JP7029187B2 - 基板反転装置および分断システム - Google Patents

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Description

本発明は、基板を反転するための基板反転装置および当該基板反転装置を備える分断システムに関する。
一般に、ガラス基板等の脆性材料からなる基板の分断においては、基板に対してスクライブラインを形成するためのスクライブ工程と、スクライブラインに沿って基板を分断するためのブレイク工程とが行われる。スクライブ工程からブレイク工程に移る際、基板は、適宜、表裏反転される。
以下の特許文献1には、吸着搬送機構と反転機構とを備える基板反転装置が開示されている。この基板反転装置では、吸着搬送機構と反転機構とが、互いに接近および離間するように移動する。具体的には、吸着搬送機構と反転機構とが互いに接近した位置では、基板の受け渡しが行われる。これに対して、吸着搬送機構と反転機構とが互いに離間した位置では、吸着搬送機構による基板の吸着と、反転機構による基板の反転とが行われる。反転機構は、基板が載置されている反転板を180度回転させることにより基板を反転させる。
このように、基板反転装置では、吸着搬送機構の動作と反転機構の動作とが同期して行われる。
特開2015-051864号公報
特許文献1の構成では、吸着搬送機構が基板を吸着する位置、吸着搬送機構から反転機構に基板を受け渡す位置、および反転機構が基板を反転させる位置が必要である。特に、反転機構による基板の反転では、基板を180度回転させる。このため、特許文献1の基板反転装置では、基板を反転させるために、水平方向および垂直方向に十分なスペースを確保する必要がある。また、吸着搬送機構の動作と反転機構の動作とが同期して行われているため、各動作のタイミングがずれないように制御する必要がある。このため、各動作の制御を厳密に管理する必要がある。
かかる課題に鑑み、本発明は、基板の反転を効率的、且つ、より小さなスペースで行うことが可能な基板反転装置および分断システムを提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、基板反転装置に関する。この態様に係る基板反転装置は、第1載置面に載置された基板を吸着する第1吸着部と、第1載置面に平行な第2載置面に基板を載置する第2吸着部と、直線方向の第1駆動力により第1吸着部を移動させる第1連携機構と、直線方向の第2駆動力により第2吸着部を移動させる第2連携機構と、第1連携機構および第2連携機構にそれぞれ第1駆動力および第2駆動力を付与する駆動部と、を備える。第1連携機構は、第1吸着部が第1載置面に向き合う搬入位置と、第1載置面に垂直な状態で第1吸着部および第2吸着部が互いに向き合う受渡位置との間で第1吸着部を移動させる。第2連携機構は、受渡位置と、第2吸着部が第2載置面に向き合う搬出位置との間で第2吸着部を移動させる。
本態様に係る構成によれば、搬入位置において第1吸着部により第1載置面から吸着された基板は、90°回転されつつ受け渡位置に搬送され、受渡位置で第2吸着部に受け渡される。その後、基板は、受渡位置からさらに90°回転されつつ搬出位置に搬送され、搬出位置において第2吸着部から第2載置面に載置される。このように、本態様の構成によれば、基板を反転させつつ第1載置面から第2載置面に送ることができる。よって、基板の反転動作を効率的、且つ、より小さなスペースで行うことができる。
本態様に係る基板反転装置において、第1連携機構は、第1支持部材と、第1駆動力により第1支持部材を第1載置面に平行な方向に移動させる第1平行リンク機構と、第1支持部材に対する第1平行リンクの接続軸に配された第1ギヤと、第1支持部材に配置され、第1ギヤの回動により第1吸着部を第1支持部材に対して回動させつつ直線移動させる第1伝達機構と、を備えよう構成され得る。また、第2連携機構は、第2支持部材と、第2駆動力により第2支持部材を前記第2載置面に平行な方向に移動させる第2平行リンク機構と、第2支持部材に対する第2平行リンクの接続軸に配された第2ギヤと、第2支持部材に配置され、第2ギヤの回動により第2吸着部を第2支持部材に対して回動させつつ直線移動させる第2伝達機構と、を備えるよう構成され得る。
本態様の構成によれば、第1平行リンク機構によって支持部が第1載置面に平行に移動すると、この移動に伴い第1平行リンク機構の接続軸に配置された第1ギヤが回動し、この回動に応じて、第1吸着部が回動しつつ直線移動する。よって、第1駆動力により、第1吸着部を、第1載置面に平行に移動させつつ、回動および直線移動させることができ、これらの移動を第1平行リンク機構および第1伝達機構によって適正に同期させることができる。
また、第2連携機構も、第1連携機構と同様の構成を有するため、第1連携機構と同様の効果を奏し得る。
この場合、第1伝達機構は、第1支持部材に回動可能に支持され、第1吸着部を支持する第1支持体を直線移動可能に支持する第1ガイド部と、第1ギヤの回動に伴い回動するとともに第1支持体に接続された第1レバー部材と、を備えるよう構成され得る。また、第2伝達機構は、第2支持部材に回動可能に支持され、第2吸着部を支持する第2支持体を直線移動可能に支持する第2ガイド部と、第2ギヤの回動に伴い回動するとともに第2支持体に接続された第2レバー部材と、を備えるよう構成され得る。
この構成によれば、第1ギヤの回動を、第1吸着部の直線移動および回動に変換できる。よって、第1支持部材において、円滑に、第1吸着部を直線移動および回動させることができる。
また、第2伝達機構も、第1伝達機構と同様の構成を有するため、第1伝達機構と同様の効果を奏し得る。
本態様に係る基板反転装置において、駆動部は、第1駆動力および第2駆動力をそれぞれ生じさせる第1駆動部および第2駆動部を備えるよう構成され得る。
本態様の構成によれば、第1連携機構と第2連携機構に個別に駆動力を付与できる。よって、基板の搬送のタイミングに応じて第1吸着部と第2吸着部を個別に移動させることができる。
本発明の第2の態様は、分断システムに関する。この態様に係る分断システムは、基板にスクライブラインを形成するスクライブ装置と、前記基板を表裏反転させる基板反転装置と、前記基板を前記スクライブラインに沿って分断するブレイク装置と、
を備える。前記基板反転装置は、第1載置面に載置された基板を吸着する第1吸着部と、第1載置面に平行な第2載置面に基板を載置する第2吸着部と、直線方向の第1駆動力により第1吸着部を移動させる第1連携機構と、直線方向の第2駆動力により第2吸着部を移動させる第2連携機構と、第1連携機構および第2連携機構にそれぞれ第1駆動力および第2駆動力を付与する駆動部と、を備える。第1連携機構は、第1吸着部が第1載置面に向き合う搬入位置と、第1載置面に垂直な状態で第1吸着部および第2吸着部が互いに向き合う受渡位置との間で第1吸着部を移動させる。第2連携機構は、受渡位置と、第2吸着部が第2載置面に向き合う搬出位置との間で第2吸着部を移動させる。
本態様の構成によれば、第1の態様と同様の構成を奏する。
以上のとおり、本発明によれば、基板の反転を効率的、且つ、より小さなスペースで行うことが可能な基板反転装置および分断システムを提供できる。
本発明の効果ないし意義は、以下に示す実施形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下に示す実施形態は、あくまでも、本発明を実施化する際の一つの例示であって、本発明は、以下の実施形態に記載されたものに何ら制限されるものではない。
