JP4139145B2 - 動画画像検索装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、動画画像の記録された内容、例えば、VTR、DVD、コンピュータの記憶装置に記録され、再生されるビデオオンデマンド装置などにおいて記録された1番組(例えば、放送用の番組)における、目的の画面の位置検出を行い、番組の目的とする動画画像の検索に関する技術であり、多数のフレームで構成される動画画像情報から必要なフレームとその位置を検索可能にした動画画像検索装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
以下、従来例について説明する。
【0003】
▲1▼:従来のTV放送(NTSCビデオ)の画像の説明
図14は、従来のTV放送(NTSCビデオ)の画像説明図である。以下、図14に基づき、従来のTV放送(NTSCビデオ)の画像について概要を説明する。
【0004】
図14において、(1) 図は1画面(1フレーム)の構成を示した図であり、アスペクト比は4対3、走査線の数(縦のライン)は525本、みかけ上の横方向の画素数は700画素、1画面(1フレーム)=1/30秒、カラーは色差の圧縮型信号(人間の目の認識差の利用圧縮)である。
【0005】
(2) 図はカラー画像の情報(フルカラー画像全体の情報量)を示した図である。この例では、画素数については、X方向(水平走査線方向)の画素数=700画素、Y方向(垂直走査線方向)のライン=525本である。また、カラーの種類については、光の3原色であるR(赤)、G(緑)、B(青)である。また、1画面の階調レベルの例では、例えば、R(赤)画面1枚分を抽出表示すると、図示のようになる。この例では、1画素:8ビットの構成例であり、階調は28 =0〜255:256レベルである。
【0006】
▲2▼:従来の動画画像検索の概要
図15は、従来の記録された番組画像の説明図である。この図では、必要番組の頭部のフレームと、終わりのフレームの間に、目的番組の画像が記録されている。従って、このような記録媒体から必要な目的番組の画像を検索するには、必要番組の頭部のフレームと、終わりのフレームを検索して取り出すことが必要である。
【0007】
従来、多数のフレームで構成される動画情報から必要なフレームと位置を検索する方法としては、記録された番組の磁気媒体を再生(又は高速再生)を行い、目的とする画像の検出を、人の目で画像を確認して判断しているのが現状であり、自動化例は少ない。
【0008】
また、ディジタルビデオデマンドを行った場合でも、時刻情報から検索する様な補助情報を用い検索しているのが現状であり、ほぼ目的の位置検出で正確なフレームの判定は行っていない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
前記のような従来のものにおいては、次のような課題があった。
【0010】
▲1▼:従来、VTR等の記録動画画像を検索する場合は、検索に非常に時間を要していた。また、デジタルビデオデマンドを行った場合でも、取り扱いデータ量が膨大で検索情報が多くなり、短時間処理が不可能なため、フレームの検出に時間を要し、実現に無理があった。また、目的の画像を探すために、全体の記録画像を目視でサーチする必要があった。
【0011】
▲2▼:目的のシーンを見つけるために、人が目視で従事しなければならず、操作者の疲労が蓄積される。
【0012】
▲3▼:動画の一致シーンを検索するには情報量が膨大で一致を取るだけでも多くの処理時間を必要とする。
【0013】
▲4▼:情報量が多いため、記憶容量(検索の為の一次保存領域)が非常に大きく、システム負荷がかかる。
【0014】
▲5▼:従って、目的の位置を知るためには、予め、時刻情報等を同期させて記録するなど別の情報を加える必要があるため、保存記録動画(VTRテープ等)からの検索には適用に困難さがある。
【0015】
▲6▼:映像情報であるため、多少の劣化があり得る事があり、一致したシーンを検索する際に僅かの差異を生じる事が起き、目的のシーンが見つからない事が発生する。
【0016】
本発明は、このような従来の課題を解決し、記録された番組画像の必要な部分の検索が高速かつ正確に行えるようにすることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記の目的を達成するため、次のように構成した。
【0018】
(1) :動画画像の1フレームを検索目標フレームとして標本化し、標本原本として登録しておく記憶手段と、
検索対象の動画画像から1フレームを取り出し、この取り出した1フレームを、前記記憶手段に登録した標本原本の1フレームと比較照合し、両者が合致したら、順次、次フレームについても同様の比較照合を行う比較照合手段と、
前記比較照合手段の比較照合により、標本原本のフレームと、予め決めた数の全てのフレームが合致した場合に、その画像を目的画像として抽出する目的画像抽出手段を備えると共に、
前記標本原本は、動画画像の1フレームから複数の代表点を選び、該代表点での各色(R、G、B)の座標位置と、その座標位置での各色(R、G、B)毎の階調を含む画素情報を求め、この代表点の画素情報で構成した1フレームを検索目標フレームとして標本化したものであり、
