JP7028319B2 - 送風装置、流体制御装置 - Google Patents

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Description

本開示は、例えば陽性気道圧(PAP:Positive Airway Pressure)のために用いられる送風装置、流体制御装置に関する。
従来、閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)などの睡眠関連の障害の治療用として、例えば、持続的気道陽圧(CPAP:Continuous Positive Airway Pressure)装置(以下、CPAP装置)等の流体制御装置が用いられる。CPAP装置は、ファンを内蔵した送風装置を有し、患者の口や鼻に装着されるマスクに送風装置から大気圧より高い圧力で気体(例えば空気)を供給する。CPAP装置は、患者の就寝中に使用されるため、静粛性が求められる。例えば、装置に対する空気の流入音を低減する仕組みを備えたCPAP装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2016-34411号公報
ところで、上記のCPAP装置等に用いられる送風装置は、ファンユニットにおける空気の流れの乱れにより大きな騒音が発生する虞があり、静粛性が低下することがある。
本開示の目的は、空気の流れの乱れを抑制可能とした送風装置、流体制御装置を提供することにある。
本開示の一形態である送風装置は、吸気口と吐出口を有するファンケースと、前記ファンケース内に設けられ、第1面を有し回転可能に支持され保持板と、前記第1面に立設され回転方向に配列された複数の羽根部材と、を有するファンと、前記ファンケースの内面と前記保持板の前記第1面と隣り合う2つの前記羽根部材とに挟まれ、前記吸気口に繋がる第1流路と、を備え、前記吸気口は前記ファンの回転軸を中心に円状に設けられており、前記羽根部材の頂点部は、前記吸気口より径方向外側に位置している。
この構成によれば、空気の流れの乱れを抑制し、騒音を低減できる。
本開示の別の一形態である流体制御装置は、上記の送風装置と、前記送風装置を収容するケースと、を備え、前記ケースは、前記送風装置を収容する区画壁部と、前記区画壁部の開口を塞ぐ中ケースとを有し、前記送風装置は、前記吸気口を前記中ケースに向けて配置され、前記送風装置のファンケースは、前記吸気口の外周において、径方向に延びる複数の導入壁部を有する。
この構成によれば、空気の流れの乱れを抑制し、騒音を低減できる。
本開示の一形態によれば、空気の流れの乱れを抑制可能とした送風装置、流体制御装置を提供できる。
流体制御装置の概略斜視図。 流体制御装置の使用状態の説明図。 流体制御装置の分解斜視図。 上カバー及び中カバーを除いた流体制御装置の概略平面図。 ファンユニットの概略斜視図。 ファンユニットの分解斜視図。 ファンの平面図。 流体制御装置の一部断面図。 ファンユニットの部分拡大断面図。 ファンユニットの部分拡大断面図。 第1の比較例の流体制御装置の部分拡大断面図。 (a)は本実施形態のファンユニットの部分拡大断面図、(b)は第3の比較例のファンユニットの部分拡大断面図。 径方向位置-流路高さ特性を示す説明図。 本実施形態と第2の比較例における径方向位置-断面積特性を示す説明図。 圧力-音圧レベル特性を示す説明図。 圧力-音圧レベル特性を示す説明図。 流量-圧力特性を示す説明図。 流量-圧力特性を示す説明図。
以下、一実施形態を説明する。
なお、添付図面は、理解を容易にするために構成要素を拡大して示している場合がある。構成要素の寸法比率は実際のものと、または別の図面中のものと異なる場合がある。また、断面図では、理解を容易にするために、一部の構成要素のハッチングを省略している場合がある。
図1に示すように、流体制御装置1は、直方体状のケース10を有している。ケース10の1つの側面10aには、吸入パネル11が取着される。また、ケース10は側面10aに排気ポート12を有している。吸入パネル11は、ケース10の開口部10bに取着されている。吸入パネル11は、行列状に配列された複数の吸入口11aを有している。この吸入パネル11は、ケース10の外部から空気を吸入するために設けられている。例えば、吸入パネル11は、ケース10に対してフィルタを着脱可能としている。流体制御装置1は、複数の吸入口11aより外部から吸入した空気を排気ポート12から排出する。なお、吸入パネル11の取着位置、吸入口11aの形状、配列、等は適宜変更されてもよい。
図2に示すように、流体制御装置1は、例えば持続的気道陽圧(CPAP:Continuous Positive Airway Pressure)装置として用いられる。流体制御装置1は、チューブ2を介してマスク3に接続される。マスク3は、患者4の鼻や口に装着される。流体制御装置1は、チューブ2とマスク3を介して患者4に所望の圧力の流体(例えば空気)を供給する。
なお、患者4の状態(例えば呼気時)を判定し、患者の状態に応じて患者4に供給する気体の圧力を制御してもよい。例えば、流体制御装置1は、マスク3が装着された患者4の呼気状態を推定し、その呼気状態に同期するように、供給する気体の圧力値を制御する。例えば、吸気時の圧力は1000[Pa]、呼気時の圧力は700[Pa]である。患者4が呼気状態であるときに、供給する気体の圧力を低下させることで、患者4における息苦しさを低減する。
図3に示すように、流体制御装置1のケース10は、上部が開口したケース本体21と、ケース本体21の開口を閉塞するカバー部材22とを有している。ケース本体21は、上述の排気ポート12を有し、吸入パネル11が取着される。
