机拍摄位置的智能定位方法
WO2024042660A1 (ja) * 2022-08-24 2024-02-29 日本電信電話株式会社 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
JP7535150B1 (ja) 2023-03-29 2024-08-15 Kddi株式会社 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
CN116301055B (zh) * 2023-04-25 2024-06-25 西安玖安科技有限公司 一种基于建筑施工的无人机巡检方法及系统
CN116526681B (zh) * 2023-07-03 2023-12-22 佛山电力设计院有限公司 变电站运维管理系统及方法
JP7473142B1 (ja) 2023-08-31 2024-04-23 株式会社日立パワーソリューションズ 風車のタワー撮像システム

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005057956A (ja) 2003-08-07 2005-03-03 Central Res Inst Of Electric Power Ind 画像処理による電線異常検出方法および装置およびプログラム並びに電線点検用画像の作成方法
JP2005265699A (ja) 2004-03-19 2005-09-29 Chugoku Electric Power Co Inc:The 無人飛行体を用いた送電線点検システムおよび方法
JP2008076167A (ja) 2006-09-20 2008-04-03 Yamaguchi Univ 画像処理により対象物の表面状態を検査する方法及びそのための画像処理プログラム
JP2016048467A (ja) 2014-08-27 2016-04-07 Kddi株式会社 運動視差再現方法、装置およびプログラム
JP2016102733A (ja) 2014-11-28 2016-06-02 株式会社東芝 レンズ及び撮影装置
JP2016146601A (ja) 2015-02-09 2016-08-12 キヤノン株式会社 画像処理装置およびその制御方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3419636B2 (ja) * 1996-10-09 2003-06-23 三菱電機株式会社 架空線の自動点検装置
JPH11312228A (ja) * 1998-04-28 1999-11-09 Minolta Co Ltd 3次元形状データ処理装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005057956A (ja) 2003-08-07 2005-03-03 Central Res Inst Of Electric Power Ind 画像処理による電線異常検出方法および装置およびプログラム並びに電線点検用画像の作成方法
JP2005265699A (ja) 2004-03-19 2005-09-29 Chugoku Electric Power Co Inc:The 無人飛行体を用いた送電線点検システムおよび方法
JP2008076167A (ja) 2006-09-20 2008-04-03 Yamaguchi Univ 画像処理により対象物の表面状態を検査する方法及びそのための画像処理プログラム
JP2016048467A (ja) 2014-08-27 2016-04-07 Kddi株式会社 運動視差再現方法、装置およびプログラム
JP2016102733A (ja) 2014-11-28 2016-06-02 株式会社東芝 レンズ及び撮影装置
JP2016146601A (ja) 2015-02-09 2016-08-12 キヤノン株式会社 画像処理装置およびその制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019009919A (ja) 2019-01-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7030431B2 (ja) 点検支援システム及び点検支援制御プログラム
JP7087130B2 (ja) 点検システム、情報処理装置、点検制御プログラム
US11794890B2 (en) Unmanned aerial vehicle inspection system
CN111512256B (zh) 自动和自适应的三维机器人现场勘测
US10777004B2 (en) System and method for generating three-dimensional robotic inspection plan
US11328483B2 (en) System and method for structure inspection
JP6918672B2 (ja) 劣化診断システム
JP4475632B2 (ja) 無人飛行体を用いた送電線点検システム
Eschmann Unmanned aircraft systems for remote building inspection and monitoring
EP3347789B1 (en) Systems and methods for detecting and tracking movable objects
Khan et al. Unmanned aerial vehicle–based traffic analysis: Methodological framework for automated multivehicle trajectory extraction
WO2018195955A1 (zh) 一种基于飞行器的设施检测方法及控制设备
US20180273173A1 (en) Autonomous inspection of elongated structures using unmanned aerial vehicles
US20140336928A1 (en) System and Method of Automated Civil Infrastructure Metrology for Inspection, Analysis, and Information Modeling
US10682677B2 (en) System and method providing situational awareness for autonomous asset inspection robot monitor
Eschmann et al. High-resolution multisensor infrastructure inspection with unmanned aircraft systems
CN105527969B (zh) 一种基于无人机的山地植被垂直带调查监测方法
Savva et al. ICARUS: Automatic autonomous power infrastructure inspection with UAVs
Hawkins Using a drone and photogrammetry software to create orthomosaic images and 3D models of aircraft accident sites
JP2021009508A (ja) 点検管理システム、点検管理サーバ、点検管理方法および点検管理プログラム
Liu et al. Framework for automated UAV-based inspection of external building façades
Toriumi et al. UAV-based inspection of bridge and tunnel structures: an application review
JP2022151763A (ja) 航空機構造体の損傷の自動評価
Hallermann et al. The application of unmanned aerial vehicles for the inspection of structures
EP1548908B1 (en) Method and device for inspecting linear infrastructures

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20170907

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20170908

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200115

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201208

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210205

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210629

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210824

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220125

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220222

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7030431

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150