JP7419838B2 - 電力設備の調査要否判定装置、及び調査要否判定方法 - Google Patents

電力設備の調査要否判定装置、及び調査要否判定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7419838B2
JP7419838B2 JP2020011309A JP2020011309A JP7419838B2 JP 7419838 B2 JP7419838 B2 JP 7419838B2 JP 2020011309 A JP2020011309 A JP 2020011309A JP 2020011309 A JP2020011309 A JP 2020011309A JP 7419838 B2 JP7419838 B2 JP 7419838B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
investigation
power equipment
site
determining
necessity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020011309A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021117795A (ja
Inventor
和磨 沖段
秀 松中
将吏 水野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chugoku Electric Power Co Inc
Original Assignee
Chugoku Electric Power Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chugoku Electric Power Co Inc filed Critical Chugoku Electric Power Co Inc
Priority to JP2020011309A priority Critical patent/JP7419838B2/ja
Publication of JP2021117795A publication Critical patent/JP2021117795A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7419838B2 publication Critical patent/JP7419838B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Description

本発明は、電力設備の調査要否判定装置、及び調査要否判定方法に関する。
電力設備の巡視や点検、管理業務の効率化を目的として、従来より様々な技術が提案されている。
例えば、特許文献1には、各地に設置された保全対象設備の保全情報を管理することを目的として構成された設備保全情報管理装置について記載されている。設備保全情報管理装置は、保全情報回収装置から状況情報を取得し、路上設備状況情報、架空設備画像情報として記録し、状況情報を評価し、保全対象設備の状況情報の未計測期間を算出し、未計測期間が閾値日数を超えている場合、確認対象設備として登録する。
特許文献2には、自動的かつ高精度で対象物を特定することを目的として構成された対象物特定システムについて記載されている。対象物特定システムは、複数の対象物の位置情報を保持し、対象物の画像を撮影し、対象物の撮影位置の情報を取得し、対象物の撮影方角の情報を取得し、位置の情報と、取得した方角の情報とに基づき、複数の対象物から、撮影された対象物の候補である少なくとも一つの第1の対象物候補を特定し、端末装置から撮影された対象物までの距離に基づいて、少なくとも一つの第1の対象物候補から、少なくとも一つの第2の対象物候補を特定する。
特許文献3には、架空線に配置されている架空設備を、演算の処理負荷を軽減しながら判別することを目的として構成された架空設備判別装置について記載されている。架空設備判別装置は、撮像領域を撮像した撮像情報に基づき、架空設備が存在する候補領域を判別し、撮像領域を地面に沿った方向に横切る線分を判別し、判別した候補領域のうち、判別した線分と交差する候補領域を対象領域として判別し、判別した対象領域内に判別対象の架空設備が存在するか否かを判別する。
特許文献4には、設備の撮影画像及び位置情報から設備の機種及び設置位置を設備管理台帳に自動的に記録することを目的として構成された設備管理台帳作成支援システムについて記載されている。設備管理台帳作成支援システムは、施設に設置されている設備を撮影し、得られた撮像データを解析して撮影された設備の機種を特定し、設備の撮影時点における撮影手段と当該設備との距離を測定し、測定された距離及び施設の設計情報に基づき当該設備の設置位置を特定し、特定された機種と特定された設置位置とを関連付けて設備管理台帳に登録することが記載されている。