ケース本体21は、内部に区画壁部23を備えている。区画壁部23は上部が開口した矩形枠状に形成され、ケース本体21と一体的に形成されている。区画壁部23の開口は、その区画壁部23に固定された中カバー24により閉塞されている。ケース本体21は、その内部に、区画壁部23と中カバー24とにより囲まれた送風室25を有している。送風室25にはファンユニット31が収容されている。そして、ケース本体21は、送風室25に対して吸入パネル11と反対側に制御室26を有している。制御室26には制御ユニット32が収容されている。なお、制御ユニット32は、制御基板等を有するものであるが、概略として直方体状にて示している。制御ユニット32はファンユニット31を制御する。ファンユニット31及び制御ユニット32により、流体制御装置1は、上述の流体(空気)を制御する。
図5に示すように、ファンユニット31のファンケース40は、上部に吸気口40aを有し、側部に突出する吐出口40bを有している。ファンケース40は、ファン50を収容する。
図5、図6、図8に示すように、ファンケース40は、下ケース41と上ケース42とから構成されている。
下ケース41は、流路部41aと、排出部41bとを有している。流路部41aは円環状に形成されている。図8に示すように、流路部41aは、断面U字状に形成されている。排出部41bは、流路部41aから所定方向、本実施形態では、円環状の流路部41aの接線方向に延びるように形成されている。流路部41aの内側には、ファン50を回転駆動するモータ60が取着されている。モータ60の回転軸61aにはファン50が固定される。流路部41aは、モータ60の回転軸61aを中心として、径方向の幅が全周に渡って同一又は略同一である。つまり、本実施形態のファンケース40(下ケース41)は、円形状の流路部41aに対してモータ60の回転軸61aは偏心していない。
図8に示すように、モータ60は、モータ本体61、固定板62を有している。固定板62は例えば平面視円形の板状に形成されている。固定板62はモータ本体61に図示しないネジ等により固定されている。下ケース41の内側には略円筒状の固定部材63が取着されている。下ケース41及び固定部材63とモータ60の固定板62との間には弾性部材としてのOリング64が配設されている。モータ60は、Oリング64を介して下ケース41及び固定部材63により支持されている。
図5、図6に示すように、上ケース42は、流路部42aと排出部42bとを有している。流路部42aは円環状に形成され、その中心の開口は空気をファンケース40内に吸入する吸気口40aである。排出部42bは、流路部42aから所定方向、本実施形態では、円環状の流路部42aの接線方向に延びるように形成されている。上ケース42の上面には、複数の導入壁部42cが立設されている。複数の導入壁部42cはそれぞれ上ケース42の径方向に沿って延びるように形成されている。そして、図8に示すように、複数の導入壁部42cは、上端が中カバー24と略平行に形成されている。
図8に示すように、ファン50は、モータ60の回転軸61aに固定されている。モータ60はモータ本体61に対する給電により回転軸61aを回転駆動し、その回転軸61aとファン50とが一体的に回転する。
図6、図7、図8に示すように、ファン50は、保持板51と複数の羽根部材52とを有している。
図8に示すように、保持板51は、第1面51aと第2面51bとを有している。第1面51aは、保持板51の上側の面であり、ファンケース40の吸気口40aの側の面である。第2面51bは保持板51の下側の面であり、モータ本体61に向う面である。
保持板51の第1面51aは、内周部において回転軸61aに固定された固定部51cから径方向外側に向うにしたがって下側に位置するとともに傾斜が緩やかになる凹状の曲面であり、外周側において保持板51の中心軸と直交する平面と略平行に延びている。さらに、保持板51の外周端部51dは、スカート状に形成され、この外周端部51dにおける第1面51aは、径方向外側に向うにしたがって下側に位置するとともに傾斜が急となる、上側に凸状の曲面(R面)である。
保持板51の第2面51bは、内周部において回転軸61aに固定された固定部51cから径方向外側に向うにしたがって下側に位置するとともに傾斜が緩やかになり、外周側において保持板51の中心軸と直交する平面と略平行に延びている。さらに、保持板51の外周端部51dにおける第2面は、径方向外側に向うにしたがって下側に位置するとともに傾斜が急となる。
保持板51の外周端部51dは、径方向外側の先端に向うにしたがって薄く形成されている。外周端部51dにおいて、第1面51aに対して、第2面51bは、先端に向うにしたがって保持板51の厚さを薄くするように形成された曲面である。保持板51の先端の厚さ(径方向の幅)は、1mm以下であることが好ましい。例えば、本実施形態では、1mmである。
図6、図7、図8に示すように、複数の羽根部材52は、保持板51の第1面51aから上方に向けて立設されている。図7に示すように、複数の羽根部材52は、保持板51の中心軸A1方向から視て放射状に形成されている。また、複数の羽根部材52は、ファン50の重心を中心軸A1とするように配設されている。
詳しくは、複数の羽根部材52は、保持板51の中心軸方向から視て、保持板51の中央領域から、保持板51の外側の端部方向に向って延びている。本実施形態において、各羽根部材52は、直線状に形成されている。各羽根部材52におけるファン50の中心軸A1側の端部は、他方の端部より、ファン50の回転方向(図7では反時計方向)において前側に位置している。
