以下、本開示の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態
2.第2の実施の形態
3.第3の実施の形態
4.適用例
<1.第1の実施の形態>
[構成例]
図1A,1Bは、第1の実施の形態に係る送信装置(送信装置10)が適用された通信システムの一構成例を表すものであり、図1Aは通信システム1Aを示し、図1Bは通信システム1Bを示す。通信システム1Aは、単相信号を用いて通信を行うものであり、通信システム1Bは、差動信号を用いて通信を行うものである。
通信システム1Aは、図1Aに示したように、送信装置10と、受信装置30とを備えている。送信装置10は、2つの出力端子Tout1,Tout2を有し、受信装置30は、2つの入力端子Tin1,Tin2を有している。送信装置10の出力端子Tout1および受信装置30の入力端子Tin1は、線路101を介して互いに接続され、送信装置10の出力端子Tout2および受信装置30の入力端子Tin2は、線路102を介して互いに接続されている。線路101,102の特性インピーダンスは、この例では約50[Ω]である。送信装置10は、線路101を用いて信号SIG1を送信し、線路102を用いて信号SIG2を送信する。信号SIG1,SIG2は、それぞれ単相信号である。
通信システム1Bは、図1Bに示したように、送信装置10と、受信装置40とを備えている。受信装置40は、2つの入力端子TinP,TinNを有している。送信装置10の出力端子Tout1および受信装置40の入力端子TinPは、線路111を介して互いに接続され、送信装置10の出力端子Tout2および受信装置40の入力端子TinNは、線路112を介して互いに接続されている。線路111,112の特性インピーダンスは、この例では約50[Ω]である。送信装置10は、線路111を用いて信号SIGPを送信し、線路112を用いて信号SIGNを送信する。信号SIGP,SIGNは、差動信号を構成するものである。通信システム1Bでは、送信装置10は、後述するように、いわゆるエンファシス動作(プリエンファシス、デエンファシス)を行うことにより信号SIGP,SIGNを送信するようになっている。
送信装置10は、2つの動作モードMA,MBを有している。送信装置10は、通信システム1Aに適用される場合には、動作モードMA(単相モード)で動作し、通信システム1Bに適用される場合には、動作モードMB(差動モード)で動作するようになっている。
(送信装置10)
送信装置10は、図1A,1Bに示したように、処理部11と、送信部12とを有している。
処理部11は、所定の処理を行うことにより送信するデータを生成するものである。また、処理部11は、2つの動作モードMA,MBのうちの1つを選択し、選択された動作モードを、モード信号Smodeを用いて送信部12に伝える。具体的には、処理部11は、送信装置10が通信システム1Aに適用される場合には、動作モードMA(単相モード)を選択し、モード信号Smodeを用いて、送信部12に対して、動作モードMAで動作すべきことを指示する。また、処理部11は、送信装置10が通信システム1Bに適用される場合には、動作モードMB(差動モード)を選択し、モード信号Smodeを用いて、送信部12に対して、動作モードMBで動作すべきことを指示するようになっている。
送信部12は、モード信号Smodeに基づいて、処理部11が生成したデータを送信するものである。具体的には、送信部12は、モード信号Smodeが示す動作モードが動作モードMA(単相モード)である場合には、処理部11が生成したデータを信号SIG1,SIG2を用いて送信する。また、送信部12は、モード信号Smodeが示す動作モードが動作モードMBである場合には、処理部11が生成したデータを信号SIGP,SIGNを用いて送信するようになっている。
図2は、送信部12の一構成例を表すものである。送信部12は、4つのシリアライザ21(シリアライザ21A,21B,21C,21D)と、4つのマルチプレクサ(MUX)22(マルチプレクサ22A,22B,22C,22D)と、4つのセレクタ(SEL)23(セレクタ23A,23B,23C,23D)と、2つのドライバ24(ドライバ24A,24B)と、制御部25とを有している。
シリアライザ21Aは、クロック信号P0,P2,P4,P6に基づいて、信号DI10,DI12,DI14,DI16をシリアライズすることにより、信号S21AP,S21ANを生成するものである。信号S21AP,S21ANは、互いに反転した信号である。同様に、シリアライザ21Bは、クロック信号P0,P2,P4,P6に基づいて、信号DI20,DI22,DI24,DI26をシリアライズすることにより、信号S21BP,S21BNを生成するものである。信号S21BP,S21BNは、互いに反転した信号である。シリアライザ21Cは、クロック信号P1,P3,P5,P7に基づいて、信号DI11,DI13,DI15,DI17をシリアライズすることにより、信号S21CP,S21CNを生成するものである。信号S21CP,S21CNは、互いに反転した信号である。シリアライザ21Dは、クロック信号P1,P3,P5,P7に基づいて、信号DI21,DI23,DI25,DI27をシリアライズすることにより、信号S21DP,S21DNを生成するものである。信号S21DP,S21DNは、互いに反転した信号である。
動作モードMA(単相モード)では、信号DI10,DI11,DI12,DI13,DI14,DI15,DI16,DI17は、信号SIG1を用いて送信され、信号DI20,DI21,DI22,DI23,DI24,DI25,DI26,DI27は、信号SIG2を用いて送信される。
また、動作モードMB(差動モード)では、信号DI10,DI11,DI12,DI13,DI14,DI15,DI16,DI17は、信号SIGP,SIGNを用いて送信される。また、この動作モードMBでは、信号DI20,DI21,DI22,DI23,DI24,DI25,DI26,DI27は、エンファシス動作を行うために用いられる。この信号DI20~DI27が示すデータは、後述するように、信号DI10~DI17が示すデータと1ビット分だけずれるように設定される。
図3は、シリアライザ21Aの一構成例を表すものである。なお、シリアライザ21B,21C,21Dについても同様である。シリアライザ21Aは、いわゆるセレクタ型のシリアライザである。シリアライザ21Aは、トランジスタM1~M12を有している。トランジスタM1~M10は、NチャネルMOS(Metal Oxide Semiconductor)型のFET(Field Effect Transistor)であり、トランジスタM11,M12は、PチャネルMOS型のFETである。信号DI10は、互いに反転した信号DI10P,DI10Nを含んでおり、信号DI12は、互いに反転した信号DI12P,DI12Nを含んでおり、信号DI14は、互いに反転した信号DI14P,DI14Nを含んでおり、信号DI16は、互いに反転した信号DI16P,DI16Nを含んでいる。
トランジスタM1のソースには信号DI10Pが供給され、ゲートにはクロック信号P0が供給され、ドレインはトランジスタM3,M5,M7のドレインおよびトランジスタM9のソースに接続されている。トランジスタM2のソースには信号DI10Nが供給され、ゲートにはクロック信号P0が供給され、ドレインはトランジスタM4,M6,M8のドレインおよびトランジスタM10のソースに接続されている。トランジスタM3のソースには信号DI12Pが供給され、ゲートにはクロック信号P2が供給され、ドレインはトランジスタM1,M5,M7のドレインおよびトランジスタM9のソースに接続されている。トランジスタM4のソースには信号DI12Nが供給され、ゲートにはクロック信号P2が供給され、ドレインはトランジスタM2,M6,M8のドレインおよびトランジスタM10のソースに接続されている。トランジスタM5のソースには信号DI14Pが供給され、ゲートにはクロック信号P4が供給され、ドレインはトランジスタM1,M3,M7のドレインおよびトランジスタM9のソースに接続されている。トランジスタM6のソースには信号DI14Nが供給され、ゲートにはクロック信号P4が供給され、ドレインはトランジスタM2,M4,M8のドレインおよびトランジスタM10のソースに接続されている。トランジスタM7のソースには信号DI16Pが供給され、ゲートにはクロック信号P6が供給され、ドレインはトランジスタM1,M3,M5のドレインおよびトランジスタM9のソースに接続されている。トランジスタM8のソースには信号DI16Nが供給され、ゲートにはクロック信号P6が供給され、ドレインはトランジスタM2,M4,M6のドレインおよびトランジスタM10のソースに接続されている。トランジスタM9のソースはトランジスタM1,M3,M5,M7のドレインに接続され、ゲートには電源電圧VDDが供給され、ドレインはトランジスタM11のドレインおよびトランジスタM12のゲートに接続されている。トランジスタM10のソースはトランジスタM2,M4,M6,M8のドレインに接続され、ゲートには電源電圧VDDが供給され、ドレインはトランジスタM12のドレインおよびトランジスタM11のゲートに接続されている。トランジスタM11のソースには電源電圧VDDが供給され、ゲートはトランジスタM10,M12のドレインに接続され、ドレインはトランジスタM9のドレインおよびトランジスタM12のゲートに接続されている。トランジスタM12のソースには電源電圧VDDが供給され、ゲートはトランジスタM9,M11のドレインに接続され、ドレインはトランジスタM10のドレインおよびトランジスタM11のゲートに接続されている。シリアライザ21Aは、トランジスタM9,M11のドレインから信号S21APを出力し、トランジスタM10,M12のドレインから信号S21ANを出力するようになっている。
図4(A)~(I)は、シリアライザ21Aの一動作例を表すものであり、(A)~(D)は信号DI10,DI12,DI14,DI16の波形を示し、(E)~(H)はクロック信号P0,P2,P4,P6の波形を示し、(I)は信号S21AP,S21ANの波形を示す。図4(J)~(R)は、シリアライザ21Cの一動作例を表すものであり、(J)~(M)は信号DI11,DI13,DI15,DI17の波形を示し、(N)~(Q)はクロック信号P1,P3,P5,P7の波形を示し、(R)は信号S21CP,S21CNの波形を示す。
この例では、タイミングt11において、信号DI10はデータ“D0(n)”に設定されるとともに、信号DI12はデータ“D2(n)”に設定される(図4(A),(B))。また、タイミングt12において、信号DI11はデータ“D1(n)”に設定されるとともに、信号DI13はデータ“D3(n)”に設定される(図4(J),(K))。タイミングt15において、信号DI14はデータ“D4(n)”に設定されるとともに、信号DI16はデータ“D6(n)”に設定される(図4(C),(D))。タイミングt16において、信号DI15はデータ“D5(n)”に設定されるとともに、信号DI17はデータ“D7(n)”に設定される(図4(L),(M))。
クロック信号P0は、タイミングt13において低レベルから高レベルに遷移し、タイミングt15において、高レベルから低レベルに遷移する(図4(E))。これにより、シリアライザ21Aは、タイミングt13~t15の期間において、信号DI10(データ“D0(n)”)を選択し、信号S21AP,S21ANとして出力する(図4(I))。クロック信号P2は、タイミングt15において低レベルから高レベルに遷移し、タイミングt17において、高レベルから低レベルに遷移する(図4(F))。これにより、シリアライザ21Aは、タイミングt15~t17の期間において、信号DI12(データ“D2(n)”)を選択し、信号S21AP,S21ANとして出力する(図4(I))。クロック信号P4は、タイミングt17において低レベルから高レベルに遷移し、タイミングt19において、高レベルから低レベルに遷移する(図4(G))。これにより、シリアライザ21Aは、タイミングt17~t19の期間において、信号DI14(データ“D4(n)”)を選択し、信号S21AP,S21ANとして出力する(図4(I))。クロック信号P6は、タイミングt19において低レベルから高レベルに遷移し、タイミングt21において、高レベルから低レベルに遷移する(図4(H))。これにより、シリアライザ21Aは、タイミングt19~t21の期間において、信号DI16(データ“D6(n)”)を選択し、信号S21AP,S21ANとして出力する(図4(I))。
クロック信号P1は、タイミングt14において低レベルから高レベルに遷移し、タイミングt16において、高レベルから低レベルに遷移する(図4(N))。これにより、シリアライザ21Cは、タイミングt14~t16の期間において、信号DI11(データ“D1(n)”)を選択し、信号S21CP,S21CNとして出力する(図4(R))。クロック信号P3は、タイミングt16において低レベルから高レベルに遷移し、タイミングt18において、高レベルから低レベルに遷移する(図4(O))。これにより、シリアライザ21Cは、タイミングt16~t18の期間において、信号DI13(データ“D3(n)”)を選択し、信号S21CP,S21CNとして出力する(図4(R))。クロック信号P5は、タイミングt18において低レベルから高レベルに遷移し、タイミングt20において、高レベルから低レベルに遷移する(図4(P))。これにより、シリアライザ21Cは、タイミングt18~t20の期間において、信号DI15(データ“D5(n)”)を選択し、信号S21CP,S21CNとして出力する(図4(R))。クロック信号P7は、タイミングt20において低レベルから高レベルに遷移し、タイミングt22において、高レベルから低レベルに遷移する(図4(Q))。これにより、シリアライザ21Cは、タイミングt20~t22の期間において、信号DI17(データ“D7(n)”)を選択し、信号S21CP,S21CNとして出力する(図4(R))。
このようにして、シリアライザ21Aは、信号DI10,DI12,DI14,DI16をシリアライズすることにより、データ“D0(n)”,“D2(n)”,“D4(n)”,“D6(n)”をこの順に出力し(図4(I))、シリアライザ21Cは、信号DI11,DI13,DI15,DI17をシリアライズすることにより、データ“D1(n)”,“D3(n)”,“D5(n)”,“D7(n)”をこの順に出力する(図4(R))。同様に、シリアライザ21Bは、信号DI20,DI22,DI24,DI26をシリアライズし、シリアライザ21Dは、信号DI21,DI23,DI25,DI27をシリアライズする。
動作モードMB(差動モード)では、信号DI20~DI27が示すデータは、エンファシス動作のため、以下に示すように、信号DI10~DI17が示すデータと1ビット分だけずれるように設定される。
図5(A)~(I)は、動作モードMBにおけるシリアライザ21Bの一動作例を表すものであり、図5(J)~(R)は、動作モードMBにおけるシリアライザ21Dの一動作例を表すものである。
この例では、タイミングt11において、信号DI20はデータ“D7(n-1)”に設定されるとともに、信号DI22はデータ“D1(n)”に設定される(図5(A),(B))。ここで、データ“D7(n-1)”は、データ“D0(n)”~“D7(n)”の一つ前のデータ“D0(n-1)”~“D7(n-1)”に含まれるものである。また、タイミングt12において、信号DI21はデータ“D0(n)”に設定されるとともに、信号DI23はデータ“D2(n)”に設定される(図5(J),(K))。タイミングt15において、信号DI24はデータ“D3(n)”に設定されるとともに、信号DI26はデータ“D5(n)”に設定される(図5(C),(D))。タイミングt16において、信号DI25はデータ“D4(n)”に設定されるとともに、信号DI27はデータ“D6(n)”に設定される(図5(L),(M))。
これにより、シリアライザ21Bは、信号DI20,DI22,DI24,DI26をシリアライズすることにより、データ“D7(n-1)”,“D1(n)”,“D3(n)”,“D5(n)”をこの順に出力し(図5(I))、シリアライザ21Dは、信号DI21,DI23,DI25,DI27をシリアライズすることにより、“D0(n)”,“D2(n)”,“D4(n)”,“D6(n)”をこの順に出力するようになっている(図5(R))。
マルチプレクサ22A(図2)は、クロック信号CLKに基づいて、信号S21AP,S21CPのうちの一方を交互に選択し、選択された信号を信号S22Aとして出力するものである。マルチプレクサ22Bは、クロック信号CLKに基づいて、信号S21AN,S21CNのうちの一方を交互に選択し、選択された信号を信号S22Bとして出力するものである。マルチプレクサ22Cは、クロック信号CLKに基づいて、信号S21BP,S21DPのうちの一方を交互に選択し、選択された信号を信号S22Cとして出力するものである。マルチプレクサ22Dは、クロック信号CLKに基づいて、信号S21BN,S21DNのうちの一方を交互に選択し、選択された信号を信号S22Dとして出力するものである。
図6は、マルチプレクサ22Aの一動作例を表すものであり、(A)は信号S21APの波形を示し、(B)は信号S21CPの波形を示し、(C)はクロック信号CLKの波形を示し、(D)は信号S22Aの波形を示す。
信号S21APは、タイミングt13~t15の期間においてデータ“D0(n)”に設定され、タイミングt15~t17の期間においてデータ“D2(n)”に設定され、タイミングt17~t19の期間においてデータ“D4(n)”に設定され、タイミングt19~t21の期間においてデータ“D6(n)”に設定される(図6(A))。また、信号S21CPは、タイミングt14~t16の期間においてデータ“D1(n)”に設定され、タイミングt16~t18の期間においてデータ“D3(n)”に設定され、タイミングt18~t20の期間においてデータ“D5(n)”に設定され、タイミングt20~t22の期間においてデータ“D7(n)”に設定される(図6(B))。
マルチプレクサ22Aは、クロック信号CLKが高レベルである期間において信号S21APを選択し、クロック信号CLKが低レベルである期間において信号S21CPを選択する。具体的には、マルチプレクサ22Aは、タイミングt31~t32の期間において、信号S21AP(データ“D0(n)”)を選択し、タイミングt32~t33の期間において、信号S21CP(データ“D1(n)”)を選択し、タイミングt33~t34の期間において、信号S21AP(データ“D2(n)”)を選択し、タイミングt34~t35の期間において、信号S21CP(データ“D3(n)”)を選択し、タイミングt35~t36の期間において、信号S21AP(データ“D4(n)”)を選択し、タイミングt36~t37の期間において、信号S21CP(データ“D5(n)”)を選択し、タイミングt37~t38の期間において、信号S21AP(データ“D6(n)”)を選択し、タイミングt38~t39の期間において、信号S21CP(データ“D7(n)”)を選択する。これにより、マルチプレクサ22Aは、図6(D)に示したように、データ“D0(n)”,“D1(n)”,“D2(n)”,“D3(n)”,“D4(n)”,“D5(n)”,“D6(n)”,“D7(n)”をこの順に出力するようになっている。
このように、マルチプレクサ22Aは、クロック信号CLKが高レベルである期間において信号S21APを選択し、クロック信号CLKが低レベルである期間において信号S21CPを選択する。また、マルチプレクサ22Bは、クロック信号CLKが高レベルである期間において信号S21ANを選択し、クロック信号CLKが低レベルである期間において信号S21CNを選択する。上述したように、信号S21AP,S21ANは互いに反転した信号であり、信号S21CP,S21CNは互いに反転した信号であるので、マルチプレクサ22Aの出力信号S22Aおよびマルチプレクサ22Bの出力信号S22Bは、互いに反転した信号になる。
同様に、マルチプレクサ22Cは、クロック信号CLKが高レベルである期間において信号S21BPを選択し、クロック信号CLKが低レベルである期間において信号S21DPを選択する。また、マルチプレクサ22Dは、クロック信号CLKが高レベルである期間において信号S21BNを選択し、クロック信号CLKが低レベルである期間において信号S21DNを選択する。上述したように、信号S21BP,S21BNは互いに反転した信号であり、信号S21DP,S21DNは互いに反転した信号であるので、マルチプレクサ22Cの出力信号S22Cおよびマルチプレクサ22Dの出力信号S22Dは、互いに反転した信号になる。
図7は、動作モードMBにおけるマルチプレクサ22A,22Cの一動作例を表すものであり、(A)は信号S21APの波形を示し、(B)は信号S21CPの波形を示し、(C)は信号S21BPの波形を示し、(D)は信号S21DPの波形を示し、(E)はクロック信号CLKの波形を示し、(F)は信号S22Aの波形を示し、(G)は信号S22Cの波形を示す。マルチプレクサ22Aの動作については、図6の場合と同様である。
信号S21BPは、タイミングt13~t15の期間においてデータ“D7(n-1)”に設定され、タイミングt15~t17の期間においてデータ“D1(n)”に設定され、タイミングt17~t19の期間においてデータ“D3(n)”に設定され、タイミングt19~t21の期間においてデータ“D5(n)”に設定される(図7(C))。また、信号S21DPは、タイミングt14~t16の期間においてデータ“D0(n)”に設定され、タイミングt16~t18の期間においてデータ“D2(n)”に設定され、タイミングt18~t20の期間においてデータ“D4(n)”に設定され、タイミングt20~t22の期間においてデータ“D6(n)”に設定される(図7(D))。
マルチプレクサ22Cは、クロック信号CLKが高レベルである期間において信号S21BPを選択し、クロック信号CLKが低レベルである期間において信号S21DPを選択する。これにより、マルチプレクサ22Cは、図7(G)に示したように、データ“D7(n-1)”,“D0(n)”,“D1(n)”,“D2(n)”,“D3(n)”,“D4(n)”,“D5(n)”,“D6(n)”をこの順に出力するようになっている。
セレクタ23A(図2)は、信号Sselに基づいて、動作モードが動作モードMA(単相モード)である場合には信号S22Aを選択し、動作モードが動作モードMB(差動モード)である場合には信号S22Dを選択し、選択された信号を信号S23Aとして出力するものである。セレクタ23Bは、信号Sselに基づいて、動作モードが動作モードMAである場合には信号S22Bを選択し、動作モードが動作モードMBである場合には信号S22Cを選択し、選択された信号を信号S23Bとして出力するものである。セレクタ23Cは、信号Sselに基づいて、動作モードが動作モードMAである場合には信号S22Cを選択し、動作モードが動作モードMBである場合には信号S22Bを選択し、選択された信号を信号S23Cとして出力するものである。セレクタ23Dは、信号Sselに基づいて、動作モードが動作モードMAである場合には信号S22Dを選択し、動作モードが動作モードMBである場合には信号S22Aを選択し、選択された信号を信号S23Dとして出力するものである。
ドライバ24Aは、信号S22A,S22B,S23A,S23Bおよび信号CTLに基づいて、出力端子Tout1における電圧を設定するものである。ドライバ24Bは、信号S23C,S23D,S22C,S22Dおよび信号CTLに基づいて、出力端子Tout2における電圧を設定するものである。
図8は、ドライバ24A,24Bの一構成例を表すものである。なお、この図8では、セレクタ23A~23Dをも描いている。ドライバ24Aは、M個のサブドライバAA(サブドライバAA1~AAM)と、N個のサブドライバAB(サブドライバAB1~ABN)とを有している。ドライバ24Bは、M個のサブドライバBA(サブドライバBA1~BAM)と、N個のサブドライバBB(サブドライバBB1~BBN)とを有している。“M”および“N”は、信号CTLにより変更可能に構成されている。
サブドライバAA1~AAM,AB1~ABN,BA1~BAM,BB1~BBNのそれぞれは、抵抗素子91,94と、トランジスタ92,93とを有している。トランジスタ92,93は、NチャネルMOS型のFETである。なお、図2において、ドライバ24A,24B内に、これらのトランジスタ92,93を描いている。また、図2では、抵抗素子91,94の図示を省いている。
以下、ドライバ24Aを例に説明する。ドライバ24AのサブドライバAA1~AAMのそれぞれにおいて、抵抗素子91の一端には電圧V1が供給され、他端はトランジスタ92のドレインに接続されている。トランジスタ92のゲートには信号S22Aが供給され、ドレインは抵抗素子91の他端に接続され、ソースはトランジスタ93のドレインに接続されるとともに出力端子Tout1に接続されている。トランジスタ93のゲートには信号S22Bが供給され、ドレインはトランジスタ92のソースに接続されるとともに出力端子Tout1に接続され、ソースは抵抗素子94の一端に接続されている。抵抗素子94の一端はトランジスタ93のソースに接続され、他端は接地されている。
ドライバ24AのサブドライバAB1~ABNのそれぞれにおいて、抵抗素子91の一端には電圧V1が供給され、他端はトランジスタ92のドレインに接続されている。トランジスタ92のゲートには信号S23Aが供給され、ドレインは抵抗素子91の他端に接続され、ソースはトランジスタ93のドレインに接続されるとともに出力端子Tout1に接続されている。トランジスタ93のゲートには信号S23Bが供給され、ドレインはトランジスタ92のソースに接続されるとともに出力端子Tout1に接続され、ソースは抵抗素子94の一端に接続されている。抵抗素子94の一端はトランジスタ93のソースに接続され、他端は接地されている。
ドライバ24AのサブドライバAA1~AAM,AB1~ABNのそれぞれにおいて、抵抗素子91の抵抗値と、トランジスタ92のオン状態における抵抗値との和は、この例では“50×(M+N)”[Ω]である。同様に、トランジスタ93のオン状態における抵抗値と、抵抗素子94の抵抗値との和は、この例では“50×(M+N)”[Ω]である。
以上、ドライバ24Aを例に説明したが、ドライバ24Bについても同様である。ドライバ24Bでは、サブドライバBA1~BAMのそれぞれにおいて、トランジスタ92のゲートには信号S23Cが供給され、ドレインは抵抗素子91の他端に接続され、ソースはトランジスタ93のドレインに接続されるとともに出力端子Tout2に接続されている。トランジスタ93のゲートには信号S23Dが供給され、ドレインはトランジスタ92のソースに接続されるとともに出力端子Tout2に接続され、ソースは抵抗素子94の一端に接続されている。また、サブドライバBB1~BBNのそれぞれにおいて、トランジスタ92のゲートには信号S22Cが供給され、ドレインは抵抗素子91の他端に接続され、ソースはトランジスタ93のドレインに接続されるとともに出力端子Tout2に接続されている。トランジスタ93のゲートには信号S22Dが供給され、ドレインはトランジスタ92のソースに接続されるとともに出力端子Tout2に接続され、ソースは抵抗素子94の一端に接続されている。
この構成により、例えば、動作モードMA(単相モード)において、信号S22Aを高レベルにするとともに、信号S22Bを低レベルにした場合には、信号S23Aが高レベルになるとともに、信号S23Bが低レベルになる。よって、ドライバ24AのサブドライバAA1~AAM,AB1~ABNにおけるトランジスタ92がオン状態になるとともに、サブドライバAA1~AAM,AB1~ABNにおけるトランジスタ93がオフ状態になる。その結果、ドライバ24Aは、出力端子Tout1における電圧を高レベル電圧VHにするとともに、出力インピーダンスを約50[Ω]にすることができる。
また、例えば、動作モードMAにおいて、信号S22Bを高レベルにするとともに、信号S22Aを低レベルにした場合には、信号S23Bが高レベルになるとともに、信号S23Aが低レベルになる。よって、ドライバ24AのサブドライバAA1~AAM,AB1~ABNにおけるトランジスタ93がオン状態になるとともに、サブドライバAA1~AAM,AB1~ABNにおけるトランジスタ92がオフ状態になる。その結果、ドライバ24Aは、出力端子Tout1における電圧を低レベル電圧VLにするとともに、出力インピーダンスを約50[Ω]にすることができる。
また、例えば、動作モードMB(差動モード)において、信号S22A,S22Dをともに高レベルにするとともに、信号S22B,S22Cをともに低レベルにした場合には、信号S23A,S23Dがともに高レベルになるとともに、信号S23B,S23Cがともに低レベルになる。よって、ドライバ24Aでは、サブドライバAA1~AAM,AB1~ABNにおけるトランジスタ92がオン状態になるとともに、サブドライバAA1~AAM,AB1~ABNにおけるトランジスタ93がオフ状態になる。その結果、ドライバ24Aは、出力端子Tout1における電圧を高レベル電圧VHにするとともに、出力インピーダンスを約50[Ω]にすることができる。同様に、ドライバ24Bでは、サブドライバBA1~BAM,BB1~BBNにおけるトランジスタ93がオン状態になるとともに、サブドライバBA1~BAM,BB1~BBNにおけるトランジスタ92がオフ状態になる。その結果、ドライバ24Bは、出力端子Tout2における電圧を低レベル電圧VLにするとともに、出力インピーダンスを約50[Ω]にすることができる。
また、例えば、動作モードMBにおいて、信号S22B,S22Cをともに高レベルにするとともに、信号S22A,S22Dをともに低レベルにした場合には、信号S23B,S23Cがともに高レベルになるとともに、信号S23A,S23Dがともに低レベルになる。よって、ドライバ24Aでは、サブドライバAA1~AAM,AB1~ABNにおけるトランジスタ93がオン状態になるとともに、サブドライバAA1~AAM,AB1~ABNにおけるトランジスタ92がオフ状態になる。その結果、ドライバ24Aは、出力端子Tout1における電圧を低レベル電圧VLにするとともに、出力インピーダンスを約50[Ω]にすることができる。同様に、ドライバ24Bでは、サブドライバBA1~BAM,BB1~BBNにおけるトランジスタ92がオン状態になるとともに、サブドライバBA1~BAM,BB1~BBNにおけるトランジスタ93がオフ状態になる。その結果、ドライバ24Bは、出力端子Tout2における電圧を高レベル電圧VHにするとともに、出力インピーダンスを約50[Ω]にすることができる。