図1(a)は、実施形態に係る分断システムの構成を示す模式図である。図1(b)は、実施形態に係る分断システムにおける基板の模式図である。 図2は、実施形態に係る基板反転装置の構成を示す斜視図である。 図3は、実施形態に係る基板反転装置の一部の構成を示す斜視図である。 図4は、実施形態に係る基板反転装置の一部の構成を示す斜視図である。 図5は、実施形態に係る基板反転装置における連携機構の構成を説明するための一部分解斜視図である。 図6(a)は、実施形態に係る基板反転装置における昇降機構の構成を示す斜視図である。図6(b)は、図6(a)とは異なる方向から見た場合の斜視図である。 図7(a)、(b)は、それぞれ、実施形態に係る基板反転装置における昇降機構の動作を示す図である。 図8は、実施形態に係る基板反転装置の構成を示すブロック図である。 図9は、実施形態に係る基板反転装置の動作のフローチャートである。 図10(a)、(b)は、それぞれ、実施形態に係る基板反転装置の動作を模式的に示す正面図である。 図11(a)、(b)は、それぞれ、実施形態に係る基板反転装置の動作を模式的に示す正面図である。 図12(a)、(b)は、それぞれ、実施形態に係る基板反転装置の動作を模式的に示す正面図である。 図13(a)、(b)は、それぞれ、実施形態に係る基板反転装置の動作を模式的に示す正面図である。 図14(a)、(b)は、それぞれ、実施形態に係る基板反転装置の動作を模式的に示す正面図である。 図15(a)、(b)は、それぞれ、実施形態に係る基板反転装置の動作を模式的に示す正面図である。 図16(a)、(b)は、それぞれ、実施形態に係る基板反転装置の動作を模式的に示す正面図である。 図17(a)、(b)は、それぞれ、実施形態に係る基板反転装置の動作を模式的に示す正面図である。 図18は、それぞれ、実施形態に係る基板反転装置の動作を模式的に示す正面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、各図には、便宜上、互いに直交するX軸、Y軸およびZ軸が付記されている。X-Y平面は水平面に平行で、Z軸方向は鉛直方向である。Z軸正側が上方であり、Z軸負側が下方である。以下の説明において、上方および下方に移動することは、Z軸正側および負側に移動することを意味する。
<実施形態>
[分断システム]
図1(a)は、分断システム1の構成を示す模式図である。
図1(a)に示すように、分断システム1は、基板反転装置11と、スクライブ装置12と、ブレイク装置13と、を備えている。なお、図1では、スクライブ装置12から基板Fを受け取った状態が図示されている。
ガラス基板等の脆性材料基板(以降、単に「基板F」と称する)は、種々の工程を経て最終製品となる。このような工程として、たとえば、マザー基板から所定サイズの基板Fに分割する工程、分割された基板FにスクライブラインLを形成する工程、スクライブラインLに沿って基板Fを分断するブレイク工程等がある。基板Fは工程ごとに所定のステージに搬入され、1つの工程が終了すると次の工程のために別のステージへと搬出される。
本実施形態に係る基板反転装置11は、スクライブ装置12によってスクライブラインLが形成された基板Fを表裏反転してブレイク装置13へ搬出する装置である。基板反転装置11の説明に先立ち、スクライブ装置12およびブレイク装置13について説明する。
図1(b)は、基板Fの模式図である。
基板Fは、たとえば、ガラス基板、低温焼成セラミックスや高温焼成セラミックスなどのセラミックス基板、シリコン基板、化合物半導体基板、サファイア基板、石英基板等であってもよい。また、基板Fは、表面または内部に脆性材料に該当しない薄膜あるいは半導体材料を付着させたり、含ませたりしたものであってもよい。本実施形態では、表裏反転される基板FはスクライブラインLが形成されたセラミックス基板(アルミナ基板)である。
また、図1(b)に示すように、基板Fは、取り扱いを簡便にするため、スクライブラインLが形成されていない面がシート2に貼付されている。そして、シート2はフレーム3に保持される。このため、本実施形態では、「基板Fを反転させる」とは、「フレーム3に保持されたシート2に貼付された状態の基板Fを反転させる」ことと同義である。また、「基板Fを吸着する」とは、「フレーム3に保持されたシート2に貼付された状態の基板Fを吸着する」ことと同義である。
スクライブ装置12は、X-Y平面で回転可能なスクライブテーブル4(図3参照)に基板Fが載置される。基板Fは、上記のとおり、フレーム3に保持されている。また、スクライブテーブル4は、X軸方向に移動可能な移動台に載置されている。
スクライブ装置12を用いてスクライブラインLを形成する場合、基板Fの表面上を転動して基板FにスクライブラインLを形成するカッターホイールがスクライブヘッドに取り付けられる。スクライブ装置12は、スクライブヘッドを所定の位置に移動させ、カッターホイールに対して所定の荷重を印加して、基板Fへ接触させる。その後、スクライブ装置12は、スクライブヘッドをY軸方向に移動させることにより、基板FにスクライブラインLを形成する。
スクライブ装置12は、X軸方向にスクライブラインLを形成すると、スクライブテーブル4(図3参照)を90度回転させて、上記と同様にしてスクライブラインLを形成する。なお、上記では、スクライブヘッドがY軸方向に移動し、スクライブテーブル4(図3参照)がY軸方向に移動すると共に、回転するスクライブ装置12について示したが、スクライブ装置12はスクライブヘッドとスクライブテーブル4(図3参照)とが相対的に移動するものであればよい。たとえば、スクライブヘッドが固定され、スクライブテーブル4(図3参照)がX軸、Y軸方向に移動し、かつ回転するスクライブ装置12であってもよい。
スクライブ装置12によってスクライブラインLが形成された基板Fは、スクライブテーブル4に載置された状態で、X軸方向に移動可能な移動台によって基板反転装置11の方に移動する。そして、ロボットアーム等の搬送装置(不図示)によって、搬送台5に載置され、基板反転装置11へ搬送される。
ブレイク装置13は、弾性部材からなるシートが敷かれているブレイクテーブル6(図3参照)と、ブレイクバーと、を備えている。基板反転装置11によって表裏反転された基板Fは、ブレイクテーブル6(図3参照)上のシートの上に載置される。このとき、スクライブラインLは下面側に位置する。
このような状態で、スクライブラインLに沿うようにブレイクバーが上方から押し降ろされると、基板Fは下方に撓む。これにより、スクライブラインLに沿って生じているクラックが浸透し、この浸透がスクライブラインLに沿って伸展する。これにより、基板FはスクライブラインLに沿って分断される。
なお、上記では、ブレイクテーブル6の上面に弾性部材からなるシートを敷いたが、たとえば、円環状の部材の空洞部分に基板Fが収まるように基板Fを保持しているシート2に円環状の部材が当接された状態で、ブレイクバーを基板Fに上方から押し降ろすように構成することもできる。
[基板反転装置]
次に、基板反転装置11について説明する。
図2は、基板反転装置11の外観構成を示す斜視図である。
図2に示すように、基板反転装置11は、第1ハンド機構11Aと、第2ハンド機構11Bと、設置体7と、昇降機構10と、を備えている。設置体7は載置台8に載置されており、設置体7に設置されている昇降機構10によって第1ハンド機構11Aおよび第2ハンド機構11Bが昇降させられる。
スクライブ工程を経た基板Fはスクライブテーブル4に載置された状態で、搬送台5によって第1ハンド機構11A側に搬送される。第1ハンド機構11Aはスクライブテーブル4の載置面4aに載置されている基板Fを受け取り、第2ハンド機構11Bに受け渡す。
第2ハンド機構11B側には、ブレイクテーブル6が待機している。第2ハンド機構11Bは第1ハンド機構11Aから受け渡された基板Fをブレイクテーブル6の載置面6aに載置する。そして、基板Fはブレイク装置13(図1(a)参照)に搬送される。
なお、図1(a)を参照して説明したとおり、ブレイクテーブル6に弾性部材からなるシートが敷かれている場合、「基板Fをブレイクテーブル6の載置面6aに載置する」とは、「基板Fをブレイクテーブル6上に敷かれたシート上に載置する」と同義である。
本実施形態に係る基板反転装置11は、第1ハンド機構11Aおよび第2ハンド機構11Bが上記のようにして基板Fを搬送すると同時に、基板Fの表裏反転を行う。このような第1ハンド機構11Aと第2ハンド機構11Bとは、構成が互いに同一であり、対をなして基板反転装置11に設けられる。本明細書では、代表して第1ハンド機構11Aの構成について説明される。また、第1ハンド機構11Aの構成が説明された後、昇降機構10の構成が説明される。