前記比較照合手段は、前記標本原本の代表点の画素情報と、それに対応する検索対象の動画画像から抽出した代表点の画素情報との比較照合を行い、前記標本原本を基に、検索対象画像の該当するフレームの色毎の階調の相関をとり、両者が合致したフレームかどうかを比較照合することで、合致したフレームを見つけ出す機能を備えていることを特徴とする。
【0019】
(2) :前記(1) の動画画像検索装置において、前記標本原本は、動画画像の水平走査線方向1ラインの走査線の総画素から、該総画素の数より少ない数の予め決めた代表点を選び、その代表点の画素の座標位置と、その位置での光の三原色であるR、G、Bの階調を代表点の画素情報として抽出し、更に、垂直走査線方向の総ライン数から、この総ライン数より少ない数の予め決めたラインを選び、その選んだラインに対して、前記と同様な水平走査線方向の代表点の画素情報を抽出し、前記水平及び垂直走査線方向の代表点の画素情報で構成した1フレームを検索目標フレームとして標本化したものであることを特徴とする。
【0020】
(3) :前記(1) の動画画像検索装置において、前記比較照合手段は、
2つのフレームを比較照合する場合、前記R、G、B階調を演算比較し算出された結果に予め定めた許容範囲を設けておくことで、近似した画像を許容し、ほぼ同等な画像フレームとみなす機能を備えていることを特徴とする。
【0021】
(4) :前記(1) の動画画像検索装置において、前記比較照合手段は、
ほぼ同一フレームが何枚か連続する確率が高いことを利用し、数枚のフレームが連続していることで明らかに同じフレームであると判断する機能を備えていることを特徴とする。
【0022】
(5) :前記(1) の動画画像検索装置において、前記目的画像抽出手段は、
目的番組を検索する動画画像の記録から、目的番組の先頭フレーム及び最終フレームの位置を割り出す機能を備えていることを特徴とする。
【0023】
(作用)
前記構成に基づく本発明の作用を説明する。
【0024】
(a) :前記(1) では、予め、動画画像の1フレームを検索目標フレームとして標本化し、標本原本として記憶手段に記憶しておく。その後、比較照合手段は、検索対象の動画画像から1フレームを取り出し、この取り出した1フレームを、前記記憶手段に記憶しておいた標本原本のフレームと比較照合し、両者が合致したら、順次、次フレームについても前記と同様の比較照合を行う。
【0025】
そして、目的画像抽出手段は、前記比較照合手段の比較照合により、標本原本の各フレームと全てのフレームが合致した場合に、その画像を目的画像として抽出する。
【0026】
この場合、前記比較照合手段は、前記標本原本の代表点の画素情報と、それに対応する検索対象動画画像の代表点の画素情報との比較照合を行う。そして、前記標本原本を基に、検索対象画像の該当するフレームとの階調相関をとり、両者が合致したフレームかどうかを比較照合することで、合致したフレームを見つけ出す。
【0027】
また、前記標本原本は、動画画像の1フレームから複数の代表点を選び、該代表点での各色(R、G、B)の座標位置と、その座標位置での各色(R、G、B)毎の階調を含む画素情報を求め、この代表点の画素情報で構成した1フレームを検索目標フレームとして標本化したものである。
【0028】
そして、前記比較照合手段は、前記標本原本の代表点の画素情報と、それに対応する検索対象動画画像の代表点の画素情報との比較照合を行う。そして、前記標本原本を基に、検索対象画像の該当するフレームとの階調相関をとり、両者が合致したフレームかどうかを比較照合することで、合致したフレームを見つけ出す。
【0029】
このようにすれば、前記代表点での画素情報を用いて比較照合ができるので、前記代表点の数を必要最小限にすれば、比較照合する画素情報の量が少なくなり、比較照合処理における演算数も減り、その分、高速で検索を行うことが可能になる。
【0030】
従って、動画画像の検索を行う際に、予め必要な番組の頭の1フレーム内の代表点を選び、その代表点の色(R、G、B)の座標位置と、その位置の階調を含む画素情報を標本原本として記憶手段に記録しておくことで、検索したい動画画像の中から目的の番組の1フレームの頭出しを確実に行い、高速に検索することが可能になる。
【0031】
(b) :前記(2) では、標本原本は、動画画像の水平走査線方向1ラインの走査線の総画素から、該総画素の数より少ない数の予め決めた代表点を選び、その代表点の画素の座標位置と、その位置での光の三原色であるR、G、Bの階調を代表点の画素情報として抽出し、更に、垂直走査線方向の総ライン数から、この総ライン数より少ない数の予め決めたラインを選び、その選んだラインに対して、前記と同様な水平走査線方向の代表点の画素情報を抽出し、前記水平及び垂直走査線方向の代表点の画素情報で構成した1フレームを検索目標フレームとして標本化したものである。
【0032】
このようにすれば、目的の画像を検索する場合に、代表点の数を必要最小限にすることで、比較照合する画素情報量や演算数を少なくすることが可能であり、記録された番組画像の必要な部分の検索が高速に行える。
【0033】