また、例えば、動作モードMBにおいて、信号S22A,S22Cをともに高レベルにするとともに、信号S22B,S22Dをともに低レベルにした場合には、信号S23B,S23Dがともに高レベルになるとともに、信号S23A,S23Cがともに低レベルになる。よって、ドライバ24Aでは、サブドライバAA1~AAMにおけるトランジスタ92、およびサブドライバAB1~ABNにおけるトランジスタ93がオン状態になるとともに、サブドライバAA1~AAMにおけるトランジスタ93、およびサブドライバAB1~ABNにおけるトランジスタ92がオフ状態になる。その結果、ドライバ24Aは、出力端子Tout1における電圧を高レベル電圧VHよりも電圧ΔVだけ低い電圧(VH-ΔV)にするとともに、出力インピーダンスを約50[Ω]にすることができる。同様に、ドライバ24Bでは、サブドライバBA1~BAMにおけるトランジスタ93、およびサブドライバBB1~BBNにおけるトランジスタ92がオン状態になるとともに、サブドライバBA1~BAMにおけるトランジスタ92、およびサブドライバBB1~BBNにおけるトランジスタ93がオフ状態になる。その結果、ドライバ24Bは、出力端子Tout2における電圧を低レベル電圧VLよりも電圧ΔVだけ高い電圧(VL+ΔV)にするとともに、出力インピーダンスを約50[Ω]にすることができる。
また、例えば、動作モードMBにおいて、信号S22B,S22Dをともに高レベルにするとともに、信号S22A,S22Cをともに低レベルにした場合には、信号S23A,S23Cがともに高レベルになるとともに、信号S23B,S23Dがともに低レベルになる。よって、ドライバ24Aでは、サブドライバAA1~AAMにおけるトランジスタ93、およびサブドライバAB1~ABNにおけるトランジスタ92がオン状態になるとともに、サブドライバAA1~AAMにおけるトランジスタ92、およびサブドライバAB1~ABNにおけるトランジスタ93がオフ状態になる。その結果、ドライバ24Aは、出力端子Tout1における電圧を低レベル電圧VLよりも電圧ΔVだけ高い電圧(VL+ΔV)にするとともに、出力インピーダンスを約50[Ω]にすることができる。同様に、ドライバ24Bでは、サブドライバBA1~BAMにおけるトランジスタ92、およびサブドライバBB1~BBNにおけるトランジスタ93がオン状態になるとともに、サブドライバBA1~BAMにおけるトランジスタ93、およびサブドライバBB1~BBNにおけるトランジスタ92がオフ状態になる。その結果、ドライバ24Bは、出力端子Tout2における電圧を高レベル電圧VHよりも電圧ΔVだけ低い電圧(VH-ΔV)にするとともに、出力インピーダンスを約50[Ω]にすることができる。
この電圧ΔVは、“M”および“N”に応じて変化する。すなわち、例えば“M”を大きくするとともに“N”を小さくすると、電圧ΔVを小さくすることができる。また、例えば“M”を小さくするとともに“N”を大きくすると、電圧ΔVを大きくすることができる。
制御部25(図2)は、処理部11から供給されたモード信号Smodeに基づいて、クロック信号P0~P7,CLKおよび信号Ssel,CTLを生成するものである。
(受信装置30)
受信装置30は、図1Aに示したように、受信部31,32と、処理部33とを有している。
受信部31は、信号SIG1を受信するものであり、受信部32は、信号SIG2を受信するものである。
図9は、受信部31の一構成例を表すものである。なお、受信部32についても同様である。受信部31は、抵抗素子36と、アンプ37とを有している。
抵抗素子36は、通信システム1Aにおける受信側の終端抵抗として機能するものであり、一端にはバイアス電圧Vbiasが供給され、他端は受信部31の入力端子Tin1に接続されるとともに、アンプ37の入力端子に接続されている。この抵抗素子36の抵抗値は、この例では、50[Ω]程度である。
アンプ37の入力端子は、受信部31の入力端子Tin1に接続されるとともに、抵抗素子36の他端に接続されている。そして、アンプ37は、出力信号を処理部33に供給するようになっている。
処理部33は、受信部31,32における受信結果に基づいて、所定の処理を行うものである。
(受信装置40)
受信装置40は、図1Bに示したように、受信部41と、処理部42とを有している。
受信部41は、信号SIGP,SIGNを受信するものである。
図10は、受信部41の一構成例を表すものである。受信部41は、抵抗素子46と、アンプ47とを有している。
抵抗素子46は、通信システム1Bにおける受信側の終端抵抗として機能するものであり、一端は受信部41の入力端子TinPに接続されるとともにアンプ47の正入力端子に接続され、他端は受信部41の入力端子TinNに接続されるとともにアンプ47の負入力端子に接続される。この抵抗素子46の抵抗値は、この例では、100[Ω]程度である。
アンプ47の正入力端子は、受信部41の入力端子TinPに接続されるとともに抵抗素子46の一端に接続され、アンプ47の負入力端子は、受信部41の入力端子TinNに接続されるとともに抵抗素子46の他端に接続されている。そして、アンプ47は、出力信号を処理部42に供給するようになっている。
処理部42は、受信部41における受信結果に基づいて、所定の処理を行うものである。
ここで、ドライバ24Aは、本開示における「第1のドライバ」の一具体例に対応する。複数のサブドライバAA1~AAMは、本開示における「第1のサブドライバ部」の一具体例に対応し、複数のサブドライバAB1~ABNは、本開示における「第2のサブドライバ部」の一具体例に対応する。ドライバ24Bは、本開示における「第2のドライバ」の一具体例に対応する。複数のサブドライバBA1~BAMは、本開示における「第3のサブドライバ部」の一具体例に対応し、複数のサブドライバBB1~BBNは、本開示における「第4のサブドライバ部」の一具体例に対応する。複数のセレクタ23A~23Dは、本開示における「セレクタ部」の一具体例に対応する。複数のマルチプレクサ22A~22Dは、本開示における「マルチプレクサ部」の一具体例に対応する。複数のシリアライザ21A~21Dは、本開示における「シリアライザ部」の一具体例に対応する。動作モードMAは、本開示における「第1の動作モード」の一具体例に対応し、動作モードMBは、本開示における「第2の動作モード」の一具体例に対応する。
[動作および作用]
続いて、本実施の形態の通信システム1A,1Bの動作および作用について説明する。
(全体動作概要)
まず、図1A,1Bを参照して、通信システム1A,1Bの全体動作概要を説明する。送信装置10の処理部11は、所定の処理を行うことにより送信するデータを生成するとともに、2つの動作モードMA,MBのうちの1つを選択し、選択された動作モードに基づいてモード信号Smodeを生成する。具体的には、処理部11は、送信装置10が通信システム1Aに適用される場合には、動作モードMA(単相モード)を選択し、モード信号Smodeを用いて、送信部12に対して、動作モードMAで動作すべきことを指示する。また、処理部11は、送信装置10が通信システム1Bに適用される場合には、動作モードMB(差動モード)を選択し、モード信号Smodeを用いて、送信部12に対して、動作モードMBで動作すべきことを指示する。送信部12は、モード信号Smodeが示す動作モードが動作モードMAである場合には、処理部11が生成したデータを信号SIG1,SIG2を用いて送信する。また、送信部12は、モード信号Smodeが示す動作モードが動作モードMBである場合には、処理部11が生成したデータを信号SIGP,SIGNを用いて送信する。
通信システム1Aにおいて、受信装置30の受信部31は、信号SIG1を受信し、受信部32は、信号SIG2を受信する。処理部33は、受信部31,32における受信結果に基づいて所定の処理を行う。
通信システム1Bにおいて、受信装置40の受信部41は、信号SIGP,SIGNを受信する。処理部42は、受信部41における受信結果に基づいて所定の処理を行う。
(動作モードMA)
送信装置10が通信システム1A(図1A)に適用される場合には、送信装置10は、動作モードMA(単相モード)で動作する。動作モードMAでは、送信装置10は、受信装置30に対して信号SIG1,SIG2を用いてデータを送信する。以下に、動作モードMAでの詳細動作について説明する。
図11は、動作モードMAにおける信号の流れを表すものである。図11において、太い実線は、信号DI10~DI17に係る信号の流れを示し、太い破線は、信号DI20~DI27に係る信号の流れを示す。送信部12は、信号DI10~DI17に基づいて信号SIG1を生成し、信号DI20~DI27に基づいて信号SIG2を生成する。以下に、この動作について詳細に説明する。
まず、信号DI10~DI17に係る信号の流れを説明する。処理部11は、信号DI10~DI17を生成する。ここで、例えば信号DI10は、信号DI10P,DI10Nを含む。そして、処理部11は、信号DI10~DI17のうちの信号DI10,DI12,DI14,DI16をシリアライザ21Aに供給し、信号DI10~DI17のうちの信号DI11,DI13,DI15,DI17をシリアライザ21Cに供給する。
シリアライザ21Aは、図4(A)~(I)に示したように、信号DI10,DI12,DI14,DI16をシリアライズすることにより、信号S21AP,S21ANを生成する。また、シリアライザ21Cは、図4(J)~(R)に示したように、信号DI11,DI13,DI15,DI17をシリアライズすることにより、信号S21CP,S21CNを生成する。
マルチプレクサ22Aは、図6に示したように、クロック信号CLKに基づいて、信号S21AP,S21CPのうちの一方を交互に選択し、選択された信号を信号S22Aとして出力する。同様に、マルチプレクサ22Bは、クロック信号CLKに基づいて、信号S21AN,S21CNのうちの一方を交互に選択し、選択された信号を信号S22Bとして出力する。
セレクタ23Aは、動作モードMAでは、信号Sselに基づいて信号S22Aを選択し、その信号S22Aを信号S23Aとして出力する。セレクタ23Bは、動作モードMAでは、信号Sselに基づいて信号S22Bを選択し、その信号S22Bを信号S23Bとして出力する。その結果、ドライバ24Aは、信号S22A,S22Bに基づいて動作する。具体的には、ドライバ24AのサブドライバAA1~AAMは、信号S22A,S22Bに基づいて動作し、ドライバ24AのサブドライバAB1~ABNは、信号S22A,S22Bに基づいて動作する。そして、ドライバ24Aは、信号SIG1を生成する。
次に、信号DI20~DI27に係る信号の流れを説明する。処理部11は、信号DI20~DI27を生成する。ここで、例えば信号DI20は、信号DI20P,DI20Nを含む。そして、処理部11は、信号DI20~DI27のうちの信号DI20,DI22,DI24,DI26をシリアライザ21Bに供給し、信号DI20~DI27のうちの信号DI21,DI23,DI25,DI27をシリアライザ21Dに供給する。
シリアライザ21Bは、シリアライザ21Aの場合(図4(A)~(I))と同様に、信号DI20,DI22,DI24,DI26をシリアライズすることにより、信号S21BP,S21BNを生成する。また、シリアライザ21Dは、シリアライザ21Cの場合(図4(J)~(R))と同様に、信号DI21,DI23,DI25,DI27をシリアライズすることにより、信号S21DP,S21DNを生成する。
マルチプレクサ22Cは、マルチプレクサ22Aの場合(図6)と同様に、クロック信号CLKに基づいて、信号S21BP,S21DPのうちの一方を選択し、選択された信号を信号S22Cとして出力する。同様に、マルチプレクサ22Dは、クロック信号CLKに基づいて、信号S21BN,S21DNのうちの一方を選択し、選択された信号を信号S22Dとして出力する。
セレクタ23Cは、動作モードMAでは、信号Sselに基づいて信号S22Cを選択し、その信号S22Cを信号S23Cとして出力する。セレクタ23Dは、動作モードMAでは、信号Sselに基づいて信号S22Dを選択し、その信号S22Dを信号S23Dとして出力する。その結果、ドライバ24Bは、信号S22C,S22Dに基づいて動作する。具体的には、ドライバ24BのサブドライバBA1~BAMは、信号S22C,S22Dに基づいて動作し、ドライバ24BのサブドライバBB1~BBNは、信号S22C,S22Dに基づいて動作する。そして、ドライバ24Bは、信号SIG2を生成する。
このようにして、動作モードMAでは、ドライバ24Aは、信号S22A,S22Bに基づいて信号SIG1を生成し、ドライバ24Bは、信号S22C,S22Dに基づいて信号SIG2を生成する。
図12は、信号SIG1の生成動作を表すものである。図12において、太い実線は、マルチプレクサ22Aに係る信号の流れを示し、太い破線は、マルチプレクサ22Bに係る信号の流れを示す。なお、信号SIG2の生成動作についても同様である。
シリアライザ21Aの出力信号S21AP,S21ANは互いに反転した信号であり、シリアライザ21Cの出力信号S21CP,S21CNは互いに反転した信号である。よって、マルチプレクサ22Aの出力信号S22Aおよびマルチプレクサ22Bの出力信号S22Bは、互いに反転した信号である。
例えば、信号S22Aが高レベルであり、信号S22Bが低レベルである場合には、信号S23Aは高レベルになり、信号S23Bは低レベルになる。この場合には、ドライバ24Aでは、サブドライバAA1~AAM,AB1~ABNにおけるトランジスタ92がオン状態になるとともに、サブドライバAA1~AAM,AB1~ABNにおけるトランジスタ93がオフ状態になる。その結果、ドライバ24Aは、出力端子Tout1における電圧を高レベル電圧VHにするとともに、出力インピーダンスを約50[Ω]にする。
また、例えば、信号S22Bが高レベルであり、信号S22Aが低レベルである場合には、信号S23Bは高レベルになり、信号S23Aは低レベルになる。この場合には、ドライバ24Aでは、サブドライバAA1~AAM,AB1~ABNにおけるトランジスタ93がオン状態になるとともに、サブドライバAA1~AAM,AB1~ABNにおけるトランジスタ92がオフ状態になる。よって、ドライバ24Aは、出力端子Tout1における電圧を低レベル電圧VLにするとともに、出力インピーダンスを約50[Ω]にする。
このようにして、送信装置10は、動作モードMAでは、受信装置30に対して単相信号を用いてデータを送信する。
(動作モードMB)
送信装置10が通信システム1B(図1B)に適用される場合には、送信装置10は、動作モードMB(差動モード)で動作する。動作モードMBでは、送信装置10は、受信装置40に対して信号SIGP,SIGNを用いてデータを送信する。以下に、動作モードMBでの詳細動作について説明する。
図13は、動作モードMBにおける信号の流れを表すものである。図13において、太い実線は、信号DI10~DI17に係る信号の流れを示し、太い破線は、信号DI20~DI27に係る信号の流れを示す。送信部12は、信号DI10~DI17,DI20~DI27に基づいて、信号SIGP,SIGNを生成する。その際、送信部12は、信号DI20~DI27に基づいてエンファシス動作を行う。以下に、この動作について詳細に説明する。
まず、信号DI10~DI17に係る信号の流れを説明する。処理部11は、信号DI10~DI17を生成し、信号DI10~DI17のうちの信号DI10,DI12,DI14,DI16をシリアライザ21Aに供給し、信号DI10~DI17のうちの信号DI11,DI13,DI15,DI17をシリアライザ21Cに供給する。シリアライザ21A,21C、およびマルチプレクサ22A,22Bは、動作モードMAの場合と同様に動作する。
セレクタ23Cは、動作モードMBでは、信号Sselに基づいて信号S22Bを選択し、その信号S22Bを信号S23Cとして出力する。セレクタ23Dは、動作モードMBでは、信号Sselに基づいて信号S22Aを選択し、その信号S22Aを信号S23Dとして出力する。その結果、ドライバ24AのサブドライバAA1~AAMは、信号S22A,S22Bに基づいて動作し、ドライバ24BのサブドライバBA1~BAMは、信号S22B,S22Aに基づいて動作する。
次に、信号DI20~DI27に係る信号の流れを説明する。処理部11は、信号DI20~DI27を生成する。動作モードMBでは、この信号DI20~DI27が示すデータは、信号DI10~DI17が示すデータと1ビット分だけずれるように設定される。そして、処理部11は、信号DI20~DI27のうちの信号DI20,DI22,DI24,DI26をシリアライザ21Bに供給し、信号DI20~DI27のうちの信号DI21,DI23,DI25,DI27をシリアライザ21Dに供給する。シリアライザ21B,21D、およびマルチプレクサ22C,22Dは、動作モードMAの場合と同様に動作する。
セレクタ23Aは、動作モードMBでは、信号Sselに基づいて信号S22Dを選択し、その信号S22Dを信号S23Aとして出力する。セレクタ23Bは、動作モードMBでは、信号Sselに基づいて信号S22Cを選択し、その信号S22Cを信号S23Bとして出力する。その結果、ドライバ24AのサブドライバAB1~ABNは、信号S22D,S22Cに基づいて動作し、ドライバ24BのサブドライバBB1~BBNは、信号S22C,S22Dに基づいて動作する。
このようにして、ドライバ24Aは、信号S22A,S22B,S22C,S22Dに基づいて信号SIGPを生成する。また、ドライバ24Bは、信号S22A,S22B,S22C,S22Dに基づいて信号SIGNを生成する。
図14は、信号DI10~DI17に基づく動作を表すものである。図14において、太い実線は、マルチプレクサ22Aに係る信号の流れを示し、太い破線は、マルチプレクサ22Bに係る信号の流れを示す。動作モードMBでも、マルチプレクサ22Aの出力信号S22Aおよびマルチプレクサ22Bの出力信号S22Bは、互いに反転した信号である。
例えば、信号S22Aが高レベルであり、信号S22Bが低レベルである場合には、信号S23Dは高レベルになり、信号S23Cは低レベルになる。この場合には、ドライバ24AにおけるサブドライバAA1~AAMでは、トランジスタ92がオン状態になるとともにトランジスタ93がオフ状態になり、ドライバ24BにおけるサブドライバBA1~BAMでは、トランジスタ93がオン状態になるとともに、トランジスタ92がオフ状態になる。
また、例えば、信号S22Bが高レベルであり、信号S22Aが低レベルである場合には、信号S23Cは高レベルになり、信号S23Dは低レベルになる。この場合には、ドライバ24AにおけるサブドライバAA1~AAMでは、トランジスタ93がオン状態になるとともにトランジスタ92がオフ状態になり、ドライバ24BにおけるサブドライバBA1~BAMでは、トランジスタ92がオン状態になるとともに、トランジスタ93がオフ状態になる。
図15は、信号DI20~DI27に基づく動作を表すものである。図15において、太い実線は、マルチプレクサ22Cに係る信号の流れを示し、太い破線は、マルチプレクサ22Dに係る信号の流れを示す。マルチプレクサ22Cの出力信号S22Cおよびマルチプレクサ22Dの出力信号S22Dは、互いに反転した信号である。
例えば、信号S22Cが高レベルであり、信号S22Dが低レベルである場合には、信号S23Bは高レベルになり、信号S23Aは低レベルになる。この場合には、ドライバ24AにおけるサブドライバAB1~ABMでは、トランジスタ93がオン状態になるとともにトランジスタ92がオフ状態になり、ドライバ24BにおけるサブドライバBB1~BBMでは、トランジスタ92がオン状態になるとともに、トランジスタ93がオフ状態になる。
また、例えば、信号S22Dが高レベルであり、信号S22Cが低レベルである場合には、信号S23Aは高レベルになり、信号S23Bは低レベルになる。この場合には、ドライバ24AにおけるサブドライバAB1~ABMでは、トランジスタ92がオン状態になるとともにトランジスタ93がオフ状態になり、ドライバ24BにおけるサブドライバBB1~BBMでは、トランジスタ93がオン状態になるとともに、トランジスタ92がオフ状態になる。
送信装置10では、ドライバ24Aにおいて、サブドライバAAの数“M”をサブドライバABの数“N”よりも多くするとともに、ドライバ24Bにおいて、サブドライバBAの数“M”をサブドライバBBの数“N”よりも多くしている。これにより、信号S22A,S22Bが信号SIGP,SIGNへ与える影響を、信号S22C,S22Dが信号SIGP,SIGNへ与える影響よりも大きくすることができる。送信装置10は、このことを利用して、以下に示すようにエンファシス動作を行う。
図16は、送信部12におけるエンファシス動作を表すものであり、(A)はクロック信号CLKの波形を示し、(B)は信号S22Aの波形を示し、(C)は信号S22Bの波形を示し、(D)は信号S22Cの波形を示し、(E)は信号S22Dの波形を示し、(F)は信号SIGP-信号SIGNの波形を示す。
この例では、タイミングt41~t42の期間において、信号S22A,S22Dを高レベルにするとともに、信号S22B,S22Cを低レベルにしている。この場合には、ドライバ24Aでは、サブドライバAA1~AAM,AB1~ABNにおいて、トランジスタ92がオン状態になるとともにトランジスタ93がオフ状態になる。よって、ドライバ24Aは、出力端子Tout1における電圧を高レベル電圧VHにするとともに、出力インピーダンスを約50[Ω]にする。また、ドライバ24Bでは、サブドライバBA1~BAM,BB1~BBNにおいて、トランジスタ93がオン状態になるとともにトランジスタ92がオフ状態になる。よって、ドライバ24Bは、出力端子Tout2における電圧を低レベル電圧VLにするとともに、出力インピーダンスを約50[Ω]にする。その結果、信号SIGP-信号SIGNは、図16(F)に示したように、高レベル電圧VH-低レベル電圧VL(VH-VL)になる。
また、タイミングt42~t44の期間において、信号S22A,S22Cを高レベルにするとともに、信号S22B,S22Dを低レベルにしている。この場合には、ドライバ24Aでは、サブドライバAA1~AAMにおけるトランジスタ92およびサブドライバAB1~ABNにおけるトランジスタ93がオン状態になるとともに、サブドライバAA1~AAMにおけるトランジスタ93およびサブドライバAB1~ABNにおけるトランジスタ92がオフ状態になる。よって、ドライバ24Aは、出力端子Tout1における電圧を高レベル電圧VHよりも電圧ΔVだけ低い電圧にするとともに、出力インピーダンスを約50[Ω]にする。また、ドライバ24Bでは、サブドライバBA1~BAMにおけるトランジスタ93およびサブドライバBB1~BBNにおけるトランジスタ92がオン状態になるとともに、サブドライバBA1~BAMにおけるトランジスタ92およびサブドライバBB1~BBNにおけるトランジスタ93がオフ状態になる。よって、ドライバ24Bは、出力端子Tout2における電圧を低レベル電圧VLよりも電圧ΔVだけ高い電圧にするとともに、出力インピーダンスを約50[Ω]にする。その結果、信号SIGP-信号SIGNは、図16(F)に示したように、高レベル電圧VH-低レベル電圧VL(VH-VL)よりも電圧2ΔVだけ低い電圧(VH-VL-2ΔV)になる。
また、タイミングt44~t45の期間において、信号S22B,S22Cを高レベルにするとともに、信号S22A,S22Dを低レベルにしている。この場合には、ドライバ24Aでは、サブドライバAA1~AAM,AB1~ABNにおいて、トランジスタ93がオン状態になるとともにトランジスタ92がオフ状態になる。よって、ドライバ24Aは、出力端子Tout1における電圧を低レベル電圧VLにするとともに、出力インピーダンスを約50[Ω]にする。また、ドライバ24Bでは、サブドライバBA1~BAM,BB1~BBNにおいて、トランジスタ92がオン状態になるとともにトランジスタ93がオフ状態になるので、ドライバ24Bは、出力端子Tout2における電圧を高レベル電圧VHにするとともに、出力インピーダンスを約50[Ω]にする。その結果、信号SIGP-信号SIGNは、図16(F)に示したように、低レベル電圧VL-高レベル電圧VH(VL-VH)になる。
また、タイミングt45~t46の期間における動作は、タイミングt41~t42の期間における動作と同じである。その結果、信号SIGP-信号SIGNは、図16(F)に示したように、高レベル電圧VH-低レベル電圧VL(VH-VL)になる。
また、タイミングt46~t47の期間における動作は、タイミングt44~t45の期間における動作と同じである。その結果、信号SIGP-信号SIGNは、図16(F)に示したように、低レベル電圧VL-高レベル電圧VH(VL-VH)になる。
また、タイミングt47~t49の期間において、信号S22B,S22Dを高レベルにするとともに、信号S22A,S22Cを低レベルにしている。この場合には、ドライバ24Aでは、サブドライバAA1~AAMにおけるトランジスタ93およびサブドライバAB1~ABNにおけるトランジスタ92がオン状態になるとともに、サブドライバAA1~AAMにおけるトランジスタ92およびサブドライバAB1~ABNにおけるトランジスタ93がオフ状態になる。よって、ドライバ24Aは、出力端子Tout1における電圧を低レベル電圧VLよりも電圧ΔVだけ高い電圧にするとともに、出力インピーダンスを約50[Ω]にする。また、ドライバ24Bでは、サブドライバBA1~BAMにおけるトランジスタ92およびサブドライバBB1~BBNにおけるトランジスタ93がオン状態になるとともに、サブドライバBA1~BAMにおけるトランジスタ93およびサブドライバBB1~BBNにおけるトランジスタ92がオフ状態になる。よって、ドライバ24Bは、出力端子Tout2における電圧を高レベル電圧VHよりも電圧ΔVだけ低い電圧にするとともに、出力インピーダンスを約50[Ω]にする。その結果、信号SIGP-信号SIGNは、図16(F)に示したように、低レベル電圧VL-高レベル電圧VH(VL-VH)よりも電圧2ΔVだけ高い電圧(VL-VH+2ΔV)になる。
このようにして、送信装置10は、動作モードMBでは、受信装置40に対して差動信号を用いてデータを送信する。
以上のように、送信装置10では、2つの動作モードMA,MBを設け、単相信号または差動信号を用いて受信装置に対してデータを送信することができるようにしたので、様々なインタフェースを実現することができる。
これにより、例えば、電子機器のシステム設計の自由度を高めることができる。具体的には、例えば、この送信装置10をプロセッサに搭載した場合には、単相信号に対応した周辺デバイスを用いて電子機器を構成することもできるし、差動信号に対応した周辺デバイスを用いて電子機器を構成することもできる。また、例えば、1つのプロセッサで様々なインタフェースを実現することができるため、インタフェースごとにプロセッサを準備する必要がないため、プロセッサの品種数を絞ることができ、コストを削減することができる。また、各動作モードMA,MBにおいて、4つのシリアライザ21、4つのマルチプレクサ22、4つのセレクタ23、および2つのドライバ24を共用するようにしたので、インタフェースごとに別回路を設ける場合に比べて、回路配置に必要な面積を抑えることができる。
また、送信装置10では、通信システム1Bに適用した場合において、エンファシス動作を行うようにしたので、例えば、線路111,112の長さが長い場合において、通信性能を高めることができる。
次に、いくつかの比較例と対比して、本実施の形態の作用を説明する。
(比較例R)
図17は、比較例Rに係る送信装置10Rにおける送信部12Rの要部の一構成例を表すものである。送信部12Rは、シリアライザ21RA,21RBと、セレクタ23Rと、マルチプレクサ22RA,22RBと、ドライバ24RA,24RBとを有している。シリアライザ21RAは、信号DI10~DI17をシリアライズすることにより、信号S21RAP,S21RANを生成するものである。信号S21RAP,S21RANは、互いに反転した信号である。シリアライザ21RBは、信号DI20~DI27をシリアライズすることにより、信号S21RBP,S21RBNを生成するものである。信号S21RBP,S21RBNは、互いに反転した信号である。セレクタ23Rは、信号Sselに基づいて、動作モードが動作モードMA(単相モード)である場合には信号S21RBPを選択し、動作モードが動作モードMB(差動モード)である場合には信号S21RBNを選択し、選択された信号を信号S23Rとして出力するものである。マルチプレクサ22RAは、クロック信号CLKに基づいて、信号S21RAP,S21RBPのうちの一方を選択し、選択された信号を出力するものである。マルチプレクサ22RBは、クロック信号CLKに基づいて、信号S21RAN,S23Rのうちの一方を選択し、選択された信号を出力するものである。ドライバ24RAは、マルチプレクサ22RAの出力信号に基づいて、出力端子Tout1における電圧を設定するものである。ドライバ24RBは、マルチプレクサ22RBの出力信号に基づいて、出力端子Tout2における電圧を設定するものである。
図18は、動作モードMA(単相モード)における信号の流れの一例を表すものである。図18において、太い実線は、信号SIG1に係る信号の流れを示し、太い破線は、信号SIG2に係る信号の流れを示す。セレクタ23Rは、動作モードMAでは、信号Sselに基づいて信号S21RBPを選択し、その信号S21RBPを信号S23Rとして出力する。動作モードMAでは、クロック信号CLKは停止する。これにより、マルチプレクサ22RAは、信号S21RAPを選択し、その信号S21RAPを出力する。また、マルチプレクサ22RBは、信号S23Rを選択し、その信号S23Rを出力する。ドライバ24RAは、マルチプレクサ22RAの出力信号に基づいて信号SIG1を生成し、ドライバ24RBは、マルチプレクサ22RBの出力信号に基づいて信号SIG2を生成する。