なお、図2では、第1ハンド機構11Aがスクライブテーブル4から基板Fを受け取り、第2ハンド機構11Bへ搬送している状態が図示されている。また、図2では、第2ハンド機構11Bは第1ハンド機構11Aの状態と対照な状態に図示されている。これは、第2ハンド機構11Bが第1ハンド機構11Aと構成が同一であり、対をなして基板反転装置11に設けられていることを示すためである。そのため、図2で示された状態と基板反転装置11の実際の動作とは、必ずしも一致するとは限らない。
図3は、第1ハンド機構11A、および昇降機構10の構成のうち昇降板110の構成を示す斜視図である。図3に示すように、第1ハンド機構11Aは、駆動部20と、吸着部30と、連携機構40と、を備えている。
駆動部20は、エアシリンダ200と、取付部材210と、ネジ220と、連結板230と、を備えている。エアシリンダ200は、筐体201の上部から内部にかけてロッド202が収容される穴が形成されており、この穴に空気圧を供給することができるように、筐体201にスピードコントローラ203が設けられている。
取付部材210は、エアシリンダ200の筐体201の下部に設けられている。エアシリンダ200のY軸負側には連結板230が配置されており、取付部材210と連結板230とがネジ220でネジ留めされる。そして、エアシリンダ200が昇降板110よりもY軸正側に配置されるように、連結板230の一部が昇降板110のY軸負側に配置された状態で、図示しないネジで連結板230と昇降板110とがネジ留めされる。このようにして、駆動部20は昇降板110に設置される。
空圧源(不図示)からエアシリンダ200に空気圧が供給されるとき、空気は配管(不図示)を通ってエアシリンダ200に流れる。空圧源(不図示)から供給される空気圧はスピードコントローラ203によって流量が調整される。エアシリンダ200に正圧が付与されると、ロッド202は上昇し、負圧が付与されると、ロッド202は下降する。このように、エアシリンダ200に空気圧が付与されると、直線方向の駆動力が生じる。
図3に示すように、吸着部30は、真空パッド300と、中継管310、311、312と、ベース320と、を備えている。真空パッド300は、軸部301を介して一方の端部にパッド302と、他方の端部に管303と、を備えている。本実施形態では、4つの真空パッド300を備えている。
中継管310は、支持部材420の上部に設置されており、中継管311、312は、ガイド部442の上部に設置されている。中継管310は空圧源(不図示)と配管(不図示)で接続される。また、中継管310は中継管311、312のそれぞれと配管(不図示)とで接続される。さらに、4つの真空パッド300のうち2つの真空パッド300の各管303と中継管311とが配管(不図示)で接続される。同様に、残り2つの真空パッド300の各管303と中継管312とが配管(不図示)で接続される。
ベース320は4隅のそれぞれに孔が形成され、各孔には4つの真空パッド300の各軸部301が通される。そして、ベース320の上面に支持体441が設置される。
空圧源(不図示)から真空パッド300に空気圧が供給されるとき、まず、電磁弁(不図示)が開かれ、空気は配管(不図示)を通って中継管310を通り、中継管311、312に分配される。さらに、空気は中継管311から2つの真空パッド300の各管303に分配される。同様に、空気は中継管312から2つの真空パッド300の各管303に分配される。このようにして、真空パッド300に空気圧が供給される。
たとえば、吸着部30(真空パッド300)に負圧が付与されると、空気は各管303からパッド302へ流入されて、基板Fはパッド302に吸着する。これに対し、吸着部30に正圧が付与されると、基板Fはパッド302から離れる。
なお、パッド302のサイズは、基板Fを吸着することができるようなサイズであればよく、特に限定されない。
図3に示すように、連携機構40は、変換機構400と、平行リンク機構410と、支持部材420と、ギヤ430と、伝達機構440と、ベース板450と、を備えている。
変換機構400は、ナックルジョイント401と、ナット402と、回動板403と、ピン404と、を備えている。ナックルジョイント401は二山タイプのものが使用される。ナックルジョイント401のY軸方向に向かい合う一対の側壁401a、401bの間に形成される溝部401cに向かって、駆動部20のロッド202の上端部がナックルジョイント401の下面から挿入される。ロッド202は、ナックルジョイント401の下面でナット402によって固定される。
ナックルジョイント401の溝部401cには羽子板形状の板状部材である回動板403が挿入され、回動板403の端部、一対の側壁401a、401bにピン404が挿入される。ピン404は、一対の側壁401a、401bに固定される。回動板403は、後述するリンク板411にネジ(不図示)でネジ留めされる。
エアシリンダ200に空気圧が供給されて、ロッド202が直線方向に移動すると、ロッド202に固定されているナックルジョイント401も直線方向に移動する。これにより、ピン404を中心として回動板403が回動する。この回動板403の回動により、リンク板411が回動する。このように、変換機構400によって、エアシリンダ200により生じた直線方向の駆動力が回転方向に変換される。
平行リンク機構410は、矩形状の板状部材である4つのリンク板411~414がリンク板どうしで連結したり、リンク板と昇降板110、ベース板450、および支持部材420とが連結して平行移動可能なように構成される。
図4は、図3をY軸負側から見た第1ハンド機構11Aの斜視図である。ただし、図4では、ベース板450は説明の便宜上、省略されている。
図3および図4に示すように、昇降板110は、T字状の板状の部材であり、第1ハンド機構11Aおよび第2ハンド機構11Bのリンク板411、412が連結可能なように、上部に4つの円形状の孔がX軸方向に並んで形成されている。また、リンク板411のY軸正側の面からY軸負側の面にかけて3つの円形状の孔411a、411b、411cが形成されている。この3つの孔のうち、孔411a、411cは段付き孔である。
昇降板110の上記した4つの孔のうち孔111に2つのベアリング(不図示)が嵌め込まれる。この2つのベアリングおよびリンク板411の孔411aに段付きネジ(不図示)がネジ留めされる。これにより、リンク板411と昇降板110とが連結され、リンク板411は段付きネジを中心に回動することができる。
ベース板450には、下部に2つの円形状の孔と上部に2つのトラック形状の孔とが形成されている。リンク板411の孔411bに2つのベアリング(不図示)が嵌め込まれる。この2つのベアリングおよびベース板450の上記した2つの円形状の孔のうち孔451に段付きネジが(不図示)ネジ留めされる。これにより、リンク板411とベース板450とが連結され、リンク板411は、2つのベアリングを介して回動することができる。
リンク板413には、リンク板411と同様に、Y軸正側の面からY軸負側の面にかけて3つの円形状の孔413a、413b、413cが形成されている。この3つの孔のうち、孔413a、413cは段付き孔である。
リンク板413の孔413bに2つのベアリング(不図示)が嵌め込まれる。リンク板411とリンク板413との間にカラー(不図示)を配置し、2つのベアリング、カラー、リンク板411の孔411cにピンが挿入され、ピンとリンク板411とがナットで留められる。これにより、リンク板411とリンク板413とが連結される。また、リンク板413は、2つのベアリングを介してリンク板411に対して相対的に回動することができる。
リンク板412は、上記のリンク板411と同様に形成されている。リンク板412はリンク板411と同様にして、昇降板110、ベース板450、およびリンク板414に連結される。
ベース板450の上部に形成されている2つのトラック形状の孔のうち孔452に、ベアリング415が取り付けられる。具体的には、ベアリング415の鍔部がベース板450の孔452の外周縁に引っ掛けられるようにして、ベアリング415が孔452に取り付けられる。このベアリング415とリンク板413の孔413aにピン416が挿入され、ピンの先端部がリンク板413にナットで留められる。これにより、リンク板413はピン416を介してベース板450に連結される。
