JP3419636B2 - 架空線の自動点検装置 - Google Patents

架空線の自動点検装置

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JP3419636B2
JP3419636B2 JP26885796A JP26885796A JP3419636B2 JP 3419636 B2 JP3419636 B2 JP 3419636B2 JP 26885796 A JP26885796 A JP 26885796A JP 26885796 A JP26885796 A JP 26885796A JP 3419636 B2 JP3419636 B2 JP 3419636B2
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定廣 津谷
健司 山本
祐児 長谷
佳久 ▲真▼鍋
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    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02GINSTALLATION OF ELECTRIC CABLES OR LINES, OR OF COMBINED OPTICAL AND ELECTRIC CABLES OR LINES
    • H02G1/00Methods or apparatus specially adapted for installing, maintaining, repairing or dismantling electric cables or lines
    • H02G1/02Methods or apparatus specially adapted for installing, maintaining, repairing or dismantling electric cables or lines for overhead lines or cables

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  • Electric Cable Installation (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、架空線や架空線
に取り付けられている例えば難着雪リングなどの付属物
の異常を自動点検する架空線の自動点検装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図31は、特開平4−156212号公
報に示されているヘリコプタによる架空線の撮影の状況
を示す説明図であり、図において、1は架空線、2はヘ
リコプタ、3は撮影システム、31は撮影システムを構
成するテレビカメラ、32は記録用ビデオテープレコー
ダである。図32は架空線の自動点検装置であり、図に
おいて4は架空線を撮影して記録したビデオテープを再
生する再生用ビデオテープレコーダ、5は画像処理装
置、6はモニタ、7は表示器、51はA−D変換器、5
2はビデオメモリ、53は演算ユニット、54はD−A
変換器、55は制御ユニットである。
【0003】次に動作について説明する。従来からの架
空線の点検は、人が徒歩またはヘリコプタから双眼鏡で
直接目視確認することにより行われていた。これに対し
最近では、ヘリコプタ上から架空線をテレビカメラで撮
影してビデオテープレコーダに画像として記録した後、
架空線の画像を、画像処理技術を用いて自動検査して異
常の有無を速やかに判定することが可能である。架空線
の自動点検装置として特開平4−156212号公報に
示されたシステムは、このような画像処理技術を用いて
架空線の自動検査を行うものである。
【0004】まず、ヘリコプタ2を架空線1の付近に飛
行させ、架空線1をヘリコプタ2からテレビカメラ31
で撮影する。そして、撮影した画像を記録用ビデオテー
プレコーダ32で記録し、磁気テープに格納しておき、
地上へ帰還した後に再生用ビデオテープレコーダ4で再
生して画像処理装置5で画像処理できるようにする。
【0005】画像処理装置5では、再生用ビデオテープ
レコーダ4により再生された画像をA−D変換器51に
よりサンプリングし、ビデオメモリ52に格納する。そ
して、演算ユニット53により画像処理を行う。この画
像処理結果は、D−A変換器54を経てモニタ6に表示
する。なお、再生用ビデオテープレコーダ4とA−D変
換器51とビデオメモリ52と演算ユニット53の制御
は制御ユニット55により行われる。
【0006】図34は、演算ユニット53の動作を示す
フローチャートである。ステップST1においてビデオ
メモリ52に格納された画像を演算ユニット53に入力
する。次にステップST2において、画像の中の架空線
の位置を検出する。この架空線の位置の検出では、図3
3に示すように架空線の上側の明るく明瞭なエッジ部A
1,A2を検出し、さらにあらかじめ判明している架空
線の直径分だけ離れたB1,B2の点を演算し、A1,
A2、B1,B2で囲まれた領域を架空線の領域として
検出する。次に、ステップST3において架空線領域内
の輝度分布をチェックすることにより図33に示す架空
線の異常を判定する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の架空線の自動点
検装置は以上のように構成されているので、単純な形状
をした架空線のみを対象にしたものであり、例えば送電
用の架空線に取り付けられている難着雪リング、スパイ
ラルロッドなどの付属物やヒレ付き電線、複数本の架空
線に対しては、誤検出してしまうなどの課題があった。
また、架空線の引留クランプなど発熱異常については検
出できない課題があった。
【0008】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、架空線に付属物が取り付けられて
いても誤検出を起こすことなく架空線の異常を検出する
ことができ、また前記付属物の発熱異常も検出できる架
空線の自動点検装置を得ることを目的とする。
【0009】
【0010】
【課題を解決するための手段】 請求項1 記載の発明に係
る架空線の自動点検装置は、撮像手段により撮影して得
られた画像について縦方向の輝度分布の微分値を求め、
この微分値の最大値と最小値との差をもとに架空線やそ
の付属物の前記縦方向の領域を検出し、該縦方向につい
ての前記架空線やその付属物の検出および識別を行う識
別手段を備えるようにしたものである。
【0011】請求項2記載の発明に係る架空線の自動点
検装置は、撮像手段により撮影して得られた画像につい
て横方向の輝度分布の微分値を求め、この微分値の最大
値と最小値との差をもとに架空線やその付属物の前記横
方向の領域を検出し、該横方向についての前記架空線や
その付属物の検出および識別を行う識別手段を備えるよ
うにしたものである。
【0012】請求項3記載の発明に係る架空線の自動点
検装置は、撮像手段により撮影して得られた画像につい
て縦方向の輝度分布の微分値を求め、この微分値の最大
値と最小値との差をもとに前記架空線やその付属物の前