(c) :前記(3) では、比較照合手段は、2つのフレームを比較照合する場合、前記R、G、B階調を演算比較し算出された結果に予め定めた許容範囲を設けることで、近似した画像を許容し、ほぼ同等な画像フレームとみなす。このようにすれば、記録された番組画像の必要な部分の検索が、確実に、かつ高速に行える。
【0034】
(d) :前記(4) では、比較照合手段は、前記比較照合を行う場合、ほぼ同一フレームが何枚か連続する確率が高いことを利用し、数枚のフレームが連続していることで明らかに同じフレームであると判断する。このようにすれば、記録された番組画像の必要な部分の検索が、確実に、かつ高速に行える。
【0035】
(e) :前記(5) では、目的画像抽出手段は、目的画像を抽出する場合、目的番組を検索する動画画像の記録から、目的番組の先頭フレーム及び最終フレームの位置を割り出す。そして、先頭フレームと最終フレームの間にある画像を目的の画像として取り出すことができる。このようにすれば、記録された番組画像の必要な部分の検索が、確実に、かつ高速に行える。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0037】
§1:動画画像検索装置の概要説明
(1) :動画画像検索処理の概要
本発明に係る動画画像検索装置(以下「本装置」とも記す)では、動画画像の検索を行う際に、例えば、予め必要な番組の頭の1フレーム内から代表点を選び、その代表点の色(R、G、B)の座標位置と、その位置での階調を画素情報として記憶手段(メモリ、ハードディスク等)に記録しておき、検索したい動画画像の中から検索目的の番組の1フレーム(頭のフレームと終わりのフレーム)の頭出しを確実に行い、高速に検索できるようにする。
【0038】
また、動画画像の場合は、ある同様なフレームが何枚か連続し少しずつ変化する特性があることから、1画面の中から最初に設定した位置の代表点を複数点(かなりの数)に決定し、そのポイントの色(R、G、B)の階調の相関をそれぞれの色ごとに行い、階調の合致する許可範囲を与えてほぼ近い画像である事を検出する。
【0039】
すなわち、動画画像の1フレームを検索目標フレームとして標本化し、標本原本として記憶手段に登録しておく。その後、検索対象の動画画像から1フレームを取り出し、この取り出した1フレームを、前記記憶手段に登録した標本原本のフレームと比較照合し、両者が合致したら、順次、次フレームについても同様の比較照合を行う。そして、前記比較照合により、標本原本の各フレームと、予め決めた数(例えば、2〜3)の全てのフレームが合致した場合に、その画像を目的画像として抽出する。
【0040】
また、前記比較照合を行う場合、前記標本原本の代表点の画素情報と、それに対応する検索対象の動画画像から抽出した代表点の画素情報との比較照合を行うが、この場合、標本原本を基に、検索対象画像の該当するフレームの色毎の階調の相関をとり、両者が合致したフレームかどうかを比較照合することで、合致したフレームを見つけ出す。
【0041】
前記処理において、2つのフレームを比較照合する場合、前記R、G、B階調を演算比較し算出された結果に予め定めた許容範囲(例えば、±nの許容値)を設けることで、近似した画像を許容し、ほぼ同等な画像フレームと見なす。
【0042】
また、前記比較照合において、ほぼ同一フレームが何枚か連続する確率が高いことを利用し、数枚のフレームが連続していることで明らかに同じフレームであると判断する。また、前記目的画像の抽出処理は、目的番組を検索する動画画像の記録から、目的番組の先頭フレーム及び最終フレームの位置を割り出す処理である。
【0043】
(2) :原本の標本化の説明
図1は原本の標本化の例を示した図である。動画画像検索装置では、原本の標本化を行うが、この処理では、検索目標としての原本の登録を行う。この場合、事前に、画像監視表示をしている時に、マークして1フレーム抽出し標本化する方法と、事後に、再生読み出しをして、同様に標本化する方法がある。以下、原本の標本化の例を図1に基づいて説明する。
【0044】
▲1▼:例えば、図1に示した画面の18点のR、G、B階調を、a1〜e4までを取得し保存する(検索の基本情報の保存)。この例では、階調範囲は0〜255であり、a1では、R=123、G=32、B=208となっている。
【0045】
▲2▼:この基本情報を基に、階調相関をとり合致したフレームを見つけ出す。
【0046】
この場合、例えば、30分フレーム数=30枚×60秒×30分=10,800フレームである。従って、(30枚/秒)×記録時間)は、例えば、30分〜2時間であるとすると、フレーム数は10,800〜43,200フレームとなる。
【0047】
▲3▼:僅かの誤差を許し、±何階調(例えば、123±5)までを許可するようにし、多少の画像劣化を許容する方法。
【0048】
▲4▼:フレームも何枚か同一性があり、数枚の同様と思われるフレームがあったら合致とする方法。
【0049】
前記標本原本は、動画画像の1フレームから複数の代表点を選び(例えば、オペレータ等が決定し)、該代表点での各色(R、G、B)の座標位置と、その座標位置での各色(R、G、B)毎の階調を含む画素情報を求め、この代表点での画素情報で構成した1フレームを検索目標フレームとして標本化したものであり、更に具体的には、次の通りである。
【0050】