リンク板414は、リンク板413と同様に形成されている。リンク板414は、リンク板413と同様にして、ベース板450およびリンク板412に連結される。 また、リンク板413、414は、それぞれ支持部材420と連結される。この構成については、図5を参照して説明する。
図5は、平行リンク機構410と、支持部材420および伝達機構440との連結を説明するための一部分解斜視図である。
図5に示すように、支持部材420は、L字状および逆L字状の板状の部材が組み合わされた部材である。支持部材420の上部に、上記した中継管310が設けられている。支持部材420の側面には4つの円形状の孔421~424(孔423については、図4を参照)が形成されている。
リンク板414の孔414a(図4参照)は、段付き孔である。支持部材420の孔422に2つのベアリング(不図示)が嵌め込まれる。この2つのベアリングおよびリンク板414の孔414a(図4参照)に端付きネジ(不図示)がネジ留めされる。これにより、リンク板414と支持部材420とが連結され、リンク板414は2つのベアリングを介して支持部材420に対し回動することができる。
支持部材420の孔423(図4参照)に2つのベアリング(不図示)が嵌め込まれる。この2つのベアリングおよびリンク板413に接続軸417が挿入される。接続軸417は、3つの軸部417a、417b、417cを有する。最も径の大きい軸部417aが2つのベアリングに挿入され、Y軸正側の軸部417bにギヤ430が取り付けられる。Y軸負側の軸部417cはリンク板413の孔413cに挿入されナットで留められる。これにより、リンク板413と支持部材420とが連結される。また、接続軸417はリンク板413に固定された状態であるため、リンク板413が回動すると、接続軸417も回動する。これにより、接続軸417に取り付けられているギヤ430が回動する。
図3を参照して説明したとおり、連携機構40は、伝達機構440を備えている。伝達機構440は、図5に示すように、支持体441と、ガイド部442と、レバー部材443と、ギヤ444と、軸部445、446、447と、リニアシャフト448と、を備えている。
支持体441は、矩形状のブロック部材であり、側面にY軸正側から負側に貫通する孔441aが形成されている。また、支持体441には、上面から下面に貫通する2つの孔441bが形成されている。ガイド部442は、矩形状のブロック部材であり、側面にY軸正側から負側に貫通する孔442aが形成されている。また、ガイド部442の下面には2つの孔(不図示)が形成されている。ガイド部442の上部には、上記した中継管311、312が設けられている。
支持体441の2つの孔441bのそれぞれにリニアシャフト448が挿入され、リニアシャフト448は支持体441に固定される。各リニアシャフト448の上部は、ガイド部442の図示しない2つの孔に直線移動可能なように挿入される。これにより、支持体441および各リニアシャフト448は、ガイド部442に対して接近および離間するように移動することができる。また、支持体441は、上記のとおり、吸着部30のベース320に設置される。
レバー部材443は略矩形状に形成されている板状の部材である。レバー部材443にはY軸正側から負側にかけて円形状の2つの孔443a、443bが形成されている。支持体441の孔441aとレバー部材443の孔443bに軸部445が嵌められる。これにより、軸部445を介して支持体441とレバー部材443とが連結される。
ガイド部442の孔442aと支持部材420の孔421に軸部446が嵌められる。これにより、軸部446を介してガイド部442と支持部材420とが連結される。
ギヤ444は、ギヤ430の直下にギヤ430と噛み合うように、支持部材420の孔424に設けられる。ギヤ444に軸部447が嵌められる。さらに軸部447は、レバー部材443の孔443aに嵌められる。これにより、ギヤ430が回動すしてギヤ444が回動すると、ギヤ444の回動が軸部447を介してレバー部材443に伝達されて、レバー部材443が回動する。
図6(a)は、昇降機構10の構成を示す斜視図である。図6(b)は、図6(a)とは異なる方向から見た場合の斜視図である。
図6(a)、(b)に示すように、昇降機構10は、駆動部100と、昇降板110と、ストッパ120と、を備えている。駆動部100は、エアシリンダである。駆動部100の筐体101の上部から内部にかけてロッド102が収容される穴が形成されており、この穴に空気圧を供給することができるように、筐体101にスピードコントローラ103が設けられている。
また、駆動部100には、筐体101のY軸負側の側面にL字型のスライダ104が設けられている。スライダ104の底部104aに、ロッド102の下端部が固定される。スライダ104のY軸負側の側面には、昇降板110が取り付けられる。
ストッパ120は、ブロック部材121と、矩形状の板部材122と、から構成されている。ブロック部材121は筐体101の上面に載置され、ブロック部材121およびスライダ104の側面に板部材122が取り付けられる。
昇降機構10は、筐体101のY軸正側の側面が設置体7に取り付けられることにより、設置体7に支持される。
図7(a)、(b)は、それぞれ、昇降機構10の動作を示す図である。図7(a)は、昇降板110が最も下方に移動した場合を示しており、図7(b)は、昇降板110が最も上方に移動した場合を示している。
図7(a)に示すように、空圧源(不図示)から駆動部100に正圧が付与されると、ロッド102とともにスライダ104が下方に移動する。よって、スライダ104に取り付けられている昇降板110は下方に移動する。
上記のとおり、第1ハンド機構11Aおよび第2ハンド機構11Bは昇降板110に設けられる。このため、ロッド102の上下方向の移動により、スライダ104および昇降板110を介して第1ハンド機構11Aおよび第2ハンド機構11Bが上下方向に移動する。
ロッド102が所定の移動量だけ下方に移動すると、ブロック部材121が筐体101の上面に接触する。ブロック部材121は板部材122を介してスライダ104に接続されているため、ブロック部材121が筐体101の上面に接触すると、これ以上、スライダ104およびロッド102は下方に移動することができない。このように、ストッパ120は第1ハンド機構11Aおよび第2ハンド機構11Bが下方に移動し過ぎないように規制する。
図7(b)に示すように、空圧源(不図示)から駆動部100に負圧が付与されると、ロッド102とともにスライダ104が上方に移動する。よって、スライダ104に取り付けられている昇降板110は上方に移動する。これにより、昇降板110に設けられる第1ハンド機構11Aおよび第2ハンド機構11Bは上方に移動する。
このように、昇降板110で第1ハンド機構11Aおよび第2ハンド機構11Bを昇降させるのは、第1ハンド機構11Aでスクライブテーブル4(図2参照)基板Fを受け取るとき、および第2ハンド機構11Bで基板Fをブレイクテーブル6(図2参照)に載置するときに、載置面4aおよび載置面6aに基板F(フレーム3)が接触することを防止するためである。
[反転装置の動作]
図8は、基板反転装置11の構成を示すブロック図である。図8に示すように、基板反転装置11は、上記の構成に加えて、制御部50と、入力部51と、検出部52と、を備えている。
入力部51は、基板反転装置11で表裏反転させる基板Fの数を受け付ける。検出部52は、第1ハンド機構11Aおよび第2ハンド機構11Bの各吸着部30の位置を検出する。検出部52は、各吸着部30の位置を適切に検出できればよく、たとえば、センサや、撮像装置等を使用することができる。
制御部50は、CPU等の演算処理回路や、ROM、RAM、ハードディスク等のメモリを含んでいる。制御部50は、メモリに記憶されたプログラムに従って各部を制御する。