記縦方向の領域を検出し、さらに前記画像について横方
向の輝度分布の微分値を求め、この微分値の最大値と最
小値との差をもとに前記架空線やその付属物の前記横方
向の領域を検出し、前記縦方向および前記横方向につい
て検出した前記領域から前記架空線やその付属物の検出
および識別を行う識別手段を備えるようにしたものであ
る。
【0013】請求項4記載の発明に係る架空線の自動点
検装置は、撮像手段により撮影して得られた画像につい
て横方向の輝度分布を求め、輝度分布のばらつきが所定
の値より大きいとき、ばらつきが所定値を越えた横方向
の座標値を求め、その座標値の規則性を確認し、規則性
によって架空線やその付属物の検出および識別を行う識
別手段を備えるようにしたものである。
【0014】請求項5記載の発明に係る架空線の自動点
検装置は、検査判定手段で異常ありとの検査判定結果が
得られた領域が付属物の領域でないときに警報を発する
出力手段を備えるようにしたものである。
【0015】請求項6記載の発明に係る架空線の自動点
検装置は、架空線の輝度分布の微分値を求め、該微分値
のピークの分布をもとに前記架空線のエッジを検出する
ことで、撮像手段により撮影した複数の架空線のそれぞ
れの領域の識別を行う識別手段を備えるようにしたもの
である。
【0016】請求項7記載の発明に係る架空線の自動点
検装置は、識別手段が、撮像手段により撮影して得られ
た複数の架空線画像の輝度分布の微分値のピーク分布の
内で画面最上部のピークから所定距離下方位置へ画面分
割線を設定し、該画面分割線により複数の架空線を架空
線毎に分割する架空線分割処理を行う分割手段と、該分
割手段により分割された画面のうちの上側の画面中の架
空線の輝度分布の微分値の画面最下部のピークから前記
架空線の下エッジを検出し、該検出した下エッジと前記
画面最上部のピークから検出した上エッジとをもとに架
空線の位置を検出する位置検出手段とを備えるようにし
たものである。
【0017】請求項8記載の発明に係る架空線の自動点
検装置は、分割手段により分割した画面のうちの上側の
画面中で縦方向の輝度微分値のピークの座標値の検出を
横方向の画素数分、横方向へ繰り返し行い、この結果検
出した座標値に対し近似処理を施して前記架空線の上エ
ッジおよび下エッジを検出する位置検出手段を備えるよ
うにしたものである。
【0018】請求項9記載の発明に係る架空線の自動点
検装置は、分割手段が、分割した画面のうちの下側の画
面に対し画面の再分割処理を繰り返すようにしたもので
ある。
【0019】請求項10記載の発明に係る架空線の自動
点検装置は、撮像手段により撮影して得られた画像の輝
度分布に対し監視温度に対応する閾値により2値化処理
を施し、この結果得られる2値化画像から異常候補を抽
出する異常候補抽出手段と、該異常候補抽出手段により
抽出した異常候補のうち、付属物について予め求めた形
状的な特徴に合致する形状を示す画像を、異常をきたし
ている架空線の付属物の画像として識別する付属物識別
手段とを備えるようにしたものである。
【0020】請求項11記載の発明に係る架空線の自動
点検装置は、異常候補抽出手段が、異常候補の画像の抽
出をそれぞれ独立した矩形状の領域に分割して行うよう
にしたものである。
【0021】請求項12記載の発明に係る架空線の自動
点検装置は、異常候補抽出手段が異常候補について分割
して抽出した矩形状の領域の画像ごとに当該領域の一辺
の長さと面積とを求めると共に、これらの値を用いて前
記異常候補の画像についてその縦と横の比率を表す数値
を求め、前記異常候補の画像のうち、付属物について予
め求めた縦と横の比率に合致するものを、異常をきたし
ている架空線の付属物の画像として識別する付属物識別
手段を備えるようにしたものである。
【0022】請求項13記載の発明に係る架空線の自動
点検装置は、異常候補抽出手段が異常候補について分割
して抽出した矩形状の領域の画像ごとに当該領域の縦と
横の辺の長さの比を求め、前記異常候補の画像のうち、
付属物について予め求めた縦と横の比率に合致するもの
を、異常をきたしている架空線の付属物の画像として
別する付属物識別手段を備えるようにしたものである。
【0023】請求項14記載の発明に係る架空線の自動
点検装置は、識別手段が、撮像手段により撮影して得ら
れた画像の輝度分布に対し監視温度に対応する閾値をも
とに2値化を行い、この結果、得られた2値化画像から
異常候補を抽出する異常候補抽出手段と、前記画像の輝
度平均値を閾値として得られた2値化画像をもとに周囲
を他の値の領域により囲まれた孤立領域の個数を判定
し、前記異常候補抽出手段により抽出した異常候補の中
から異常をきたしている架空線の付属物を前記孤立領域
の個数の判定結果をもとに識別する付属物識別手段とを
備えるようにしたものである。
【0024】請求項15記載の発明に係る架空線の自動
点検装置は、赤外線を媒体として撮影を行う撮像手段を
備えるようにしたものである。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態に
ついて説明する。 実施の形態1.図1は、この発明の実施の形態1のヘリ
コプタによる架空線の撮影の状況を示す説明図であり、
図において、1は架空線、2はヘリコプタ、3は撮影シ
ステム、31は撮影システムを構成するテレビカメラ
(撮像手段)、32は記録用ビデオテープレコーダであ
る。図2は、この発明の実施の形態1の架空線の自動点
検装置の構成を示すブロック図であり、図において、4
は再生用ビデオテープレコーダ、5は画像処理装置、6
はモニタ、7は表示器である。51はビデオ信号aを所
定の周波数でサンプリングし、2次元のディジタル画像
に変換するA−D変換器、52は変換したディジタル画
像を記憶するビデオメモリ、53はビデオメモリに52
に記憶された画像を演算処理するための演算ユニット
(検査判定手段)、53aはテレビカメラ31により撮
影して得られた画像の輝度分布をもとに架空線や難着雪
リングなどの付属物を検出して識別する識別手段(分割
手段,位置検出手段,異常候補抽出手段,付属物識別手
段)、54は演算結果をモニタ6に表示するためのD−
A変換器、55はVTR制御信号bを発生して順次画像
を進めながら画像入力,演算,表示等の一連の動作を制
御する制御ユニット(検査判定手段,出力手段)であ
る。
【0026】図5は、難着雪リングなどの付属部が取り
付けられている架空線を示す模式図である。図におい
て、101は架空線、102は難着雪リング(付属
物)、103は溶痕などの架空線の異常箇所である。
【0027】次に動作について説明する。まず、ヘリコ
プタ2を架空線1の付近に飛行させ、架空線1をヘリコ
プタ2からテレビカメラ31で撮影する。そして、この
撮影した画像を記録用ビデオテープレコーダ32により
磁気テープに格納する。そして、地上へ帰還後に再生用
ビデオテープレコーダ4で再生し、画像処理装置5で画
像処理する。
【0028】次に、図5に模式図として示す架空線の撮
影画像に対する画像処理装置5の処理について説明す
る。図3は画像処理装置5の動作を示すフローチャー
ト、図4は識別手段53aによる架空線に取り付けられ
ている例えば難着雪リング102の検出識別処理を示す