特開2012-88907号公報 特開2013-222335号公報 特開2017-126224号公報 特開2017-33278号公報
電力会社等が行う巡視や点検業務においては、地域に設置されている膨大な数(数十万~数百万)の電力設備(電力機器)を調査する必要があり、多大な時間や労力、コストを要している。また高経年の電力設備については製造年が若い設備に比べて頻繁に現場に出向いて調査を行う必要がある等、電力設備毎に調査の必要性を判定して対象を絞り込む必要があるが、人手により管理されている設備台帳に基づく従来方法では必ずしも十分な判定精度が得られないという課題があった。
特許文献1では、保全情報管理サーバが、未計測期間が閾値期間より長い保全対象設備を確認対象設備として一律に判定しており、未計測期間による判定で調査の必要性を判定できない場合は対応できない。また特許文献2の対象物特定システムは、携帯情報端末を用いて撮影した画像から対象物を特定して対象物に関連する情報を提示するものであり、上記課題を解決するものではない。特許文献3に記載の技術は、画像情報と、データベースに記憶されている判別対象の架空設備の画像情報とを照合することにより対象領域内に判別対象の架空設備が存在するか否かを判別するものであり、調査対象とするか否かを判定する技術に関するものではない。特許文献4は、設備の撮影画像及び位置情報から設備の機種及び設置位置を設備管理台帳に自動的に記録できるようにするものであり、上記課題を解決するものではない。
本発明はこうした背景に鑑みてなされたものであり、電力設備の調査要否を効率よく高い精度で判定することが可能な、電力設備の調査要否判定装置、及び調査要否判定方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明のうちの一つは、電力設備の調査要否を判定する情報処理装置であって、電力設備が存在する現場を撮影した画像である現場画像を記憶し、前記現場画像に写っている電力設備の外観上の特徴を機械学習モデルにより判定した結果に基づき、前記電力設備の調査要否を判定する。
このように本発明の電力設備の調査要否判定装置は、現場画像に写っている電力設備の外観上の特徴を機械学習モデルにより判定した結果に基づき電力設備の調査要否を判定するので、効率よく高い精度で電力設備の調査要否を判定することができ、調査が必要な電力設備が存在する現場を容易に特定することができる。また電力会社等の電力設備を管理する組織は、電力設備の巡視や点検を効率よく行うことができる。
本発明の他の一つは、上記の調査要否判定装置であって、前記現場画像に写っている前記電力設備が所定の外観上の構成を有しているか否かを前記機械学習モデルにより判定した結果に基づき、前記電力設備の調査要否を判定する。
このように本発明の電力設備の調査要否判定装置は、現場画像に写っている電力設備が所定の外観上の構成を有しているか否かを機械学習モデルにより判定した結果に基づき電力設備の調査要否を判定するので、効率よく高い精度で電力設備の調査要否を判定することができる。
本発明の他の一つは、上記の調査要否判定装置であって、前記電力設備は変圧器であり、前記所定の構成は、ブッシングのポケット、放熱板、及び前記変圧器の容量表示板の色のうちの少なくともいずれかである。
このように本発明の電力設備の調査要否判定装置は、電力設備が変圧器である場合、例えば、ブッシングのポケット、放熱板、及び容量表示板の色のうちの少なくともいずれかの構成についてその有無を機械学習モデルにより判定する。
本発明の他の一つは、上記の調査要否判定装置であって、前記現場画像に写っている電力設備に記載されている情報の内容を機械学習モデルにより判定した結果に基づき、前記電力設備の調査要否を判定する。
このように本発明の電力設備の調査要否判定装置は、例えば、現場画像に写っている電力設備に記載されている情報の内容を機械学習モデルにより判定する。
本発明の他の一つは、上記の調査要否判定装置であって、前記電力設備は変圧器であり、前記情報は前記変圧器の容量である。
本発明の他の一つは、上記の調査要否判定装置であって、前記判定を行った結果を示す情報を出力する。
その他、本願が開示する課題、及びその解決方法は、発明を実施するための形態の欄、及び図面により明らかにされる。
本発明によれば、電力設備の調査要否を効率よく高い精度で判定することができる。
調査要否判定システムの概略的な構成を示す図である。 調査要否判定装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。 調査要否判定装置が備える主な機能を示す図である。 調査要否判定処理を説明するフローチャートである。 発電出力算出処理を説明する模式図である。 現場画像の例である。 バランサが写っている現場画像の例である。 電圧調整器が写っている現場画像の例である。 電圧調整器の蓋部の周辺の部分拡大図斜視図であり、(a)は、ブッシングのポケットが設けられている場合、(b)は、ブッシングのポケットが設けられていない場合である。 柱上変圧器が写っている現場画像の例である。 柱上変圧器の蓋部周辺の部分拡大図斜視図であり、(a)は、蓋のボルトのタイプが六角ボルトである場合、(b)は、蓋のボルトのタイプがアイボルトである場合である。 柱上変圧器に設けられている容量表示板の例(実物画像)である。 (a)は、放熱板を有している柱上変圧器の例であり、(b)は、放熱板を有していない柱上変圧器の例である。 柱上変圧器が写っている現場画像に基づく判定結果の例である。 (a)は、判定モデルの学習段階を説明する図であり、(b)は、判定モデルの利用段階を説明する図である。