図19は、動作モードMB(差動モード)における信号の流れを表すものである。図19において、太い実線は、信号SIGPに係る信号の流れを示し、太い破線は、信号SIGNに係る信号の流れを示す。セレクタ23Rは、動作モードMBでは、信号Sselに基づいて信号S21RBNを選択し、その信号S21RBNを信号S23Rとして出力する。動作モードMBでは、クロック信号CLKはトグルする。これにより、マルチプレクサ22RAは、信号S21RAP,S21RBPのうちの一方を交互に選択し、選択された信号を出力する。また、マルチプレクサ22RBは、信号S21RAN,S23Rのうちの一方を交互に選択し、選択された信号を出力する。ドライバ24RAは、マルチプレクサ22RAの出力信号に基づいて信号SIGPを生成し、ドライバ24RBは、マルチプレクサ22RBの出力信号に基づいて信号SIGNを生成する。
このように、比較例Rに係る送信装置10Rでは、動作モードMA(単相モード)においてクロック信号CLKを停止させ、動作モードMB(差動モード)においてクロック信号CLKをトグルさせる。これにより、送信装置10Rでは、動作モードMAにおける信号SIG1,SIG2のデータレートは、動作モードMBにおける信号SIGP,SIGNのデータレートの半分に低下してしまう。
一方、本実施の形態に係る送信装置10では、動作モードMA,MBの両方において、クロック信号CLKをトグルさせる。これにより、送信装置10では、動作モードMAにおける信号SIG1,SIG2のデータレートを、動作モードMBにおける信号SIGP,SIGNのデータレートと同じにすることができるため、動作モードMAにおけるデータレートの低下を抑えることができる。
(比較例S)
図20は、比較例Sに係る送信装置10Sにおける送信部12Sの要部の一構成例を表すものである。送信部12Sは、シリアライザ21SA,21SBと、セレクタ23Sとを有している。シリアライザ21SAは、信号DI10~DI17をシリアライズすることにより、信号S21SAP,S21SANを生成するものである。信号S21SAP,S21SANは、互いに反転した信号である。シリアライザ21SBは、信号DI20~DI27をシリアライズすることにより、信号S21SBPを生成するものである。セレクタ23Sは、信号Sselに基づいて、動作モードが動作モードMA(単相モード)である場合には信号S21SBPを選択し、動作モードが動作モードMB(差動モード)である場合には信号S21SANを選択し、選択された信号を出力するものである。
図21は、動作モードMA(単相モード)における信号の流れを表すものである。図21において、太い実線は、信号SIG1に係る信号の流れを示し、太い破線は、信号SIG2に係る信号の流れを示す。セレクタ23Sは、動作モードMAでは、信号Sselに基づいて信号S21SBPを選択し、その信号S21SBPを出力する。ドライバ24RAは、信号S21SAPに基づいて信号SIG1を生成し、ドライバ24RBは、セレクタ23Sの出力信号に基づいて信号SIG2を生成する。
図22は、動作モードMB(差動モード)における信号の流れを表すものである。図22において、太い実線は、信号SIGPに係る信号の流れを示し、太い破線は、信号SIGNに係る信号の流れを示す。セレクタ23Sは、動作モードMBでは、信号Sselに基づいて信号S21SANを選択し、その信号S21SANを出力する。ドライバ24RAは、信号S21SAPに基づいて信号SIGPを生成し、ドライバ24RBは、セレクタ23Sの出力信号に基づいて信号SIGNを生成する。
このように、比較例Sに係る送信装置10Sでは、シリアライザ21SBを設けているにもかかわらず、動作モードMBにおいてシリアライザ21SBを動作させないため、送信装置10Sを通信システム1Bに適用する場合には、シリアライザ21SBが無駄になってしまう。また、送信装置10Sでは、シリアライザ21SA,21SBの後段にマルチプレクサを設けていないため、データレートが低下してしまう。
一方、本実施の形態に係る送信装置10では、動作モードMA,MBの両方において、4つのシリアライザ21の全てを動作させるようにしたので、回路を有効利用することができる。また、送信装置10では、4つのシリアライザ21の後段に4つのマルチプレクサ22を設けるようにしたので、データレートを高めることができる。
[効果]
以上のように本実施の形態では、2つの動作モードMA,MBを設け、単相信号または差動信号を用いて受信装置に対してデータを送信することができるようにしたので、様々なインタフェースを実現することができる。
本実施の形態では、動作モードMBにおいてエンファシス動作を行うようにしたので、通信性能を高めることができる。
[変形例1-1]
上記実施の形態では、4つのシリアライザ21のそれぞれを図3のように構成したが、これに限定されるものではない。以下に、本変形例について詳細に説明する。
図23は、本変形例に係るシリアライザ121Aの一構成例を表すものである。このシリアライザ121Aは、上記実施の形態に係るシリアライザ21Aに対応するものである。シリアライザ121Aは、クロック信号P0,P2,P4,P6に基づいて、信号DI10,DI12,DI14,DI16をシリアライズすることにより、信号S21AP,S21ANを生成するものである。シリアライザ121Aは、インバータIV1~IV6と、クロックドインバータCIV1~CIV4とを有している。
インバータIV1は、クロック信号P0を反転することにより反転クロック信号P0Bを生成するものである。インバータIV2は、クロック信号P2を反転することにより反転クロック信号P2Bを生成するものである。インバータIV3は、クロック信号P4を反転することにより反転クロック信号P4Bを生成するものである。インバータIV4は、クロック信号P6を反転することにより反転クロック信号P6Bを生成するものである。
クロックドインバータCIV1は、クロック信号P0が高レベルであり反転クロック信号P0Bが低レベルである場合に信号DI10の反転信号をノードN1に印加し、クロック信号P0が低レベルであり反転クロック信号P0Bが高レベルである場合に出力インピーダンスをハイインピーダンスにするものである。クロックドインバータCIV2は、クロック信号P2が高レベルであり反転クロック信号P2Bが低レベルである場合に信号DI12の反転信号をノードN1に印加し、クロック信号P2が低レベルであり反転クロック信号P2Bが高レベルである場合に出力インピーダンスをハイインピーダンスにするものである。クロックドインバータCIV3は、クロック信号P4が高レベルであり反転クロック信号P4Bが低レベルである場合に信号DI14の反転信号をノードN1に印加し、クロック信号P4が低レベルであり反転クロック信号P4Bが高レベルである場合に出力インピーダンスをハイインピーダンスにするものである。クロックドインバータCIV4は、クロック信号P6が高レベルであり反転クロック信号P6Bが低レベルである場合に信号DI16の反転信号をノードN1に印加し、クロック信号P6が低レベルであり反転クロック信号P6Bが高レベルである場合に出力インピーダンスをハイインピーダンスにするものである。
インバータIV5は、ノードN1における電圧を反転することにより信号S21APを生成するものである。インバータIV6は、信号S21APを反転することにより信号S21ANを生成するものである。
このシリアライザ121Aは、上記実施の形態に係るシリアライザ21A(図4(A)~(I))と同様に動作することができる。
図24は、本変形例に係る他のシリアライザ122Aの一構成例を表すものである。このシリアライザ122Aは、上記実施の形態に係るシリアライザ21Aに対応するものである。このシリアライザ122Aは、クロック信号P10,P12,P14,P16に基づいて、信号DI10,DI12,DI14,DI16をシリアライズすることにより、信号S21AP,S21ANを生成するものである。クロック信号P10,P12,P14,P16は、いわゆる4相クロックである。シリアライザ122Aは、トランジスタM21~M48を有している。トランジスタM21~M46はNチャネルMOS型のFETであり、トランジスタM47,M48はPチャネルMOS型のFETである。
トランジスタM21のソースは接地され、ゲートには信号DI10Pが供給され、ドレインはトランジスタM23のソースに接続されている。トランジスタM22のソースは接地され、ゲートには信号DI10Nが供給され、ドレインはトランジスタM24のソースに接続されている。トランジスタM23のソースはトランジスタM21のドレインに接続され、ゲートにはクロック信号P16が供給され、ドレインはトランジスタM25のソースに接続されている。トランジスタM24のソースはトランジスタM22のドレインに接続され、ゲートにはクロック信号P16が供給され、ドレインはトランジスタM26のソースに接続されている。トランジスタM25のソースはトランジスタM23のドレインに接続され、ゲートにはクロック信号P10が供給され、ドレインはトランジスタM31,M37,M43のドレインおよびトランジスタM45のソースに接続されている。トランジスタM26のソースはトランジスタM24のドレインに接続され、ゲートにはクロック信号P10が供給され、ドレインはトランジスタM32,M38,M44のドレインおよびトランジスタM46のソースに接続されている。
トランジスタM27のソースは接地され、ゲートには信号DI12Pが供給され、ドレインはトランジスタM29のソースに接続されている。トランジスタM28のソースは接地され、ゲートには信号DI12Nが供給され、ドレインはトランジスタM30のソースに接続されている。トランジスタM29のソースはトランジスタM27のドレインに接続され、ゲートにはクロック信号P10が供給され、ドレインはトランジスタM31のソースに接続されている。トランジスタM30のソースはトランジスタM28のドレインに接続され、ゲートにはクロック信号P10が供給され、ドレインはトランジスタM32のソースに接続されている。トランジスタM31のソースはトランジスタM29のドレインに接続され、ゲートにはクロック信号P12が供給され、ドレインはトランジスタM25,M37,M43のドレインおよびトランジスタM45のソースに接続されている。トランジスタM32のソースはトランジスタM30のドレインに接続され、ゲートにはクロック信号P12が供給され、ドレインはトランジスタM26,M38,M44のドレインおよびトランジスタM46のソースに接続されている。
トランジスタM33のソースは接地され、ゲートには信号DI14Pが供給され、ドレインはトランジスタM35のソースに接続されている。トランジスタM34のソースは接地され、ゲートには信号DI14Nが供給され、ドレインはトランジスタM36のソースに接続されている。トランジスタM35のソースはトランジスタM33のドレインに接続され、ゲートにはクロック信号P12が供給され、ドレインはトランジスタM37のソースに接続されている。トランジスタM36のソースはトランジスタM34のドレインに接続され、ゲートにはクロック信号P12が供給され、ドレインはトランジスタM38のソースに接続されている。トランジスタM37のソースはトランジスタM35のドレインに接続され、ゲートにはクロック信号P14が供給され、ドレインはトランジスタM25,M31,M43のドレインおよびトランジスタM45のソースに接続されている。トランジスタM38のソースはトランジスタM36のドレインに接続され、ゲートにはクロック信号P14が供給され、ドレインはトランジスタM26,M32,M44のドレインおよびトランジスタM46のソースに接続されている。
トランジスタM39のソースは接地され、ゲートには信号DI16Pが供給され、ドレインはトランジスタM41のソースに接続されている。トランジスタM40のソースは接地され、ゲートには信号DI16Nが供給され、ドレインはトランジスタM42のソースに接続されている。トランジスタM41のソースはトランジスタM39のドレインに接続され、ゲートにはクロック信号P14が供給され、ドレインはトランジスタM43のソースに接続されている。トランジスタM42のソースはトランジスタM40のドレインに接続され、ゲートにはクロック信号P14が供給され、ドレインはトランジスタM44のソースに接続されている。トランジスタM43のソースはトランジスタM41のドレインに接続され、ゲートにはクロック信号P16が供給され、ドレインはトランジスタM25,M31,M37のドレインおよびトランジスタM45のソースに接続されている。トランジスタM44のソースはトランジスタM42のドレインに接続され、ゲートにはクロック信号P16が供給され、ドレインはトランジスタM26,M32,M38のドレインおよびトランジスタM46のソースに接続されている。
トランジスタM45のソースはトランジスタM25,M31,M37,M43のドレインに接続され、ゲートには電源電圧VDDが供給され、ドレインはトランジスタM47のドレインおよびトランジスタM48のゲートに接続されている。トランジスタM46のソースはトランジスタM26,M32,M38,M44のドレインに接続され、ゲートには電源電圧VDDが供給され、ドレインはトランジスタM48のドレインおよびトランジスタM47のゲートに接続されている。トランジスタM47のソースには電源電圧VDDが供給され、ゲートはトランジスタM46,M48のドレインに接続され、ドレインはトランジスタM45のドレインおよびトランジスタM48のゲートに接続されている。トランジスタM48のソースには電源電圧VDDが供給され、ゲートはトランジスタM45,M47のドレインに接続され、ドレインはトランジスタM46のドレインおよびトランジスタM47のゲートに接続されている。シリアライザ122Aは、トランジスタM46,M48のドレインから信号S21APを出力し、トランジスタM45,M47のドレインから信号S21ANを出力するようになっている。
図25は、シリアライザ122Aの一動作例を表すものであり、(A)~(D)は信号DI10,DI12,DI14,DI16の波形を示し、(E)~(H)はクロック信号P10,P12,P14,P16の波形を示し、(I)は信号S21AP,S21ANの波形を示す。クロック信号P10は、タイミングt13において低レベルから高レベルに遷移し、タイミングt17において、高レベルから低レベルに遷移する(図25(E))。クロック信号P12は、タイミングt15において低レベルから高レベルに遷移し、タイミングt19において、高レベルから低レベルに遷移する(図25(F))。クロック信号P14は、タイミングt13において高レベルから低レベルに遷移し、タイミングt17において、低レベルから高レベルに遷移する(図25(G))。クロック信号P16は、タイミングt15において高レベルから低レベルに遷移し、タイミングt19において、低レベルから高レベルに遷移する(図25(H))。
これにより、シリアライザ122Aは、クロック信号P10,P16がともに高レベルになるタイミングt13~t15の期間において、信号DI10(データ“D0(n)”)を選択し、信号S21AP,S21ANとして出力する(図25(I))。また、シリアライザ122Aは、クロック信号P10,P12がともに高レベルになるタイミングt15~t17の期間において、信号DI12(データ“D2(n)”)を選択し、信号S21AP,S21ANとして出力する。また、シリアライザ122Aは、クロック信号P12,P14がともに高レベルになるタイミングt17~t19の期間において、信号DI14(データ“D4(n)”)を選択し、信号S21AP,S21ANとして出力する。また、シリアライザ122Aは、クロック信号P14,P16がともに高レベルになるタイミングt19~t21の期間において、信号DI16(データ“D6(n)”)を選択し、信号S21AP,S21ANとして出力する。
[変形例1-2]
上記実施の形態では、図4に示したように、信号DI10,DI12の遷移タイミングと、信号DI14,DI16の遷移タイミングをずらすようにしたが、これに限定されるものではない。これに代えて、図26に示すように、信号DI10,DI12,DI14,DI16の遷移タイミングが互いに一致するようにしてもよい。
この例では、タイミングt13において、信号DI10はデータ“D0(n)”に設定され、信号DI12はデータ“D2(n)”に設定され、信号DI14はデータ“D4(n)”に設定され、信号DI16はデータ“D6(n)”に設定される(図26(A)~(D))。
シリアライザ21Aは、クロック信号P0が高レベルになるタイミングt13~t15の期間において、信号DI10(データ“D0(n)”)を選択し、信号S21AP,S21ANとして出力する(図26(I))。同様に、シリアライザ21Aは、クロック信号P2が高レベルになるタイミングt15~t17の期間において、信号DI12(データ“D2(n)”)を選択し、信号S21AP,S21ANとして出力する。シリアライザ21Aは、クロック信号P4が高レベルになるタイミングt17~t19の期間において、信号DI14(データ“D4(n)”)を選択し、信号S21AP,S21ANとして出力する。シリアライザ21Aは、クロック信号P6が高レベルになるタイミングt19~t21の期間において、信号DI16(データ“D6(n)”)を選択し、信号S21AP,S21ANとして出力する。
[変形例1-3]
上記実施の形態では、セレクタ型のシリアライザ21を用いたが、これに限定されるものではない。以下に、本変形例について詳細に説明する。
図27は、本変形例に係るシリアライザ123Aの一構成例を表すものである。シリアライザ123Aは、上記実施の形態に係るシリアライザ21Aに対応するものである。シリアライザ123Aは、シフトレジスタ型のシリアライザである。シリアライザ123Aは、クロック信号CLK2に基づいて、信号DI10,DI12,DI14,DI16をシリアライズすることにより、信号S21AP,S21ANを生成するものである。シリアライザ123Aは、セレクタ51,53,55,57と、フリップフロップ(F/F)52,54,56,58とを有している。
セレクタ51は、信号CTL2が高レベルである場合には信号DI16を選択し、信号CTL2が低レベルである場合には接地レベルを選択し、選択した信号を出力するものである。フリップフロップ52は、クロック信号CLK2の立ち上がりエッジに基づいてセレクタ51の出力信号をサンプリングして出力するものである。セレクタ53は、信号CTL2が高レベルである場合には信号DI14を選択し、信号CTL2が低レベルである場合にはフリップフロップ52の出力信号を選択し、選択した信号を出力するものである。フリップフロップ54は、クロック信号CLK2の立ち上がりエッジに基づいてセレクタ53の出力信号をサンプリングして出力するものである。セレクタ55は、信号CTL2が高レベルである場合には信号DI12を選択し、信号CTL2が低レベルである場合にはフリップフロップ54の出力信号を選択し、選択した信号を出力するものである。フリップフロップ56は、クロック信号CLK2の立ち上がりエッジに基づいてセレクタ55の出力信号をサンプリングして出力するものである。セレクタ57は、信号CTL2が高レベルである場合には信号DI10を選択し、信号CTL2が低レベルである場合にはフリップフロップ56の出力信号を選択し、選択した信号を出力するものである。フリップフロップ58は、クロック信号CLK2の立ち上がりエッジに基づいてセレクタ57の出力信号をサンプリングして信号S21APとして出力するとともに、その信号S21APの反転信号を信号SI21ANとして出力するものである。
図28は、シリアライザ123Aの一動作例を表すものであり、(A)~(D)は信号DI10,DI12,DI14,DI16の波形を示し、(E)はクロック信号CLK2の波形を示し、(F)は信号CTL2の波形を示し、(G)は信号S21AP,S21ANの波形を示す。
この例では、タイミングt51において、信号DI10はデータ“D0(n)”に設定され、信号DI12はデータ“D2(n)”に設定され、信号DI14はデータ“D4(n)”に設定され、信号DI16はデータ“D6(n)”に設定される(図28(A)~(D))。
そして、タイミングt53において、信号CTL2が低レベルから高レベルに遷移し、タイミングt55において、信号CTL2が高レベルから低レベルに遷移する(図28(F))。信号CTL2が高レベルになるタイミングt53~t55の期間において、セレクタ51は信号DI16(データ“D6(n)”)を選択し、セレクタ53は信号DI14(データ“D4(n)”)を選択し、セレクタ55は信号DI12(データ“D2(n)”)を選択し、セレクタ57は信号DI10(データ“D0(n)”)を選択する。そして、タイミングt54におけるクロック信号CLK2の立ち上がりエッジに基づいて、フリップフロップ52はセレクタ51の出力信号(データ“D6(n)”)をサンプリングし、フリップフロップ54はセレクタ53の出力信号(データ“D4(n)”)をサンプリングし、フリップフロップ56はセレクタ55の出力信号(データ“D2(n)”)をサンプリングし、フリップフロップ58はセレクタ57の出力信号(データ“D0(n)”)をサンプリングする。そして、タイミングt55において信号CTL2が低レベルになった後に、シリアライザ123Aは、クロック信号CLK2に基づいてシフトレジスタとして動作する。
このようにして、シリアライザ123Aは、タイミングt54~t56の期間においてデータ“D0(n)”を出力し、タイミングt56~t57の期間においてデータ“D2(n)”を出力し、タイミングt57~t58の期間においてデータ“D4(n)”を出力し、タイミングt58~t59の期間においてデータ“D6(n)”を出力する(図28(G))。
[変形例1-4]
上記実施の形態では、セレクタ23を設けたが、これに限定されるものではない。以下に、本変形例について詳細に説明する。
図29は、本変形例に係る送信部12Dの要部の一構成例を表すものである。図29は、図2におけるシリアライザ21A~21Dより後の回路を描いたものである。送信部12Dは、送信部12Dは、4つのシリアライザ21(シリアライザ21A,21B,21C,21D)と、4つのマルチプレクサ22(マルチプレクサ22A,22B,22C,22D)と、2つのドライバ39(ドライバ39A,39B)と、制御部25Dとを有している。
ドライバ39Aは、信号S22A,S22B,S22C,S22D、信号Ssel1,Ssel2,Ssel3、および信号CTLに基づいて、出力端子Tout1における電圧を設定するものである。ドライバ39Bは、信号S22A,S22B,S22C,S22D、信号Ssel1,Ssel2,Ssel3、および信号CTLに基づいて、出力端子Tout2における電圧を設定するものである。信号Ssel1,Ssel2,Ssel3は、動作モードに応じて設定されるものである。具体的には、動作モードMAでは、信号Ssel1,Ssel2がともに高レベルに設定されるとともに、信号Ssel3が低レベルに設定される。また、動作モードMBでは、信号Ssel1,Ssel3がともに高レベルに設定されるとともに、信号Ssel2が低レベルに設定される。
図30は、ドライバ39Aの一構成例を表すものである。図31は、ドライバ39Bの一構成例を表すものである。ドライバ39Aは、M個のサブドライバAA(サブドライバAA1~AAM)と、N個のサブドライバAB(サブドライバAB1~ABN)と、N個のサブドライバAC(サブドライバAC1~ACN)とを有している。ドライバ39Bは、M個のサブドライバBA(サブドライバBA1~BAM)と、M個のサブドライバBB(サブドライバBB1~BBM)と、N個のサブドライバBC(サブドライバBC1~BCN)とを有している。
サブドライバAA1~AAM,AB1~ABN,AC1~ACN,BA1~BAM,BB1~BBM,BC1~BCNのそれぞれは、抵抗素子91,94と、トランジスタ92,93,95,96とを有している。トランジスタ92,93,95,96は、NチャネルMOS型のFETである。なお、図29において、ドライバ39A,39B内に、これらのトランジスタ92,93,95,96を描いている。また、図29では、抵抗素子91,94の図示を省いている。
ドライバ39A(図30)のサブドライバAA1~AAMのそれぞれにおいて、抵抗素子91の一端には電圧V1が供給され、他端はトランジスタ95のドレインに接続されている。トランジスタ95のゲートには信号Ssel1が供給され、ドレインは抵抗素子91の他端に接続され、ソースはトランジスタ92のドレインに接続されている。トランジスタ92のゲートには信号S22Aが供給され、ドレインはトランジスタ95のソースに接続され、ソースはトランジスタ93のドレインに接続されるとともに出力端子Tout1に接続されている。トランジスタ93のゲートには信号S22Bが供給され、ドレインはトランジスタ92のソースに接続されるとともに出力端子Tout1に接続され、ソースはトランジスタ96のドレインに接続されている。トランジスタ96のゲートには信号Ssel1が供給され、ドレインはトランジスタ93のソースに接続され、ソースは抵抗素子94の一端に接続されている。抵抗素子94の一端はトランジスタ96のソースに接続され、他端は接地されている。
ドライバ39AのサブドライバAB1~ABNのそれぞれにおいて、抵抗素子91の一端には電圧V1が供給され、他端はトランジスタ95のドレインに接続されている。トランジスタ95のゲートには信号Ssel2が供給され、ドレインは抵抗素子91の他端に接続され、ソースはトランジスタ92のドレインに接続されている。トランジスタ92のゲートには信号S22Aが供給され、ドレインはトランジスタ95のソースに接続され、ソースはトランジスタ93のドレインに接続されるとともに出力端子Tout1に接続されている。トランジスタ93のゲートには信号S22Bが供給され、ドレインはトランジスタ92のソースに接続されるとともに出力端子Tout1に接続され、ソースはトランジスタ96のドレインに接続されている。トランジスタ96のゲートには信号Ssel2が供給され、ドレインはトランジスタ93のソースに接続され、ソースは抵抗素子94の一端に接続されている。抵抗素子94の一端はトランジスタ96のソースに接続され、他端は接地されている。
ドライバ39AのサブドライバAC1~ACNのそれぞれにおいて、抵抗素子91の一端には電圧V1が供給され、他端はトランジスタ95のドレインに接続されている。トランジスタ95のゲートには信号Ssel3が供給され、ドレインは抵抗素子91の他端に接続され、ソースはトランジスタ92のドレインに接続されている。トランジスタ92のゲートには信号S22Dが供給され、ドレインはトランジスタ95のソースに接続され、ソースはトランジスタ93のドレインに接続されるとともに出力端子Tout1に接続されている。トランジスタ93のゲートには信号S22Cが供給され、ドレインはトランジスタ92のソースに接続されるとともに出力端子Tout1に接続され、ソースはトランジスタ96のドレインに接続されている。トランジスタ96のゲートには信号Ssel3が供給され、ドレインはトランジスタ93のソースに接続され、ソースは抵抗素子94の一端に接続されている。抵抗素子94の一端はトランジスタ96のソースに接続され、他端は接地されている。
ドライバ39B(図31)のサブドライバBA1~BAMのそれぞれにおいて、抵抗素子91の一端には電圧V1が供給され、他端はトランジスタ95のドレインに接続されている。トランジスタ95のゲートには信号Ssel3が供給され、ドレインは抵抗素子91の他端に接続され、ソースはトランジスタ92のドレインに接続されている。トランジスタ92のゲートには信号S22Bが供給され、ドレインはトランジスタ95のソースに接続され、ソースはトランジスタ93のドレインに接続されるとともに出力端子Tout2に接続されている。トランジスタ93のゲートには信号S22Aが供給され、ドレインはトランジスタ92のソースに接続されるとともに出力端子Tout2に接続され、ソースはトランジスタ96のドレインに接続されている。トランジスタ96のゲートには信号Ssel3が供給され、ドレインはトランジスタ93のソースに接続され、ソースは抵抗素子94の一端に接続されている。抵抗素子94の一端はトランジスタ96のソースに接続され、他端は接地されている。
ドライバ39BのサブドライバBB1~BBMのそれぞれにおいて、抵抗素子91の一端には電圧V1が供給され、他端はトランジスタ95のドレインに接続されている。トランジスタ95のゲートには信号Ssel2が供給され、ドレインは抵抗素子91の他端に接続され、ソースはトランジスタ92のドレインに接続されている。トランジスタ92のゲートには信号S22Cが供給され、ドレインはトランジスタ95のソースに接続され、ソースはトランジスタ93のドレインに接続されるとともに出力端子Tout2に接続されている。トランジスタ93のゲートには信号S22Dが供給され、ドレインはトランジスタ92のソースに接続されるとともに出力端子Tout2に接続され、ソースはトランジスタ96のドレインに接続されている。トランジスタ96のゲートには信号Ssel2が供給され、ドレインはトランジスタ93のソースに接続され、ソースは抵抗素子94の一端に接続されている。抵抗素子94の一端はトランジスタ96のソースに接続され、他端は接地されている。
ドライバ39BのサブドライバBC1~BCNのそれぞれにおいて、抵抗素子91の一端には電圧V1が供給され、他端はトランジスタ95のドレインに接続されている。トランジスタ95のゲートには信号Ssel1が供給され、ドレインは抵抗素子91の他端に接続され、ソースはトランジスタ92のドレインに接続されている。トランジスタ92のゲートには信号S22Cが供給され、ドレインはトランジスタ95のソースに接続され、ソースはトランジスタ93のドレインに接続されるとともに出力端子Tout2に接続されている。トランジスタ93のゲートには信号S22Dが供給され、ドレインはトランジスタ92のソースに接続されるとともに出力端子Tout2に接続され、ソースはトランジスタ96のドレインに接続されている。トランジスタ96のゲートには信号Ssel1が供給され、ドレインはトランジスタ93のソースに接続され、ソースは抵抗素子94の一端に接続されている。抵抗素子94の一端はトランジスタ96のソースに接続され、他端は接地されている。
例えば、動作モードMA(単相モード)では、信号Ssel1,Ssel2がともに高レベルに設定されるとともに、信号Ssel3が低レベルに設定される。これにより、ドライバ39A(図30)では、サブドライバAA1~AAM,AB1~ABNが有効になるとともに、サブドライバAC1~ACNが無効になる。また、ドライバ39B(図31)では、サブドライバBB1~BBM,BC1~BCNが有効になるとともに、サブドライバBA1~BAMが無効になる。