フローチャートである。まず、ステップST11におい
てビデオメモリ52に格納された画像を演算ユニット5
3に入力する。次にステップST12において画像中の
架空線101の位置の検出を行う。この画像中の架空線
101の位置の検出は、前記従来の技術で説明した場合
と同様に行う。
【0029】次に、ステップST13において付属物の
検出および識別を行う。この付属物の検出識別処理は、
図4のフローチャートに示すように、ステップST13
aにおいて架空線領域に対し縦方向に輝度の微分値の分
布を求める。図6は、図5の矢視XA方向の輝度分布を
示している。図7は、前記図6の輝度分布から演算して
求めた輝度の縦方向の微分値の分布を示している。図8
は、図5の矢視XB方向の輝度分布を示している。図9
は前記図8の輝度分布から演算して求めた輝度の縦方向
の微分値の分布を示している。
【0030】続くステップST13bでは、1画素幅毎
に縦方向で求めた微分値の最大値、最小値を求める。難
着雪リングなどの付属物の部分は輝度が暗く一様である
ため、図10の付属物検出領域Dに示すように最大値は
低く、最小値は高い値をとる。しかしながら、付属物以
外の架空線部分および架空線の異常部分は図10のD以
外の部分に示すように最大値は一般に高い値を有し、最
小値は低い値になる。これに着目して、付属物と架空線
101とを識別可能にするのがステップST13c,ス
テップST13d,ステップST13eである。ステッ
プST13cでは、前記最大値が低く前記最小値が高い
場合に続くステップST13eで付属物(難着雪リング
102)があると判断し、その他の場合はステップST
13dで付属物はないと判定する。そして、ステップS
T13fにより、ステップST13bからステップST
13eまでの処理を横方向の画素分だけ繰り返す。
【0031】この付属物検出処理により付属物の有無を
判定した後、図3のステップST14以降の処理に進
む。ステップST14では、従来と同様の異常検出判定
を行う。そして、異常を検出したときにその異常が付属
物の領域でないならば、続くステップST17において
異常警報を発令し表示器7により警報を表示する。ま
た、付属物の領域であれば異常警報は発令しない。ステ
ップST18では、次の異常判定のためVTR制御信号
bを発生し、再生用ビデオテープレコーダ4へ出力して
次の画像を再生し、ステップST11へ戻る。
【0032】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、架空線の領域と難着雪リングなどの付属物の領域と
を識別して、架空線の領域について検出された異常に対
してのみ異常警報を発するので、架空線とは表面の光学
的な特性が異なる難着雪リングなどの付属物により誤っ
た異常警報が発せられることがなくなって、信頼性の高
い架空線の自動点検を行うことができる効果がある。
【0033】実施の形態2.この発明の実施の形態2に
よるヒレ付き電線の画像処理について説明する。図11
はヒレ付き電線の模式図、図12はスパイラルロッドが
取り付けられた電線の模式図であり、aは電線、bはヒ
レ、cはスパイラルロッドを示す。図13は画像処理装
置の動作を示すフローチャートである。画像の入力ステ
ップST110および架空線の位置の検出ステップST
120については実施の形態1のステップST11,S
T12と同様である。ステップST130において、ヒ
レb方向に射影平均をとり電線に沿った輝度の分布を導
出する。ステップST140では分布の平均、分散を導
出し、ステップST150では、分布の中に輝度が
((平均値)−(分散の平方根))以下の点が有るか否
か判別する。該当する点がない場合は、VTRを次のコ
マへ進める。一方、該当する点が有る場合は、ステップ
ST160においてすべての輝度が低い点の横方向の座
標Xi を求める。そして、ステップST170におい
て、それぞれ隣り合った輝度の低い点との距離の平均値
mを求める。ステップST180において、隣り合った
輝度の低い点との距離が平均値mより一定以上離れてい
るか否か判定し、離れている場合はステップST190
で異常検知を行う。それ以外の場合はヒレ領域とみな
し、ステップST200で異常なしとしてVTRを次の
コマへ進める。
【0034】この実施の形態2では、ヒレ付き電線aの
ヒレbの部分をその他の部分と識別することができるた
め、ヒレbの部分を電線の異常と見なすことがなく、信
頼性の高い架空線の自動点検を行うことができる。ま
た、図11のヒレ付き電線について説明したが、図12
のスパイラルロッドc付きの電線aの場合も、ステップ
ST130においてスパイラル巻線に沿って射影平均を
とり分布を導出することで同様の処理が可能である。
【0035】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、ヒレ付き電線のヒレやスパイラルロッドなどの付属
品についても、電線の異常と区別が可能となったので、
架空線に対する誤った異常判定を防止できる効果があ
る。
【0036】実施の形態3.図14は、この発明の実施
の形態3による架空線の自動点検装置の画像処理装置の
動作を示すフローチャート、図15は複数の架空線の画
像が同一の画面中に複数存在する場合に各架空線の位置
の検出処理を示すフローチャートである。この架空線の
自動点検装置は、図2に示した架空線の自動点検装置の
構成と同様であると考えてよい。この実施の形態3で
は、図16に示すように、画面枠301に複数の架空線
302,303,304の画像が撮影されている場合の
各架空線の位置検出処理に特徴を有している。このた
め、識別手段53aは、架空線の輝度分布の微分値を求
め、該微分値のピークの分布をもとに前記架空線のエッ
ジを検出することで、テレビカメラ31により撮影した
複数の架空線のそれぞれの領域の識別を行う。
【0037】次に動作について説明する。架空線1をヘ
リコプタ2からテレビカメラ31で撮影し、撮影した画
像を記録用ビデオテープレコーダ32で磁気テープに格
納し、地上へ帰還した後に再生用ビデオテープレコーダ
4で再生し画像処理装置5へ入力するまでは前記実施の
形態1と同様である。
【0038】まず、ステップST21においてビデオメ
モリ52に格納された画像を演算ユニット53に入力す
る。続くステップST22では、図16に示すような複
数個存在する架空線それぞれの位置を検出する。このた
め図15のステップST22aにおいて、架空線30
2,303,304の画像全体の画面縦方向の輝度分布
を求める。図17は、架空線302,303,304の
画像についての矢視ZC方向の輝度分布を示す。次に、
ステップST22bにおいて、画像全体の輝度の縦方向
の微分値の分布を求める。図18は、図17に示した輝
度分布の縦方向の微分値の分布を示している。次に、ス
テップST22cにおいて、1画素幅毎に求めた輝度の
縦方向での微分値の内で最上部のピークの縦方向の座標
を求める。図18のZCA1がこの最上部のピークの縦
方向の座標値である。そしてこのステップST22cを
横方向の画素数に従った回数繰り返す。さらに、ステッ
プST22fにおいて最小自乗近似により最上部の架空
線302の上エッジを検出する。図16のZA1がこの
架空線の上エッジである。