以下、発明を実施するための形態について説明する。以下の説明において、同一の又は類似する構成について共通の符号を付して説明を省略することがある。
図1に本発明の一実施形態として説明する、電力設備(電力機器)の調査要否を判定するシステム(以下、「調査要否判定システム1」と称する。)の概略的な構成を示している。同図に示すように、調査要否判定システム1は、現場の調査要否(例えば、現場に要員を向かわせて電力設備について詳細な調査を実施する必要があるか否か)を判定する情報処理装置(以下、「調査要否判定装置10」と称する。)と、送電設備や配電設備等の電力設備が存在する現場を撮影した画像(以下、「現場画像」と称する。)を調査要否判定装置10に提供する一つ以上の撮影車2と、を含む。
撮影車2は、例えば、電力設備の管理を行う電力会社等の組織によって運用され、巡視や点検等に際して現場に赴き、現場の電力設備を撮影した現場画像111を調査要否判定装置10に提供する。尚、撮影車2は、現場画像111の取得を目的として現場に赴き移動しつつ効率よく現場を撮影するが、個々の電力設備について詳細な調査までは必ずしも行わない。現場画像111は、撮影車2により撮影されたものに限られず、例えば、人が所持するカメラにより撮影されたものでもよい。現場画像111は、記録媒体を介して調査要否判定装置10に提供してもよいし、有線又は無線の通信手段(LAN(Local Area Network)、USB(Universal Serial Bus)等)を介して調査要否判定装置10に提供してもよい。
調査要否判定装置10は、撮影車2から提供された現場画像111について、電力設備が備える様々な特徴(特徴量)を機械学習モデルにより判定することにより、電力設備の調査要否を判定する。
図2は、調査要否判定装置10のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。同図に示すように、調査要否判定装置10は、プロセッサ11、主記憶装置12、補助記憶装置13、入力装置14、出力装置15、及び通信装置16を備える。これらはバス等の通信手段を介して通信可能に接続されている。尚、調査要否判定装置10は、例えば、その全部または一部が、クラウドシステム(Cloud System)により提供されるクラウドサーバ(Cloud Server)のような仮想的な情報処理資源を用いて実現されるものであってもよい。
プロセッサ11は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、AI(Artificial Intelligence)チップ等を用いて構成される。
主記憶装置12は、プログラムやデータを記憶する装置であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、不揮発性メモリ(NVRAM(Non Volatile RAM))等である。
補助記憶装置13は、例えば、ハードディスクドライブ、SSD(Solid State Drive)、光学式記憶装置(CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)等)、ストレージシステム、ICカード、SDカードや光学式記録媒体等の記録媒体の読取/書込装置、クラウドサーバの記憶領域等である。補助記憶装置13には、記録媒体の読取装置や通信装置16を介してプログラムやデータを読み込むことができる。補助記憶装置13に格納(記憶)されているプログラムやデータは主記憶装置12に随時読み込まれる。
入力装置14は、外部からの入力を受け付けるインタフェースであり、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル、スマートフォン、タブレット、音声入力装置(マイクロフォン等)、イメージスキャナ等である。
出力装置15は、判定結果等の各種情報を出力するインタフェースである。出力装置15は、例えば、上記の各種情報を可視化する表示装置(液晶モニタ、LCD(Liquid Crystal Display)、グラフィックカード等)、上記の各種情報を音声化する装置(音声出力装置(スピーカ等))、上記の各種情報を文字化する装置(印字装置等)である。
通信装置16は、他の装置との間の通信を実現する装置である。通信装置16は、通信ネットワーク5を介して行われる他の装置との間の通信を実現する、有線方式または無線方式の通信インタフェースであり、例えば、NIC(Network Interface Card)、各種無線通信モジュール、USBモジュール等である。