図7に示すように、ファン50は、複数の羽根部材52として、第1の羽根部材53、第2の羽根部材54、第3の羽根部材55を備えている。第1~第3の羽根部材53~55の径方向の長さは、互いに異なる。詳述すると、第1の羽根部材53は、保持板51の第1面51aにおいて、内側の第1半径位置から外周端部51dの近傍まで延びている。第2の羽根部材54は、保持板51の第1面51aにおいて、第1半径位置より大きな第2半径位置から外周端部51dの近傍まで延びている。第3の羽根部材55は、保持板51の第1面51aにおいて、第2半径位置より大きな第3半径位置から外周端部51dの近傍まで延びている。第1~第3の羽根部材53~55の径方向外側の端部は、同一円周上に位置している。
本実施形態において、第1の羽根部材53と第2の羽根部材54は、保持板51の周方向において交互に配設されている。そして、第3の羽根部材55は、第1の羽根部材53と第2の羽根部材54との間にそれぞれ配設されている。
図4に示すように、第1の羽根部材53の内側端部は、ファンケース40の吸気口40aよりも内側に位置しており、吸気口40aにより露出している。したがって、第1の羽根部材53が形成される内側の第1半径位置は、ファンケース40の吸気口40aよりも内側に設定されている。
図8に示すように、第1の羽根部材53は、保持板51の第1面51aにおいて、内側端部53aと外側端部53bとの間の頂点部53cを有している。第1の羽根部材53は、内側端部53aから頂点部53cに向かうにつれて高くなり、頂点部53cから外側端部53bに向うにつれて低くなるように形成されている。図8は、ファン50の中心軸A1を含み、頂点部53cを通る平面におけるファン50の断面を示している。図8に示すように、第1の羽根部材53は、頂点部53cがファン50の回転軸61aと平行な方向において、上ケース42と重なるように位置している。上ケース42は、円形状の吸気口40aを有している。従って、第1の羽根部材53の頂点部53cは、吸気口40aの開口端よりも径方向外側に位置している。
図9において、一点鎖線は、第2の羽根部材54の形状(内側端部)を示し、二点鎖線は、第3の羽根部材55の形状(内側端部)を示している。第2及び第3の羽根部材54,55は、外周側の形状が第1の羽根部材53の形状と一致している。
ファンユニット31は、ファンケース40の吸気口40aからファンケース40の吐出口40bまでの流路70を備えている。
本実施形態において、流路70は、ファンケース40の吸気口40aにつながる第1流路71と、ファンケース40の吐出口40bにつながる第2流路72を備えている。また、流路70は、第1流路71と第2流路72との間のバッファ流路73を備えている。この流路70(第1流路71、第2流路72、バッファ流路73)について詳述する。
上述の保持板51の第1面51aと対向する上ケース42の内面42dと、保持板51の第1面51aとの間の領域は、羽根部材52(第1~第3の羽根部材53~55)が形成された領域と、羽根部材52(第1~第3の羽根部材53~55)が形成されていない領域を含む。本実施形態では、保持板51の第1面51aにおいて第1半径位置から第3半径位置までの表面と、上ケース42の内面42dと、周方向に隣り合う2つの羽根部材52とに挟まれた領域を第1流路71とする。この第1流路71は、ファンケース40の吸気口40aに繋がる。
上述の羽根部材52(第1~第3の羽根部材53~55)が形成されていない領域となる保持板51の外周端部51dの表面と上ケース42の内面42dとに挟まれた領域をバッファ流路73とする。
そして、バッファ流路73からファンケース40の吐出口40bまでを第2流路72とする。
図10に示すように、ファンケース40(上ケース42)と保持板51において、保持板51の第1面51aから、保持板51の第1面51aに対向する上ケース42の内面42dまでの距離D1(最短距離ともいう)は、保持板51の外周端部51dに向けて小さくなる。この距離D1は、第1流路71の断面積や高さを設定する。
本明細書において、第1面51a上の点において第1面51aと垂直であり、保持板51の第1面51aから上ケース42までの線分を含み、その線分を保持板51の中心軸により回転して得られる軌跡の面の面積を、第1流路71の断面積とする。本実施形態において、保持板51の第1面51aと上ケース42の内面42dは、吸気口40a側の第1流路71の端部における該断面積が第2流路72側の第1流路71の端部における該断面積より大きくなるように形成されている。なお、第1流路71の吸気口40a側の端部における断面積を、第2流路72側の端部における断面積と同一とするように、保持板51の第1面51aと上ケース42の内面42dを形成してもよい。
また、本明細書において、第1面51aの上のある点にかかる第1流路71の断面積を、その点を通る円の円周の長さで除算した結果の値を、第1流路71の高さとする。その点を通る円の円周の長さは、その点における半径(保持板51の中心軸A1から点P1までの距離)に基づいて算出する。本実施形態において、第1流路71の高さは、保持板51の第1面51aの半径位置に対して凹状の特性を有している。凹状の特性については図13を参照して後述する。
ファンケース40(上ケース42)と保持板51において、保持板51の第1面51aから上ケース42の内面42dまでの距離D2(最短距離ともいう)は、保持板51の外周端部51dに向けて小さくなる。この距離D2は、バッファ流路73の断面積や高さを設定する。
本明細書において、第1面51a上の点において第1面51aと垂直であり、保持板51の第1面51aから上ケース42までの線分を含み、その線分を保持板51の中心軸により回転して得られる軌跡の面の面積を、バッファ流路73の断面積とする。本実施形態において、保持板51の第1面51aと上ケース42の内面42dは、吸気口40aから第2流路72に向けて、バッファ流路73の断面積を略一定、若しくは徐々に小さくなるように形成されている。