【0039】続くステップST22gでは、検出した最
上部の架空線302の上エッジZA1より見当値分(架
空線の太さに余裕分を加えた値であり固定値)だけ下側
に直線を引き、画面を上下2分割する画面分割線として
設定する。図16,図17,図18においてB1がこの
画面分割線である。
【0040】ステップST22hでは、画面分割線B1
により2分割した上側の画面の架空線画像における縦方
向の微分値の最下部のピークについて縦方向の座標を求
める。図18のZCB1がこの最下部のピークの縦方向
の座標値である。そして、このステップST22hの処
理を横方向の画素分繰り返す。ステップST22iとス
テップST22jは横方向の繰り返し処理を表わしてい
る。この横方向の繰り返し処理が終了すると、続くステ
ップST22kにおいて、最小自乗近似により最上部の
架空線302の下エッジを検出する。図16においてZ
B1がこの下エッジである。以上の処理により、最上部
の架空線302の領域を検出したことになる。
【0041】次に、架空線303の領域の検出について
説明する。ステップST22mでは、ステップST22
gにより2分割された画面の画像の内の下側の画像を用
いて、縦方向1画素幅それぞれで求めた輝度の微分値の
最上部のピークの縦方向の座標を求める。図17のZC
A2がこの縦方向の座標値である。このステップST2
2mの処理を横方向の画素数分だけ繰り返す。ステップ
ST22nとステップST22pは横方向の繰り返し処
理を表わしている。この横方向の繰り返し処理が終了す
ると、続くステップST22qにおいて、最小自乗近似
により架空線303の上エッジを検出する。図16にお
いてZA2がこの上エッジである。
【0042】続くステップST22rでは、検出した架
空線303の上エッジZA2より見当値分(架空線の太
さに余裕分を加えた値であり固定値)だけ下側に直線を
引き、画面を上下2分割する画面分割線として設定す
る。図16,図17,図18においてB2がこの画面分
割線である。
【0043】ステップST22sでは、画面分割線B2
により2分割した上側の画面の架空線画像における縦方
向の微分値の最下部のピークの座標を求める。図18の
ZCB2がこの最下部のピークの縦方向の座標値であ
る。そして、このステップST22sの処理を横方向の
画素分繰り返す。ステップST22tとステップST2
2uは横方向の繰り返し処理を表わしている。この横方
向の繰り返し処理が終了すると、続くステップST22
vにおいて、最小自乗近似により架空線303の下エッ
ジを検出する。図16においてZB2がこの下エッジで
ある。以上の処理により、架空線303の領域を検出し
たことになる。
【0044】3番目以降の架空線の領域の検出は、2番
目の架空線の領域の検出過程と同様である。このように
架空線の領域を検出した後に図14のステップST23
へ進み異常検出判定を行う。このステップ以降の異常判
定処理は、従来の異常判定方法あるいは前記実施の形態
1と同様に構成することができる。ステップST23,
ステップST24で異常の有無を判定して異常がある
と、続くステップST25において異常警報を発令して
表示器7へ警報を表示し、ステップST26では次の異
常判定のためVTR制御信号bを発生して再生用ビデオ
テープレコーダ4へ出力して次の画像を再生し、ステッ
プST21へ戻る。
【0045】従って、この実施の形態3によれば、同一
画面で複数の架空線を撮影した場合でも、各架空線の領
域を識別し、識別した各架空線の領域に対し異常検出を
行うことができ、誤った異常判定を行うことなく効率の
よい架空線の自動点検を行うことができる効果がある。
【0046】実施の形態4.この実施の形態4の架空線
の自動点検装置は、図2に示した架空線の自動点検装置
の構成と同様であると考えてよい。そして、赤外線画像
に対する画像処理を行うことで、架空線に取り付けられ
ている例えば送電用直線スリーブなどの付属物の発熱異
常を検出する。このため、識別手段53aは、赤外線カ
メラ(撮像手段)431により撮影して得られた画像の
輝度分布に対し監視温度に対応する閾値により2値化画
像を生成し、該2値化画像から異常候補を抽出する異常
候補抽出手段と、該異常候補抽出手段により抽出した異
常候補の中から異常をきたしている架空線の付属物を、
画像の形状的な特徴により識別する付属物識別手段とを
備えている。図19はヘリコプタによる架空線の撮影の
状況を示す説明図であり、図において、401は架空
線、402はヘリコプタ、403は撮影システム、43
1は撮影システムを構成する赤外線カメラ、432は記
録用ビデオテープレコーダである。
【0047】次に動作について説明する。図20は、架
空線の自動点検装置の画像処理装置の動作を示すフロー
チャート、図21は異常判定処理動作を示すフローチャ
ートである。まず、ヘリコプタ402を架空線401の
付近に飛行させ、ヘリコプタ402から赤外線カメラ4
31で架空線401を撮影する。そして、この撮影した
画像を記録用ビデオテープレコーダ432により磁気テ
ープへ格納する。地上へ帰還した後に再生用ビデオテー
プレコーダ4で再生して画像処理を行う。
【0048】次に、画像処理装置5による画像処理につ
いて、図20,図21に示すフローチャートに従って説
明する。まず、ステップST31において、ビデオメモ
リ52に格納された画像を演算ユニット53に入力す
る。一般に、赤外線カメラ431の影像は、被写体の表
面温度に対応して輝度が高くなる。このためステップS
T32では、異常過熱を見つけるため監視温度に対応し
た閾値により2値化を行う。続くステップST33で
は、ある程度の大きさの領域があったときに異常候補有
りと判定する。図22は赤外線カメラの影像の原画像で
あり、この原画像に対し前記閾値による2値化処理を行
ったときの2値化画像を図23に示す。図22におい
て、411は架空線、412は背景の高輝度部分であ
る。図23の413は前記閾値による2値化の結果、背
景の高輝度部分を異常候補として検出した領域である。
このように異常候補の有無を判定するのは、赤外線カメ
ラの影像は物体の放射率の違いにより、監視温度以下で
あっても輝度が高輝度になり2値化により検出してしま
う背景があるためである。このため、ステップST33
とステップST34で異常候補があると判定したとき
の、続くステップST35での異常判定処理は、図21
のフローチャートに示す手順で実行する。
【0049】まず、ステップST35aにより、ステッ
プST33において異常候補と判定した領域を独立した
例えば矩形状の領域に分ける。この場合の検出したい対
象は、送電用直線スリーブの発熱異常である。この送電
用直線スリーブ画像の形状は横に細長い領域となる。こ
のため、ステップST35bでは、前記分けた領域毎に
面積Sと横の長さLを求める。続くステップST35c
で横の長さと縦の長さとの比を、横の長さLと面積Sと
から領域毎に求め、この結果得られた値が大きい場合に
は横に細長いと判断して、送電用直線スリーブの形状的
な特徴を示していると判定し、ステップST35eにお
いて送電用直線スリーブの発熱異常ありとする。続くス
テップST35fでは、前記ステップST35aで分け