調査要否判定装置10には、例えば、オペレーティングシステム、デバイスドライバ、ファイルシステム、DBMS(DataBase Management System)等が導入されていてもよい。
図3に調査要否判定装置10が備える主な機能を示す。同図に示すように、調査要否判定装置10は、記憶部110、現場画像取得部120、前処理部130、調査要否判定部140、結果出力部150、及びモデル学習部160の各機能を備える。これらの機能は、調査要否判定装置10のプロセッサ11が、主記憶装置12に格納されているプログラムを読み出して実行することにより、もしくは、調査要否判定装置10が備えるハードウェア(FPGA、ASIC、AIチップ等)により実現される。調査要否判定装置10には、例えば、オペレーティングシステム、デバイスドライバ、ファイルシステム、DBMS等が導入されていてもよい。
上記機能のうち、記憶部110は、現場画像111、判定モデル112、学習データ113、及び判定結果114を記憶する。尚、記憶部110は、例えば、DBMSが提供するデータベースのテーブルや、ファイルシステムが提供するファイルとして、これらの情報(データ)を記憶する。
現場画像111は、電力設備(電柱、電圧調整器(電源変圧器)、柱上変圧器、開閉器、送電線、配電線、がいし等)を写した所定形式の画像データを含む。尚、現場画像111は、例えば、撮影車2が撮影した動画から切り出したフレームの画像でもよい。
判定モデル112は、電力設備について調査要否のための各種の判定を行う機械学習モデルのパラメータ(構成データ)を含む。本実施形態では、判定モデル112は、深層学習(Deep Neural Network)に基づくモデルであるものとするが、画像認識(画像判定)に適用可能なものであれば、判定モデル112は他の種類の機械学習モデル(例えば、ランダムフォレスト、ディープフォレスト、パーセプトロン、多層パーセプトロン等)に基づくものでもよい。本実施形態では、後述する調査要否判定処理S400における判定処理毎に判定モデル112が生成されるものとするが、判定モデル112の構成は必ずしも限定されない。
学習データ113は、判定モデル112の学習に際して用いる学習データ(教師データ)である。本実施形態では、学習データ113は、後述する各判定処理の判定モデル112毎に用意される。学習データ113は、例えば、現場画像111と正解ラベル(判定結果)のセットを含む。
判定結果114は、調査要否判定部140が電力設備の調査要否について判定した結果を示す情報を含む。
現場画像取得部120は、記録媒体や通信手段を介して現場画像111を取得する。
前処理部130は、現場画像111について、調査要否判定部140による判定の処理効率や判定精度の向上等を目的とする前処理(正規化/白色化、平均化、水増し/補正等)を行う。
調査要否判定部140は、判定モデル112を用いて電力設備の調査要否を判定し、その判定結果を設定した判定結果114を生成する。
結果出力部150は、判定結果114の内容をユーザに提示(表示、印刷等)する。
モデル学習部160は、学習データ113を用いて判定モデル112を学習する。
続いて、以上の構成からなる調査要否判定装置10が行う処理について説明する。
図4は、調査要否判定装置10が現場撮影画像に基づき現場撮影画像に写っている電力設備について現場における調査が必要であるか否かを判定する処理(以下、「調査要否判定処理S400」と称する。)を説明するフローチャートである。
同図に示すように、まず現場画像取得部120が、現場画像111を取得し、取得した現場画像111を記憶部110が記憶する(S411)。図6に現場画像111の例を示す。
図4に戻り、続いて、前処理部130が、現場画像111を一つ選択し(S412)、選択した現場画像111について前処理を行う(S413)。
続いて、調査要否判定部140が、前処理後の現場画像111について判定モデル112により電柱が写っているか否かを判定する(S414)。
現場画像111に電柱が写っている場合(S414:YES)、処理はS415に進む。現場画像111に電柱が写っていない場合(S414:NO)、処理はS422に進み、調査要否判定部140は、当該現場画像111が撮影された現場を調査対象と判定し、その旨を判定結果114に設定する。その後、処理はS430に進む。尚、現場画像111に電柱が写っていない場合に当該現場を調査対象と判定するのは、キュービクル等の調査対象とすべき電力設備が現場に存在する可能性が高いからである。
S415では、調査要否判定部140が、前処理後の現場画像111について判定モデル112により現場画像111に写っている電柱がバランサを有しているか否かを判定する。図7にバランサ70が写っている現場画像111の例を示す。
図4に戻り、電柱がバランサを有していない場合(S415:NO)、処理はS416に進む。電柱がバランサを有している場合(S415:YES)、処理はS422に進み、調査要否判定部140は、当該現場画像111が撮影された現場を調査対象と判定し、その旨を判定結果114に設定する。その後、処理はS430に進む。尚、電柱がバランサを有している場合に当該現場を調査対象とするのは、バランサを有している電柱は基本的に高経年であり、現場での調査対象とする必要があるからである。