また、図8では、第1ハンド機構11Aの駆動部および吸着部と、第2ハンド機構11Bの駆動部および吸着部とを区別するため、第1ハンド機構11Aの駆動部および吸着部は、それぞれ、「第1駆動部20A」および「第1吸着部30A」と表記される。第2ハンド機構11Bの駆動部および吸着部は、それぞれ、「第2駆動部20B」および「第2吸着部30B」と表記される。また、昇降機構10の駆動部100は、「第3駆動部100」と表記される。
図9は、基板反転装置11の動作を示すフローチャートである。この制御は、図9に示した制御部50が実行する。以下、制御部50による制御を図10(a)~図18を参照して説明する。図10(a)~図18は、基板反転装置11の動作を模式的に示す正面図である。
なお、図9のフローチャートにおいても、図8と同様に、「第1駆動部」、「第2駆動部」、「第3駆動部」、「第1吸着部」、「第2吸着部」の表記が用いられる。
また、図10(a)~図18では、基板F、第1ハンド機構11A、第2ハンド機構11B、および昇降板110のみ示されており、その他の構成は省略されている。図10(a)~図18では、図1で示されている設置体7、載置台8、スクライブテーブル4、搬送台5、およびブレイクテーブル6は省略されているが、基板Fはスクライブテーブル4に載置された状態で搬送台5により基板反転装置11に搬入され、ブレイクテーブル6に載置された状態で基板Fが基板反転装置11から搬出される。
図10(a)は、基板反転装置11の初期状態を示す。図10(a)に示すように、初期状態では、第1ハンド機構11Aの吸着部30(第1吸着部30A)と第2ハンド機構11Bの吸着部30(第2吸着部30B)とが互いに向き合った状態で待機している。この位置は、基板Fが第1ハンド機構11Aから第2ハンド機構11Bに受け渡される位置であり、「受渡位置」と称される。受渡位置は、図2で示したスクライブテーブル4の載置面4aおよびブレイクテーブル6の載置面6aに垂直な状態で吸着部30(第1吸着部30A)と吸着部30(第2吸着部30B)とが互いに向き合う位置である。
また、第1ハンド機構11Aの吸着部30(第1吸着部30A)が基板Fをスクライブテーブル4の載置面4aから受け取る位置は、「搬入位置」と称される。第2ハンド機構11Bの吸着部30(第2吸着部30B)が基板Fをブレイクテーブル6の載置面6aに載置する位置は、「搬出位置」と称される。
図10(a)の待機状態では、制御部50は、第1ハンド機構11Aの駆動部20(第1駆動部20A)および第2ハンド機構11B(第2駆動部20B)の両方に正圧が付与されるように制御している。また、制御部50は、昇降機構10の駆動部100(第3駆動部100)に正圧が付与されるように制御している。この状態は、図9のフローチャートの「開始」に対応する。
図10(a)の待機状態において、制御部50は、入力部51が反転すべき基板Fの数を受け付けると、図10(b)~図18に示す動作を行う。
図9に示すように、ステップS11では、制御部50は第1ハンド機構11Aの駆動部20(第1駆動部20A)に負圧が付与されるよう制御する。一方、第2ハンド機構11B(第2駆動部20B)に対しては、制御部50は引き続き正圧が付与されるように制御する。第1駆動部20Aに負圧が付与されると、図10(b)~図12(a)に示すように第1ハンド機構11Aが動作する。
図10(a)に示す待機状態では、第1ハンド機構11Aおよび第2ハンド機構11Bの各エアシリンダ200に正圧が付与されるため、ロッド202が筐体201から所定量上方に移動している。この状態から、第1ハンド機構11Aの駆動部20(第1駆動部20A)に負圧が付与されると、図10(b)~図12(a)に示すように、ロッド202が下方に移動する。
ロッド202はナックルジョイント401(図3参照)と連結されているため、図10(b)~図11(a)に示すように、ロッド202が下方に移動するにしたがってナックルジョイント401のピン404を中心に回動板403がX-Z平面においてX軸負側へ移動、すなわち、左回りに回動する。このように、第1ハンド機構11Aの吸着部30(第1吸着部30A)に付与された負圧によりロッド202には直線方向に駆動力が付与されるが、ナックルジョイント401を含む変換機構400によって、この直線方向の駆動力は回動方向に変換される。
回動板403の回動により、平行リンク機構410のリンク板411、412はX-Z平面においてX軸負側、すなわち、左回りに回動する。一方、リンク板411、412に連結されているリンク板413、414は、X-Z平面においてX軸正側、すなわち、右回りに回動する。
また、リンク板411、412はベース板450に連結されている。このため、リンク板411、412の左回りの回動軌跡に沿って、ベース板450が移動する。このとき、リンク板413、414は、軸部416を介してベアリング415に連結されている(図3参照)。このため、リンク板413は、ベース板450に対してベアリング415を介して下方に移動する。リンク板414も同様である。
このとき、リンク板413、414に連結されている支持部材420は、水平な姿勢を維持した状態でX軸負方向に移動する。
支持部材420がX軸負方向へ移動してしている最中、リンク板413の回動が接続軸417(図5参照)を介して支持部材420に設けられているギヤ430に伝達されてギヤ430が回動し、ギヤ430に噛合するギヤ444(図5参照)が回動する。そして、ギヤ444の回動が軸部447に伝達されて、レバー部材443は軸部447を中心にX-Z平面においてX軸負側、すなわち、左回りに回動する。
レバー部材443と支持体441とは軸部445を介して連結されているため、レバー部材443が回動すると、軸部445を介して支持体441および支持体441に支持される吸着部30は、レバー部材443と同様に左回りに回動するとも考えられる。しかし、支持体441は、レバー部材443の回動により、リニアシャフト448に沿ってガイド部442の方に向かって直線方向に移動する。このように、支持体441および吸着部30はレバー部材443の回動により、リニアシャフト448に沿ってガイド部442に接近しながら、X-Z平面においてX軸正側へ移動、つまり、右回りに回動する。
図11(a)に示すように、支持体441がガイド部442に接近していき、支持体441がガイド部442に接触すると、図11(b)に示すように、支持体441および吸着部30は、レバー部材443の回動に伴い、リニアシャフト448に沿ってガイド部442から離間していく。
そして、図12(a)に示すように、レバー部材443が受渡位置から90度回動すると、第1ハンド機構11Aの吸着部30(第1吸着部30A)のベース320がスクライブテーブル4の載置面4a(図2参照)に向き合う位置、すなわち、搬入位置に位置する。
このように、第1ハンド機構11Aの駆動部20(第1駆動部20A)に付与された直線方向の駆動力は、変換機構400により回動方向に変換されることにより、平行リンク機構410が回動する。平行リンク機構410による回動は、接続軸417からギヤ430に伝達されてギヤ430が回動する。このギヤ430の回動がギヤ444からレバー部材443に伝達されて支持体441が回動する。そして、支持体441の回動に追従して第1ハンド機構11Aの吸着部30(第1吸着部30A)が回動する。
図9のステップS12において、制御部50は、昇降機構10の駆動部100(第3駆動部100)に負圧を付与する。これにより、昇降板110が下降し、第1ハンド機構11Aおよび第2ハンド機構11Bが下降する。つまり、図7(b)の状態から図7(a)の状態へと遷移する。これにより、真空パッド300のパッド302が基板Fのフレーム3に当接する(図3参照)。
図9のステップS13において、制御部50は、第1ハンド機構11Aの吸着部30(第1吸着部30A)に負圧を付与する。これにより、基板Fが真空パッド300のパッド302に吸着する(図3参照)。このようにして、第1ハンド機構11Aは基板Fを受け取る。
図9のステップS14において、制御部50は、昇降機構10の駆動部100(第3駆動部100)に正圧を付与する。これにより、昇降板110が上昇し、第1ハンド機構11Aおよび第2ハンド機構11Bが上昇する。つまり、図7(a)の状態から図7(b)の状態へと遷移する。