また、例えば、動作モードMB(差動モード)では、信号Ssel1,Ssel3がともに高レベルに設定されるとともに、信号Ssel2が低レベルに設定される。これにより、ドライバ39A(図30)では、サブドライバAA1~AAM,AC1~ACNが有効になるとともに、サブドライバAB1~ABNが無効になる。また、ドライバ39B(図31)では、サブドライバBA1~BAM,BC1~BCNが有効になるとともに、サブドライバBB1~BBMが無効になる。
制御部25D(図29)は、処理部11から供給されたモード信号Smodeに基づいて、クロック信号P0~P7,CLKおよび信号Ssel1,Ssel2,Ssel3,CTLを生成するものである。
ここで、ドライバ39Aは、本開示における「第1のドライバ」の一具体例に対応する。複数のサブドライバAA1~AAMは、本開示における「第1のサブドライバ部」の一具体例に対応し、複数のサブドライバAB1~ABNは、本開示における「第5のサブドライバ部」の一具体例に対応し、複数のサブドライバAC1~ACNは、本開示における「第6のサブドライバ部」の一具体例に対応する。ドライバ39Bは、本開示における「第2のドライバ」の一具体例に対応する。
図32は、動作モードMAにおける信号の流れを表すものである。図32において、太い実線は、信号DI10~DI17に係る信号の流れを示し、太い破線は、信号DI20~DI27に係る信号の流れを示す。ドライバ39AのサブドライバAA1~AAMは、信号S22A,S22Bに基づいて動作し、ドライバ39AのサブドライバAB1~ABNは、信号S22A,S22Bに基づいて動作する。また、ドライバ39BのサブドライバBB1~BBMは、信号S22C,S22Dに基づいて動作し、ドライバ39BのサブドライバBC1~BCNは、信号S22C,S22Dに基づいて動作する。
図33は、動作モードMBにおける信号の流れを表すものである。図33において、太い実線は、信号DI10~DI17に係る信号の流れを示し、太い破線は、信号DI20~DI27に係る信号の流れを示す。ドライバ39AのサブドライバAA1~AAMは、信号S22A,S22Bに基づいて動作し、ドライバ39BのサブドライバBA1~BAMは、信号S22B,S22Aに基づいて動作する。ドライバ39AのサブドライバAC1~ACNは、信号S22C,S22Dに基づいて動作し、ドライバ39BのサブドライバBC1~BCMは、信号S22D,S22Cに基づいて動作する。
[変形例1-5]
上記実施の形態では、マルチプレクサ22の後段にセレクタ23を設けたが、これに限定されるものではない。以下に、本変形例について詳細に説明する
図34は、本変形例に係る送信部12Eの一構成例を表すものである。送信部12Eは、8つのセレクタ26(セレクタ26A~26H)と、8つのマルチプレクサ27(マルチプレクサ27A~27H)とを有している。
セレクタ26Aは、信号Sselに基づいて、動作モードが動作モードMA(単相モード)である場合には信号S21APを選択し、動作モードが動作モードMB(差動モード)である場合には信号S21BNを選択し、選択された信号を出力するものである。セレクタ26Bは、信号Sselに基づいて、動作モードが動作モードMAである場合には信号S21CPを選択し、動作モードが動作モードMBである場合には信号S21DNを選択し、選択された信号を出力するものである。セレクタ26Cは、信号Sselに基づいて、動作モードが動作モードMAである場合には信号S21ANを選択し、動作モードが動作モードMBである場合には信号S21BPを選択し、選択された信号を出力するものである。セレクタ26Dは、信号Sselに基づいて、動作モードが動作モードMAである場合には信号S21CNを選択し、動作モードが動作モードMBである場合には信号S21DPを選択し、選択された信号を出力するものである。セレクタ26Eは、信号Sselに基づいて、動作モードが動作モードMAである場合には信号S21BPを選択し、動作モードが動作モードMBである場合には信号S21ANを選択し、選択された信号を出力するものである。セレクタ26Fは、信号Sselに基づいて、動作モードが動作モードMAである場合には信号S21DPを選択し、動作モードが動作モードMBである場合には信号S21CNを選択し、選択された信号を出力するものである。セレクタ26Gは、信号Sselに基づいて、動作モードが動作モードMAである場合には信号S21BNを選択し、動作モードが動作モードMBである場合には信号S21APを選択し、選択された信号を出力するものである。セレクタ26Hは、信号Sselに基づいて、動作モードが動作モードMAである場合には信号S21DNを選択し、動作モードが動作モードMBである場合には信号S21CPを選択し、選択された信号を出力するものである。
マルチプレクサ27Aは、クロック信号CLKに基づいて、信号S21AP,S21CPのうちの一方を交互に選択し、選択された信号を出力するものである。マルチプレクサ27Bは、クロック信号CLKに基づいて、信号S21AN,S21CNのうちの一方を交互に選択し、選択された信号を出力するものである。マルチプレクサ27Cは、クロック信号CLKに基づいて、セレクタ26Aの出力信号およびセレクタ26Bの出力信号のうちの一方を交互に選択し、選択された信号を出力するものである。マルチプレクサ27Dは、クロック信号CLKに基づいて、セレクタ26Cの出力信号およびセレクタ26Dの出力信号のうちの一方を交互に選択し、選択された信号を出力するものである。マルチプレクサ27Eは、クロック信号CLKに基づいて、セレクタ26Eの出力信号およびセレクタ26Fの出力信号のうちの一方を交互に選択し、選択された信号を出力するものである。マルチプレクサ27Fは、クロック信号CLKに基づいて、セレクタ26Gの出力信号およびセレクタ26Hの出力信号のうちの一方を交互に選択し、選択された信号を出力するものである。マルチプレクサ27Gは、クロック信号CLKに基づいて、信号S21BP,S21DPのうちの一方を交互に選択し、選択された信号を出力するものである。マルチプレクサ27Hは、クロック信号CLKに基づいて、信号S21BN,S21DNのうちの一方を交互に選択し、選択された信号を出力するものである。
ここで、複数のマルチプレクサ27A~27Hは、本開示における「マルチプレクサ部」の一具体例に対応する。
この構成により、ドライバ24Aでは、サブドライバAA1~AAMは、マルチプレクサ27Aの出力信号およびマルチプレクサ27Bの出力信号に基づいて動作し、サブドライバAB1~ABNは、マルチプレクサ27Cの出力信号およびマルチプレクサ27Dの出力信号に基づいて動作する。また、ドライバ24Bでは、サブドライバBA1~BAMは、マルチプレクサ27Eの出力信号およびマルチプレクサ27Fの出力信号に基づいて動作し、サブドライバBB1~BBNは、マルチプレクサ27Gの出力信号およびマルチプレクサ27Hの出力信号に基づいて動作する。
図35は、動作モードMA(単相モード)における信号の流れを表すものである。図35において、太い実線は、信号DI10~DI17に係る信号の流れを示し、太い破線は、信号DI20~DI27に係る信号の流れを示す。
まず、信号DI10~DI17に係る信号の流れを説明する。動作モードMAでは、セレクタ26Aは、信号Sselに基づいて信号S21APを選択し、その信号S21APを出力する。セレクタ26Bは、信号Sselに基づいて信号S21CPを選択し、その信号S21CPを出力する。セレクタ26Cは、信号Sselに基づいて信号S21ANを選択し、その信号S21ANを出力する。セレクタ26Dは、信号Sselに基づいて信号S21CNを選択し、その信号S21CNを出力する。
マルチプレクサ27Aは、クロック信号CLKに基づいて、信号S21AP,S21CPのうちの一方を交互に選択し、選択された信号を出力する。マルチプレクサ27Bは、クロック信号CLKに基づいて、信号S21AN,S21CNのうちの一方を交互に選択し、選択された信号を出力する。マルチプレクサ27Cは、クロック信号CLKに基づいて、セレクタ26Aの出力信号(信号S21AP)およびセレクタ26Bの出力信号(信号S21CP)のうちの一方を交互に選択し、選択された信号を出力する。マルチプレクサ27Dは、クロック信号CLKに基づいて、セレクタ26Cの出力信号(信号S21AN)およびセレクタ26Dの出力信号(信号S21CN)のうちの一方を交互に選択し、選択された信号を出力する。
次に、信号DI20~DI27に係る信号の流れを説明する。動作モードMAでは、セレクタ26Eは、信号Sselに基づいて信号S21BPを選択し、その信号S21BPを出力する。セレクタ26Fは、信号Sselに基づいて信号S21DPを選択し、その信号S21DPを出力する。セレクタ26Gは、信号Sselに基づいて信号S21BNを選択し、その信号S21BNを出力する。セレクタ26Hは、信号Sselに基づいて信号S21DNを選択し、その信号S21DNを出力する。
マルチプレクサ27Eは、クロック信号CLKに基づいて、セレクタ26Eの出力信号(信号S21BP)およびセレクタ26Fの出力信号(信号S21DP)のうちの一方を交互に選択し、選択された信号を出力する。マルチプレクサ27Fは、クロック信号CLKに基づいて、セレクタ26Gの出力信号(信号S21BN)およびセレクタ26Hの出力信号(信号S21DN)のうちの一方を交互に選択し、選択された信号を出力する。マルチプレクサ27Gは、クロック信号CLKに基づいて、信号S21BP,S21DPのうちの一方を交互に選択し、選択された信号を出力する。マルチプレクサ27Hは、クロック信号CLKに基づいて、信号S21BN,S21DNのうちの一方を交互に選択し、選択された信号を出力する。
図36は、動作モードMB(差動モード)における信号の流れを表すものである。図36において、太い実線は、信号DI10~DI17に係る信号の流れを示し、太い破線は、信号DI20~DI27に係る信号の流れを示す。
まず、信号DI10~DI17に係る信号の流れを説明する。動作モードMBでは、セレクタ26Eは、信号Sselに基づいて信号S21ANを選択し、その信号S21ANを出力する。セレクタ26Fは、信号Sselに基づいて信号S21CNを選択し、その信号S21CNを出力する。セレクタ26Gは、信号Sselに基づいて信号S21APを選択し、その信号S21APを出力する。セレクタ26Hは、信号Sselに基づいて信号S21CPを選択し、その信号S21CPを出力する。
マルチプレクサ27Aは、クロック信号CLKに基づいて、信号S21AP,S21CPのうちの一方を交互に選択し、選択された信号を出力する。マルチプレクサ27Bは、クロック信号CLKに基づいて、信号S21AN,S21CNのうちの一方を交互に選択し、選択された信号を出力する。マルチプレクサ27Eは、クロック信号CLKに基づいて、セレクタ26Eの出力信号(信号S21AN)およびセレクタ26Fの出力信号(信号S21CN)のうちの一方を交互に選択し、選択された信号を出力する。マルチプレクサ27Fは、クロック信号CLKに基づいて、セレクタ26Gの出力信号(信号S21AP)およびセレクタ26Hの出力信号(信号S21CP)のうちの一方を交互に選択し、選択された信号を出力する。
次に、信号DI20~DI27に係る信号の流れを説明する。動作モードMBでは、セレクタ26Aは、信号Sselに基づいて信号S21BNを選択し、その信号S21BNを出力する。セレクタ26Bは、信号Sselに基づいて信号S21DNを選択し、その信号S21DNを出力する。セレクタ26Cは、信号Sselに基づいて信号S21BPを選択し、その信号S21BPを出力する。セレクタ26Dは、信号Sselに基づいて信号S21DPを選択し、その信号S21DPを出力する。
マルチプレクサ27Cは、クロック信号CLKに基づいて、セレクタ26Aの出力信号(信号S21BN)およびセレクタ26Bの出力信号(信号S21DN)のうちの一方を交互に選択して出力する。マルチプレクサ27Dは、クロック信号CLKに基づいて、セレクタ26Cの出力信号(信号S21BP)およびセレクタ26Dの出力信号(信号S21DP)のうちの一方を交互に選択して出力する。マルチプレクサ27Gは、クロック信号CLKに基づいて、信号S21BP,S21DPのうちの一方を交互に選択して出力する。マルチプレクサ27Hは、クロック信号CLKに基づいて、信号S21BN,S21DNのうちの一方を交互に選択して出力する。
<2.第2の実施の形態>
次に、第2の実施の形態に係る通信システム2A~2Cについて説明する。本実施の形態は、単相信号および差動信号に加え、3つの電圧レベルを有する信号をも用いて通信可能に構成された送信装置を備えたものである。なお、上記第1の実施の形態に係る通信システム1A,1Bと実質的に同一の構成部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
図37A,37B,37Cは、第2の実施の形態に係る送信装置(送信装置60)が適用された通信システムの一構成例を表すものであり、図37Aは通信システム2Aを示し、図37Bは通信システム2Bを示し、図37Cは通信システム2Cを示す。通信システム2Aは、第1の実施の形態に係る通信システム1Aと同様に、単相信号を用いて通信を行うものである。通信システム2Bは、第1の実施の形態に係る通信システム1Bと同様に、差動信号を用いて通信を行うものである。通信システム2Cは、3つの電圧レベルを有する信号(以下、3相信号ともいう)を用いて通信を行うものである。
通信システム2Aは、図37Aに示したように、送信装置60と、受信装置130とを備えている。送信装置60は、4つの出力端子Tout1~Tout4を有し、受信装置130は、4つの入力端子Tin1~Tin4を有している。送信装置60の出力端子Tout1および受信装置130の入力端子Tin1は、線路101を介して互いに接続され、送信装置60の出力端子Tout2および受信装置130の入力端子Tin2は、線路102を介して互いに接続され、送信装置60の出力端子Tout3および受信装置130の入力端子Tin3は、線路103を介して互いに接続され、送信装置60の出力端子Tout4および受信装置130の入力端子Tin4は、線路104を介して互いに接続されている。線路101~104の特性インピーダンスは、この例では約50[Ω]である。送信装置60は、線路101を用いて信号SIG1を送信し、線路102を用いて信号SIG2を送信し、線路103を用いて信号SIG3を送信し、線路104を用いて信号SIG4を送信する。信号SIG1~SIG4は、それぞれ単相信号である。
通信システム2Bは、図37Bに示したように、送信装置60と、受信装置140とを備えている。受信装置140は、4つの入力端子Tin1P,Tin1N,Tin2P,Tin2Nを有している。送信装置60の出力端子Tout1および受信装置140の入力端子Tin1Pは、線路111を介して互いに接続され、送信装置60の出力端子Tout2および受信装置140の入力端子Tin1Nは、線路112を介して互いに接続され、送信装置60の出力端子Tout3および受信装置140の入力端子Tin2Pは、線路113を介して互いに接続され、送信装置60の出力端子Tout4および受信装置140の入力端子Tin2Nは、線路114を介して互いに接続されている。線路111~114の特性インピーダンスは、この例では約50[Ω]である。送信装置60は、線路111を用いて信号SIG1Pを送信し、線路112を用いて信号SIG1Nを送信する。信号SIG1P,SIG1Nは、差動信号を構成するものである。また、送信装置60は、線路113を用いて信号SIG2Pを送信し、線路114を用いて信号SIG2Nを送信する。信号SIG2P,SIG2Nは、差動信号を構成するものである。通信システム2Bでは、送信装置60は、第1の実施の形態に係る送信装置10と同様に、エンファシス動作を行うことにより、信号SIG1P,SIG1Nおよび信号SIG2P,SIG2Nを送信するようになっている。
通信システム2Cは、図37Cに示したように、送信装置60と、受信装置150とを備えている。受信装置150は、3つの入力端子TinA,TinB,TinCを有している。送信装置60の出力端子Tout1および受信装置150の入力端子TinAは、線路121を介して互いに接続され、送信装置60の出力端子Tout2および受信装置150の入力端子TinBは、線路122を介して互いに接続され、送信装置60の出力端子Tout3および受信装置150の入力端子TinCは、線路123を介して互いに接続されている。線路121~123の特性インピーダンスは、この例では約50[Ω]である。送信装置60は、線路121を用いて信号SIGAを送信し、線路122を用いて信号SIGBを送信し、線路123を用いて信号SIGCを送信する。信号SIGA,SIGB,SIGCは、3相信号を構成するものである。
図38は、信号SIGA,SIGB,SIGCの電圧を表すものである。通信システム2Cにおいて、送信装置60は、3つの信号SIGA,SIGB,SIGCを用いて、6つのシンボル“+x”,“-x”,“+y”,“-y”,“+z”,“-z”を送信する。例えば、シンボル“+x”を送信する場合には、送信装置60は、信号SIGAを高レベル電圧VHにし、信号SIGBを低レベル電圧VLにし、信号SIGCを中レベル電圧VMにする。シンボル“-x”を送信する場合には、送信装置60は、信号SIGAを低レベル電圧VLにし、信号SIGBを高レベル電圧VHにし、信号SIGCを中レベル電圧VMにする。シンボル“+y”を送信する場合には、送信装置60は、信号SIGAを中レベル電圧VMにし、信号SIGBを高レベル電圧VHにし、信号SIGCを低レベル電圧VLにする。シンボル“-y”を送信する場合には、送信装置60は、信号SIGAを中レベル電圧VMにし、信号SIGBを低レベル電圧VLにし、信号SIGCを高レベル電圧VHにする。シンボル“+z”を送信する場合には、送信装置60は、信号SIGAを低レベル電圧VLにし、信号SIGBを中レベル電圧VMにし、信号SIGCを高レベル電圧VHにする。シンボル“-z”を送信する場合には、送信装置60は、信号SIGAを高レベル電圧VHにし、信号SIGBを中レベル電圧VMにし、信号SIGCを低レベル電圧VLにするようになっている。
送信装置60は、3つの動作モードMA,MB,MCを有している。送信装置60は、通信システム2Aに適用される場合には、動作モードMA(単相モード)で動作し、通信システム2Bに適用される場合には、動作モードMB(差動モード)で動作し、通信システム2Cに適用される場合には、動作モードMC(3相モード)で動作するようになっている。
(送信装置60)
送信装置60は、図37A~37Cに示したように、処理部61と、送信部62とを有している。
処理部61は、所定の処理を行うことにより送信するデータを生成するものである。また、処理部61は、3つの動作モードMA,MB,MCのうちの1つを選択し、選択された動作モードを、モード信号Smodeを用いて送信部62に伝える。具体的には、処理部61は、送信装置60が通信システム2Aに適用される場合には、動作モードMA(単相モード)を選択し、モード信号Smodeを用いて、送信部62に対して、動作モードMAで動作すべきことを指示する。また、処理部61は、送信装置60が通信システム2Bに適用される場合には、動作モードMB(差動モード)を選択し、モード信号Smodeを用いて、送信部62に対して、動作モードMBで動作すべきことを指示する。また、処理部61は、送信装置60が通信システム2Cに適用される場合には、動作モードMC(3相モード)を選択し、モード信号Smodeを用いて、送信部62に対して、動作モードMCで動作すべきことを指示するようになっている。
送信部62は、モード信号Smodeに基づいて、処理部61が生成したデータを送信するものである。具体的には、送信部62は、モード信号Smodeが示す動作モードが動作モードMA(単相モード)である場合には、処理部61が生成したデータを、信号SIG1~SIG4を用いて送信する。また、送信部62は、モード信号Smodeが示す動作モードが動作モードMBである場合には、処理部61が生成したデータを、信号SIG1P,SIG1Nおよび信号SIG2P,SIG2Nを用いて送信する。また、送信部62は、モード信号Smodeが示す動作モードが動作モードMCである場合には、処理部61が生成したデータを、信号SIGA,SIGB,SIGCを用いて送信するようになっている。
図39は、送信部62の一構成例を表すものである。送信部62は、送信回路部62A,62Bと、制御部65とを有している。図40Aは、送信回路部62Aの一構成例を表すものであり、図40Bは、送信回路部62Bの一構成例を表すものである。送信回路部62Aは、4つのシリアライザ28(シリアライザ28A,28B,28C,28D)と、4つのエンコーダ29(エンコーダ29A,29B,29C,29D)と、4つのマルチプレクサ22(マルチプレクサ22A,22B,22C,22D)と、4つのセレクタ23(セレクタ23A,23B,23C,23D)と、2つのドライバ24(ドライバ24A,24B)とを有している。送信回路部62Bは、4つのシリアライザ28(シリアライザ28E,28F,28G,28H)と、4つのエンコーダ29(エンコーダ29E,29F,29G,29H)と、4つのマルチプレクサ22(マルチプレクサ22E,22F,22G,22H)と、4つのセレクタ23(セレクタ23E,23F,23G,23H)と、2つのドライバ24(ドライバ24C,24D)とを有している。
シリアライザ28A(図40A)は、第1の実施の形態に係るシリアライザ21Aと同様に、クロック信号P0,P2,P4,P6に基づいて、信号DI10,DI12,DI14,DI16をシリアライズすることにより、信号S28Aを生成するものである。シリアライザ28Bは、第1の実施の形態に係るシリアライザ21Bと同様に、クロック信号P0,P2,P4,P6に基づいて、信号DI20,DI22,DI24,DI26をシリアライズすることにより、信号S28Bを生成するものである。シリアライザ28Cは、第1の実施の形態に係るシリアライザ21Cと同様に、クロック信号P1,P3,P5,P7に基づいて、信号DI11,DI13,DI15,DI17をシリアライズすることにより、信号S28Cを生成するものである。シリアライザ28Dは、第1の実施の形態に係るシリアライザ21Dと同様に、クロック信号P1,P3,P5,P7に基づいて、信号DI21,DI23,DI25,DI27をシリアライズすることにより、信号S28Dを生成するものである。同様に、シリアライザ28E(図40B)は、クロック信号P0,P2,P4,P6に基づいて、信号DI30,DI32,DI34,DI36をシリアライズすることにより、信号S28Eを生成するものである。シリアライザ28Fは、クロック信号P0,P2,P4,P6に基づいて、信号DI40,DI42,DI44,DI46をシリアライズすることにより、信号S28Fを生成するものである。シリアライザ28Gは、クロック信号P1,P3,P5,P7に基づいて、信号DI31,DI33,DI35,DI37をシリアライズすることにより、信号S28Gを生成するものである。シリアライザ28Hは、クロック信号P1,P3,P5,P7に基づいて、信号DI41,DI43,DI45,DI47をシリアライズすることにより、信号S28Hを生成するものである。シリアライザ28A~28Hは、第1の実施の形態に係るシリアライザ21A(図3)と同様の構成を有するものである。
図41は、シリアライザ28A~28Hが生成した信号S28A~S28Hの信号経路を表すものである。シリアライザ28Aは、信号S28Aをエンコーダ29A,29Bに供給する。シリアライザ28Bは、信号S28Bをエンコーダ29B,29Eに供給する。シリアライザ28Cは、信号S28Cをエンコーダ29C,29Dに供給する。シリアライザ28Dは、信号S28Dをエンコーダ29D,29Gに供給する。シリアライザ28Eは、信号S28Eをエンコーダ29A,29Eに供給する。シリアライザ28Fは、信号S28Fをエンコーダ29Fに供給する。シリアライザ28Gは、信号S28Gをエンコーダ29C,29Gに供給する。シリアライザ28Hは、信号S28Hをエンコーダ29Hに供給する。
エンコーダ29A(図40A)は、信号S28A,S28Eおよび信号ENに基づいて、信号S29AP,S29ANを生成するものである。エンコーダ29Aは、入力端子in1,in2,CENと、出力端子out1,out2とを有している。エンコーダ29Aの入力端子in1には信号S28Aが供給され、入力端子in2には信号S28Eが供給され、入力端子CENには信号ENが供給される。信号ENは、動作モードMA,MBにおいて低レベル“0”になり、動作モードMCにおいて高レベル“1”になる信号である。そして、エンコーダ29Aは、出力端子out1から信号S29APを出力するとともに、出力端子out2から信号S29ANを出力するようになっている。
同様に、エンコーダ29Bは、信号S28B,S28Aおよび信号ENに基づいて、信号S29BP,S29BNを生成するものである。エンコーダ29Cは、信号S28C,S28Gおよび信号ENに基づいて、信号S29CP,S29CNを生成するものである。エンコーダ29Dは、信号S28D,S28Cおよび信号ENに基づいて、信号S29DP,S29DNを生成するものである。エンコーダ29E(図40B)は、信号S28E,S28Bおよび信号ENに基づいて、信号S29EP,S29ENを生成するものである。エンコーダ29Fは、信号S28Fおよび信号ENに基づいて、信号S29FP,S29FNを生成するものである。エンコーダ29Gは、信号S28G,S28Dおよび信号ENに基づいて、信号S29GP,S29GNを生成するものである。エンコーダ29Hは、信号S28Hおよび信号ENに基づいて、信号S29HP,S29HNを生成するものである。
図42は、エンコーダ29の一構成例を表すものである。エンコーダ29は、セレクタ201と、排他的論理和回路(EX-OR)202と、論理積回路(AND)203,204とを有している。セレクタ201は、入力端子CENにおける信号ENが低レベルである場合には入力端子in1における信号の反転信号を選択し、入力端子CENにおける信号ENが高レベルである場合には入力端子in2における信号を選択し、選択された信号を出力するものである。排他的論理和回路202は、入力端子in1における信号およびセレクタ201の出力信号の排他的論理和を求め、その結果を出力するものである。論理積回路203は、入力端子in1における信号および排他的論理和回路202の出力信号の論理積を求め、その結果を出力端子out1から出力するものである。論理積回路204は、セレクタ201の出力信号および排他的論理和回路202の出力信号の論理積を求め、その結果を出力端子out2から出力するものである。
図43は、エンコーダ29の一動作例を表すものである。動作モードMA,MBでは、入力端子CENにおける信号ENが低レベル“0”になる。この場合には、エンコーダ29は、入力端子in1における信号と同じ信号を出力端子out1から出力するとともに、入力端子in1における信号の反転信号を出力端子out2から出力する。一方、動作モードMCでは、入力端子CENにおける信号ENが高レベル“1”になる。この場合には、エンコーダ29は、入力端子in1,in2における信号がそれぞれ“1”,“0”である場合には出力端子out1,out2における信号をそれぞれ“1”,“0”にし、入力端子in1,in2における信号がそれぞれ“0”,“1”である場合には出力端子out1,out2における信号をそれぞれ“0”,“1”にし、入力端子in1,in2における信号が互いに等しい場合には出力端子out1,out2における信号をともに“0”にするようになっている。
なお、この例では、図42に示したようにエンコーダ29を構成したが、これに限定されるものではない。例えば、図44に示すようにエンコーダ(エンコーダ127)を構成してもよい。このエンコーダ127は、論理和回路221と、反転論理積回路222,223と、論理積回路224,225とを有している。論理和回路221は、入力端子CENにおける信号ENの反転信号および入力端子in2における信号の論理和を求め、その結果を出力するものである。反転論理積回路222は、入力端子in1における信号、入力端子CENにおける信号EN、および論理和回路221の出力信号の反転論理積を求め、その結果を出力するものである。反転論理積回路223は、入力端子in1における信号および論理和回路221の出力信号の反転論理積を求め、その結果を出力するものである。論理積回路224は、入力端子in1における信号および反転論理積回路222の出力信号の論理積を求め、その結果を出力端子out1から出力するものである。論理積回路225は、論理和回路221の出力信号および反転論理積回路223の出力信号の論理積を求め、その結果を出力端子out2から出力するものである。このエンコーダ127の動作は、エンコーダ29の動作(図43)と同じである。
マルチプレクサ22A(図40A)は、第1の実施の形態に係るマルチプレクサ22Aと同様に、クロック信号CLKに基づいて、信号S29AP,S29CPのうちの一方を交互に選択し、選択された信号を信号S22Aとして出力するものである。マルチプレクサ22Bは、第1の実施の形態に係るマルチプレクサ22Bと同様に、クロック信号CLKに基づいて、信号S29AN,S29CNのうちの一方を交互に選択し、選択された信号を信号S22Bとして出力するものである。マルチプレクサ22Cは、第1の実施の形態に係るマルチプレクサ22Cと同様に、クロック信号CLKに基づいて、信号S29BP,S29DPのうちの一方を交互に選択し、選択された信号を信号S22Cとして出力するものである。マルチプレクサ22Dは、第1の実施の形態に係るマルチプレクサ22Dと同様に、クロック信号CLKに基づいて、信号S29BN,S29DNのうちの一方を交互に選択し、選択された信号を信号S22Dとして出力するものである。同様に、マルチプレクサ22E(図40B)は、クロック信号CLKに基づいて、信号S29EP,S29GPのうちの一方を交互に選択し、選択された信号を信号S22Eとして出力するものである。マルチプレクサ22Fは、クロック信号CLKに基づいて、信号S29EN,S29GNのうちの一方を交互に選択し、選択された信号を信号S22Fとして出力するものである。マルチプレクサ22Gは、クロック信号CLKに基づいて、信号S29FP,S29HPのうちの一方を交互に選択し、選択された信号を信号S22Gとして出力するものである。マルチプレクサ22Hは、クロック信号CLKに基づいて、信号S29FN,S29HNのうちの一方を交互に選択し、選択された信号を信号S22Hとして出力するものである。