S416では、調査要否判定部140は、前処理後の現場画像111について判定モデル112により現場画像111に写っている電柱に電圧調整器(電源変圧器)が設けられているか否かを判定する。図8に電圧調整器80が写っている現場画像111の例を示す。
図4に戻り、電柱に電圧調整器が設けられている場合(S416:YES)、処理はS417に進む。電柱に電圧調整器が設けられていない場合(S416:NO)、処理はS418に進む。
S417では、調査要否判定部140は、前処理後の現場画像111について判定モデル112により現場画像111に写っている電圧調整器にブッシングのポケットが設けられているか否かを判定する。
図9(a)、(b)は、いずれも電圧調整器90の蓋部91の周辺の部分拡大図斜視図である。図9(a)は、ブッシング92のポケット93が設けられている場合、図9(b)は、ブッシング92のポケットが設けられていない場合である。
図4に戻り、電圧調整器にブッシングのポケットが設けられている場合(S417:YES)、処理はS422に進み、調査要否判定部140は、当該現場画像111が撮影された現場を調査対象と判定し、その旨を判定結果114に設定する。電圧調整器にブッシングのポケットが設けられていない場合(S417:NO)、処理はS418に進む。尚、電圧調整器にブッシングのポケットが設けられている場合に当該現場を調査対象とするのは、電圧調整器にブッシングのポケットが設けられている場合は、当該電圧調整器は基本的に高経年であり、現場での調査対象とする必要があるからである。
S418では、調査要否判定部140は、前処理後の現場画像111について判定モデル112により現場画像111に写っている電柱に柱上変圧器が設けられているか否かを判定する。図10に柱上変圧器1011が写っている現場画像111の例を示す。
図4に戻り、電柱に柱上変圧器が設けられている場合(S418:YES)、処理はS420に進む。当該処理(以下、「柱上変圧器判定処理S420」と称する。)の詳細については後述する。電柱に柱上変圧器が設けられていない場合(S418:NO)、処理はS421に進み、調査要否判定部140は、当該現場画像111が撮影された現場を調査対象外と判定し、その旨を判定結果114に設定する。その後、処理はS430に進む。
S430では、結果出力部150が、判定結果114の内容を出力(表示、印刷等)する。
図5は、柱上変圧器判定処理S420を説明するフローチャートである。以下、同図とともに柱上変圧器判定処理S420について説明する。
まず調査要否判定部140は、前処理後の現場画像111について判定モデル112により現場画像111に写っている柱上変圧器の蓋のボルトのタイプを判定する(S511)。
図11(a)、(b)は、いずれも柱上変圧器1100の蓋1110部周辺の部分拡大図斜視図である。図11(a)は、蓋1110のボルト1111のタイプが六角ボルトである場合、図11(b)は、蓋1110のボルト1111のタイプがアイボルトである場合である。
図5に戻り、蓋のボルトのタイプが六角ボルトである場合(S511:六角ボルト)、処理はS516に進み、調査要否判定部140は、当該現場画像111が撮影された現場を調査対象外と判定し、その旨を判定結果114に設定する。蓋のボルトのタイプがアイボルトであるか不明である場合(S511:アイボルトor不明)、処理はS512に進む。尚、蓋のボルトのタイプが六角ボルトである場合に調査対象外とするのは、柱上変圧器は新しいタイプであると判定されるため、現場での調査の必要性が低いからである。
S512では、調査要否判定部140は、前処理後の現場画像111について判定モデル112により現場画像111に写っている柱上変圧器の容量表示板の色を判定する(S512)。色の判定は、例えば、画素毎の輝度値に基づく公知の色解析技術を用いて行ってもよいし、機械学習モデルを用いて行ってもよい。図12に柱上変圧器1100に設けられている容量表示板1115の例(実物画像)を示す。
図5に戻り、容量表示の色が朱色である場合(S512:朱色)、調査要否判定部140は、当該現場画像111が撮影された現場を調査対象外と判定し、その旨を判定結果114に設定する。容量表示の色が朱色であるか不明である場合(S512:朱色or不明)、処理はS513に進む。尚、容量表示の色が朱色である場合に調査対象外とするのは、柱上変圧器が新しいタイプであると判定されるため、現場調査の必要が低いからである。
S513では、調査要否判定部140は、前処理後の現場画像111について判定モデル112により現場画像111に写っている柱上変圧器が放熱板を有しているか否かを判定する。
図13(a)に、放熱板1311を有している柱上変圧器1100の例を、図13(b)に、放熱板を有していない柱上変圧器1100の例を示す。