(作用)
次に、上記の流体制御装置1及びファンユニット31の作用を説明する。
図4に示すように、流体制御装置1は、直方体状のケース10と、ケース10の内部の区画壁部23と中カバー24とに囲まれた送風室25に収容されたファンユニット31を備えている。
また、図6に示すように、ファンユニット31は、ファンケース40、ファン50を備える。ファンケース40は、吸気口40aと吐出口40bとを有する。ファン50はファンケース40内に設けられ、第1面51aを有し回転可能に支持された保持板51と、保持板51の第1面51aに立設された複数の羽根部材52(第1~第3の羽根部材53~55)とを有している。
また、図8に示すように、ファンユニット31は、ファンケース40の吸気口40aからファンケース40の吐出口40bまでの流路70を備えている。流路70は、吸気口40aにつながる第1流路71と、吐出口40bにつながる第2流路72と、第1流路71と第2流路72の間のバッファ流路73とを備えている。保持板51の第1面51aと上ケース42の内面42dとの間の領域は、羽根部材52(第1~第3の羽根部材53~55)が形成された領域と、羽根部材52(第1~第3の羽根部材53~55)が形成されていない領域を含む。本実施形態では、保持板51の第1面51aにおいて第1半径位置から第3半径位置までの表面と、上ケース42の内面42dと、回転方向に隣り合う2つの羽根部材52とに挟まれた領域を第1流路71とする。
本実施形態のファンユニット31は、図8に示すように、ファンケース40に収容されたファン50の第1の羽根部材53の頂点部53cは、ファンケース40の吸気口40aよりも径方向外側に位置し、ファンケース40(上ケース42)により覆われている。ファン50を回転させたとき、回転する第1の羽根部材53から空気に作用する力は、第1流路71の下流に向うように作用する一方、頂点部53cと吸気口40aより流入した空気との干渉が低減するため、空気の流れの乱れが抑制される。これにより、騒音を抑制できる。
ここで、本実施形態に対する第1の比較例を説明する。
図11は、第1の比較例のファンユニット100を含む流体制御装置の一部断面を示す。この第1の比較例において、ファンケース101に収容されたファン110は、保持板111と、その保持板111に立設された羽根部材112を備えている。羽根部材112は、その頂点部112aがファンケース101の吸気口101aより内側に位置している。また、その頂点部112aは、吸気口101aからファンケース101の外側に突出している。
この第1の比較例の場合、ファンケース101の吸気口101aより内側において、ファン110を回転させた場合、回転するファン110の羽根部材112から空気に作用する力は、第1流路71の下流方向のみならず、様々方向へと空気の流れを発生させる。例えば、吸気口40aに向う空気の流れが生じると、吸気口40aから吸入する空気の流れを乱すことになる。このように、空気の流れの乱れが生じ、騒音が大きくなる場合がある。
加えて、本実施形態において、保持板51の第1面51aから、第1面51aに対するファンケース40の内面42dまでの距離D1は、保持板51の外周端部51dに向けてその位置の半径に応じて減少する。この構成によれば、吸気口40aより流入した空気が第1流路71を介して吐出口40bへの流れていく際に、流速が増して行きスムーズな空気の流れを実現することができる。その結果、騒音を低減できる。
さらに、羽根部材52(第1~第3の羽根部材53~55)は、ファン50の中心軸方向から視て、保持板51の中央領域から、保持板51の外側の端部方向に延びている。羽根部材52におけるファン50の中心軸A1側の端部は、他方の端部よりもファン50の回転方向前側に位置している。これらにより、第1流路71の断面積は、吸気口40aから第2流路72に向けて、略一定、若しくは徐々に減少する。また、ファンユニット31は、半径位置に対して第1流路71の高さが凹状となる特性を有している。このようなファンユニット31において、流体の流速を減速させることなくなる。これによって、流体の剥離現象や渦の発生を抑制することが可能となり、流体の流れの乱れを抑制でき、騒音を抑制できる。
第1流路71の断面積が流体の流れる方向にしたがって大きくなると、流体を減速する方向の力が流体に働く。これにより、流体が流路を形成する構成要件の干渉を受けやすくなり、流れが一方向に定まり難くなる剥離現象や、渦が生じ易くなる。流体の剥離現象や渦の発生は、流れの乱れや圧力変動につながり、流体により生じる騒音を大きくする。本実施形態のように、吸気口40a側の端部における第1流路71の断面積と、第2流路72側の端部における第1流路71の断面積とを同一又は大きくなるようにしたことで、吸気口40aより流入した空気が第1流路71を介して吐出口40bへの流れていく際に、流速が増して行きスムーズな空気の流れを実現することができる。その結果、騒音を低減できる。よって、流体の流れの乱れを抑制でき、騒音を抑制できる。
また、第1流路71の断面積を徐々に小さくした場合、羽根部材52(第1~第3の羽根部材53~55)の外側端部から流出する流体の流速を大きくすることができる。これにより、羽根部材52(第1~第3の羽根部材53~55)の外側端部で渦が発生した場合、その渦が第2流路72に向って速く流れ、回転方向において後ろ側の羽根部材52(第1~第3の羽根部材53~55)と干渉を抑制できる。このため、流体の流れの乱れや圧力変動を抑制でき、静音化できる。
