JP2016139024A - 画像形成ユニットおよび画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】より高品質の画像を形成することのできる画像形成ユニットを提供する。【解決手段】この画像形成ユニットは、トナーおよび磁性キャリアを含む現像剤を収容する容器と、第1の磁性体を含み、現像剤を担持する現像剤担持体と、磁性材料を含む磁性導電体とこの磁性導電体を覆うと共に潜像を表面に担持する感光層とを有し現像剤担持体に対向して配置された像担持体とを有する。【選択図】図1
Description
本発明は、電子写真方式を用いて画像を形成する画像形成ユニット、およびそれを備えた画像形成装置に関する。
非磁性トナーと磁性キャリアとを混合してなる2成分現像剤を用いた画像形成装置が提案されている(例えば特許文献1参照)。
このような2成分現像剤を用いた画像形成装置にあっては、磁性キャリアが像担持体に付着するなどして印刷媒体上の画像の乱れを発生させる場合があった。
本開示はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、より高品質の画像を形成することのできる画像形成ユニットおよび画像形成装置を提供することにある。
本発明の一実施形態としての画像形成ユニットは、トナーおよび磁性キャリアを含む現像剤を収容する容器と、第1の磁性体を含み、現像剤を担持する現像剤担持体と、磁性材料を含む磁性導電体とこの磁性導電体を覆うと共に潜像を表面に担持する感光層とを有し、現像剤担持体に対向して配置された像担持体とを有する。
本発明の一実施形態としての画像形成装置は、印刷媒体を供給する印刷媒体供給部と、この印刷媒体供給部から供給される印刷媒体に画像を形成する画像形成ユニットとを備える。画像形成ユニットは、トナーおよび磁性キャリアを含む現像剤を収容する容器と、第1の磁性体を含み、現像剤を担持する現像剤担持体と、磁性材料を含む磁性導電体とこの磁性導電体を覆うと共に潜像を表面に担持する感光層とを有し、現像剤担持体に対向して配置された像担持体とを有する。
本開示の一実施形態としての画像形成ユニットおよび画像形成装置によれば、より高品質の画像を形成することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明は本発明の一具体例であって、本発明は以下の態様に限定されるものではない。また、本発明は、各図に示す各構成要素の配置や寸法、寸法比などについても、それらに限定されるものではない。説明は以下の順序で行う。
1.一実施の形態
磁性金属パイプを像担持体に用いた画像形成ユニットおよび画像形成装置。
2.実施例
1.一実施の形態
磁性金属パイプを像担持体に用いた画像形成ユニットおよび画像形成装置。
2.実施例
<1.一実施の形態>
[画像形成ユニット1の構成]
図1は、本発明の一実施の形態に係る画像形成ユニット1の概略構成例を表す模式図である。画像形成ユニット1は、トナーG1を用いてトナー像を形成するものであり、例えば用紙などの記録媒体(印刷媒体、転写材ともいう。)に対して画像(例えばカラー画像)を形成する電子写真方式の画像形成装置に搭載される。なお、本明細書では、記録媒体が進行する方向を搬送方向といい、この搬送方向と直交する方向である、図1の紙面に垂直な方向を横方向という。また、本明細書では、横方向における寸法を幅と呼ぶ。
[画像形成ユニット1の構成]
図1は、本発明の一実施の形態に係る画像形成ユニット1の概略構成例を表す模式図である。画像形成ユニット1は、トナーG1を用いてトナー像を形成するものであり、例えば用紙などの記録媒体(印刷媒体、転写材ともいう。)に対して画像(例えばカラー画像)を形成する電子写真方式の画像形成装置に搭載される。なお、本明細書では、記録媒体が進行する方向を搬送方向といい、この搬送方向と直交する方向である、図1の紙面に垂直な方向を横方向という。また、本明細書では、横方向における寸法を幅と呼ぶ。
トナーG1は、例えば、ポリエステル樹脂などの結着樹脂と、内部添加剤としての帯電制御剤と、離型剤と、着色剤と、例えばシリカや酸化チタンなどの外部添加剤とを含む非磁性材料により構成されるものである。このうち、着色剤の色を適宜選択することにより、画像形成ユニット1が形成するトナー像の色を変更することができる。
画像形成ユニット1は、図1に示したように、第1の部分11Aおよび第2の部分11Bを含む本体部11と、この本体部11に装着されるトナーカートリッジ12とを有している。トナーカートリッジ12は、その内部にトナーG1を収容する容器であり、その下部にトナー排出口12Kを有する。第1の部分11Aは、トナー排出口12Kと対向する位置にトナー投入口11Kを有すると共に、その内部にトナーG1が通過する空間が設けられている。第1の部分11Aにおけるトナー投入口11Kの近傍には、トナー供給シャッタ13が設けられている。トナー供給シャッタ13は、例えば図示しないクラッチが設けられ、回転することによりトナー供給口11Kの開閉動作を行うものである。トナー供給シャッタ13が開状態となることで、トナーカートリッジ12に収容されているトナーG1が第1の部分11Aの内部へ投入される。