図9のステップS15において、制御部50は、第1ハンド機構11Aの駆動部20(第1駆動部20A)に正圧を付与する。これにより、図12(a)の状態から、第1ハンド機構11Aは受渡位置に向かうように動作する。具体的には、図12(b)~図14(a)のように第1ハンド機構11Aの状態が遷移する。この状態遷移は、図10(a)~図12(a)を参照して説明した状態遷移の逆である。すなわち、第1ハンド機構11Aの駆動部20(第1駆動部20A)に正圧が付与されると、図12(b)~図14(a)に示すように、ロッド202が上方に移動する。
これにより、回動板403および平行リンク機構410のリンク板411、412がX-Z平面においてX軸正側、すなわち、右回りに回動する。一方、リンク板413、414は、X-Z平面においてX軸負側、すなわち、左回りに回動する。そして、リンク板411、412の右回りの回動軌跡に沿って、ベース板450が移動する。
リンク板413は、ベース板450に対してベアリング415を介して上方に移動する。リンク板414も同様である。
このとき、リンク板413、414に連結されている支持部材420は、水平な姿勢を維持した状態でX軸正方向に移動する。
支持部材420がX軸正方向へ移動してしている最中、リンク板413の回動が接続軸417(図5参照)を介して支持部材420に設けられているギヤ430に伝達され、ギヤ430およびギヤ430に噛合するギヤ444が回動する。そして、ギヤ444の回動が軸部447に伝達されて、レバー部材443は軸部447を中心にX-Z平面においてX軸正側、すなわち、右回りに回動する。
レバー部材443が右回りに回動すると、軸部445を介して支持体441および吸着部30は、リニアシャフト448に沿ってガイド部442に接近しながら、X-Z平面においてX軸負側へ移動、つまり、左回りに回動する。
図13(a)に示すように、支持体441がガイド部442に接近していき、支持体441がガイド部442に接触すると、図13(b)に示すように、支持体441および吸着部30は、レバー部材443の回動に伴い、リニアシャフト448に沿ってガイド部442から離間していく。
そして、図14(a)に示すように、レバー部材443が搬入位置から90度回動すると、第1ハンド機構11Aの吸着部30(第1吸着部30A)のベース320が受渡位置に位置する。つまり、第1ハンド機構11Aの吸着部30は第2ハンド機構11Bの吸着部30(第2吸着部30B)と互いに向き合う。
図9のステップS16において、制御部50は、第2ハンド機構11Bの吸着部30(第2吸着部30B)に負圧を付与し、第1ハンド機構11Aの吸着部30(第1吸着部30A)に正圧を付与する。これにより、第1ハンド機構11Aの真空パッド300のパッド302(図3参照)から基板Fが離間し、第2ハンド機構11Bの真空パッド300のパッド302(図3参照)に吸着される。これにより、第1ハンド機構11Aから第2ハンド機構11Bに基板Fが受け渡される。
なお、ステップS16において、基板Fが確実に第2ハンド機構11Bに受け渡されるように、制御部50は、先ず、第2ハンド機構11Bの吸着部30(第2吸着部30B)に負圧を付与する。その後、制御部50は、第1ハンド機構11Aに正圧を付与する。また、制御部50は、第2ハンド機構11Bの吸着部30(第2吸着部30B)へ負圧を付与するのと同時に、第1ハンド機構11Aに正圧を付与してもよい。
図9のステップS17において、制御部50は、第2ハンド機構11Bの駆動部20(第2駆動部20B)に負圧を付与する。これにより、図14(a)の状態から、第2ハンド機構11Bは搬出位置に向かうように動作する。具体的には、図14(b)~図16(a)に示すように第2ハンド機構11Bの状態が遷移する。この状態遷移は、図10(a)~図12(a)を参照して説明した状態遷移と回動方向が異なるだけで同様である。すなわち、第2ハンド機構11Bの駆動部20(第2駆動部20B)に負圧が付与されると、図14(b)~図16(a)に示すように、ロッド202が下方に移動する。
これにより、回動板403および平行リンク機構410のリンク板411、412がX-Z平面においてX軸正側、すなわち、右回りに回動する。一方、リンク板413、414は、X-Z平面においてX軸負側、すなわち、左回りに回動する。そして、リンク板411、412の右回りの回動軌跡に沿って、ベース板450が移動する。リンク板413は、ベース板450に対してベアリング415を介して下方に移動する。リンク板414も同様である。
このとき、リンク板413、414に連結されている支持部材420は、水平な姿勢を維持した状態でX軸正方向に移動する。
支持部材420がX軸正方向へ移動してしている最中、リンク板413の回動が接続軸417(図5参照)を介して支持部材420に設けられているギヤ430に伝達され、ギヤ430およびギヤ430に噛合するギヤ444が回動する。そして、ギヤ444の回動が軸部447に伝達されて、レバー部材443は軸部447を中心にX-Z平面においてX軸正側、すなわち、右回りに回動する。
レバー部材443が右回りに回動すると、軸部445を介して支持体441および吸着部30は、リニアシャフト448に沿ってガイド部442に接近しながら、X-Z平面においてX軸負側へ移動、つまり、左回りに回動する。
図15(a)に示すように、支持体441がガイド部442に接近していき、支持体441がガイド部442に接触すると、図15(b)に示すように、支持体441および吸着部30、レバー部材443の回動に伴い、リニアシャフト448に沿ってガイド部442から離間していく。
そして、図16(a)に示すように、レバー部材443が受渡位置から90度回動すると、第2ハンド機構11Bの吸着部30(第2吸着部30B)のベース320がブレイクテーブル6の載置面6a(図2参照)に向き合う位置、すなわち、搬出位置に位置する。
図9のステップS18において、制御部50は、昇降機構10の駆動部100(第3駆動部100)に負圧を付与する。これにより、昇降板110が下降し、第1ハンド機構11Aおよび第2ハンド機構11Bが下降する。つまり、図7(b)の状態から図7(a)の状態へと遷移する。これにより、基板Fは載置面6aに当接する(図3参照)。
図9のステップS19において、制御部50は、第2ハンド機構11Bの吸着部30(第2吸着部30B)に正圧を付与する。これにより、基板Fと真空パッド300のパッド302との吸着が解除される。(図3参照)
図9のステップS20において、制御部50は、昇降機構10の駆動部100(第3駆動部100)に正圧を付与する。これにより、昇降板110が上昇し、第1ハンド機構11Aおよび第2ハンド機構11Bが上昇する。つまり、図7(a)の状態から図7(b)の状態へと遷移する。これにより、第2ハンド機構11Bのパッド302(図3参照)から基板Fが離間し、ブレイクテーブル6の載置面6a(図2参照)に基板Fが載置される。
図9のステップS21において、制御部50は、第2ハンド機構11Bの駆動部20(第2駆動部20B)に正圧を付与する。これにより、図16(a)の状態から、第2ハンド機構11Bは受渡位置に向かうように動作する。具体的には、図16(b)~図18のように第2ハンド機構11Bの状態が遷移する。この状態遷移は、図12(b)~図14(a)を参照して説明した状態遷移と回動方向が異なるだけで同様である。すなわち、第2ハンド機構11Bの駆動部20(第2駆動部20B)に正圧が付与されると、図16(b)~図18に示すように、ロッド202が上方に移動する。
これにより、回動板403および平行リンク機構410のリンク板411、412がX-Z平面においてX軸負側、すなわち、左回りに回動する。一方、リンク板413、414は、X-Z平面においてX軸正側、すなわち、右回りに回動する。そして、リンク板411、412の左回りの回動軌跡に沿って、ベース板450が移動する。リンク板413は、ベース板450に対してベアリング415を介して上方に移動する。リンク板414も同様である。
このとき、リンク板413、414に連結されている支持部材420は、水平な姿勢を維持した状態でX軸負方向に移動する。