上述の羽根部材52(第1~第3の羽根部材53~55)が形成されていない領域となる保持板51の外周端部51dの表面と上ケース42の内面42dとに挟まれた領域をバッファ流路73とする。保持板51の第1面51aと上ケース42の内面42dは、吸気口40aから第2流路72に向けて、バッファ流路73の断面積を略一定、若しくは徐々に小さくなるように形成されている。
バッファ流路73の断面積が流体の流れる方向にしたがって大きくなると、流体を減速する方向の力が流体に働き、流れが一方向に定まり難くなる剥離現象や渦が生じ易くなる。流体の剥離現象や渦の発生は、流れの乱れや圧力変動につながり、流体により生じる騒音を大きくする。本実施形態のように、バッファ流路73の断面積が流体の流れる方向にしたがって同一又は徐々に減少することで、流体の流速を減速させることを抑制できるため、流体の流れの乱れを抑制でき、騒音を抑制できる。
図14は、半径位置に対する第1流路71の断面積を示す。図14において実線及び黒丸は、本実施形態の特性を示し、図14において一点鎖線及び黒三角は第2の比較例の特性を示す。この第2の比較例は、流路の断面積が吸気口から徐々に大きくなったのち、徐々に小さくなる。本実施形態は、第2の比較例と比べて、第1流路71の断面積が径方向位置に対してほぼ均一である。
図13は、半径位置に対する第1流路71の高さを示す。図13において、実線及び黒丸は、本実施形態の特性を示し、図13において一点鎖線及び黒三角は第2の比較例の特性を示す。本実施形態は凹状の特性を有している。なお、本明細書において使用する文言「凹状の特性」とは、図13の実線曲線から明白であるが、横軸が半径位置を示し縦軸が第1流路の高さを示すプロット領域に現れる特性線が、上に凹(concave upward)の曲線であることを指す。
このような本実施形態と第2の比較例について、圧力(背圧)に対する音量レベル(LPM)を測定した。音量レベルは、ファンユニット31の吸気口40aから1m離れた位置におけるレベルである。なお、測定において、流動抵抗を10cmHO/30LPMとし、背圧をファン50の回転数によって変更した。背圧は、本実施形態のファンユニット31及び流体制御装置1をCPAP装置として用いる場合に必要とする圧力範囲(4cmHOから20cmHO)とした。
この測定結果を図15に示す。図15において、実線及び黒丸は本実施形態のファンユニット31による測定結果を示し、図15において、一点鎖線及び黒三角は、上述の第2の比較例のファンユニットによる測定結果である。本実施形態のファンユニット31では、第2の比較例のファンユニットに対して、音量レベルを低減できた。
図4に示すように、流体制御装置1の内部において、空気は矢印にて示すように、ファンユニット31の周囲からファンケース40の吸気口40aに向って流れ、その吸気口40aからファンケース40の内部へと吸入される。
図16は、圧力に対する音圧レベル(LPM)を示す。図16において、実線及び黒丸は本実施形態のファンユニット31の特性を示し、一点鎖線及び黒三角は図11に示す第1の比較例のファンユニット100の特性を示す。本実施形態のファンユニット31は、第1の比較例のファンユニット100と比較して、音圧レベルが低いことが解る。
図17は、流量と圧力の特性を示す。図17において、実線は本実施形態のファンユニット31の特性を示し、一点鎖線は図11に示す第1の比較例のファンユニット100の特性を示す。このように、第1の比較例に対して本実施形態では同様の特性が得られる。更に、高流量(150LPM)付近では、本実施形態の圧力がやや高くなる。これは、以下の理由によると思われる。図11に示す第1の比較例では、上述したように、例えば、吸気口40aに向う空気の流れが生じると、吸気口40aから吸入する空気を妨げることになる。これに対し、本実施形態のファンユニット31は、第1の羽根部材53の頂点部53cをファンケース40にて覆うことにより、空気を効率よく第1流路71の下流に向うようにすることができるため、ファンユニット31の流量及び圧力の特性を向上できる。
図12(a)に示すように、本実施形態のファンユニット31において、保持板51の外周端部51dは、スカート状に形成され、この外周端部51dにおける第1面51aは、径方向外側に向うにしたがって下側に位置するとともに傾斜が急となる、上側に凸状の曲面(R面)である。
ここで、本実施形態に対する第3の比較例を説明する。
図12(b)は、本実施形態に対する第3の比較例の一部を示す。第3の比較例のファンユニット130では、保持板131の外周端部131aの上面は、断面において直線状に切り欠かれている。また、外周端部131aにおいて、径方向外側の側面は、保持板131の中心軸と平行に形成されている。
第3の比較例では、保持板131の表面に沿って流れが急激に変化するため、その部分で圧力が高くなり、特性の悪化や逆流が生じる場合がある。逆流が発生すると、流れが乱れる。また、流れの乱れが羽根部材に干渉することは騒音の原因となる。
これに対し、本実施形態では、保持板51の外周端部51dがスカート状であるため、流れが緩やかに曲げられ、圧力変化が抑制され、特性の悪化や逆流が抑制される。このため、特性を向上できる。
図18は、流量に対する圧力を示す。図18において、実線は本実施形態の特性を示し、一点鎖線は第3の比較例の特性を示す。このように、本実施形態の特性を向上できる。流量は、ファン50の回転数によって変化する。同じ流量を得ようとする場合、本実施形態では、ファン50の回転数を低くすることができる。ファン50の回転数、つまりモータ本体61の回転数を低くすることは、騒音を低下することとなる。従って、同じ流量とすることで、騒音を低下する、つまり静粛性を向上できる。