図5に戻り、柱上変圧器1300が放熱板を有していない場合(S513:NO)、処理はS515に進む。尚、通常、容量の小さな柱上変圧器には放熱板は設けられていない。柱上変圧器1300が放熱板を有している場合(S513:YES)、続いて、調査要否判定部140は、現場画像111に写っている柱上変圧器の容量の表示を読み取り、容量が30kVA以上か否かを判定する(S514)。表示の読み取りは、例えば、公知の文字認識技術を用いて行ってもよいし、機械学習モデルにより行ってもよい。
容量が30kVA未満である場合(S514:30kVA未満)、処理はS515に進む。容量が30kVA以上かもしくは不明であるか不明である場合(S514:30kVA以上or不明)、処理はS517に進み、調査要否判定部140は、当該現場画像111が撮影された現場を調査対象と判定し、その旨を判定結果114に設定する。その後、処理は図4のS430に進む。尚、容量が30kVA以上であるか不明である場合に当該現場を調査対象とするのは、容量が30kVA以上であるか不明である場合は目視点検の必要性が高いからである。本例では容量の境界値を30kVAとしているが、境界値は必ずしも限定されず、例えば、50kVA等としてもよい。
S515では、調査要否判定部140は、現場画像111について判定モデル112により柱上変圧器にブッシングのポケットが設けられているか否かを判定する。尚、ブッシングのポケットの構成については図9と同様である。柱上変圧器にブッシングのポケットが設けられている場合(S515:YES)、処理はS517に進み、調査要否判定部140は、当該現場画像111が撮影された現場を調査対象(現地調査の対象)と判定し、その旨を判定結果114に設定する。その後、処理は図4のS430に進む。柱上変圧器にブッシングのポケットが設けられていない場合(S515:NO)、処理はS516に進み、調査要否判定部140は、当該現場画像111が撮影された現場を調査対象外と判定し、その旨を判定結果114に設定する。尚、柱上変圧器にブッシングのポケットが設けられている場合に当該現場を調査対象とするのは、柱上変圧器にブッシングのポケットが設けられている場合は、当該柱上変圧器は基本的に高経年であり、現場での調査対象とする必要があるからである。
図14に、柱上変圧器が写っている現場画像111に基づく判定結果114の例を示す。現場画像111について各特徴1420(蓋ボルトのタイプ1421、放熱板の有無1422、ブッシングのポケットの有無1423、容量表示色1424、容量1425)に基づき調査要否を判定した結果1431の一覧である。尚、パターン1410は各特徴1420の有無等の組み合わせ毎の識別子である。また本数1430は、当該組み合わせに該当する電柱の本数である。
図15は、図4の調査要否判定処理S400や図5の柱上変圧器判定処理S420における各判定処理(S414、S415、S416、S417、S418、S511、S512、S513、S514)を行う判定モデル112の学習段階及び利用段階を説明する図である。
図15(a)に示すように、学習段階では、モデル学習部160が、学習データ113を判定モデル112に入力して判定モデル112の学習を行う。学習データ113は、現場画像111と正解ラベルとの組み合わせを含む。また図15(b)に示すように、利用段階では、調査要否判定部140が、判定モデル112に前処理後の現場画像111を入力し、判定モデル112が判定結果114を出力する。
以上に説明したように、本実施形態の調査要否判定システム1においては、調査要否判定装置10が、現場画像111に写っている電力設備の外観上の特徴を機械学習モデルである判定モデル112により判定した結果に基づき電力設備の調査要否を判定する。そのため、効率よく高い精度で電力設備の調査要否を判定することができ、調査が必要な電力設備が存在する現場を容易に特定することができる。そのため、例えば、電力会社等の電力設備を管理する組織は、電力設備の巡視や点検を効率よく確実に行うことができる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、以上の説明は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。例えば、上記の実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また上記実施形態の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることが可能である。
例えば、以上に説明した調査要否判定システム1の適用対象は必ずしも電力会社が管理する電力設備に限られず、本実施形態の調査要否判定システム1は、例えば、鉄道会社や道路会社等の他の様々な組織が管理する各種の電力設備にも適用することができる。
1 調査要否判定システム、2 撮影車、10 調査要否判定装置、110 記憶部、111 現場画像、112 判定モデル、113 学習データ、114 判定結果、120 現場画像取得部、130 前処理部、140 調査要否判定部、150 結果出力部、160 モデル学習部、S400 調査要否判定処理、S500 柱上変圧器判定処理