第2の部分11Bには、現像剤搬送スクリュー14A,14Bと、感光体ドラム15と、帯電ローラ16と、LED(Light Emitting Diode)ヘッド17と、現像剤坦持体としての現像スリーブ18と、ドクターブレード19と、クリーニングブレード41と、トナー濃度センサ26とが設けられている。第2の部分11Bには、さらにトナーG1を担持することとなる磁性キャリア(磁性粒子)G2が収容されており、第2の部分11Bの内部において現像剤搬送スクリュー14A,14BによってトナーG1と混合されるようになっている。磁性キャリアG2は磁性を有する粉体もしくは粒子であり、例えば、鉄(Fe),ニッケル(Ni),コバルト(Co),マンガン(Mn),クロム(Cr)および希土類元素(例えばネオジム(Nd)やサマリウム(Sm)などの金属、ならびにそれらの合金、または酸化物フェライトなどからなる。また、トナーG1と磁性キャリアG2とが混合されたものを現像剤Gという。なお、第2の部分11Bは本発明における「容器」の一具体例に対応する。
現像剤搬送スクリュー14A,14Bは、後述する駆動伝達部30からの駆動力がギア(図示せず)を介して伝達されて回転駆動するものであり、トナーG1と磁性キャリアG2とを混合および攪拌して現像剤Gを形成し、その現像剤Gを現像スリーブ18へ搬送するものでる。現像剤Gは、現像剤搬送スクリュー14Aから現像剤搬送スクリュー14Bを経て現像スリーブ18へ搬送される。現像剤搬送スクリュー14Bは、現像スリーブ18の表面(周面)に近接して配置されている。この例では、現像剤搬送スクリュー14Aは図1において矢印aで示したように右回りで回転し、現像剤搬送スクリュー14Bは図1において矢印bで示したように左回りで回転するようになっている。なお、現像剤搬送スクリュー14A,14Bは本発明における「攪拌部材」の一具体例に対応する。
感光体ドラム15は横方向に延びる円柱状の部材であり、感光体(例えば有機系感光体)を用いて構成されている。感光体ドラム15は、その表面(表層部分)に静電潜像を担持する、静電潜像坦持体として機能する。具体的には、感光体ドラム15は、図2に示したように導電性支持体31と、その外周(表面)を覆う光導電層とを有している。導電性支持体31は、例えば、フェライト系ステンレス(例えばSUS430)などの磁性体からなる金属パイプにより構成されている。光導電層は、例えば、導電性支持体31の上に下地層32と電荷発生層33と電荷輸送層34とを順に積層した構造を有している。感光体ドラム15の耐久性を向上させるため、電荷輸送層34の上にオーバーコート層をさらに設けるようにしてもよい。このような感光体ドラム15は、駆動制御部29S(後出)が制御する駆動モータ29(後出)により、所定の周速度で回転(この例では図1において矢印eで示したように右回りで回転)するようになっている。なお、感光体ドラム15は本発明の「像担持体」の一具体例に対応し、静電潜像は本発明の「潜像」の一具体例に対応し、導電性支持体31は本発明の「磁性導電体」の一具体例に対応する。
帯電ローラ16は、感光体ドラム15の表面(表層部分)を帯電させる部材(帯電部材)であり、感光体ドラム15の表面(周面)に接するように配置されている。帯電ローラ16は、例えば、金属シャフトと、その外周(表面)を覆う半導電性ゴム層(例えば、半導電性エピクロロヒドリンゴム層)とを有している。なお、この例では、図1に矢印dで示したように帯電ローラ16は左回りで回転(感光体ドラム15とは逆方向に回転)するようになっている。なお、帯電ローラ16は、本発明における「帯電装置」の一具体例に対応する。
現像スリーブ18は、静電潜像を現像するトナーG1を表面に担持する部材であり、感光体ドラム15と離間して対向配置されている。現像スリーブ18は、感光体ドラム15の表面(周面)との間に、例えば450μm程度のギャップを形成している。現像スリーブ18は、例えば、表面がブラスト処理された金属シャフトと、その外周(表面)を覆う半導電性ウレタンゴム層とを有している。金属シャフトの内部には、例えば永久磁石からなる2つの強磁性体18M1,18M2が配置されている。強磁性体18M1は、感光体ドラム15と対向する現像スリーブ18の表面近傍に、磁性キャリアG2を現像スリーブ18の表面に引き付けるような磁界分布を形成する。一方、強磁性体18M2は、現像剤搬送スクリュー14Bと対向する現像スリーブ18の表面近傍に、磁性キャリアG2を現像スリーブ18の表面から遠ざけるような磁界分布を形成する。すなわち、強磁性体18M1は、感光体ドラム15と対向する位置において第1の極性(例えばS極)を示し、強磁性体18M2は、現像剤搬送スクリュー14Bと対向する位置において第1の極性と逆の第2の極性(N極)を示す。このような現像スリーブ18は、所定の周速度で回転(この例では図1に矢印cで示したように感光体ドラム15とは逆方向である左回りで回転)するようになっている。但し、強磁性体18M1,18M2の位置は、現像スリーブ18の回転によらず固定されている。なお、現像スリーブ18は本発明における「現像剤担持体」の一具体例に対応する。また、強磁性体18M1は本発明における「第1の磁性体」の一具体例に対応し、強磁性体18M2は本発明における「第2の磁性体」の一具体例に対応する。
LEDヘッド17は、それぞれ、感光体ドラム15の表面を露光することにより、感光体ドラム15の表面(表層部分)に静電潜像を形成する装置である。LEDヘッド17は、1つの感光体ドラム15に対して横方向に並ぶ複数のLED発光部を有している。なお、LEDヘッド17は、本発明における「露光装置」の一具体例に対応する。