また、本実施形態のファンユニット31において、保持板51の外周端部51dは、径方向外側の先端に向うにしたがって薄く形成されている。外周端部51dにおいて、第1面51aに対して、第2面51bは、先端に向うにしたがって保持板51の厚さを薄くするように形成された曲面である。保持板51の先端の厚さ(径方向の幅)は、1mm以下であることが好ましい。
図12(b)に示すように、保持板131が端部まで厚いと、保持板131の慣性モーメントが大きく、僅かな偏心でも回転軸に大きな力が加わり、回転軸の振動と、それに伴う耐久性の低下、騒音の増大を招く。これに対し本実施形態では、径方向外側の先端に向うにしたがって薄く形成されているため、慣性モーメントを小さくでき、振動、耐久性の低下、騒音、等を抑制できる。
また、比較例のファンユニット130では、保持板131の端部が厚いため、矢印Y11にて示す空気の流れと、矢印Y12にて示す第2流路72の回転流との間に2次渦が発生して、複雑な流れを生じ、騒音の原因となる。
これに対し、本実施形態のファンユニット31において、保持板51の外周端部51dは、径方向外側の先端に向うにしたがって薄く形成されている。このため、図12(a)において矢印Y1にて示すバッファ流路73から第2流路72に流れ込む空気の流れと、矢印Y2にて示す第2流路72の回転流との間に2次渦が発生し難く、流れの乱れを抑制でき、騒音を抑制できる。
さらに、発生した2次渦による騒音が聞え難くなる領域の周波数(例えば8kHz)以上とすることが好ましい。例えば、図2に示すように、CPAP装置として用いる場合、ファン50は、10cmHO程度で駆動される。この場合、ファン50の外周端部の速度は、およそ40m/sとなる。2次渦により生じる音の周波数を上述の領域の周波数(例えば、8kHz)以上とする場合、保持板51の先端の厚さを1mm以下に設定することが好ましい。
以上記述したように、本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)ファンユニット31は、ファンケース40、ファン50を備える。ファンケース40は、吸気口40aと吐出口40bとを有する。ファン50はファンケース40内に設けられ、第1面51aを有し回転可能に支持された保持板51と、保持板51の第1面51aに立設された複数の羽根部材52(第1~第3の羽根部材53~55)とを有している。また、ファンユニット31は、保持板51の第1面51aに対向するファンケース40の内面(上ケース42の内面42d)と保持板51の第1面51aと、隣り合う2つの羽根部材52とに挟まれ、吸気口40aに繋がる第1流路71を備えている。ファンユニット31は、ファンケース40に収容されたファン50の第1の羽根部材53の頂点部53cは、ファンケース40の吸気口40aよりも径方向外側に位置し、ファンケース40(上ケース42)により覆われている。ファン50を回転させたとき、回転する第1の羽根部材53から空気に作用する力は、頂点部53cに大きく干渉することなく第1流路71の下流に向うように作用するため、空気の流れの乱れが抑制される。これにより、騒音を抑制できる。
(2)ファンユニット31は、第1の羽根部材53の頂点部53cをファンケース40にて覆うことにより、頂点部53cが流入した空気に大きく干渉せずに第1流路71の下流に向うようにすることができるため、効率よく空気を吐出できる。
(3)ファンユニット31において、保持板51の外周端部51dは、スカート状に形成され、この外周端部51dにおける第1面51aは、径方向外側に向うにしたがって下側に位置するとともに傾斜が急となる、上側に凸状の曲面(R面)である。このため、流れが緩やかに曲げられ、圧力変化が抑制され、逆流の発生が抑制される。このため、効率よく空気を吐出できる。
(4)ファンユニット31において、保持板51の外周端部51dは、径方向外側の先端に向うにしたがって薄く形成されている。外周端部51dにおいて、第1面51aに対して、第2面51bは、先端に向うにしたがって保持板51の厚さを薄くするように形成された曲面である。保持板51の先端の厚さ(径方向の幅)は、1mm以下であることが好ましい。このため、慣性モーメントを小さくでき、振動、耐久性の低下、騒音、等を抑制できる。
(5)ファンユニット31において、保持板51の外周端部51dは、径方向外側の先端に向うにしたがって薄く形成されている。このため、バッファ流路73から第2流路72に流れ込む空気の流れと、第2流路72の回転流との間に2次渦が発生し難く、流れの乱れを抑制でき、騒音を抑制できる。
(6)保持板51の第1面51aから、第1面51aに対するファンケース40の内面42dまでの距離D1は、保持板51の外周端部51dに向けて減少する。さらに、羽根部材52(第1~第3の羽根部材53~55)は、ファン50の中心軸方向から視て、保持板51の中央領域から、保持板51の外側の端部方向に延びている。このようなファンユニット31において、流体の流速を減速させることがなくなる。これによって、流体の剥離現象や渦の発生を抑制することが可能となり、流体の流れの乱れを抑制でき、騒音を抑制できる。
(7)複数の羽根部材52において、ファン50の中心軸A1側の端部は、他方の端部よりもファン50の回転方向前側に位置している。流体の流れはファンの回転によって中心から外側へと向かうとともに、回転方向前側にも向かう。このため、中心軸A1を通る直線に沿って羽根部材を形成したファンを用いたファンユニットと比べ、流体の流れに沿った羽根部材52の形状となっているため、羽根部材52と流体との過度の干渉を抑制することができ、騒音を低減できる。