Claims (5)

  1. 電力設備の調査要否を判定する情報処理装置であって、
    電力設備が存在する現場を撮影した画像である現場画像を記憶し、
    前記現場画像に写っている電力設備の外観上の特徴を機械学習モデルにより判定した結果に基づき、前記電力設備の調査要否を判定し、
    前記現場画像に写っている前記電力設備が所定の構成を有しているか否かを前記機械学習モデルにより判定した結果に基づき、前記電力設備の調査要否を判定し、
    前記電力設備は変圧器であり、前記所定の構成は、ブッシングのポケット、放熱板、及び前記変圧器の容量表示板の色のうちの少なくともいずれかである、
    電力設備の調査要否判定装置。
  2. 電力設備の調査要否を判定する情報処理装置であって、
    電力設備が存在する現場を撮影した画像である現場画像を記憶し、
    前記現場画像に写っている電力設備の外観上の特徴を機械学習モデルにより判定した結果に基づき、前記電力設備の調査要否を判定し、
    前記現場画像に写っている電力設備に記載されている情報の内容を機械学習モデルにより判定した結果に基づき、前記電力設備の調査要否を判定する、
    電力設備の調査要否判定装置。
  3. 請求項2に記載の電力設備の調査要否判定装置であって、
    前記電力設備は変圧器であり、前記情報は前記変圧器の容量である、
    電力設備の調査要否判定装置。
  4. 電力設備の調査要否を判定する方法であって、
    情報処理装置が、
    電力設備が存在する現場を撮影した画像である現場画像を記憶するステップ、
    前記現場画像に写っている電力設備の外観上の特徴を機械学習モデルにより判定した結果に基づき、前記電力設備の調査要否を判定するステップ、及び、
    前記現場画像に写っている電力設備に記載されている情報の内容を機械学習モデルにより判定した結果に基づき、前記電力設備の調査要否を判定するステップ、
    を実行する、電力設備の調査要否判定方法。
  5. 請求項に記載の電力設備の調査要否判定方法であって、
    前記情報処理装置が、前記現場画像に写っている前記電力設備が所定の構成を有しているか否かを前記機械学習モデルにより判定した結果に基づき、前記電力設備の調査要否を判定するステップ、
    を実行する、電力設備の調査要否判定方法。
JP2020011309A 2020-01-28 2020-01-28 電力設備の調査要否判定装置、及び調査要否判定方法 Active JP7419838B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020011309A JP7419838B2 (ja) 2020-01-28 2020-01-28 電力設備の調査要否判定装置、及び調査要否判定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020011309A JP7419838B2 (ja) 2020-01-28 2020-01-28 電力設備の調査要否判定装置、及び調査要否判定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021117795A JP2021117795A (ja) 2021-08-10
JP7419838B2 true JP7419838B2 (ja) 2024-01-23