セレクタ23A(図40A)は、第1の実施の形態に係るセレクタ23Aと同様に、信号Sselに基づいて、動作モードが動作モードMA(単相モード)または動作モードMC(3相モード)である場合には信号S22Aを選択し、動作モードが動作モードMB(差動モード)である場合には信号S22Dを選択し、選択された信号を信号S23Aとして出力するものである。セレクタ23Bは、第1の実施の形態に係るセレクタ23Bと同様に、信号Sselに基づいて、動作モードが動作モードMAまたは動作モードMCである場合には信号S22Bを選択し、動作モードが動作モードMBである場合には信号S22Cを選択し、選択された信号を信号S23Bとして出力するものである。セレクタ23Cは、第1の実施の形態に係るセレクタ23Cと同様に、信号Sselに基づいて、動作モードが動作モードMAまたは動作モードMCである場合には信号S22Cを選択し、動作モードが動作モードMBである場合には信号S22Bを選択し、選択された信号を信号S23Cとして出力するものである。セレクタ23Dは、第1の実施の形態に係るセレクタ23Dと同様に、信号Sselに基づいて、動作モードが動作モードMAまたは動作モードMCである場合には信号S22Dを選択し、動作モードが動作モードMBである場合には信号S22Aを選択し、選択された信号を信号S23Dとして出力するものである。同様に、セレクタ23E(図40B)は、信号Sselに基づいて、動作モードが動作モードMAまたは動作モードMCである場合には信号S22Eを選択し、動作モードが動作モードMBである場合には信号S22Hを選択し、選択された信号を信号S23Eとして出力するものである。セレクタ23Fは、信号Sselに基づいて、動作モードが動作モードMAまたは動作モードMCである場合には信号S22Fを選択し、動作モードが動作モードMBである場合には信号S22Gを選択し、選択された信号を信号S23Fとして出力するものである。セレクタ23Gは、信号Sselに基づいて、動作モードが動作モードMAまたは動作モードMCである場合には信号S22Gを選択し、動作モードが動作モードMBである場合には信号S22Fを選択し、選択された信号を信号S23Gとして出力するものである。セレクタ23Hは、信号Sselに基づいて、動作モードが動作モードMAまたは動作モードMCである場合には信号S22Hを選択し、動作モードが動作モードMBである場合には信号S22Eを選択し、選択された信号を信号S23Hとして出力するものである。
ドライバ24A(図40A)は、第1の実施の形態に係るドライバ24Aと同様に、信号S22A,S22B,S23A,S23Bおよび信号CTLに基づいて、出力端子Tout1における電圧を設定するものである。ドライバ24Bは、第1の実施の形態に係るドライバ24Bと同様に、信号S23C,S23D,S22C,S22Dおよび信号CTLに基づいて、出力端子Tout2における電圧を設定するものである。同様に、ドライバ24C(図40B)は、信号S22E,S22F,S23E,S23Fおよび信号CTLに基づいて、出力端子Tout3における電圧を設定するものである。ドライバ24Dは、信号S23G,S23H,S22G,S22Hおよび信号CTLに基づいて、出力端子Tout4における電圧を設定するものである。
ドライバ24C,24Dの構成はドライバ24A,24Bの構成(図8)と同様である。ドライバ24Cは、M個のサブドライバCA(サブドライバCA1~CAM)と、N個のサブドライバCB(サブドライバCB1~CBN)とを有している。ドライバ24Dは、M個のサブドライバDA(サブドライバDA1~DAM)と、N個のサブドライバDB(サブドライバDB1~DBN)とを有している。
ドライバ24Cでは、サブドライバCA1~CAMのそれぞれにおいて、トランジスタ92のゲートには信号S22Eが供給され、ドレインは抵抗素子91の他端に接続され、ソースはトランジスタ93のドレインに接続されるとともに出力端子Tout3に接続されている。トランジスタ93のゲートには信号S22Fが供給され、ドレインはトランジスタ92のソースに接続されるとともに出力端子Tout3に接続され、ソースは抵抗素子94の一端に接続されている。また、サブドライバCB1~CBNのそれぞれにおいて、トランジスタ92のゲートには信号S23Eが供給され、ドレインは抵抗素子91の他端に接続され、ソースはトランジスタ93のドレインに接続されるとともに出力端子Tout3に接続されている。トランジスタ93のゲートには信号S23Fが供給され、ドレインはトランジスタ92のソースに接続されるとともに出力端子Tout3に接続され、ソースは抵抗素子94の一端に接続されている。
ドライバ24Dでは、サブドライバDA1~DAMのそれぞれにおいて、トランジスタ92のゲートには信号S23Gが供給され、ドレインは抵抗素子91の他端に接続され、ソースはトランジスタ93のドレインに接続されるとともに出力端子Tout4に接続されている。トランジスタ93のゲートには信号S23Hが供給され、ドレインはトランジスタ92のソースに接続されるとともに出力端子Tout4に接続され、ソースは抵抗素子94の一端に接続されている。また、サブドライバDB1~DBNのそれぞれにおいて、トランジスタ92のゲートには信号S22Gが供給され、ドレインは抵抗素子91の他端に接続され、ソースはトランジスタ93のドレインに接続されるとともに出力端子Tout4に接続されている。トランジスタ93のゲートには信号S22Hが供給され、ドレインはトランジスタ92のソースに接続されるとともに出力端子Tout4に接続され、ソースは抵抗素子94の一端に接続されている。
この構成により、例えば、動作モードMCにおいて、信号S22A,S22Bをともに低レベルにした場合には、信号S23A,S23Bがともに低レベルになる。よって、ドライバ24AのサブドライバAA1~AAM,AB1~ABNにおけるトランジスタ92,93がオフ状態になる。その結果、ドライバ24Aは、出力インピーダンスをハイインピーダンスにすることができるようになっている。
制御部65(図39)は、処理部61から供給されたモード信号Smodeに基づいて、クロック信号P0~P7,CLKおよび信号EN,Ssel,CTLを生成するものである。
(受信装置130)
受信装置130は、図37Aに示したように、受信部131~134と、処理部135とを有している。受信部131は、信号SIG1を受信するものであり、受信部132は、信号SIG2を受信するものであり、受信部133は、信号SIG3を受信するものであり、受信部134は、信号SIG4を受信するものである。受信部131~134は、第1の実施の形態に係る受信部31(図9)と同様の構成を有するものである。処理部135は、受信部131~134における受信結果に基づいて、所定の処理を行うものである。
(受信装置140)
受信装置140は、図37Bに示したように、受信部141,142と、処理部143とを有している。受信部141は、信号SIG1P,SIG1Nを受信するものであり、受信部142は、信号SIG2P,SIG2Nを受信するものである。受信部141,142は、第1の実施の形態に係る受信部41(図10)と同様の構成を有するものである。処理部143は、受信部141,142における受信結果に基づいて、所定の処理を行うものである。
(受信装置150)
受信装置150は、図37Cに示したように、受信部151と、処理部152とを有している。
受信部151は、信号SIGA,SIGB,SIGCを受信するものである。
図45は、受信部151の一構成例を表すものである。受信部151は、抵抗素子154~156と、アンプ157~159とを有している。
抵抗素子154~156は、通信システム2Cの終端抵抗として機能するものである。抵抗素子154の一端は入力端子TinAに接続されるとともにアンプ157の正入力端子およびアンプ159の負入力端子に接続され、他端は抵抗素子155,156の他端に接続されている。抵抗素子155の一端は入力端子TinBに接続されるとともにアンプ158の正入力端子およびアンプ157の負入力端子に接続され、他端は抵抗素子154,156の他端に接続されている。抵抗素子156の一端は入力端子TinCに接続されるとともにアンプ159の正入力端子およびアンプ158の負入力端子に接続され、他端は抵抗素子154,155の他端に接続されている。抵抗素子154~156の抵抗値は、この例では、それぞれ、50[Ω]程度である。
アンプ157の正入力端子は、アンプ159の負入力端子、抵抗素子154の一端、および入力端子TinAに接続され、負入力端子は、アンプ158の正入力端子、抵抗素子155の一端、および入力端子TinBに接続されている。アンプ158の正入力端子は、アンプ157の負入力端子、抵抗素子155の一端、および入力端子TinBに接続され、負入力端子は、アンプ159の正入力端子、抵抗素子156の一端、および入力端子TinCに接続されている。アンプ159の正入力端子は、アンプ158の負入力端子、抵抗素子156の一端、および入力端子TinCに接続され、負入力端子は、アンプ157の正入力端子、抵抗素子154の一端、および入力端子TinAに接続されている。そして、アンプ157~159は、出力信号を処理部152に供給するようになっている。
図46は、受信部151の一動作例を表すものである。この例では、信号SIGAは高レベル電圧VHであり、信号SIGBは低レベル電圧VLである。この場合には、入力端子TinA、抵抗素子154、抵抗素子155、入力端子TinBの順に電流Iinが流れる。その結果、入力端子TinCにおける信号SIGCは中レベル電圧VMになる。そして、アンプ157の正入力端子には高レベル電圧VHが供給されるとともに負入力端子には低レベル電圧VLが供給され、アンプ157は“1”を出力する。また、アンプ158の正入力端子には低レベル電圧VLが供給されるとともに負入力端子には中レベル電圧VMが供給され、アンプ158は“0”を出力する。また、アンプ159の正入力端子には中レベル電圧VMが供給されるとともに負入力端子には高レベル電圧VHが供給され、アンプ159は“0”を出力するようになっている。
処理部152は、受信部151における受信結果に基づいて、所定の処理を行うものである。
ここで、複数のエンコーダ29A~29Hは、本開示における「エンコーダ部」の一具体例に対応する。複数のシリアライザ28A~28Hは、本開示における「シリアライザ部」の一具体例に対応する。動作モードMCは、本開示における「第3の動作モード」の一具体例に対応する。
(動作モードMA)
送信装置60が通信システム2A(図37A)に適用される場合には、送信装置60は、動作モードMA(単相モード)で動作する。動作モードMAでは、送信装置60は、受信装置130に対して信号SIG1~SIG4を用いてデータを送信する。
処理部61は、信号DI10~DI17,DI20~DI27,DI30~DI37,DI40~DI47を生成する。ここで、例えば信号DI10は、信号DI10P,DI10Nを含む。そして、処理部61は、信号DI10,DI12,DI14,DI16をシリアライザ28Aに供給し、信号DI11,DI13,DI15,DI17をシリアライザ28Cに供給する。また、処理部61は、信号DI20,DI22,DI24,DI26をシリアライザ28Bに供給し、信号DI21,DI23,DI25,DI27をシリアライザ28Dに供給する。また、処理部61は、信号DI30,DI32,DI34,DI36をシリアライザ28Eに供給し、信号DI31,DI33,DI35,DI37をシリアライザ28Gに供給する。また、処理部61は、信号DI40,DI42,DI44,DI46をシリアライザ28Fに供給し、信号DI41,DI43,DI45,DI47をシリアライザ28Hに供給する。シリアライザ28A~28Hの動作は、第1の実施の形態の場合と同様である。
制御部65は、動作モードMAでは、モード信号Smodeに基づいて、信号ENを低レベル“0”にする。これにより、各エンコーダ29は、図43に示したように、入力端子in1における信号と同じ信号を出力端子out1から出力するとともに、入力端子in1における信号の反転信号を出力端子out2から出力する。具体的には、例えば、エンコーダ29Aは、信号S28Aと同じ信号を信号S29APとして出力するとともに、信号S28Aの反転信号を信号S29ANとして出力する。エンコーダ29B~29Hについても同様である。マルチプレクサ22A~22H、セレクタ23A~23H、およびドライバ24A~24Dの動作は、第1の実施の形態の場合と同様である。
このようにして、送信装置60は、動作モードMAにおいて、第1の実施の形態に係る送信装置10と同様に、受信装置130に対して信号SIG1~SIG4を用いてデータを送信する。
(動作モードMB)
送信装置60が通信システム2B(図37B)に適用される場合には、送信装置60は、動作モードMB(差動モード)で動作する。動作モードMBでは、送信装置60は、受信装置140に対して信号SIG1P,SIG1Nおよび信号SIG2P,SIG2Nを用いてデータを送信する。
処理部61は、動作モードMAと同様に信号DI10~DI17,DI20~DI27,DI30~DI37,DI40~DI47を生成し、これらの信号をシリアライザ28A~28Hに供給する。シリアライザ28A~28Hの動作は、第1の実施の形態の場合と同様である。
制御部65は、動作モードMBでは、モード信号Smodeに基づいて、信号ENを低レベル“0”にする。これにより、各エンコーダ29は、図43に示したように、入力端子in1における信号と同じ信号を出力端子out1から出力するとともに、入力端子in1における信号の反転信号を出力端子out2から出力する。具体的には、例えば、エンコーダ29Aは、信号S28Aと同じ信号を信号S29APとして出力するとともに、信号S28Aの反転信号を信号S29ANとして出力する。エンコーダ29B~29Hについても同様である。マルチプレクサ22A~22H、セレクタ23A~23H、およびドライバ24A~24Dの動作は、第1の実施の形態の場合と同様である。
このようにして、送信装置60は、動作モードMBにおいて、第1の実施の形態に係る送信装置10と同様に、受信装置140に対して信号SIG1P,SIG1Nおよび信号SIG2P,SIG2Nを用いてデータを送信する。
(動作モードMC)
送信装置60が通信システム2C(図37C)に適用される場合には、送信装置60は、動作モードMC(3相モード)で動作する。動作モードMCでは、送信装置60は、受信装置150に対して信号SIGA~SIGCを用いてデータを送信する。
処理部61は、動作モードMCでは、信号DI10~DI17,DI20~DI27,DI30~DI37を生成する。ここで、例えば信号DI10は、信号DI10P,DI10Nを含む。そして、処理部61は、信号DI10,DI12,DI14,DI16をシリアライザ28Aに供給し、信号DI11,DI13,DI15,DI17をシリアライザ28Cに供給する。また、処理部61は、信号DI20,DI22,DI24,DI26をシリアライザ28Bに供給し、信号DI21,DI23,DI25,DI27をシリアライザ28Dに供給する。また、処理部61は、信号DI30,DI32,DI34,DI36をシリアライザ28Eに供給し、信号DI31,DI33,DI35,DI37をシリアライザ28Gに供給する。シリアライザ28A~28Hの動作は、動作モードMA,MBの場合と同様である。
制御部65は、動作モードMCでは、モード信号Smodeに基づいて、信号ENを高レベル“1”にする。これにより、各エンコーダ29は、図43に示したように動作する。具体的には、エンコーダ29Aは、信号S28A,S28Eが“1”,“0”である場合には、信号S29APを“1”にするとともに信号S29ANを“0”にし、信号S28A,S28Eが“0”,“1”である場合には、信号S29APを“0”にするとともに信号S29ANを“1”にし、信号S28A,S28Eが互いに等しい場合には、信号S29AP,S29ANをともに“0”にする。エンコーダ29B~29Hについても同様である。
図47A,47Bは、動作モードMCにおける信号の流れを表すものである。図47Aにおいて、太い実線は、信号SIGAに係る信号の流れを示し、太い破線は、信号SIGBに係る信号の流れを示す。図47Bにおいて、太い一点鎖線は、信号SIGCに係る信号の流れを示す。
マルチプレクサ22A(図47A)は、クロック信号CLKに基づいて、信号S29AP,S29CPのうちの一方を交互に選択し、選択された信号を信号S22Aとして出力する。マルチプレクサ22Bは、クロック信号CLKに基づいて、信号S29AN,S29CNのうちの一方を交互に選択し、選択された信号を信号S22Bとして出力する。セレクタ23Aは、動作モードMCでは、信号Sselに基づいて信号S22Aを選択し、選択された信号S22Aを信号S23Aとして出力する。セレクタ23Bは、動作モードMCでは、信号Sselに基づいて信号S22Bを選択し、選択された信号S22Bを信号S23Bとして出力する。その結果、ドライバ24Aは、信号S22A,S22Bに基づいて動作する。
同様に、マルチプレクサ22Cは、クロック信号CLKに基づいて、信号S29BP,S29DPのうちの一方を交互に選択し、選択された信号を信号S22Cとして出力する。マルチプレクサ22Dは、クロック信号CLKに基づいて、信号S29BN,S29DNのうちの一方を交互に選択し、選択された信号を信号S22Dとして出力する。セレクタ23Cは、動作モードMCでは、信号Sselに基づいて信号S22Cを選択し、選択された信号S22Cを信号S23Cとして出力する。セレクタ23Dは、動作モードMCでは、信号Sselに基づいて信号S22Dを選択し、選択された信号S22Dを信号S23Dとして出力する。その結果、ドライバ24Bは、信号S22C,S22Dに基づいて動作する。
同様に、マルチプレクサ22E(図47B)は、クロック信号CLKに基づいて、信号S29EP,S29GPのうちの一方を交互に選択し、選択された信号を信号S22Eとして出力する。マルチプレクサ22Fは、クロック信号CLKに基づいて、信号S29EN,S29GNのうちの一方を交互に選択し、選択された信号を信号S22Fとして出力する。セレクタ23Eは、動作モードMCでは、信号Sselに基づいて信号S22Eを選択し、選択された信号S22Eを信号S23Eとして出力する。セレクタ23Fは、動作モードMCでは、信号Sselに基づいて信号S22Fを選択し、選択された信号S22Fを信号S23Fとして出力する。その結果、ドライバ24Cは、信号S22E,S22Fに基づいて動作する。
図48は、動作モードMCにおける送信部62の一動作例を表すものである。図49A,49Bは、動作モードMCにおける、ある動作状態での信号の流れを表すものである。図49A,49Bの例では、マルチプレクサ22Aは信号S29APを選択し、マルチプレクサ22Bは信号S29ANを選択し、マルチプレクサ22Cは信号S29BPを選択し、マルチプレクサ22Dは信号S29BNを選択し、マルチプレクサ22Eは信号S29EPを選択し、マルチプレクサ22Fは信号S29ENを選択している。
エンコーダ29A(図49A)は、信号S28A,S28Eおよび信号ENに基づいて信号S29AP,S29ANを生成する。エンコーダ29Bは、信号S28B,S28Aおよび信号ENに基づいて信号S29BP,S29BNを生成する。エンコーダ29E(図49B)は、S28E,S28Bおよび信号ENに基づいて信号S29EP,S29ENを生成する。
例えば、信号S28A,S28B,S28Eが“1”,“0”,“0”である場合には、図43に示したように、エンコーダ29Aは信号S29AP,S29ANを“1”,“0”にし、エンコーダ29Bは信号S29BP,S29BNを“0”,“1”にし、エンコーダ29Eは信号S29EP,S29ENを“0”,“0”にする。その結果、図48に示したように、マルチプレクサ22Aの出力信号S22Aは“1”になり、マルチプレクサ22Bの出力信号S22Bは“0”になり、マルチプレクサ22Cの出力信号S22Cは“0”になり、マルチプレクサ22Dの出力信号S22Dは“1”になり、マルチプレクサ22Eの出力信号S22Eは“0”になり、マルチプレクサ22Fの出力信号S22Fは“0”になる。
このとき、ドライバ24A(図49A)では、サブドライバAA1~AAM,AB1~ABNにおけるトランジスタ92がオン状態になり、サブドライバAA1~AAM,AB1~ABNにおけるトランジスタ93がオフ状態になる。その結果、ドライバ24Aは、出力端子Tout1における電圧を高レベル電圧VHにするとともに、出力インピーダンスを約50[Ω]にする。
また、ドライバ24Bでは、サブドライバBA1~BAM,BB1~BBNにおけるトランジスタ93がオン状態になり、サブドライバBA1~BAM,BB1~BBNにおけるトランジスタ92がオフ状態になる。その結果、ドライバ24Bは、出力端子Tout2における電圧を低レベル電圧VLにするとともに、出力インピーダンスを約50[Ω]にする。
また、ドライバ24C(図49B)では、サブドライバCA1~CAM,CB1~CBNにおけるトランジスタ92,93がオフ状態になる。その結果、ドライバ24Cは、出力インピーダンスをハイインピーダンスにする。このとき、受信装置150の受信部151では、図46に示したように、入力端子TinCにおける電圧が中レベル電圧VMになる。
このようにして、送信部62は、信号SIGAを高レベル電圧VHにし、信号SIGBを低レベル電圧VLにし、信号SIGCを中レベル電圧VMにする。その結果、送信装置60は、受信装置150に対してシンボル“+x”を送信する。なお、この例では、送信装置60がシンボル“+x”を送信する場合について説明したが、他のシンボルを送信する場合も同様である。
このようにして、送信装置60は、動作モードMCにおいて、受信装置150に対して信号SIGA,SIGB,SIGCを用いてデータを送信する。
以上のように本実施の形態では、3つの動作モードMA,MB,MCを設け、単相信号、差動信号、または3相信号を用いて受信装置に対してデータを送信することができるようにしたので、様々なインタフェースを実現することができる。
[変形例2-1]
上記実施の形態では、マルチプレクサ22の前段にエンコーダ29を設けたが、これに限定されるものではない。これに代えて、例えば、マルチプレクサ22の後段にエンコーダを設けてもよい。以下に、本変形例について詳細に説明する。
図50A,50Bは、本変形例に係る送信部63の送信回路部63A,63Bの一構成例を表すものである。送信回路部63Aは、4つのシリアライザ21(シリアライザ21A,21B,21C,21D)と、4つのマルチプレクサ22(マルチプレクサ22A,22B,22C,22D)と、4つのエンコーダ64(エンコーダ64A,64B,64C,64D)と、4つのセレクタ23(セレクタ23A,23B,23C,23D)と、2つのドライバ24(ドライバ24A,24B)とを有している。送信回路部63Bは、4つのシリアライザ21(シリアライザ21E,21F,21G,21H)と、4つのマルチプレクサ22(マルチプレクサ22E,22F,22G,22H)と、4つのエンコーダ64(エンコーダ64E,64F,64G,64H)と、4つのセレクタ23(セレクタ23E,23F,23G,23H)と、2つのドライバ24(ドライバ24C,24D)とを有している。
図51は、マルチプレクサ22A~22Hが生成した信号S22A~S22Hの信号経路を表すものである。マルチプレクサ22Aは、信号S22Aをエンコーダ64A,64Cに供給する。マルチプレクサ22Bは、信号S22Bをエンコーダ64B,64Dに供給する。マルチプレクサ22Cは、信号S22Cをエンコーダ64C,64Eに供給する。マルチプレクサ22Dは、信号S22Dをエンコーダ64D,64Fに供給する。マルチプレクサ22Eは、信号S22Eをエンコーダ64A,64Eに供給する。マルチプレクサ22Fは、信号S22Fをエンコーダ64B,64Fに供給する。マルチプレクサ22Gは、信号S22Gをエンコーダ64Gに供給する。マルチプレクサ22Hは、信号S22Hをエンコーダ64Hに供給する。
エンコーダ64A(図50A)は、信号S22A,S22Eおよび信号ENに基づいて、信号S64Aを生成するものである。エンコーダ64Aは、入力端子in1,in2,CENと、出力端子out1とを有している。エンコーダ64Aの入力端子in1には信号S22Aが供給され、入力端子in2には信号S22Eが供給され、入力端子CENには信号ENが供給される。そして、エンコーダ64Aは、出力端子out1から信号S64Aを出力する。
同様に、エンコーダ64Bは、信号S22B,S22Fおよび信号ENに基づいて、信号S64Bを生成するものである。エンコーダ64Cは、信号S22C,S22Aおよび信号ENに基づいて、信号S64Cを生成するものである。エンコーダ64Dは、信号S22D,S22Bおよび信号ENに基づいて、信号S64Dを生成するものである。エンコーダ64E(図50B)は、信号S22E,S22Cおよび信号ENに基づいて、信号S64Eを生成するものである。エンコーダ64Fは、信号S22F,S22Dおよび信号ENに基づいて、信号S64Fを生成するものである。エンコーダ64Gは、信号S22Gおよび信号ENに基づいて、信号S64Gを生成するものである。エンコーダ64Hは、信号S22Hおよび信号ENに基づいて、信号S64Hを生成するものである。
図52は、エンコーダ64の一構成例を表すものである。エンコーダ64は、セレクタ205と、排他的論理和回路206と、論理積回路207とを有している。セレクタ205は、入力端子CENにおける信号ENが低レベルである場合には入力端子in1における信号の反転信号を選択し、入力端子CENにおける信号ENが高レベルである場合には入力端子in2における信号を選択し、選択された信号を出力するものである。排他的論理和回路206は、入力端子in1における信号およびセレクタ205の出力信号の排他的論理和を求め、その結果を出力するものである。論理積回路207は、入力端子in1における信号および排他的論理和回路206の出力信号の論理積を求め、その結果を出力端子out1から出力するものである。
図53は、エンコーダ64の一動作例を表すものである。動作モードMA,MBでは、入力端子CENにおける信号ENが低レベル“0”になる。この場合には、エンコーダ64は、入力端子in1における信号と同じ信号を出力端子out1から出力する。一方、動作モードMCでは、入力端子CENにおける信号ENが高レベル“1”になる。この場合には、エンコーダ64は、入力端子in1,in2における信号がそれぞれ“1”,“0”である場合には出力端子out1における信号を高レベル“1”にし、その他の場合には出力端子out1における信号を低レベル“0”にするようになっている。
なお、この例では、図52に示したようにエンコーダ64を構成したが、これに限定されるものではない。図54に示すようにエンコーダ(エンコーダ129)を構成してもよい。このエンコーダ129は、反転論理積回路226と、論理積回路227とを有している。反転論理積回路226は、入力端子in1における信号、入力端子CENにおける信号EN、および入力端子in2における信号の反転論理積を求め、その結果を出力するものである。論理積回路227は、入力端子in1における信号および反転論理積回路226の出力信号の論理積を求め、その結果を出力端子out1から出力するものである。このエンコーダ129の動作は、エンコーダ64の動作(図53)と同じである。
ここで、エンコーダ64A~64Hは、本開示における「エンコーダ部」の一具体例に対応する。
セレクタ23A(図50A)は、信号Sselに基づいて、動作モードが動作モードMA(単相モード)または動作モードMC(3相モード)である場合には信号S64Aを選択し、動作モードが動作モードMB(差動モード)である場合には信号S64Dを選択し、選択された信号を信号S23Aとして出力するものである。セレクタ23Bは、信号Sselに基づいて、動作モードが動作モードMAまたは動作モードMCである場合には信号S64Bを選択し、動作モードが動作モードMBである場合には信号S64Cを選択し、選択された信号を信号S23Bとして出力するものである。セレクタ23Cは、信号Sselに基づいて、動作モードが動作モードMAまたは動作モードMCである場合には信号S64Cを選択し、動作モードが動作モードMBである場合には信号S64Bを選択し、選択された信号を信号S23Cとして出力するものである。セレクタ23Dは、信号Sselに基づいて、動作モードが動作モードMAまたは動作モードMCである場合には信号S64Dを選択し、動作モードが動作モードMBである場合には信号S64Aを選択し、選択された信号を信号S23Dとして出力するものである。セレクタ23E(図50B)は、信号Sselに基づいて、動作モードが動作モードMAまたは動作モードMCである場合には信号S64Eを選択し、動作モードが動作モードMBである場合には信号S64Hを選択し、選択された信号を信号S23Eとして出力するものである。セレクタ23Fは、信号Sselに基づいて、動作モードが動作モードMAまたは動作モードMCである場合には信号S64Fを選択し、動作モードが動作モードMBである場合には信号S64Gを選択し、選択された信号を信号S23Fとして出力するものである。セレクタ23Gは、信号Sselに基づいて、動作モードが動作モードMAまたは動作モードMCである場合には信号S64Gを選択し、動作モードが動作モードMBである場合には信号S64Fを選択し、選択された信号を信号S23Gとして出力するものである。セレクタ23Hは、信号Sselに基づいて、動作モードが動作モードMAまたは動作モードMCである場合には信号S64Hを選択し、動作モードが動作モードMBである場合には信号S64Eを選択し、選択された信号を信号S23Hとして出力するものである。
ドライバ24A(図50A)は、信号S64A,S64B,S23A,S23Bおよび信号CTLに基づいて、出力端子Tout1における電圧を設定するものである。ドライバ24Bは、信号S23C,S23D,S64C,S64Dおよび信号CTLに基づいて、出力端子Tout2における電圧を設定するものである。ドライバ24C(図50B)は、信号S64E,S64F,S23E,S23Fおよび信号CTLに基づいて、出力端子Tout3における電圧を設定するものである。ドライバ24Dは、信号S23G,S23H,S64G,S64Hおよび信号CTLに基づいて、出力端子Tout4における電圧を設定するものである。