(8)複数の羽根部材52は、ファン50の中心軸側の端部から他方の端部までの長さが異なる第1~第3の羽根部材53~55を含む。本実施形態において、ファン50の周方向に隣り合う第1の羽根部材53の間に、第1の羽根部材53より短い第2の羽根部材54が配設され、第1の羽根部材53と第2の羽根部材54の間に第2の羽根部材54より短い第3の羽根部材55が配設されている。このように第1~第3の羽根部材53~55を配設したファン50では、保持板51の第1面51aとファンケース40の内面(上ケース42の内面42d)と第1~第3の羽根部材53~55により囲まれた空間を、ファン50の中心軸A1側から外側に向けて、徐々に分割する。これにより、中心から外側にかけての隣り合う2つの羽根部材52の距離の変化を小さくすることができるとともに、保持板51とファンケース40の内面42dとの距離の変化を小さくすることができる。これにより、流体と羽根部材52、保持板51およびファンケース40の内面42dとの過度の干渉を抑制することができ、流体の流れの乱れを抑制でき、騒音を抑制できる。
(9)ファン50において、羽根部材52(第1~第3の羽根部材53~55)が形成されていない領域となる保持板51の外周端部51dの表面と上ケース42の内面42dとに挟まれた領域をバッファ流路73とする。保持板51の第1面51aと上ケース42の内面42dは、吸気口40aから第2流路72に向けて、バッファ流路73の断面積を略一定、若しくは徐々に小さくなるように形成されている。このため、流体の流速を減速させることがなくなり、流体の流れの乱れを抑制でき、騒音を抑制できる。
尚、上記実施形態は、以下の態様で実施してもよい。
・上記実施形態に対し、ファン50の形状を適宜変更してもよい。
・上記実施形態に対し、複数の羽根部材52(第1~第3の羽根部材53~55)の配列、構成を適宜変更してもよい。
例えば、第1の羽根部材53,第2の羽根部材54,第2の羽根部材54,第1の羽根部材53,第2の羽根部材54、・・・、のように、第1の羽根部材53と第2の羽根部材54との少なくとも一方を連続的に配設してもよい。
また、第1の羽根部材53、第2の羽根部材54、第3の羽根部材55をこの順番で周方向に順次配設してもよい。
例えば、第3の羽根部材55を省略し、第1の羽根部材53及び第2の羽根部材54を備えたファンとしてもよい。また、第2の羽根部材54を省略し、第1の羽根部材53と第3の羽根部材55を備えたファンとしてもよい。
上記各実施の形態から把握できる技術的思想を以下に記載する。
(付記1)
吸気口と吐出口を有するファンケースと、
前記ファンケース内に設けられ、第1面を有し回転可能に支持され保持板と、前記第1面に立設され回転方向に配列された複数の羽根部材と、を有するファンと、
前記ファンケースの内面と前記保持板の前記第1面と隣り合う2つの前記羽根部材とに挟まれ、前記吸気口に繋がる第1流路と、
を備え、
前記吸気口は前記ファンの回転軸を中心に円状に設けられており、
前記羽根部材の頂点部は、前記吸気口より径方向外側に位置している、
送風装置。
(付記2)
前記複数の羽根部材は、前記ファンの中心軸方向から視て、前記保持板の径方向内側の端部から、前記保持板の径方向外側の端部まで直線状に延び、内端は、外端よりもファンの回転方向前側に位置している、
付記1に記載の送風装置。
(付記3)
前記複数の羽根部材は、前記ファンの中心軸側の端部から他方の端部までの長さが異なる羽根部材を含む、付記1又は2に記載の送風装置。
(付記4)
前記複数の羽根部材は、第1の羽根部材と、前記第1の羽根部材より長さが短い第2の羽根部材とを含み、
前記頂点部は、前記第1の羽根部材の頂点部である、
付記3に記載の送風装置。
(付記5)
1または複数の前記第2の羽根部材は、前記保持板の周方向において複数の前記第1の羽根部材に挟まれて配設されている、付記4に記載の送風装置。
(付記6)
前記複数の羽根部材は更に、前記第2の羽根部材より長さが短い第3の羽根部材を含む、
付記4又は5に記載の送風装置。
(付記8)
付記1~7の何れか1つに記載の送風装置と、
前記送風装置を収容するケースと、
を備え、
前記ケースは、前記送風装置を収容する区画壁部と、前記区画壁部の開口を塞ぐ中ケースとを有し、
前記送風装置は、前記吸気口を前記中ケースに向けて配置され、
前記送風装置のファンケースは、前記吸気口の外周において、径方向に延びる複数の導入壁部を有する、
流体制御装置。
(付記11)
吸気口と吐出口を有するファンケースと、
前記ファンケース内に設けられ、複数の羽根部材と、前記複数の羽根部材が設けられた第1面と、前記第1面と反対側の第2面とを備えた保持板とを有するファンと、
前記保持板の前記第1面と前記ファンケースの内面と隣り合う2つの前記羽根部材とに挟まれ、前記吸気口に繋がる第1流路と、
前記保持板の前記第2面側にあって、前記吐出口に繋がる第2流路と、
を備え、
前記保持板は、前記複数の羽根部材より径方向外側の外周端部を有し、
前記外周端部は、径方向外側に向うにしたがって下側に位置するとともに傾斜が急となるスカート状である、
送風装置。
(付記12)
前記外周端部は、先端に向って厚さが薄い、付記11に記載の送風装置。
(付記13)
前記外周端部の厚みが1mm以下である、付記11または12に記載の送風装置。
(付記21)
吸気口と吐出口を有するファンケースと、
前記ファンケース内に設けられ、第1面を有し回転可能に支持された保持板と、前記第1面に立設され回転方向に配列された複数の羽根部材と、を有するファンと、
前記ファンケースの内面と前記保持板の前記第1面と隣り合う2つの前記羽根部材とに挟まれ、前記吸気口に繋がる第1流路と、
を備え、
前記複数の羽根部材は、前記ファンの中心軸方向から視て、前記保持板の中央領域から、前記保持板の外側の端部方向に延び、
前記保持板の前記第1面から、前記第1面に対向する前記ファンケースの内面までの距離は、前記吸気口の外周端から前記保持板の外周端に向けて小さくなっている、
送風装置。
(付記22)