すなわち、前記標本原本は、動画画像の水平走査線方向1ラインの走査線の総画素から、該総画素の数より少ない数の予め決めた代表点を選び、その代表点の画素の座標位置と、その位置での光の三原色であるR、G、Bの階調を代表点の画素情報として抽出し、更に、垂直走査線方向の総ライン数から、この総ライン数より少ない数の予め決めたラインを選び、その選んだラインに対して、前記と同様な水平走査線方向の代表点の画素情報を抽出し、前記水平及び垂直走査線方向の代表点の画素情報で構成した1フレームを検索目標フレームとして標本化したものである。なお、前記標本原本の登録処理は、オペレータ等の操作により行うものであり、標本原本の登録後の処理はコンピュータ内のプログラムが自動的に行うものである。
【0051】
§2:本装置の運用システムの説明
(1) :本装置の運用システムの説明
図2は、本装置の運用システム概念図の例である。以下、図2に基づいて、本装置の運用システムを説明する。本装置の運用システムは、入力制御部1と、多チャンネル表示装置2と、インタフェース3と、コンピュータシステム4と、複数の監視端末5等で構成されている。
【0052】
前記入力制御部1は、チューナ、分配器等の機器で構成されており、放送波をチューナで受信したり、カメラ等からの画像データを入力したり、VTRからの画像データを入力して、画像データを出力するものである。また、前記コンピュータシステム4は、インタフェース3を介して入力制御部1から取り込んだ画像データを保存するための記憶装置10や、該記憶装置10から画像データを抽出して、その抽出した画像データで構成された抽出データベース(抽出DB)を格納するための抽出データベース記憶装置(抽出DB記憶装置)11等を備えており、複数のコンピュータを備えている。以下、更に具体的に説明する。
【0053】
▲1▼:入力制御部1は、入力情報である、放送波(TV放送)をチューナで受信し、受信した画像データを出力したり、ビデオカメラで撮影された画像データを入力し、出力したり、VTRからの再生ビデオ信号を入力し、分配器等を介して出力した際の各種制御を行うものである。
【0054】
▲2▼:多チャンネル表示装置2は、入力されるビデオ番組の全番組をモニタするものである。この場合、上部と、左1画面に4分割表示を行い、全番組を一望できるように構成されている。
【0055】
▲3▼:特に着目する番組については、画面A〜Dのオリジナル画像で監視員等が直接監視を行い、抽出登録が必要な時に監視端末5より、マーキングを実施する。この場合、番組の頭の部分と終わり部分にマークをする。
【0056】
▲4▼:下部のコンピュータシステム4は、各番組のビデオ信号をインタフェース3を介し、画像データの保存・抽出DB用のコンピュータにより、ディスク装置等の記憶装置10に保存される。マークされて指定された番組情報の頭の部分から終わり部分まで抽出DB(DB:データベース)化し、抽出DB記憶装置11に記憶する。
【0057】
▲5▼:抽出DB化された画像情報をオンライン(ビデオオンデマンド)にて、多くの各端末(監視卓及び他の多くの別端末等)のユーザへ提供する。
【0058】
(2) :本装置の運用システムのハードウェアイメージの説明
図3は本装置の運用システムのハードウェアイメージ説明図である。以下、図3に基づいて、本装置の運用システムのハードウェアイメージを説明する。本装置の運用システムは、次のようなハードウェア構成である。
【0059】
▲1▼:アンテナとTVチューナにより各放送波を受信し、映像情報をインタフェース3に入力する。
【0060】
▲2▼:カメラ等、及びVTRからの映像情報をインタフェース3に入力する。
【0061】
▲3▼:インタフェース3によりディジタル情報に変換後、コンピュータシステム4の記憶装置10に保存する。また、13は各種情報を表示するための表示装置である。
【0062】
▲4▼:コンピュータシステム4は、インタフェース3を介して画像情報を入力し、画像記録保存、再生、画像情報の検索等を行う。また、コンピュータシステム4にはソフトウエア(プログラム)が格納されており、この例の場合、前記ソフトウエアにより画像情報の検索等の処理を行うが、ハードウェアでも実施可能である。
【0063】
(3) :画像情報の記録指示の流れの説明
図4は、画像記録指示と画像データベース作成例の説明図である。以下、図4に基づいて、画像記録指示と画像データベース作成例を説明する。
【0064】
前記本装置の運用システムでは、常時、チャンネル1〜チャンネル24(CH1〜CH24)を監視している。そして、必要に応じて番組画像にマークをし画像データベースに保存(抽出データベース記憶装置11に記憶)している。この場合、マークと共に、頭のフレームが自動登録される。画像記録指示と画像データベース作成の1例は、次の通りである。
【0065】
▲1▼:図4において、番組CH1の網かけ部分の期間を時々刻々、抽出し、画像データベースに登録する。
【0066】
▲2▼:同様に、番組CH1、CH2・・・CH24までの必要画像を抽出、画像データベース(画像DB)に登録する。
【0067】
▲3▼:登録された画像データベースをネットワークで各端末に映像情報として提供する。
【0068】
§3:標本原本の登録と比較サーチの説明
(1) :サンプルポイントの抽出(標本原本の登録)の説明