ドクターブレード19は、回転する現像スリーブ18の表面にトナーG1からなる層(トナー層)を形成すると共に、そのトナー層の厚さを規制(制御,調整)するトナー規制部材である。ドクターブレード19は、例えばステンレス等からなる板状弾性部材(板ばね)であり、この板状弾性部材の先端部が現像スリーブ18の表面に僅かに当接するように配置されている。
クリーニングブレード41は、感光体ドラム15の表面(表層部分)に残留するトナーG1を掻き取って回収することで、感光体ドラム15の表面をクリーニングする部材である。クリーニングブレード41は、感光体15の表面に対してカウンタで当接する(感光体ドラム15の回転方向に対して逆向きで突出する)ようにして配置されている。このようなクリーニングブレード41は、例えば、ポリウレタンゴム等の弾性体により構成されている。
トナー濃度センサ26は、現像剤GにおけるトナーG1の濃度を検出する素子であり、例えば透磁率検出型のものが用いられる。
[画像形成装置の構成]
図3は、画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kを備えた画像形成装置の全体構成例を表す模式図である。図4は、図3に示した画像形成装置に対応するブロック図である。この画像形成装置は、例えば用紙などの記録媒体(印刷媒体、転写材ともいう。)PSに対して画像(例えばカラー画像)を形成する、電子写真方式のプリンタである。
図3は、画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kを備えた画像形成装置の全体構成例を表す模式図である。図4は、図3に示した画像形成装置に対応するブロック図である。この画像形成装置は、例えば用紙などの記録媒体(印刷媒体、転写材ともいう。)PSに対して画像(例えばカラー画像)を形成する、電子写真方式のプリンタである。
この画像形成装置における画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kは、上述した画像形成ユニット1と同じ構造を有している。但し、画像形成ユニット1Yはイエロー(Y:Yellow)トナーを用いて黄色のトナー像を形成し、画像形成ユニット1Mはマゼンタ(M:Magenta)トナーを用いてマゼンダ色のトナー像を形成し、画像形成ユニット1Cはシアン(C:Cyan)トナーを用いてシアン色のトナー像を形成し、画像形成ユニット1Kはブラック(K:blacK)トナーを用いて黒色のトナー像を形成する。
この画像形成装置は、図3に示したように、筐体10の内部に、画像形成ユニット1(1Y,1M,1C,1K)のほか、記録媒体PSを収容する給紙トレイ2、給紙ローラ3、搬送ローラ対4、一次転写ローラ5(5Y,5M,5C,5K)、中間転写ベルト6、二次転写ローラ7、定着ユニット8および搬送ローラ対9A〜9Cなどを備える。
給紙トレイ2は、記録媒体PSを積層した状態で収納する部材であり、画像形成装置の下部に着脱自在に装着されている。
給紙ローラ3は、給紙トレイ2に収納されている記録媒体PSをその最上部から1枚ずつ取り出し、搬送ローラ対4へ向けて繰り出す部材である。
搬送ローラ対4は、給紙ローラ3から繰り出された記録媒体PSの斜行を矯正するとともに、記録媒体PSを中間転写ベルト6と二次転写ローラ7とが対向する二次転写部へ向けて搬送する部材である。
一次転写ローラ5Y,5M,5C,5Kは、それぞれ、画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kの各々において形成されるトナー像を、中間転写ベルト6の表面上に静電的に転写するための部材である。これらの一次転写ローラ5Y,5M,5C,5Kは、中間転写ベルト6を介して各画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kに対向配置されている。なお、これらの一次転写ローラ1Y,1M,1C,1Kは、それぞれ、例えば、発泡性の半導電性弾性ゴム材により構成されている。また、一次転写ローラ5Y,5M,5C,5Kには、後述の一次転写電圧電源5V(図3)により、所定の電圧(印加電圧Va0)が印加される。この印加電圧Va0は、例えば、各色のトナー(例えば負極性。以下同様。)に対して逆極性(例えば正極性)のバイアスからなる電圧である。ただし、同極性(例えば負極性)のバイアスからなる電圧であってもよい。
中間転写ベルト6は、図3において矢印gで示したように右回りで回転する部材である。中間転写ベルト6の回転により、搬送ローラ対4から搬送された記録媒体PSがさらに下流へ搬送されるとともに、各画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kにおいて形成されるトナー像がその搬送方向に沿って順次転写される。中間転写ベルト6は、たとえばポリイミド樹脂などの樹脂材料からなる無端の弾性ベルトである。
二次転写ローラ7は、バックアップローラ7Aとの間に中間転写ベルト6を挟み込むように配置されている。二次転写ローラ7は、例えば、金属製の芯材と、この芯材の外周面に巻き付けるように形成された発泡ゴム層などの弾性層とを有する。バックアップローラ7Aおよび二次転写ローラ7は、中間転写ベルト6の表面上に一次転写されたトナー像を記録媒体PSに転写させるニ次転写部を構成する。
バックアップローラ7Aおよび二次転写ローラ7は、搬送ローラ対4から供給された記録媒体PSにトナー像を転写(二次転写)させる。この際、二次転写ローラ7に転写バイアス(直流電圧)が印加されて二次転写ローラ7とバックアップローラ7Aとの間に電位差が発生するので、この電位差により記録媒体PS上にトナー像が転写される。二次転写電圧電源5V(図4)は、高圧電源制御部27S(図4)による制御を受けて動作し、二次転写ローラ7に転写バイアスを供給するようになっている。