例えば、信号S22A,S22B,S22C,S22D,S22E,S22Fが“1”,“0”,“0”,“1”,“0”,“1”である場合には、図53に示したように、エンコーダ64Aは信号S64Aを“1”にし、エンコーダ64Bは信号S64Bを“0”にし、エンコーダ64Cは信号S64Cを“0”にし、エンコーダ64Dは信号S64Dを“1”にし、エンコーダ64Eは信号S64Eを“0”にし、エンコーダ64Fは信号S64Fを“0”にする。
このとき、ドライバ24A(図50A)では、サブドライバAA1~AAM,AB1~ABNにおけるトランジスタ92がオン状態になり、サブドライバAA1~AAM,AB1~ABNにおけるトランジスタ93がオフ状態になる。その結果、ドライバ24Aは、出力端子Tout1における電圧を高レベル電圧VHにするとともに、出力インピーダンスを約50[Ω]にする。
また、ドライバ24Bでは、サブドライバBA1~BAM,BB1~BBNにおけるトランジスタ93がオン状態になり、サブドライバBA1~BAM,BB1~BBNにおけるトランジスタ92がオフ状態になる。その結果、ドライバ24Bは、出力端子Tout2における電圧を低レベル電圧VLにするとともに、出力インピーダンスを約50[Ω]にする。
また、ドライバ24C(図50B)では、サブドライバCA1~CAM,CB1~CBNにおけるトランジスタ92,93がオフ状態になる。その結果、ドライバ24Cは、出力インピーダンスをハイインピーダンスにする。このとき、受信装置150の受信部151では、図46に示したように、入力端子TinCにおける電圧が中レベル電圧VMになる。
[変形例2-2]
上記実施の形態では、図3と同様の構成を有するシリアライザ28A~28Hを用いたが、これに限定されるものではない。以下に、本変形例について詳細に説明する。
図55は、本変形例に係る送信部67の一構成例を表すものである。送信部67は、送信回路部67A,67Bと、制御部65とを有している。図56Aは、送信回路部67Aの一構成例を表すものであり、図56Bは、送信回路部67Bの一構成例を表すものである。送信回路部67Aは、4つのシリアライザ68(シリアライザ68A,68B,68C,68D)と、4つのエンコーダ29(エンコーダ29A,29B,29C,29D)と、4つのマルチプレクサ22(マルチプレクサ22A,22B,22C,22D)と、4つのセレクタ23(セレクタ23A,23B,23C,23D)と、2つのドライバ24(ドライバ24A,24B)とを有している。送信回路部67Bは、4つのシリアライザ68(シリアライザ68E,68F,68G,68H)と、4つのエンコーダ29(エンコーダ29E,29F,29G,29H)と、4つのマルチプレクサ22(マルチプレクサ22E,22F,22G,22H)と、4つのセレクタ23(セレクタ23E,23F,23G,23H)と、2つのドライバ24(ドライバ24C,24D)とを有している。
シリアライザ68A(図56A)は、クロック信号P0,P2,P4,P6および信号DI10P,DI10N,DI12P,DI12N,DI14P,DI14N,DI16P,DI16Nに基づいて、信号S68AP,S68ANを生成するものである。シリアライザ68Bは、クロック信号P0,P2,P4,P6および信号DI20P,DI20N,DI22P,DI22N,DI24P,DI24N,DI26P,DI26Nに基づいて、信号S68BP,S68BNを生成するものである。シリアライザ68Cは、クロック信号P1,P3,P5,P7および信号DI11P,DI11N,DI13P,DI13N,DI15P,DI15N,DI17P,DI17Nに基づいて、信号S68CP,S68CNを生成するものである。シリアライザ68Dは、クロック信号P1,P3,P5,P7および信号DI21P,DI21N,DI23P,DI23N,DI25P,DI25N,DI27P,DI27Nに基づいて、信号S68DP,S68DNを生成するものである。シリアライザ68E(図56B)は、クロック信号P0,P2,P4,P6および信号DI30P,DI30N,DI32P,DI32N,DI34P,DI34N,DI36P,DI36Nに基づいて、信号S68EP,S68ENを生成するものである。シリアライザ68Fは、クロック信号P0,P2,P4,P6および信号DI40P,DI40N,DI42P,DI42N,DI44P,DI44N,DI46P,DI46Nに基づいて、信号S68FP,S68FNを生成するものである。シリアライザ68Gは、クロック信号P1,P3,P5,P7および信号DI31P,DI31N,DI33P,DI33N,DI35P,DI35N,DI37P,DI37Nに基づいて、信号S68GP,S68GNを生成するものである。シリアライザ68Hは、クロック信号P1,P3,P5,P7および信号DI41P,DI41N,DI43P,DI43N,DI45P,DI45N,DI47P,DI47Nに基づいて、信号S68HP,S68HNを生成するものである。
図57は、シリアライザ68Aの一構成例を表すものである。シリアライザ68Aは、トランジスタM1~M18と、反転論理積回路231~234とを有している。トランジスタM1~M10,M13~M16は、NチャネルMOS型のFETであり、トランジスタM11,M12,M17,M18は、PチャネルMOS型のFETである。シリアライザ68Aは、シリアライザ21A(図3)に、反転論理積回路231~234およびトランジスタM13~M18を追加したものである。
反転論理積回路231は、信号DI10Pおよび信号DI10Nの反転論理積を求め、その結果を出力するものである。反転論理積回路232は、信号DI12Pおよび信号DI12Nの反転論理積を求め、その結果を出力するものである。反転論理積回路233は、信号DI14Pおよび信号DI14Nの反転論理積を求め、その結果を出力するものである。反転論理積回路234は、信号DI16Pおよび信号DI16Nの反転論理積を求め、その結果を出力するものである。
トランジスタM13のソースには反転論理積回路231の出力信号が供給され、ゲートにはクロック信号P0が供給され、ドレインはトランジスタM14~M16のドレインおよびトランジスタM17,M18のゲートに接続されている。トランジスタM14のソースには反転論理積回路232の出力信号が供給され、ゲートにはクロック信号P2が供給され、ドレインはトランジスタM13,M15,M16のドレインおよびトランジスタM17,M18のゲートに接続されている。トランジスタM15のソースには反転論理積回路233の出力信号が供給され、ゲートにはクロック信号P4が供給され、ドレインはトランジスタM13,M14,M16のドレインおよびトランジスタM17,M18のゲートに接続されている。トランジスタM16のソースには反転論理積回路234の出力信号が供給され、ゲートにはクロック信号P6が供給され、ドレインはトランジスタM13~M15のドレインおよびトランジスタM17,M18のゲートに接続されている。トランジスタM17のソースには電源電圧VDDが供給され、ゲートはトランジスタM13~M16のドレインおよびトランジスタM18のゲートに接続され、ドレインはトランジスタM9,M11のドレインおよびトランジスタM12のゲートに接続されている。トランジスタM18のソースには電源電圧VDDが供給され、ゲートはトランジスタM13~M16のドレインおよびトランジスタM17のゲートに接続され、ドレインはトランジスタM10,M12のドレインおよびトランジスタM11のゲートに接続されている。シリアライザ68Aは、トランジスタM9,M11,M17のドレインから信号S68APを出力し、トランジスタM10,M12,M18のドレインから信号S68ANを出力するようになっている。
この構成により、例えば、クロック信号P0が高レベルである期間において、信号DI10P,DI10Nが互いに異なる場合には、シリアライザ68Aはシリアライザ21Aと同様に動作し、信号DI10P,DI10Nがともに高レベルである場合には、シリアライザ68Aは信号S68AP,S68ANをともに高レベルにする。同様に、クロック信号P2が高レベルである期間において、信号DI12P,DI12Nが互いに異なる場合には、シリアライザ68Aはシリアライザ21Aと同様に動作し、信号DI12P,DI12Nがともに高レベルである場合には、シリアライザ68Aは信号S68AP,S68ANをともに高レベルにする。また、クロック信号P4が高レベルである期間において、信号DI14P,DI14Nが互いに異なる場合には、シリアライザ68Aはシリアライザ21Aと同様に動作し、信号DI14P,DI14Nがともに高レベルである場合には、シリアライザ68Aは信号S68AP,S68ANをともに高レベルにする。また、クロック信号P6が高レベルである期間において、信号DI16P,DI16Nが互いに異なる場合には、シリアライザ68Aはシリアライザ21Aと同様に動作し、信号DI16P,DI16Nがともに高レベルである場合には、シリアライザ68Aは信号S68AP,S68ANをともに高レベルにするようになっている。
処理部61は、動作モードMA,MBでは、信号DI10~DI17,DI20~DI27,DI30~DI37,DI40~DI47を生成する。ここで、例えば信号DI10は、信号DI10P,DI10Nを含む。そして、処理部61は、信号DI10,DI12,DI14,DI16をシリアライザ68Aに供給し、信号DI11,DI13,DI15,DI17をシリアライザ68Cに供給する。また、処理部61は、信号DI20,DI22,DI24,DI26をシリアライザ68Bに供給し、信号DI21,DI23,DI25,DI27をシリアライザ68Dに供給する。また、処理部61は、信号DI30,DI32,DI34,DI36をシリアライザ68Eに供給し、信号DI31,DI33,DI35,DI37をシリアライザ68Gに供給する。また、処理部61は、信号DI40,DI42,DI44,DI46をシリアライザ68Fに供給し、信号DI41,DI43,DI45,DI47をシリアライザ68Hに供給する。
また、処理部61は、動作モードMCでは、データD10~D17,D20~D27,D30~D37を生成する。そして、処理部61は、生成したデータD10~D17,D20~D27,D30~D37を、以下のように、シリアライザ68A~68E,68Gに供給する。
図58は、処理部61が生成したデータD10~D17,D20~D27,D30~D37の、シリアライザ68A~68E,68Gへの供給動作を表すものである。処理部61は、データD10,D12,D14,D16を、シリアライザ68Aに対して信号DI10P,DI12P,DI14P,DI16Pを用いて供給するとともに、シリアライザ68Bに対して信号DI20N,DI22N,DI24N,DI26Nを用いて供給する。また、処理部61は、データD11,D13,D15,D17を、シリアライザ68Cに対して信号DI11P,DI13P,DI15P,DI17Pを用いて供給するとともに、シリアライザ68Dに対して信号DI21N,DI23N,DI25N,DI27Nを用いて供給する。また、処理部61は、データD20,D22,D24,D26を、シリアライザ68Bに対して信号DI20P,DI22P,DI24P,DI26Pを用いて供給するとともに、シリアライザ68Eに対して信号DI30N,DI32N,DI34N,DI36Nを用いて供給する。また、処理部61は、データD21,D23,D25,D27を、シリアライザ68Dに対して信号DI21P,DI23P,DI25P,DI27Pを用いて供給するとともに、シリアライザ68Gに対して信号DI31N,DI33N,DI35N,DI37Nを用いて供給する。また、処理部61は、データD30,D32,D34,D36を、シリアライザ68Eに対して信号DI30P,DI32P,DI34P,DI36Pを用いて供給するとともに、シリアライザ68Aに対して信号DI10N,DI12N,DI14N,DI16Nを用いて供給する。また、処理部61は、データD31,D33,D35,D37を、シリアライザ68Gに対して信号DI31P,DI33P,DI35P,DI37Pを用いて供給するとともに、シリアライザ68Cに対して信号DI11N,DI13N,DI15N,DI17Nを用いて供給するようになっている。
これにより、例えば、シリアライザ68Aに供給される信号DI10P,DI12P,DI14,DI16Pおよび信号DI10N,DI12N,DI14N,DI16Nは、相関のない信号になり得る。具体的には、信号DI10P,DI10Nは、必ずしも互いに反転した信号にはならず、信号DI12P,DI12Nは、必ずしも互いに反転した信号にはならず、信号DI14P,DI14Nは、必ずしも互いに反転した信号にはならず、信号DI16P,DI16Nは、必ずしも互いに反転した信号にはならない。シリアライザ68B~68Hについても同様である。
図58に示した、データD10~D17,D20~D27,D30~D37の、シリアライザ68A~68E,68Gへの供給動作は、上記実施の形態に係る、シリアライザ28A~28Hが生成した信号S28A~S28Hの信号経路(図41)に対応している。すなわち、上記実施の形態では、エンコーダ29A~29Hを設けるとともに、シリアライザ28A~28Hからエンコーダ29A~29Hへの信号経路を工夫することにより3相信号を生成したが、本変形例では、エンコーダ29A~29Hを設けるとともに、シリアライザ68A~68Hへのデータの供給を工夫することにより3相信号を生成している。
ここで、複数のシリアライザ68A~68Hは、本開示における「シリアライザ部」の一具体例に対応する。
エンコーダ29A(図56A)は、信号S68AP,S68ANおよび信号ENに基づいて、信号S29AP,S29ANを生成するものである。エンコーダ29Aの入力端子in1には信号S68APが供給され、入力端子in2には信号S68ANが供給され、入力端子CENには信号ENが供給される。そして、エンコーダ29Aは、出力端子out1から信号S29APを出力するとともに、出力端子out2から信号S29ANを出力するようになっている。
同様に、エンコーダ29Bは、信号S68BP,S68BNおよび信号ENに基づいて、信号S29BP,S29BNを生成するものである。エンコーダ29Cは、信号S68CP,S68CNおよび信号ENに基づいて、信号S29CP,S29CNを生成するものである。エンコーダ29Dは、信号S68DP,S68DNおよび信号ENに基づいて、信号S29DP,S29DNを生成するものである。エンコーダ29E(図56B)は、信号S68EP,S68ENおよび信号ENに基づいて、信号S29EP,S29ENを生成するものである。エンコーダ29Fは、信号S68FP,S68FNおよび信号ENに基づいて、信号S29FP,S29FNを生成するものである。エンコーダ29Gは、信号S68GP,S68GNおよび信号ENに基づいて、信号S29GP,S29GNを生成するものである。エンコーダ29Hは、信号S68HP,S68HNおよび信号ENに基づいて、信号S29HP,S29HNを生成するものである。
本変形例に係る送信部67では、マルチプレクサ22の前段にエンコーダ29を設けたが、これに限定されるものではなく、これに代えて、例えば、マルチプレクサ22の後段にエンコーダを設けてもよい。以下に、本変形例に係る他の送信部69について、詳細に説明する。
図59A,59Bは、送信部69における送信回路部69A,69Bの一構成例を表すものである。送信回路部69Aは、4つのシリアライザ68(シリアライザ68A,68B,68C,68D)と、4つのマルチプレクサ22(マルチプレクサ22A,22B,22C,22D)と、2つのエンコーダ29(エンコーダ29A,29B)と、4つのセレクタ23(セレクタ23A,23B,23C,23D)と、2つのドライバ24(ドライバ24A,24B)とを有している。送信回路部69Bは、4つのシリアライザ68(シリアライザ68E,68F,68G,68H)と、4つのマルチプレクサ22(マルチプレクサ22E,22F,22G,22H)と、2つのエンコーダ29(エンコーダ29C,29D)と、4つのセレクタ23(セレクタ23E,23F,23G,23H)と、2つのドライバ24(ドライバ24C,24D)とを有している。
エンコーダ29A(図59A)は、信号S22A,S22Bおよび信号ENに基づいて、信号S29AP,S29ANを生成するものである。エンコーダ29Bは、信号S22C,S22Dおよび信号ENに基づいて、信号S29BP,S29BNを生成するものである。エンコーダ29C(図59B)は、信号S22E,S22Fおよび信号ENに基づいて、信号S29CP,S29CNを生成するものである。エンコーダ29Dは、信号S22G,S22Hおよび信号ENに基づいて、信号S29DP,S29DNを生成するものである。
セレクタ23A(図59A)は、信号Sselに基づいて、動作モードが動作モードMA(単相モード)または動作モードMC(3相モード)である場合には信号S29APを選択し、動作モードが動作モードMB(差動モード)である場合には信号S29BNを選択し、選択された信号を信号S23Aとして出力するものである。セレクタ23Bは、信号Sselに基づいて、動作モードが動作モードMAまたは動作モードMCである場合には信号S29ANを選択し、動作モードが動作モードMBである場合には信号S29BPを選択し、選択された信号を信号S23Bとして出力するものである。セレクタ23Cは、信号Sselに基づいて、動作モードが動作モードMAまたは動作モードMCである場合には信号S29BPを選択し、動作モードが動作モードMBである場合には信号S29ANを選択し、選択された信号を信号S23Cとして出力するものである。セレクタ23Dは、信号Sselに基づいて、動作モードが動作モードMAまたは動作モードMCである場合には信号S29BNを選択し、動作モードが動作モードMBである場合には信号S29APを選択し、選択された信号を信号S23Dとして出力するものである。セレクタ23E(図59B)は、信号Sselに基づいて、動作モードが動作モードMAまたは動作モードMCである場合には信号S29CPを選択し、動作モードが動作モードMBである場合には信号S29DNを選択し、選択された信号を信号S23Eとして出力するものである。セレクタ23Fは、信号Sselに基づいて、動作モードが動作モードMAまたは動作モードMCである場合には信号S29CNを選択し、動作モードが動作モードMBである場合には信号S29DPを選択し、選択された信号を信号S23Fとして出力するものである。セレクタ23Gは、信号Sselに基づいて、動作モードが動作モードMAまたは動作モードMCである場合には信号S29DPを選択し、動作モードが動作モードMBである場合には信号S29CNを選択し、選択された信号を信号S23Gとして出力するものである。セレクタ23Hは、信号Sselに基づいて、動作モードが動作モードMAまたは動作モードMCである場合には信号S29DNを選択し、動作モードが動作モードMBである場合には信号S29CPを選択し、選択された信号を信号S23Hとして出力するものである。
ドライバ24A(図59A)は、信号S29AP,S29AN,S23A,S23Bおよび信号CTLに基づいて、出力端子Tout1における電圧を設定するものである。ドライバ24Bは、信号S23C,S23D,S29BP,S29BNおよび信号CTLに基づいて、出力端子Tout2における電圧を設定するものである。ドライバ24C(図59B)は、信号S29CP,S29CN,S23E,S23Fおよび信号CTLに基づいて、出力端子Tout3における電圧を設定するものである。ドライバ24Dは、信号S23G,S23H,S29DP,S29DNおよび信号CTLに基づいて、出力端子Tout4における電圧を設定するものである。
<3.第3の実施の形態>
次に、第3の実施の形態に係る通信システム3A~3Cについて説明する。本実施の形態は、3つの電圧レベルを有する信号を用いて通信を行う場合において、出力端子を中レベル電圧VMに設定する方法が異なるものである。なお、上記第2の実施の形態に係る通信システム2A~2Cと実質的に同一の構成部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
図37Aに示したように、通信システム3Aは、送信装置70と、受信装置130とを備えている。通信システム3Aでは、送信装置70は、線路101を用いて信号SIG1を送信し、線路102を用いて信号SIG2を送信し、線路103を用いて信号SIG3を送信し、線路104を用いて信号SIG4を送信するようになっている。
図37Bに示したように、通信システム3Bは、送信装置70と、受信装置140とを備えている。通信システム3Bでは、送信装置70は、線路111,112を用いて信号SIG1P,SIG1Nを送信するとともに、線路113,114を用いて信号SIG2P,SIG2Nを送信するようになっている。
図37Cに示したように、通信システム3Cは、送信装置70と、受信装置150とを備えている。通信システム3Cでは、送信装置70は、線路121,122,123を用いて信号SIGA,SIGB,SIGCを送信するようになっている。
(送信装置70)
送信装置70は、図37A~37Cに示したように、送信部72を有している。
送信部72は、モード信号Smodeに基づいて、処理部61が生成したデータを送信するものである。具体的には、送信部72は、モード信号Smodeが示す動作モードが動作モードMA(単相モード)である場合には、処理部61が生成したデータを信号SIG1~SIG4を用いて送信する。また、送信部72は、モード信号Smodeが示す動作モードが動作モードMBである場合には、処理部61が生成したデータを信号SIG1P,SIG1Nおよび信号SIG2P,SIG2Nを用いて送信する。また、送信部72は、モード信号Smodeが示す動作モードが動作モードMCである場合には、処理部61が生成したデータを信号SIGA,SIGB,SIGCを用いて送信するようになっている。送信部72は、図39に示したように、送信回路部72A,72Bと、制御部75とを有している。
図60Aは、送信回路部72Aの一構成例を表すものであり、図60Bは、送信回路部72Bの一構成例を表すものである。送信回路部72Aは、4つのシリアライザ28(シリアライザ28A,28B,28C,28D)と、4つのエンコーダ29(エンコーダ29A,29B,29C,29D)と、4つのマルチプレクサ22(マルチプレクサ22A,22B,22C,22D)と、4つのインバータ73(インバータ73A,73B,73C,73D)と、4つのセレクタ23(セレクタ23A,23B,23C,23D)と、2つのドライバ24(ドライバ24A,24B)とを有している。送信回路部72Bは、4つのシリアライザ28(シリアライザ28E,28F,28G,28H)と、4つのエンコーダ29(エンコーダ29E,29F,29G,29H)と、4つのマルチプレクサ22(マルチプレクサ22E,22F,22G,22H)と、4つのセレクタ23(セレクタ23E,23F,23G,23H)と、4つのインバータ73(インバータ73E,73F,73G,73H)と、2つのドライバ24(ドライバ24C,24D)とを有している。
インバータ73Aは、信号S22Bの反転信号を生成するものである。インバータ73Bは、信号S22Aの反転信号を生成するものである。インバータ73Cは、信号S22Dの反転信号を生成するものである。インバータ73Dは、信号S22Cの反転信号を生成するものである。インバータ73Eは、信号S22Fの反転信号を生成するものである。インバータ73Fは、信号S22Eの反転信号を生成するものである。インバータ73Gは、信号S22Hの反転信号を生成するものである。インバータ73Hは、信号S22Gの反転信号を生成するものである。
セレクタ23A(図60A)は、信号Sselに基づいて、動作モードが動作モードMA(単相モード)または動作モードMC(3相モード)である場合にはインバータ73Aの出力信号を選択し、動作モードが動作モードMB(差動モード)である場合には信号S22Dを選択し、選択された信号を信号S23Aとして出力するものである。セレクタ23Bは、信号Sselに基づいて、動作モードが動作モードMAまたは動作モードMCである場合にはインバータ73Bの出力信号を選択し、動作モードが動作モードMBである場合には信号S22Cを選択し、選択された信号を信号S23Bとして出力するものである。セレクタ23Cは、信号Sselに基づいて、動作モードが動作モードMAまたは動作モードMCである場合にはインバータ73Cの出力信号を選択し、動作モードが動作モードMBである場合には信号S22Bを選択し、選択された信号を信号S23Cとして出力するものである。セレクタ23Dは、信号Sselに基づいて、動作モードが動作モードMAまたは動作モードMCである場合にはインバータ73Dの出力信号を選択し、動作モードが動作モードMBである場合には信号S22Aを選択し、選択された信号を信号S23Dとして出力するものである。セレクタ23E(図60B)は、信号Sselに基づいて、動作モードが動作モードMAまたは動作モードMCである場合にはインバータ73Eの出力信号を選択し、動作モードが動作モードMBである場合には信号S22Hを選択し、選択された信号を信号S23Eとして出力するものである。セレクタ23Fは、信号Sselに基づいて、動作モードが動作モードMAまたは動作モードMCである場合にはインバータ73Fの出力信号を選択し、動作モードが動作モードMBである場合には信号S22Gを選択し、選択された信号を信号S23Fとして出力するものである。セレクタ23Gは、信号Sselに基づいて、動作モードが動作モードMAまたは動作モードMCである場合にはインバータ73Gの出力信号を選択し、動作モードが動作モードMBである場合には信号S22Fを選択し、選択された信号を信号S23Gとして出力するものである。セレクタ23Hは、信号Sselに基づいて、動作モードが動作モードMAまたは動作モードMCである場合にはインバータ73Hの出力信号を選択し、動作モードが動作モードMBである場合には信号S22Eを選択し、選択された信号を信号S23Hとして出力するものである。
ドライバ24A(図60A)は、信号S22A,S22B,S23A,S23Bおよび信号CTLに基づいて、出力端子Tout1における電圧を設定するものである。ドライバ24Bは、信号S23C,S23D,S22C,S22Dおよび信号CTLに基づいて、出力端子Tout2における電圧を設定するものである。ドライバ24C(図60B)は、信号S22E,S22F,S23E,S23Fおよび信号CTLに基づいて、出力端子Tout3における電圧を設定するものである。ドライバ24Dは、信号S23G,S23H,S22G,S22Hおよび信号CTLに基づいて、出力端子Tout4における電圧を設定するものである。
動作モードMA(単相モード),MB(差動モード)では、ドライバ24Aは、例えば図8に示したように、信号CTLに基づいて、サブドライバAAの数を“M”に設定するとともにサブドライバABの数を“N”に設定する。ドライバ24B~24Dについても同様である。
一方、動作モードMC(3相モード)では、ドライバ24A,24B,24C,24Dは、以下に示すように、信号CTLに基づいて、サブドライバAA,AB,BA,BB,CA,CB,DA,DBの数を、動作モードMA,MBの場合とは異なるように設定する。
図61は、動作モードMCにおける、ドライバ24A,24Bの一構成例を表すものである。ドライバ24Aは、動作モードMCにおいて、信号CTLに基づいて、サブドライバAAの数およびサブドライバABの数をともに“L”に設定する。数“L”は、例えば、“2×L=M+N”を満たすように設定することができる。ドライバ24B~24Dについても同様である。
この構成により、例えば、動作モードMCにおいて、信号S22A,S22Bをともに低レベルにした場合には、信号S23A,S23Bはともに高レベルになる。よって、ドライバ24AのサブドライバAB1~ABLにおけるトランジスタ92,93がオン状態になり、サブドライバAA1~AALにおけるトランジスタ92,93がオフ状態になる。その結果、ドライバ24Aは、出力端子Tout1における電圧を中レベル電圧VMにするとともに、出力インピーダンスを約50[Ω]にすることができるようになっている。
(動作モードMA)
図62は、動作モードMAにおける信号の流れを表すものである。図62において、太い実線は、信号DI10~DI17に係る信号の流れを示し、太い破線は、信号DI20~DI27に係る信号の流れを示す。この例では、送信回路部72Aの動作を説明するが、送信回路部72Bの動作についても同様である。
まず、信号DI10~DI17に係る信号の流れを説明する。シリアライザ28A,28C、エンコーダ29A,29C、およびマルチプレクサ22A,22Bの動作は、第2の実施の形態の場合と同様である。セレクタ23Aは、動作モードMAでは、信号Sselに基づいて信号S22Bの反転信号を選択し、選択された信号を信号S23Aとして出力する。セレクタ23Bは、動作モードMAでは、信号Sselに基づいて信号S22Aの反転信号を選択し、選択された信号を信号S23Bとして出力する。動作モードMAでは、信号S22A,S22Bは互いに反転した信号であるので、信号S22Bの反転信号は、信号S22Aに対応し、信号S22Aの反転信号は、信号S22Bに対応する。その結果、ドライバ24Aは、信号S22A,S22Bに基づいて動作する。
次に、信号DI20~DI27に係る信号の流れを説明する。シリアライザ28B,28D、エンコーダ29B,29D、およびマルチプレクサ22C,22Dの動作は、第2の実施の形態の場合と同様である。セレクタ23Cは、動作モードMAでは、信号Sselに基づいて信号S22Dの反転信号を選択し、選択された信号を信号S23Cとして出力する。セレクタ23Dは、動作モードMAでは、信号Sselに基づいて信号S22Cの反転信号を選択し、選択された信号を信号S23Dとして出力する。動作モードMAでは、信号S22C,S22Dは互いに反転した信号であるので、信号S22Dの反転信号は、信号S22Cに対応し、信号S22Cの反転信号は、信号S22Dに対応する。その結果、ドライバ24Bは、信号S22C,S22Dに基づいて動作する。
このようにして、送信装置70は、動作モードMAにおいて、第2の実施の形態に係る送信装置60と同様に、受信装置130に対して信号SIG1~SIG4を用いてデータを送信する。
(動作モードMB)