支持部材420がX軸負方向へ移動してしている最中、リンク板413の回動が接続軸417(図5参照)を介して支持部材420に設けられているギヤ430に伝達され、ギヤ430およびギヤ430に噛合するギヤ444が回動する。そして、ギヤ444の回動が軸部447に伝達されて、レバー部材443は軸部447を中心にX-Z平面においてX軸負側、すなわち、左回りに回動する。
レバー部材443が左回りに回動すると、軸部445を介して支持体441および吸着部30は、リニアシャフト448に沿ってガイド部442に接近しながら、X-Z平面においてX軸正側へ移動、つまり、右回りに回動する。
図17(a)に示すように、支持体441がガイド部442に接近していき、支持体441がガイド部442に接触すると、図17(b)に示すように、支持体441および吸着部30は、レバー部材443の回動に伴い、リニアシャフト448に沿ってガイド部442から離間していく。
そして、図18に示すように、レバー部材443が搬出位置から90度回動すると、第2ハンド機構11Bの吸着部30(第2吸着部30B)のベース320が受渡位置に位置する。つまり、第2ハンド機構11Bの吸着部30は第1ハンド機構11Aの吸着部30(第1吸着部30A)と互いに向き合う。
図9のステップS22において、制御部50は、表裏反転すべき基板Fがあるか否か判断する。表裏反転すべき基板Fが用意されている場合(ステップS22:YES)、ステップS11~S21の処理が再び行われる。ステップS22で、表裏反転すべき基板Fが無い場合(ステップS22:NO)、基板反転装置11による基板Fの表裏反転は終了する。
<実施形態の効果>
本実施形態によれば、以下の効果が奏される。
図2に示すように、基板反転装置11において、第1ハンド機構11Aと第2ハンド機構11Bとが対になっている。また、第1ハンド機構11Aと第2ハンド機構11Bとには、同一の構成の連携機構40が適用されている。よって、基板反転装置11を容易に構成することができる。
図10(a)~図18に示すように、基板Fの表裏反転は、搬出位置と受渡位置との間および受渡位置と搬出位置との間で行われている。連携機構40において、仮に、支持体441が設けられていなかった場合、レバー部材443の回動にしたがって吸着部30が回動するため、基板Fを反転させるためには、レバー部材443を180度回動させなければならない。この場合、水平方向および垂直方向に十分なスペースを確保する必要がある。
しかし、本実施形態では、搬入位置において第1ハンド機構11Aの吸着部30によりスクライブテーブル4の載置面4aから吸着された基板Fは、90°回動されつつ受渡位置に搬送され、受渡位置で第2ハンド機構11Bの吸着部30に受け渡される。その後、基板Fは、受渡位置からさらに90°回転されつつ搬出位置に搬送され、搬出位置において第2ハンド機構11Bの吸着部30からブレイクテーブル6の載置面6aに載置される。
このように、基板反転装置11は、基板Fを反転させつつスクライブテーブル4からブレイクテーブル6に搬送することができる。よって、基板Fの反転動作を効率的、且つ、より小さなスペースで行うことができる。
また、第1ハンド機構11Aは、第2ハンド機構11Bが基板Fを搬出位置に搬送している間、受渡位置に待機した状態である。この間に、搬入位置にスクライブテーブル4が搬送される。このため、第1ハンド機構11Aは、第2ハンド機構11Bが搬出位置から受渡位置に戻ってくると、直ぐに、搬入位置に基板Fを受け取りに行くことができる。
また、第1ハンド機構11Aが動作している間、第2ハンド機構11Bは受渡位置で待機しており、第2ハンド機構11Bが動作している間、第1ハンド機構11Aは受渡位置で待機している。このため、第1ハンド機構11Aと第2ハンド機構11Bとの動作を同期させる必要がないため、複雑な制御は不要である。
また、図3~図5に示すように、平行リンク機構410によって支持部材420がX軸方向に平行に移動すると、この移動に伴い平行リンク機構410の接続軸417に配置されたギヤ430が回動し、この回動に応じて、吸着部30が回動しつつ直線移動する。よって、エアシリンダ200による駆動力により、吸着部30をX軸方向に平行に移動させつつ、回動および直線移動させることができ、これらの移動を平行リンク機構410および伝達機構440によって適正に同期させることができる。
また、図3~図5に示すように、ギヤ430の回動を、吸着部30の直線移動および回動に変換できる。よって、支持部材420において、円滑に、吸着部30を直線移動および回動させることができる。
また、図2に示すように、第1ハンド機構11Aと第2ハンド機構11Bにはそれぞれ、駆動部20が設けられている。このため、基板Fの搬送のタイミングに応じて各吸着部30を個別に移動させることができる。
図6(a)~図7(b)に示すように、昇降機構10により、第1ハンド機構11Aおよび第2ハンド機構11Bは、昇降させられる。これにより、吸着部30がスクライブテーブル4の載置面4aまたはブレイクテーブル6の載置面6aに接触することなく、基板Fを受け取ることや載置することができる。
<他の実施形態>
上記の実施形態では、第1ハンド機構11Aが動作している間、第2ハンド機構11Bは受渡位置で待機しており、第2ハンド機構11Bが動作している間、第1ハンド機構11Aは受渡位置で待機していた。これに対し、他の実施形態では、第1ハンド機構11Aおよび第2ハンド機構11Bを同時に動作させる。
具体的には、第1ハンド機構11Aの駆動部20および第2ハンド機構11Bの駆動部20を1つの駆動部として構成する。この場合、エアシリンダのロッドの先端に板状の連結部材を取り付け、この連結部材と第1ハンド機構11Aおよび第2ハンド機構11Bの各ナックルジョイント401とを連結する。
このような構成により、エアシリンダに正圧および負圧が付与されると、連結部材介してエアシリンダによる直線方向の駆動力が第1ハンド機構11Aおよび第2ハンド機構11Bの各回動板403に伝達される。これにより、第1ハンド機構11Aおよび第2ハンド機構11Bが動作を開始する。
つまり、他の実施形態では、第1ハンド機構11Aは搬入位置に位置するとき、第2ハンド機構11Bは搬出位置に位置し、第1ハンド機構11Aおよび第2ハンド機構11Bは同時に受渡位置に位置するように動作する。これにより、基板Fの搬入と搬出とが同時に行われる。よって、基板Fの反転動作をより効率的に行うことができる。
<変更例>
上記実施形態では、駆動源としてエアシリンダ200を用いられていたが、ボールネジが搭載されているサーボモータを用いる構成としてもよい。この場合、サーボモータが駆動すると、回転駆動力がボールネジにより直線方向の駆動力に変換される。この駆動力がさらに、変換機構400等により回動方向に変換されることにより、第1ハンド機構11Aおよび第2ハンド機構11Bを動作させることができる。
また、上記実施形態では、吸着部30は、4つの真空パッド300が用いられていたが、真空パッド300の数はこれに限られない。基板Fを確実に吸着して搬送することが可能であるならば、4つより少なくても、また、多くても構わない。
ただし、真空パッド300が1つの場合、基板Fをバランスよく保持することが困難であるため、真空パッド300は2つ以上が好ましい。
また、上記実施形態では、真空パッド300により基板Fが吸着されたが、真空パッド300に替えて、複数の微小な孔が形成されている板状の部材が支持体441に取り付けられるように構成することができる。
このような構成の場合、圧力付与部を設けて、この圧力付与部と空圧源とを配管で繋ぐ。そして、基板Fと板状の部材とが当接した状態で、圧力付与部から負圧が付与されると、複数の孔を通じて基板Fに対して空気圧が付与される。これにより、基板Fを板状の部材に吸着することができる。
また、上記実施形態では、基板Fを保持しているフレーム3に真空パッド300が当接していたが、基板Fに直接、真空パッド300のパッド302を当接させてもよい。
また、上記実施形態では、基板Fをスクライブテーブル4の載置面4aから受け取るとき、およびブレイクテーブル6の載置面6aに載置するとき、載置面4a、6aと基板Fとの接触を避けるため、昇降機構10によって第1ハンド機構11Aおよび第2ハンド機構11Bを同時に昇降させていた。しかしながら、第1ハンド機構11Aおよび第2ハンド機構11Bは、個別に昇降させるように構成してもよい。