前記複数の羽根部材における前記ファンの中心軸側の端部は、他方の端部よりもファンの回転方向前側に位置している、
付記21に記載の送風装置。
(付記23)
前記複数の羽根部材は、前記ファンの中心軸側の端部から他方の端部までの長さが異なる羽根部材を含む、付記21または22に記載の送風装置。
(付記24)
前記複数の羽根部材は、第1の羽根部材と、前記第1の羽根部材よりも長さが短い第2の羽根部材とを含む、付記22に記載の送風装置。
(付記25)
前記複数の羽根部材は更に、前記第2の羽根部材よりも長さが短い第3の羽根部材を含む、付記24に記載の送風装置。
(付記26)
吸気口と吐出口を有するファンケースと、
前記ファンケース内に設けられ、第1面を有し回転可能に支持された保持板と、前記第1面に立設され回転方向に配列された複数の羽根部材と、を有するファンと、
前記ファンケースの内面と前記保持板の前記第1面と隣り合う2つの前記羽根部材とに挟まれ、前記吸気口に繋がる第1流路と、
を備え、
前記複数の羽根部材は、前記ファンの中心軸方向から視て、前記保持板の中央領域から、前記保持板の外側の端部方向に延び、
前記保持板の前記第1面から、前記第1面に対向する前記ファンケースの内面までの距離は、前記吸気口の外周端における該距離が前記保持板の外周端における該距離より大きく、
前記第1流路の途中に狭小部を備え、
前記狭小部における前記距離は、前記狭小部に隣接する位置における前記距離より小さい、
送風装置。
(付記27)
前記保持板の第1面に垂直であって前記第1面から前記ファンケースの内面までの線分を前記ファンの回転軸周りに回転したときの軌跡からなる環状の周回面の面積を断面積とし、
前記保持板の中央領域における前記断面積は、前記保持板の外側の端部における前記断面積と比較して同一又は大きい、
付記21~26のいずれか1つに記載の送風装置。
(付記28)
前記保持板の第1面の点において前記第1面に垂直であって前記第1面から前記ファンケースの内面までの線分を前記ファンの回転軸周りに回転したときの軌跡からなる環状の周回面の面積を、前記点を通る円の円周の長さで除算した結果の値を前記点における前記第1流路の高さとし、
前記第1面の任意の半径位置における前記第1流路の高さは一端から他端にかけて凹状の特性を有している、
付記21~26のいずれか1つに記載の送風装置。
(付記29)
付記21~28のいずれか1つに記載の送風装置と、前記送風装置を制御する制御装置とを有する流体制御装置。
1…流体制御装置、31…ファンユニット(送風装置)、40…ファンケース、40a…吸気口、40b…吐出口、50…ファン、51…保持板、51a…第1面、51d…外周端部、52…羽根部材、53…第1の羽根部材、53c…頂点部、54…第2の羽根部材、55…第3の羽根部材。

Claims (7)

  1. 送風装置と、前記送風装置を収容するケースとを備える流体制御装置であって、
    前記送風装置は、
    吸気口と吐出口を有するファンケースと、
    前記ファンケース内に設けられ、第1面を有し回転可能に支持された保持板と、前記第1面に立設され回転方向に配列された複数の羽根部材と、を有するファンと、
    前記ファンケースの内面と前記保持板の前記第1面と隣り合う2つの前記羽根部材とに挟まれ、前記吸気口に繋がる第1流路と、
    を備え、
    前記吸気口は前記ファンの回転軸を中心に円状に設けられており、
    前記羽根部材の頂点部は、前記吸気口より径方向外側に位置しており、
    前記ケースは、一方向側が開口した枠状に形成された区画壁部と、前記区画壁部の開口の全域を塞ぐ中ケースと、前記区画壁部及び前記中ケースにより囲まれた送風室と、前記送風室の外部から前記送風室へと流れる空気が流通する流通部と、を有し、
    前記送風装置は、前記吸気口を前記中ケースに向けて前記送風室に配置され、
    前記送風装置の前記ファンケースは、前記吸気口の外周において、径方向に延びる複数の導入壁部を有し、
    前記導入壁部の前記吸気口側の端部の位置は、前記吸気口の外周より外側にある、
    流体制御装置。
  2. 前記第1面上の点において前記第1面に垂直であって前記第1面から前記ファンケースの内面までの線分を前記ファンの回転軸周りに回転したときの軌跡からなる環状の周回面の面積を、前記点を通る円の円周の長さで除算した結果の値を前記点における前記第1流路の高さとしたとき、
    前記第1面の任意の半径位置における前記第1流路の高さは、半径位置に対して凹状の特性を有している、
    請求項1に記載の流体制御装置。
  3. 前記複数の羽根部材は、前記ファンの中心軸方向から視て、前記保持板の径方向内側の端部から、前記保持板の外側の端部方向に延び、
    前記羽根部材における前記ファンの中心軸側の端部は、他方の端部よりも前記ファンの回転方向前側に位置している、
    請求項1又は2に記載の流体制御装置。
  4. 前記複数の羽根部材は、前記ファンの中心軸側の端部から他方の端部までの長さが異なる羽根部材を含む、請求項1~3のいずれか1項に記載の流体制御装置。
  5. 前記複数の羽根部材は、第1の羽根部材と、前記第1の羽根部材より長さが短い第2の羽根部材とを含み、
    前記頂点部は、前記第1の羽根部材の頂点部である、
    請求項に記載の流体制御装置。
  6. 1または複数の前記第2の羽根部材は、前記保持板の周方向において複数の前記第1の羽根部材に挟まれて配設されている、請求項に記載の流体制御装置。
  7. 前記複数の羽根部材は更に、前記第2の羽根部材より長さが短い第3の羽根部材を含む、請求項又はに記載の流体制御装置。
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