図5はサンプルポイントの抽出(標本原本の登録)の説明図である。以下、図5に基づいて、サンプルポイントの抽出(標本原本の登録)を説明する。
【0069】
サンプルポイントの抽出(標本原本の登録)を行う場合、図5に示した画面では、階調範囲は0〜255となっており、a1〜e4までの18点の画素が対象である。そして、例えば、前記画面の18点(代表点)の色(R、G、B)の階調を、a1〜e4までを取得し検索の基本情報として保存する(検索の基本情報の保存)。
【0070】
そして、この基本情報を基に、階調相関をとり合致したフレームを見つけ出し、僅かの誤差を許し、±何階調(例えば、123±5)までを許可するようにし、多少の画像劣化を許容する。更に、フレームも何枚か同一性があり、枚数迄の同様と思われるフレームがあったら合致とする処理を行う。
【0071】
(2) :原本の標本と検索標本の比較サーチの説明
図6は標本原本の登録と比較サーチの説明図である。以下、図6に基づいて、原本の標本と検索標本の比較サーチの処理を説明する。
【0072】
この処理では、前記登録した標本原本のR、G、Bの画像データと、選択したフレームの始め(比較の標本)とを比較する。この処理を次のフレームの始めと比較し、以降、次々と同様の比較処理を行う(連続検索)。このような処理において、原本の標本と、比較の標本が合致した場合、又は、両者が合致しない場合でも、その誤差が予め設定した許容範囲内であれば、そのフレームの画像データを抽出する。
【0073】
この場合、a1=u1、a2=u2、a3=u3比較と同様、a4:u4〜e4:y4も同様の比較サーチを行う。
【0074】
§4:複数フレーム合致手法の説明
図7は複数フレームの合致手法の説明図(その1)、図8は複数フレームの合致手法の説明図(その2)であり、図7のA図に番組の情報を示し、図7のb図にフレームの構成を示し、図8のC図に登録フレームと検索対象のフレームの比較イメージを示す。
【0075】
番組の情報は、記録媒体の始めから終わりの間に存在する。そして、この番組の情報は、目的の頭出しフレームから始まり、目的の終わりのフレームまでの範囲にある。フレームの構成は、フレームの枚数=静止画象1フレーム×30枚×時間(秒)である。
【0076】
前記のように、目的の頭出しフレームから始まり、目的の終わりのフレームまでの範囲にある番組の情報を取り出し、登録フレームと検索対象のフレームの比較を行う。この処理では、最初に検索登録したフレームとN枚目のフレーム(最初のフレーム)との比較照合を行う。
【0077】
次に、最初に検索登録したフレームと、N+1枚目のフレーム(2枚目のフレーム)との比較照合を行い、次に、最初に検索登録したフレームと、N+2枚目のフレーム(3枚目のフレーム)との比較照合を行い、以降同様にして、比較照合を行う。この比較手法をそれぞれ、目的の頭出しフレームと終わりのフレームに適用する。
【0078】
§5:ソフトウェアの説明
図9はソフトウェアの概念図である。以下、図9に基づいて、前記本装置の運用システムにおけるソフトウェアについて説明する。なお、このソフトウェア(プログラム)は、図3に示したコンピュータシステム4内にあり、図9ではソフトウェアの部分を点線で示してある。
【0079】
前記コンピュータシステム4内にあるソフトウェア(プログラム)は、コマンド指示・制御監視部21と、入力収集処理部22と、検索処理部23と、表示制御部24と、記録媒体への格納処理を行う格納処理部25等で構成されている。また、前記検索処理部23には、原本処理部26と、比較処理部27が設けてある。
【0080】
前記コマンド指示・制御監視部21は、コマンド指示や制御監視の処理を行うものである。入力収集処理部22は入力情報の収集処理を行うものである。格納処理部25は、入力収集処理部22で収集したデータを記録媒体(例えば、図2に示した記憶装置10)に格納する処理を行うものである。検索処理部23は、必要な画像情報を検索するものであり、原本処理部26は、標本原本の作成、登録等の処理を行うものであり、比較処理部27は、標本原本のフレームと検索対象画像のフレームとの比較照合処理を行うものである。
【0081】
前記ソフトウェアでは、入力した画像情報をインタフェース(IF)を介し、入力収集処理部22を経由して検索処理部23に伝達される。格納処理部25では、記録媒体に画像情報を格納する処理を行う。検索処理部23は、標本原本の登録や比較するフレームの検索処理等を行う。なお、標本等比較テーブルなどもこの部分で管理している。
【0082】
表示制御部24は、表示装置13への画像表示制御を行う。コマンド指示・制御監視部21は、コマンド指示や全体の制御監視を行う。記録媒体は、画像情報を保存するための磁気ディスク装置等の記録媒体である。
【0083】
なお、前記ソフトウェアは、該ソフトウェアのアルゴリズムをハードウェアによりLSI等で実現可能であり、高速ハードウェア処理も実現可能である。
【0084】
§6:処理の説明
図10は処理フローチャート(その1)、図11は処理フローチャート(その2)、図12は処理フローチャート(その3)、図13は処理フローチャート(その4)である。以下、図10〜図13に基づいて、前記運用システムにおける処理を説明する。なお、S1〜S18は各処理ステップを示す。なお、S1、S2、S3の処理はオペレータ(監視員等)の操作を伴った処理であり、その他のステップは、コンピュータシステム4内の各部(図9参照)のプログラムが自動的に行う処理である。