このような構成として、たとえば、昇降機構10の駆動部100を、第1ハンド機構11Aおよび第2ハンド機構11Bのそれぞれに設ける。そして、第1ハンド機構11Aが搬入位置に位置するとき、第1ハンド機構11A側の駆動部は、第1ハンド機構11Aが載置面4aに向かって下降するように駆動する。第1ハンド機構11Aが受渡位置へ移動するとき、第1ハンド機構11A側の駆動部は、第1ハンド機構11Aが上昇するように駆動する。
第2ハンド機構11Bに対しても同様に、第2ハンド機構11Bが搬出位置に位置するとき、第2ハンド機構11B側の駆動部は、第2ハンド機構11Bが載置面6aに向かって下降するように駆動する。第2ハンド機構11Bが受渡位置へ移動するとき、第2ハンド機構11B側の駆動部は、第2ハンド機構11Bが上昇するように駆動する。
または、昇降機構10を用いず、スクライブテーブル4およびブレイクテーブル6のそれぞれを、第1ハンド機構11Aおよび第2ハンド機構11Bのそれぞれに接近および離間せるように構成してもよい。
この場合、第1ハンド機構11Aが搬出位置に位置すると、スクライブテーブル4が吸着部30に向かって上昇し、基板Fがパッド302に当接する。基板Fが吸着部に吸着されるとスクライブテーブル4は下降し、この後に、第1ハンド機構11Aは受渡位置に向かって移動する。
第2ハンド機構11Bも同様に、第2ハンド機構11Bが搬入位置に位置すると、ブレイクテーブル6が吸着部30に向かって上昇し、基板Fがパッド302に当接する。吸着部30による基板Fの吸着が解除されると、ブレイクテーブル6は下降し、この後に、第2ハンド機構11Bが受渡位置に向かって移動する。
このように構成した場合でも、基板Fと載置面4a、6aとの接触を防止することができる。
また、上記実施形態では、スクライブテーブル4の載置面4aとブレイクテーブル6の載置面6aとは同じ高さ位置であるが、互いに高さ位置を異ならせてもよい。この場合も、昇降機構10により、第1ハンド機構11Aおよび第2ハンド機構11Bを昇降させることにより、基板Fと載置面4a、6aとの接触を防止できる。
また、上記実施形態では、2つの載置面がスクライブテーブル4の載置面4aおよびブレイクテーブル6の載置面6aのように区分されていたが、基板Fが載置される面は、同一平面上に設定してもよい。
この場合、たとえば、基板Fはロボットアームによって搬入位置の載置面(第1載置面)に位置付けられる。基板反転装置11によって表裏反転されて搬出位置の載置面(第2載置面)に位置付けられた基板Fは、ロボットアームによって目的の場所に搬送される。
本発明の実施形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。
1…基板反転装置
4a…載置面(第1載置面)
6a…載置面(第2載置面)
12…スクライブ装置
13…ブレイク装置
20…駆動部(第1駆動部、第2駆動部)
30…吸着部(第1吸着部、第2吸着部)
40…連携機構(第1連携機構、第2連携機構)
410…平行リンク機構(第1平行リンク機構、第2平行リンク機構)
411…接続軸(第1接続軸、第2接続軸)
420…支持部材(第1支持部材、第2支持部材)
430…ギヤ(第1ギヤ)
440…伝達機構(第1伝達機構、第2伝達機構)
441…支持体(第1支持体、第2支持体)
442…ガイド部(第1ガイド部、第2ガイド部)
443…レバー部材(第1レバー部材、第2レバー部材)
F…基板

Claims (4)

  1. 第1載置面に載置された基板を吸着する第1吸着部と、
    前記第1載置面に平行な第2載置面に前記基板を載置する第2吸着部と、
    直線方向の第1駆動力により前記第1吸着部を移動させる第1連携機構と、
    直線方向の第2駆動力により前記第2吸着部を移動させる第2連携機構と、
    前記第1連携機構および前記第2連携機構にそれぞれ前記第1駆動力および前記第2駆 動力を付与する駆動部と、を備え、
    前記第1連携機構は、
    第1支持部材と、前記第1駆動力により前記第1支持部材を前記第1載置面に平行な方向に移動させる第1平行リンク機構と、前記第1支持部材に対する前記第1平行リンクの接続軸に配された第1ギヤと、前記第1支持部材に配置され、前記第1ギヤの回動により前記第1吸着部を前記第1支持部材に対して回動させつつ直線移動させる第1伝達機構と、を備え、
    前記第1吸着部が前記第1載置面に向き合う搬入位置と、前記第1載置面に垂直な状態で前記第1吸着部および前記第2吸着部が互いに向き合う受渡位置との間で前記第1吸着部を移動させ、
    前記第2連携機構は、
    第2支持部材と、前記第2駆動力により前記第2支持部材を前記第2載置面に平行な方向に移動させる第2平行リンク機構と、前記第2支持部材に対する前記第2平行リンクの接続軸に配された第2ギヤと、前記第2支持部材に配置され、前記第2ギヤの回動により前記第2吸着部を前記第2支持部材に対して回動させつつ直線移動させる第2伝達機構と、を備え、
    前記受渡位置と、前記第2吸着部が前記第2載置面に向き合う搬出位置との間で前記第2吸着部を移動させる、
    ことを特徴とする基板反転装置。
  2. 請求項に記載の基板反転装置において、
    前記第1伝達機構は、
    前記第1支持部材に回動可能に支持され、前記第1吸着部を支持する第1支持体を直 線移動可能に支持する第1ガイド部と、
    前記第1ギヤの回動に伴い回動するとともに前記第1支持体に接続された第1レバー 部材と、を備え、
    前記第2伝達機構は、
    前記第2支持部材に回動可能に支持され、前記第2吸着部を支持する第2支持体を直線移動可能に支持する第2ガイド部と、
    前記第2ギヤの回動に伴い回動するとともに前記第2支持体に接続された第2レバー 部材と、を備える、
    ことを特徴とする基板反転装置。
  3. 請求項1又は2に記載の基板反転装置において、
    前記駆動部は、前記第1駆動力および前記第2駆動力をそれぞれ生じさせる第1駆動部および第2駆動部を備える、
    ことを特徴とする基板反転装置。
  4. 基板にスクライブラインを形成するスクライブ装置と、
    前記基板を表裏反転させる基板反転装置と、
    前記基板を前記スクライブラインに沿って分断するブレイク装置と、を備える分断システムであって、
    前記基板反転装置は、
    第1載置面に載置された基板を吸着する第1吸着部と、
    前記第1載置面に平行な第2載置面に前記基板を載置する第2吸着部と、
    直線方向の第1駆動力により前記第1吸着部を移動させる第1連携機構と、
    直線方向の第2駆動力により前記第2吸着部を移動させる第2連携機構と、
    前記第1連携機構および前記第2連携機構にそれぞれ前記第1駆動力および前記第2駆 動力を付与する駆動部と、を備え、
    前記第1連携機構は、
    第1支持部材と、前記第1駆動力により前記第1支持部材を前記第1載置面に平行な方向に移動させる第1平行リンク機構と、前記第1支持部材に対する前記第1平行リンクの接続軸に配された第1ギヤと、前記第1支持部材に配置され、前記第1ギヤの回動により前記第1吸着部を前記第1支持部材に対して回動させつつ直線移動させる第1伝達機構と、を備え、
    前記第1吸着部が前記第1載置面に向き合う搬入位置と、前記第1載置面に垂直な状態で前記第1吸着部および前記第2吸着部が互いに向き合う受渡位置との間で前記第1吸着部を移動させ、
    前記第2連携機構は、
    第2支持部材と、前記第2駆動力により前記第2支持部材を前記第2載置面に平行な方向に移動させる第2平行リンク機構と、前記第2支持部材に対する前記第2平行リンクの接続軸に配された第2ギヤと、前記第2支持部材に配置され、前記第2ギヤの回動により前記第2吸着部を前記第2支持部材に対して回動させつつ直線移動させる第2伝達機構と、を備え、
    前記受渡位置と、前記第2吸着部が前記第2載置面に向き合う搬 出位置との間で前記第2吸着部を移動させる、
    ことを特徴とする分断システム。
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