た全ての領域についてステップST35bからステップ
ST35fまでの処理が完了したか否かを判断し、全て
の領域について完了するまでステップST35bからス
テップST35fまでの処理を繰り返す。
【0050】図24は、赤外線カメラの影像の原画像で
あり、図25は、前記原画像に対しての2値化処理を施
した結果得られた2値化画像を示している。図24にお
いて、441は架空線、442は送電用直線スリーブの
発熱異常の領域である。図25の443は2値化の結
果、抽出された送電用直線スリーブの発熱異常の領域で
あり、横に細長い形状的特徴を有した領域として検出さ
れている。このステップST35bからステップST3
5fまでの処理を、前記ステップST35aで分けた領
域の個数だけ繰り返す。
【0051】このように、送電用直線スリーブ発熱異常
の異常判定処理を行った結果、異常があるときには図2
0のステップST37において異常警報を発令し、表示
器7に警報を表示する。そして、続くステップST38
において、次の異常判定のためVTR制御信号bを発生
して再生用ビデオテープレコーダ4へ出力して画像を進
め、ステップST31へ戻る。
【0052】以上のように、この実施の形態4によれ
ば、赤外線カメラにより撮影した画像から、異常候補を
その形状的な特徴により識別することができ、特に横に
細長い形状の単純矩形画像として検出できる送電用直線
スリーブなどの付属物の発熱異常を確実に検出して、信
頼性のよい架空線の自動点検を行うことができる。ま
た、横の長さと縦の長さとの比を、横の長さLと面積S
とから求める構成であったが、横の長さと縦の長さを求
めることができる場合にはこれらの値から直接、横の長
さと縦の長さとの比を求めるようにしてもよい。
【0053】実施の形態5.この実施の形態5の架空線
の自動点検装置は、前記実施の形態4で用いた架空線の
自動点検装置の構成と同様であると考えてよい。前記実
施の形態4で説明した図20の動作は同一であるが、図
21の異常判定処理が図26に示すフローチャートに置
き換えられている。
【0054】このため、識別手段53aは、赤外線カメ
ラ431により撮影して得られた画像の輝度分布に対し
監視温度に対応する閾値をもとに2値化を行い、この結
果、得られた2値化画像から異常候補を抽出する異常候
補抽出手段と、前記画像の輝度平均値を閾値として得ら
れた2値化画像の孤立領域の個数を判定し、前記異常候
補抽出手段により抽出した異常候補の中から異常をきた
している架空線の付属物を前記孤立領域の個数の判定結
果をもとに識別する付属物識別手段とを備えている。
【0055】この実施の形態5の架空線の自動点検装置
で検出したい対象は引留クランプ発熱異常である。この
引留クランプは、図27の鉄塔付近の原画像に示すよう
に、送電用の鉄塔の近傍に必ず位置している。従って、
必ず鉄塔と同一の画面内に存在している。図27は赤外
線カメラによる鉄塔付近の影像の原画像である。図27
において、451は架空線、452は引留クランプ発熱
異常領域、453は鉄塔である。図28は、図20に示
すフローチャートのステップST32により、図27の
原画像を監視温度に対応した閾値で2値化したときの2
値化画像であり、454は異常候補を検出した領域であ
る。
【0056】ここで、図26に示すフローチャートに従
って動作について説明する。監視温度に対応した閾値に
よる2値化画像では鉄塔部分を検出できないため、ステ
ップST35oで原画像を2値化する。この際に使用す
る閾値は、不明瞭な状態で撮影された鉄塔を判別できる
ように原画像の輝度平均値を用いる。図29は、原画像
の輝度平均値を閾値として2値化を行ったときの2値化
画像であり、455は検出領域である。この検出領域に
鉄塔が含まれるか否かを判定するため、続くステップS
T35pにおいて反転画像を生成する。図30は、図2
9の反転画像である。図30に示されているように、鉄
塔があることにより周囲を“0”(黒)の領域で囲まれ
た“1”(白)の孤立領域が多数組み合わされて存在す
ることか分かる。ステップST35qでは、“1”の孤
立領域を独立した領域として分割し、ステップST35
rでは前記孤立領域の個数をカウントする。ステップS
T35sでは、前記カウントした孤立領域の個数が多け
れば鉄塔の近傍にある異常候補、つまり引留クランプの
発熱異常ありとする。
【0057】このようにして引留クランプの発熱異常を
判定し、発熱異常ありと判定すると、図20のステップ
ST37において、異常警報を発令して表示器7に警報
を表示する。そして、続くステップST38の処理を実
行してステップST31の画像入力に戻る。
【0058】従って、この実施の形態5によれば、赤外
線カメラにより撮影した原画像に対し監視温度に応じた
閾値により2値化処理を行って2値化画像を生成し、こ
の2値化画像から異常候補を検出し、さらに前記原画像
の輝度平均値に応じた閾値により前記画像の2値化処理
を行って2値化画像を生成し、この2値化画像中の孤立
画像の数から前記異常候補は鉄塔の近傍にある引留クラ
ンプの発熱異常であるとして、前記異常候補による異常
検出を有効にして警報などの発令を行う。このため、鉄
塔の近傍にある引留クランプの発熱異常に対し信頼性の
よい異常の検出を行うことができる効果がある。
【0059】
【0060】
【発明の効果】 以上のように、請求項1 記載の発明によ
れば、撮像手段により撮影して得られた画像について縦
方向の輝度分布の微分値を求め、この微分値の最大値と
最小値との差をもとに架空線やその付属物の前記縦方向
の領域を検出し、縦方向について前記架空線やその付属
物の検出および識別を行うように構成したので、同一の
異常判定基準により前記付属物と前記架空線とを検査し
たときに前記付属物について異常が検出されても、前記
縦方向の輝度分布の微分値の最大値と最小値との差をも
とに検出した前記架空線やその付属物の領域から、前記
付属物についての異常の検出を前記架空線の異常検出と
区別できるので、架空線に対する誤った異常判定を防止
できる効果がある。
【0061】請求項2記載の発明によれば、撮像手段に
より撮影して得られた画像について横方向の輝度分布の
微分値を求め、この微分値の最大値と最小値との差をも
とに架空線やその付属物の前記横方向の領域を検出し、
該横方向についての前記架空線やその付属物の検出およ
び識別を行うように構成したので、同一の異常判定基準
により前記付属物と前記架空線とを検査したときに前記
付属物について異常が検出されても、前記横方向の輝度
分布の微分値の最大値と最小値との差をもとに検出した
前記架空線やその付属物の領域から、前記付属物につい
ての異常の検出を前記架空線の異常検出と区別できるの
で、架空線に対する誤った異常判定を防止できる効果が
ある。
【0062】請求項3記載の発明によれば、撮像手段に
より撮影して得られた画像について縦方向の輝度分布の
微分値を求め、この微分値の最大値と最小値との差をも
とに架空線やその付属物の前記縦方向の領域を検出し、
さらに前記画像について横方向の輝度分布の微分値を求
め、この微分値の最大値と最小値との差をもとに前記架
空線やその付属物の前記横方向の領域を検出し、前記縦
方向および前記横方向について検出した前記領域から前