【0085】
先ず、原本の標本登録済みか否かを判断し(S1)、登録済であれば、検索可能状態か否かの判断を行い(S2)、検索可能状態でなければS1の処理へ移行する。しかし、S1の処理で、登録済みでなければ、原本の標本の登録を行う(S3)。この時、目的動画画像の頭出し画と、最終画について原本の標本の登録を行う。また、オペレータの操作により、オリジナル動画から抽出する(R、G、B)値及び許容値を設定する。その後、S2の処理へ移行する。
【0086】
次に、S2の処理で、検索可能状態になれば、標本の検索取り込み開始(u1)〜(y4)する(S4)。そして、比較対象の画像フレームと標本原本のフレームとの比較照合を行い、a1=u1又は許容範囲内か否かを判断し(S5)、a1=u1又は許容範囲内でなければS4の処理へ移行し、a1=u1又は許容範囲内であれば、原本の標本全て合致したか否かを判断し(S6)、合致しなければS4の処理に移行し、合致したら、次のフレームを取り込む(S7)。
【0087】
そして、原本の標本と次フレームも全て合致(予め決めたフレーム数の全てが合致)したか否かを判断し(S8)、合致しなければS4の処理へ移行し、合致したら、自動動画の頭出し完了とする(S9)。この場合、予め決めたフレーム数は、例えば、2〜3フレームとする。
【0088】
そして、最終画面で検索条件可能状態か否かを判断し(S10)、最終画面で検索条件可能状態でなければ、最終画面検索情報を読み出し、取り込みを行い(S13)、S10の処理に移行する。しかし、S10の処理で、最終画面で検索条件可能状態ならば、画像再生と保存蓄積(一定期間記録する)を行い(S11)、標本の検索取り込み開始(U1)〜(y4)する(S12)。
【0089】
そして、a1=u1又は許容範囲内か否かを判断し(S14)、a1=u1又は許容範囲内でなければS11の処理へ移行し、a1=u1又は許容範囲内であれば、原本の標本全て合致したか否かを判断し(S15)、合致しなければS11の処理に移行し、合致したら、次のフレームを取り込む(S16)。
【0090】
そして、原本の標本と次フレームも全て合致したか否かを判断し(S17)、合致しなければS11の処理へ移行し、合致したら、目的動画の抽出を完了とする(S18)。
【0091】
前記の説明に対し、次の構成を付記する。
【0092】
(付記1)
動画画像の1フレームを検索目標フレームとして標本化し、標本原本として登録しておく記憶手段と、
検索対象の動画画像から1フレームを取り出し、この取り出した1フレームを、前記記憶手段に登録した標本原本の1フレームと比較照合し、両者が合致したら、順次、次フレームについても同様の比較照合を行う比較照合手段と、
前記比較照合手段の比較照合により、標本原本のフレームと、予め決めた数の全てのフレームが合致した場合に、その画像を目的画像として抽出する目的画像抽出手段を備えると共に、
前記標本原本は、動画画像の1フレームから複数の代表点を選び、該代表点での各色(R、G、B)の座標位置と、その座標位置での各色(R、G、B)毎の階調を含む画素情報を求め、この代表点の画素情報で構成した1フレームを検索目標フレームとして標本化したものであり、
前記比較照合手段は、前記標本原本の代表点の画素情報と、それに対応する検索対象の動画画像から抽出した代表点の画素情報との比較照合を行い、前記標本原本を基に、検索対象画像の該当するフレームの色毎の階調の相関をとり、両者が合致したフレームかどうかを比較照合することで、合致したフレームを見つけ出す機能を備えていることを特徴とする動画画像検索装置。
【0093】
(付記2)
前記標本原本は、動画画像の水平走査線方向1ラインの走査線の総画素から、該総画素の数より少ない数の予め決めた代表点を選び、その代表点の画素の座標位置と、その位置での光の三原色であるR、G、Bの階調を代表点の画素情報として抽出し、更に、垂直走査線方向の総ライン数から、この総ライン数より少ない数の予め決めたラインを選び、その選んだラインに対して、前記と同様な水平走査線方向の代表点の画素情報を抽出し、前記水平及び垂直走査線方向の代表点の画素情報で構成した1フレームを検索目標フレームとして標本化したものであることを特徴とする(付記1)記載の動画画像検索装置。
【0094】
(付記3)
前記比較照合手段は、
2つのフレームを比較照合する場合、前記R、G、B階調を演算比較し算出された結果に予め定めた許容範囲を設けておくことで、近似した画像を許容し、ほぼ同等な画像フレームとみなす機能を備えていることを特徴とする(付記1)記載の動画画像検索装置。
【0095】
(付記4)
前記比較照合手段は、
ほぼ同一フレームが何枚か連続する確率が高いことを利用し、数枚のフレームが連続していることで明らかに同じフレームであると判断する機能を備えていることを特徴とする(付記1)記載の動画画像検索装置。
【0096】
(付記5)
前記目的画像抽出手段は、
目的番組を検索する動画画像の記録から、目的番組の先頭フレーム及び最終フレームの位置を割り出す先頭フレーム/最終フレーム位置割り出し手段を備えていることを特徴とする(付記1)記載の動画画像検索装置。