Family

ID=77174977

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020011309A Active JP7419838B2 (ja) 2020-01-28 2020-01-28 電力設備の調査要否判定装置、及び調査要否判定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7419838B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009118585A (ja) 2007-11-02 2009-05-28 Chugoku Electric Power Co Inc:The 配電設備の劣化診断装置
CN102279353A (zh) 2010-06-08 2011-12-14 株式会社日立制作所 配电设备劣化诊断装置
JP2019009919A (ja) 2017-06-26 2019-01-17 株式会社東芝 巡視点検支援システム及び巡視点検支援制御プログラム
JP2019032684A (ja) 2017-08-08 2019-02-28 中国電力株式会社 巡視点検システム
WO2019111976A1 (ja) 2017-12-08 2019-06-13 日本電気通信システム株式会社 対象物検出装置、予測モデル作成装置、対象物検出方法及びプログラム

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009118585A (ja) 2007-11-02 2009-05-28 Chugoku Electric Power Co Inc:The 配電設備の劣化診断装置
CN102279353A (zh) 2010-06-08 2011-12-14 株式会社日立制作所 配电设备劣化诊断装置
JP2019009919A (ja) 2017-06-26 2019-01-17 株式会社東芝 巡視点検支援システム及び巡視点検支援制御プログラム
JP2019032684A (ja) 2017-08-08 2019-02-28 中国電力株式会社 巡視点検システム
WO2019111976A1 (ja) 2017-12-08 2019-06-13 日本電気通信システム株式会社 対象物検出装置、予測モデル作成装置、対象物検出方法及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021117795A (ja) 2021-08-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20200394784A1 (en) Artificial intelligence-based process and system for visual inspection of infrastructure
JP2022514859A (ja) 自動検査システムおよび出荷用コンテナの状態を評価する関連方法
US11113582B2 (en) Method and system for facilitating detection and identification of vehicle parts
Hadjidemetriou et al. Vision-and entropy-based detection of distressed areas for integrated pavement condition assessment
CN112070135A (zh) 电力设备图像检测方法、装置、电力设备及存储介质
WO2021151277A1 (zh) 目标物损伤程度判定方法、装置、电子设备及存储介质
TWI716012B (zh) 樣本標註方法、裝置、儲存媒體和計算設備、損傷類別的識別方法及裝置
WO2012005461A2 (ko) 자동 구름 정보 산출방법
Agrawal et al. Multi-angle parking detection system using mask r-cnn
CN115830416A (zh) 一种用于高速公路设备设施识别与预警的方法及系统
CN111681738A (zh) 基于病理切片扫描和分析一体化方法、装置、设备及介质
JP7419838B2 (ja) 電力設備の調査要否判定装置、及び調査要否判定方法
CN109583397A (zh) 一种电梯检验考试人工智能评判系统的实现方法
CN114332854A (zh) 图像处理方法、装置、设备及存储介质
CN112037235B (zh) 伤情图片自动化审核方法、装置、电子设备及存储介质
CN107316131A (zh) 一种基于图像识别的电能计量装置安装工艺质量检测系统
US10627351B2 (en) Inspection of components for imperfections
CN112347889B (zh) 一种变电站作业行为辨识方法及装置
CN114299054A (zh) 部件缺失检测方法、装置、电子设备及存储介质
CN107993446A (zh) 一种交通禁停区域违章停车监测装置
KR20220044027A (ko) 인공지능 및 메타러닝 기반 공공시설물 균열 및 결함검출 자동화 시스템
CN114373116A (zh) 一种运维现场图像的筛选方法、装置、设备及产品
CN115131686A (zh) 一种基于主动学习和半监督学习的智能电力巡检方法
KR102435435B1 (ko) 인공지능 기반 차량번호 및 보행자 검색 시스템 및 방법
KR20210031444A (ko) 데이터 프로그래밍에 기반한 레이블링 모델 생성 방법 및 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20221222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230829

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20231013

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20231024

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20231207

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20231212

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20231225

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7419838

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150