記架空線やその付属物の検出および識別を行うように構
成したので、同一の異常判定基準により前記付属物と前
記架空線とを検査したときに前記付属物について異常が
検出されても、前記縦方向および前記横方向の輝度分布
の微分値の最大値と最小値との差をもとに検出した前記
架空線やその付属物の領域から、前記付属物についての
異常の検出を前記架空線の異常検出と区別できるので、
架空線に対する誤った異常判定を防止できる効果があ
る。
【0063】請求項4記載の発明によれば、撮像手段に
よって得られた画像について横方向の輝度分布を求め、
輝度分布のばらつきが所定の値より大きいとき、ばらつ
きが所定値を越えた横方向の座標値を求め、その座標値
の規則性を確認し、規則性によって架空線やその付属物
の検出および識別を行う構成としたので、ヒレ付き電線
のヒレやスパイラルロッドなどの付属品についても、電
線の異常と区別が可能になったので、架空線に対する誤
った異常判定を防止できる効果がある。
【0064】請求項5記載の発明によれば、検査判定手
段で異常ありとの検査判定結果が得られた領域が付属物
の領域でないときに警報を発する出力手段を備えるよう
に構成したので、前記付属物の領域について異常ありと
の検査判定結果が得られても警報の発生は行われず、架
空線の領域について異常ありとの検査判定結果が得られ
たときに警報が発せられるので、架空線の検査判定結果
についての警報の信頼性が向上する効果がある。
【0065】請求項6記載の発明によれば、架空線の輝
度分布の微分値を求め、該微分値のピークの分布をもと
に前記架空線のエッジを検出することで、撮像手段によ
り撮影した複数の架空線のそれぞれの領域を識別するよ
うに構成したので、同一の画面内で複数の架空線が存在
していても、各架空線の位置や領域を識別してそれぞれ
の架空線に対し異常の判定を行うことができる効果があ
る。
【0066】請求項7記載の発明によれば、撮像手段に
より撮影して得られた複数の架空線画像の輝度分布の微
分値のピーク分布の内で画面最上部のピークから所定距
離下方位置へ画面分割線を設定し、該画面分割線により
複数の架空線を架空線毎に分割し、分割した画面のうち
の上側の画面中での最下部の架空線輝度微分値のピーク
から前記架空線の下エッジを検出し、該検出した下エッ
ジと前記画面最上部のピークから検出した上エッジとか
ら架空線の位置を検出するように構成したので、同一の
画面内で複数の架空線が存在していても、前記画面分割
線により1つの架空線毎に画面を分割することが可能と
なり、分割した各画面の架空線に対し共通の異常判定基
準によりそれぞれ検査判定を行うことができる効果があ
る。
【0067】請求項8記載の発明によれば、分割手段に
より分割した画面のうちの上側の画面中で、縦方向の輝
度微分値のピークの座標値の検出を横方向の画素数分、
横方向へ繰り返し行い、この結果検出した座標値に対し
近似処理を施して前記架空線の上エッジおよび下エッジ
を検出するように構成したので、分割手段により分割し
た画面内の架空線の位置や領域の識別を正確に行うこと
ができる効果がある。
【0068】請求項9記載の発明によれば、分割した画
面の内の下側の画面に対し画面の再分割処理を繰り返す
ように構成したので、同一の画面内で複数の架空線が存
在していても、画面分割線により1つの架空線毎に画面
を順次、下方向へ分割することが可能となり、分割した
各画面の架空線に対し共通の異常判定基準によりそれぞ
れ検査判定を行うことができる効果がある。
【0069】請求項10記載の発明によれば、撮像手段
により撮影して得られた画像の輝度分布に対し監視温度
に対応する閾値により2値化画像を生成し、該2値化画
像から異常候補を抽出し、抽出した異常候補のうち、付
属物について予め求めた形状的な特徴に合致する形状を
示す画像を、異常をきたしている架空線の付属物の画像
として識別するように構成したので、前記形状的な特徴
をもとに異常候補の中から識別された付属物の発熱異常
を検出でき、赤外線の放射率の違いにより監視温度より
低いが明るい輝度を有した画像として検出される背景に
よる誤った異常検出を低減できる効果がある。
【0070】請求項11記載の発明によれば、それぞれ
独立した矩形状の領域に分割して異常候補の画像の抽出
を行う異常候補抽出手段を備えるように構成したので、
矩形状であるという形状的な特徴をもとに異常候補から
識別された付属物の発熱異常を検出できる効果がある。
【0071】請求項12記載の発明によれば、異常候補
について分割して抽出した矩形状の領域の画像ごとに当
該領域の一辺の長さと面積とを求めると共に、これらの
値を用いて前記異常候補の画像についてその縦と横の比
率を表す数値を求め、前記異常候補の画像のうち、付属
物について予め求めた縦と横の比率に合致するものを、
異常をきたしている架空線の付属物の画像として識別す
るように構成したので、異常候補の画像の一辺の長さと
面積とをもとに数値的に抽出された特徴から識別された
付属物の発熱異常を検出でき、赤外線の放射率の違いに
より監視温度より低いが明るい輝度を有した画像として
検出される背景による誤った異常検出を低減できる効果
がある。
【0072】請求項13記載の発明によれば、異常候補
について分割して抽出した矩形状の領域の画像ごとに当
該領域の縦と横の辺の長さの比を求め、前記異常候補の
画像のうち、付属物について予め求めた縦と横の比率に
合致するものを、異常をきたしている架空線の付属物の
画像として識別するように構成したので、異常候補の画
像の縦と横の辺の長さの比をもとに数値的に抽出された
特徴から識別された付属物の発熱異常を検出でき、赤外
線の放射率の違いにより監視温度より低いが明るい輝度
を有した画像として検出される背景による誤った異常検
出を低減できる効果がある。
【0073】請求項14記載の発明によれば、撮像手段
により撮影して得られた画像の輝度分布に対し監視温度
に対応する閾値をもとに2値化を行い、この結果、得ら
れた2値化画像から異常候補を抽出する異常候補抽出手
段と、前記画像の輝度平均値を閾値として得られた2値
化画像をもとに周囲を他の値の領域により囲まれた孤立
領域の個数を判定し、前記異常候補抽出手段により抽出
した異常候補の中から異常をきたしている架空線の付属
物を前記孤立領域の個数の判定結果をもとに識別する付
属物識別手段とを備えるように構成したので、発熱異常
をきたしている架空線の付属物を異常候補抽出手段によ
り抽出した異常候補の中から前記孤立領域の個数の判定
結果をもとに識別できる効果がある。
【0074】請求項15記載の発明によれば、赤外線を
媒体として撮影を行う撮像手段を備えるように構成した
ので、赤外線画像に対する画像処理により架空線の付属
物の発熱異常の検査を行うことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による架空線の自動
点検装置で使用する架空線の画像を得るためのヘリコプ
タによる架空線撮影の状況を示す説明図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による架空線の自動
点検装置の構成を示すブロック図である。
【図3】 この発明の実施の形態1による架空線の自動