定着ユニット8は、記録媒体PS上に二次転写されたトナー像に対し熱および圧力を付与することで、そのトナー像を記録媒体PS上に定着させるための部材である。この定着ユニット8は、定着制御部8S(図4)の動作制御に基づき、動作する。
搬送ローラ対9A〜9Cは、それぞれ、定着ユニット8によってトナーが定着された記録媒体PSを、図3において矢印hで示した方向へ搬送し画像形成装置の外部にある排出トレイへ排出する部材である。
また、この画像形成装置は、図4に示したように、制御部20、受信メモリ21、画像データ編集メモリ22、操作部23、センサ群24および電源回路27を備えている。制御部20は、インターフェイス(I/F)制御部20S、印刷制御部1S、トナー濃度センサ制御部26S、高圧電源制御部27S、トナー供給シャッタ駆動制御部13S、ヘッド駆動制御部17S、定着制御部8S、記録媒体搬送モータ制御部28Sおよび駆動制御部29Sを有する。電源回路27は、帯電電圧電源16V、現像スリーブ電圧電源18V、ドクターブレード電圧電源19V、一次転写電圧電源5Vおよび二次転写電圧電源7Vを有している。さらに、この画像形成装置は、給紙ローラ3を駆動する記録媒体搬送モータ28と、感光体ドラム15を駆動する駆動モータ29と、駆動伝達部30とを備えている。駆動伝達部30は、駆動モータ29による動力を帯電ローラ16、現像スリーブ18、現像剤搬送スクリュー14A,14Bおよびトナー供給シャッタ13へ伝達するものである。
I/F制御部20Sは、パーソナルコンピュータ(PC)などの外部装置からの印刷データや制御コマンドを受信し、あるいは画像形成装置の状態に関する信号を送信するものである。
受信メモリ21は、PCなどの外部装置からI/F制御部20Sを経由した印刷データを一時的に格納するものである。画像データ編集メモリ22は、受信メモリ21に格納された印刷データを受け取り、その印刷データを編集した画像データを格納するものである。操作部23は、この画像形成装置の状態を表示するためのLEDランプや、使用者が指示を画像形成装置へ与えるための入力部(ボタンやタッチパネル)を有するものである。センサ群24は、この画像形成装置の動作状態を監視する各種センサ、例えば記録媒体の位置検出センサ、温湿度センサ、印刷濃度センサおよびトナー残量検知センサなどを含んでいる。
印刷制御部1Sは、I/F制御部20Sからの印刷データや制御コマンドを受信し、トナー濃度センサ制御部26S、高圧電源制御部27S、トナー供給シャッタ駆動制御部13S、ヘッド駆動制御部17S、定着制御部8S、記録媒体搬送モータ制御部28Sおよび駆動制御部29Sの制御を統括する。トナー濃度センサ制御部26Sは、トナー濃度センサ26の感度を調節するため、その制御電圧の制御を行うものである。高圧電源制御部27Sは、印刷制御部1Sからの指示に基づき、電源回路27を構成する各電源に印加する電圧を制御する。トナー供給シャッタ駆動制御部13Sは、トナー供給シャッタ13の開閉動作を制御する。その際、トナー濃度センサ26により検知された、現像剤中のトナーG1の濃度に応じて画像形成ユニット1の本体部11にトナーを供給するように制御する。ヘッド駆動制御部17Sは、画像データ編集メモリ22に記録された画像データをLEDヘッド17へ送ると共に、そのLEDヘッド17の駆動制御を行う。定着制御部8Sは、記録媒体PSに転写されたトナー像を記録媒体PSに定着させる際、定着装置8に印加される電圧を制御するものである。記録媒体搬送モータ制御部28Sは、給紙ローラ3が記録媒体PSを搬送する際、記録媒体搬送モータ28の動作制御を行うものである。駆動制御部29Sは、駆動モータ29の動作制御を行うものである。
帯電電圧電源16V、現像スリーブ電圧電源18V、ドクターブレード電圧電源19V、一次転写電圧電源5Vおよび二次転写電圧電源7Vは、高圧電源制御部27Sの指示に基づく電圧を、それぞれ、帯電ローラ16、現像スリーブ18、ドクターブレード19、一次転写ローラ5および二次転写ローラ7へ印加するものである。
[作用・効果]
(A.基本動作)
この画像形成装置では、以下のようにして、記録媒体PSに対してトナー像が転写される。
(A.基本動作)
この画像形成装置では、以下のようにして、記録媒体PSに対してトナー像が転写される。
起動状態の画像形成装置に対してPCなどの外部機器からインターフェイス制御部20Sを介して印刷画像データおよび印刷命令が印刷制御部1Sに入力されると、印刷制御部1Sは、印刷命令に応じて、駆動制御部29Sなどと連携して印刷画像データの印刷動作を開始させる。
駆動制御部29Sは、駆動モータ29を駆動し、感光体ドラム15を矢印e(図1)の方向に一定速度で回転させる。感光体ドラム15が回転すると、その動力がギヤ列などの駆動伝達部30を介して現像剤スクリュー14A,14B、現像スリーブ18、および帯電ローラ6へそれぞれ伝達される。その結果、現像剤スクリュー14A,14B、現像スリーブ18、および帯電ローラ6は、それぞれ、図1に示した矢印a〜dの方向に回転する。
一方、高圧電源制御部27Sは、帯電電圧電源16Vから帯電ローラ16に対し所定の電圧を印加し、感光体ドラム15の表面を一様に帯電させる。