図63は、動作モードMBにおける信号の流れを表すものである。図63において、太い実線は、信号DI10~DI17に係る信号の流れを示し、太い破線は、信号DI20~DI27に係る信号の流れを示す。この例では、送信回路部72Aの動作を説明するが、送信回路部72Bの動作についても同様である。
まず、信号DI10~DI17に係る信号の流れを説明する。シリアライザ28A,28C、エンコーダ29A,29C、およびマルチプレクサ22A,22Bの動作は、第2の実施の形態の場合と同様である。セレクタ23Cは、動作モードMBでは、信号Sselに基づいて信号S22Bを選択し、選択された信号を信号S23Cとして出力する。セレクタ23Dは、動作モードMBでは、信号Sselに基づいて信号S22Aを選択し、選択された信号を信号S23Dとして出力する。その結果、ドライバ24AのサブドライバAA1~AAMは、信号S22A,S22Bに基づいて動作し、ドライバ24BのサブドライバBA1~BAMは、信号S22B,S22Aに基づいて動作する。
次に、信号DI20~DI27に係る信号の流れを説明する。シリアライザ28B,28D、エンコーダ29B,29D、およびマルチプレクサ22C,22Dの動作は、第2の実施の形態の場合と同様である。セレクタ23Aは、動作モードMBでは、信号Sselに基づいて信号S22Dを選択し、選択された信号を信号S23Aとして出力する。セレクタ23Bは、動作モードMBでは、信号Sselに基づいて信号S22Cを選択し、選択された信号を信号S23Bとして出力する。その結果、ドライバ24AのサブドライバAB1~ABNは、信号S22D,S22Cに基づいて動作し、ドライバ24BのサブドライバBB1~BBNは、信号S22C,S22Dに基づいて動作する。
このようにして、送信装置70は、動作モードMBにおいて、第2の実施の形態に係る送信装置60と同様に、受信装置140に対して信号SIG1P,SIG1Nおよび信号SIG2P,SIG2Nを用いてデータを送信する。
(動作モードMC)
図64A,64Bは、動作モードMCにおける信号の流れを表すものである。図64Aにおいて、太い実線は、信号SIGAに係る信号の流れを示し、太い破線は、信号SIGBに係る信号の流れを示す。図64Bにおいて、太い一点鎖線は、信号SIGCに係る信号の流れを示す。シリアライザ28A~28H、エンコーダ29A~29H、およびマルチプレクサ22A~22Hの動作は、第2の実施の形態の場合と同様である。
セレクタ23A(図64A)は、動作モードMCでは、信号Sselに基づいて信号S22Bの反転信号を選択し、選択した信号を信号S23Aとして出力する。セレクタ23Bは、動作モードMCでは、信号Sselに基づいて信号S22Aの反転信号を選択し、選択した信号を信号S23Bとして出力する。その結果、ドライバ24Aは、信号S22A,S22Bに基づいて動作する。
同様に、セレクタ23Cは、動作モードMCでは、信号Sselに基づいて信号S22Dの反転信号を選択し、選択した信号を信号S23Cとして出力する。セレクタ23Dは、動作モードMCでは、信号Sselに基づいて信号S22Cの反転信号を選択し、選択した信号を信号S23Dとして出力する。その結果、ドライバ24Bは、信号S22C,S22Dに基づいて動作する。
同様に、セレクタ23E(図64B)は、動作モードMCでは、信号Sselに基づいて信号S22Fの反転信号を選択し、選択した信号を信号S23Eとして出力する。セレクタ23Fは、動作モードMCでは、信号Sselに基づいて信号S22Eの反転信号を選択し、選択した信号を信号S23Fとして出力する。その結果、ドライバ24Cは、信号S22E,S22Fに基づいて動作する。
例えば、信号S28A,S28B,S28Eが“1”,“0”,“0”である場合には、図43に示したように、エンコーダ29Aは信号S29AP,S29ANを“1”,“0”にし、エンコーダ29Bは信号S29BP,S29BNを“0”,“1”にし、エンコーダ29Eは信号S29EP,S29ENを“0”,“0”にする。その結果、図48に示したように、マルチプレクサ22Aの出力信号S22Aは“1”になり、マルチプレクサ22Bの出力信号S22Bは“0”になり、マルチプレクサ22Cの出力信号S22Cは“0”になり、マルチプレクサ22Dの出力信号S22Dは“1”になり、マルチプレクサ22Eの出力信号S22Eは“0”になり、マルチプレクサ22Fの出力信号S22Fは“0”になる。
このとき、ドライバ24A(図64A)では、サブドライバAA1~AAL,AB1~ABLにおけるトランジスタ92がオン状態になり、サブドライバAA1~AAL,AB1~ABLにおけるトランジスタ93がオフ状態になる。その結果、ドライバ24Aは、出力端子Tout1における電圧を高レベル電圧VHにするとともに、出力インピーダンスを約50[Ω]にする。
また、ドライバ24Bでは、サブドライバBA1~BAL,BB1~BBLにおけるトランジスタ93がオン状態になり、サブドライバBA1~BAL,BB1~BBLにおけるトランジスタ92がオフ状態になる。その結果、ドライバ24Bは、出力端子Tout2における電圧を低レベル電圧VLにするとともに、出力インピーダンスを約50[Ω]にする。
また、ドライバ24C(図64B)では、サブドライバCB1~CBLにおけるトランジスタ92,93がオン状態になり、サブドライバCA1~CALにおけるトランジスタ92,93がオフ状態になる。その結果、ドライバ24Cは、出力端子Tout3における電圧を中レベル電圧VMにするとともに、出力インピーダンスを約50[Ω]にする。
このようにして、送信部72は、信号SIGAを高レベル電圧VHにし、信号SIGBを低レベル電圧VLにし、信号SIGCを中レベル電圧VMにする。その結果、送信装置70は、受信装置150に対してシンボル“+x”を送信する。
このようにして、送信装置70は、動作モードMCにおいて、受信装置150に対して信号SIGA,SIGB,SIGCを用いてデータを送信する。
このように、送信装置70では、出力端子Tout1,Tout2,Tout3における電圧を中レベル電圧VMに設定する際に、出力インピーダンスを約50[Ω]にするようにした。これにより、例えば、送信装置70は、信号の反射を抑えることができるため、波形品質を高めることができる。また、送信装置70では、出力端子Tout1,Tout2,Tout3における電圧を、高レベル電圧VHまたは低レベル電圧VLから中レベル電圧VMに遷移させる場合において、遷移時間を短くすることができるため、波形品質を高めることができる。その結果、送信装置70では、通信品質を高めることができる。
以上のように本実施の形態では、出力端子における電圧を中レベル電圧VMに設定する際に、出力インピーダンスを約50[Ω]にするようにしたので、通信品質を高めることができる。
[変形例3-1]
上記実施の形態では、4つのドライバ24A,24B,24C,24Dを設けたが、これに限定されるものではない。以下に、本変形例について詳細に説明する。
図65A,65Bは、本変形例に係る送信部74の送信回路部74A,74Bの要部の一構成例を表すものである。図65Aは、図60Aにおけるエンコーダ29A~29Dより後の回路を描いたものである、図65Bは、図60Bにおけるエンコーダ29E~29Hより後の回路を描いたものである。送信回路部74Aは、4つのシリアライザ28(シリアライザ28A,28B,28C,28D)と、4つのエンコーダ29(エンコーダ29A,29B,29C,29D)と、4つのマルチプレクサ76(マルチプレクサ76A,76B,76C,76D)と、8つのセレクタ77(セレクタ77A,77B,77C,77D,77E,77F,77G,77H)と、4つのドライバ79(ドライバ79A,79B,79C,79D)とを有している。送信回路部74Bは、4つのシリアライザ28(シリアライザ28E,28F,28G,28H)と、4つのエンコーダ29(エンコーダ29E,29F,29G,29H)と、4つのマルチプレクサ76(マルチプレクサ76E,76F,76G,76H)と、8つのセレクタ77(セレクタ77I,77J,77K,77L,77M,77N,77O,77P)と、4つのドライバ79(ドライバ79E,79F,79G,79H)とを有している。
マルチプレクサ76A(図65A)は、クロック信号CLKに基づいて、信号S29AP,S29CPのうちの一方を交互に選択し、選択された信号を信号S76APとして出力するとともに、信号S76APの反転信号を信号S76ANとして出力するものである。マルチプレクサ76Bは、クロック信号CLKに基づいて、信号S29AN,S29CNのうちの一方を交互に選択し、選択された信号を信号S76BPとして出力するとともに、信号S76BPの反転信号を信号S76BNとして出力するものである。マルチプレクサ76Cは、クロック信号CLKに基づいて、信号S29BP,S29DPのうちの一方を交互に選択し、選択された信号を信号S76CPとして出力するとともに、信号S76CPの反転信号を信号S76CNとして出力するものである。マルチプレクサ76Dは、クロック信号CLKに基づいて、信号S29BN,S29DNのうちの一方を交互に選択し、選択された信号を信号S76DPとして出力するとともに、信号S76DPの反転信号を信号S76DNとして出力するものである。マルチプレクサ76E(図65B)は、クロック信号CLKに基づいて、信号S29EP,S29GPのうちの一方を交互に選択し、選択された信号を信号S76EPとして出力するとともに、信号S76EPの反転信号を信号S76ENとして出力するものである。マルチプレクサ76Fは、クロック信号CLKに基づいて、信号S29EN,S29GNのうちの一方を交互に選択し、選択された信号を信号S76FPとして出力するとともに、信号S76FPの反転信号を信号S76FNとして出力するものである。マルチプレクサ76Gは、クロック信号CLKに基づいて、信号S29FP,S29HPのうちの一方を交互に選択し、選択された信号を信号S76GPとして出力するとともに、信号S76GPの反転信号を信号S76GNとして出力するものである。マルチプレクサ27Hは、クロック信号CLKに基づいて、信号S29FN,S29HNのうちの一方を交互に選択し、選択された信号を信号S76HPとして出力するとともに、信号S76HPの反転信号を信号S76HNとして出力するものである。
セレクタ77A(図65A)は、信号Sselに基づいて、動作モードが動作モードMA(単相モード)または動作モードMC(3相モード)である場合には信号S76APを選択し、動作モードが動作モードMB(差動モード)である場合には信号S76DPを選択し、選択された信号を信号S77Aとして出力するものである。セレクタ77Bは、信号Sselに基づいて、動作モードが動作モードMAまたは動作モードMCである場合には信号S76BPを選択し、動作モードが動作モードMBである場合には信号S76CPを選択し、選択された信号を信号S77Bとして出力するものである。セレクタ77Cは、信号Sselに基づいて、動作モードが動作モードMAまたは動作モードMCである場合には信号S76CPを選択し、動作モードが動作モードMBである場合には信号S76BPを選択し、選択された信号を信号S77Cとして出力するものである。セレクタ77Dは、信号Sselに基づいて、動作モードが動作モードMAまたは動作モードMCである場合には信号S76DPを選択し、動作モードが動作モードMBである場合には信号S76APを選択し、選択された信号を信号S77Dとして出力するものである。セレクタ77Eは、信号Sselに基づいて、動作モードが動作モードMAまたは動作モードMCである場合には信号S76BNを選択し、動作モードが動作モードMBである場合には信号S76CNを選択し、選択された信号を信号S77Eとして出力するものである。セレクタ77Fは、信号Sselに基づいて、動作モードが動作モードMAまたは動作モードMCである場合には信号S76ANを選択し、動作モードが動作モードMBである場合には信号S76DNを選択し、選択された信号を信号S77Fとして出力するものである。セレクタ77Gは、信号Sselに基づいて、動作モードが動作モードMAまたは動作モードMCである場合には信号S76DNを選択し、動作モードが動作モードMBである場合には信号S76ANを選択し、選択された信号を信号S77Gとして出力するものである。セレクタ77Hは、信号Sselに基づいて、動作モードが動作モードMAまたは動作モードMCである場合には信号S76CNを選択し、動作モードが動作モードMBである場合には信号S76BNを選択し、選択された信号を信号S77Hとして出力するものである。
セレクタ77I(図65B)は、信号Sselに基づいて、動作モードが動作モードMAまたは動作モードMCである場合には信号S76EPを選択し、動作モードが動作モードMBである場合には信号S76HPを選択し、選択された信号を信号S77Iとして出力するものである。セレクタ77Jは、信号Sselに基づいて、動作モードが動作モードMAまたは動作モードMCである場合には信号S76FPを選択し、動作モードが動作モードMBである場合には信号S76GPを選択し、選択された信号を信号S77Jとして出力するものである。セレクタ77Kは、信号Sselに基づいて、動作モードが動作モードMAまたは動作モードMCである場合には信号S76GPを選択し、動作モードが動作モードMBである場合には信号S76FPを選択し、選択された信号を信号S77Kとして出力するものである。セレクタ77Lは、信号Sselに基づいて、動作モードが動作モードMAまたは動作モードMCである場合には信号S76HPを選択し、動作モードが動作モードMBである場合には信号S76EPを選択し、選択された信号を信号S77Lとして出力するものである。セレクタ77Mは、信号Sselに基づいて、動作モードが動作モードMAまたは動作モードMCである場合には信号S76FNを選択し、動作モードが動作モードMBである場合には信号S76GNを選択し、選択された信号を信号S77Mとして出力するものである。セレクタ77Nは、信号Sselに基づいて、動作モードが動作モードMAまたは動作モードMCである場合には信号S76ENを選択し、動作モードが動作モードMBである場合には信号S76HNを選択し、選択された信号を信号S77Nとして出力するものである。セレクタ77Oは、信号Sselに基づいて、動作モードが動作モードMAまたは動作モードMCである場合には信号S76HNを選択し、動作モードが動作モードMBである場合には信号S76ENを選択し、選択された信号を信号S77Oとして出力するものである。セレクタ77Pは、信号Sselに基づいて、動作モードが動作モードMAまたは動作モードMCである場合には信号S76GNを選択し、動作モードが動作モードMBである場合には信号S76FNを選択し、選択された信号を信号S77Pとして出力するものである。
ドライバ79A(図65A)は、信号S76AP,S76BP,S77A,S77Bおよび信号CTLに基づいて動作するものであり、ドライバ79Cは、信号S76BN,S76AN,S77E,S77Fおよび信号CTLに基づいて動作するものである。そして、ドライバ79A,79Cは、出力端子Tout1における電圧を設定するようになっている。ドライバ79Bは、信号S77C,S77D,S76CP,S76DPおよび信号CTLに基づいて動作するものであり、ドライバ79Dは、信号S77G,S77H,S76DN,S76CNおよび信号CTLに基づいて動作するものである。そして、ドライバ79B,79Dは、出力端子Tout2における電圧を設定するようになっている。
ドライバ79E(図65B)は、信号S76EP,S76FP,S77I,S77Jおよび信号CTLに基づいて動作するものであり、ドライバ79Gは、信号S76FN,S76EN,S77M,S77Nおよび信号CTLに基づいて動作するものである。そして、ドライバ79E,79Gは、出力端子Tout3における電圧を設定するようになっている。ドライバ79Fは、信号S77K,S77L,S76GP,S76HPおよび信号CTLに基づいて動作するものであり、ドライバ79Hは、信号S77O,S77P,S76HN,S76GNおよび信号CTLに基づいて動作するものである。そして、ドライバ79F,79Hは、出力端子Tout4における電圧を設定するようになっている。
動作モードMA(単相モード),MB(差動モード)では、ドライバ79Aは、信号CTLに基づいて、サブドライバAAの数を“M/2”に設定するとともにサブドライバABの数を“N/2”に設定する。ドライバ79B~79Hについても同様である。
一方、動作モードMC(3相モード)では、ドライバ79Aは、信号CTLに基づいて、サブドライバAAの数およびサブドライバABの数をともに“L/2”に設定する。数“L”は、例えば、“2×L=M+N”を満たすように設定することができる。ドライバ79B~79Hについても同様である。
この構成により、例えば、動作モードMCにおいて、信号S76AP,S76BPをともに低レベルにし、信号S76AN,S76BNをともに高レベルにした場合には、信号S77A,S77Bがともに低レベルになり、信号S77E,S77Fがともに高レベルになる。よって、ドライバ79Cにおけるトランジスタ92、93がオン状態になり、ドライバ79Aにおけるトランジスタ92,93がオフ状態になる。その結果、ドライバ79A,79Cは、出力端子Tout1における電圧を中レベル電圧VMにするとともに、出力インピーダンスを約50[Ω]にすることができるようになっている。
ここで、2つのドライバ79A,79Cは、本開示における「第1のドライバ」の一具体例に対応する。複数のサブドライバAA1~AA(M/2),CA1~CA(M/2)は、本開示における「第1のサブドライバ部」の一具体例に対応し、複数のサブドライバAB1~AB(N/2),CB1~CB(N/2)は、本開示における「第2のサブドライバ部」の一具体例に対応する。2つのドライバ79B,79Dは、本開示における「第2のドライバ」の一具体例に対応する。複数のサブドライバBA1~BA(M/2),DA1~DA(M/2)は、本開示における「第3のサブドライバ部」の一具体例に対応し、複数のサブドライバBB1~BB(N/2),DB1~DB(N/2)は、本開示における「第4のサブドライバ部」の一具体例に対応する。複数のセレクタ77A~77Hは、本開示における「セレクタ部」の一具体例に対応する。複数のマルチプレクサ76A~76Hは、本開示における「マルチプレクサ部」の一具体例に対応する。
図66は、動作モードMA(単相モード)における信号の流れを表すものである。この例では、送信回路部74Aの動作を説明するが、送信回路部74Bの動作についても同様である。
まず、信号DI10~DI17に係る信号の流れを説明する。セレクタ77Aは、動作モードMAでは、信号Sselに基づいて信号S76APを選択し、選択した信号を信号S77Aとして出力する。セレクタ77Bは、動作モードMAでは、信号Sselに基づいて信号S76BPを選択し、選択した信号を信号S77Bとして出力する。セレクタ77Eは、動作モードMAでは、信号Sselに基づいて信号S76BNを選択し、選択した信号を信号S77Eとして出力する。セレクタ77Fは、動作モードMAでは、信号Sselに基づいて信号S76ANを選択し、選択した信号を信号S77Fとして出力する。動作モードMAでは、信号S76AP,S76BPは互いに反転した信号であるので、信号S76BNは信号S76APに対応し、信号S76BPは信号S76ANに対応する。その結果、ドライバ79Aは、信号S76AP,S76BPに基づいて動作し、ドライバ79Cは、信号S76AP,S76BPに応じて動作する。
次に、信号DI20~DI27に係る信号の流れを説明する。セレクタ77Cは、動作モードMAでは、信号Sselに基づいて信号S76CPを選択し、選択した信号を信号S77Cとして出力する。セレクタ77Dは、動作モードMAでは、信号Sselに基づいて信号S76DPを選択し、選択した信号を信号S77Dとして出力する。セレクタ77Gは、動作モードMAでは、信号Sselに基づいて信号S76DNを選択し、選択した信号を信号S77Gとして出力するものである。セレクタ77Hは、動作モードMAでは、信号Sselに基づいて信号S76CNを選択し、選択した信号を信号S77Hとして出力する。動作モードMAでは、信号S76CP,S76DPは互いに反転した信号であるので、信号S76DNは信号S76CPに対応し、信号S76DPは信号S76CNに対応する。その結果、ドライバ79Bは、信号S76CP,S76DPに基づいて動作し、ドライバ79Dは、信号S76CP,S76DPに応じて動作する。
図67は、動作モードMB(差動モード)における信号の流れを表すものである。この例では、送信回路部74Aの動作を説明するが、送信回路部74Bの動作についても同様である。
まず、信号DI10~DI17に係る信号の流れを説明する。セレクタ77Cは、動作モードMBでは、信号Sselに基づいて信号S76BPを選択し、選択した信号を信号S77Cとして出力する。セレクタ77Dは、動作モードMBでは、信号Sselに基づいて信号S76APを選択し、選択した信号を信号S77Dとして出力する。セレクタ77Gは、動作モードMBでは、信号Sselに基づいて信号S76ANを選択し、選択した信号を信号S77Gとして出力する。セレクタ77Hは、動作モードMBでは、信号Sselに基づいて信号S76BNを選択し、選択した信号を信号S77Hとして出力する。動作モードMBでは、信号S76AP,S76BPは互いに反転した信号であるので、信号S76BNは信号S76APに対応し、信号S76BPは信号S76ANに対応する。その結果、ドライバ79AのサブドライバAA1~AA(M/2)は、信号S76AP,S76BPに基づいて動作し、ドライバ79CのサブドライバCA1~CA(M/2)は、信号S76AP,S76BPに応じて動作する。同様に、ドライバ79BのサブドライバBA1~BA(M/2)は、信号S76BP,S76APに基づいて動作し、ドライバ79DのサブドライバDA1~DA(M/2)は、信号S76BP,S76APに応じて動作する。
次に、信号DI20~DI27に係る信号の流れを説明する。セレクタ77Aは、動作モードMBでは、信号Sselに基づいて信号S76DPを選択し、選択した信号を信号S77Aとして出力する。セレクタ77Bは、動作モードMBでは、信号Sselに基づいて信号S76CPを選択し、選択した信号を信号S77Bとして出力する。セレクタ77Eは、動作モードMBでは、信号Sselに基づいて信号S76CNを選択し、選択した信号を信号S77Eとして出力する。セレクタ77Fは、動作モードMBでは、信号Sselに基づいて信号S76DNを選択し、選択した信号を信号S77Fとして出力するものである。動作モードMBでは、信号S76CP,S76DPは互いに反転した信号であるので、信号S76DNは信号S76CPに対応し、信号S76DPは信号S76CNに対応する。その結果、ドライバ79AのサブドライバAB1~AB(N/2)は、信号S76DP,S76CPに基づいて動作し、ドライバ79CのサブドライバCB1~CB(N/2)は、信号S76DP,S76CPに応じて動作する。同様に、ドライバ79BのサブドライバBB1~BB(N/2)は、信号S76CP,S76DPに基づいて動作し、ドライバ79DのサブドライバDB1~DB(N/2)は、信号S76CP,S76DPに応じて動作する。
図68A,68Bは、動作モードMC(3相モード)における信号の流れを表すものである。
セレクタ77A(図68A)は、動作モードMCでは、信号Sselに基づいて信号S76APを選択し、その信号S76APを信号S77Aとして出力する。セレクタ77Bは、動作モードMCでは、信号Sselに基づいて信号S76BPを選択し、その信号S76BPを信号S77Bとして出力する。セレクタ77Eは、動作モードMCでは、信号Sselに基づいて信号S76BNを選択し、その信号S76BNを信号S77Eとして出力する。セレクタ77Fは、動作モードMCでは、信号Sselに基づいて信号S76ANを選択し、その信号S76ANを信号S77Fとして出力する。その結果、ドライバ79Aは、信号S76AP,S76BPに基づいて動作し、ドライバ79Cは、信号S76BN,S76ANに基づいて動作する。
同様に、セレクタ77Cは、動作モードMCでは、信号Sselに基づいて信号S76CPを選択し、その信号S76CPを信号S77Cとして出力する。セレクタ77Dは、動作モードMCでは、信号Sselに基づいて信号S76DPを選択し、その信号S76DPを信号S77Dとして出力する。セレクタ77Gは、動作モードMCでは、信号Sselに基づいて信号S76DNを選択し、その信号S76DNを信号S77Gとして出力するものである。セレクタ77Hは、動作モードMCでは、信号Sselに基づいて信号S76CNを選択し、その信号S76CNを信号S77Hとして出力する。その結果、ドライバ79Bは、信号S76CP,S76DPに基づいて動作し、ドライバ79Dは、信号S76DN,S76CNに基づいて動作する。
同様に、セレクタ77I(図68B)は、動作モードMCでは、信号Sselに基づいて信号S76EPを選択し、選択した信号を信号S77Iとして出力する。セレクタ77Jは、動作モードMCでは、信号Sselに基づいて信号S76FPを選択し、その信号S76FPを信号S77Jとして出力するものである。セレクタ77Mは、動作モードMCでは、信号Sselに基づいて信号S76FNを選択し、その信号S76FNを信号S77Mとして出力する。セレクタ77Nは、動作モードMCでは、信号Sselに基づいて信号S76ENを選択し、その信号S76ENを信号S77Nとして出力する。その結果、ドライバ79Eは、信号S76EP,S76FPに基づいて動作し、ドライバ79Gは、信号S76FN,S76ENに基づいて動作する。
[変形例3-2]
上記実施の形態では、マルチプレクサ22の前段にエンコーダ29を設けたが、これに限定されるものではない。これに代えて、例えば、マルチプレクサ22の後段にエンコーダを設けてもよい。図69A,69Bは、本変形例に係る送信部78の送信回路部78A,78Bの一構成例を表すものである。送信回路部78Aは、4つのシリアライザ21(シリアライザ21A,21B,21C,21D)と、4つのマルチプレクサ22(マルチプレクサ22A,22B,22C,22D)と、4つのエンコーダ64(エンコーダ64A,64B,64C,64D)と、4つのインバータ73(インバータ73A,73B,73C,73D)と、4つのセレクタ23(セレクタ23A,23B,23C,23D)と、2つのドライバ24(ドライバ24A,24B)とを有している。送信回路部78Bは、4つのシリアライザ21(シリアライザ21E,21F,21G,21H)と、4つのマルチプレクサ22(マルチプレクサ22E,22F,22G,22H)と、4つのエンコーダ64(エンコーダ64E,64F,64G,64H)と、4つのインバータ73(インバータ73E,73F,73G,73H)と、4つのセレクタ23(セレクタ23E,23F,23G,23H)と、2つのドライバ24(ドライバ24C,24D)とを有している。
[変形例3-3]
上記実施の形態では、図3と同様の構成を有するシリアライザ28A~28Hを用いたが、これに限定されるものではない。図70A,70Bは、本変形例に係る送信部81の送信回路部81A,81Bの一構成例を表すものである。送信回路部81Aは、4つのシリアライザ68(シリアライザ68A,68B,68C,68D)と、4つのエンコーダ29(エンコーダ29A,29B,29C,29D)と、4つのマルチプレクサ22(マルチプレクサ22A,22B,22C,22D)と、4つのインバータ73(インバータ73A,73B,73C,73D)と、4つのセレクタ23(セレクタ23A,23B,23C,23D)と、2つのドライバ24(ドライバ24A,24B)とを有している。送信回路部81Bは、4つのシリアライザ68(シリアライザ68E,68F,68G,68H)と、4つのエンコーダ29(エンコーダ29E,29F,29G,29H)と、4つのマルチプレクサ22(マルチプレクサ22E,22F,22G,22H)と、4つのインバータ73(インバータ73E,73F,73G,73H)と、4つのセレクタ23(セレクタ23E,23F,23G,23H)と、2つのドライバ24(ドライバ24C,24D)とを有している。
本変形例に係る送信部81では、マルチプレクサ22の前段にエンコーダ29を設けたが、これに限定されるものではなく、これに代えて、例えば、マルチプレクサ22の後段にエンコーダを設けてもよい。図71A,71Bは、本変形例に係る他の送信部82における送信回路部82A,82Bの一構成例を表すものである。送信回路部82Aは、4つのシリアライザ68(シリアライザ68A,68B,68C,68D)と、4つのマルチプレクサ22(マルチプレクサ22A,22B,22C,22D)と、2つのエンコーダ29(エンコーダ29A,29B)と、4つのインバータ73(インバータ73A,73B,73C,73D)と、4つのセレクタ23(セレクタ23A,23B,23C,23D)と、2つのドライバ24(ドライバ24A,24B)とを有している。送信回路部82Bは、4つのシリアライザ68(シリアライザ68E,68F,68G,68H)と、4つのマルチプレクサ22(マルチプレクサ22E,22F,22G,22H)と、2つのエンコーダ29(エンコーダ29C,29D)と、4つのインバータ73(インバータ73E,73F,73G,73H)と、4つのセレクタ23(セレクタ23E,23F,23G,23H)と、2つのドライバ24(ドライバ24C,24D)とを有している。
<4.適用例>
次に、上記実施の形態および変形例で説明した通信システムの適用例について説明する。
(適用例1)
図72は、上記実施の形態等の通信システムが適用されるスマートフォン300(多機能携帯電話)の外観を表すものである。このスマートフォン300には、様々なデバイスが搭載されており、それらのデバイス間でデータのやり取りを行う通信システムにおいて、上記実施の形態等の通信システムが適用されている。
図73は、スマートフォン300に用いられるアプリケーションプロセッサ310の一構成例を表すものである。アプリケーションプロセッサ310は、CPU(Central Processing Unit)311と、メモリ制御部312と、電源制御部313と、外部インタフェース314と、GPU(Graphics Processing Unit)315と、メディア処理部316と、ディスプレイ制御部317と、MIPI(Mobile Industry Processor Interface)インタフェース318とを有している。CPU311、メモリ制御部312、電源制御部313、外部インタフェース314、GPU315、メディア処理部316、ディスプレイ制御部317は、この例では、システムバス319に接続され、このシステムバス319を介して、互いにデータのやり取りをすることができるようになっている。