点検装置における画像処理装置の動作を示すフローチャ
ートである。
【図4】 この発明の実施の形態1による架空線の自動
点検装置による架空線に取り付けられている例えば難着
雪リングなどの付属物の検出処理を示すフローチャート
である。
【図5】 この発明の実施の形態1による架空線の自動
点検装置の難着雪リングなどの付属部が取り付けられて
いる架空線を示す模式図である。
【図6】 図5に示す難着雪リングなどの付属部が取り
付けられている架空線の矢視XA方向の輝度分布を示す
説明図である。
【図7】 図6に示す輝度分布から演算して求めた輝度
の縦方向の微分値の分布を示す説明図である。
【図8】 図5に示す架空線の矢視XB方向の輝度分布
を示す説明図である。
【図9】 図8に示す輝度分布から演算して求めた輝度
の縦方向の微分値の分布を示す説明図である。
【図10】 図5に示す架空線の矢視XC方向の輝度の
微分値の最大値および最小値を示す説明図である。
【図11】 この発明の実施の形態2によるヒレ付き電
線の模式図である。
【図12】 この発明の実施の形態2によるスパイラル
ロッド付き電線の模式図である。
【図13】 この発明の実施の形態2によるヒレ付き電
線の画像処理を示すフローチャートである。
【図14】 この発明の実施の形態3による架空線の自
動点検装置の画像処理装置の動作を示すフローチャート
である。
【図15】 この発明の実施の形態3による架空線の自
動点検装置における複数の架空線のそれぞれの位置検出
処理を示すフローチャートである。
【図16】 この発明の実施の形態3による架空線の自
動点検装置における複数の架空線の画像が撮影されてい
る画面枠を示す説明図である。
【図17】 図16に示した画面枠についての矢視ZC
方向の輝度分布を示す説明図である。
【図18】 図17に示した輝度分布の縦方向の微分値
の分布を示す説明図である。
【図19】 この発明の実施の形態4による架空線の自
動点検装置で使用する架空線の画像を得るためのヘリコ
プタによる架空線撮影の状況を示す説明図である。
【図20】 この発明の実施の形態4による架空線の自
動点検装置における画像処理装置の動作を示すフローチ
ャートである。
【図21】 この発明の実施の形態4による架空線の自
動点検装置における異常判定処理動作を示すフローチャ
ートである。
【図22】 この発明の実施の形態4による架空線の自
動点検装置における赤外線カメラによる架空線の影像の
原画像を示す説明図である。
【図23】 この発明の実施の形態4による架空線の自
動点検装置における赤外線カメラによる架空線の影像の
原画像の2値化画像を示す説明図である。
【図24】 この発明の実施の形態4による架空線の自
動点検装置における架空線の送電用直線スリーブの発熱
異常の領域の原画像を示す説明図である。
【図25】 図24の原画像の2値化画像を示す説明図
である。
【図26】 この発明の実施の形態5による架空線の自
動点検装置における異常判定処理を示すフローチャート
である。
【図27】 この発明の実施の形態5による架空線の自
動点検装置の赤外線カメラによる鉄塔付近の影像の原画
像を示す説明図である。
【図28】 図27の原画像を監視温度に対応した閾値
で2値化したときの2値化画像を示す説明図である。
【図29】 図27の原画像の輝度平均値を閾値とし
て、前記原画像を2値化したときの2値化画像を示す説
明図である。
【図30】 図29の反転画像を示す説明図である。
【図31】 特開平4−156212号公報に示されて
いるヘリコプタによる架空線の撮影の状況を示す説明図
である。
【図32】 従来の架空線の自動点検装置の構成を示す
ブロック図である。
【図33】 従来の架空線の自動点検装置により異常判
定される架空線の領域を示す説明図である。
【図34】 従来の架空線の自動点検装置による演算ユ
ニットの動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1,101 架空線、31 テレビカメラ(撮像手
段)、53 演算ユニット(検査判定手段)、53a
識別手段(分割手段,位置検出手段,異常候補抽出手
段,付属物識別手段)、55 制御ユニット(検査判定
手段,出力手段)、102 難着雪リング(付属物)、
431 赤外線カメラ(撮像手段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 健司 兵庫県神戸市兵庫区浜山通6丁目1番2 号 三菱電機コントロールソフトウエア 株式会社内 (72)発明者 長谷 祐児 愛知県名古屋市東区東新町1番地 中部 電力株式会社内 (72)発明者 ▲真▼鍋 佳久 愛知県名古屋市東区東新町1番地 中部 電力株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−190691(JP,A) 特開 平3−60312(JP,A) 特開 平3−60313(JP,A) 特開 平4−156212(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02G 1/02 G01J 5/48 G06T 1/00

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像手段と、該撮像手段により撮影して
    得られた画像の輝度分布をもとに架空線に対し付属物を
    識別して検出する機能を有する識別手段と、該識別手段
    により識別した前記架空線やその付属物に対し異常につ
    いての検査判定を行う検査判定手段と、該検査判定手段
    の検査判定結果を出力する出力手段とを備え 前記 識別手段は、前記撮像手段により撮影して得られた
    画像について縦方向の輝度分布の微分値を求め、この微
    分値の最大値と最小値との差をもとに架空線やその付属
    物の前記縦方向の領域を検出し、該縦方向についての前
    記架空線やその付属物の検出および識別を行う架空線の
    自動点検装置。
  2. 【請求項2】 撮像手段と、該撮像手段により撮影して
    得られた画像の輝度分布をもとに架空線に対し付属物を
    識別して検出する機能を有する識別手段と、該識別手段
    により識別した前記架空線やその付属物に対し異常につ
    いての検査判定を行う検査判定手段と、該検査判定手段
    の検査判定結果を出力する出力手段とを備え 前記 識別手段は、前記撮像手段により撮影して得られた
    画像について横方向の輝度分布の微分値を求め、この微
    分値の最大値と最小値との差をもとに架空線やその付属
    物の前記横方向の領域を検出し、該横方向についての前
    記架空線やその付属物の検出および識別を行う架空線の
    自動点検装置。
  3. 【請求項3】 撮像手段と、該撮像手段により撮影して
    得られた画像の輝度分布をもとに架空線に対し付属物を
    識別して検出する機能を有する識別手段と、該識別手段
    により識別した前記架空線やその付属物に対し異常につ
    いての検査判定を行う検査判定手段と、該検査判定手段
    の検査判定結果を出力する出力手段とを備え 前記 識別手段は、前記撮像手段により撮影して得られた