【0097】
(付記6)
前記比較照合手段は、
前記抽出された各々のR、G、Bデータを、全体フレームからサンプルした情報に基づき、演算数を減らして画像の比較が行える機能を備えていることを特徴とする(付記1)記載の動画画像検索装置。
【0098】
(付記7)
前記比較照合手段は、
目標のフレームから抽出して記憶された画素のR、G、B階調の座標位置の階調を演算比較し、結果を算出する機能を備えていることを特徴とする(付記1)記載の動画画像検索装置。
【0099】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば次のような効果がある。
【0100】
(1) :例えば、ビデオオンデマンドのデータベースから、検索する時間が速く、高速に目的の画像を検索できる。
【0101】
(2) :各フレームの画像を代表点で処理するため、代表点の数を必要最小限にすれば、計算量が少なくて済む。
【0102】
(3) :検索結果が非常に確率高く見つかり、コストダウンが可能になる。
【0103】
(4) :画質劣化に対する対処がしてあり、多少劣化したテープデータでも再生情報等も所望の検索が可能になる。
【0104】
(5) :比較照合のための演算処理は、代表点の抽出画像の処理のため、代表点の数を必要最小限にすれば、ソフトウェアによる演算が十分可能である。
【0105】
(6) :シーン毎の相関結果を求め、連続次のフレームの結果をそれぞれ比較照合し、合致に近いフレームを選び、動画の画像検索を高速に可能にできる。
【0106】
(7) :色の階調の相関をそれぞれとるので、ハードウェアによりビデオレートで同時に何ポイントかの相関処理を高速で行い、誤差も通常の演算処理で可能であり、専用機で高速処理も可能である。
【0107】
更に、前記各請求項に対応した効果は次の通りである。
【0108】
(8) :請求項1では、予め、動画画像の1フレームを検索目標フレームとして標本化し、標本原本として記憶手段に記憶しておく。その後、比較照合手段は、検索対象の動画画像から1フレームを取り出し、この取り出した1フレームを、前記記憶手段に記憶しておいた標本原本のフレームと比較照合し、両者が合致したら、順次、次フレームについても前記と同様の比較照合を行う。
【0109】
そして、目的画像抽出手段は、前記比較照合手段の比較照合により、標本原本の各フレームと全てのフレームが合致した場合に、その画像を目的画像として抽出する。
【0110】
この場合、前記比較照合手段は、前記標本原本の代表点の画素情報と、それに対応する検索対象動画画像の代表点の画素情報との比較照合を行う。そして、前記標本原本を基に、検索対象画像の該当するフレームとの階調相関をとり、両者が合致したフレームかどうかを比較照合することで、合致したフレームを見つけ出す。
【0111】
また、前記標本原本は、動画画像の1フレームから複数の代表点を選び、該代表点での各色(R、G、B)の座標位置と、その座標位置での各色(R、G、B)毎の階調を含む画素情報を求め、この代表点の画素情報で構成した1フレームを検索目標フレームとして標本化したものである。
【0112】
そして、前記比較照合手段は、前記標本原本の代表点の画素情報と、それに対応する検索対象動画画像の代表点の画素情報との比較照合を行う。そして、前記標本原本を基に、検索対象画像の該当するフレームとの階調相関をとり、両者が合致したフレームかどうかを比較照合することで、合致したフレームを見つけ出す。
【0113】
このようにすれば、前記代表点での画素情報を用いて比較照合ができるので、前記代表点の数を必要最小限にすれば、比較照合する画素情報の量が少なくなり、比較照合処理における演算数も減り、その分、高速で検索を行うことが可能になる。
【0114】
従って、動画画像の検索を行う際に、予め必要な番組の頭の1フレーム内の代表点を選び、その代表点の色(R、G、B)の座標位置と、その位置の階調を含む画素情報を標本原本として記憶手段に記録しておくことで、検索したい動画画像の中から目的の番組の1フレームの頭出しを確実に行い、高速に検索することが可能になる。
【0115】
(9) :請求項2では、標本原本は、動画画像の水平走査線方向1ラインの走査線の総画素から、該総画素の数より少ない数の予め決めた代表点を選び、その代表点の画素の座標位置と、その位置での光の三原色であるR、G、Bの階調を代表点の画素情報として抽出し、更に、垂直走査線方向の総ライン数から、この総ライン数より少ない数の予め決めたラインを選び、その選んだラインに対して、前記と同様な水平走査線方向の代表点の画素情報を抽出し、前記水平及び垂直走査線方向の代表点の画素情報で構成した1フレームを検索目標フレームとして標本化したものである。
【0116】
このようにすれば、目的の画像を検索する場合に、代表点の数を必要最小限にすることで、比較照合する画素情報量や演算数を少なくすることが可能であり、記録された番組画像の必要な部分の検索が高速に行える。
【0117】
(10):請求項3では、比較照合手段は、2つのフレームを比較照合する場合、前記R、G、B階調を演算比較し算出された結果に予め定めた許容範囲を設けることで、近似した画像を許容し、ほぼ同等な画像フレームとみなす。このようにすれば、記録された番組画像の必要な部分の検索が、確実に、かつ高速に行える。