次いで、ヘッド駆動制御部17SがLEDヘッド17を起動し、画像信号に基づく印刷画像の色成分に対応する光を各感光体ドラム15に照射して各感光体ドラム15の表面に静電潜像を形成する。さらに、画像形成ユニット1において、以下のようにして感光体ドラム15の表面に形成された静電潜像に対しトナーG1を現像する。
具体的には、まず、トナー供給シャッタ13を回転させ、トナーG1をトナーカートリッジ12のトナー排出口12Kからトナー投入口11Kを介して本体部11の第1の部分11Aへ投入する。なお、感光体ドラム15が回転すると、その動力は駆動伝達部30を介してトナー供給シャッタ13にも伝達される。そこで、トナー供給シャッタ駆動制御部13Sからの指示によりクラッチを動作させると、トナー供給シャッタ13もまた所定の方向に回転する。トナー供給シャッタ駆動制御部13Sによりこれによりトナー供給シャッタ13の回転量を制御することにより、所望の量のトナーG1を第1の部分11Aへ投入することができる。
トナーG1は第1の部分11Aから第2の部分11Bへ導入され、現像剤スクリュー14A,14Bにより磁性キャリアG2と混合されつつ攪拌されて現像剤Gが形成される。その際、トナー濃度センサ26により検知されたトナー濃度を、トナー濃度センサ制御部26Sにより一定に維持するようにする。これについてはのちに詳述する。
現像剤スクリュー14Aと現像剤スクリュー14Bとにより順次攪拌された現像剤は、強磁性体18M2の磁力により現像スリーブ18へ汲み上げられる。現像スリーブ18へ汲み上げられた現像剤Gは、現像スリーブ18の表面に存在する磁界の磁束密度に応じて磁気穂(磁気ブラシ)を形成する。磁気穂とは、トナーG1を付着させた磁性キャリアG2が磁力により鎖状に連結したものである。この磁気穂は現像スリーブ18の回転と共に移動し、ドクターブレード19により適当な長さに切断される。なお、現像スリーブ18およびドクターブレード19は、それぞれ同電位としてもよい(例えば−500V)し、両者に電位差を設けてもよい。適当な長さに切断された磁気穂は、現像スリーブ18の回転と共にさらに移動し、現像スリーブ18と感光体ドラム15との間に挟まれたギャップ領域へ至る。そこで、例えば負の電位に帯電したトナーG1は、感光体ドラム15上の静電潜像に応じて現像され、感光体ドラム15上にトナー像を形成する。すなわち、トナーG1は、クーロン力により現像スリーブ18を離れて感光体ドラム15へ移動する。トナーG1は非磁性体であるので、強磁性体18M1,18M2の磁力の影響は受けないからである。一方、現像剤G中の磁性キャリアG2は、強磁性体18M1の磁力が及ぶので、現像スリーブ18を離れることがない。本実施の形態では、感光体ドラム15の導電性支持体31を磁性体により構成したので、強磁性体18M1により導電性支持体31が磁化される。そのため、現像スリーブ18と感光体ドラム15とのギャップ領域における、強磁性体18M1による磁界の磁束密度が強まり、磁性キャリアG2が現像スリーブ18から離れて感光体ドラム15へ移動するのを防ぐことができる。現像スリーブ18と感光体ドラム15との間のギャップ領域を経た磁性キャリアG2は、現像スリーブ18の回転に伴い強磁性体18M2の近傍へ至ったのち、強磁性体18M2の磁力により現像スリーブ18の表面から離脱する。現像スリーブ18の表面から離脱した磁性キャリアG2は、現像剤スクリュー14Bにより再度トナーG1と攪拌される。
感光体ドラム15に対向して設けられた一次転写ローラ5には一次転写電圧電源5Vにより所定の電圧が印加され、感光体ドラム15と一次転写ローラ5との間を走行する中間転写ベルト6の表面に、感光体ドラム15上に形成されたトナー像が転写される(一次転写)。
次に、記録媒体搬送モータ制御部28Sが記録媒体搬送モータ28を起動させ、記録媒体PSの搬送を開始する。この搬送制御により、記録媒体PSは、所定の搬送速度でバックアップローラ7Aとニ次転写ローラ7とが対向するニ次転写部へ搬送される。具体的には図3に示したように、まず、給紙トレイ2に収納されている記録媒体PSが給紙ローラ3によって最上部から1枚ずつ取り出され、搬送ローラ対4の方向へ繰り出される。給紙ローラ3から繰り出された記録媒体PSは、搬送ローラ対4によってその斜行が矯正されつつニ次転写部へ搬送される。
そののち、二次転写電圧電源7Vにより二次転写ローラ7に対し所定の電圧が印加され、二次転写部を通過する記録媒体PSに対し、中間転写ベルト6の表面のトナー像が転写される(二次転写)。
その後、定着装置8において、記録媒体PS上に転写されたトナー像に対し熱および圧力を付与し、そのトナー像を記録媒体PS上に定着させる。そののち、トナー像が定着された記録媒体PSは搬送ローラ対9A〜9Cにより外部へ排出される。なお、感光体ドラム15には、記録媒体PSへ転写されなかったトナーG1が僅かに残留する場合があるが、その残留したトナーG1はクリーニングブレード41により除去される。このため、感光体ドラム15は連続して使用できる。
(B.トナー濃度の制御方法について)