    画像について縦方向の輝度分布の微分値を求め、この微
    分値の最大値と最小値との差をもとに前記架空線やその
    付属物の前記縦方向の領域を検出し、さらに前記画像に
    ついて横方向の輝度分布の微分値を求め、この微分値の
    最大値と最小値との差をもとに前記架空線やその付属物
    の前記横方向の領域を検出し、前記縦方向および前記横
    方向について検出した前記領域から前記架空線やその付
    属物の検出および識別を行う架空線の自動点検装置。
  4. 【請求項4】 撮像手段と、該撮像手段により撮影して
    得られた画像の輝度分布をもとに架空線に対し付属物を
    識別して検出する機能を有する識別手段と、該識別手段
    により識別した前記架空線やその付属物に対し異常につ
    いての検査判定を行う検査判定手段と、該検査判定手段
    の検査判定結果を出力する出力手段とを備え 前記 識別手段は、前記撮像手段により撮影して得られた
    画像について横方向の輝度分布を求め、輝度分布のばら
    つきが所定の値より大きいとき、ばらつきが所定値を越
    えた横方向の座標値を求め、その座標値の規則性を確認
    し、規則性によって架空線やその付属物の検出および識
    別を行う架空線の自動点検装置。
  5. 【請求項5】 出力手段は、検査判定手段で異常ありと
    の検査判定結果が得られた領域が付属物の領域でないと
    きに警報を発することを特徴とする請求項1から請求項
    4のうちのいずれか1項記載の架空線の自動点検装置。
  6. 【請求項6】 撮像手段と、該撮像手段により撮影して
    得られた画像の輝度分布をもとに架空線に対し付属物を
    識別して検出する機能を有する識別手段と、該識別手段
    により識別した前記架空線やその付属物に対し異常につ
    いての検査判定を行う検査判定手段と、該検査判定手段
    の検査判定結果を出力する出力手段とを備え 前記 識別手段は、前記架空線の輝度分布の微分値を求
    め、該微分値のピークの分布をもとに前記架空線のエッ
    ジを検出することで、撮像手段により撮影した複数の架
    空線のそれぞれの領域の識別を行う架空線の自動点検装
    置。
  7. 【請求項7】 識別手段は、撮像手段により撮影して得
    られた複数の架空線画像の輝度分布の微分値のピーク分
    布の内で画面最上部のピークから所定距離下方位置へ画
    面分割線を設定し、該画面分割線により複数の架空線を
    架空線毎に分割する架空線分割処理を行う分割手段と、
    該分割手段により分割された画面のうちの上側の画面中
    の架空線の輝度分布の微分値の画面最下部のピークから
    前記架空線の下エッジを検出し、該検出した下エッジと
    前記画面最上部のピークから検出した上エッジとをもと
    に架空線の位置を検出する位置検出手段とを備えている
    ことを特徴とする請求項6記載の架空線の自動点検装
    置。
  8. 【請求項8】 位置検出手段は、分割手段により分割し
    た画面のうちの上側の画面中で縦方向の輝度微分値のピ
    ークの座標値の検出を横方向の画素数分、横方向へ繰り
    返し行い、この結果検出した座標値に対し近似処理を施
    して前記架空線の上エッジおよび下エッジを検出するこ
    とを特徴とする請求項7記載の架空線の自動点検装置。
  9. 【請求項9】 分割手段は、分割した画面の内の下側の
    画面に対し画面の再分割処理を繰り返すことを特徴とす
    請求項7または請求項8記載の架空線の自動点検装
    置。
  10. 【請求項10】 撮像手段と、該撮像手段により撮影し
    て得られた画像の輝度分布をもとに架空線に対し付属物
    を識別して検出する機能を有する識別手段と、該識別手
    段により識別した前記架空線やその付属物に対し異常に
    ついての検査判定を行う検査判定手段と、該検査判定手
    段の検査判定結果を出力する出力手段とを備え 前記 識別手段は、前記撮像手段により撮影して得られた
    画像の輝度分布に対し監視温度に対応する閾値により2
    値化画像を生成し、該2値化画像から異常候補を抽出す
    る異常候補抽出手段と、該異常候補抽出手段により抽出
    した異常候補のうち、付属物について予め求めた形状的
    な特徴に合致する形状を示す画像を、異常をきたしてい
    る架空線の付属物の画像として識別する付属物識別手段
    とを備えている架空線の自動点検装置。
  11. 【請求項11】 異常候補抽出手段は、異常候補の画像
    の抽出をそれぞれ独立した矩形状の領域に分割して行う
    ことを特徴とする請求項10記載の架空線の自動点検装
    置。
  12. 【請求項12】 付属物識別手段は、異常候補抽出手段
    異常候補について分割して抽出した矩形状の領域の画
    像ごとに当該領域の一辺の長さと面積とを求めると共
    に、これらの値を用いて前記異常候補の画像についてそ
    の縦と横の比率を表す数値を求め、前記異常候補の画像
    のうち、付属物について予め求めた縦と横の比率に合致
    するものを、異常をきたしている架空線の付属物の画像
    として識別することを特徴とする請求項11記載の架空
    線の自動点検装置。
  13. 【請求項13】 付属物識別手段は、異常候補抽出手段
    異常候補について分割して抽出した矩形状の領域の画
    像ごとに当該領域の縦と横の辺の長さの比を求め、前記
    異常候補の画像のうち、付属物について予め求めた縦と
    横の比率に合致するものを、異常をきたしている架空線
    の付属物の画像として識別することを特徴とする請求項
    11記載の架空線の自動点検装置。
  14. 【請求項14】 撮像手段と、該撮像手段により撮影し
    て得られた画像の輝度分布をもとに架空線に対し付属物
    を識別して検出する機能を有する識別手段と、該識別手
    段により識別した前記架空線やその付属物に対し異常に
    ついての検査判定を行う検査判定手段と、該検査判定手
    段の検査判定結果を出力する出力手段とを備え 前記 識別手段は、撮像手段により撮影して得られた画像
    の輝度分布に対し監視温度に対応する閾値をもとに2値
    化を行い、この結果、得られた2値化画像から異常候補
    を抽出する異常候補抽出手段と、前記画像の輝度平均値
    を閾値として得られた2値化画像をもとに周囲を他の値
    の領域により囲まれた孤立領域の個数を判定し、前記異
    常候補抽出手段により抽出した異常候補の中から異常を
    きたしている架空線の付属物を前記孤立領域の個数の判
    定結果をもとに識別する付属物識別手段とを備えてい
    空線の自動点検装置。
  15. 【請求項15】 撮像手段は、赤外線を媒体として撮影
    を行うことを特徴とする請求項10から請求項14のう
    ちのいずれか1項記載の架空線の自動点検装置。
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