【0118】
(11):請求項4では、比較照合手段は、前記比較照合を行う場合、ほぼ同一フレームが何枚か連続する確率が高いことを利用し、数枚のフレームが連続していることで明らかに同じフレームであると判断する。このようにすれば、記録された番組画像の必要な部分の検索が、確実に、かつ高速に行える。
【0119】
(12):請求項5では、目的画像抽出手段は、目的画像を抽出する場合、目的番組を検索する動画画像の記録から、目的番組の先頭フレーム及び最終フレームの位置を割り出す。そして、先頭フレームと最終フレームの間にある画像を目的の画像として取り出すことができる。このようにすれば、記録された番組画像の必要な部分の検索が、確実に、かつ高速に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における原本の標本化の例である。
【図2】本発明の実施の形態における本装置の運用システム概念図の例である。
【図3】本発明の実施の形態における本装置の運用システムのハードウェアイメージ説明図である。
【図4】本発明の実施の形態における画像記録指示と画像データベース作成例の説明図である。
【図5】本発明の実施の形態におけるサンプルポイントの抽出(標本原本の登録)の説明図である。
【図6】本発明の実施の形態における標本原本の登録と比較サーチの説明図である。
【図7】本発明の実施の形態における複数フレームの合致手法の説明図(その1)である。
【図8】本発明の実施の形態における複数フレームの合致手法の説明図(その2)である。
【図9】本発明の実施の形態におけるソフトウェアの概念図である。
【図10】本発明の実施の形態における処理フローチャート(その1)である。
【図11】本発明の実施の形態における処理フローチャート(その2)である。
【図12】本発明の実施の形態における処理フローチャート(その3)である。
【図13】本発明の実施の形態における処理フローチャート(その4)である。
【図14】従来のTV放送(NTSCビデオ)の画像説明図である。
【図15】従来の記録された番組画像の説明図である。
【符号の説明】
1 入力制御部
2 多チャンネル表示装置
3 インタフェース
4 コンピュータシステム
5 監視端末
10 記憶装置
11 抽出データベース記憶装置(抽出DB記憶装置)
13 表示装置
22 入力収集処理部
23 検索処理部
24 表示制御部
25 格納処理部
26 原本処理部
27 比較処理部
Claims (5)
- 動画画像の1フレームを検索目標フレームとして標本化し、標本原本として登録しておく記憶手段と、
検索対象の動画画像から1フレームを取り出し、この取り出した1フレームを、前記記憶手段に登録した標本原本の1フレームと比較照合し、両者が合致したら、順次、次フレームについても同様の比較照合を行う比較照合手段と、
前記比較照合手段の比較照合により、標本原本のフレームと、予め決めた数の全てのフレームが合致した場合に、その画像を目的画像として抽出する目的画像抽出手段を備えると共に、
前記標本原本は、動画画像の1フレームから複数の代表点を選び、該代表点での各色(R、G、B)の座標位置と、その座標位置での各色(R、G、B)毎の階調を含む画素情報を求め、この代表点の画素情報で構成した1フレームを検索目標フレームとして標本化したものであり、
前記比較照合手段は、前記標本原本の代表点の画素情報と、それに対応する検索対象の動画画像から抽出した代表点の画素情報との比較照合を行い、前記標本原本を基に、検索対象画像の該当するフレームの色毎の階調の相関をとり、両者が合致したフレームかどうかを比較照合することで、合致したフレームを見つけ出す機能を備えていることを特徴とする動画画像検索装置。 - 前記標本原本は、動画画像の水平走査線方向1ラインの走査線の総画素から、該総画素の数より少ない数の予め決めた代表点を選び、その代表点の画素の座標位置と、その位置での光の三原色であるR、G、Bの階調を代表点の画素情報として抽出し、更に、垂直走査線方向の総ライン数から、この総ライン数より少ない数の予め決めたラインを選び、その選んだラインに対して、前記と同様な水平走査線方向の代表点の画素情報を抽出し、前記水平及び垂直走査線方向の代表点の画素情報で構成した1フレームを検索目標フレームとして標本化したものであることを特徴とする請求項1記載の動画画像検索装置。
- 前記比較照合手段は、
2つのフレームを比較照合する場合、前記R、G、B階調を演算比較し算出された結果に予め定めた許容範囲を設けておくことで、近似した画像を許容し、ほぼ同等な画像フレームとみなす機能を備えていることを特徴とする請求項1記載の動画画像検索装置。 - 前記比較照合手段は、
ほぼ同一フレームが何枚か連続する確率が高いことを利用し、数枚のフレームが連続していることで明らかに同じフレームであると判断する機能を備えていることを特徴とする請求項1記載の動画画像検索装置。 - 前記目的画像抽出手段は、
目的番組を検索する動画画像の記録から、目的番組の先頭フレーム及び最終フレームの位置を割り出す機能を備えていることを特徴とする請求項1記載の動画画像検索装置。
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