ここで、本実施の形態の画像形成ユニット1におけるトナー濃度の制御方法について、図5を参照して説明する。印刷制御部1Sにより印刷動作が開始されると、トナー濃度センサ制御部26Sは、トナー濃度センサ26に対しトナー濃度センサ制御電圧を印加する(ステップS101)。トナー濃度センサ制御電圧を印加されたトナー濃度センサ26は検出出力Vmを検出する(ステップS102)。この検出出力Vmは現像剤Gの透磁率に応じて変化するものである。具体的には、トナー濃度センサ26の測定対象である現像剤Gに含まれるトナーG1の濃度が低下すると透磁率が増加するので、検出出力Vmも増加する。なお、トナー濃度センサ26は、印刷動作の開始から終了に至るまで継続的に検出出力Vmを検出する。ここで、検出出力Vmが、予め設定されたしきい値電圧Vthを上回ったとき(ステップS103Y)、トナー供給シャッタ駆動制御部13Sはトナー供給シャッタ13のクラッチをつなぐように指示する(ステップS104)。これによりトナー供給シャッタ13が例えば図1に矢印fで示した方向に回転し、トナーG1が本体部11へ供給される(ステップS105)。その後、検出出力Vmがしきい値電圧Vthと同等以下となったとき、あるいは当初より検出出力Vmがしきい値電圧Vthと同等以下であるとき(ステップS103N)、トナー供給シャッタ駆動制御部13Sはトナー供給シャッタ13のクラッチを切り離す(切り離した状態とする)ように指示する(ステップS106)。この場合、トナーカートリッジ12から本体部11へのトナーG1の供給は行われない。以上の動作により、画像形成ユニット1における現像剤G中のトナー濃度を一定に近づけるよう制御される。
ここで、本実施の形態の画像形成ユニット1におけるトナー濃度の制御方法について、図5を参照して説明する。印刷制御部1Sにより印刷動作が開始されると、トナー濃度センサ制御部26Sは、トナー濃度センサ26に対しトナー濃度センサ制御電圧を印加する(ステップS101)。トナー濃度センサ制御電圧を印加されたトナー濃度センサ26は検出出力Vmを検出する(ステップS102)。この検出出力Vmは現像剤Gの透磁率に応じて変化するものである。具体的には、トナー濃度センサ26の測定対象である現像剤Gに含まれるトナーG1の濃度が低下すると透磁率が増加するので、検出出力Vmも増加する。なお、トナー濃度センサ26は、印刷動作の開始から終了に至るまで継続的に検出出力Vmを検出する。ここで、検出出力Vmが、予め設定されたしきい値電圧Vthを上回ったとき(ステップS103Y)、トナー供給シャッタ駆動制御部13Sはトナー供給シャッタ13のクラッチをつなぐように指示する(ステップS104)。これによりトナー供給シャッタ13が例えば図1に矢印fで示した方向に回転し、トナーG1が本体部11へ供給される(ステップS105)。その後、検出出力Vmがしきい値電圧Vthと同等以下となったとき、あるいは当初より検出出力Vmがしきい値電圧Vthと同等以下であるとき(ステップS103N)、トナー供給シャッタ駆動制御部13Sはトナー供給シャッタ13のクラッチを切り離す(切り離した状態とする)ように指示する(ステップS106)。この場合、トナーカートリッジ12から本体部11へのトナーG1の供給は行われない。以上の動作により、画像形成ユニット1における現像剤G中のトナー濃度を一定に近づけるよう制御される。
(C.画像形成装置の作用効果)
このように本実施の形態では、画像形成ユニット1において、強磁性体18M1を含む現像スリーブ18と対向配置された感光体ドラム15が磁性材料からなる導電性支持体31を含むようにしたので、強磁性体18M1からの磁束により、導電性支持体31が磁化する。このため、現像スリーブ18と感光体ドラム15との間のギャップ領域における磁束密度を増加させることができる。したがって、磁性キャリアG2は感光体ドラム15に付着することなく、強磁性体18M1の磁力により現像スリーブ18の表面に担持されたまま第2の部分11Bに回収される。一方、磁性キャリアG2に保持されていた非磁性のトナーG1は強磁性体18M1の磁力の影響を受けず、クーロン力により感光体ドラム15へ付着し、所定の位置に現像される。この結果、この画像形成装置は、より高品質の画像を形成することができる。すなわち、磁性キャリアG2が感光体ドラム15に付着した場合、転写される記録媒体PSにおいて、印字領域に白抜きが生じたり、非印字領域に意図しないトナーG1が付着したりするなどの印字不良が生じる。しかしながら、本実施の形態の画像形成装置によれば、そのような印字不良を防止できる。また、磁性キャリアG2が感光体ドラム15に付着すると、感光体ドラム15の表面を損傷するおそれも考えられるが、本実施の形態の画像形成装置によれば、そのような不安も解消される。
このように本実施の形態では、画像形成ユニット1において、強磁性体18M1を含む現像スリーブ18と対向配置された感光体ドラム15が磁性材料からなる導電性支持体31を含むようにしたので、強磁性体18M1からの磁束により、導電性支持体31が磁化する。このため、現像スリーブ18と感光体ドラム15との間のギャップ領域における磁束密度を増加させることができる。したがって、磁性キャリアG2は感光体ドラム15に付着することなく、強磁性体18M1の磁力により現像スリーブ18の表面に担持されたまま第2の部分11Bに回収される。一方、磁性キャリアG2に保持されていた非磁性のトナーG1は強磁性体18M1の磁力の影響を受けず、クーロン力により感光体ドラム15へ付着し、所定の位置に現像される。この結果、この画像形成装置は、より高品質の画像を形成することができる。すなわち、磁性キャリアG2が感光体ドラム15に付着した場合、転写される記録媒体PSにおいて、印字領域に白抜きが生じたり、非印字領域に意図しないトナーG1が付着したりするなどの印字不良が生じる。しかしながら、本実施の形態の画像形成装置によれば、そのような印字不良を防止できる。また、磁性キャリアG2が感光体ドラム15に付着すると、感光体ドラム15の表面を損傷するおそれも考えられるが、本実施の形態の画像形成装置によれば、そのような不安も解消される。