CPU311は、プログラムに従って、スマートフォン300で扱われる様々な情報を処理するものである。メモリ制御部312は、CPU311が情報処理を行う際に使用するメモリ501を制御するものである。電源制御部313は、スマートフォン300の電源を制御するものである。
外部インタフェース314は、外部デバイスと通信するためのインタフェースであり、この例では、無線通信部502およびイメージセンサ410と接続されている。無線通信部502は、携帯電話の基地局と無線通信をするものであり、例えば、ベースバンド部や、RF(Radio Frequency)フロントエンド部などを含んで構成される。イメージセンサ410は、画像を取得するものであり、例えばCMOSセンサを含んで構成される。
GPU315は、画像処理を行うものである。メディア処理部316は、音声や、文字や、図形などの情報を処理するものである。ディスプレイ制御部317は、MIPIインタフェース318を介して、ディスプレイ504を制御するものである。MIPIインタフェース318は、画像信号をディスプレイ504に送信するものである。画像信号としては、例えば、YUV形式やRGB形式などの信号を用いることができる。MIPIインタフェース318は、例えば水晶振動子を含む発振回路330から供給される基準クロックに基づいて動作するようになっている。このMIPIインタフェース318とディスプレイ504との間の通信システムには、例えば、上記実施の形態等の通信システムが適用される。
図74は、イメージセンサ410の一構成例を表すものである。イメージセンサ410は、センサ部411と、ISP(Image Signal Processor)412と、JPEG(Joint Photographic Experts Group)エンコーダ413と、CPU414と、RAM(Random Access Memory)415と、ROM(Read Only Memory)416と、電源制御部417と、I2C(Inter-Integrated Circuit)インタフェース418と、MIPIインタフェース419とを有している。これらの各ブロックは、この例では、システムバス420に接続され、このシステムバス420を介して、互いにデータのやり取りをすることができるようになっている。
センサ部411は、画像を取得するものであり、例えばCMOSセンサにより構成されるものである。ISP412は、センサ部411が取得した画像に対して所定の処理を行うものである。JPEGエンコーダ413は、ISP412が処理した画像をエンコードしてJPEG形式の画像を生成するものである。CPU414は、プログラムに従ってイメージセンサ410の各ブロックを制御するものである。RAM415は、CPU414が情報処理を行う際に使用するメモリである。ROM416は、CPU414において実行されるプログラムやキャリブレーションにより得られた設定値などを記憶するものである。電源制御部417は、イメージセンサ410の電源を制御するものである。I2Cインタフェース418は、アプリケーションプロセッサ310から制御信号を受け取るものである。また、図示していないが、イメージセンサ410は、アプリケーションプロセッサ310から、制御信号に加えてクロック信号をも受け取るようになっている。具体的には、イメージセンサ410は、様々な周波数のクロック信号に基づいて動作できるよう構成されている。MIPIインタフェース419は、画像信号をアプリケーションプロセッサ310に送信するものである。画像信号としては、例えば、YUV形式やRGB形式などの信号を用いることができる。MIPIインタフェース419は、例えば水晶振動子を含む発振回路430から供給される基準クロックに基づいて動作するようになっている。このMIPIインタフェース419とアプリケーションプロセッサ310との間の通信システムには、例えば、上記実施の形態等の通信システムが適用される。
(適用例2)
図75は、上記実施の形態等の通信システムが適用される車両制御システム600の一構成例を表すものである。車両制御システム600は、自動車、電気自動車、ハイブリッド電気自動車、自動二輪車などの動作を制御するものである。この車両制御システム600は、駆動系制御ユニット610と、ボディ系制御ユニット620と、バッテリ制御ユニット630と、車外情報検出ユニット640と、車内情報検出ユニット650と、統合制御ユニット660とを有している。これらのユニットは、通信ネットワーク690を介して互いに接続されている。通信ネットワーク690は、例えば、CAN(Controller Area Network)、LIN(Local Interconnect Network)、LAN(Local Area Network)、FlexRay(登録商標)などの任意の規格に準拠したネットワークを用いることができる。各ユニットは、例えば、マイクロコンピュータ、記憶部、制御対象の装置を駆動する駆動回路、通信I/Fなどを含んで構成される。
駆動系制御ユニット610は、車両の駆動系に関連する装置の動作を制御するものである。駆動系制御ユニット610には、車両状態検出部611が接続されている。車両状態検出部611は、車両の状態を検出するものであり、例えば、ジャイロセンサ、加速度センサ、アクセルペダルやブレーキペダルの操作量や操舵角などを検出するセンサなどを含んで構成されるものである。駆動系制御ユニット610は、車両状態検出部611により検出された情報に基づいて、車両の駆動系に関連する装置の動作を制御するようになっている。この駆動系制御ユニット610と車両状態検出部611との間の通信システムには、例えば、上記実施の形態等の通信システムが適用される。
ボディ系制御ユニット620は、キーレスエントリシステム、パワーウィンドウ装置、各種ランプなど、車両に装備された各種装置の動作を制御するものである。
バッテリ制御ユニット630は、バッテリ631を制御するものである。バッテリ制御ユニット630には、バッテリ631が接続されている。バッテリ631は、駆動用モータへ電力を供給するものであり、例えば2次電池、冷却装置などを含んで構成されるものである。バッテリ制御ユニット630は、バッテリ631から、温度、出力電圧、バッテリ残量などの情報を取得し、これらの情報に基づいて、バッテリ631の冷却装置などを制御するようになっている。このバッテリ制御ユニット630とバッテリ631との間の通信システムには、例えば、上記実施の形態等の通信システムが適用される。
車外情報検出ユニット640は、車両の外部の情報を検出するものである。車外情報検出ユニット640には、撮像部641および車外情報検出部642が接続されている。撮像部641は、車外の画像を撮像するものであり、例えば、ToF(Time Of Flight)カメラ、ステレオカメラ、単眼カメラ、赤外線カメラなどを含んで構成されるものである。車外情報検出部642は、車外の情報を検出するものであり、例えば、天候や気象を検出するセンサや、車両の周囲の他の車両、障害物、歩行者などを検出するセンサなどを含んで構成されるものである。車外情報検出ユニット640は、撮像部641により得られた画像や、車外情報検出部642により検出された情報に基づいて、例えば、天候や気象、路面状況などを認識し、車両の周囲の他の車両、障害物、歩行者、標識や路面上の文字などの物体検出を行い、あるいはそれらと車両との間の距離を検出するようになっている。この車外情報検出ユニット640と、撮像部641および車外情報検出部642との間の通信システムには、例えば、上記実施の形態等の通信システムが適用される。
車内情報検出ユニット650は、車両の内部の情報を検出するものである。車内情報検出ユニット650には、運転者状態検出部651が接続されている。運転者状態検出部651は、運転者の状態を検出するものであり、例えば、カメラ、生体センサ、マイクなどを含んで構成されるものである。車内情報検出ユニット650は、運転者状態検出部651により検出された情報に基づいて、例えば、運転者の疲労度合、運転者の集中度合い、運転者が居眠りをしていないかどうかなどを監視するようになっている。この車内情報検出ユニット650と運転者状態検出部651との間の通信システムには、例えば、上記実施の形態等の通信システムが適用される。
統合制御ユニット660は、車両制御システム600の動作を制御するものである。統合制御ユニット660には、操作部661、表示部662、およびインストルメントパネル663が接続されている。操作部661は、搭乗者が操作するものであり、例えば、タッチパネル、各種ボタンやスイッチなどを含んで構成されるものである。表示部662は、画像を表示するものであり、例えば液晶表示パネルなどを用いて構成されるものである。インストルメントパネル663は、車両の状態を表示するものであり、スピードメータなどのメータ類や各種警告ランプなどを含んで構成されるものである。この統合制御ユニット660と、操作部661、表示部662、およびインストルメントパネル663との間の通信システムには、例えば、上記実施の形態等の通信システムが適用される。
以上、いくつかの実施の形態および変形例、ならびに適用例を挙げて本技術を説明したが、本技術はこれらの実施の形態等には限定されず、種々の変形が可能である。
例えば、第2および第3の実施の形態では、送信装置に4つの出力端子を設けたが、これに限定されるものではなく、これに代えて、例えば3つの出力端子を設けてもよい。この場合には、送信装置は、動作モードMAにおいて信号SIG1,SIG2,SI3を用いてデータを送信し、動作モードMBにおいて信号SIG1P,SIG1Nを用いてデータを送信し、動作モードMCにおいて信号SIGA,SIGB,SIGCを用いてデータを送信することができる。また、例えば、5つ以上の出力端子を設けてもよい。具体的には、例えば6つの出力端子を設けた場合には、送信装置は、動作モードMAにおいて信号SIG1~SIG6を用いてデータを送信し、動作モードMBにおいて信号SIG1P,SIG1N、信号SIG2P,SIG2N、および信号SIG3P,SIG3Nを用いてデータを送信し、動作モードMCにおいて信号SIG1A,SIG1B,SIG1C、および信号SIG2A,SIG2B,SIG2Cを用いてデータを送信することができる。
なお、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものでは無く、また他の効果があってもよい。
なお、本技術は以下のような構成とすることができる。
(1)第1の制御信号に基づいて動作する第1のサブドライバ部と、前記第1の制御信号および第2の制御信号のうちの第1の選択動作により選択された信号に基づいて動作する第2のサブドライバ部とを有し、第1の出力端子における電圧を設定可能に構成された第1のドライバと、
前記第1の選択動作を制御する制御部と
を備えた送信装置。
(2)前記第1の制御信号および前記第2の制御信号のうちの第2の選択動作により選択された信号に基づいて動作する第3のサブドライバ部と、前記第2の制御信号に基づいて動作する第4のサブドライバ部とを有し、第2の出力端子における電圧を設定可能に構成された第2のドライバをさらに備え、
前記制御部は、前記第2の選択動作をも制御する
前記(1)に記載の送信装置。
(3)前記送信装置は、第1の動作モードおよび第2の動作モードを有し、
前記制御部は、
前記第1の動作モードでは、前記第1の選択動作において前記第1の制御信号を選択するとともに、前記第2の選択動作において前記第2の制御信号を選択し、
前記第2の動作モードでは、前記第1の選択動作において前記第2の制御信号を選択するとともに、前記第2の選択動作において前記第1の制御信号を選択する
前記(2)に記載の送信装置。
(4)前記第1のサブドライバ部の出力インピーダンスは、前記第2のサブドライバ部の出力インピーダンスよりも低く、
前記第3のサブドライバ部の出力インピーダンスは、前記第4のサブドライバ部の出力インピーダンスよりも低い
前記(2)または(3)に記載の送信装置。
(5)前記第1のサブドライバ部の出力インピーダンス、前記第2のサブドライバ部の出力インピーダンス、前記第3のサブドライバ部の出力インピーダンス、および前記第4のサブドライバ部の出力インピーダンスは、それぞれ設定可能に構成された
前記(2)から(4)のいずれかに記載の送信装置。
(6)前記第1の選択動作を行う第1のセレクタ部と、
前記第2の選択動作を行う第2のセレクタ部と
をさらに備えた
前記(2)から(5)のいずれかに記載の送信装置。
(7)前記第2のサブドライバ部は、前記第1の選択動作をさらに行い、
前記第3のサブドライバ部は、前記第2の選択動作をさらに行う
前記(2)から(5)のいずれかに記載の送信装置。
(8)前記第2のサブドライバ部は、
前記第1の制御信号に基づいて動作する第5のサブドライバ部と、
前記第2の制御信号に基づいて動作する第6のサブドライバ部と
を有し、
前記制御部は、前記第5のサブドライバ部および前記第6のサブドライバ部のうちの一方を有効にすることにより、前記第1の選択動作を制御する
前記(7)に記載の送信装置。
(9)第1の信号、第2の信号、第3の信号、および第4の信号を生成するマルチプレクサ部をさらに備え、
前記第1の制御信号は、前記第1の信号および前記第2の信号を含み、
前記第2の制御信号は、前記第3の信号および前記第4の信号を含む
前記(2)から(8)のいずれかに記載の送信装置。
(10)第1のシリアル信号、第2のシリアル信号、第3のシリアル信号、および第4のシリアル信号を生成するシリアライザ部をさらに備え、
前記マルチプレクサ部は、
前記第1のシリアル信号および前記第3のシリアル信号に基づいて前記第1の信号を生成し、
前記第1のシリアル信号の反転信号および前記第3のシリアル信号の反転信号に基づいて前記第2の信号を生成し、
前記第2のシリアル信号および前記第4のシリアル信号に基づいて前記第3の信号を生成し、
前記第2のシリアル信号の反転信号および前記第4のシリアル信号の反転信号に基づいて前記第4の信号を生成する
前記(9)に記載の送信装置。
(11)前記マルチプレクサ部は、
前記第1のシリアル信号および前記第3のシリアル信号のうちの前記第1のシリアル信号に基づいて前記第1の信号を生成している場合には、前記第1のシリアル信号の反転信号および前記第3のシリアル信号の反転信号のうちの前記第1のシリアル信号の反転信号に基づいて前記第2の信号を生成し、前記第2のシリアル信号および前記第4のシリアル信号のうちの前記第2のシリアル信号に基づいて前記第3の信号を生成し、前記第2のシリアル信号の反転信号および前記第4のシリアル信号の反転信号のうちの前記第2のシリアル信号の反転信号に基づいて前記第4の信号を生成し、
前記第1のシリアル信号および前記第3のシリアル信号のうちの前記第3のシリアル信号に基づいて前記第1の信号を生成している場合には、前記第1のシリアル信号の反転信号および前記第3のシリアル信号の反転信号のうちの前記第3のシリアル信号の反転信号に基づいて前記第2の信号を生成し、前記第2のシリアル信号および前記第4のシリアル信号のうちの前記第4のシリアル信号に基づいて前記第3の信号を生成し、前記第2のシリアル信号の反転信号および前記第4のシリアル信号の反転信号のうちの前記第4のシリアル信号の反転信号に基づいて前記第4の信号を生成する
前記(10)に記載の送信装置。
(12)前記シリアライザ部は、互いに位相が異なる複数のクロック信号に基づいて、パラレル信号に含まれる各ビットデータを順次選択することにより、前記第1のシリアル信号を生成する
前記(10)または(11)に記載の送信装置。
(13)前記シリアライザ部は、シフトレジスタを用いて構成された
前記(10)または(11)に記載の送信装置。
(14)第1のシリアル信号、第2のシリアル信号、第3のシリアル信号、および第4のシリアル信号を生成するシリアライザ部と、
第1の信号、第2の信号、第3の信号、および第4の信号を生成するマルチプレクサ部と
をさらに備え、
前記第1の制御信号は、前記第1のシリアル信号および前記第3のシリアル信号を含み、
前記第2の制御信号は、前記第2のシリアル信号および前記第4のシリアル信号を含み、
前記マルチプレクサ部は、
前記第1のシリアル信号および前記第3のシリアル信号に基づいて前記第1の信号を生成し、前記第1のシリアル信号の反転信号および前記第3のシリアル信号の反転信号に基づいて前記第2の信号を生成し、前記第2のシリアル信号の反転信号および前記第1のシリアル信号のうちの前記第1の選択動作により選択された第1の選択信号と、前記第4のシリアル信号の反転信号および前記第3のシリアル信号のうちの前記第1の選択動作により選択された第2の選択信号とに基づいて、前記第3の信号を生成し、前記第1のシリアル信号の反転信号および前記第2のシリアル信号のうちの前記第1の選択動作により選択された第3の選択信号と、前記第3のシリアル信号の反転信号および前記第4のシリアル信号のうちの前記第1の選択動作により選択された第4の選択信号とに基づいて、前記第4の信号を生成し、
前記第1のサブドライバ部は、前記第1の信号および前記第2の信号に基づいて動作し、
前記第2のサブドライバ部は、前記第3の信号および前記第4の信号に基づいて動作する
前記(2)から(6)のいずれかに記載の送信装置。
(15)前記マルチプレクサ部は、
前記第1のシリアル信号および前記第3のシリアル信号のうちの前記第1のシリアル信号に基づいて前記第1の信号を生成している場合には、前記第1のシリアル信号の反転信号および前記第3のシリアル信号の反転信号のうちの前記第1のシリアル信号の反転信号に基づいて前記第2の信号を生成し、前記第1の選択信号および前記第2の選択信号のうちの前記第1の選択信号に基づいて前記第3の信号を生成し、前記第3の選択信号および前記第4の選択信号のうちの前記第3の選択信号に基づいて前記第4の信号を生成し、
前記第1のシリアル信号および前記第3のシリアル信号のうちの前記第3のシリアル信号に基づいて前記第1の信号を生成している場合には、前記第1のシリアル信号の反転信号および前記第3のシリアル信号の反転信号のうちの前記第3のシリアル信号の反転信号に基づいて前記第2の信号を生成し、前記第1の選択信号および前記第2の選択信号のうちの前記第2の選択信号に基づいて前記第3の信号を生成し、前記第3の選択信号および前記第4の選択信号のうちの前記第4の選択信号に基づいて前記第4の信号を生成する
前記(14)に記載の送信装置。
(16)前記マルチプレクサ部は、さらに、前記第1のシリアル信号の反転信号および前記第2のシリアル信号のうちの前記第2の選択動作により選択された信号と、前記第3のシリアル信号の反転信号および前記第4のシリアル信号のうちの前記第2の選択動作により選択された信号とに基づいて、第5の信号を生成し、前記第2のシリアル信号の反転信号および前記第1のシリアル信号のうちの前記第2の選択動作により選択された信号と、前記第4のシリアル信号の反転信号および前記第3のシリアル信号のうちの前記第2の選択動作により選択された信号とに基づいて、第6の信号を生成し、前記第2のシリアル信号および前記第4のシリアル信号に基づいて第7の信号を生成し、前記第2のシリアル信号の反転信号および前記第4のシリアル信号の反転信号に基づいて第8の信号を生成し、
前記第3のサブドライバ部は、前記第5の信号および前記第6の信号に基づいて動作し、
前記第4のサブドライバ部は、前記第7の信号および前記第8の信号に基づいて動作する
前記(14)または(15)に記載の送信装置。
(17)第3の制御信号に基づいて動作する第7のサブドライバ部と、前記第3の制御信号および第4の制御信号のうちの第3の選択動作により選択された信号に基づいて動作する第8のサブドライバ部とを有し、第3の出力端子における電圧を設定可能に構成された第3のドライバをさらに備え、
前記制御部は、前記第3の選択動作をも制御する
前記(2)から(8)のいずれかに記載の送信装置。
(18)前記送信装置は、単相信号を用いて通信を行う第1の動作モードと、差動信号を用いて通信を行う第2の動作モードと、第1の電圧レベルと、第2の電圧レベルと、前記第1の電圧レベルおよび前記第2の電圧レベルの間の第3の電圧レベルとを含む3つの電圧レベルを有する信号を用いて通信を行う第3の動作モードを有し、
前記制御部は、
前記第1の動作モードおよび前記第3の動作モードでは、前記第1の選択動作において前記第1の制御信号を選択し、前記第2の選択動作において前記第2の制御信号を選択し、前記第3の選択動作において前記第3の制御信号を選択し、
前記第2の動作モードでは、前記第1の選択動作において前記第2の制御信号を選択し、前記第2の選択動作において前記第1の制御信号を選択し、前記第3の選択動作において前記第4の制御信号を選択する
前記(17)に記載の送信装置。
(19)前記第1のサブドライバ部は、第1の電源から前記第1の出力端子への経路上に設けられた第1のスイッチと、第2の電源から前記第1の出力端子への経路上に設けられた第2のスイッチとを有し、
前記第2のサブドライバ部は、前記第1の電源から前記第1の出力端子への経路上に設けられた第3のスイッチと、前記第2の電源から前記第1の出力端子への経路上に設けられた第4のスイッチとを有し、
前記第1のドライバは、前記第3の動作モードにおいて、前記第1のスイッチ、前記第2のスイッチ、前記第3のスイッチ、および前記第4のスイッチをともにオフ状態にすることにより、前記第1の出力端子の電圧を前記第3の電圧レベルに設定する
前記(18)に記載の送信装置。
(20)前記第1のサブドライバ部は、第1の電源から前記第1の出力端子への経路上に設けられた第1のスイッチと、第2の電源から前記第1の出力端子への経路上に設けられた第2のスイッチとを有し、
前記第2のサブドライバ部は、前記第1の電源から前記第1の出力端子への経路上に設けられた第3のスイッチと、前記第2の電源から前記第1の出力端子への経路上に設けられた第4のスイッチとを有し、
前記第1のドライバは、前記第3の動作モードにおいて、前記第1のスイッチおよび前記第3のスイッチのうちの一方をオン状態にするとともに他方をオフ状態にし、前記第2のスイッチおよび前記第4のスイッチのうちの一方をオン状態にするとともに他方をオフ状態にすることにより、前記第1の出力端子の電圧を前記第3の電圧レベルに設定する
前記(18)に記載の送信装置。
(21)第1の信号、第2の信号、第3の信号、第4の信号、第5の信号、第6の信号、第7の信号、および第8の信号を生成するマルチプレクサ部をさらに備え、
前記第1の制御信号は、前記第1の信号および前記第2の信号を含み、
前記第2の制御信号は、前記第3の信号および前記第4の信号を含み、
前記第3の制御信号は、前記第5の信号および前記第6の信号を含み、
前記第4の制御信号は、前記第7の信号および前記第8の信号を含む
前記(18)から(10)のいずれかに記載の送信装置。
(22)前記第1のドライバは、前記第3の動作モードにおいて、
前記第1の信号および前記第2の信号が互いに異なる場合には、前記第1の出力端子の電圧を前記第1の電圧レベルまたは前記第2の電圧レベルに選択的に設定し、
前記第1の信号および前記第2の信号が互いに等しい場合には、前記第1の出力端子の電圧を前記第3の電圧レベルに設定する
前記(21)に記載の送信装置。
(23)第1のシリアル信号および第2のシリアル信号を含む8つのシリアル信号を生成するシリアライザ部と、
前記第1の動作モードおよび前記第2の動作モードにおいて、前記第1のシリアル信号に基づいて、第1のエンコード信号および第2のエンコード信号を生成するとともに、前記第2のシリアル信号に基づいて第3のエンコード信号および第4のエンコード信号を生成するエンコーダ部と
をさらに備え、
前記マルチプレクサ部は、前記第1のエンコード信号および前記第3のエンコード信号に基づいて前記第1の信号を生成するとともに、前記第2のエンコード信号および前記第4のエンコード信号に基づいて前記第2の信号を生成する
前記(21)または(22)に記載の送信装置。
(24)前記エンコーダ部は、前記第3の動作モードにおいて、前記8つのシリアル信号のうちの、前記第1のシリアル信号を含む2つの信号に基づいて、前記第1のエンコード信号および前記第2のエンコード信号を生成するとともに、前記8つのシリアル信号の、前記第2のシリアル信号を含む2つの信号に基づいて、前記第3のエンコード信号および前記第4のエンコード信号を生成する
前記(23)に記載の送信装置。
(25)前記マルチプレクサ部は、
前記第1のエンコード信号および前記第3のエンコード信号のうちの前記第1のエンコード信号に基づいて前記第1の信号を生成している場合には、前記第2のエンコード信号および前記第4のエンコード信号のうちの前記第2のエンコード信号に基づいて前記第2の信号を生成し、
前記第1のエンコード信号および前記第3のエンコード信号のうちの前記第3のエンコード信号に基づいて前記第1の信号を生成している場合には、前記第2のエンコード信号および前記第4のエンコード信号のうちの前記第4のエンコード信号に基づいて前記第2の信号を生成する
前記(23)または(24)に記載の送信装置。
(26)前記第1のシリアル信号は、第1のサブ信号および第2のサブ信号を含み、
前記第2のシリアル信号は、第3のサブ信号および第4のサブ信号を含み、
前記エンコーダ部は、前記第1のサブ信号および前記第2のサブ信号に基づいて、前記第1のエンコード信号および前記第2のエンコード信号を生成するとともに、前記第3のサブ信号および前記第4のサブ信号に基づいて、前記第3のエンコード信号および前記第4のエンコード信号を生成する
前記(23)または(25)に記載の送信装置。
(27)前記シリアライザ部は、第1のパラレル信号および第2のパラレル信号に基づいて前記第1のサブ信号および前記第2のサブ信号を生成し、
前記第1の動作モードおよび前記第2の動作モードにおいて、前記第1のパラレル信号および前記第2のパラレル信号は差動パラレル信号を構成し、前記第1のサブ信号および前記第2のサブ信号は差動信号を構成し、
前記シリアライザ部は、前記第1の動作モードおよび前記第2の動作モードにおいて、前記差動パラレル信号に含まれる各ビットデータを順次選択することにより、前記第1のサブ信号および前記第2のサブ信号を生成する
前記(26)に記載の送信装置。
(28)前記第3の動作モードにおいて、前記第1のパラレル信号および前記第2のパラレル信号は個別の信号であり、
前記シリアライザ部は、前記第3の動作モードにおいて、前記第1のパラレル信号に含まれる第1のビットデータと、および前記第2のパラレル信号に含まれる第2のビットデータとをともに選択し、
前記第1のビットデータおよび前記第2のビットデータが互いに異なる場合には、前記第1のビットデータおよび前記第2のビットデータに基づいて、互いに反転した前記第1のサブ信号および前記第2のサブ信号を生成し、
前記第1のビットデータおよび前記第2のビットデータが互いに等しい場合には、互いに等しい所定の信号レベルを有する前記第1のサブ信号および前記第2のサブ信号を生成する
前記(27)に記載の送信装置。
(29)第1のエンコード信号、第2のエンコード信号、第3のエンコード信号、第4のエンコード信号、第5のエンコード信号、第6のエンコード信号、第7のエンコード信号、および第8のエンコード信号を生成するエンコーダ部をさらに備え、
前記第1の制御信号は、前記第1のエンコード信号および前記第2のエンコード信号を含み、
前記第2の制御信号は、前記第3のエンコード信号および前記第4のエンコード信号を含み、
前記第3の制御信号は、前記第5のエンコード信号および前記第6のエンコード信号を含み、
前記第4の制御信号は、前記第7のエンコード信号および前記第8のエンコード信号を含む
前記(18)から(20)のいずれかに記載の送信装置。
(30)第1の信号および第2の信号を含む8つの信号を生成するマルチプレクサ部をさらに備え、
前記エンコーダ部は、
前記第1の動作モードおよび前記第2の動作モードにおいて、前記第1の信号に基づいて前記第1のエンコード信号を生成するとともに、前記第2の信号に基づいて前記第2のエンコード信号を生成し、
前記第3の動作モードにおいて、前記8つの信号のうちの前記第1の信号を含む2つの信号に基づいて、前記第1のエンコード信号を生成するとともに、前記8つの信号のうちの前記第2の信号を含む2つの信号に基づいて、前記第2のエンコード信号を生成する
前記(29)に記載の送信装置。
(31)第1の信号および第2の信号を含む8つの信号を生成するマルチプレクサ部をさらに備え、
前記エンコーダ部は、前記第1の信号および前記第2の信号に基づいて、前記第1のエンコード信号および前記第2のエンコード信号を生成する
前記(29)に記載の送信装置。
(32)第1のシリアル信号および第2のシリアル信号を含む8つのシリアル信号を生成するシリアライザ部をさらに備え、
前記第1のシリアル信号は、第1のサブ信号および第2のサブ信号を含み、
前記第2のシリアル信号は、第3のサブ信号および第4のサブ信号を含み、
前記マルチプレクサ部は、前記第1のサブ信号および前記第3のサブ信号に基づいて前記第1の信号を生成するとともに、前記第2のサブ信号および前記第4のサブ信号に基づいて前記第2の信号を生成する
前記(31)に記載の送信装置。
(33)第1の制御信号および第2の制御信号を準備し、
前記第1の制御信号に基づいて第1のサブドライバ部を動作させるとともに、前記第1の制御信号および前記第2の制御信号のうちの第1の選択動作により選択された信号に基づいて第2のサブドライバ部を動作させることにより、第1の出力端子における電圧を設定する
送信方法。
(34)送信装置と、
受信装置と
を備え、
前記送信装置は、
第1の制御信号に基づいて動作する第1のサブドライバ部と、前記第1の制御信号および第2の制御信号のうちの第1の選択動作により選択された信号に基づいて動作する第2のサブドライバ部とを有し、第1の出力端子における電圧を設定可能に構成された第1のドライバと、
前記第1の選択動作を制御する制御部と
を含む
通信システム。
本出願は、日本国特許庁において2016年7月14日に出願された日本特許出願番号2016-139024号を基礎として優先権を主張するものであり、この出願のすべての内容を参照によって本出願に援用する。
当業者であれば、設計上の要件や他の要因に応じて、種々の修正、コンビネーション、サブコンビネーション、および変更を想到し得るが、それらは添付の請求の範囲やその均等物の範囲に含まれるものであることが理解される。