<2.実施例>
(実施例)
次に、実施例として、SUS430からなる導電性支持体31を含む感光体ドラム15を備えた画像形成装置を作製した。
(実施例)
次に、実施例として、SUS430からなる導電性支持体31を含む感光体ドラム15を備えた画像形成装置を作製した。
(比較例)
また、比較例として、アルミニウムからなる導電性支持体31を含む感光体ドラム15を備えた画像形成装置を作製した。
また、比較例として、アルミニウムからなる導電性支持体31を含む感光体ドラム15を備えた画像形成装置を作製した。
(実験1)
ここで、上記実施例および比較例について、感光体ドラム15と現像スリーブ18との間のギャップ領域に生ずる磁束の磁束密度を計測した。感光体ドラム15と現像スリーブ18とのギャップを100μmとし、ガウスメータGM−5015(電子磁気工業株式会社製)を用いて計測を行った。併せて、参考例として、感光体ドラム15を設置しなかった場合の現像スリーブ18の表面近傍の磁束の磁束密度を測定した。それらの結果を表1に示す。
ここで、上記実施例および比較例について、感光体ドラム15と現像スリーブ18との間のギャップ領域に生ずる磁束の磁束密度を計測した。感光体ドラム15と現像スリーブ18とのギャップを100μmとし、ガウスメータGM−5015(電子磁気工業株式会社製)を用いて計測を行った。併せて、参考例として、感光体ドラム15を設置しなかった場合の現像スリーブ18の表面近傍の磁束の磁束密度を測定した。それらの結果を表1に示す。
表1に示したように、磁性体からなる導電性支持体31を採用した実施例では導電性支持体31が磁化するので、非磁性体からなる導電性支持体31を採用した比較例と比較して磁束密度の増加がみられた。一方、比較例は、参考例と変わらない磁束密度を示した。
(実験2)
次に、上記実施例および比較例について、以下の要領で印刷評価を行った。具体的には、画像形成ユニット1のトナー濃度を8%に調整し、記録媒体PSとしてA4サイズの標準紙(OKIエクセレントホワイト紙、80g/m2)を用い、印刷速度(記録媒体PSの搬送速度)を200mm/秒として50%dutyで印刷(印刷可能範囲の半分の範囲に印刷)を行い、その印字状態の評価を行った。図6は、この実験2で実施した印刷パターンを示したものであり、印刷可能範囲の半分の範囲に印字部35が印刷されていることを示す。なお、印字部35以外の部分は非印字部36である。記録媒体PSは矢印Hの方向へ搬送されて印刷された。また、印刷条件として、帯電ローラ16への印加電圧を、感光体ドラム15の表面電位が−600Vとなる−1146Vに固定する一方、現像スリーブ18への印加電圧を表2に示したように−300Vから−600Vの範囲で変化させた。また、露光時の感光体ドラム15上の潜像電位が−100Vとなるように、LEDヘッド17の発光強度を調整した。表2に印刷評価の結果をまとめて示す。
次に、上記実施例および比較例について、以下の要領で印刷評価を行った。具体的には、画像形成ユニット1のトナー濃度を8%に調整し、記録媒体PSとしてA4サイズの標準紙(OKIエクセレントホワイト紙、80g/m2)を用い、印刷速度(記録媒体PSの搬送速度)を200mm/秒として50%dutyで印刷(印刷可能範囲の半分の範囲に印刷)を行い、その印字状態の評価を行った。図6は、この実験2で実施した印刷パターンを示したものであり、印刷可能範囲の半分の範囲に印字部35が印刷されていることを示す。なお、印字部35以外の部分は非印字部36である。記録媒体PSは矢印Hの方向へ搬送されて印刷された。また、印刷条件として、帯電ローラ16への印加電圧を、感光体ドラム15の表面電位が−600Vとなる−1146Vに固定する一方、現像スリーブ18への印加電圧を表2に示したように−300Vから−600Vの範囲で変化させた。また、露光時の感光体ドラム15上の潜像電位が−100Vとなるように、LEDヘッド17の発光強度を調整した。表2に印刷評価の結果をまとめて示す。
表2に示したように、比較例では、現像スリーブ18への印加電圧が−300Vの場合に、非印字部36において印字不良がみられた。これは、磁性キャリアG2が感光体ドラム15に付着し、その磁性キャリアG2に付着していたトナーG1が、本来トナー層が形成されるべきでない領域に現れて印字されてしまったものと考えられる。さらに比較例では、現像スリーブ18への印加電圧が−600Vの場合に、印字部35において印字不良がみられた。これは、磁性キャリアG2が、感光体ドラム15の潜像が形成された部分に付着してしまい、磁性キャリアG2が付着した部分における現像が行われなかったために白抜きが生じたものと考えられる。これらの印字不良は、いずれも、現像スリーブ18と感光体ドラム15との間で生じるクーロン力が、強磁性体18M1による磁力よりも上回ってしまっていることに起因する。
これに対し実施例では、現像スリーブ18への印加電圧の大きさにかかわらず、印字不良は生じなかった。実施例では、現像スリーブ18と感光体ドラム15との間で生じるクーロン力よりも強磁性体18M1による磁力が上回るので、磁性キャリアG2が感光体ドラム15へ移動してしまうのを防ぐことができたためと考えられる。
以上説明したように、本発明によれば、磁性キャリアG2の感光体ドラム15への付着が回避されるので、磁性キャリアG2に起因する印字不良を防ぎ、良好な画像品質を得ることができることが確認できた。
<3.変形例>
以上、実施の形態および実施例を挙げて本発明を説明したが、本発明はこれらの実施の形態等に限定されず、種々の変形が可能である。例えば上記実施の形態ではカラー画像を形成する画像形成装置について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば黒色のトナー像のみを転写してモノクロ画像を形成する画像形成装置であってもよい。また、上記実施の形態では、二次転写方式の画像形成装置1について説明したが、本発明は一次転写方式にも適用されうる。
以上、実施の形態および実施例を挙げて本発明を説明したが、本発明はこれらの実施の形態等に限定されず、種々の変形が可能である。例えば上記実施の形態ではカラー画像を形成する画像形成装置について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば黒色のトナー像のみを転写してモノクロ画像を形成する画像形成装置であってもよい。また、上記実施の形態では、二次転写方式の画像形成装置1について説明したが、本発明は一次転写方式にも適用されうる。
また、上記実施の形態等で説明した一連の処理は、ハードウェア(回路)で行われるようにしてもよいし、ソフトウェア(プログラム)で行われるようにしてもよい。ソフトウェアで行われるようにした場合、そのソフトウェアは、各機能をコンピュータにより実行させるためのプログラム群で構成される。各プログラムは、例えば、上記コンピュータに予め組み込まれて用いられてもよいし、ネットワークや記録媒体から上記コンピュータにインストールして用いられてもよい。
また、上記実施の形態等では、露光装置として発光ダイオードを光源とするLEDヘッドを用いるようにしたが、例えばレーザ素子等を光源とした露光装置を用いてもよい。
さらに、上記実施の形態等では、本発明における「画像形成装置」の一具体例として、印刷機能を有する画像形成装置について説明したが、これには限られない。すなわち、そのような印刷機能に加え、例えば、スキャン機能やファックス機能を有する複合機として機能する画像形成装置においても、本発明を適用することが可能である。
1…画像形成ユニット、1S…印刷制御部、2…給紙トレイ、3…給紙ローラ、4…搬送ローラ対、5Y,5M,5C,5K…一次転写ローラ、5V…一次転写電圧電源、6…中間転写ベルト、7…二次転写ローラ、7V…二次転写電圧電源、8…定着装置、8S…定着制御部、9A〜9C…搬送ローラ対、10…筐体、11…本体部、11A…上部、11B…下部、12…トナーカートリッジ、13…トナー供給シャッタ、13S…トナー供給シャッタ駆動制御部、14A,14B…現像剤搬送スクリュー、15…感光体ドラム(静電潜像坦持体)、16…帯電ローラ、16V…帯電電圧電源、17…LEDヘッド、17S…ヘッド駆動制御部、18…現像スリーブ(現像剤坦持体)、18M1,18M2…強磁性体、18V…現像スリーブ電圧電源、19…ドクターブレード、19V…ドクターブレード電圧電源、20…制御部、20S…インターフェイス制御部、21…受信メモリ、22…画像データ編集メモリ、23…操作部、24…センサ群、26…トナー濃度センサ、26S…トナー濃度センサ制御部、27…電源回路、27S…高圧電源制御部、28…記録媒体搬送モータ、28S…記録媒体搬送モータ制御部、29…駆動モータ、29S…駆動制御部、30…駆動伝達部、31…導電性支持体、32…下地層、33…電荷発生層、34…電荷輸送層、35…印字部、41…クリーニングブレード、G1…トナー、G2…磁性キャリア、G…現像剤、PS…記録媒体、PW…搬送経路。
Claims (7)
- トナーおよび磁性キャリアを含む現像剤を収容する容器と、
第1の磁性体を含み、前記現像剤を担持する現像剤担持体と、
磁性材料を含む磁性導電体と前記磁性導電体を覆うと共に潜像を表面に担持する感光層とを有し、前記現像剤担持体に対向して配置された像担持体と
を有する
画像形成ユニット。 - 前記現像剤担持体と前記像担持体とは離間して対向配置されている
請求項1記載の画像形成ユニット。 - 前記容器に収容された前記現像剤を攪拌する攪拌部材をさらに備えた
請求項1または請求項2に記載の画像形成ユニット。 - 前記現像剤担持体は、第2の磁性体をさらに含み、
前記第1の磁性体は、前記像担持体と対向する位置において第1の極性を示し、
前記第2の磁性体は、前記攪拌部材と対向する位置において前記第1の極性と逆の第2の極性を示す
請求項3に記載の画像形成ユニット。 - 前記感光層の表面を帯電させる帯電装置と、
前記像担持体を露光して前記潜像を形成する露光装置をさらに備えた
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の画像形成ユニット。 - 前記磁性導電体は金属パイプである
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の画像形成ユニット。 - 印刷媒体を供給する印刷媒体供給部と、
前記印刷媒体供給部から供給される前記印刷媒体に画像を形成する画像形成ユニットと
を備え、
画像形成ユニットは、
トナーおよび磁性キャリアを含む現像剤を収容する容器と、
第1の磁性体を含み、前記現像剤を担持する現像剤担持体と、
磁性材料を含む磁性導電体と前記磁性導電体を覆うと共に潜像を表面に担持する感光層とを有し、前記現像剤担持体に対向して配置された像担持体と
を有する
画像形成装置。
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